JP2000290021A - 減圧脱泡によるガラスの製造装置 - Google Patents
減圧脱泡によるガラスの製造装置Info
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Abstract
く、大流量の溶融ガラスを減圧脱泡処理するガラスの製
造装置の提供を課題とする。 【解決手段】溶解槽から処理槽に到る管路を一体化し、
減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面を一定にする液面制御
手段を備え、減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルを
溶解槽の溶融ガラスの自由表面レベルより実質的に高く
することで解決する。
Description
る溶融ガラスから気泡を除去するための溶融ガラスの減
圧脱泡を利用したガラスの製造装置に関する。
を向上させるために、図3に示すように、ガラスの原材
料を溶解槽で溶融した溶融ガラスを成形装置で成形する
前に溶融ガラス内に発生した気泡を除去する減圧脱泡装
置を有するガラスの製造装置が用いられている。このよ
うなガラスの製造装置の一例が図3に示される。図3に
示される減圧脱泡装置110は、溶解槽120内の溶融
ガラスGを減圧脱泡処理して、次の処理槽に連続的に供
給するプロセスに用いられるものであって、減圧脱泡す
る際には、真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジ
ング112内に設けられ、減圧ハウジング112と共に
減圧される減圧脱泡槽114と、その両端部に、下方に
向かって垂直に取り付けられた上昇管116および下降
管118が配置されており、上昇管116の下端は、溶
解槽120に連通する上流側ピット122の溶融ガラス
G内に浸漬されており、下降管118の下端は、同様
に、次の処理槽(図示せず)に連通する下流側ピット1
24の溶融ガラスG内に浸漬されている。
真空ポンプによって真空吸引されて内部が減圧される減
圧ハウジング112内におおむね水平に設けられ、減圧
ハウジング112と共に減圧脱泡槽114の内部が1/
3〜1/20気圧に減圧されているので、上流側ピット
122内の脱泡処理前の溶融ガラスGは、上昇管116
によって吸引上昇されて減圧脱泡槽114に導入され、
減圧脱泡槽114内で減圧脱泡処理した後、すなわち、
溶融ガラスG内の気泡が溶融ガラスGの液表面に浮上し
て破泡し、この破泡した気泡内のガス成分を減圧脱泡槽
114内の減圧された上部空間114sに放出した後、
下降管118によって下降させて下流側ピット124に
導出される。このようにして減圧脱泡が行われるが、減
圧脱泡槽114内の減圧脱泡処理は、溶融ガラスGを浮
上して破泡する気泡内のガス成分を減圧脱泡槽114か
ら外部に放出するため、上部空間114sが設けられる
必要があり、減圧脱泡槽114内を溶融ガラスGで溢れ
るばかりに一杯に充たすことのないように、減圧脱泡槽
114を上下方向に移動して、減圧脱泡槽114の高さ
方向の位置を調整することができる。
ステンレス製または耐熱鋼製のケーシングであり、外部
から真空ポンプ(図示せず)等によって真空吸引されて
内部が減圧され、内部に設けられた減圧脱泡槽114内
を所定の圧力、例えば1/20〜1/3気圧に減圧して
維持する。この減圧ハウジング112内の減圧脱泡槽1
14、上昇管116および下降管118の周囲には、こ
れらを断熱被覆する耐火物製レンガなどの断熱材130
が配設されている。また、減圧脱泡装置110は、上流
側ピット122のほか下流側ピット124内にも溶融ガ
ラスGを満たし、サイホンの原理を用いて溶融ガラスG
を流すため、減圧脱泡処理の開始前、上昇管116およ
び下降管118から溶融ガラスGを吸引上昇させておく
必要がある。そのため、減圧脱泡装置110は、上流側
案内ピット122から下流側案内ピット124に溶融ガ
ラスGを導くバイパス管路132およびバイパス管路1
32を遮断する仕切り板134を有する。
ガラスG内の気泡を効率よく減圧吸引するために定めら
れる適切な圧力は、例えば、硫酸ナトリウム(Na2 S
O4)等をガラス原料に少量混合添加して減圧脱泡槽内
で溶融ガラス内の気泡の成長浮上を促進させる清澄剤の
添加量や、溶解槽でガラス原料を溶解する温度や、ガラ
ス原料を大気圧雰囲気下で溶解する際の大気圧の圧力等
の溶解条件、あるいは減圧脱泡槽内に流す溶融ガラスの
種類によって変化する。そのため、適切な圧力で減圧脱
泡する場合、減圧脱泡槽114内の溶融ガラスGの液面
レベルが減圧脱泡槽114の天井部に達して溶融ガラス
Gが溢れ出ることがなく、減圧脱泡槽114内で溶融ガ
ラスGの液面レベルが所定の範囲内に来るように、溶融
ガラスの種類等の条件によって定まる適切な圧力に応じ
て、減圧脱泡槽114の高さ方向の位置を調整しなけれ
ばならない。
は、比較的低い圧力、例えば1/20気圧にしなければ
ならない。この場合、減圧脱泡槽114内の圧力が低い
ため、それに応じて減圧脱泡槽114から溶融ガラスG
が溢れることのないように減圧脱泡槽114を高く吊り
上げなければならず、例えば圧力が1/20気圧の場
合、約4.5mも吊り上げる必要がある。そのため、上
記例のような約4.5mもの高さにまで吊り上げること
のできる特別の設備を備えなければならない。しかも、
減圧脱泡装置110を大型化する場合、減圧脱泡装置の
大型化にともなって大型化した減圧脱泡槽を高さ方向に
自在に、しかも上記例のように高さ方向に約4.5mも
吊り上げることのできる巨大な設備を備える必要がある
が、このような設備を備えることは困難である。
2530号公報は、上昇管を上昇する溶融ガラスGの流
量をスクリューポンプを回転させて抑制するとともに、
下降管を下降する溶融ガラスGの流量をスクリューポン
プを回転させて増加し、減圧脱泡槽内の溶融ガラスGの
液面レベルを減圧脱泡処理前の溶解槽等の溶融ガラスG
の自由表面レベルと実質的に同一レベルに維持すること
で、減圧脱泡槽の高さ方向の位置を低くすることができ
る減圧脱泡方法およびその装置を開示している。この方
法によれば、上昇管を上昇する溶融ガラスG、あるいは
下降管を下降する溶融ガラスGの流量を制御すること
で、減圧脱泡槽内の圧力を低く設定しても、減圧脱泡槽
から溶融ガラスGが溢れ出ることを防ぐことができる。
スを減圧脱泡処理して、気泡を含まない高品質なガラス
を大量に得ることが望まれる大型の減圧脱泡装置に対し
て、特に有効であると考えられた。つまり、溶融ガラス
Gの流量を制御して、減圧脱泡槽内の溶融ガラスGの液
面レベルを溶解槽等の溶融ガラスGの自由表面レベルと
実質的に同一レベルに維持し、減圧脱泡槽の吊り上げを
不要とする上記溶融ガラスGの流量制御技術を用いるこ
とで、減圧脱泡装置の大型化、さらには減圧脱泡装置の
低コスト化が図られると考えられた。
ンプを備え溶融ガラスの流量の制御を行う上記技術を用
いて減圧脱泡装置を大型化する場合、以下の問題が発生
することがわかった。すなわち、減圧脱泡装置の大型化
に伴って、スクリューポンプも大型化しなければなら
ず、例えば、一日に減圧脱泡可能な溶融ガラスGの流量
を1トン/dayから400トン/dayに規模を拡大
する場合、上記スクリューポンプの径を例えば150m
mから800mmに、スクリューポンプの長さを110
0mmにしなければならず、その結果スクリューポンプ
の材質を例えばモリブデンとした場合、スクリューポン
プの重量は約5.5トンとなる。このような高重量物の
スクリューポンプを支持し、モーター等を介して回転す
るスクリューポンプの回転を制御することはほとんど不
可能に近い。また、スクリューポンプを支持し、回転を
制御することができる程度にスクリューポンプを小さく
できたとしても、スクリューポンプが配置され溶融ガラ
スGを減圧脱泡槽に導く管路等とスクリューポンプとの
間のクリアランスを流量制限のために小さくする必要が
あり、このクリアランスを小さくすると、僅かな変形や
歪みによってスクリューポンプのスクリューがスクリュ
ーポンプが配置される管路等に接触して擦れ、破損する
おそれがあるといった問題が生じる。
して、溶解槽から上昇管、減圧脱泡槽および下降管を経
由する溶融ガラスGの流路を一連の閉管路として形成す
ることで、減圧脱泡槽の高さ方向の位置を調整する吊り
上げ設備を不要とすることもできる。しかし、減圧脱泡
を効率よく行なうための減圧脱泡槽内の圧力条件は、上
記溶解槽における溶解条件、あるいは減圧脱泡槽内に流
す溶融ガラスの種類によって変化する。したがって、溶
解槽から上昇管、減圧脱泡槽および下降管を経由する溶
融ガラスの流路を一連の閉管路として形成して、減圧脱
泡槽の高さ方向の位置を固定すると、減圧脱泡槽内の液
面レベルを一定に維持することが困難になる。前記液面
レベルが変化すると、これを契機として液面レベル付近
の減圧脱泡槽の構成材料、たとえば白金合金や電鋳レン
ガの侵蝕が急速に進行し、溶融ガラス中に前記構成材料
が流出して製品欠陥となり品質を維持することができな
くなったり、あるいは減圧脱泡槽の寿命が短くなったり
するおそれがある。
決することにあり、大流量の溶融ガラスの減圧脱泡処理
を行う場合でも、大型の吊り上げ設備を備えることな
く、溶解槽における溶解条件や溶融ガラスの種類が変化
しても減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルを実質的
に一定にできる実用的な減圧脱泡によるガラスの製造装
置を提供することにある。
に、本発明は、溶融ガラスを減圧脱泡して処理槽に導出
するガラスの製造装置であって、ガラス原料を溶解した
溶融ガラスが大気圧雰囲気下、自由表面を有する溶解槽
と、真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジング
と、この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガラスの減
圧脱泡を行う減圧脱泡槽と、この減圧脱泡槽に連通して
設けられ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させて前
記減圧脱泡槽に導入する上昇管と、前記減圧脱泡槽に連
通して設けられ、減圧脱泡後の溶融ガラスを前記減圧脱
泡槽から下降させて導出する下降管と、前記溶解槽と前
記上昇管とを連通する上流側接続部と、前記下降管と前
記処理槽とを連通する下流側接続部と、前記上昇管およ
び前記上流側接続部の少なくとも一つに設けられ、前記
減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルを制御する上流
側・液面制御手段と、前記下降管および前記下流側接続
部の少なくとも一つに設けられ、前記減圧脱泡槽内の溶
融ガラスの液面レベルを制御する下流側・液面制御手段
とを備え、前記上流側接続部、前記上昇管、前記減圧脱
泡槽、前記下降管および前記下流側接続部は、一体化し
て固定されて前記溶解槽から前記処理槽に導かれる一連
の溶融ガラスの管路を形成し、前記減圧脱泡槽内の溶融
ガラスの液面レベルが、前記自由表面を有する前記溶解
槽の溶融ガラスの液面レベルより実質的に高いことを特
徴とする減圧脱泡によるガラスの製造装置を提供するも
のである。
を下降させる上流側下降管を備え、この上流側下降管の
上方が前記溶解槽と接続され、下方が前記上昇管の下方
と接続され、あるいは、前記下流側接続部は、溶融ガラ
スを上昇させる下流側上昇管を備え、この下流側上昇管
の下方が前記下降管の下方と接続され、上方が前記処理
槽と接続されることが好ましい。また、前記減圧脱泡槽
内の溶融ガラスの液面レベルが、前記溶解槽の溶融ガラ
スの液面レベルより3.5m以上高いことが好ましく、
さらに、前記上流側・液面制御手段および/または前記
下流側・液面制御手段は、回転自在なスクリューポンプ
であることが好ましい。また、前記スクリューポンプ
は、回転方向および回転速度を制御して前記減圧脱泡槽
内の溶融ガラスの液面レベルを制御することが好まし
い。さらに、前記上流側・液面制御手段であるスクリュ
ーポンプは、減圧脱泡開始時に、前記上流側接続部の溶
融ガラスを前記上昇管から前記減圧脱泡槽内に送り込む
ことが好ましい。
ラスの製造装置について、添付の図面に示される好適実
施例を基に詳細に説明する。
製造装置の一実施例を示す概略断面図である。図1に示
すガラスの製造装置は、ガラス原料を溶解して溶融ガラ
スGを貯溜する溶解槽20と、溶融ガラスを減圧脱泡処
理して溶融ガラスの気泡を減圧吸引する減圧脱泡装置1
0とから構成される。
る火炎の熱を利用して、また電熱を利用して得られる約
1550℃以上の高温でガラス原料を溶融した溶融ガラ
スGで充たされる槽であり、減圧脱泡装置10の前に配
置される。溶解槽20では、溶融ガラスGはその液表面
が大気圧Paにさらされて自由表面を形成する。
本発明の減圧脱泡によるガラスの製造装置の主要部分を
構成し、溶解槽20内から溶融ガラスGを減圧脱泡槽1
4に吸引上昇させ、減圧された減圧脱泡槽14において
減圧脱泡処理を行い、次の処理槽26、例えばフロート
バスなどの板状の成形処理槽や瓶などの成形作業槽など
に連続的に供給するプロセスに用いられるもので、基本
的に、減圧ハウジング12、減圧脱泡槽14、上昇管1
6、下降管18、上流側接続部22および下流側接続部
24とからなる。
減圧する際の気密性を確保するためのケーシング(圧力
容器)として機能するものであり、本実施例では、ほぼ
門型に形成されて、減圧脱泡槽14、上昇管16および
下降管18の全体を包み込むように構成される。この減
圧ハウジング12は、減圧脱泡槽14に必要とされる気
密性および強度を有するものであれば、その材質、構造
は特に限定されるものではないが、金属製、特にステン
レス製または耐熱鋼製とすることが好ましい。減圧ハウ
ジング12には、右上部に真空吸引して内部を減圧する
吸引口12cが設けられており、図示しない真空ポンプ
によって真空吸引されて減圧ハウジング12の内部が減
圧され、そのほぼ中央部に配置された減圧脱泡槽14内
を所定の圧力、例えば、1/20〜1/3気圧に減圧し
て維持するように構成される。
圧脱泡槽14がおおむね水平に配置される。この減圧脱
泡槽14の流路の断面は、円形でもよいが、大流量の溶
融ガラスGの減圧脱泡処理を行うには長方形が好まし
い。この減圧脱泡槽14の左端部には上昇管16の上端
部が、減圧脱泡槽14の右端部には下降管18の上端部
がそれぞれ下方に向かって垂直に連通される。そして、
上昇管16および下降管18は門型に形成された減圧ハ
ウジング12の脚部12a,12bをそれぞれ貫通する
ように配設されており、上昇管16および下降管18の
下端は、それぞれ溶解槽20に連通する上流側接続部2
2および処理槽26に連通する下流側接続部24に接続
され、上流側接続部22、上昇管16、減圧脱泡槽1
4、下降管18および下流側接続部34は、一体化して
固定され一連の閉管路を構成する。
ガラスGを下降させる上流側下降管32を備え、この上
流側下降管32の上方は溶解槽20と接続され、下方は
上昇管16の下方と接続される。一方、下流側接続部2
4は、溶融ガラスGを上昇させる下流側上昇管34を備
え、この下流側上昇管34の下方は下降管18の下方と
接続され、上方は処理槽26と接続される。また、上流
側接続部22の上流側下降管32内部に、減圧脱泡槽1
4内の溶融ガラスGの液面レベルを制御する上流側・液
面制御手段として正逆に回転可能な上流側スクリューポ
ンプ36が溶融ガラスG内に浸されて設けられる。ま
た、下流側接続部24の下流側上昇管34の内部には、
減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面レベルを制御す
る下流側・液面制御手段として下流側スクリューポンプ
38が溶融ガラスG内に浸されて設けられる。
グ12を図示しない真空ポンプ等によって真空吸引する
ことによって減圧脱泡槽14内を所定の圧力(圧力P
b、1/20〜1/3気圧)に維持するため、減圧ハウ
ジング12と連通する吸引孔14a,14bが設けられ
る。また、減圧脱泡槽14には、溶融ガラスGの液面レ
ベルが所定の高さに調整され、その上部に圧力Pbに減
圧された上部空間14sが形成される。減圧ハウジング
12と、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18
との間は、耐火物製レンガなどの断熱材30で充填され
て断熱被覆され、外側から金属製の減圧ハウジング1
2、耐火物製レンガからなる断熱材30および減圧脱泡
槽14ななどの多層断面構造となっている。この断熱材
30は、減圧脱泡槽14の真空吸引の支障とならないよ
うに、通気性を有する断熱材によって構成される。
いては、一連の管路を構成する減圧脱泡槽14、上昇管
16および下降管18、上流側上昇管32および下流側
上昇管34、ならびに溶解槽20および次の処理槽26
がいずれも耐火物製レンガを組んで構成される。すなわ
ち、減圧脱泡装置10において、溶融ガラスの自由表面
を持つ溶解槽20から次の処理槽26までの間の一連の
管路を電鋳耐火物製レンガを組んで構成することによ
り、高温耐蝕性や高温耐熱性に優れた白金合金製の流路
よりもコストを大幅に低減させることができ、減圧脱泡
槽14を自由な形状で、かつ自由な肉厚に設計すること
が可能となり、大流量の溶融ガラスGを減圧脱泡処理す
ることのできる大型の減圧脱泡装置10が実現するとと
もに、より高温での減圧脱泡処理も行えるようになるか
らである。なお、白金合金を用いてもよいのは勿論であ
る。
には、それぞれ上流側スクリューポンプ36および下流
側スクリューポンプ38が配設される。上流側スクリュ
ーポンプ36および下流側スクリューポンプ38は、回
転自在なシャフトおよびこのシャフトにらせん状に巻き
付けられた羽根を備え、溶融ガラスGの高温に耐えるこ
とのできる白金合金やモリブデン等の金属で形成され
る。上流側スクリューポンプ36のシャフトは正回転す
ることで、上流側下降管32内を下降して上昇管16よ
り減圧脱泡槽14内に溶融ガラスGが流入しにくくなる
ようにし、逆回転することで反対に流入しやすくするこ
とができる。下流側スクリューポンプ38のシャフトは
正回転することで、下流側上昇管34内を上昇し、溶融
ガラスGが流出しにくくなるようにし、逆回転すること
で流出しやすくすることができる。たとえば、溶解槽に
おける溶解条件の変化等によって減圧脱泡槽14内の圧
力をさらに下げる必要が生じた場合は、上流側スクリュ
ーポンプ36を正回転させた上で、回転速度を制御して
減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面レベルを実質的
に一定にできる。一方、下流側スクリューポンプ38の
シャフトは、この場合逆回転させたうえで回転速度を制
御して溶融ガラスGの流量を実質的に一定に保ち、前記
溶融ガラスGの液面レベルを実質的に一定にできる。
利用するため、減圧脱泡処理開始時、上昇管16、減圧
脱泡槽14および下降管18内に溶融ガラスGを充たす
必要があるが、上流側スクリューポンプ36のシャフト
は逆回転することで、減圧脱泡開始時、溶融ガラスGを
上流側下降管32の下方に押し下げて、上昇管16を充
たし、さらに上昇管16より溶融ガラスGを減圧脱泡槽
14内に流入させて減圧脱泡槽14の所定の高さまで充
たし、さらに下降管18を充たすことができる。このた
め、従来の減圧脱泡装置110のような、上流側案内ピ
ット122から下流側案内ピット124に溶融ガラスG
を導くバイパス管路132およびバイパス管路132を
遮断する仕切り板134を不要とし、減圧脱泡装置10
の製作コストを低減することができる。なお、上流側ス
クリューポンプ36や下流側スクリューポンプ38とと
もに、バイパス管路132およびバイパス管路132を
遮断する仕切り板134を設けてもよく、この場合、上
流側スクリューポンプ36を逆回転させることで、減圧
脱泡槽14内を真空ポンプによる吸引とともに、上昇管
16、減圧脱泡槽14および下降管18内に溶融ガラス
Gを容易かつ短時間に充たすことができる。上流側スク
リューポンプ36および下流側スクリューポンプ38に
よる減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面レベルは、
各々のシャフトを回転させるモーター等を電気的に制御
することによって行う。
いて、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18、
上流側下降管32および下流側上昇管34は一連の管路
を構成することで、従来の減圧脱泡装置110のように
減圧脱泡槽114内の圧力に応じて減圧脱泡槽114を
吊り上げる必要がなくなる。これによって、従来問題と
なっていた大型の吊り上げ設備が不要になる。
成するため、高さ方向の位置が固定されるが、その固定
される位置は、減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面
レベルが、溶解槽20の自由表面レベルに対して実質的
に高く、好ましくはその差が3.5メートル以上となる
ように設けられる。この場合、減圧脱泡槽14内の圧力
Pbは、0.05気圧(1/20気圧)〜0.28気圧
とするのが好ましい。大流量の溶融ガラスGを減圧脱泡
処理する大型の減圧脱泡装置の場合、従来、流量調整手
段によって溶融ガラスGの流量を調整して、減圧脱泡槽
内の溶融ガラスGの液面レベルを実質的に溶解槽の液面
レベルと同一レベルに維持するため、大気圧Paと減圧
脱泡槽14内の圧力Pbとの差分によって生じる溶融ガ
ラスGの液面レベルの上昇分全体を、流量調整手段であ
るスクリューポンプを用いて流量調整しなければならな
い。そのため上述したようにスクリューポンプは大型化
し、その結果、高重量物になってしまい、スクリューポ
ンプの支持が困難になる他、高重量物のスクリューポン
プの慣性力も大きくなるため、スクリューポンプの制御
自体も困難になる。
内の液面レベルが、溶解槽20の液面レベルより実質的
に高くなるように設けられるので、上流側スクリューポ
ンプ36や下流側スクリューポンプ38の直径を小さく
して現実的かつ実用的な大きさにすることができる。ま
た、上流側下降管32や下流側上昇管34と上流側スク
リューポンプ36や下流側スクリューポンプ38との間
のクリアランスを従来に比べて広げることができ、僅か
な変形が生じても上流側スクリューポンプ36や下流側
スクリューポンプ38が上流側下降管32や下流側上昇
管34の壁面と接触し擦れ、破損するおそれはなくな
る。
槽14の高さ調整のための上下移動はできず固定されて
いるが、減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面レベル
は液面制御手段である上流側スクリューポンプ36や下
流側下流側スクリューポンプ38で実質的に一定となる
ように制御される。また、上流側スクリューポンプ36
や下流側下流側スクリューポンプ38は現実的かつ実用
的な大きさにすることができる。その結果、溶解槽20
での溶解条件や溶融ガラスGの種類によって変わる効率
のよい減圧脱泡条件に合わせることができる。
ンプ36および下流側スクリューポンプ38を上流側接
続部22および下流側接続部24内に配置しているが、
上昇管16や下降管18内に配置してもよい。また、本
発明の減圧脱泡によるガラスの製造装置の液面制御手段
は、上記スクリューポンプに限られず、流れを制御でき
るものであればよく、図2に示すように、溶解槽20か
ら流出する溶融ガラスGの流れを孔40で制御するオリ
フィス42を用いてもよい。
造装置装置の作用を説明する。溶解槽20では、従来か
ら用いられているように、燃料用油や燃焼ガスで燃焼さ
せて得られる火炎の燃焼熱をガラス原料に吹きつけて、
あるいは電熱を利用してガラス原料を溶解して溶融ガラ
スGを溶解槽20内に貯溜する。つぎに減圧脱泡装置1
0は、運転を開始するに先立って、上流側下降管32、
上昇管16、減圧脱泡槽14、下降管18、および下流
側上昇管34によって構成される一連の管路を予め加熱
する。管路を予め加熱するのは、高温の溶融ガラスGが
比較的低温の管路表面と接触すると、溶融ガラスGは冷
却され粘度が上がり、溶融ガラスG内に含まれる気泡の
減圧吸引を行うことが困難となるからである。さらに、
この冷却された溶融ガラスGが管路表面に固着し、管路
を狭くするからである。
Gを図示しない仕切り板を開放して溶融ガラスGを上流
側下降管32内に流入させ溶融ガラスGを充たす。つぎ
に、上流側スクリューポンプ36を逆回転して、溶融ガ
ラスGを上昇管16の方向に送り出して上昇管16内を
溶融ガラスGで充たし、減圧脱泡槽14内に溶融ガラス
Gの一定の液面レベルを作り、さらに下降管18内を溶
融ガラスGで充たし下降管18内を下降させ、下流側接
続部24を充たす。その後、図示されない真空ポンプで
減圧ハウジング12内を所定の圧力(圧力Pb)に減圧
する。これによって、サイホンの原理より溶解槽20か
ら減圧脱泡槽14を通って次の処理槽26に溶融ガラス
Gを定常的に流下させることができる。
おいて、減圧脱泡槽14は、図示しない真空ポンプによ
って真空吸引されて、所定の圧力(圧力Pb)、例えば
1/20〜1/3気圧に維持されているので、溶融ガラ
スGは、自由液面を有する溶解槽20に加わる大気圧P
aと減圧脱泡槽14内の圧力Pbとの圧力差によって、
溶解槽20より上流側下降管32および上昇管16を通
って減圧脱泡槽14に吸引上昇され、溶融ガラスGが減
圧脱泡槽14内を流下する間に、溶融ガラスG中の気泡
は、溶融ガラスG中を液面まで浮上し、液面上で破泡
し、破泡した気泡内部のガス成分を上部空間14sに放
出する。放出されたガス成分は、図示されない真空ポン
プによって排出される。こうして、溶融ガラスG中から
気泡が除去される。このようにして、脱泡処理された溶
融ガラスGは、減圧脱泡槽14内から下降管18に導出
され、下降管18内を下降して下流側上昇管34を通っ
て次の処理槽26(例えば成形処理槽)に導出される。
昇管16、減圧脱泡槽14、下降管18、および下流側
上昇管34によって構成される一連の管路によって設置
高さが固定され、その設置位置は、減圧脱泡槽14内の
溶融ガラスGの液面レベルが、自由表面を有する溶解槽
20の液面レベルより実質的に高くなるように設けられ
る。溶解槽20における溶解条件等が変化し、これにと
もなって圧力Pbを変化させなければならなくなった場
合、上流側スクリューポンプ36と下流側スクリューポ
ンプ38のシャフトの回転方向と回転速度を制御して、
減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの液面を実質的に変化
させないようにする。
Gの液面レベルの変動に伴う減圧脱泡槽14の構成材料
の侵蝕が進行して溶融ガラスG中に前記構成材料が流出
して製品欠点を引き起こすことなく、また従来のような
減圧脱泡槽の上下移動による高さ方向の位置調整を行な
うことなく、減圧脱泡槽14内の圧力Pbの調整が可能
となる。また、上流側スクリューポンプ36や下流側ス
クリューポンプ38で減圧脱泡槽14内の溶融ガラスG
の液面レベルを制御して、溶解槽20での溶解条件や溶
融ガラスGの種類によって変わる効率のよい減圧脱泡条
件に合わせることができ、従来制限されて困難であった
減圧脱泡槽12内の圧力Pbの調整を行なうことができ
る。特に、溶解槽20で得られた溶融ガラスGが溶解槽
20から上昇管16上昇するまで、約半日以上かかるた
め、その間に溶解槽20内の溶融ガラスGの自由表面と
接する大気圧雰囲気の大気圧Paが変化(例えば、台風
等の低気圧が通過する)し、効率のよい減圧脱泡条件が
変化する場合がある。このような場合、液面制御手段で
ある上流側スクリューポンプ36や下流側スクリューポ
ンプ38を用いることで、減圧脱泡槽12内の圧力Pb
を効率のよい減圧脱泡条件に合わせることができる。
造装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろん
である。
よれば、減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルを制御
する液面制御手段を備え、溶解槽から、上流側接続部、
上昇管、減圧脱泡槽、下降管および下流側接続部を一体
化して固定され、一連の溶融ガラスの管路を形成し、減
圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルが、自由表面を有
する溶解槽等の溶融ガラスの液面レベルより実質的に高
くなるように構成されるため、大流量の溶融ガラスの減
圧脱泡処理を行う場合でも、従来の減圧脱泡装置のよう
な減圧脱泡槽を減圧脱泡槽内の圧力に応じて高さ方向に
昇降する大型の吊り上げ設備を不要とし、また液面制御
手段によって減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルを
一定に保つので、減圧脱泡槽の構成材料の侵蝕を抑制し
減圧脱泡槽の寿命を延ばすことができる。また、減圧脱
泡槽内の溶融ガラスの液面レベルが一定に保たれて減圧
脱泡槽の構成材料の侵蝕が抑制されるので、構成材料の
溶融ガラスへの流出が少なく最終ガラス製品の品質を一
定に保つことができる。さらに、大流量の溶融ガラスを
減圧脱泡処理する大型の減圧脱泡装置に比して液面制御
手段を小型化し、現実的かつ実用的な大きさで構成する
ことができ、液面制御手段を用いて現実的かつ実用的に
大流量の溶融ガラスの減圧脱泡処理を行うことができ
る。
泡処理開始時、逆回転することで、上流側接続部にある
溶融ガラスを上昇管から減圧脱泡槽内に送り込むことが
できるので、従来の減圧脱泡装置のように、減圧脱泡処
理前に用いるバイパス管路を備える必要がなく、装置の
製作コストの削減や装置の簡素化を図ることができる。
一実施例の概略断面図を示す。
の、図1に示される態様と異なる上流側接続部の概略断
面図を示す。
断面図を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】溶融ガラスを減圧脱泡して処理槽に導出す
るガラスの製造装置であって、 ガラス原料を溶解した溶融ガラスが大気圧雰囲気下、自
由表面を有する溶解槽と、 真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジングと、 この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガラスの減圧脱
泡を行う減圧脱泡槽と、 この減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡前の溶融
ガラスを吸引上昇させて前記減圧脱泡槽に導入する上昇
管と、 前記減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡後の溶融
ガラスを前記減圧脱泡槽から下降させて導出する下降管
と、 前記溶解槽と前記上昇管とを連通する上流側接続部と、 前記下降管と前記処理槽とを連通する下流側接続部と、 前記上昇管および前記上流側接続部の少なくとも一つに
設けられ、前記減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベル
を制御する上流側・液面制御手段と、 前記下降管および前記下流側接続部の少なくとも一つに
設けられ、前記減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベル
を制御する下流側・液面制御手段とを備え、 前記上流側接続部、前記上昇管、前記減圧脱泡槽、前記
下降管および前記下流側接続部は、一体化して固定され
て前記溶解槽から前記処理槽に導かれる一連の溶融ガラ
スの管路を形成し、 前記減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベルが、前記自
由表面を有する前記溶解槽の溶融ガラスの液面レベルよ
り実質的に高いことを特徴とする減圧脱泡によるガラス
の製造装置。 - 【請求項2】前記上流側接続部は、溶融ガラスを下降さ
せる上流側下降管を備え、この上流側下降管の上方が前
記溶解槽と接続され、下方が前記上昇管の下方と接続さ
れ、あるいは、 前記下流側接続部は、溶融ガラスを上昇させる下流側上
昇管を備え、この下流側上昇管の下方が前記下降管の下
方と接続され、上方が前記処理槽と接続される請求項1
に記載の減圧脱泡によるガラスの製造装置。 - 【請求項3】前記減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液面レベ
ルが、前記溶解槽の溶融ガラスの液面レベルより3.5
m以上高いことを特徴とする請求項1または2に記載の
減圧脱泡によるガラスの製造装置。 - 【請求項4】前記上流側・液面制御手段および/または
前記下流側・液面制御手段は、回転自在なスクリューポ
ンプである請求項1〜3のいずれかに記載の減圧脱泡に
よるガラスの製造装置。 - 【請求項5】前記スクリューポンプは、回転方向および
回転速度を制御して前記減圧脱泡槽内の溶融ガラスの液
面レベルを制御する請求項4に記載の減圧脱泡によるガ
ラスの製造装置。 - 【請求項6】前記上流側・液面制御手段であるスクリュ
ーポンプは、減圧脱泡開始時に、前記上流側接続部の溶
融ガラスを前記上昇管から前記減圧脱泡槽内に送り込む
請求項4に記載の減圧脱泡によるガラスの製造装置。
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