JP2000292427A - 抗原もしくは抗体の測定法および試薬 - Google Patents

抗原もしくは抗体の測定法および試薬

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JP2000292427A
JP2000292427A JP13177399A JP13177399A JP2000292427A JP 2000292427 A JP2000292427 A JP 2000292427A JP 13177399 A JP13177399 A JP 13177399A JP 13177399 A JP13177399 A JP 13177399A JP 2000292427 A JP2000292427 A JP 2000292427A
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Hisahide Hiura
久英 日裏
Yatsuhiro Kamimura
八尋 上村
Noriya Ono
典也 大野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数の抗原もしくは抗体を同時もしくは同一装
置内で測定する方法及び測定試薬を提供する。 【解決手段】試料注入口に便を溶解した液約300μl
を添加する。添加した試料中に検出する抗原が存在する
と色素結合ラテックス標識抗体と反応し、更に、その複
合体は次の反応部位で固定化されている抗体により捕獲
されて標識物のシグナルを与える。 【効果】複数の抗原もしくは抗体を同時に測定すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臨床検査診断に用い
られる方法および試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】疾病の起因となっている病原体の検出
は、培養法、免疫化学法および遺伝子検査法等が一般的
に知られている。病原体を特定することは、治療方針を
立てるために必須であるにもかかわらず、病原体が多種
多様であるがために簡便に検査することは困難であっ
た。
【0003】例えば、小児下痢症の病原体は、細菌やウ
イルスにわたって5種以上の病原体が知られている。従
って、これら病原体を同定するには、5種以上の各病原
体に対する検査を個々に実施しなければならないため、
検査時間が長くなり、検査結果が診療に行かされにくい
という問題があった。
【0004】よって、迅速且つ簡便に病原体を検出もし
くは同定する方法が望まれていた。
【0005】本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、2種
以上の病原体を同時もしくは同一装置内で、免疫化学的
手法を用いて、検出又は同定する方法および試薬を発明
するに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】2種以上の病原体を同
時もしくは同一装置内で免疫化学的に検出する方法およ
び試薬により、病原体を迅速且つ簡便に検出もしくは同
定して、診断治療に有用な検査方法を提供する。
【0007】
【解決する手段】本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、
公知の免疫化学手法を用いて、2種以上の病原体を同時
もしくは同一装置内で検出もしくは同定する方法を見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0008】本発明の実施態様の例を挙げて本発明を詳
細に説明する。公知の免疫化学手法として酵素免疫化学
測定法や化学発光化学測定法等の標識物を用いる免疫化
学測定法がある。酵素免疫化学測定法を例に取れば、従
来の方法では、マイクロタイタープレート固相の各ウエ
ルに同一組成の抗体もしくは抗原を固定化して、検体と
反応させ抗原抗体反応により固相に分析対象物を捕獲す
る。次いで、標識抗体もしくは抗原を反応させた後、分
析対象物の量に対応する信号を発生させ、その信号を検
出することにより分析対象物の存否や濃度等を求める。
【0009】本発明の方法では、上記のマイクロタイタ
ープレートを用いる場合、全ウエルに同一組成の抗体も
しくは抗原を固相化するのではなく、目的とする病原体
の数に応じた抗体もしくは抗原の2種以上をそれぞれの
ウエルに固相化する。例えば5種類の抗原もしくは抗体
を固相化する場合には、ウエルNo.1から5にそれぞ
れ抗原もしくは抗体No.1から5を対応させて固相化
させる。このウエルNo.1から5を1セットにして使
用する。
【0010】同一検体を上記ウエルNo.1から5に反
応させた後、それぞれの標識抗原もしくは抗体を反応さ
せ、各ウエルの信号を測定して病原体の検出もしくは同
定を行う。以上のように、各々の抗原もしくは抗体に対
する標識抗原もしくは抗体を用いても良いが、分析対象
物の組合わせによっては分析対象物の共通抗原もしくは
共通抗原を認識する抗体を用いることもできる。本発明
により、同時又は同一装置で複数の病原体を検出または
測定することが可能になる。
【0011】上記の例では各ウエルに各抗原もしくは抗
体を固相化させたセットを調製したが、本発明は更に、
一つのウエルに複数の抗原もしくは抗体を固相化させて
おくことも含まれる。例えば2種類の抗原もしくは抗体
を一つのウエルに固相化させ、検体を反応させた後、各
標識抗原もしくは抗体を反応させ、信号を計測する。こ
の場合、標識物質をそれぞれ異なった標識物質を用いる
ことにより、それぞれの信号を識別できる。このような
標識物質の組み合わせとして、異なった酵素の組み合わ
せ、例えばペルオキシダーゼとアルカリホスファターゼ
およびβ−D−ガラクトシダーゼの組み合わせ、異なっ
た発光物質の組み合わせ、例えばアクリヂニウムエステ
ルとエクオリンの組み合わせ、更に、酵素、発光物質お
よび蛍光物質の組み合わせも利用でき、異なった信号を
生じる組み合わせであれば特に限定されない。
【0012】上述の例は、マイクロタイタープレートを
用いた例であるが、本発明は更に、固相の形態を特に限
定するものではない。抗原もしくは抗体を固定化できる
ものであれば利用できる。例えば、ガラスフィルター、
濾紙およびメンブランフィルター等も用いる事ができ
る。このような多孔性の固相を用いる場合には、検体や
標識抗原もしくは抗体を膜表面に対して垂直方向および
平行方向の何れの方向にに移動させる方法も適用でき
る。すなわち、膜表面に垂直な方向に移動させる方法の
例として、複数個の反応部位を持つ一連のデバイスの各
反応部位にそれぞれ検体を反応させ、標識抗原もしくは
抗体を反応させた後信号を検出する方法がある。
【0013】一方、平行に移動させる例として、複数個
の反応装置を一連に組み込んだ装置や一つの反応装置内
に複数個の反応部位を直線状にならべた装置が可能であ
る。これらの装置は一般にイムノクロマト法といわれる
ものを応用できる。ここで用いられる標識物は、前述の
酵素、発光および蛍光物質の他、金属コロイド粒子、着
色ラテックス粒子や蛍光粒子等の粒子状物質に抗原もし
くは抗体を標識することもできる。
【0014】本発明の方法において、検出又は測定され
る抗原もしくは抗体は免疫学的に反応する物質であれば
特に限定されないが、例えば、小児下痢症診断のための
病原体、ロタウイルス、カルシウイルス、コロナウイル
ス、アデノウイルスおよびエンテロウイルスを検出、同
定するためのセットが有用である。また上気道感染症の
診断にはインフルエンザウイルス、パラインフルエンザ
ウイルス、RSウイルスやマイコプラズマニューモニエ
等の細菌の検出、同定のセットが有用である。さらに、
インフルエンザウイルスの型別診断(ホンコンA、B
他)のセットや肝炎ウイルスの型別診断(A,Bおよび
C等)セット、HIV,B型肝炎ウイルスおよびC型肝
炎ウイルスの抗原又は抗体の検査セット等も可能であ
る。
【0015】本発明はウイルスだけではなく細菌および
その代謝産物の検出同定にも適用される。血液中に細菌
が感染して引き起こされる敗血症は重篤な病態をしめ
し、その起炎菌を迅速に検出同定することは、診断治療
に有用である。そのために、スタフィロコッカスアウレ
ウス、ストレプトコッカス ニューモニエおよびストレ
プトコッカス ピヨゲネス等のセットが可能である。
【0016】その他、病原性大腸菌の型別診断のセット
等、同時に複数種の病原体の検出、同定には取り分け本
発明は有用である。
【0017】上述のごとく複数種の病原体の検出同定の
みならず、例えば癌胎児性抗原類のセットによる癌の診
断や甲状腺ホルモン関連項目セットによる内分泌検査等
も本発明により可能である。
【0018】
【実施例】本発明を更に説明するため実施例を挙げて説
明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるもので
はない。
【0019】
【実施例1】市販のマイクタイタープレート(8ウエル
×12)に抗ロタウイルス抗体、抗カルシウイルス抗
体、抗コロナウイルス抗体、抗アデノウイルス抗体およ
び抗エンテロウイルス抗体をそれぞれ20μg/mlと
なるように20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH=
7.2)で調製した。Aウエルには抗ロタウイルス抗
体、Bウエルには抗カルシウイルス抗体、Cウエルには
抗コロナウイルス抗体、Dウエルには抗アデノウイルス
抗体およびEウエルには抗エンテロウイルス抗体をそれ
ぞれ100μlずつを分注した。分注後2〜8℃で一夜
放置後、各抗体液を除去し、0.1%BSAを含む20
mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH=7.2)で洗浄
後、同緩衝液300μlずつを分注し、2〜8℃で一夜
放置した。調製した抗体固定プレートを用いて測定を行
った。
【0020】
【実施例2】実施例1で調製した抗体固定プレートの緩
衝液を除いた後、あらかじめ1%BSAおよび0.15
M NaClを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液
(pH=7.2)10mlに小児下痢症の患者の糞便1
gを溶解した試料100μlずつをAウエルからEウエ
ルに分注し、室温で45分間反応させた。反応終了後、
反応液を吸引除去し、洗浄液で洗浄後、Aウエルにはペ
ルオキシダーゼ標識抗ロタウイルス抗体、Bウエルには
ペルオキシダーゼ標識抗カルシウイルス抗体、Cウエル
にはペルオキシダーゼ標識抗コロナウイルス抗体、Dウ
エルにはペルオキシダーゼ標識抗アデノウイルス抗体お
よびEウエルにはペルオキシダーゼ標識抗エンテロウイ
ルス抗体をそれぞれ100μlずつを分注した。室温で
45分反応後、反応液を吸引除去し、洗浄液で洗浄後、
オルソフェニレンジアミン−過酸化水素基質液100μ
lずつを分注し、室温で45分反応後、2N−硫酸を1
00μlずつを分注して反応を終了させ、各ウエルの4
92nmでの吸光度を測定した。その結果を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】以上の結果Aウエルの吸光度がブランクの
吸光度より有意に高く、本下痢症の糞便中にはAウエル
と反応する病原体、ロタウイルスが存在することがわか
った。このように本発明では短時間に同時に複数種の検
出同定が可能であった。
【0023】
【実施例3】免疫反応用チューブに抗B型肝炎ウイルス
表面抗原抗体(抗HBs抗体)および抗B型肝炎ウイル
スe抗原抗体(抗HBe抗体)を10μg/mlで30
0μlずつ分注して一夜2〜8℃で放置した。抗体液を
除去し、0.1%BSAを含む20mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH=7.2)で洗浄後、同緩衝液500μ
lずつを分注し、2〜8℃で一夜放置した。調製した抗
体固定チューブを用いて測定を行った。
【0024】
【実施例4】実施例3で調製した抗体固定チューブの緩
衝液を除いた後、1%BSAおよび0.15M NaC
lを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH=7.
2)300μlに患者の血清20μlを分注し、室温で
攪拌しながら9分間反応させた。反応終了後、反応液を
吸引除去し、洗浄液で洗浄後、あらかじめ調製しておい
たアクリジニウムエステル標識抗HBs抗体とエクオリ
ン標識抗HBe抗体の混合組成液300μlを分注し
た。室温で9分反応後、反応液を吸引除去し、洗浄液で
洗浄後、先ずエクオリンの発光開始剤である0.1M塩
化カルシウム液を300μl分注し、発光検出器で発光
強度を測定した。次いで反応液を除去し、アクリジニウ
ムエステルの発光開始剤である0.1N水酸化ナトリウ
ム液300μlを分注して、発光検出器で発光強度を測
定した。その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】以上の結果、血清AはHBs抗原とHBe
抗原の両方が陽性で、血清Bは共に陰性、血清CはHB
s抗原のみが陽性であることが判った。
【0027】
【実施例5】小児下痢症診断のための装置として図1に
示したデバイスを調製した。試料注入孔に便を溶解した
液を約300μlを添加する。添加した試料中に検出す
る抗原が存在すると色素結合ラテックス標識抗体と反応
して更に、その複合体は次の反応部位で固定化されてい
る抗体により捕獲され標識物がシグナルを与える。実施
例2で測定した試料を本装置で測定すると、ロタウイル
スの箇所で陽性の反応がみられた。
【0028】
【実施例6】小児下痢症診断のための装置として図2に
示したデバイスを調製した。試料注入孔に便を溶解した
液を約300μlを添加する。添加した試料中に検出す
る抗原が存在すると色素結合ラテックス標識抗体と反応
して更に、その複合体は次の反応部位で固定化されてい
る抗体により捕獲され標識物がシグナルを与える。実施
例2で測定した試料を本装置で測定すると、ロタウイル
スの箇所で陽性の反応がみられた。
【0029】
【発明の効果】従来は分析対象物の種類の数に応じた分
析回数が必要であったが、本発明により、複数の抗原も
しくは抗体を同時もしくは同一装置内で測定することが
可能で、分析対象物の種類の数に関係なく一度で分析が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】小児下痢症原因ウイルス検出装置である。
【図2】別形態の小児下痢症原因ウイルス検出装置であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の抗原もしくは抗体を同時もし
    くは同一装置内において、免疫化学的に検出又は測定す
    る方法。
  2. 【請求項2】 抗原もしくは抗体がウイルス、リケッチ
    ア、細菌および真菌である病原体もしくは病原体に対す
    る抗体を検出又は測定する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 2種以上の抗原もしくは抗体を同時もし
    くは同一装置内において、免疫化学的に検出又は測定す
    る試薬。
  4. 【請求項4】 抗原もしくは抗体がウイルス、リケッチ
    ア、細菌および真菌である病原体もしくは病原体に対す
    る抗体を検出又は測定する請求項2の試薬。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286716A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Iatron Lab Inc 複数項目同時分析可能なイムノクロマトグラフ法及びイムノクロマトグラフ用ストリップ
JP2002340897A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Iatron Lab Inc 複数項目及び総含有量の同時分析可能なイムノクロマトグラフ法及びイムノクロマトグラフ用ストリップ
JP2012098245A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Techno Medica Co Ltd マルチイムノクロマトセンサ
JP2013500479A (ja) * 2009-07-27 2013-01-07 バイオディクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 試料中における変異したc.ディフィシル菌株を検出および同定するための方法

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JP2002286716A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Iatron Lab Inc 複数項目同時分析可能なイムノクロマトグラフ法及びイムノクロマトグラフ用ストリップ
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JP2013500479A (ja) * 2009-07-27 2013-01-07 バイオディクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 試料中における変異したc.ディフィシル菌株を検出および同定するための方法
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