JP2000292330A - 移動式路面たわみ測定装置及び移動式路面たわみ測定方法 - Google Patents

移動式路面たわみ測定装置及び移動式路面たわみ測定方法

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JP2000292330A
JP2000292330A JP9961299A JP9961299A JP2000292330A JP 2000292330 A JP2000292330 A JP 2000292330A JP 9961299 A JP9961299 A JP 9961299A JP 9961299 A JP9961299 A JP 9961299A JP 2000292330 A JP2000292330 A JP 2000292330A
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road surface
impact load
sensors
measuring
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Kyoichi Takada
恭一 高田
Naomi Tamura
尚美 田村
Naohiko Hatami
尚彦 畠見
Koji Hara
浩次 原
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SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CENTER
Komatsu Engineering Corp
Original Assignee
SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CENTER
Komatsu Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面上を移動しながら路面のたわみを測定す
ることができる移動式路面たわみ測定装置及び移動式路
面たわみ測定方法を提供する。 【解決手段】 本発明の移動式路面たわみ測定装置は、
衝撃荷重付与手段20と、たわみ測定センサ30、3
0′と、信号処理手段40とを備えている。たわみ測定
センサ及び各手段は、路上を移動可能な車両50、60
上に搭載されている。上記たわみ測定センサ30、3
0′は、上記車両の移動方向に沿う直線上に複数配置さ
れている。信号処理手段は、各たわみ測定センサからの
信号を処理して、路面固有の凹凸を取り除いて、衝撃荷
重によるたわみのみを分離抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の舗装路面や
橋梁のコンクリート床版構造などの健全度や耐久性の評
価を行うための路面たわみ測定装置及び測定方法に関す
る。特には、路面上を移動しながらたわみ測定できる移
動式路面たわみ測定装置及び測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトやコンクリートの舗装路面
あるいは橋梁の舗装構造やコンクリート床版構造は、ひ
び割れが進んで次第に劣化する(第21回日本道路会議
論文集p.910, 911など参照)。このようなひび割れによ
る劣化の進行状況を調べ、構造の健全性を評価するた
め、路面に衝撃荷重を与えた時の路面のたわみを測定す
ることが行われている。
【0003】路面たわみ測定試験方法(装置)には、以
下のようなものが知られている。 ベンケルマンビーム法(ASPHALT Vol.29, No.147,
p.4-) デフレクトグラフ法(ASPHALT Vol.29, No.147, p.
4-) ロードレータ法(ASPHALT Vol.29, No.147, p.4-) ダイナフレクト法(ASPHALT Vol.29, No.147, p.4
-) サンパー法(ASPHALT Vol.29, No.147, p.4-) フォリングウエイトデフレクトメータ法(FWD 法,
ASPHALT Vol.35, No.175, p.2-) 建設省土木研究所式(特公昭50−34937号)
【0004】これらのうち最も一般的に普及しているの
が上記FWD(Falling Weight Deflectometer)法であ
る。図11にFWDの基本原理を示す。同方法では、載
荷板1を路面に接地し重錘2をある高さから載荷板1上
に落下させて衝撃荷重を発生させる。この時の発生する
力の最大値のFmax は次式で表される。 Fmax =(2・M・g・H・R)1/2 M:重錘の質量(kg) R:載荷板上のバネ5のバネ定数(N/m) H:落下高さ(m) g:重力加速度(m/s2
【0005】この路面に与えられた衝撃荷重を受けて、
路面が瞬間的にたわむ。この衝撃荷重をロードセル3で
測定すると同時に、たわみを複数のたわみ測定センサ4
で測定する。このたわみ測定センサ4として、リニアゲ
ージセンサを使っているものがある。すなわち、このリ
ニアゲージセンサのスピンドル先端の測定子を直接路面
に接触させておき、衝撃荷重により路面がたわむと、ス
ピンドルも上下に動き、その動いた量に応じた量子化さ
れたパルスが出力される。このパルス量をカウントする
ことによりたわみ量が検出できる。
【0006】この方式の場合、リニアゲージセンサのス
ピンドル以外の部分は、衝撃荷重が加わって路面がたわ
みを生じている間は、不動点になっている必要がある。
そこで、リニアゲージセンサは板バネのついた支持ビー
ムで固定することで、リニアゲージセンサ本体は固有振
動数の低いバネマス系で支持される。このため、衝撃荷
重が加わって路面がたわむ瞬間は、リニアゲージセンサ
本体は動かず(不動点となる)、スピンドルのみが変動
し、変位量が捉えられるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のFWD式路
面たわみ測定装置を用いる場合は、測定時には装置を一
旦測定地点に停止させ、載荷板1及びたわみ測定センサ
4を路面上に接地する等の準備を行う。その後、重錘2
を載荷板1に落下させて衝撃荷重を発生させ、その時の
ロードセル3及びたわみ測定センサ4からの信号を捉え
て処理していく。そして、測定が終了すると、たわみ測
定センサ4と載荷板1を路面上から離し、次の測定地点
に移動してから再び接地する等の準備を行う。
【0008】このように測定時には、必ず装置を停止さ
せたり、また載荷板1やたわみ測定センサ4の接地、収
納といった準備をしなければならず、手間や時間がかか
るものになっている。また、通常の道路上で測定する場
合は、測定時に交通の妨げにもなり安全上も問題があっ
た。なお、FWD以外の上述の各方法も、たわみ測定時
に一時停止する必要があり、移動しながらたわみ測定で
きる実用的なものはなかった。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、路面上を移動しながら路面の
たわみを測定することができる路面たわみ測定装置及び
測定方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記課題を
解決するため、本発明の移動式路面たわみ測定装置は、
路面Rに衝撃荷重を与える衝撃荷重付与手段20と、該
衝撃荷重による路面Rのたわみを検出するたわみ測定セ
ンサ30、30′と、該たわみ測定センサからの信号を
受けてそれを処理する信号処理手段40と、を具備する
路面たわみ測定装置であって;上記衝撃荷重付与手段2
0、たわみ測定センサ30、30′及び信号処理手段4
0が路上を移動可能な車両50、60上に搭載されてい
るとともに、各手段は移動中においても作動可能なよう
に構成されており、上記たわみ測定センサ30、30′
が、上記車両50の移動方向に沿う直線上において複数
配置されており、上記信号処理手段40が各たわみ測定
センサ30、30′からの信号を処理し、路面R固有の
凹凸を取り除いて衝撃荷重によるたわみのみを分離抽出
することを特徴とする。
【0011】また、本発明の移動式路面たわみ測定方法
は、路面Rに衝撃荷重を与え、該衝撃荷重による路面R
のたわみをたわみ測定センサ30、30′で検出し、該
たわみ測定センサ30からの信号を受けてそれを処理す
ることにより路面たわみを測定する方法であって;上記
衝撃荷重を与える手段20、上記たわみを検出するたわ
み測定センサ30、30′及び上記信号を処理する手段
40を路上を移動可能な車両50、60上に搭載し、上
記たわみ測定センサ30、30′を上記車両の移動方向
に沿う直線上に複数配置し、各たわみ測定センサ30、
30′からの信号を処理し、路面固有の凹凸を取り除い
て衝撃荷重によるたわみのみを分離抽出することを特徴
とする。
【0012】路面たわみ測定装置10は、全体が移動可
能な車両50、60に搭載され、かつ移動中に作動可能
なように構成されている。そして、一つのたわみ測定セ
ンサ30が通過したラインを他のたわみ測定センサ3
0′も通過するように配置しているため、同一路面の状
態を測定して路面固有の凹凸と衝撃荷重付与時路面のた
わみを分離することができる。本発明によれば、長距離
にわたる路面を比較的短時間で測定することができ、路
面のひび割れによる劣化の進行状況を経済的に把握する
ことができる。
【0013】本発明の移動式路面たわみ測定装置10に
おいては、上記複数のたわみ測定センサ30、30′か
らの信号を時系列的に以下Tだけずらし、T=S/V
(Sは複数のたわみ測定センサ間の距離、Vは車両の速
度)、次に、該複数のたわみ測定センサ30、30′の
信号の差分を取ることにより上記衝撃荷重によるたわみ
を分離抽出することができる。
【0014】一つのたわみ測定センサ30が路面Rのあ
る位置を通過した時に生じる路面の凹凸の変位量が、他
のたわみ測定センサ30′からも、たわみ測定センサ間
隔/車両速度に対応した時間だけ遅れて同じように出力
される。したがって、たわみ測定センサ間隔だけ移動し
て差分をとることにより、路面の凹凸の影響を除去し、
衝撃荷重に伴う路面のたわみのみの検出を、移動しなが
ら行うことができる。
【0015】本発明の移動式路面たわみ測定装置10
は、上記衝撃荷重付与手段20が、重錘を落下させる機
構22と、該重錘落下による衝撃荷重を計測するロード
セル23と、該衝撃荷重を路面に伝える載荷輪24を有
することとしてよい。衝撃荷重付与部が、載荷板でなく
載荷輪になっているため、移動しながら路面のたわみを
測定することができる。
【0016】本発明の移動式路面たわみ測定装置10
は、上記構成に加え、上記たわみ測定センサ30、3
0′が、上記路面上を移動する上記車両50の本体に取
り付けられた測定輪31、31′と、該車両50本体に
取り付けられたセンサベース32と、該センサベース3
2上に取り付けられた該ベースと上記測定輪との相対的
変位を検出するリニアゲージセンサ33と、を備え、上
記衝撃荷重が路面に加わって路面のたわみが生じている
間は、上記センサベースが実質的に不動点となることと
してよい。この場合、上記センサベースを固有振動数が
5Hz以下のバネマス系で支持することもできる。たわみ
測定部が、測定輪31となっているため、移動しながら
路面のたわみを測定することができる。さらに、センサ
ベースが実質的に不動点となっているため、リニアゲー
ジセンサのスピンドルのみが動いて、衝撃荷重に伴う路
面のたわみを測定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の1つの実施の形態に
係る移動式路面たわみ測定装置について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。図1は、本発明の移動式路面たわ
み測定装置の構成例を示す概略図である。この移動式路
面たわみ測定装置10は、衝撃荷重付与手段20、たわ
み測定センサ30、30′及び信号処理手段40を備え
ている。
【0018】衝撃荷重付与手段20及びたわみ測定セン
サ30、30′は、路面R上を移動可能な被牽引車両5
0上に搭載されている。そして、たわみ測定センサ3
0、30′は、被牽引車両50の移動方向に沿う直線上
において、衝撃荷重付与手段20の載荷輪24の前後等
距離に2台配置されている。なお、たわみ測定センサ3
0、30′は、4台あるいは6台以上配置してもよい。
信号処理手段(コンピュータ)40は、被牽引車両50
を牽引するベース車両60上に搭載されている。
【0019】衝撃荷重付与手段20は、路面Rに衝撃荷
重を与える構成となっている。たわみ測定センサ30
は、衝撃荷重付与手段20で付与される衝撃荷重による
路面Rのたわみを含む路面の凹凸を検出する機能を有す
る。信号処理手段40は、たわみ測定センサ30からの
信号を受けてそれを処理する機能を有する。そして、各
手段20、30、40は、路面R上を移動中においても
作動可能なように構成されている。
【0020】以下に各手段20、30、40について詳
述する。衝撃荷重付与手段20は、図2の詳細図にも示
すように、重錘落下機構22、ロードセル23及び載荷
輪24を備えている。重錘21は、重錘落下機構22に
上下スライド可能に取付けられている。ロードセル23
及び載荷輪24は、重錘落下機構22の下部に配設され
ている。重錘落下機構22は、重錘21を落下させる構
成となっている。ロードセル23は、重錘落下による衝
撃荷重を測定する機能を有する。載荷輪24は、衝撃荷
重を路面Rに伝える構成となっている。
【0021】重錘落下機構22は、図3の詳細断面図に
も示すように、台座22a、油圧シリンダ22bとピス
トン22c、重錘載置台22d、チャック22e、落下
高さ調整用金具22f及びバネ22gを備えている。台
座22aは、図2に示すようにロードセル23及び載荷
輪24の上に取り付けられている。油圧シリンダ22b
とピストン22cは、台座22a上に垂直に配設されて
いる。重錘載置台22dは、油圧シリンダ22bの側周
面に軸方向に摺動可能に挿入されている。チャック22
eは、油圧シリンダ22bの上部側周面に軸方向に設け
られている溝22baを介して、ピストン22cの側周
面にボルト22eaにより固定されている。落下高さ調
整用金具22fは、油圧シリンダ22bの上部側周面に
移動可能に配設されている。バネ22gは、台座22a
上において油圧シリンダ22bの周囲に配設されてい
る。
【0022】ピストン22cは、油圧シリンダ22bの
下端からの油圧により、油圧シリンダ22b内部で上下
動する構成となっている。なお、この油圧は、図1に示
すベース車両60上に搭載されている操作ユニット61
及び被牽引車両50上に搭載されている油圧装置51を
介して制御されるようになっている。重錘載置台22d
は、両端につば22da、22dbを有する略円筒形状
に形成されている。この重錘載置台22dは、下端のつ
ば22db上にリング状の重錘21を積層載置可能な構
成となっている。
【0023】チャック22eは、3本のアーム22e
a、22eb、22ecが略H字状に形成されている。
すなわち、チャック22eは、中央のアーム22eaの
中央部が、ピストン22cの側周面にボルト22eaに
より固定され、両側のアーム22eb、22ecの中央
部が、アーム22eaの両端にヒンジ結合されている。
そして、アーム22eb、22ecの下端は鉤状に形成
されている。このチャック22eは、アーム22eb、
22ecの下端の開閉動作により、重錘載置台22dの
上端のつば22daを把持・解放可能な構成となってい
る。
【0024】落下高さ調整用金具22fは、アーム22
eb、22ecの上端を挿入可能な円錐台形状の中空部
を有する中空円錐台形状に形成されている。この落下高
さ調整用金具22fは、重錘21の落下高さが調整可能
な構成となっている。バネ22gは、台座22aと重錘
載置台22dの間に介在し、重錘載置台22dの落下に
よる衝撃が緩衝可能な構成となっている。
【0025】たわみ測定センサ30は、図4の詳細図に
も示すように、測定輪31、センサベース32及びリニ
アゲージセンサ33を備えている。なお、図4(A)は
側面図であり、(B)は板バネの配置を示す平面図であ
る。測定輪31は、被牽引車両50の本体に取り付けら
れており、例えば日本ポリペンコ社製のMC車輪、径1
50mm等が使用できる。センサベース32も、被牽引車
両50の本体に取り付けられている。リニアゲージセン
サ33は、センサベース32に取り付けられており、例
えば小野測器社製のGS−5011等を使用できる。
【0026】測定輪31は、衝撃荷重付与手段20によ
り衝撃荷重が路面Rに加わって生じる路面Rのたわみに
応じて、また路面の凹凸に応じて上下に変位する。セン
サベース32は、リニアゲージセンサ本体33a及びウ
エイト32aの質量と板バネ32bの弾性力に対応した
固有振動数が5Hz以下のバネマス系で支持されている。
ウエイト32aは、リニアゲージセンサ本体33aの下
部に取り付けられている。板バネ32bは、リニアゲー
ジセンサ本体33aの四方を囲むように4つ配置され、
横から見て略U字状に湾曲させた状態で上下が固定され
ている。このセンサベース32は、衝撃荷重付与手段2
0により衝撃荷重が路面Rに加わって路面Rのたわみが
生じている間は、実質的に不動点となる。
【0027】リニアゲージセンサ33は、そのスピンド
ル33bがジョイント33cを介して測定輪31に直結
されている。このリニアゲージセンサ33は、センサベ
ース32と測定輪31との相対的変位を検出する機能を
有する。
【0028】ここで、路面Rに衝撃荷重を加えることに
より路面Rがたわむと、このたわみに応じて各たわみ測
定センサ30の測定輪31が上下に変動する。しかし、
路面Rのたわみの振動数は約20Hz〜100Hzの範囲に
あるので、固有振動数が5Hz以下のバネマス系で支持さ
れているリニアゲージセンサ本体33aは、路面Rがた
わみを生じている間は不動点となる。したがって、測定
輪31に直結されたリニアゲージセンサ33のスピンド
ル33bのみが動くことになるので、路面Rのたわみの
みを測定することができる。図5は、被牽引車両50を
停止させ、重錘21を自由落下させた時の、ロードセル
23で検出した荷重波形とリニアゲージセンサ33で検
出した舗装路面のたわみ波形の一例である。
【0029】信号処理手段40は、各センサ、すなわち
ロードセル23、リニアゲージセンサ33及び走行距離
を検出するローラ付きエンコーダ(図示せず)等からの
信号を処理して、路面R固有の凹凸を取り除いて、衝撃
荷重による路面Rのたわみのみを分離抽出する機能を有
する。すなわち、信号処理手段40は、複数のたわみ測
定センサからの信号を時系列的に以下Tだけずらす。 T=S/V (Sは複数のたわみ測定センサ間の距離、Vは車両の速
度) そして、ある1つの地点における複数のたわみ測定セン
サの信号を同期させて差分を取ることにより、衝撃荷重
による路面Rのたわみを分離する。
【0030】このような構成において、ベース車両60
で被牽引車両50を牽引しているときの動作について図
6のフローチャートを参照して説明する。まず初期状態
においては、図3に示す重錘載置台22dは、台座22
a上のバネ22gの上に位置しており、重錘載置台22
d上には、所定重量の重錘21が積層載置されている。
そして、チャック22eは、油圧シリンダ22bの最下
点に位置しており、チャック22eのアーム22eb、
22ecの下端が、重錘載置台22dの上端のつば22
daを把持している。
【0031】この状態で、オペレータは、操作ユニット
61を操作して油圧が規定の圧力に達しているか否かを
確認し(S1)、油圧が規定の圧力に達していないとき
は、油圧装置51の油圧ポンプを作動させる(S2)。
そして、油圧が規定の圧力に達したら、油圧装置51の
油圧ポンプを停止させ(S3)、重錘落下スイッチを押
す(S4)。
【0032】これにより、油圧装置51の電磁弁が開き
(S5)、油圧駆動によりピストン22cが、油圧シリ
ンダ22b内で上昇する。同時に、ピストン22cに固
定されているチャック22eも、油圧シリンダ22bの
溝22baに沿って上昇すると共に、チャック22eに
把持されている重錘載置台22d及び重錘21も、油圧
シリンダ22bに沿って上昇する(S6)。
【0033】そして、チャック22eのアーム22e
b、22ecの上端は、落下高さ調整金具22fの中空
部内に進入し、テーパ状の中空壁に閉じる方向に加圧さ
れる(S7)。これにより、チャック22eのアーム2
2eb、22ecの下端が開き、重錘載置台22dの上
端のつば22daが解放される。そして、重錘載置台2
2d及び重錘21が、バネ22g及び台座22aを介し
た載荷輪24上に落下する(S8)。
【0034】この落下開始は、落下高さ調整金具22f
に配設されている図示しない近接スイッチにより検出さ
れる。そして、落下開始を知らせるトリガ信号が、図7
(A)に示すように、近接スイッチから信号処理手段4
0に出力される(S9)。落下による衝撃荷重は、図7
(B)に示すように、ロードセル23により検出されて
信号処理手段40に出力される。この衝撃荷重は、信号
処理手段40によりトリガ信号入力時点から一定時間T
測定される。
【0035】そして、載荷輪24を介して路面Rに加え
られる衝撃荷重により路面Rがたわみ、このたわみに応
じてたわみ測定センサ30の測定輪31が上下に変動す
る。さらに、このときの被牽引車両50は、路面R上を
移動中であるので、路面Rの凹凸に応じてたわみ測定セ
ンサ30の測定輪31も上下に変動する。この路面Rの
たわみは、図7(C)、(D)に示すように、各リニア
ゲージセンサ33により検出されて信号処理手段40に
出力される。この路面Rのたわみも、信号処理手段40
によりトリガ信号入力時点から一定時間T測定される
(S10)。
【0036】ところが、路面Rの凹凸に応じた測定輪3
1の変動量は、衝撃荷重が加わって路面Rがたわむ量で
ある数百μm に比べて大きいものであるため、このまま
では路面Rのたわみは、路面Rの凹凸に埋もれてしまい
検出ができない。しかし、この移動式路面たわみ測定装
置10は、一方(前側)のたわみ測定センサ30の測定
輪31が通過したライン上を、他方(後側)のたわみ測
定センサ30′の測定輪31′が通過するように構成さ
れている。したがって、前側のたわみ測定センサ30の
測定輪31が路面Rを通過した時に検出される路面Rの
凹凸が、後側のたわみ測定センサ30′にもたわみ測定
センサ間隔の移動時間(図7(C)、(D)に示すΔ
L)だけ遅れて同じように出力される。
【0037】そこで、信号処理手段40は、図8
(A)、(B)に示すように、後側のたわみ測定センサ
30′の測定データをたわみ測定センサ間隔の移動時間
ΔLだけシフトし、前側のたわみ測定センサ30の測定
データとシフトした後側のたわみ測定センサ30′の測
定データの差分をとる。これにより、図8(C)に示す
ような路面Rの凹凸の影響を除去した路面Rのたわみの
測定データを得ることができる(S11)。
【0038】なお、信号処理手段40は、ローラ付きエ
ンコーダからの信号を入力しているため、走行速度が変
化しても等ピッチ毎に各たわみ測定センサ30、30′
からの信号を入力することができる。このため、信号処
理手段40は、上記移動差分処理を極めて容易に処理す
ることができる。そして、信号処理手段40は、各測定
データをCRTやプリンタ等に出力表示する(S1
2)。
【0039】その後、油圧駆動によりピストン22c
が、油圧シリンダ22b内で下降する。同時に、ピスト
ン22cに固定されているチャック22eも、油圧シリ
ンダ22bの溝22baに沿って下降する。そして、チ
ャック22eのアーム22eb、22ecの上端が、落
下高さ調整金具22fの中空部から抜けると、図示しな
いバネの復元力により下端が閉じる。そして、チャック
22eが、油圧シリンダ22bの最下点に位置するとき
に、チャック22eのアーム22eb、22ecの下端
が、重錘載置台22dの上端のつば22daにより押し
開かれ、再度つば22daを把持する(S13)。これ
により、初期状態に戻る。
【0040】オペレータは、路面Rのたわみの測定を終
了するか否か確認し(S14)、路面Rのたわみ測定を
続行するときは、ステップS1に戻って上述した動作を
繰り返す。このように、上記移動式路面たわみ測定装置
10によれば、走行しながらでも路面Rの凹凸の影響を
除去して、重錘21の落下による路面Rのたわみを検出
することができる。
【0041】図9及び図10は、衝撃荷重付与手段の重
錘落下機構の別の実施形態を、図2及び図3にそれぞれ
対応させて示す図であり、同一構成箇所は同一番号を付
して説明を省略する。この衝撃荷重付与手段70の重錘
落下機構72は、重錘落下機構22のチャック22e及
び落下高さ調整用金具22f代わりに、チャック72e
及び油圧または空圧で動作するシリンダ72fを備えて
いる。
【0042】チャック72eは、中央部がピストン22
cの上部にヒンジ結合されている。そして、チャック7
2eの上端はシリンダ72fに接合され、下端は鉤状に
形成されている。このチャック72eは、シリンダ72
fによる上端の揺動により下端も揺動し、重錘載置台2
2dの上端のつば22daを把持・解放可能な構成とな
っている。このような構成の衝撃荷重付与手段70で
も、重錘21を所定の高さから精度良く落下させること
ができる。
【0043】通常、路面の変位を測定する装置として、
加速度計を用いることも考えられる。ところが、加速度
計を用いる場合、一旦積分して路面の変位を算出する必
要があるので、算出誤差が生じてしまう。今回、リニア
ゲージセンサを用いているため、直接路面の変位を捉え
ることができ、誤差は生じない。また、車輪を用いず非
接触方式の変位計を用いることも考えられる。ところ
が、路面の細かな凹凸を捉えてしまい、移動差分した場
合でも路面の細かな凹凸の影響が残る。車輪にした場合
は、路面の細かな凹凸の影響はキャンセルされるため、
移動差分した場合の影響は微少となる。
【0044】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の移動式路面た
わみ測定装置及び移動式路面たわみ測定方法によれば、
装置全体が移動可能な車両に搭載され、かつ移動中に作
動可能なように構成されているため、従来のように測定
の度に装置を停止させたり、また載荷板やたわみ測定セ
ンサの接地、収納といった準備をする必要がない。この
ため、測定効率を向上させることができる。また、通常
の道路の場合でも、測定時に交通を妨げることもなく、
安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式路面たわみ測定装置の構成例を
示す概略図である。
【図2】図1の移動式路面たわみ測定装置の衝撃荷重付
与手段の詳細図である。(A)は、正面図、(B)は、
側面図である。
【図3】図2の衝撃荷重付与手段の重錘落下機構の詳細
断面図である。(A)は、重錘の上昇途中を示す正面
図、(B)は、重錘の落下途中を示す正面図である。
【図4】図1の移動式路面たわみ測定装置のたわみ測定
センサの詳細図である。(A)は側面図であり、(B)
は板バネの配置を示す平面図である。
【図5】図1の被牽引車両を停止させ、移動式路面たわ
み測定装置で検出した荷重波形と舗装路面のたわみ波形
の一例である。
【図6】図1の移動式路面たわみ測定装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図7】図1の移動式路面たわみ測定装置における測定
データを示す第1の波形図である。
【図8】図1の移動式路面たわみ測定装置における測定
データを示す第2の波形図である。
【図9】図1の移動式路面たわみ測定装置の別の衝撃荷
重付与手段の詳細図である。
【図10】図9の衝撃荷重付与手段の重錘落下機構の詳
細断面図である。(A)は、重錘の上昇途中を示す正面
図、(B)は、重錘の落下途中を示す正面図である。
【図11】従来の路面たわみ測定装置の構成例を示す概
略図である。
【符号の説明】 1 載荷板 2 重錘 3 ロードセル 4 たわみ測定セン
サ 10 移動式路面たわみ測定装置 20、70 衝撃荷
重付与手段 21 重錘 22、72 重錘落
下機構 23 ロードセル 24 載荷輪 30 たわみ測定センサ 31 測定輪 32 センサベース 33 リニアゲージ
センサ 40 信号処理手段 50 被牽引車両 51 油圧装置 60 ベース車両 61 操作ユニット 22a 台座 22b 油圧シリンダ 22c ピストン 22d 重錘載置台 22e、72eチャ
ック 22f 落下高さ調整用金具 22g バネ 72f シリンダ 32a ウエイト 32b 板バネ 33a リニアゲー
ジセンサ本体 33b スピンドル 33c ジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠見 尚彦 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 コ マツエンジニアリング株式会社川崎事業所 内 (72)発明者 原 浩次 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 コ マツエンジニアリング株式会社川崎事業所 内 Fターム(参考) 2D053 AA35 AD01 FA01 2F069 AA06 BB24 GG01 GG56 GG59 HH02 HH11 LL06 MM04 2G061 AA13 AB04 BA15 BA16 CA20 DA12 EA01 EA02 EA10 EB02 EB05 EC02 EC04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面Rに衝撃荷重を与える衝撃荷重付与
    手段20と、 該衝撃荷重による路面Rのたわみを検出するたわみ測定
    センサ30、30′と、 該たわみ測定センサからの信号を受けてそれを処理する
    信号処理手段40と、 を具備する路面たわみ測定装置であって;上記衝撃荷重
    付与手段20、たわみ測定センサ30、30′及び信号
    処理手段40が路上を移動可能な車両50、60上に搭
    載されているとともに、各手段は移動中においても作動
    可能なように構成されており、 上記たわみ測定センサ30、30′が、上記車両50の
    移動方向に沿う直線上において複数配置されており、 上記信号処理手段40が、各たわみ測定センサ30から
    の信号を処理し、路面R固有の凹凸を取り除いて衝撃荷
    重によるたわみのみを分離抽出することを特徴とする移
    動式路面たわみ測定装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のたわみ測定センサ30、3
    0′からの信号を時系列的に以下Tだけずらし、 T=S/V (Sは複数のたわみ測定センサ間の距離、Vは車両の速
    度) 次に、該複数のたわみ測定センサ30、30′の信号の
    差分を取ることにより上記衝撃荷重によるたわみを分離
    抽出することを特徴とする請求項1記載の移動式路面た
    わみ測定装置。
  3. 【請求項3】 上記衝撃荷重付与手段20が、 重錘を落下させる機構22と、 該重錘落下による衝撃荷重を計測するロードセル23
    と、 該衝撃荷重を路面に伝える載荷輪24と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の移動式
    路面たわみ測定装置。
  4. 【請求項4】 上記たわみ測定センサ30が、 上記路面上を転動する上記車両50の本体に取り付けら
    れた測定輪31、31′と、 該車両50の本体に取り付けられたセンサベース32
    と、 該センサベース上に取り付けられた該ベースと上記測定
    輪との相対的変位を検出するリニアゲージセンサ33
    と、 を備え、 上記衝撃荷重が路面に加わって路面のたわみが生じてい
    る間は、上記センサベース32が実質的に不動点となる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか1項記
    載の移動式路面たわみ測定装置。
  5. 【請求項5】 上記センサベース32が固有振動数が5
    Hz以下のバネマス系で支持されていることを特徴とする
    請求項4記載の移動式路面たわみ測定装置。
  6. 【請求項6】 路面Rに衝撃荷重を与え、 該衝撃荷重による路面Rのたわみをたわみ測定センサ3
    0、30′で検出し、 該たわみ測定センサ30、30′からの信号を受けてそ
    れを処理することにより路面たわみを測定する方法であ
    って;上記衝撃荷重を与える手段20、上記たわみを検
    出するたわみ測定センサ30、30′及び上記信号を処
    理する手段40を路上を移動可能な車両50、60上に
    搭載し、 上記たわみ測定センサ30、30′を上記車両の移動方
    向に沿う直線上に複数配置し、 各たわみ測定センサ30、30′からの信号を処理し、
    路面固有の凹凸を取り除いて衝撃荷重によるたわみのみ
    を分離抽出することを特徴とする移動式路面たわみ測定
    方法。
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