JP2000292865A - 写真処理方法及び写真処理装置 - Google Patents

写真処理方法及び写真処理装置

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JP2000292865A
JP2000292865A JP11095962A JP9596299A JP2000292865A JP 2000292865 A JP2000292865 A JP 2000292865A JP 11095962 A JP11095962 A JP 11095962A JP 9596299 A JP9596299 A JP 9596299A JP 2000292865 A JP2000292865 A JP 2000292865A
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photographic
scanning
photographic film
image
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Teruto Oka
照人 岡
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、搬送中に蛇行等、幅方向の位置ず
れの生じた写真フィルムに対して、写真フィルムの種類
や、幅のバラツキ等に関わらず写真フィルムを損傷する
ことなく位置ずれを補正して写真フィルムの原画像デー
タを適正な位置に形成できる写真処理方法及び写真処理
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明に係わる写真処理方法は、写真画像
を記録した写真フィルムFを走査読取りして取得された
ディジタル画像データを露光データとして感光材料52
上に走査出力して画像を形成する写真処理方法におい
て、前記写真フィルムFの幅方向Hの全体を含む所定の
全走査領域Sを該幅方向Hに走査読取し該幅方向Hの位
置ずれを判別し、当該位置ずれを生じている走査列の画
像データの配列を補正して露光データとすることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理方法及び
写真処理装置に関する。特に、写真フィルムが蛇行を起
こして画像データの読取の際に位置ずれを生じる場合
に、この位置ずれを補正して感光材料に対する画像デー
タ書き込みができる写真処理方法及び写真処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真処理装置は、写真フィルム等
に記録された潜像に光源からの光を照射し、その透過光
を、レンズや反射ミラーからなる光学系を介して感光材
料へ結像し、露光するように構成されている。近年は、
カラースキャナ(以下、単に「スキャナ」という)を用
いて色補正等を行ったのちディジタル露光してカラープ
リント等を得る技術が普及している。
【0003】かかるスキャナは、カラーの画像を有する
原稿の各画素を近似的に青(B)、緑(G)及び赤(R)の3
原色に分解測光するという色分解を行い、各画素ごとに
B、G及びRの各光の強度を色信号として色ごとに順番
に読み出し、該色信号をディジタル信号に変換して相対
的な強度値に変換したのち、後述するような画像処理を
行ったうえでカラープリント等を作製する装置である。
該装置は、色補正等を任意に容易に行うことができ、安
定した量産が行えるので、大幅に実用化されている。
【0004】このようなスキャナの動作原理は、原稿を
円筒に巻いて回転させながらスポット光で走査し、色分
解フィルタ透過光を光電流に変換し、さらにディジタル
信号に変換して測光データを色信号として表したのち、
色や階調の補正、ノイズ除去、ボケやブレ画像の修正等
の画像処理等をディジタルデータの演算処理によって行
い、その結果の出力信号を再び光に変換して感光材料上
にスポット走査露光してカラープリント等を得るという
ものである。
【0005】ところで、画像データ読取のため、予め定
められた画像コマピッチによって所定位置まで写真フィ
ルム搬送路(以下、「搬送路」という)に沿って写真フ
ィルムが搬送され、画像コマが連なるようにして順次に
露光される。このとき、搬送路に沿って写真フィルムを
搬送するために、搬送路の両側にフィルムガイドが設け
られており、写真フィルムは、このフィルムガイドに案
内されることによって蛇行を極力機械的に抑えるように
して、搬送方向の中心線が常に一定に維持されるように
搬送される。
【0006】そして、写真フィルムの搬送はローラ対等
を具備する搬送装置によっておこなわれるが、このよう
な搬送装置によれば、そのローラ対等が写真フィルムを
挟持するときに、その挟持する強さの左右バランスを適
正に維持することは案外困難であり、片効き等に起因し
て写真フィルムの蛇行が生じることを、根本的に解決す
ることがなかなかできない。
【0007】かかる蛇行が生じたときの問題点につい
て、以下説明する。図7は、写真フィルムの原版を示
し、図8は、写真フィルムの蛇行により画像の位置ずれ
が生じたままで、スキャナが画像データのうち画像情報
IDを読込んだ状態を概念的に示す説明図である。図7
及び図8においては、模式的に写真フィルムの画像コマ
を複数個の矩形領域に区分して画素として示し、説明の
ため各画素位置に対応して搬送方向Tに符号a、b、
c、d、……、幅方向Hに符号1、2、3、……を付し
て座標の如く示すものとし、画素X(d,0)のように記
載している。
【0008】ここで、スキャナは、ある画像コマの画像
情報ID領域内で、各画素データを、写真フィルムFの
搬送方向Tに垂直な方向Hに走査(スキャニング)して
読込むものである。図7と図8との比較によって理解さ
れるように、図示した例では画素データのうち、走査列
のD列がHx方向に、K列がHy方向に、それぞれ写真
フィルムの蛇行により位置ずれを起こしている。
【0009】このとき、スキャナは、この画像データの
位置ずれを認識しないまま画像データを取得してしまう
ので、図7における画素X(d,0) 及び画素X(k,
1)の画素データが失われており、しかも画素X(d,
1) 及び画素X(k,0)には偽の画素データが入り込ん
でいる。
【0010】このような写真フィルムFの位置ずれを防
止するため、フィルムガイドG(図7)と写真フィルム
Fとの間にクリアランスΔGが設定されるようにしてフ
ィルムガイドGを設け、そのクリアランスΔGを、0.
2〜0.3mm程度の最小値に設定して構造的に写真フ
ィルムFの位置ずれが生じにくいようにしたり、又は、
フィルムエッジを与圧して写真フィルムFを片寄せして
フィルムガイドGの壁面の一方に摺接させ、機械的(強
制的)に位置ずれを矯正して搬送したりすることが行わ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
の、クリアランスΔGを最小値に設定する場合、0.1
mm程度の写真フィルムFの幅自体のバラツキがあり、
しかも、写真処理装置周辺の環境温度による写真フィル
ムFの幅の伸縮があるので、蛇行と同じ現象が生じてし
まうという問題がある。
【0012】他方、後者の、与圧を与える方法は、与圧
力が小さいと写真フィルムの蛇行を改善する規制力を得
られず、反対に、与圧が大きいと、写真フィルムに機械
的な損傷を与えかねないという問題がある。さらに、こ
の方法によれば、写真フィルム搬送に関する搬送負荷を
生じ、送りのバラツキが生じてしまうという問題もあ
る。また、特に、同時プリント等の場合で、写真フィル
ムが現像された後の時間経過が短い場合は、写真フィル
ムの硬度が不充分のため損傷を与えてしまいやすいとい
う問題もある。
【0013】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、搬送中に蛇行等、幅方向の位置ずれの生
じた写真フィルムに対して、写真フィルムの種類(サイ
ズ)や、幅のバラツキ等に関わらず写真フィルムを損傷
することなく位置ずれを補正して写真フィルムの原画像
データを適正な位置に形成できる写真処理方法及び写真
処理装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決すべ
く、本発明の請求項1記載の写真処理方法は、写真画像
を記録した写真フィルムFを走査読取りして取得された
ディジタル画像データを露光データとして感光材料52
上に走査出力して画像を形成する写真処理方法におい
て、前記写真フィルムFの幅方向Hの全体を含む所定の
全走査領域Sを該幅方向Hに走査読取し該幅方向Hの位
置ずれを判別し、当該位置ずれを生じている走査列の画
像データの配列を補正して露光データとすることを特徴
とする。
【0015】前述した構成によれば、いかなる種類の写
真フィルムの、いかなる幅方向の位置ずれに対しても、
画像データの配列を補正して原画像データを適正な位置
に合わせて前記感光材料に書込むことができる。
【0016】本発明の請求項2記載の写真処理方法によ
れば、前記全走査領域Sの、前記写真フィルムFの搬送
方向Tに沿う一端縁に対する所定の検索範囲Wを検索し
て前記写真フィルムFの一端縁を判別して前記位置ずれ
を判別するするので、位置ずれを確実に捉えることがで
きる。
【0017】本発明の請求項3記載の写真処理方法によ
れば、前記位置ずれを生じている走査列の画像データの
各画素に正しいアドレスを設定し、取得されていた画像
データに上書きして前記位置ずれを補正するので、画像
データの配列の補正のアルゴリズムが単純である。
【0018】本発明の請求項4記載の写真処理方法によ
れば、前記位置ずれを生じている走査列の画像データの
各画素のアドレスを正しいアドレスに合わせて、取得さ
れていた画像データと入替して前記位置ずれを補正する
ので、新たなアドレスを設定する必要がない。
【0019】本発明の請求項5記載の写真処理方法によ
れば、前記画像データのうち、前記全走査領域Sの、前
記写真フィルムFの搬送方向Tに沿う一端縁から、該一
端縁に近い画像コマ端縁までのコード領域の画像データ
をスキップして残りを露光データとするので、画像情報
部分以外の画像データを記憶する必要がない。
【0020】本発明の請求項6記載の写真処理方法によ
れば、前記写真フィルムFの前記一端縁を判別したの
ち、前記写真フィルムFの他端縁をさらに判別して前記
位置ずれに対する補正の検証を行うので、画像データの
配列の補正の誤動作を検出できる。
【0021】本発明の請求項7記載の写真処理装置は、
写真画像を記録した写真フィルムFの幅方向Hの全体を
含む所定の全走査領域Sを幅方向Hに走査読取してディ
ジタル画像データを取得する読取手段54と、該画像デ
ータの記憶手段53と、前記写真フィルムFの幅方向H
の位置ずれが判別されたとき、前記記憶手段53に記憶
された画像データの位置ずれを生じている走査列のデー
タ配列を演算処理して前記位置ずれを補正する演算処理
手段55と、補正された画像データを露光データとして
感光材料52に走査出力して書込む露光手段51とから
なる画像処理部50を具備することを特徴とする。
【0022】前述した構成によれば、フィルムガイドを
設けたり、写真フィルムに与圧を与えたりする必要がな
い。また、写真フィルムの幅方向の位置ずれに対する画
像データの配列の補正を簡単な演算処理手段55と記憶
手段53とを用いて行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。
【0024】実施の形態1 図1は、本発明に係わる写真処理装置の構成要素を概略
的に示しており、図2は、その写真処理装置の構成を概
念的に示している。本発明に係わる写真処理装置1は、
図1又は図2に示したように、以下に詳細に説明する画
像処理部50(図2)を具備する他は、従来から知られ
ている写真処理装置と同様に構成される。尚、本実施の
形態においては、写真フィルムとしてネガフィルムを用
いる場合について説明する。
【0025】即ち、本発明に係わる写真処理装置1は、
従来のものと同様に、現像処理液Q等による現像、定
着、水洗、及びヒータHによる乾燥等の種々の化学的処
理又は物理的処理を一連の工程で自動的に行う現像処理
装置61や、ネガフィルムFのカラー画像の各画素を近
似的にB、G、及びRの3原色に分解測光するという色
分解を行い、各画素ごとに各光強度を色信号として色ご
とに順番に読み出すためのカラースキャナ装置62等か
らなる写真処理部60や、操作部70を具備している
(図2)。
【0026】そして、各色信号をディジタル信号に変換
したのち、色補正や濃度補正のような種々の画像処理を
行ったうえで、画像処理された画像データを感光材料
(以下、「ペーパ」という)52に走査出力して露光す
る。このとき、ペーパ52はマガジン42から引き出さ
れ、ローラ43等によって露光ポイント41まで搬送さ
れ、ディジタル露光手段51によって露光される。この
のち、通常の写真処理を行ってカラープリント等を得
る。以上のような写真処理装置1全体としての操作は操
作部70によって制御される。
【0027】前記処理装置61及びカラースキャナ装置
62等については、その説明を省略し、以下、本発明に
係わる画像処理部50について説明する。
【0028】当該画像処理部50は、ネガフィルムFを
走査読取してディジタル画像データを取得する読取手段
54と、画像データと、記憶手段53と、後述するよう
に位置ずれ量を補正する演算を行うための演算処理手段
55と、補正された画像データを露光データとしてこれ
をペーパ52に走査出力して書込むディジタル露光手段
51とによって構成される。以下、画像処理部50のこ
れらの各構成要素について、さらに詳細に説明する。
【0029】まず、読取手段54は、カラースキャナ装
置62等によってネガフィルムFの幅方向の全体を含む
所定の全走査領域S(図4)を走査読取してディジタル
データとして画像データを得る。ここで、「幅方向の全
体を含む所定の全走査領域」Sというのは、図4に示す
ように、ネガフィルムF等のいわゆる画像コマとして画
像情報が記録された画像情報ID領域と、ネガフィルム
Fの端縁部であるコード領域B(Ba及びBb)と、さ
らに、ネガフィルムFの幅方向の全体のさらに両側に
「所定の幅部分」として設定した両側領域C(Ca及び
Cb)とをあわせて画像データとして走査読取すること
をいう。尚コード領域Bは、ネガフィルム自体に係わる
種別コード等の属性データ等の記録された部分とパーフ
ォレーションとを合わせた領域をいう。また、「所定の
幅部分」の大きさについては後述する。
【0030】また、記憶手段53は、ディジタルデータ
として読み取った画像データ又は補正された画像データ
を記憶するものであり、RAM及びROM等によって構
成される。
【0031】また、演算処理手段55は、取得された画
像データからネガフィルムFの搬送方向Tに対して直角
の幅方向Hの一端縁の位置ずれが判別されたとき、記憶
手段53に記憶された画像データのうち、位置ずれを生
じている走査列のデータ配列を、その位置ずれに対応し
て、後述するように演算処理して、位置ずれ量分の画像
データを補正する。そして、補正された画像データを露
光データとしてディジタル露光手段51に送る。このた
め、演算処理手段55は、よく知られた通常の種々の論
理回路や演算回路、レジスタ、RAM等によって構成さ
れる。
【0032】また、ディジタル露光手段51は、補正さ
れた画像データを露光してペーパ52に書込むものであ
り、従来と同様のディジタル露光手段によって構成され
る。以上説明したように、画像処理部50を通常の演算
手段等によって構成するので、コスト上昇を小さくして
写真処理装置1を構成できる。
【0033】以上のようにして写真処理装置を構成する
ので、従来のように、フィルムガイドを設けたり、与圧
を与えたりする必要がないので、写真処理装置の構造を
シンプルにできる。従って、フィルムガイドの寸法調整
や取替交換が不要であり、与圧機構も不要とすることが
できるので、これらの装置や部品そのものと、これらを
調整等する作業とを無くしてコストダウンできる。
【0034】次に、本実施の形態に係わる画像処理部5
0によって行う画像データの補正方法の基本的概念につ
いて説明する。図3は、蛇行したネガフィルム52bの
画像データを概念的に示しており、図4は、図3に示し
たような画像データの配列を補正するためネガフィルム
Fの一端縁等を判別する方法を概念的に示しており、図
5は、図4の部分的拡大図であり、図6は前記補正方法
を工程順に示したフローチャートである。ネガフィルム
Fの図において、パーフォレーションや種別コード等は
図示を省略した。
【0035】本実施の形態においては、図3に示すよう
に、走査列のd列及びk列においてネガフィルムFが位
置ずれを生じており、従って読取られた画像データは、
ネガフィルムFの両端縁及び画像情報IDが、符号Fax
及びFbxに示されるようにd列がx方向に、Fay及びF
byに示されるようにk列がy方向にずれている。
【0036】次に、図4及び図5では、図3に模式的に
示した画素を、ネガフィルムFの端縁等を示す点P0
と同様にドットで示す。図4に示すように、ネガフィル
ムFの幅方向の全体を含む「全走査領域」(IaからI
bまで)全体を、ネガフィルムFの長手方向Tの垂直方
向Hに、ラスタ走査(例えば、Sk、Sh)して画像デ
ータを走査読取する(工程92)。
【0037】従って、読取手段53によって読取られた
画像データはネガフィルムFの両端縁(Fa及びFb)
を含んでいる。このとき、前述したように、前記全走査
領域Sは、ネガフィルムFの両側に、従来のフィルムガ
イドによって規定されるクリアランスΔGのような所定
の幅の「両側領域」C部分を含めて定義している。
【0038】尚、図3及び図4では、説明のため、ネガ
フィルムFの蛇行を模式的に示したので、走査列の一列
ずつのみが1画素だけ位置ずれしているように記載して
いるが、実際は、ネガフィルムFの長手方向Tにもっと
多数の列が連続してずれたり、または、複数個の画素が
ずれたりする場合もある。
【0039】さて、本実施の形態は、ネガフィルムFの
一端部(Fa又はFb)を基準(原点)にして、この位
置ずれしている走査列の画像データの配列を、位置ずれ
量分ずらすようにして(シフトさせて)補正して露光デ
ータとする。このような位置ずれ量の補正等のため行
う、2点間の距離等に係わる算定や特定には、その2点
間に存在する画素数を計数して行う。
【0040】まず、全走査領域Sの画像データのうち、
前述した両側領域である、ネガフィルムFからはみ出て
いる部分C(Ca又はCb)の距離Lcを計算又は設定
により取得する。そして、P0(k,0)から走査列Sk
に従って前記距離Lc分の画素データを検索して、この
検索にかかった画素データからネガフィルムFの一端縁
上の点(例えば、図示したPi(k,i))を検出し、こ
のネガフィルムFの一端縁上のこれらの点を順次に検出
して点列とすることにより、境界を表す境界線(Fa又
はFb)を判別してネガフィルムFの一端縁を判別する
(工程93)。
【0041】このように、全走査領域Sの端縁であるP
0(k,0)を原点とするので、ネガフィルムFの一端縁
を確実に捉えることができ、従って、後述する方法によ
って、確実に位置ずれを補正できる。
【0042】尚、このとき、ネガフィルムFの一端縁を
判別するための原点はP0(k,0)に限るものではな
く、一旦、ネガフィルムFの一端縁を捉えればその後
は、後述するように、ネガフィルムFの一端縁の位置ず
れを「データの乱れ」で判別できることになるので、ネ
ガフィルムFの一端縁に至る距離が一定として規定でき
る線分であればよい。以下、かかるネガフィルムFの一
端縁、即ち、境界線を判別する手法を説明する。
【0043】まず、境界線を判別するうえで、ネガフィ
ルムFにおいて領域B及びAは、各領域を表す距離を、
0(k,0)を原点として「所定距離」La及びLbを
適用し、原点からの画素数により特定できるものとす
る。そして、この走査列Sk上の画像データのうち、ネ
ガフィルム全体を表す画像データは、Pi(k,i)から
f (k,f)までの領域「Ba+A+Bb」を表すもの
であり、画像情報IDを表す画像データは、Pm(k,
m)からPn (k,n)までの領域Aを表すものである。
ここで、前記所定距離La又はLbは、ネガフィルムの
メーカや品番の種類によって決まる公称値等により設定
しておくことができる。
【0044】次に、図5に示すように、このネガフィル
ムFの一端縁(例えば、PiやQi)を含み、ネガフィル
ムFの搬送方向に沿う帯状領域を検索範囲Wとし、この
検索範囲W内で、この帯の幅分の画素データを走査列S
k+1、Sk+2、Sk+3、……のように順に走査して検索
し、各々の走査列上の画像データから、境界線を判別す
る手法によりネガフィルムの一端縁を判別する。
【0045】このとき、境界線上にはネガフィルム自体
が位置していることから、ネガフィルムFの材質に係わ
る反射光又は透過光の変化を観測できるので、境界線を
判別できる。尚、前記検索範囲Wの幅の大きさは、この
ような境界線の判別に必要な画素数によって設定するこ
とができる。従って、前記両側領域Caの幅の大きさ
は、前記検索範囲Wを含むようにして適宜設定できる。
【0046】そして、ネガフィルムFの搬送方向に沿っ
て、検索範囲W内で検索及び判別を繰返すうち、位置ず
れにより、該当する一端縁が存在しないが故に、これを
判別し得ない場合(データの乱れ)が生じる(工程9
3)こととなり、このとき、画像データの検索は、一
旦、例えば、Q0(h,0)に戻ったのち、Q0(h,0)か
ら前記距離Lc分を再検索し、ネガフィルムFの一端縁
i-1(h,i−1)を判別する。
【0047】尚、境界線を判別するには、以上説明した
方法の他、従来から知られている境界線判別手法(例え
ば、近似の濃度の画素の連結性を利用する手法等)を利
用することもできる。
【0048】以上のようにしてずれ量を定量化して取得
した、ネガフィルムF全体を表す画像データは、ネガフ
ィルム全体では、Qi-1(h,i−1)からQf-1(h,f
−1)までの領域「Ba+A+Bb」にあり、画像情報
IDを表す画像データでは、Q m-1(h,m−1)からQ
n-1(h,n−1)までの領域Aにある。
【0049】次に、取得された画像データのうち、Sh
列の画像データは、例えば、図3に示した如く位置ずれ
している(工程94)ので、位置ずれ量分の、例えば、
1画素分画像データの配列をずらすように補正する。ま
た、複数個の画素にわたる場合は、前述したように、そ
の画素数からずれ量を算定する(工程95)。
【0050】そして、位置ずれ量分だけ画像データの配
列をずらす(工程96)には、Qi- 1(h,i−1)から
f-1(h,f−1)までの画素に係わる画像データに、
正規のアドレスであるQi(h,i)からQf(h,f)まで
のアドレスを、一旦、新たに割り当てて記憶したのち、
もとの画像データに、アドレスごと上書き更新して画像
データを更新することができる。この方法によれば、一
旦アドレスを新たに設定する必要があるが、画像データ
の配列を補正するアルゴリズムが簡単であり、容易に画
像データの配列の補正ができ、簡単な演算処理手段を用
いて補正することができる。
【0051】また、或いは、Qi-1(h,i−1)からQ
f-1(h,f−1)までの画素に係わる画像データを、そ
れぞれ、Qi(h,i)からQf(h,f)までのアドレスの
画像データに入替えることによっても画像データを更新
することもできる。この方法によれば、追加的のアドレ
スは不要であるので、記憶手段53の記憶容量を圧迫す
ることがない。
【0052】以上のようにして取得された画像データの
位置ずれを補正して露光データとして(工程97)この
露光データをペーパにディジタル露光して画像データを
書込むので、搬送中に蛇行等による位置ずれの生じたネ
ガフィルムに対して、ネガフィルムの原画像データを適
正な位置に正確に形成できるので、ネガフィルムの種類
や、幅のバラツキ等に拘らず、いかなるサイズのネガフ
ィルムに対しても、いかなる位置ずれに対しても容易に
位置ずれを補正でき、適正な位置に合わせてペーパ52
に書込めるので、フィルムガイド等によりネガフィルム
を損傷することがなくなった。
【0053】そして、フィルムガイド等を位置決めして
取り付けたり、調整したりする必要もなくなり、ネガフ
ィルムに対する与圧機構等を設けて与圧条件を調整した
りする必要もなくなった。従って、写真処理装置の構造
をシンプルにして構造上の制約を低減することができ
る。
【0054】実施の形態2 本実施の形態は、位置ずれの補正後の画像データのう
ち、両側領域(領域Ca及びCb)及びコード領域(ネ
ガフィルムの一端縁から、これに近い画像コマ端縁まで
の幅方向領域、即ち、領域Ba及びBb)の画像データ
をスキップしてこれを棄却した残り(即ち、画像情報I
D領域A)を露光データとする構成であり、その他の構
成は、実施の形態1と同一である。
【0055】即ち、ペーパ52への露光時に、ペーパ5
2の位置決めが別途確実になされる場合であれば、領域
Aの画像データの、ペーパ52への書き込み位置を、正
確に位置決めしたペーパ52の所定位置にあわせて書き
込みができる。
【0056】従って、写真情報である画像情報ID領域
Aの画像データを露光データとすれば足りるので、前記
それぞれの領域B及び領域Cのデータを棄却して残りを
記憶手段53に記憶し、これを露光データとして用いる
のである。この場合、領域Bの大きさは、Bの2つの領
域(Ba及びBb)をあわせるとネガフィルムFの幅の
半分近くを占めるので、実施の形態1の場合に比較する
と、記憶手段53の記憶容量をおよそ半減でき、記憶容
量の節約効果が高く、記憶手段53を低コストで実現で
きる。
【0057】実施の形態3 本実施の形態は、ネガフィルムFの幅方向Hの走査によ
り得られ、実施の形態1で利用したネガフィルムFの一
端縁からみて反対側の他端縁Pf(k,f)、又は、画像
コマの反対側の他端縁Pn(k,n)を位置ずれ判別の検
証に利用する構成であり、その他の構成は、実施の形態
1と同一である。
【0058】即ち、実施の形態1においては、ネガフィ
ルムFにおいて領域B(Ba、Bb)及び領域Aに対し
ては、P0(k,0)を原点として「所定距離」が適用で
きるとしたのであるが、本実施の形態は、このような適
用に対する検証を行うものである。即ち、前記他端縁P
f(k,f)、又は、他端縁Pn(k,n)を、実施の形態1
の場合と同様に判別しておき、さらに、P0(k,0)か
ら「所定距離」隔てた点が前記他端縁Pf(k,f)、又
は、他端縁Pn(k,n)に一致するか否かを検証する。
【0059】もし、一致しない場合は、警告を発する等
の措置ののち、P0(k,0)からの再検索又は、「所定
距離」の値等の見直しを行ったのち、画像データの配列
の補正を行う。本実施の形態に係わる構成により、実施
の形態1と同等の作用効果を得る他に、さらに、画像デ
ータの配列の補正に関する誤動作等が生じていた場合で
もその誤動作を検出できるので、より正確にネガフィル
ムFの位置ずれの判別を行い、ネガフィルムの原画像デ
ータを適正な位置に正確に形成できる。
【0060】以上説明した実施の形態1〜3は、ネガフ
ィルムの場合について本発明を適用したが、本発明は、
これ以外に、ポジフィルムの場合にも適用できる。
【0061】さらに、本発明は、画像情報ID領域と、
その周囲に画像情報ID領域に対して一定幅の「白紙領
域」いわゆる「額縁領域」を有する画像等のハードコピ
ー原稿から画像情報をディジタルデータとして読取る場
合のように、画像情報ID領域に至る距離が一定として
規定できる線分を利用できる場合に適用できる。この場
合も、当該線分を含む領域全体を走査読取し、本発明の
趣旨に従って画像データを補正したうえ、カラープリン
トやカラーコピーを形成したりすることが可能であり、
実施の形態1〜3の場合と同様の作用効果を得る。
【0062】
【発明の効果】本発明に係わる画像処理方法によれば、
写真フィルムの幅方向の全体を含む所定の全走査領域を
該幅方向に走査読取し該幅方向の位置ずれを判別し、当
該位置ずれを生じている走査列の画像データの配列を補
正して露光データとするので、いかなる種類(サイズ)
のペーパに対しても、いかなる位置ずれに対しても容易
に位置ずれを補正でき、原画像データを適正な位置に感
光材料に書込むことができる。従って、写真フィルムを
損傷したりすることがない。さらに、機械的な補正手段
が全く不要であるので、写真処理装置の構造をシンプル
にでき、且つ、装置及び調整作業のコストダウンができ
る。
【0063】本発明に係わる画像処理方法によれば、前
記全走査領域の、前記写真フィルムの搬送方向に沿う一
端縁に対する所定の検索範囲を検索して前記写真フィル
ムの一端縁を判別して前記位置ずれを判別できるので、
位置ずれを確実に捉えることができ、位置ずれを確実に
補正できる。
【0064】本発明に係わる画像処理方法によれば、前
記位置ずれを生じている走査列の画像データの各画素に
正しいアドレスを設定し、取得されていた画像データに
上書きして前記位置ずれを補正するので、画像データの
配列の補正のアルゴリズムが単純であり、簡単な演算処
理手段を用いて行うことができる。
【0065】本発明に係わる画像処理方法によれば、前
記位置ずれを生じている走査列の画像データの各画素の
アドレスを正しいアドレスに合わせて、取得されていた
画像データと入替して前記位置ずれを補正できるので、
新たなアドレスを設定する必要がないので、記憶手段の
記憶容量を圧迫することがない。
【0066】本発明に係わる画像処理方法によれば、前
記画像データのうち、前記全走査領域の、前記写真フィ
ルムの搬送方向に沿う一端縁から、該一端縁に近い画像
コマ端縁までのコード領域の画像データをスキップして
残りを露光データとするので、画像情報部分以外の画像
データを記憶する必要を生じないようにでき、記憶手段
の記憶容量を大幅に節約できるので、記憶手段を低コス
トで実現できる。
【0067】本発明に係わる画像処理方法によれば、前
記写真フィルムの前記一端縁を判別したのち、前記写真
フィルムの他端縁をさらに判別して前記位置ずれに対す
る補正の検証を行うことができ、画像データの配列の補
正の誤動作を検出できる。従って、画像データの配列の
補正の誤動作等が生じた場合でもその誤動作を検証でき
るので、より正確に位置ずれの判別を行うことができ
る。
【0068】本発明に係わる写真処理装置は、画像デー
タの幅方向の位置ずれが判別されたとき、前記記憶手段
に記憶された画像データの位置ずれを生じている走査列
のデータ配列を演算処理して前記位置ずれを補正する演
算処理手段を具備する構成により、フィルムガイドを設
けたり、写真フィルムに与圧を与えたりする必要がな
い。また、写真フィルムの幅方向の位置ずれに対する画
像データの配列の補正を簡単な演算処理手段と記憶手段
とを用いて行うことができる。
【0069】従って、いかなる種類の写真フィルムのい
かなる位置ずれに対しても画像データの配列を補正して
ペーパに適正な位置に書込むことができる。また、フィ
ルムガイド等を設ける等の構造的な制約が皆無であり、
構造的に簡素な構成により写真処理装置のコストダウン
をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる写真処理装置の
構成を概略的に示す構成図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わる写真処理装置の
構成を概念的に示すブロック図。
【図3】本発明の一実施の形態に係わるネガフィルムの
位置ずれを概念的に示す平面説明図。
【図4】本発明の一実施の形態に係わるネガフィルムの
一端部判別を概念的に示す説明図。
【図5】本発明の一実施の形態に係わるネガフィルムの
一端部判別を概念的に示す図4の部分的拡大図。
【図6】本発明の一実施の形態に係わる画像データ補正
工程を工程順に示すフローチャート。
【図7】ネガフィルムの例を示す平面説明図。
【図8】ネガフィルムの位置ズレの例を示す平面説明
図。
【符号の説明】
50…画像処理部、51…露光ユニット、52…ペー
パ、53…記憶手段、55…演算処理手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真画像を記録した写真フィルム(F)を
    走査読取りして取得されたディジタル画像データを露光
    データとして感光材料(52)上に走査出力して画像を形
    成する写真処理方法において、前記写真フィルム(F)の
    幅方向(H)の全体を含む所定の全走査領域(S)を該幅方
    向(H)に走査読取し該幅方向(H)の位置ずれを判別し、
    当該位置ずれを生じている走査列の画像データの配列を
    補正して露光データとすることを特徴とする写真処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記全走査領域(S)の、前記写真フィル
    ム(F)の搬送方向(T)に沿う一端縁に対する所定の検索
    範囲(W)を検索して前記写真フィルム(F)の一端縁を判
    別して前記位置ずれを判別する請求項1記載の写真処理
    方法。
  3. 【請求項3】 前記位置ずれを生じている走査列の画像
    データの各画素に正しいアドレスを設定し、取得されて
    いた画像データに上書きして前記位置ずれを補正する請
    求項1記載の写真処理方法。
  4. 【請求項4】 前記位置ずれを生じている走査列の画像
    データの各画素のアドレスを正しいアドレスに合わせ
    て、取得されていた画像データと入替して前記位置ずれ
    を補正する請求項1記載の写真処理方法。
  5. 【請求項5】 前記画像データのうち、前記全走査領域
    (S)の、前記写真フィルム(F)の搬送方向(T)に沿う一
    端縁から、該一端縁に近い画像コマ端縁までのコード領
    域の画像データをスキップして残りを露光データとする
    請求項1記載の写真処理方法。
  6. 【請求項6】 前記写真フィルム(F)の前記一端縁を判
    別したのち、前記写真フィルム(F)の他端縁をさらに判
    別して前記位置ずれに対する補正の検証を行う請求項1
    記載の写真処理方法。
  7. 【請求項7】 写真画像を記録した写真フィルム(F)の
    幅方向(H)の全体を含む所定の全走査領域(F)を幅方向
    (H)に走査読取してディジタル画像データを取得する読
    取手段(54)と、該画像データの記憶手段(53)と、前
    記写真フィルム(F)の幅方向(H)の位置ずれが判別され
    たとき、前記記憶手段(53)に記憶された画像データの
    位置ずれを生じている走査列のデータ配列を演算処理し
    て前記位置ずれを補正する演算処理手段(55)と、補正
    された画像データを露光データとして感光材料(52)に
    走査出力して書込む露光手段(51)とからなる画像処理
    部(50)を具備することを特徴とする写真処理装置。
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