JP2000294845A - 液滴噴射装置 - Google Patents

液滴噴射装置

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JP2000294845A
JP2000294845A JP11101135A JP10113599A JP2000294845A JP 2000294845 A JP2000294845 A JP 2000294845A JP 11101135 A JP11101135 A JP 11101135A JP 10113599 A JP10113599 A JP 10113599A JP 2000294845 A JP2000294845 A JP 2000294845A
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liquid
piezoelectric element
piezoelectric
electrode
recess
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JP11101135A
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English (en)
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Kazunari Tokuda
一成 徳田
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Seiya Takahashi
誠也 高橋
Katsuhiro Wakabayashi
勝裕 若林
Yukihiko Sawada
之彦 沢田
Masaki Esashi
正喜 江刺
Shidan O
詩男 王
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液滴噴射の分解能が高く圧電素子の再分極が
可能な液滴噴射装置を提供する。 【解決手段】 表面に、液体を収容するための第1の凹
部および第2の凹部ならびにこれらの凹部を連絡する液
体流路が形成された圧電素子基板と、第1の凹部の内面
に沿って圧電素子基板上に形成された内面電極と、第1
の凹部の底面に対向して圧電素子基板の背面に形成され
た背面電極と、第1の凹部に対応する位置に液滴噴射孔
を有し、第1および第2の凹部ならびに液体流路を覆う
ように圧電素子基板の表面に装着された蓋部とを具備し
たことを特徴とする液滴噴射装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタヘッドなどに用いる液滴噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの出力端末としてインク
ジェットプリンタが注目を集めている。その心臓部とも
言えるインクジェットプリンタヘッドの駆動方式は、圧
電駆動方式および熱駆動方式に大別される。圧電駆動方
式は、応答性、耐久性などの点で、熱駆動方式に比べて
優れている。
【0003】従来の圧電駆動方式のインクジェットプリ
ンタヘッドの構成およびその製造方法は、例えば、特開
平2−150355号公報に開示されている。図12
は、この文献に開示された従来のインクジェットプリン
タヘッドを示す断面図である。図12のインクジェット
プリンタヘッドは、底部シート314および底部シート
314の頂部に配置された頂部シート320からなる。
底部シート314は、上方(図中の矢印315の方向)
に分極された圧電体から形成されている。底部シート3
14内には、多数の互いに平行な溝312が形成されて
いる。溝312の略上半分の互いに対向する側面316
には電極334が形成されている。底部シート314の
頂部に頂部シート320が配置されることにより、各溝
312は閉塞されてそれぞれインク圧力室を形成する。
各インク圧力室にはノズル(図示せず)およびインク供
給口(図示せず)が設けられ、インク供給口はインク供
給管(図示せず)を介してインク供給部(図示せず)に
接続されている。インク供給部から圧力室内に満たされ
たインクは、ノズルから外部へ噴射される。
【0004】図12のインクジェットプリンタヘッド
は、以下のようにして動作する。各溝312の両側面3
16に形成されたそれぞれの電極334に、符号が逆の
電圧を印加する。このような電圧を印加することで、電
極334によって挟まれる圧電体の部分は、その分極方
向(図中、矢印315の方向)に対して直交する電界を
受ける。電界を受けた該圧電体部は、図12の点線で示
すように湾曲してせん断ひずみを起こす。その結果、イ
ンク圧力室(溝312)の容積が急激に小さくなりイン
ク圧力室内が正圧となる。正圧となったインク圧力室内
のインクは、ノズルを通して外部へ噴射される。
【0005】図12のインクジェットプリンタヘッド
は、以下のようにして製造される。まず圧電体からなる
底部シート314にダイシングソーを用いて複数の平行
な溝312を設ける。次に、真空蒸着装置内において底
部シート314を治具を用いて保持して、底部シート3
14の斜め上方から金属材料を真空蒸着する。こうし
て、溝312の一方の側面316の略上半分に電極33
4が形成される。続いて、底部シート314を180度
回転させて、前述と同様にして金属材料を真空蒸着す
る。こうして、溝312のもう一方の側面の略上半分に
も電極334が蒸着される。溝312の両側面に電極3
34を形成したのち、底部シート314の頂部322に
形成された不要な金属蒸着膜を除去する。次に、頂部シ
ート320を底部シート314の頂部に接着剤を用いて
接合する。こうしてインク圧力室が形成され、各インク
圧力室にインク供給管を接続するためのインク供給口を
設けることにより、インクジェットプリンタヘッドが完
成する。
【0006】図12に示すインクジェットプリンタヘッ
ドには、以下に示すような問題点があった。 (1)溝312はダイシングソーを用いて底部シート3
14に設けているために、溝312の幅は数十μmが下
限である。そのため、インク圧力室間の間隔によって決
まる描画解像度は、千数百dpi(dot per i
nch)程度が上限であった。 (2)溝312はダイシングソーを用いて底部シート3
14に設けているために、直線形状以外の溝312を形
成するのが難しい。そのため、底部シート314の底面
と平行にインクが噴射される構造のインクジェットプリ
ンタヘッドしか製造できない。その結果、ノズルは1次
元アレイに制限され、描画解像度の向上や描画速度の向
上に限界があった。 (3)1つのインク圧力室内が正圧になってインクが噴
射されると、このインク圧力室の両隣のインク圧力室内
は必ず負圧となる。つまり、同時に利用できるインク圧
力室は一つ飛びでしかない。そのため、実質的なインク
圧力室間の間隔は実際の間隔の倍となり、描画解像度の
低下を招いていた。 (4)電極334に挟まれる各圧電体部の分極方向と、
電極334によって各圧電体部に印加される電界方向と
は直交する。そのため、各圧電体部の分極が温度上昇な
どによって減極した場合に、電極334間に電圧を印加
して圧電体部を再分極することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液滴
噴射の分解能が高く、圧電素子の再分極が可能な液滴噴
射装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、表面
に、液体を収容するための第1の凹部および第2の凹部
ならびにこれらの凹部を連絡する液体流路が形成された
圧電素子基板と、第1の凹部の内面に沿って圧電素子基
板上に形成された内面電極と、第1の凹部の底面に対向
して圧電素子基板の背面に形成された背面電極と、第1
の凹部に対応する位置に液滴噴射孔を有し、第1および
第2の凹部ならびに液体流路を覆うように圧電素子基板
の表面に装着された蓋部とを具備したことを特徴とする
液滴噴射装置が提供される。
【0009】本発明においては、前記第1の凹部は複数
個あり、圧電素子基板の表面に1次元配列されているこ
とが好ましい。
【0010】また、本発明においては、前記第1の凹部
は複数個あり、圧電素子基板の表面に2次元配列されて
いることが好ましい。
【0011】また、前記複数の第1の凹部内面に沿って
形成された内面電極は圧電素子基板の上面に形成された
導体層により接続されており、前記背面電極は複数の第
1の凹部の底面に対応する位置に各々独立して設けられ
ていることが好ましい。
【0012】さらに、本発明においては、前記第1およ
び第2の凹部は、圧電素子基板をドライエッチングする
ことによって形成されることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1に本発明に係る液滴噴射装置の一例
を示す。図1(a)はその概略斜視図であり、図1
(b)は図1(a)の線B−B’に沿った断面図であ
る。本発明に係る液滴噴射装置は、1つの圧電体ブロッ
ク材1および該ブロック材1表面に装着される蓋部2を
備えている。
【0014】圧電体ブロック材1は、通常、直方体など
の形状をなしている。圧電体ブロック材1の寸法として
は、たとえば、幅が約10mm、長さが約10mm、厚
み(もしくは高さ)が約0.5mmなどである。圧電体
ブロック材1は、圧電セラミックスであれば特に限定さ
れない。圧電セラミックスとしては、例えばチタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)系セラミックス、亜鉛ニオブ酸鉛
とチタン酸鉛(PZN−PT)系セラミックス、マグネ
シウムニオブ酸鉛とチタン酸鉛(PMN−PT)系セラ
ミックスなどが挙げられる。
【0015】圧電体ブロック材1は、例えば上述のセラ
ミックス材料の粉体を焼成したもの、またはセラミック
ス材料の固溶体単結晶のような単結晶から研削もしくは
切出したものからなる。なお、圧電体ブロック材1は、
材料の粉体を焼成したものよりも単結晶から研削または
切出したものの方が好ましい。単結晶の方が焼結したも
のよりも配向性と密度が高く圧電特性に優れるからであ
る。
【0016】圧電体ブロック材1の1つの表面内には、
液体を収容するための第1の凹部3、第2の凹部4、第
1と第2の凹部3、4を互いに連絡するための液体流路
用溝5が形成されている。インクジェットプリンタヘッ
ドの場合には、第1の凹部3は複数個設けられる。な
お、第2の凹部4には、さらに液体供給路用溝(図示せ
ず)が接続されていても良い。液体供給路用溝(図示せ
ず)は、一方の先端が第2の凹部4に接続し他方の先端
が圧電体ブロック材1の側面に接続されている。
【0017】液体としては、インクジェットプリンタな
どで使用されるインク、検液、試薬等の薬液などが挙げ
られる。
【0018】第1および第2の凹部3、4の形状として
は、円形や四角形などがあり、特に限定されない。図1
には、例として円形の第1の凹部3、四角形の第2の凹
部4を示す。凹部3、4および溝5の寸法は、本発明に
係る液滴噴射装置を使用する用途、例えばインクジェッ
トプリンタヘッド、の仕様により決定され、特に限定さ
れない。一例としては、円形の第1の凹部3の直径が約
50μm、深さが約490μmであり、四角形の第2の
凹部4の大きさが縦500μm×横300μm、深さが約
490μmであり、また液体流路用溝5の幅が約10μ
m、深さが約490μmである。凹部3、4および溝5
は、後述するように、反応ガスのプラズマを用いたドラ
イプロセスである選択エッチングによって圧電体ブロッ
ク材の表面に形成することができる。
【0019】凹部3、4および溝5を覆うための蓋部2
が、液密に圧電体ブロック材1の表面に装着される。蓋
部2は、例えばシート状の形状をなす。蓋部2がシート
部材である場合、厚みとしては、例えば約0.1mmで
ある。蓋部2を形成する材料は、例えば圧電体ブロック
材1と同種の圧電体、または石英ガラスなどの絶縁物で
ある。また、蓋部2は、第1の凹部3に対応する位置
に、第1の凹部3に収容された液体を液滴として外部に
噴射するための液滴噴射用孔9を有している。液滴噴射
孔9の直径は、最終的に必要とされる液滴の直径等によ
り適宜変化させる必要があるが、例えば20μmであ
る。
【0020】蓋部2によって覆われた第1および第2の
凹部3、4は、それぞれ液体を収容するための第1およ
び第2の液体収容室を形成する。蓋部2によって覆われ
た液体流路用溝5は、第1および第2の液体収容室を連
絡する液体流路を形成する。また、蓋部2によって覆わ
れた前述の液体供給路用溝5は、外部の液体供給源から
第2の液体収容室へ液体を供給する液体供給路を形成す
る。
【0021】図1(b)に示すように、第1の凹部3の
底面および側面を含む内面には、内面電極6が形成され
ている。内面電極6は、圧電ブロック材1の上面に連続
的に形成された表面配線電極10と接続されて、1つの
つながった導体からなる共通電極を構成する。なお、表
面配線電極10は、圧電ブロック材1の上面だけでな
く、上面から側面にかけて連続して形成されていても良
い。圧電体ブロック材1の側面に形成された電極部分
は、圧電体ブロック材1に蓋部2が装着されたときにも
外部に露出する。この露出する表面配線電極10に電源
からの配線等を接続することによって、内面電極6に外
部から電圧を印加することができる。
【0022】内面電極6および上述の表面配線電極10
が形成された領域以外の部分、例えば第2の凹部4と液
体流路用溝5と液体供給路用溝(図示せず)の各底面お
よび側面にも、導電層が形成されていても良い。これら
の領域は、導電層を形成する必要がない領域であるが、
たとえ導電層が形成されていても液滴噴射装置としての
動作には支障をきたさない。なお、図1(b)には、一
例として、凹部3、4および溝5の各底面および側面に
導電層が形成されている場合の断面図を示す。
【0023】圧電体ブロック材1の背面には第1の凹部
3の底面に対向する背面電極7が形成されている。背面
電極7は、第1の凹部3に対応する位置に個別に形成さ
れている。また、背面電極7に接続された背面配線電極
(図示せず)が、圧電体ブロック材1の背面に形成され
ている。図2に、背面電極7および背面配線電極の一例
を示す。図2においては、個々の円形の背面電極7に帯
状の背面配線電極11がそれぞれ接続されている。
【0024】以上の内面および背面電極6、7ならびに
配線電極10、11を形成する導電層の材料および導電
層の形成の仕方は、特に限定されない。導電層の材料と
しては、例えば、金属材料などが挙げられる。金属材料
としては、金、銀、銅、白金、チタン、ニッケル、クロ
ムなどの金属単体、およびこれらの金属単体を組み合わ
せたクロム/金などの金属の積層体などが挙げられる。
導電層の形成の仕方としては、例えば、CVD(ケミカ
ルベーパーデポジション)、電界メッキ、無電解メッ
キ、スパッタリング、蒸着、イオンプレーティングなど
が挙げられる。
【0025】内面および背面電極6、7の厚みは、互い
に異なっている。具体的な厚みとしては、例えば、一方
が1〜50μm程度で他方が0.01mm〜0.1mm
程度、または両方とも1〜50μm程度であることが好
ましい。一例としては、内面電極が1μmで背面電極が
10μm、または内面電極が0.1mmで背面電極が1
0μmである。内面および背面電極6、7の厚みが異な
ることで、各電極の面内方向における弾性量、すなわち
一定応力に対する伸び量および縮み量が互いに異なる。
厚い方が伸び縮みが小さく、薄い方が伸び縮みが大き
い。
【0026】図1(b)に示すように、内面および背面
電極6、7ならびに両電極によって挟まれた第1の凹部
3の底部の圧電体部8によって、圧電素子が形成されて
いる。圧電体部8は、厚み方向に分極されている、すな
わち、内面電極6から背面電極7に向かう向きもしくは
反対の向きに分極されている。圧電体部8を分極させる
には、例えば、圧電体ブロック材1を大気中もしくはオ
イル中に配置した状態で、内面電極6と背面電極7との
間に電圧を印加すれば良い。
【0027】圧電体部8の厚みは、例えば、50〜20
0μmが好ましい。厚みが200μmを上回ると、後述
するように内面および背面電極6、7に電圧を印加して
圧電素子を変形させても、変形が小さすぎて液滴を噴射
するには不十分である。逆に、厚みが50μmを下回る
と、厚みが小さすぎて圧電体部8が製造中および使用中
に破壊しやすく信頼性が低い。
【0028】内面および背面電極6、7に電圧を印加す
ることによって圧電素子を変形させて、第1の凹部3に
よる第1の液体収容室を膨脹および収縮させることがで
きる。第1の液体収容室を膨脹させることで、第2の凹
部4による第2の液体収容室に収容された液体を液体流
路を通して第1の液体収容室へ導くことができる。ま
た、第1の液体収容室を収縮させることで、第1の液体
収容室に収容された液体を液滴噴射孔9を通して液滴と
して外部に押出して噴射することができる。
【0029】本発明に係る液滴噴射装置においては、上
述のように第1の液体収容室の底部の圧電体部8を用い
て圧電素子が形成されている。すなわち、第1の液体収
容室の底面がそのまま圧電素子となっているため、圧電
素子の位置は第1の凹部3によって自動的に規定され
る。従って、第1の凹部3の底面を含んだ内面電極6を
形成すれば、背面電極7を第1の凹部3に対応する位置
に大まかに形成しても、第1の液体収容室に対する圧電
素子の位置決めを正確に行うことができる。従って、第
1の液体収容室および圧電素子がそれぞれ微細な形状を
有しても、第1の液体収容室に対応する位置に正確に圧
電素子を配置することが容易に行える。その結果、微細
な構造を有する液滴噴射装置を実現することができ、液
滴噴射の分解能を高くすることができる。
【0030】また、本発明に係る液滴噴射装置において
は、圧電素子の分極方向と圧電素子に印加する電界の方
向とが一致している。そのため、電極に電圧を印加する
ことによって圧電素子の再分極が可能である。
【0031】図3は、本発明に係る液滴噴射装置の他の
例を示す概略平面図である。図3では、説明を容易にす
るために、圧電体ブロック材1の上面のみを示して蓋部
2は省略してある。図3の装置においては、第1の凹部
3が複数個あり、圧電体ブロック材1の表面に1次元配
列されている。それぞれの凹部3は、液体流路用溝5を
介して第2の凹部4と連絡している。第2の凹部4は1
個でも複数個でも良いが、装置の作製を容易にするため
に1個であることが好ましい。また、図示しなかった蓋
部2には、第1の凹部3に対応して1次元配列された液
滴噴射孔9が設けられている。
【0032】図4は、本発明に係る液滴噴射装置の他の
例を示す概略平面図である。図4においても、圧電体ブ
ロック材1の上面のみを示して蓋部2は省略してある。
図4の装置においては、複数の第1の凹部3が圧電体ブ
ロック材1の表面に2次元配列され、各凹部3は液体流
路用溝5を介して第2の凹部4と連絡している。第2の
凹部4は、前述したように、装置の作製を容易にするた
めに1個であることが好ましい。また、図示しなかった
蓋部2には、第1の凹部3に対応して2次元配列された
液滴噴射孔9が設けられている。
【0033】図3および図4に示したような液滴噴射装
置は、特にインクジェットプリンタヘッドに適用するこ
とができる。このインクジェットプリンタは、小型で、
微細かつ高精度な構造を有するため、ノズルの間隔を小
さくでき、描画解像度の高い印刷が可能となる。図4に
示したような液滴噴射装置を用いれば、インクジェット
プリンタのノズルを2次元に配置することも可能であ
る。また、隣同士のインク圧力室を互いに独立に駆動で
きるので、インク射出分解能(dpi値)をさらに大き
く取ることができる。さらに、後述する製造方法から明
らかなように、インクジェットプリンタを単純な工程群
により製造することができる。
【0034】次に、本発明に係る液滴噴射装置の動作に
ついて説明する。例として、背面電極7の方が内面電極
6よりも厚い場合について述べる。図5は、図1に示し
た液滴噴射装置の動作を示す概略断面図である。図5
(a)は内面および背面電極6、7に電圧を印加してい
ない状態を示し、図5(b)、(c)は電極に電圧を印
加した状態を示す。
【0035】図6は、背面電極7への電圧印加スケジュ
ールの一例を示す図である。最初に、図6に示すように
背面電極10に正電圧を印加する。正電圧が印加される
と、圧電素子は圧電横効果により面内方向に収縮しよう
とするが、比較的厚い背面電極7があるために、図5
(b)に示すようなたわみが発生する。このたわみは、
背面電極7と圧電素子とで構成されるユニモルフ動作に
基くものである。この様な状態では第1の液体収容室3
は膨脹して室内は負圧となり、第2の液体収容室4から
液体流路5を通して(図5(b)の矢印Xの方向)第1
の液体収容室3に過剰な液体が充填される。次に、図6
に示すように背面電極7に正から負に変化する電圧を短
時間で印加する。このように電圧が印加されると、圧電
素子は圧電横効果により面内方向に伸びようとするが比
較的厚い背面電極7があるために、図5(c)に示すよ
うなたわみが発生する。このような状態では第1の液体
収容室3は収縮して室内は正圧となり、液体は第1の液
体収容室4から液滴噴射孔9を通して(図5(c)の矢
印Yの方向)外部に噴射される。この電圧が正から負に
変化する時間を液滴噴射時間と定義する。次に、ゆっく
りとしたスピードで印加電圧を負から正に変化させる。
このように電圧を変化させると、圧電素子は再び圧電横
効果により面内方向に収縮しようとするが比較的厚い背
面電極7のために、図5(b)に示すようなたわみが発
生する。このような状態では第1の液体収容室3は再度
膨脹して室内は負圧となり、第2の液体収容室4から液
体流路5を通して(図5(b)の矢印Xの方向)第1の
液体収容室3に過剰な液体が供給される。この時間を液
体供給時間と定義する。液体噴射時間と液体供給時間と
を合わせたものが1サイクル時間である。これらの動作
の繰り返しにより、液滴をオンデマンドで噴射させるこ
とができる。
【0036】なお、内面電極6の方が背面電極7よりも
厚い場合には、図6に示す背面電極への印加電圧の符号
を逆にすれば良い。この場合、内面電極6と圧電素子と
の間のユニモルフ動作により圧電素子がたわむ。
【0037】次に、本発明に係る液滴噴射装置の製造方
法について説明する。本製造方法は、(A)凹部形成工
程、(B)電極形成工程、(C)蓋部形成工程、および
(D)基板張り合わせ工程を含む。図7から図11に示
した概略断面図を参照しながら、以下、各工程について
説明する。
【0038】(A)凹部形成工程 まず、図7(a)に示したように、圧電体ブロック材1
を用意する。圧電体ブロック材1としては、前述のよう
に、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系材料の圧
電セラミックス材料からなるものを用いる。次に、図7
(b)に示したように、圧電体ブロック材1の一方の面
(以下、上面という)には、あらかじめ無電解メッキな
どで、例えばほぼ0.1mm厚のニッケルのエッチング
マスク層21を形成しておく。エッチングマスク層21
は導電材料で形成され、例えばニッケルの他にも銅など
が用いられる。また、マスク層21は、無電解メッキ以
外の電解メッキ、真空蒸着、スパッタリングなどの周知
のドライブプロセスを用いて形成しても良い。
【0039】図7(c)に示したように、エッチングマ
スク層21の上に、第1および第2の凹部3、4および
液体流路用溝5に対応する開口部23を有するようにパ
ターニングされたレジスト22を形成する。パターニン
グは、例えば、マスク層21の全面にレジスト22を塗
布した後にマスクを介して露光および現像して行う。ま
たは、開口部23以外の部分のみにレジストを印刷によ
り形成しても良い。
【0040】図7(d)に示すように、レジスト22を
エッチングマスクとして、エッチングマスク層21をア
ルゴンイオンビームエッチングなどでエッチングする。
エッチングされた部分には、圧電体ブロック材1が露出
する。図7(e)に示すように、反応ガスとして六フッ
化炭素(SF6 )を用いた反応性イオンエッチング(R
IE)法などにより、圧電体ブロック材1をエッチング
する。エッチングにより、第1および第2の凹部3、4
ならびに液体流路用溝5が圧電体ブロック材1の上面に
形成される。なお、図7(e)では、一例として、形成
された複数の第1の凹部3の断面図を示す。
【0041】(B)電極形成工程 図7(f)に示したように、圧電体ブロック材1の背面
に、第1の凹部3および背面配線電極(図示せず)に対
応する開口部25を有するようにパターニングされたレ
ジスト24を印刷法などにより設ける。
【0042】次に、図8(a)に示したように、第1の
凹部3の底面および側面を含む圧電体ブロック材1の上
面全面に、例えば1μm厚のニッケル膜のような導電層
26を真空蒸着などにより形成する。次に、圧電体ブロ
ック材1の背面全面に、例えば10μm厚のニッケル膜
のような導電層27を真空蒸着などにより形成する。
【0043】図8(b)に示したように、レジスト2
2、24を溶剤で溶かすなどして除去する。レジストを
除去することにより、レジスト22、24上の導電層2
6、27も、レジスト22、24とともに除去(リフト
オフ)される。その結果、圧電体ブロック材1の上面全
面に連続した導電層21、26が残る。導電層21は、
厚いエッチングマスク層21をそのまま用いるので、抵
抗の低減に有効である。また、ブロック材1の背面に
は、第1の凹部3に対応する部分および背面配線電極の
位置に導電層27が残る。以上のようにして、図1
(b)の内面電極6、表面配線電極10、背面電極7、
および背面配線電極(図示せず)が形成される。
【0044】(C)蓋部形成工程 まず、図9(a)に示すように、例えば石英ガラス基板
などからなる蓋部2を用意する。次に、図9(b)に示
すように、蓋部2の表面にレジスト30を塗布する。図
9(c)に示すように、フォトマスク(図示せず)を用
いてレジスト30を露光したのち現像して、液滴噴射孔
9に対応する開口部31をレジスト30に形成する。図
9(d)に示すように、周知のCF4 とH2 の混合ガス
を用いた反応性イオンエッチング等によって蓋部2をエ
ッチングして、液滴噴射孔9を形成する。図9(e)に
示すように、レジスト30を溶剤で溶かすなどして除去
して、液滴噴射孔9が設けられた蓋部2を作製する。
【0045】(D)基板張り合わせ工程 工程(A)、(B)で作製した圧電体ブロック材1と、
工程(C)で作製した蓋部2とを張り合わせる。まず、
図10(a)に示すように、圧電体ブロック材1の蓋部
2と接する面に紫外線硬化型の接着剤32を精密に塗布
する。次に、図10(b)に示すように、第1の凹部3
と液滴噴射孔9の位置が合うように位置決めして、蓋部
2を圧電体ブロック材1の上面に接触させる。接触させ
た後、蓋部2の上方から紫外線を照射して接着剤32を
硬化させる。硬化させる際、例えば液滴噴射孔9を通し
て外部から第1の凹部3内に空気を送ることによって、
該凹部3内を適度な陽圧にする。こうすることで、余分
な接着剤32が第1および第2の液体収容室、および液
体流路に流れ込まないようにする。以上の(A)〜
(D)の工程により、図1に示す液滴噴射装置を製造す
ることができる。
【0046】次に、本発明に係る液滴噴射装置の製造方
法の他の例について説明する。本製造方法も、(A)凹
部形成工程、(B)電極形成工程、(C)蓋部形成工
程、および(D)基板張り合わせ工程を含む。
【0047】(A)凹部形成工程 前述の図7(a)〜(e)と同様にして、圧電体ブロッ
ク材1をエッチングして、第1および第2の凹部3、4
ならびに液体流路用溝5を形成する。次に、図11
(a)に示したように、レジスト22を溶剤で溶かすな
どして除去する。
【0048】(B)電極形成工程 図11(b)に示すように、圧電体ブロック材1の上面
に例えばスパッタリングによって0.1mm厚のニッケ
ル膜のような導電層40を施す。こうして、図1(b)
に示す内面電極6および表面配線電極10が形成され
る。次に、図11(c)に示すように、圧電体ブロック
材1の背面に、第1の凹部3および背面配線電極に対応
する開口部25を有するレジスト24を印刷法などによ
り設ける。図11(d)に示すように、圧電体ブロック
材1の背面に、例えば10μm厚のニッケル膜のような
導電層27を真空蒸着などにより形成する。図11
(e)に示すように、レジスト24を溶剤で溶かすなど
して除去する。除去することにより、レジスト24上の
導電層27はレジスト24とともに除去(リフトオフ)
されて、圧電体ブロック材1の背面には第1の凹部3に
対向する部分および背面配線電極の位置に導電層27が
残る。こうして、図1(b)の背面電極7および背面配
線電極(図示せず)が形成される。
【0049】(C)蓋部形成工程 前述の図9(a)〜(e)と同様にして、蓋部2を製造
する。 (D)張り合わせ工程 前述の図10(a)、(b)と同様にして、圧電体ブロ
ック材1と蓋部2とを張り合わせる。以上の(A)〜
(D)の工程により、図1に示す液滴噴射装置を製造す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
液滴噴射の分解能が高く、圧電素子の再分極が可能な液
滴噴射装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液滴噴射装置の一例を示す概略斜
視図および断面図。
【図2】本発明に係る背面電極および背面配線電極の一
例を示す概略平面図。
【図3】本発明に係る液滴噴射装置の他の例を示す概略
平面図。
【図4】本発明に係る液滴噴射装置の他の例を示す概略
平面図。
【図5】本発明に係る液適噴射装置の動作を示すための
概略断面図。
【図6】本発明に係る圧電素子に電圧を印加する仕方の
一例を示す図。
【図7】本発明に係る液滴噴射装置の製造方法の一例を
示す工程図。
【図8】本発明に係る液滴噴射装置の製造方法の一例を
示す工程図。
【図9】本発明に係る液滴噴射装置の製造方法の一例を
示す工程図。
【図10】本発明に係る液滴噴射装置の製造方法の一例
を示す工程図。
【図11】本発明に係る液滴噴射装置の製造方法の他の
例を示す工程図。
【図12】従来のインクジェットプリンタヘッドを示す
ための断面図。
【符号の説明】
1…圧電体ブロック材 2…蓋部 3…第1の凹部 4…第2の凹部 5…液体流路用溝 6…内面電極 7…背面電極 8…圧電体部 9…液滴噴射孔 10…表面配線電極 11…背面配線電極 21…エッチングマスク層 22、24、30…レジスト 23、25、31…開口部 26、27、40…導電層 32…接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 若林 勝裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 沢田 之彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南1丁目11番9 号 (72)発明者 王 詩男 宮城県仙台市青葉区八幡3−12−8 Fターム(参考) 2C057 AF93 AG92 AG93 AP02 AP32 AP52 AP53 AP54 AP55 BA04 BA14 4F033 AA14 BA03 CA07 DA05 EA01 JA03 JA06 NA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に、液体を収容するための第1の凹
    部および第2の凹部ならびにこれらの凹部を連絡する液
    体流路が形成された圧電素子基板と、 第1の凹部の内面に沿って圧電素子基板上に形成された
    内面電極と、 第1の凹部の底面に対向して圧電素子基板の背面に形成
    された背面電極と、 第1の凹部に対応する位置に液滴噴射孔を有し、第1お
    よび第2の凹部ならびに液体流路を覆うように圧電素子
    基板の表面に装着された蓋部とを具備したことを特徴と
    する液滴噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の凹部は複数個あり、圧電素子
    基板の表面に1次元配列されていることを特徴とする請
    求項1記載の液滴噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の凹部は複数個あり、圧電素子
    基板の表面に2次元配列されていることを特徴とする請
    求項1記載の液滴噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1の凹部内面に沿って形成
    された内面電極は圧電素子基板の上面に形成された導体
    層により接続されており、前記背面電極は複数の第1の
    凹部の底面に対応する位置に各々独立して設けられてい
    ることを特徴とする請求項2または3記載の液滴噴射装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の凹部は、圧電素子
    基板をドライエッチングすることによって形成されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    液滴噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160701A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Ricoh Printing Systems Ltd 液滴吐出装置、液滴吐出特性補正方法及びインクジェット記録装置
JP2009090563A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッドとその製造方法及び画像形成装置

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