JP2000293820A - シールド型磁気抵抗効果ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

シールド型磁気抵抗効果ヘッドおよびその製造方法

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JP2000293820A
JP2000293820A JP9754599A JP9754599A JP2000293820A JP 2000293820 A JP2000293820 A JP 2000293820A JP 9754599 A JP9754599 A JP 9754599A JP 9754599 A JP9754599 A JP 9754599A JP 2000293820 A JP2000293820 A JP 2000293820A
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shield
shield layer
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magnetoresistive element
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Keiya Nakabayashi
敬哉 中林
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録密度に対応した狭トラック幅を容易・
正確に実現することができ、かつ、ノイズを拾うおそれ
のないシールド型磁気抵抗効果ヘッドおよびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 磁気抵抗効果素子16にセンス電流を流
す電極層を兼ねる上部シールド層18と下部シールド層
13とは、略平行に、かつ、互いに対向して配置されて
いる。また、磁気抵抗効果素子16は、その全体が上部
シールド層18と下部シールド層13とで完全にシール
ドされるように設けられ、さらに、上部シールド層18
および下部シールド層13に対して所定の角度θ1 傾斜
した傾斜面に沿うようにそのトラック対応部が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果型ヘ
ッドに関し、特に、磁気ディスク装置の再生ヘッド等と
して使用されるシールド型磁気抵抗効果ヘッド、およ
び、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録密度の向上に伴い、磁気抵抗
効果(MR)あるいは巨大磁気抵抗効果(GMR)を用
いた磁気ヘッドが、高密度磁気記録システムにおける再
生ヘッドとして注目されている。なかでも、MR素子あ
るいはGMR素子を挟んで上下に磁気シールド層を配置
したシールド型磁気抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型記
録ヘッドとを組み合わせた、例えばハードディスク用の
磁気記録再生ヘッドの開発が進められている。
【0003】従来のシールド型磁気抵抗効果ヘッドは、
図11に示すように、Al2 O3 ・TiC等からなる基
板101上に、Al2 O3 等からなる絶縁層102、F
e−Al−Si等からなる下部シールド層103、Al
2 O3 等からなる第一のギャップ層104、Ni−Fe
等からなる磁気抵抗効果素子105、Al2 O3 等から
なる第二のギャップ層108、Ni−Fe等からなる上
部シールド層109が順次積層された構造となってい
る。
【0004】磁気抵抗効果素子105は、ストライプ形
状にパターニングされており、その両端に接触するよう
に、Co−Pt等からなる一対の磁区制御層106・1
06およびTa/Cu/Ta等からなり、磁気抵抗効果
素子105にセンス電流を流すための一対の電極層10
7・107が、第一のギャップ層104上に順次配置さ
れている。
【0005】磁区制御層106および電極層107は、
パターニングされた磁気抵抗効果素子105の両端に接
触するよう形成される必要があり、通常、磁気抵抗効果
素子105をパターニングする際に用いたレジストを磁
区制御層106および電極層107形成時まで残してお
き、リフトオフ法で磁区制御層106および電極層10
7を加工する。
【0006】上述したシールド型磁気抵抗効果ヘッドに
おいては、下部シールド層103および上部シールド層
109の、磁気抵抗効果素子105を挟んだ対向面同士
の間隔がギャップ長となり、一対の磁区制御層106・
106の間隔(すなわち、一対の電極層107・107
の間隔)がトラック幅となる。
【0007】再生専用のヘッドとして利用されるシール
ド型磁気抵抗効果ヘッドの高密度化は、狭トラック化や
狭ギャップ化によって達成される。例えば、3Gbps
iの面記録密度では、1μm程度のトラック幅と、0.
2μm程度のギャップ長が要求される。ギャップ長は、
第一のギャップ層104、磁気抵抗効果素子105、お
よび第二のギャップ層108の層厚で決まるため、サブ
ミクロンのギャップ長は容易に実現できる。しかし、上
記の様な狭トラック幅を達成するためには、磁気抵抗効
果素子105の幅、磁気抵抗効果素子105の両端に配
される磁区制御層106・106の間隔、および、電極
層107・107の間隔を正確に制御する必要があり、
ギャップ長程度に狭くすることは困難である。
【0008】特開平9−305931号公報に開示され
たシールド型磁気抵抗効果ヘッドは、図12に示すよう
に下部シールド層203上に、第一のギャップ層20
4、トラック幅より広い間隔で配置された磁区制御層2
06・206、磁気抵抗効果素子205、テーパ形状に
加工されトラック幅間隔で配置された電極層207・2
07、第二のギャップ層208、上部シールド層209
が、基板201上に順次積層された構造である。
【0009】上記構造のシールド型磁気抵抗効果ヘッド
においては、トラック幅は電極層207・207の間隔
のみに依存するため、その製造工程において前述のシー
ルド型磁気抵抗効果ヘッドのようにリフトオフ法を使う
必要がない。一般にリフトオフ法に用いられるレジスト
の解像度は低く、そのため、リフトオフ法を用いる前述
のシールド型磁気抵抗効果ヘッドのトラック幅はあまり
狭くすることができない。したがって、リフトオフ法を
用いないこの構造においては、前述の構造と比較すると
トラック幅を狭くすることが可能である。
【0010】また、特開平5−189723号公報に開
示されたシールド型磁気抵抗効果ヘッドは、図13に示
すように、テーパ形状に加工した下部シールド層30
2、その斜面上に絶縁層303、磁気抵抗効果素子30
4、上部シールド層305が、基板301に順次積層さ
れた構造である。この構造では、媒体対向面に露出する
磁気抵抗効果素子304のうち、トラック幅部分だけを
媒体運動方向に対し垂直な方向とし、トラック幅以外の
部分が媒体運動方向とほぼ平行となるように配置してい
るため、トラック幅が狭くなっても隣接するトラックか
らの雑音の影響を小さくすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、シー
ルド型磁気抵抗効果ヘッドにおいては、トラック幅およ
びギャップ長を狭くすることで、高記録密度を達成する
ことが可能である。
【0012】しかしながら、特開平9−305931号
公報に開示されたシールド型磁気抵抗効果ヘッドの構造
においても、フォトレジスト解像度やエッチング加工精
度の制約があるため、トラック幅はギャップ長と比べる
とまだ広く、より一層の高記録密度を達成するために
は、さらにトラック幅を狭くすることが必要である。
【0013】また、特開平5−189723号公報に開
示されたシールド型磁気抵抗効果ヘッドの構造において
は、トラック幅は、下部シールド層302の斜面の長さ
で規定されるものの、磁気抵抗効果素子304に電流を
流すための図示しない電極と該斜面とを位置合わせする
のが困難である。該電極間の距離を斜面の長さより広く
とった場合、トラック幅は斜面の長さで規定できるが、
トラックの前後方向にはみだして磁気抵抗効果素子30
4の感磁領域(すなわち、上記電極間に存在する磁気抵
抗効果素子304の領域)ができてしまい、ノイズの原
因となる。また、電極間隔が狭くなった場合、該電極と
斜面との位置あわせが困難となる。すなわち、該シール
ド型磁気抵抗効果ヘッドの構造においては、トラック幅
と、磁気抵抗効果素子304の感磁領域の幅とを一致さ
せることが困難であるという問題を有する。
【0014】さらにまた、該シールド型磁気抵抗効果ヘ
ッドの構造においては、磁気抵抗効果素子304の両端
部にその片面がシールドされない領域(すなわち、磁気
抵抗効果素子304の片面だけが、上部シールド層30
5または下部シールド層302のいずれか一方により被
覆されている領域)が生じている。したがって、例えば
下部シールド層302を薄くしてトラック幅を狭くする
場合、磁気抵抗効果素子304における片面がシールド
されない領域の割合が大きくなるため、その部分が受け
るノイズにより、S/Nが低下するという問題が生じ
る。
【0015】また、これらの問題に加えて、特開平9−
305931号公報および特開平5−189723号公
報に記載の構造においては、上下のシールド(図12に
おける上部シールド層209と下部シールド層203、
図13における上部シールド層305と下部シールド層
302)が磁気抵抗効果素子にセンス電流を流す電極を
兼ねてはおらず、上部シールド層と磁気抵抗効果素子と
の間の絶縁、および、下部シールド層と磁気抵抗効果素
子との間の絶縁をとる必要がある。すなわち、上下のシ
ールド間に、磁気抵抗効果素子を挟んで2層の絶縁層を
設ける必要があるためにギャップ長(すなわち、上下の
シールド間の距離)をさらに狭くすることも困難であ
る。
【0016】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高記録密度に対応し
た狭トラック幅を容易・正確に実現することができ、か
つ、ノイズを拾うおそれのないシールド型磁気抵抗効果
ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。さら
には、狭ギャップ長を容易に実現することができるシー
ルド型磁気抵抗効果ヘッドおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シールド型磁気抵抗効果ヘッドは、上記の課題を解決す
るために、互いに絶縁された第一のシールド層と第二の
シールド層とが基体上に積層され、かつ、上記2つのシ
ールド層間に配された磁気抵抗効果素子を備え、該磁気
抵抗効果素子に磁気バイアスが印加されることにより該
素子の抵抗が変化する現象を利用したシールド型磁気抵
抗効果ヘッドにおいて、さらに、第一のシールド層およ
び第二のシールド層に対して所定の角度傾斜した傾斜面
を有する土台層を上記2つのシールド層間に有し、上記
傾斜面に沿って、上記磁気抵抗効果素子のトラック対応
部が形成されていることを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
トラック対応部は、第一のシールド層および第二のシー
ルド層に対して所定の角度傾斜した傾斜面の形状に沿う
ように設けられているため、該傾斜面の層厚およびテー
パ角の大きさを制御するだけで、磁気抵抗効果素子のト
ラック対応部の長さの制御、ひいてはトラック幅の制御
を容易かつ正確に行うことができる。したがって、トラ
ック幅を容易かつ正確に狭くすることができる。
【0019】また、上記の磁気抵抗効果素子は、第一の
シールド層と第二のシールド層とでその全体が完全にシ
ールドされているため、例えば磁気抵抗効果素子におけ
るシールドされない領域が受けるノイズにより、S/N
が低下するという問題が生じるおそれがない。
【0020】すなわち、高記録密度に対応した狭トラッ
ク幅を容易・正確に実現することができ、かつ、ノイズ
を拾うおそれのないシールド型磁気抵抗効果ヘッドを提
供することができる。
【0021】本発明の請求項2記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
1記載の構成において、上記傾斜面と、第一のシールド
層および第二のシールド層とのなす角の大きさが10°
以上70°以下であることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
トラック対応部の長さの制御、ひいてはトラック幅の制
御を容易に行うことが可能となる。したがって、一定の
トラック幅を有するシールド型磁気抵抗効果ヘッドを容
易に提供することができる。
【0023】本発明の請求項3記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
1または2に記載の構成において、上記土台層が、磁気
抵抗効果素子にセンス電流を流すための上下の電極層で
挟まれており、上記電極層がそれぞれ、土台層の傾斜面
上に形成された磁気抵抗効果素子と、該傾斜面の両端部
で電気的に接続されていることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、上下の電極層間のテ
ーパ面を挟んだ距離は、磁気抵抗効果素子のトラック対
応部の長さに相当する。したがって、トラック対応部の
長さは、該傾斜面のテーパ角の大きさ、および土台層の
層厚を制御することにより正確かつ容易に制御すること
ができる。すなわち、従来のように磁気抵抗効果素子に
対して平行に電極層を形成する場合と比較して電極層の
位置決めが不要となり、所望のトラック対応部の長さ
(ひいてはトラック幅)を容易・正確に実現することが
できる。
【0025】本発明の請求項4記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
3記載の構成において、上記第一のシールド層および第
二のシールド層が、上記電極層を兼ねていることを特徴
としている。
【0026】上記の構成によれば、第一のシールド層お
よび第二のシールド層が、磁気抵抗効果素子にセンス電
流を流すための電極層を兼ねているため、シールド型磁
気抵抗効果ヘッドをより簡単な構造とすることができ
る。
【0027】また、第一のシールド層と磁気抵抗効果素
子、および、第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との
絶縁をとる必要がないため、ギャップ長(第一のシール
ド層と第二のシールド層との間隔)を短くすることがで
きる。
【0028】本発明の請求項5記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
4記載の構成において、第一のシールド層と磁気抵抗効
果素子との間、および、第二のシールド層と磁気抵抗効
果素子との間のそれぞれに非磁性の導電層が設けられて
いることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子に
センス電流を流すための電極を兼ねている第一のシール
ド層および第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との電
気的接続を確実なものとすることができる。
【0030】さらに、上記の導電層は、磁気抵抗効果素
子と、第一のシールド層および第二のシールド層とを磁
気的に分離するスペーサとしての役割をはたすので、磁
気抵抗効果素子と第一のシールド層および第二のシール
ド層とが磁気的に結合することを防ぐことができる。し
たがって、磁気抵抗効果素子の外部磁場に対する感度が
さらに良好となると同時に、その感磁領域が狭くなるこ
とを防ぐことができる。
【0031】本発明の請求項6記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
1ないし5のいずれか一項に記載の構成において、上記
磁気抵抗効果素子がNi−Feを含んでなるスピンバル
ブ膜であることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、感磁性に優れ、ノイ
ズを拾いにくい構造のシールド型磁気抵抗効果ヘッドを
提供することができる。
【0033】本発明の請求項7記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記の課題を解決するために、請求項
1ないし6のいずれか一項に記載の構成において、上記
磁気抵抗効果素子の磁区制御層が少なくとも反強磁性体
を含んでなることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
上記トラック対応部が媒体の運動方向に対して傾斜して
いる(具体的には例えば、垂直でない)場合、並びに、
磁気抵抗効果素子の少なくとも一部が第一のシールド層
および第二のシールド層と隣接している場合でも、十分
な磁区制御の効果を得ることができる。
【0035】本発明の請求項8記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドの製造方法は、上記の課題を解決するため
に、基体上に第一のシールド層を形成する工程と、上記
第一のシールド層上に土台層を形成する工程と、上記土
台層をテーパ形状に加工するためのエッチングマスクを
形成する工程と、上記エッチングマスクを用いて土台層
をテーパ形状にエッチング加工する工程と、上記エッチ
ングマスクを剥離することなく、少なくとも土台層のテ
ーパ面上に磁気抵抗効果素子を形成する工程と、上記エ
ッチングマスクを剥離する工程と、第二のシールド層を
形成する工程とを含むことを特徴としている。
【0036】上記の方法によれば、高記録密度に対応し
た狭トラック幅および狭ギャップ長を有するシールド型
磁気抵抗効果ヘッドを容易かつ正確に提供することが可
能であり、シールド型磁気抵抗効果ヘッドの製造歩留り
を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図5に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、これによって、本発明が限定さ
れるものではない。本実施の形態に係るシールド型磁気
抵抗効果ヘッド(シールド型薄膜磁気ヘッド)は、図1
に示すように、Al2 O3 ・TiCからなる基板(基
体)11、10μmの層厚のAl2 O3 からなる絶縁体
層12、2μmの層厚のFe−Al−Siからなる下部
シールド層(第一のシールド層)13、1400Åの層
厚のAl2 O3 からなる第一の絶縁層(土台層)14、
100Åの層厚のTaからなる導電層15、500Åの
層厚の磁気抵抗効果素子16、1500Åの層厚のAl
2 O3 からなる第二の絶縁層17、3μmの層厚のNi
−Feからなる上部シールド層(第二のシールド層)1
8よりなっている。
【0038】上記の導電層15は、磁気抵抗効果素子1
6と上部シールド層18との電気的接続を確実とするた
めのものであり、場合によっては省略することもでき
る。また、後述するが、磁気抵抗効果素子16は、SA
L(Soft Adjusting Layer) としての厚さ150ÅのN
i−Fe層、中間層としての厚さ30ÅのTa層、異方
性磁気抵抗効果層としての厚さ200ÅのNi−Fe
層、および、磁区制御層としての厚さ120ÅのMn−
Ru層から構成されている。尚、図1において、媒体の
運動方向は、上部シールド層18および下部シールド層
13に対し垂直な方向であるが、特に限定されるもので
はない。例えば、場合によっては、以下に述べるテーパ
面(傾斜面)上に形成された磁気抵抗効果素子16の直
線部に対して垂直な方向を媒体の運動方向としても良
い。
【0039】次に、本実施の形態に係るシールド型磁気
抵抗効果ヘッドの製造方法について、図2ないし図5に
もとづいて説明する。始めに、図2に示すように、あら
かじめ、10μmの層厚のAl2 O3 絶縁体層12をス
パッタしておいたAl2 O3 ・TiC基板11を用意
し、絶縁体層12上に2μmの層厚のFe−Al−Si
からなる下部シールド層13をDC(Direct current)マ
グネトロンスパッタ法により成膜する。成膜時の基板1
1の温度は約300℃である。下部シールド層13成膜
後、該下部シールド層13上にフォトレジスト膜からな
るマスクを設け、続いて、イオンミリングにより下部シ
ールド層13を所定のパターンに加工する。
【0040】その後、下部シールド層13上に1400
Åの層厚のAl2 O3 からなる第一の絶縁層14をRF
(Radio Frequency) マグネトロンスパッタ法を用いて成
膜する。次に、下部シールド層13の軟磁気特性を向上
させるため真空中で500℃、6時間の熱処理を行う。
続いて、絶縁層14上に導電層15として、100Åの
層厚のTaをDCマグネトロンスパッタ法により成膜す
る。
【0041】その後、導電層15上に、第一の絶縁層1
4および導電層15それぞれの一部をテーパ形状に加工
するためのフォトレジストからなるエッチングマスク1
9を形成する。エッチングマスク19の形状は、特に限
定されるものではないが、後述する磁気抵抗効果素子1
6および第二の絶縁層17のリフトオフ工程にも用いら
れるため、逆テーパ形状あるいはアンダーカットのはい
った断面形状としておけば良い。本実施の形態では、エ
ッチングマスク19は、2層の異なるフォトレジストか
らなり、それぞれの塗布条件、露光条件、および現像条
件をコントロールすることでアンダーカットの入った断
面形状をもたせている。
【0042】続いて、イオンミリング装置を用いて第一
の絶縁層14および導電層15をテーパ形状にエッチン
グ加工する。本実施の形態では第一の絶縁層14のテー
パ角θ1 (図3参照)の大きさが約30°になるよう
に、エッチング加工時のイオンビーム入射角を調整し
た。尚、本実施の形態では、第一の絶縁層14および導
電層15の加工にイオンミリング法を用いたが、特に該
方法に限定されるものではなく、例えば反応性イオンエ
ッチング(RIE)法や集束イオンビームエッチング
(FIB)法等を用いても同様の加工が可能である。
【0043】その後、図3に示すように、エッチングマ
スク19を除去することなく磁気抵抗効果素子16を形
成する。即ち、図示しないSALとして150Åの層厚
のNi−Fe層、図示しない中間層として30Åの層厚
のTa層を電子ビーム蒸着法を用いて作成した後、図示
しない異方性磁気抵抗効果層として200Åの層厚のN
i−Fe層を磁界中蒸着法を用いて順次積層する。続い
て、真空を破ることなく、図示しない磁区制御層として
120Åの層厚のMn−Ru層をDCマグネトロンスパ
ッタ法により成膜する。磁気抵抗効果素子16形成時に
は、各蒸着粒子が、第一の絶縁層14上に形成されたテ
ーパ面(傾斜面)に垂直に入射するように基板11を固
定するのが好ましい。また、異方性磁気抵抗効果層およ
び磁区制御層を形成する際には、上記テーパ面と平行な
方向に約8kA/m(100Oe)の磁界を印加しなが
ら成膜する。尚、上記のテーパ面は、上部シールド層1
8および下部シールド層13に対して所定の角度傾斜す
るように形成されるものであれば良く、特に第一の絶縁
層14上に形成する必要はない。
【0044】さらに、エッチングマスク19を除去する
ことなく、第二の絶縁層17として、1500Åの層厚
のAl2 O3 をRFマグネトロンスパッタ法を用いて磁
気抵抗効果素子16上に成膜する。この時、蒸着粒子の
入射方向が基板11の面に対し垂直となるように基板1
1を固定したが、第二の絶縁層17と磁気抵抗効果素子
16との段差が少なくなるよう入射角度を調整しながら
第二の絶縁層17の成膜を行うことが好ましい。
【0045】続いて、エッチングマスク19を導電層1
5から剥離することで、該エッチングマスク19上に堆
積した磁気抵抗効果素子20および第二の絶縁層21を
リフトオフする。
【0046】次に、磁気抵抗効果素子16のストライプ
幅方向の加工を行う。図4は、上記図3においてシール
ド型磁気抵抗効果ヘッドを第二の絶縁層17側からみた
図であり、該図4に示すように、磁気抵抗効果素子16
は、ABS(Air Bearing Surface)から後退する方向に
連続である。そこで、ABSから磁気抵抗効果素子16
のストライプ幅分後退した部分まで、フォトレジストか
らなるエッチングマスク22を形成する。該エッチング
マスク22も、前述のエッチングマスク19と同様、逆
テーパ形状あるいはアンダーカットの入った断面形状を
持たせる。その後、イオンミリング法によりエッチング
マスク22に被覆されていない部分の磁気抵抗効果素子
16を取り除くよう、第一の絶縁層14および第二の絶
縁層17と同時にエッチングする。この場合は、テーパ
角度をつける必要がないため、ほぼ垂直にイオンビーム
を入射すればよい。
【0047】磁気抵抗効果素子16のストライプ幅加工
後、該加工で形成された段差を埋めるため、エッチング
マスク22を除去することなく2000Åの層厚のAl
2 O3 からなる図示しない絶縁層をRFマグネトロンス
パッタ法で形成する。該絶縁膜形成後、エッチングマス
ク22を剥離して、該エッチングマスク22上に堆積し
た絶縁層をリフトオフする。
【0048】このように、磁気抵抗効果素子16のスト
ライプ幅加工が終了された後、図5に示すように、3μ
mの層厚のNi−Feからなる上部シールド層18をD
Cマグネトロンスパッタ法で作成する。尚、上部シール
ド層18成膜時には、トラック幅方向に約8kA/m
(100Oe)の磁界を印加している。続いて、上部シ
ールド層18上にフォトレジスト膜からなる図示しない
マスクを設けて、イオンミリング法により該上部シール
ド層18を所定のパターンに加工する。
【0049】最後に、外部と接続され、磁気抵抗効果素
子16にセンス電流を流すための電極を兼ねる上部シー
ルド層18および下部シールド層13それぞれの一部を
露出させた状態で図示しない保護層を媒体対向面に形成
し、行に(一方向に)分断し、磁気抵抗効果素子16の
ストライプ幅が所定の幅となるように媒体対向面を研磨
加工する。その後、スライダ加工し、チップに分断した
後、クラウン研磨加工を行う。
【0050】このように製造されたシールド型磁気抵抗
効果ヘッドにおいて、上部シールド層18と下部シール
ド層13とは、媒体の運動方向に対して略垂直に設けら
れ、かつ、互いに対向配置されている。また、磁気抵抗
効果素子16は、上部シールド層18および下部シール
ド層13間に配されており、その全体が上部シールド層
18と下部シールド層13とで完全にシールドされる。
したがって、例えば磁気抵抗効果素子16におけるシー
ルドされていない領域が受けるノイズにより、S/Nが
低下するという問題が生じるおそれがない。
【0051】上記の磁気抵抗効果素子16は、上部シー
ルド層18および下部シールド層13に対して、0°を
超え90°未満の範囲の所定の角度(本実施の形態にお
いては、テーパ角θ1 の大きさ、すなわち30°)傾斜
した直線部(上記テーパ面上に位置する磁気抵抗効果素
子16の領域)の少なくとも一部をトラック対応部を有
している。尚、トラック対応部とは、媒体のトラックと
実際に対応する領域のことを指し、本実施の形態では、
上記直線部において導電層15端部(磁気抵抗効果素子
16との接続部)および下部シールド層13との接続部
とで挟まれた領域となっている。また、実質のトラック
幅(図1にTw1 にて示す)とは、トラック対応部の、
上部シールド層18上または下部シールド層13上への
正射影の長さに相当している。
【0052】上記のシールド型磁気抵抗効果ヘッドにお
いては、ギャップ長(すなわち、上部シールド層18と
下部シールド層13との間隔)が0.2μm、トラック
幅が0.22μmとなり、ギャップ長とトラック幅とを
ほぼ同じ長さとすることができる。該トラック幅は、テ
ーパ角θ1 の大きさおよび第一の絶縁層14の層厚に依
存し、第一の絶縁層14の層厚を薄く、かつ、テーパ角
θ1 の大きさを大きくする程、狭トラック幅を実現する
ことができる。
【0053】より具体的には、磁気抵抗効果素子16の
トラック幅(または、トラック対応部の長さ)は、本実
施の形態では実質上、導電層15端部の位置により決定
される。本実施の形態では、導電層15端部は、該導電
層15が第一の絶縁層14上に積層された後に、テーパ
形状にエッチングされることにより形成される。すなわ
ち、導電層15端部(磁気抵抗効果素子16の上記直線
部との接続部)の位置は、テーパ角θ1 の大きさおよび
第一の絶縁層14の層厚に依存する。したがって、テー
パ角θ1 の大きさおよび第一の絶縁層14の層厚を制御
することにより、トラック幅を容易かつ正確に制御する
ことが可能となる。
【0054】上記のように、本実施の形態においては、
土台層としての第一の絶縁層14の上面に沿って導電層
15が形成され、また、第一の絶縁層14の下面(下面
の延長面)に沿って下部シールド層13が形成されてい
る。そして、電極層として機能するこれらの2層(下部
シールド層13および導電層15)間のテーパ面を挟ん
だ距離はトラック対応部の長さに相当する。したがっ
て、トラック対応部の長さは、テーパ角θ1 の大きさお
よび第一の絶縁層14の層厚を制御することにより正確
かつ容易に制御することができる。よって、従来のよう
に磁気抵抗効果素子に対して平行に電極層を形成する場
合と比較して2つの電極層の位置決めが不要となり、所
望のトラック対応部の長さ(ひいてはトラック幅)を容
易・正確に実現することが可能となる。尚、土台層の上
面と下面とは平行であることが望ましいが、特に限定さ
れるものではない。
【0055】テーパ角θ1 の大きさ(0°を超え90°
未満)は、特に限定されるものではないが、一般には1
0°以上70°以上であることが好ましい。これは、テ
ーパ角θ1 の大きさが70°を超える場合、磁気抵抗効
果素子16の折れ曲がり部分で断線が生じ易くなり、ま
た、テーパ角θ1 の大きさが10°未満の場合、テーパ
角θ1 の大きさのわずかなばらつきでトラック幅が大き
く変動してしまい、製造歩留りを低下させることになる
からである。尚、上記のテーパ角θ1 の大きさは、磁気
抵抗効果素子16を構成する構成材料の種類に応じて、
適宜変更してもよい。
【0056】また、第一の絶縁層14の層厚も、特に限
定されるものではない。尚、本実施の形態において、第
一の絶縁層14はAl2 O3 で形成されているが、テー
パ形状に成形できる絶縁体材料であれば特にこれに限定
されるものではなく、例えばSiO2 等を用いても同様
の効果が得られる。
【0057】本実施の形態のシールド型磁気抵抗効果ヘ
ッドにおいては、上下シールド層(すなわち、上部シー
ルド層18および下部シールド層13)が、磁気抵抗効
果素子16にセンス電流を流すための電極を兼ねてい
る。したがって、絶縁層として、上下シールド層間を絶
縁するための、第一の絶縁層14および第二の絶縁層1
7を設ければ良い。すなわち、磁気抵抗効果素子16の
媒体の運動方向に垂直な領域においては、磁気抵抗効果
素子16と上部シールド層18とを絶縁するための絶縁
層と、磁気抵抗効果素子16と下部シールド層13とを
絶縁するための絶縁層とを、該磁気抵抗効果素子16を
挟むように設ける必要がなくなるため、狭ギャップ化が
容易である。
【0058】尚、磁気抵抗効果素子16の上記直線部で
は、該磁気抵抗効果素子16を挟むように上部シールド
層18および下部シールド層13が形成されているが、
この構成はギャップ長に影響を与えるものではなく、本
実施の形態においてギャップ長は、第二の絶縁層17の
層厚および磁気抵抗効果素子16の層厚で決定される。
【0059】また、上記のシールド型磁気抵抗効果ヘッ
ドは、記録ヘッドと一体化したものではないが、上部シ
ールド層18を記録ヘッドの片側コアと共通とする従来
の方法で該記録ヘッドと一体化することが可能であり、
その場合、記録ヘッドのトラック幅と比較して再生ヘッ
ドのトラック幅が十分小さいため、両者の位置あわせを
容易に行うことができる。
【0060】さらに、上記のシールド型磁気抵抗効果ヘ
ッドにおいて、上部シールド層18と下部シールド層1
3との間隔を、図示しない記録ヘッドのギャップ長に比
べて十分狭くすることが可能であるため、上部シールド
層18および下部シールド層13に対して磁気抵抗効果
素子16が傾斜していることによる出力の低下、ノイズ
の発生を無視することができる。
【0061】また、本実施の形態では、磁気抵抗効果素
子16として、異方性磁気抵抗効果素子を用いたが、特
にこれに限定されるものではなく、例えば、スピンバル
ブ型磁気抵抗効果素子、超格子GMR素子、グラニュラ
GMR素子等を用いた場合も同様の効果が得られる。ス
ピンバルブ型磁気抵抗効果素子としては、Ni−Feを
積層してなるスピンバルブ膜を有するものが、感磁性に
優れ、ノイズを拾いにくい等の理由により好ましい。
【0062】さらにまた、本実施の形態では、磁気抵抗
効果素子16の磁区制御層として、Mn−Ruからなる
反強磁性体層を用いたが、特にこれに限定されるもので
はなく、例えば、Mn−Pt、Fe−Mn、Ir−M
n、NiO、CoO、Pd−Mn、Rh−Mn、Fe2
O3 等の反強磁性体を用いた場合も同様の効果が得られ
る。また、場合によっては、該磁区制御層として高保磁
力の強磁性体層を用いても磁区制御は可能である。
【0063】尚、磁区制御層として高保磁力の強磁性体
層を用いる場合には、磁気抵抗効果素子16が傾斜して
いること、並びに、磁気抵抗効果素子16の両端が上部
シールド層18および下部シールド層13と隣接してい
ることの影響を考慮して、磁区制御の効果が不十分にな
らないよう、また、シールドの効果が不十分にならない
ようにする必要がある。
【0064】本実施の形態では、磁気抵抗効果素子16
は、テーパ面上に形成された上記直線部の他に、媒体の
運動方向に垂直な領域を有しているが、場合によっては
該領域を省略することもできる。これは、下部シールド
層13および上部シールド層18と磁気抵抗効果素子1
6との電気的接続が、実質上、磁気抵抗効果素子16の
上記直線部(具体的には、磁気抵抗効果素子16と導電
層15との接続部、および、該直線部の端部と下部シー
ルド層13との接続部)にて行われているためである。
【0065】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図6ないし図10に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記実施の形態に
て示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0066】本実施の形態に係るシールド型磁気抵抗効
果ヘッドは、図6に示すように、Al2 O3 ・TiCか
らなる基板11、10μmの層厚のAl2 O3 からなる
絶縁体層12、2μmの層厚のFe−Al−Siからな
る下部シールド層13、200Åの層厚のTaからなる
導電層31および導電層35、100Åの層厚のTaか
らなる導電層15、1100Åの層厚のAl2 O3 から
なる第一の絶縁層(土台層)32、400Åの層厚の磁
気抵抗効果素子33、1200Åの層厚のAl2 O3 か
らなる第二の絶縁層34、3μmの層厚のNi−Feか
らなる上部シールド層18よりなっている。
【0067】導電層15は、磁気抵抗効果素子33と導
電層35との電気的接続を確実とするためのものであ
り、場合によっては省略することもできる。また、後述
するが、磁気抵抗効果素子33は、磁区制御層としての
厚さ50ÅのNiO層、スピンバルブ膜の自由磁化層と
しての厚さ150ÅのNi−Fe層および厚さ10Åの
Co層、非磁性スペーサ層としての厚さ30ÅのCu
層、固定磁化層としての厚さ30ÅのNi−Fe層およ
び厚さ10ÅのCo層、磁化固定層としての厚さ120
ÅのMn−Ru層から構成されている。尚、磁気抵抗効
果素子33を成す各層については図示していない。ま
た、図6において、媒体の運動方向は、上部シールド層
18および下部シールド層13と垂直な方向であるが、
特に限定されるものではない。例えば、場合によって
は、以下に述べるテーパ面(傾斜面)上に形成された磁
気抵抗効果素子33に対して垂直な方向を媒体の運動方
向としても良い。
【0068】本実施の形態2にかかるシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、上記実施の形態1にかかるシールド型
磁気抵抗効果ヘッドにおいて、磁気抵抗効果素子16に
代えて磁気抵抗効果素子33を使用し、さらに、上部シ
ールド層18と下部シールド層13との間に、導電層3
1および導電層35が実質的に付加された構成である。
尚、第一の絶縁層32と第一の絶縁層14とは、また、
第二の絶縁層34と第二の絶縁層17とは、層厚が異な
る以外に互いの相違点はなく、両者は実質同一の機能を
有する。
【0069】次に、本実施の形態に係るシールド型磁気
抵抗効果ヘッドの製造方法について、図7ないし図10
にもとづいて説明する。始めに、図7に示すように、実
施の形態1と同様の方法で、Al2 O3 ・TiC基板1
1上にあらかじめAl2 O3 絶縁体層12を形成してお
き、下部シールド層13を絶縁体層12上に積層し、続
いて、下部シールド層13のパターニングを行う。
【0070】次に、下部シールド層13上に200Åの
層厚のTaからなる導電層31をDCマグネトロンスパ
ッタ法で、続いて、1100Åの層厚のAl2 O3 から
なる第一の絶縁層32をRFマグネトロンスパッタ法で
順次成膜する。そして、実施の形態1と同様の方法で、
下部シールド層13の軟磁気特性を向上させるための熱
処理を行い、さらに第一の絶縁層32上に導電層15を
形成する。
【0071】その後、図7および図8に示すように、上
記実施の形態1と同様、エッチングマスク19を用いて
第一の絶縁層32および導電層15をテーパ加工する。
テーパ加工に用いる方法は特に限定されるものではない
が、導電層31がエッチングされることを防ぐために、
選択性のあるRIE法を用いることが好ましい。尚、本
実施の形態では、第一の絶縁層32のテーパ角θ2 の大
きさが30°になるよう設定した。
【0072】その後、図8に示すように、エッチングマ
スク19を除去することなく、磁気抵抗効果素子33を
形成する。即ち、図示しない磁区制御層として50Åの
厚さのNiO層をDCマグネトロンスパッタ法を用い
て、テーパ面上および導電層31上に作成した後、図示
しないスピンバルブ膜の自由磁化層として150Åの厚
さのNi−Fe層および10Åの厚さのCo層をRFコ
ンベンショナルスパッタ法を用いて順次成膜する。続い
て、図示しない非磁性スペーサ層として30Åの厚さの
Cu層をDCマグネトロンスパッタ法により成膜し、さ
らに、図示しない固定磁化層として10Åの厚さのCo
層および30Åの厚さのNi−Fe層をRFコンベンシ
ョナルスパッタ法を用いて順次成膜する。最後に、図示
しない磁化固定層として120Åの厚さのMn−Ru層
を、固定磁化層上に形成する。
【0073】磁気抵抗効果素子33形成時には、各入射
粒子が、第一の絶縁層32上に形成されたテーパ面(傾
斜面)に垂直に入射するように基板11を固定するのが
好ましい。また、磁気抵抗効果素子33をなす全ての層
は同一真空中で成膜されるが、自由磁化層形成時には、
第一の絶縁層32のテーパ面と平行な方向に約8kA/
m(100Oe)の磁界を印加しながら成膜が行われ、
固定磁化層および磁化固定層形成時には、自由磁化層形
成時に印加される磁界に対し垂直な方向(すなわち、テ
ーパ面に対し垂直な方向)に約8kA/m(100O
e)の磁界を印加しながら成膜が行われる。
【0074】また、磁区制御層のバイアス方向を第一の
絶縁層32のテーパ面と平行な方向にそろえるためスピ
ンバルブ膜の自由磁化層の一部であるNi−Fe層を形
成後、同一真空中で第一の絶縁層32のテーパ面と平行
な方向に約8kA/m(100Oe)の磁界を印加しな
がら、200℃で1時間熱処理を行う。
【0075】尚、上記のテーパ面は、上部シールド層1
8および下部シールド層13に対して所定の角度傾斜す
るように形成されるものであれば良く、特に第一の絶縁
層32上に形成する必要はない。
【0076】磁気抵抗効果素子33形成後、第二の絶縁
層34として1200Åの層厚のAl2 O3 を、上記実
施の形態1の第二の絶縁層17と同様の方法で形成し、
続いて実施の形態1と同様の方法でエッチングマスク1
9を剥離し、該エッチングマスク19上に堆積した磁気
抵抗効果素子36および第二の絶縁層37をリフトオフ
する。次に、図9に示すエッチングマスク22を使用し
て、実施の形態1と同様の方法で、磁気抵抗効果素子3
3のストライプ幅方向の加工を行う。
【0077】磁気抵抗効果素子33のストライプ幅加工
終了後、図10に示すように、導電層35として200
Åの層厚のTaをDCマグネトロンスパッタ法で形成す
る。しかる後に、上記実施の形態1と同様の方法で、上
部シールド層18の形成、導電層35および上部シール
ド層18の所定の形状への加工、図示しない保護層の形
成が行われ、行に分断し、磁気抵抗効果素子33のスト
ライプ幅が所定の幅となるように媒体対向面を研磨加工
する。その後、スライダ加工し、チップに分断した後、
クラウン研磨加工を行う。
【0078】このように製造されたシールド型磁気抵抗
効果ヘッドにおいて、上部シールド層18と下部シール
ド層13とは、媒体の運動方向に対して略垂直に設けら
れ、かつ、互いに対向配置されている。また、磁気抵抗
効果素子33は、その全体が上部シールド層18と下部
シールド層13とで完全にシールドされるように設けら
れている。したがって、上記実施の形態1の場合と同
様、S/Nが低下するという問題が生じるおそれがな
い。
【0079】上記の磁気抵抗効果素子33は、上部シー
ルド層18および下部シールド層13に対して所定の角
度(本実施の形態においては、テーパ角θ2 の大きさ、
すなわち30°)傾斜した直線部(上記テーパ面上に位
置する磁気抵抗効果素子33の領域)の少なくとも一部
をトラック対応部として有している。尚、トラック対応
部とは、媒体のトラックと実際に対応する領域のことを
指し、本実施の形態では、上記直線部において導電層1
5端部(磁気抵抗効果素子33との接続部)および導電
層31との接続部とで挟まれた領域を指している。ま
た、実質のトラック幅(図6にTw2 にて示す)は、ト
ラック対応部の、上部シールド層18上または下部シー
ルド層13上への正射影の長さに相当している。
【0080】上記のシールド型磁気抵抗効果ヘッドにお
いては、ギャップ長(すなわち、上部シールド層18と
下部シールド層13との間隔)が0.2μm、トラック
幅が0.19μmとなり、ギャップ長よりトラック幅が
狭くなっている。トラック幅は、第一の絶縁層32の層
厚およびテーパ角θ2 の大きさに依存し、第一の絶縁層
32の層厚を薄く、かつ、テーパ角θ2 の大きさを大き
くする程、狭トラック幅を実現することができる。
【0081】より具体的には、磁気抵抗効果素子33の
トラック幅(または、トラック対応部の長さ)は、上記
実施の形態1と同様に実質上、導電層15端部の位置に
より決定される。本実施の形態では、導電層15端部
(磁気抵抗効果素子33の上記直線部との接続部)の位
置は、テーパ角θ2 の大きさおよび第一の絶縁層32の
層厚に依存する。したがって、テーパ角θ2 の大きさお
よび第一の絶縁層32の層厚を制御することにより、ト
ラック幅を容易かつ正確に一致させることができる。
【0082】上記のように、本実施の形態においても、
土台層としての第一の絶縁層32の上面に沿って導電層
15が形成され、また、第一の絶縁層32の下面(下面
の延長面)に沿って導電層31が形成されている。そし
て、電極層として機能するこれらの2層(導電層15お
よび導電層31)間のテーパ面を挟んだ距離はトラック
対応部の長さに相当する。したがって、トラック対応部
の長さは、テーパ角θ2 の大きさおよび第一の絶縁層3
2の層厚を制御することにより正確かつ容易に制御する
ことができる。よって、従来のように磁気抵抗効果素子
に対して平行に電極層を形成する場合と比較して2つの
電極層の位置決めが不要となり、所望のトラック対応部
の長さ(ひいてはトラック幅)を容易・正確に実現する
ことが可能となる。尚、土台層の上面と下面とは平行で
あることが望ましいが、特に限定されるものではない。
【0083】テーパ角θ2 の大きさ(0°を超え90°
未満)は、特に限定されるものではないが、上記実施の
形態1の場合と同様の理由で10°以上70°以下であ
ることが好ましい。
【0084】本実施の形態では、第一の絶縁層32の構
成材料としてAl2 O3 を用いたが、テーパ形状に成形
できる絶縁体材料であれば特にこれに限定されるもので
はなく、例えば、SiO2 等を用いても同様の効果が得
られる。
【0085】また、導電層31および導電層35は、磁
気抵抗効果素子33と該磁気抵抗効果素子33にセンス
電流を流すための電極層を兼ねた上部シールド層18お
よび下部シールド層13とを電気的に接続する役割をは
たすだけではなく、磁気抵抗効果素子33と、上部シー
ルド層18および下部シールド層13とを磁気的に分離
するスペーサとしての役割をはたすものである。
【0086】従って、導電層31および導電層35を設
けることにより、磁気抵抗効果素子33の端部と上部シ
ールド層18および下部シールド層13とが磁気的に結
合することを防ぐことができ、外部磁場に対する感度が
さらに良好となると同時に、磁気抵抗効果素子33の感
磁領域が狭くなることを防ぐことができる。
【0087】また、導電層31および導電層35を設け
ることにより、上部シールド層18および下部シールド
層13の少なくとも一方に、導電性に劣る、あるいは絶
縁性の磁性層を使用した場合でも、導電層31および導
電層35を用いて電極を形成することが可能となる。
尚、場合によっては、導電層31および/または導電層
35を省略することも可能である。
【0088】本実施の形態では、導電層31および導電
層35の構成材料としてTaを用いたが、非磁性の導電
性材料であれば、特に限定されるものではない。例え
ば、具体的には、Al、Cu、Au、Ag、Pt、P
d、Ti、Mo、Nb、W、Cr、Mg、Hf、Zr単
独やそれらの合金、あるいは前記材料の積層膜(各導電
性材料単独の積層膜および複数種混合の積層膜)を用い
た場合も同様の効果が得られる。
【0089】また、本実施の形態では、磁気抵抗効果素
子33としてスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を用いた
が、超格子GMR素子、グラニュラGMR素子、異方性
磁気抵抗効果素子等を用いた場合も同様の効果が得られ
る。さらに、磁気抵抗効果素子33の磁区制御層とし
て、NiOからなる反強磁性体を用いたが、特にこれに
限定されるものではなく、例えば、Mn−Ru、Mn−
Pt、Fe−Mn、Ir−Mn、CoO、Pd−Mn、
Rh−Mn、Fe2 O3 等の反強磁性体を単独、また
は、積層して用いた場合も同様の効果が得られる。ま
た、場合によっては、該磁区制御層として高保磁力の強
磁性体層を用いても磁区制御は可能である。
【0090】さらに、本実施の形態では、磁気抵抗効果
素子33は、テーパ面上に形成された上記直線部の他
に、媒体の運動方向に垂直な領域を有しているが、場合
によっては該領域を省略することもできる。これは、下
部シールド層13および上部シールド層18と磁気抵抗
効果素子33との電気的接続が、実質上、磁気抵抗効果
素子33の上記直線部(具体的には、磁気抵抗効果素子
33と導電層15との接続部、および、該直線部の端部
と導電層31との接続部)にて行われているためであ
る。下部シールド層13および/または上部シールド層
18が電極層を兼ねていない場合でも同様のことがいえ
る。
【0091】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のシールド型磁気
抵抗効果ヘッドは、以上のように、互いに絶縁された第
一のシールド層と第二のシールド層とが基体上に積層さ
れ、かつ、上記2つのシールド層間に配された磁気抵抗
効果素子を備え、該磁気抵抗効果素子に磁気バイアスが
印加されることにより該素子の抵抗が変化する現象を利
用したシールド型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、さら
に、第一のシールド層および第二のシールド層に対して
所定の角度傾斜した傾斜面を有する土台層を上記2つの
シールド層間に有し、上記傾斜面に沿って、上記磁気抵
抗効果素子のトラック対応部が形成されている構成であ
る。
【0092】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
トラック対応部は、第一のシールド層および第二のシー
ルド層に対して所定の角度傾斜した傾斜面の形状に沿う
ように設けられているため、該傾斜面の層厚およびテー
パ角の大きさを制御するだけで、磁気抵抗効果素子のト
ラック対応部の長さの制御、ひいてはトラック幅の制御
を容易かつ正確に行うことができる。したがって、トラ
ック幅を容易かつ正確に狭くすることができる。
【0093】また、上記の磁気抵抗効果素子は、第一の
シールド層と第二のシールド層とでその全体が完全にシ
ールドされているため、例えば磁気抵抗効果素子におけ
るシールドされない領域が受けるノイズにより、S/N
が低下するという問題が生じるおそれがない。
【0094】すなわち、高記録密度に対応した狭トラッ
ク幅を容易・正確に実現することができ、かつ、ノイズ
を拾うおそれのないシールド型磁気抵抗効果ヘッドを提
供することができるという効果を奏する。
【0095】本発明の請求項2記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項1記載の構成に
おいて、上記傾斜面と、第一のシールド層および第二の
シールド層とのなす角の大きさが10°以上70°以下
である構成である。
【0096】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
トラック対応部の長さの制御、ひいてはトラック幅の制
御を容易に行うことが可能となる。したがって、一定の
トラック幅を有するシールド型磁気抵抗効果ヘッドを容
易に提供することができるという効果を、請求項1記載
の構成による効果に加えて奏する。
【0097】本発明の請求項3記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項1または2記載
の構成において、上記土台層が、磁気抵抗効果素子にセ
ンス電流を流すための上下の電極層で挟まれており、上
記電極層がそれぞれ、土台層の傾斜面上に形成された磁
気抵抗効果素子と、該傾斜面の両端部で電気的に接続さ
れている構成である。
【0098】上記の構成によれば、上下の電極層間のテ
ーパ面を挟んだ距離は、磁気抵抗効果素子のトラック対
応部の長さに相当する。したがって、トラック対応部の
長さは、該傾斜面のテーパ角の大きさ、および土台層の
層厚を制御することにより正確かつ容易に制御すること
ができる。すなわち、従来のように磁気抵抗効果素子に
対して平行に電極層を形成する場合と比較して電極層の
位置決めが不要となり、所望のトラック対応部の長さを
容易・正確に実現することができるという効果を奏す
る。
【0099】本発明の請求項4記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項3記載の構成に
おいて、上記第一のシールド層および第二のシールド層
が、上記電極層を兼ねている構成である。
【0100】上記の構成によれば、第一のシールド層お
よび第二のシールド層が、磁気抵抗効果素子にセンス電
流を流すための電極層を兼ねているため、シールド型磁
気抵抗効果ヘッドをより簡単な構造とすることができ
る。
【0101】また、第一のシールド層と磁気抵抗効果素
子、および、第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との
絶縁をとる必要がないため、ギャップ長(第一のシール
ド層と第二のシールド層との間隔)を短くすることがで
きるという効果を、請求項3記載の構成による効果に加
えて奏する。
【0102】本発明の請求項5記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項4記載の構成に
おいて、第一のシールド層と磁気抵抗効果素子との間、
および、第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との間の
それぞれに非磁性の導電層が設けられている構成であ
る。
【0103】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子に
センス電流を流すための電極を兼ねている第一のシール
ド層および第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との電
気的接続を確実なものとすることができる。
【0104】さらに、上記の導電層は、磁気抵抗効果素
子と、第一のシールド層および第二のシールド層とを磁
気的に分離するスペーサとしての役割をはたすので、磁
気抵抗効果素子と第一のシールド層および第二のシール
ド層とが磁気的に結合することを防ぐことができる。し
たがって、磁気抵抗効果素子の外部磁場に対する感度が
さらに良好となると同時に、その感磁領域が狭くなるこ
とを防ぐことができるという効果を、請求項4記載の構
成による効果に加えて奏する。
【0105】本発明の請求項6記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項1ないし5のい
ずれか一項に記載の構成において、上記磁気抵抗効果素
子がNi−Feを含んでなるスピンバルブ膜であること
を特徴としている。
【0106】上記の構成によれば、感磁性に優れ、ノイ
ズを拾いにくい構造のシールド型磁気抵抗効果ヘッドを
提供することができるという効果を、請求項1ないし5
のいずれか一項に記載の構成による効果に加えて奏す
る。
【0107】本発明の請求項7記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドは、以上のように、請求項1ないし6のい
ずれか一項に記載の構成において、上記磁気抵抗効果素
子の磁区制御層が少なくとも反強磁性体を含んでなる構
成である。
【0108】上記の構成によれば、磁気抵抗効果素子の
上記トラック対応部が媒体の運動方向に対して傾斜して
いる場合、並びに、磁気抵抗効果素子の少なくとも一部
が第一のシールド層および第二のシールド層と隣接して
いる場合でも、十分な磁区制御の効果を得ることができ
るという効果を、請求項1ないし6のいずれか一項に記
載の構成による効果に加えて奏する。
【0109】本発明の請求項8記載のシールド型磁気抵
抗効果ヘッドの製造方法は、以上のように、基体上に第
一のシールド層を形成する工程と、上記第一のシールド
層上に土台層を形成する工程と、上記土台層をテーパ形
状に加工するためのエッチングマスクを形成する工程
と、上記エッチングマスクを用いて土台層をテーパ形状
にエッチング加工する工程と、上記エッチングマスクを
剥離することなく、少なくとも土台層のテーパ面上に磁
気抵抗効果素子を形成する工程と、上記エッチングマス
クを剥離する工程と、第二のシールド層を形成する工程
とを含む方法である。
【0110】上記の方法によれば、高記録密度に対応し
た狭トラック幅および狭ギャップ長を有するシールド型
磁気抵抗効果ヘッドを容易かつ正確に提供することが可
能であり、シールド型磁気抵抗効果ヘッドの製造歩留り
を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるシールド型磁気
抵抗効果ヘッドの媒体対向面近傍を、該媒体対向面と平
行な面で切断した概略の断面図である。
【図2】図1に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す一断面図であり、基板上に第一の絶縁層お
よび導電層までが形成された状態を示している。
【図3】図1に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す他の断面図であり、磁気抵抗効果素子およ
び第二の絶縁層までが形成された状態を示している。
【図4】図1に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す概略図であり、磁気抵抗効果素子のストラ
イプ幅方向の加工段階を示している。
【図5】図1に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示すさらに他の断面図であり、上部シールド層
までが形成された状態を示している。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかるシールド型磁
気抵抗効果ヘッドの媒体対向面近傍を、該媒体対向面と
平行な面で切断した概略の断面図である。
【図7】図6に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す一断面図であり、基板上に第一の絶縁層お
よび導電層までが形成された状態を示している。
【図8】図6に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す他の断面図であり、磁気抵抗効果素子およ
び第二の絶縁層までが形成された状態を示している。
【図9】図6に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製
造工程を示す概略図であり、磁気抵抗効果素子のストラ
イプ幅方向の加工段階を示している。
【図10】図6に示すシールド型磁気抵抗効果ヘッドの
製造工程を示すさらに他の断面図であり、上部シールド
層までが形成された状態を示している。
【図11】従来のシールド型磁気抵抗効果ヘッドの媒体
対向面近傍を、該媒体対向面と平行な面で切断した概略
の断面図である。
【図12】従来の、他のシールド型磁気抵抗効果ヘッド
の媒体対向面近傍を、該媒体対向面と平行な面で切断し
た概略の断面図である。
【図13】従来の、さらに他のシールド型磁気抵抗効果
ヘッドの媒体対向面近傍を、該媒体対向面と平行な面で
切断した概略の断面図である。
【符号の説明】
11 基板(基体) 13 下部シールド層(第一のシールド層、および、
電極層を兼ねる) 14 第一の絶縁層(土台層) 15 導電層 16 磁気抵抗効果素子 18 上部シールド層(第二のシールド層、および、
電極層を兼ねる) 19 エッチングマスク 31 導電層 32 第一の絶縁層(土台層) 33 磁気抵抗効果素子 35 導電層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに絶縁された第一のシールド層と第二
    のシールド層とが基体上に積層され、かつ、上記2つの
    シールド層間に配された磁気抵抗効果素子を備え、該磁
    気抵抗効果素子に磁気バイアスが印加されることにより
    該素子の抵抗が変化する現象を利用したシールド型磁気
    抵抗効果ヘッドにおいて、 さらに、第一のシールド層および第二のシールド層に対
    して所定の角度傾斜した傾斜面を有する土台層を上記2
    つのシールド層間に有し、 上記傾斜面に沿って、上記磁気抵抗効果素子のトラック
    対応部が形成されていることを特徴とするシールド型磁
    気抵抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】上記傾斜面と、第一のシールド層および第
    二のシールド層とのなす角の大きさが10°以上70°
    以下であることを特徴とする請求項1記載のシールド型
    磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】上記土台層が、磁気抵抗効果素子にセンス
    電流を流すための上下の電極層で挟まれており、 上記電極層がそれぞれ、土台層の傾斜面上に形成された
    磁気抵抗効果素子と、該傾斜面の両端部で電気的に接続
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    シールド型磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 【請求項4】上記第一のシールド層および第二のシール
    ド層が、上記電極層を兼ねていることを特徴とする請求
    項3記載のシールド型磁気抵抗効果ヘッド。
  5. 【請求項5】第一のシールド層と磁気抵抗効果素子との
    間、および、第二のシールド層と磁気抵抗効果素子との
    間のそれぞれに非磁性の導電層が設けられていることを
    特徴とする請求項4記載のシールド型磁気抵抗効果ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】上記磁気抵抗効果素子がNi−Feを含ん
    でなるスピンバルブ膜であることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか一項に記載のシールド型磁気抵抗効
    果ヘッド。
  7. 【請求項7】上記磁気抵抗効果素子の磁区制御層が少な
    くとも反強磁性体を含んでなることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか一項に記載のシールド型磁気抵抗
    効果ヘッド。
  8. 【請求項8】基体上に第一のシールド層を形成する工程
    と、 上記第一のシールド層上に土台層を形成する工程と、 上記土台層をテーパ形状に加工するためのエッチングマ
    スクを形成する工程と、 上記エッチングマスクを用いて土台層をテーパ形状にエ
    ッチング加工する工程と、 上記エッチングマスクを剥離することなく、少なくとも
    土台層のテーパ面上に磁気抵抗効果素子を形成する工程
    と、 上記エッチングマスクを剥離する工程と、 第二のシールド層を形成する工程とを含むことを特徴と
    するシールド型磁気抵抗効果ヘッドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6765767B2 (en) * 2000-11-15 2004-07-20 Seagate Technology Llc Magnetoresistive head on a side wall for increased recording densities

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