JP2000294665A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

電子部品およびその製造方法

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JP2000294665A
JP2000294665A JP11100968A JP10096899A JP2000294665A JP 2000294665 A JP2000294665 A JP 2000294665A JP 11100968 A JP11100968 A JP 11100968A JP 10096899 A JP10096899 A JP 10096899A JP 2000294665 A JP2000294665 A JP 2000294665A
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projection
welding
metal
lid
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JP11100968A
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Yoshiaki Tanaka
嘉明 田中
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Citizen Watch Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の蓋材を金属容器本体にプロジェクショ
ン溶接することにより封入してなる小型、薄型の電子部
品において、溶接の際の封止ガラスのクラックの発生お
よびスパークによる溶接屑の素子への付着を防止するこ
とを課題とする。 【解決手段】 ガラス7で封止されたリード線6を備
え、水晶片2を収納した箱型の金属容器本体3へ金属製
蓋材8をプロジェクション溶接することにより封入して
なる電子部品1において、前記金属製蓋材8の周縁部に
金属薄板を絞り加工することにより形成した連なったプ
ロジェクション8aを形成すると共に、該プロジェクシ
ョン8aの内側に立ち下がり部8b1をも形成し、溶接
の際発生するスパークによる溶接屑の進入を阻止するよ
う構成し、且つ交流溶接電源を用いて溶接することとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この本発明は薄型のICカー
ド等に内蔵するための電子部品に関し、特に、箱形の金
属製容器に水晶片等の素子が封入されてなる小型薄型の
電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカード等の小型化、薄型化が
要求される製品の需要が高まり、それに対し内蔵される
電子部品の小型化、薄型化が要望されている。このよう
な電子部品として、ICカード内に内蔵される電子回路
に対する基準周波数を取り出すための水晶振動子があ
る。
【0003】図10はかかる従来のICカード用の水晶
振動子である電子部品の構造を示す図であり、電子部品
101は、金属製の容器本体103内に水晶片102を
位置決め支持し、外部と導通する一対のリード106を
容器本体103のリード導出孔105に挿通してからガ
ラス107で封止して容器本体103から導出させ、リ
ード106に水晶振動片102を図示しない導電性接着
剤で固着後、容器本体103の蓋受部103aに金属製
の金属製蓋材108を嵌合し、真空中でその周縁をプロ
ジェクション溶接(突き合わせ抵抗溶接)して密閉状態
としたものである。
【0004】このような従来の電子部品においては、金
属製蓋材108の周縁を加圧しながら通電して金属製蓋
材108および容器本体103の金属を溶融させて蓋受
部103aに接合させるとき、この機械的加圧と加熱に
よるショックが蓋受部103a直下の封止用のガラス1
07に直接伝わり、ガラス107にクラックを生じさせ
易かった。特に薄型になると一層クラックが生じ易くな
る。
【0005】そこで、このような問題を回避するべく、
改良された電子部品が特開平3ー172009号公報に
開示されている。図11はこの改良された電子部品の構
造を示す図である。この電子部品101においては、容
器本体103の蓋受部103a直下にリード挿通孔11
5を設け、容器本体103の蓋受部103aの直下から
外側にずれたところに、前記リード挿通孔115に接続
して外部に開口するリード導出孔105がリード挿通孔
115と同軸に設けられている。リード挿通孔115の
内径はリード導出孔105よりも径小となっている。リ
ード106を封止するガラス107はリード挿通孔11
5を除くリード導出孔105にだけ充填されリード10
6を封止している。他の構造については図10に示した
電子部品と同様である。
【0006】又、図11に示す改良された電子部品にお
いては、蓋材108と蓋受部103aとを接合一体化す
るプロジェクション溶接が行われることも同様である。
このとき、前記加圧による機械的衝撃や、発熱によるシ
ョックが蓋受部103a直下のリード挿通孔115には
伝わるが、蓋受部103a直下から外側に離れたリード
導出孔105の部分には伝わり難くなる。一方、リード
106を封止するガラス107は前記のようにリード導
出孔105にのみ充填され、リード挿通孔115には充
填されていないので、ガラス107にクラックが生じる
という不具合の心配がなくなるという旨が同号公報に記
載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
開示された、改良型の電子部品においても、次に述べる
問題点あった。すなわち、容器の薄型化が進んでくる
と、実際には上記のリード導出孔105とリード挿入孔
115を十分な段差をもって形成することが加工上困難
となり、また形成できたとしても、段差を大きくとるこ
とができないので、ガラス107をリード導出孔の範囲
のみに封着することは困難となり、リード挿入孔115
の範囲にもはみだして形成され、このためにクラックを
生じやすくなる。また、容器の平面寸法の小型化が進ん
でくると、リード挿入孔115の長さは長くとれず、リ
ード導出孔105が蓋受部103aに接近し、リード導
出孔105に封着されたガラス107には溶接の際の機
械的衝撃や、発熱によるショックが伝わり易くなり、こ
のためにクラックが生じ易くなる。
【0008】次に、一般に図11に示すような構造の電
子部品においては、溶接時の加圧力及び電流値は封着さ
れたガラスへの影響が大であり、これらの加圧力や電流
値が適切に低減されていない状態では、封止部分の構造
に上記の改良がなされていても、溶接の際のガラスのク
ラックを避けることは実際上困難である。これは、加圧
力も熱も、本来、局在性に乏しく、当初限られた部分に
加えられても、その応力等は全体に拡散する傾向があ
り、封着されたガラス107が蓋受部103aからある
程度離れていても加圧力および熱による応力はかなりガ
ラス107に伝わる。従って、加圧力や熱を低減する何
等かの手段が必要となる。ところが、前記公報には前記
加圧力や電流値の低減のための記述がなく、このままで
は、改良の目的が達成されにくい傾向にある。
【0009】また、溶接時には必ずスパークによる溶接
屑が発生し、それが水晶片102に付着することによ
り、周波数が低下する等、特性上問題となるが、前記公
報にはその対策が記載されていない。
【0010】本発明は特にICカード等に搭載される水
晶振動子等の電子部品であって、ガラス封止されたリー
ド線を備えた箱型の金属容器内に収納された素子を、金
属の蓋材を金属容器本体にプロジェクション溶接するこ
とにより封入してなる小型、薄型の電子部品において、
上記したような溶接の際の封止ガラスのクラックの発生
およびスパークによる溶接屑の素子への付着を防止する
ことを解決しようとすることを課題とするものである。
【0011】そして、本発明はかかる課題を解決し、極
めて小型、薄型の形状においても信頼性の高い前記電子
部品を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにその第1の手段として本発明は、箱型の金属製容器
本体内に収納された素子を金属製蓋体にて封入して成る
電子部品において、前記金属製蓋体にはその周縁部に連
なって形成されるプロジェクションを有し、該プロジェ
クションの内側に溶接屑の進入を阻止する屈曲したよう
な立ち下がり部を備えていることを特徴とする。
【0013】上記の課題を解決するためにその第2の手
段として本発明は、前記第1の手段において、前記金属
製蓋体は、厚さが0.1mm〜0.05mmの薄板で形
成されており、前記プロジェクションは絞り加工にて形
成されていることを特徴とする。
【0014】上記の課題を解決するためにその第3の手
段として本発明は、箱型の金属製容器本体内に収納され
た素子を金属製蓋体にて封入して成る電子部品におい
て、前記金属製容器本体内にはその周縁部に連なって形
成されるプロジェクションを有し、該プロジェクション
の少なくとも内側に逃げ溝を備えていることを特徴とす
る。
【0015】上記の課題を解決するためにその第4の手
段として本発明は、前記第3の手段において、前記プロ
ジェクションの断面は逆V字形であって、その頂角は6
0〜90度であり、前記逃げ溝の断面はV又はU字形で
あって、前記逃げ溝の深さは前記プロジェクションの高
さの0.4〜0.5倍であることを特徴とする。
【0016】上記の課題を解決するためにその第5の手
段として本発明は、前記第1乃至第4の手段のいずれか
において、前記箱型の金属製容器本体内にはガラス封止
されたリード線を備えていることを特徴とする。
【0017】上記の課題を解決するためにその第6の手
段として本発明は、箱型の金属製容器本体内に収納され
た素子を金属製蓋体にて封入して成る電子部品の製造方
法において、前記金属製蓋体又は金属製容器本体の周縁
部に連なって形成されるプロジェクションを形成すると
共に、該プロジェクションの内側に溶接屑の進入を阻止
する屈曲状の立ち下げ部又は逃げ溝を形成し、溶接電源
として交流溶接電源を用いることを特徴とする。
【0018】上記の課題を解決するためにその第7の手
段として本発明は、前記第6の手段による製造方法にお
いて、前記金属製容器本体は、コバール又は42ニッケ
ルアロイ等の金属粉末を射出成形して形成することを特
徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
第1の実施の形態について説明する。図1は本実施の形
態に係る電子部品の構造を示す分解斜視図である。図1
に示すように、電子部品1は素子として矩形AT板の水
晶片2が用いられている。3は上部が開口した金属より
なる箱型の容器本体であり、4はその内部の底部の隅の
うち、長手方向の一方の壁部に接する部分に設けられた
水晶片2の位置決め用の段部である。水晶片2は段部4
上に図示しない非導電性接着剤により固定され、位置決
めされる。
【0020】5は段部4と反対側の壁部に設けられたリ
ード導出孔である。6は図示しない導電性接着剤により
水晶片2の図示しない電極に接続され、リード導出孔5
を通って容器外部へ突出するリードである。リード6は
容器外において曲げられ、電子部品1の表面実装を容易
としている。7はリード6とリード導出孔5の間を絶縁
し封止する封止ガラスである。3bは容器本体の内側の
底部に設けられたリード6の逃げ部である。8は金属製
の蓋材であり、水晶片2を容器本体3内に収納、支持し
た後、後述するプロジェクション溶接により容器本体3
の上端面3aに接合されるものである。
【0021】図2は図1に示す電子部品において蓋材の
プロジェクション溶接の方法を示す断面図であり、図3
は図2のA部の拡大図である。図2および図3に示すよ
うに、蓋材8は金属の薄板がその周縁部において連なっ
た凹凸をなすように絞り加工により成形され、外側には
断面が略Vの字状の連なったプロジェクション8aが、
その内側には立ち下がり部8b1が形成されこの立ち下
がり部8b1に連なる容器本体3の上端面3aから若干
内部に入り込む沈み部8bがそれぞれ形成されている。
【0022】図3に示すように、蓋材8は沈み部8bが
若干の隙間をもって容器本体3と嵌合することにより位
置出しがされ、プロジェクション8aの先端は、不可避
な加工誤差により部分的には接触しない部分が出るもの
の、容器本体3の上端面3aに接触しており、沈み部8
bの外周部の立ち下がり部8b1は上端面3aの内側の
コーナー部と僅かの隙間をおいて近接するか、または軽
く接触している。
【0023】この状態において、真空状態の下で図示し
ない交流溶接電源を用い、下電極12を容器本体3の下
面に当て、上電極である溶接ヘッド9を蓋材8の周縁部
の上面に当てて、矢印のように加圧すると共に、蓋材8
と容器本体3に溶接電流を流し、プロジェクション8a
の先端を容器本体3の上端面3aにプロジェクション溶
接することにより、容器本体3に蓋材を接合、被着し、
容器本体3の封止を行う。ここで、溶接ヘッド9により
蓋材8の周縁部を加圧する際には、小さな加圧力によ
り、プロジェクション8aの先端の連なりのすべての部
分において容器本体3の上端面3aに実質的に接触する
ことができる。
【0024】小さな加圧力とすることができるのは、図
10又は図11に示した蓋材のような平板状のものと異
なり、本例の場合は、蓋材8が厚さが略0.1mm〜
0.05mmの金属の薄板の絞り加工により形成され
て、全体に変型しやすい構造となっているので、プロジ
ェクション8a部の高さに多少の誤差があっても、小さ
な加圧力(従来の20%程度の加圧力)により、容易に
容器本体3の上端面3aになじませ、密着させることが
できるからである。このように、溶接の際、密着のため
に必要な加圧力を、従来よりも効果的に低減することが
できる。
【0025】次に、このように密着した状態で溶接電流
を流す。図4は本発明および従来例における溶接電流の
時間的変化の状態を示すタイムチャートである。図4に
おいて、横軸は時間tを、縦軸は電流値Iを示し、曲線
IAは本発明に使用するコンデンサータイプではない交
流溶接電源により厳密に波形制御された溶接電流の波形
を示すグラフであり、曲線IBは図10又は図11に示
すような従来の電子部品の溶接に使用されてきたコンデ
ンサータイプの直流電源による溶接電流の波形を示すグ
ラフである。
【0026】図4に示すようにIAはIBに比較しピー
ク電流値が低いが、立ち上がり時間および通電時間が長
くなっている。本実施例の場合の溶接電流IAの立ち上
がり時間は略0.1秒以上になるように制御され、従来
の溶接電流IBの立ち上がり時間よりも大幅に長くなっ
ている。このような平坦化された溶接電流IAの特性に
より、溶接電流IAに伴う発熱は時間的に平坦化され、
発熱が周囲に熱伝導により伝達される場合の熱勾配が従
来よりも低減され、これに伴う熱応力も従来よりも効果
的に低減される。
【0027】本実施例の電子部品の容器の寸法は封止ガ
ラス7を含む封止部の構造が単純であるので、例えば、
略6mm×3.5mm×0.8mmと極めて小型、薄型
に形成することができる。そしてこの場合、従来の電子
部品と同様に溶接の際の、機械的な加圧力に基づく応力
および、溶接電流による発熱に基づく熱応力がリード導
通孔5に設けた封止ガラス7に伝わるが、上記のように
機械的な加圧力自体が従来よりも効果的に低減されてい
るので、封止ガラスに伝わる機械的応力も従来よりも低
減され、溶接電流の発熱に起因する熱応力自体も上記の
理由により従来よりも効果的に低減されて封止ガラス7
に伝わるので、封止ガラス7にクラックが発生すること
は防止される。
【0028】次に、本実施例の電子部品においても、プ
ロジェクション8aの先端を容器本体3の上端面3aに
プロジェクション溶接する際には、従来と同様にスパー
クによる溶接屑10が発生し飛び散るが、図3に示すよ
うに、蓋材8の沈み部8bの外周部の立ち下がり部8b
1が上端面3aの内側のコーナー部と僅かの隙間をおい
て近接するか、または軽く接触しているので、溶接屑1
0は沈み部8bの立ち下がり部8b1により効果的に阻
止されて、容器本体3の内部に入りこむことはできず、
従来のように溶接屑10が水晶片2に付着することを回
避することができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図5は本実施の形態に係る電子部品
21の構造を示す分解斜視図である。図5において、図
1の場合と対応する構成部材には同一の符号を付してあ
る。図6は容器本体23に設けられた後述するプロジェ
クションの近傍の断面図であり、図6(a)は図5のA
ーA断面図、図6(b)は図5のBーB断面図である。
図5及び図6において、23dは容器本体23の上端面
23aに設けられた断面が逆V字形の凸壁をなす連なっ
たプロジェクションであり、23f、23gはそれぞれ
プロジェクション23dの外側および内側に隣接して上
端面23aに設けられた断面V字形の連なった逃げ溝で
ある。
【0030】ここで、本実施の形態においては封止用の
ガラス7を有する壁部においては図6(a)に示すよう
に、プロジェクション23dの断面の頂角は略60度〜
90度に設定され、逃げ溝23f、23gの底部におい
て側面のなす角は略120度に設定され、逃げ溝23
f、23gの深さはプロジェクション23dの高さの略
0.4倍に設定されているいる。
【0031】そして封止用のガラス7を有しない壁部に
おいては図6(b)に示すように、プロジェクション2
3dの断面の頂角は同様に略60度〜90度に設定され
ているが、逃げ溝23f、23gの底部において側面の
なす角は略90度に設定され、逃げ溝23f、23gの
深さはプロジェクション3dの高さの略0.5倍に設定
されている。
【0032】本実施の形態における容器本体23はプロ
ジェクション23d、逃げ溝23f、23gも含めて一
体として、コバールまたは42ニッケルアロイ等の金属
粉末とバインダーからなる素材を射出成型して製作され
る。28は蓋材であり、従来と同様の金属の平板よりな
る。他の部分については図1に示した電子部品と同様で
ある。
【0033】図7は前記のプロジェクション23d上に
蓋材28が載置されてプロジェクション溶接がなされる
状態を示す断面図であり、図8は図7のC部の拡大図で
ある。図9は図8に対応する部分の最終形状を示す断面
図である。図7に示すように、本実施の形態に係る電子
部品21においては、図1に示した電子部品の場合と同
様にして、水晶片2を容器本体23内に取り付けた後、
平板状の蓋材28を容器本体23のプロジェクション2
3dの上に載置して加圧し、プロジェクション溶接を行
う。溶接電流を流す前にプロジェクション23dの全周
が蓋材28と当たらなければならないが、このために必
要な加圧力については、射出成型したプロジェクション
23dは精度がよく、軟らかいのに加え、逃げ溝23
f、23gの存在により、プロジェクションの剛性が更
に低減するので、必要な加圧力は大幅に低減し、従来の
20%程度になる。
【0034】次に、図1の電子部品の場合と同様にし
て、電流を流してプロジェクションと蓋材との溶接を行
う。この際、プロジェクション23d及び逃げ溝23
f、23gの効果によりプロジェクション23dと蓋材
28の密着性が良い状態で溶接が行われるので、溶接電
流のピーク電流値を従来より大幅に低減しても良好な接
合をすることができる。従って、図1に示した電子部品
の場合と同様に、交流式の溶接電源を用いて図4のIA
に示したのと同様の波形の溶接電流を流すことによりプ
ロジェクション溶接を行うことができる。
【0035】本実施の形態に係る電子部品の容器の寸法
は封止ガラス7を含む封止部の構造が単純化できるの
で、図1に示した電子部品の場合と同様に極めて小型、
薄型に形成することができるが、この場合においても、
上記のように、加圧力および溶接電流を大幅に低減した
状態で溶接ができるので、封止ガラスに伝わる機械的応
力および熱応力自体が従来よりも効果的に低減されて封
止ガラス7に伝わるので、封止ガラス7にクラックが発
生することは防止される。
【0036】本例においては、上記の溶接の際、接合部
から溢れ出た溶融金属11は、図8に示すように前記逃
げ溝23f、23gに流れ込み、ここで安定して保持さ
れる。そして最終的には図9に示すように、プロジェク
ション23dの部分は容器本体23の上端面23aと略
同じ面位置となるまで押しつぶされて逃げ溝23f、2
3gの部分に広がった状態となり、金属よりなる蓋材2
8は容器本体23に広い溶接面積をもって、確実に接続
される。そして、図8および図9に示すように、プロジ
ェクション23dが押しつぶされるのに従って、溶接す
る際発生するスパークによる溶接屑10も大部分が逃げ
溝23f、23gに入り込み、前記溶融金属11と同体
となる。よって、容器本体23内部に飛び散る溶接屑は
従来よりも大幅に低減し、水晶片2への溶接屑の付着は
実質的に防止される。
【0037】以上に説明した本発明の実施の形態に係る
電子部品においては、容器内に収納支持されて封入され
る素子がAT板水晶片である場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、封入される素子が音叉型やその
他の水晶片であっても同様の効果を有し、又はメカフィ
ルタその他の種類の受動素子、能動素子であっても、気
密封止が必要とされる素子に対し同様の効果を有する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、I
Cカード等に搭載される水晶振動子等の電子部品であっ
て、ガラス封止されたリード線を備えた箱型の金属容器
内に収納された素子を金属製蓋材を金属容器本体に電気
溶接することにより封入してなる小型、薄型の電子部品
において、溶接の際の封止ガラスのクラックの発生およ
びスパークによる溶接屑の素子への付着を防止し、製品
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一つである水晶片を封入
してなる電子部品の構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す電子部品の蓋材をプロジェクション
溶接により接合する方法を示す断面図である。
【図3】図2におけるA部の拡大図である。
【図4】電子部品の蓋材のプロジェクション溶接の溶接
電流の波形を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の一つである水晶片を
封入してなる電子部品の構造を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示す電子部品の容器本体のプロジェクシ
ョンの近傍の構造を示す断面図である。
【図7】図5に示す電子部品の蓋材をプロジェクション
溶接により接合する方法を示す断面図である。
【図8】図7におけるC部の拡大図である。
【図9】図8に相当する部分の最終形状を示す断面図で
ある。
【図10】水晶片を封入してなる従来の電子部品の構造
を示す断面図である。
【図11】水晶片を封入してなる従来の電子部品の構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1、21 電子部品 2 水晶片 3、23 容器本体 3a、23a 上端面 8a、23dプロジェクション 23f、23g 逃げ溝 5 リード導出孔 6 リード線 7 封止ガラス 8、28 蓋材 10 溶接屑 11 溶融金属

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱型の金属製容器本体内に収納された素
    子を金属製蓋体にて封入して成る電子部品において、前
    記金属製蓋体にはその周縁部に連なって形成されるプロ
    ジェクションを有し、該プロジェクションの内側に溶接
    屑の進入を阻止する立ち下がり部を備えていることを特
    徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記金属製蓋体は、厚さが0.1mm〜
    0.05mmの薄板で形成されており、前記プロジェク
    ションは絞り加工にて形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 箱型の金属製容器本体内に収納された素
    子を金属製蓋体にて封入して成る電子部品において、前
    記金属製容器本体内にはその周縁部に連なって形成され
    るプロジェクションを有し、該プロジェクションの少な
    くとも内側に逃げ溝を備えていることを特徴とする電子
    部品。
  4. 【請求項4】 前記プロジェクションの断面は逆V字形
    であって、その頂角は60〜90度であり、前記逃げ溝
    の断面はV又はU字形であって、前記逃げ溝の深さは前
    記プロジェクションの高さの0.4〜0.5倍であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 前記箱型の金属製容器本体内にはガラス
    封止されたリード線を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 箱型の金属製容器本体内に収納された素
    子を金属製蓋体にて封入して成る電子部品の製造方法に
    おいて、前記金属製蓋体又は金属製容器本体の周縁部に
    連なってプロジェクションを形成すると共に、該プロジ
    ェクションの内側に溶接屑の進入を阻止する立ち下げ部
    又は逃げ溝を形成し、溶接電源として交流溶接電源を用
    いることを特徴とする電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属製容器本体は、コバール又は4
    2ニッケルアロイ等の金属粉末を射出成形して形成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子部品の製造方
    法。
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