JP2000290849A - 染色されたバラ系アラミド短繊維を含む紡績糸およびそれを用いてなる布帛 - Google Patents
染色されたバラ系アラミド短繊維を含む紡績糸およびそれを用いてなる布帛Info
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Abstract
を用いてなる布帛の染色性や耐光性不良を解消し、優れ
た耐切創性や耐摩耗性と耐熱性を有しかつ、濃色など多
種の色相に染色可能であり、鮮明な発色性を有する紡績
糸および布帛、さらにはそれらからなるスポーツ衣料、
アウトドア衣料、作業衣等を提供する。 【解決手段】染色されたパラ系アラミド短繊維と合成繊
維短繊維とを含む紡績糸において、染色されたパラ系ア
ラミド短繊維が紡績糸に占める割合が3〜20重量%で
あることを特徴とする紡績糸。
Description
耐切創性、耐摩耗性、耐熱性に優れた紡績糸および該紡
績糸を用いてなる布帛に関するものである。さらに、詳
しくは過酷な環境下で着用するアウトドア衣料でカラフ
ルなスポーツ衣料などにおいて有用な紡績糸および該紡
績糸を用いてなる布帛に関するものであるものである。
ポーツ、フィッシングやスノーボードなどの参加人口の
伸びが著しく、それに伴って衣料用素材も従来以上に鋭
利な刃物やスキーのエッジなどに対する耐切創性や耐摩
耗性、さらには煙草の火や火花に対する耐熱性などの機
能性を一層向上したもので、かつ色彩豊かなものが望ま
れている。
高いパラ系アラミド繊維100%のフィラメント糸や紡
績糸を部分的に使用して交織としたものとして、実公平
1−36600号公報や特公昭62−26900号公報
があるが、いずれも引裂強度の改良のみが得られるもの
で、耐熱性や耐切創性は改良されていない。かつ、これ
らの糸の交織部分は染まらないため、筋条に見える欠点
がある。
メント糸や紡績糸を100%使いで織物にしたものとし
て、特願平1−112993号公報があるが、この場合
は、引裂抵抗性や耐切創性は大幅に向上しているが、従
来のパラ系アラミド繊維は染色できないという欠点があ
る。また、ポリエステル短繊維にパラ系アラミド短繊維
を少量(5〜15重量%)混紡したものとして、特開平
6−220730号公報があるが、パラ系アラミド繊維
が染まらないため色の鮮明性が劣るのでカラフルな色
や、濃色などの染色はできないという欠点がある。
ル混紡織物であるから分散染料で染色されるが、従来の
パラ系アラミド繊維は染着せず、本来の黄色を示してい
るので布帛全体として鮮やかな発色は望めなかった。ま
た、淡色に染めた場合の耐光性が劣るという欠点があ
る。すなわち、パラ系アラミド繊維そのものは黄色を示
しており光によって変色する。JIS L 0842に
よるパラ系アラミド繊維の耐光堅牢度は1級以下であ
る。そのため、前記の分散染料で染色した布帛の耐光堅
牢度はパラ系アラミド繊維の変色の影響をうけ、特に布
帛全体を淡色に染色したものの耐光性が劣る。
は、耐切創性、耐摩耗性や耐熱性に優れているが結晶性
が高く、他の汎用繊維に適用される染色技術により染色
するのが困難であり、パラ系アラミド繊維の染色はほと
んど実施されていないのが現状であり、次のような改善
手段の提案がなされている。
して、特開昭63−256765号公報、濃硫酸の紡糸
浴中に染料または顔料を分散させる原着法として、特開
平1−111014号公報、染色促進剤に接触させるこ
とにより、カチオン染色可能なパラ系アラミド繊維を得
るものとして、特開平2−41414号公報、3,4,
オキシジフェニルテレフタルアミドを共重合したアラミ
ド系繊維を分子量400以下の分散染料の水分散液で1
60℃以上に加熱し染色するものとして、特開平5−2
09372号公報がそれぞれ提案されている。
る色相、染着度の範囲が限られ、濃色染めが困難であり
従来の染色設備が使用できないなどの問題を有してい
た。
系アラミド繊維の混紡糸およびおよびそれを用いてなる
布帛の染色性や耐光性不良を解消し、優れた耐切創性や
耐摩耗性と耐熱性を有しかつ、濃色など多種の色相に染
色可能であり、鮮明な発色性を有する紡績糸および布
帛、さらにはそれらからなるスポーツ衣料、アウトドア
衣料、作業衣等を提供することである。
性、耐切創性、耐熱性に優れた紡績糸は上記課題を解決
するために次の構成を有する。すなわち、 (1)染色されたバラ系アラミド短繊維と合成繊維短繊
維とを含む紡績糸において、染色されたバラ系アラミド
短繊維が紡績糸に占める割合が3〜20重量%であるこ
とを特徴とする紡績糸。
ェニレンテレフタルアミド短繊維であることを特徴とす
る前記(1)に記載の紡績糸。
合成繊維短繊維を含む紡績糸において、染色前のパラ系
アラミド繊維の引張強度が15/d以上であり、結晶サ
イズ(110方向)が30〜55オングストロームであ
り、染色前の水分含量を常に8%以上に維持して形成さ
れた染色可能なパラ系アラミド短繊維からなることを特
徴とする前記(1)または(2)に記載の紡績糸。
はポリアミドであり、紡績糸に占めるポリエステル短繊
維またはポリアミド短繊維の割合が7〜85重量%であ
ることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記
載の紡績糸。
5以上の固有粘度(ηinh)を持つポリパラフェニレ
ンテレフタルアミド(PPTA)と濃硫酸から紡糸用ド
ープをつくり、該ドープを紡糸口金の細孔を通して一旦
空気中に紡出し、直ちに水中に導き凝固させ、高強度、
高弾性率のフィラメントを形成する工程と、該フィラメ
ントに捲縮を与えカットしてステープルにする工程と該
ステープルを染色する工程を連続することなく別々の工
程で実施する方法において、染色前のパラ系アラミド短
繊維の引張強度が15/d以上であり、結晶サイズ(1
10方向)が30〜55オングストロームであり、染色
前の水分含量を常に8%以上に維持して形成されたもの
であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか
に記載の紡績糸。
合成繊維短繊維の単繊維繊度が2.5デニール以下であ
ることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記
載の紡績糸。
載の紡績糸を用いてなる布帛。
アラミド繊維は、一般の合成繊維より強度、耐熱性がは
るかに高く、伸度はほとんどない。従って、摩耗材、パ
ッキン、ベルト、ケーブル、タイヤ、ホースなどといっ
た主に産業資材分野や防護手袋、エプロンなど防護衣
料、また、一般衣料分野への展開も試みられているが、
染色が困難であり、耐光性が劣るため大きな障害になっ
ている。
は、近年の後加工技術の高度化とも相俟って、高質化お
よび高機能化が一層進み衣料用分野に幅広く使われてい
る。ところが、このパラ系アラミド繊維を短繊維の状態
で一般の合成繊維ステープルに少量混紡しただけで、驚
くべきことに耐切創性や耐磨耗性さらに耐熱性まで飛躍
的に向上する。ここに本発明の染色可能なパラ系アラミ
ド短繊維を使用することにより今まで困難であった、濃
色や多種のカラフルな色相に染色が可能になる。
の淡色染めにおける耐光性が向上して淡色系統の多い夏
物衣料などへの展開が可能となるのである。
系アラミド繊維は、5以上の固有粘度(ηinh)を持
つPPTAと濃硫酸から紡糸用ドープをつくり、該ドー
プを紡糸口金の細孔を通して一旦空気中に紡出し、直に
空気中に導き凝固させ、高強度、高弾性率のフィラメン
トを形成する工程と、該フィラメントを染色する工程を
連続することなく別々の工程で実施する方法において、
染色前のパラ系アラミド短繊維の引張強度が15g/d
以上であり、結晶サイズ(110方向)が30〜55オ
ングストロームであり、染色前の水分含量を常に8%以
上に維持することによって製造することができる。
h)は次の方法によって測定したものである。
0.5gのポリマー)であり、そしてηrel(相対粘
度)は、毛細管粘度計を用いて30℃で測定したときに
ポリマー溶液が示す流れ時間とその溶媒が示す流れ時間
との間の比率である]で固有粘度(IV)を定義する。
本発明における固有粘度値は、濃硫酸(96%H2 SO
4 )を用いて測定した値である。
張強度が15g/d以上、破断伸度が2〜5%であるこ
とが望ましい。
フタル酸とパラフェニレンジアミンを重縮合して得られ
る重合体であるが、少量のジカルボン酸およびジアミン
を共重合したものも使用できる。本発明の染色可能なパ
ラ系アラミド繊維は、5以上の固有粘度(ηinh)を
持つPPTAと濃硫酸から光学異方性ドープをつくり、
該ドープを紡糸口金の細孔を通して一旦空気中に紡出
し、直ちに水中に導き凝固させ、ネルソンローラに導い
て水酸化ナトリウム水溶液で中和処理し、水洗工程を経
てホットロールによってわずかに乾燥し、フィラメント
としてチューブに巻き取る工程を途切れることなく通過
させて得られる。巻き取ったパラ系アラミド繊維は、染
色工程までの間に乾燥しないようポリエチレンフィルム
などによって包装される。また巻き取ったパラ系アラミ
ド繊維に捲縮を付与しカットしてステープルとなし染色
工程までの間に乾燥しないようポリエチレンフィルムな
どに密閉する。
nh)は5以上が望ましい。固有粘度(ηinh)が5
未満では、高強度、高弾性率の繊維物性が得られにく
い。
ズ(110方向)が、30〜55オングストロームであ
り、かつ水分量が常に8%以上であることが重要であ
る。結晶サイズが30オングストローム未満では繊維の
緻密化が不十分で高強度、高弾性率の繊維物性が得られ
ないし、また、55オングストロームを越えると染色が
困難となる。
以下に乾燥した履歴を持たないということである。水分
量が8%より少なくなるように乾燥すると構造が緻密と
なり、染色が困難となる。再び水分を付与しても染色性
は回復しない。好ましくは、パラ系アラミド繊維の水分
率は15〜48%が望ましい。このような水分率にする
には、紡糸したパラ系アラミド繊維を、100〜150
℃で5〜20秒間低温乾燥することが望ましい。乾燥温
度が100℃未満では水分の除去が難しく、チューブに
巻き取った後の扱いに問題を生じる。150℃を越える
と結晶化が進み、染色が困難になる。水分率が50%を
越えると糸道ガイドの抵抗が増しフイラメントの巻き取
りが困難となる。本発明においては、このような物性を
有するパラ系アラミド繊維を染色処理する染色の方法
は、特殊な設備や特殊な方法を必要とせず、既存の合成
繊維の染色設備を用いることができる。適量の染料と助
剤および酸を加えてPHを調整し、60℃で染色を開始
し、60分間で130℃に昇温し30分間染色すること
によって達せられる。染料はカチオン染料、分散染料等
を用いることができるが、緻密な構造にも浸透しやすい
カチオン染料が望ましい。
をクリンパーにかけて、捲縮を与え、紡績に適した長
さ、たとえば通常スクエアカットにより、1.5〜6イ
ンチにカットして着色したパラ系アラミド繊維ステープ
ルを得ることができる。
チのバリアブルカットによっても行なわれ、長繊維を把
持した一対以上のローラ間の速度差によってカットする
牽切方式によりステープル化する方式によってもよい。
染色加工はステープル化前のフィラメントまたはサブト
ウあるいは、ステープル化の後でもよい。
維をダークグリーンに染色した染色方法の一例について
述べる。
重量%を示す。g/1は調合した染浴1リットルに対す
る助剤の重量割合を示す。
を表す]浴比1:15、60℃で染色を開始し、60分
間で130℃に昇温し、30分間染色した。染色後、非
イオン活性剤と還元剤からなる浴で、80℃20分間還
元洗浄し、脱水乾燥後、静電気防止、紡績性向上を目的
に界面活性剤を侵漬法にて付与した。JIS L 08
42による染色堅牢度は3級でパラ系アラミド繊維とし
ては極めて高いレベルであった。
して、染色されたパラ系アラミド繊維について述べた
が、本発明において用いられるパラ系アラミド繊維と
は、例えばポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維
や、コポリパラフェニレン−3,4,オキシジフェニレ
ンテレフタルアミド繊維などの15g/d以上の強度を
持つ高強度のパラ系アラミド繊維である。これらのパラ
系アラミド繊維からなる染色されたパラ系アラミド短繊
維は、通常の紡績方法であるソ毛紡績、短繊維紡績など
で使用できる。
パラ系アラミド短繊維の混率は、97:3〜80:20
の範囲にするものである。パラ系アラミド短繊維が3重
量%未満では煙草の火や摩耗熱に対する耐熱性が得られ
ない。一方、パラ系アラミド短繊維が20重量%を越え
ると耐切創性や引裂強力が低下する。ただし、パラ系ア
ラミド短繊維の混紡率がさらに高くなって60重量%を
越えると、表1の混紡率と糸強力の関係からも明らかな
ように、再び耐切創性や引裂強力は向上する。この挙動
はつぎのように説明できる。パラ系アラミド繊維の破断
伸度(2〜5%)とナイロン、ポリエステルなどの合成
繊維の破断伸度(約35%)の差が大きいために、引張
りによる混紡糸の破断時において、伸度の低いパラ系ア
ラミド繊維に応力が集中し、パラ系アラミド繊維が切断
し、つぎに伸度の高い合成繊維が切断する。よってこれ
らの混紡糸を構成する繊維の和とはならない。パラ系ア
ラミド繊維の混紡率約30%において混紡糸の強力は最
低値を示す、パラ系アラミド繊維が60%以上におい
て、強度の高いパラ系アラミド繊維の寄与が顕著とな
る。
品は紡績加工性が低下し、また風合いの粗硬感が高くな
り一般衣料として望ましくない。
維および本発明の染色可能なパラ系アラミド繊維のいず
れも2.5d以下にすることが好ましい。単繊維繊度が
2.5dを越えると紡績糸を構成する繊維本数が少なく
なるため、30S /1番手より細い紡績糸が生産しにく
くなり、衣料用布帛への展開が制限されるので好ましく
ない。むしろ、単繊維繊度は、パラ系アラミド繊維の曲
げ剛性率が高いため、細い方がよい。
ステル、アクリルのいずれでもよいが、寸法安定性、セ
ット性、多様性、生産性などの面でポリエステルが、耐
摩耗性、染色性の面でポリアミドが最適である。
引張強度15〜30g/d、破断伸度2〜5%、熱分解
開始温度500℃の物性を有するものである。
しては、本発明の糸を、(イ)経糸、緯糸の両方に使
う、(ロ)経糸のみに使う、(ハ)緯糸のみに使うなど
があげられる。また、編物を設計する方法としては本発
明の糸を(ニ)100%使う、(ホ)生地の片側のみに
配置するように普通糸と交編するなどがあげられる。
の好ましい実施態様を説明する。所定単繊維繊度、所定
繊維長の本発明の染色されたパラ系アラミド短繊維と合
成繊維短繊維を、打綿工程で所定の比率で混ぜ合わせた
後、常法により紡績工程の梳綿、練条、粗紡、精紡の各
工程を通し、紡績糸を得ることができる。ここで、特
に、緯糸撚係数を通常(3.3程度)より高めの3.5
〜4.1さらには3.8〜4.1に設定すると耐切創性
や耐摩耗強度の向上が著しくなり、さらに品位も良くな
るので好ましい。
/(番手)1/2 で求められる値をいう。
糸、緯糸の双方、またはいずれか一方に使い、所定経糸
密度の所定組織の織物を常法により製織することによっ
て、本発明の織編物を得ることができる。
例中の物性は次の測定によった。 〈結晶サイズ〉広角X線解折法によった。
36A2型 X線原 :CuKα線(Niフィルター使用) 湾曲結晶モノクロメータ(グラファイト使用) 〈固有粘度〉固有粘度IV=(ηinh)は、98.5
重量%の濃硫酸に濃度(C)=0.5g/d1でポリマ
ーを溶かした溶液を30℃で常法により測定する。
(初期引張り抵抗度)は、JIS L 1013によっ
た。 〈水分率〉水分率の測定は、JIS L 1013によ
った。
/W1 ここに、W :試料採取時の質量 W1:試料の絶乾時質量 〈染色性(L値)〉L値の測定はJIS Z 8729
に従った。測定器は(株)住化分析センター製Macb
eth Color Eyes 3000を用いた。
染着されていることを示す。 〈耐光性(耐光堅牢度)〉耐光性はJIS L 084
2に従った。
性が優れていることを示す。 〈切創抵抗力〉枠体の中央部に約3mmの間隔で2枚の
試料シートを把持し、この試料シートのスリット部に角
度60度で2辺に刃のあるセラミック製の刃を垂直に立
てて当て、この刃先に500mm/分の速度で荷重をか
けていったときの該試料シートが切創される最大荷重を
測定する。 〈摩耗強度〉JIS−L1096の「一般織物試験方
法」により測定した。 〈軟溶融性(煙草熱溶融性)〉360℃に加熱された金
属棒(直径約0.6cm)の先端に試料を5秒間接触さ
せた時の穴開きの程度を5級(穴開きなし)〜1級(完
全に穴が開く)の5段階で級判定する。 [実施例1、比較例1]通常の方法で得られたPPTA
(ηinh=6.5)を99.9%の濃硫酸に溶かし、
ポリマー濃度19.0%、温度80℃の紡糸ドープと
し、孔経0.06mmの細孔経1000個を有する口金
からわずかの間空気中へ紡出した後、4℃の水中に導い
て凝固させ、ネルソンローラに導き、8%の水酸ナトリ
ュウム水溶液で中和処理し、水洗後、ホットローラで1
10℃15秒間乾燥してプラスティックのチューブに巻
き取る工程を途切れることなく通過させて、フィラメン
ト数1000からなる総繊度1500デニール(絶乾換
算)のパラ系アラミド繊維フィラメント糸(実施例1)
を得た。
に巻き取ることなく、つづいて設置されたホットローラ
に導いてさらに350℃10秒間の熱処理を行った後巻
き取って、乾燥したパラ系アラミド繊維フィラメント糸
(比較例1)を得た。
に示す。
糸を次の条件でダークグリーンに染色した。owfは乾
燥した繊維重量に対する染料の重量%を示す。g/lは
調合した染浴1リットルに対する助剤の重量割合を示
す。
比1:15、60℃で染色を開始し、60分で130℃
に昇温し、30分間染色した。染色後、非イオン活性剤
と還元剤からなる浴で、80℃20分間還元洗浄し、脱
水乾燥後、L値を測定した。L値は、数値が小さいほど
光の反射が少なく、濃い色合いであることを示す。同一
色相の場合は、数値が小さいほど良く染着されているこ
とを示す。上記の調合による染浴を用いた染色方法にお
いて、L値が50以下の水準を、染着したと判定した。
く吸着したが、比較例1のパラ系アラミド繊維は、ほと
んど染着されなかった。 [実施例2、実施例3]実施例1で得られたフィラメン
ト糸に静電気防止、紡績性向上を目的に界面活性剤を浸
漬法にて付与した。
ーにより6山/インチの割合で捲縮をかけ、1500デ
ニール(短繊維繊度1.5デニール)を1.5インチと
2インチにカットして38mmと51mmのステープル
とした。これらのステープルは、染色工程まではポリ袋
にで密閉して保管して水分の乾燥を防止し、前記染色処
方により綿染めによってダークグリーンに染色した。同
ステープルの物性は、繊度1.5d、繊維長51mm、
引張強度23g/d、破断伸度3%、熱分解開始温度5
00℃であった。実施例2として同ステープルと、繊度
1.5d、繊維長51mmのポリアミド短繊維を90/
10の重量割合で混綿して混紡糸とした。実施例2のポ
リアミド短繊維をポリエステル短繊維に置き替え、実施
例3とした。打綿工程で混ぜ合わせた後、普通紡績工程
の梳綿、練条、粗紡、精紡の各工程を通し、40s/1
の紡績糸を得た。撚係数を通常より高目の3.7に設定
した。
い、経糸密度130本/in、緯糸密度85本/inの
平組織の織物を試作し、実施例2のポリアミド混紡織物
は常法により酸性染料でダークグリーンに染色仕上加工
した。実施例3のポリエステル混紡織物は分散染料を用
いて常法によりダークグリーンに染色仕上加工した。
の織物と比べたところ、表3に示したように刃物などに
対する耐切創性、平面摩耗性などの耐摩耗性、および摩
擦熱溶融、煙草熱溶融などに対する耐熱性と耐光性が大
幅に向上したものが得られた。しかも、ダークグリーン
に染色したものであるがL値で48.2から48.8へ
とわずかに薄くなった程度である。染色したパラ系アラ
ミド繊維を使用しているので、布帛全体として発色性は
高く、また染色耐光堅牢度は4級で衣料用織物として申
し分のないものであった。
摩耗性と耐熱性に優れ、かつ、発色性、耐光性の低下も
少ない紡績糸および布帛が得られる。
度1.5デニール、繊維長51mmのポリエステル短繊
維と本発明のダークグリーンに染色した実施例2で得ら
れたパラ系アラミド短繊維の単繊維繊度1.5デニー
ル、繊維長51mmのものを用い、その混紡比率を変化
させて前記した普通綿紡績の各工程を通し、40s/1
の紡績糸を6水準(実施例4〜6、比較例2〜4)を得
た。また、実施例7〜9、比較例5〜7として実施例4
〜6、比較例2〜4のポリエステル短繊維をポリアミド
短繊維に置き替え、6水準の紡績糸を得た。
に使い、経糸密度127本/in、緯糸密度83本/i
nで平織物6水準を製織し、普通染色仕上げの各工程を
通し、ダークグリーンに染色仕上加工した。得られた織
物の物性を表4と表5に示した。さらに比較例4として
実施例4と同一の単繊維繊度1.5デニール、繊維長5
1mmの市販の染まりにくい、パラ系アラミド短繊維
(東レ・デュポン(株)製、商品名“ケブラー”(デュ
ポン社登録商標))を10重量%とポリエステル短繊維
90重量%を混紡して比較例4とし、また比較例4のポ
リエステル短繊維をポリアミド短繊維に置き換え比較例
7として、実施例4と同様に紡績し織物加工後織物の物
性比較評価した。結果を表4と表5に合わせて示した。
テル短繊維のみの糸条からなる織物比較例2に比べて、
意外にもパラ系アラミド短繊維を高々5〜20%混用し
た糸条からなる織物、実施例4、5、6は切創抵抗力、
平面摩耗強度が15%以上向上し、耐摩擦熱溶融性、耐
煙草熱溶融性が大幅に向上する。特に、染色性が同等レ
ベルに向上する特徴を有する。パラ系アラミド短繊維を
30%混用した紡績糸からなる織物(比較例3、6)
は、ポリエステル短繊維、ポリアミド短繊維それぞれ1
00重量%紡績糸からなる織物(比較例2、5)に比べ
て染色性はL値でも明らかなように同等レベルで良好で
あるが、切創抵抗力は低下し、引裂強力の低下も著しく
なるため実用性がないものとなった。 [実施例10]実施例2から得たパラ系アラミド繊維ス
テープルをASTRAZON GREEN OY GL
200(バイエル社製)を用いて前記染色方法でグリ
ーンに染色されたパラ系アラミド繊維ステープル10%
とと90%の混紡糸40s/1を得た。これを経密度1
30本/in、緯密度85本/inの平織りに製織し、
白地にグリーンの杢調織物を得た。この織物の耐光堅牢
度は4級で衣料用として申し分のないものであった。 [比較例8]実施例10の染色したパラ系アラミド繊維
のかわりに従来の染色しないパラ系アラミド繊維ステー
プルを用いて、生成のパラ系アラミド繊維10%と市販
のポリアミドステープルを混紡したポリアミド混紡織物
を得た。白地に黄色の杢調織物となったが、染色耐光堅
牢度は1級で衣料用としては耐光性に、問題がある。
系アラミド短繊維を3〜20重量%とポリエステル短繊
維を混紡した紡績糸およびこれを使用した織編物は、染
色性、耐光性が向上し、耐煙草熱溶融性、耐摩擦熱溶融
性が大幅に改善することができる。またパラ系アラミド
短繊維を3〜20重量%とポリアミド短繊維を混紡した
紡績糸およびこれを使用した織編物は、染色性、が向上
し、耐摩耗性が大幅に向上する。またパラ系アラミド繊
維に基ずく強度特性、耐切創性、耐熱性、耐摩耗性、さ
らには染色性、耐光性に優れたアウトドアスポーツなど
の機能性の要求される用途分解に提供できる衣料素材を
得ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】染色されたバラ系アラミド短繊維と合成繊
維短繊維とを含む紡績糸において、染色されたバラ系ア
ラミド短繊維が紡績糸に占める割合が3〜20重量%で
あることを特徴とする紡績糸。 - 【請求項2】バラ系アラミド短繊維がポリパラフェニレ
ンテレフタルアミド短繊維であることを特徴とする請求
項1に記載の紡績糸。 - 【請求項3】染色されたパラ系アラミド短繊維と合成繊
維短繊維を含む紡績糸において、染色前のパラ系アラミ
ド繊維の引張強度が15/d以上であり、結晶サイズ
(110方向)が30〜55オングストロームであり、
染色前の水分含量を常に8%以上に維持して形成された
染色可能なパラ系アラミド短繊維からなることを特徴と
する請求項1または2に記載の紡績糸。 - 【請求項4】合成繊維短繊維がポリエステルまたはポリ
アミドであり、紡績糸に占めるポリエステル短繊維また
はポリアミド短繊維の割合が7〜85重量%であること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紡績糸。 - 【請求項5】染色されたパラ系アラミド短繊維が5以上
の固有粘度(ηinh)を持つポリパラフェニレンテレ
フタルアミド(PPTA)と濃硫酸から紡糸用ドープを
つくり、該ドープを紡糸口金の細孔を通して一旦空気中
に紡出し、直ちに水中に導き凝固させ、高強度、高弾性
率のフィラメントを形成する工程と、該フィラメントに
捲縮を与えカットしてステープルにする工程と該ステー
プルを染色する工程を連続することなく別々の工程で実
施する方法において、染色前のパラ系アラミド短繊維の
引張強度が15/d以上であり、結晶サイズ(110方
向)が30〜55オングストロームであり、染色前の水
分含量を常に8%以上に維持して形成されたものである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紡績
糸。 - 【請求項6】染色されたパラ系アラミド短繊維と合成繊
維短繊維の単繊維繊度が2.5デニール以下であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の紡績糸。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の紡績糸を
用いてなる布帛。
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|---|---|---|---|
| JP11099861A JP2000290849A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 染色されたバラ系アラミド短繊維を含む紡績糸およびそれを用いてなる布帛 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11099861A JP2000290849A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 染色されたバラ系アラミド短繊維を含む紡績糸およびそれを用いてなる布帛 |
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|---|---|---|---|
| JP11099861A Pending JP2000290849A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 染色されたバラ系アラミド短繊維を含む紡績糸およびそれを用いてなる布帛 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-04-07 JP JP11099861A patent/JP2000290849A/ja active Pending
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