JP2000291693A - カップリング - Google Patents

カップリング

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JP2000291693A
JP2000291693A JP11105789A JP10578999A JP2000291693A JP 2000291693 A JP2000291693 A JP 2000291693A JP 11105789 A JP11105789 A JP 11105789A JP 10578999 A JP10578999 A JP 10578999A JP 2000291693 A JP2000291693 A JP 2000291693A
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torque transmitting
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shaft
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Shinji Yamazaki
伸司 山崎
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計変更、コスト上昇、重量増加などを伴わ
ずに適用可能にする。 【解決手段】 回転ケース39とシャフト41との間に
配置されたメインクラッチ43及びコントロールクラッ
チ45と、クラッチ45が連結されると部材39、41
間のトルクを受けて作動し、クラッチ43を連結させる
カム49と、クラッチ45を断続操作する電磁石55と
を備え、トランスファケース37の外部に配置され、回
転ケース39、インナーシャフト41を連結部材69、
79を介して静止側に支承し、異物の侵入を防止するシ
ール手段67、83、87、89を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力伝達を断続
するカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】「ガイア新型車解説書 0−22頁 ト
ヨタ自動車株式会社 編集 同サービス部 発行 19
98年 5月 29日」に図5のようなカップリング2
01が記載されている。
【0003】このカップリング201は、四輪駆動車の
トランスファと後輪との間の後輪側動力伝達系に配置さ
れており、後輪側の連結と切り離しとを行う。
【0004】カップリング201は、回転ケース20
3、インナーシャフト205、多板式のメインクラッチ
207及びコントロールクラッチ209、アーマチャ2
11、電磁石213、カムリング215、ボールカム2
17、プレッシャプレート219、コントローラなどか
ら構成されている。
【0005】回転ケース203は連結部材221によっ
てプロペラシャフトに連結され、更に、プロペラシャフ
トを介してトランスファ側に連結されている。又、イン
ナーシャフト205にはドライブピニオンシャフト22
3が連結されており、これと一体に形成されたドライブ
ピニオンギヤ225はリヤデフ(後輪のデファレンシャ
ル装置)側のリングギヤと噛み合っている。
【0006】カップリング201は、リヤデフのデフキ
ャリヤ227に収容され、ベアリング229、231に
よって支承されている。
【0007】メインクラッチ207は回転ケース203
とインナーシャフト205との間に配置されており、コ
ントロールクラッチ209は回転ケース203とカムリ
ング215との間に配置されている。
【0008】又、プレッシャプレート219はインナー
シャフト205に移動自在に連結されており、ボールカ
ム217はカムリング215とプレッシャプレート21
9との間に配置されている。
【0009】コントローラは、電磁石213の励磁、励
磁電流の制御、励磁停止などを行う。
【0010】電磁石213がアーマチャ211を吸引す
ると、コントロールクラッチ209が押圧されて締結
し、回転ケース203とインナーシャフト205間のト
ルクがボールカム217に掛かり、生じたカムスラスト
力によりプレッシャプレート219を介してメインクラ
ッチ207が押圧されて締結する。
【0011】このようにカップリング201が連結され
ると、エンジンの駆動力が後輪に送られて車両は四輪駆
動状態になり、悪路の走破性や、車体の安定性が向上す
る。
【0012】又、電磁石213によってアーマチャ21
1の押圧力を調整し、コントロールクラッチ209を適
度に滑らせると、ボールカム217のカムスラスト力が
変化してメインクラッチ207の連結力が変化し、後輪
に送られる駆動力の大きさが調整され、このようにして
前後輪間の駆動力配分比を制御すると、例えば、旋回走
行中の車両の操縦性や安定性などが向上する。
【0013】又、アーマチャ211の吸引を停止する
と、コントロールクラッチ209が開放され、ボールカ
ム217のカムスラスト力が消失し、メインクラッチ2
07が開放されてカップリング201の連結が解除さ
れ、車両は二輪駆動状態になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】カップリング201の
ような動力断続機構を用いない二輪駆動車の場合は、ド
ライブピニオンシャフト223にフランジを設け、この
フランジがプロペラシャフト側と直接連結される。
【0015】又、この箇所にカップリング201を配置
して四輪駆動車にするときは、カップリング201をデ
フキャリヤ227のような静止側のケーシングに収容
し、更に、連結部を設けてカップリング201をドライ
ブピニオンシャフト223とプロペラシャフトとにそれ
ぞれ連結する。
【0016】更に、カップリング201を収容するに
は、デフキャリヤ227を軸方向に延長する設計変更が
必要であり、あるいは、カップリング201を収容する
専用のケーシングが必要になる。
【0017】いずれにしても、これに伴ってコストが大
きく上昇する上に、車体に固定されるデフキャリヤ22
7や専用ケーシングは重いから、車重が大きく増加して
不利である。
【0018】又、デフキャリヤ227を延長し、あるい
は、専用ケーシングを配置すると、それだけ周辺部材と
干渉し易くなる。
【0019】又、ロードクリアランスが狭くなるから、
路面や障害物と干渉し易くなる上に、このようなことを
防止するためには、車高をそれだけ高くする必要があ
り、車両の安定性やエンジンの燃費がそれだけ低下す
る。
【0020】又、デフキャリヤ227を延長し、あるい
は、専用ケーシングを用いると、これらに注入するオイ
ルの量がそれだけ増加するから、重量とコストが更に上
昇する。
【0021】そこで、この発明は、大きな設計変更やコ
ストの上昇、重量増加、ロードクリアランスの低下など
を伴わずに配置することができるカップリングの提供を
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1のカップリング
は、ケース状のトルク伝達部材と、これに貫入した軸状
のトルク伝達部材と、これらの間に配置されたメインク
ラッチ及びコントロールクラッチと、コントロールクラ
ッチが連結されると伝達トルクを受けて作動し、カムス
ラスト力によってメインクラッチを連結させるカムと、
ケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材との間に
形成され、メインクラッチとコントロールクラッチとカ
ムとを収容する収容室と、コントロールクラッチを断続
操作する電磁石とを備え、静止側ケーシングの外部に配
置されると共に、各トルク伝達部材を直接に、又はこれ
らに連結された連結部材を介して、静止側に支承すると
共に、前記収容室への異物の侵入を防止するシール手段
を設けたことを特徴とする。
【0023】電磁石を励磁すると、その磁気力によって
アーマチャが移動し、コントロールクラッチを連結させ
る。コントロールクラッチが連結されると、両トルク伝
達部材の間のトルクがカムに掛かり、生じたカムスラス
ト力により押圧部材を介してメインクラッチが連結さ
れ、カップリングが連結される。
【0024】電磁石の励磁電流を制御すると、コントロ
ールクラッチの滑りによってカムスラスト力が変化し、
メインクラッチの連結力及びカップリングの伝達トルク
を調整することができる。
【0025】又、電磁石の励磁を停止すると、コントロ
ールクラッチが開放されてカムのスラスト力が消失し、
メインクラッチが開放され、カップリングの連結が解除
される。
【0026】又、請求項1のカップリングは、従来例と
異なって、静止側ケーシングの外部に配置したから、カ
ップリングを用いない車両にカップリングを配置するに
当たって、静止側ケーシングを延長する設計変更が不要
である。
【0027】又、静止側ケーシングを延長しないから、
周辺部材との干渉が防止される。
【0028】又、ロードクリアランスが狭くなることが
避けられるから、路面や障害物との干渉が防止され、干
渉を防止するために車高を高くする必要がなくなり、車
両の安定性と燃費の低下が防止される。
【0029】又、静止側ケーシングを延長しないから、
注入オイル量の増加による、重量とコストの上昇が防止
される。
【0030】又、カップリングを外部に配置しても、シ
ール手段を設けたことによって、収容室の内部に異物が
侵入することが防止されるから、正常な機能が保たれ
る。
【0031】なお、このカップリングを、四輪駆動車の
前輪側動力伝達系、又は、後輪側動力伝達系に配置すれ
ば、カップリングを連結すると車両は四輪駆動状態にな
り、連結を解除すると車両は二輪駆動状態になる。
【0032】又、このカップリングは、このように前後
輪の動力伝達系に配置する他に、四輪駆動車のフロント
デフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファ
レンシャル装置)と前車軸との間、あるいは、リヤデフ
(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレン
シャル装置)と後車軸との間に配置することも可能であ
る。
【0033】この場合も、カップリングを連結すると車
両は四輪駆動状態になり、連結を解除すると、各デファ
レンシャル装置が自由に差動回転することによって、車
輪側への駆動力伝達が停止され、車両は二輪駆動状態に
なる。
【0034】請求項2の発明は、請求項1記載のカップ
リングであって、トルク伝達部材とこれに連結される連
結部材との間に突き当て部を設け、シール手段を、この
突き当て部に配置したことを特徴とし、請求項1の構成
と同等の効果を得る。
【0035】これに加えて、トルク伝達部材に連結され
る連結部材に突き当て部を設け、シール手段の配置箇所
に利用したから、それだけ低コストに構成できる。
【0036】又、相対回転しないこの突き当て部に配置
されるシールには、例えば、Oリングのように構造が簡
単で低コストなものを用いることが可能であり、その上
充分なシール効果が得られる。
【0037】請求項3の発明は、請求項1記載のカップ
リングであって、トルク伝達部材とこれに連結される連
結部材とを一体に形成し、シール手段にしたことを特徴
とし、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0038】これに加えて、トルク伝達部材と連結部材
とを一体に形成してシール手段にしたから、この箇所専
用のシール部材が不要になり、それだけ低コストに実施
することができる。
【0039】請求項4の発明は、請求項1記載のカップ
リングであって、シール手段が、ケース状トルク伝達部
材と軸状トルク伝達部材との相対回転部に配置されてい
ることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0040】これに加えて、ケース状トルク伝達部材と
軸状トルク伝達部材との相対回転部にシール手段を配置
したから、下記のように、シール手段に常用のシールを
用いることが可能であり、それだけ低コストに実施でき
る。
【0041】請求項5の発明は、請求項4記載のカップ
リングであって、シール手段が、ケース状トルク伝達部
材と軸状トルク伝達部材との間に配置されたシール型の
ベアリングであることを特徴とし、請求項4の構成と同
等の効果を得る。
【0042】これに加えて、ベアリングは、ケース状ト
ルク伝達部材と軸状トルク伝達部材との間に本来必要な
ものであり、このベアリングをシール型にし、シール手
段にしたことによって、この箇所では、他に特別なシー
ル手段が不要になるから、それだけ低コストに実施する
ことができる。
【0043】請求項6の発明は、請求項4記載のカップ
リングであって、シール手段が、ケース状トルク伝達部
材、あるいは、軸状トルク伝達部材に固定され、相手側
との間に適度な隙間を形成するカバーであることを特徴
とし、請求項4の構成と同等の効果を得る。
【0044】このカバーによって、ダストや泥水などの
侵入が防止される。
【0045】又、このカバーを充分に大きくし、特に、
カップリングの前側を覆うように配置すれば、走行中に
飛来する異物や障害物からカップリング全体を保護する
ことができる。
【0046】請求項7の発明は、請求項4記載のカップ
リングであって、シール手段が、ケース状トルク伝達部
材と軸状トルク伝達部材の間に配置された摺動型のシー
ルであることを特徴とし、請求項4の構成と同等の効果
を得る。
【0047】これに加えて、摺動型のシールは安価であ
るから、それだけ低コストに実施できる。
【0048】請求項8の発明は、請求項1,3,4,7
のいずれか一項に記載のカップリングであって、ケース
状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材およびこれらに
連結される各連結部材とを全体的に収容する保護ケース
を設け、シール手段を、この保護ケースと各連結部材と
の間、あるいは、各トルク伝達部材との間に配置したこ
とを特徴とし、請求項1,3,4,7のいずれかと同等
の効果を得る。
【0049】これに加えて、カップリングは、保護ケー
スの内部に収容されているから、車両の走行中に飛来す
る異物や障害物などから充分に保護される。
【0050】又、保護ケースと各連結部材との間、ある
いは、各トルク伝達部材との間にシール手段を配置した
から、保護ケース内へのダストや泥水などの侵入防止作
用が確保される。
【0051】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8
のいずれか一項に記載のカップリングであって、収容室
に、封入オイルの貯蔵量を増加するオイル溜りが設けら
れていることを特徴とし、請求項1乃至請求項8のいず
れかと同等の効果を得る。
【0052】これに加えて、オイル溜りを設けて収容室
に封入できるオイル量を増加したから、密封状態の収容
室に収容されたメインクラッチ、コントロールクラッ
チ、カムなどが充分に潤滑されると共に、オイルを増量
したことによってオイルの汚れが遅くなり、それだけオ
イルの劣化が軽減され、カップリングの耐久性が大きく
向上する。
【0053】請求項10の発明は、請求項1乃至請求項
9のいずれか一項に記載のカップリングであって、収容
室内部の油圧を受けるピストン、スプリング、ダイヤフ
ラムを設け、油圧の変動に伴うピストンの移動、スプリ
ング及びダイヤフラムの撓みによって油圧変動を軽減す
ることを特徴とし、請求項1乃至請求項9のいずれかと
同等の効果を得る。
【0054】これに加えて、収容室の内部に油圧を受け
て移動するピストン、あるいは、油圧を受けて撓むダイ
ヤフラム又はスプリングのような油圧調整手段を配置
し、収容室の油圧変動を吸収して軽減させるから、各シ
ール手段は、油圧変動による過大な油圧から保護され、
耐久性が大きく向上する。
【0055】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1と図3によ
ってカップリング1(本発明の第1実施形態)の説明を
する。
【0056】このカップリング1は請求項1、2、4、
5、6、7、9の特徴を備えている。図1はカップリン
グ1を示しており、図3はカップリング1を用いた四輪
駆動車の動力系を示している。又、左右の方向はこの車
両の左右の方向であり、図1の右方はこの車両の前方に
相当する。なお、符号を与えていない部材等は図示され
ていない。
【0057】図3のように、この動力系は、横置きのエ
ンジン3とトランスミッション5、トランスファ7、フ
ロントデフ9、前車軸11、13、左右の前輪15、1
7、カップリング1、後輪側のプロペラシャフト19、
リヤデフ21、後車軸23、25、左右の後輪27、2
9などから構成されている。
【0058】このように、カップリング1は後輪側の動
力伝達系に配置されており、後輪27、29の連結と切
り離しとを行う。
【0059】エンジン3の駆動力は、トランスミッショ
ン5の出力ギヤ31からリングギヤ33を介してフロン
トデフ9のデフケース35に伝達され、フロントデフ9
から前車軸11、13を介して左右の前輪15、17に
配分され、更に、デフケース35からトランスファ7を
介してカップリング1に伝達される。
【0060】カップリング1が連結されると、車両は四
輪駆動状態になり、エンジン3の駆動力は、プロペラシ
ャフト19からリヤデフ21に伝達され、後車軸23、
25を介して左右の後輪27、29に配分される。
【0061】又、カップリング1の連結が解除される
と、車両は二輪駆動状態になり、プロペラシャフト19
以下の後輪側が切り離される。
【0062】図3のように、カップリング1はトランス
ファケース37(静止側ケーシング)の後方に、外部に
露出して配置されている。
【0063】図1のように、カップリング1は、回転ケ
ース39(ケース状のトルク伝達部材)、中空のインナ
ーシャフト41(軸状のトルク伝達部材)、多板式のメ
インクラッチ43及びコントロールクラッチ45、カム
リング47、ボールカム49(カム)、プレッシャプレ
ート51、アーマチャ53、リング状の電磁石55、コ
ントローラなどから構成されている。
【0064】回転ケース39は、壁部57を有する前側
のロータ59と後側のロータ61から構成されており、
各ロータ59、61は互いの間に設けられた連結部63
によって連結されている。
【0065】又、各ロータ59、61は、互いの間の突
き当たり部65とナット66とによって軸方向に位置決
めされている。又、これらの間にはOリング67(シー
ル手段)が配置されており、異物の侵入とオイル漏れと
を防止している。
【0066】図3のように、トランスファ7の出力シャ
フト69はトランスファケース37から後方に突き出し
ており、その後端には連結部材としてのフランジ71が
形成されている。このフランジ71はロータ59に突き
当てられており、ボルトによってロータ59に連結され
ている。フランジ71とロータ59との突き当て部には
Oリング(シール手段)が配置され、異物の侵入を防止
している。
【0067】出力シャフト69はベアリングによってト
ランスファケース37に支承されており、従って、回転
ケース39の前端部は出力シャフト69とこのベアリン
グとを介してトランスファケース37に支承されてい
る。
【0068】又、電磁石55のコア73は車体側に固定
されており、回転ケース39とコア73との間には両シ
ールのベアリング75が配置されている。こうして、回
転ケース39の後端部はこの両シールベアリング75と
コア73とを介して車体側に支承されている。
【0069】インナーシャフト41は後方から回転ケー
ス39に貫入している。インナーシャフト41のスプラ
イン部77には連結部材としての連結シャフト79(図
3)が連結されており、この連結シャフト79は継ぎ手
81を介してプロペラシャフト19に連結されている。
又、連結シャフト79はベアリングによって車体側に支
承されており、このように、インナーシャフト41は連
結シャフト79を介して車体に支承されている。
【0070】又、インナーシャフト41の前端部は両シ
ールのベアリング83(シール手段)を介して回転ケー
ス39のロータ59に支承されており、後端部はニード
ルベアリング85を介して回転ケース39のロータ61
に支承されている。
【0071】インナーシャフト41とロータ61との間
には断面がX字状のシールであるXリング87、89
(摺動型のシール:シール手段)が配置され、オイル漏
れと異物の侵入とを防止している。
【0072】回転ケース39とインナーシャフト41と
の間には収容室が形成されており、この収容室は、ロー
タ59、61間のOリング67と、回転ケース39とイ
ンナーシャフト41間の両シールベアリング83とXリ
ング87、89とによって密封状態にされている。
【0073】又、この収容室には、ロータ59に設けら
れたオイル供給用の流路91からオイルが注入され、注
入後このオイル供給用流路91は密封ボール93を圧入
してシールされる。
【0074】又、ロータ59にはオイル供給用流路91
に連通するオイル溜り95が設けられており、注入され
たオイルは収容室とこのオイル溜り95に蓄えられる。
【0075】メインクラッチ43は、回転ケース39
(ロータ59)の内周とインナーシャフト41の外周と
の間に配置されている。
【0076】コントロールクラッチ45は、ロータ59
の内周とカムリング47の外周との間に配置されてお
り、後述のように、アーマチャ53によって回転ケース
39のロータ61に押圧されて締結される。
【0077】ボールカム49は、カムリング47とプレ
ッシャプレート51との間に配置されている。
【0078】プレッシャプレート51は、インナーシャ
フト41の外周に軸方向移動自在に連結されている。
【0079】又、カムリング47とロータ61との間に
は、ボールカム49のカム反力を受けるスラストベアリ
ング97が配置されている。
【0080】アーマチャ53は、コントロールクラッチ
45とプレッシャプレート51との間に配置されてい
る。又、ロータ59にはスナップリング99が取り付け
られており、アーマチャ53がコントロールクラッチ4
5から離れ過ぎないように位置決めすると共に、アーマ
チャ53とプレッシャプレート51との接触を防止し、
磁気漏れを防止している。
【0081】又、電磁石55のコア73は、ロータ61
に設けられている凹部101に貫入し、エアギャップ1
03を形成している。
【0082】コントローラは、車速、操舵角、横Gなど
の各センサから信号を受けて旋回走行を検知し、あるい
は、路面状態などに応じて、電磁石55の励磁、励磁電
流の制御、励磁停止などを行う。
【0083】電磁石55が励磁されると、磁力のループ
105が形成されてアーマチャ53が吸引され、ロータ
61との間でコントロールクラッチ45を押圧して締結
させる。コントロールクラッチ45が締結されると、回
転ケース39とインナーシャフト41の間のトルクがボ
ールカム49に掛かり、生じたカムスラスト力によりプ
レッシャプレート51を介してメインクラッチ43が押
圧され、締結される。
【0084】こうしてカップリング1が連結されると、
上記のように、エンジン3の駆動力が後輪27、29に
送られ、車両は四輪駆動状態になり、悪路などの走破性
や、車体の安定性が向上する。
【0085】又、電磁石55の励磁電流を制御すると、
コントロールクラッチ45の滑りによってボールカム4
9のカムスラスト力が変化し、メインクラッチ43の連
結力が変化して後輪27、29に送られる駆動力が調整
される。
【0086】こうして、前後輪間の駆動力配分比を制御
することにより、例えば、旋回走行中の車両の操縦性や
安定性などを向上させることができる。
【0087】又、電磁石55の励磁を停止すると、コン
トロールクラッチ45が開放されてボールカム49のカ
ムスラスト力が消失し、メインクラッチ43が開放され
てカップリング1の連結が解除され、車両は二輪駆動状
態になってエンジンの燃費が向上する。
【0088】又、回転ケース39のロータ61にはステ
ンレス鋼のような非磁性材料のリング107が配置され
ており、更に、コントロールクラッチ45の各クラッチ
板には切り欠き109が形成され、磁力ループ105か
らの磁気漏れを防止し、電磁石55の磁力をアーマチャ
53に効果的に集中させている。
【0089】カップリング1が回転すると、その遠心力
によってオイル溜り95のオイルが収容室を循環し、メ
インクラッチ43、ボールカム49、コントロールクラ
ッチ45、ニードルベアリング85、スラストベアリン
グ97などを充分に潤滑する。
【0090】電磁石55のコア73と回転ケース39に
はそれぞれカバー111、113が取り付けられてお
り、これらの間には適度な隙間115が設けられてい
る。
【0091】これらのカバー111、113によって、
ダストや泥水などが収容室に侵入することが防止され
る。
【0092】又、この隙間115は、電磁石55のカバ
ー111を回転ケース39のカバー113の外側にして
形成してもよく、こうすれば、車両のロータ61側から
飛来するダストや泥水などの侵入防止効果が更に向上す
る。
【0093】又、電磁石55のカバー111を径方向の
内側に大きくし(その場合、リード線117を引き出す
孔を設ける)、ロータ61の端部までを覆い隠すように
すれば、飛来する異物などからベアリング75及び電磁
石55、あるいは、カップリング1全体を保護すること
もできる。
【0094】又、インナーシャフト41に連結された連
結シャフト79の端部にフランジ部を設け、このフラン
ジ部でベアリング75や電磁石55を覆い隠せば、同様
に、ベアリング75、電磁石55、あるいは、カップリ
ング1を前面で保護することができる。
【0095】こうして、カップリング1が構成されてい
る。
【0096】カップリング1は、上記のように、トラン
スファケース37の外部に配置したから、カップリング
1を用いない車両にカップリング1を配置するに当たっ
て、従来例と異なり、トランスファケース37を延長す
る設計変更が不要である。
【0097】又、静止側ケーシングを延長しないから、
周辺部材との干渉が防止される。
【0098】又、ロードクリアランスが狭くなることが
避けられ、路面や障害物との干渉が防止されるから、干
渉を防止するために車高を高くする必要がなくなり、車
両の安定性低下と燃費の低下が防止される。
【0099】又、静止側ケーシングを延長しないから、
注入オイル量の増加と、それによる重量増加とコストの
上昇とが防止される。
【0100】又、回転ケース39を出力シャフト69に
連結し、インナーシャフト41を連結シャフト79に連
結したことにより、後輪側動力伝達系の構成が簡単にな
り、軽量で、低コストになる。
【0101】尚、上記と逆に、回転ケース39を連結シ
ャフト79に連結し、インナーシャフト41を出力シャ
フト69に連結して設けても同様の効果が得られる。
【0102】又、カップリング1を外部に配置しても、
Oリング67、シールベアリング83、Xリング87、
89などによって収容室を密封状態にしたから、異物の
侵入とオイル漏れが防止され、正常な機能が長く保たれ
る。
【0103】又、出力シャフト69に設けたフランジ7
1を回転ケース39に突き当てて、この突き当て部をO
リングの配置箇所に利用したから、それだけ低コストに
構成できる。
【0104】又、この突き当て部では摺動が生じないか
ら、ここに配置されるシールには、Oリングのように構
造が簡単で低コストなものを用いても充分なシール効果
が得られる。
【0105】又、ベアリング83は、回転ケース39と
インナーシャフト41との支承部に本来必要なものであ
り、このベアリング83をシール型にしたことによっ
て、この箇所では、他に特別なシール手段が不要になる
から、それだけ低コストに実施できる。
【0106】又、上記のようにロータ61側が車両前方
となる様に設けた場合には、カバー111を充分に大き
くし、カップリング1の前側を覆うように配置すれば、
走行中に飛来する異物や障害物からカップリング1全体
を保護することができる。
【0107】又、摺動型のシールであるXリング87、
89は安価であり、それだけ低コストで実施できる。
【0108】又、オイル溜り95を設けて収容室に封入
できるオイル量を増加したから、密封された収容室内部
のメインクラッチ43、コントロールクラッチ45、ボ
ールカム49などが充分に潤滑されると共に、オイルを
増量したことによってオイルの汚れが遅くなり、それだ
けオイルの劣化が軽減されて、カップリング1の耐久性
が大きく向上する。
【0109】[第2実施形態]次に、図2と図3によっ
てカップリング119(本発明の第2実施形態)の説明
をする。
【0110】このカップリング119は請求項1、2、
4、5、7、9、10の特徴を備えており、図2はカッ
プリング119を示している。又、左右の方向は図3の
車両の左右の方向であり、図2の右方はこの車両の前方
に相当する。なお、符号を与えていない部材等は図示さ
れていない。
【0111】このカップリング119は、図3の四輪駆
動車の動力系において、カップリング1と同位置に配置
されている。
【0112】以下、カップリング1と同機能の部材等に
は同一の符号を与えて引用し、これれら同機能部材の重
複説明は省く。
【0113】カップリング119はトランスファケース
(静止側ケーシング)37の後方に配置され、外部に露
出している。
【0114】図2のように、カップリング119は、回
転ケース39、インナーシャフト41、多板式のメイン
クラッチ43及びコントロールクラッチ45、カムリン
グ47、ボールカム49、プレッシャプレート51、ア
ーマチャ53、電磁石55、ピストン121、ダストシ
ール123(シール手段)、コントローラなどから構成
されている。
【0115】ロータ59の壁部57にはシリンダ125
が形成されており、ピストン121は、Oリング127
を介してこのシリンダ125に移動自在に嵌合してい
る。
【0116】ピストン121の左端側には収容室の油圧
が掛かり、ピストン121の右端側にはこの油圧を押し
戻す空気ばねである空気室129(スプリング)が形成
されている。
【0117】収容室の温度変化や各部材の回転などによ
り、油圧が上がるとピストン121が右方へ移動して空
気室129の空気が圧縮され、油圧が下がると空気室1
29の空気ばねによってピストン121が左方へ押し戻
される。
【0118】このように油圧の変動に伴うピストン12
1の移動によって、収容室の油圧変動が軽減されるか
ら、Oリング67、シールベアリング83、Xリング8
7、89などのシール手段が過大な油圧から保護され、
耐久性が大きく向上する。
【0119】ダストシール123は、電磁石55のコア
73と、ロータ59に螺着されたナット66との間に配
置されており、ダストや泥水などが収容室に侵入するこ
とを防止している。
【0120】トランスファ7の出力シャフト69は、連
結部材としてのフランジ71を介してロータ59に連結
している。同様に、連結部材としての連結シャフト79
は、インナーシャフト41のスプライン部77に連結さ
れている。
【0121】こうして、カップリング119が構成され
ている。
【0122】収容室の油圧変動と空気室129の空気ば
ねとのバランスによって移動するピストン121(油圧
調整手段)を設けたことにより、収容室の油圧変動が軽
減されるから、Oリング67、シールベアリング83、
Xリング87、89などのシール手段が過大な油圧から
保護され、耐久性が大きく向上する。
【0123】これに加えて、カップリング119は、カ
バー111、113を用いた効果を除いて、第1実施形
態のカップリング1と同等の効果を得る。
【0124】なお、請求項10の構成で、油圧調整手段
は、第2実施形態のピストン121や空気ばねの他に、
例えば、コイルスプリングや皿ばね、あるいは、ダイヤ
フラムなどでもよい。これらの油圧調整手段を、収容室
の油圧変動を受けて撓むように配置すれば、油圧変動に
よるシール手段の負荷が軽減され、耐久性が大きく向上
する。
【0125】[第3実施形態]次に、図4によってカッ
プリング141(本発明の第3実施形態)の説明をす
る。
【0126】このカップリング141は請求項1,3,
4,7,8の特徴を備えており、図4はカップリング1
41およびこれを収容する保護ケース140を示してい
る。このカップリング141は、図3におけるトランス
ファケース37(静止側ケーシング)の後方でカップリ
ング1と同位置に配置されている。図4の左方が車両の
前方である。
【0127】このカップリング141は保護ケース14
0内に収容されている点がカップリング1(第1実施形
態、図1)と相違する。したがって、相違点を主に説明
し、重複する説明は省略する。
【0128】図4に示すように、カップリング141を
収容する保護ケース140は、中空の円筒部143の一
側にリング状の電磁石145のフランジ部147がボル
ト149により結合されてなり、車体側に固定されてい
る。ボルト149による締付面はシール部材151によ
りシールされている。
【0129】一方、保護ケース140内のカップリング
141は、回転ケース(ケース状トルク伝達部材)15
3と、インナーシャフト(軸状トルク伝達部材)15
5、多板式のメインクラッチ157及びコントロールク
ラッチ159、カムリング161、ボールカム163、
プレッシャプレート165、アーマチャ167、電磁石
145、コントローラなどから構成されている。
【0130】上記回転ケース153は、入力側の連結部
材としてのロータ部169と円筒状のケース部171と
が接合されてなり、ロータ部169とケース部171と
がそれぞれシールベアリング173,175を介して、
保護ケース140に軸方向に位置決めされると共に回転
自在に支持されている。シールベアリング175に隣接
してシール部材177が配設されている。
【0131】こうして、カップリング141と保護ケー
ス140との間の空気室179は、入力側ではシールベ
アリング(シール手段)173とシール部材151によ
りシールされ、出力側ではシール部材(シール手段)1
77によりシールされている。エンジンの駆動力はロー
タ部169の軸部169aに入力される。
【0132】上記インナーシャフト155は回転ケース
153のロータ部169とケース部171に貫入してい
る。インナーシャフト155の前端部はロータ部169
に支承されており、後端部はニードルベアリング181
を介してケース部171に支承されている。インナーシ
ャフト155とケース部171との間には、シール部材
183が配置されている。
【0133】回転ケース153とインナーシャフト15
5との間には収容室が形成されており、この収容室に
は、図示しないオイル供給口から潤滑オイルが注入さ
れ、内部はシール部材183によって密封されており、
オイル漏れと、外部からの異物の侵入とが防止されてい
る。
【0134】又、インナーシャフト155の後部内周に
は、出力側の連結部材としての出力部材185がスプラ
イン連結されており、カップリング141に入力された
エンジンの駆動力は出力部材185へ出力される。
【0135】上記メインクラッチ157は、収容室内
で、回転ケース153の内周とインナーシャフト155
の外周との間に配置され、同様にコントロールクラッチ
159は回転ケース153の内周とカムリング161の
外周との間に配置されている。
【0136】リード線187を経て電磁石145に通電
されるとアーマチャ167が吸引され、コントロールク
ラッチ159が締結される。そして、コントロールクラ
ッチ159の締結トルクがカムリング161、ボールカ
ム163およびプレッシャプレート165間のカム作用
によりスラスト力に拡大、変換され、プレッシャプレー
ト165に押圧されてメインクラッチ157が締結され
る。
【0137】コントローラは、車速、操舵角、横Gなど
から旋回走行状態を検知し、あるいは、路面状態などに
応じて、電磁石145の励磁、励磁電流の制御、励磁停
止などを行う。
【0138】また、インナーシャフト155の前部軸心
部にはオイル溜り189が設けられ、潤滑オイルは油路
155aを通って密封された回転ケース153内の各摺
動部を潤滑、冷却する。
【0139】このような構成により、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られると
共に、カップリング141は、保護ケース140の内部
に収容されているから、車両の走行中に飛来する異物や
障害物などから充分に保護される。
【0140】又、ロータ部169に軸部169aを一体
に形成しているから軸部169aがシール手段の役割を
果たすので、回転ケース153の入力側には上記シール
ベアリング173とシール部材151以外にはシール部
材が不要になり、それだけコスト低減が可能となる。
【0141】又、保護ケース140は構造が簡単で小径
であるので、軽量、低コスト化が可能であり、ロードク
リアランスや車高に大きな影響を与えることはない。
【0142】
【発明の効果】請求項1のカップリングは、静止側ケー
シングの外部に配置したから、カップリングを用いない
車両に配置するに当たって、静止側ケーシングを延長す
る変更や専用の収容ケーシングが不要であり、これに伴
う大きなコスト上昇と車重の増加とが避けられる。
【0143】又、周辺部材との干渉が防止され、ロード
クリアランスが狭くならないから、路面や障害物との干
渉を防止するために車高を高くする必要がなくなり、車
両の安定性と燃費の低下が防止される。
【0144】又、オイル注入量の増加と、重量増加と、
コスト上昇とが防止される。
【0145】又、カップリングを静止側ケーシングの外
部に配置しても、シール手段によって異物の侵入が防止
されるから、正常な機能が長く保たれる。
【0146】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、トルク伝達部材と連結部材との間
に設けた突き当て部を、シール手段の配置箇所に利用し
たから、それだけ低コストに実施できると共に、相対回
転しないこの突き当て部に配置されるシールには、Oリ
ングのように低コストなものを用いることが可能であ
り、その上充分なシール効果が得られる。
【0147】請求項3の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、トルク伝達部材と連結部材とを一
体に形成したから、この箇所でのシール部材が不要にな
り、それだけ低コストに実施できる。
【0148】請求項4の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、ケース状トルク伝達部材と軸状ト
ルク伝達部材との間に配置するシール手段には、常用の
シールを用いることが可能であり、それだけ低コストに
実施できる。
【0149】請求項5の発明は、請求項4の構成と同等
の効果を得ると共に、ケース状トルク伝達部材と軸状ト
ルク伝達部材の間のベアリングをシール型にしたことに
より、この箇所では他にシール手段が不要になり、それ
だけ低コストに実施できる。
【0150】請求項6の発明は、請求項4の構成と同等
の効果を得ると共に、カバーによってダストや泥水など
の侵入が防止される。
【0151】又、このカバーを充分に大きくしてカップ
リングの前側を覆うように配置すれば、走行中に飛来す
る異物や障害物からカップリング全体を保護することが
できる。
【0152】請求項7の発明は、請求項4の構成と同等
の効果を得ると共に、摺動型のシールは安価であるか
ら、それだけ低コストに実施できる。
【0153】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれかと同等の効果を得ると共に、カップリングを
収容する保護ケースによって、車両の走行中に飛来する
異物や障害物からカップリングが充分に保護されると共
に、シール手段によってダストや泥水などの侵入防止作
用が確保される。
【0154】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8
のいずれかと同等の効果を得ると共に、オイル溜りを設
けて収容室のオイル封入量を増加したから、収容室内部
の各機能が充分に潤滑されると共に、オイルを増量した
ことによってオイルの劣化が軽減され、カップリングの
耐久性が大きく向上する。
【0155】請求項10の発明は、請求項1乃至請求項
9のいずれかと同等の効果を得ると共に、ピストン、ダ
イヤフラム、スプリングのような油圧調整手段によって
収容室の油圧変動が軽減し、各シール手段が油圧変動に
よる過大な油圧から保護され、耐久性が大きく向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のカップリングを示す断面図であ
る。
【図2】第2実施形態のカップリングを示す断面図であ
る。
【図3】各実施形態のカップリングを用いた四輪駆動車
の動力系を示すスケルトン機構図である。
【図4】第3実施形態のカップリングの上半部の断面図
である。
【図5】従来例のカップリングを示す断面図である。
【符号の説明】
1、119,141 カップリング 37 トランスファケース(静止側ケーシング) 39,153 回転ケース(ケース状のトルク伝達部
材) 41,155 インナーシャフト(軸状のトルク伝達部
材) 43,157 メインクラッチ 45,159 コントロールクラッチ 49,163 ボールカム(カム) 55,145 電磁石 67 Oリング(シール手段) 71 フランジ(連結部材) 79 連結シャフト(連結部材) 87、89 Xリング(摺動型のシール:シール手段) 83 シールベアリング(シール手段) 95,189 オイル溜り 121 ピストン 123 ダストシール(シール手段) 129 空気室(空気ばね:スプリング) 140 保護ケース 147 フランジ部 151,177,183 シール部材(シール手段) 169 ロータ部(連結部材) 173 シールベアリング(シール手段) 185 出力部材(連結部材)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース状のトルク伝達部材と、これに貫
    入した軸状のトルク伝達部材と、これらの間に配置され
    たメインクラッチ及びコントロールクラッチと、コント
    ロールクラッチが連結されると伝達トルクを受けて作動
    し、カムスラスト力によってメインクラッチを連結させ
    るカムと、ケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部
    材との間に形成され、メインクラッチとコントロールク
    ラッチとカムとを収容する収容室と、コントロールクラ
    ッチを断続操作する電磁石とを備え、静止側ケーシング
    の外部に配置されると共に、各トルク伝達部材を直接
    に、又はこれらに連結された連結部材を介して、静止側
    に支承すると共に、前記収容室への異物の侵入を防止す
    るシール手段を設けたことを特徴とするカップリング。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、トルク伝
    達部材とこれに連結される連結部材との間に突き当て部
    を設け、シール手段を、この突き当て部に配置したこと
    を特徴とするカップリング。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、トルク伝
    達部材とこれに連結される連結部材とを一体に形成し、
    シール手段にしたことを特徴とするカップリング。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明であって、シール手
    段が、ケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材と
    の相対回転部に配置されていることを特徴とするカップ
    リング。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明であって、シール手
    段が、ケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材と
    の間に配置されたシール型のベアリングであることを特
    徴とするカップリング。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の発明であって、シール手
    段が、ケース状トルク伝達部材、あるいは、軸状トルク
    伝達部材に固定され、相手側との間に適度な隙間を形成
    するカバーであることを特徴とするカップリング。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の発明であって、シール手
    段が、ケース状トルク伝達部材と軸状トルク伝達部材の
    間に配置された摺動型のシールであることを特徴とする
    カップリング。
  8. 【請求項8】 請求項1,3,4,7のいずれか一項に
    記載の発明であって、ケース状トルク伝達部材と軸状ト
    ルク伝達部材およびこれらに連結される各連結部材とを
    全体的に収容する保護ケースを設け、シール手段を、こ
    の保護ケースと各連結部材との間、あるいは、各トルク
    伝達部材との間に配置したことを特徴とするカップリン
    グ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に
    記載の発明であって、収容室に、封入オイルの貯蔵量を
    増加するオイル溜りが設けられていることを特徴とする
    カップリング。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の発明であって、収容室内部の油圧を受けるピス
    トン、スプリング、ダイヤフラムを設け、油圧の変動に
    伴うピストンの移動、スプリング及びダイヤフラムの撓
    みによって油圧変動を軽減することを特徴とするカップ
    リング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101104843B1 (ko) 2003-08-11 2012-01-17 보그워너 인코포레이티드 솔레노이드형 오퍼레이터를 구비한 전자기 클러치 어셈블리

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