JP2000283868A - 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン - Google Patents

半導体圧力センサとそれを用いたエンジン

Info

Publication number
JP2000283868A
JP2000283868A JP11087802A JP8780299A JP2000283868A JP 2000283868 A JP2000283868 A JP 2000283868A JP 11087802 A JP11087802 A JP 11087802A JP 8780299 A JP8780299 A JP 8780299A JP 2000283868 A JP2000283868 A JP 2000283868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel
sensor
measured
protective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11087802A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sasaki
佐々木  洋
Saburo Shoji
三良 庄司
Yutaka Ito
伊藤  豊
Norio Ichikawa
範男 市川
Masanori Kubota
正則 久保田
Masayuki Miki
政之 三木
Yoshiyuki Sasada
義幸 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11087802A priority Critical patent/JP2000283868A/ja
Publication of JP2000283868A publication Critical patent/JP2000283868A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、被測定媒体と直接接触する低
融点ガラス部の耐腐食性を向上させた半導体圧力センサ
とそれを用いたエンジンを提供する。 【解決手段】本発明は、被測定媒体の圧力を検出する感
圧素子100と、この感圧素子100を支持する台座4と
がセンサハウジング内の台座受部12に低融点ガラス1
6を介して接合され、この低融点ガラス16のうち被測
定媒体に曝される箇所をエポキシ樹脂を含むコーティン
グ材(保護膜)21により覆ったことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な半導体圧力
センサに関し、特にガソリン,LPガス,天然ガス(C
NG)等の燃料のシリンダ内へ噴射する圧力検知のセン
サ(燃圧センサ),自動変速機の油圧センサとそれを用い
たエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ガソリン,ガソリンと空気との混
合物,LPガス,天然ガス(CNG)等の燃料のシリン
ダ内へ噴射する圧力検知の燃料圧力センサ,自動変速機
の油圧センサ等、自動車には多くの部分に圧力センサが
組み込まれている。現在これらのセンサは歪みゲージを
有するダイアフラムを上記被測定媒体の感圧素子とした
構造が一般的である。この構造は例えば特開平2−13877
6 号,特開平5−133827号,特開平5−223670 号,特開
平9−5187 号,特開平10−153507号等の発明に挙げられ
ている。
【0003】ところで被測定媒体の中には硫酸,硝酸,
塩酸,酢酸,蟻酸等の酸性の不純物を含んでいるものも
ある。また一部の添加剤の中には液性が塩基性のものも
ある。そのためこれらは種々の金属に対する腐食の原因
になっている。
【0004】そこでセンサ部分が腐食しやすい金属の場
合はその上に種々の保護層が設けられている。例えば特
開平5−133827号ではフルオロシリコーンゲルが、特開
平9−5187号ではゲル状樹脂とそれより硬い樹脂をブレ
ンドしたブレンド樹脂が用いられている。またダイアフ
ラムを耐腐食性の高いSi製としたものが提案されてい
る。
【0005】しかしダイアフラムをSi製とし、圧力セ
ンサの台座部を耐腐食性の高いステンレス製とした場
合、材質が大きく異なるため適切な接合部が必要とな
る。接合部は両者の接合性をあげるため、或いは被測定
媒体の線膨張率の違いから生じる剥離等を防ぐため複数
の層構造のものが考えられている。
【0006】この例の一つとして(硬質)ガラス層,低
融点ガラス層,鉄−ニッケル−コバルト合金層からなる
接合部があげられる。この層構造は以下のような特徴を
持っている。まずガラスはSi製のダイアフラムと線膨
張率が近似しているという特徴がある。次に低融点ガラ
スは(硬質)ガラス,鉄−ニッケル−コバルト合金と線
膨張率が近似しており、熔融加工で両者を接着しやすい
という特徴がある。鉄−ニッケル−コバルト合金は台座
部と溶接、あるいはネジ止め等により接合可能という特
徴がある。以上のような複数の層構造による接合部を用
いることでSi製のダイアフラムと台座部を接合させる
ことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし低融点ガラスは
被測定媒体に含まれている酸性物質や塩基性物質の影響
を受け、含まれている鉛やカリウム等が溶出してもろく
なってくる。更に被測定媒体がかなりの圧力でダイアフ
ラムに接触するためその力が伝わり結果としてもろくな
った低融点ガラスがひび割れを起こし、最終的には破損
してしまう。すると接合部にクラックが入り、被測定媒
体がセンサ内部を汚染し、結果としてセンサの機能を失
ってしまうという問題が発生する。また鉄−ニッケル−
コバルト合金も被測定媒体に含まれている酸性物質や塩
基性物質により腐食され、結果として低融点ガラスと同
様に被測定媒体がセンサ内部を汚染し、センサの機能を
失ってしまうという問題が発生する。そこで接合部には
被測定媒体による腐食を防ぐための処理が必要となって
きている。
【0008】また低融点ガラスの代わりを種々の金属を
用いて溶接する方法も挙げられるが、ガラスと金属の接
合性を向上させるために接合部に混合するチタン等の金
属が被測定媒体に含有する酸性の物質により腐食を受け
るため接合部がもろくなる。結果として上記の低融点ガ
ラスを用いた例と同じようにセンサとしての機能を失っ
てしまうという問題が発生する。
【0009】以上のようにSi製のダイアフラムを用い
た感圧素子部を有する半導体圧力センサでは接合部の被
測定媒体に対する耐久性を高めることが必須の課題とな
ってきた。
【0010】本発明の目的は、感圧素子とガラス台座受
部との接合部に被測定媒体による腐食を防ぐとともに圧
力検出感度の低下を防止した半導体圧力センサとそれを
用いたエンジンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定媒体の
圧力を検出する感圧素子とこれを固定する台座受部を有
する半導体圧力センサにおいて、センサ構成部品の接合
部のうち被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座
受部の接合部がエポキシ樹脂とその硬化剤を含む樹脂組
成物を有する保護層により覆われていることを特徴とす
る。
【0012】本発明は、前述の半導体圧力センサにおい
て、センサ構成部品の接合部のうち被測定媒体に曝され
る前記感圧素子と前記台座受部の接合部がエポキシ基が
3個以上又は/及びエポキシ当量が700以下であるエ
ポキシ樹脂を有する保護層により覆われていることを特
徴とする。
【0013】本発明の前記コーティング材は好ましくは
(化1)又は(化2)に示すフッ素化合物を更に有する
ことを特徴とする。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】Rf−(CH2)3−Si(OR′) Rf−は下記構造。
【0016】F(CF(CF3)−CF2−O−)m−CF
(CF3)CONH− 或いは F(CF2−CF2−CF2−O−)m′−CF2−CF2−C
ONH− m,m′は自然数 R′はCH3或いはC25 Rf′−(CH2)p−Si(OR′)3 Rf′−は下記構造。
【0017】F(CF2)q− Rf″−Si(OR′)3 Rf″−は下記構造。
【0018】H(CF2)r− p,q,rは自然数 本発明は、前述の半導体圧力センサにおいて、センサ構
成部品の接合部のうち被測定媒体に曝される前記感圧素
子と前記台座受部の接合部がエポキシ樹脂及びフッ素化
合物を有する保護層により覆われていることを特徴とす
る。
【0019】本発明は、ハウジング内に被測定媒体の圧
力を検出する感圧素子と該素子を固定する台座受部及び
前記素子からの信号を増幅する信号処理回路素子を有す
る半導体圧力センサであって、センサ構成部品の接合部
のうち被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座受
部の接合部がエポキシ樹脂とその硬化剤を含む樹脂組成
物を有する保護層により覆われていることを特徴とす
る。
【0020】本発明は、前述の半導体圧力センサであっ
て、センサ構成部品の接合部のうち被測定媒体に曝され
る前記感圧素子と前記台座受部の接合部がエポキシ基が
3個以上又は/及びエポキシ当量が700以下であるエ
ポキシ樹脂を有する保護層により覆われていることを特
徴とする。
【0021】本発明は、ハウジング内に被測定媒体の圧
力を検出する感圧素子と該素子を固定する台座受部及び
前記素子からの信号を増幅する信号処理回路素子を有す
る半導体圧力センサであって、センサ構成部品の接合部
のうち被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座受
部の接合部がエポキシ樹脂及びフッ素化合物を有する保
護層により覆われていることを特徴とする。
【0022】本発明は、燃料タンクから燃料を低圧ポン
プ及び該低圧ポンプから送られた燃料を高圧ポンプによ
って更に高圧にしてインジェクターに供給する自動車エ
ンジンにおいて、前記インジェクターに供給される燃料
の供給系路の前記低圧ポンプ及び高圧ポンプの各々に対
してバイパスした系路に低圧レギュレーター及び高圧レ
ギュレーターを有し、該低圧及び高圧レギュレーターの
少なくとも一方に前記燃料の圧力を検出する半導体圧力
センサ及び前記圧力をコントロールする圧力制御弁が設
けられ、該センサは前記圧力制御弁の上流側に設けられ
ていることを特徴とする。
【0023】本発明は、前述の自動車において、前記イ
ンジェクターに供給される燃料の供給系路の前記低圧ポ
ンプ及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした系路に
低圧レギュレーター及び高圧レギュレーターを有し、該
低圧及び高圧レギュレーターの少なくとも一方に前記燃
料の圧力を検出する半導体圧力センサが設けられ、該圧
力センサは被測定媒体の圧力を検出する感圧素子と該素
子を固定する台座受部との接合部が樹脂によりコーティ
ングされていることを特徴とする。
【0024】本発明は、燃料を燃料噴射系に供給する燃
料供給ラインの圧力を検出する半導体センサが前述に記
載の半導体センサが用いられる。
【0025】本発明は、燃焼室内に吸気手段及び排気手
段を有するシリンダヘッドと、該シリンダヘッド内を往
復運動するピストンと、前記燃焼室に燃料を噴射するよ
うに設置した燃料噴射手段と、該燃料噴射手段から噴射
した燃料に着火する点火手段とを備えた筒内噴射式エン
ジンにおいて、前記燃料を低圧ポンプ及び該低圧ポンプ
から送られた燃料を高圧ポンプによって更に高圧にして
前記燃料噴射手段に供給する燃料供給系路と前記低圧ポ
ンプ及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした系路を
有し、該系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュレー
ターとを有し、少なくとも前記高圧レギュレーターに前
記燃料の圧力を検出する半導体圧力センサが設けられて
いることを特徴とする。
【0026】本発明は、燃焼室内に吸気手段及び排気手
段を有するシリンダヘッドと、該シリンダヘッド内を往
復運動するピストンと、前記燃焼室に燃料を噴射するよ
うに設置した燃料噴射手段と、該燃料噴射手段から噴射
した燃料に着火する点火手段とを備えた筒内噴射式エン
ジンにおいて、前記燃料噴射手段は前記燃料を噴霧する
噴出孔とその周辺近傍が重量で、C0.6〜1.5%,S
i1%以下,Mn1.5%以下及びCr15〜20%を含
むフェライト系ステンレス鋼からなり、且つ前記噴射孔
の口径が前記燃料を粒径20μm以下に噴霧する0.3
〜0.8mmを有し、前記燃料を低圧ポンプ及び該低圧ポ
ンプから送られた燃料を高圧ポンプによって更に高圧に
して前記燃料噴射手段に供給する燃料供給系路と前記低
圧ポンプ及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした系
路を有し、該系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュ
レーターとを有し、少なくとも前記高圧レギュレーター
に前記燃料の圧力を検出する半導体圧力センサが設けら
れていることを特徴とする。本発明に係る筒内噴射式エ
ンジンは、前記燃焼室に燃料を空燃比45以上のリーン
バーン制御噴射することを特徴とする。
【0027】また、本発明に係る筒内噴式エンジンは、
前記燃料噴射手段は前記燃料を噴霧する噴出孔とその周
辺近傍の表面に有機皮膜が設けられていることを特徴と
する。
【0028】本発明は、特に燃料噴射孔とその周辺近傍
に厚さ1.5〜10nm 好ましくは1.5〜8nm の有
機皮膜を設けたこと、或いは燃料噴射孔表面に有機皮膜
を設けた燃料噴射弁であって、前記噴射孔は燃料を粒径
20μm以下に噴霧する口径を有すること、前記噴射孔
の口径が0.3〜0.8mmであること、前記噴射孔とその
周辺近傍が重量で、C0.6〜1.5%,Si1%以下,
Mn1.5% 以下及びCr15〜20%を含むフェライ
ト系ステンレス鋼からなることの1つ又は2つ以上の組
合せによって得られることを特徴とする燃料噴射弁にあ
る。
【0029】そして、その有機皮膜は前述の化合物から
なり、ベース金属との共有結合によって結合されている
ものであり、その厚さは1.5〜30nm が好ましく、
より1.5〜10nm が好ましくは、最も1.5〜7n
m が好ましい。
【0030】また、有機皮膜として、平均分子量が20
00〜6000のパーフルオロポリエーテル化合物,4
弗化エチレンモノマー,珪素樹脂,ポリアミド樹脂等の
グロー放電下での形成,テフロン樹脂,金属アルコキシ
ドとフルオロアルキル基置換アルコキシドとの溶液によ
って得られる膜等が使用可能である。
【0031】(半導体圧力センサの構成)本発明の半導
体圧力センサの構造は後述する図1に示すとおりであ
る。まず感圧素子部のダイアフラムが被測定媒体の圧力
を受け、表面がたわむ。するとダイアフラムの被測定媒
体と接触しない側の面に取り付けられた歪みゲージがそ
のたわみを検知し、その情報信号を電極,リードピンを
介して信号処理回路に伝える。信号処理回路で処理され
た信号が出力ピンを介してコネクターのターミナルに伝
えられる。最終的にコネクターから被測定媒体の圧力の
情報が伝えられるというしくみである。また複数の電極
同士は導通しないように絶縁膜で各々分離してある。電
極はSi基板上にスパッタ等で形成される。リードピン
は半田で固定される。
【0032】感圧素子部はダイアフラム,Si基板,絶
縁膜,歪みゲージ,電極,はんだ,リードピンを有して
いる。接合部は硬質ガラス,低融点ガラス,ステム,保
護層を有している。保護層は低融点ガラスやステム等腐
食しやすい部分を被覆するように設ける。感圧素子部と
接合部以外は台座部である。更に、本センサの支持体で
ある外枠、及び本センサを固定するためのフランジを有
する。
【0033】感圧素子部の材質は被測定媒体に対する耐
食性が高いSiが特に好ましい。また歪みゲージは被測
定媒体と触れて腐食しないようにダイアフラムの被測定
媒体と接触しない側の面に取り付ける。
【0034】接合部も被測定媒体から受ける圧力に耐え
られるような物理的強度を有する必要がある。且つ被測
定媒体の温度に耐えられる材料であることも必要であ
る。被測定媒体の圧力は直噴のガソリンエンジン用のも
のになると最高20MPa程度になるためこれに耐える
ことも必要となる。また温度もオートマチックトランス
ミッション用のオイルでは130℃程度に上昇するため
これに耐えることも必要となる。また接合部は両者の接
合性をあげるため、或いは熱による膨張率の違いから生
じる剥離等を防ぐため線膨張率が近似の複数の層構造を
採ることが好ましい。更に台座部側の材料は金属性のも
のの方が、溶接或いはネジ止めで接合できるので好まし
い。なお塗布法で保護層を形成する場合、用いる塗布液
に侵されないことも必要である。
【0035】以上のような条件を考慮すると接合部は例
えば(硬質)ガラス層,低融点ガラス層,鉄−ニッケル
−コバルト合金層からなるものがあげられる。この層構
造は以下のような特徴を持っている。まずガラスはSi
製のダイアフラムとは線膨張率がほぼ近似しており被測
定媒体の温度変化による影響を低減できる特徴がある。
(硬質)ガラスとしては耐久性や価格等を考えるとパイ
レックスガラスが好適である。次に低融点ガラスは(硬
質)ガラス,鉄−ニッケル−コバルト合金と線膨張率が
近似であり、熔融加工で両者を接着しやすいという特徴
がある。鉄−ニッケル−コバルト合金は台座部と溶接、
あるいはネジ止め等により接合可能という特徴がある。
以上のような複数の層構造による接合部を用いることで
Si製のダイアフラムと台座部を接合させることが可能
となる。また接合部に低融点ガラス層を設ける代わりに
種々の金属を用いて溶接する例も挙げられる。この金属
にはガラスと金属の接合性を向上させるための金属元素
(例えばチタン)を含有させることが好ましい。
【0036】台座部は感圧素子部と接合部を組込み、被
測定媒体の圧力を測定する場所に固定するため、被測定
媒体と接触し、またこれらの条件に耐えうる強固な構造
であり、且つ被測定媒体と接触しても腐食しないような
材質のものが望まれる。また材質は例えばフェライト
系,オーステナイト系ステンレス鋼が挙げられる。信号
処理回路を台座部に組込むことが好ましいが、台座部の
外にあっても構わない。また本センサを車載部品として
装着する際、ドライバー等の工具がダイアフラムを傷つ
けないよう台座部に保護カバーを設けることも可能であ
る。
【0037】本発明における保護層の目的は被測定媒体
によって接合部が腐食することを防ぐことである。その
ため保護層を設ける部分は接合部のうち被測定媒体によ
って腐食を受ける部分が最低必要であるが、それ以外の
部分は設けなくてもかまわない。ただ保護層の形成の
際、塗布液が接合部の腐食を受けない部分や台座部,感
圧素子部に付着して結果として保護層が形成されてもそ
の性能に重大な影響を与えなければかまわない。
【0038】(保護層の厚さ)保護層は厚い方が被測定
媒体を透過し難いというメリットがある。しかし厚すぎ
ると圧力測定の際の精度が低下するという問題がある。
また保護層を形成している材料と接合部の材料とが異な
るため線膨張率も異なってくる。すると被測定媒体の温
度と圧力変化により保護層が接合部上で亀裂を生じたり
剥離する恐れがある。そのため保護層はむやみに厚くす
ることはできない。保護層材料にエポキシ樹脂を用いた
場合、被測定媒体の温度と圧力変化で保護層が接合部上
で亀裂を生じたり剥離しない厚さとしては約20μm以
下より15μm以下にすることが好ましい。また被測定
媒体の圧力測定の際、測定精度を3%以内(この程度は
実用上必要)とするためには、最小感度1MPaの場合
は保護層の厚さは10μm以下にすることが好ましい。
この場合、用いるエポキシ樹脂は耐久性の点でガソリン
に対してはエポキシ当量が100〜5000、オイルに
対してはエポキシ当量が100〜700が好ましい。な
おこの測定感度での用途としては直噴方式のガソリンエ
ンジンの圧力センサが挙げられる。最小感度が0.2M
Pa の場合は3μm以下にするのが好ましい。この場
合、用いるエポキシ樹脂は耐久性の点で分子内に3個以
上のエポキシ基を有するものが必要である。なおこの測
定感度での用途としてはオートマチックトランスミッシ
ョン用オイルの低圧力測定用センサが挙げられる。また
最小感度が0.05MPa の場合は保護層の厚さは1μ
m以下にすることが好ましい。この場合、耐久性の点で
用いるエポキシ樹脂に(化1)に示すフッ素化合物を含
有させるか、保護層を形成した後、(化2)のフッ素化
合物を保護層に塗布することが好ましい。なおこの測定
感度での用途としては1MPa以下の圧力となる圧縮天
然ガスを燃料とする自動車の低圧ポンプ用燃料圧力セン
サ等が挙げられる。
【0039】また、圧力として2〜20MPaの中高圧
に対しては3〜20μmとし、圧力の上昇とともに厚い
保護とすること、高圧力として10〜20MPaの筒内
直噴ガソリンに対しては5〜20μmより10〜15μ
mが好ましい。
【0040】(保護層の形成材料)まず保護層として形
成された場合被測定媒体との接触により分解しないもの
である必要がある。また被測定媒体を透過しないもので
ある必要もある。更に被測定媒体の温度で接合部から剥
離しないものである必要もある。これらの条件を満たす
保護層材料を我々は種々検討した結果、接着性が高く、
架橋密度の高い有機の樹脂材料、とりわけエポキシ樹脂
が好適であることを見出した。エポキシ樹脂としてはビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンの共重合体である
ビスフェノールA型エポキシ樹脂,フェノールノボラッ
ク樹脂とエピクロルヒドリンの反応で得られるフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂,クレゾールノボラック樹
脂とエピクロルヒドリンの反応で得られるクレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂,トリス(ハイドロキシフェニ
ル)メタンとエピクロルヒドリンの反応で得られる分子
内に3個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(以後
トリス(ハイドロキシフェニル)メタン型エポキシ樹脂
と記述する)等が挙げられる。ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂としては商品名エピコート562,815,8
20,828,1001,1004,1007,100
9等(シェル製),アラルダイドGY252,GY250,G
Y260,Gy280,6071,6084,6097,
6099等(チバガイギー製),エピクロン855,8
40,850,1050,4050,7050,8130
等(大日本インキ製)等で上市されている。フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂としては商品名エピコート1
52,154(シェル製),アラルダイドEPN1138
(チバガイギー製)等で上市されている。クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂としては商品名アラルダイドE
CN1273,ECN1280,ECN1299(チバ
ガイギー製)等で上市されている。トリス(ハイドロキ
シフェニル)メタン型エポキシ樹脂としては商品名TACT
IX742 ,XD9053(ダウケミカル製)等で上市され
ている。上記エポキシ樹脂の中でも原料のエポキシ樹脂
のエポキシ当量が小さいものが被測定媒体の透過性が低
い傾向がある。具体的にはエポキシ当量が700未満の
ものが特に良好である。また分子内にエポキシ基を3個
以上有するものは特に透過性が低く極めて薄い保護層形
成が可能である。
【0041】エポキシ樹脂とともに用いる硬化剤はアミ
ン系,酸無水物系,多価フェノール系,多価メルカプタ
ン系等が挙げられる。
【0042】アミン系としては脂肪族,脂環族,芳香族
等が挙げられる。このうち脂肪族アミンとしてはジエチ
レントリアミン,テトラエチレンテトラミン,テトラエ
チレンペンタミン等が挙げられる。これらを用いた場合
は硬化後の樹脂の熱変形温度が70〜110℃程度と低
いため、被測定媒体の温度がこれより高い場合は適当で
ない。
【0043】脂環族アミンとしてはビス−(4−アミノ
−3−メチルシクロヘキシル)メタン等が挙げられる。
これらを用いた場合は硬化後の樹脂の熱変形温度が14
0〜150℃程度と高いので被測定媒体の最高温度が1
30℃程度でも使用可能である。
【0044】芳香族アミンとしては4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタンやm−フェニレンジアミン,p−フェ
ニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ン等が挙げられる。これらを用いた場合は硬化後の樹脂
の熱変形温度が140〜170℃程度と高いので被測定媒
体の最高温度が130℃程度でも使用可能である。ただ
硬化が緩やかであるため硬化温度を高めたり硬化促進剤
を併用する。
【0045】その他アミン系としてはポリアミド等が挙
げられる。
【0046】酸無水物系としてはフタル酸族が一般的で
ある。フタル酸族としては無水フタル酸,テトラハイド
ロフタル酸,メチルブチレンテトラハイドロ無水フタル
酸,メチルエンドメチレンテトラハイドロ無水フタル
酸、テトラブロモ無水フタル酸,無水トリメリット酸,
無水ピロメリット酸等が挙げられる。アミン系のものに
比べてエポキシ環との反応性が低いので触媒を添加する
のが一般的である。触媒としてはトリエタノールアミ
ン,ベンジル−N,N−ジメチルアミン,ヘキサメチレ
ンテトラミン,トリエチレンジアミン,o−ハイドロキ
シフェニルベンジル−N,N−ジメチルアミン,N−メ
チルモルフォリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N
−ジエチルアニリン、N,N−ジブチルアニリン、N,
N−ジアミノピペリジン等の3級アミン,キノリン,2
−エチル−4−メチル−イミダゾール等のアミンが用い
られる。
【0047】フタル酸以外ではポリアジピン酸ポリ無水
物,ポリセバチン酸ポリ無水物,ドデセニル無水コハク
酸等が挙げられる。これらで作成した保護層は被測定媒
体の遮断性が低くなる恐れがある。その場合はポリアミ
ンやポリアミドを併用することで遮断性を高めることが
できる。
【0048】メルカプタン系は悪臭のするものがほとん
どである。この中ではチオグリコール酸ペンタエリスリ
トールのような分子量の大きなものが悪臭の程度は小さ
い。その他の硬化剤としてはトリフェニルフォスフェー
ト,サリチル酸,多価フェノール等が挙げられる。
【0049】エポキシ樹脂と硬化剤の混合比は反応する
残基の当量で1:0.8〜1:1.3が好ましい。エポキ
シ樹脂の比がこの範囲を大きく逸脱すると保護層に対す
る被測定媒体の遮断性が低くなる傾向がある。
【0050】(保護層の形成方法)保護層の形成方法は
エポキシ樹脂硬化物の原料を有機溶媒に溶解、或いは懸
濁させた液(保護層形成液)を接合部に塗布する方法と
してはスピンコート,ディップコート等が挙げられる。
具体的には図1の接合部と感圧素子部を固定した台座部
の空隙に保護層形成液を注入後、センサ自身を回転させ
ることで均一な膜厚の保護形成液層を形成させる方法が
挙げられる。また保護層形成液の濃度を低くして台座部
の空隙に注入後、シリンジで空隙に注入された保護層形
成液を吸引で抜き取ることで、接合部表面に保護層形成
液を付着させる方法も挙げられる。或いはセンサ自身を
保護層形成液に浸し、引き上げる方法も挙げられる。い
ずれの場合も液中の原料を重合させる必要があるので熱
硬化、或いはUV硬化,放射線硬化等を施す。液の溶媒
は用いる原料の溶解するものが保護層の厚さを均一化し
やすい点で望ましい。また、あまり低沸点だと液の濃度
が変化しやすく、高沸点だと揮発し難いので(熱)硬化
条件等を考慮の上選択する必要がある。
【0051】(フッ素化合物との混合)被測定媒体中の
金属の腐食要因である硫酸,硝酸等の物質は被測定媒体
に含まれている水分中に高濃度に存在すると考えられ
る。そのため保護層にはっ水性を持たせることでその保
護層の耐腐食性を向上することができる。はっ水性の材
料として、前述の(化1)の構造の含フッ素化合物を混
合したものを用いることによって、保護層のはっ水性を
向上させることができる。
【0052】一般に含フッ素化合物としてはパーフルオ
ロアルキル鎖を有する化合物,パーフルオロポリエーテ
ル鎖を有する化合物,芳香環にフルオロ基やトリフルオ
ロメチル基を有する化合物等が挙げられる。このうちは
っ水性を向上させるためにはパーフルオロアルキル鎖を
有する化合物,パーフルオロポリエーテル鎖を有する化
合物の方が効果的である。また樹脂等と混ぜ合わせて超
撥水塗料を調製する際、用いる溶媒に溶解或いは溶解ま
でいかなくとも分散している方が塗膜形成の際は均一に
分布するので好ましい。更に保護層形成液塗布後その表
面に局在化する必要もある。これらの要求を満たす材料
を探索するため検討を行った結果、我々は上記に示すパ
ーフルオロポリエーテル鎖を有する化合物を見出した。
即ちパーフルオロポリエーテル末端にアミド結合で複数
の芳香環を有する特定の残基を結合させたものである。
これら化合物の合成はパーフルオロポリエーテル鎖の末
端がCO2H の材料に末端にアミノ基を有する材料を反
応させアミド結合を介して結合させることによって得ら
れる。末端にアミノ基を有する材料を結合させる理由は
有機溶媒への溶解性,分散性(混和性)を向上させるた
めである。パーフルオロポリエーテル鎖の末端がCO2
H の材料としては、ダイキン工業製デムナムSH(パ
ーフルオロポリエーテルの繰り返し単位が−CF2CF2
CF2O−),アウジモント社製フォンブリンZ−DIA
C(パーフルオロポリエーテルの繰り返し単位が−(C
2CF2O)x−(CF2O)y−),デュポン社製クラ
イトックス157FS−L、同じく157FS−M、同
じく157FS−H(いずれもパーフルオロポリエーテ
ルの繰り返し単位が−CF(CF3)−CF2O−)等が
挙げられる。
【0053】これらの化合物のうち以下に示す化合物1
〜11のものが特に保護層形成液への相溶性も良好であ
るので特に好ましい。
【0054】
【化3】
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】
【化6】
【0058】
【化7】
【0059】
【化8】
【0060】
【化9】
【0061】
【化10】
【0062】
【化11】
【0063】
【化12】
【0064】
【化13】
【0065】パーフルオロポリエーテル鎖の平均分子量
は化合物1〜8のものが約1500〜5000(m或い
はm′は平均約8〜30)、化合物9,10のものが約
2000〜9000(m或いはm′は平均約12〜54)、
化合物11は約2000〜5000のものが保護層形成
液との相溶性が良好であるので好適である。なおパーフ
ルオロポリエーテル鎖のn/n′は合成の際おおよそ
0.8〜1.4ぐらいになるのでnは平均約9〜30、
n′は平均約9〜34ぐらいになる。
【0066】含フッ素化合物の合成方法は以下に示す通
りである。
【0067】(化合物1の合成)デュポン社製クライト
ックス157FS−L(平均分子量2500)(25重
量部)を3M社製PF−5080(100重量部)に溶
解し、これに塩化チオニル(20重量部)を加え、撹拌
しながら48時間還流する。塩化チオニルとPF−50
80をエバポレーターで揮発させクライトックス157
FS−Lの酸クロライド(25重量部)を得る。
【0068】三井東圧社製1,4−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン(29重量部),トリエチルアミン
(25重量部)をジクロルメタン(300重量部)に溶
解し撹拌中、これにベンゾイルクロライド(14重量
部)をジクロルメタン(100重量部)に溶解したもの
を2時間かけて滴下し、その後も20時間撹拌する。反
応液をろ紙でろ過し、ろ液をエバポレーターで濃縮後カ
ラムクロマトグラフィ(和光純薬社製ワコーゲルC−2
00)で分離・精製し、アミノ基の片方にベンゼン環を
有する化合物12(20重量部)を得る。
【0069】
【化14】
【0070】クライトックス157FS−Lの酸クロラ
イド(25重量部),化合物12(4重量部),トリエ
チルアミン(2重量部)、及びジクロルメタン(20重
量部)を3M社製FC−72(100重量部)に加え、
撹拌しながら48時間還流する。反応液をろ紙でろ過
し、ろ液を12時間静置する。上層のジクロルメタン層
を除き、新たにジクロルメタン(20重量部)を加え1時
間撹拌した後12時間静置する。上層のジクロルメタン
層を除き、下層のFC−72層中のFC−72をエバポ
レーター,真空ポンプで揮発させ、目的の化合物1(2
5重量部)を得た。
【0071】(化合物2の合成)デュポン社製クライト
ックス157FS−L(平均分子量2500)(25重
量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平均
分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合物
1の合成と同様にして化合物2(35重量部)が得られ
た。
【0072】(化合物3の合成)ベンゾイルクロライド
(14重量部)の代わりにフェノキシ安息香酸クロライド
(23重量部)を用いる以外は化合物12の合成と同様
にして化合物13(25重量部)を得る。
【0073】
【化15】
【0074】次に化合物12(4重量部)の代わりに化
合物13(5重量部)用いる以外は化合物1の合成と同
様にして化合物3(25重量部)が得られた。
【0075】(化合物4の合成)デュポン社製クライト
ックス157FS−L(平均分子量2500)(25重
量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平均
分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合物
3の合成と同様にして化合物4(35重量部)が得られ
た。
【0076】(化合物5の合成)1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン(29重量部)の代わりに三
井東圧社製1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン(29重量部)を用いる以外は化合物12の合成と
同様にして化合物14(20重量部)を得る。
【0077】
【化16】
【0078】次に化合物12(4重量部)の代わりに化
合物14(4重量部)用いる以外は化合物1の合成と同
様にして化合物5(25重量部)が得られた。
【0079】(化合物6の合成)デュポン社製クライト
ックス157FS−L(平均分子量2500)(25重
量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平均
分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合物
5の合成と同様にして化合物6(35重量部)が得られ
た。
【0080】(化合物7の合成)ベンゾイルクロライド
(14重量部)の代わりにベンゼンスルホン酸クロライド
(18重量部)を用いる以外は化合物12の合成と同様
にして化合物15(21重量部)を得る。
【0081】
【化17】
【0082】次に化合物12(4重量部)の代わりに化
合物15(5重量部)用いる以外は化合物1の合成と同
様にして化合物7(25重量部)が得られた。
【0083】(化合物8の合成)デュポン社製クライト
ックス157FS−L(平均分子量2500)(25重
量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平均
分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合物
7の合成と同様にして化合物8(35重量部)が得られ
た。
【0084】(化合物9の合成)1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン(29重量部)の代わりに三
井東圧社製2,2−ビス[(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン(41重量部)を用いる以外は化合物
12の合成と同様にして化合物16(30重量部)を得
る。
【0085】
【化18】
【0086】次に化合物12(4重量部)の代わりに化
合物16(7重量部)用いる以外は化合物1の合成と同
様にして化合物9(25重量部)が得られた。
【0087】(化合物10の合成)デュポン社製クライ
トックス157FS−L(平均分子量2500)(25
重量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平
均分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合
物9の合成と同様にして化合物10(35重量部)が得
られた。
【0088】(化合物11の合成)アウジモント社製フ
ォンブリン Z−DIAC(平均分子量4000)(40
重量部)をFC−72(200重量部)に溶解し、これ
にジシクロヘキシルカルボジイミド(5重量部),化合
物16(13重量部),ジクロルメタン(100重量
部)を加え、120時間撹拌する。反応液をろ紙でろ過
後、ろ液を12時間静置する。上層のジクロルメタン層
を除き、下層のFC−72層中のFC−72をエバポレ
ーター、及び真空ポンプで揮発させ、目的の化合物11
(40重量部)を得た。
【0089】フッ素化合物(保護層形成液混合用) 以下に示す含フッ素化合物を保護層形成後、保護層表面
に塗布後、加熱することによっても保護層のはっ水性が
向上することを見出した。
【0090】
【化19】Rf−(CH2)3−Si(OR′)3 Rf−は下記構造。
【0091】F(CF(CF3)−CF2−O−)m−CF(C
3)CONH− 或いは F(CF2−CF2−CF2−O−)m′−CF2−CF2−C
ONH− m,m′は自然数 R′はCH3或いはC25 Rf′−(CH2)p−Si(OR′)3 Rf′−は下記構造。
【0092】F(CF2)q− Rf″−Si(OR′)3 Rf″−は下記構造。
【0093】H(CF2)r− p,q,rは自然数 これらの化合物のうち以下に示す化合物14〜22のも
のが特に良好なはっ水性を示すので特に好ましい。
【0094】
【化20】F(CF(CF3)−CF2−O−)m−CF(CF
3)CONH−CH2CH2CH2−−Si(OC25)3 化合物17
【0095】
【化21】F(CF2CF2CF2−O−)m′−CF2CF2
CONH−CH2CH2CH2−−Si(OC25)3 化合物18
【0096】
【化22】F(CF(CF3)−CF2−O−)m−CF(CF
3)CONH−CH2CH2CH2−−Si(OCH3)3 化合物19
【0097】
【化23】F(CF2)6−CH2CH2−Si(OC25)3 化合物20
【0098】
【化24】 F(CF2)8−CH2CH2−Si(OC25)3 化合物21
【0099】
【化25】 F(CF2)8−CH2CH2−Si(OCH3)3 化合物22
【0100】
【化26】H(CF2)6−Si(OC25)3 化合物23
【0101】
【化27】H(CF2)10−Si(OC2 化合物24
【0102】
【化28】H(CF2)10−Si(OCH3)3 化合物25 一般に含フッ素化合物としてはパーフルオロアルキル鎖
を有する化合物,パーフルオロポリエーテル鎖を有する
化合物,芳香環にフルオロ基やトリフルオロメチル基を
有する化合物等が挙げられる。このうちはっ水性を向上
させるためには上記のパーフルオロアルキル鎖を有する
化合物,パーフルオロポリエーテル鎖を有する化合物の
方が効果的である。またパーフルオロアルキル鎖の片方
の末端に水素を含むものも効果がある。
【0103】パーフルオロアルキル鎖のnの数は少なす
ぎるとはっ水性が低い。そのため具体的には3以上が望
ましい。パーフルオロアルキル鎖の片方の末端に水素を
含むものの場合もn′の数は少なすぎるとはっ水性が低
い。そのため具体的には6以上が望ましい。パーフルオ
ロポリエーテル鎖を有する化合物の場合、分子量は少な
すぎるとはっ水性が低い。そのため具体的には800以
上が望ましい。パーフルオロアルキル鎖、或いはパーフ
ルオロポリエーテル鎖等の末端は保護層表面との化学結
合を形成するための残基であるトリメトキシシリル基,
トリエトキシシリル基といったトリアルコキシシリル基
を有している。これらの残基は加熱により保護層表面の
水酸基等と反応し、酸素−珪素の結合を形成する。これ
により含フッ素化合物は保護層表面に固定される。これ
らの化合物は温度が高く水分の多いところでは末端のト
リアルコキシシリル基が加水分解を受けやすいので冷蔵
庫等に保管することが望ましい。特に末端がトリメトキ
シシリル基の方がトリエトキシシリル基よりも加水分解
を受けやすいので保存安定性を考慮するならば末端はト
リエトキシシリル基のものが望ましい。
【0104】これら化合物の保護層への塗布方法はスピ
ンコート,ディップコートのどちらでもかまわない。用
いる溶媒は化合物が溶解するものの方が扱いやすい。し
かしアルコール系の溶媒は一部の化合物は溶解するが、
溶液中の水分と反応し重合するので塗布液としての寿命
が短くなる恐れがある。その点フッ素系の溶媒は水分が
溶解し難いので好適である。加えてフッ素系溶媒は表面
張力が小さいので塗布液が極めて薄く塗布面に広がり薄
膜化できるという利点もある。フッ素系の溶媒としては
3M社製FC−72,FC−77,PF−5080,H
FE−7100,HFE−7200,デュポン社製バー
トレルXF等が挙げられる。
【0105】パーフルオロポリエーテル鎖の末端がトリ
アルコキシシリル基の化合物はパーフルオロポリエーテ
ル鎖の末端がCO2H の材料と、一方の末端にアミノ基
を有しもう一方の末端にトリアルコキシシリル基を有す
る材料とを反応させアミド結合を介して結合させること
によって得られる。パーフルオロポリエーテル鎖の末端
がCO2H の材料としてはダイキン工業製デムナムS
H,デュポン社製クライトックス157FS−L、同じ
く157FS−M、同じく157FS−H等が挙げられ
る。一方の末端にアミノ基を有し、もう一方の末端にト
リアルコキシシリル基を有する材料としてはチッソ社製
サイラエースS320,或いはS330等が挙げられ
る。
【0106】なおこれら含フッ素化合物のうち化合物2
0〜25はヒドラス化学,ダイキン工業等の化学会社か
ら製品として販売されている。残る含フッ素化合物であ
る化合物17〜19の合成方法は以下に示す通りであ
る。
【0107】(化合物17の合成)デュポン社製クライ
トックス157FS−L(平均分子量2500)(25
重量部)を3M社製PF−5080(100重量部)に
溶解し、これに塩化チオニル(20重量部)を加え、撹
拌しながら48時間還流する。塩化チオニルとPF−5
080をエバポレーターで揮発させクライトックス15
7FS−Lの酸クロライド(25重量部)を得る。これ
にPF−5080(100重量部),チッソ(株)製サ
イラエースS330(3重量部),トリエチルアミン
(3重量部)を加え、室温で20時間撹拌する。反応液
を昭和化学工業製ラジオライト ファインフローAでろ
過し、ろ液中のPF−5080をエバポレーターで揮発
させ、化合物17(20重量部)を得た。
【0108】(化合物18の合成)デュポン社製クライ
トックス157FS−L(平均分子量2500)(25
重量部)の代わりにダイキン工業社製デムナムSH(平
均分子量3500)(35重量部)を用いる以外は化合
物17の合成と同様にして化合物18(30重量部)を得
た。
【0109】(化合物19の合成)チッソ(株)製サイ
ラエースS330(3重量部)の代わりにチッソ(株)
製サイラエースS320(3重量部)を用いる以外は化
合物17の合成と同様にして化合物19(20重量部)
を得た。
【0110】(本発明の半導体圧力センサの用途)本発
明の半導体圧力センサは圧縮天然ガス車の燃料である天
然ガスの圧力センサとしての用途が挙げられる。また直
噴ガソリンエンジンの燃料であるガソリンの高圧圧力セ
ンサとしての用途が挙げられる。更にオートマチックト
ランスミッションとして段階変速又は無段階変速用のオ
イル圧力を検知する圧力センサとしての用途も挙げられ
る。その他ターボのブースト圧,船舶・潜水艦の水圧検
知等の用途も挙げられる。また高温・多湿の環境でも使
えることから風呂,プール,防火水槽,原子炉内の放射
性物質を保管する水槽・可燃ガスタンク等に取り付け水
圧・ガス圧を測定することでその容器中の貯水量・貯蓄
量を求めることも可能である。またこれら水槽・ガスタ
ンクの水漏れ・ガス漏れによる圧力低下を検知すること
ができるので漏水センサ・ガス漏れセンサとしての用途
も考えられる。なお被測定媒体は水やガス以外の液体,
気体でもかまわない。更に極めて小さな容器,装置内の
媒体の圧力を測定することが可能であるため玩具等への
適用も考えられる。
【0111】本発明の保護層により接合部が被測定媒体
へ直接接触することを避けることができる。そのため本
発明の保護層は接合部の腐食を防ぐ作用があると考えら
れる。また含フッ素化合物を併用することで被測定媒体
中の水分中に高濃度に含まれていると考えられる腐食を
誘発する酸性・塩基性物質を保護層に寄せ付けない働き
が得られる。また保護層はダイアフラムの動きを抑制す
ると思われるので、薄くした方が精度の低下を防ぐこと
ができる。
【0112】ガラス台座はシリコン基板と熱膨張係数が
近似するもの、ホウ珪酸ガラスであるパイレックスガラ
スを使用する。また、センサハウジングもシリコン基
板,ガラス台座と熱膨張係数の整合性の良い重量でFe
54%−Ni29%−Co17%系合金(商品名:コバ
ール)またはNi−Fe系合金(商品名:42アロイ)
を使用する。
【0113】低融点ガラスとして、その熱膨張係数が感
圧素子(シリコン基板,ガラス台座)と上記センサハウジ
ング(コバール又は42アロイ)との間のものを用いる
ことが可能であるので、低融点ガラスを上記感圧素子・
センサハウジング内壁間に介在させることで、センサ内
部の良好なハーメチックシールを保つことができる。ち
なみに、シリコン基板として用いるSiの熱膨張係数は
31×10-7/℃、台座として用いるパイレックスガラ
スの熱膨張係数は32.5×10-7/℃、センサハウジ
ングとして用いるコバールの熱膨張係数は52〜54×
10-7/℃、42アロイの熱膨張係数はコバールとほぼ
同じ、重量で、PbO72%,TiO210%,B23
%,他Al23,SiO2 等13%を有する低融点ガラ
スの熱膨張係数は40〜50×10-7/℃である。
【0114】本発明に係る半導体センサは、前記感圧素
子100がシリコン基板1に形成されたダイアフラム5
と該ダイアフラムの変位を電気信号に変換する歪ゲージ
6a,6bを有し、この感圧素子100を支持する台座
4がセンサハウジング17内の台座受部12に低融点ガ
ラス16を介して接合され、この低融点ガラス16のう
ち被測定媒体に曝される箇所が被測定媒体に対してエポ
キシ樹脂を有する保護層21により覆われている。
【0115】その具体的な構造として、センサハウジン
グ17の内部に信号処理回路15の収容部19とセンサ
ハウジング外部より被測定媒体の圧力を導入する圧力導
入部18とが形成され、この信号処理回路の収容部19
と圧力導入部18との間にリードピン挿通部30が形成
され、このリードピン挿通部30をリードピン挿通用の
スルーホール12Aを有する台座受部12で閉ざすこと
で前記信号処理部の収容部19が気密封止され、前記感
圧素子100は、シリコン基板1に形成されたダイアフ
ラム5と該ダイアフラムの変位を電気信号に変換する歪
ゲージ6a,6bを有し、この感圧素子を支持する台座
4が被測定媒体の圧力導入部18に臨む位置にて低融点
ガラス16を用いて台座受部12に接合され、且つ、歪
ゲージ6a,6bはダイアフラム5のうち被測定媒体の
受圧面と反対側にある基準圧室32に臨むように配設さ
れ、この歪ゲージの電極7と信号処理回路15とがセン
サハウジング17のリードピン挿通部30,台座受部1
2のスルーホール12A,台座4に設けたリードピン導
入孔9を通したリードピン14を介して接続されている
のが好ましい。
【0116】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1は本発明の第1
実施例に係る半導体圧力センサを示す縦断面図、図2は
上記半導体圧力センサに用いる歪ゲージ付きシリコン基
板(第2のシリコン基板)の平面図である。
【0117】図1において、半導体圧力センサのハウジ
ング17は、例えばSOS304オーステナイト系ステ
ンレス鋼で形成され、被測定媒体の圧力導入部18と、
信号処理回路収容部19との2室に分けられ、この2室
間にリードピン14を通すリードピン挿通部35を有す
る仕切り壁26が介在し、仕切り壁26のうち信号処理
回路収容部19に臨む側の一面に信号処理回路15が固
定され、圧力導入部18に臨む側にリードピン挿通部2
5を塞ぐように台座受部(以下、ステムと称する)12
が溶接されている。信号処理回路15は感圧素子からの
信号を増幅する信号処理回路素子を有するものである。
【0118】ステム12は次に述べるセンサ部(検出
部)を支持するもので、例えばコバールにより形成さ
れ、4本のリードピン14を通す4つのスルーホール1
2Aが配設され、リードピン14を通した後にスルーホ
ール12Aに硬質ガラス13が充填されることで信号処
理回路収容部19がハーメチックにシールされている。
すなわち、リードピン挿通部25をステム12で閉ざす
ことで信号処理回路収容部19が気密封止される。
【0119】センサ部は、絶縁基板となるガラス台座4
の一面に接合により配置したSOI(silicon on insul
ator)基板100を主要素とする。SOI基板100は
感圧素子となるもので、第1のシリコン基板(ダイアフ
ラム付き基板)1と熱酸化膜3と第2のシリコン基板
(歪ゲージ付き基板)2とで構成される。
【0120】第1のシリコン基板1には、エッチング加
工によってダイアフラム5となる薄肉部が形成され、そ
の一面に絶縁膜となるSiO2 の熱酸化膜3が形成さ
れ、この熱酸化膜3を介して歪ゲージ6a,6bを有す
る第2のシリコン基板2がシリコン基板1の一面に接合
される。この第1のシリコン基板1,熱酸化膜3,第2
のシリコン基板2より成るSOI基板100がホウ珪酸
ガラスよりなるガラス台座4に陽極接合で気密に接合
し、このSOI基板100とガラス台座4との積層構造
体が後述する低融点ガラス16を介してステム(台座受
部)12にハーメチックに接合されている。低融点ガラ
ス16は、熱膨張係数がガラス台座(ホウ珪酸ガラス)
4とステム(コバール)12の間の数値となるので、熱
応力緩和に優れている。
【0121】第1のシリコン基板1と第2のシリコン基
板2の外枠部8とガラス台座4で囲まれる空間は基準圧
室(真空)としてあり、後述の歪ゲージ(ピエゾ抵抗素
子)6a,6bはダイアフラム5の被測定媒体受圧面と
反対側の面(基準圧室27に臨む面)上に配置されてい
る。
【0122】ここで、図2を参照して第2のシリコン基
板(歪ゲージ付きシリコン基板)2について説明する。
図2において、白抜きの箇所がエッチングにより除去さ
れた部分、ハッチングを入れた領域がシリコン基板2の
エッチング残存領域である。シリコン基板2には、外枠
部8に囲まれるようにしてVcc(電源)端子7a,第
1の出力端子7c,第2の出力端子7d,GND(接
地)端子7bの4つの電極が形成されており、このうち
GND端子7bが外枠部8に接続されている。また、第
2のシリコン基板2には、第1のシリコン基板1に設け
たダイアフラム5上に位置するよう半径方向(ここで半
径方向とはダイアフラム5の半径線上に一致する意味で
ある)のゲージ6aと、接線方向(ここで接線方向と
は、ダイアフラム5の上記半径線に直交する半径線とダ
イアフラム円周との交点位置における接線方向を指す)
のゲージ6bがエッチング加工により各2個ずつ形成さ
れ、同じく前記第2のシリコン基板2をエッチング加工
することによって形成された薄肉の配線部22を介し
て、各歪ゲージ6a,6bが対応の電極部7a,7b,
7c,7dに電気的に接続されている。
【0123】第2のシリコン基板2は、(100)面P
型で比抵抗0.01〜1.0Ω・cmの単結晶シリコンウェ
ハが用いられており、拡散等で形成されたピエゾ抵抗効
果のひずみゲージ6a,6bの電気抵抗値は数百Ω〜数
キロΩの値に設定されている。なお、前記ゲージ部6
a,6b以外の配線部22には、アルミスパッタなどに
よる金属薄膜の形成あるいはボロン等の打ち込みによっ
て電気抵抗を小さくしている。
【0124】電極部7a,7b,7c,7d上には多層
の導電膜10(Al/Ti/Ni/Au)が形成されて
いる。この導電膜10は、感圧素子となるSOI基板1
00とガラス台座4を接合した後に、スパッタ,蒸着,
めっきなどの手法で形成される。
【0125】SOI基板100とガラス台座4との接合
態様は、第2のシリコン基板2の外枠部8がガラス台座
4に陽極接合され、第2のシリコン基板2の電極部7a
〜7dがガラス台座4に設けたリードピン導入孔9にP
b−Sn半田11を介して接続される態様をなす。この
接合により、歪みゲージ群6a,6bはSOI基板10
0の第1のシリコン基板1の一面、第2のシリコン基板
2の外枠部8及びガラス台座4によって気密に密封され
ている。
【0126】導電膜10は、SOI基板100の電極部
7a〜7dとガラス台座4に設けたリードピン導入孔9
の壁面とにかけてスパッタ,蒸着,メッキ等によって多
層(Al/Ti/Ni/Au)に形成され、各電極部7
a〜7dは、これらの導電膜10及びPb−Sn半田1
1を介してリードピン導入孔9に導入した各リードピン
14に電気的に接続されて、さらにこのリードピン14
を介して歪みゲージ6a,6bが信号処理回路15と接
続される。
【0127】ガラス台座4とステム12を低融点ガラス
16を用いて接合する際に、ステム12から突出したリ
ードピン14先端はガラス台座4のリードピン導入孔9
内に挿入され、低融点ガラス16を溶融する際、半田1
1も同時に溶融することによってリードピン14と電極
部7が電気的に接続される。
【0128】センサ部を構成するSOI基板100とガ
ラス台座4、及びそれらを支持するステム12は、ハウ
ジング17の圧力導入部18に臨むようにして配置さ
れ、そのうちの第1のシリコン基板1と第2のシリコン
基板2との接合部、第2のシリコン基板2とガラス台座
4との接合部、ガラス台座4とステム12との接合部に
は、被測定媒体の圧力印加時に圧縮応力がかかる構造と
なっているため(すなわち、センサ部の内側から圧力が
かかるのではなく外側から圧力がかかるため)、上記各
接合部には接合面を押しつける圧力が作用するので、接
合部が剥離することなく、その意味で耐圧的に有利とな
る。また、仮に高圧によって、ダイアフラム5が破損し
た場合においても、ハーメチックシールされた前記ステ
ム12の存在によって被測定媒体が前記信号処理回路収
容部19ヘリークすることがなく、気密性に関して2重
構造となっている。
【0129】また、歪ゲージ6a,6bをダイアフラム
5の内側(被測定媒体に曝される側と反対の面)に取り
付け、リードピン14をステム12,台座4を貫通して
ダイアフラム内側に導いて歪ゲージ6a,6bの電極7
と接続することで、歪ゲージ,リードピン等の電気部品
が被測定媒体に曝されなくてすみ、これらの電気部品に
防食用の保護膜をコートする必要性がなくなる。
【0130】センサ部のうちダイアフラムの被測定媒体
受圧面や低融点ガラス16は、被測定媒体(例えば、ガ
ソリン,軽油,LPG,CNG)に曝されるが、このう
ち、Pbを含む低融点ガラス16においては、耐腐食性
(特に硝酸に対して)が弱いために、この低融点ガラス
部16のうち、被測定媒体に接触する側を後述するエポ
キシ樹脂硬化物からなる保護層21により被覆する。
【0131】ダイアフラム5は、保護層21によって被
覆されないようにしてある。これは、ダイアフラム5は
直接被測定媒体に接触するようにした方がセンサの感度
低下や誤差を招かない点で有利なためである。
【0132】本実施例によれば、特にPbを含む低融点
ガラス16が酸、特に硝酸に対して耐腐食の点で弱い
が、保護層21によって低融点ガラス16が保護され、
ひいては、半導体圧力センサのハーメチックシールが保
証されてセンサの信頼性を高めることができる。
【0133】低融点ガラス16は、その外側面が丸みを
帯びて外側に膨らみをもった曲面を呈している。これ
は、ガラス台座4とステム12との接合時に低融点ガラ
スが窒素雰囲気下で440℃程度の温度で加熱溶融され
るが、その時に低融点ガラスの表面張力が大きいためで
ある。
【0134】低融点ガラス16には、表面及び内部に多
数の気泡が存在するため、被測定媒体に異物が混入して
いた場合、低融点ガラス16表面に付着し易く、腐食の
基点となりうるが、前記のように保護層21によってこ
れを低減することができる。ここで、センサ部の各部の
概略寸法について、述べる。第1のシリコン基板1の非
エッチング部の厚さは約数百ミクロン、エッチング部
(ダイアフラム5)の厚さは約100ミクロン、熱酸化
膜3の厚さは約1ミクロン、第2のシリコン基板2の外
枠部8及び電極部7の厚さは約10ミクロン、また歪み
ゲージ群6a,6b、配線部を含む薄肉部の厚さは約数
ミクロン、ガラス台座4の厚さは約1ミリ、リードピン
導入孔9の径は約数百ミクロン、低融点ガラス16の厚
さは約数百ミクロン、ステム12の厚さは約2mm、感圧
素子部全体の平面寸法は約数ミリ角である。
【0135】次に動作原理を簡単に説明する。図1でダ
イアフラム5が被測定媒体の圧力と基準圧との差圧によ
ってガラス台座4側にたわむと、接線ゲージ6bの電気
抵抗値は増加し、半径ゲージ6aの抵抗値は減少する。
したがって、接線ゲージ6bと半径ゲージ6aをブリッ
ジ回路に結線し、VCC端子7aとGND端子7b間に
定電圧を供給すると第1出力端子7cと第2出力端子7
d間に計測すべき圧力に応じた差電圧がえられる。本セ
ンサの場合、印加電圧数Vに対し数十mVの差電圧が発
生する。図1で、リードピン14と結線された信号処理
回路(センサ回路)15と接続することによって、数V
に増幅された出力信号はピン23とターミナル24によ
ってセンサ外部に出力される。
【0136】本実施例によれば、リードピン14,歪ゲ
ージ6a,6b等は被測定媒体に曝されず、また、低融
点ガラス16は保護層21により保護されるので、腐食
し易い物質の保護を充分に図ることができさらに、ガラ
ス台座4・感圧素子(SOI基板100)間にも内部か
ら高圧がかからない構造であるので、センサの信頼性を
高めることができる。
【0137】本実施例の保護膜に係るエポキシ樹脂とし
てトリス(ハイドロキシフェニル)メタン型エポキシ樹
脂であるダウケミカル製XD9053(129重量
部)、硬化剤として丸善石油化学製フェノール樹脂(商
品名マルカリンカーM)(71重量部)、そして硬化の
際の触媒として北興化学製TEA−K(1重量部)を2
−ブタノン(799重量部)に加えよく攪拌し溶解す
る。こうして保護層形成液を調製する。なおXD905
3のエポキシ当量は216、エポキシ基は4個である。
【0138】次に図2の形成工程にしたがって保護層を
形成する。半導体圧力センサ48をダイアフラム側が上
になるように(コネクタ側が下になるように)スピンコ
ーター49の回転台20に固定する。次に先に調製した
保護層形成液21を台座部の感圧素子部と接合部の固定
された空隙に入れる。その後このセンサを1800rpm
で1分間回転する。こうして余分な保護層形成液を除去
する。次にこのセンサを180℃で1時間加熱すること
で塗布された保護層形成液中の熱硬化する成分が硬化す
る。こうして保護層が形成される。
【0139】このセンサを図3の装置に固定し被測定媒
体としてガソリンを用い、その圧力を測定した。この装
置は以下のようにして用いられる。まず半導体圧力セン
サ48をダイアフラムがシリンダ42内の被測定媒体2
3に接するよう固定する。被測定媒体はピストン44を
介した重なり45によって加圧され、この圧力を半導体
圧力センサが感知する。感知した情報を電気信号として
圧力信号処理装置46へ送る。半導体圧力センサと圧力
信号処理装置はケーブル47で結ばれている。
【0140】圧力測定の結果、2〜20MPaにおける
このセンサの出力誤差は3%未満でありセンサとしての
性能に問題はなかった。次にこのセンサを120℃に加
熱したガソリン中に500時間浸漬した(ポンプで加圧
されたガソリンは最高120℃まで上昇する可能性があ
る)。センサをガソリンから取り出し室温まで冷えた後
再び圧力を測定したところ、その出力誤差は3%未満で
あった。接合部の表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は
皆無であった。以上よりXD9053を用いたエポキシ
樹脂硬化物からなる保護層を設けることで本発明の半導
体圧力センサはガソリンの圧力を測定するセンサとして
使用可能であることが示された。
【0141】上記試験終了後、このセンサを分解し、保
護層の厚さを反射型顕微鏡FT−IRで測定したところ
約15μmであった。また測定に用いた吸収は芳香環の
C−C伸縮の部分である。なお測定の前に幾つかの厚さ
のエポキシ樹脂硬化物膜をシリコンウエハ上に作製し、
この膜の厚さをエリプソメトリーで測定した後にIR吸
収を測定し検量線を作製しておく。
【0142】次に本発明の半導体圧力センサを自動車の
ガソリン筒内直接燃料噴射系に装着し、この自動車のエ
ンジンを6000rpm で運転したところ、168時間後
もエンジンは正常に作動した。
【0143】この燃料噴射系を図5,図6を用いて説明
する。まずこの半導体圧力センサ48は低圧及び高圧の
少なくとも一方のレギュレーター28内にセットされる
が、特に本実施例では高圧レギュレーターに設けた。レ
ギュレーターには圧力制御弁、及びこの弁を動かすため
の圧力制御弁作動系組込まれている。半導体圧力センサ
で得られた情報がケーブル29によって燃料噴射制御系
に伝わる。また燃料噴射系はその情報を処理した後圧力
制御弁作動系30に圧力制御弁31の動作についての指
示を出す。この情報伝達で燃料の圧力が制御される。低
圧レギュレーター32、或いは高圧レギュレーター33
は燃料噴射系では図6のようにそれぞれのポンプにより
加圧された燃料の圧力を測定する配置になる。低圧ポン
プ34は燃料タンク35から燃料を汲み出す働きをす
る。この圧力は約2〜4MPaである。次に燃料はフィ
ードパイプ36で高圧ポンプ37に導かれる。ここで燃
料は10〜20MPaに加圧されエンジンのシリンダ内
に燃料を吹き込むインジェクターへ運ばれる。これらの
制御はケーブル38を介して燃料噴射制御系39で行わ
れる。
【0144】なおここで高圧ポンプとインジェクターの
距離はできるだけ小さい方が圧力損失は少なくなる。ま
た高圧ポンプとインジェクターの間のフィードパイプは
屈曲しないようエンジンルーム内の配置を工夫すること
が圧力損失を低減する上では望ましい。なお低圧ポンプ
はエンジンルーム内、及びエンジンルーム外どちらでも
良いが、高圧ポンプはエンジンルーム内に設ける方が上
記圧力損失を防ぐ点で有効である。また燃料噴射系の燃
料の通過するフィードパイプ,リターンパイプ,ポン
プ,レギュレーター等はオイルクーラー等の冷却系を設
けることで圧力損失の低減とポンプの加圧効率アップに
つながる。
【0145】図7は、実施例の自動車用ガソリン筒内直
接燃料噴射式内燃機関の断面図である。シリンダヘッド
110に備えられている燃料噴射弁101は燃料ギャラ
リから供給された燃料を燃焼室114内に直接燃料を噴
射するように、その先端部を開口している。
【0146】点火プラグ103は吸気弁104と排気弁
105の間に備わっており、吸気弁104が開いている
間にフラットピストン108の動きにより吸気ポート1
06から吸入した吸気と噴射弁101から噴射された燃
料の混合気に対して電気火花による点火で燃焼を開始さ
せる。燃焼後のガスは排気弁105が開いている間にピ
ストン108の動きにより排気弁105から排出され
る。
【0147】燃料噴射弁101の噴射弁駆動信号端子1
11には燃料噴射弁駆動回路102が電気的に接続され
ている。また、燃料噴射弁駆動回路102には燃料噴射
弁駆動トリガ信号、および弁体の動作遅れを短縮するよ
うに燃料噴射弁を駆動するかしないかの信号を出力する
電子制御ユニット(ECU)109が電気的に接続され
ている。なお、電子制御ユニット109にはエンジンの
各運転状態が入力され、その運転状態に応じた燃料噴射
弁駆動トリガ信号を決定する。
【0148】吸気ポート106からの空気量はアクセル
に連動して動く2個所の電磁的手段Mによってコントロ
ールされる。燃焼後の排気ガスは低酸素ストレージ型三
元触媒112により炭化水素,一酸化炭素及びNOxを
除去し、更にリーンNOx触媒113によってNOxが
除去される。本実施例においては、燃料噴射弁101か
ら燃料を粒径25μm以下、好ましくは15μm以下、
より好ましくは10μm以下に気流超微粒化して筒内に
噴射させるとともに空燃比50の超リーンバーンにて駆
動させるものである。
【0149】三元触媒112にはアルミナ担体にPt又
はそれにCeを担持、NOx触媒113にはアルミナ担
体にPt又はそれにNa,Tiの酸化物を担持させたも
のが用いられる。図8は燃料噴射弁101の全体構造を
示す断面図であり、それはシリンダヘッド110に装置
される。図8において、122はハウジンク、123はコ
ア、124はコイルASSY、125はコイル、126
はアマチュア、127は弁装置であり、この弁装置127
はハウジング122の一端にかしめにより支持されてい
る。また弁装置127は、小径円筒部および大径円筒部
を持つ段付中空円筒形の弁本体129と、この弁本体1
29内で中心孔先端に固着されて燃料噴射孔131を有
する弁座132と、ソレノイド装置により弁座132に
離接して燃料噴射孔131を開閉する弁体であるニード
ルバルブ133とを備えている。134はコイルASS
Yの下端面に接して上記ハウジングとコアの囲む空間
で、燃料圧力印加側に配置された2個のOリングであ
る。135はスワーラーである。燃料噴射孔131の直
径は0.8mm である。
【0150】次に動作について説明する。コイル125
に通電すると、アマチュア126,コア123,ハウジ
ング122で構成される磁気回路に磁束が発生し、アマ
チュア126は弁装置127側へ吸引動作し、アマチュ
ア126と一体構造であるニードルバルブ133が弁座
132から離れて間隙が形成されると、高圧の燃料は弁
本体129から弁座132の燃料噴射孔131内に入っ
てその先端出口から前述の如く超微粒化して噴霧され
る。
【0151】また燃料噴射弁101はシリンダヘッド筒
内に対して2〜10mm突出している。
【0152】特に、弁本体129,弁座132,ニード
ルバルブ133及びスワーラー135はJIS規格SUS
44Cの1%C,16%Crフェライト系ステンレス鋼
の冷間塑性加工後焼鈍し、最終形状への切削加工によっ
て製造したものである。燃料噴射孔131の直径は0.
8mm であり、その内径の真円度は0.5μm 以下であ
る。
【0153】本実施例においては、パーフルオロポリエ
ーテル化合物を燃料噴射弁1の先端部分へ形成した。
【0154】各々数平均分子量2690及び、数平均分
子量2302のパーフルオロポリエーテル化合物をパー
フルオロヘキサンであるFC−72(商品名:住友3M
社製)に0.2wt% 濃度に溶解した溶液を作成し、燃
料噴射弁のノズル先端部分を1時間浸漬する。その後、
燃料噴射弁を溶液から取り出し、150℃で10分加熱
した。この加熱によりパーフルオロポリエーテル化合物
の末端官能基であるアルコキシシランは燃料噴射弁の表
面の水酸基と脱水反応を起こし、スワーラー135の内周
面全面,ニードルバルブ133のスワーラー135の部
分まで全面,弁座132,燃料噴射孔131,弁本体1
29のスワーラー部分まで両者は共有結合し、密着性の
高い厚さ約2nmの皮膜を形成した。
【0155】〔比較例1〕保護層を形成しない半導体圧
力センサを実施例1と同様の条件で加熱したガソリンに
浸漬した後、圧力を測定しようとしたところ、電気信号
を検出できず、その圧力を測定することは不可能であっ
た。接合部の表面を顕微鏡で調べたところ、低融点ガラ
スはクラックが入り、ステムは腐食していた。このこと
からこのセンサには保護層が必要であることが示され
た。
【0156】〔比較例2〕保護層形成液としてポリスチ
レンの5重量%溶液を用いる以外は実施例1と同様に保
護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガソリ
ンに浸漬した後、圧力を測定しようとした。すると比較
例1と同様に圧力測定はできず、しかも低融点ガラスは
クラックが入り、ステムは腐食していた。また保護層は
ほとんど残っていなかった。このことからこのセンサの
保護層としてポリスチレンは不適であることが示され
た。
【0157】なお保護層の厚さはガソリンに浸漬前は約
15μmであった。
【0158】〔比較例3〕保護層形成液として無水ピロ
メリット酸とジアミノジフェニルエーテルからなるポリ
アミド酸の20重量%N−メチルピロリドン溶液を用
い、硬化温度を110℃で10分間、引き続き200℃で
3時間とする以外は実施例1と同様に保護層を形成し、
実施例1と同様の条件で加熱したガソリンに浸漬した
後、圧力を測定しようとした。すると比較例1と同様に
圧力測定はできず、しかも低融点ガラスはクラックが入
り、ステムは腐食していた。また保護層はほとんど剥離
していた。なお保護層の厚さはガソリンに浸漬前は約1
5μmであった。
【0159】ところでこの保護層はポリイミドの一種で
ある。このことからこのセンサの保護層としてポリイミ
ドは不適であることが示された。
【0160】〔実施例2〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにトリス
(ハイドロキシフェニル)メタン型エポキシ樹脂である
ダウケミカル製TACTIX742(112重量部)を
用い、硬化剤であるマルカリンカーMを88重量部用い
る以外は実施例1と同様にして保護層を形成し、実施例
1と同様の条件で加熱したガソリンへの浸漬とその後の
圧力測定を行った。その結果、測定の際の出力誤差は3
%未満であった。接合部の表面を顕微鏡で調べたとこ
ろ、腐食は皆無であった。以上よりTACTIX742
を用いたエポキシ樹脂硬化物からなる保護層を設けるこ
とで本発明の半導体圧力センサはガソリンの圧力を測定
するセンサとして使用可能であることが示された。なお
TACTIX742のエポキシ当量は153、エポキシ
基は3個である。なお保護層の厚さは約15μmであっ
た。
【0161】〔実施例3〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート8
06(116重量部)を用い、硬化剤であるマルカリン
カーMを84重量部用いる以外は実施例1と同様にして
保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガソ
リンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結果、
測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の表面
を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以上よ
りエピコート806を用いたエポキシ樹脂硬化物からな
る保護層を設けることで本発明の半導体圧力センサはガ
ソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能であるこ
とが示された。なおエピコート806のエポキシ当量は
165、エポキシ基は2個である。なお保護層の厚さは
約15μmであった。
【0162】〔実施例4〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート8
28(123重量部)を用い、硬化剤であるマルカリン
カーMを77重量部用いる以外は実施例1と同様にして
保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガソ
リンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結果、
測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の表面
を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以上よ
りエピコート828を用いたエポキシ樹脂硬化物からな
る保護層を設けることで本発明の半導体圧力センサはガ
ソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能であるこ
とが示された。なおエピコート828のエポキシ当量は
190、エポキシ基は2個である。なお保護層の厚さは
約15μmであった。
【0163】〔実施例5〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート1
001(160重量部)を用い、硬化剤であるマルカリ
ンカーMを40重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1001を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1001のエポキ
シ当量は480、エポキシ基は2個である。なお保護層
の厚さは約15μmであった。
【0164】〔実施例6〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート1
002(170重量部)を用い、硬化剤であるマルカリ
ンカーMを30重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1002を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1002のエポキ
シ当量は690、エポキシ基は2個である。なお保護層
の厚さは約15μmであった。
【0165】〔実施例7〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート1
003(171重量部)を用い、硬化剤であるマルカリ
ンカーMを29重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1003を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1003のエポキ
シ当量は710、エポキシ基は2個である。なお保護層
の厚さは約15μmであった。
【0166】〔実施例8〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート1
055(175重量部)を用い、硬化剤であるマルカリ
ンカーMを25重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1055を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1055のエポキ
シ当量は830である。なお保護層の厚さは約15μm
であった。
【0167】〔実施例9〕エポキシ樹脂としてダウケミ
カル製XD9053(129重量部)の代わりにビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート1
007(188重量部)を用い、硬化剤であるマルカリ
ンカーMを12重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1007を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1007のエポキ
シ当量は2000、エポキシ基は2個である。なお保護
層の厚さは約15μmであった。
【0168】〔実施例10〕エポキシ樹脂としてダウケ
ミカル製XD9053(129重量部)の代わりにビス
フェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート
1010(194重量部)を用い、硬化剤であるマルカ
リンカーMを6重量部用いる以外は実施例1と同様にし
て保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱したガ
ソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その結
果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部の
表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。以
上よりエピコート1010を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート1010のエポキ
シ当量は4000、エポキシ基は2個である。なお保護
層の厚さは約15μmであった。
【0169】〔実施例11〕エポキシ樹脂としてダウケ
ミカル製XD9053(129重量部)の代わりにフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂であるシェル製エピコ
ート152(119重量部)を用い、硬化剤であるマル
カリンカーMを81重量部用いる以外は実施例1と同様
にして保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加熱し
たガソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。その
結果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接合部
の表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。
以上よりエピコート152を用いたエポキシ樹脂硬化物
からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セン
サはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能で
あることが示された。なおエピコート152のエポキシ
当量は175、エポキシ基は2個である。なお保護層の
厚さは約15μmであった。
【0170】〔実施例12〕エポキシ樹脂としてダウケ
ミカル製XD9053(129重量部)の代わりにクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂であるチバガイギー製ア
ラルダイドECN1273(130重量部)を用い、硬化剤で
あるマルカリンカーMを70重量部用いる以外は実施例
1と同様にして保護層を形成し、実施例1と同様の条件
で加熱したガソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行っ
た。その結果、測定の際の出力誤差は3%未満であっ
た。接合部の表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無
であった。以上よりアラルダイドECN1273を用い
たエポキシ樹脂硬化物からなる保護層を設けることで本
発明の半導体圧力センサはガソリンの圧力を測定するセ
ンサとして使用可能であることが示された。なおアラル
ダイドECN1273のエポキシ当量は225、エポキ
シ基は2個である。なお保護層の厚さは約15μmであ
った。
【0171】〔実施例13〕エポキシ樹脂としてダウケ
ミカル製XD9053(129重量部)の代わりにビス
フェノールA型エポキシ樹脂であるシェル製エピコート
1001(166重量部)を用い、硬化剤であるマルカ
リンカーM(71重量部)の代わりに4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタンを34重量部用いる以外は実施例1と
同様にして保護層を形成し、実施例1と同様の条件で加
熱したガソリンへの浸漬とその後の圧力測定を行った。
その結果、測定の際の出力誤差は3%未満であった。接
合部の表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であっ
た。以上より硬化剤を変えた場合でもエポキシ樹脂硬化
物からなる保護層を設けることで本発明の半導体圧力セ
ンサはガソリンの圧力を測定するセンサとして使用可能
であることが示された。なお保護層の厚さは約15μm
であった。
【0172】〔比較例4〕実施例1〜13で作製した保
護層の付いた半導体圧力センサは2〜20MPaにおけ
る出力誤差はいずれも3%以内であった。そこで、より
感度の要求される低圧力での測定精度を調べることにし
た。測定圧力を1MPaにして調べたところ、センサの
出力誤差はいずれも4〜5%でありセンサとして不十分
であった。 〔実施例14〕実施例1〜13で用いたそれぞれの保護
層形成液(100重量部)に2−ブタノン(100重量
部)を加えた(実施例1〜13で作製した保護層形成液
は樹脂成分が20重量%である。2−ブタノンを加える
操作は液を希釈することを意味している。こうして調製
された液は樹脂成分が10重量%である)。これらの液
を実施例1の保護層形成液と同様に用いて半導体圧力セ
ンサに保護層を形成した。次に測定圧力を1〜2MPa
にする以外は実施例1と同様の測定を行ったところその
出力誤差はいずれも3%以内であった。
【0173】次にこのセンサを120℃に加熱したガソ
リン中に500時間浸漬した。センサをガソリンから取
り出し室温まで冷えた後再び圧力を測定したところ、そ
の出力誤差は3%未満であった。接合部の表面を顕微鏡
で調べたところ、腐食は皆無であった。
【0174】測定終了後保護層の厚さを測定したところ
いずれも9〜10μmであった。このことから保護層の
厚さを10μm以下にすることでこのセンサは1MPa
まで精度よく圧力を検知できるものであった。
【0175】〔実施例15〕実施例14で作製した半導
体圧力センサを実施例1に記載のガソリン筒内直接噴射
弁への高圧レギュレーターと無段変速オートマチックト
ランスミッション用オイルのライン圧力検出に設けた。
このオイル検出には、オイルの165℃に加熱したもの
の中に半導体圧力センサを30時間浸漬した後、オイル
から取り出し室温まで冷えた後にその圧力を測定して出
力誤差を調べる実験を行った。
【0176】まずエポキシ当量が700より小さなエポ
キシ樹脂を用いた保護層形成液で作製した半導体圧力セ
ンサについて比較例4と同様の測定圧力で出力誤差を調
べた。用いたエポキシ当量が700より小さなエポキシ
樹脂は具体的にはXD9053(エポキシ当量:216),T
ACTIX742(エポキシ当量:153),エピコー
ト806(エポキシ当量:165),エピコート828
(エポキシ当量:190)エピコート1001(エポキ
シ当量:480),エピコート1002(エポキシ当
量:690),エピコート152(エポキシ当量:17
5),アラルダイドECN1273(エポキシ当量:2
25)である。
【0177】その結果1〜2MPaにおけるセンサの出
力誤差は3%未満でありセンサとしての性能に問題はな
かった。また接合部の表面を顕微鏡で調べたところ、腐
食は皆無であった。
【0178】〔比較例5〕次にエポキシ当量が700以
上のエポキシ樹脂を用いた保護層形成液で作製した半導
体圧力センサについて調べた。用いたエポキシ当量が7
00以上のエポキシ樹脂は具体的にはエピコート100
3(エポキシ当量:710),エピコート1055(エ
ポキシ当量:830),エピコート1007(エポキシ
当量:2000),エピコート1010(エポキシ当量:4
000)である。
【0179】その結果、これら半導体圧力センサは被測
定媒体の圧力測定ができず、しかも低融点ガラスはクラ
ックが入り、ステムは腐食していた。
【0180】以上の結果からエポキシ当量700より小
さなエポキシ樹脂を用いたエポキシ樹脂硬化物からなる
保護層を設けることで本発明の半導体圧力センサはオー
トマチックトランスミッション用オイルの圧力を測定す
るセンサとして使用可能であることが示された。
【0181】〔比較例6〕実施例14で作製した保護層
の付いた半導体圧力センサは1〜20MPaにおける出
力誤差はいずれも3%以内であった。そこで、より感度
の要求される低圧力での測定精度を調べることにした。
測定圧力を0.2MPa にして調べたところ、センサの
出力誤差はいずれも6〜8%であった。
【0182】〔実施例16〕実施例1〜6、及び11,
12で用いたそれぞれの保護層形成液(30重量部)に2
−ブタノン(170重量部)を加えた。こうして得られ
る保護層形成液は樹脂成分が3重量%である。これらの
液を実施例1の保護層形成液と同様に用いて半導体圧力
センサに保護層を形成した。実施例15と同様にガソリ
ンと無段変速オートマチックトランスミッション用オイ
ルとの圧力の検出に用いたが、特にオイルとしてはライ
ン圧力として、測定圧力を0.2〜1MPa にする以外
は実施例1と同様の測定を行ったところその出力誤差は
いずれも3%以内であった。
【0183】次にオートマチックトランスミッション用
オイルの165℃に加熱したものの中に半導体圧力セン
サを30時間浸漬した後、オイルから取り出し室温まで
冷えた後にその圧力を測定して出力誤差を調べた。
【0184】その結果、エポキシ樹脂としてXD905
3,TACTIX742,エピコート152,アラルダ
イドECN1273を用いた保護層形成液で形成された
保護層を有するセンサのその出力誤差は3%未満であっ
た。また接合部の表面を顕微鏡で調べたところ、腐食は
皆無であった。
【0185】一方、エポキシ樹脂としてエピコート80
6,エピコート828,エピコート1001,エピコー
ト1002を用いた保護層形成液で形成された保護層を
有するセンサは被測定媒体の圧力測定ができず、しかも
低融点ガラスはクラックが入り、ステムは腐食してい
た。
【0186】エピコート806、及びエピコート828
はエポキシ当量がそれぞれ165と190でありXD9
053(エポキシ当量は216)やアラルダイドECN127
3(エポキシ当量は225)より小さい。しかし耐久性
はXD9053やアラルダイドECN1273の方が良
好である。ところでXD9053とTACTIX742 は分子内
にそれぞれ4個、及び3個のエポキシ基を有している。
またエピコート152は分子内に平均4個、アラルダイ
ドECN1273は分子内に平均3個のエポキシ基を有
している。しかしエピコート806,エピコート82
8,エピコート1001,エピコート1002はいずれ
も分子内に2個のエポキシ基を有している。以上の結果
より被測定媒体がオートマチックトランスミッション用
オイルの場合、保護層形成のため用いるエポキシ樹脂は
3個以上のエポキシ基を有する材料が良好であることが
示された。
【0187】なお測定終了後保護層の厚さを測定したと
ころいずれも3μmであった。このことから保護層の厚
さを3μm以下にすることでこのセンサは0.2MPa
まで精度よく圧力を検知できるセンサとなることが示さ
れた。
【0188】〔比較例7〕実施例13で作製した保護層
の付いた半導体圧力センサは0.2MPa における出
力誤差はいずれも3%以内であった。そこで、より感度
の要求される低圧力での測定精度を調べることにした。
測定圧力を0.05MPa にして調べたところ、センサ
の出力誤差はいずれも3%以上(6〜8%)であった。
【0189】〔実施例17〕実施例1,2,11,12
で用いたそれぞれの保護層形成液(1重量部)に2−ブ
タノン(19重量部)を加えた。こうして得られる保護
層形成液は樹脂成分が1重量%である。これらの液を実
施例1の保護層形成液と同様に用いて半導体圧力センサ
に保護層を形成した。実施例14と同様に無段変速オー
トマチックトランスミッション用オイルのライン圧力の
検出として、測定圧力を0.05〜0.2MPaにする以外
は実施例1と同様の測定を行ったところその出力誤差は
いずれも3%以内であった。なお測定終了後保護層の厚
さを測定したところいずれも1μmであった。このこと
から保護層の厚さを1μm以下にすることでこのセンサ
は0.05MPaまで精度よく圧力を検知できるセンサ
となることが示された。 〔比較例8〕実施例17で作成したセンサをオートマチ
ックトランスミッション用オイルの165℃に加熱した
ものの中に30時間浸漬した後、オイルから取り出し室
温まで冷えた後にその圧力を測定して出力誤差を調べ
た。
【0190】その結果、これらセンサは被測定媒体の圧
力測定をできず、しかも低融点ガラスはクラックが入
り、ステムは腐食していた。このことからエポキシ基を
3個以上有するエポキシ樹脂を用いた場合でも厚さ1μ
mの保護層では耐久性に問題のあることが示された。
【0191】〔実施例18〕実施例17で用いた樹脂成
分が1重量%である保護層形成液(1000重量部)に含
フッ素化合物1〜11のいずれかを1重量部加えた後攪
拌し液中によく分散させる。これらの液を実施例1の保
護層形成液と同様に用いて半導体圧力センサに保護層を
形成した。実施例14と同様に無段変速オートマチック
トランスミッション用オイルのライン圧力の検出とし
て、測定圧力を0.05〜0.2MPaにする以外は実施
例1と同様の測定を行ったところその出力誤差はいずれ
も3%以内であった。
【0192】次にこのセンサを実施例17と同様にオー
トマチックトランスミッション用オイルの165℃に加
熱したものの中に30時間浸漬した後、オイルから取り
出し室温まで冷えた後にその圧力を測定して出力誤差を
調べた。
【0193】その結果、化合物1〜11のいずれかを加
えた保護層形成液で作製された保護層を有するセンサの
その出力誤差は3%未満であった。また接合部の表面を
顕微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。
【0194】以上より保護層形成において含フッ素化合
物1〜11を用いた場合は0.05MPaまでの圧力を
精度よく測定でき、且つ被測定媒体に対する耐久性を持
たせることも可能であることが示された。
【0195】〔実施例19〕実施例17と同様の保護層
形成液を用い、同様の方法で半導体圧力センサに保護層
を形成する。次に含フッ素化合物17〜25の3M社製
PF−5080溶液(濃度はいずれも0.5重量%)を調
製する。先に保護層を形成したセンサをこれら含フッ素
化合物のPF−5080溶液に24時間浸漬する。セン
サをPF−5080溶液から引き上げた後、120℃で
10分間加熱する。センサが室温まで冷えた後、実施例
18と同様の試験を行った。
【0196】その結果165℃の無段変速オートマチッ
クトランスミッション用オイルのライン圧力の検出とし
て、そのオイルに30時間浸漬する前、及び浸漬した後
も出力誤差は3%未満であった。また接合部の表面を顕
微鏡で調べたところ、腐食は皆無であった。
【0197】以上より保護層形成において含フッ素化合
物17〜25を用いた場合は0.05MPaまでの圧力を精
度よく測定できることが示された。
【0198】
【発明の効果】本発明によれば、半導体圧力センサの低
融点ガラス部を被測定媒体に対して耐腐食性を有する部
材によりコーティングすることにより、被測定媒体と低
融点ガラス部との直接の接触がなくなり、被測定媒体に
よる低融点ガラス部の腐食進展を防止することができ、
センサの信頼性及びセンサの寿命を高めることができ
る。そして、特に筒内直接燃料噴射式エンジン或いは無
段変速機において精度の高い圧力の制御によって燃料効
率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体圧力センサの構成を示す断面図
である。
【図2】本発明の半導体圧力センサのゲージ構造の平面
図である。
【図3】本発明の半導体圧力センサの保護層を形成する
装置の断面図である。
【図4】本発明の半導体圧力センサの精度を測定する装
置の模式図である。
【図5】本発明の半導体圧力センサを装着した低圧又は
高圧レギュレーターの模式図である。
【図6】本発明の半導体圧力センサを装着したレギュレ
ーターを組み込んだ燃料噴射系の模式図である。
【図7】本発明に係る直噴ガソリンエンジンの構成図で
ある。
【図8】本発明に係る燃料噴射弁の構成図である。
【符号の説明】
1…第1のシリコン基板、2…第2のシリコン基板、3
…熱酸化膜、4…ガラス台座、5…ダイアフラム、6…
歪みゲージ、7…電極部、9…リードピン導入孔、12
…ステム(台座受部)、12A…スルーホール、13…
硬質ガラス、14…リードピン、15…信号処理回路、
16…低融点ガラス、17…ハウジング、18…圧力導
入部、19…信号処理回路収容部、21…保護層、25
…リードピン挿通部、26…仕切り壁、27…基準圧
室、28…低圧又は高圧レギュレーター、29…ケーブ
ル、30…圧力制御弁作動系、31…圧力制御弁、32
…低圧レギュレーター、33…高圧レギュレーター、3
4…低圧ポンプ、35…燃料タンク、36…フィードパ
イプ、37…高圧ポンプ、38…ケーブル、39…燃料
噴射制御系、40…回転台、41…保護層形成液、42
…シリンダー、43…被測定媒体、44…ピストン、4
5…重り、46…圧力信号処理装置、47…ケーブル、
48…半導体圧力センサ、49…スピンコーター、10
0…SOI基板、101…燃料噴射弁、102…燃料噴
射弁駆動回路、103…点火プラグ、104…吸気弁、
105…排気弁、106…吸気ポート、107…排気ポ
ート、108…ピストン、109…電子制御ユニット、
110…シリンダヘッド、111…噴射弁駆動信号端子、
112…三元触媒、113…NOx触媒、114…燃焼
室、122…ハウジング、123…コア、125…コイ
ル、126…アマチュア、127…弁装置、129…弁
本体、131…燃料噴射孔、132…弁座、133…ニー
ドルバルブ、135…スワーラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 豊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 市川 範男 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 久保田 正則 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 三木 政之 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 笹田 義幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 Fターム(参考) 2F055 AA21 BB01 CC02 DD05 EE14 FF38 GG12 HH11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定媒体の圧力を検出する感圧素子とこ
    れを固定する台座受部を有する半導体圧力センサにおい
    て、前記被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座
    受部との接合部がエポキシ樹脂とその硬化剤を含む樹脂
    組成物を有する保護層により覆われていることを特徴と
    する半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】被測定媒体の圧力を検出する感圧素子とこ
    れを固定する台座受部を有する半導体圧力センサにおい
    て、前記被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座
    受部との接合部がエポキシ基が3個以上又は/及びエポ
    キシ当量が700以下であるエポキシ樹脂を有する保護
    層により覆われていることを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記コーティン
    グ材はフッ素化合物を有することを特徴とする半導体圧
    力センサ。
  4. 【請求項4】被測定媒体の圧力を検出する感圧素子とこ
    れを固定する台座受部を有する半導体圧力センサにおい
    て、前記被測定媒体に曝される前記感圧素子と前記台座
    受部との接合部がエポキシ樹脂及びフッ素化合物を有す
    る保護層により覆われていることを特徴とする半導体圧
    力センサ。
  5. 【請求項5】ハウジング内に被測定媒体の圧力を検出す
    る感圧素子と該素子を固定する台座受部及び前記素子か
    らの信号を増幅する信号処理回路素子を有する半導体圧
    力センサであって、前記被測定媒体に曝される前記感圧
    素子と前記台座受部との接合部がエポキシ樹脂とその硬
    化剤を含む樹脂組成物を有する保護層により覆われてい
    ることを特徴とする半導体圧力センサ。
  6. 【請求項6】ハウジング内に被測定媒体の圧力を検出す
    る感圧素子と該素子を固定する台座受部及び前記素子か
    らの信号を増幅する信号処理回路素子を有する半導体圧
    力センサであって、前記被測定媒体に曝される前記感圧
    素子と前記台座受部との接合部がエポキシ基が3個以上
    又は/及びエポキシ当量が700以下であるエポキシ樹
    脂を有する保護層により覆われていることを特徴とする
    半導体圧力センサ。
  7. 【請求項7】請求項5又は6において、前記コーティン
    グ材はフッ素化合物を有することを特徴とする半導体圧
    力センサ。
  8. 【請求項8】ハウジング内に被測定媒体の圧力を検出す
    る感圧素子と該素子を固定する台座受部及び前記素子か
    らの信号を増幅する信号処理回路素子を有する半導体圧
    力センサであって、前記被測定媒体に曝される前記感圧
    素子と前記台座受部との接合部がエポキシ樹脂及びフッ
    素化合物を有する保護層により覆われていることを特徴
    とする半導体圧力センサ。
  9. 【請求項9】燃料タンクから燃料を低圧ポンプ及び該低
    圧ポンプから送られた燃料を高圧ポンプによって更に高
    圧にしてインジェクターに供給するエンジンにおいて、
    前記インジェクターに供給される燃料の供給系路の前記
    低圧ポンプ及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした
    系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュレーターを有
    し、該低圧及び高圧レギュレーターの少なくとも一方に
    前記燃料の圧力を検出する半導体圧力センサ及び前記圧
    力をコントロールする圧力制御弁が設けられ、該センサ
    は前記圧力制御弁の上流側に設けられていることを特徴
    とするエンジン。
  10. 【請求項10】燃料タンクから燃料を低圧ポンプ及び該
    低圧ポンプから送られた燃料を高圧ポンプによって更に
    高圧してインジェクターに供給するエンジンにおいて、
    前記インジェクターに供給される燃料の供給系路の前記
    低圧ポンプ及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした
    系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュレーターを有
    し、該低圧及び高圧レギュレーターの少なくとも一方に
    前記燃料の圧力を検出する半導体圧力センサが設けら
    れ、該圧力センサは被測定媒体の圧力を検出する感圧素
    子と該素子を固定する台座受部との接合部が樹脂により
    コーティングされていることを特徴とするエンジン。
  11. 【請求項11】燃料を燃料噴射系に供給する燃料供給ラ
    インの圧力を検出する半導体センサが請求項1〜8のい
    ずれかに記載の半導体センサよりなることを特徴とする
    エンジン。
  12. 【請求項12】燃焼室内に吸気手段及び排気手段を有す
    るシリンダヘッドと、該シリンダヘッド内を往復運動す
    るピストンと、前記燃焼室に燃料を噴射するように設置
    した燃料噴射手段と、該燃料噴射手段から噴射した燃料
    に着火する点火手段とを備えた筒内噴射式エンジンにお
    いて、前記燃料を低圧ポンプ及び該低圧ポンプから送ら
    れた燃料を高圧ポンプによって更に高圧にして前記燃料
    噴射手段に供給する燃料供給系路と前記低圧ポンプ及び
    高圧ポンプの各々に対してバイパスした系路を有し、該
    系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュレーターとを
    有し、少なくとも前記高圧レギュレーターに前記燃料の
    圧力を検出する半導体圧力センサが設けられていること
    を特徴とする筒内噴射式エンジン。
  13. 【請求項13】燃焼室内に吸気手段及び排気手段を有す
    るシリンダヘッドと、該シリンダヘッド内を往復運動す
    るピストンと、前記燃焼室に燃料を噴射するように設置
    した燃料噴射手段と、該燃料噴射手段から噴射した燃料
    に着火する点火手段とを備えた筒内噴射式エンジンにお
    いて、前記燃料噴射手段は前記燃料を噴霧する噴出孔と
    その周辺近傍が重量で、C0.6〜1.5%,Si1%以
    下,Mn1.5% 以下及びCr15〜20%を含むフェ
    ライト系ステンレス鋼からなり、且つ前記噴射孔の口径
    が前記燃料を粒径20μm以下に噴霧する0.3〜0.8
    mmを有し、前記燃料を低圧ポンプ及び該低圧ポンプから
    送られた燃料を高圧ポンプによって更に高圧にして前記
    燃料噴射手段に供給する燃料供給系路と前記低圧ポンプ
    及び高圧ポンプの各々に対してバイパスした系路を有
    し、該系路に低圧レギュレーター及び高圧レギュレータ
    ーとを有し、少なくとも前記高圧レギュレーターに前記
    燃料の圧力を検出する半導体圧力センサが設けられてい
    ることを特徴とする筒内噴射式エンジン。
  14. 【請求項14】請求項12又は13において、前記燃焼
    室に燃料を空燃比45以上のリーンバーン制御噴射する
    ことを特徴とする筒内噴射式エンジン。
  15. 【請求項15】請求項12〜14のいずれかにおいて、
    前記燃料噴射手段は前記燃料を噴霧する噴出孔とその周
    辺近傍の表面に有機皮膜が設けられていることを特徴と
    する筒内噴射式エンジン。
  16. 【請求項16】請求項9〜15のいずれかに記載のエン
    ジンを搭載したことを特徴とする自動車。
JP11087802A 1999-03-30 1999-03-30 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン Pending JP2000283868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087802A JP2000283868A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087802A JP2000283868A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000283868A true JP2000283868A (ja) 2000-10-13

Family

ID=13925124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087802A Pending JP2000283868A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000283868A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294207A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Sensata Technologies Inc 圧力センサ装置
JP2013531230A (ja) * 2010-05-31 2013-08-01 上海文襄汽車傳感器有限公司 自動車用の汎用圧力センサ
JP2022008097A (ja) * 2020-06-19 2022-01-13 ポール・コーポレーション 疎氷性コーティング及びコーティングされた物品
CN114286929A (zh) * 2020-02-27 2022-04-05 Tdk电子股份有限公司 传感器和制造传感器的方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294207A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Sensata Technologies Inc 圧力センサ装置
JP2013531230A (ja) * 2010-05-31 2013-08-01 上海文襄汽車傳感器有限公司 自動車用の汎用圧力センサ
CN114286929A (zh) * 2020-02-27 2022-04-05 Tdk电子股份有限公司 传感器和制造传感器的方法
US20220390308A1 (en) * 2020-02-27 2022-12-08 Tdk Electronics Ag Sensor and method for producing a sensor
US12140488B2 (en) * 2020-02-27 2024-11-12 Tdk Electronics Ag Sensor and method for producing a sensor
JP2022008097A (ja) * 2020-06-19 2022-01-13 ポール・コーポレーション 疎氷性コーティング及びコーティングされた物品
US11459482B2 (en) 2020-06-19 2022-10-04 Pall Corporation Icephobic coating and coated articles
JP7176163B2 (ja) 2020-06-19 2022-11-22 ポール・コーポレーション 疎氷性コーティング及びコーティングされた物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106118367B (zh) 具有损伤暗示修复功能的微胶囊及其在环氧涂层中的应用
EP2927656B1 (en) Pressure sensor device and pressure sensor device manufacturing method
JP2007527315A (ja) 接着性の非多孔性の不活性コーティングおよび製造方法
JP2000283868A (ja) 半導体圧力センサとそれを用いたエンジン
US8236115B2 (en) Method for enshrouding an actuator
WO2002016519A2 (en) Method for thermally insulating oil and gas pipes and paint compositions for coating the inner surface of oil and gas pipes
Lee Adhesives, sealants, and coatings for space and harsh environments
TWI844593B (zh) 聚醯亞胺樹脂組成物及聚醯亞胺薄膜
Rothenhäusler et al. Interplay of curing and thermal degradation in epoxy resins cured with amino acids: Influence of the maximum curing temperature on the network structure, crystal morphology and mechanical properties
CN108072483A (zh) Mems感测元件和导线接合部的密封
WO2020181347A1 (pt) Material compósito com camada difundida revestida
KR20050099962A (ko) 연료계 부품용 재료 및 그것을 이용한 연료계 부품
EP0505581A1 (en) Covering material for optical-fiber sensor for detecting leakage oil
Xu et al. Anti-corrosion properties of a silane film on Q235 steel in a 3.5 wt.% NaCl solution
CA2518727C (en) Flexible hose for fuels and method for making it
CN114509123B (zh) 一种抗干扰、测量准确的超声波v锥流量计
AU645680B2 (en) Heat-resistant and oil-resistant sealing member
CN119592167B (zh) 一种荧光自预警防腐涂料及其制备方法与应用
Liecht et al. Cohesive zone models of polyimide/aluminum interphases
US12196638B2 (en) Pressure sensor with improved diaphragm seal
JP2025510929A (ja) 水素と接触するためのセンサ装置、燃料電池システム、水素・高圧貯蔵システム、水素・内燃機関システム、または水素・分配システムでのそのようなセンサ装置の利用法、そのようなセンサ装置を製造する方法
CN116731499B (zh) 一种不干型耐电化学腐蚀液态密封垫及制备方法
CN120847032A (zh) 一种封装型光纤氢气传感器及其光纤氢气检测回路
JP2002036235A (ja) 炭素繊維強化樹脂複合材料および隔壁構造物
CN1946817A (zh) 无孔粘合惰性涂层及其制备方法