JP2000294810A - フォトコンダクタ - Google Patents
フォトコンダクタInfo
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Abstract
or)に関し、特に高感度化と高速応答化とを実現したM
SM(Metal-Semiconductor-Metal)フォトコンダクタ
を提供する。 【解決手段】 MSMフォトコンダクタは、半導体基板
10と、半導体基板10の上に所定の波長の光が照射さ
れた場合に導電率が増加する光伝導半導体薄膜層20
と、光伝導半導体薄膜層20の上に形成されて互いに所
定の間隔を隔てて近接し、かつ、前記光を透過させる第
一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31とを備え
る。
Description
(Photo conductor)に関し、特に高感度化と高速応答
化とを実現したMSM(Metal-Semiconductor-Metal)
フォトコンダクタに関する。
の一つであるMSMフォトコンダクタは、その低容量
性、及び、光伝導効果(Photo conductive effect)に
よる数百GHzの高速応答性に特徴を有する。そのた
め、近年、MSMフォトコンダクタは超高速光半導体デ
バイスとして注目を集めている。
である。フォトコンダクタの一つである従来のMSMフ
ォトコンダクタは、半導体基板10と光伝導半導体薄膜
層20と第一及び第二の電極50、51とを備える。半
導体基板10は、半絶縁性半導体材料で形成される。光
伝導半導体薄膜層20は、高抵抗半導体材料を用いて半
導体基板10の表面に成長させる。第一及び第二の電極
50、51は、金属を薄膜状にして光伝導半導体薄膜層
20の上にそれぞれ蒸着し、所定の間隔を隔てて互いに
近接させる。
させて光を光伝導半導体薄膜層20に照射すると、光伝
導半導体薄膜層20において光励起により自由キャリア
が生じる。自由キャリアが生じると光伝導半導体薄膜層
20の抵抗は低下し、第一及び第二の電極50、51に
電圧を加えると光伝導半導体薄膜層20を介して電流が
流れる(光伝導効果)。
である。第一及び第二の電極50、51はぞれぞれ互い
に近接する電極近接部52a、52bを有する。電極近
接部52a、52bの構造としては櫛型構造が用いられ
る。櫛型構造が用いられるのは、電極同士を広い幅にわ
たり近接させて電界を多く生じさせるためであり、ま
た、光伝導半導体薄膜層20の受光量を多くするためで
ある。照射光は、電極近接部52a、52bを全て覆う
ように照射される。電極近接部52a、52bは、対向
方向へ延びる複数の突片をそれぞれ有する。
のうち光伝導半導体薄膜層20へ入力される割合をS、
電極近接部52a、52bの間隔をL、電極近接部52
a、52bの各突片の幅をWとすると、 S=L/(W+L) ・・・式(1) となる。WをLよりも十分に小さくすればSが大きくな
る。MSMフォトコンダクタの導電性を高めるには電極
近接部52a、52bの間隔Lを小さくする。MSMフ
ォトコンダクタの受光量を高めるには照射光の入力割合
Sを大きくする。しかし、間隔Lを小さくしつつ、同時
に入力割合Sを大きくすることは困難である。
0として用いる半導体材料の中には、電極に用いる金属
にオーミック接合させることが困難な材料がある。例え
ば、InGaAs(インジウム・ガリウム・砒素)等の半導体
を光伝導半導体薄膜層20に用いる場合、第一及び第二
の電極50、51との接合界面に電位障壁(ショットキ
ー障壁)が生じてしまう。ショットキー電極を形成した
場合、接触容量によりMSMフォトコンダクタの高速応
答特性が阻害されるという欠点があった。
光量を高めるためには照射光の入力割合Sを大きくする
のが望ましいが、電極近接部52a、52bの各突片の
幅Wと間隔Lとを同時に小さくするのは困難であった。
とのできるフォトコンダクタを提供することを目的とす
る。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の
特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発
明のさらなる有利な具体例を規定する。
に、本発明の第1の形態においては、光が照射されるこ
とにより導電率が増加するフォトコンダクタであって、
所定の波長の光が照射された場合に導電率が増加する光
伝導半導体薄膜層と、前記光伝導半導体薄膜層の上に形
成され、所定の間隔を隔てて互いに近接する第一及び第
二の電極用半導体薄膜層と、前記第一及び第二の電極用
半導体薄膜層の上にそれぞれ形成された第一及び第二の
電極とを備える。
び第二の電極用半導体薄膜層の導電率は、前記光が照射
された場合の前記光伝導半導体薄膜層の導電率より高
く、前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層は、それぞ
れ前記第一及び第二の電極にオーミック接合する。
光伝導半導体薄膜層がInGaAsで生成され、前記第一及び
第二の電極用半導体薄膜層がInPで生成され、前記第一
及び第二の電極が、前記第一及び第二の電極用半導体薄
膜層に接合するAuGe層と、前記AuGe層の上に形成される
Au層とを有する。
第一及び第二の電極用半導体薄膜層が、前記第一及び第
二の電極用半導体薄膜層の断面幅よりも広い幅にわたっ
て互いに近接する近接部をそれぞれ有する。
照射されることにより導電率が増加するフォトコンダク
タであって、所定の波長の光が照射された場合に導電率
が増加する光伝導半導体薄膜層と、前記光伝導半導体薄
膜層の上に形成され、所定の間隔を隔てて互いに近接
し、かつ、前記光を透過させる導体又は半導体で生成さ
れた第一及び第二の電極層とを備える。
第一及び第二の電極層が、半導体で生成された半導体薄
膜層であり、前記第一及び第二の電極層が半導体で生成
された半導体薄膜層であり、前記第一及び第二の電極層
を形成する半導体薄膜層の光吸収端波長が、前記光伝導
半導体薄膜層の光吸収端波長より短い。
第一及び第二の電極層が、InPで生成された半導体薄膜
層であり、かつ、前記光伝導半導体薄膜層がInGaAsで生
成される。
第一及び第二の電極層が、前記第一及び第二の電極層の
断面幅よりも広い幅にわたって互いに近接する近接部を
それぞれ有し、前記第一及び第二の電極層の上にそれぞ
れ形成された第一及び第二の電極とをさらに備える。
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。
Mフォトコンダクタの構造と光伝導効果について以下説
明する。図3は、本実施形態のフォトコンダクタの断面
図である。図に示される通り、本実施形態のフォトコン
ダクタは、半導体基板10と光伝導半導体薄膜層20と
第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31と第一及
び第二の電極40、41とを備えるMSMフォトコンダ
クタである。
層20を成長させる。光伝導半導体薄膜層20の上に
は、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31をぞ
れぞれ成長させる。第一及び第二の電極用半導体薄膜層
30、31は、互いに所定の間隔を隔てて近接させる。
第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31の上には
それぞれ第一及び第二の電極40、41を蒸着させる。
ォトンエネルギーが半導体の禁制帯幅よりも大きければ
その光はその半導体に吸収される。半導体に光が吸収さ
れると光励起により自由キャリアが生じるため、半導体
の抵抗は下がり導電率は増加する(光伝導効果)。本実
施形態のMSMフォトコンダクタにおいては、消光状態
の抵抗(オフ抵抗Roff)は数十MΩcmであるのに
対し、照射状態の抵抗(オン抵抗Ron)は数十Ωcm
以下まで下がる。
子が支配的な場合、 σphoto = σdark+Δσ = e・n・μ+e・Δn・μ = e・μ(n+Δn) ・・・式(2) となる。ここで、σphotoは照射状態の導電率、σdark
は消光状態の導電率、Δσは光照射による導電率の変化
分、eは電子の電荷量、μは電子の移動度、nはキャリ
ア密度、Δnは光励起によるキャリア密度の変化分をそ
れぞれ示す。このように、光励起によりキャリアが生
じ、半導体の導電率が増加する。
cは光の速度、Lは第一及び第二の電極用半導体薄膜層
30、31の間隔、qは電子の電荷量、μは電子の移動
度、τは電子の寿命、Poptは光の入力パワー、ηは
量子効率をそれぞれ示す。量子効率ηは、 η=S・(1−r)・[1−exp(−α・t)] ・・・式(4) となる。ここで、Sは照射した光のうち光伝導半導体薄
膜層20に入力される光の割合、rは光伝導半導体薄膜
層20における光の反射率、tは光伝導半導体薄膜層2
0の薄膜厚をそれぞれ示す。
式(3)及び式(4)より、光のフォトンエネルギーh
νを小さくすること、光の波長λを長波長側に選択する
こと、電子の移動度μと電子の寿命τとを大きくするこ
と、吸収係数αを大きくすること、反射率rを小さくす
ること、半導体薄膜厚tを大きくすること等が挙げられ
る。これらのパラメータは半導体材料が持つ固有の特性
に基づいている。一方、電極構造を最適にすれば、どの
ような光伝導半導体を用いても、MSMフォトコンダク
タの応答性と感度を高めやすい。
形成される。本実施形態における半導体基板10は、半
絶縁性半導体材料としてS.I.(Semi Insulator:半絶縁
性)InP(インジウム・リン)を用いたS.I.InP基板とし
た。半導体基板10は、S.I.GaAs(半絶縁性ガリウム・
砒素)基板等の他の半絶縁性半導体基板とすることもで
きる。
おいてはInGaAs(インジウム・ガリウム・砒素)を用い
る。光伝導半導体薄膜層20を形成する他の半導体材料
としては、Fe(鉄)をドーピングしたFeドープInP、GaA
s、LT-(Low Temprature:低温成長)GaAs、LT-InGaA
s、InGaAsとInAlAs(インジウム・アルミニウム・砒
素)との超格子構造、又は、InGaAsとInAlAsとのMQW
(Multi Quantum Well:多重量子井戸)構造等の超高速
光半導体を用いることもできる。これらの超高速光半導
体は波長1.55μmの長波長帯の光に対して十分に感
度が高く高速に応答する点に特徴があり、近年は光検出
器としてだけではなく、光ファイバ通信送受信器におけ
る光電変換等にも用いられる。
20を成長させるときに、組成の異なる半導体同士を接
合(ヘテロ接合)させることとなる。良好な成長を得る
ためには基板と薄膜層とのそれぞれの格子定数がほぼ一
致する(格子整合する)ことが望ましい。InGaAsはInP
に格子整合する半導体材料であり、本実施形態では、S.
I.InP基板の上にInGaAs薄膜層を成長させている。
31としては、光伝導半導体薄膜層20に格子整合する
半導体材料を用いるのが望ましい。本実施形態では、第
一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31として、In
Pを用いる。InPは光伝導半導体薄膜層20に用いられる
InGaAsと格子整合する。第一及び第二の電極用半導体薄
膜層30、31として用いられるInPは、不純物がドー
ピングされた低抵抗半導体である。光照射時には光伝導
半導体薄膜層20の抵抗が数十Ωcm以下(オン抵抗R
on)まで下がる。光伝導半導体薄膜層20による光伝
導効果を最大に活かすためには第一及び第二の電極用半
導体薄膜層30、31の抵抗は、オン抵抗Ronの値で
ある数10Ωcmよりも十分に小さい値が望ましい。即
ち、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31の導
電率は、光照射時の光伝導半導体薄膜層20の導電率σ
photoより十分に高いことが望ましい。本実施形態にお
けるInPの抵抗は数Ωcmオーダーである。
形態においては、第一及び第二の電極用半導体薄膜層3
0、31にそれぞれ接合するAuGe(金・ゲルマニウム)
層40b、41bと、AuGe層40b、41bの上にそれ
ぞれ形成されるAu(金)層40a、41aとを有する。
AuGeは、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31
に用いられるInPにオーミック接合させることができ
る。従って、第一の電極40及び第二の電極用半導体薄
膜層31、並びに、第二の電極41及び第二の電極用半
導体薄膜層31は、それぞれオーミック電極を形成す
る。
20としてInGaAs等のオーミック電極を形成させること
が困難な半導体材料を用いた場合であっても、光伝導半
導体薄膜層20の上にさらに他の半導体で薄膜層を形成
させてその上に電極を形成させる構成とすることによ
り、オーミック電極を形成させることができる。
と、光励起によりキャリアが生じて光伝導半導体薄膜層
20の導電率が増加する。第一及び第二の電極40、4
1に電圧を加えると、第一の電極40と第二の電極41
の間を、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31
と光伝導半導体薄膜層20とを介して電流が流れる。第
一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31は低抵抗半
導体であり、かつ、第一の電極40及び第二の電極用半
導体薄膜層31、並びに、第二の電極41及び第二の電
極用半導体薄膜層31は、それぞれオーミック接合す
る。従って、第一及び第二の電極40、41と光伝導半
導体薄膜層20との間に電位障壁は形成されず、MSM
フォトコンダクタの高速応答特性が阻害されない。
び第二の電極用半導体薄膜層30、31の光吸収特性を
示す。光伝導半導体薄膜層20に照射する光について以
下説明する。半導体は、その禁制帯幅より大きいフォト
ンエネルギーを持つ光を吸収する(光吸収特性)。言い
換えれば、半導体は、所定の波長(吸収端波長)以下の
波長を有する光を吸収する。光のフォトンエネルギーを
hυ(hはプランク定数、υは光の振動数)[eV]と
し、光の波長をλ[μm]とすると、hυ=hc/λ=
1.24/λの関係となる(cは光の速度)。半導体の
禁制帯幅をEg[eV]とし、半導体の吸収端波長をλ
g[μm]とすると、Eg=1.24/λgとなる。そ
して、半導体に吸収される光とその半導体の間には、h
υ>Eg、λ≦λgの関係が成り立つ。吸収端波長より
長い波長の光は半導体に吸収されず透過する。
より異なる。光伝導半導体薄膜層20に用いる半導体材
料の吸収端波長をλgpc[μm]とし、第一及び第二
の電極用半導体薄膜層30、31に用いる半導体材料の
吸収端波長をλgohmic[μm]とする。例えば、
λgohmicがλgpcよりも短い場合、λgoh
micより長くλgpcより短い波長を有する照射光は
第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31を透過し
て光伝導半導体薄膜層20に吸収される。このとき、第
一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31は光に対し
て透明な窓に相当する。
用半導体薄膜層30、31を透過させて光伝導半導体薄
膜層20に吸収させるためには、光伝導半導体薄膜層2
0としてλ以上の波長に吸収端がある半導体材料を選択
し、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31とし
てλ未満に吸収端がある半導体材料を選択する。即ち、
波長λ[μm]の光を第一及び第二の電極用半導体薄膜
層30、31を透過させて光伝導半導体薄膜層20だけ
に吸収させるためには、光伝導半導体薄膜層20として
1.24/λ未満の禁制帯幅を有する半導体材料を選択
し、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31とし
て1.24/λ以上の禁制帯幅を有する半導体材料を選
択する。
λ[μm]を表し、縦軸が吸収係数α[cm−1]を表
す。吸収係数αは、光が半導体中を進行しながら吸収に
より減衰していく割合を示す。光の強度をGとすると、
α=(−1/G)・(dG/dt)となる。
が半導体の吸収端波長よりわずかに短いときは吸収係数
αは低いが(基礎吸収)、波長λが短くなるにつれて吸
収係数αが急激に大きくなる。半導体の受光効率を高め
るためには、吸収特性αが最も大きくなる波長、即ち吸
収端波長よりも少し短い波長の光を照射するのがよい。
吸収特性を示し、図4(b)は第一及び第二の電極用半
導体薄膜層30、31の光吸収特性を示す。本実施形態
においては、光伝導半導体薄膜層20にInGaAsが用いら
れ、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31にIn
Pが用いられる。光伝導半導体薄膜層20の吸収端波長
をλgpcとし、第一及び第二の電極用半導体薄膜層3
0、31の吸収端波長をλgohmicとすると、λg
ohmic<λgpcとなる。例えば、光伝導半導体薄
膜層20の吸収端波長λgpcが1.55μmより長
く、第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31の吸
収端波長λgohmicが1.55μmより短い場合、
波長λi=1.55μmの照射光は、第一及び第二の電
極用半導体薄膜層30、31を透過して光伝導半導体薄
膜層20に吸収される。
体薄膜層30、31を透過して光伝導半導体薄膜層20
に吸収される場合、第一及び第二の電極用半導体薄膜層
30、31の上から照射した波長λiの光は、ほぼ全て
光伝導半導体薄膜層20に入力される。従って、光の照
射量に対する光伝導半導体薄膜層20の受光量の割合が
高くなり、MSMフォトコンダクタの感度を高められ
る。
0に用いられるInGaAsは、波長1.55μmの光に対し
て感度が高い。一方、第一及び第二の電極用半導体薄膜
層30、31に用いられるInPは、波長1.55μmの
光を透過させる。従って、本実施形態のMSMフォトコ
ンダクタは、波長1.55μmの光が利用される光ファ
イバ通信における光電変換等に適する。
クタの平面図である。図に示される通り、本実施形態に
おける第一及び第二の電極用半導体薄膜層30、31の
構造として、櫛型構造が用いられる。櫛型構造とは、第
一の電極用半導体薄膜層30と第二の電極用半導体薄膜
層31とが対向する櫛状の突片をそれぞれ有し、各突片
同士が互い違いに形成される構造である。櫛型構造を用
いると、第一の電極用半導体薄膜層30が第二の電極用
半導体薄膜層31に近接する面の幅がそれぞれの断面幅
Wsよりも広くなる。これにより、第一の電極用半導体
薄膜層30と第二の電極用半導体薄膜層31との間に生
じる電界が多く生ずる。
31は、互いに近接する部分においてそれぞれ近接部3
2a、32bを有する。近接部32a、32bは、互い
に対向する方向に延びる複数の突片を含む。近接部32
aの各突片は、近接部32bの各突片に所定の間隔Lで
近接し、互い違いに形成される。近接部32a、32b
の各突片の幅Wは数μmである。近接部32aは近接部
32bに対し、第一及び第二の電極用半導体薄膜層3
0、31の断面幅Wsよりも広い幅にわたって互いに近
接する。各突片の長さ(交差長)は、長いほど電界が多
く生ずる。
り、近接部32aと近接部32bとの間隔Lの2乗に比
例するため、間隔Lが小さいほどオン抵抗は低くなる。
間隔Lは数μmオーダー、又は、1μm以下が望まし
い。
31の光吸収端波長が光伝導半導体薄膜層20の光吸収
端波長よりも短い場合、照射された光のほぼ全てが第一
及び第二の電極用半導体薄膜層30、31を透過し光伝
導半導体薄膜層20に吸収される。即ち、照射された光
は、第一の電極用半導体薄膜層30と第二の電極用半導
体薄膜層31との間隔Lの部分だけでなく、近接部32
a、32bに含まれる各突片の幅Wの部分も透過する。
型構造にして第一の電極用半導体薄膜層30が第二の電
極用半導体薄膜層31に近接し対向する面の幅を広くし
たことにより、電界が多く生じMSMフォトコンダクタ
の高速化を図ることができる。さらに、光伝導半導体薄
膜層20に吸収させる光が第一及び第二の電極用半導体
薄膜層30、31を透過する場合、近接部32a、32
bの形状を各突片の幅Wを狭くせずに櫛型構造等を形成
させることができる。また、近接部32aと近接部32
bとの間隔Lを狭くしても照射光が光伝導半導体薄膜層
20へ入力される割合Sは低下しない。
極用半導体薄膜層30、31の近接部32a、32bの
構造として櫛型構造を用いるが、他の構造を用いてもよ
い。他の構造には、近接部32aの突片と近接部32b
の突片とを並行に螺旋状に形成させるスパイラル型や、
近接部32a、32bに突片を設けず、近接部32a、
32bを互いに並行に対向させる対向型等の構造があ
る。
導半導体薄膜層20としてInGaAs等のオーミック電極を
形成させることが困難な半導体材料を用いた場合であっ
ても、光伝導半導体薄膜層20の上に他の半導体を用い
た薄膜層をさらに形成させてその上に電極を形成させる
構成とすることにより、オーミック電極を形成させるこ
とができる。
の電極用半導体薄膜層30、31は低抵抗半導体であ
り、かつ、第一の電極40及び第二の電極用半導体薄膜
層31、並びに、第二の電極41及び第二の電極用半導
体薄膜層31は、それぞれオーミック接合するので、第
一及び第二の電極40、41と光伝導半導体薄膜層20
との間に電位障壁は形成されず、MSMフォトコンダク
タの高速応答特性が阻害されない。
の電極用半導体薄膜層30、31として、光伝導半導体
薄膜層20に用いる半導体材料の光吸収端波長よりも短
い光吸収端波長の半導体材料を用いることにより、光伝
導半導体薄膜層20にとって感度が高い所定の波長の光
を照射した場合、その光を第一及び第二の電極用半導体
薄膜層30、31に透過させて光伝導半導体薄膜層20
に吸収させることができる。また、その場合、第一及び
第二の電極用半導体薄膜層30、31の上から照射した
光は、ほとんど全て光伝導半導体薄膜層20に吸収され
るので、光の照射量に対する光伝導半導体薄膜層20の
受光量の割合が高くなり、MSMフォトコンダクタの感
度を高めることができる。
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができることが当業者に明らかであ
る。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術
的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から
明らかである。
よればMSMフォトコンダクタを高速化又は高感度化す
ることができる。
る。
る。
用半導体薄膜層30、31の光吸収特性を示す。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 光が照射されることにより導電率が増加
するフォトコンダクタであって、 半導体基板上に形成され、所定の波長の光が照射された
場合に導電率が増加する光伝導半導体薄膜層と、 前記光伝導半導体薄膜層の上に形成され、所定の間隔を
隔てて互いに近接する第一及び第二の電極用半導体薄膜
層と、 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層の上にそれぞれ
形成された第一及び第二の電極とを備えることを特徴と
するフォトコンダクタ。 - 【請求項2】 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層
の導電率は、前記光が照射された場合の前記光伝導半導
体薄膜層の導電率より高いことを特徴とする請求項1に
記載のフォトコンダクタ。 - 【請求項3】 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層
は、それぞれ前記第一及び第二の電極にオーミック接合
することを特徴とする請求項1又は2に記載のフォトコ
ンダクタ。 - 【請求項4】 前記光伝導半導体薄膜層がInGaAsで生成
され、 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層がInPで生成さ
れることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
のフォトコンダクタ。 - 【請求項5】 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層
がInPで生成され、 前記第一及び第二の電極が、前記第一及び第二の電極用
半導体薄膜層に接合するAuGe層と、前記AuGe層の上に形
成されるAu層とを有することを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載のフォトコンダクタ。 - 【請求項6】 前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層
が、前記第一及び第二の電極用半導体薄膜層の断面幅よ
りも広い幅にわたって互いに近接する近接部をそれぞれ
有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
載のフォトコンダクタ。 - 【請求項7】 光が照射されることにより導電率が増加
するフォトコンダクタであって、 半導体基板上に形成され、所定の波長の光が照射された
場合に導電率が増加する光伝導半導体薄膜層と、 前記光伝導半導体薄膜層の上に形成され、所定の間隔を
隔てて互いに近接し、かつ、前記光を透過させる導体又
は半導体で生成された第一及び第二の電極層とを備える
ことを特徴とするフォトコンダクタ。 - 【請求項8】 前記第一及び第二の電極層が、半導体で
生成された半導体薄膜層であり、前記第一及び第二の電
極層を形成する半導体薄膜層の光吸収端波長が、前記光
伝導半導体薄膜層の光吸収端波長より短いことを特徴と
する請求項7に記載のフォトコンダクタ。 - 【請求項9】 前記第一及び第二の電極層が、InPで生
成された半導体薄膜層であり、かつ、前記光伝導半導体
薄膜層がInGaAsで生成されることを特徴とする請求項7
又は8に記載のフォトコンダクタ。 - 【請求項10】 前記第一及び第二の電極層が、前記第
一及び第二の電極層の断面幅よりも広い幅にわたって互
いに近接する近接部をそれぞれ有し、 前記第一及び第二の電極層の上にそれぞれ形成された第
一及び第二の電極とをさらに備えることを特徴とする請
求項7乃至9のいずれかに記載のフォトコンダクタ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP09944399A JP4141582B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | フォトコンダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09944399A JP4141582B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | フォトコンダクタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000294810A true JP2000294810A (ja) | 2000-10-20 |
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ID=14247538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09944399A Expired - Fee Related JP4141582B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | フォトコンダクタ |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP4141582B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002043592A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-08 | Agilent Technol Inc | 光導電性スイッチ |
| CN111564511A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-08-21 | 河北工业大学 | 一种基于极化效应的AlGaN-MSM探测器结构及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-06 JP JP09944399A patent/JP4141582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002043592A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-08 | Agilent Technol Inc | 光導電性スイッチ |
| CN111564511A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-08-21 | 河北工业大学 | 一种基于极化效应的AlGaN-MSM探测器结构及其制备方法 |
| CN111564511B (zh) * | 2020-05-19 | 2023-03-21 | 河北工业大学 | 一种基于极化效应的AlGaN-MSM探测器结构及其制备方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4141582B2 (ja) | 2008-08-27 |
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