JP2000290580A - コーティング用組成物およびガスバリア用コート材 - Google Patents
コーティング用組成物およびガスバリア用コート材Info
- Publication number
- JP2000290580A JP2000290580A JP11101199A JP10119999A JP2000290580A JP 2000290580 A JP2000290580 A JP 2000290580A JP 11101199 A JP11101199 A JP 11101199A JP 10119999 A JP10119999 A JP 10119999A JP 2000290580 A JP2000290580 A JP 2000290580A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas barrier
- meth
- coating
- metal
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸素透過度が極めて小さく、また人体に無害
なコーティング用組成物、およびこれを用いたガスバリ
ア性に優れたコート材を提供すること。 【解決手段】 (a)加水分解性を有するシリル基およ
び/またはシラノール基を含有する変性ポリビニルアル
コール、(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコ
レートのキレート化合物、該キレート化合物の加水分解
物および金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1
種、を含有するコーティング用組成物、ならびに、合成
樹脂フィルム上、あるいは、金属および/または無機化
合物の蒸着層を設けた合成樹脂フィルム上に、このコー
ティング用組成物から得られる塗膜が形成されてなるガ
スバリア用コート材。
なコーティング用組成物、およびこれを用いたガスバリ
ア性に優れたコート材を提供すること。 【解決手段】 (a)加水分解性を有するシリル基およ
び/またはシラノール基を含有する変性ポリビニルアル
コール、(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコ
レートのキレート化合物、該キレート化合物の加水分解
物および金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1
種、を含有するコーティング用組成物、ならびに、合成
樹脂フィルム上、あるいは、金属および/または無機化
合物の蒸着層を設けた合成樹脂フィルム上に、このコー
ティング用組成物から得られる塗膜が形成されてなるガ
スバリア用コート材。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、食品、化
粧品、煙草、トイレタリー分野などの包装用途に用いら
れ、酸素、水蒸気、その他の内容物を変質させるガスの
透過を阻止するのに有効なコーティング用組成物、およ
びこれを用いたガスバリア性に優れたコート材に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、医薬品、食品、化粧品、煙草、ト
イレタリー分野などの包装用途に用いれる包装材料は、
例えば食品用であれば蛋白質、油脂類の酸化などの内容
物の変質を防止し、味などの品質保持のために、酸素、
水蒸気、その他の内容物を変質させるガスを透過させな
いガスバリア性を有する材料が用いられている。このよ
うな従来の問題点に対応し、例えば、特開平7−266
485号公報には、高分子樹脂組成物からなる基材上
に、1種以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解
物と、分子中に少なくとも2個以上のイソシアネート基
を有するイソシアネート化合物との混合溶液を主剤とす
るコーティング剤を塗布し、加熱乾燥してなるガスバリ
ア性被膜層を形成したガスバリア材が提案されている。
しかしながら、このガスバリア材には、イソシアネート
基を有するイソシアネート化合物、メラミン、ホルムア
ルデヒド、塩化スズなどが含有されており、特に医療
品、食品用途では人体へ間接的に経口する可能性があ
り、人体に有害であるという問題点を有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術的課題を背景になされたもので、酸素や水蒸気など
の気体に対するバリア性が低下することなく、またイソ
シアネート基を有するイソシアネート化合物、メラミ
ン、ホルムアルデヒド、塩化スズなどの人体への有害性
が懸念される化合物を含まず、人体に無害なコーティン
グ用組成物、およびこれを用いたガスバリア性に優れた
コート材を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、(a)加水分
解性を有するシリル基および/またはシラノール基を含
有し、主鎖にポリビニルアルコール骨格を有する重合体
(以下「変性ポリビニルアルコール系重合体」ともい
う)、(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコレ
ートのキレート化合物、該キレート化合物の加水分解物
および金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1種
を含有することを特徴とするコーティング用組成物を提
供するものである。また、本発明は、合成樹脂フィルム
上、あるいは、金属および/または無機化合物の蒸着層
を設けた合成樹脂フィルム上に、上記コーティング用組
成物から得られる塗膜が形成されてなることを特徴とす
るガスバリア用コート材を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明のコーティング用組成物
は、上記(a)変性ポリビニルアルコール系重合体、
(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコレートの
キレート化合物、該キレート化合物の加水分解物および
金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1種、を主
成分とする。 【0006】(a)変性ポリビニルアルコール系重合体 (a)変性ポリビニルアルコール系重合体は、主鎖がポ
リビニルアルコールまたはポリビニルアルコールと他の
ラジカル重合性単量体由来の繰り返し単位とを有する共
重合体からなり、好ましくは末端あるいは側鎖に、加水
分解性を有するシリル基および/またはシラノール基を
重合体1分子中に少なくとも1個、好ましくは3個以上
含有するものである。(a)成分における加水分解性を
有するシリル基および/またはシラノール基の含有量
は、ケイ素原子に換算して、変性ポリビニルアルコール
系重合体の全量に対し、通常、0.001〜50重量%
である。なお、変性ポリビニルアルコール系重合体を構
成する酢酸ビニルユニットのケン化度は、通常、30〜
100%、好ましくは80〜100%である。 【0007】また、上記他の単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセンなどの炭素数1〜10のオレフィン
類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、アミル(メタ)アクリレート、i−アミル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
トなどの炭素数1〜12のアルキル基を持つ(メタ)ア
クリレート単量体;スチレン、α−メチルスチレン、4
−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルス
チレン、4−メトキシスチレン、2−ヒドロキシメチル
スチレン、4−エチルスチレン、4−エトキシスチレ
ン、3,4−ジメチルスチレン、2−クロロスチレン、
3−クロロスチレン、4−クロロ−3−メチルスチレ
ン、4−t−ブチルスチレン、2,4−ジクロロスチレ
ン、2,6−ジクロロスチレン、1−ビニルナフタレン
などの芳香族ビニル単量体;ヒドロキシメチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアミル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート;アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)
アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート
などのエポキシ化合物; 【0008】ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレートなどの多官能性単量体;ビ
ニルグリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニル
エーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−
ヒドロキシヘキシルビニルエーテルなどのヒドロキシア
ルキルもしくはグリシジルビニルエーテル類;アリルグ
リシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルアリルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、グリセロー
ルモノアリルエーテルなどのアリルエーテル類; 【0009】メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニ
ルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビ
ニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、n−ペンチ
ルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−
オクチルビニルエーテル、n−ドデシルビニルエーテ
ル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテルもしく
はシクロアルキルビニルエーテル類;(メタ)アクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N,N′−メチレンビ
スアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マレ
イン酸アミド、マレイミドなどの酸アミド化合物;塩化
ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエステル化合物
などのビニル化合物;1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、2
−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−
ブタジエン、イソプレン、アルキル基、ハロゲン原子、
シアノ基などの置換基で置換された置換直鎖共役ペンタ
ジエン類、直鎖状または側鎖状の共役ヘキサジエンなど
の脂肪族共役ジエン;(メタ)アクリル酸、フマル酸、
イタコン酸、モノアルキルイタコン酸、マレイン酸、ク
ロトン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキ
サヒドロフタル酸などのエチレン性不飽和カルボン; 【0010】アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル;4−(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メ
タ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどのピペリ
ジン系モノマー;ジカプロラクトンなどが挙げられる。
これらの他の単量体は、1種単独で使用することも、あ
るいは2種以上を混合して用いることもできる。上記他
の単量体の使用量は、全単量体中に、好ましくは0〜5
0重量%、さらに好ましくは0〜30重量%である。 【0011】(a)変性ポリビニルアルコール系重合体
を調製するには、例えば、下記〜の方法が挙げられ
るが、これらの方法に限定されるものではない。 酢酸ビニルおよび必要に応じて他の単量体を、過酸化
物、過硫酸塩またはアゾ化合物などの開始剤を用い、通
常の塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合する
ことにより、ポリ酢酸ビニル(共重合体)を得て、その
後、酸または水酸化ナトリウムもしくはナトリウムメチ
ラートなどのアルカリを用いてケン化し、ポリビニルア
ルコール(共重合体)を得る。得られるポリビニルアル
コールの水酸基と、クロロシラン化合物および/または
アルコキシシラン化合物とを、加水分解・縮合させるこ
とにより、変性ポリビニルアルコール系重合体を製造す
る方法。 【0012】炭素−炭素二重結合を有する酢酸ビニル
と他の単量体との共重合体と、SiH基を含有するヒド
ロシラン化合物(以下「ヒドロシラン化合物」ともい
う)とを付加反応させ、その後、酸または水酸化ナトリ
ウムもしくはナトリウムメチラートなどのアルカリを用
いてケン化することにより、変性ポリビニルアルコール
系重合体を製造する方法。ここで、上記ヒドロシラン化
合物としては、例えばメチルジクロルシラン、トリクロ
ルシラン、フェニルジクロルシランなどのハロゲン化シ
ラン類;メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシ
ラン、フェニルジメトキシシラン、トリメトキシシラ
ン、トリエトキシシランなどのアルコキシシラン類;メ
チルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラ
ン、トリアセトキシシランなどのアシロキシシラン類;
メチルジアミノキシシラン、トリアミノキシシラン、ジ
メチルアミノキシシラン、トリアミノシランなどのアミ
ノシラン類が挙げられる。 【0013】酢酸ビニルと下記一般式 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
または炭素数1〜10のアラルキル基、R′は重合性二
重結合を有する有機基、Xはハロゲン原子、アルコキシ
基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオ
アルコキシ基、アミノ基などの加水分解性基および/ま
たは水酸基、rは1〜3の整数である)で表されるシラ
ン化合物と必要に応じて他の単量体とを重合し、その
後、酸または水酸化ナトリウムもしくはナトリウムメチ
ラートなどのアルカリによりケン化し、変性ポリビニル
アルコールを製造する方法。 【0014】ここで、上記シラン化合物としては、例え
ば 【0015】 【0016】 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【0017】などが挙げられる。 (a)変性ポリビニルアルコール系重合体の具体例とし
ては、クラレ(株)製、Rポリマー R−2105(ケ
ン化度=100%、重合度=500)、同社製、ABD
−111A(ケン化度=30mol%、重合度=50
0)などが挙げられる。以上の(a)変性ポリビニルア
ルコール系重合体の重量平均分子量は、好ましくは2,
000〜500,000、さらに好ましくは5,000
〜300,000である。以上の(a)変性ポリビニル
アルコール系重合体は、1種単独で使用することも、あ
るいは2種以上を混合して用いることもできる。 【0018】(b)無機微粒子 (b)成分である無機微粒子は、平均粒子径が0.2μ
m以下の実質的に炭素原子を含まない粒子状無機物質で
あり、金属またはケイ素酸化物、金属またはケイ素窒化
物、金属ホウ化物が挙げられる。無機微粒子の製造方法
は、例えば、酸化ケイ素を得るには四塩化ケイ素を酸素
と水素の炎中での加水分解により得る気相法、ケイ酸ソ
ーダのイオン交換により得る液相法、シリカゲルのミル
などによる粉砕より得る固相法などの製造方法が挙げら
れるが、これらの方法に限定されるものではない。 【0019】具体的な化合物例としては、SiO2 、A
l2 O3 、TiO2 、WO3 、Fe 2 O3 、ZnO、N
iO、RuO2 、CdO、SnO2 、Bi2 O3 、3A
l2O3 ・2SiO2 、Sn−In2 O3 、Sb−In
2 O3 、CoFeOX などの酸化物、Si3 N4 、Fe
4 N、AlN、TiN、ZrN、TaNなどの窒化物、
Ti2 B、ZrB2 、TaB2 、W2 Bなどのホウ化物
が挙げられる。また、無機微粒子の形態は、粉体、水ま
たは有機溶剤に分散したコロイドもしくはゾルが挙げら
れるが、これらは限定されるものではない。好ましく
は、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、アルミナ
ゾル、スズゾル、ジルコニウムゾル、五酸化アンチモン
ゾル、酸化セリウムゾル、酸化亜鉛ゾル、酸化チタンゾ
ルなどのコロイド状酸化物である。無機微粒子の平均粒
子径は、0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下で
あり、平均粒径が0.2μmを超えると、膜の緻密性の
観点からガスバリア性が劣り、好ましくない。 【0020】(b)無機微粒子の本発明の組成物中の割
合は、(a)成分100重量部に対し、0.1〜10,
000重量部、好ましくは1〜9,000重量部であ
る。0.1重量部未満では、得られる塗膜が高湿度下の
条件でガスバリア性が低下する場合があり、一方、1
0,000重量部を超えると、得られる塗膜にクラック
が入りやすく、ガスバリア性が低下する場合があって好
ましくない。 【0021】(c)成分 (c)成分の金属アルコレートのキレート化合物は、金
属アルコレートと、β−ジケトン類、β−ケトエステル
類、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸塩、
ヒドロキシカルボン酸エステル、ケトアルコールおよび
アミノアルコールから選ばれる少なくとも1種の化合物
との反応で得られる。このキレート化合物の具体例とし
ては、トリ−n−ブトキシエチルアセトアセテートジル
コニウム、ジ−n−ブトキシビス(エチルアセトアセテ
ート)ジルコニウム、n−ブトキシトリス(エチルアセ
トアセテート)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピ
ルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(アセ
チルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エ
チルアセトアセテート)ジルコニウムなどのジルコニウ
ム化合物;ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセ
テート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(アセチ
ルアセテート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス
(アセチルアセテート)チタニウム、ジ−n−ブトキシ
・ビス(トリエタノールアミナート)チタニウム、ジヒ
ドロキシ・ビスラクテタトチタン、ジヒドロキシチタン
ラクテートなどのチタン化合物;ジイソプロポキシエチ
ルアセトアセテートアルミニウム、ジイソプロポキシア
セチルアセトナートアルミニウム、イソプロポキシビス
(エチルアセトアセテート)アルミニウム、イソプロポ
キシビス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリ
ス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、モノアセチル
アセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウムなどのアルミニウム化合物などが挙げられる。 【0022】これらの金属アルコレートのキレート化合
物のうち好ましいものは、トリ−n−ブトキシエチルア
セトアセテートジルコニウム、ジイソプロポキシビス
(アセチルアセトナート)チタニウム、ジ−n−ブトキ
シ・ビス(トリエタノールアミナート)チタニウム、ジ
ヒドロキシ・ビスラクテタトチタン、ジイソプロキシエ
チルアセトアセテートアルミニウム、トリス(エチルア
セトアセテート)アルミニウムである。これらの金属ア
ルコレートのキレート化合物は、1種単独であるいは2
種以上混合して使用することができる。なお、金属アル
コレートとβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエス
テル類との反応で得られるキレート化合物は、これらの
化合物の加水分解物を使用することもできる。 【0023】また、金属アシレートは、下記一般式 (R1 COO)n M(OR2 )p-n 〔式中、Mは金属原子、R1 はR2 と同一または異な
り、水素原子、飽和または不飽和炭化水素基を示し、p
は金属原子Mの原子価であり、nは0〜4の整数であ
る。〕で表される化合物であり、具体的にはMはジルコ
ニウム、チタン、アルミニウムなどが挙げられる。さら
に、金属アシレートの具体例としては、ジルコニウムア
セテート、ジヒドロキシチタンジステアレート、ジオク
チルチタンジオレート、ジ−i−プロポキシチタンジア
セテート、ジ−i−プロポキシチタンジプロピオネー
ト、ジ−i−プロポキシチタンジマロニエート、ジ−i
−プロポキシチタンジベンゾイレート、ジ−n−ブトキ
シジルコニウムジアセテート、ジ−i−プロピルアルミ
ニウムモノマロニエートなどが挙げられる。 【0024】(c)成分の本発明の組成物中の割合は、
(a)成分+(b)成分=100重量部に対して0.0
1〜10,000重量部、好ましくは0.5〜9,00
0重量部である。0.1重量部未満では、得られる塗膜
の緻密性が不十分でガスバリア性が低くなる場合があ
り、一方、10,000重量部を超えると、得られる塗
膜にクラックが入りやすく、好ましくない。 【0025】なお、本発明の組成物をより速く硬化させ
るにあたっては、硬化条件により(d)硬化促進剤を使
用してもよく、比較的低い温度で硬化させるためには、
この(d)硬化促進剤を併用する方が効果的である。 【0026】この(d)硬化促進剤としては、塩酸など
の無機酸;ナフテン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、
アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属塩;水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物;アルキ
ルチタン酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エチレンジア
ミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ピペ
リジン、ピペラジン、メタフェニレンジアミン、エタノ
ールアミン、トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤
として用いられる各種変性アミン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ア
ニリノプロピルトリメトキシシランなどのアミン系化合
物、(C4 H9 )2 Sn(OCOC11H23)2 、(C4
H 9 )2 Sn(OCOCH=CHCOOCH3 )2 、
(C4 H9 )2 Sn(OCOCH=CHCOOC
4 H9 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCOC
11H23)2 、(C8 H1 7 )2 Sn(OCOCH=CH
COOCH3 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCOCH=
CHCOOC4 H9 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCO
CH=CHCOOC8 H17)2 、Sn(OCOCC8 H
17)2 などのカルボン酸型有機スズ化合物;(C
4 H9 )2 Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、(C4
H9 )2Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、(C8 H
17)2 Sn(SCH2 COOC8H17)2 、(C
8 H17)2 Sn(SCH2 CH2 COOC8 H17)2 、
(C8 H 17)2 Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、
(C8 H17)2 Sn(SCH2 COOC12H25)2 、 【0027】 などのメルカプチド型有機スズ化合物; などのスルフィド型有機スズ化合物; 【0028】(C4 H9 )2 SnO、(C8 H17)2 S
nO、または(C4 H9 )2 SnO、(C8 H17)2 S
nOなどの有機スズオキサイドとエチルシリケート、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオ
クチルなどのエステル化合物との反応生成物などの有機
スズ化合物などが使用される。これらの(d)硬化促進
剤の組成物中における割合は、本発明の組成物の固形分
100重量部に対して、通常、0.1〜50重量部、好
ましくは0.5〜30重量部用いられる。 【0029】本発明のコーティング用組成物は、通常、
上記(a)〜(c)成分を、(e)水および/または親
水性有機溶媒中に加え、溶解・分散することによって得
られる。その際、(a)成分に存在する加水分解性を有
するシリル基および/またはシラノール基を、加水分解
および/または縮合しても良い。この際、反応条件は、
温度は20〜100℃、好ましくは30〜80℃、時間
は0.1〜20時間、好ましくは1〜10時間である。
ここで、親水性有機溶媒としては、例えば1価アルコー
ルまたは2価アルコールを挙げることができる。これら
のアルコール類の具体例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブチ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエ
チルエーテルなどを挙げることができる。このうち1価
アルコールとしては炭素数1〜8の飽和脂肪族アルコー
ルが好ましい。 (e)水および/または親水性有機溶媒としては、水と
アルコールとの混合溶液を用いることが特に好ましい。 【0030】(e)水および/または親水性有機溶媒の
使用量は、組成物の全固形分濃度が好ましくは60重量
%以下となるように用いられる。例えば、薄膜形成を目
的に用いられる場合には、通常、5〜40重量%、好ま
しくは10〜30重量%であり、また厚膜形成を目的に
使用する場合には、通常、20〜50重量%、好ましく
は30〜45重量%である。組成物の全固形分濃度が6
0重量%を超えると、組成物の保存安定性が低下する傾
向にある。なお、有機溶媒としては、上記の親水性有機
溶媒が好ましいが、親水性有機溶媒以外に、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類なども使用できる。 【0031】なお、本発明の組成物には、得られる塗膜
の着色、厚膜化、下地への紫外線透過防止、防蝕性の付
与、耐熱性などの諸特性を発現させるために、別途、
(f)充填材を添加・分散させることも可能である。た
だし、(f)充填材は、上記(b)成分を除く。この
(f)充填材としては、例えば有機顔料、無機顔料など
の非水溶性の顔料または顔料以外の、粒子状、繊維状も
しくは鱗片状の金属および合金ならびにこれらの酸化
物、水酸化物、炭化物、窒化物、硫化物などが挙げられ
る。この(f)充填材の具体例としては、粒子状、繊維
状もしくは鱗片状の、鉄、銅、アルミニウム、ニッケ
ル、銀、亜鉛、フェライト、カーボンブラック、ステン
レス鋼、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化ジルコニ
ウム、酸化コバルト、合成ムライト、水酸化アルミニウ
ム、水酸化鉄、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、
クレー、ケイソウ土、消石灰、石膏、タルク、炭酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、ベントナイト、雲母、亜鉛緑、クロム緑、コバルト
緑、ビリジアン、ギネー緑、コバルトクロム緑、シェー
レ緑、緑土、マンガン緑、ピグメントグリーン、群青、
紺青、ピグメントグリーン、岩群青、コバルト青、セル
リアンブルー、ホウ酸銅、モリブデン青、硫化銅、コバ
ルト紫、マルス紫、マンガン紫、ピグメントバイオレッ
ト、亜酸化鉛、鉛酸カルシウム、ジンクエロー、硫化
鉛、クロム黄、黄土、カドミウム黄、ストロンチウム
黄、チタン黄、リサージ、ピグメントエロー、亜酸化
銅、カドミウム赤、セレン赤、クロムバーミリオン、ベ
ンガラ、亜鉛白、アンチモン白、塩基性硫酸鉛、チタン
白、リトポン、ケイ酸鉛、酸化ジルコン、タングステン
白、鉛亜鉛華、バンチソン白、フタル酸鉛、マンガン
白、硫酸鉛、黒鉛、ボーン黒、ダイヤモンドブラック、
サーマトミック黒、植物性黒、チタン酸カリウムウィス
カー、二硫化モリブデンなどが挙げられる。 【0032】これらの(f)充填材の平均粒径または平
均長さは、通常、50〜50,000nm、好ましくは
100〜5,000nmである。 (f)成分の組成物中の割合は、(a)〜(c)成分の
全固形分100重量部に対し、好ましくは0.1〜30
0重量部、さらに好ましくは1〜200重量部である。 【0033】なお、本発明のコーティング用組成物に
は、そのほか、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、
テトラエトキシシランなどの公知の脱水剤、各種界面活
性剤、上記以外の、シランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、染料、分散剤、増粘剤、レベリング剤など
の添加剤を配合することもできる。 【0034】本発明のコーティング用組成物を調製する
に際しては、上記(a)〜(c)成分を含有する組成物
を調製すればよいが、例えば下記〜の調製方法が好
ましい。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(a)成分に(b)成分を添加して分散させたのち、
(c)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(a)成分に(c)成分を添加して分散させたのち、
(c)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(b)成分に(c)成分を添加して分散させたのち、
(a)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に、(a)〜
(c)成分を一度に添加して溶解・分散させる方法。 【0035】本発明のコーティング用組成物は、特に、
ガスバリア用途に有用である。すなわち、合成樹脂フィ
ルム上に、本発明のコーティング用組成物からなる塗膜
層を、あるいは、金属および/または無機化合物の蒸着
層と本発明のコーティング用組成物からなる塗膜層を積
層することにより、ガスバリア性に優れたコート材が得
られる。 【0036】ここで、合成樹脂フィルムとしては、シー
ト状またはフィルム状のものであって、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル;ナイ
ロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナイロン1
2などのポリアミドや、ポリ塩化ビニル、ポリビニルア
ルコール、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリアリレート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、テトラ
フルオロエチレン、一塩化三フッ化エチレン、フッ化エ
チレン−プロピレン共重合体、ポリイミドなどの包装材
料として用いられるシートあるいはフィルムが使用可能
である。これらの合成樹脂フィルムは、必要に応じて、
二軸延伸フィルムを使用することもできる。また、上記
合成樹脂フィルムには、例えば帯電防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、滑剤、着色剤などの添加剤を配合すること
ができる。 【0037】さらに、合成樹脂フィルムの塗膜形成面に
は、コロナ放電処理、プラズマ活性化処理、グロー放電
処理、逆スパッタ処理、粗面化処理などの公知の表面活
性化処理を行ったり、エチレンイミン系、アミン系、エ
ポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系などのプライマ
ー剤でプライマー処理することも可能である。上記合成
樹脂フィルムの厚さは特に限定されないが、通常、5〜
100μm、好ましくは10〜50μmである。 【0038】合成樹脂フィルムなどの基体(以下「基
体」ともいう)上に、本発明のコーティング用組成物か
ら形成される塗膜層(以下「本発明の塗膜」ともいう)
を積層するには、基体の表面に、マイクログラビアコー
ターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコー
ト、ディッピング、刷毛、バーコード、アプリケーター
などの塗装手段により、1回あるいは複数回の塗装で、
乾燥膜厚が0.01〜30μm、好ましくは0.1〜1
0μmの本発明の塗膜を形成することができ、通常の環
境下、50〜300℃、好ましくは70〜200℃の温
度で、0.5〜60分間、好ましくは1〜10分間、加
熱・乾燥することにより、縮合が行われ、本発明の塗膜
を形成することが可能である。 【0039】また、この際、基体あるいは本発明の塗膜
上に、金属および/または無機化合物の蒸着層(以下
「蒸着層」ともいう)を積層することも可能である。こ
の蒸着層を設けることによって、さらにガスバリア性が
良好となる。ここで、上記蒸着層には、アルミニウム、
ケイ素、チタン、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、
スズ、銅、鉄などの金属や、これらの金属の酸化物、チ
ッ化物、硫化物、フッ化物など、例えば酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
化マグネシウム、酸化スズ、硫化亜鉛、フッ化マグネシ
ウムなどが用いられる。 【0040】蒸着層の形成方法は、真空蒸着、イオンプ
レーティング、スパッタリングなどの蒸着法が用いられ
るが、真空蒸着、イオンプレーティングが生産効率の点
から好ましい。蒸着装置内は、内部を2×10-6〜8×
10-3Torr、好ましくは8×10 -6〜8×10-5T
orrまで真空に引いたのち、蒸着処理を行う。この蒸
着層は、酸素、水蒸気に対してバリア性を示すが、特に
アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどはガ
スバリア性に優れる。蒸着層の膜厚は、10〜5,00
0オングストローム、好ましくは30〜3,000オン
グストロームであり、10オングストローム未満では、
ガスバリア性が充分でない場合があり、一方、5,00
0オングストロームを超えると、蒸着層の柔軟性が損な
われ、クラックやピンホールが発生しやすくなり、いず
れもガスバリア性が劣る。上記蒸着層は、複数の蒸着材
料を併用してもよく、また2層以上の複層としてもよ
い。 【0041】本発明のコーティング用組成物を用いて、
本発明の塗膜を形成させる方法の具体例としては、下記
の方法が挙げられる。 基体表面上に、本発明の塗膜を形成させる方法。な
お、必要に応じて、基体表面上に、上記のように、プラ
イマーをあらかじめ塗布して本発明の塗膜を形成させて
もよい。 基体表面上に、蒸着層を形成し、その蒸着層表面上
に、本発明の塗膜を形成させる方法。なお、基体表面上
に蒸着層を形成させるとき、必要に応じて、基体表面上
にあらかじめプライマーを塗布してもよい。 上記の本発明の塗膜表面上に、蒸着層を形成させる
方法。 上記の本発明の塗膜表面上に、蒸着層を形成させる
方法。 上記の蒸着層表面上に、さらに本発明の塗膜を形成
させる方法。 上記の蒸着層表面上に、さらに本発明の塗膜を形成
させる方法。 上記〜の基体の表面が、片面あるいは両面である
〜の方法。 【0042】このようにして得られる本発明のガスバリ
ア性コート材は、ガスバリア性に優れているため、食
品、医薬品、化粧品、煙草、トイレタリー分野などの包
装材料に有用であるばかりか、太陽電池、保護膜、防湿
フィルムなどの用途に用いられる。 【0043】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ないかぎり、重量基準である。また、実施例中の酸素透
過度は、下記にしたがって測定した。酸素透過度 モダンコントロール社製、MOCON OXTRANを
用い、温度25℃、湿度90RH%雰囲気下で測定し
た。 【0044】参考例1(チタンキレート化合物の調製) 還流冷却器、攪拌機を備えた反応器に、テトラ−n−ブ
トキシチタン40部、トリエタノールアミン35部を加
え、60℃で30分間攪拌後、n−ブチルアルコール2
5部を加えてチタンキレート化合物(C−1)を得た。 【0045】実施例1 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を加
え、攪拌した後に、さらに(c)成分として参考例1で
調製したチタンキレート化合物(C−1)を13.3部
を添加し、本発明のコーティング用組成物(A)を得
た。 【0046】実施例2 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を加
え、攪拌した後に、さらに(c)成分としてジルコニウ
ムアセテート〔松本製薬工業(株)製、オルガチックス
ZB−115、30%水溶液〕を33.3部を添加し、
本発明のコーティング用組成物(B)を得た。 【0047】比較例1 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)666部、(c)成分として参考例1で調製した
硬化剤の1種であるチタンキレート化合物(C−1)を
13.3部を添加し、組成物(C)を得た。 【0048】比較例2 (b)成分としてコロイダルシリカ〔日産化学工業
(株)製、スノーテックスST−40、平均粒子径=1
0nm、固形分=40%〕250部、(c)成分として
参考例1で調製した硬化剤の1種であるチタンキレート
化合物(C−1)を13.3部を添加し、組成物(D)
を得た。 【0049】比較例3 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を添
加し、組成物(E)を得た。 【0050】実施例1〜2、比較例1〜3で得られた組
成物をコロナ放電処理した厚さ12μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム上に、バーコーター
により塗布し、熱風乾燥機で100℃、10分間乾燥さ
せ、膜厚2.0μmの塗膜を形成し、合計で14μmの
ガスバリア性コート材(コーティングフィルム)を得
た。得られたガスバリア性コート材のガスバリア性を、
酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製、MOC
ON OXTRAN)を用いて湿度0%条件と90%条
件にて測定した。結果を表1に示す。 【0051】 【表1】 【0052】表1の実施例1〜2から明らかなように、
本発明のコーティング用組成物は、ガスバリア性に優れ
ていることが分かる。これに対し、比較例1は(b)成
分である無機微粒子を含まず、また比較例2は(a)成
分であるシリル基またはシラノール基含有した変性ポリ
ビニルアルコール系組成物を含まず、また、比較例3は
(c)成分である金属アルコレートからなるキレート化
合物を含まない組成物であり、いずれもガスバリア性に
劣ることが分かる。 【0053】実施例3〜4、比較例4〜6 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム上に、二酸化ケイ素を蒸着源とし、真空蒸着法
により、膜厚400オングストロームの無機化合物蒸着
層を形成し、ガスバリア性コーティング用組成物(A)
〜(E)をバーコーターにより塗布し、熱風乾燥機で1
00℃、10分間乾燥させ、膜厚1.0μmの塗膜を形
成し、ガスバリア性コート材(コーティングフィルム)
を得た。得られたガスバリア性コーティングフィルムの
ガスバリア性を、実施例1と同様にして湿度0%条件と
90%条件にて酸素透過度を測定した。結果を表2に示
す。 【0054】 【表2】【0055】表2の実施例3〜4から明らかなように、
PETフィルムにあらかじめ無機化合物の蒸着層を設け
ることにより、さらにガスバリア性に優れることが分か
る。これに対し、比較例4は(b)成分である無機微粒
子を含まず、比較例5は(a)成分であるシリル基また
はシラノール基含有した変性ポリビニルアルコール系重
合体を含まず、また、比較例6は(c)成分である金属
アルコレートからなるキレート化合物を含まない組成物
であり、あらかじめPETフィルム上に蒸着層を設けて
も、ガスバリア性が実施例1〜2よりも劣っていること
が分かる。 【0056】 【発明の効果】本発明によれば、高湿度下においても酸
素透過度が極めて小さく、また人体に無害なガスバリア
性コーティング用組成物が得られ、合成樹脂フィルム、
金属および/または無機化合物の蒸着層を設けた合成樹
脂フィルム上にコーティングすることでさらに優れたガ
スバリア性を示すコート材が得られる。
粧品、煙草、トイレタリー分野などの包装用途に用いら
れ、酸素、水蒸気、その他の内容物を変質させるガスの
透過を阻止するのに有効なコーティング用組成物、およ
びこれを用いたガスバリア性に優れたコート材に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、医薬品、食品、化粧品、煙草、ト
イレタリー分野などの包装用途に用いれる包装材料は、
例えば食品用であれば蛋白質、油脂類の酸化などの内容
物の変質を防止し、味などの品質保持のために、酸素、
水蒸気、その他の内容物を変質させるガスを透過させな
いガスバリア性を有する材料が用いられている。このよ
うな従来の問題点に対応し、例えば、特開平7−266
485号公報には、高分子樹脂組成物からなる基材上
に、1種以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解
物と、分子中に少なくとも2個以上のイソシアネート基
を有するイソシアネート化合物との混合溶液を主剤とす
るコーティング剤を塗布し、加熱乾燥してなるガスバリ
ア性被膜層を形成したガスバリア材が提案されている。
しかしながら、このガスバリア材には、イソシアネート
基を有するイソシアネート化合物、メラミン、ホルムア
ルデヒド、塩化スズなどが含有されており、特に医療
品、食品用途では人体へ間接的に経口する可能性があ
り、人体に有害であるという問題点を有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術的課題を背景になされたもので、酸素や水蒸気など
の気体に対するバリア性が低下することなく、またイソ
シアネート基を有するイソシアネート化合物、メラミ
ン、ホルムアルデヒド、塩化スズなどの人体への有害性
が懸念される化合物を含まず、人体に無害なコーティン
グ用組成物、およびこれを用いたガスバリア性に優れた
コート材を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、(a)加水分
解性を有するシリル基および/またはシラノール基を含
有し、主鎖にポリビニルアルコール骨格を有する重合体
(以下「変性ポリビニルアルコール系重合体」ともい
う)、(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコレ
ートのキレート化合物、該キレート化合物の加水分解物
および金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1種
を含有することを特徴とするコーティング用組成物を提
供するものである。また、本発明は、合成樹脂フィルム
上、あるいは、金属および/または無機化合物の蒸着層
を設けた合成樹脂フィルム上に、上記コーティング用組
成物から得られる塗膜が形成されてなることを特徴とす
るガスバリア用コート材を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明のコーティング用組成物
は、上記(a)変性ポリビニルアルコール系重合体、
(b)無機微粒子、ならびに(c)金属アルコレートの
キレート化合物、該キレート化合物の加水分解物および
金属アシレートの群から選ばれた少なくとも1種、を主
成分とする。 【0006】(a)変性ポリビニルアルコール系重合体 (a)変性ポリビニルアルコール系重合体は、主鎖がポ
リビニルアルコールまたはポリビニルアルコールと他の
ラジカル重合性単量体由来の繰り返し単位とを有する共
重合体からなり、好ましくは末端あるいは側鎖に、加水
分解性を有するシリル基および/またはシラノール基を
重合体1分子中に少なくとも1個、好ましくは3個以上
含有するものである。(a)成分における加水分解性を
有するシリル基および/またはシラノール基の含有量
は、ケイ素原子に換算して、変性ポリビニルアルコール
系重合体の全量に対し、通常、0.001〜50重量%
である。なお、変性ポリビニルアルコール系重合体を構
成する酢酸ビニルユニットのケン化度は、通常、30〜
100%、好ましくは80〜100%である。 【0007】また、上記他の単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセンなどの炭素数1〜10のオレフィン
類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、アミル(メタ)アクリレート、i−アミル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
トなどの炭素数1〜12のアルキル基を持つ(メタ)ア
クリレート単量体;スチレン、α−メチルスチレン、4
−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルス
チレン、4−メトキシスチレン、2−ヒドロキシメチル
スチレン、4−エチルスチレン、4−エトキシスチレ
ン、3,4−ジメチルスチレン、2−クロロスチレン、
3−クロロスチレン、4−クロロ−3−メチルスチレ
ン、4−t−ブチルスチレン、2,4−ジクロロスチレ
ン、2,6−ジクロロスチレン、1−ビニルナフタレン
などの芳香族ビニル単量体;ヒドロキシメチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアミル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート;アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)
アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート
などのエポキシ化合物; 【0008】ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレートなどの多官能性単量体;ビ
ニルグリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニル
エーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−
ヒドロキシヘキシルビニルエーテルなどのヒドロキシア
ルキルもしくはグリシジルビニルエーテル類;アリルグ
リシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルアリルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、グリセロー
ルモノアリルエーテルなどのアリルエーテル類; 【0009】メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニ
ルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビ
ニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、n−ペンチ
ルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−
オクチルビニルエーテル、n−ドデシルビニルエーテ
ル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテルもしく
はシクロアルキルビニルエーテル類;(メタ)アクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N,N′−メチレンビ
スアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マレ
イン酸アミド、マレイミドなどの酸アミド化合物;塩化
ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエステル化合物
などのビニル化合物;1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、2
−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−
ブタジエン、イソプレン、アルキル基、ハロゲン原子、
シアノ基などの置換基で置換された置換直鎖共役ペンタ
ジエン類、直鎖状または側鎖状の共役ヘキサジエンなど
の脂肪族共役ジエン;(メタ)アクリル酸、フマル酸、
イタコン酸、モノアルキルイタコン酸、マレイン酸、ク
ロトン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキ
サヒドロフタル酸などのエチレン性不飽和カルボン; 【0010】アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル;4−(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メ
タ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどのピペリ
ジン系モノマー;ジカプロラクトンなどが挙げられる。
これらの他の単量体は、1種単独で使用することも、あ
るいは2種以上を混合して用いることもできる。上記他
の単量体の使用量は、全単量体中に、好ましくは0〜5
0重量%、さらに好ましくは0〜30重量%である。 【0011】(a)変性ポリビニルアルコール系重合体
を調製するには、例えば、下記〜の方法が挙げられ
るが、これらの方法に限定されるものではない。 酢酸ビニルおよび必要に応じて他の単量体を、過酸化
物、過硫酸塩またはアゾ化合物などの開始剤を用い、通
常の塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合する
ことにより、ポリ酢酸ビニル(共重合体)を得て、その
後、酸または水酸化ナトリウムもしくはナトリウムメチ
ラートなどのアルカリを用いてケン化し、ポリビニルア
ルコール(共重合体)を得る。得られるポリビニルアル
コールの水酸基と、クロロシラン化合物および/または
アルコキシシラン化合物とを、加水分解・縮合させるこ
とにより、変性ポリビニルアルコール系重合体を製造す
る方法。 【0012】炭素−炭素二重結合を有する酢酸ビニル
と他の単量体との共重合体と、SiH基を含有するヒド
ロシラン化合物(以下「ヒドロシラン化合物」ともい
う)とを付加反応させ、その後、酸または水酸化ナトリ
ウムもしくはナトリウムメチラートなどのアルカリを用
いてケン化することにより、変性ポリビニルアルコール
系重合体を製造する方法。ここで、上記ヒドロシラン化
合物としては、例えばメチルジクロルシラン、トリクロ
ルシラン、フェニルジクロルシランなどのハロゲン化シ
ラン類;メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシ
ラン、フェニルジメトキシシラン、トリメトキシシラ
ン、トリエトキシシランなどのアルコキシシラン類;メ
チルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラ
ン、トリアセトキシシランなどのアシロキシシラン類;
メチルジアミノキシシラン、トリアミノキシシラン、ジ
メチルアミノキシシラン、トリアミノシランなどのアミ
ノシラン類が挙げられる。 【0013】酢酸ビニルと下記一般式 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
または炭素数1〜10のアラルキル基、R′は重合性二
重結合を有する有機基、Xはハロゲン原子、アルコキシ
基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオ
アルコキシ基、アミノ基などの加水分解性基および/ま
たは水酸基、rは1〜3の整数である)で表されるシラ
ン化合物と必要に応じて他の単量体とを重合し、その
後、酸または水酸化ナトリウムもしくはナトリウムメチ
ラートなどのアルカリによりケン化し、変性ポリビニル
アルコールを製造する方法。 【0014】ここで、上記シラン化合物としては、例え
ば 【0015】 【0016】 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【0017】などが挙げられる。 (a)変性ポリビニルアルコール系重合体の具体例とし
ては、クラレ(株)製、Rポリマー R−2105(ケ
ン化度=100%、重合度=500)、同社製、ABD
−111A(ケン化度=30mol%、重合度=50
0)などが挙げられる。以上の(a)変性ポリビニルア
ルコール系重合体の重量平均分子量は、好ましくは2,
000〜500,000、さらに好ましくは5,000
〜300,000である。以上の(a)変性ポリビニル
アルコール系重合体は、1種単独で使用することも、あ
るいは2種以上を混合して用いることもできる。 【0018】(b)無機微粒子 (b)成分である無機微粒子は、平均粒子径が0.2μ
m以下の実質的に炭素原子を含まない粒子状無機物質で
あり、金属またはケイ素酸化物、金属またはケイ素窒化
物、金属ホウ化物が挙げられる。無機微粒子の製造方法
は、例えば、酸化ケイ素を得るには四塩化ケイ素を酸素
と水素の炎中での加水分解により得る気相法、ケイ酸ソ
ーダのイオン交換により得る液相法、シリカゲルのミル
などによる粉砕より得る固相法などの製造方法が挙げら
れるが、これらの方法に限定されるものではない。 【0019】具体的な化合物例としては、SiO2 、A
l2 O3 、TiO2 、WO3 、Fe 2 O3 、ZnO、N
iO、RuO2 、CdO、SnO2 、Bi2 O3 、3A
l2O3 ・2SiO2 、Sn−In2 O3 、Sb−In
2 O3 、CoFeOX などの酸化物、Si3 N4 、Fe
4 N、AlN、TiN、ZrN、TaNなどの窒化物、
Ti2 B、ZrB2 、TaB2 、W2 Bなどのホウ化物
が挙げられる。また、無機微粒子の形態は、粉体、水ま
たは有機溶剤に分散したコロイドもしくはゾルが挙げら
れるが、これらは限定されるものではない。好ましく
は、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、アルミナ
ゾル、スズゾル、ジルコニウムゾル、五酸化アンチモン
ゾル、酸化セリウムゾル、酸化亜鉛ゾル、酸化チタンゾ
ルなどのコロイド状酸化物である。無機微粒子の平均粒
子径は、0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下で
あり、平均粒径が0.2μmを超えると、膜の緻密性の
観点からガスバリア性が劣り、好ましくない。 【0020】(b)無機微粒子の本発明の組成物中の割
合は、(a)成分100重量部に対し、0.1〜10,
000重量部、好ましくは1〜9,000重量部であ
る。0.1重量部未満では、得られる塗膜が高湿度下の
条件でガスバリア性が低下する場合があり、一方、1
0,000重量部を超えると、得られる塗膜にクラック
が入りやすく、ガスバリア性が低下する場合があって好
ましくない。 【0021】(c)成分 (c)成分の金属アルコレートのキレート化合物は、金
属アルコレートと、β−ジケトン類、β−ケトエステル
類、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸塩、
ヒドロキシカルボン酸エステル、ケトアルコールおよび
アミノアルコールから選ばれる少なくとも1種の化合物
との反応で得られる。このキレート化合物の具体例とし
ては、トリ−n−ブトキシエチルアセトアセテートジル
コニウム、ジ−n−ブトキシビス(エチルアセトアセテ
ート)ジルコニウム、n−ブトキシトリス(エチルアセ
トアセテート)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピ
ルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(アセ
チルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エ
チルアセトアセテート)ジルコニウムなどのジルコニウ
ム化合物;ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセ
テート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(アセチ
ルアセテート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス
(アセチルアセテート)チタニウム、ジ−n−ブトキシ
・ビス(トリエタノールアミナート)チタニウム、ジヒ
ドロキシ・ビスラクテタトチタン、ジヒドロキシチタン
ラクテートなどのチタン化合物;ジイソプロポキシエチ
ルアセトアセテートアルミニウム、ジイソプロポキシア
セチルアセトナートアルミニウム、イソプロポキシビス
(エチルアセトアセテート)アルミニウム、イソプロポ
キシビス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリ
ス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、モノアセチル
アセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウムなどのアルミニウム化合物などが挙げられる。 【0022】これらの金属アルコレートのキレート化合
物のうち好ましいものは、トリ−n−ブトキシエチルア
セトアセテートジルコニウム、ジイソプロポキシビス
(アセチルアセトナート)チタニウム、ジ−n−ブトキ
シ・ビス(トリエタノールアミナート)チタニウム、ジ
ヒドロキシ・ビスラクテタトチタン、ジイソプロキシエ
チルアセトアセテートアルミニウム、トリス(エチルア
セトアセテート)アルミニウムである。これらの金属ア
ルコレートのキレート化合物は、1種単独であるいは2
種以上混合して使用することができる。なお、金属アル
コレートとβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエス
テル類との反応で得られるキレート化合物は、これらの
化合物の加水分解物を使用することもできる。 【0023】また、金属アシレートは、下記一般式 (R1 COO)n M(OR2 )p-n 〔式中、Mは金属原子、R1 はR2 と同一または異な
り、水素原子、飽和または不飽和炭化水素基を示し、p
は金属原子Mの原子価であり、nは0〜4の整数であ
る。〕で表される化合物であり、具体的にはMはジルコ
ニウム、チタン、アルミニウムなどが挙げられる。さら
に、金属アシレートの具体例としては、ジルコニウムア
セテート、ジヒドロキシチタンジステアレート、ジオク
チルチタンジオレート、ジ−i−プロポキシチタンジア
セテート、ジ−i−プロポキシチタンジプロピオネー
ト、ジ−i−プロポキシチタンジマロニエート、ジ−i
−プロポキシチタンジベンゾイレート、ジ−n−ブトキ
シジルコニウムジアセテート、ジ−i−プロピルアルミ
ニウムモノマロニエートなどが挙げられる。 【0024】(c)成分の本発明の組成物中の割合は、
(a)成分+(b)成分=100重量部に対して0.0
1〜10,000重量部、好ましくは0.5〜9,00
0重量部である。0.1重量部未満では、得られる塗膜
の緻密性が不十分でガスバリア性が低くなる場合があ
り、一方、10,000重量部を超えると、得られる塗
膜にクラックが入りやすく、好ましくない。 【0025】なお、本発明の組成物をより速く硬化させ
るにあたっては、硬化条件により(d)硬化促進剤を使
用してもよく、比較的低い温度で硬化させるためには、
この(d)硬化促進剤を併用する方が効果的である。 【0026】この(d)硬化促進剤としては、塩酸など
の無機酸;ナフテン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、
アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属塩;水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物;アルキ
ルチタン酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エチレンジア
ミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ピペ
リジン、ピペラジン、メタフェニレンジアミン、エタノ
ールアミン、トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤
として用いられる各種変性アミン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ア
ニリノプロピルトリメトキシシランなどのアミン系化合
物、(C4 H9 )2 Sn(OCOC11H23)2 、(C4
H 9 )2 Sn(OCOCH=CHCOOCH3 )2 、
(C4 H9 )2 Sn(OCOCH=CHCOOC
4 H9 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCOC
11H23)2 、(C8 H1 7 )2 Sn(OCOCH=CH
COOCH3 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCOCH=
CHCOOC4 H9 )2 、(C8 H17)2 Sn(OCO
CH=CHCOOC8 H17)2 、Sn(OCOCC8 H
17)2 などのカルボン酸型有機スズ化合物;(C
4 H9 )2 Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、(C4
H9 )2Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、(C8 H
17)2 Sn(SCH2 COOC8H17)2 、(C
8 H17)2 Sn(SCH2 CH2 COOC8 H17)2 、
(C8 H 17)2 Sn(SCH2 COOC8 H17)2 、
(C8 H17)2 Sn(SCH2 COOC12H25)2 、 【0027】 などのメルカプチド型有機スズ化合物; などのスルフィド型有機スズ化合物; 【0028】(C4 H9 )2 SnO、(C8 H17)2 S
nO、または(C4 H9 )2 SnO、(C8 H17)2 S
nOなどの有機スズオキサイドとエチルシリケート、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオ
クチルなどのエステル化合物との反応生成物などの有機
スズ化合物などが使用される。これらの(d)硬化促進
剤の組成物中における割合は、本発明の組成物の固形分
100重量部に対して、通常、0.1〜50重量部、好
ましくは0.5〜30重量部用いられる。 【0029】本発明のコーティング用組成物は、通常、
上記(a)〜(c)成分を、(e)水および/または親
水性有機溶媒中に加え、溶解・分散することによって得
られる。その際、(a)成分に存在する加水分解性を有
するシリル基および/またはシラノール基を、加水分解
および/または縮合しても良い。この際、反応条件は、
温度は20〜100℃、好ましくは30〜80℃、時間
は0.1〜20時間、好ましくは1〜10時間である。
ここで、親水性有機溶媒としては、例えば1価アルコー
ルまたは2価アルコールを挙げることができる。これら
のアルコール類の具体例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブチ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエ
チルエーテルなどを挙げることができる。このうち1価
アルコールとしては炭素数1〜8の飽和脂肪族アルコー
ルが好ましい。 (e)水および/または親水性有機溶媒としては、水と
アルコールとの混合溶液を用いることが特に好ましい。 【0030】(e)水および/または親水性有機溶媒の
使用量は、組成物の全固形分濃度が好ましくは60重量
%以下となるように用いられる。例えば、薄膜形成を目
的に用いられる場合には、通常、5〜40重量%、好ま
しくは10〜30重量%であり、また厚膜形成を目的に
使用する場合には、通常、20〜50重量%、好ましく
は30〜45重量%である。組成物の全固形分濃度が6
0重量%を超えると、組成物の保存安定性が低下する傾
向にある。なお、有機溶媒としては、上記の親水性有機
溶媒が好ましいが、親水性有機溶媒以外に、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類なども使用できる。 【0031】なお、本発明の組成物には、得られる塗膜
の着色、厚膜化、下地への紫外線透過防止、防蝕性の付
与、耐熱性などの諸特性を発現させるために、別途、
(f)充填材を添加・分散させることも可能である。た
だし、(f)充填材は、上記(b)成分を除く。この
(f)充填材としては、例えば有機顔料、無機顔料など
の非水溶性の顔料または顔料以外の、粒子状、繊維状も
しくは鱗片状の金属および合金ならびにこれらの酸化
物、水酸化物、炭化物、窒化物、硫化物などが挙げられ
る。この(f)充填材の具体例としては、粒子状、繊維
状もしくは鱗片状の、鉄、銅、アルミニウム、ニッケ
ル、銀、亜鉛、フェライト、カーボンブラック、ステン
レス鋼、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化ジルコニ
ウム、酸化コバルト、合成ムライト、水酸化アルミニウ
ム、水酸化鉄、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、
クレー、ケイソウ土、消石灰、石膏、タルク、炭酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、ベントナイト、雲母、亜鉛緑、クロム緑、コバルト
緑、ビリジアン、ギネー緑、コバルトクロム緑、シェー
レ緑、緑土、マンガン緑、ピグメントグリーン、群青、
紺青、ピグメントグリーン、岩群青、コバルト青、セル
リアンブルー、ホウ酸銅、モリブデン青、硫化銅、コバ
ルト紫、マルス紫、マンガン紫、ピグメントバイオレッ
ト、亜酸化鉛、鉛酸カルシウム、ジンクエロー、硫化
鉛、クロム黄、黄土、カドミウム黄、ストロンチウム
黄、チタン黄、リサージ、ピグメントエロー、亜酸化
銅、カドミウム赤、セレン赤、クロムバーミリオン、ベ
ンガラ、亜鉛白、アンチモン白、塩基性硫酸鉛、チタン
白、リトポン、ケイ酸鉛、酸化ジルコン、タングステン
白、鉛亜鉛華、バンチソン白、フタル酸鉛、マンガン
白、硫酸鉛、黒鉛、ボーン黒、ダイヤモンドブラック、
サーマトミック黒、植物性黒、チタン酸カリウムウィス
カー、二硫化モリブデンなどが挙げられる。 【0032】これらの(f)充填材の平均粒径または平
均長さは、通常、50〜50,000nm、好ましくは
100〜5,000nmである。 (f)成分の組成物中の割合は、(a)〜(c)成分の
全固形分100重量部に対し、好ましくは0.1〜30
0重量部、さらに好ましくは1〜200重量部である。 【0033】なお、本発明のコーティング用組成物に
は、そのほか、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、
テトラエトキシシランなどの公知の脱水剤、各種界面活
性剤、上記以外の、シランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、染料、分散剤、増粘剤、レベリング剤など
の添加剤を配合することもできる。 【0034】本発明のコーティング用組成物を調製する
に際しては、上記(a)〜(c)成分を含有する組成物
を調製すればよいが、例えば下記〜の調製方法が好
ましい。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(a)成分に(b)成分を添加して分散させたのち、
(c)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(a)成分に(c)成分を添加して分散させたのち、
(c)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に溶解させた
(b)成分に(c)成分を添加して分散させたのち、
(a)成分を添加する方法。 (e)水および/または親水性有機溶媒に、(a)〜
(c)成分を一度に添加して溶解・分散させる方法。 【0035】本発明のコーティング用組成物は、特に、
ガスバリア用途に有用である。すなわち、合成樹脂フィ
ルム上に、本発明のコーティング用組成物からなる塗膜
層を、あるいは、金属および/または無機化合物の蒸着
層と本発明のコーティング用組成物からなる塗膜層を積
層することにより、ガスバリア性に優れたコート材が得
られる。 【0036】ここで、合成樹脂フィルムとしては、シー
ト状またはフィルム状のものであって、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル;ナイ
ロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナイロン1
2などのポリアミドや、ポリ塩化ビニル、ポリビニルア
ルコール、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリアリレート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、テトラ
フルオロエチレン、一塩化三フッ化エチレン、フッ化エ
チレン−プロピレン共重合体、ポリイミドなどの包装材
料として用いられるシートあるいはフィルムが使用可能
である。これらの合成樹脂フィルムは、必要に応じて、
二軸延伸フィルムを使用することもできる。また、上記
合成樹脂フィルムには、例えば帯電防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、滑剤、着色剤などの添加剤を配合すること
ができる。 【0037】さらに、合成樹脂フィルムの塗膜形成面に
は、コロナ放電処理、プラズマ活性化処理、グロー放電
処理、逆スパッタ処理、粗面化処理などの公知の表面活
性化処理を行ったり、エチレンイミン系、アミン系、エ
ポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系などのプライマ
ー剤でプライマー処理することも可能である。上記合成
樹脂フィルムの厚さは特に限定されないが、通常、5〜
100μm、好ましくは10〜50μmである。 【0038】合成樹脂フィルムなどの基体(以下「基
体」ともいう)上に、本発明のコーティング用組成物か
ら形成される塗膜層(以下「本発明の塗膜」ともいう)
を積層するには、基体の表面に、マイクログラビアコー
ターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコー
ト、ディッピング、刷毛、バーコード、アプリケーター
などの塗装手段により、1回あるいは複数回の塗装で、
乾燥膜厚が0.01〜30μm、好ましくは0.1〜1
0μmの本発明の塗膜を形成することができ、通常の環
境下、50〜300℃、好ましくは70〜200℃の温
度で、0.5〜60分間、好ましくは1〜10分間、加
熱・乾燥することにより、縮合が行われ、本発明の塗膜
を形成することが可能である。 【0039】また、この際、基体あるいは本発明の塗膜
上に、金属および/または無機化合物の蒸着層(以下
「蒸着層」ともいう)を積層することも可能である。こ
の蒸着層を設けることによって、さらにガスバリア性が
良好となる。ここで、上記蒸着層には、アルミニウム、
ケイ素、チタン、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、
スズ、銅、鉄などの金属や、これらの金属の酸化物、チ
ッ化物、硫化物、フッ化物など、例えば酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
化マグネシウム、酸化スズ、硫化亜鉛、フッ化マグネシ
ウムなどが用いられる。 【0040】蒸着層の形成方法は、真空蒸着、イオンプ
レーティング、スパッタリングなどの蒸着法が用いられ
るが、真空蒸着、イオンプレーティングが生産効率の点
から好ましい。蒸着装置内は、内部を2×10-6〜8×
10-3Torr、好ましくは8×10 -6〜8×10-5T
orrまで真空に引いたのち、蒸着処理を行う。この蒸
着層は、酸素、水蒸気に対してバリア性を示すが、特に
アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどはガ
スバリア性に優れる。蒸着層の膜厚は、10〜5,00
0オングストローム、好ましくは30〜3,000オン
グストロームであり、10オングストローム未満では、
ガスバリア性が充分でない場合があり、一方、5,00
0オングストロームを超えると、蒸着層の柔軟性が損な
われ、クラックやピンホールが発生しやすくなり、いず
れもガスバリア性が劣る。上記蒸着層は、複数の蒸着材
料を併用してもよく、また2層以上の複層としてもよ
い。 【0041】本発明のコーティング用組成物を用いて、
本発明の塗膜を形成させる方法の具体例としては、下記
の方法が挙げられる。 基体表面上に、本発明の塗膜を形成させる方法。な
お、必要に応じて、基体表面上に、上記のように、プラ
イマーをあらかじめ塗布して本発明の塗膜を形成させて
もよい。 基体表面上に、蒸着層を形成し、その蒸着層表面上
に、本発明の塗膜を形成させる方法。なお、基体表面上
に蒸着層を形成させるとき、必要に応じて、基体表面上
にあらかじめプライマーを塗布してもよい。 上記の本発明の塗膜表面上に、蒸着層を形成させる
方法。 上記の本発明の塗膜表面上に、蒸着層を形成させる
方法。 上記の蒸着層表面上に、さらに本発明の塗膜を形成
させる方法。 上記の蒸着層表面上に、さらに本発明の塗膜を形成
させる方法。 上記〜の基体の表面が、片面あるいは両面である
〜の方法。 【0042】このようにして得られる本発明のガスバリ
ア性コート材は、ガスバリア性に優れているため、食
品、医薬品、化粧品、煙草、トイレタリー分野などの包
装材料に有用であるばかりか、太陽電池、保護膜、防湿
フィルムなどの用途に用いられる。 【0043】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ないかぎり、重量基準である。また、実施例中の酸素透
過度は、下記にしたがって測定した。酸素透過度 モダンコントロール社製、MOCON OXTRANを
用い、温度25℃、湿度90RH%雰囲気下で測定し
た。 【0044】参考例1(チタンキレート化合物の調製) 還流冷却器、攪拌機を備えた反応器に、テトラ−n−ブ
トキシチタン40部、トリエタノールアミン35部を加
え、60℃で30分間攪拌後、n−ブチルアルコール2
5部を加えてチタンキレート化合物(C−1)を得た。 【0045】実施例1 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を加
え、攪拌した後に、さらに(c)成分として参考例1で
調製したチタンキレート化合物(C−1)を13.3部
を添加し、本発明のコーティング用組成物(A)を得
た。 【0046】実施例2 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を加
え、攪拌した後に、さらに(c)成分としてジルコニウ
ムアセテート〔松本製薬工業(株)製、オルガチックス
ZB−115、30%水溶液〕を33.3部を添加し、
本発明のコーティング用組成物(B)を得た。 【0047】比較例1 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)666部、(c)成分として参考例1で調製した
硬化剤の1種であるチタンキレート化合物(C−1)を
13.3部を添加し、組成物(C)を得た。 【0048】比較例2 (b)成分としてコロイダルシリカ〔日産化学工業
(株)製、スノーテックスST−40、平均粒子径=1
0nm、固形分=40%〕250部、(c)成分として
参考例1で調製した硬化剤の1種であるチタンキレート
化合物(C−1)を13.3部を添加し、組成物(D)
を得た。 【0049】比較例3 (a)成分としてシラノール基変性ポリビニルアルコー
ル〔クラレ(株)製、R2105、ケン化度=100
%、重合度=500〕の15%水/イソプロピルアルコ
ール混合溶液(水/イソプロピルアルコール重量比=7
/3)333部、(b)成分としてコロイダルシリカ
〔日産化学工業(株)製、スノーテックスST−40、
平均粒子径=10nm、固形分=40%〕125部を添
加し、組成物(E)を得た。 【0050】実施例1〜2、比較例1〜3で得られた組
成物をコロナ放電処理した厚さ12μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム上に、バーコーター
により塗布し、熱風乾燥機で100℃、10分間乾燥さ
せ、膜厚2.0μmの塗膜を形成し、合計で14μmの
ガスバリア性コート材(コーティングフィルム)を得
た。得られたガスバリア性コート材のガスバリア性を、
酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製、MOC
ON OXTRAN)を用いて湿度0%条件と90%条
件にて測定した。結果を表1に示す。 【0051】 【表1】 【0052】表1の実施例1〜2から明らかなように、
本発明のコーティング用組成物は、ガスバリア性に優れ
ていることが分かる。これに対し、比較例1は(b)成
分である無機微粒子を含まず、また比較例2は(a)成
分であるシリル基またはシラノール基含有した変性ポリ
ビニルアルコール系組成物を含まず、また、比較例3は
(c)成分である金属アルコレートからなるキレート化
合物を含まない組成物であり、いずれもガスバリア性に
劣ることが分かる。 【0053】実施例3〜4、比較例4〜6 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム上に、二酸化ケイ素を蒸着源とし、真空蒸着法
により、膜厚400オングストロームの無機化合物蒸着
層を形成し、ガスバリア性コーティング用組成物(A)
〜(E)をバーコーターにより塗布し、熱風乾燥機で1
00℃、10分間乾燥させ、膜厚1.0μmの塗膜を形
成し、ガスバリア性コート材(コーティングフィルム)
を得た。得られたガスバリア性コーティングフィルムの
ガスバリア性を、実施例1と同様にして湿度0%条件と
90%条件にて酸素透過度を測定した。結果を表2に示
す。 【0054】 【表2】【0055】表2の実施例3〜4から明らかなように、
PETフィルムにあらかじめ無機化合物の蒸着層を設け
ることにより、さらにガスバリア性に優れることが分か
る。これに対し、比較例4は(b)成分である無機微粒
子を含まず、比較例5は(a)成分であるシリル基また
はシラノール基含有した変性ポリビニルアルコール系重
合体を含まず、また、比較例6は(c)成分である金属
アルコレートからなるキレート化合物を含まない組成物
であり、あらかじめPETフィルム上に蒸着層を設けて
も、ガスバリア性が実施例1〜2よりも劣っていること
が分かる。 【0056】 【発明の効果】本発明によれば、高湿度下においても酸
素透過度が極めて小さく、また人体に無害なガスバリア
性コーティング用組成物が得られ、合成樹脂フィルム、
金属および/または無機化合物の蒸着層を設けた合成樹
脂フィルム上にコーティングすることでさらに優れたガ
スバリア性を示すコート材が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// B32B 9/00 B32B 9/00 A
Fターム(参考) 4F006 AA35 AB20 AB64 AB74 AB76
BA05 CA07 EA03
4F100 AA01A AA01C AA20 AB01C
AH08A AK01B AK21A AK42
BA02 BA03 BA07 BA10A
BA10B BA13 DE01A EH66C
GB15 GB23 JD02 JD03
4J038 CE021 DM022 GA15 JA23
JC38 KA20 PA07 PB04 PC08
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1 】 (a)加水分解性を有するシリル基およ
び/またはシラノール基を含有し、主鎖にポリビニルア
ルコール骨格を有する重合体、 (b)無機微粒子、ならびに (c)金属アルコレートのキレート化合物、該キレート
化合物の加水分解物および金属アシレートの群から選ば
れた少なくとも1種を含有することを特徴とするコーテ
ィング用組成物。 【請求項2 】 合成樹脂フィルム上、あるいは、金属お
よび/または無機化合物の蒸着層を設けた合成樹脂フィ
ルム上に、請求項1記載のコーティング用組成物から得
られる塗膜が形成されてなることを特徴とするガスバリ
ア用コート材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11101199A JP2000290580A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | コーティング用組成物およびガスバリア用コート材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11101199A JP2000290580A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | コーティング用組成物およびガスバリア用コート材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290580A true JP2000290580A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14294275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11101199A Withdrawn JP2000290580A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | コーティング用組成物およびガスバリア用コート材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000290580A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001081216A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
| JP2002307600A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルム |
| JP2009526088A (ja) * | 2005-10-28 | 2009-07-16 | サン・ケミカル・コーポレーション | 高い耐熱性を有するガスバリヤコーティング |
| US9598599B2 (en) | 2008-05-19 | 2017-03-21 | Sun Chemical, B.V. | Gas barrier coatings |
| JP2022128849A (ja) * | 2021-02-24 | 2022-09-05 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性積層体およびそれを用いた包装体 |
-
1999
- 1999-04-08 JP JP11101199A patent/JP2000290580A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001081216A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
| JP2002307600A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-23 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルム |
| JP2009526088A (ja) * | 2005-10-28 | 2009-07-16 | サン・ケミカル・コーポレーション | 高い耐熱性を有するガスバリヤコーティング |
| US9598599B2 (en) | 2008-05-19 | 2017-03-21 | Sun Chemical, B.V. | Gas barrier coatings |
| US9982148B2 (en) | 2008-05-19 | 2018-05-29 | Sun Chemical Corporation | Gas barrier coatings |
| JP2022128849A (ja) * | 2021-02-24 | 2022-09-05 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性積層体およびそれを用いた包装体 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DE60001764T2 (de) | Beschichtungsmittel und damit beschichtete Folien sowie Glas | |
| KR101126932B1 (ko) | 코팅용 조성물 및 하도제, 및 상기 조성물을 포함하는도막을 갖는 적층체, 광촉매 코팅 필름 및 성형체 | |
| JP4066135B2 (ja) | コーティング用組成物、その製造方法、硬化体、およびコーティングフィルム | |
| CN101120055B (zh) | 有机无机复合体 | |
| JP2000063753A (ja) | コーティング用組成物およびコーティングフィルム | |
| KR20060015336A (ko) | 응축이 없는 내스크래치성 코팅 시스템의 제조 방법 | |
| JP2006116461A (ja) | 可視光光触媒層を有する積層体および可視光光触媒コーティングフィルム | |
| JP2006116462A (ja) | 可視光光触媒組成物およびその製造方法、ならびに可視光光触媒コーティング膜および該コーティング膜を有する積層体 | |
| JP2000212509A (ja) | 塗膜の形成方法およびそれより得られる硬化体 | |
| JP2000063752A (ja) | コーティング組成物およびコーティングフィルム | |
| JP2000290580A (ja) | コーティング用組成物およびガスバリア用コート材 | |
| JP2000063750A (ja) | コーティング組成物およびコーティングフィルム | |
| JP2000351941A (ja) | 防汚性物品用コーティング組成物および防汚性物品 | |
| JP4324775B2 (ja) | 光触媒含有塗膜の下塗り用コーティング組成物および構造体 | |
| JPH1147688A (ja) | 樹脂成形品 | |
| JP2012116969A (ja) | コーティング用組成物 | |
| JP2924018B2 (ja) | コーティング用組成物 | |
| JP2005113028A (ja) | コーティング組成物および構造体 | |
| JP4596091B2 (ja) | コーティング組成物 | |
| JP2000063751A (ja) | コーティング用組成物およびコーティングフィルム | |
| JP2006068686A (ja) | 可視光光触媒組成物およびその製造方法、ならびに可視光光触媒コーティング膜および該コーティング膜を有する積層体 | |
| JP2000328000A (ja) | フィルム用コーティング組成物およびコーティングフィルム | |
| JP2003026997A (ja) | 上塗り用コーティング組成物および硬化体 | |
| JP2005113061A (ja) | 光触媒含有塗膜の下塗り用コーティング組成物および構造体 | |
| JP5041648B2 (ja) | 有機−無機複合体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |