JP2000290831A - 蛍光発色性ポリビニルアルコール系繊維 - Google Patents

蛍光発色性ポリビニルアルコール系繊維

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JP2000290831A
JP2000290831A JP11099682A JP9968299A JP2000290831A JP 2000290831 A JP2000290831 A JP 2000290831A JP 11099682 A JP11099682 A JP 11099682A JP 9968299 A JP9968299 A JP 9968299A JP 2000290831 A JP2000290831 A JP 2000290831A
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fluorescent
inorganic compound
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pva
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JP11099682A
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Yoichi Yamamoto
洋一 山本
Toshiaki Ikumine
寿昭 生峰
Hideki Kamata
英樹 鎌田
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光発色輝度・風合が高く、視認性・装飾性
に優れた繊維及び繊維構造物を提供する。 【解決手段】 蛍光発色性を有する1種以上の無機化合
物を含有する蛍光発色性ポリビニルアルコール系繊維と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光発色性ポリビニル
アルコール(PVA)系繊維及び該繊維を用いてなる繊
維構造物、さらに該繊維の製造方法に関し、特に蛍光発
色輝度が高く、視認性・装飾性に優れた繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、証券用紙などの偽造防止対策や、
壁紙やカーペットなどの室内装飾を目的として蛍光発色
性繊維を用いることが知られている。該繊維は、太陽光
下や通常の照明を設置した室内などの可視光線照射下で
は発光は視認されないが、暗所で紫外線を照射すること
により発光するものであり、該繊維を用いることにより
文字、図形、模様、形状等を浮き出させて視認させるこ
とが可能となる。蛍光発色性繊維を得る方法としては、
紫外線照射下において蛍光発色性を有する無機蛍光剤又
は有機蛍光剤を繊維に塗布・含浸する方法(特開平9―
67764号公報)や、蛍光剤を熱可塑性樹脂に添加し
て溶融紡糸する方法(特開平6―128807号公報)
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では繊維及び繊維構造物の風合が悪く、また長期間
の使用や摩擦によって蛍光剤が剥離する問題があった。
また後者の方法では、溶融紡糸法により繊維を紡糸して
いるために断糸が生じやすく、紡糸性の点から配合でき
る蛍光発色剤量に限界があった。そのため蛍光色の発光
輝度が低くなって発色性が不鮮明になりやすく、視認性
が不十分になる。以上のことから、前述の特開平6―1
28807号公報では発光発色剤の含有量を増加させる
ために蛍光剤を配合した樹脂を芯成分、蛍光剤未配合樹
脂を鞘成分とする芯鞘方複合繊維が提案され、鞘成分に
より曳糸性が改善されることが示されている。しかしな
がら、溶融紡糸においては断糸が生じ易いことからやは
り蛍光剤の配合量をそれほど増大させることができず、
しかも芯成分のみにしか蛍光剤が存在しないために、蛍
光発色輝度・発色性は低いものとなる。本発明の目的
は、風合が良好で蛍光発色輝度・発色性の高い繊維及び
該繊維からなる繊維構造物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 蛍光
発色性を有する1種以上の無機化合物を含有する蛍光発
色性ポリビニルアルコール系繊維、(2) 紫外線照射
下において蛍光を発する1種以上の無機化合物を含有す
る蛍光発色性ポリビニルアルコール系繊維、(3) 紫
外線照射下において蛍光を発する1種以上の無機化合物
及び顔料を含有する蛍光発色性ポリビニルアルコール系
繊維、(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光
発色性ポリビニルアルコール系繊維を用いてなる繊維構
造物、(5) (1)〜(3)のいずれかに記載の蛍光
発色性ポリビニルアルコール系繊維を用いてなる紙、に
関する。
【0005】
【発明の具体的な形態】本発明のPVA系繊維を構成す
るPVAは特に限定されず、他のユニットにより変性さ
れた変性PVA等を用いても構わない。PVAの平均重
合度は、湿式又は乾湿式紡糸するための紡糸原液の取扱
性及び繊維物性の点から300以上5000以下とする
のが好ましく、特に500以上3000以下とするのが
好ましい。耐水性等の点からケン化度は96%以上、更
に99%以上とするのが好ましい。
【0006】PVA系繊維は、湿式紡糸法、乾湿式紡糸
法、乾式紡糸法により紡糸できることから断糸等が生じ
にくく、よって無機化合物を多量に配合した蛍光発色性
の良好な繊維が得られる。溶融紡糸の場合、繊維構成樹
脂は紡糸時に溶融しているために硬い無機微粒子の影響
を受けやすく、容易に破断・断糸が生じて紡糸性が損わ
れるとともに、得られる繊維の機械的性能・品位は低い
ものとなる。また湿式紡糸等を行う場合においても、無
機化合物が凝集しやすく均一分散させた紡糸原液を製造
することは困難であり、そのため、断糸が生じたり繊維
の品位が損われやすくなる。しかしながら、本発明にお
いては、繊維構成樹脂としてPVAを用いているため、
PVAによるミセル化が行なわれて無機化合物の均一分
散性、紡糸原液安定性が顕著に向上し、所望の繊維を得
ることができる。
【0007】場合によっては、複合紡糸繊維(芯鞘型、
サイドバイサイド型、貼り合わせ型等)や混合紡糸繊維
(海島構造繊維)等にしてもかまわないが、輝度の高い
発色を得る点からは繊維表面近傍に発色性無機化合物を
含有させるのが好ましく、少なくとも発色性無機化合物
の一部が繊維表面から1μm以内の表層部に存在してい
るのが好ましい。
【0008】本発明に使用される蛍光発色性無機化合物
(以下、単に蛍光性無機化合物と称する場合がある)は
特に限定されず、たとえば紫外線照射下で蛍光を発する
無機化合物(蓄光性の化合物を含む)や可視光線によっ
て蓄光性蛍光を発する無機化合物などが使用できる、具
体的には白色、青、赤、緑等の蛍光色を発色するものが
挙げられる。偽装防止効果、発色コントロール容易性等
の点からは紫外線照射下で蛍光を発する無機化合物を用
いるのが好ましい。人体環境や発色効果発現容易性の点
からは波長1nm以上400nm未満、特に200nm
以上380nm以下の紫外線照射時に蛍光を発する無機
化合物が好ましい。
【0009】たとえば赤色を発色する無機化合物として
は、ユーロピウムで活性化したY23:Eu、YV
4:Eu、Y22S:Euが挙げられ、また緑色を発
色する無機化合物としてはZnS:Cu、AI、Zu
S:Cu、Zn2GeO4:Mn、Zn2GeO2:Mnが
挙げられる。また青色に発色する無機化合物としてはZ
nS:Ag、CaWO4、Sr5(PO43Cl:Eu、
Sr5(PO23Cl:Eu、(Ba、Sr、Eu)
(Mg、Mn)Al1017等が挙げられる。
【0010】なかでも均一分散性、蛍光発色性等の点か
ら、波長254nmの紫外線照射で鮮明な蛍光赤色を発
色するY23:Eu、波長365nmの紫外線照射で鮮
明な蛍光青色を発色する(Ba、Sr、Eu)(Mg、
Mn)Al1017、365nmの紫外線照射で鮮明な蛍
光青紫色を発色する(Zn、Cd)S:Cu、365n
m紫外線照射で鮮明な蛍光白色を発色する(ZnS:A
g+(Zn、Cd)S:Cu、Al)から選ばれる1種
以上の無機化合物を使用するのが好ましく、特にY
23:Eu及び/又は(ZnS:Ag+(Zn、Cd)
S:Cu、Al)を使用するのが好ましい。
【0011】蛍光発色剤として2種以上の蛍光性無機化
合物を併用してもよく、偽造防止効果の点からは2以上
の異なった波長を有する紫外線に対して蛍光を発する繊
維とするのが好ましく、蛍光を発する紫外線の波長が異
なる2種以上の蛍光性無機化合物を併用するのが好まし
い。具体的には波長254nmの紫外線照射下で蛍光赤
色を発現するY23:Euと、波長365nmの紫外線
照射下で蛍光白色を発現する(ZnS:Ag+(Zn、
Cd)S:Cu、Al)の組み合せが好適に挙げられ
る。またアントラキノン系やアセトフェノン系などの増
白剤を併用することもできる。
【0012】蛍光性無機化合物の粒子径は、大きければ
大きいほど蛍光発色の輝度が高くなるものの、紡糸原液
中での沈降安定性や紡糸性は低下しやすくなる。以上の
ことから、平均粒子径20μm以下、特に5μm以下と
するのが好ましく、発光輝度の点からは0.5μm以上
とするのが好ましい。一般に平均粒子径の小さいものは
市販されていないことから、場合によっては無機化合物
を粉砕して平均粒子径を小さくするのが好ましい。粉砕
方法は特に限定されないが、たとえば該無機化合物を水
中に分散させた後にセラミックボールを具備する湿式粉
砕機(アトライター等)を用いて湿式粉砕する方法が好
適に挙げられる。
【0013】無機化合物の割合は、10〜50重量%/
PVA,特に15〜45重量%/PVAとするのが好ま
しい。発光輝度の点からは無機化合物の配合量を増やす
のが好ましいが、紡糸原液中での沈降や紡糸性は低下す
ることになるので目的に応じて適宜配合量を検討するの
が好ましい。溶融紡糸方法を採用した場合には、紡糸性
等の点から無機化合物の配合量をせいぜい8重量%程度
にしかできないが、本発明においては溶融紡糸法以外の
紡糸法が採用可能であり、しかも無機化合物の均一分散
性効果に優れたPVAを用いていることから、無機化合
物の配合量が多くなっても紡糸性は損われにくく、発光
輝度が高く品位に優れた繊維が得られる。
【0014】PVA系樹脂及び無機化合物を配合して紡
糸原液を調製し、湿式紡糸法、乾湿式紡糸法又は乾式紡
糸法により繊維を製造すれば良い。紡糸原液におけるP
VA系樹脂の配合割合は8〜30重量%、特に10〜2
0重量%とするのが好ましい。PVA濃度が低すぎると
蛍光発色剤が沈降するため所望の繊維が得られにくくな
る。溶媒としては水を用いるのが好ましいが、場合によ
ってはジメチルスルホキシド等の有機溶媒を用いても構
わない。
【0015】紡糸原液中における無機化合物の沈降を抑
制し均一分散性を顕著に高める点からは、無機化合物を
含有する分散水を紡糸ノズルの直前でPVA水溶液に注
入し、直ちに攪拌して紡糸原液を均一混合させた後にノ
ズルより吐出させる方法を採用するのが好ましい。該方
法を採用することにより無機化合物が均一分散した繊維
をより効率的に製造できる。分散水は紡糸原液に注入す
るまで常に攪拌機によって沈降防止を行うのが好まし
い。またこのとき、無機化合物を含有する分散水に無機
化合物の均一分散性を高めるための分散剤を添加してお
くのがより好ましい。該分散水の無機化合物濃度は、均
一分散性等の点から20〜40重量%とするのが好まし
く、該分散水を添加するとPVA水溶液のPVA濃度が
小さくなることから、予めPVA水溶液濃度を所望の濃
度より3〜5%程度高く設定しておくのが好ましい。
【0016】また無機化合物の凝集を抑制し水中分散性
を改善する点から、紡糸原液に各種の界面活性剤を添加
するのが好ましい。また界面活性剤を添加することによ
り、口金寿命の延長や繊維の延伸性の向上等の優れた効
果も得られる。界面活性剤の添加量は、20重量%以下
/紡糸原液、特に0.1〜5重量%とするのが好まし
い。
【0017】また、可視光領域で繊維を着色させるため
紡糸原液に顔料を添加しても構わない。特に蛍光発色剤
の発光色と異なる色の顔料を添加すると、可視光照射下
に発現する色と紫外線照射下で発色する蛍光色を変える
ことができ、装飾効果及び偽装防止効果の点でより優れ
た効果が得られる。顔料としては、PVA及び蛍光発色
剤を含む紡糸原液中で安定に分散でき、かつ安定に紡糸
できるものであれば特に限定されない。顔料の添加量は
紡糸安定性及び着色性の点から0.01〜5重量%/P
VA、特に0.1〜3重量%とするのが好ましい。該顔
料としては、波長400nm以上780nm以下の可視
光線下で発色するものが好ましい。
【0018】該紡糸原液を、湿式紡糸法、乾式紡糸法又
は紡糸ノズルと凝固浴間に空気や不活性ガス等を満たし
たエアギャップを有する乾湿式紡糸法により紡糸するこ
とにより所望の蛍光発色性PVA系繊維が得られる。紡
糸安定性の点からは湿式紡糸法を採用するのがより好ま
しい。湿式紡糸又は乾湿式紡糸を行う場合にはノズルか
ら吐出された糸篠を凝固浴に浸漬させればよい。凝固能
を有する物質としては、硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸
アンモニウム、炭酸ナトリウムなど脱水能を有する塩類
が好適に使用できる。凝固液濃度は100g/リットル
から飽和濃度まで選択できるが、飽和濃度に近いものが
脱水凝固能が高く好適に使用できる。凝固浴濃度は20
〜70℃、特に30〜50℃とするのが好ましい。
【0019】凝固浴から糸篠を離浴させた後、定法にし
たがって所定の繊維太さになるまで延伸すれば良い。好
適な方法としては離浴後に1〜4倍程度のローラー延伸
を行い、ついで凝固浴と同程度の脱水凝固能を有する5
0〜100℃の浴中で1〜4倍低での湿熱延伸を行った
後、乾燥させて所望により延伸・熱処理等を行う方法が
挙げられる。また必要に応じて耐水性を向上させるため
のホルマール化処理等を行うこともできる。
【0020】蛍光発色した繊維の視認性は蛍光無機化合
物の添加量により大きく影響されるが、繊維の太さによ
っても大きく影響される。繊維の直径は適宜設定すれば
良いが視認性の点からは直径を大きくするのが好まし
い。具体的には直径20〜30μm程度以上、すなわち
5d以上とするのが好ましい。乾式紡糸法を採用した場
合には直径25μm以上の繊維が製造可能なだけでな
く、直径1mm以上のモノフィラメントを製造できる。
また得られた繊維を抄紙して紙とする場合のように、細
径の繊維が好ましい場合には湿式紡糸法又は乾湿式紡糸
法を採用するのが好ましく、直径5〜60μm程度の繊
維を効率的に製造できる。繊維径が大きすぎるものは抄
紙性に劣るために紙料としては好ましくない。なお溶融
紡糸法では断糸が生じやすいためにこのような細繊度の
繊維を製造することは困難である。
【0021】本発明によれば、高い輝度で鮮明に蛍光を
発し、かつ品位・風合に優れ膠着などが生じていない繊
維が得られ、該繊維はあらゆる用途に使用できる。たと
えば産資用、衣料用、医療用、農業用資材、リビング資
材、雑貨等が挙げられ、具体的にはカーテン、垂幕、壁
紙、証券用紙等の偽造防止紙などに使用できる。
【0022】本発明の繊維はそのまま用いてもかまわな
いが、あらゆる繊維構造物に加工できる。具体的にはカ
ットファイバー、糸(紡績糸、フィラメントヤ−ン)、
紐状物、ロープ、布帛(織編物、不織布等)等に加工で
きる。このとき本発明のPVA系繊維以外の繊維と併用
していてもかまわない。併用可能な繊維は特に限定され
ないが、可染性微粒子を含まない他のPVA系繊維、ポ
リエステル系繊維(全芳香族ポリエステル繊維を含
む)、ポリアミド系繊維、ポリビニルアルコ−ル−エチ
レン共重合体からなる繊維、セルロ−ス系繊維、綿、麻
等が挙げられる。
【0023】なかでも、本発明の繊維は親水性が高く膠
着が生じていないことから水分散性に優れており、しか
も高い接着効果を有することから紙料として好適であ
る。該繊維を紙料として抄紙して所望の紙とすればよ
い。このときパルプなどの一般的な紙材料やバインダー
繊維等と併用することも可能であり、得られる紙は従来
の紙の特性を損うことなく、紫外線照射下で高輝度に発
色する性能を付加できることから顕著な効果が得られ
る。得られた紙は、たとえば偽造防止紙、壁紙等の装飾
用紙等として好適であり、特に証券用紙等の偽造防止紙
として優れたものである。
【0024】
【実施例】以下に本発明を、実施例を用いてより具体的
に説明するが、本発明はそれにより限定されない。 [平均粒径 μm]電子顕微鏡で5,000〜20,0
00倍に拡大した繊維断面において観察される微粒子に
ついて、微粒子形状が真円又は略円の場合は直径を、非
円形の場合はその長径を計り、一断面内に存在する微粒
子径の平均値を取り、これを5か所以上の断面において
行ないその平均値をとる。また、微粒子分散液の状態の
ものは、マイクロトラック粒度分布測定装置を用い、粒
度分布を測定し、その最高ピーク点粒度(MV値)を平
均粒径とする。 [無機化合物含有量(対PVA添加率) 重量%]あら
かじめ秤量されたPVA系繊維を熱水で溶解し、溶解液
をテフロン製メンブランフィルタ−又は限外濾過膜で濾
過し、無機化合物を分離・乾燥して含有量を求めた。
【0025】[実施例1]紫外線照射下において蛍光を
発する構造式Y23:Euの蛍光無機化合物(化成オプ
トニクス社製「P22−RE1」)30重量部と、水分
散剤(花王株式会社製「デモールP」、純分20重量
%)7.5重量部を、水62.5重量部に添加して蛍光
無機化合物30重量%の水分散液を作製した。次いで該
水分散液をセラミックボールを具備する湿式ボールミル
中で無機化合物の平均粒径が約1μmとなるまで湿式粉
砕した
【0026】PVA(ケン化度99.9モル%、粘度平
均重合度1700)濃度18重量%のPVA水溶液10
0重量部に、該粉砕蛍光性無機化合物濃度30重量%の
分散液18重量部を注入攪拌してPVA濃度16重量%
の紡糸原液を調整後、直ちにホ−ル数2000のノズル
から温度40℃、芒硝濃度420g/リットルの凝固液
に吐出して糸篠を形成した。次いで得られた糸篠をロ−
ラ−延伸(延伸倍率2倍)し、その後95℃の飽和芒硝
浴中で1.5倍の湿熱延伸した後に160℃で乾燥し、
さらに220℃で熱処理を行って捲き取った。紡糸性は
良好であり断糸等も実質的に生じず効率的に紡糸でき、
また蛍光性無機化合物は繊維内で均一に分散していた。
次に該糸篠を枷にして25℃の流水中で1時間含有芒硝
を洗浄し、乾燥機中で乾燥して単繊維繊度10dの繊維
を製造した。得られた繊維は蛍光性無機化合物を30重
量%/PVA含有するものであり、膠着等は生じておら
ず風合は良好であり、さらに可視光下で白色、254n
mの紫外線照射下では鮮明な蛍光赤色を発色した。
【0027】[実施例2]蛍光発色剤として(Ba、S
r、Eu)(Mg、Mn)Al1017で示される無機化
合物(化成オプトニクス社製「LP−B2」)を用いた
以外は実施例1と同様に蛍光発色剤30重量%の水分散
液を作製して湿式粉砕した PVA(ケン化度99.9モル%、粘度平均重合度17
00)濃度18重量%のPVA水溶液100重量部に、
得られた粉砕蛍光性無機化合物濃度30重量%の分散液
12重量部を注入後攪拌してPVA濃度16重量%の紡
糸原液を調整し、以降は実施例1と同様に10dの繊維
を製造した。紡糸性は良好であり断糸等も実質的に生じ
ず効率的に紡糸でき、また蛍光性無機化合物は繊維内で
均一に分散していた。得られた繊維は蛍光発色剤を20
重量%/PVA含有するものであり、膠着等は生じてお
らず風合は良好であり、さらに可視光下で白色、365
nmの紫外線照射下では鮮明な蛍光青色を発色した。
【0028】[実施例3]蛍光発色剤として(Zn、C
d)S:Cuで示される無機化合物(化成オプトニクス
社製「P7―Y1」)を用いて実施例1と同様に蛍光発
色剤30重量%の水分散液を作製して湿式粉砕した PVA(ケン化度99.9モル%、粘度平均重合度17
00)濃度18重量%のPVA水溶液100重量部に、
得られた粉砕蛍光性無機化合物濃度30重量%の分散液
24重量部を注入攪拌し、PVA濃度16重量%の紡糸
原液を調整した以外は実施例1と同様に10dの繊維を
製造した。紡糸性は良好であり断糸等も実質的に生じず
効率的に紡糸でき、また蛍光性無機化合物は繊維内で均
一に分散していた。得られた繊維は蛍光発色剤を40重
量%/PVA含有するものであり、膠着等は生じておら
ず風合は良好であり、可視光下で白色、365nmの紫
外線照射下では鮮明な蛍光青紫色を発色した。
【0029】[実施例4]蛍光発色剤として(ZnS:
Ag+(Zn、Cd)S:Cu、Al)で示される無機
化合物(化成オプトニクス社製「P4−K」)を用いた
以外は実施例1と同様に蛍光発色剤30重量%の水分散
液を作製して粉砕した。PVA(ケン化度99.9モル
%、粘度平均重合度1700)濃度18重量%のPVA
水溶液100重量部に、該粉砕蛍光性無機化合物濃度3
0重量%の分散液18重量部、オレンジ色の顔料(大日
精化工業株式会社製)を0.5重量部を注入攪拌してP
VA濃度16重量%の紡糸原液を調製し、実施例1と同
様に単繊維繊度10dの繊維を製造した。紡糸性は良好
であり断糸等も実質的に生じず効率的に紡糸でき、また
蛍光性無機化合物は繊維内で均一に分散していた。得ら
れた繊維は蛍光発色剤を30重量%/PVA含有するも
のであり、膠着等は生じておらず風合は良好であり、可
視光下でオレンジ色、365nmの紫外線照射下では鮮
明な蛍光白色を発色した。
【0030】[実施例5]構造式Y23:Euで示され
る無機化合物からなる蛍光発色剤(化成オプトニクス社
製「P22−RE1」)30重量部と、水分散剤(花王
株式会社製「デモールP」、純分20重量%)7.5重
量部を、水62.5重量部に添加して蛍光発色剤30重
量%の水分散液を作製した。次いで該水分散液をセラミ
ックボールを具備する湿式ボールミル中で、蛍光発色剤
の平均粒径が約1μmとなるまで湿式粉砕した。また同
様の方法で構造式(ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:
Cu、Al)で示される無機化合物(化成オプトニクス
社製「P4−K」)の水分散液を製造し平均粒径が約1
μmとなるまで湿式粉砕した。
【0031】PVA(ケン化度99.9モル%、粘度平
均重合度1700)濃度18重量%のPVA水溶液10
0重量部に、該粉砕蛍光性無機化合物濃度30重量%の
各分散液を12重量部づつ注入後攪拌し、PVA濃度1
6重量%の紡糸原液を調整後、実施例1と同様に単繊維
繊度10dの繊維を製造した。紡糸性は良好であり断糸
等も実質的に生じず効率的に紡糸でき、また蛍光性無機
化合物は繊維内で均一に分散していた。得られた繊維は
各蛍光性無機化合物を20重量%/PVAづつ含有する
ものであり、膠着等は生じておらず風合は良好であり、
可視光下で白色、254nmの紫外線照射下では鮮明な
蛍光赤色、365nmの紫外線照射下では鮮明な蛍光白
色を発色した。該繊維は2つの異なった波長の紫外線に
対して異なった蛍光を発するものであり、偽造防止効果
等に極めて優れたものであった。
【0032】[比較例1]蛍光発色剤を紡糸原液中に添
加しない以外は実施例4と同様にして紡糸原液を作製し
湿式紡糸を行った。本糸篠の太さは単糸10デニールで
可視光下でオレンジであるが、365nmの紫外線を照
射しても蛍光を発しなかった。
【0033】[実施例6〜10]実施例1〜5において
得られたそれぞれのPVA系繊維を用いて紙を製造し
た。まず試料繊維を繊維長約2mmにカットして温度1
8℃の水に分散させ、次いでPVAバインダー繊維(株
式会社クラレ製「VPB105−1×3」単繊維繊度1
d、繊維長3mm)を紙料全重量の15重量%となるよ
うに添加し、均一に攪拌混合して、固形分濃度0.4重
量%のスラリーを調整した。かかるスラリーを用いてT
APPI式抄紙機に供給して抄造した後、120℃のシ
リンダードライヤーを用いて乾燥し、坪量30g/m2
の紙を製造した。実施例で得られた繊維はいずれも単繊
維間の膠着が生じておらず、水分散性に優れたものであ
り品位の高い紙が得られた。またいずれも紫外線照射下
で輝度の高い蛍光色を発現し、壁紙等の装飾用の紙や証
券用紙等の偽造防止処理紙として好適なものであった。
特に実施例5で得られた繊維を用いたものは2つの異な
った波長の紫外線に対して異なった蛍光を発するもので
あり、偽造防止効果等に一層優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 13/16 D21H 13/16 21/48 21/48 Fターム(参考) 4J002 BE021 DA076 DA096 DA116 DE086 DE096 DE146 DG026 DH056 FD096 GK01 HA04 4L035 AA04 BB03 BB06 BB16 BB72 BB81 BB89 BB91 CC01 EE07 FF01 FF05 HH10 JJ01 JJ05 JJ10 KK01 KK06 KK08 4L055 AF21 AF43 AH02 FA12 GA23 GA37 GA45

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光発色性を有する1種以上の無機化合
    物を含有する蛍光発色性ポリビニルアルコール系繊維。
  2. 【請求項2】 紫外線照射下において蛍光を発する1種
    以上の無機化合物を含有する蛍光発色性ポリビニルアル
    コール系繊維。
  3. 【請求項3】 紫外線照射下において蛍光を発する1種
    以上の無機化合物及び顔料を含有する蛍光発色性ポリビ
    ニルアルコール系繊維。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光発
    色性ポリビニルアルコール系繊維を用いてなる繊維構造
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光発
    色性ポリビニルアルコール系繊維を用いてなる紙。
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