JP2000293162A - 弦楽器のテールガット - Google Patents
弦楽器のテールガットInfo
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- JP2000293162A JP2000293162A JP11100017A JP10001799A JP2000293162A JP 2000293162 A JP2000293162 A JP 2000293162A JP 11100017 A JP11100017 A JP 11100017A JP 10001799 A JP10001799 A JP 10001799A JP 2000293162 A JP2000293162 A JP 2000293162A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度と耐久性に優れ、テールガットの長さを
自由に調整可能とし、さらに様々な音色を容易に得るこ
とが可能なテールガットを提供する。 【解決手段】 タングステン製のワイヤーを編み込んで
ロープ状に形成したテールガット本体1aの両端部に、
調整金具3を交換可能な雄ねじ2aを形成したステンレ
ス鋼製パイプ2をかしめて固定する。異なる音色が得ら
れかつ長さ調整と交換が可能な調整金具3を銅、ステン
レス鋼、および真鍮等によって形成し、雄ねじ3aに螺
合させる。これらの中から得ようとする音色に応じて異
なる材質の調整金具3と交換することができる。
自由に調整可能とし、さらに様々な音色を容易に得るこ
とが可能なテールガットを提供する。 【解決手段】 タングステン製のワイヤーを編み込んで
ロープ状に形成したテールガット本体1aの両端部に、
調整金具3を交換可能な雄ねじ2aを形成したステンレ
ス鋼製パイプ2をかしめて固定する。異なる音色が得ら
れかつ長さ調整と交換が可能な調整金具3を銅、ステン
レス鋼、および真鍮等によって形成し、雄ねじ3aに螺
合させる。これらの中から得ようとする音色に応じて異
なる材質の調整金具3と交換することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイオリン属(バ
イオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)やビオール
属等の弦楽器のテールガットに関する。
イオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)やビオール
属等の弦楽器のテールガットに関する。
【0002】
【従来の技術】弦楽器は、4本ないしは5本の弦を振動
させ、その弦の振動を駒を通じて楽器本体に伝え、共鳴
させて音を出す仕組みになっている。弦はその両端を楽
器本体の両端に固定させる必要がある。上端は糸巻きに
よって固定する。下端はテールピース(緒止め板)に一
旦固定させ、テールピースの下端からテールガット(緒
止め糸)を引き出して楽器本体に取り付けられているエ
ンドピン(緒止め掛け)に引っ掛ける。この構造は、弦
及びテールピースと楽器本体との接触部分を少なくして
楽器本体の共鳴を妨げないようにし、できるだけ大きな
音量を出すためのものである。
させ、その弦の振動を駒を通じて楽器本体に伝え、共鳴
させて音を出す仕組みになっている。弦はその両端を楽
器本体の両端に固定させる必要がある。上端は糸巻きに
よって固定する。下端はテールピース(緒止め板)に一
旦固定させ、テールピースの下端からテールガット(緒
止め糸)を引き出して楽器本体に取り付けられているエ
ンドピン(緒止め掛け)に引っ掛ける。この構造は、弦
及びテールピースと楽器本体との接触部分を少なくして
楽器本体の共鳴を妨げないようにし、できるだけ大きな
音量を出すためのものである。
【0003】テールガットは、通常、羊腸、絹糸、ピア
ノ線等を使用してテールピースに固定される。これらの
中で羊腸や絹糸を使用したテールガットは、温度と湿度
の変化に敏感であるため長期の使用には耐えない。ま
た、ピアノ線等の比較的硬いものを使用したテールガッ
トは、テールピースに固定する際、専門家の技術を必要
とし、楽器本体との接触部において楽器本体に食い込ん
で傷めることもある。
ノ線等を使用してテールピースに固定される。これらの
中で羊腸や絹糸を使用したテールガットは、温度と湿度
の変化に敏感であるため長期の使用には耐えない。ま
た、ピアノ線等の比較的硬いものを使用したテールガッ
トは、テールピースに固定する際、専門家の技術を必要
とし、楽器本体との接触部において楽器本体に食い込ん
で傷めることもある。
【0004】一方、近年においては、ナイロン製のテー
ルガットが安価であり、長持ちするという理由からよく
利用されている。ところが、ナイロン製のテールガット
においては、ナイロン自体が気温や湿度により大きく伸
縮する性質を有するため、音程が安定せず、音色もくも
りがちである。
ルガットが安価であり、長持ちするという理由からよく
利用されている。ところが、ナイロン製のテールガット
においては、ナイロン自体が気温や湿度により大きく伸
縮する性質を有するため、音程が安定せず、音色もくも
りがちである。
【0005】そこで、このナイロンに代わるものとし
て、弦楽器の音程を不安定にさせることがなく、その
上、耐久性に優れたテールガットを得る試みがなされて
いる。特開平9−166978号公報には、ナイロンに
代えてタングステン等の重金属ワイヤーを用いて形成さ
れたテールガットが開示されている。このテールガット
は、タングステン等の重金属ワイヤーを用いて編んだロ
ープ状の本体の両端を真鍮パイプで止めたものである。
て、弦楽器の音程を不安定にさせることがなく、その
上、耐久性に優れたテールガットを得る試みがなされて
いる。特開平9−166978号公報には、ナイロンに
代えてタングステン等の重金属ワイヤーを用いて形成さ
れたテールガットが開示されている。このテールガット
は、タングステン等の重金属ワイヤーを用いて編んだロ
ープ状の本体の両端を真鍮パイプで止めたものである。
【0006】タングステン等の重金属は、強度と耐久性
に優れ、寿命も半永久的といった利点がある。このよう
な重金属製のテールガットを弦との張力を調整して弦楽
器に取り付ければ、弦楽器本来の音を壊さずに音に響き
を持たせて深い音色が得られるようになり、また音程も
安定する。
に優れ、寿命も半永久的といった利点がある。このよう
な重金属製のテールガットを弦との張力を調整して弦楽
器に取り付ければ、弦楽器本来の音を壊さずに音に響き
を持たせて深い音色が得られるようになり、また音程も
安定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弦楽器本体
の響きをより良い状態に調整するためには、テールガッ
トの長さを自由に変えて、本体に加わる張力を調整し得
ることが必要である。張力は弦を張って調弦することに
よって発生し、テールガットはテールピースを介して弦
と接続されているため、テールガットの長さが変わるこ
とによって弦楽器本体に加わる張力が変化するからであ
る。
の響きをより良い状態に調整するためには、テールガッ
トの長さを自由に変えて、本体に加わる張力を調整し得
ることが必要である。張力は弦を張って調弦することに
よって発生し、テールガットはテールピースを介して弦
と接続されているため、テールガットの長さが変わるこ
とによって弦楽器本体に加わる張力が変化するからであ
る。
【0008】例えば、テールガットの長さを長くした場
合、その長さの分だけ弦を短くすることになるため、音
の高さが同一であれば張力が弱くなる。その結果、弦楽
器本体に加わる張力も弱くなる。弦楽器本体に加わる張
力は、弦楽器の響き具合に顕著な影響を与える。弦楽器
本体に加わる張力が弱い方がよく響く弦楽器もあればそ
の逆もある。
合、その長さの分だけ弦を短くすることになるため、音
の高さが同一であれば張力が弱くなる。その結果、弦楽
器本体に加わる張力も弱くなる。弦楽器本体に加わる張
力は、弦楽器の響き具合に顕著な影響を与える。弦楽器
本体に加わる張力が弱い方がよく響く弦楽器もあればそ
の逆もある。
【0009】しかしながら、特開平9−166978号
公報記載のテールガットは、その両端を真鍮パイプで止
めた構造のものであるため、長さを自由に変えることは
容易ではない。また、一旦固定した真鍮パイプの位置を
動かすことができないため、弦楽器で音を確かめながら
長さを調整することは不可能である。
公報記載のテールガットは、その両端を真鍮パイプで止
めた構造のものであるため、長さを自由に変えることは
容易ではない。また、一旦固定した真鍮パイプの位置を
動かすことができないため、弦楽器で音を確かめながら
長さを調整することは不可能である。
【0010】そこで本発明は、強度と耐久性に優れ、テ
ールガットの長さを自由に調整可能とし、さらに様々な
音色を容易に得ることが可能なテールガットを提供する
ことを目的とする。
ールガットの長さを自由に調整可能とし、さらに様々な
音色を容易に得ることが可能なテールガットを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の弦楽器のテール
ガットは、テールガット本体の少なくとも一方の端部
に、異なる音色が得られかつ長さ調整可能な調整金具を
交換可能なねじ部を備えたものである。異なる音色が得
られるように異なる材質の調整金具を準備しておき、そ
れぞれの材質の調整金具をねじ部に螺合させてテールガ
ットをテールピースに取り付けると、調整金具それぞれ
の材質に応じた音色を得ることが可能となる。
ガットは、テールガット本体の少なくとも一方の端部
に、異なる音色が得られかつ長さ調整可能な調整金具を
交換可能なねじ部を備えたものである。異なる音色が得
られるように異なる材質の調整金具を準備しておき、そ
れぞれの材質の調整金具をねじ部に螺合させてテールガ
ットをテールピースに取り付けると、調整金具それぞれ
の材質に応じた音色を得ることが可能となる。
【0012】テールガットはテールピースを介して弦と
接続されているため、その調整金具も弦の延長と考えら
れるからである。したがって、調整金具の場合も弦と同
様に、その材質の違いによって異なる音色を得ることが
可能である。弦の場合、例えば、羊腸、ナイロンの芯線
に細い金属線を巻き付けたものや、金属線などの材質の
弦があり、それぞれ柔らかい音、少しくすんだ音、鋭く
甲高い音などの音色の違いがある。
接続されているため、その調整金具も弦の延長と考えら
れるからである。したがって、調整金具の場合も弦と同
様に、その材質の違いによって異なる音色を得ることが
可能である。弦の場合、例えば、羊腸、ナイロンの芯線
に細い金属線を巻き付けたものや、金属線などの材質の
弦があり、それぞれ柔らかい音、少しくすんだ音、鋭く
甲高い音などの音色の違いがある。
【0013】また、調整金具のねじ部に対する位置を変
更することによって容易に張力を調整することが可能と
なるため、個々の弦楽器の構造と響き方の違いに応じて
テールガットを最適の長さに調整することが可能とな
る。
更することによって容易に張力を調整することが可能と
なるため、個々の弦楽器の構造と響き方の違いに応じて
テールガットを最適の長さに調整することが可能とな
る。
【0014】調整金具の材質としては、銅、ステンレス
鋼、または真鍮等の金属を用いることができる。銅製で
は暖かみのある柔らかい音色、ステンレス鋼製では透明
感のある落ち着いた音色、真鍮製では銅製に似ているが
少し暗めの音色がそれぞれ得られる。これらの他にも、
鉄製では明るく華やかな音色、アルミニウム製では明る
く軽い感じの音色、ジュラルミン製では少し引き締まっ
た音色、金製では輝かしい音色、銀製は渋い響きの音色
がそれぞれ得られる。
鋼、または真鍮等の金属を用いることができる。銅製で
は暖かみのある柔らかい音色、ステンレス鋼製では透明
感のある落ち着いた音色、真鍮製では銅製に似ているが
少し暗めの音色がそれぞれ得られる。これらの他にも、
鉄製では明るく華やかな音色、アルミニウム製では明る
く軽い感じの音色、ジュラルミン製では少し引き締まっ
た音色、金製では輝かしい音色、銀製は渋い響きの音色
がそれぞれ得られる。
【0015】弦楽器は開放弦の状態から弦を指板に押さ
えつけて張力を加えると高い音を出すことができる。こ
のとき、弦楽器本体、弦およびテールガットに加わる張
力も強くなるが、音を安定させるためには、使用中の弦
以外は伸び縮みさせてはならない。そのため、テールガ
ットの材質としては、伸縮性が小さく、長期使用に耐え
ることのできるタングステン、鉄や銅等の金属、カーボ
ン繊維、ガラス繊維、またはアラミド繊維等が適してい
る。これらの硬い材質を用いてテールガットを形成する
場合、テールガットが弦楽器本体を傷つけることのない
ように編み込んでロープ状としておく。
えつけて張力を加えると高い音を出すことができる。こ
のとき、弦楽器本体、弦およびテールガットに加わる張
力も強くなるが、音を安定させるためには、使用中の弦
以外は伸び縮みさせてはならない。そのため、テールガ
ットの材質としては、伸縮性が小さく、長期使用に耐え
ることのできるタングステン、鉄や銅等の金属、カーボ
ン繊維、ガラス繊維、またはアラミド繊維等が適してい
る。これらの硬い材質を用いてテールガットを形成する
場合、テールガットが弦楽器本体を傷つけることのない
ように編み込んでロープ状としておく。
【0016】重金属であるタングステンをテールガット
として使用すると、低音は重厚な音になり、高音は引き
締まった音になる。一方、密度が小さく軽いアルミニウ
ム製などをテールガットに使用すると、低音は軽い音に
なり、高音は華やかで響きのある音になる。このアルミ
ニウム製のテールガットに、例えば、銅製の調整金具を
使用すると暖かみのある柔らかい音色が得られ、ステン
レス鋼製の調整金具を使用すると透明感のある落ち着い
た音色が得られる。このように、タングステン以外のテ
ールガットに対しても材質の異なる調整金具を使用する
と異なる音色が得られる。すなわち、異なる材質のテー
ルガットと調整金具との組合せにより、それぞれの材質
による音色の違いを活かした異なった効果が得られる。
として使用すると、低音は重厚な音になり、高音は引き
締まった音になる。一方、密度が小さく軽いアルミニウ
ム製などをテールガットに使用すると、低音は軽い音に
なり、高音は華やかで響きのある音になる。このアルミ
ニウム製のテールガットに、例えば、銅製の調整金具を
使用すると暖かみのある柔らかい音色が得られ、ステン
レス鋼製の調整金具を使用すると透明感のある落ち着い
た音色が得られる。このように、タングステン以外のテ
ールガットに対しても材質の異なる調整金具を使用する
と異なる音色が得られる。すなわち、異なる材質のテー
ルガットと調整金具との組合せにより、それぞれの材質
による音色の違いを活かした異なった効果が得られる。
【0017】これらの伸縮性の小さいテールガットを使
用すれば、一旦調整したテールガットの長さは演奏中の
張力の変化や温度・湿度の変化にも影響されなくなり、
弦楽器の音程が明瞭になりかつ安定する。また、弦の振
動が規則的になるため、弦の振動により発生するエネル
ギーが減少せず、音が引き締まって明瞭になり遠くまで
よく響くようになる。各弦の音量のバランスも良くな
る。
用すれば、一旦調整したテールガットの長さは演奏中の
張力の変化や温度・湿度の変化にも影響されなくなり、
弦楽器の音程が明瞭になりかつ安定する。また、弦の振
動が規則的になるため、弦の振動により発生するエネル
ギーが減少せず、音が引き締まって明瞭になり遠くまで
よく響くようになる。各弦の音量のバランスも良くな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るテールガットの断面図、図2は図1に示すテールガッ
トの分解図である。
るテールガットの断面図、図2は図1に示すテールガッ
トの分解図である。
【0019】本発明の実施の形態における弦楽器のテー
ルガット1は、約70μmのタングステン製のワイヤー
を編み込んでロープ状に形成したテールガット本体1a
の両端部に、調整金具3を交換可能なねじ部としての雄
ねじ2aを形成したステンレス鋼製パイプ2をかしめて
固定しておき、異なる音色が得られかつ長さ調整と交換
が可能な調整金具3を雄ねじ2aに螺合させたものであ
る。
ルガット1は、約70μmのタングステン製のワイヤー
を編み込んでロープ状に形成したテールガット本体1a
の両端部に、調整金具3を交換可能なねじ部としての雄
ねじ2aを形成したステンレス鋼製パイプ2をかしめて
固定しておき、異なる音色が得られかつ長さ調整と交換
が可能な調整金具3を雄ねじ2aに螺合させたものであ
る。
【0020】調整金具3は、雄ねじ2aと螺合するよう
に雌ねじ3aが形成された銅、ステンレス鋼、および真
鍮によって形成した金属製パイプである。銅製の調整金
具3を用いればバイオリン5から発せられる音は暖かみ
のある柔らかい音色となり、ステンレス鋼製では透明感
のある落ち着いた音色、真鍮製では銅製に似ているが少
し暗めの音色となる。これらの中から得ようとする音色
に応じて異なる材質の調整金具3と交換することが可能
である。ここで、テールガット本体1aに固定したステ
ンレス鋼製パイプ2の代わりに異なる材質のパイプを用
いても異なる音色を得ることができる。
に雌ねじ3aが形成された銅、ステンレス鋼、および真
鍮によって形成した金属製パイプである。銅製の調整金
具3を用いればバイオリン5から発せられる音は暖かみ
のある柔らかい音色となり、ステンレス鋼製では透明感
のある落ち着いた音色、真鍮製では銅製に似ているが少
し暗めの音色となる。これらの中から得ようとする音色
に応じて異なる材質の調整金具3と交換することが可能
である。ここで、テールガット本体1aに固定したステ
ンレス鋼製パイプ2の代わりに異なる材質のパイプを用
いても異なる音色を得ることができる。
【0021】図3は図1に示すテールガットとテールピ
ースの分解図、図4は図1に示すテールガットとテール
ピースの組立図である。テールガット1をU字状に曲
げ、テールピース4の下端に設けられた2つの孔4aに
通し、調整金具3を雄ねじ2aに螺合する。この調整金
具3の雄ねじ2aに対する位置を変更することによって
テールピース4の下端の孔4aから突出しているテール
ガット1の長さを調整することが可能である。
ースの分解図、図4は図1に示すテールガットとテール
ピースの組立図である。テールガット1をU字状に曲
げ、テールピース4の下端に設けられた2つの孔4aに
通し、調整金具3を雄ねじ2aに螺合する。この調整金
具3の雄ねじ2aに対する位置を変更することによって
テールピース4の下端の孔4aから突出しているテール
ガット1の長さを調整することが可能である。
【0022】図5は図1に示すテールガットをバイオリ
ンに適用した状態を示す概略図である。テールピース4
に取り付けたテールガット1を弦楽器としてのバイオリ
ン5の下端のエンドピン6に引っ掛ける。弦7の一端を
テールピース4の上端に設けられた4つの孔4bに通し
て固定し、駒8および指板9の上方を這わせてバイオリ
ン5上端の糸巻き10に巻き付け固定する。弦7の振動
は駒8を通じてバイオリン5本体に伝わり共鳴して音を
出す。
ンに適用した状態を示す概略図である。テールピース4
に取り付けたテールガット1を弦楽器としてのバイオリ
ン5の下端のエンドピン6に引っ掛ける。弦7の一端を
テールピース4の上端に設けられた4つの孔4bに通し
て固定し、駒8および指板9の上方を這わせてバイオリ
ン5上端の糸巻き10に巻き付け固定する。弦7の振動
は駒8を通じてバイオリン5本体に伝わり共鳴して音を
出す。
【0023】弦楽器は、調弦により各弦の音の高さを固
定する。バイオリン5の場合、4本の弦を使って音の低
い弦からG,D,A,Eに調弦される。Aの基準音は4
40Hzである。まず、4本の弦を糸巻き10を使って
完全5度に合わせる。この状態を「開放弦」といい、各
弦で最も低い音となる。曲に合わせて指で弦7を指板9
に押さえつけると、開放弦よりも高い音が出る。
定する。バイオリン5の場合、4本の弦を使って音の低
い弦からG,D,A,Eに調弦される。Aの基準音は4
40Hzである。まず、4本の弦を糸巻き10を使って
完全5度に合わせる。この状態を「開放弦」といい、各
弦で最も低い音となる。曲に合わせて指で弦7を指板9
に押さえつけると、開放弦よりも高い音が出る。
【0024】本実施形態におけるテールガット1は伸縮
性が小さいタングステン製のワイヤーを用いているた
め、使用中の弦7以外は、演奏中の張力の変化や温度・
湿度の変化によって伸び縮みすることがほとんどない。
その結果、バイオリン5本体から発せられる音程は明瞭
になりかつ安定する。また、弦7の振動が規則的になる
ため、弦の振動により発生するエネルギーが減少せず、
音が引き締まって明瞭になり遠くまでよく響くようにな
る。各弦7の音量のバランスも良くなる。
性が小さいタングステン製のワイヤーを用いているた
め、使用中の弦7以外は、演奏中の張力の変化や温度・
湿度の変化によって伸び縮みすることがほとんどない。
その結果、バイオリン5本体から発せられる音程は明瞭
になりかつ安定する。また、弦7の振動が規則的になる
ため、弦の振動により発生するエネルギーが減少せず、
音が引き締まって明瞭になり遠くまでよく響くようにな
る。各弦7の音量のバランスも良くなる。
【0025】さらに、テールガット1の長さを調整金具
3によって自由に変えることが可能であるため、この調
整金具3によってテールガット1の長さを調整し、バイ
オリン5本体に加わる張力を容易に変化させることが可
能である。例えば、テールガット1の長さを長くすれ
ば、その長さの分だけ弦7を短くしてバイオリン5本体
に加わる張力を弱く調整することが可能である。
3によって自由に変えることが可能であるため、この調
整金具3によってテールガット1の長さを調整し、バイ
オリン5本体に加わる張力を容易に変化させることが可
能である。例えば、テールガット1の長さを長くすれ
ば、その長さの分だけ弦7を短くしてバイオリン5本体
に加わる張力を弱く調整することが可能である。
【0026】
【発明の効果】テールガット本体の少なくとも一方の端
部に、異なる音色が得られかつ長さ調整可能な調整金具
を交換可能なねじ部を備えることによって、それぞれの
材質の調整金具をねじ部に螺合させてテールガットをテ
ールピースに取り付け、調整金具のねじ部に対する位置
を変更して容易に張力を調整することが可能であり、か
つそれぞれの材質に応じた音色を得ることが可能とな
る。すなわち、演奏者の好みに応じて様々な感じの音色
を容易に得ることが可能となる。
部に、異なる音色が得られかつ長さ調整可能な調整金具
を交換可能なねじ部を備えることによって、それぞれの
材質の調整金具をねじ部に螺合させてテールガットをテ
ールピースに取り付け、調整金具のねじ部に対する位置
を変更して容易に張力を調整することが可能であり、か
つそれぞれの材質に応じた音色を得ることが可能とな
る。すなわち、演奏者の好みに応じて様々な感じの音色
を容易に得ることが可能となる。
【図1】 本発明の実施の形態におけるテールガットの
断面図である。
断面図である。
【図2】 図1に示すテールガットの分解図である。
【図3】 図1に示すテールガットとテールピースの分
解図である。
解図である。
【図4】 図1に示すテールガットとテールピースの組
立図である。
立図である。
【図5】 図1に示すテールガットをバイオリンに適用
した状態を示す概略図である。
した状態を示す概略図である。
1 テールガット 1a テールガット本体 2 ステンレス鋼製パイプ 2a 雄ねじ 3 調整金具 3a 雌ねじ 4 テールピース 4a,4b 孔 5 バイオリン 6 エンドピン 7 弦 8 駒 9 指板 10 糸巻き
Claims (2)
- 【請求項1】 テールガット本体の少なくとも一方の端
部に、異なる音色が得られかつ長さ調整可能な調整金具
を交換可能なねじ部を備えた弦楽器のテールガット。 - 【請求項2】 前記調整金具の材質が、銅、ステンレス
鋼、真鍮、鉄、アルミニウム、ジュラルミン、金または
銀である請求項1記載のテールガット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100017A JP2000293162A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 弦楽器のテールガット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100017A JP2000293162A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 弦楽器のテールガット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000293162A true JP2000293162A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14262797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11100017A Pending JP2000293162A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 弦楽器のテールガット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000293162A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009163031A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Yamaha Corp | ドラムのラグ構造 |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP11100017A patent/JP2000293162A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009163031A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Yamaha Corp | ドラムのラグ構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040810 |