JP2000282881A - ターボチャージャ - Google Patents

ターボチャージャ

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JP2000282881A
JP2000282881A JP11086691A JP8669199A JP2000282881A JP 2000282881 A JP2000282881 A JP 2000282881A JP 11086691 A JP11086691 A JP 11086691A JP 8669199 A JP8669199 A JP 8669199A JP 2000282881 A JP2000282881 A JP 2000282881A
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JP
Japan
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impeller
turbocharger
intake
bearing bore
shaft
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JP11086691A
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Takanori Fukuda
高則 福田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ターボチャージャに関し、ターボ
チャージャの作動時にインペラが吸気ダクトの内面に接
触するのを確実に回避することを目的とする。 【解決手段】 コンプレッサハウジング14に形成され
た吸気入口ポート30の中心を、シャフト44が挿入さ
れたベアリングボア42の軸中心に対して、タービンハ
ウジング12に形成された排気入口ポート18の位置と
反対方向にオフセットさせる。この場合、インペラ40
とインペラ室34の内面との隙間は、ベアリングボア4
2の軸中心に対して、排気入口ポート18側で小さく抑
えられると共に、かかるポートと反対側で大きく確保さ
れる。このため、ターボチャージャ10の作動中にシャ
フト44が排気入口ポート18の位置と反対方向に移動
する場合でも、インペラ40とコンプレッサハウジング
14との接触が確実に回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボチャージャ
に係り、特に、内燃機関から排出される排気ガスのエネ
ルギを利用して内燃機関に供給する吸入空気を過給する
ターボチャージャの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭59−1575
39号に開示される如く、内燃機関から排出される排気
ガスの圧力を利用して内燃機関に供給する吸入空気を過
給するターボチャージャが知られている。このターボチ
ャージャは、タービンハウジングに形成された排気ダク
ト内に設けられたタービンホイール、コンプレッサハウ
ジングに形成された吸気ダクト内に設けられたインペ
ラ、および、タービンホイールとインペラとを連結する
回転軸を備えている。上記従来の装置において、タービ
ンホイールは、内燃機関からの排気ガスの圧力により回
転する。タービンホイールの回転は、回転軸を介してイ
ンペラに伝達される。インペラは、タービンホイールの
回転により、大気中から導いた空気を内燃機関に過給す
る。従って、上記従来の装置によれば、排気ガスのエネ
ルギを利用して内燃機関への吸入空気を過給することが
できる。
【0003】ところで、内燃機関の作動中、タービンハ
ウジングやタービンホイールは、排気ガスの排気熱によ
り高温状態となるため、タービンハウジングおよびター
ビンホイールは熱膨張する。従って、タービンホイール
と、タービンハウジングに形成された排気ダクトの内面
との接触を回避するためには、タービンハウジングやタ
ービンホイールの熱膨張を考慮して、それらの間に大き
な隙間が確保されていることが望ましい。
【0004】一方、タービンホイールと排気ダクトの内
面との間に過大な隙間が形成されると、かかる隙間を通
って大気中に放出される排気ガスが多量となる。この場
合、排気ガスのエネルギを効率よくタービンホイールに
伝達することができなくなり、ターボチャージャの過給
効率が低下してしまう。従って、過給効率の低下を防止
する観点からは、タービンホイールと排気ダクトの内面
との間の隙間は小さいことが望ましい。
【0005】上記従来の装置においては、タービンハウ
ジングやタービンホイールの、排気ガスの排気熱が伝達
され易い部位では上記の隙間が大きくなるように、ター
ビンホイールの回転中心が、タービンハウジングに形成
された排気ダクトの吸入口中心に対してオフセットされ
ている。すなわち、上記の隙間は、排気ガスの排気熱が
伝達され易い部位では大きく確保されており、一方、そ
の他の部位では小さく抑えられている。このため、上記
従来の装置によれば、過給効率の低下を防止しつつ、タ
ービンハウジングやタービンホイールが排気ガスの排気
熱により膨張しても、タービンホイールと排気ダクトの
内面との接触を確実に回避することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
作動中は、タービンハウジングに形成された排気ダクト
には高圧の排気ガスが流通する。この場合、排気ガスの
圧力は、タービンホイールを、排気ダクトの吸入口から
回転軸の径方向に向けて押圧する力として作用する。タ
ービンホイールに作用した圧力は、回転軸に伝達され
る。このため、上記の構成においては、回転軸が排気ダ
クトの吸入口の位置とは反対方向に移動することがあ
る。
【0007】また、タービンホイールとインペラとを連
結する回転軸は、ベアリングハウジングに形成されたベ
アリングボアに回転可能に挿入されている。回転軸の回
転を円滑に行うためには、ベアリングボアに潤滑油を供
給することが有効である。潤滑油は、ベアリングハウジ
ングに形成されたオイル供給穴からベアリングボアに対
して吐出される。かかる構成において、オイル供給穴か
ら吐出される潤滑油の吐出圧は、回転軸を、オイル供給
穴から回転軸の径方向に向けて押圧する力として作用す
る。このため、上記の構成においては、回転軸がオイル
供給穴の位置と反対方向に移動することがある。
【0008】回転軸が上述の如く移動すると、かかる移
動方向においてインペラと吸気ダクトの内面との隙間が
小さくなり、インペラが吸気ダクトの内面に接触するお
それがある。インペラが吸気ダクトの内面に接触する
と、ターボチャージャが適正に作動せず、空気を内燃機
関に効率よく過給することができなくなってしまう。従
って、上記の場合にインペラと吸気ダクトの内面との接
触を回避するためには、それらの間に回転軸の移動方向
では大きな隙間が確保されていることが望ましい。
【0009】しかし、上記従来の装置においては、イン
ペラと吸気ダクトの内面との隙間は、排気ダクトの吸入
口の位置、および、潤滑油の供給穴の位置を考慮して設
定されていない。本発明は、上述の点に鑑みてなされた
ものであり、ターボチャージャの作動時にインペラが吸
気ダクトの内面に接触するのを確実に回避することが可
能なターボチャージャを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、吸気ダクト内に設けられたインペラ
と、排気ダクト内に設けられたタービンホイールと、前
記インペラと前記タービンホイールとを連結する回転軸
が挿入されたベアリングボアと、を備えるターボチャー
ジャにおいて、前記吸気ダクトの吸入口の中心を、前記
ベアリングボアの軸中心に対して前記排気ダクトの吸入
口の位置とは反対方向にオフセットしたことを特徴とす
るターボチャージャにより達成される。
【0011】本発明において、吸気ダクトの吸入口の中
心は、回転軸が挿入されたベアリングボアの軸中心に対
して、排気ダクトの吸入口の位置と反対方向にオフセッ
トされている。すなわち、インペラと吸気ダクトの内面
との隙間は、ベアリングボアの軸中心に対して、排気ダ
クトの吸入口側で小さく抑えられ、かかる吸入口とは反
対側で大きく確保されている。このため、ターボチャー
ジャの作動中に、吸気ダクトに高圧の排気ガスが流入す
ることに起因して、回転軸が排気ダクトの吸入口の位置
と反対方向に押圧される場合でも、インペラが吸気ダク
トの内面に接触することを確実に回避することができ
る。
【0012】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、吸気ダクト内に設けられたインペラと、排気ダク
ト内に設けられたタービンホイールと、前記インペラと
前記タービンホイールとを連結する回転軸が挿入された
ベアリングボアと、前記ベアリングボアに連通するオイ
ル供給穴と、を備えるターボチャージャにおいて、前記
吸気ダクトの吸入口の中心を、前記ベアリングボアの軸
中心に対して前記オイル供給穴の配設位置とは反対方向
にオフセットしたことを特徴とするターボチャージャに
より達成される。
【0013】本発明において、吸気ダクトの吸入口の中
心は、回転軸が挿入されたベアリングボアの軸中心に対
して、オイル供給穴の配設位置と反対方向にオフセット
されている。すなわち、インペラと吸気ダクトの内面と
の隙間は、ベアリングボアの軸中心に対して、オイル供
給穴の配設位置側で小さく抑えられ、かかる配設位置と
は反対側で大きく確保されている。このため、ターボチ
ャージャの作動中に、回転軸の回転を円滑に行うために
用いられる潤滑油がオイル供給穴から吐出されることに
起因して、回転軸がオイル供給穴の配設位置と反対方向
に押圧される場合でも、インペラが吸気ダクトの内面に
接触することを確実に回避することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例のタ
ーボチャージャ10の断面図を示す。また、図2は、図
1に示すターボチャージャ10を矢印III の方向から見
た図を示す。ターボチャージャ10は、内燃機関から排
出される排気ガスのエネルギを利用して、内燃機関に供
給する吸入空気を過給する装置である。
【0015】図1に示す如く、ターボチャージャ10
は、タービンハウジング12、コンプレッサハウジング
14、および、ベアリングハウジング16により構成さ
れている。タービンハウジング12とベアリングハウジ
ング16、および、コンプレッサハウジング14とベア
リングハウジング16とは、それぞれ、図示しないボル
トにより固定されている。
【0016】タービンハウジング12には、内燃機関に
連通する排気入口ポート18が設けられている。排気入
口ポート18は、開放面が後述のシャフトの径方向に向
くように形成されている。排気入口ポート18には、ス
クロール室20が連通している。スクロール室20は、
後述するタービンホイールを取り囲むように形成されて
おり、排気入口ポート18から遠ざかるに従ってその断
面績が小さくなるように形成されている。スクロール室
20は、内燃機関から排出された排気ガスの流路として
の機能を有している。
【0017】スクロール室20の内周側には、タービン
ホイール室22が連通している。タービンホイール室2
2には、外周部がスクロール室20に開放されたタービ
ンホイール24が収納されている。タービンホイール2
4は、軸回りに等間隔に複数の羽根が取付けられた構造
を有している。タービンホイール24は、排気ガスがス
クロール室20からタービンホイール室22に流入する
際に、複数の羽根が排気ガスに押圧されることにより回
転する。
【0018】また、タービンホイール室22には、マフ
ラに連通する排気出口ポート26が連通している。排気
出口ポート26は、後述するシャフトの軸方向に向くよ
うに形成されている。かかる構成において、内燃機関か
ら排出された排気ガスは、排気入口ポート18からスク
ロール室20に向けて流入する。そして、スクロール室
20を流通しながらタービンホイール室22に流入し、
排気出口ポート26を介してマフラに排出される。
【0019】コンプレッサハウジング14には、大気に
連通する吸気入口ポート30が設けられている。吸気入
口ポート26は、後述するシャフトの軸方向に向くよう
に形成されている。吸気入口ポート30は、図2に示す
如く、吸気入口ポート30の中心Ci が後述のベアリン
グボアの軸中心Cb に対して排気入口ポート18の位置
とは反対方向(図2において右方向)に距離s1 だけオ
フセットされるように、コンプレッサハウジング14に
加工形成されている。
【0020】吸気入口ポート30には、インペラ室34
が連通している。インペラ室34の外周側には、スクロ
ール室36が連通している。インペラ室34には、外周
部がスクロール室36に開放されるインペラ40が収納
されている。スクロール室36は、インペラ40を取り
囲むように形成されている。インペラ40は、軸回りに
等間隔に複数の羽根が取付けられた構造を有している。
インペラ30は、大気中から吸気入口ポート30に吸入
された吸入空気を、インペラ室34をからスクロール室
36に過給する機能を有している。
【0021】スクロール室36には、内燃機関に連通す
る吸気出口ポート38が連通している。吸気出口ポート
38は、開放面が後述のシャフトの径方向に向くように
形成されている。スクロール室36は、吸気出口ポート
38に近づくに従ってその断面積が大きくなるように形
成されている。スクロール室36は、大気からの吸入空
気を吸気出口ポート38を介して内燃機関に送り出す流
路としての機能を有している。かかる構成において、大
気中から吸気入口ポート30に吸入された吸入空気は、
インペラ室34に流入し、スクロール室36を介して吸
気出口ポート38から内燃機関に送られる。
【0022】ベアリングハウジング16には、円筒状の
ベアリングボア42が形成されている。ベアリングボア
42には、タービンホイール24とインペラ40とを連
結するシャフト44が挿入されている。シャフト44
は、ベアリングボア42の内径に比して小さな外径を有
している。シャフト44は、ベアリングハウジング16
に固定されたスラスト軸受46により、軸方向への変位
が禁止された状態で支持されている。
【0023】シャフト44の周囲には、環状の浮動ブッ
シュ軸受48,50が配設されている。浮動ブッシュ軸
受48,50は、ベアリングボア42の内径に比して僅
かに小さな外径を有していると共に、シャフト44の外
径に比して僅かに大きな内径を有している。シャフト4
4は、浮動ブッシュ軸受48,50により回転可能に支
持されている。かかる構成において、シャフト44と浮
動ブッシュ軸受48,50の内周との間、および、浮動
ブッシュ軸受48,50とベアリングボア42の内径と
の間には、クリアランスが確保されている。
【0024】また、ベアリングハウジング16には、内
燃機関からの潤滑油が流入するインレットポート52が
形成されている。インレットポート52には、ベアリン
グボア42に連通するオイル供給穴54,56が連通し
ている。内燃機関からインレットポート52に流入した
潤滑油は、オイル供給穴54,56からベアリングボア
42に向けて吐出される。ベアリングボア42に潤滑油
が吐出されると、上述したクリアランスに油膜が形成さ
れることにより、シャフト44の回転が円滑に行われ
る。ベアリングハウジング16には、ベアリングボア4
2に連通するアウトレットポート58が形成されてい
る。ベアリングボア42からアウトレットポート58に
流出した潤滑油は、内燃機関に戻される。
【0025】次に、本実施例のターボチャージャ10の
動作について説明する。本実施例のターボチャージャ1
0において、内燃機関から排出された排気ガスは、排気
入口ポート18からスクロール室20に流入する。スク
ロール室20に流入した排気ガスは、スクロール室20
を流通する過程で、タービンホイール24の羽根を周方
向に押圧する。タービンホイール24の羽根が周方向に
押圧されると、タービンホイール24は回転する。
【0026】タービンホイール24が回転すると、シャ
フト44がベアリングボア42内を回転すると共に、そ
れに伴ってインペラ40が回転する。インペラ40が回
転すると、インペラ40の上流側の空気がインペラ40
の羽根によってスクロール室36に向けて圧送される。
そして、スクロール室36に流入した吸入空気は、吸気
出口ポート38を介して内燃機関に送られる。従って、
本実施例のターボチャージャ10によれば、内燃機関か
ら排出される排気ガスのエネルギを利用して、内燃機関
に供給する吸入空気を過給することができる。
【0027】ところで、内燃機関の作動中は、排気入口
ポート18には高圧の排気ガスが流通する。この場合、
排気ガスの圧力は、タービンホイール24を、排気入口
ポート18からシャフト44の径方向に向けて押圧する
力として作用する。タービンホイール24に径方向に作
用した圧力は、シャフト44に伝達される。このため、
本実施例の構造においては、排気ガスの圧力により、シ
ャフト44がベアリングボア42内で排気入口ポート1
8の位置とは反対方向に移動する事態、すなわち、シャ
フト44の中心Ci がベアリングボア42の軸中心Cb
に対して排気入口ポート18の位置とは反対方向に移動
する事態が生じる。
【0028】このようにシャフト44が径方向に移動す
ると、シャフト44に連結されたインペラ40がインペ
ラ室34内を移動することで、インペラ40がコンプレ
ッサハウジング14に接触する事態が生じ得る。かかる
事態を回避するためには、インペラ40とインペラ室3
4の内面との間に大きな隙間が確保されていることが望
ましい。
【0029】上記の隙間を確保する手法として、内燃機
関の非作動状態でインペラ40とインペラ室34の内面
との隙間が、インペラ40が移動する方向にだけ大きく
なるように、コンプレッサハウジング14にインペラ室
36を形成することが考えられる。しかし、インペラ4
0の移動方向における隙間を大きくするのみでは、内燃
機関の作動中にかかる移動方向とは反対側の隙間が大き
くなり、この隙間を通って吸気入口ポート30からスク
ロール室36に流入する空気量が多くなってしまう。こ
のため、かかる手法では、吸気入口ポート30に流入し
た空気を内燃機関に向けて効率よく過給することができ
ない。
【0030】内燃機関の作動中、インペラ40は、上述
の如く、排気入口ポート18とは反対方向に向けて移動
する。すなわち、インペラ40は、排気入口ポート18
側に向けては移動しない。このため、インペラ40とイ
ンペラ室34の内面との隙間を、インペラ40の移動方
向とは反対側で小さくすることが可能である。このよう
に隙間が小さくなると、かかる隙間を通過して吸気入口
ポート30からスクロール室36に流入する空気量が減
少することで、過給効率の低下が防止される。従って、
過給効率を低下させることなく、インペラ40とコンプ
レッサハウジング14との接触を確実に回避するために
は、内燃機関の非作動状態でインペラ40とインペラ室
34の内面との隙間を、インペラ40の移動方向で大き
く、かかる移動方向とは反対方向で小さくすることが適
切である。
【0031】本実施例のターボチャージャ10は、イン
ペラ40とインペラ室34の内面との隙間が、インペラ
40の移動方向で大きくなると共に、かかる移動方向と
は反対方向で小さくなるように、コンプレッサハウジン
グ14に形成される吸気入口ポート30の中心Ci を、
ベアリングボア42の軸中心Cb に対してオフセットさ
せる点に特徴を有している。以下、その特徴部について
説明する。
【0032】本実施例のターボチャージャ10におい
て、内燃機関の非作動状態で、吸気入口ポート30の中
心Ci は、ベアリングボア42の軸中心Cb に対して、
排気入口ポート18の位置と反対方向にオフセットされ
ている。この場合、インペラ40とインペラ室34の内
面との隙間は、排気ガスが高圧状態になることに起因し
てインペラ40が移動する方向で大きく、かかる移動方
向とは反対方向で小さくなる。
【0033】そして、内燃機関が作動状態になると、シ
ャフト44がベアリングボア42内で径方向に移動する
ことで、シャフト44の中心が吸気入口ポート30の中
心Ci とほぼ一致する状態、すなわち、インペラ40と
インペラ室34の内面との隙間が全周にわたってほぼ均
一になる状態が形成される。このため、本実施例によれ
ば、排気ガスが高圧になることによってシャフト44が
径方向に移動した場合でも、インペラ40がコンプレッ
サハウジング14に接触することを確実に回避すること
ができる。これにより、本実施例のターボチャージャ1
0を適正に作動させることが可能となり、その結果、内
燃機関に効率よく空気を過給することができる。
【0034】また、本実施例において、インペラ40と
インペラ室34の内面との隙間は、インペラ40の移動
方向とは反対側で小さくなっている。このため、本実施
例によれば、吸気入口ポート30から上記の隙間を通過
してスクロール室36に流入する空気量を減少させるこ
とができ、その結果、ターボチャージャ10の過給効率
の低下を防止することができる。従って、本実施例のタ
ーボチャージャ10によれば、過給効率の低下を招くこ
となく、インペラ40がコンプレッサハウジング14に
接触するのを回避することができる。
【0035】ところで、吸気ポート30の断面積が維持
された状態で吸気入口ポート30の中心Ci が上記の如
くオフセットされると、インペラ40とインペラ室34
の内面との隙間がインペラ40の移動方向で過大となる
場合がある。このように隙間が過大となると、吸気入口
ポート30からかかる隙間を通過してスクロール室36
に流入する空気量が増大し、過給効率が低下してしまう
おそれがある。
【0036】図3は、コンプレッサハウジング14に形
成された吸気入口ポートの内径とインペラ42の外径と
の関係を、本実施例のターボチャージャ10と、吸気入
口ポート60の中心がベアリングボア42の軸中心Cb
に対してオフセットされていないターボチャージャ(以
下、第1対比ターボチャージャと称す)62と、第1対
比ターボチャージャ62の吸気入口ポート60と同一の
断面積を有する吸気入口ポート64を有し、吸気入口ポ
ート64の中心がベアリングボア42の軸中心Cb に対
してオフセットされているターボチャージャ(以下、第
2ターボチャージャと称す)66と、で比較した場合の
図を示す。尚、図3においては、本実施例のターボチャ
ージャ10の吸気入口ポート30が実線で、第1対比タ
ーボチャージャ62の吸気入口ポート60が点線で、第
2対比ターボチャージャ66の吸気入口ポート64が一
点鎖線で、それぞれ示されている。
【0037】図3に示す如く、第2対比ターボチャージ
ャ66の吸気入口ポート64の中心は、ベアリングボア
42の軸中心Cb に対してオフセットされている。この
場合、第2対比ターボチャージャ66において、インペ
ラ40とインペラ室34の内面との隙間は、図3におけ
る右方向で大きくなる。このため、第2対比ターボチャ
ージャ66においては、インペラ40が径方向に移動し
た場合に、インペラ40とコンプレッサハウジング14
との接触が確実に回避される一方、過給効率が低下する
ことになる。
【0038】これに対して、本実施例のターボチャージ
ャ10において、吸気入口ポート30の中心Ci は、ベ
アリングボア42の軸中心Cb に対してオフセットされ
ていると共に、吸気入口ポート30の断面積は、第2対
比ターボチャージャ66の吸気入口ポート64の断面積
に比して小さく設定されている(図3における斜線部
分)。このため、本実施例のターボチャージャ10にお
いては、吸気入口ポート30からかかる隙間を通過して
スクロール室36に流入する空気量が増大することはな
く、過給効率の低下は防止される。従って、本実施例の
ターボチャージャ10によれば、インペラ40とコンプ
レッサハウジング14との接触を回避しつつ、過給効率
の向上を図ることができる。
【0039】尚、上記の実施例においては、吸気入口ポ
ート30、インペラ室34、スクロール室36、およ
び、吸気出口ポート38が請求項記載の「吸気ダクト」
に、排気入口ポート18、スクロール室20、タービン
ホイール室22、および、排気出口ポート26が請求項
記載の「排気ダクト」に、シャフト44が請求項記載の
「回転軸」に、吸気入口ポート30が請求項記載の「吸
気ダクトの吸入口」に、排気出口ポート26が請求項記
載の「排気ダクトの吸入口」に、それぞれ相当してい
る。
【0040】次に、図4を参照して、本発明の第2実施
例のターボチャージャ70について説明する。本実施例
のターボチャージャ70は、上記図1に示すターボチャ
ージャ10において、吸気入口ポート30の中心Ci
の、ベアリングボア42の軸中心Cb に対するオフセッ
ト方向を変更することにより実現される。
【0041】図4は、本実施例のターボチャージャ70
において、オイル供給穴54,56の位置と、ベアリン
グボア42の軸中心Cb に対する吸気入口ポート30の
中心Ci の位置との関係を表した図を示す。図4に示す
如く、吸気入口ポート30の中心Ci は、ベアリングボ
ア42の軸中心Cb に対して、ベアリングボア42に連
通するオイル供給穴54,56の配設位置とは反対方向
(図4において右方向)に距離s2 だけオフセットされ
ている。
【0042】ところで、インペラ40とタービンホイー
ル24とを連結するシャフト44は、ベアリングハウジ
ング16に形成されたベアリングボア42に回転可能に
挿入されている。シャフト44の回転を円滑に行うため
には、ベアリングボア42に潤滑油を供給することが有
効である。本実施例において、潤滑油は、ベアリングハ
ウジング16に形成されたオイル供給穴54,56から
ベアリングボア42に対して吐出される。この場合、オ
イル供給穴54,56から吐出された潤滑油の吐出圧
は、シャフト44を、オイル供給穴54,56からシャ
フト44の径方向に向けて押圧する力として作用する。
このため、本実施例においては、潤滑油の吐出圧により
シャフト44がベアリングボア42内でオイル供給穴5
4,56の位置と反対方向に移動する事態が生じる。
【0043】このようにシャフト44が径方向に移動す
ると、上記第1実施例と同様に、インペラ40がコンプ
レッサハウジング14に接触するおそれがある。従っ
て、過給効率を低下させることなく、インペラ40とコ
ンプレッサハウジング14との接触を確実に回避するた
めには、内燃機関の非作動状態でインペラ40とインペ
ラ室34の内面との隙間を、インペラ40の移動方向で
大きく、かかる移動方向とは反対方向で小さくすること
が適切である。
【0044】本実施例のターボチャージャ70におい
て、上述の如く、内燃機関の非作動状態で、吸気入口ポ
ート30の中心Ci は、ベアリングボア42の軸中心C
b に対して、オイル供給穴54,56の配設位置とは反
対方向にオフセットされている。この場合、インペラ4
0とインペラ室34の内面との隙間は、潤滑油の吐出圧
に起因してインペラ40が移動する方向で大きく、かか
る移動方向とは反対方向で小さくなる。
【0045】そして、内燃機関が作動状態になると、シ
ャフト44がベアリングボア42内で径方向に移動する
ことで、インペラ40とインペラ室34の内面との隙間
が全周にわたってほぼ均一になる。このため、本実施例
によれば、潤滑油の吐出圧によってシャフト44が径方
向に移動した場合でも、インペラ40がコンプレッサハ
ウジング14に接触するのを確実に回避することができ
る。これにより、本実施例のターボチャージャ10を適
正に作動させることができ、その結果、内燃機関に効率
よく空気を過給することができる。
【0046】ところで、上記第1および第2実施例にお
いては、吸気入口ポート30の中心Ci が、ベアリング
ハウジング16に形成されたベアリングボア42の軸中
心Cb に対してオフセットされるように、コンプレッサ
ハウジング14に吸気入口ポート30を加工形成するこ
ととしているが、吸気入口ポート30の中心をオフセッ
トさせる手法はこれに限定されるものではなく、コンプ
レッサハウジング14とベアリングハウジング16との
組み付け位置をオフセットさせることとしてもよい。
【0047】
【発明の効果】上述の如く、請求項1および2記載の発
明によれば、ターボチャージャの作動時にインペラが吸
気ダクトの内面に接触するのを確実に回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のターボチャージャの断面
図である。
【図2】図1に示すターボチャージャを矢印III の方向
から見た図である。
【図3】吸気ダクトの内径とインペラの外径との関係
を、本実施例のターボチャージャと、第1対比ターボチ
ャージャと、第2ターボチャージャと、で比較した場合
の図である。
【図4】本発明の第2実施例のターボチャージャにおい
て、オイル供給穴の位置と、ベアリングボアの軸中心に
対する吸気ダクトの吸入口の中心の位置との関係を表し
た図である。
【符号の説明】
10,70 ターボチャージャ 12 タービンハウジング 14 コンプレッサハウジング 24 タービンホイール 26 排気出口ポート 30 吸気入口ポート 40 インペラ 42 ベアリングボア 44 シャフト 54,56 オイル供給穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気ダクト内に設けられたインペラと、
    排気ダクト内に設けられたタービンホイールと、前記イ
    ンペラと前記タービンホイールとを連結する回転軸が挿
    入されたベアリングボアと、を備えるターボチャージャ
    において、 前記吸気ダクトの吸入口の中心を、前記ベアリングボア
    の軸中心に対して前記排気ダクトの吸入口の位置とは反
    対方向にオフセットしたことを特徴とするターボチャー
    ジャ。
  2. 【請求項2】 吸気ダクト内に設けられたインペラと、
    排気ダクト内に設けられたタービンホイールと、前記イ
    ンペラと前記タービンホイールとを連結する回転軸が挿
    入されたベアリングボアと、前記ベアリングボアに連通
    するオイル供給穴と、を備えるターボチャージャにおい
    て、 前記吸気ダクトの吸入口の中心を、前記ベアリングボア
    の軸中心に対して前記オイル供給穴の配設位置とは反対
    方向にオフセットしたことを特徴とするターボチャージ
    ャ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103671260A (zh) * 2013-12-19 2014-03-26 无锡康明斯涡轮增压技术有限公司 涡轮增压器的压壳结构
JPWO2020129234A1 (ja) * 2018-12-21 2021-09-02 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 ターボ機械

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