JP2000290343A - 硬質ポリウレタンフォーム原液及び硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents

硬質ポリウレタンフォーム原液及び硬質ポリウレタンフォーム

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JP2000290343A
JP2000290343A JP11098673A JP9867399A JP2000290343A JP 2000290343 A JP2000290343 A JP 2000290343A JP 11098673 A JP11098673 A JP 11098673A JP 9867399 A JP9867399 A JP 9867399A JP 2000290343 A JP2000290343 A JP 2000290343A
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Japan
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polyurethane foam
polyol
rigid polyurethane
styrene oxide
oxide
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JP11098673A
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Junji Hirose
純司 廣瀬
Atsushi Yamashita
篤 山下
Riichiro Ohara
利一郎 大原
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡剤として水を主成分として使用し、気泡構
造が均一で断熱性に優れ、高温高湿寸法安定性が良好で
あって、しかも従来使用されていた発泡機を使用して硬
質ポリウレタンフォームが製造可能な硬質ポリウレタン
フォーム用原液、並びにその原液を使用した硬質ポリウ
レタンフォームを提供すること。 【解決手段】イソシアネート成分と反応させて硬質ポリ
ウレタンフォームを形成するポリオール成分を含む硬質
ポリウレタンフォーム原液であって、少なくともポリオ
ール成分、水を含む発泡剤、及び触媒を含み、前記ポリ
オール成分として平均官能基数2〜4の多官能性活性水
素化合物にスチレンオキサイドを含むアルキレンオキサ
イドを付加した水酸基価が250〜550(mgKOH
/g)、アルキレンオキサイド中のスチレンオキサイド
が10〜30モル%の、ブロック共重合したスチレンオ
キサイド含有ポリオールを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱材として好適
な硬質ポリウレタンフォームの製造に使用する硬質ポリ
ウレタンフォーム原液及びこれを使用して製造した硬質
ポリウレタンフォームに関するものである。本発明の硬
質ポリウレタンフォームは、電気冷蔵庫、冷蔵・冷凍倉
庫、住宅等の断熱材等として使用可能である。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、ポリオー
ルを主成分とし、触媒、整泡剤、発泡剤等を含むポリオ
ール成分と、ポリイソシアネート化合物を主成分とする
イソシアネート成分を発泡機により混合反応させて製造
される。
【0003】従来、硬質ポリウレタンフォームの発泡剤
としては、主としてトリクロロフルオロメタン(CFC
−11)に代表されるクロロフルオロカーボン(CF
C)類が用いられてきたが、オゾン層の破壊という重大
な環境問題を起こすことが分かり、CFC化合物の製造
と使用は、現在禁止されている。
【0004】CFC化合物の代替発泡剤として、ハイド
ロクロロフルオロカーボン(HCFC)類が実用化され
つつあるが、HCFC類も、オゾン破壊係数(ODP)
がゼロではなく、近い将来、その使用が規制されること
が確定している。更に、次世代発泡剤の1つとして考え
られているハイドロフルオロカーボン(HFC)類は、
ODPはゼロであるが、地球温暖化係数(GWP)が比
較的高いこと、発泡剤として使用するには沸点が低いも
のが多いこと、その多くが、毒性が未だ明確ではないこ
と等の問題点を有する。
【0005】上記のハロゲン化炭化水素化合物に代え
て、シクロペンタン、n−ペンタン等の炭化水素化合物
を発泡剤として使用する技術も提案されているが、これ
らの発泡剤は可燃性であり、硬質ポリウレタンフォーム
製造時に、厳重な防爆対策を必要とし、設備コストが非
常に高価になるという課題を有する。
【0006】一方、従来より硬質ポリウレタンフォーム
の発泡剤としては、水が知られており、一部において使
用されている。しかし、フロン化合物を発泡剤として使
用する系において従来から使用されていたプロピレンオ
キサイド、エチレンオキサイドを開環付加させたエーテ
ル系ポリオール化合物を使用すると、水を主たる発泡剤
として使用した場合には、硬質ポリウレタンフォ−ムの
寸法安定性、特に高温高湿寸法安定性の悪化という問題
が生じる。
【0007】水を硬質ポリウレタンフォームの主発泡剤
として使用する硬質ポリウレタンフォームに関しては、
上記の高温高湿寸法安定性を改善しようとすると、独立
気泡率が低下したり、原液の保存安定性が低下するとい
う問題も指摘され、これを改善する技術として、特開平
8−193117号公報が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平8−193
117号公報記載の技術は、付加アルキレンオキサイド
中、スチレンオキサイドを25〜100モル%のスチレ
ンオキサイドと他のアルキレンオキサイドのランダム共
重合ポリオール化合物を全ポリオール中10%〜90%
使用したものである。
【0009】しかし、スチレンオキサイドと付加アルキ
レンオキサイドをランダム共重合させたポリオール化合
物においてスチレンオキサイドを25モル%以上使用し
たポリオール化合物は、液の粘度が高く、これをポリオ
ール成分の10%以上使用するとポリオール成分含有原
液の粘度が上昇し、従来から使用されている一般的発泡
機を使用すると攪拌不良が起こりやすく、反応の不均一
による気泡構造の乱れ、ひいては断熱性能の低下が生じ
る。
【0010】本発明は、発泡剤として水を主成分として
使用し、気泡構造が均一で断熱性に優れ、高温高湿寸法
安定性が良好な硬質ポリウレタンフォームを形成する原
液であって、しかも従来使用されていた発泡機を使用し
てかかる硬質ポリウレタンフォームが製造可能な硬質ポ
リウレタンフォーム用原液、並びにその原液を使用した
硬質ポリウレタンフォームを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリイソシア
ネート成分と反応して硬質ポリウレタンフォームを形成
する、ポリオール成分、水を含む発泡剤、及び触媒を含
む硬質ポリウレタンフォーム原液であって、前記ポリオ
ール成分が、平均官能基数2〜4の多官能性活性水素化
合物、即ちポリオールの開始剤にスチレンオキサイドを
含むアルキレンオキサイドを付加した水酸基価が250
〜550(mgKOH/g)、アルキレンオキサイド中
のスチレンオキサイドが10〜30モル%であり、前記
スチレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドがブロ
ック共重合されたスチレンオキサイド含有ポリオールを
含有することを特徴とするものである。
【0012】本発明の硬質ポリウレタンフォーム原液に
おいては、前記スチレンオキサイド含有ポリオールが、
前記スチレンオキサイドの重合体ブロックと他のアルキ
レンオキサイドの重合体ブロックを有するブロック共重
合体であることによって、同一アルキレンオキサイド組
成で同一官能基数、同一分子量とした場合に、ランダム
共重合体よりもポリオールの粘度が低くなり、従ってこ
れを使用した原液の粘度も低く抑制され、従来使用され
ている発泡機(ライン生産用の攪拌装置)を使用しても
十分な攪拌を行うことができ、気泡の径が均一で断熱性
に優れ、しかも高温高湿寸法安定性も優れたポリウレタ
ン発泡体が得られる。
【0013】また所定のスチレンオキサイド含有ポリオ
ールを使用すれば、多種のポリオール成分を配合して性
能調整を必要とすることなく、比較的単純な配合で外観
的にも良好な硬質ポリウレタンフォームを得ることがで
きる。
【0014】スチレンオキサイド含有ポリオール中のス
チレンオキサイドが30モル%を超えるとポリオール成
分の粘度が高くなって気泡構造に乱れを生じやすくな
り、10モル%未満では高温高湿寸法安定性が低下す
る。気泡構造が安定して均一であってしかも良好な高温
高湿寸法安定性が達成できるという点でより好ましい範
囲は10モル%以上25モル%未満である。
【0015】スチレンオキサイドを付加する多官能性活
性水素化合物の平均官能基数が2未満では得られるフォ
ームの物理特性が低下し、4を超えるとスチレンオキサ
イド含有ポリオールの粘度が極端に高くなり、実質的に
使用することができなくなるという問題が生じる。
【0016】またスチレンオキサイド含有ポリオールの
水酸基価が250未満では、やはりフォームの物理特性
が低下し、550を超えると脆性が高くなり、好ましく
ない。スチレンオキサイド含有ポリオールの水酸基価
は、300〜500であることが、優れたフォームが安
定して得られ、特に好ましい。
【0017】なお、ポリオールの粘度は、25℃にて1
2000mP・s以下であることが好ましく、これを超
えると、発泡機の能力によってはイソシアネート化合物
との攪拌が十分行われない場合が発生する。
【0018】本発明のスチレンオキサイド含有ポリオー
ルにおけるスチレンオキサイド重合体ブロックと他のア
ルキレンオキサイド重合体ブロックは、いずれが開始剤
側であってもかまわないが、スチレンオキサイド以外の
他のアルキレンオキサイドの重合体ブロックが開始剤に
近い側であることがより好ましい。
【0019】上記の硬質ポリウレタンフォーム原液にお
いては、発泡剤として水を主成分として含み、他の環境
への影響の小さいHCFC類、HFC類、ペンタン等の
脂肪族炭化水素系の発泡剤を併用することができるが、
水のみを使用することが、HCFCやHFC等の発泡剤
を併用しないので、環境への影響を与える可能性が全く
なく、しかも低コストの原液となり、とりわけ好適であ
る。
【0020】なお、周知のように、水は気化することに
より発泡剤となるのではなく、イソシアネート基と反応
して炭酸ガスを発生し、これが気泡を形成する。
【0021】本発明の硬質ポリウレタンフォーム原液に
おいては、前記スチレンオキサイド含有ポリオールの全
ポリオール化合物中の含有率が20〜100重量%であ
ることが好適である。20重量%未満では高温高湿寸法
安定性が低下するため好ましくない。
【0022】本発明は、イソシアネート成分とポリオー
ル成分を含む硬質ポリウレタンフォーム原液とを反応さ
せて形成された硬質ポリウレタンフォームであって、前
記硬質ポリウレタンフォーム原液は少なくともポリオー
ル成分、水を含む発泡剤、及び触媒を含み、前記ポリオ
ール成分として平均官能基数2〜4の多官能性活性水素
化合物(開始剤)にスチレンオキサイドを含むアルキレ
ンオキサイドを付加した水酸基価が250〜550(m
gKOH/g)、アルキレンオキサイド中のスチレンオ
キサイドが10〜30モル%であり、前記スチレンオキ
サイドと他のアルキレンオキサイドがブロック共重合さ
れたスチレンオキサイド含有ポリオールを含むものであ
ることを特徴とする。
【0023】前記スチレンオキサイド含有ポリオール
が、前記多官能性活性水素化合物(開始剤)に他のアル
キレンオキサイドを重合させた後、スチレンオキサイド
を重合させて得られるスチレンオキサイドと他のアルキ
レンオキサイドがブロック共重合されたブロック共重合
体であることが、原液粘度が低く抑えられる結果、均一
な気泡径の発泡体となり、特に好ましい。
【0024】上記の硬質ポリウレタンフォームにおいて
は、発泡剤として水のみを使用したものであることが上
述のように特に好適である。
【0025】上述の硬質ポリウレタンフォーム並びにそ
の原液におけるスチレンオキサイド含有ポリオールの開
始剤としては、いずれも3官能性であるトリメチロール
プロパン、モノエタノールアミンの少なくとも1種の使
用が特に好ましく、これら開始剤を使用したポリオール
化合物を原液成分とすると、優れた硬質ポリウレタンフ
ォームが得られ、好適である。これらのポリオール開始
剤は単独で使用してもよく、また他の開始剤と併用して
もかまわない。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明におけるスチレンオキサイ
ド含有ポリオールの原料として使用する多官能性活性水
素化合物、即ちポリオール開始剤としては、従来のプロ
ピレンオキサイド(PO)、エチレンオキサイド(E
O)を付加してポリオール化合物を製造する際に使用さ
れた化合物は限定なく使用可能である。具体的な化合物
の例としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル等のグリコール類、トリメチロールプロパン、グリセ
リン等のトリオール類、ペンタエリスリトール等の4官
能アルコール類、ヒドロキノン、カテコール等のフェノ
ール類、エチレンジアミン、トルエンジアミン等のアミ
ン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等の
アルカノールアミン類、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、シュークロース等の多価アルコール類等が例示
される。これらは単独で使用してもよく或いは2種以上
を併用しても、平均官能基数が2〜4であればよい。
【0027】本発明において上記のスチレンオキサイド
含有ポリオールと共に使用することが可能なポリオール
化合物としては、硬質ポリウレタンフォームの技術分野
において公知のポリオール化合物は特に限定されること
なく使用可能である。特に平均官能基数が2〜8、水酸
基価が200〜500(mgKOH/g)のポリエーテ
ルポリオールの使用が好ましく、上記の多官能活性水素
化合物に加えてシュークロース、ソルビトール等の4官
能以上の多価アルコール類にエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイドの少なくとも一方を開環付加重合させ
て得られるポリエーテルポリオールの使用が好ましい。
【0028】本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造
に際しては、当業者に周知の触媒、難燃剤、発泡剤、着
色剤、酸化防止剤等が使用可能である。
【0029】触媒としては、トリエチレンジアミン、N
−メチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルヘキサメチレンジアミン、DBU等の第3級アミン
類、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテー
ト、オクチル酸錫等の金属系触媒がウレタン化反応触媒
として例示される。
【0030】特に発泡剤の1成分として水を使用する場
合には、有機錫系触媒は加水分解されて劣化することが
あるため、第3級アミン触媒の使用が好ましい。
【0031】ポリウレタン分子の構造において難燃性向
上に寄与するイソシアヌレート結合を形成する触媒の使
用も好ましく、例えば酢酸カリウム、オクチル酸カリウ
ムが例示できる。上述の第3級アミン触媒の中にもイソ
シアヌレート環形成反応をも促進するものがある。イソ
シアヌレート結合生成を促進する触媒とウレタン結合生
成を促進する触媒を併用してもかまわない。
【0032】本発明においては、さらに難燃剤を添加す
ることも好ましい態様であり、好適な難燃剤としては、
有機金属錯体、ハロゲン含有化合物、有機リン酸エステ
ル類、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム等の金属
化合物が例示される。
【0033】有機金属錯体としてはフェロセン、ニッケ
ロセン等のメタロセン類、鉄アセチルアセトネート等の
金属アセチルアセトネート類、ビス(8−オキシキノリ
ン)銅等の8−オキシキノリン金属錯体類、ビス(ジメ
チルグリオキシモ)銅等のジメチルグリオキシム金属錯
体類等が好適な化合物として例示でき、単独でまたは2
種以上を併用することが可能である。
【0034】ただし、これらの難燃剤は、例えば有機リ
ン酸エステルは過剰に添加すると得られる硬質ポリウレ
タンフォームの物理的特性が低下することが有り、また
三酸化アンチモン等の金属化合物粉末を過剰に添加する
とフォームの発泡挙動に影響が表れるなどの問題を生じ
る場合が有り、その添加量はかかる問題を生じない範囲
に制限される。
【0035】本発明の硬質ポリウレタンフォームには、
必要に応じて可塑剤を使用することが好適である。かか
る可塑剤も難燃性に寄与するものであることが好まし
く、リン酸のハロゲン化アルキルエステル、アルキルリ
ン酸エステルやアリールリン酸エステル、ホスホン酸エ
ステル等が使用可能であり、具体的にはトリス(β−ク
ロロエチル)ホスフェート(TCEP、大八化学製)、
トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート(TMCP
P、大八化学製)、トリブチルホスフェート、トリエチ
ルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、ジメ
チルメチルホスホネート等が例示でき、これらの1種以
上が使用可能である。可塑剤の添加量はポリオール成分
100重量部に対して5〜30重量部であることが好ま
しい。この範囲を越えると可塑化効果が十分に得られな
かったり、フォームの物理特性が低下するなどの問題が
生じる場合が発生する。
【0036】本発明の硬質ポリウレタンフォームは一般
的に周知のポリウレタン発泡・成形装置により用途に応
じた形状に成形される。例えば、製造工場においては高
圧発泡機等の混合発泡装置を使用したパネル形状や他の
形状に成形され、低圧発泡機等を使用したスラブフォー
ム製造装置や各種の面材を供給しつつ発泡するラミネー
トボード製造装置によりボード材などが製造され、建築
現場等においてはスプレー発泡装置により製造され、電
気冷蔵庫の断熱材としての硬質ポリウレタンフォームに
ついては射出成形機等により製造される。
【0037】本発明の硬質ポリウレタンフォームを断熱
ボードとして使用する際には、面材を使用することが好
ましく、かかる面材としては、公知の面材は特に限定な
く使用可能である。具体的には、紙、アルミニウム箔、
鋼板等が例示される。特に紙面材は柔らかいために、フ
ォームのフライアビリティーが高いと接着強度が低下す
るために、本発明の硬質ポリウレタンフォーム原液の使
用が好ましい。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (ポリオールの合成例) [ポリオールA]攪拌装置を備えた1リットル容量のオ
ートクレーブに開始剤としてグリセリン(GLY)20
0g、及び触媒2gを充填し、混合物を120℃に加熱
して攪拌しながら、窒素気流中にてプロピレンオキサイ
ド(PO)501gを滴下して開環付加重合させ、PO
の滴下終了後スチレンオキサイド(SO)334gを滴
下して開環付加重合し、120℃に加熱して開環重合を
行い、SO重合体ブロックとPO重合体ブロックを有す
るスチレンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。こ
のポリエーテルポリオール化合物をポリオールAとす
る。
【0039】[ポリオールB]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン(TMP)200gを使用し、SOを20
6g、POを310g使用した以外はポリオールAと同
様にしてスチレンオキサイド含有ポリオール化合物を得
た。このポリエーテルポリオール化合物をポリオールB
とする。
【0040】[ポリオールC]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン200gを使用し、SOを130g、PO
を388g使用した以外はポリオールAと同様にしてス
チレンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポ
リエーテルポリオール化合物をポリオールCとする。
【0041】[ポリオールD]開始剤としてモノエタノ
ールアミン(MEA)100gを使用し、SOを400
g、POを602g使用した以外はポリオールAと同様
にしてスチレンオキサイド含有ポリオール化合物を得
た。このポリエーテルポリオール化合物をポリオールD
とする。
【0042】[ポリオールE]開始剤としてモノエタノ
ールアミン100gを使用し、SOを257g、POを
413g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチ
レンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリ
エーテルポリオール化合物をポリオールEとする。
【0043】[ポリオールF]開始剤としてモノエタノ
ールアミン200gを使用し、SOを320g、POを
482g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチ
レンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリ
エーテルポリオール化合物をポリオールFとする。
【0044】[ポリオールG]開始剤としてエチレンジ
アミン(EDA)100gを使用し、SOを290g、
POを677g使用した以外はポリオールAと同様にし
てスチレンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。こ
のポリオール化合物をポリオールGとする。
【0045】[ポリオールH]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン300gを使用し、SOを310g、エチ
レンオキサイド(EO)を465g使用した以外はポリ
オールAと同様にしてスチレンオキサイド含有ポリオー
ル化合物を得た。このポリエーテルポリオール化合物を
ポリオールHとする。
【0046】[ポリオールI]開始剤としてモノエタノ
ールアミン100gを使用し、SOを275g、EOを
413g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチ
レンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリ
エーテルポリオール化合物をポリオールIとする。
【0047】[ポリオールJ]開始剤としてモノエタノ
ールアミン80gを使用し、SOを409g、POを6
14g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチレ
ンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリエ
ーテルポリオール化合物をポリオールJとする。このポ
リオール化合物は、水酸基価が200未満である。
【0048】[ポリオールK]開始剤としてモノエタノ
ールアミン300gを使用し、SOを388g、POを
584g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチ
レンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリ
エーテルポリオール化合物をポリオールKとする。この
ポリオール化合物は、水酸基価が550を超えるもので
ある。
【0049】[ポリオールL]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン300gを使用し、SOを116g、PO
を660g使用した以外はポリオールAと同様にしてス
チレンオキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポ
リエーテルポリオール化合物をポリオールLとする。こ
のポリオール化合物は、SOが10モル%未満である。
【0050】[ポリオールM]開始剤としてエチレンジ
アミン100gを使用し、SOを483g、POを48
4g使用した以外はポリオールAと同様にしてスチレン
オキサイド含有ポリオール化合物を得た。このポリエー
テルポリオール化合物をポリオールMとする。このポリ
オール化合物は、SOを30モル%を超えて含有するも
のである。
【0051】[ポリオールN]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン300gを使用し、SOを使用せず、PO
を776g使用した以外はポリオールAと同様にしてプ
ロピレンオキサイド付加ポリオール化合物を得た。この
ポリエーテルポリオール化合物をポリオールNとする。
【0052】[ポリオールO]開始剤としてトリメチロ
ールプロパン200gを使用し、SOを206g、PO
を310g使用し、これらを混合して開環付加重合した
以外はポリオールAと同様にしてSOとPOのランダム
重合体であるプロピレンオキサイド付加ポリオール化合
物を得た。このポリエーテルポリオール化合物をポリオ
ールOとする。ポリオールOはポリオールBと組成的に
は同一のランダム共重合体である。
【0053】上記のポリオールA〜Oについて、使用ア
ルキレンオキサイドのモル%、水酸基価、25℃におけ
る粘度を表1にまとめて示した。
【0054】
【表1】 (硬質ポリウレタンフォームの製造例)上記のポリオー
ル化合物を使用してポリオール成分(R成分と表示)と
し、表2に記載した配合にて硬質ポリウレタンフォーム
を作成し、評価を行った。
【0055】使用した他の原料は、以下の通りである。
なお、NCOインデックス、即ちNCO/活性水素基当
量比は、水を2官能活性水素化合物として計算して表示
した。 整泡剤:シリコン系整泡剤SH−193(東レ・ダウコ
ーニングシリコン社製) 難燃性可塑剤:トリス(β−クロロプロピル)ホスフェ
ート(TMCPP、大八化学社製) 触媒:N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン(カオライザーNo.1 花王(株)製) イソシアネート化合物(P成分と表示):クルードMD
I(MR−200 日本ポリウレタン工業製) 硬質ポリウレタンフォームは、R成分の原料を秤量・混
合し、ホモジナイザーを使用して攪拌を行い、次いでP
成分を添加し、ホモジナイザーにて混合して型に流し込
み、反応、発泡させて作成した。
【0056】
【表2】 また比較例の配合を表3に示した。フォームの製造は、
実施例と同様の手法により行った。
【0057】
【表3】 (評価) 1)独泡率の測定 20×20×25mmに裁断した硬質ポリウレタンフォ
ームサンプルを使用し、空気比較式比重計930型(ベ
ックマン社製)を使用して測定した。
【0058】2)圧縮強度の測定 JIS A 9514に準拠して測定した。50×50
×50(mm)に裁断した硬質ポリウレタンフォームサ
ンプルを使用し、4301型万能試験機(インストロン
社製)により圧縮強度を測定した。フォームのフリー発
泡における垂直方法の圧縮強度を圧縮強度(⊥)とし
て、またフォームのフリー発泡における平行方向の圧縮
強度を圧縮強度(‖)として表記した。
【0059】3)熱伝導率の測定 熱伝導率の測定は、ASTM C−177−63に準拠
して行った。200×200×30(mm)に裁断した
硬質ポリウレタンフォームサンプルを使用し、熱伝導率
測定装置TCA8(アナコン社製)により、上面プレー
ト温度10℃、下面プレート温度を27.5℃に設定し
て測定した。 4)高温高湿寸法安定性の評価 高温高湿寸法安定性の評価は、ASTM D−2126
−66に準拠して行った。100×100×25mmに
裁断した硬質ポリウレタンフォームサンプルを70℃、
95%RH条件下にて48時間養生し、フォームの発泡
方向(フリー発泡における垂直方法)の寸法変化率とフ
ォームの発泡方向に垂直方向(フリー発泡における水平
方向)の寸法変化率を測定し、それぞれ寸法変化率
(⊥)、寸法変化率(‖)として表記した。
【0060】評価結果は、表4に示した。
【0061】
【表4】 この結果より、本発明の硬質ポリウレタンフォームは、
独泡率が高く気泡が均一で外観が良く、圧縮強度、断熱
性も優れたものであるが、SOを使用しないポリオール
を使用すると断熱性が低下し、SO含有ポリオールの水
酸基価が低過ぎるとフォームの外観が低下し、高過ぎる
と脆くなって圧縮強度が低下することが分かる。またS
Oの比率が低いと断熱性、圧縮強度が低下し、高過ぎる
とフォーム自体がうまくできなかった。また、SOと他
のアルキレンオキサイドのブロック共重合体の方がラン
ダム共重合体より同一のアルキレンオキサイド組成で粘
度が低く、好適であることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 利一郎 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4J034 BA03 DB03 DB04 DB05 DB07 DC02 DG02 DG03 DG04 DG05 DG12 DG18 HA06 KA01 KB02 KC17 KD12 NA03 QC01 QD03 RA10 RA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート成分と反応して硬質
    ポリウレタンフォームを形成する、ポリオール成分、水
    を含む発泡剤、及び触媒を含む硬質ポリウレタンフォー
    ム原液であって、 前記ポリオール成分が、平均官能基数2〜4の多官能性
    活性水素化合物にスチレンオキサイドを含むアルキレン
    オキサイドを付加した水酸基価が250〜550(mg
    KOH/g)、アルキレンオキサイド中のスチレンオキ
    サイド含有率が10〜30モル%であり、前記スチレン
    オキサイドと他のアルキレンオキサイドがブロック共重
    合されたスチレンオキサイド含有ポリオールを含有する
    ものである硬質ポリウレタンフォーム原液。
  2. 【請求項2】 前記発泡剤として水のみを使用するもの
    である請求項1に記載の硬質ポリウレタンフォーム原
    液。
  3. 【請求項3】 前記スチレンオキサイド含有ポリオール
    の全ポリオール化合物中の含有率が20〜100重量%
    である請求項1又は2に記載の硬質ポリウレタンフォー
    ム原液
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート成分とポリオール成
    分を含む硬質ポリウレタンフォーム原液とを反応させて
    形成された硬質ポリウレタンフォームであって、 前記硬質ポリウレタンフォーム原液は少なくともポリオ
    ール成分、水を含む発泡剤、及び触媒を含み、前記ポリ
    オール成分として平均官能基数2〜4の多官能性活性水
    素化合物にスチレンオキサイドを含むアルキレンオキサ
    イドを付加した水酸基価が250〜550(mgKOH
    /g)、アルキレンオキサイド中のスチレンオキサイド
    含有率が10〜30モル%であり、前記スチレンオキサ
    イドと他のアルキレンオキサイドがブロック共重合され
    たスチレンオキサイド含有ポリオールを含むものである
    硬質ポリウレタンフォーム。
  5. 【請求項5】 前記発泡剤として水のみを使用したもの
    である請求項4に記載の硬質ポリウレタンフォーム。
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