JP2000286503A - レーザ光源装置 - Google Patents

レーザ光源装置

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JP2000286503A
JP2000286503A JP11087269A JP8726999A JP2000286503A JP 2000286503 A JP2000286503 A JP 2000286503A JP 11087269 A JP11087269 A JP 11087269A JP 8726999 A JP8726999 A JP 8726999A JP 2000286503 A JP2000286503 A JP 2000286503A
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semiconductor laser
wavelength
laser
lens
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JP11087269A
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Seihan Machitori
誠範 待鳥
Masanori Takizawa
正則 滝沢
Tomoyuki Ozaki
智幸 尾崎
Junkichi Kino
順吉 城野
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力光に含まれる自然放出光を抑圧し、スペク
トル純度を高くできるようにしたレーザ光源装置に関す
る。 【解決手段】一方の光出射面が低反射である半導体レー
ザ1と、半導体レーザ1の低反射光出射面からの出射光
を平行光に変換するレンズ2と、レンズ2を経由した光
を受けて所望の波長を選択し、レンズを経由して半導体
レーザ1に帰還させる光帰還手段3とを含む外部共振器
型のレーザ光源装置であり、光帰還手段3と半導体レー
ザ1とで形成された帰還経路上に配設され、光帰還手段
3から受けた光の一部を前記半導体レーザ1に通過させ
るとともに、他部を出力光として外部に取り出すための
分波器4とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信や精密計測の分
野において利用される発振波長を変化できるレーザ光源
装置に係り、特に半導体レーザ(レーザダイオード;L
D)のような広帯域の波長範囲にわたる光増幅素子を外
部共振器型のレーザ光源に利用する場合において、出力
光の自然放出光(accumulated spontaneous emission;
ASE)を抑圧し、スペクトル純度を高くできるように
したレーザ光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示す外部共振器型のレーザ光源装
置では、半導体レーザ1は第一の光出射面11が低反射
率(antireflection;AR)コートされ
低反射であり、第二の光出射面12は結晶へき開面であ
り反射率は30%程度と高反射となっている。第一の光
出射面11から出射された発散性の光はレンズ2によっ
て平行光に変換され、回折格子31およびミラー32か
らなる光帰還手段3で波長選択され、半導体レーザ1に
再度帰還する。その結果、ミラー32及び半導体レーザ
1の第二の光出射面12とで共振し、第二の光出射面1
2または回折格子31から出力光として出射される。な
お、所望の選択波長に設定できるように回折格子31お
よびミラー32の角度・位置を制御できる設定手段13
を有している。
【0003】しかし、この半導体レーザ1からの出力光
には、誘導放出により得られる入射光とコヒーレンス
のある同一波長の光とともに、レーザ媒質内で反転分
布が形成されることにより、入射光と無関係にランダム
に発生する自然放出過程が存在するため、広いスペクト
ル幅を有する自然放出光が雑音光として含まれる。この
ASEノイズが重畳してしまい、その信号対雑音比(S
NR;Signal-to-NoiseRatio)が低いという問題があっ
た。
【0004】この事実を図9に示す。図9で縦軸は分解
帯域幅1nmで観測した光の出力レベル、横軸は波長で
あり、半導体レーザ1の第一の光出射面11から出射さ
れた光および第二の光出射面12から出射された光のス
ペクトル特性を示す図である。図9でわかるようにレー
ザ光源から出射された出力光にはASEノイズが含まれ
ている。
【0005】一方、図10に示すように、ASEノイズ
を除去するため、レーザ光源装置からの出力光を波長可
変フィルタ15を透過させる方法も考えられる。しか
し、波長可変フィルタを用いる方法では、(1)波長可変
フィルタの特性に依存し透過波長帯域が0.5nm程度
と広いこと、(2)波長可変フィルタによる損失が3〜4
dB程度と大きいこと、(3)波長可変フィルタは通常、
波長可変幅が40nm程度と狭いこと、(4)波長可変フ
ィルタはレーザ光源装置との連動した制御が必要とな
り、装置が大型化すること等の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、図8に示
す従来のレーザ光源装置では、光ファイバ増幅器(ED
FA;Erbium DopedFiberAmplifier)や波長分割
多重(WDM;wavelengthdivision multiplexing)通信
用光部品の特性測定などの用途においては、信号雑音比
が不十分であり、例えば、光ファイバ増幅器の雑音指数
(NF;Noise Figure)測定を正確に行うことができな
いという課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明では以下の手段を採用した。まず、請求項1にお
いては、一方の光出射面が低反射である半導体レーザ1
と、該半導体レーザ1の低反射光出射面11からの出射
光を平行光に変換するレンズ2と、該レンズ2を経由し
た光を受けて所望の波長を選択し、前記レンズ2を経由
して前記半導体レーザ1に帰還させる光帰還手段3とを
含む外部共振器型のレーザ光源装置において、前記光帰
還手段3と前記半導体レーザ1とで形成された帰還経路
上に配設され、前記光帰還手段から受けた光の一部を前
記半導体レーザ1に通過させるとともに、他部を出力光
として外部に取り出すための分波器4とを備えたことを
特徴とするレーザ光源装置を提供する。すなわち、請求
項1に記載の発明においては、高い波長選択性を有して
いる光帰還手段3をフィルタとして用い、その光帰還手
段3からの光が半導体レーザ1に入射される前に分波器
4で直接外部に出力光として取り出すことにより、AS
Eノイズを抑圧し、高い信号雑音比を有するレーザ光源
装置を実現した。
【0008】ここで、従来、本願発明のような構成が採
用されていなかったのは以下の理由である。すなわち、
従来、分波器4を半導体レーザ1と光帰還手段3との間
の帰還経路に設けることはなかったのは、出力される光
の出力を高めることのみが要求されており、共振器内
に、損失の原因となる分波器を設ける発想自体が存在し
なかったからである。その後、ユーザの要求の多様化に
伴い、光の出力を向上させることとともに光ファイバ増
幅器の雑音指数の測定や光分割多重用の光部品の評価等
において信号対雑音比の向上が求められるようになって
きたこと、および半導体レーザの性能の向上により共振
器内に損失の原因となる分波器を設けても十分な光の出
力が得られやすくなってきていたことが本発明の創作の
契機となっている。
【0009】次に、請求項2においては、請求項1記載
のレーザ光源装置において、前記光帰還手段3の選択す
る波長および前記帰還経路の共振器長の少なくとも一方
が可変であり、前記光帰還手段3からの光の一部を分岐
して受光し、前記光帰還手段3から前記半導体レーザ1
に帰還される光の光軸と前記半導体レーザ1が出射した
光の光軸とのなす角度を検出する角度検出手段5と、前
記光帰還手段3から前記半導体レーザ1に帰還される光
の光軸と前記半導体レーザ1が出射した光の光軸のなす
角度が零になるように前記光帰還手段3の選択する波長
および前記共振器長の少なくとも一方を変化させる制御
手段8とを含む波長可変レーザ光源装置を提供する。
【0010】従来、広帯域にわたり発振波長を連続的に
変化させるためには、発振している共振波長と選択波長
とを連動させて、つまり、共振器長と回折格子の角度と
を適当な関係を保持しながら同時に変化させてモードホ
ップを抑圧することが必要ある。このモードホップを抑
止するために、従来、2つの考え方によって対策が講じ
られてきた。
【0011】1つは、1つの制御量によって、モードホ
ップを生じないような関係を保持しながら共振波長と選
択波長を同時に変化できる機構を実現しようとするもの
である。回折格子の回転中心を適当な位置に設定すれ
ば、回転角の変化だけで回折格子の角度変化と共振器長
変化とを所定の比率に保つことができる。
【0012】もう1つは、制御量を複数として、共振波
長と選択波長の制御の自由度を増すものである。最も単
純な例は、回折格子の角度変化と、共振波長変化つまり
共振器長変化を、発振波長に対応させて予め求めてある
制御量の組み合わせに基づいて個別に行うものである。
ところが、1つの制御量によるものについては、一般に
外部共振型レーザの内部にはレーザ媒質やレンズ等が配
置されており、これらが波長分散性を有しているので、
回折格子の角度変化と共振器長変化を一定の比率に保つ
ような単純な機構だけでは波長連続掃引範囲が制限され
るという問題がある。そして、制御量を複数としたもの
については、外部共振型レーザ内部の素子に波長分散性
が存在しても、波長連続掃引範囲の制限とはならないも
のの、発振波長に対応させて予め求めてある共振器長と
回折格子の角度とに設定するだけでは、発振波長と選択
波長とを高い精度で一致させながら、広帯域に掃引する
ことは容易ではない。また、このために予め実験的に適
切な角度と共振器長の制御量の組み合わせを見いだし
て、パラメータとして保存しておくことが必要となる。
【0013】以上のように、これらの方法はいずれも、
特定の波長範囲については連続的に発振波長を掃引でき
るもののLDの発振可能な全帯域での波長連続掃引は困
難であり、特定の波長では多モード発振や発振不可能と
なる場合もある。そして、初期調整時の機械的精度や実
験的に定めたパラメータを持続的に信頼して波長掃引を
行うものであるため、環境温度変化による共振器長の変
化等、外乱の影響に弱い。さらに、衝撃等による構成部
品の僅かな塑性変形や経時変化に対しても弱い欠点があ
る。また、従来の外部共振型レーザでは、その調整段階
において、所望の波長付近で発振波長が変化するように
回折格子等を支持している可動部を動かしながら、モー
ドホップが発生する波長を調べ、その波長間隔つまり連
続掃引範囲が広がるように調整が進められている。この
際、調整すべき方向を示す観測量がないために、試行錯
誤による連続掃引範囲の最大点探索が行われており、生
産性の向上を阻害している。
【0014】請求項2記載の発明の目的はモードホップ
を生じさせる発振波長と選択波長のずれを符号も含めて
検出する有効な手段を含み、モードホップ抑止のために
試行錯誤に依らない系統的な調整が可能な波長可変レー
ザ光源装置を提供することである。第2の目的は、モー
ドホップを抑止して、光増幅素子によって発振可能な全
帯域にわたって所望の波長付近で発振波長の連続掃引が
可能であり、かつ、長期にわたり無調整で安定に動作す
る波長可変レーザ光源装置を提供することにある。この
ことは、発振可能な全帯域において波長連続掃引が可能
である波長可変レーザ光源装置を提供することとも同義
である。このような欠点は主として2つの原因から生じ
ている。第1の原因はモードホップを生じさせる発振波
長と選択波長のずれを符号も含めて検出する有効な手法
が存在しなかったことである。第2の原因は、第1の原
因から派生して、従来から採用されてきたモ−ドホップ
抑止策が発振波長に対応させて予め求めてある制御量に
基づいて制御するという、別の見方をすれば初期設定で
全てを賄おうとする、開ループ制御の考え方に基づかざ
るを得なかったためである。
【0015】閉ループ制御が最も標準的な工学的手段と
して広範に使用されているにもかかわらず、モードホッ
プ抑止に利用されなかった理由としては、十分な弁別感
度をもつ適切な観測量が見い出されなかった点、観測量
を得る目的で共振器内に分波器等を配置することに抵抗
を感じる先入観があった点が挙げられる。前者について
は、後述するように回折格子から帰還される光の角度変
化を検出することで容易に解決される。また、後者につ
いては近年のLDの特性改善により、共振器内に片道9
0%(10dB)以上の損失があっても注入電流を増せ
ば十分発振するものが多く、技術上の問題はない。
【0016】ここでリトロー配置の外部共振型レーザを
例にとって発振波長と選択波長との差が回折方向に与え
る影響と制御の手法を説明する。図7はリトロー配置の
外部共振型レーザと、その発振波長の光の回折方向を模
式的に示した説明図である。まず、図7(a)の状態で
は発振波長λ0 と選択波長λg とが一致しているものと
し、これを初期状態とする。つまり、図のように、LD
から回折格子へ向かう光の光軸から上向きに計った角度
をψとすると、この状態での回折光はψ=0の方向に向
かう。図7(b)は、初期状態から回折格子の角度を変
えずに共振器長だけが短くなった場合である。発振波長
λ1 は共振器長に伴って λ1 <λg となる。回折格
子の角度は不変であるから、回折光は図示したようにψ
>0の方向に向かう。なお、本明細書中の回折光の角度
に関する表記は紙面上への射影の面内での角度を意味す
るものとし、紙面と垂直な方向の偏角は無視できるもの
として議論する。また、図7では誇張して描いている
が、現実には僅かな角度変化が対象であり、図7(a2
)〜(c2 )に示したように、回折光の大部分はLD
に帰還され、レーザ発振は維持される。図7(b)とは
逆に、共振器長だけが長くなった場合には、発振波長λ
2 はλ2 >λg となり、図7(c)に示すように回折光
はψ<0の方向に向かう。したがって、回折格子からL
Dへ向かう光の角度ψは、そのときの選択波長λg と発
振波長λとの差λg −λに対してほぼ比例することにな
る。
【0017】そこで、例えば、回折格子の角度を固定し
て共振器長を調整する場合、上向きの偏角をもつ場合に
共振器長を長くし、下向きの偏角をもつ場合に短くする
ように調整を進めれば、系統的かつ容易に選択波長と発
振波長とを一致させることができる。同様に、このよう
な調整を自動制御手段によって行えば、閉ループ制御が
実現できる。このようにして選択波長に対して発振波長
が一致するように調整あるいは制御を施すことによっ
て、結果的にモードホップを抑止することができる。
【0018】すなわち、波長可変光を光ファイバに集光
して出力する場合、回折格子の回折光の光軸の変位によ
り出力レベルの変動が生じる。しかし、請求項2に記載
の発明においては、分割型の受光素子などにより、半導
体レーザに帰還される光の光軸変位を検出し、これに基
づいて光帰還手段3のミラー32を並進するなどして発
振波長と回折系の光軸変位を抑えることができ、モード
ホップがなく、出力レベルの変動のない光ファイバ出力
光が実現できる。
【0019】また、請求項3においては、光出射面が低
反射である半導体レーザ100と、該半導体レーザ10
0の一方の光出射面101からの出射光を平行光に変換
する第一のレンズ2と、該レンズ2を経由した光を受け
て所望の波長を選択する波長選択手段300と、該波長
選択手段300から受けた光の一部を通過させるととも
に、他部を出力光として外部に取り出すための分波器4
と、該分波器4からの光を集光して前記半導体レーザの
他方の光出射面に入射する第二のレンズ20とを備えた
外部共振器型の波長可変レーザ光源装置を提供する。
【発明の実施の形態】
【0020】以下、請求項1に記載の発明について図1
を用いて実施の形態を説明する。半導体レーザ1と、光
帰還手段3を構成する回折格子31およびミラー32と
で外部共振器型のレーザ光源装置を構成する。半導体レ
ーザ1は、第一の光出射面11がARコート等がほどこ
され低反射となっている。一方、半導体レーザの第二の
光出射面12は、反射を起こさせるように高反射となっ
ていて、外部共振器の一方の共振面を構成する。
【0021】低反射の第一の光出射面11から出射され
た発散性の光はレンズ2によって平行光に変換され、分
波器4を通過して、回折格子31とミラー32とからな
る光帰還手段3に入射される。この光帰還手段3は、前
述の半導体レーザ1の第二の光出射面12とともに外部
共振器を構成しており、所望の波長を選択し、光を半導
体レーザ1に帰還させる。すなわち、回折格子31で選
択された波長域の中で、ミラー32と半導体レーザの第
二の光出射面12との間の共振器で共振する波長でレー
ザ発振が生じる。
【0022】光帰還手段3からの帰還光はレーザ発振を
起こさせるために、半導体レーザに入射されるが、光帰
還手段3と半導体レーザ1とで形成された帰還経路上に
配置されたビームスプリッタからなる分波器4によって
出力光として外部に出力される。すなわち、上述のよう
に半導体レーザ1から出射される光には必ずASEノイ
ズが含まれているという特性がある。従って、半導体レ
ーザ1から出射された光は、回折格子31、ミラー3
2、再び回折格子31を経由し、その光は波長選択され
た結果、一旦ASEノイズが除去されるが、光が再び第
一の光出射面11から半導体レーザ1に戻って半導体レ
ーザ1の第二の光出射面12から出射されるとその出力
光にはASEノイズが重畳してしまう。そこで、従来の
技術のように半導体レーザ1の第二の光出射面12から
の光を出力光として使用するのではなく、光帰還手段3
からの光が半導体レーザ1に入射される前に光をビーム
スプリッタ等の分波器4で分岐して取り出すことでAS
Eノイズが低減された光出力を得ることができる。な
お、所望の選択波長に設定できるように回折格子31お
よびミラー32の角度・位置を制御できる設定手段13
を有しているのは従来技術のレーザ光源装置と同様であ
る。
【0023】この分波器4から取り出された光の特性を
従来の外部共振器型のレーザ光源装置の出力光の特性図
である図9と比較する。図2は、本発明に係る出力光を
分解帯域幅1nmで観測したスペクトル特性図である。図
9ではSNRが45dB程度であるのに比べ、図2ではSNR
が75dBであり、ASEのノイズは大幅に減少している
ことが分かる。
【0024】また、請求項1記載の発明では、半導体レ
ーザ1の第一の半導体レーザ1から光帰還手段3に向け
て出射された光は、途中、分波器4を経由して光帰還手
段3に入射される。半導体レーザ1と光帰還手段3とで
構成される外部共振器の内部の光に対して分波器4は損
失を与える。しかし、その損失はレーザ発振が十分可能
な程度にとどまっている。すなわち、分波器4は光帰還
手段からの光を半導体レーザ1に入射される前に外部に
出力光として取り出すものであるが、その外部へ出力さ
れる光の比率は、半導体レーザ1と光帰還手段3とで構
成される外部共振器がレーザ発振が可能な程度の光を半
導体レーザに供給できる程度であればよい。例えば、分
波器4による外部出力光:半導体レーザへの帰還光との
比が2:1程度までであればレーザ発振は可能である。
また、分波器により外部に取り出し得る出力光は、半導
体レーザ1の第二の光出射面12、回折格子31、ミラ
ー32の反射率、回折効率、半導体レーザのゲイン、レ
ンズ2による損失の組み合わせに依拠する部分も大き
い。
【0025】以下、請求項2に記載の発明について実施
の形態を図3を用いて説明する。請求項2に記載の発明
は、出力光を光帰還手段と半導体レーザ1とで形成され
た帰還経路上に設けられた分波器4により取り出す構成
を採用するとともに、半導体レーザ1の発振波長と、光
帰還手段で選択される選択波長とのずれにより生じるモ
ードホップを抑制するために、発振波長と選択波長との
差の情報を含んだ観測量として半導体レーザ1から出射
された光の光軸と光帰還手段から帰還される光の光軸と
の角度変化を採用し、この観測量に基づいて帰還する制
御量を決める閉ルーフ゜制御を採用した。図3では、図1に
示す構成と基本的に同一であり、相違する点のみを説明
する。図3においては角度検出手段5、および選択波長
可変手段6、共振器長可変手段7を含んだ制御手段8を
有している点に特徴がある。
【0026】角度検出手段5は、第二の分波器51と、
受光器52a、52bおよび演算器53とからなる。第
二の分波器51は帰還経路上の分波器4から取り出され
た出力光をさらに分波し、分波された光を出力光として
用い、第二の分波器51を透過した光を受光器52a、
52bに入射する。従って、受光器52a、52bで受
けた光は光帰還手段から半導体レーザ1に向かう光の一
部である。受光器52a、52bは、光帰還手段から半
導体レーザ1に向かう光の光軸と、半導体レーザ1から
光帰還手段へ向かう光の光軸のなす角度が0°のとき、
第二の分波器51によって分波された光束の半分づつを
受光するように配置する。演算器53は、受光器52
a、52bの受光信号に基づいて、半導体レーザ1から
光帰還手段に向かう光の光軸と光帰還手段から半導体レ
ーザ1に戻る光の光軸とのなす角度に相当する量を検出
するものである。
【0027】選択波長可変手段6は、回折格子31また
はミラー32を回転させて選択波長を可変する。
【0028】共振器長可変手段7は、回折格子31また
はミラー32を並進させている。半導体レーザの駆動電
流を変化させる方法、外部共振器内に光路長を変化させ
るための透過性の媒質を挿入して、その厚みや屈折率を
変化させる方法をとってもよい。
【0029】制御手段8は、選択波長可変手段6、共振
器長可変手段7を含んだものであり、制御を行う制御部
80をも有し以下の制御を行う。第二の分波器51で分
波されなかった一方の光を受けて、その光の光束のほぼ
左右半分づつの光量が受光器52a、52bによって受
光され電気信号に変換される。ここで得られた2つの信
号は演算器53に入力され、その差が算出されて、半導
体レーザ1から光帰還手段に向かう光の光軸と、光帰還
手段から半導体レーザ1に向かう光の光軸とのなす角に
ほぼ比例した信号に変換される。この信号は発振波長と
選択波長の隔たりの大小関係を含めて示している。これ
を制御部80によって選択波長可変手段6または共振器
長可変手段7に帰還することで制御ループが閉じ、発振
波長は選択波長に追随する。すなわち、光帰還手段3か
ら前記半導体レーザ1に帰還される光の光軸と前記半導
体レーザ1が出射した光の光軸とのなす角度が零になる
ように制御を行う。
【0030】以下、図4を用いて請求項3に記載の発明
について実施の形態を説明する。請求項3に記載の発明
は半導体レーザの一方の出射面である第一の光出射面1
01から出射された光は、第一の光出射面101に帰還
せず、他方の出射面である第二の光出射面102に帰還
し、レーザ発振を行う構成である。請求項1に示す図1
と共通の部分については説明を省略し、異なる構成要素
のみ説明する。半導体レーザ100は請求項1および請
求項2に記載の発明と異なり、両出射面ともARコート
等がほどこされ低反射となっている。これは一方の光出
射面101から出射された光が他方の光出射面102か
ら帰還する構成となっているからである。半導体レーザ
100の一方の光出射面101から出射された光発散性
の光はレンズ2によって平行光に変換され、アイソレー
タ9を経由して、回折格子31とコーナーミラー302
とからなる波長選択手段300に入射される。アイソレ
ータ9は半導体レーザ100の一方の光出射面101か
ら出射された光が波長選択手段300によって反射した
光の一部が再び同一の光出射面101から半導体レーザ
に入射されることを防止ためである。波長選択手段30
0に入射された光は、回折格子31で回折され、コーナ
ーミラー302で反射され、再び回折格子31で回折さ
れて所望の波長を選択する。ここでコーナーミラー30
2を採用しているので、コーナーミラー302に入射さ
れた光は、入射された位置と異なった位置から回折格子
31に向けて出射され、回折格子31上においても、半
導体レーザ100から光が入射された位置Aと異なった
位置Bで光を回折する。図4では回折格子31の同一刻
線上の異なった位置で回折する。回折格子31から出射
された光は分波器4でその光の一部のみが出力光として
取り出され、他方の光は分波器4を通過する。通過した
光は再び反射手段であるコーナーミラー90で反射さ
れ、レンズ20を経由して集光され、半導体レーザ10
0の他方の光出射面102から半導体レーザに入射さ
れ、レーザ共振を行う。この請求項3に示す発明では、
いわゆるリットマン配置のリングレーザ構成を採用し、
半導体レーザと波長選択手段300との間に出力光を取
り出すための光分波器4を配置しないので、分波器4に
よる損失は一回だけ(すなわち、分波器4で出力される
場合だけ)であり、請求項1に記載の発明の構成に比べ
て損失を最小限にとどめることができるという利点があ
る。
【0031】
【実施例】請求項1に記載の発明においては半導体レー
ザ1は、駆動するための電流源を有している。また、半
導体レーザ1の第一の光出射面11はARコートされ、
他方の光出射面12は高反射となり、外部共振器型レー
ザ光源装置の共振器の一方の反射面を構成している。こ
こで、図5に示すように、他方の光出射面12を高反射
とせず、半導体レーザの光出射面12の外部にミラー1
4を設けて、外部共振器の一方の反射面を構成しても同
様であることは当然である。
【0032】レンズ2は一般にコリメータレンズが用い
られる。平行光に変換するものであれば、凹面ミラー等
の他の種類のレンズであってもよい。
【0033】光帰還手段3は回折格子31とミラー32
を有するものが一般的であるが、必ずしもこれに限ら
ず、回折格子のみを有し、半導体レーザからの出射光を
直接、半導体レーザに帰還させるいわゆるリトロー配置
の場合も含んでいる。この点は請求項2および請求項3
に記載の発明においても共通する。
【0034】分波器4は、一般にはビームスプリッタが
用いられる。
【0035】分波器4で分波された光は、光ファイバな
どにより外部に出力されるが、回折格子31で波長選択
(波長分散)された光のうち特に所望の波長近傍の光の
みを取り出すための選択スリットを分波器4と光ファイ
バとの間に設けることができるのはいうまでもない。す
なわち、光ファイバ出力の場合には、分波器4で分波さ
れた平行光を光ファイバに集光するための結合レンズが
用いられる。この結合レンズで集光された光の中で、光
ファイバを伝播するのは光ファイバ端面のコア付近に集
光された光に限られる。従って、光ファイバのコアが波
長選択のためのスリットとして作用することになる。
【0036】また、請求項1に記載の発明では光帰還手
段3として回折格子31とミラー32とを有しており、
その位置・角度を制御することで波長可変レーザとする
ことができるのは当然である。この点、請求項2および
請求項3に記載の発明においても共通する。
【0037】請求項2に記載の発明においては、実施の
形態において図3を用いて説明した構成のほかに、図6
に示す構成も含まれる。図6では、光帰還手段と半導体
レーザ1とで成された帰還経路上に光出力を外部に取り
出すための分波器4とは別に第三の分波器43を配設し
ている。これによっても同様に、半導体レーザ1の発振
波長と、光帰還手段で選択される選択波長とのずれによ
り生じるモードホップを抑制し、発振波長と選択波長と
の差の情報を含んだ観測量として半導体レーザから出射
された光の光軸と光帰還手段3から帰還される光の光軸
との角度変化を採用し、この観測量に基づいて帰還する
制御量を決める閉ルーフ゜制御を行うことができる。
【0038】また、図6の構成では、第三の分波器43
は、帰還経路上の出力光を外部に取り出すための分波器
4と光帰還手段との間に設けているが、帰還経路上の分
波器4と半導体レーザ1との間に設けても同様の効果が
得られることは当然である。
【0039】さらに、図3の構成では、第二の分波器の
分波された側の光を外部への出力光としているが、第二
の分波器で分波された側の光をモードホップ抑止のため
のモニタ光として使用してもよいことは当然である。
【0040】また、共振器長可変手段7は、実施の態様
では回折格子31またはミラー32を並進させている
が、半導体レーザの駆動電流を変化させる方法、外部共
振器内に光路長を変化させるための透過性の媒質を挿入
して、その厚みや屈折率を変化させる方法をとってもよ
い。
【0041】請求項3に記載の発明では、コーナーミラ
ー302の制御は請求項1及び請求項2と全く同一であ
る。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、出力光にA
SEノイズ成分の少ない、スペクトル純度の高い外部共
振器型レーザ光源装置を実現できたので、光ファイバ増
幅器や波長分割多重通信用光部品の特性測定などの用途
において、信号雑音比が十分であり、例えば、光ファイ
バ増幅器の雑音指数測定を正確に行うことができるとい
う効果がある。
【0043】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明の効果に加えて、半導体レーザ1の発振波長
と、光帰還手段で選択される選択波長とのずれにより生
じるモードホップを抑制できるともに、光ファイバ出力
の測定の場合に出力光量が安定したという効果がある。
【0044】請求項3に記載の発明では、半導体レーザ
1と波長選択手段との間に分波器を設けない構成とした
ので、分波器による光の損失を最小限にとどめることが
できるという効果がある。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る実施の態様を示す構成
図である。
【図2】本発明のレーザ光源装置の出力特性を示す図で
ある。
【図3】本発明の請求項2に係る実施の態様を示す構成
図である。
【図4】本発明の請求項3に係る実施の態様を示す構成
図である。
【図5】本発明の請求項1に係る実施例を示す構成図で
ある。
【図6】本発明の請求項2に係る実施例を示す構成図で
ある。
【図7】請求項2の発明について、発振波長と回折格子
による回折方向との関係を説明する図であり、(a)は
発振波長と選択波長が一致している場合、(b)は発振
波長が選択波長より小さい場合、(c)は発振波長が選
択波長より大きい場合を示す図である。
【図8】従来の外部共振器型のレーザ光源装置の構成図
である。
【図9】従来の外部共振器型のレーザ光源装置の出力特
性を示す図である。
【図10】従来の外部共振器型のレーザ光源装置に波長
可変フィルタを設けた図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 11 第一の光出射面 12 第二の光出射面 2 レンズ 3 光帰還手段 31 回折格子 32 ミラー 4 分波器 5 角度検出手段 51 第二の分波器 52a受光器 52b受光器 53 演算器 6 選択波長可変手段 7 共振器長可変手段 8 制御手段 80 制御部 9 アイソレータ 100 半導体レーザ 101 第一の光出射面 102 第二の光出射面 300 波長選択手段 302 コーナーミラー 90 コーナーミラー 20 レンズ 14 ミラー 15 波長可変フィルタ 13 設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城野 順吉 東京都港区南麻布五丁目10番27号アンリツ 株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA63 AA66 AA83 AB25 AB27 AB29 BA02 BA09 EA03 EA04 EA29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の光出射面が低反射である半導体レー
    ザ(1)と、該半導体レーザの低反射光出射面からの出
    射光を平行光に変換するレンズ(2)と、該レンズを経
    由した光を受けて所望の波長を選択し、前記レンズを経
    由して該半導体レーザに帰還させる光帰還手段(3)と
    を含む外部共振器型のレーザ光源装置において、前記光
    帰還手段と前記半導体レーザとで形成された帰還経路上
    に配設され、前記光帰還手段から受けた光の一部を前記
    半導体レーザに通過させるとともに、他部を出力光とし
    て外部に取り出すための分波器(4)とを備えたことを
    特徴とするレーザ光源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレーザ光源装置において、
    前記光帰還手段の選択する波長および前記帰還経路の共
    振器長の少なくとも一方が可変であり、前記光帰還手段
    からの光の一部を分岐して受光し、前記光帰還手段から
    前記半導体レーザに帰還される光の光軸と前記半導体レ
    ーザが出射した光の光軸とのなす角度を検出する角度検
    出手段(5)と、前記角度が零になるように前記光帰還
    手段の選択する波長および前記共振器長の少なくとも一
    方を変化させる制御手段(8)とを含むレーザ光源装
    置。
  3. 【請求項3】光出射面が低反射である半導体レーザ(1
    00)と、該半導体レーザの一方の光出射面からの出射
    光を平行光に変換する第一のレンズ(2)と、該レンズ
    を経由した光を受けて所望の波長を選択する波長選択手
    段(300)と、該波長選択手段から受けた光の一部を
    通過させるとともに、他部を出力光として外部に取り出
    すための分波器(4)と、該分波器からの光を集光して
    前記半導体レーザの他方の光出射面に入射する第二のレ
    ンズ(20)とを備えた外部共振器型のレーザ光源装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6741390B2 (en) 2002-05-02 2004-05-25 Fujitsu Limited Variable wavelength light source apparatus and optical amplifier using same
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JP2021141106A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 日亜化学工業株式会社 発振調整方法

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