JP2000286093A - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JP2000286093A
JP2000286093A JP11090326A JP9032699A JP2000286093A JP 2000286093 A JP2000286093 A JP 2000286093A JP 11090326 A JP11090326 A JP 11090326A JP 9032699 A JP9032699 A JP 9032699A JP 2000286093 A JP2000286093 A JP 2000286093A
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rotation speed
ray
heating
ray tube
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JP11090326A
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Makoto Furuyama
誠 古山
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】透視時の普通回転数から撮影時の高速回転数に
1秒以内に立ち上げられるX線装置を得る。 【解決手段】 X線制御装置に、透視時のフィラメント
加熱から撮影時の加熱状態までの加熱時間を算出しフィ
ラメント加熱値の差と加熱時間特性を記憶する加熱時間
特性メモリ27と、加熱時間をスタータ装置40に伝送
するデータ伝送回路26を設け、スタータ装置にX線管
装置8の回転陽極32の保持回転数を算出し特性を記憶
する回転数−立ち上がり時間メモリ54と、算出された
保持回転数で回転を維持する回転数−間欠駆動特性を記
憶する回転数−間欠駆動特性メモリ55とを設け、ステ
ータ180Hz駆動回路44をオン・オフ動作させて間
欠駆動して回転陽極32の回転数を保持回転数に維持さ
せると共に、高速回転起動信号を受けた時点から前記加
熱状態までの時間でX線管装置8の回転陽極32を高速
回転数まで立ち上げるようにステータ180Hz駆動回
路44を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、 X線管装置の回
転陽極の回転速度を制御するスタータ装置を備えたX線
装置、特に、スタータ装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線装置による上部消化器等の造影撮影
を行う透視速写撮影では、透視速写撮影術式を選択し
て、術者がフットスイッチを踏みX線テレビ(TV)透
視を行い透視像を観察しながら、速写撮影ボタン(スイ
ッチ)を押し(閉成し)撮影を行っている。速写性が要
求されるためこの時の透視条件から自動的に撮影条件は
算出されている。なお、X線装置では、撮影時に管電流
を多く得るために図6に模式的に示す管容器36内に回
転陽極X線管と回転陽極の回転駆動用のステータを収容
してなるX線管装置を使用し、回転陽極の回転数を撮影
時には透視時の普通回転数より高速回転数に切り換えて
おり、この透視時の普通回転数と撮影時の高速回転数の
相互の切り換えを制御するスタータ装置を備えており、
スタータ装置はX線高電圧装置と組み合わされ、連動し
て動作するように構成されている。
【0003】フットスイッチを踏み透視操作を行うと、
X線高電圧装置からスタータ装置に普通回転動作信号が
出力される。スタータ装置では、X線管装置のステータ
34に起動電力(AC150V[60Hz],10A程
度)を加えて回転陽極(ディスク)32に連結されたベ
アリング35で支承されたロータ33に回転磁界をかけ
て回し、連結された回転陽極32を回転させる。連続し
て(4.0程度)ステータ34に駆動電流を流し回転数
が、透視時に必要な普通回転数(3000回転以上/
分)まで上昇した後は、ステータ34に間欠駆動電力
(AC150V[60Hz],10A,1.0秒を約1
5秒に1回程度)を加え、透視に必要な回転数を維持す
る間欠駆動に切り換え、透視診断を行っていく。
【0004】透視操作の前にX線管のフィラメント31
は、透視に必要な電流値までX線高電圧装置のフィラメ
ント加熱回路により既に予備加熱されていて加熱の立ち
上がりを待つ必要はない。必要なとき撮影のために術者
が速写撮影ボタンを押すと、X線高電圧装置からスター
タ装置に高速回転動作信号が出力される。スタータ装置
では、X線管装置のステータ34に高速回転のための高
速起動電力(AC500V[180Hz],9A程度)
を加えてロータ33を回し、連続(2.5秒程度)して
駆動電流を流して撮影時に必要な高速回転数(9000
回転以上/分)まで上昇させる。その後は、間欠駆動に
切り換えてX線管装置のステータ34に間欠駆動駆動電
力(AC500V[180Hz],9A,1.0秒を約
26秒に1回程度)を加えて撮影時に必要な回転数を維
持し続ける。
【0005】速写撮影ボタンが押されると同時に、X線
高電圧装置のフィラメント加熱回路により、撮影に必要
なフィラメント加熱電流を流してX線管装置のフィラメ
ント31を加熱した後(1.0秒程度)、直ちにX線を
放射し速写撮影を行う。X線の放射終了後は、直ちにス
テータ34に制動電力(AC150V[60Hz],1
0A程度)を連続(5.0程度)して加えてロータ33
に制動をかけ、回転陽極32の回転数を普通回転数(3
000回転以上/分)まで低下させる。その後、間欠駆
動に切り換えX線管装置のステータ34に間欠駆動電力
(AC150V[60Hz],10A,を1.0秒を約
15秒に1回程度)を加えて透視に必要な回転数を維持
し、再び透視診断を行いながら速写撮影を繰り返してい
く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】X線装置による透視速
写撮影では、フットスイッチを踏み透視像を観察しなが
ら、術者が速写撮影ボタンを押してから実際に撮影用X
線が出力されるまで2.5秒程度必要となっている。透
視像と速写撮影像との時間的ズレをなくすためには、こ
の時間は短い程好ましく、1秒以下に短縮することが求
められている。速写撮影ボタンを押してから実際に撮影
用X線が出力されるまでのこの時間は、スタータ装置に
よりX線管装置のステータに高速回転のための起動電力
を加えて回転陽極を透視の普通回転数(3000回転以
上/分)より撮影に必要な高速回転数(9000回転以
上/分)まで上昇させる起動時間によるところが多い。
【0007】フットスイッチを踏み透視操作を行い、X
線高電圧装置からスタータ装置に普通回転動作信号が出
力される時点で、高速回転動作信号を出力して透視を行
う時点からX線管装置の回転陽極の回転数を撮影に必要
な高速回転数(9000回転以上/分)まで上昇させて
おけば、起動時間による遅れはなくなる。しかしなが
ら、透視時にも回転陽極の回転数を撮影に必要な高速回
転数にしておくと、X線管装置のロータを支えているベ
アリングの負担が大きくなることと、X線管装置のステ
ータの大電力消費によるそれの発熱に伴うベアリングの
温度上昇と相合俟つて、ベアリングの劣化を招きX線管
装置の寿命が縮まるという問題がある他、騒音を発生す
るという問題がある。
【0008】なお、透視時にも撮影時と同様にX線管装
置の回転陽極の高速回転維持を行い、速写撮影ボタンを
押してから実際に撮影用X線が出力されるまでの時間の
短縮を図るためには、透視時にX線管装置のフィラメン
トにフィラメント加熱回路により撮影に必要なフィラメ
ント加熱電流を流して撮影用焦点を撮影時の状態まで加
熱してく必要がある。しかしながら、透視時に事前に撮
影用焦点を撮影時の状態まで加熱しておくと、透視時に
不要な多量のX線が放射されると共に、フィラメントの
寿命が極端に縮まることから、現実には事前に撮影用焦
点を撮影時の状態まで加熱できないが、撮影時に必要な
フィラメントを加熱する加熱時間は、ゼロにすることは
できないものの、フィラメントに短時間に大電流を流し
てフラッシュさせることにより1秒以下の0.9秒程度
に短縮することが可能であり、このことは現実に行われ
ている。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、透視時の普通回転数から撮影時の高速回
転数に1秒以内に立ち上げ、換言すれば、速写撮影ボタ
ンを押してから実際に撮影用X線が出力されるまでの時
間を1秒以下に短縮でき、また、ベアリングの劣化を招
かないX線装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るX線装置は、スタータ装置を制御す
るX線高電圧装置に、透視時のフィラメント加熱から撮
影時の加熱状態までの加熱時間を算出する手段と、その
値をスタータ装置へ伝送する手段を設け、また、X線管
装置の回転陽極を回転させるスタータ装置に、前記算出
された加熱時間に基づいて回転陽極の保持回転数を算出
する手段と、算出された保持回転数で回転を維持する手
段と、高電圧装置からの高速回転起動信号を受けた時点
から前記加熱状態までの時間でX線管装置の回転陽極を
高速回転数まで立ち上げる手段とを設けたことを特徴と
している。
【0011】本発明のX線装置は上記のように構成され
ており、透視像を観察しながら、速写撮影ボタンを押し
速写撮影を行う上部消化管等の造影撮影において、術者
がフットスイッチを踏み透視操作を行うと、X線高電圧
装置からスタータ装置に普通回転動作信号が出力され
る。スタータ装置では、X線管装置のステータに起動電
力(AC150V[60Hz],10A程度)を加えて
回転陽極に連結されたロータに回転磁界をかけて回し、
連結された回転陽極(ディスク)を回転させる。連続し
て(4.0秒程度)ステータに駆動電流を流し、回転数
が透視時に必要な普通回転数(3000回転以上/分)
まで上昇した後は、間欠駆動に切り換えてX線管装置の
ステータに間欠駆動電力(AC150V[60Hz],
10A,1.0秒を約15秒に1回程度)を加えて透視
に必要な普通回転数を維持して透視診断を行っていく。
【0012】透視条件から撮影条件が自動的に算出され
た後、X線高電圧装置は、加熱時間を算出する手段によ
り透視時のフィラメント加熱から算出された撮影条件で
の撮影時の加熱状態までの加熱時間を算出し、伝送手段
がその算出された加熱時間をスタータ装置へ伝送する。
スタータ装置は、保持回転数を算出する手段により、X
線高電圧装置から伝送された加熱時間に基づいて、具体
的には、算出された時間を予測起動時間として回転陽極
の保持回転数(7000回転/分程度)を算出し、回転
維持手段がX線管装置の回転陽極の回転数を、透視時の
普通回転数から回転数を立ち上げて算出された保持回転
数に維持する。
【0013】速写撮影ボタンが押されて撮影が行われる
と、X線高電圧装置からスタータ装置に高速回転動作信
号が出力される。スタータ装置の立ち上げる手段は、こ
の高速回転動作信号を受けてX線管装置のステータに高
速起動電力(AC500V[180Hz],9A程度)
を加えて、回転陽極に連結されたロータに回転磁界をか
けて回し、1秒程度の短時間連続して駆動電流を流すこ
とにより撮影時に必要な高速回転数(9000回転以上
/分)まで上昇させ、直ちにX線が放射され、速写撮影
が行われる。
【0014】このように、透視時のフィラメント加熱か
ら算出された撮影条件での撮影時の加熱状態までの加熱
時間を基に、X線管装置の回転陽極の回転数を1秒以内
に撮影時に必要な高速回転数まで立ち上げ可能な保持回
転数を求め、その保持回転数を透視時に予め維持してお
くことにより、短時間で回転数が撮影に必要な高速回転
数に立ち上がる。また、透視時に維持しておく保持回転
数が、撮影に必要とする高速回転数(9000回転以上
/秒)より低い(7000回転/分程度)ため、X線管
装置のロータを支えるベアリングの負担が軽くなること
と、保持回転時のX線管装置のステータの供給電力の低
減によるそれの発熱の低減と相俟ってベアリングの劣化
を防ぎX線管装置の寿命を長く保つことができると共
に、消費電力と騒音の低減が図れる。
【0015】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係るX線装置の実
施の態様を一実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明に係るスタータ装置およびインバー
タ式X線高電圧装置を備えたX線装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0016】図1において、先ずインバータ式X線高電
圧装置の構成から説明する。交流電源1からの交流出力
がインバータ式高電圧装置HGの整流・平滑回路4の整
流器・平滑コンデンサで整流・平滑されて直流出力に変
換される。そして、この直流出力がインバータ回路5で
スイッチングされて交流出力に変換され、高電圧発生回
路6を経て高圧の直流出力に変換されてX線管装置8に
印加される。10は、X線制御卓であり、透視診断のた
めのフットスイッチ11、撮影のためのX線放射用スイ
ッチ(以下X−rayスイッチと称する)12で構成さ
れている。
【0017】20は、X線制御装置であり、インバータ
回路5のスイッチング動作を制御するインバータ制御回
路13、X線管装置8のフィラメント31を加熱するフ
ィラメント加熱回路14、X線制御卓10のフットスイ
ッチ11とX−rayスイッチ12からの各信号を受
け、インバータ制御回路13やスタータ装置40への制
御信号を出力する透視・撮影操作回路15、透視条件を
算出する透視条件設定器16、マイクロコンピュータM
1で構成されている。
【0018】マイクロコンピュータM1は、プログラム
メモリ24に書かれたプログラムをCPUバスライン1
9を経て中央演算装置(以下CPUと称する)18に読
み込み、読み込まれたこのプログラムに従って動作して
いる。CPUバスライン19には、透視条件設定器用入
力回路17、撮影管電流及び撮影管電圧に対応するフィ
ラメント加熱電流値が記憶された加熱電流値メモリ2
5、管電流信号、管電圧信号及びフィラメント加熱信号
を出力するD/A変換器21、22、23、図3に示さ
れている透視時と撮影時のフィラメント加熱値の差と加
熱時間特性を記憶した加熱時間特性メモリ27が接続さ
れている。
【0019】X線管装置8は、フィラメント31、フィ
ラメント31からの熱電子があたってX線を発生させる
回転陽極32、回転陽極32に接続されたロータ33、
ロータ33に回転磁界を発生させるステータ34から構
成されインバータ式X線高電圧装置HGに接続されてい
る。X線管装置8のフィラメント31は、フィラメント
加熱回路14に接続されており、フィラメント加熱信号
に応じて加熱される。
【0020】40は、スタータ装置であり、スタータ用
交流電源41からの電力を制御するスタータ電源回路4
2、ステータ34にロータ33の普通回転起動・回転維
持のための電力を供給するステータ60Hz駆動回路4
3、ロータ33の高速回転起動・回転維持のための電力
を供給するステータ180Hz駆動回路44、ステータ
34に供給する両駆動回路43と44の出力を切り換え
る切り換え器60、61及びこれらの動作を制御するマ
イクロコンピュータM2から構成されている。
【0021】マイクロコンピュータM2は、プログラム
メモリ57に書かれたプログラムをCPUバスライン4
8を経て中央演算装置(以下CPUと称する)47に読
み込み、読み込まれたプログラムに従って動作してい
る。CPUバスライン48には、X線管高電圧装置用入
出力回路49、X線管装置8のX線管毎のステータの動
作条件を記憶する動作条件メモリ56、図4に示されて
いる回転数−立ち上がり時間特性を記憶する回転数−立
ち上がり時間メモリ54、前記駆動回路43と44の制
御回路用入出力回路51、スタータ装置40の各動作時
間を設定、計測するタイマ50が接続されている。
【0022】次に、以上に述べた構成を有するX線装置
により透視速写撮影を実行する装置動作について、図2
のタイムチャートをも参照しながら説明する。X線装置
に電源が投入されて後、フットスイッチ11が押される
まえには、透視条件設定器16により、透視スタート条
件(50KV,2mA程度)の管電流及び管電圧が設定
され、入力回路17を介してCPU18に入力され、D
/A変換器21、22を通して管電流信号及び管電圧信
号が出力されインバータ制御回路13に入力される。ま
た、透視スタート条件に対応するフィラメント加熱電流
値がD/A変換器23を通してフィラメント加熱回路1
4に入力され、この信号に応じて、X線管装置8のフィ
ラメント31が予備加熱されている〔図2のa時点〕。
【0023】フットスイッチ11が押されると、フット
スイッチ11に接続されたX線制御装置20の透視・撮
影操作回路15から普通回転動作信号が出力され、スタ
ータ装置40の入出力回路49に入力されてCPU47
に読み込まれる。入出力回路51の出力でステータ60
Hz駆動回路43の出力とX線管装置8のステータ34
を接続する切り換え器60をオンすると共に、駆動回路
43に動作信号62が出力される。この信号を受けてX
線管ステータ駆動電力(AC150V[60Hz],1
0A程度)が出力され、X線管装置8のステータ34に
電流が流れてロータ33が回転し始める〔図2のb時
点〕。
【0024】動作条件メモリ56より駆動時間(4.0
秒程度)を読み出し、読み出した駆動時間(4.0秒程
度)をタイマ50に設定し、起動動作時間の計測を開始
する。所定時間(4.0秒程度)後、タイマ50の計測
が終了すると、X線管装置8のロータ33(回転陽極3
2)の回転数が、透視時に必要な普通回転数(3000
回転以上/分)まで上昇する〔図2のc時点〕。その後
は、駆動回路43のオン・オフ時間(オンが1.0秒、
オフが14秒)が、動作条件メモリ56から読み出さ
れ、この読み出されたオン・オフ時間をタイマ50に交
互に設定しながらステータ60Hz駆動回路43への動
作信号62のオン・オフを繰り返して間欠駆動を行い、
回転数を普通回転数に維持して透視診断を行っていく
〔図2のc〜d時点〕。
【0025】この時、イメージインテンシファイア、テ
レビカメラなどからなる図示しないX線テレビ透視系
(XTV)からの輝度比例信号に基づいて透視条件設定
器16が、透視条件を自動的に設定する。さらに、CP
U18が、プログラムに基づいて自動設定された透視条
件から撮影条件を算出する。撮影条件が算出された後、
加熱電流値メモリ25より算出された撮影条件(撮影管
電流及び撮影管電圧)に対するフィラメント加熱電流値
が読み出される。そして、透視時と撮影時のフィラメン
ト加熱値の差が求められ、図3に示す加熱時間特性を記
憶した加熱時間特性メモリ27より、透視時のフィラメ
ント加熱値と透視条件より算出された撮影条件における
フィラメント加熱電流値の差に対応する加熱時間が算出
される。
【0026】算出された加熱時間が、データ伝送回路2
6、スタータ装置40のデータ伝送回路53を経由して
CPU47に読み込まれる。この加熱時間を予測起動時
間として、図4に示す回転数−立ち上がり時間特性を記
憶した回転数−立ち上がり時間メモリ54により回転陽
極の保持回転数が算出される。ステータ180Hz駆動
回路44の供給電力(AC500V[180Hz],9
A程度)による普通回転数から保持回転数までの駆動時
間Aが次式により算出される。 A=(普通回転数から高速回転数までの駆動時間)−
(予測起動時間) 入出力回路51から信号を出力して切り換え器60をオ
フにし、動作信号62も停止する。
【0027】つぎに、ステータ180Hz駆動回路44
の出力とステータ34を接続する切り換え器61をオン
にすると共に、ステータ180Hz駆動回路44に動作
信号63が送られる。この信号を受けてく駆動電力(A
C500V[180Hz],9A程度)が出力され、X
線管装置8のステータ34に電流が流れてロータ33の
回転が上昇していく〔図2のd時点〕。タイマ50に前
記算出された駆動時間A(1.5秒程度)を設定して計
測を開始し、所定時間A後、タイマ50の計測が終了す
ると、ロータ33(回転陽極32)の回転数が保持回転
数(7000回転/分程度)に達する〔図2のe時
点〕。
【0028】図5に示す回転数−間欠駆動特性を記憶し
た回転数−間欠駆動特性メモリ55よりステータ180
Hz駆動回路44のオン時間が読み出される。オフ時
間、次式により算出される。 (オフ時間)=26秒−(オン時間) このオン時間、オフ時間をタイマ50に交互に設定しな
がら、ステータ180Hz駆動回路44への動作信号6
3のオン、オフ(オンが0.8秒、オフが25秒程度)
を繰り返して間欠駆動を行って、X線管装置8のロータ
33(回転陽極32)の回転数を保持回転数(7000
回転/分程度)に維持しておく〔図2のe〜f時点〕。
【0029】撮影のためにX−rayスイッチ12が押
されると〔図2のf時点〕、X−rayスイッチ12に
接続された透視・撮影操作回路15から撮影信号が入力
回路17に入力され、透視条件から算出された撮影条件
としての撮影管電流及び撮影管電圧が、D/A変換器2
1、22により管電流信号、管電圧信号として出力さ
れ、インバータ制御回路13に入力される。同時に撮影
時のフィラメント加熱値にフラッシュ信号が加算されて
D/A変換器23によりフィラメント加熱信号が出力さ
れ、フィラメント加熱回路14に入力される。フィラメ
ント加熱回路14によりX線管装置8のフィラメント3
1が加熱され撮影可能状態になる〔図2のg時点〕。
【0030】また、撮影信号と同時にX線制御装置20
から高速回転動作信号が出力され、スタータ装置40の
入出力回路49に入力されてCPU47に読み込まれ
る。この信号を受けて入出力回路51が、ステータ18
0Hz駆動回路44に動作信号63を送り、X線管装置
8のロータ33(回転陽極32)の回転数を上昇させる
と共に、タイマ50に予測起動時間(1秒)を設定して
動作させ、回転数を撮影時に必要な高速回転数(900
0回転以上/分)まで上昇させる〔図2のg時点〕。高
速起動動作終了後、入出力回路49からの回転確認信号
が、X線制御装置20の透視・撮影回路15に出力され
る。この信号を受けて透視・撮影操作回路15からX線
放射信号が作成され、インバータ制御回路13に送られ
インバータ回路5のスイッチング動作が開始される。
【0031】インバータ回路5がスイッチング動作を行
い高電圧発生回路6から高電圧が出力され、X線管装置
8の回転陽極32と陰極(フィラメント31)間に設定
管電圧が印加されて管電流が流れ、X線が放射される
〔図2のh時点〕。図示しない撮影用タイマにより所定
時間後、X線放射が停止される。X線放射信号が止まる
と、インバータ制御回路13を介してインバータ回路5
の動作も止まり、X線の放射が止まる〔図2のi時
点〕。同時に高速回転動作信号が停止され、スタータ装
置40では、これを受けてステータ34を接続する切り
換え器61をオフ、切り換え器60をオンにして動作信
号62を出力する。これによりステータ60Hz駆動回
路43からX線管ステータ制動電力(AC150V[6
0Hz],10A程度)が出力され、X線管装置8のス
テータ34に電流が流れ、ロータ33に制動が掛かり始
める〔図2のi時点〕。
【0032】タイマ50に予測起動時間(1秒)を設定
して動作させる。これによりX線管装置8の回転陽極の
回転数が、共振回転数(8000回転/秒付近)を速や
かに通過して回転数が前記保持回転数まで低下する〔図
2のj時点〕。回転数が前記保持回転数まで低下した後
は、駆動回路をステータ180Hz駆動回路44に戻し
て、前記のごとくオンが0.8秒、オフが25秒程度の
間欠駆動を行って、回転数を保持回転数(7000回転
/分程度)に維持し、透視診断を行いながら撮影操作に
備えていく〔図2のj時点以降〕。
【0033】このようにして、X線管装置の回転陽極の
回転数を1秒以内に撮影に必要な高速回転数まで立ち上
げ可能な回転数に予め維持しておくことにより、短時間
で回転数が、撮影に必要な高速回転数(9000回転以
上/分)に立ち上がり術者の要求に答えることができ
る。また、回転数を維持しておく回転数が、撮影に必要
とする高速回転数(9000回転以上/秒)より低い
(7000回転/分程度)ため、X線管装置のX線管の
ロータとを支えているベアリングの負担が軽くなり、ベ
アリングの劣化を防ぎX線管装置の寿命を長く保つこと
ができる。
【0034】前述の加熱時間特性メモリ27に記憶され
る透視時と撮影時のフィラメント加熱値の差と加熱時間
特性、回転数−立ち上がり時間メモリ54に記憶される
回転数−立ち上がり時間特性、回転数−間欠駆動特性メ
モリ55に記憶される回転数−間欠駆動特性、動作条件
メモリ56に記憶される動作条件は、X線管装置の製造
時にフィラメント・ステータの機種に応じて測定・作成
される特性図を利用して、フィラメント・ステータの機
種の応じ記憶されている。
【0035】なお、上記の実施例では、XTVからの輝
度信号に基づいて自動設定された透視条件から撮影条件
を算出するようにしたが、撮影条件(管電圧、管電流、
撮影時間)を予め設定するようにしたX線装置、ならび
に、撮影時間をフォトタイマで自動制御するようにした
X線装置にも本発明は適用できる。また、実施例ではX
線高電圧装置をインバータ式としたが、変圧式等の他の
X線高電圧装置であってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明のX線装置は、透視時のX線管装
置のX線管フィラメントの加熱値と撮影時のX線管フィ
ラメントの加熱値の差に基づいて、透視時の普通回転数
から撮影時の高速回転数に1秒以内に立ち上げ可能な保
持回転数を求めて、透視時にその保持回転数に維持する
ようにしたので、X線管装置の回転陽極の回転数が、透
視時の普通回転数から撮影時の高速回転数に、要求され
る1秒以内の短時間で立ち上がり、速写撮影ボタンを押
してから実際に撮影用X線が出力されるまでの時間の短
縮を図った透視速写撮影が行える。
【0037】また、透視時に維持される保持回転数(7
000回転/分程度)は、撮影時に必要とされる高速回
転数(9000回転以上/秒)より低くX線管装置の回
転陽極X線管のロータを支えるベアリングの負担が軽く
なることと、X線管装置のステータに印加される電力が
低く発熱が押さえられるこに相俟ってX線管装置のロー
タを支えるベアリングの劣化を防いで、X線管装置の寿
命を長く保つことができると共に、回転陽極の回転音を
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線装置の一実施例の概略構成を示す
ブロックである。
【図2】図1に示す実施例装置のタイムチャートを示す
図である。
【図3】透視時と撮影時のフィラメント加熱値の差と加
熱時間との関係を示す特性図である。
【図4】回転数と立ち上がり時間との関係を示す特性図
である。
【図5】回転数と間欠駆動のオン時間との関係を示す特
性図である。
【図6】X線管装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1:交流電源 HG:インバータ式高電圧装置 4…整流・平滑回路 5…インバータ回路 6…高電圧発生回路 8:X線管装置 31…フィラメント 32…回転陽極 33…ロータ 34…ステータ 35…ベアリング 36…管容器 10:X線制御卓 11…フットスイッチ 12…X−rayスイッチ 20:X線制御装置 13…インバータ制御回路 14…フィラメント加熱回路 15…透視・撮影操作回路 16…透視条件設定器 M1…マイクロコンピュータ MI:マイクロコンピュータ 17…入力回路 18…CPU 19…CPUバスライン 21、22、23…D/A変換器 24…プログラムメモリ 25…加熱電流値メモリ 26…データ伝送回路 27…加熱時間特性メモリ 40:スタータ装置 41…スタータ用交流電源 42…スタータ電源回路 43…ステータ60Hz駆動回路 44…ステータ180Hz駆動回路 M2…マイクロコンピュータ MI:マイクロコンピュータ 47…CPU 48…CPUバスライン 49…入出力回路 50…タイマ 51…入出力回路 53…データ伝送回路 54…回転数−立ち上がり時間メモリ 55…回転数−間欠駆動特性メモリ 56…動作条件メモリ 57…プログラムメモリ 60、61…切り換え器 62…ステータ60Hz駆動回路動作信号 63…ステータ180Hz駆動回路動作信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管装置と、 X線管装置の回転陽極
    の回転速度を制御するスタータ装置と、スタータ装置を
    制御する高電圧装置とを備えたX線装置であって、前記
    高電圧装置に透視時のフィラメント加熱から撮影時の加
    熱状態までの加熱時間を算出する手段と、その値をスタ
    ータ装置へ伝送する手段とを設けると共に、前記スター
    タ装置に前記算出された時間に基づいてX線管装置の回
    転陽極の保持回転数を算出する手段と、前記算出された
    保持回転数でX線管装置の回転陽極の回転を維持する手
    段と、高電圧装置からの高速回転起動信号を受けた時点
    から前記加熱状態までの時間でX線管装置の回転陽極を
    高速回転数まで立ち上げる手段とを設けたことを特徴と
    するX線装置。
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