JP2000292106A - 皮膜厚さ測定モニター装置 - Google Patents

皮膜厚さ測定モニター装置

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JP2000292106A
JP2000292106A JP11101171A JP10117199A JP2000292106A JP 2000292106 A JP2000292106 A JP 2000292106A JP 11101171 A JP11101171 A JP 11101171A JP 10117199 A JP10117199 A JP 10117199A JP 2000292106 A JP2000292106 A JP 2000292106A
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Toshihiko Inoue
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Akito Akimoto
明人 秋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材及び皮膜の種類に殆ど左右されず,被覆
シートの皮膜厚さを正確かつ効率的に測定することがで
きる皮膜厚さ測定モニター装置を提供すること。 【解決手段】 基準ロール2と,被覆部測定器3と,余
白部測定器4と,皮膜82の厚さを演算するための演算
部5とを有する。被覆部測定器3と余白部測定器4と
は,いずれも,ロール面20に対して垂直方向に進退可
能に設けた軸部31と,軸部31の進退方向における変
位を測定するための変位検出部と,軸部31の先端に回
転可能に設けられた球状の接触端子33とを有してい
る。被覆部測定器1は接触端子33を被覆部820に当
接させてその厚さAを測定し,余白部測定器4は接触端
子33を余白部820に当接させてその厚さBを測定
し,皮膜の厚さCは,演算部5において(A−B)を演
算して求めるよう構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えば電池用のシート電極のよ
うな,箔状の基材の表面に皮膜を積層してなる被覆シー
トにおける,皮膜の厚さをオンラインで測定することが
できる皮膜厚さ測定モニター装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば電池用のシート電極は,金属よりな
る箔状の基材の表面に,活物質よりなる皮膜を積層した
被覆シートとして形成される。この電池用シート等の被
覆シートにおいては,積層した皮膜の厚さによって諸性
能が左右されるので,その厚さを正確に測定モニターす
ることが重要である。
【0003】従来,被覆シートにおける皮膜厚さを測定
する装置としては,オフラインで測定するもの,オンラ
インで測定するもの,接触式,非接触式,等様々な形式
のものが提案されている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の皮膜厚
さ測定モニター装置においては,次のような問題があ
り,上記被覆シートの皮膜厚さを正確に効率よく測定す
ることが困難である。例えば,特許第2628516号
公報には,フィルム状の樹脂シートの厚さをオフライン
において測定する接触式の厚さ計測装置が示されてい
る。この測定装置は,基材が金属箔状の薄物である場合
にはその保持ができず厚さ測定ができないという点と,
オンラインにおいて連続測定ができないという点に問題
がある。
【0005】また,特公平8−30647号公報におい
ては,フィルム状の樹脂シートの厚さを,レーザと渦電
流を併用することによりオンラインにおいて測定する装
置が提案されている。この装置は非接触状態において厚
さ測定ができる点において優れているが,基材が金属で
ある場合には測定できない。
【0006】また,光学的手段により,光ファイバープ
ローブの受光距離特性を利用して,皮膜厚さを測定する
ことも考えられる。しかしながら,皮膜の色が一定でな
い場合には,正確な測定は困難であるので,例えば上記
電池用シート電極の活物質の厚さ測定には利用できな
い。また,半導体レーザビームの指向性を利用して特定
の間隔を測定する方法もあるが,上記と同様の皮膜の色
彩並びに形状,光沢等に左右されるという問題がある他
に,装置の大型化,高価格化を招き,振動,周囲雰囲気
温度を充分に管理しないとオンライン化が困難であると
いう問題もある。
【0007】本発明は,かかる従来の装置上の問題点に
鑑みてなされたもので,基材および皮膜の種類に殆ど左
右されず,被覆シートの皮膜厚さを正確かつ効率的に測
定モニターすることができる皮膜厚さ測定モニター装置
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は,シート状の基材の表面
に,皮膜を積層してなる被覆部と上記基材が露出したま
まの余白部とを有する被覆シートにおける,上記皮膜の
厚さを測定するための装置であって,上記被覆シートの
裏面を接触させるロール面を有する円柱状の基準ロール
と,該基準ロールに接触した上記被覆シートにおける,
上記被覆部の厚さを測定するための被覆部測定器と,上
記余白部の厚さを測定する余白部測定器と,上記被覆部
測定器と上記余白部測定器との測定値を基に上記皮膜の
厚さを演算するための演算部とを有し,上記被覆部測定
器と上記余白部測定器とは,いずれも,上記基準ロール
の上記ロール面に対して垂直方向に進退可能に設けた軸
部と,該軸部の上記進退方向における変位を測定するた
めの変位検出部と,上記軸部の先端に回転可能に設けら
れた球状の接触端子とを有しており,被覆部測定器は上
記接触端子を上記被覆部に当接させて上記基準ロールと
の間に上記被覆部を挟持してその厚さAを測定し,一
方,上記余白部測定器は上記接触端子を上記余白部に当
接させて上記基準ロールとの間に上記余白部を挟持して
その厚さBを測定し,上記皮膜の厚さCは,上記演算部
において(A−B)を演算して求めるよう構成してある
ことを特徴とする皮膜厚さ測定モニター装置にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記被覆部測定器と上記余白部測定器とは,いずれも,上
記基準ロールの上記ロール面に対して垂直方向に進退可
能に設けた軸部と,該軸部の上記進退方向における変位
を測定するための変位検出部と,上記軸部の先端に回転
可能に設けられた球状の接触端子とを有していることで
ある。
【0010】上記基準ロールは,軸振れのほとんどない
円柱状のものを用いる。なお,内部を中空にすることも
可能である。また,上記軸振れとは基準軸線のまわりに
基準ロールを回転させたときの任意の点の位置変化量を
いい,これは3/1000mm以下であることが好まし
い。3/1000mmを超える軸振れが基準ロールにお
いて生ずる場合には,厚さ測定時の基準点が不安定とな
り,正確な厚さ測定ができないという問題がある。
【0011】また,上記基準ロールは中空構造等とする
ため溶接構造をとる。そのため,アンバランス測定・修
正機(Balancing Machine)に取りつけ,軽い方向に質
量を付加したりして調整を行う。この場合のアンバラン
ス値が20g以下であることが好ましい。20gを超え
る場合には,振動,騒音の原因になるという問題があ
る。
【0012】また,上記基準ロールにおいて,円筒部分
の幾何学的な円筒面からの狂いの大きさと定義される円
筒度,および円形部分の幾何学的円からの狂いの大きさ
と定義される真円度は,いずれも3/1000mm以下
であることが好ましい。これらの値が3/1000mm
を超える場合にも,厚さ測定の基準点が不安定となって
正確な厚さ測定ができないという問題がある。
【0013】また,上記基準ロールの表面は,例えばハ
ードクロムメッキを施して硬度(耐摩耗性)を向上させ
ることが好ましい。これにより,さらに,厚さ測定の基
準点の安定性を向上させることができる。
【0014】また,上記基準ロールへの上記被覆シート
の接触部は,密着させる必要があるので,接触面積を大
きくすることが好ましい。特に基準ロールの断面から見
て,その円弧の半分以上(中心角180°(度)以上)
において両者を接触させることが好ましい。これによ
り,基準ロールと被覆シートとの間に巻き込まれる空気
を減少させることができ,厚さ測定精度を向上させるこ
とができる。また,上記基準ロールの前後には,上記被
覆シートに対して張力をかける張力コントロール装置を
設けることが好ましい。張力コントロール装置として
は,例えばダンサーロール等が有る(実施形態例参
照)。
【0015】上記被覆部測定器および余白部測定器は,
上記のごとく,軸部と,変位検出部と,上記軸部の先端
に回転可能に設けられた球状の接触端子とを有する。上
記軸部は,上記基準ロールのロール面に対して垂直方
向,即ち基準ロールの円形断面の半径方向に進退可能に
設けてある。
【0016】また,上記軸部の進退方向における変位
は,上記変位検出部により検出するように構成してあ
る。この変位検出部の構成は,例えば,差動変圧器を応
用した構成,その他,機械式の構成等,種々の構成とす
ることができる。また,上記変位検出部は,すべて上記
演算部に電気的に接続されている。
【0017】また,上記軸部の先端には,上記球状の接
触端子を回転可能に設けてある。この接触端子の保持方
法としては,例えば,筆記用具のボールペンの先端部の
ボールのように,任意の方向に回動可能に保持する方法
がある。また,接触端子の回転方向が1方向だけでよい
場合は,所望の回転方向が得られる回転軸を設けてこれ
に保持することもできる。
【0018】また,上記被覆部測定器としては,1つの
ものを左右に移動させて測定位置を幅方向において変化
させながら測定するように構成することができる。ま
た,被覆部測定器を複数用い,これを横に並べて配設し
てそれぞれの位置の厚さを測定するように構成してもよ
い。いずれの場合も,被覆部の厚さを1点だけでなく広
い範囲で測定することができ,皮膜厚さの幅方向のばら
つきを求めることができる。
【0019】次に,本発明の作用につき説明する。本例
の皮膜厚さ測定モニター装置は,上記被覆部測定器と余
白部測定器とを用いて,上記被覆シートにおける被覆部
と余白部の厚さをそれぞれ接触状態で測定する。この測
定は,例えば,予め上記接触端子を基準ロールに当接さ
せた状態を0(ゼロ)点としておくことにより,上記被
測定部を挟持した際の変位量をそのまま上記厚さAまた
はBとすることができる。そのため,上記被覆部測定器
および余白部測定器による厚さ測定は,被測定物である
被覆シートの基材および皮膜の材質,色彩等にかかわら
ず,容易かつ正確に行うことができる。
【0020】また,上記各測定器の先端には,上記回転
可能に設けた球状の接触端子を設けてある。そのため,
該接触端子を当接させた被覆シートを移動させることが
できる。即ち,上記基準ロールに接触させた被覆シート
を,基準ロールの回転に合わせて順次前進させながら,
上記被覆部の厚さAおよび余白部の厚さBをオンライン
で連続して測定モニターすることができる。
【0021】また,点接触が実現でき,被覆シート走行
中に左右にトラバースするので,接触箇所を常に変化さ
せることができる。そのため,軟質活物質などの摩耗粉
が特定部位に付着するのを防止できる。それ故,被覆シ
ート等を構成する活物質等の摩耗粉の影響を少なくで
き,測定の精度を向上させうる。
【0022】また,上記皮膜の厚さCは,上記演算部に
おいて,上記厚さデータA,Bを用いて,A−Bの演算
を行うことにより,素材の長さ方向の厚さ製造ムラがあ
っても皮膜の厚さを非常に容易かつ正確に求めることが
できる。
【0023】このように,本発明によれば,基材および
皮膜の種類に殆ど左右されず,被覆シートの皮膜厚さを
正確かつ効率的に測定することができる皮膜厚さ測定モ
ニター装置を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる皮膜厚さ測定モニター装置
につき,図1〜図6を用いて説明する。本例の皮膜厚さ
測定モニター装置1は,図6(a)に示すごとく,シー
ト状の基材81としての金属箔の表面に,皮膜82とし
ての活物質を積層してなる被覆部820と上記基材81
が露出したままの余白部810とを有する被覆シート8
としての電池用のシート電極における,皮膜82の厚さ
Cを測定するための装置である。なお,図6(b)に示
すごとく,基材81の両面に被覆部820を設ける場合
もある。
【0025】皮膜厚さ測定モニター装置1は,図1に示
すごとく,上記被覆シート8の裏面をロール面20に接
触させる円柱状の基準ロール2と,基準ロール2に接触
した上記被覆シート8における,被覆部820の厚さを
測定するための被覆部測定器3と,上記余白部810の
厚さを測定する余白部測定器4と,被覆部測定器3と余
白部測定器4との測定値を基に上記皮膜の厚さを演算す
るための演算部5とを有する。
【0026】図1,図3に示すごとく,上記被覆部測定
器3と余白部測定器4とは,いずれも,基準ロール2の
ロール面20に対して垂直方向に進退可能に設けた軸部
31と,該軸部31の上記進退方向における変位を測定
するための変位検出部32と,軸部31の先端に回転可
能に設けられた球状の接触端子33とを有している。
【0027】図1に示すごとく,被覆部測定器3は接触
端子33を被覆部820に当接させて基準ロール2との
間に被覆部820を挟持してその厚さAを測定する。一
方,余白部測定器4は接触端子33を余白部810に当
接させて基準ロール2との間に余白部810を挟持して
その厚さBを測定する。そして,上記皮膜82の厚さC
は,上記演算部5において(A−B)を演算して求める
よう構成してある。
【0028】以下,これを詳説する。本例の皮膜厚さ測
定モニター装置1は,図1,図2に示すごとく,被覆シ
ート8としてのシート電極作製ラインに組み込まれた装
置であって,上記基準ロール2の入側にダンサーロール
191を,出側に固定ロール192を設け,これらの沿
って送られてくる被覆シート8の皮膜厚さを測定するも
のである。即ち,図2に示すごとく,被覆シート8は,
まずダンサーロール191に接触して方向を転換して上
方の基準ロール2に向かい,さらに基準ロール2に沿っ
て方向を転換して下方の固定ロール192に沿って方向
を転換して次の工程に送られる。
【0029】上記ダンサーロール191は,被覆シート
8にかかる張力を一定にすべく,上下するよう設けられ
ている。また,これら3本のロール2,191,192
の配置は,基準ロール2への被覆シート8の接触状態
が,基準ロール断面の中心角αにおいて約180°近い
円弧において接触するように行った。
【0030】また,図1に示すごとく,基準ロール2
は,被覆シート8の全幅よりも広いロール面20を有
し,その両端に支持用のネック部21を設けてある。ロ
ール面20は,約50μm厚さのハードクロムメッキを
施して高硬度に仕上げてある。また,基準ロール2は,
中空状であると共に,その軸振れは3/1000mm以
下,アンバランス値は20g以下,円筒度および真円度
は3/1000mm以下となるように製作したものであ
る。
【0031】この基準ロール2は,図1に示すごとく,
左右一対のハウジング11に設けた軸受部12において
ベアリング13を介して回動可能に支持されている。ま
た,ハウジング11の上方には,ブラケット14を介し
て,測定器支持部材15を設けてある。この測定器支持
部材15には,上記被覆部測定器3と余白部測定器4と
を配設してある。
【0032】図1に示すごとく,余白部測定器4は,被
覆シート8の余白部810に当接する位置に固定してあ
る。また,被覆部測定器3は,被覆部測定器8の被覆部
820上において左右に移動できるように,移動装置1
6を介して測定器支持部材15に移動可能に固定されて
いる。また,図1,図2に示すごとく,これら被覆部測
定器3および余白部測定器4は,上記のごとく,その軸
部31を基準ロール2のロール面20に対して垂直に配
設した。
【0033】次に,図3〜図5を用いて,被覆部測定器
3および余白部測定器4の構造を説明する。被覆部測定
器3は,略球状のハウジング30を有し,その上下に設
けた軸受35,36に上記軸部31を上下動可能に保持
している。軸部31には,その上下動を安定させるため
の案内ピン319を設けてあり,これをハウジング30
に設けた案内溝309に係合させてある。
【0034】また,軸部31とハウジング30は,それ
ぞれスプリング係止部318,308を有しており,こ
れらの間には軸部31を下方に付勢するためのスプリン
グ307を配設してある。このスプリング307は,被
覆部測定器3および余白部測定器4の被覆部820およ
び余白部810への当接力(接触荷重)に影響するもの
である。本例では,被覆部測定器3の当接力が1N以
下,余白部測定器4の当接力が約5Nとなるように設定
した。
【0035】また,ハウジング30の中心部付近には,
軸部31の進退方向(上下方向)における変位を測定す
るための変位検出部(コア部)32を設けてある。この
変位検出部32は,図4,図5に示すごとく,軸部31
を囲うように断面コ字状を有する支持材321を介して
軸部31に固定された鉄心部322と,ハウジング30
に固定されたコイル部323とよりなる。
【0036】鉄心部322は鉄心をガラスによって被覆
して仕上げてある。また,コイル部323は交流電源に
接続された励磁用の一次コイルとこれを挟持するように
配置された2つの二次コイルとよりなり,全体をガラス
によって被覆して仕上げてある。そして,変位検出部3
2は,鉄心部322とコイル部323の相対的な移動に
よって上記二次コイルから検出される電圧変化から変位
量をデジタル出力で測定するよう構成されている。な
お,この測定原理は差動変圧器を応用したものである。
【0037】また,図3に示すごとく,上記軸部31の
先端に配設する球状の接触端子33は,ボールペンの先
端のような構造を有した先端支持体335に回動可能に
保持されている。この接触端子33は,先端支持体33
5のねじ部336を軸部31の先端穴316に螺合させ
ることにより固定される。また,上記球状の接触端子3
3は鋼材の表面にクロムメッキを施した直径2mmのも
のを使用した。これは,耐摩耗性の点からアルミナ等の
高硬度のセラミック材に変更することもできる。
【0038】また,図1に示すごとく,被覆部測定器3
と余白部測定器4とは,演算部5に電気的に接続されて
いる。この演算部5は,AD変換器を内蔵しており,ア
ナログデータをデジタルデータに変換すると共に,皮膜
厚さCを上記(A−B)により演算し,これをモニター
55に表示するよう構成されている。
【0039】また,本例の被覆シート8は,上記のごと
く電池用のシート電極であって,厚さ0.01〜0.0
3mm,幅150〜600mmのアルミニウム又は銅の
金属箔よりなる基材81と,その表面に設けた厚さ約
0.05〜0.2mm,幅130〜580mmの正負極
よりなる活物質とからなる。余白部は左右両側に設けて
あり,いずれも10mmの幅寸法を有する。この被覆シ
ート8は,上記皮膜厚さ測定モニター装置1の前工程に
おいて,基材81にペースト状の活物質を塗布し,乾燥
させることにより上記皮膜82を形成してある。
【0040】次に,上記皮膜厚さ測定モニター装置1を
用いて被覆シート8の皮膜厚さを実際に測定する際に
は,図1,図2に示すごとく,まず,基準ロール2に密
着した被覆シート8の被覆部820に対して被覆部測定
器3の接触端子33を当接させて基準ロール2との間に
被覆部820を挟持すると共に,余白部810に対して
余白部測定器4の接触端子33を当接させて基準ロール
2との間に余白部810を挟持する。
【0041】そして,基準ロール2に沿って被覆シート
8を一定速度で前進させると共に被覆部測定器3を被覆
部820の範囲内において幅方向に往復移動させる。こ
れにより,被覆部測定器3の接触端子33の軌跡88は
ジグザグ状となって,幅方向の広い範囲にわたって被覆
部820の厚さ測定を行うことができる。また,被覆部
測定器3および余白部測定器4により測定された被覆部
厚さAおよび余白厚さBは,上記のごとく演算部5に逐
次伝送され,(A−B)の演算を行うことにより,連続
して皮膜82の厚さCを測定することができる。
【0042】このように,本例の皮膜厚さ測定モニター
装置1は,被覆部測定器3と余白部測定器4とを用い
て,接触状態で上記厚さA,Bを測定し,これを用いて
皮膜厚さCを演算により求めることができる。そのた
め,被覆シートの基材および皮膜の材質,色彩等にかか
わらず,容易かつ正確に皮膜厚さを測定モニターするこ
とができる。それ故,本例のように被覆シート8がどの
ような材料の電池用のシート電極であっても,その活物
質よりなる皮膜82の厚さを正確に測定することができ
る。
【0043】また,上記被覆部測定器3と余白部測定器
4の接触端子33は,上記のごとく,回転可能に設けた
球状体である。そのため,被覆部測定器3と余白部測定
器4を被覆シート8に当接させたまま相対移動させるこ
とができ,オンラインにおいて連続的に厚さ測定モニタ
ーを行うことができる。
【0044】また,本例においては,上記被覆部測定器
3を左右に往復移動させながら上記厚さ測定モニターを
行うことができる。そのため,皮膜厚さの幅方向のばら
つきも測定することができ,皮膜厚さ管理精度の向上を
図ることができる。
【0045】したがって,本例によれば,基材81およ
び皮膜82の種類に殆ど左右されず,被覆シート8の皮
膜厚さを正確かつ効率的に測定することができる皮膜厚
さ測定モニター装置1を提供することができる。
【0046】実施形態例2 本例は,実施形態例1の皮膜厚さ測定モニター装置1に
皮膜欠陥判定機能を設けたものである。即ち,図7に示
すごとく,皮膜厚さCの目標値C,上限値CU,下限
値CLを予め決めておく。そして上記演算部5において
は,皮膜厚さCを演算した際に,その厚さCが上記上限
値CUまたは下限値CLを超えるか否かを判断し,超え
た場合には,警報を発するように構成してある。その他
は,実施形態例1と同様である。
【0047】この場合には,上記皮膜厚さCの大きなば
らつきによって,皮膜に欠陥があることを認識すること
ができ,不良品の認定を容易化することができる。その
他は,実施形態例1と同様の作用効果が得られる。
【0048】実施形態例3 本例は,図8に示すごとく,実施形態例1の左右移動可
能な被覆部測定器3に代えて,3組の被覆部測定器30
1〜303を幅方向に等間隔をあけて固定したタイプの
皮膜厚さ測定モニター装置である。各被覆部測定器30
1〜303は,いずれも上記演算部5に電気的に接続さ
れている。そして,左に配された被覆部測定器301が
左側皮膜厚さを,中央に配された被覆部測定器302が
中央皮膜厚さを,右に配された被覆部測定器303が右
側皮膜厚さをそれぞれ測定モニターするように構成して
ある。その他は,実施形態例1と同様である。
【0049】この場合には,常時3点の皮膜厚さを測定
モニターすることができるので,皮膜の厚さばらつきを
さらに精度よく測定することができる。図9には,皮膜
厚さCをモニター55に表示させた例を示す。同図に
は,左側,中央,右側の皮膜厚さをそれぞれ符号L,
C,Rとして示した。同図より知られるごとく,被覆部
820における上記3点の皮膜厚さを常時把握モニター
することができる。その他は,実施形態例1と同様の作
用効果が得られる。また,この皮膜厚み測定モニター装
置は,塗工機などに取り付け,その測定値を塗工ギャッ
プなどの調整用にフィードバックする制御に用いてもよ
い。
【0050】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,基材お
よび皮膜の種類に殆ど左右されず,被覆シートの皮膜厚
さを正確かつ効率的に測定することができる皮膜厚さ測
定モニター装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,皮膜厚さ測定モニター
装置の構成を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,皮膜厚さ測定モニター
装置のロール配置を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,被覆部測定器(余白部
測定器)の構造を示す説明図。
【図4】実施形態例1における,被覆部測定器の変位検
出部を示す,図3のA−A線矢視断面図。
【図5】実施形態例1における,被覆部測定器の変位検
出部を示す,図4のB視説明図。
【図6】実施形態例1における,被覆シートの構成を示
す説明図。
【図7】実施形態例2における,皮膜欠陥判定機能にお
ける,皮膜厚さCの目標値C0,上限値CU,下限値C
Lを示す説明図。
【図8】実施形態例3における,皮膜厚さ測定モニター
装置の構成を示す説明図。
【図9】実施形態例3における,皮膜厚さ測定モニター
結果チャートを示す説明図。
【符号の説明】
1...皮膜厚さ測定モニター装置, 2...基準ロール, 20...ロール面, 3...被覆部測定器, 31...軸部, 32...変位検出部, 33...接触端子, 4...余白部測定器, 5...演算部, 8...被覆シート, 81...基材, 82...皮膜, 810...余白部, 820...被覆部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 泰明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 正木 英之 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 恵比根 美明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 井上 俊彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 秋本 明人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F062 AA27 BB14 BC08 CC22 EE63 EE66 FF03 FF13 GG51 GG66 GG90 HH05 HH13 HH32 JJ04 LL07 LL11 NN02 2F069 AA46 BB20 CC06 DD15 DD25 GG06 GG52 GG58 GG62 GG63 GG66 GG73 GG78 HH02 JJ06 JJ13 LL02 QQ03 QQ05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材の表面に,皮膜を積層し
    てなる被覆部と上記基材が露出したままの余白部とを有
    する被覆シートにおける,上記皮膜の厚さを測定するた
    めの装置であって,上記被覆シートの裏面を接触させる
    ロール面を有する円柱状の基準ロールと,該基準ロール
    に接触した上記被覆シートにおける,上記被覆部の厚さ
    を測定するための被覆部測定器と,上記余白部の厚さを
    測定する余白部測定器と,上記被覆部測定器と上記余白
    部測定器との測定値を基に上記皮膜の厚さを演算するた
    めの演算部とを有し,上記被覆部測定器と上記余白部測
    定器とは,いずれも,上記基準ロールの上記ロール面に
    対して垂直方向に進退可能に設けた軸部と,該軸部の上
    記進退方向における変位を測定するための変位検出部
    と,上記軸部の先端に回転可能に設けられた球状の接触
    端子とを有しており,被覆部測定器は上記接触端子を上
    記被覆部に当接させて上記基準ロールとの間に上記被覆
    部を挟持してその厚さAを測定し,一方,上記余白部測
    定器は上記接触端子を上記余白部に当接させて上記基準
    ロールとの間に上記余白部を挟持してその厚さBを測定
    し,上記皮膜の厚さCは,上記演算部において(A−
    B)を演算して求めるよう構成してあることを特徴とす
    る皮膜厚さ測定モニター装置。
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