JP2000291334A - 動作補助装置およびドア開閉機構 - Google Patents

動作補助装置およびドア開閉機構

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JP2000291334A
JP2000291334A JP11100668A JP10066899A JP2000291334A JP 2000291334 A JP2000291334 A JP 2000291334A JP 11100668 A JP11100668 A JP 11100668A JP 10066899 A JP10066899 A JP 10066899A JP 2000291334 A JP2000291334 A JP 2000291334A
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洋志 山田
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体に取り付ける場合に、その取り付け場所
(箇所)を減少させることにより取り付け等にかかるコ
ストを低減し、さらには電気的な配線も容易なものとす
る動作補助装置およびドア開閉機構を提供することにあ
る。 【解決手段】 動作補助装置1は、モータ3の駆動力に
応じて回転可能な伝達歯車4と、この伝達歯車4の回転
方向に対応して交互に前進し、それぞれ第1及び第2の
開閉部材51,52に当接可能な第1及び第2の突き出
し部材6a,6bとを有している。そして、伝達歯車4
を第1の方向(矢示A方向)へ回転させることにより、
第1の突き出し部材6aを前進させて第1の開閉部材5
1を開放すると共に、伝達歯車4を第1の方向とは逆方
向となる第2の方向(矢示B方向)へ回転させることに
より、第2の突き出し部材6bを前進させて第2の開閉
部材52を開放することができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体の内部空間を
解放したり外部から遮断するための開閉部材に適用され
るものであって、特にいわゆる観音開き型の2枚のドア
等、隣接する2枚の開閉部材の操作を補助するのに最適
な動作補助装置およびドア開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】旋回式のドアや引き出し等のついた家電
製品や家具などにおいて、ドアや引き出しの前面を筐体
本体側にマグネットなどの吸着力を利用して保持させる
ものがある。このようなドアや引き出しの前面(以下、
開閉部材という)は、閉めるときには、マグネットの吸
引力により筐体本体側に吸引されるため、小さな力で確
実に閉めることができ、また、閉まった状態では一定の
閉じ力が保持される。したがって、多少の振動などがあ
っても自然にドアや引き出しが開いてしまうというよう
な不都合も解消できることから多くの製品に適用されて
いる。
【0003】このような一定の閉じ力により閉じられて
いる開閉部材は、通常では、それほど苦にならずに開け
られるが、たとえば、両手に物を持っていて、指一本で
開閉部材を開けようとするような場合、簡単には開かな
いこともある。このような場合は、手に持っている物
を、一旦、どこかに置いて、あらためてドア等を開ける
動作を行うのが普通であり、ユーザーにとっては面倒な
操作となる。
【0004】この種の開閉部材は、確実な閉じ状態を保
持するという要素と、容易な開操作が可能という両方の
要素を満たす必要があるが、確実な閉じ状態の保持とい
う観点から考えると、或る程度の閉じ力を持たせる必要
性は否めない。したがって、一定以上の閉じ力を持ちな
がら、容易に開けられるような開閉機構とすることが望
まれる。
【0005】そこで、このような面倒な操作を少しでも
容易なものとするための装置として、本出願人は、特開
平4−17548号公報記載のモータアクチュエーター
を開発した(図11参照)。このモータアクチュエータ
ーは、モータ301と、モータ301の駆動力を減速し
て伝達する減速機構302と、この減速機構302の最
終段のピニオン303に歯合するラック304を有する
ロッド305と、ロッド305の位置を検出するための
位置検出手段306と、を有している。このモータアク
チュエーターは、ドア(図示省略)に設けたスイッチ機
構にユーザーが触れると、モータ301が通電され、モ
ータ301の駆動力によりロッド305を前方(図11
において矢示N方向)へスライド移動させる。
【0006】モータアクチュエーターは、この動作によ
り、モータアクチュエーターの前方に配置されるドアの
開動作を補助する(ドアを前面に押し出してマグネット
の吸着によるロック状態を解除する等)ものとなってお
り、特に冷蔵庫本体のドア近接部位に取り付けると便利
なものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
冷蔵庫は容量の大型化及び用途(冷蔵、冷凍、チルト
等)の多様化に伴い、ドアの数や引き出しの数も多くな
ってきている。そのため、そのドア及び引き出し数に応
じて上述の装置を取り付けるとなると、コストが増大す
ると共に、その取り付け場所の確保も困難であるという
問題が生じる。さらに、電気的な配線も複雑となるとい
う問題が生じる。
【0008】本発明は、ドア数や引き出し数の多い冷蔵
庫等の筐体に取り付ける場合に、その取り付け場所(箇
所)を減少させ、かつ、それにより冷蔵庫全体及び装置
ならびに取り付けにかかるコストを低減し、さらには電
気的な配線も容易なものとする動作補助装置およびドア
開閉機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の動作補助装置は、モータの駆動力に応じて
回転可能な伝達歯車と、この伝達歯車の回転方向に対応
して交互に前進し第1及び第2の開閉部材にそれぞれ直
接または間接的に当接可能な第1及び第2の突き出し部
材と、を有し、伝達歯車を第1の方向に回転させること
により第1の突き出し部材を前進させて、第1の開閉部
材の動作を補助すると共に、伝達歯車を第1の方向とは
逆方向となる第2の方向に回転させることにより第2の
突き出し部材を前進させて、第2の開閉部材の動作を補
助するようにしている。
【0010】また、他の発明は、上述の発明の動作補助
装置において、第1及び第2の突き出し部材は、伝達歯
車を挟んで対向する位置にそれぞれ伝達歯車に係合する
ように配置され、伝達歯車の第1の方向への回転により
第1の突き出し部材の前進動作及び第2の突き出し部材
の後退動作が同時に行われ、伝達歯車の第2の方向への
回転により第2の突き出し部材の前進動作及び第1の突
き出し部材の後退動作が同時に行われるようになってい
る。
【0011】また、他の発明は、上述の発明の動作補助
装置において、第1の突き出し部材を前方終端まで前進
させ第2の突き出し部材を後方終端まで後退させた第1
の状態と、第2の突き出し部材を前方終端まで前進させ
第1の突き出し部材を後方終端まで後退させた第2の状
態と、第1及び2の突き出し部材を共に前進及び後退さ
せない第3の状態とを検出可能な検出手段を備えてい
る。
【0012】また、他の発明は、上述の発明の動作補助
装置において、検出手段を、伝達歯車の軸方向側面で同
一円周上に配置した3つのマグネットと、これら3つの
マグネットに対向可能な固定位置に配置された2つのホ
ールICとで構成している。
【0013】また、他の発明は、上述の各発明の動作補
助装置において、モータを双方向回転可能なモータとす
ると共に、第1及び第2の突き出し部材の後退動作を規
制する動作規制部を設けている。
【0014】また、他の発明のドア開閉機構は、双方向
回転可能なモータと、このモータの駆動力に応じて回転
可能な伝達歯車と、この伝達歯車の回転に伴いその回転
方向に交互に前進する2つの突き出し部材と、を有する
動作補助装置を、一定の閉じ力で閉じられている2つの
開閉部材を有する筐体のフレームに対して、伝達歯車を
第1の方向に回転させることにより2つの突き出し部材
のうちの一方を前進させて、開閉部材のうちの一つを前
方へ突き出し可能とすると共に、伝達歯車を第1の方向
とは逆方向となる第2の方向に回転させることにより2
つの突き出し部材のうちの他方を前進させて、隣接する
開閉部材を前方へ突き出し可能となるように取り付けて
いる。
【0015】本発明の動作補助装置は、モータ、例えば
双方向回転可能なモータの駆動力を利用して伝達歯車を
双方向に回転させ、その回転方向に伴い第1及び第2の
突き出し部材を交互に前進させて2つの開閉部材の動作
補助を行うようになっている。したがって、筐体のフレ
ーム等、2つの開閉部材の間の部分に本装置を取り付け
ることにより、2つの開閉部材を1つの装置により動作
補助することが可能となる。
【0016】また、第1及び第2の突き出し部材を、伝
達歯車を挟んで対向する位置に配置することにより、コ
ンパクトな構成で、第1および第2の突き出し部材を交
互に前進させることが可能となる。さらに、いずれか一
方の突き出し部材を前方終端まで前進させ他方を後方終
端まで後退させた2つの状態と、両突き出し部材を共に
前進及び後退させない(原点位置)状態との3つの状態
を検出手段で検出できるようにすると、突き出し部材を
それぞれ正確な位置で停止させる制御をすることが可能
となる。
【0017】またさらに、検出手段を、伝達歯車の同一
円周上に配置した3つのマグネットと、これら3つのマ
グネットに対向配置される2つのホールICとで構成す
ると、少ない部品点数で上述の検出をすることが可能と
なる。また、第1及び第2の突き出し部材の後退動作の
規制をする動作規制部を設けると、万が一、位置検出の
不良もしくは他の何らかの原因等でモータが暴走したと
しても、突き出し部材の後退による内部機構の破壊を防
止することが可能となる。
【0018】また、上述のドア開閉機構は、双方向回転
可能なモータの駆動力を利用して伝達歯車を双方向に回
転させ、その回転方向に伴い第1及び第2の突き出し部
材を交互に前進させて2つの開閉部材の動作補助をする
動作補助装置を、筐体のフレームに対して設置し、伝達
歯車の双方向への回転に応じて、2つの開閉部材を交互
に押し出す構成となっているため、フレームという狭い
部位に1つの装置を取り付けるのみで隣接する2つの開
閉部材の動作補助が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の動作補助装置及び
ドア開閉機構の第1の実施の形態の例を図面を参照しな
がら説明する。なお、この実施の形態では、単に、観音
開き型の2枚ドアを有する収納ケースに取り付けた場合
を例にとって説明するが、引き出しが上下に隣接してい
る形状の筐体に取り付けるようにしてもよいし、また、
2枚ドアでなく、1枚ドアのものに取り付けるようにし
てもよい。なお、本装置は、特に、近年において全体的
に大型化され、ドアの重量が重く、しかもマグネットの
吸着力によって本体側に保持されている冷蔵庫のドア部
分に取り付けると効果が高いものとなる。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る動作補助装置1の内部構成を平面的に示す図である。
この動作補助装置1の構成は大きく分けると、ケース2
と、双方回転可能なDCモータ3と、このDCモータ3
の駆動力に応じて回転可能な伝達歯車4を含む歯車輪列
5と、伝達歯車4の回転に伴いその回転方向に交互に前
進する第1及び第2の突き出し部材6a,6bとを備え
た構成となっている。これら各構成要素についての詳細
については後に説明する。
【0021】このような構成の動作補助装置1は、2つ
の開閉部材を有する筐体のフレームに取り付け、これら
2つの開閉部材(ドア)を開放するためのものとなって
いる。たとえば、動作補助装置1は、図2に示すよう
に、いわゆる観音開きの2枚のドア51,52が同一平
面上に並んで設けられた収納ケース60のフレーム61
において、それぞれのドア51,52の開操作を容易に
するように取り付けられる。
【0022】この筐体となっている収納ケース60は、
開閉部材となるドア51,52を閉じる際に、小さい力
で確実に閉められるようにするためと、その閉じ状態を
確実に保持するために、マグネット53,54が本体側
に設けられ、ドア51あるいはドア52を閉じたとき
に、ドア51,52側に設けられた鉄片(図示せず)を
吸着するようになっている。
【0023】そして、閉じられているドア51または5
2のいずれかを開ける場合は、取っ手51aまたは52
aを掴んで開けるが、このとき、ユーザーの手が取っ手
の所定位置に触れたと同時に、取っ手51a,52aに
設けられたセンサー(図示せず)が働いて、動作補助装
置1の第1及び第2の突き出し部材6a,6bが突き出
し動作を行い、開けようとするドアがわずかに開くよう
になっている。たとえば、ユーザーがドア51の取っ手
51aの所定部位に触れると、動作補助装置1の第1の
突き出し部材6aが突き出し動作を行い、その突き出し
動作により、ドア51がマグネット53の吸着力から解
放されて、ドア51がわずかに開かれる。すなわち、こ
れによって、ドア51の全動作範囲のうちの所定範囲の
動作が補助される。
【0024】また、ユーザーがドア52の取っ手52a
の所定部位に触れると、動作補助装置1の第2の突き出
し部材6bが突き出し動作を行い、その突き出し動作に
より、ドア52がマグネット54の吸着力から解放され
て、ドア52がわずかに開かれる。すなわち、これによ
って、ドア52の全動作範囲のうちの所定範囲の動作が
補助される。
【0025】このように、本実施の形態の動作補助装置
1は、図1に示す双方向回転可能なDCモータ3の駆動
力を利用して伝達歯車4を双方向に回転させ、その回転
方向に伴い第1及び第2の突き出し部材6a,6bを交
互に前進させて2つの開閉部材(ドア51,52)の動
作補助をする構成となっているので、収納ケース60の
フレーム61という狭い部位に本装置を1つ取り付ける
だけで、2つのドア51,52を動作させることができ
る。そのため、取り付け等のコストを低く抑えることが
できると共に電気的な配線も容易なものとすることが可
能となる。
【0026】以下にこのような動作を実現するための動
作補助装置1の構造について、先に概略を説明した図
1、さらにはその展開図である図3を参照しながら詳細
に説明する。なお、図1は図面が繁雑となるのを防ぐた
め、一部の符号は省略されている。
【0027】動作補助装置1は、下ケース2bを覆うよ
うに上ケース2aを被せてネジ止め固定することにより
構成したケース2内に、DCモータ3と、伝達歯車4を
含む歯車輪列5と、伝達歯車4を挟んで対向する位置に
それぞれ伝達歯車4に係合するように配置された第1及
び第2の突き出し部材6a,6bと、本装置の駆動回路
(図4参照)の一部となる回路基板7と、が備えられて
いる。
【0028】DCモータ3は、第1及び第2の突き出し
部材6a,6bを交互に前進させるための駆動源となっ
ており、双方向回転可能なものとなっている。このDC
モータ3は、第1及び第2の突き出し部材6a,6bに
対して約45°の角度を有するように、ケース2内に斜
めに載置されており、下ケース2bに立設されたモータ
保持壁8内に横置きに収納されている。このため、本実
施の形態の動作補助装置1は、突き出し部材6a,6b
のスライド方向に省スペースな構成となっている。
【0029】モータ保持壁8は、DCモータ3の周囲の
三方を囲むように形成されており、残りの一方をケース
2の周壁の角の部分の内壁を利用することにより、DC
モータ3の周囲を囲んでいる。なお、モータ保持壁8
は、上ケース2aに対向する側が完全に開放された状態
となっていると共に、上述した三方の面のうちの一方の
面に切欠き8aが形成されている。
【0030】そして、DCモータ3は、上述したモータ
保持壁8の開放された側からモータ保持壁8内部へ落と
し込まれるようにしてモータ保持壁8内に収納され、こ
の状態で下ケース2bに上ケース2aを被せることによ
りケース2内で保持される。その際、切欠き8a内に、
モータ出力軸9と、このモータ出力軸9と同方向に突出
するボルト10とが嵌まり込むようになっており、DC
モータ3が位置決めされるようになっている。なお、モ
ータ出力軸9の先端部分は、切欠き8aからケース2の
内部空間に突出している。
【0031】このように切欠き8aから突出したモータ
出力軸9の先端には、連結板11を介してウォーム12
が嵌合固定されている。そして、このウォーム12の先
端は、下ケース2bに立設された軸受け部13の凹部1
3a内に回転可能に遊嵌している。この凹部13aは、
ウォーム12のスラスト受けとなっている。このため、
モータ出力軸9とウォーム12とは、軸受け部13の凹
部13aに支承されながら一体的に回転するようになっ
ている。なお、ウォーム12は、歯車輪列5の一部とな
っており、モータ出力軸9とウォーム12とが一体的に
回転することによりDCモータ3の駆動力が歯車輪列5
に伝達されるようになっている。
【0032】上述したようにモータ保持壁8内に保持さ
れたDCモータ3は、リード線14a,14bにより回
路基板7に接続されており、回路基板7上の回路パター
ン及びこの回路パターンに接続されたリード線を介し
て、電源及び制御手段を兼ねた外部の制御装置16と接
続されている(図4参照)。このため、DCモータ3
は、外部の制御装置16によって駆動制御されるように
なっている。
【0033】なお、一端がDCモータ3に接続されたリ
ード線14a,14bの他端は、モータ保持壁8に連続
する第1ガイド壁18aと、下ケース2bに立設された
第2ガイド壁18bとの間に引き回され、ウォーム12
の下側を通って回路基板7側へ引き出されている。な
お、ウォーム12から回路基板7への経路の部分には、
リード線14a,14bが伝達歯車4に巻き込まれるの
を防止する防御壁18cが、下ケース2bに設けられて
いる。リード線14a,14bは、この防御壁18cと
上ケース2aから垂下される壁部18dとの間を通過す
るようになっている。
【0034】このように構成されたDCモータ3の回転
駆動力は、歯車輪列5を介して第1及び第2の突き出し
部材6a,6bに同時に伝達される。歯車輪列5は、ウ
ォーム12と、ウォーム12に係合するフリクション歯
車部19と、このフリクション歯車部19に係合する中
間歯車部20と、中間歯車部20に係合する伝達歯車4
とから構成されている。そして、ウォーム12がモータ
出力軸9と一体的に回転すると、その回転力が、フリク
ション歯車部19及び中間歯車部20を経由して伝達歯
車4へ伝達されるようになっている。なお、フリクショ
ン歯車部19及び中間歯車部20の詳細な構成について
は後述する。
【0035】第1及び第2の突き出し部材6a,6b
は、伝達歯車4を挟んで対向する位置にそれぞれ配置さ
れており、伝達歯車4と係合するラック歯部21a,2
1bをそれぞれ有している。これらの第1及び第2の突
き出し部材6a,6bは、図1で実線で示したように、
ケース2から共に先端が15mm突出した状態が原点位
置となっている。そして、この原点位置に保持された状
態から、伝達歯車4が回転すると、その回転方向に伴
い、第1及び第2の突き出し部材6a,6bの一方は矢
示C方向に前進し、同時に他方は矢示D方向に後退する
ようになっている。
【0036】なお、これらの第1及び第2の突き出し部
材6a,6bは、後述する動作規制部26a,26bに
より、DCモータ3が万が一、暴走した際の後退動作が
規制されるようになっている。そして、動作規制によっ
て起こる伝達歯車4のロックにより、突き出し部材6
a,6bの他方の前進動作も規制されることとなる。
【0037】上述した第1の突き出し部材6aは、伝達
歯車4が第1の方向(図1において矢示A方向)に回転
すると、この回転を受けて原点位置から矢示C方向に前
進する。一方、同時に、第2の突き出し部材6bは、原
点位置から矢示D方向に後退する。なお、本実施の形態
では、両突き出し部材6a,6bの原点位置からの前進
/後退距離を、20mmとしているが、この距離(スト
ローク)は、この動作補助装置1が取り付けられる機器
に応じて最適なものに適宜変更可能である。
【0038】上述した動作により、第1の突き出し部材
6aが、ドア51に当接してドア51を前方へ突き出
し、ドア51の全動作範囲のうちの所定範囲の動作を補
助する。この動作は、ドア51をマグネット53の保持
力から開放するためのものとなっている。そのため、ユ
ーザーは、ドア51をマグネット53の抵抗のない状態
で開放できる。なお、本実施の形態では、第1の突き出
し部材6aをドア51へ直接当接させて、ドア51を前
方へ突き出すようにしているが、別の部材を介して間接
的にドア51に当接するようにしても良い。
【0039】なお、上述したように第1の突き出し部材
6aの前進動作で、ドア51の開動作を補助した際、第
2の突き出し部材6bは矢示D方向に後退する。本実施
の形態では、後述するように第1の突き出し部材6aが
前方終端(原点位置より前方へ20mm前進した位置)
まで、第2の突き出し部材6bが後方終端(原点位置よ
り後方へ20mm後退した位置)まで移動すると、これ
らの移動を検知し、DCモータ3の駆動を停止させる。
そして、その直後にDCモータ3を逆回転させる。これ
により、第1及び第2の突き出し部材6a,6bを原点
位置へ復帰させる。
【0040】一方、DCモータ3の回転に応じて、伝達
歯車4が第2の方向(図1において矢示B方向)に回転
すると、この回転を受けて第2の突き出し部材6bが原
点位置から矢示C方向に前進する。一方、第1の突き出
し部材6aは、原点位置から矢示D方向に後退する。
【0041】上述した動作により、第2の突き出し部材
6bが、ドア52に当接してドア52を前方へ突き出
し、第1の突き出し部材6aがドア51の動作補助をす
るのと同様、ドア52の全動作範囲のうちの所定範囲の
動作を補助する。
【0042】また、動作補助装置1は、第1及び第2の
突き出し部材6a,6bの各状態、を検出するための検
出手段22を有している。なお、各状態とは、第1の突
き出し部材6aが前方終端まで前進し第2の突き出し部
材6bが後方終端まで後退した第1の状態と、第2の突
き出し部材6bが前方終端まで前進し第1の突き出し部
材6aが後方終端まで後退した第2の状態と、第1及び
第2の突き出し部材6a,6bが揃って原点位置にある
第3の状態とをいう。
【0043】第1及び第2の突き出し部材6a,6bの
3つの状態を検出する検出手段22は、伝達歯車4の軸
方向側面で同一円周上に配置された3つのマグネット2
3a,23b,23cと、これらの3つのマグネット2
3a,23b,23cのうちの2つに対向することが可
能なように回路基板7上に配置された2つのホールIC
24a,24bと、ホールIC24a,24bを設置固
定した回路基板7と、から構成されている。
【0044】回路基板7は、伝達歯車4と上ケース2a
との間の空間に支えられている。この構成により、回路
基板7上の両ホールIC24a,24bが、伝達歯車4
に備えられたマグネット23a,23b,23cに対向
配置されている。
【0045】ホールIC24a,24bは、図4に示す
ように、回路基板7上の回路パターン及びこの回路パタ
ーンに半田付け固定されたリード線により外部の制御装
置16内に電気的に接続されている。すなわち、ホール
IC24aは、制御装置16の電源Vccと、接地GN
D(グランド)と、第1センサー出力部16aに接続さ
れている。一方、ホールIC24bは、ホールIC24
aと回路パターン及びリード線を共通使用することによ
り制御装置16の電源Vccと、接地GND(グラン
ド)と、接続されると共に、制御装置16内の第2セン
サー出力部16bに接続されている。なお、図4に示す
ように、制御装置16は、DCモータ3への電力供給も
兼ねており、ホールIC24a,24bから送られてき
た信号に基づいてDCモータ3の回転制御を行うように
なっている。
【0046】ホールIC24a,24bは、上述した各
マグネット23a,23b,23cからの磁気信号を検
出し、その検出信号を制御装置16へ出力するようにな
っている。なお、各ホールIC24a,24bからの出
力は、各マグネット23a,23b,23cと対向する
ことにより磁気信号を検出した場合にはローレベル(”
L”)で出力され、各マグネット23a,23b,23
cと対向しておらず磁気信号を検出していない場合には
ハイレベル(”H”)で出力される。制御装置16は、
各ホールIC24a,24bからの出力が、ローレベル
(”L”)なのかハイレベル(”H”)を検出すること
により、上述した第1及び第2の突き出し部材6a,6
bの3つの状態を認識し、この情報を基にDCモータ3
を制御駆動する。なお、この実施の形態では、アクティ
ブロー方式で構成されているが、ハイローが逆となるア
クティブハイ方式としてもよい。
【0047】一方、3つのマグネット23a,23b,
23cは、図1及び図5に示すように、伝達歯車4の同
一円周上に等間隔に配置されている。これら3つのマグ
ネット23a,23b,23cは、第1及び第2突き出
し部材6a,6bが、上述した3つの状態にある場合
に、1つもしくは2つがホールIC24a,24bのい
ずれか一方もしくは双方に対向するように配置されてい
る。すなわち、両突き出し部材6a,6bが原点位置に
ある場合、マグネット23aがホールIC24aと対向
し、マグネット23cがホールIC24bと対向する。
このため、原点位置となった状態(第3の状態)では、
両ホールIC24a,24bからの出力が共にローレベ
ル(”L”)となる。なお、このとき、マグネット23
aと23cの間に配置されたマグネット23bは、どち
らのホールIC24a,24bにも対向していない。
【0048】そして、この第3の状態から伝達歯車4が
矢示A方向(第1の方向)に回転すると、第1の突き出
し部材6aが矢示C方向へ前進し、第2の突き出し部材
6bが矢示D方向へ後退する。このとき、マグネット2
3a,23cは、それぞれホールIC24a,24cか
ら矢示E方向に離れ、マグネット23bがホールIC2
4bへ近づく。そして、第1突き出し部材6aが前方終
端まで移動すると共に、第2の突き出し部材6bが後方
終端まで移動すると、マグネット23bがホールIC2
4bに対向することとなり、上述した第1の状態とな
る。この第1の状態では、ホールIC24aからの出力
はハイレベル(”H”)で、ホールIC24bからの出
力はローレベル(”L”)となる。すなわち、ホールI
C24aには、マグネットが1つも対向していない状態
で、かつホールIC24bには、マグネット23bが対
向した状態となっている。
【0049】なお、上述したように本実施の形態の動作
補助装置1は、この第1の状態となると、DCモータ3
を逆回転させて第1及び第2の突き出し部材6a,6b
を原点位置、すなわち第3の状態に戻す。すると、ホー
ルIC24aにマグネット23aが対向し、かつホール
IC24bにマグネット23cが対向した状態となる。
このときの各ホールIC24a,24bからの出力は、
共にローレベル(”L”)となる。制御装置16は、こ
の検出結果を受けてDCモータ3を停止させ、これによ
って第1及び第2の突き出し部材6a,6bは、原点位
置で保持される。
【0050】このように原点位置に戻した後、さらにD
Cモータ3の駆動力により伝達歯車4が矢示B方向(第
2の方向)に回転させると、第2の突き出し部材6bが
矢示C方向へ前進し、第1の突き出し部材6aが矢示D
方向に後退する。すると、マグネット23a,23c
は、それぞれホールIC24a,24bから矢示F方向
に離れる。このとき、マグネット23bがホールIC2
4aへ近づく。そして、第2突き出し部材6aが前方終
端まで移動すると共に、第1の突き出し部材6aが後方
終端まで移動すると、マグネット23bがホールIC2
4aに対向することとなり、上述した第2の状態とな
る。この第2の状態では、ホールIC24aからの出力
はローレベル(”L”)で、ホールIC24bからの出
力はハイレベル(”H”)となる。すなわち、ホールI
C24aには、マグネット23bが対向した状態で、か
つホールIC24bには、マグネットが対向していない
状態となっている。これによって、制御装置16は、D
Cモータ3を停止させる。その後、制御装置16は、D
Cモータ3を逆転させて両突き出し部材6a,6bを原
点位置に戻す。
【0051】なお、制御装置16は、上述したような検
出信号を受け、その信号に基づいてDCモータ3の駆動
制御を行うようになっている。イニシャライズ(原点出
し=第1及び第2の突き出し部材6a,6bを第3の状
態とすること)をする場合は、まず最初の通電時に両ホ
ールIC24a,24bからの出力を受け、この出力パ
ターンによりDCモータ3の回転制御を行う。
【0052】第1及び第2の突き出し部材6a,6bの
状態が、上述した第1、第2及び第3の状態時のパター
ンで判別できる場合は、その状態に合わせてDCモータ
3の駆動を行うようにすればよい。すなわち、第1の状
態である場合は、DCモータ3の駆動により伝達歯車4
を矢示B方向に回転させるようにして、第1の突き出し
部材6aを後退させ、第2の突き出し部材6bを前進さ
せる。そして、第1及び第2の突き出し部材6a,6b
が原点位置まで駆動され、ホールIC24a,24bか
らの出力が、共にローレベル(”L”)になったとき
に、DCモータ3の駆動を停止する。このようにする
と、イニシャライズができることとなる。
【0053】一方、第2の状態である場合は、DCモー
タ3の駆動により伝達歯車4を矢示A方向に回転させる
ようにして、第1の突き出し部材6aを前進させ、第2
の突き出し部材6bを後退させる。そして、第1及び第
2の突き出し部材6a,6bが原点位置まで駆動され、
ホールIC24a,24bからの出力が、共にローレベ
ル(”L”)になったときに、DCモータ3の駆動を停
止する。このようにすると、イニシャライズができるこ
ととなる。なお、最初の通電時に、原点出しができてい
る場合は、DCモータ3の駆動は必要ない。
【0054】なお、ホールIC24a,24bからの出
力が、共にハイレベル(”H”)の場合は、上述した第
1、第2及び第3の状態のいずれもに当てはまらない状
態となっている。すなわち、どちらか一方の突き出し部
材6a,6bが,若干前方へ突出していると共に、他方
が若干後退している状態となっている。この場合は、例
えば、DCモータ3の駆動により伝達歯車4を矢示A方
向に回転させるようにして、第1の突き出し部材6aを
前進させ、第2の突き出し部材6bを後退させる。この
とき、ホールIC24bの出力がローレベル(”L”)
となるまで動作させる。
【0055】そして、ホールIC24bの出力のみがロ
ーレベル(”L”)となった場合は、この時点で第1及
び第2の突き出し部材6a,6bが,第1の状態となっ
ているので、制御装置16は、DCモータ3を逆回転さ
せて伝達歯車4を矢示B方向へ駆動し、第1の突き出し
部材6aを後退させ、第2の突き出し部材6bを前進さ
せる。そして、第1及び第2の突き出し部材6a,6b
が原点位置まで駆動され、ホールIC24a,24bか
らの出力が、共にローレベル(”L”)になったとき
に、DCモータ3の駆動を停止する。このようにする
と、イニシャライズができることとなる。
【0056】なお、第1、第2及び第3の状態のいずれ
もに当てはまらない状態時に、DCモータ3の駆動によ
り伝達歯車4を矢示A方向に回転させた際、ホールIC
24a,24bの出力が共にローレベル(”L”)とな
る場合もある。その場合は、その時点でイニシャライズ
ができているので、制御装置16はDCモータ3を停止
させる。なお、本実施の形態では、上述したようなイニ
シャライズの方法を用いたが、他の方法でイニシャライ
ズを行うようにしてもよい。
【0057】上述したように構成されたDCモータ3の
駆動力は、歯車輪列5を介して第1及び第2の突き出し
部材6a,6bに減速されて伝わるようになっている。
歯車輪列5中のフリクション歯車部19は、第1及び第
2の突き出し部材6a,6bの動作中にその突き出し部
材6a,6bに対してケース2内に押し込む方向、ある
いはケース2から引き出される方向に無理な力が働いた
場合、その力を逃がす働きをするための構成を有してい
る。すなわち、フリクション歯車部19は、回転軸32
と、ウォーム12と係合する受け歯車19aと、中間歯
車部20の受け歯部20aと係合すると共に回転軸32
と一体回転可能とされる送り歯車19bと、受け歯車1
9aと一体回転可能に配置されると共に回転軸32に対
し摩擦係合しているフリクション部材19cと、回転軸
32に取り付けられ送り歯車19bの軸方向移動を規制
する止め部材19dとから構成される。
【0058】受け歯車19aは、送り歯車19bと同軸
上に重ねて配置されている。受け歯車19aは、外周が
D型にカットされたフリクション部材19cに係合する
ように、その中心孔が小判状とされ、両者は周方向への
回転に対して一体部材として動作する。送り歯車19b
は、その中心孔が小判状とされ、その中心孔と同一形状
の回転軸32の係合部32aが嵌合し、送り歯車19b
と回転軸32とは周方向の回転に対して一体部材として
動作するように構成される。回転軸32は、上ケース2
aに設けられた軸受け凹部31aに一端を回転可能に支
持され、他端を下ケース2bに設けられた軸受け凹部3
1bに回転自在に支承されている。
【0059】このように構成されたフリクション歯車部
19は、通常の動作においては、受け歯車19aの回転
がフリクション部材19cの摩擦力によって回転軸32
へ伝わり、送り歯車19bから中間歯車部20へ回転を
伝える。すなわち、受け歯車19aがウォーム12の回
転を受けると、この回転が送り歯車19bから中間歯車
部20に減速しながら伝達される。
【0060】なお、回転軸32とフリクション部材19
cとは、上述したように摩擦力によって一体化されてい
る。このため、両突き出し部材6a,6b側から伝達さ
れてきた回転力が所定のトルク以上の場合、フリクショ
ン部材19cが滑ってその回転力がDCモータ3側に伝
達されず、歯車輪列5中の歯車の破損防止が図られる。
また、DCモータ3側からの回転が両突き出し部材6
a,6b側に伝達されるときに、両突き出し部材6a,
6bが動作規制部26a,26bに突き当たったりした
とき等、DCモータ3の回転を阻止する力が働いたとき
は、やはりフリクションが働き、受け歯車19aが空転
することとなる。
【0061】この構成によって、第1の突き出し部材6
aが前方へ突出している状態時にドア51が手動等によ
って閉方向に動作され、第1の突き出し部材6aが図1
における矢示D方向、すなわち後方に動作した場合や、
第2の突き出し部材6bが前方へ突出している状態時に
ドア52が手動等によって閉方向に動作され、第2の突
き出し部材6bが後方に動作した場合、この各突き出し
部材6a,6bの動作によって伝達歯車4が矢示Aもし
くはB方向に回転し、その力が送り歯車19bに伝わっ
ても、この回転力が所定トルク以上のものの場合はDC
モータ3側に伝達されない。
【0062】なお、このようなフリクション歯車部19
の過負荷防止機構は、制御装置16が故障し各突き出し
部材6a,6bの駆動制御が不能になった際に、ドア5
1,52を手動で閉めたりあるいは各突き出し部材6
a,6bのみを手で動かしたりすることによって、飛び
出し位置で停止してしまった突き出し部材6a,6b
を、原点位置に戻す場合にも効果を発揮するものとな
る。
【0063】また、第1もしくは第2の突き出し部材6
a,6bを手前側に引っ張る等して、第1もしくは第2
の突き出し部材6a,6bが無理な力で図1における矢
示C方向、すなわち前方に動作した場合、この突き出し
部材6a,6bの動作によって伝達歯車4が矢示Aもし
くはB方向に回転するが、この場合も回転力が所定のト
ルク以上のものの場合、その回転力がDCモータ3側に
伝達されないものとなる。すなわち、ドア51,52が
強い力で閉じられたり、突き出し部材6a,6bを手前
側に無理な力で引っ張ったとしても、受け歯車19aが
空回りし、各歯車の歯先等が損傷してしまうことが防止
される。
【0064】また、中間歯車部20は、DCモータ3の
駆動力を伝達歯車4へ伝達するためのものとなってい
る。中間歯車部20は、図1及び図3に示すように、フ
リクション歯車部19の送り歯車19bと係合する受け
歯車20aと、伝達歯車4と係合する送り歯車20bと
から構成されている。受け歯車20aと送り歯車20b
とは、一体的に形成されていると共に、ケース2内に設
けられた固定軸33に回転自在に支承されている。そし
て、受け歯車20aがフリクション歯車部19の送り歯
車19bの回転を受けると、受け歯車20aと送り歯車
20bとが一体的に回転するようになっている。なお、
固定軸33は、中間歯車部20と一体的に回転する回転
軸としてもよい。
【0065】伝達歯車4は、DCモータ3の駆動力を第
1及び第2の突き出し部材6a,6bへ同時に伝達し、
第1及び第2の突き出し部材6a,6bの一方を前進、
他方を後退させる歯車輪列5の最終段歯車となってい
る。この伝達歯車4は、上ケース2aに形成された凸状
軸部2c及び下ケース2bの凸状軸部2cと同軸位置に
形成された凸状軸部2dの双方の外周に回転自在に嵌ま
り込む筒状軸部4aと、中間歯車部20の送り歯車20
bに係合する歯車部4bとを有している。なお、この歯
車部4bは、第1の突き出し部材6aの一部を構成する
ラック部材34aに形成された直線状のラック歯部21
aと係合すると共に、第2の突き出し部材6bの一部を
構成するラック部材34bに形成された直線状のラック
歯部21bとも係合している。そして、筒状軸部4aを
凸状軸部2c,2dに嵌め込むことによって、伝達歯車
4は、ケース2に回転自在に支承されている。
【0066】このように構成された伝達歯車4が、DC
モータ3の駆動力によって、図1において矢示A方向に
回転すると、第1の突き出し部材6aが矢示C方向、す
なわち前方へ動作させられる。これと同時に、第2の突
き出し部材6bが矢示D方向、すなわち後方へ動作させ
られる。また、伝達歯車4が、DCモータ3の駆動力に
よって、図1において矢示B方向に回転すると、第2の
突き出し部材6bが矢示C方向、すなわち前方へ動作さ
せられる。これと同時に、第1の突き出し部材6aが矢
示D方向、すなわち後方へ動作させられる。
【0067】なお、伝達歯車4には、両突き出し部材6
a,6bの位置検出、すなわち上述した3つの状態の検
出を行うための検出手段の一部となる3つのマグネット
23a,23b,23cが備えられている。そして、こ
れらのマグネット23a,23b,23cが、回路基板
7上に設置された2つのホールIC24a,24bにそ
れぞれ対向することにより、第1の突き出し部材6aが
前方終端で第2の突き出し部材6bが後方終端となる第
1の状態、第2の突き出し部材6bが前方終端で第1の
突き出し部材6aが後方終端となる第2の状態、両突き
出し部材6a,6bが共に原点位置となる第3の状態を
それぞれ検出できるようになっている。マグネット23
a,23b,23cは、伝達歯車4の同一円周上に等間
隔に配置されている。
【0068】ホールIC24a,24bは、伝達歯車4
の回転によりマグネット23a,23b,23cが移動
して対向する位置までくると、各マグネット23a,2
3b,23cから出力される磁気によってその状態が変
化し、検出信号を出力する。この検出結果は、ホールI
C24a,24bから各々制御装置16へ伝えられる。
制御装置16は、各ホールIC24a,24bからのセ
ンサー出力を受けてDCモータ3を停止させる制御を行
う。このため、動作補助装置1は、第1突き出し部材6
aが前方終端まで動作し第2突き出し部材6bが後方終
端まで動作したり、第2突き出し部材6bが前方終端ま
で動作し第1突き出し部材6aが後方終端まで動作する
と、DCモータ3が停止するようになっている。
【0069】また、さらに本実施の形態では、上述の動
作によりDCモータ3を停止させた後、制御装置16の
制御によりDCモータ3を逆回転させることにより、伝
達歯車4をそれまでの回転とは逆方向に回転させて、第
1及び第2の突き出し部材6a,6bを原点位置まで戻
す制御を行っている。このため、ドア51,52を手動
等によって閉じる際に、ドア51,52がそれぞれ突き
出し部材6a,6bとぶつからないようになっている。
【0070】なお、本実施の形態の動作補助装置1で
は、2つの突き出し部材6a,6bの3つの状態を検出
するために3つのマグネット23a,23b,23c
と、2つのホールIC24a,24bを設けたが、ホー
ルIC24a,24bの代わりに、例えば光電素子を用
いたもの等、適宜他の検出手段を用いてもよい。また、
マグネットは、4つ以上としてもよい。
【0071】また、本実施の形態では、上述したように
マグネット23a,23b,23cを等間隔に配置した
が、特に等間隔に配置する必要はない。等間隔としない
ことにより、ストロークの異なる2つの突き出し動作を
行うことが可能となる。すなわち、マグネットの配置角
度を適宜変更することによって2つの突き出し部材6
a,6bのスライド移動距離が適宜設定できる。また、
3つのマグネット23a,23b,23cを設置するた
めの保持部を、予め多数箇所(4箇所以上)に設けて置
くことにより、それらのうちの3箇所を3つのマグネッ
ト23a,23b,23cの設置場所として選択可能と
なる。そのため、さらに容易に突き出し部材6a,6b
のスライド移動距離を適宜設定できることとなる。
【0072】また、第1の突き出し部材6aは、上ケー
ス2aに設けられたガイドレール35a及び下ケース2
bに設けられたガイドレール35bに沿ってスライド移
動するラック部材34aと、このラック部材34aに一
端を固定されラック部材34aと共にスライド移動する
断面円形状の突き出し棒37aから構成される。
【0073】ラック部材34aは、図1及び図3に示す
ように、伝達歯車4と係合するラック歯部21aと、ガ
イドレール35aが内側に摺動自在に嵌まり込むガイド
溝38aと、ガイドレール35bが内側に摺動自在に嵌
まり込むガイド溝38bと、を有している。そして、ラ
ック部材34aは、伝達歯車4が回転することによっ
て、両ガイドレール35a,35bに沿って前方及び後
方へスライド移動するようになっている。
【0074】また、第2の突き出し部材6bは、上ケー
ス2aに設けられたガイドレール36a及び下ケース2
bに設けられたガイドレール36bに沿ってスライド移
動するラック部材34bと、このラック部材34bに一
端を固定されラック部材34bと共にスライド移動する
断面円形状の突き出し棒37bから構成される。
【0075】ラック部材34bは、図1及び図3に示す
ように、伝達歯車4と係合するラック歯部21bと、ガ
イドレール36aが内側に摺動自在に嵌まり込むガイド
溝39aと、ガイドレール36bが内側に摺動自在に嵌
まり込むガイド溝39bと、を有している。そして、ラ
ック部材34bは、伝達歯車4が回転することによっ
て、両ガイドレール36a,36bに沿って前方及び後
方へスライド移動するようになっている。
【0076】なお、本実施の形態では、3つのマグネッ
ト23a,23b,23cとホールIC24a,24b
により、ラック部材34a,34bが後方終端まで動作
させられた際にそれを検知するようになっており、上述
したように検知後、DCモータ3を停止させるようにな
っている。しかしながら、その検知ができなかった時の
DCモータ3の暴走を防止するために、ラック部材34
a,34bの後方に、それぞれ動作規制部26a,26
bが設けられている。これらの動作規制部26a,26
bは、下ケース2bのガイドレール35b,36bの端
部部分に、それぞれ設けられている。
【0077】なお、これらの動作規制部26a,26b
は、ラック部材34a,34bの後方終端よりさらに5
mm後方(原点位置から見ると25mm後方=図1参
照)に設けられており、通常の動作ではラック部材34
a,34bと当接しないように設けられている。しかし
ながら、これらの動作規制部26a,26bを、各突き
出し部材6a,6bの後方終端から若干ストロークの少
ない位置に設けたり、あるいは後方終端部分に設け、定
常的に突き出し部材6a,6bの動作を規制するように
してもよい。
【0078】なお、上述したようにラック部材34aに
は、突き出し棒37aの一端が固定されている。したが
って、ラック部材34aが移動すると、このラック部材
34aと一体的に突き出し棒37aも移動する。この突
き出し棒37aは、ケース2に設けられた挿通孔40a
内を挿通し、他端がケース2の外部へ突出されている。
この突き出し棒37aの他端は、収納ケース60のドア
51の内側に突き当たるように配置される。
【0079】この突き出し棒37aは、伝達歯車4が図
1において矢示A方向に回転することによってラック部
材34aが矢示C方向に移動すると、他端がさらに外側
へ突出する。その結果、マグネット53の吸着力によっ
て吸着保持されたドア51を、突き出し棒37aがその
保持力に抗して前方へ押し出す。これによってドア51
が前方へ動作して、位置保持状態から解除される。
【0080】なお、上述したようにラック部材34bに
は、突き出し棒37bの一端が固定されている。したが
って、ラック部材34bが移動すると、このラック部材
34bと一体的に突き出し棒37bも移動する。この突
き出し棒37bは、ケース2に設けられた挿通孔40b
内を挿通し、他端がケース2の外部へ突出されている。
この突き出し棒37bの他端は、収納ケース60のドア
52の内側に突き当たるように配置される。
【0081】この突き出し棒37bは、伝達歯車4が図
1において矢示B方向に回転することによってラック部
材34bが矢示C方向に移動すると、他端がさらに外側
へ突出する。その結果、マグネット54の吸着力によっ
て吸着保持されたドア52を、突き出し棒37bがその
保持力に抗して前方へ押し出す。これによってドア52
が前方へ動作して、位置保持状態から解除される。
【0082】このように、DCモータ3の回転駆動力に
よって第1もしくは第2の突き出し部材6a,6bを前
方へ移動させることによって、ドア51もしくは52を
吸着保持から解除させる。なお、この動作補助装置1
は、ドア51,52を収納ケース60の前方へのみ動作
させる装置となっている。したがって、ドア51,52
をこの動作補助装置1によって前方へ駆動し、その後、
ユーザーが手動でドア51,52をさらに開いたりある
いは閉めたりするものとなっている。
【0083】また、ケース2は、図6に示すように、上
ケース2aを下ケース2bに対し完全に被せた状態で4
つのボルト41a,41b(うち2つは図示省略)で固
定するようにして構成され、上述したように、DCモー
タ3や歯車輪列5や両突き出し部材6a,6b等を内部
に収納する箱形状のものとなっている。そして、上ケー
ス2aの側面には、収納ケース60への取り付け用孔4
4aを備えた取り付け部44が3箇所形成されている。
【0084】さらに、ケース2には、上ケース2aと下
ケース2bの協働によって、第1の突き出し部材6aの
突き出し棒37aを出し入れするための挿通孔40a
と、第2の突き出し部材6bの突き出し棒37bを出し
入れするための挿通孔40bと、が設けられている。ま
た、下ケース2bには、回路基板7から取り出されるリ
ード線等を挿通するための挿通孔42が設けられてい
る。
【0085】上述したように構成された第1の実施の形
態の動作補助装置1は、収納ケース60のフレーム61
に着脱自在にネジ止め固定されるようになっている。こ
の収納ケース60は、ドア51,52の取っ手51a,
52aをユーザーが握ることによりセンサー51b,5
2bが働き、制御装置16によるDCモータ3の駆動制
御が開始されるようになっている(図7参照)。なお、
センサー51b,52bは、ユーザーがドア51,52
を開こうとしているのを検知するためにタッチセンサー
が考えられるが、タッチセンサーの代わりに圧電素子や
赤外線による検知手段等、他の検知手段を設けるように
してもよい。
【0086】なお、本実施の形態の動作補助装置1は、
いわゆる観音開きのドア51,52を有する収納ケース
60に取り付けて、2枚のドア51,52の開動作の補
助を行うようになっているが、2つの引き出し式のドア
を有する筐体に取り付けて両引き出し式ドアを駆動した
り、あるいは1枚の旋回式ドアや引き出し式ドアを駆動
するためにのみ本装置を取り付けるようにしてもよい。
【0087】制御装置16は、上述したタッチセンサー
や位置検知信号等で構成されたセンサー51b,52b
からの信号に基づき、動作補助装置1を駆動または停止
させる。なお、制御装置16は、センサー51b,52
bからの信号を受けると、DCモータ3に電力を供給す
る。これによって、DCモータ3の駆動力が歯車輪列5
を介して両突き出し部材6a,6bへ伝達され、突き出
し部材6a,6bの一方が前方に、他方が後方に動作を
開始する。
【0088】次に、上述した実施の形態の動作補助装置
1を用いて、収納ケース60のドア51,52の開動作
を補助する動作について以下に説明する。なお、ドア5
1,52は、吸着マグネット53,54によって、それ
ぞれ吸着保持された状態となっている。一方、動作補助
装置1は、上述したイニシャライズが終了し、両突き出
し部材6a,6bが原点位置で待機している状態となっ
ているものとする。
【0089】ユーザーが収納ケース60のドア51を開
けようとして、取っ手51aを握ると、センサー51b
が働いて検知信号を制御装置16に伝達する。すると、
制御装置16からリード線14a,14bを介して動作
補助装置1のDCモータ3に電力が供給される。
【0090】DCモータ3に電力が供給されると、DC
モータ3のモータ出力軸9とウォーム12とが一体的に
回転する。ウォーム12が回転すると、この回転は、フ
リクション歯車部19及び中間歯車部20を介して伝達
歯車4に伝達され、伝達歯車4が図1において矢示A方
向に回転する。そして、この伝達歯車4の回転は、第1
の突き出し部材6aのラック歯部21a及び第2の突き
出し部材6bのラック歯部21bに伝達される。この動
作によって、第1の突き出し部材6aのラック部材34
a及び突き出し棒37aが、矢示C方向に一体的に移動
し、同時に第2の突き出し部材6bのラック部材34b
及び突き出し棒37bは、矢示D方向に後退する。この
動作に伴い、突き出し棒37aの先端部分がドア51に
ぶつかりながら矢示C方向へ押し出し、ドア51を開方
向に動作させる。
【0091】このようにドア51は、動作補助装置1の
第1の突き出し部材6aの動作によってマグネット53
の位置保持力に抗して、前方へ動作させられる。そし
て、第1の突き出し部材6aが前方終端まで動作し第2
の突き出し部材6bが後方終端まで動作すると、伝達歯
車4に設けられたマグネット23bが回路基板7上のホ
ールIC24bと対向する位置まで移動する。
【0092】これによって、ホールIC24bは、マグ
ネット23bから出力される磁気信号を検知し、出力を
ローレベル”(L”)とする。一方、ホールIC24a
に対向していたマグネット23aは、その対向位置から
外れ、検出信号はローレベル(”L”)からハイレベル
(”H”)へ移行する。この出力の変化は、制御装置1
6へ伝えられる。
【0093】制御装置16は、この信号に基づいてDC
モータ3への電力の供給を停止する。これによって、D
Cモータ3は、第1突き出し部材6aが前方終端まで動
作し第2突き出し部材6bが後方終端まで動作した際に
停止する。
【0094】なお、制御装置16は、DCモータ3を停
止した後、すぐにDCモータ3を今までの方向とは逆の
方向に回転させるための電力供給をDCモータ3に対し
て行う。これによって、DCモータ3は、逆回転を開始
する。すると、このDCモータ3の逆回転は、ウォーム
12及びフリクション歯車部19並びに中間歯車部20
を介して伝達歯車4へ伝達される。
【0095】そして、伝達歯車4が逆回転、すなわち図
1において矢示B方向に回転すると、第1の突き出し部
材6aは後方(図1において矢示D方向)へ、第2の突
き出し部材6bは前方(図1において矢示C方向へ)動
作する。そして、両突き出し部材6a,6bが原点位置
まで動作すると、伝達歯車4に設けられたマグネット2
3a,23cが回路基板7上のホールIC24a,24
bと対向する位置まで移動する。
【0096】これによって、ホールIC23a,23b
は、マグネット23a,23cから出力される磁気信号
をそれぞれ検知し、出力を各々ローレベル(”L”)と
する。この出力の変化は、制御装置16へ伝えられる。
制御装置16は、この信号に基づいてDCモータ3への
電力の供給を停止する。
【0097】これによって、DCモータ3は、第1及び
第2の突き出し部材6a,6bが原点位置へ戻った際に
停止する。なお、ドア51は、上述したように動作補助
装置1によって前方へわずかに押し出された後、さらに
開いたりあるいは閉めたりする際は、ユーザーが手動に
よって行うものとなっている。
【0098】一方、ユーザーがドア52を開けようとし
て取っ手52aを握ると、センサー52bが働いて検知
信号を制御装置16に伝達する。すると、制御装置16
からリード線14a,14bを介して動作補助装置1の
DCモータ3に電力が供給される。その後の動作補助装
置1の動作については、ドア51を開ける場合と逆とな
る。これによって、上述したドア51を開く動作を補助
する場合と同様にドア52の動作補助が行われる。
【0099】なお、ホールIC24a,24bもしくは
制御装置16の故障やその他種々の理由により、ユーザ
ーが手動でドア51,52を閉める際(図1においてド
ア51,52が矢示D方向に移動させる際)に、前方終
端や途中位置で停止している第1及び第2の突き出し部
材6a,6bの突き出し棒37a,37bの先端部分に
ドア51,52がぶつかってしまう危険性がある。この
ようにドア51,52が閉められる際に第1及び第2の
突き出し部材6a,6bにぶつかると、ドア51,52
の戻り方向の力によって第1及び第2の突き出し部材6
a,6bが矢示D方向に動作される。すると、この第1
及び第2の突き出し部材6a,6bの動作に伴って伝達
歯車4が矢示AもしくはB方向に過大な力で回転し、こ
の過大な回転力を受けて中間歯車部20及びフリクショ
ン歯車部19の送り歯車19bが回転する。
【0100】しかしながら、フリクション歯車部19
は、このような過大な力の回転を受けた際、DCモータ
3側の抵抗が大きいため、大きなトルクがフリクション
歯車部19に加わることとなる。このため、回転軸32
に対してフリクション部材19cが滑って受け歯車19
aが空転し、各歯車の歯先等が損傷しないようになって
いる。
【0101】次に、本発明の第2の実施の形態を図8及
び図9を用いて説明する。
【0102】図8は、第2の実施の形態における動作補
助装置101の内部構成を平面的に示す図である。この
動作補助装置101の構成は大きく分けると、ケース1
02と、双方向回転可能なDCモータ103と、このD
Cモータ103の駆動力に応じて回転可能な伝達歯車1
04を含むドア動作用歯車輪列105と、伝達歯車10
4の回転に伴いその回転方向に交互に前進する第1及び
第2の突き出し部材106a,106bと、DCモータ
103の回転を伝達するセンサー用歯車輪列107と、
このセンサー用歯車輪列107の回転を受けて動作し第
1及び第2の突き出し部材106a,106bの状態を
検出する検出手段としてのセンサー動作機構108と、
両突き出し部材106a,106bの突き出し量を規制
する動作規制部109とを備えた構成となっている。
【0103】このような構成の動作補助装置101は、
たとえば、上述の第1の実施の形態と同様、図2に示す
ようないわゆる観音開きの2枚のドア51,52が同一
平面上に並んで設けられた収納ケース60において、そ
れぞれのドア51,52の開操作を容易にするように設
けられる。なお、取り付け位置に関しては、点線で示す
ように、2つの室の間に設けられた仕切りの部分として
もよいし、上述の第1の実施の形態と同様としても良
い。
【0104】図8及び図9において、ドア動作用歯車輪
列105は、DCモータ103のモータ出力軸110に
取り付けられたウォーム111と、このウォーム111
に歯合し軸112に回転自在に取り付けられた第1歯車
113と、この第1歯車113と同じ軸112に一体成
形された第1ピニオン114と、この第1ピニオン11
4に歯合する第2歯車115と、この第2歯車115に
一体的に設けられた第2ピニオン116と、この第2ピ
ニオン116に歯合する伝達歯車104から構成されて
いる。
【0105】なお、第1歯車113と第1ピニオン11
4との間にはフリクション機構が設けられている。この
フリクション機構は、突き出し部材106a,106b
の突き出し動作中に、その突き出し部材106a,10
6bをケース102内に押し込むような力が働いた場
合、その力を逃がす働きをする。
【0106】このフリクション機構は、軸112に固定
された皿バネ117と円板118とで第1歯車113を
挟むようにして構成され、通常時は、皿バネ117の押
圧力によりDCモータ103の回転力を第1ピニオン1
14から第2歯車115以降へ伝達する。そして、DC
モータ103の動作中に、突き出ようとする突き出し部
材106a,106bが押し戻されたりすると、フリク
ション機構に一定以上のトルクが加わり、皿バネ117
と円板118は、第1歯車113の面上を滑るように動
作し、これにより輪列全体に無理な力が加わるのを防止
する。
【0107】ところで、前述の伝達歯車104は、突き
出し部材106a,106bを往復動作させるためのス
ライダー部119,120に設けられた直線状のギア列
119a、120aに歯合している。
【0108】このスライダー部119,120は、ケー
ス102に形成されたガイドレール121,122に沿
って往復移動が可能となっているもので、たとえば、ス
ライダー部119について見ると、伝達歯車104が図
8における矢示G方向に回転し、その端部104aが動
作規制部109に接触するまでの間、図8において矢示
K方向にスライドする。
【0109】そして、このスライダー部119,120
の移動長さは、突き出し部材106a,106bがケー
ス102から10mm程度突出するように設定される。
なお、この突き出し部材106a,106bのストロー
ク長は、この動作補助装置101が取り付けられる機器
によって最適なストロークを設定すればよい。
【0110】また、スライダー部119,120の移動
長さの規制は、動作規制部109による規制だけではな
く、センサー動作機構108によっても制御され、突き
出し部材106a,106bの適正なストローク長が確
保できる。これについて以下に説明する。
【0111】このセンサー動作機構108は、第1及び
第2の突き出し部材106a,106bの突き出し状態
を検出する検出手段となっており、センサー用歯車輪列
107を介してDCモータ103の回転力を受けて回転
動作するものである。センサー用歯車輪列107は、前
述した第2歯車115と一体的に回転するアイドラー1
23と、このアイドラー123に歯合するセンサー用歯
車124を有し、センサー用歯車124の軸方向端面上
には、その中心軸124aを中心とする円周上にマグネ
ット125が装着されている。
【0112】また、センサー用歯車124とケース10
2との間には、センサー取り付け板126が設けられて
いる。このセンサー取り付け板126には、マグネット
125の磁気を検出するための第1のセンサー127a
と第2のセンサー127bが、センサー用歯車124の
中心軸124aを中心に互いに対向する位置で、かつ、
マグネット125と同じ半径を有する円周上に設けられ
る。これら、マグネット125、センサー取り付け板1
26、第1、第2のセンサー127a,127bなどに
よりセンサー動作機構108が構成される。
【0113】そして、初期状態(図8に示す状態を初期
状態とする)においては、マグネット125の一方の端
部125aが第1のセンサー127aに対向し、他方の
端部125bが第2のマグネット127bに対向する位
置となるように設定される。
【0114】この第1のセンサー127aと第2のセン
サー127bは、マグネット125からの磁気を検出す
ると、その出力がローレベル(“L”)となり、磁気を
検出しないと、その出力がハイレベル(“H”)となる
ものである。したがって、図8に示すような状態では、
第1、第2のセンサー127a,127bの出力は、共
に(“L”)となる。なお、これらの出力、すなわちハ
イレベル(“H”)及びローレベル(“L”)は、逆で
もよい。
【0115】ところで、第2歯車115には、伝達歯車
104に対してDCモータ103の回転力を伝えるため
の第2のピニオン116と、センサー用歯車124にD
Cモータ103の回転力を伝えるためのアイドラー12
3が一体的に取り付けられているが、DCモータ103
の回転に対し、伝達歯車104の回転角度とセンサー用
歯車124の回転角度を異ならせるようにしている。
【0116】つまり、センサー用歯車124が、たとえ
ば、矢示G方向に180°回転する間(たとえば、図8
に示す初期状態から、マグネット125の一方の端部1
25aが第2のセンサー127bに対向し、他方の端部
125bが第1のセンサー127aに対向する位置とな
る間)に、伝達歯車104はその端部104aが動作規
制部109に当接する分だけしか回転しない。このよう
に、伝達歯車104の回転角度とセンサー用歯車124
の回転角度を異ならせるために、第2のピニオン115
と伝達歯車104のギヤ比およびアイドラー123とセ
ンサー用歯車124のギヤ比をそれぞれ最適な比に設定
しておく。
【0117】このように、突き出し部材106a,10
6bの1回の突き出し動作を行わせるに際して、伝達歯
車104の回転角度に対してセンサー用歯車124の回
転角度を大きくしたのは、伝達歯車104の回転に伴っ
て突き出し動作する第1の突き出し部材106a(また
は第2の突き出し部材106b)の突き出し量はそれほ
ど大きく取る必要はなく、これと同じ回転角度で、第
1、第2のセンサー127a,127bからの出力を得
ようとすると、第1、第2のセンサ−127a,127
bの間隔が狭くなりすぎて、突き出し部材106a,1
06bの動作に対応した正確なセンサー出力を得るのに
支障がでる虞があるためである。
【0118】この点を考慮して、第1、第2のセンサー
127a,127bの間隔をできるだけ大きくとるため
に、センサー用歯車124の回転角度を大きくする構造
としている。この実施の形態では、360°回転可能と
している。
【0119】このような構成のセンサー動作機構108
は、第1の突き出し部材106aまたは第2の突き出し
部材106bの突き出し動作状態に応じて、第1、第2
のセンサー127a,127bから、(“H”)または
(“L”)の信号を出力するものである。
【0120】たとえば、今、図8の初期状態から、第1
の突き出し部材106aの突き出し動作が開始して伝達
歯車104が動作規制部109に当接し、所定量の突き
出しがなされたとすると、その間にセンサー用歯車12
4が180°回転し、この状態では、マグネット125
の一方の端部125aが第2のセンサー127bに対向
し、他方の端部125bが第1のセンサー127aに対
向する位置となるため、第1のセンサー127aは継続
して(”L”)が出力される一方、第2のセンサー12
7bからは最初(”L”)で次に(”H”)となり、最
後に(“L”)が出力されることになる。制御部はこの
ような第1、第2のセンサー127a,127bの出力
状態の変化を判断して、DCモータ103の制御を行
う。この場合、初期状態から所定の段階を経て、再び第
1、第2のセンサー127a,127bから共に
(“L”)が出力されたことで、第1の突き出し部材1
06aの突き出し動作を停止させる。
【0121】このような動作により、スライダー部11
9,120は、動作規制部109による規制だけではな
く、センサー動作機構108によっても制御され、第1
及び第2の突き出し部材106a,106bの適正なス
トローク長が確保できる。なお、ここで説明した第1及
び第2の突き出し部材106a,106bの突き出し動
作と第1、第2のセンサー127a,127bの出力の
関係、さらにはDCモータ103の制御動作などについ
ては後に詳細に説明する。
【0122】また、この第2の実施の形態の動作補助装
置101は、上述した第1の実施の形態と同様、すなわ
ち図7に示すように、DCモータ103に対しては、制
御部(図7においては制御装置16に該当する)からの
モータ制御信号が与えられ、また、第1、第2のセンサ
ー127a,127b(図7においてはそれぞれホール
IC24a,24bに該当する)からは、制御部に対し
てそれぞれのセンサー出力が出力される。
【0123】ここでは、第1、第2のセンサー127
a,127bとしてホールICを用い、マグネット12
5の磁気を検出すると、出力がローレベル(“L”)と
なり、マグネット125の磁気を検出しないとき、出力
がハイレベル(“H”)となるような動作を行い、これ
らの出力は制御部に送られる。制御部には、これら第
1、第2のセンサー127a,127bからの出力信号
の他に、ユーザーが取っ手51a,52a(図2参照)
の所定部位に触れたときに出力される信号が入力され、
これらの信号を基にDCモータ103の制御を行う。な
お、これらの関係をブロック図で示すと、上述した第1
の実施の形態を説明するのに用いた図4と同様となる。
【0124】図4に示す制御部130(制御装置16に
相当する)は、第1の取っ手センサー131または第2
の取っ手センサー132からの信号および第1、第2の
センサー127a,127bからの信号を受けてDCモ
ータ103を制御するものである。すなわち、この制御
部130は、第1、第2の取っ手センサー131,13
2のいずれかからの信号(ユーザーが2つのうちのいず
れかの取っ手の所定部位に触れたことを示す信号)を受
けると、それに応じてDCモータ103を所定方向に回
転させるような信号をDCモータ103に対して出力
し、DCモータ103を所定方向に回転させる。また、
第1、第2のセンサー127a,127bからの出力信
号(“H”または“L”)によりDCモータ103を制
御する。なお、この制御動作について、以下に詳細に説
明する。
【0125】まず、初期状態(図2で示したドア51、
52が両方とも閉じている状態を初期状態とする)とし
ては、動作補助装置101の内部は図8に示すとおりと
なっている。すなわち、第1及び第2の突き出し部材1
06a,106bが共に原点位置にある状態、第1の実
施の形態の第3の状態と同様の状態となっている。この
状態で、ユーザーが、たとえばドア52を開けようとし
てその取っ手52aの所定部位に触れると、取っ手52
aに設けられた第2の取っ手センサー132から制御部
130に対して取っ手が触れられたことを示す信号が出
力される。
【0126】これにより、制御部130は、DCモータ
103に対して動作信号を送り、DCモータ103を回
転させる。このとき、制御部130は第2の取っ手セン
サー132からの信号を受けたので、第2の突き出し部
材106bをケース102外に突き出させるような方向
(伝達歯車104を矢示H方向に回転させるような方
向)にDCモータ103を回転させる。
【0127】このDCモータ103の回転力は、ウォー
ム111、第1歯車113、第1ピニオン114、第2
歯車115、第2ピニオン116を介して伝達歯車10
4に伝わり、伝達歯車104を矢示H方向に回転させ
る。また、これと同時に、アイドラー123も回転し、
センサー用歯車124を矢示H方向に回転させる。
【0128】伝達歯車104が矢示H方向に回転し始め
ると、この伝達歯車104に歯合しているスライダー部
120が矢示K方向にスライドし、第2の突き出し部材
106bがケース102から突き出てくる。
【0129】また、伝達歯車104の回転と同時に、セ
ンサー用歯車124も回転し始め、それに装着されたマ
グネット125も回転し始める。この動作途中の状態で
は、伝達歯車104の端部104bは、まだ、動作規制
部109に当接してはなく、また、マグネット125
は、その一方の端部125aが第1のセンサー127a
から外れた位置となっている。
【0130】この状態における第1、第2のセンサー1
27a,127bからの出力は、第1のセンサー127
aの出力は(“H”)となり、第2のセンサー127b
は(“L”)を保持している。制御部130では、これ
ら第1、第2のセンサー127a,127bからの出力
信号を受けて、その信号状態から、DCモータ103の
現在の回転方向や、どちらの突き出し部材が突き出し作
動中かを判断する。この場合は、第1、第2のセンサー
127a,127bが共に(“L”)の状態から、第1
のセンサー127aが(“H”)となり、第2のセンサ
ー127bは(“L”)のままであるので、第2の突き
出し部材106bを突き出すような方向にDCモータ1
03が回転動作中であると判断する。
【0131】そして、伝達歯車104の端部104bが
動作規制部109に当接するまで回転すると、第2の突
き出し部材106bは設定されたストローク分だけ突き
出た状態となる。また、同時に、センサー用歯車124
に装着されたマグネット125は初期状態から180°
回転した位置となる。この状態は、第2の突き出し部材
106bが設定されたストローク分(10mm程度)だ
けケース102からに突き出た状態(第1の実施の形態
の前方終端まで移動した状態=第2の状態)となり、マ
グネット125は端部125bが第1のセンサー127
aに対向する位置となり、他方の端部125aが第2の
センサー127bに対向する位置となる。
【0132】この動作完了状態では、第1、第2のセン
サー127a,127bからの出力は、ともに
(“L”)となる。制御部130では、これら第1、第
2のセンサー127a,127bからの出力信号を受け
て、その信号状態をもとに制御を行う。この場合は、第
1、第2のセンサー127a,127bが共に
(“L”)の初期状態から、次の段階では第1のセンサ
ー127aが(“H”)、第2のセンサー127bは
(“L”)を保持した状態となり、その後、第1、第2
のセンサー127a,127bからの出力がともに
(“L”)となる。制御部130は所定の段階を経て、
第1、第2のセンサー127a,127bからの出力が
ともに(“L”)となったことから、第2の突き出し部
材106bの突き出し動作が終了したと判断し、今度
は、DCモータ103を逆回転させて、第2の突き出し
部材106bをケース102内に引き込むように動作さ
せる。そして、再び、図8の状態(初期状態)とする。
【0133】このように、ユーザーがドア52を開けよ
うとしてその取っ手52aを握ると、第2の突き出し部
材106bが突き出し動作して、マグネット54の吸着
力により閉じられていたドア52がその吸着力から解放
されて、わずかに開く。これにより、その後はユーザー
はわずかな力でドア52を開けることができる。
【0134】一方、このような初期状態から、ユーザー
がドア51を開けようとした場合は、上述したドア52
の開動作の補助とは反対の動作が行われる。この一連の
動作においては、第1のセンサー127aからの出力
は、終始(”L”)で、第2のセンサー127bからの
出力は、(”L”)→(”H”)→(”L”)となる。
このような出力の変化を制御部130が受けて、それぞ
れの出力状態に応じて制御を行うようになっている。
【0135】ところで、第1及び第2の突き出し部材1
06a,106bのストローク長をこの第2の実施の形
態では、10mm程度とした例について説明した。この
ストローク長は、この動作補助装置101が取り付けら
れる対象物によって最適なストローク長を設定すること
ができるが、ドア保持用のマグネットの吸着力を考慮し
て決定されることになる。
【0136】すなわち、ストローク長としては、ドア保
持用のマグネットのドアに対する吸引力が減少する距離
以上は必要である。これにより、突き出し動作後、その
吸着力により再び、ドアが閉じられてしまうことを防止
できる。しかし、むやみにストローク長を大きくする必
要はない。ストロークが大きすぎると、ドアを開けよう
としたときに、機械的な力で必要以上にドアが大きく開
かれることになり、ドアがユーザーにぶつかったりして
危険を招くことにもなりかねない。したがって、たとえ
ば、ドアの回転可能範囲の1/10以下に設定するとい
うような上限を設け、その範囲において最適な値を設定
するようにするのが好ましい。
【0137】以上のような第2の実施の形態では、ドア
用のマグネットによる吸着力により確実な閉じ状態を保
持しているドアを開けようとする際、ユーザーがドアの
取っ手を握ると同時に、突き出し部材が突き出し動作
し、ドアをマグネットの吸引力から解放するので、以降
はわずかな力でドアを開けることができる。
【0138】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これらに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変形実施可能である。たとえば、2つのドアに対して動
作可能とする場合、その2つのドアは、観音開き式では
なく、たとえば、図10に示すように、2つのドア14
1、142が上下に配置されているような場合にも適用
できる。なお、この場合もドアは本体側に対してマグネ
ットなどに吸着されるようになっている。
【0139】この図10の例では、ドア側にドア用マグ
ネット143,144を設け、収納ケース側に鉄などの
吸着可能材145を設けた例が示されている。
【0140】2つのドア141,142がこのような位
置関係である場合は、2つのドア141、142の境目
にある仕切り部分146に、上述した各実施の形態で説
明した動作補助装置1,101を設け、第1の突き出し
部材6a,106aを上のドア141の動作用とし、第
2の突き出し部材6b,106bを下のドア142の動
作用とする。そして、それぞれの取っ手141a,14
2aのうち、いずれかを掴むと、モータが動作して、対
応する側の突き出し部材が突き出し動作して、ドア14
1,142の閉じ力を解放するようにする。
【0141】また、上述の各実施の形態では、2つのド
ア(開閉部材)に対して動作可能とした例について説明
したが、2つに限られるものではなく、1つのドア等の
みが設けられた収納ケースなどにも使用できることは勿
論である。
【0142】さらに、本発明は、一定の閉じ力を有した
状態で閉じられていて、開ける瞬間に一定の力を必要と
する開閉部材のついているものに適用して好ましいもの
であり、様々な分野の製品に適用できる。たとえば、冷
蔵庫や冷凍庫などに適用して好ましいものとなる。2ド
ア式の冷蔵庫を例に取れば、ドアの取り付けタイプとし
ては、図10のようなものが一般的であり、たとえば、
ユーザーがドア141の取っ手141aを掴むと、前述
したと同様に、第1の突き出し部材6a,106aが動
作して、ドア141の閉じ力が解放されるので、あとは
わずかな力で開けることができる。また、大型の冷蔵庫
では、観音開き式のものも見られ、図2に示すような取
り付けが可能となる。
【0143】また、上述の各実施の形態では、第1及び
第2の突き出し部材6a,6b,106a,106bを
作動させるためのモータとして、通常の双方向回転可能
なDCモータを使用した例について述べたが、ステッピ
ングモータなど他の双方向回転可能なモータを使用する
こともできる。さらには、モータ自体は一方向回転とし
て、輪列切り換えによって伝達歯車4,104を両方向
回転できるようにしてもよい。
【0144】さらに、上述の各実施の形態では、第1及
び第2の突き出し部材6a,6b,106a,106b
をスライドさせる手段として、伝達歯車4,104の回
転力を直線状のギヤで受けて、回転運動を往復運動に変
えるような構造としているが、回転運動を往復運動に変
える構造は他にも種々考えられる。また、ドアに対して
或る一定の押圧力を与えることで、ドアに対する吸引力
からドアを解放させればよいとするならば、上述の各実
施の形態のようなスライダー部(第1の実施の形態にお
いてはラック部34a,34b)119,120を、特
に設けなくても、最終歯車(伝達歯車)に突き出し部材
を回動可能に取り付けて、最終歯車が所定の回転角度だ
け回転することにより、その突き出し部材がドアを押す
ようにすることも可能である。
【0145】さらには、スライダー部等や突き出し部材
を独立した部品として設けなくても、たとえば、最終歯
車の一部に突き出し部を形成し、最終歯車が所定の回転
角度だけ回転することにより、その突き出し部がドアを
押すようにすることも可能である。また、ドアの開方向
の動作補助ではなく、リンク機構を介することによって
開方向の動作補助としても適用することができる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動作補助
装置は、モータの駆動力を利用して伝達歯車を双方向に
回転させ、その回転方向に伴い第1及び第2の突き出し
部材を交互に前進させて2つの開閉部材の動作補助を行
うようになっている。したがって、筐体のフレーム等、
2つの開閉部材の間の部分に本装置を取り付けることに
より、開けたい側のドアを開けようとする際、突き出し
部材が突き出し動作し、これによって、所望のドアを開
けることができる。
【0147】また、第1及び第2の突き出し部材を、伝
達歯車を挟んで対向する位置に配置することにより、コ
ンパクトな構成で、第1および第2の突き出し部材を交
互に前進させることが可能となり、例えば、隣接する2
枚の開閉部材の仕切りのスペースが狭い場合にも取り付
けが可能となる。
【0148】さらに、いずれか一方の突き出し部材を前
方終端まで前進させ他方を後方終端まで後退させた2つ
の状態と、両突き出し部材を共に前進及び後退させない
(原点位置)状態との3つの状態を検出手段で検出でき
るようにすると、突き出し部材をそれぞれ正確な位置で
停止させる制御をすることが可能となる。そのため、開
閉部材解放後に2つの突き出し部材を原点位置に戻す制
御を行うようにすると、常時、同じ状態、すなわち突き
出し部材が突き出ていない状態から動作を開始すること
ができ、動作の安定した装置とすることが可能となる。
【0149】またさらに、検出手段を、伝達歯車の同一
円周上に配置した3つのマグネットと、これら3つのマ
グネットに対向配置される2つのホールICとで構成す
ると、少ない部品点数で上述の検出動作をすることが可
能となる。また、第1及び第2の突き出し部材の後退動
作の規制をする動作規制部を設けると、万が一、位置検
出の不良もしくは他の何らかの原因等でモータが暴走し
たとしても、突き出し部材の後退による内部機構の破壊
を防止することが可能となる。
【0150】また、本発明のドア開閉機構は、双方向回
転可能なモータの駆動力を利用して伝達歯車を双方向に
回転させ、その回転方向に伴い第1及び第2の突き出し
部材を交互に前進させて2つの開閉部材の動作補助をす
る動作補助装置を、筐体のフレームに対して設置し、伝
達歯車の双方向への回転に応じて、一定の閉じ力で閉じ
られている2つの開閉部材を交互に押し出す構成となっ
ているため、フレームという狭い部位に1つの装置を取
り付けるのみで隣接する2つの開閉部材の動作補助が可
能となる。しかも、閉じ力が働いていて簡単には開くこ
とができない開閉部材を弱い力で開けることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における動作補助装
置の内部機構を示した平面図である。
【図2】図1に示した動作補助装置を取り付けた収納ケ
ースの外観を示す斜視図である。
【図3】図1に示した動作補助装置の断面展開図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の動作補助装置にお
けるDCモータに対する制御信号の供給および2つのホ
ールICからのセンサー出力の取り出しを行うための概
略的な配線図を示す図である。
【図5】図1に示した動作補助装置の伝達歯車と第1及
び第2の突き出し部材ならびに検出手段となる2つのホ
ールIC、3つのマグネットの配置関係とその動きを説
明するための模式図である。
【図6】図1に示した動作補助装置を上ケースを下ケー
スに被せて固定した状態で矢示VI方向から見た一部断
面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態である動作補助装置
におけるDCモータの制御を説明する回路ブロック図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態における動作補助装
置の内部構成を示す平面図である。
【図9】図8に示した動作補助装置の断面展開図であ
る。
【図10】本発明の各実施の形態の動作補助装置を上下
に2枚のドアを有する機器に装着した例を示す図であ
る。
【図11】従来の動作補助装置としてのモータアクチュ
エーターを示した断面図である。
【符号の説明】
1 動作補助装置 3 DCモータ 4 伝達歯車 6a 第1の突き出し部材 6b 第2の突き出し部材 7 回路基板(検出手段の一部) 23a,23b,23c マグネット(検出手段の一
部) 24a,24b ホールIC(検出手段の一部) 26a,26b 動作規制部 51,52 ドア(開閉部材) 60 収納ケース(筐体) 61 フレーム 101 動作補助装置 103 DCモータ 104 伝達歯車 106a 第1の突き出し部材 106b 第2の突き出し部材 107 センサー用歯車輪列 108 センサー動作機構(検出手段) 109 動作規制部 123 アイドラー(検出手段の一部) 124 センサー用歯車(検出手段の一部) 125 マグネット(検出手段の一部) 126 センサー取り付け板(検出手段の一部) 127a 第1のセンサー(検出手段の一部) 127b 第2のセンサー(検出手段の一部) 141,142 ドア(開閉部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA01 BA02 CA06 DA01 DA08 DB01 DB05 DB08 EA02 EA03 EB01 EC01 EC02 GC01 GC05 GD03 KA02 KA13 KA15 3L102 JA01 KA06 KB05 KB23 KB24 5H607 AA12 AA14 BB01 BB04 CC03 CC05 CC07 DD03 DD08 EE21 EE52 EE54 HH01 HH06 HH09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動力に応じて回転可能な伝達
    歯車と、この伝達歯車の回転方向に対応して交互に前進
    し第1及び第2の開閉部材にそれぞれ直接または間接的
    に当接可能な第1及び第2の突き出し部材と、を有し、
    上記伝達歯車を第1の方向に回転させることにより上記
    第1の突き出し部材を前進させて、上記第1の開閉部材
    の動作を補助すると共に、上記伝達歯車を上記第1の方
    向とは逆方向となる第2の方向に回転させることにより
    上記第2の突き出し部材を前進させて、上記第2の開閉
    部材の動作を補助することを特徴とする動作補助装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の突き出し部材は、前
    記伝達歯車を挟んで対向する位置にそれぞれ前記伝達歯
    車に係合するように配置され、前記伝達歯車の第1の方
    向への回転により前記第1の突き出し部材の前進動作及
    び前記第2の突き出し部材の後退動作が同時に行われ、
    前記伝達歯車の第2の方向への回転により前記第2の突
    き出し部材の前進動作及び前記第1の突き出し部材の後
    退動作が同時に行われることを特徴とする請求項1記載
    の動作補助装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の突き出し部材を前方終端まで
    前進させ前記第2の突き出し部材を後方終端まで後退さ
    せた第1の状態と、前記第2の突き出し部材を前方終端
    まで前進させ前記第1の突き出し部材を後方終端まで後
    退させた第2の状態と、前記第1及び2の突き出し部材
    を共に前進及び後退させない第3の状態とを検出可能な
    検出手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記
    載の動作補助装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段を、前記伝達歯車の軸方向
    側面で同一円周上に配置した3つのマグネットと、これ
    ら3つのマグネットに対向可能な固定位置に配置された
    2つのホールICとで構成したことを特徴とする請求項
    3記載の動作補助装置。
  5. 【請求項5】 前記モータを双方向回転可能なモータと
    すると共に、前記第1及び第2の突き出し部材の後退動
    作を規制する動作規制部を設けたことを特徴とする請求
    項1から4のうちのいずれか1項記載の動作補助装置。
  6. 【請求項6】 双方向回転可能なモータと、このモータ
    の駆動力に応じて回転可能な伝達歯車と、この伝達歯車
    の回転に伴いその回転方向に交互に前進する2つの突き
    出し部材と、を有する動作補助装置を、一定の閉じ力で
    閉じられている2つの開閉部材を有する筐体のフレーム
    に対して、上記伝達歯車を第1の方向に回転させること
    により上記2つの突き出し部材のうちの一方を前進させ
    て、上記開閉部材のうちの一つを前方へ突き出し可能と
    すると共に、上記伝達歯車を上記第1の方向とは逆方向
    となる第2の方向に回転させることにより上記2つの突
    き出し部材のうちの他方を前進させて、隣接する開閉部
    材を前方へ突き出し可能となるように取り付けたことを
    特徴とするドア開閉機構。
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