JP2000290626A - エポキシ樹脂エマルジョン系接着剤 - Google Patents

エポキシ樹脂エマルジョン系接着剤

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JP2000290626A
JP2000290626A JP11095738A JP9573899A JP2000290626A JP 2000290626 A JP2000290626 A JP 2000290626A JP 11095738 A JP11095738 A JP 11095738A JP 9573899 A JP9573899 A JP 9573899A JP 2000290626 A JP2000290626 A JP 2000290626A
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Japan
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epoxy resin
resin emulsion
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acid
emulsion
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JP11095738A
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Seiji Tanimoto
征司 谷本
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐溶剤性に優れたエポキシ樹脂エマ
ルジョン系接着剤を得ること。 【解決手段】 水性媒体中において、エポキシ樹脂に、
分子中にアミノ基、カルボキシル基およびメルカプト基
から選ばれる少なくとも一種の官能基を有するビニルア
ルコール系重合体を反応させて得たエポキシ樹脂エマル
ジョン(A)とアミン化合物、チオール化合物、酸無水
物、イミダゾール類およびジシアンジアミドから選ばれ
る少なくとも一種の硬化剤(B)からなるエポキシ樹脂エ
マルジョン系接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ樹脂エマ
ルジョン系接着剤に関し、更に詳しくは、耐水性、耐溶
剤性に優れるエポキシ樹脂エマルジョン系接着剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は、各種基材に対する接着
性、耐熱性、耐食性、耐薬品性、電気特性、機械特性に
優れるため、塗料、接着剤、繊維処理剤等の広範な用途
に用いられている。エポキシ樹脂を上述の用途に使用す
る場合には、取り扱いを容易にするためにエポキシ樹脂
を、各種の低沸点溶剤に溶解した溶剤タイプのものが一
般的であったが、火災の危険性、人体への有害性、地球
環境への悪影響等の問題から、低沸点溶媒の使用が制限
されるようになり、近年、エポキシ樹脂に乳化剤を使用
して水中に分散させたエポキシ樹脂水分散物が開発され
実用化されている。例えば、特開昭54−15956号
公報、特開昭58−111831号公報、特公平6−1
02748号公報などには、強制乳化によるエポキシ樹
脂エマルジョンが記載されており、特開昭57−108
150号公報、特開昭61−243822号公報には、
エポキシ樹脂を変性して親水基を導入させ、自己乳化さ
せたものも提案されている。ところがこれらの公報で提
案されているエポキシ樹脂エマルジョンを用いて得られ
る接着剤は非水系エポキシ樹脂接着剤と比較して、硬化
物の耐水性、耐溶剤性、基材との密着性等の物性面で劣
る欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、上記の如き問題がない優れた耐水性、耐
溶剤性を発現するエポキシ樹脂エマルジョン系接着剤を
提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の好
ましい性質を有するエポキシ樹脂エマルジョン系接着剤
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、水性媒体中におい
て、エポキシ樹脂に、分子中にアミノ基、カルボキシル
基およびメルカプト基から選ばれる少なくとも一種の官
能基を有するビニルアルコール系重合体を反応させて得
たエポキシ樹脂エマルジョン(A)とアミン化合物、チオ
ール化合物、酸無水物、イミダゾール類およびジシアン
ジアミドから選ばれる少なくとも一種の硬化剤(B)から
なるエポキシ樹脂エマルジョン系接着剤が、目的とする
性能を備えたエポキシ樹脂エマルジョン系接着剤である
ことを見出し、本発明を完成させるにいたった。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエポキシ樹脂エマ
ルジョン系接着剤について詳細に説明する。本発明のエ
ポキシ樹脂エマルジョン系接着剤を構成するエポキシ樹
脂エマルジョン(A)の製造に使用されるエポキシ樹脂と
しては、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、メチル
レゾルシン、ピロカテコール、フロログルクシノールな
どの単核多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテ
ル化合物;ジヒドロキシナフタレン、ビフェノール、メ
チレンビスフェノール(ビスフェノールF)、メチレン
ビス(オルソクレゾール)、エチリデンビスフェノー
ル、イソプロピリデンビスフェノール(ビスフェノ−ル
A)、イソプロピリデンビス(オルソクレゾール)、テ
トラブロムビスフェノールA、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシクミルベンゼン)、1,4−ビス(4−ヒドロキ
シクミルベンゼン)、1,1,3−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラ(4−
ヒドロキシフェニル)エタン、チオビスフェノール、ス
ルホビスフェノール、オキシビスフェノール、フェノー
ルノボラック、オルソクレゾールノボラック、レゾルシ
ンノボラックなどの多核多価フェノール化合物のポリグ
リシジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ポリグリコール、チオジグリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物
などの多価アルコール類のポリグリシジルエーテル;マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル
酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪
族、芳香族または脂環族多塩基酸のグリシジルエステル
類およびグリシジルメタクリレートの単独重合体または
共重合体;N,N−ジグリシジルアニリン、ビス(4−
(N−メチル−N−グリシジルアミノ)フェニル)メタ
ン等のグリシジルアミノ基を有するエポキシ化合物;ビ
ニルシクロヘキセンジエポキシド、ジシクロペンタジエ
ンジエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカル
ボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシ
クロヘキシルメチル)アジペート等の環状オレフィン化
合物のエポキシ化物;エポキシ化ポリブタジエン、エポ
キシ化スチレン−ブタジエン共重合物等のエポキシ化共
役ジエン重合体、トリグリシジルイソシアヌレート等の
複素環化合物があげられる。
【0006】これらのエポキシ樹脂の中でも、特に、単
核多価フェノールまたは多核多価フェノールのポリグリ
シジルエーテルおよび脂肪族ポリグリシジルエーテルか
らなる群から選ばれた少なくとも一種のポリグリシジル
エーテル化合物を用いた場合、とりわけ、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(アルキリデンビスフェノールのポリ
グリシジルエーテル)を用いた場合に、耐食性、基材へ
の密着性などに優れるエポキシ樹脂エマルジョン系接着
剤が得られるので好ましい。
【0007】また、これらのエポキシ樹脂をポリエチレ
ンオキシド、ポリプロピレンオキシド等のポリアルキレ
ンオキシドのジグリシジルエーテル化合物等で変性して
自己乳化性を付与したものであってもよい。
【0008】本発明に用いられる、分子中にアミノ基、
カルボキシル基あるいはメルカプト基を有するビニルア
ルコール系重合体としては、分子内にアミノ基、カルボ
キシル基あるいはメルカプト基を含有するビニルアルコ
ール系重合体であれば特に制限はないが、とくに一級ま
たは二級アミノ基を有するビニルアルコール系重合体が
好適である。アミノ基、カルボキシル基あるいはメルカ
プト基を有するビニルアルコール系重合体の製造方法と
しては、例えば、 (1)ビニルホルムアミド、メチルビニルアセトアミド
等の、一級アミノ基または二級アミノ基を有するエチレ
ン性不飽和単量体、または加水分解等により一級アミノ
基または二級アミノ基を生成しうる官能基を有するエチ
レン性不飽和単量体と、酢酸ビニルとを共重合させた
後、けん化する方法; (2)アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基を有
する単量体と酢酸ビニルとを共重合させて得られたポリ
マーの側鎖のエポキシ基に、アミノ基あるいはカルボキ
シル基を有するメルカプタンを水酸化ナトリウム等を触
媒として付加反応させた後、けん化する方法; (3)ポリビニルアルコールの水酸基と反応しうる官能
基を分子内に有し、且つアミノ基あるいはカルボキシル
基を有する化合物をビニルアルコール系重合体に反応さ
せる方法; (4)無水マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基
を有する 単量体と酢酸ビニルとを共重合させた後、け
ん化する方法; (5)チオール酢酸の存在下にビニルエステル系単量体
を主体とするビニル系単量体を重合して得たビニルエス
テル系重合体を常法により、けん化する方法;等が挙げ
られる。
【0009】ビニルアルコール系重合体は、分子内にア
ミノ基、カルボキシル基あるいはメルカプト基以外の官
能基を有していても本発明の効果を損なわない限り差し
支えない。そのような官能基を与える単量体単位として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル
酸、(無水)フマル酸、(無水)マレイン酸、(無水)
イタコン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、
ビニルスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、メタクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、アクリル酸スルホプロピル、メタクリル酸
スルホプロピル、およびそれらのアルカリ塩、アクリル
アミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリ
ルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロ
リド、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラ
フルオロエチレン等が挙げられる。また、チオール酢
酸、メルカプトプロピオン酸等のチオール化合物存在下
で、酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体を重合する
ことによって得られる末端に官能基を有するポリマーで
も良い。
【0010】本発明に用いられる、分子中にアミノ基あ
るいはカルボキシル基を有するビニルアルコール系重合
体のアミノ基あるいはカルボキシル基含有量は、特に制
限はなく、重合度等により好適な範囲が変化するが、一
般に、0.1〜15モル%が好ましく、0.2〜10モ
ル%がより好ましい。アミノ基あるいはカルボキシル基
含有量が0.1モル%よりも少ない場合には、エポキシ
樹脂中のエポキシ基との反応性が低下し、安定にエポキ
シ樹脂を乳化できない場合がある。また、アミノ基ある
いはカルボキシル基の含有量が15モル%を越える場合
には、得られるエポキシエマルジョンの放置安定性が低
下し、系がゲル化する場合がある。
【0011】ビニルアルコール系重合体のケン化度は、
50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ま
しく、70モル%以上がさらに好ましい。ケン化度が5
0モル%未満の場合には、ビニルアルコール系重合体本
来の特長である水溶性が低下する。また、ビニルアルコ
ール系重合体の重合度は、JIS法による粘度平均分子
量が、100〜10,000であるのが好ましく、20
0〜8,000であるのがより好ましい。分子量が10
0未満の場合には、本発明の製造方法により得られるエ
ポキシエマルジョンの耐溶剤性、耐水性等が不十分であ
り、分子量が10,000を越える場合には、エポキシ
樹脂を乳化する際に系の粘度が高くなりすぎ安定に乳化
できない場合がある。
【0012】ビニルアルコール系重合体のエポキシ樹脂
に対する使用量は、エポキシ樹脂100重量部に対し、
0.2〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部で
ある。添加量が0.2重量部未満の場合には、乳化が安
定に行えない場合があり、使用量が20重量部を越える
場合には、得られたエポキシエマルジョンの放置安定性
が低下し、系がゲル化する場合がある。また、ビニルア
ルコール系重合体の添加は、通常水溶液にして行うが、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類;ジメチルホルムアミド、N
−メチルピロリドン等のアミド類等の有機溶媒と水の混
合溶媒に溶解させて添加しても良い。
【0013】本発明において、ビニルアルコール系重合
体としてメルカプト基を有するビニルアルコール系重合
体を使用する場合は、水性媒体中において、エポキシ樹
脂に、メルカプト基を有するビニルアルコール系重合体
を、アルカリ触媒の存在下に反応させることが好適であ
る。ここで用いるアルカリ触媒は特に限定されないが、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラ
ート、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチルアミン等が挙げられ
る。アルカリ触媒の使用量も特に限定されないが、通
常、ビニルアルコール系重合体100重量部に対して、
0.1〜10部が用いられる。使用量が0.1部未満で
あると、エポキシ樹脂とメルカプト基の反応が進みにく
い場合があり、10部より多くなると、エポキシ樹脂の
安定性に支障をきたす場合がある。また、メルカプト基
を有するビニルアルコール系重合体としては、分子片末
端にメルカプト基を有するビニルアルコール系重合体が
好適である。
【0014】エポキシ樹脂エマルジョンの製造方法とし
ては、エポキシ樹脂を、水性媒体中に乳化させる際に、
あるいは乳化させた後に、分子中にアミノ基、カルボキ
シル基およびメルカプト基から選ばれる少なくとも一種
の官能基を有するビニルアルコール系重合体を添加し、
反応させて、エポキシ樹脂エマルジョンを製造する方法
が好適である。エポキシ樹脂の乳化は、ホモミキサー、
ホモジナイザー等の乳化分散装置を用いて行われる。こ
の際、乳化温度に特に制限はないが通常5℃〜70℃で
行われる。
【0015】本発明に用いるエポキシ樹脂エマルジョン
(A)は、ビニルアルコール系重合体がアミノ基を含有す
るものである場合、一般的に、エポキシ樹脂とビニルア
ルコール系重合体単位が下記の一般式化1で表される構
造単位で結合されたポリマーを含有していると考えら
れ、それが本発明のエポキシ樹脂エマルジョン組成物の
良好な耐水性、耐溶剤性等に寄与していると想定され
る。
【0016】
【化1】
【0017】また、エポキシ樹脂を乳化する際に、界面
活性剤を併用しても構わない。界面活性剤としては、例
えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体等のノニオン性界面活性剤;ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、ジ(2−エ
チルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム等のアニオン
性界面活性剤等を用いることができる。
【0018】本発明の組成物に用いるエポキシ樹脂エマ
ルジョンは、通常、固形分濃度が約20〜65重量%に
調整されるが、これに限定されるものではない。また、
エマルジョン製造において有機溶媒を用いた場合、必要
に応じて、蒸留分離あるいはストリッピングをすること
により有機溶媒を除去することができる。
【0019】本発明の接着剤に用いる硬化剤(B)として
は、アミン化合物、チオール化合物、ジシアンジアミ
ド、酸無水物おとびイミダゾール類から選ばれる少なく
とも一種の硬化剤である。アミン化合物としては、エチ
レンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−
プロピレンジアミン、1,4−ブチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレン
トリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレン
ペンタミン、ジプロピレントリアミン、ジメチルアミノ
プロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン等の脂
肪族ポリアミン類、メンセンジアミン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミ
ン、N−3−アミノプロピルシクロヘキシルアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、2,4−ジアミノシ
クロヘキサン、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン、
1,3−ビス(アミノシクロヘキシルプロパン)、ビス
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、
1,4−ビス(エチルアミノ)シクロヘキサン等の脂環
族ポリアミン類、m−キシリレンジアミン、p−キシリ
レンジアミン、4−(1−アミノエチル)アニリン、メ
タフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジ
アミノジフェニルスルホン、ビス(3−エチル−4−ア
ミノ−5−メチルフェニルメタン)、1,4−ビス[2
−(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)プロピ
ル]ベンゼン等の芳香族ポリアミン類、N−アミノエチ
ルピペラジン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピ
ペラジン等のヘテロ環族ポリアミン類などのポリアミン
系硬化剤、これらポリアミン類とダイマー酸などのジカ
ルボン酸を定法によって反応させて得られるポリアミド
ポリアミン硬化剤などが挙げられる。アミン化合物とし
ては第3アミンも使用できる。第3アミンとしては、特
に制限はないが、トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、ジメチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)ウンデカンなどが主に用いられる。
【0020】本発明の接着剤に用いる硬化剤(B)のう
ち、チオール化合物としては、メルカプト基を2つ以上
有する化合物であれば特に制限はない。このような化合
物としては、例えば油化シェルエポキシ(株)製Capcur
e3-800,CapcureWR-6,EpomateQX11, EpomateQX40、旭電
化工業(株)製アデカハードナーEH316, アデカハード
ナーEH317等が挙げられる。
【0021】本発明の接着剤に用いる硬化剤(B)のう
ち、酸無水物としては、ドデセニル無水コハク酸、ポリ
アジピン酸無水物ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシ
ン酸無水物、ポリ(エチルオクタデカンニ酸)無水物、
ポリ(フェニルヘキサデカンニ酸)無水物等の脂肪族酸
無水物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキ
サヒドロ無水フタル酸、無水メチルハイミック酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ト
リアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘ
キセンジカルボン酸無水物等の脂環族酸無水物、無水フ
タル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリコ
ールビストリメリテート、グリセロールトリストリメリ
テート等の芳香族酸無水物等が挙げられる。
【0022】本発明の接着剤に用いる硬化剤(B)のう
ち、イミダゾール化合物も特に制限されないが、2−メ
チルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾールなどが挙げられる。第3
アミン、イミダゾール類は、酸無水物、チオール化合物
等他の硬化剤と併用する場合が多い。その他、硬化剤
(B)としては、ジシアンジアミドが挙げられる。
【0023】本発明のエポキシ樹脂エマルジョン系接着
剤は、必要に応じて他の水性エマルジョンを配合するこ
とができる。水性エマルジョンとしては特に制限はない
が、従来公知のウレタンディスパージョン、酢酸ビニル
重合体エマルジョン、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体エマルジョン、エチレン−
酢酸ビニル−第3級カルボン酸ビニルエステル共重合体
エマルション、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合
体エマルジョン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合
体エマルジョン、スチレンー(メタ)アクリル酸エステ
ル−ブタジエン共重合体エマルジョン等の酢酸ビニル系
樹脂エマルジョン、(メタ)アクリル酸エステル系エマ
ルジョン、ジエン系樹脂エマルジョンがあげられる。
【0024】また、必要に応じて、その乾燥性、セット
性、粘度、造膜性などを調整するために、トルエン、パ
ークレン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンなど
の各種有機溶剤、でんぷん、変性でんぷん、酸化でんぷ
ん、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、無水
マレイン酸/イソブテン共重合体、無水マレイン酸/ス
チレン共重合体、無水マレイン酸/メチルビニルエーテ
ル共重合体、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子
や尿素/ホルマリン樹脂、尿素/メラミン/ホリマリン
樹脂、フェノール/ホリマリン樹脂などの熱硬化性樹
脂、さらに、クレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウ
ム、木粉などの充填剤、小麦粉などの増量剤、ホウ酸、
硫酸アルミニウムなどの反応促進剤、酸化チタンなどの
顔料あるいはその他、消泡剤、分散剤、凍結防止剤、防
腐剤、防錆剤などの各種添加剤をも適宜添加することが
できる。
【0025】本発明により得られるエポキシ樹脂エマル
ジョン系接着剤は、コンクリート、セメントモルタル、
各種金属、木質材、皮革、ガラス、ガラス繊維等の各種
基材に対する接着剤として、広範な用途に使用すること
ができる。
【0026】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお以下の実施例及び比較例において「部」
および「%」は、特に断らない限り重量基準を意味す
る。
【0027】実施例1 アミノ基含有ポリビニルアルコール(ビニルホルムアミ
ドと酢酸ビニルを共重合した後けん化して得たポリビニ
ルアルコール:重合度350、けん化度98.5モル
%、一級アミノ基含有量1.5モル%、PVA-1)の5%
水溶液100gを20℃においてホモミキサーで強攪拌
しながら、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコー
ト828;油化シェルエポキシ製)100gを加え乳化
し、固形分濃度50.5%の安定なエマルジョンを得
た。得られたエポキシ樹脂エマルジョン100部に対し
て、アミン系硬化剤アデカハードナーEH-220(旭電化工
業製)30部を添加してエポキシ樹脂エマルジョン接着
剤を調整した。この接着剤を用いて以下の試験を行っ
た。結果を表1に示す。以下に示す条件で、2種類の被
着体を用いて接着試験をおこなった。 (接着条件) 被着体:軟質PVCシート1mm厚/ラワン合板(タイフ゜
1、5.5mm厚)アルミニウム板1mm厚/アルミニ
ウム板1mm厚 塗布量:10g/30×30cm 養生:塗布貼り合わせ後、ゴムハンドローラーで軽く圧
締し、3日間20℃65%RH下で養生 (試験条件) 常態強度:インチ幅に切り出し、そのまま180度剥離
(200mm/min) 耐水強度:20℃水浸漬24時間後、ぬれたまま180
度剥離(200mm/min) 耐溶剤接着強度:アセトン3時間浸漬後、180度剥離
(200mm/min)
【0028】実施例2 実施例1で用いたアミン系硬化剤を用いる代わりに、チ
オール系硬化剤アデカハードナーEH316(旭電化工業
(株)製)を用いた他は、実施例1と同様にして試験を
行った。結果を併せて表1に示す。
【0029】実施例3 実施例1で用いたアミン系硬化剤30部を用いる代わり
に、第3アミン化合物;トリス(ジメチルアミノメチ
ル)フェノール15部を用いた他は、実施例1と同様に
して試験を行った。結果を併せて表1に示す。
【0030】実施例4 実施例1で用いたアミン系硬化剤30部を用いる代わり
に、イミダゾール化合物;2−メチルイミダゾール10
部を用いた他は、実施例1と同様にして試験を行った。
結果を併せて表1に示す。
【0031】実施例5 実施例1で用いたアミン系硬化剤30部を用いる代わり
に、無水トリメリット酸10部を用いた他は、実施例1
と同様にして試験を行った。結果を併せて表1に示す。
【0032】実施例6 実施例1で用いたアミン系硬化剤30部を用いる代わり
に、ジシアンジアミド10部を用いた他は、実施例1と
同様にして試験を行った。結果を併せて表1に示す。
【0033】比較例1 実施例1で用いたアミン系硬化剤30部を用いない他
は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を併せて
表1に示す。
【0034】実施例7 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、アミノ基含有ポリビニルアルコール
(アリルグリシジルエーテルと酢酸ビニルを共重合した
後、2−アミノチオフェノールをNaOHを触媒として
付加し、さらにけん化することにより得たポリビニルア
ルコール:重合度500、けん化度97.5モル%、一
級アミノ基変性量1.0モル%、PVA-2)を用いた他
は、実施例1と同様にして、エポキシ樹脂エマルジョン
を得、試験を行った。結果を併せて表1に示す。
【0035】実施例8 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、アミノ基含有ポリビニルアルコール
(メチルビニルアセトアミドと酢酸ビニルを共重合した
後、けん化することにより得たポリビニルアルコール:
重合度750、けん化度87.5モル%、二級アミノ基
変性量2.5モル%、PVA-3)を用いた他は、実施例1と
同様にして、エポキシ樹脂エマルジョンを得、試験を行
った。結果を併せて表1に示す。
【0036】実施例9 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、カルボキシル基含有ポリビニルアルコ
ール(無水マレイン酸と酢酸ビニルを共重合した後、け
ん化することにより得たポリビニルアルコール:重合度
1700、けん化度98.5モル%、カルボキシル基変
性量2.5モル%、PVA-4)を用いた他は、実施例1と同
様にして、エポキシ樹脂エマルジョンを得、試験を行っ
た。結果を併せて表1に示す。
【0037】実施例10 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、メルカプト基含有ポリビニルアルコー
ル(チオール酢酸の存在下に酢酸ビニルを重合した後け
ん化して得たポリビニルアルコール:重合度1500、
けん化度96.0モル%、メルカプト基含有量1.5×
10-5当量/g、PVA-1)を用いた他は、実施例1と同
様にして、エポキシ樹脂エマルジョンを得、試験を行っ
た。結果を併せて表1に示す。
【0038】比較例2 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、無変性ポリビニルアルコール((株)
クラレ製PVA-117:重合度1700、けん化度98.5
mol%、PVA-5)を用いた他は、実施例1と同様にし
て、エポキシ樹脂エマルジョンの製造を試みたが、未乳
化分が生じ、安定なエマルジョンが得られなかった。
【0039】比較例3 実施例1で用いたアミノ基含有ポリビニルアルコールを
用いる代わりに、ノニオン性乳化剤((株)花王製エマルケ
゛ン985)を用いた他は、実施例1と同様にして、エポキ
シ樹脂エマルジョンを得、試験を行った。結果を併せて
表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂エマルジョン系接
着剤は、耐水性、耐溶剤性に優れるため、コンクリー
ト、セメントモルタル、各種金属、皮革、ガラス、ガラ
ス繊維等の各種基材に対する接着剤として広範な用途に
使用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中において、エポキシ樹脂に、
    分子中にアミノ基、カルボキシル基およびメルカプト基
    から選ばれる少なくとも一種の官能基を有するビニルア
    ルコール系重合体を反応させて得たエポキシ樹脂エマル
    ジョン(A)とアミン化合物、チオール化合物、酸無水
    物、イミダゾール類およびジシアンジアミドから選ばれ
    る少なくとも一種の硬化剤(B)からなるエポキシ樹脂エ
    マルジョン系接着剤。
  2. 【請求項2】 ビニルアルコール系重合体が、一級また
    は二級アミノ基を含有するビニルアルコール系重合体で
    ある請求項1記載のエポキシ樹脂エマルジョン系接着
    剤。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂エマルジョン(A)が、水性
    媒体中において、エポキシ樹脂に、分子中にメルカプト
    基を有するビニルアルコール系重合体を、アルカリ触媒
    の存在下に反応させて得たエポキシ樹脂エマルジョンで
    ある請求項1記載のエポキシ樹脂エマルジョン系接着
    剤。
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