JP2000292705A - 走査型顕微鏡 - Google Patents
走査型顕微鏡Info
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B21/00—Microscopes
- G02B21/0004—Microscopes specially adapted for specific applications
- G02B21/002—Scanning microscopes
- G02B21/0024—Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
- G02B21/0052—Optical details of the image generation
- G02B21/0076—Optical details of the image generation arrangements using fluorescence or luminescence
-
- G—PHYSICS
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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- G01N21/6458—Fluorescence microscopy
-
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光観察と同一の注目領域における形態情報
等を蛍光観察と併せて同時観察でき、かつ、短時間で両
者の観察画像を得ることができる走査型顕微鏡。 【解決手段】 低コヒーレンス光源1と、光源1からの
光を第1光路と第2光路に分割する手段2と、一方の光
路又は両光路を通過した光に周波数差を生じさせる周波
数変調手段3a,3bと、第1光路に配置され試料5に
光を照射しまた試料5からの光を集光する対物光学系4
と、光軸に垂直な面内で試料5と対物光学系4による照
射光とを相対的に走査する手段12と、第1光路と第2
光路を合成する手段8と、合成された光から周波数差の
干渉信号を検出する干渉信号検出系9と、低コヒーレン
ス光により励起された試料5からの蛍光を分岐する手段
10と、分岐された蛍光を検出する蛍光検出系11とを
有する。
等を蛍光観察と併せて同時観察でき、かつ、短時間で両
者の観察画像を得ることができる走査型顕微鏡。 【解決手段】 低コヒーレンス光源1と、光源1からの
光を第1光路と第2光路に分割する手段2と、一方の光
路又は両光路を通過した光に周波数差を生じさせる周波
数変調手段3a,3bと、第1光路に配置され試料5に
光を照射しまた試料5からの光を集光する対物光学系4
と、光軸に垂直な面内で試料5と対物光学系4による照
射光とを相対的に走査する手段12と、第1光路と第2
光路を合成する手段8と、合成された光から周波数差の
干渉信号を検出する干渉信号検出系9と、低コヒーレン
ス光により励起された試料5からの蛍光を分岐する手段
10と、分岐された蛍光を検出する蛍光検出系11とを
有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型顕微鏡に関
し、特に、形態観察と蛍光観察との同時観察が可能でし
かも短時間で両者の観察画像を得ることができる走査型
顕微鏡に関するものである。
し、特に、形態観察と蛍光観察との同時観察が可能でし
かも短時間で両者の観察画像を得ることができる走査型
顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体組織等の不透明な散乱体内部が観察
できる手法として、米国特許第5,321,501号等
に開示されているような低コヒーレンス干渉法と呼ばれ
る手法が知られている。図11はこの低コヒーレンス干
渉法のための一般的な光学系を示している。コヒーレン
ス長が短い光源81を用い、この光源81からの光をビ
ームスプリッター82により試料5へ導く信号光路と、
反射鏡83へ導く参照光路とに分割する。それぞれの光
路を往復して戻ってきた光を再びビームスプリッター8
2で合成したとき、参照光路と略等しい光路長を形成す
る信号光路の試料5内の観測位置6にあって、略コヒー
レンス長に等しい光軸方向の範囲に存在する領域から散
乱されて戻ってきた光のみが参照光と干渉する。したが
って、この干渉信号を検出器84で検出することによ
り、試料5内部の情報を光軸方向において選択的に得る
ことができる。通常、参照光路の反射鏡83を光軸方向
に移動することにより、試料の深さ方向の走査を行うと
同時に、参照光にドップラーシフトを与える。一般的に
低コヒーレンス干渉法では、干渉信号の中ドップラーシ
フト周波数のビート信号を検波する、いわゆるヘテロダ
イン干渉計測を行うので、非常に高いS/N比での測定
を行うことができる。したがって、光源81に近赤外光
等を用いれば、散乱体試料5の表面から数ミリメートル
もの深さ位置からの微弱な散乱光も検出することができ
る。さらに、信号光あるいは試料5を光軸に垂直な面内
で走査することにより、光軸に垂直な断面の画像を得る
ことができる。
できる手法として、米国特許第5,321,501号等
に開示されているような低コヒーレンス干渉法と呼ばれ
る手法が知られている。図11はこの低コヒーレンス干
渉法のための一般的な光学系を示している。コヒーレン
ス長が短い光源81を用い、この光源81からの光をビ
ームスプリッター82により試料5へ導く信号光路と、
反射鏡83へ導く参照光路とに分割する。それぞれの光
路を往復して戻ってきた光を再びビームスプリッター8
2で合成したとき、参照光路と略等しい光路長を形成す
る信号光路の試料5内の観測位置6にあって、略コヒー
レンス長に等しい光軸方向の範囲に存在する領域から散
乱されて戻ってきた光のみが参照光と干渉する。したが
って、この干渉信号を検出器84で検出することによ
り、試料5内部の情報を光軸方向において選択的に得る
ことができる。通常、参照光路の反射鏡83を光軸方向
に移動することにより、試料の深さ方向の走査を行うと
同時に、参照光にドップラーシフトを与える。一般的に
低コヒーレンス干渉法では、干渉信号の中ドップラーシ
フト周波数のビート信号を検波する、いわゆるヘテロダ
イン干渉計測を行うので、非常に高いS/N比での測定
を行うことができる。したがって、光源81に近赤外光
等を用いれば、散乱体試料5の表面から数ミリメートル
もの深さ位置からの微弱な散乱光も検出することができ
る。さらに、信号光あるいは試料5を光軸に垂直な面内
で走査することにより、光軸に垂直な断面の画像を得る
ことができる。
【0003】一方、反射鏡を移動させずに、信号光路と
参照光路のそれぞれに音響光学素子を配置し、それぞれ
の変調周波数の差に相当するビート信号を検出する低コ
ヒーレンス干渉法が、^Journal of Modern Optics", vo
l.45, no.4, p.765(1998) に掲載されている。
参照光路のそれぞれに音響光学素子を配置し、それぞれ
の変調周波数の差に相当するビート信号を検出する低コ
ヒーレンス干渉法が、^Journal of Modern Optics", vo
l.45, no.4, p.765(1998) に掲載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生物試料等
の観察法の一つとして、細胞組織や特定の物質を蛍光色
素標識し、励起光を照射したときの蛍光像を観察する蛍
光観察法があり、試料を薄くスライスして顕微鏡観察す
る場合もあるが、最近では、生物標本等を生きたままの
状態で観察したいというニーズも多くなり、試料表面よ
り深い位置での蛍光像を得たいという要求も高まってき
た。
の観察法の一つとして、細胞組織や特定の物質を蛍光色
素標識し、励起光を照射したときの蛍光像を観察する蛍
光観察法があり、試料を薄くスライスして顕微鏡観察す
る場合もあるが、最近では、生物標本等を生きたままの
状態で観察したいというニーズも多くなり、試料表面よ
り深い位置での蛍光像を得たいという要求も高まってき
た。
【0005】蛍光観察時には、蛍光標識された組織や物
質等の形態情報、及び、その周囲の空間的構造の情報等
を同時に観察できることが望ましいが、通常の顕微鏡観
察において厚い試料の内部の情報を得ることは難しい。
また、そのような形態情報等を観察する際に、例えば生
きたままの生体組織の時間的な生体活動の変化を観察し
ようとする場合等では、観察に要する時間は可能な限り
短いことが望ましい。また、蛍光観察と同時に形態観察
等を行う場合、蛍光標識に励起光が長時間照射され続け
ると、蛍光色素の褪色が起こり時間と共に蛍光像が暗く
なってしまうため、この場合も同様に迅速な観察が求め
られる。
質等の形態情報、及び、その周囲の空間的構造の情報等
を同時に観察できることが望ましいが、通常の顕微鏡観
察において厚い試料の内部の情報を得ることは難しい。
また、そのような形態情報等を観察する際に、例えば生
きたままの生体組織の時間的な生体活動の変化を観察し
ようとする場合等では、観察に要する時間は可能な限り
短いことが望ましい。また、蛍光観察と同時に形態観察
等を行う場合、蛍光標識に励起光が長時間照射され続け
ると、蛍光色素の褪色が起こり時間と共に蛍光像が暗く
なってしまうため、この場合も同様に迅速な観察が求め
られる。
【0006】前記した特許や文献には、蛍光観察法に関
する記述はなく、蛍光観察時に低コヒーレンス干渉計測
を行うような構成については触れられていない。また、
低コヒーレンス干渉計測法において、参照光路の反射鏡
を移動させながら観測を行う方式では、試料内の光軸に
対して垂直な断面を観察する場合にも反射鏡の移動を行
わなければならないため、一般に光軸に垂直な断面を観
察する蛍光顕微鏡観察と同時に低コヒーレンス干渉計測
を行う場合に、反射鏡の機械的駆動を必要とする分、計
測時間が長くなってしまうという欠点があった。
する記述はなく、蛍光観察時に低コヒーレンス干渉計測
を行うような構成については触れられていない。また、
低コヒーレンス干渉計測法において、参照光路の反射鏡
を移動させながら観測を行う方式では、試料内の光軸に
対して垂直な断面を観察する場合にも反射鏡の移動を行
わなければならないため、一般に光軸に垂直な断面を観
察する蛍光顕微鏡観察と同時に低コヒーレンス干渉計測
を行う場合に、反射鏡の機械的駆動を必要とする分、計
測時間が長くなってしまうという欠点があった。
【0007】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、厚い試料の内部
や不透明な散乱体の内部を蛍光観察する際に、蛍光観察
と同一の注目領域における形態情報等を蛍光観察と併せ
て同時観察でき、しかも、短時間で両者の観察画像を得
ることができる走査型顕微鏡を提供することである。
みてなされたものであり、その目的は、厚い試料の内部
や不透明な散乱体の内部を蛍光観察する際に、蛍光観察
と同一の注目領域における形態情報等を蛍光観察と併せ
て同時観察でき、しかも、短時間で両者の観察画像を得
ることができる走査型顕微鏡を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の走査型顕微鏡は、低コヒーレンス光源と、
前記低コヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1
の光路と第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路
又は前記第2の光路あるいはその両光路に配置され、そ
れぞれの光路の光路長を変化させることなく、前記第1
の光路と前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波
数差を生じさせるための周波数変調手段と、前記第1の
光路に配置され、試料に光を照射し、また前記試料から
の光を集光するための対物光学系と、前記第1の光路に
配置され、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記
試料と前記対物光学系による照射光とを相対的に走査す
る走査手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成
する手段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号
を検出するための干渉信号検出系と、前記低コヒーレン
ス光により励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分
岐手段と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検
出するための蛍光検出系と、を有することを特徴とす
る。
め、本発明の走査型顕微鏡は、低コヒーレンス光源と、
前記低コヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1
の光路と第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路
又は前記第2の光路あるいはその両光路に配置され、そ
れぞれの光路の光路長を変化させることなく、前記第1
の光路と前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波
数差を生じさせるための周波数変調手段と、前記第1の
光路に配置され、試料に光を照射し、また前記試料から
の光を集光するための対物光学系と、前記第1の光路に
配置され、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記
試料と前記対物光学系による照射光とを相対的に走査す
る走査手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成
する手段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号
を検出するための干渉信号検出系と、前記低コヒーレン
ス光により励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分
岐手段と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検
出するための蛍光検出系と、を有することを特徴とす
る。
【0009】図1に本発明による走査型顕微鏡の構成を
示し、本発明の上記走査型顕微鏡の構成と作用を説明す
る。
示し、本発明の上記走査型顕微鏡の構成と作用を説明す
る。
【0010】低コヒーレンス光源1から出た低コヒーレ
ンス光は、第1の光路と第2の光路に光路分割手段2に
より分割される。図1においては、光路分割手段2によ
り反射する光路を第1の光路、透過する光路を第2の光
路とする。それぞれの光路には各光路の光路長を変化さ
せることなく、第1の光路と第2の光路とを通る光の間
に周波数差fが生じるように設定された周波数変調手段
3a、3bがそれぞれ配置される。周波数変調手段は第
1の光路又は第2の光路のどちらか一方にのみ配置して
もよい。第1の光路を通過する光は、対物光学系4によ
り試料5に照射される。試料5により反射、散乱された
光は再び対物光学系4を通過し、第1の光路と第2の光
路を合成する手段7及び8により、第2の光路を通過し
た光と合成され、干渉信号検出系9に導かれる。干渉信
号検出系9では、検出された信号の中、周波数fのビー
ト信号を抽出し、その振幅を散乱光強度情報とする。こ
こで、試料5内部から散乱されてくる光の中、第2の光
路の光と干渉するのは、第2の光路の光路長と略等しい
光路長を第1の光路の光路長とするような試料5内の観
測位置6付近からの光であり、その光軸方向の範囲は、
低コヒーレンス光源1のコヒーレント長程度である。し
たがって、コヒーレント長程度のz分解能で試料5内の
散乱光強度情報を得ることができる。
ンス光は、第1の光路と第2の光路に光路分割手段2に
より分割される。図1においては、光路分割手段2によ
り反射する光路を第1の光路、透過する光路を第2の光
路とする。それぞれの光路には各光路の光路長を変化さ
せることなく、第1の光路と第2の光路とを通る光の間
に周波数差fが生じるように設定された周波数変調手段
3a、3bがそれぞれ配置される。周波数変調手段は第
1の光路又は第2の光路のどちらか一方にのみ配置して
もよい。第1の光路を通過する光は、対物光学系4によ
り試料5に照射される。試料5により反射、散乱された
光は再び対物光学系4を通過し、第1の光路と第2の光
路を合成する手段7及び8により、第2の光路を通過し
た光と合成され、干渉信号検出系9に導かれる。干渉信
号検出系9では、検出された信号の中、周波数fのビー
ト信号を抽出し、その振幅を散乱光強度情報とする。こ
こで、試料5内部から散乱されてくる光の中、第2の光
路の光と干渉するのは、第2の光路の光路長と略等しい
光路長を第1の光路の光路長とするような試料5内の観
測位置6付近からの光であり、その光軸方向の範囲は、
低コヒーレンス光源1のコヒーレント長程度である。し
たがって、コヒーレント長程度のz分解能で試料5内の
散乱光強度情報を得ることができる。
【0011】一方、低コヒーレンス光源1の光によって
励起される蛍光標識を試料5に導入しておくことによ
り、試料5内の特定の組織・物質等を蛍光観察すること
ができる。着目する組織が低コヒーレンス光源1の光の
波長に対して自家蛍光を発するような場合には、蛍光標
識を導入する必要はない。試料5から発せられた蛍光は
蛍光分岐手段10により低コヒーレンス光と分離され、
蛍光検出系11に導かれる。
励起される蛍光標識を試料5に導入しておくことによ
り、試料5内の特定の組織・物質等を蛍光観察すること
ができる。着目する組織が低コヒーレンス光源1の光の
波長に対して自家蛍光を発するような場合には、蛍光標
識を導入する必要はない。試料5から発せられた蛍光は
蛍光分岐手段10により低コヒーレンス光と分離され、
蛍光検出系11に導かれる。
【0012】したがって、試料5内の同一領域6を低コ
ヒーレンス干渉観察法と蛍光観察法の両手法により同時
に観察することができる。また、対物光学系4の光軸に
垂直な面(図1のx−y断面)内で対物光学系4による
照射光を走査手段12で走査することにより、試料5内
の光軸に垂直な断面の画像を得ることができる。照射光
を走査する代わりに、試料5を走査することもできる。
ヒーレンス干渉観察法と蛍光観察法の両手法により同時
に観察することができる。また、対物光学系4の光軸に
垂直な面(図1のx−y断面)内で対物光学系4による
照射光を走査手段12で走査することにより、試料5内
の光軸に垂直な断面の画像を得ることができる。照射光
を走査する代わりに、試料5を走査することもできる。
【0013】図11の構成では、試料5中のx−y断面
内の1点を観測する場合でも、参照光路の光路長を変化
させて試料のz方向の走査を行いながら信号光路との周
波数差を生み出していたが、本発明の周波数変調手段3
a、3bは、第1、第2のそれぞれの光路の光路長を変
化させないので、x−y断面内の1点を観測するのに機
械的駆動を行う必要がなく、常に第1の光路と第2の光
路との間に周波数差fが生じている。したがって、図1
1の構成よりもはるかに高速にx−y面の低コヒーレン
ス干渉画像を得ることができる。
内の1点を観測する場合でも、参照光路の光路長を変化
させて試料のz方向の走査を行いながら信号光路との周
波数差を生み出していたが、本発明の周波数変調手段3
a、3bは、第1、第2のそれぞれの光路の光路長を変
化させないので、x−y断面内の1点を観測するのに機
械的駆動を行う必要がなく、常に第1の光路と第2の光
路との間に周波数差fが生じている。したがって、図1
1の構成よりもはるかに高速にx−y面の低コヒーレン
ス干渉画像を得ることができる。
【0014】さらに、低コヒーレンス光源1をパルスレ
ーザーとすることもできる。この場合、蛍光色素がパル
スレーザーにより多光子励起されるようにすることがで
きる。多光子励起では、励起光の集光スポット付近の蛍
光色素のみが励起され、観察面から離れた領域では励起
光が照射されていても蛍光は発光しないため、余分な背
景光が抑制され、蛍光観察のS/N比が向上する。
ーザーとすることもできる。この場合、蛍光色素がパル
スレーザーにより多光子励起されるようにすることがで
きる。多光子励起では、励起光の集光スポット付近の蛍
光色素のみが励起され、観察面から離れた領域では励起
光が照射されていても蛍光は発光しないため、余分な背
景光が抑制され、蛍光観察のS/N比が向上する。
【0015】また、蛍光分岐手段10はダイクロイック
ミラーとすることができる。ダイクロイックミラーの反
射・透過特性を最適に設定することで、試料5からの蛍
光と散乱光(低コヒーレンス光)とを効率的に分離する
ことができ、それぞれの検出効率を向上させることがで
きる。
ミラーとすることができる。ダイクロイックミラーの反
射・透過特性を最適に設定することで、試料5からの蛍
光と散乱光(低コヒーレンス光)とを効率的に分離する
ことができ、それぞれの検出効率を向上させることがで
きる。
【0016】さらに、本発明による別の走査型顕微鏡
は、低コヒーレンス光源と、前記低コヒーレンス光源か
らの低コヒーレンス光を第1の光路と第2の光路に分割
する手段と、前記第1の光路又は前記第2の光路あるい
はその両光路に配置され、それぞれの光路の光路長を変
化させることなく、前記第1の光路と前記第2の光路を
通過したそれぞれの光に周波数差を生じさせるための周
波数変調手段と、前記第1の光路に配置され、試料に光
を照射し、また前記試料からの光を集光するための対物
光学系と、前記第1の光路に配置され、前記対物光学系
の光軸に垂直な面内で、前記試料と前記対物光学系によ
る照射光とを相対的に走査する走査手段と、前記第1の
光路と前記第2の光路を合成する手段と、合成された光
から前記周波数差の干渉信号を検出するための干渉信号
検出系と、蛍光励起光源と、前記蛍光励起光源からの励
起光を前記第1の光路において前記低コヒーレンス光と
合成する励起光合成手段と、前記励起光により励起され
た試料からの蛍光を分岐する蛍光分岐手段と、前記蛍光
分岐手段により分岐された蛍光を検出するための蛍光検
出系と、を有することを特徴とする。
は、低コヒーレンス光源と、前記低コヒーレンス光源か
らの低コヒーレンス光を第1の光路と第2の光路に分割
する手段と、前記第1の光路又は前記第2の光路あるい
はその両光路に配置され、それぞれの光路の光路長を変
化させることなく、前記第1の光路と前記第2の光路を
通過したそれぞれの光に周波数差を生じさせるための周
波数変調手段と、前記第1の光路に配置され、試料に光
を照射し、また前記試料からの光を集光するための対物
光学系と、前記第1の光路に配置され、前記対物光学系
の光軸に垂直な面内で、前記試料と前記対物光学系によ
る照射光とを相対的に走査する走査手段と、前記第1の
光路と前記第2の光路を合成する手段と、合成された光
から前記周波数差の干渉信号を検出するための干渉信号
検出系と、蛍光励起光源と、前記蛍光励起光源からの励
起光を前記第1の光路において前記低コヒーレンス光と
合成する励起光合成手段と、前記励起光により励起され
た試料からの蛍光を分岐する蛍光分岐手段と、前記蛍光
分岐手段により分岐された蛍光を検出するための蛍光検
出系と、を有することを特徴とする。
【0017】図2及び図3に本発明による上記別の走査
型顕微鏡の構成を示し、本発明の上記走査型顕微鏡の構
成と作用を説明する。
型顕微鏡の構成を示し、本発明の上記走査型顕微鏡の構
成と作用を説明する。
【0018】低コヒーレンス光源1からの光が光路分割
手段2により2つの光路に分割され、周波数変調手段3
a、3bにより生じた周波数差のビート信号を干渉信号
検出系9で検出する部分は図1と同様であるので、説明
は省略する。図1と異なるのは、低コヒーレンス光源1
とは別に蛍光励起光源15を有することである。図2で
は、蛍光励起光源15を発した励起光は、励起光合成手
段16により第1の光路において低コヒーレンス光と合
成され、低コヒーレンス光と共に試料5に照射される。
試料5から発せられた蛍光は、蛍光分岐手段17により
分離され蛍光検出系11に導かれる。励起光合成手段と
蛍光分岐手段は、図3の符号18、19で示すように、
両者の作用を兼ねて構成することもできる。つまり、図
3においては、素子18、19の両者が励起光合成手段
であり、また蛍光分岐手段でもある。
手段2により2つの光路に分割され、周波数変調手段3
a、3bにより生じた周波数差のビート信号を干渉信号
検出系9で検出する部分は図1と同様であるので、説明
は省略する。図1と異なるのは、低コヒーレンス光源1
とは別に蛍光励起光源15を有することである。図2で
は、蛍光励起光源15を発した励起光は、励起光合成手
段16により第1の光路において低コヒーレンス光と合
成され、低コヒーレンス光と共に試料5に照射される。
試料5から発せられた蛍光は、蛍光分岐手段17により
分離され蛍光検出系11に導かれる。励起光合成手段と
蛍光分岐手段は、図3の符号18、19で示すように、
両者の作用を兼ねて構成することもできる。つまり、図
3においては、素子18、19の両者が励起光合成手段
であり、また蛍光分岐手段でもある。
【0019】本発明においては、低コヒーレンス光源1
とは別に蛍光励起光源15を有するので、低コヒーレン
ス観察と蛍光観察のそれぞれに最適な波長の光源を別々
に選択することができる。
とは別に蛍光励起光源15を有するので、低コヒーレン
ス観察と蛍光観察のそれぞれに最適な波長の光源を別々
に選択することができる。
【0020】本発明の構成によっても、図1の構成の走
査型顕微鏡と同様に、試料5中の同一領域6を低コヒー
レンス干渉観察法と蛍光観察法の両手法により同時に観
察することができる。また、走査手段12によりx−y
断面の画像を得ることができ、高速な2次元画像観察を
行うことができる。
査型顕微鏡と同様に、試料5中の同一領域6を低コヒー
レンス干渉観察法と蛍光観察法の両手法により同時に観
察することができる。また、走査手段12によりx−y
断面の画像を得ることができ、高速な2次元画像観察を
行うことができる。
【0021】励起光合成手段及び蛍光分岐手段は、少な
くとも2個のダイクロイックミラーで構成することがで
きる。これにより、低コヒーレンス光と蛍光とを効率よ
く分離することができる。
くとも2個のダイクロイックミラーで構成することがで
きる。これにより、低コヒーレンス光と蛍光とを効率よ
く分離することができる。
【0022】また、励起光合成手段と蛍光分岐手段の
中、一方がダイクロイックミラーであり、他方が光路切
り替え可能なミラーであるように構成することができ
る。例えば、図2では、符号16で示される素子を光路
切り替え可能なミラーとし、符号17で示される素子を
ダイクロイックミラーとすることができる。図2のよう
に、素子16がミラーとして第1の光路中に配置されて
いる場合には、蛍光観察のみが行われる。一方、素子1
6と17の両者を第1の光路から離脱させた場合には、
低コヒーレンス干渉観察のみが行われる。このような構
成をとることで、蛍光観察と低コヒーレンス干渉観察と
を切り替えて観察することができ、試料5からの散乱光
や蛍光が微弱で、少しでも光量損失を防ぎたい場合に有
効である。図3においては、符号19で示される素子を
光路切り替え可能なミラーとし、符号18で示される素
子をダイクロイックミラーとすることで同じ作用が得ら
れる。
中、一方がダイクロイックミラーであり、他方が光路切
り替え可能なミラーであるように構成することができ
る。例えば、図2では、符号16で示される素子を光路
切り替え可能なミラーとし、符号17で示される素子を
ダイクロイックミラーとすることができる。図2のよう
に、素子16がミラーとして第1の光路中に配置されて
いる場合には、蛍光観察のみが行われる。一方、素子1
6と17の両者を第1の光路から離脱させた場合には、
低コヒーレンス干渉観察のみが行われる。このような構
成をとることで、蛍光観察と低コヒーレンス干渉観察と
を切り替えて観察することができ、試料5からの散乱光
や蛍光が微弱で、少しでも光量損失を防ぎたい場合に有
効である。図3においては、符号19で示される素子を
光路切り替え可能なミラーとし、符号18で示される素
子をダイクロイックミラーとすることで同じ作用が得ら
れる。
【0023】また、以上の本発明の走査型顕微鏡に使用
される周波数変調手段を音響光学素子とすることができ
る。音響光学素子はその駆動周波数に対応して容易に周
波数変調を与えることができるので、低コヒーレンス干
渉法におけるヘテロダイン計測に適している。
される周波数変調手段を音響光学素子とすることができ
る。音響光学素子はその駆動周波数に対応して容易に周
波数変調を与えることができるので、低コヒーレンス干
渉法におけるヘテロダイン計測に適している。
【0024】さらに、以上の本発明の走査型顕微鏡にお
ける干渉信号検出系又は蛍光検出系あるいはその両方を
共焦点系とすることができる。例えば、照明側及びそれ
ぞれの検出系の直前にピンホール等を配置して共焦点系
の構成とすることで、低コヒーレンス干渉観察又は蛍光
観察あるいはその両方における空間分解能を向上させる
ことができる。
ける干渉信号検出系又は蛍光検出系あるいはその両方を
共焦点系とすることができる。例えば、照明側及びそれ
ぞれの検出系の直前にピンホール等を配置して共焦点系
の構成とすることで、低コヒーレンス干渉観察又は蛍光
観察あるいはその両方における空間分解能を向上させる
ことができる。
【0025】また、本発明の以上の走査型顕微鏡におい
て、第1の光路又は前記第2の光路あるいはその両光路
に、前記低コヒーレンス光の波長域における、前記第1
の光路と前記第2の光路のそれぞれで発生する分散特性
を略等しくする少なくとも1つの分散調整手段を配置す
ることができる。低コヒーレンス光はある大きさのスペ
クトル幅を持っているので、光路中に配置された各光学
素子を通過するとき、その光学素子の分散特性に応じて
波長によりその光路長が異なるという現象が起きる。例
えば、低コヒーレンス光源1のスペクトル分布が図12
に示されるものであった場合に、図13で示した分散特
性を持つ光学素子を光が通過すると、図に示すλlの光
の光路長はλhの光の光路長よりも長くなる。本発明の
走査型顕微鏡において、低コヒーレンス光が第1の光路
と第2の光路に分割されてから合成されるまでの間に、
各光路ではそれぞれの光路に配置された各々の光学素子
の分散の影響を受けるが、第1の光路と第2の光路とで
分散特性が異なると、第1の光路と第2の光路との光路
長差が波長によって異なるということが起きる。たとえ
第1の光路と第2の光路に使用するそれぞれの光学素子
を同一のものに揃えたとしても、試料5自身が分散を有
するときには、試料5を通過する第1の光路と通過しな
い第2の光路との間で光路長差が波長により異なってし
まう。波長により光路長差が異なると、例えば図1にお
いて干渉信号が検出される試料5内の観測位置6は波長
によりz軸方向に異なることになる。したがって、分解
能及びS/N比が劣化することは免れない。
て、第1の光路又は前記第2の光路あるいはその両光路
に、前記低コヒーレンス光の波長域における、前記第1
の光路と前記第2の光路のそれぞれで発生する分散特性
を略等しくする少なくとも1つの分散調整手段を配置す
ることができる。低コヒーレンス光はある大きさのスペ
クトル幅を持っているので、光路中に配置された各光学
素子を通過するとき、その光学素子の分散特性に応じて
波長によりその光路長が異なるという現象が起きる。例
えば、低コヒーレンス光源1のスペクトル分布が図12
に示されるものであった場合に、図13で示した分散特
性を持つ光学素子を光が通過すると、図に示すλlの光
の光路長はλhの光の光路長よりも長くなる。本発明の
走査型顕微鏡において、低コヒーレンス光が第1の光路
と第2の光路に分割されてから合成されるまでの間に、
各光路ではそれぞれの光路に配置された各々の光学素子
の分散の影響を受けるが、第1の光路と第2の光路とで
分散特性が異なると、第1の光路と第2の光路との光路
長差が波長によって異なるということが起きる。たとえ
第1の光路と第2の光路に使用するそれぞれの光学素子
を同一のものに揃えたとしても、試料5自身が分散を有
するときには、試料5を通過する第1の光路と通過しな
い第2の光路との間で光路長差が波長により異なってし
まう。波長により光路長差が異なると、例えば図1にお
いて干渉信号が検出される試料5内の観測位置6は波長
によりz軸方向に異なることになる。したがって、分解
能及びS/N比が劣化することは免れない。
【0026】そこで、以上の本発明の走査型顕微鏡にお
いて、第1の光路又は第2の光路あるいはその両光路
に、第1の光路と第2の光路のそれぞれで発生する、低
コヒーレンス光の波長域での分散特性を略等しくする分
散調整手段を配置することより、上記のような問題点を
解決することができる。
いて、第1の光路又は第2の光路あるいはその両光路
に、第1の光路と第2の光路のそれぞれで発生する、低
コヒーレンス光の波長域での分散特性を略等しくする分
散調整手段を配置することより、上記のような問題点を
解決することができる。
【0027】また、第2の光路に配置された少なくとも
1つのその分散調整手段の光学的厚さを可変とすること
ができる。例えば、試料5内部の3次元構造の情報を得
るために、光軸に垂直な面(x−y面)の画像を試料5
の深さ方向に順次観測していくような場合には、x−y
面内の画像の観測後に対物レンズ4あるいは試料5をz
方向に移動する。このとき、第1の光路の光路長が変化
するため、それに応じて第2の光路の光路長を変化させ
る必要がある。ここで、第1の光路の光路長変化は試料
5内部を通過する光の光路長変化を含んでいるため、試
料5に分散があれば、それに伴って第1の光路における
分散の影響も変化する。よって、第1の光路長変化に対
し、単純に第2の光路の光学素子間の空気間隔を変化さ
せる等を行うだけでは、第1及び第2の光路の光路長は
等しくなっても、分散の影響は等しくならない。上記の
構成によれば、第2の光路に配置された少なくとも1つ
の分散調整手段の光学的厚さを変化させることができる
ので、観測面のz座標変化等に伴う、試料5による分散
の影響の変化に応じた調整を行うことができる。また、
試料5を交換した場合あるいは分散を有する光学素子を
新たに顕微鏡光路内に配置した場合等、顕微鏡光路内で
の分散の影響が変化したときにおいても、観察を行う時
点での最適な分散の調整をその都度行うことができる。
1つのその分散調整手段の光学的厚さを可変とすること
ができる。例えば、試料5内部の3次元構造の情報を得
るために、光軸に垂直な面(x−y面)の画像を試料5
の深さ方向に順次観測していくような場合には、x−y
面内の画像の観測後に対物レンズ4あるいは試料5をz
方向に移動する。このとき、第1の光路の光路長が変化
するため、それに応じて第2の光路の光路長を変化させ
る必要がある。ここで、第1の光路の光路長変化は試料
5内部を通過する光の光路長変化を含んでいるため、試
料5に分散があれば、それに伴って第1の光路における
分散の影響も変化する。よって、第1の光路長変化に対
し、単純に第2の光路の光学素子間の空気間隔を変化さ
せる等を行うだけでは、第1及び第2の光路の光路長は
等しくなっても、分散の影響は等しくならない。上記の
構成によれば、第2の光路に配置された少なくとも1つ
の分散調整手段の光学的厚さを変化させることができる
ので、観測面のz座標変化等に伴う、試料5による分散
の影響の変化に応じた調整を行うことができる。また、
試料5を交換した場合あるいは分散を有する光学素子を
新たに顕微鏡光路内に配置した場合等、顕微鏡光路内で
の分散の影響が変化したときにおいても、観察を行う時
点での最適な分散の調整をその都度行うことができる。
【0028】さらに、その分散調整手段の光学的厚さを
変化させることにより、試料5内の観測面の試料5表面
からの深さ位置が調整可能であるように構成することが
できる。分散調整手段の光学的厚さを変化させると第2
の光路の光路長が変化するので、第2の光路の光路長と
略等しい光路長を第1の光路の光路長とするような試料
内の観測位置6も変化することになる。ここで、対物光
学系4の焦点深度をコヒーレンス長よりも十分大きくし
ておけば、x−y面内の分解能をほとんど変化させずに
観測位置6のz座標を変化させることができる。よっ
て、分散調整手段の光学的厚さを変化させることによ
り、試料5内の観測面の深さ位置(z座標)を変化させ
ることができる。このとき、先に述べたように、分散調
整手段では観察を行う時点での最適な分散の調整を行う
ことができるので、試料5内の観測面の深さ位置調整と
それに伴う分散調整とを同時に行うように構成すること
ができる。
変化させることにより、試料5内の観測面の試料5表面
からの深さ位置が調整可能であるように構成することが
できる。分散調整手段の光学的厚さを変化させると第2
の光路の光路長が変化するので、第2の光路の光路長と
略等しい光路長を第1の光路の光路長とするような試料
内の観測位置6も変化することになる。ここで、対物光
学系4の焦点深度をコヒーレンス長よりも十分大きくし
ておけば、x−y面内の分解能をほとんど変化させずに
観測位置6のz座標を変化させることができる。よっ
て、分散調整手段の光学的厚さを変化させることによ
り、試料5内の観測面の深さ位置(z座標)を変化させ
ることができる。このとき、先に述べたように、分散調
整手段では観察を行う時点での最適な分散の調整を行う
ことができるので、試料5内の観測面の深さ位置調整と
それに伴う分散調整とを同時に行うように構成すること
ができる。
【0029】また、上記分散調整手段の、前記低コヒー
レンス光の波長域における分散特性が、試料の分散特性
と略等しくなるように構成することができる。この構成
において、分散調整手段の光学的厚さを、試料5の表面
から試料5内の観測位置6までの深さの略2倍程度に設
定しておけば、分散調整手段を通過する光の光路長と、
試料5を通過する光の光路長とが略等しくなるため、試
料5により発生する分散の影響と分散調整手段により発
生する分散の影響とを略等しくすることができる。した
がって、先に述べた観測面の深さ位置調整とそれに伴う
分散調整の両者の同時調整をさらに容易に行うことがで
きる。
レンス光の波長域における分散特性が、試料の分散特性
と略等しくなるように構成することができる。この構成
において、分散調整手段の光学的厚さを、試料5の表面
から試料5内の観測位置6までの深さの略2倍程度に設
定しておけば、分散調整手段を通過する光の光路長と、
試料5を通過する光の光路長とが略等しくなるため、試
料5により発生する分散の影響と分散調整手段により発
生する分散の影響とを略等しくすることができる。した
がって、先に述べた観測面の深さ位置調整とそれに伴う
分散調整の両者の同時調整をさらに容易に行うことがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査型顕微鏡のい
くつかの実施例を図面に参照にして説明する。
くつかの実施例を図面に参照にして説明する。
【0031】(実施例1)図4は、本発明による走査型
顕微鏡の1例の構成を示す光路図である。この実施例
は、低コヒーレンス光源にパルスレーザーを用い、2光
子励起による蛍光像と低コヒーレンス干渉像の両者を同
時に観察するものである。
顕微鏡の1例の構成を示す光路図である。この実施例
は、低コヒーレンス光源にパルスレーザーを用い、2光
子励起による蛍光像と低コヒーレンス干渉像の両者を同
時に観察するものである。
【0032】低コヒーレンス光源21は、中心波長λc
=850nm、スペクトル幅Δλ=50nmのパルスレ
ーザーとしている。このときのコヒーレンス長Lc は、
以下の式により計算される。
=850nm、スペクトル幅Δλ=50nmのパルスレ
ーザーとしている。このときのコヒーレンス長Lc は、
以下の式により計算される。
【0033】Lc =λc 2 /Δλ したがって、この低コヒーレンス光源21のコヒーレン
ス長Lc は約14.5μmである。この光源21から出
た光をビームスプリッター22により第1の光路と第2
の光路に分割する。ビームスプリッターの分割比は試料
5からの戻り光強度に応じて適当な値のものを用いるこ
とができる。ここでは、ビームスプリッター22により
反射された光が進む光路を第1の光路、ビームスプリッ
ター22を透過する光が進む光路を第2の光路とする。
ス長Lc は約14.5μmである。この光源21から出
た光をビームスプリッター22により第1の光路と第2
の光路に分割する。ビームスプリッターの分割比は試料
5からの戻り光強度に応じて適当な値のものを用いるこ
とができる。ここでは、ビームスプリッター22により
反射された光が進む光路を第1の光路、ビームスプリッ
ター22を透過する光が進む光路を第2の光路とする。
【0034】まず、第1の光路について説明する。ビー
ムスプリッター22により反射された光は第1の光路を
進み、変調周波数80MHzの音響光学素子23aを通
過し、ビームスプリッター27、ダイクロイックミラー
30をそれぞれ透過する。ダイクロイックミラー30
は、低コヒーレンス光と、この光により2光子励起され
て発せられる蛍光とを分離するものであり、このときの
蛍光の波長が500〜600nm程度であると想定する
と、図5に示したような分光特性を持つものとなる。ダ
イクロイックミラー30を透過した光は、x−yスキャ
ナー32、対物光学系4aにより試料5内のx−y面内
で走査される。対物光学系4aは、瞳投影レンズ26、
結像レンズ25、対物レンズ24からなっている。試料
5からの蛍光は、対物光学系4a、x−yスキャナー3
2を再び通過し、ダイクロイックミラー30により反射
されて、蛍光検出系31で検出される。一方、試料5か
らの散乱光(低コヒーレンス光)は、対物光学系4a、
x−yスキャナー32を再び通過し、ダイクロイックミ
ラー30を透過してビームスプリッター27で反射さ
れ、ビームスプリッター28を透過後に第2の光路の光
と合成される。
ムスプリッター22により反射された光は第1の光路を
進み、変調周波数80MHzの音響光学素子23aを通
過し、ビームスプリッター27、ダイクロイックミラー
30をそれぞれ透過する。ダイクロイックミラー30
は、低コヒーレンス光と、この光により2光子励起され
て発せられる蛍光とを分離するものであり、このときの
蛍光の波長が500〜600nm程度であると想定する
と、図5に示したような分光特性を持つものとなる。ダ
イクロイックミラー30を透過した光は、x−yスキャ
ナー32、対物光学系4aにより試料5内のx−y面内
で走査される。対物光学系4aは、瞳投影レンズ26、
結像レンズ25、対物レンズ24からなっている。試料
5からの蛍光は、対物光学系4a、x−yスキャナー3
2を再び通過し、ダイクロイックミラー30により反射
されて、蛍光検出系31で検出される。一方、試料5か
らの散乱光(低コヒーレンス光)は、対物光学系4a、
x−yスキャナー32を再び通過し、ダイクロイックミ
ラー30を透過してビームスプリッター27で反射さ
れ、ビームスプリッター28を透過後に第2の光路の光
と合成される。
【0035】次に、第2の光路について説明する。ビー
ムスプリッター22を透過した光は第2の光路を進み、
後で説明する分散調整手段33を通過する。その後、折
り返しミラー35、変調周波数80.5MHzの音響光
学素子23bを通過し、ビームスプリッター28で反射
されて第1の光路の光と合成される。折り返しミラー3
5は矢印で示す方向に移動可能であって、その位置を調
節しておくことにより、観察したい試料内の観測位置6
のz座標を予め設定することができる。この折り返しミ
ラー35の位置は、試料5内の一断面を観察している間
は固定されている。
ムスプリッター22を透過した光は第2の光路を進み、
後で説明する分散調整手段33を通過する。その後、折
り返しミラー35、変調周波数80.5MHzの音響光
学素子23bを通過し、ビームスプリッター28で反射
されて第1の光路の光と合成される。折り返しミラー3
5は矢印で示す方向に移動可能であって、その位置を調
節しておくことにより、観察したい試料内の観測位置6
のz座標を予め設定することができる。この折り返しミ
ラー35の位置は、試料5内の一断面を観察している間
は固定されている。
【0036】第1の光路において、分散が主に発生する
のは音響光学素子23a、対物光学系4a、試料5であ
ると考えられる。前述したように、第1の光路と第2の
光路とで低コヒーレンス光の波長域での分散特性は等し
くなることが望ましいので、第1の光路中の音響光学素
子23aと第2の光路中の音響光学素子23bは同一仕
様の音響光学結晶を用い、変調周波数のみ異なるものと
する。そして、第1の光路のみに存在する対物光学系4
aの分散の影響を補償するために、第2の光路中に、対
物光学系4aと略同じ分散特性を持つ媒質(分散調整手
段)33を配置している。媒質33には、例えば適当な
ガラス材料や液体等を用いることができる。さらに、試
料5も分散を有する場合には、試料5と略同じ分散特性
を持つ媒質34を第2の光路中に挿入することができ
る。ただし、このとき媒質34を挿入することにより第
2の光路の光路長が変化することが考えられるため、折
り返しミラー35により第2の光路の光路長をわずかに
調整することが必要になる場合もある。
のは音響光学素子23a、対物光学系4a、試料5であ
ると考えられる。前述したように、第1の光路と第2の
光路とで低コヒーレンス光の波長域での分散特性は等し
くなることが望ましいので、第1の光路中の音響光学素
子23aと第2の光路中の音響光学素子23bは同一仕
様の音響光学結晶を用い、変調周波数のみ異なるものと
する。そして、第1の光路のみに存在する対物光学系4
aの分散の影響を補償するために、第2の光路中に、対
物光学系4aと略同じ分散特性を持つ媒質(分散調整手
段)33を配置している。媒質33には、例えば適当な
ガラス材料や液体等を用いることができる。さらに、試
料5も分散を有する場合には、試料5と略同じ分散特性
を持つ媒質34を第2の光路中に挿入することができ
る。ただし、このとき媒質34を挿入することにより第
2の光路の光路長が変化することが考えられるため、折
り返しミラー35により第2の光路の光路長をわずかに
調整することが必要になる場合もある。
【0037】第1の光路と第2の光路の光はビームスプ
リッター28で合成され、干渉信号検出系29で検出さ
れる。ビームスプリッター28の分割比は、ビームスプ
リッター22と同様、試料5からの戻り光強度に応じて
適当な値とするのが望ましい。干渉信号検出系29で
は、音響光学素子23a、23bの変調周波数の差であ
る0.5MHzの周波数の光の信号強度を検出する。干
渉信号検出系29からの信号と蛍光検出系31からの信
号はコンピュータ13で処理される。コンピュータ13
はx−yスキャナー32も制御し、出力装置14におい
て、試料5内の観測位置6でのx−y面での低コヒーレ
ンス干渉画像と蛍光画像を別々にあるいは合成して表示
する。
リッター28で合成され、干渉信号検出系29で検出さ
れる。ビームスプリッター28の分割比は、ビームスプ
リッター22と同様、試料5からの戻り光強度に応じて
適当な値とするのが望ましい。干渉信号検出系29で
は、音響光学素子23a、23bの変調周波数の差であ
る0.5MHzの周波数の光の信号強度を検出する。干
渉信号検出系29からの信号と蛍光検出系31からの信
号はコンピュータ13で処理される。コンピュータ13
はx−yスキャナー32も制御し、出力装置14におい
て、試料5内の観測位置6でのx−y面での低コヒーレ
ンス干渉画像と蛍光画像を別々にあるいは合成して表示
する。
【0038】(実施例2)図6は、本発明による走査型
顕微鏡の別の例の構成を示す光路図である。この実施例
では、低コヒーレンス光源と蛍光励起光源のそれぞれを
有し、光学系の一部に光ファイバーを用いた構成をとっ
ている。
顕微鏡の別の例の構成を示す光路図である。この実施例
では、低コヒーレンス光源と蛍光励起光源のそれぞれを
有し、光学系の一部に光ファイバーを用いた構成をとっ
ている。
【0039】始めに、低コヒーレンス干渉観察を行う光
学系について説明する。低コヒーレンス光源41は、中
心波長λc =1300nm、スペクトル幅Δλ=50n
mのファイバー光源としている。このときのコヒーレン
ス長Lc は約34μmである。この光源41から出た光
は光ファイバーに入射され、ファイバー分割器42によ
り分割され、分割されたそれぞれの光は音響光学素子4
3a、43bを通過する。ファイバー分割器42の分割
比は、実施例1のビームスプリッター22、28と同様
に適宜設定される。ここでは、音響光学素子43aを通
過する光の光路を第1の光路、音響光学素子43bを通
過する光の光路を第2の光路とする。
学系について説明する。低コヒーレンス光源41は、中
心波長λc =1300nm、スペクトル幅Δλ=50n
mのファイバー光源としている。このときのコヒーレン
ス長Lc は約34μmである。この光源41から出た光
は光ファイバーに入射され、ファイバー分割器42によ
り分割され、分割されたそれぞれの光は音響光学素子4
3a、43bを通過する。ファイバー分割器42の分割
比は、実施例1のビームスプリッター22、28と同様
に適宜設定される。ここでは、音響光学素子43aを通
過する光の光路を第1の光路、音響光学素子43bを通
過する光の光路を第2の光路とする。
【0040】まず、第1の光路について説明する。変調
周波数80MHzの音響光学素子43aを通過した光
は、ファイバー分割器47を通過し、後で説明するダイ
クロイックミラー49を透過し、x−yスキャナー3
2、対物光学系4aを通って試料5に照射される。試料
5で散乱された光は、対物光学系4a、x−yスキャナ
ー32を再び通過し、ダイクロイックミラー49を透過
して、ファイバー分割器47を通って、ファイバー分割
器48において第2の光路と合成される。
周波数80MHzの音響光学素子43aを通過した光
は、ファイバー分割器47を通過し、後で説明するダイ
クロイックミラー49を透過し、x−yスキャナー3
2、対物光学系4aを通って試料5に照射される。試料
5で散乱された光は、対物光学系4a、x−yスキャナ
ー32を再び通過し、ダイクロイックミラー49を透過
して、ファイバー分割器47を通って、ファイバー分割
器48において第2の光路と合成される。
【0041】次に、第2の光路について説明する。変調
周波数80.5MHzの音響光学素子43bを通過した
光は、コリメーターレンズ50により平行光となり、分
散調整手段51を通過し、集光レンズ52により再びフ
ァイバーに入射される。分散調整手段51は、第1の光
路と第2の光路のそれぞれで発生する分散の分散特性を
略等しくするような媒質である。本実施例では光ファイ
バーを用いているため、第1の光路と第2の光路で光フ
ァイバーの長さが大きく異なる場合には、光ファイバー
の分散も考慮することが望ましい。一方、コリメーター
レンズ50と集光レンズ52との間の距離は調節可能で
あり、試料5内の観測位置6に対して、第1の光路の光
路長と第2の光路の光路長とが等しくなるように調節で
きる。これにより観測位置6のz座標を予め設定するこ
とができる。
周波数80.5MHzの音響光学素子43bを通過した
光は、コリメーターレンズ50により平行光となり、分
散調整手段51を通過し、集光レンズ52により再びフ
ァイバーに入射される。分散調整手段51は、第1の光
路と第2の光路のそれぞれで発生する分散の分散特性を
略等しくするような媒質である。本実施例では光ファイ
バーを用いているため、第1の光路と第2の光路で光フ
ァイバーの長さが大きく異なる場合には、光ファイバー
の分散も考慮することが望ましい。一方、コリメーター
レンズ50と集光レンズ52との間の距離は調節可能で
あり、試料5内の観測位置6に対して、第1の光路の光
路長と第2の光路の光路長とが等しくなるように調節で
きる。これにより観測位置6のz座標を予め設定するこ
とができる。
【0042】第1の光路と第2の光路はファイバー分割
器48により合成され、干渉信号検出系29で検出され
る。干渉信号検出系29では、音響光学素子43a、4
3bの変調周波数の差である0.5MHzの周波数の光
の信号強度を検出する。
器48により合成され、干渉信号検出系29で検出され
る。干渉信号検出系29では、音響光学素子43a、4
3bの変調周波数の差である0.5MHzの周波数の光
の信号強度を検出する。
【0043】次に、蛍光観察を行う光学系について説明
する。蛍光励起光源44は、波長488nmのアルゴン
イオンレーザーとし、この励起光による試料5からの蛍
光波長はおよそ520nm程度であるとしている。蛍光
励起光源44を出た光は、ダイクロイックミラー45を
透過し、ピンホール46を通過して、ダイクロイックミ
ラー49で反射され、x−yスキャナー32、対物光学
系4aを通って試料5に照射される。試料5で励起され
た蛍光は、対物光学系4a、x−yスキャナー32を再
び通過し、ダイクロイックミラー49で反射され、ピン
ホール46を通過後、ダイクロイックミラー45で反射
されて蛍光検出系31により検出される。ここで、ダイ
クロイックミラー45は励起光と蛍光を分離するもので
あり、ダイクロイックミラー49は低コヒーレンス光と
励起光あるいは蛍光を分離するものである。したがっ
て、ダイクロイックミラー45、49はそれぞれ図7、
図8に示す分光特性を持つものとなる。
する。蛍光励起光源44は、波長488nmのアルゴン
イオンレーザーとし、この励起光による試料5からの蛍
光波長はおよそ520nm程度であるとしている。蛍光
励起光源44を出た光は、ダイクロイックミラー45を
透過し、ピンホール46を通過して、ダイクロイックミ
ラー49で反射され、x−yスキャナー32、対物光学
系4aを通って試料5に照射される。試料5で励起され
た蛍光は、対物光学系4a、x−yスキャナー32を再
び通過し、ダイクロイックミラー49で反射され、ピン
ホール46を通過後、ダイクロイックミラー45で反射
されて蛍光検出系31により検出される。ここで、ダイ
クロイックミラー45は励起光と蛍光を分離するもので
あり、ダイクロイックミラー49は低コヒーレンス光と
励起光あるいは蛍光を分離するものである。したがっ
て、ダイクロイックミラー45、49はそれぞれ図7、
図8に示す分光特性を持つものとなる。
【0044】本実施例の走査型顕微鏡では、低コヒーレ
ンス干渉観察光学系においてはファイバー出射端53
が、蛍光観察光学系においてはピンホール46が、それ
ぞれ共焦点ピンホールの役目をしており、分解能あるい
はセクショニング効果の向上に有効である。
ンス干渉観察光学系においてはファイバー出射端53
が、蛍光観察光学系においてはピンホール46が、それ
ぞれ共焦点ピンホールの役目をしており、分解能あるい
はセクショニング効果の向上に有効である。
【0045】また,本実施例では、低コヒーレンス干渉
観察の光学系の主要部分が光ファイバーで接続されてお
り、光学素子のレイアウトが比較的自由であるため、既
存のレーザー走査型蛍光顕微鏡に対し低コヒーレンス干
渉観察のための光学系を容易に付加できるという特徴を
有している。
観察の光学系の主要部分が光ファイバーで接続されてお
り、光学素子のレイアウトが比較的自由であるため、既
存のレーザー走査型蛍光顕微鏡に対し低コヒーレンス干
渉観察のための光学系を容易に付加できるという特徴を
有している。
【0046】(実施例3)図9は、本発明による走査型
顕微鏡の別の例の構成を示す光路図である。この実施例
では、低コヒーレンス光源と蛍光励起光源のそれぞれを
有し、光学系の一部に光ファイバーを用いた構成をとっ
ており、実施例2の構成と基本的な部分は同じであるた
め、実施例2と異なる部分について説明する。
顕微鏡の別の例の構成を示す光路図である。この実施例
では、低コヒーレンス光源と蛍光励起光源のそれぞれを
有し、光学系の一部に光ファイバーを用いた構成をとっ
ており、実施例2の構成と基本的な部分は同じであるた
め、実施例2と異なる部分について説明する。
【0047】本実施例では、実施例2におけるダイクロ
イックミラー49の部分が、図10に示すように、ダイ
クロイックミラー61、ミラー62、空穴63の何れか
を選択できるターレット64で構成されている。ダイク
ロイックミラー61を選択した場合は、実施例2と同様
に、低コヒーレンス干渉観察と蛍光観察を同時に行うこ
とができる。一方、ミラー62を選択した場合は、蛍光
観察のみを、空穴63を選択した場合には、低コヒーレ
ンス干渉観察のみを行うことができる。このような構成
にすることで、蛍光強度や低コヒーレンス光の散乱強度
が非常に微弱な場合等、わずかでも信号光量を増加させ
て観察したい場合に、容易に光路を切り替えて観察を行
うことができる。
イックミラー49の部分が、図10に示すように、ダイ
クロイックミラー61、ミラー62、空穴63の何れか
を選択できるターレット64で構成されている。ダイク
ロイックミラー61を選択した場合は、実施例2と同様
に、低コヒーレンス干渉観察と蛍光観察を同時に行うこ
とができる。一方、ミラー62を選択した場合は、蛍光
観察のみを、空穴63を選択した場合には、低コヒーレ
ンス干渉観察のみを行うことができる。このような構成
にすることで、蛍光強度や低コヒーレンス光の散乱強度
が非常に微弱な場合等、わずかでも信号光量を増加させ
て観察したい場合に、容易に光路を切り替えて観察を行
うことができる。
【0048】さらに、本実施例では、実施例2における
コリメーターレンズ50、集光レンズ52の間の光学系
が異なる。本実施例では、分散調整手段71と、コンピ
ュータ13により制御される分散調整手段72とが配置
されている。分散調整手段71は、対物光学系4aの分
散特性と略等しい特性を持つ媒質である。一方、分散調
整手段72は、その分散特性が試料5の分散特性と略等
しく、さらに光学的厚さの調整量が可変である。これ
は、例えば、ガラス材料や液体等の厚みを変化させて光
学的厚さを調整可能なものである。図9では、台形プリ
ズムを2個重ね合わせ、一方を他方に対してずらすこと
により厚さを変化させている。分散調整手段72の光学
的厚さは、試料5表面から試料5内の観測位置6までの
深さの略2倍であるように設定されている。したがっ
て、コンピュータ13により分散調整手段72の光学的
厚さを変化させると、変化量に伴い、試料5内の観測位
置6のz座標を調整することができる。分散調整手段7
2の光学的厚さの変化量は、観測位置のz座標の変化に
伴う光路長変化量と略等しいため、分散調整手段72に
よる分散の調整量は、試料のz座標変化による分散の影
響を常に最適に補償することになる。
コリメーターレンズ50、集光レンズ52の間の光学系
が異なる。本実施例では、分散調整手段71と、コンピ
ュータ13により制御される分散調整手段72とが配置
されている。分散調整手段71は、対物光学系4aの分
散特性と略等しい特性を持つ媒質である。一方、分散調
整手段72は、その分散特性が試料5の分散特性と略等
しく、さらに光学的厚さの調整量が可変である。これ
は、例えば、ガラス材料や液体等の厚みを変化させて光
学的厚さを調整可能なものである。図9では、台形プリ
ズムを2個重ね合わせ、一方を他方に対してずらすこと
により厚さを変化させている。分散調整手段72の光学
的厚さは、試料5表面から試料5内の観測位置6までの
深さの略2倍であるように設定されている。したがっ
て、コンピュータ13により分散調整手段72の光学的
厚さを変化させると、変化量に伴い、試料5内の観測位
置6のz座標を調整することができる。分散調整手段7
2の光学的厚さの変化量は、観測位置のz座標の変化に
伴う光路長変化量と略等しいため、分散調整手段72に
よる分散の調整量は、試料のz座標変化による分散の影
響を常に最適に補償することになる。
【0049】以上の説明から明らかなように、本発明の
走査型顕微鏡は例えば次のように構成することができ
る。
走査型顕微鏡は例えば次のように構成することができ
る。
【0050】〔1〕 低コヒーレンス光源と、前記低コ
ヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1の光路と
第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路又は前記
第2の光路あるいはその両光路に配置され、それぞれの
光路の光路長を変化させることなく、前記第1の光路と
前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波数差を生
じさせるための周波数変調手段と、前記第1の光路に配
置され、試料に光を照射し、また前記試料からの光を集
光するための対物光学系と、前記第1の光路に配置さ
れ、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記試料と
前記対物光学系による照射光とを相対的に走査する走査
手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手
段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出
するための干渉信号検出系と、前記低コヒーレンス光に
より励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分岐手段
と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検出する
ための蛍光検出系と、を有することを特徴とする走査型
顕微鏡。
ヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1の光路と
第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路又は前記
第2の光路あるいはその両光路に配置され、それぞれの
光路の光路長を変化させることなく、前記第1の光路と
前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波数差を生
じさせるための周波数変調手段と、前記第1の光路に配
置され、試料に光を照射し、また前記試料からの光を集
光するための対物光学系と、前記第1の光路に配置さ
れ、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記試料と
前記対物光学系による照射光とを相対的に走査する走査
手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手
段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出
するための干渉信号検出系と、前記低コヒーレンス光に
より励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分岐手段
と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検出する
ための蛍光検出系と、を有することを特徴とする走査型
顕微鏡。
【0051】〔2〕 前記低コヒーレンス光源がパルス
レーザーであることを特徴とする〔1〕記載の走査型顕
微鏡。
レーザーであることを特徴とする〔1〕記載の走査型顕
微鏡。
【0052】〔3〕 前記蛍光分岐手段がダイクロイッ
クミラーであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載
の走査型顕微鏡。
クミラーであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載
の走査型顕微鏡。
【0053】〔4〕 低コヒーレンス光源と、前記低コ
ヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1の光路と
第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路又は前記
第2の光路あるいはその両光路に配置され、それぞれの
光路の光路長を変化させることなく、前記第1の光路と
前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波数差を生
じさせるための周波数変調手段と、前記第1の光路に配
置され、試料に光を照射し、また前記試料からの光を集
光するための対物光学系と、前記第1の光路に配置さ
れ、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記試料と
前記対物光学系による照射光とを相対的に走査する走査
手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手
段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出
するための干渉信号検出系と、蛍光励起光源と、前記蛍
光励起光源からの励起光を前記第1の光路において前記
低コヒーレンス光と合成する励起光合成手段と、前記励
起光により励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分
岐手段と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検
出するための蛍光検出系と、を有することを特徴とする
走査型顕微鏡。
ヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1の光路と
第2の光路に分割する手段と、前記第1の光路又は前記
第2の光路あるいはその両光路に配置され、それぞれの
光路の光路長を変化させることなく、前記第1の光路と
前記第2の光路を通過したそれぞれの光に周波数差を生
じさせるための周波数変調手段と、前記第1の光路に配
置され、試料に光を照射し、また前記試料からの光を集
光するための対物光学系と、前記第1の光路に配置さ
れ、前記対物光学系の光軸に垂直な面内で、前記試料と
前記対物光学系による照射光とを相対的に走査する走査
手段と、前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手
段と、合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出
するための干渉信号検出系と、蛍光励起光源と、前記蛍
光励起光源からの励起光を前記第1の光路において前記
低コヒーレンス光と合成する励起光合成手段と、前記励
起光により励起された試料からの蛍光を分岐する蛍光分
岐手段と、前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検
出するための蛍光検出系と、を有することを特徴とする
走査型顕微鏡。
【0054】〔5〕 前記励起光合成手段と前記蛍光分
岐手段とが、少なくとも2個のダイクロイックミラーで
構成されることを特徴とする〔4〕記載の走査型顕微
鏡。
岐手段とが、少なくとも2個のダイクロイックミラーで
構成されることを特徴とする〔4〕記載の走査型顕微
鏡。
【0055】〔6〕 前記励起光合成手段と前記蛍光分
岐手段の中、一方がダイクロイックミラーであり、他方
が光路切り替え可能なミラーであることを特徴とする
〔4〕記載の走査型顕微鏡。
岐手段の中、一方がダイクロイックミラーであり、他方
が光路切り替え可能なミラーであることを特徴とする
〔4〕記載の走査型顕微鏡。
【0056】〔7〕 前記周波数変調手段が音響光学素
子であることを特徴とする〔1〕から〔6〕の何れか1
項記載の走査型顕微鏡。
子であることを特徴とする〔1〕から〔6〕の何れか1
項記載の走査型顕微鏡。
【0057】〔8〕 前記干渉信号検出系又は前記蛍光
検出系あるいはその両方が共焦点系であることを特徴と
する〔1〕から〔7〕の何れか1項記載の走査型顕微
鏡。
検出系あるいはその両方が共焦点系であることを特徴と
する〔1〕から〔7〕の何れか1項記載の走査型顕微
鏡。
【0058】
〔9〕 前記第1の光路又は前記第2の光
路あるいはその両光路に配置され、前記低コヒーレンス
光の波長域における、前記第1の光路と前記第2の光路
のそれぞれで発生する分散特性を略等しくする少なくと
も1つの分散調整手段を有することを特徴とする〔1〕
から〔8〕の何れか1項記載の走査型顕微鏡。
路あるいはその両光路に配置され、前記低コヒーレンス
光の波長域における、前記第1の光路と前記第2の光路
のそれぞれで発生する分散特性を略等しくする少なくと
も1つの分散調整手段を有することを特徴とする〔1〕
から〔8〕の何れか1項記載の走査型顕微鏡。
【0059】〔10〕 前記第2の光路に配置された少
なくとも1つの前記分散調整手段の光学的厚さが可変で
あることを特徴とする
なくとも1つの前記分散調整手段の光学的厚さが可変で
あることを特徴とする
〔9〕記載の走査型顕微鏡。
【0060】〔11〕 前記分散調整手段の光学的厚さ
を変化させることにより、前記試料内の観測面の試料表
面からの深さ位置が調整可能であることを特徴とする
〔10〕記載の走査型顕微鏡。
を変化させることにより、前記試料内の観測面の試料表
面からの深さ位置が調整可能であることを特徴とする
〔10〕記載の走査型顕微鏡。
【0061】〔12〕 前記分散調整手段の、前記低コ
ヒーレンス光の波長域における分散特性が、前記試料の
分散特性と略等しいことを特徴とする〔10〕又は〔1
1〕記載の走査型顕微鏡。
ヒーレンス光の波長域における分散特性が、前記試料の
分散特性と略等しいことを特徴とする〔10〕又は〔1
1〕記載の走査型顕微鏡。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の走査型顕微鏡によれば、厚い試料の内部や不透明な散
乱体の内部を蛍光観察する際に、蛍光観察と同一の注目
領域における低コヒーレンス干渉画像を蛍光画像と併せ
て同時観察でき、しかも短時間で両者の観察画像を得る
ことができる。
の走査型顕微鏡によれば、厚い試料の内部や不透明な散
乱体の内部を蛍光観察する際に、蛍光観察と同一の注目
領域における低コヒーレンス干渉画像を蛍光画像と併せ
て同時観察でき、しかも短時間で両者の観察画像を得る
ことができる。
【図1】本発明による走査型顕微鏡の構成を示す図であ
る。
る。
【図2】低コヒーレンス光源と蛍光励起光源を有する本
発明の走査型顕微鏡の構成を示す図である。
発明の走査型顕微鏡の構成を示す図である。
【図3】励起光合成手段と蛍光分岐手段をそれぞれの作
用を兼ねて構成した走査型顕微鏡の構成を示す図であ
る。
用を兼ねて構成した走査型顕微鏡の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の走査型顕微鏡の光路図であ
る。
る。
【図5】実施例1のダイクロイックミラーの分光特性を
示す図である。
示す図である。
【図6】本発明の実施例2の走査型顕微鏡の光路図であ
る。
る。
【図7】実施例2の一方のダイクロイックミラーの分光
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図8】実施例2の他方のダイクロイックミラーの分光
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図9】本発明の実施例3の走査型顕微鏡の光路図であ
る。
る。
【図10】実施例3のターレットの構成を示す図であ
る。
る。
【図11】従来の低コヒーレンス干渉光学系の構成を示
す図である。
す図である。
【図12】低コヒーレンス光源のスペクトルの例を示す
図である。
図である。
【図13】分散特性の例を示す図である。
1…低コヒーレンス光源 2…光路分割手段 3a、3b…周波数変調手段 4、4a…対物光学系 5…試料 6…試料内の観測位置 7、8…第1の光路と第2の光路を合成する手段 9…干渉信号検出系 10…蛍光分岐手段 11…蛍光検出系 12…走査手段 13…コンピュータ 14…出力装置 15…蛍光励起光源 16…励起光合成手段 17…蛍光分岐手段 18、19…励起光合成手段兼蛍光分岐手段 21…パルスレーザー 22…ビームスプリッター 23a、23b…音響光学素子 24…対物レンズ 25…結像レンズ 26…瞳投影レンズ 27、28…ビームスプリッター 29…干渉信号検出系 30…ダイクロイックミラー 31…蛍光検出系 32…x−yスキャナー 33、34…分散調整手段 35…折り返しミラー 41…ファイバー光源 42、47、48…ファイバー分割器 43a、43b…音響光学素子 44…蛍光励起光源 45、49…ダイクロイックミラー 46…ピンホール 50…コリメーターレンズ 51…分散調整手段 52…集光レンズ 53…ファイバー出射端 61…ダイクロイックミラー 62…ミラー 63…空穴 64…ターレット 71…分散調整手段 72…光学的厚さ可変の分散調整手段 81…光源 82…ビームスプリッター 83…反射鏡 84…検出器
Claims (2)
- 【請求項1】 低コヒーレンス光源と、 前記低コヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1
の光路と第2の光路に分割する手段と、 前記第1の光路又は前記第2の光路あるいはその両光路
に配置され、それぞれの光路の光路長を変化させること
なく、前記第1の光路と前記第2の光路を通過したそれ
ぞれの光に周波数差を生じさせるための周波数変調手段
と、 前記第1の光路に配置され、試料に光を照射し、また前
記試料からの光を集光するための対物光学系と、 前記第1の光路に配置され、前記対物光学系の光軸に垂
直な面内で、前記試料と前記対物光学系による照射光と
を相対的に走査する走査手段と、 前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手段と、 合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出するた
めの干渉信号検出系と、 前記低コヒーレンス光により励起された試料からの蛍光
を分岐する蛍光分岐手段と、 前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検出するため
の蛍光検出系と、を有することを特徴とする走査型顕微
鏡。 - 【請求項2】 低コヒーレンス光源と、 前記低コヒーレンス光源からの低コヒーレンス光を第1
の光路と第2の光路に分割する手段と、 前記第1の光路又は前記第2の光路あるいはその両光路
に配置され、それぞれの光路の光路長を変化させること
なく、前記第1の光路と前記第2の光路を通過したそれ
ぞれの光に周波数差を生じさせるための周波数変調手段
と、 前記第1の光路に配置され、試料に光を照射し、また前
記試料からの光を集光するための対物光学系と、 前記第1の光路に配置され、前記対物光学系の光軸に垂
直な面内で、前記試料と前記対物光学系による照射光と
を相対的に走査する走査手段と、 前記第1の光路と前記第2の光路を合成する手段と、 合成された光から前記周波数差の干渉信号を検出するた
めの干渉信号検出系と、 蛍光励起光源と、 前記蛍光励起光源からの励起光を前記第1の光路におい
て前記低コヒーレンス光と合成する励起光合成手段と、 前記励起光により励起された試料からの蛍光を分岐する
蛍光分岐手段と、 前記蛍光分岐手段により分岐された蛍光を検出するため
の蛍光検出系と、を有することを特徴とする走査型顕微
鏡。
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