JP2000286612A - 高周波用サーキュレータおよびその製造方法 - Google Patents

高周波用サーキュレータおよびその製造方法

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JP2000286612A
JP2000286612A JP9330099A JP9330099A JP2000286612A JP 2000286612 A JP2000286612 A JP 2000286612A JP 9330099 A JP9330099 A JP 9330099A JP 9330099 A JP9330099 A JP 9330099A JP 2000286612 A JP2000286612 A JP 2000286612A
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ferrite
gnd
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修 冥加
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充 古谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程やMICの組み立て工程で外部から
かかる応力により高周波用サーキュレータに割れやカケ
が発生することを防止する。 【解決手段】 GND層4と、フェライト2と、絶縁層
6−1と、SIG回路3とからなるサーキュレータ積層
体8が絶縁基板1の上に積層されて、高周波用サーキュ
レータが構成されている。 この高周波用サーキュレー
タでは伝達する電磁波の周波数を高くするほど、SIG
回路3−1とGND層4−1との間隔を狭くする必要が
あり、フェライト2の強度が弱くなる。そこで、外力に
より加わる応力を絶縁基板1により緩和させることによ
り、薄い層状に形成されたフェライト2に割れやカケが
発生することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波、特にミリ波
以上の周波数帯で使用されるサーキュレータおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波数帯域で使用される非可逆回路素
子として、層状に形成されたマイクロストリップ型サー
キュレータがある。従来の高周波用のマイクロストリッ
プ型サーキュレータ(特願平10−237427、特願
平11−003464)の平面図および横断面図を図
8、9に示す。図8において、絶縁層21の中央部に
は、円板状のフェライト22が組み込まれている。この
フェライト22が組み込まれた絶縁層21の一方の面に
GND層24が形成され、他方の面にSIG回路23が
形成されている。SIG回路23は、フェライト22の
上の円形部と、この円形部から放射状に形成された3つ
の線路部とを有している。この線路部はマイクロストリ
ップライン型の信号の伝達経路を形成しており、円形部
はフェライト22の磁性による非可逆回路を形成してい
る。非可逆特性を得るために、フェライト22には磁界
が発生させられている。図9は、GND層24とSIG
回路23の間を単層のフェライト22のみにより構成し
た例を示している。この高周波用のマイクロストリップ
型サーキュレータでは、フェライト22は厚さ0.1m
m程度の板状のものが使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この高周波用のマイク
ロストリップ型サーキュレータは、高周波数帯域の信号
を伝達するため、マイクロストリップラインを形成する
SIG回路とGNDとの間隔を、比較的低周波数の周波
数帯域で使用されるものに比べて狭くする必要がある。
したがって、SIG回路とGNDの間のフェライト板の
厚さを薄くする必要がある。フェライト板の厚さが0.
1mm程度であるとフェライト板の強度が弱くなり、サ
ーキュレータの作製工程やこのサーキュレータを搭載す
るMIC(マイクロ波集積回路)モジュールの組立て工
程でしばしばフェライト板に割れが発生する。このよう
に、従来のサーキュレータには、頻繁に割れあるいはカ
ケが起きていた。
【0004】そこで本発明の目的は、サーキュレータの
製造工程およびサーキュレータを搭載するMICモジュ
ールの組立て工程で割れやカケが発生しない強度を持っ
た高周波用サーキュレータとその製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明による高周波用サーキュレータは、円板状の
フェライトと、該円板状フェライトを囲むように形成さ
れた絶縁層と、前記円板状フェライトと絶縁層とが形成
する層の一方の面に形成されたGND(グランド)層
と、他方の面に形成されたSIG(信号)回路とからな
るサーキュレータ積層体を有する高周波用サーキュレー
タにおいて、前記サーキュレータ積層体がGND層を最
下層として積層されて形成される絶縁基板を有すること
を特徴とする。
【0006】これによって、外力により高周波用サーキ
ュレータにかかる応力を絶縁基板によって吸収させるこ
とができる。このため、絶縁基板上に配された円板状フ
ェライトにかかる応力を低減させることができる。
【0007】さらに本発明による高周波用サーキュレー
タは、前記SIG回路が、前記円板状フェライトの上に
形成された円形部と、該円形部から放射状に伸びる線路
部とを有し、前記絶縁層の該線路部が形成された面の該
線路部を挟む2つの点と前記GND層とを電気的に接続
させるGNDビアが該線路部の各端部に設けられている
ことを特徴とする。
【0008】これによって、高周波用サーキュレータと
外部回路とを容易に接続させることができる。すなわ
ち、SIG回路の線路部の端部と外部回路のSIG回路
端子との間およびGNDビアの端部と外部回路のGND
端子との間をワイヤボンディングなどによって電気的に
接続させることにより、高周波用サーキュレータと外部
回路との間にコプレーナ型の信号の伝達経路を形成させ
ることができる。
【0009】また、前記絶縁基板の前記サーキュレータ
積層体が設けられた面の反対側の面と前記SIG回路を
電気的に接続するSIGビアと、前記絶縁基板の前記サ
ーキュレータ積層体が設けられた面の反対側の面の、前
記SIGビアを挟む2つの点と前記GND層とを電気的
に接続するGNDビアとを設けることによっても高周波
用サーキュレータと外部回路との間を容易に接続するこ
とができる。
【0010】この場合には、SIGビアの端部と外部回
路のSIG回路端子との間およびGNDビアの端部と外
部回路のGND端子との間をワイヤボンディングなどに
よって電気的に接続することにより、高周波用サーキュ
レータと外部回路との間にコプレーナ型の信号の伝達経
路を形成することができる。
【0011】さらに、高周波用サーキュレータと外部回
路とを電気的に接続するバンプ(突起電極)を前記GN
Dビアおよび前記SIGビアの端部に形成することによ
り、高周波用サーキュレータと外部回路とをバンプ接続
することができる。バンプ接続することにより、ワイヤ
ボンディングなどにより接続する場合よりも接続部の電
気的な損失を低減することができる。
【0012】さらに、前記フェライトと前記GND層と
の間に介在する接着層を設けることにより、フェライト
の下面の強度を強くすることができる。このため、外力
による応力が高周波用サーキュレータに加わった際に、
フェライトの部分が変形することを抑止することがで
き、フェライトに加わる応力をさらに低減させることが
できる。
【0013】接着層はフェライトの下面の全面を覆って
いればどのような形状でも良いが、接着層を円板状フェ
ライトの直径より僅かに大きい円板状の形状とすれば、
接着層によるフェライトにかかる応力の低減効果は充分
に得られる。
【0014】さらに、前記接着層を導電性材料で構成す
ると、GND層とSIG回路の間隔を決める際、接着層
を考慮する必要がなく、設計が容易になる。すなわち、
接着層がGNDの機能を果たすため、GNDとSIG回
路の間隔は接着層を除いた円板状フェライトや絶縁層の
みで決まる。
【0015】また、前記接着層を絶縁性材料で構成する
と、SIG回路とGND層のショートを防止することが
できる。すなわち、製作工程で絶縁層と円板状フェライ
トとの隙間に導電物が入り込んでも、SIG回路とGN
D層との間の接着層が導電物の侵入を防ぐため、両者が
電気的に接続することを防止させることができる。ただ
し、この場合には、GNDとSIG回路との間隔を決め
る際に、接着層の厚さ、形状、誘電率を考慮する必要が
ある。
【0016】さらに、前記円板状フェライトを硬磁性フ
ェライトで構成することにより、高周波用サーキュレー
タの製作工程が終了した後に磁界をかけてフェライトを
永久磁石とすることができる。このため、不可逆特性を
得るために外部に磁界発生機構を設ける必要がなく、構
成を簡単にすることができる。
【0017】また、前記円板状フェライトを軟磁性フェ
ライトで構成することにより、フェライトの加工が容易
になる。すなわち、フェライトが磁界を持った状態では
内部応力が発生しているため、フェライトを数十μmの
薄い板状に加工することは困難である。そこで、フェラ
イトを軟磁性フェライトで構成すると、磁界が無い状態
で容易に加工することができる。ただし、この場合には
フェライトの上面に永久磁石等の磁界発生機構を設ける
必要がある。
【0018】また、絶縁基板へサーキューレータ積層体
を形成した後に、各層を構成する材料の熱変形などによ
り絶縁基板に反りが発生することがある。この場合に
は、絶縁基板のサーキュレータ積層体を積層した面の反
対側の面に補強用絶縁層を形成することにより、このよ
うな反りを低減することができる。
【0019】本発明による高周波用サーキュレータの製
造方法は、円板状のフェライトと、円板状フェライトを
囲むように形成された絶縁層と、円板状フェライトと絶
縁層とが形成する層の一方の面に形成されたGND層
と、他方の面に形成されたSIG回路とからなるサーキ
ュレータ積層体を有する高周波用サーキュレータの製造
方法において、サーキュレータ積層体を、GND層を最
下層として絶縁基板上に積層する工程を有することを特
徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜7の図面を参照して
本発明の実施形態について説明する。図1に示すよう
に、本発明による高周波用サーキュレータは、組み立て
工程において割れやカケが起こらない強度が得られる厚
さの絶縁基板1の上にGND層4−1、接着層5、フェ
ライト2、絶縁層6−1、SIG回路3−1が形成され
ている。
【0021】円板状のフェライト2は接着層5上の中央
部に配されており、この廻りに絶縁層6−1が形成され
ている。SIG回路3−1はフェライト2の上の円形部
と、この円形部から放射状に伸びる3つの線路部を有し
ている。円形部はフェライト2の磁性による非可逆回路
を形成しており、線路部はマイクロストリップライン型
の信号伝達経路を形成している。この線路部の端部が外
部装置との入出力部となる。この線路部が形成された面
上で線路部を挟む2つの点とGND層とを電気的に接続
するGNDビア4−2が線路部の各端部に配されてい
る。各ビアはこの線路部形成面上に露出している。
【0022】この構成により、フェライト2及び絶縁層
6−1の厚さが0.05mm程度であっても、絶縁基板
1の強度によってフェライト2に割れやカケが発生する
ことを防ぐことが出来る。
【0023】絶縁基板1がGND層4−1の下に配置さ
れている構成では、GND層4−1が外部に露出してい
ないため、GNDを如何にして外部に取り出すか問題と
なる。しかし、本実施形態では前記のようにGNDビア
4−2を配置することにより、GNDビア4−2を介し
て外部装置とGND層4−1とをワイヤボンディングな
どにより容易に電気的に接続することができる。
【0024】また、図2のように絶縁基板1のサーキュ
レータ積層体7が設けられた面の反対側の面とSIG回
路3−1を電気的に接続させるSIGビア3−2と、絶
縁基板1のサーキュレータ積層体7が設けられた面の反
対側の面の、SIGビア3−2を挟む2つの点とGND
層4−1とを電気的に接続させるGNDビア4−2とを
設けることによって、高周波用サーキュレータと外部装
置とを電気的に接続させることもできる。
【0025】本実施形態による高周波用サーキュレータ
は、マイクロストリップ型の信号伝達経路などの層状の
構造を有し、高周波信号の増幅などの信号処理を行うM
ICモジュールに組み込まれて使用される。
【0026】そこで、図1のサーキュレータのSIG回
路3−1とGNDビア11の入出力端子部7を、MIC
モジュールの入出力端子部8とワイヤボンディング10
により電気的に接続する具体例を図3に示している。こ
の例では、図1のサーキュレータとの接続を行うため、
図1のサーキュレータの入出力端子部8と同様の構造で
ある入出力端子部9を持つMICモジュールを用いた。
ただしこの際、SIG回路3−1とGNDビア11のワ
イヤボンディング箇所はメッキ等でAu膜を形成する必
要がある。図5において、SIG回路3−1の線路部の
端部とMICモジュールのSIG回路端子との間および
GNDビア4−2の端部とMICモジュールのGND端
子との間をワイヤボンディング10などによって電気的
に接続させることにより、高周波用サーキュレータとM
ICモジュールとの間にコプレーナ型の信号の伝達経路
が形成されている。
【0027】また、図4のように、GNDビア4−2上
にGNDバンプ12を形成させ、SIG回路3の端部に
SIGバンプ11を形成させてサーキュレータ入出力端
子部8とし、MICモジュールにGND端子4−3とS
IG端子3−3とを有するMICモジュール入出力端子
部9を形成させて、高周波用サーキュレータとMICモ
ジュールとを対向させて配置し、バンプを介して電気的
に接続させることもできる。この場合にも、高周波用サ
ーキュレータとMICモジュールの間には、コプレーナ
型の信号の伝達経路が形成されている。このように、バ
ンプを介して電気的に接続させることにより、ワイヤボ
ンディング10により接続する場合よりも接合面の面積
を大きくすることができ、接続部の電気的な損失を低く
することができる。
【0028】同様に図2に示した高周波用サーキュレー
タのSIGビア3−2上にSIGバンプ11が形成さ
れ、GNDビア4−2上にGNDバンプ12が形成され
て、高周波用サーキュレータがMICモジュールと電気
的に接続された具体例の模式図を図5に示す。この構成
では、 MICモジュールに高周波用サーキュレータが
搭載された状態でSIG回路3−1の形成面が外部に面
している。したがって、MICモジュールに高周波用サ
ーキュレータが搭載された後にSIG回路3−1を微調
整することができる。
【0029】本実施形態の構成は、絶縁基板1としてア
ルミナ、ガラスセラミックあるいはAlNが使用され
る。グランド層4−1としては、Cu膜、Cr膜、Cu
/Cr膜などがメッキ等により形成される。
【0030】接着層5は別部材として形成されたフェラ
イト2を固定するために必要なものである。したがっ
て、接着層5は図1に示すようにグランド層4の全面に
形成しても良いし、図6に示すように円板状フェライト
2の直径より僅かに大きいサイズの円形状に形成しても
構わない。いずれの場合でも、接着層5を形成すること
により、フェライト2の下面の強度を強くすることがで
きる。このため、外力による応力が高周波用サーキュレ
ータに加わった際に、フェライト2の部分が変形するこ
とを接着層5により抑止することができる。これによっ
て、フェライト2に加わる応力を接着層5により緩和す
ることができる。
【0031】接着層5として使用される材料は、絶縁性
材料でも導電性材料でも構わない。接着層5の材料とし
て導電性材料を使用した場合には、接着層5がGNDの
機能を果たすため、GNDとSIG回路3−1との間隔
は接着層5を除いた円板状フェライト2や絶縁層6−1
のみで決まる。このため、GND層4−1とSIG回路
3の間隔を決める際、接着層5の厚さを考慮する必要が
ない。
【0032】また、接着層5の材料として絶縁性材料を
使用した場合には、製作工程で絶縁層6−1と円板状フ
ェライト2との隙間に導電物が入り込んでも、SIG回
路3とGND層4−1との間の接着層2が導電物の侵入
を防ぐため、両者が電気的に接続することを防止するこ
とができる。ただし、この場合には、GND層4−1と
SIG回路3との間隔を決める際に、接着層2の厚さ、
形状、誘電率を考慮する必要がある。
【0033】円板状フェライト2は、軟磁性フェライト
でも硬磁性フェライトでもかまわない。フェライト2と
して軟磁性フェライトが使用される場合は、サーキュレ
ータとして動作させるためにサーキュレータの上方に永
久磁石を配置する必要がある。一方、フェライト2とし
て硬磁性フェライトが使用される場合は、それ自体を永
久磁石とすることができるため、前記永久磁石は不要で
ある。
【0034】本実施形態による高周波用サーキュレータ
は、厚さ0.5mm程度の絶縁基板が使用される場合に
は、片面にサーキュレータ積層体7を形成しても絶縁基
板1に反りが生じることはない。しかし、絶縁基板1の
厚さが0.2mm程度以下であると目視で確認できる程
度に反りが発生する。この場合には、図7に示すように
絶縁基板1のサーキュレータ積層体7が構成された面の
反対側の面に補強用絶縁層6−2を形成することで反り
を小さくすることが出来る。
【0035】次に本実施形態による高周波用サーキュレ
ータの製造方法を説明する。
【0036】最初に絶縁基板1の上にGND層4−1を
メッキ等により形成する。次に接着層5をGND層4−
1の上に形成し、円板状フェライト2を接着して配置す
る。次にフェライト2の厚さ以上の厚さの絶縁層6−1
を形成する。この際、絶縁層6−1および接着層5は、
GNDビア4−2およびSIGビア3−2を形成させる
ための穴が形成されるようにマスクなどを用いてパター
ニングする。または、接着層5および絶縁層6−1を形
成した後に穴開け加工によって穴を形成しても良い。次
にフェライト2の上面と絶縁層6−1の上面とが同一平
面を形成するように絶縁層6−1を加工する。このよう
にしてフェライト2と絶縁層6−1とによって形成され
た平面上に、円形導体部が円板状フェライト2の上に配
置されるようにSIG回路3−1を形成する。この際、
ビア用に形成された穴に導電材料を充填するなどしてビ
アを形成する。
【0037】絶縁基板1にGNDビア4−2およびSI
Gビア3−2を形成する場合には、予めビア用の穴(ビ
アホール)を形成させた絶縁基板1を用いてもよい。ビ
アホールはセラミックグリーンシート法によって容易に
形成することができる。
【0038】フェライト2は予め数十μmの厚さの円板
状に加工されたものが用いられる。フェライト2として
硬磁性フェライトが使用される場合は、フェライト2が
磁化された状態では磁気により材料に内部応力が発生し
ている。このため、フェライト2を薄く切断すると内部
応力によりフェライト2が破壊されてしまう。そこでこ
の場合には、フェライト2を消磁した状態で数十μmの
厚さに切断し、製造の全ての工程が終了した後に着磁さ
せる。フェライト2として軟磁性フェライトが使用され
る場合は、磁気が無い状態で容易に加工することができ
る。
【0039】以下に本実施形態に従って作製したサーキ
ュレータの例について説明する。
【0040】表1に作製した各種サーキュレータの構成
の組み合わせを示す。○印は各番号で示されたサーキュ
レータに下記の構成が採用されていることを示してい
る。
【0041】
【表1】 構成条件1:接着層5をGND層4の全面に形成した。 構成条件2:接着層5をフェライト2の直径より僅かに
大きい円形状に形成した。 構成条件3:SIG回路3−1の形成面に入出力端子部
7を形成した。 構成条件4:絶縁基板1のサーキュレータを形成した面
の反対側の面に入出力端子部7を形成した。 構成条件5:接着層5を絶縁性材料により構成した。 構成条件6:接着層5を導電性材料により構成した。 構成条件7:フェライト2を軟磁性フェライトにより構
成した。 構成条件8:フェライト2を硬磁性フェライトにより構
成した。 構成条件9:補強用絶縁層6−2を形成した。
【0042】フェライト2の直径は0.6mm、厚さは
0.05mmとした。SIG回路3の円形導体部の直径
は0.56mm、マイクロストリップラインの幅は0.
13mmとした。軟磁性フェライトにはNi−Zn系フ
ェライトを使用した。硬磁性フェライトにはSr系フェ
ライトを使用した。
【0043】番号1,2のサーキュレータは、接着層5
をGND層4の全面に形成し、 SIG回路3−1の形
成面に入出力端子部7を形成し、接着層5の材料に絶縁
性材料を用いたものと導電性材料を用いたものである。
番号3,4のサーキュレータは、絶縁基板1のサーキュ
レータを形成した面の反対側の面に入出力端子部7を形
成し、番号1,2のサーキュレータと同様に接着層5の
材料をそれぞれ変えたものである。番号5〜8のサーキ
ュレータは、接着層5をフェライト2の直径より僅かに
大きい円形状に形成し、番号1〜4のサーキュレータと
同様に、入出力端子部7の形成面および接着層5の形状
をそれぞれ変えたものである。
【0044】番号1〜8のサーキュレータはフェライト
2として硬磁性フェライトを用いたものであるのに対し
て、番号9のサーキュレータは、軟磁性フェライトを用
い、不可逆特性を得るためにフェライト2の上方に永久
磁石を配したものである。この番号9のサーキュレータ
の接着層5の構成および入出力端子の形成面は、番号1
のサーキュレータと同様にした。
【0045】各番号のサーキュレータの不可逆回路特性
を確認するため、各番号のサーキュレータについて3つ
のマイクロストリップラインの内の1つのマイクロスト
リップライン端に終端抵抗を取り付け、アイソレータと
した状態で測定を行った。
【0046】その結果、軟磁性フェライトを用いた番号
9のサーキュレータの場合は40〜50GHzの周波数
範囲でアイソレータとしての特性が得られた。また、硬
磁性フェライトを用いた番号1〜8のサーキュレータの
場合は70GHz〜80GHzの周波数範囲でアイソレ
ータとしての特性が得られた。
【0047】なお、番号1〜9のサーキュレータでは、
絶縁層6−1の厚さをもっと薄くすると絶縁基板1に反
りが発生するおそれがあるが、番号10のサーキュレー
タでは、補強用絶縁層6−2を形成した結果、反りが発
生することは無かった。
【0048】番号1〜10のサーキュレータは、いずれ
の場合もその製造工程やサーキュレータが搭載されるM
ICモジュールの組立て工程で基板に割れやカケが発生
することは無かった。
【0049】また、高周波用サーキュレータとMICと
をバンプにより接続させた場合には、両者をワイヤボン
ディング10により接続させた場合よりも損失が0.2
dB低くなった。
【0050】
【発明の効果】本発明による高周波用サーキュレータ
は、サーキュレータ製造工程およびサーキュレータが搭
載されるMICモジュールの組立て工程でサーキュレー
タに割れやカケが起こることを防止できる。従って部品
としての不良発生率を低減することができる。このこと
から、本発明は高周波用サーキュレータおよび高周波用
サーキュレータを含む工業製品の生産ラインの信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の高周波用サーキュレー
タの模式図であり、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
【図2】本発明による実施形態の変形例の高周波用サー
キュレータの模式図であり、(a)は平面図、(b)は
断面図、(c)は底面図である。
【図3】図1の高周波用サーキュレータとMICモジュ
ールとをワイヤボンディングにより接続した状態を示し
た模式図である。
【図4】図1の高周波用サーキュレータとMICモジュ
ールとをバンプにより接続した状態を示した模式図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図5】図2の高周波用サーキュレータとMICモジュ
ールとをバンプにより接続した状態を示した模式図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図6】本発明による実施形態の他の変形例の高周波用
サーキュレータの模式図である。
【図7】本発明による実施形態の他の変形例の高周波用
サーキュレータの模式図である。
【図8】従来例の高周波用サーキュレータの模式図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図9】他の従来例の高周波用サーキュレータの模式図
である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2、22 フェライト 3−1、23−1 SIG回路 3−2 SIGビア 3−3 SIG端子 4−1、24−1 GND層 4−2 GNDビア 4−3 GND端子 5 接着層 6−1、21 絶縁層 6−2 補強用絶縁層 7 サーキュレータ積層体 8 サーキュレータ入出力端子部 9 MICモジュール入出力端子部 10 ワイヤボンディング 11 SIGバンプ 12 GNDバンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 芳嗣 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J013 GA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状のフェライトと、該円板状フェライ
    トを囲むように形成された絶縁層と、前記円板状フェラ
    イトと絶縁層とが形成する層の一方の面に形成されたG
    ND(グランド)層と、他方の面に形成されたSIG
    (信号)回路とからなるサーキュレータ積層体を有する
    高周波用サーキュレータにおいて、前記サーキュレータ
    積層体がGND層を最下層として積層されて形成される
    絶縁基板を有する高周波用サーキュレータ。
  2. 【請求項2】前記SIG回路が、前記円板状フェライト
    の上に形成された円形部と、該円形部から放射状に伸び
    る線路部とを有し、 前記絶縁層の該線路部が形成された面の該線路部を挟む
    2つの点と前記GND層とを電気的に接続させるGND
    ビアが、該線路部の各端部に設けられている請求項1に
    記載の高周波用サーキュレータ。
  3. 【請求項3】前記絶縁基板の前記サーキュレータ積層体
    が設けられた面の反対側の面と前記SIG回路とを電気
    的に接続するSIGビアと、前記絶縁基板の前記サーキ
    ュレータ積層体が設けられた面の反対側の面の、前記S
    IGビアを挟む2つの点と前記GND層とを電気的に接
    続するGNDビアとを有する請求項1に記載の高周波用
    サーキュレータ。
  4. 【請求項4】前記GNDビアおよび前記SIGビアの端
    部に形成された、高周波用サーキュレータと外部の装置
    とを電気的に接続させるバンプを有する請求項2または
    3のいずれか1項に記載の高周波用サーキュレータ。
  5. 【請求項5】前記フェライトと前記GND層との間に介
    在する接着層を有する請求項1から4のいずれか1項に
    記載の高周波用サーキュレータ。
  6. 【請求項6】前記接着層が前記円板状フェライトの直径
    より僅かに大きい円板状の形状である請求項5に記載の
    高周波用サーキュレータ。
  7. 【請求項7】前記接着層が導電性材料からなる請求項1
    から6のいずれか1項に記載の高周波用サーキュレー
    タ。
  8. 【請求項8】前記接着層が絶縁性材料からなる請求項1
    から6のいずれか1項に記載の高周波用サーキュレー
    タ。
  9. 【請求項9】前記円板状フェライトが硬磁性フェライト
    からなる請求項1から8のいずれか1項に記載の高周波
    用サーキュレータ。
  10. 【請求項10】前記円板状フェライトを軟磁性フェライ
    トからなる請求項1から8のいずれか1項に記載の高周
    波用サーキュレータ。
  11. 【請求項11】前記絶縁基板の前記サーキュレータ積層
    体を積層した面の反対側の面に補強用絶縁層を有する請
    求項1から10のいずれか1項に記載の高周波用サーキ
    ュレータ。
  12. 【請求項12】円板状のフェライトと、該円板状フェラ
    イトを囲むように形成された絶縁層と、前記円板状フェ
    ライトと絶縁層とが形成する層の一方の面に形成された
    GND層と、他方の面に形成されたSIG回路とからな
    るサーキュレータ積層体を有する高周波用サーキュレー
    タの製造方法において、前記サーキュレータ積層体を、
    GND層を最下層として絶縁基板上に積層する工程を有
    する高周波用サーキュレータの製造方法。
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CN106410343A (zh) * 2016-10-31 2017-02-15 深圳市华扬通信技术有限公司 一种表贴式微带铁氧体环行器
CN113381152A (zh) * 2021-06-18 2021-09-10 中国电子科技集团公司第九研究所 S波段小型化微带环行器电路及由该电路组成的环行器

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