JP2000295853A - マルチレベルコンバータ - Google Patents

マルチレベルコンバータ

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JP2000295853A
JP2000295853A JP11096128A JP9612899A JP2000295853A JP 2000295853 A JP2000295853 A JP 2000295853A JP 11096128 A JP11096128 A JP 11096128A JP 9612899 A JP9612899 A JP 9612899A JP 2000295853 A JP2000295853 A JP 2000295853A
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JP
Japan
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power supply
voltage
reactor
rectifier circuit
harmonic current
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JP11096128A
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English (en)
Inventor
Reiji Kawashima
玲二 川嶋
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格入力時の高調波電流発生量を低減すると
ともに、負荷変動や電源電圧変動に対しても高入力力率
を保つ。 【解決手段】 三相交流電源1に端子にそれぞれ第1リ
アクトル2を介して三相全波整流回路3の各入力端子を
接続し、三相全波整流回路3の出力端子間に、互いに直
列に接続され、かつ互いに等しい静電容量を有する平滑
用コンデンサC11,C12を接続し、三相全波整流回
路3の各入力端子と平滑用コンデンサC11,C12の
接続点との間に双方向スイッチS1,S2,S3を接続
し、双方向スイッチS1,S2,S3を電源電圧の半周
期に1回スイッチングさせるべく制御する制御部4を設
けている。また、電源のゼロクロスを検出する電源ゼロ
クロス検出部5と、電源の極性を検出する電源極性検出
部6と、電源電圧を検出する電源電圧検出部7と、直流
電圧を検出する直流電圧検出部8と、直流電流を検出す
る直流電流検出部9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマルチレベルコン
バータに関し、さらに詳細にいえば、交流電源に対して
全波整流回路を接続し、全波整流回路の出力端子間に、
互いに直列に接続されたコンデンサを接続してなる構成
のマルチレベルコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電源高調波規制に対応したコ
ンバータとして、PWM(パルス幅変調)コンバータが
多く用いられている。このPWMコンバータは、入力電
流を高周波スイッチングにより制御するので、入力電流
に高調波成分が含まれない正弦波状の電流波形を実現す
ることが可能である。
【0003】しかし、このPWMコンバータにおいて
は、高周波スイッチングに伴う効率の低下、ノイズの増
加を招くとともに、制御の複雑化、コストの増加を招く
という不都合がある。
【0004】また、これらの問題点を解決することがで
きるコンバータ(マルチレベルコンバータ)として、図
21に示すように、三相交流電源の各出力端子と三相全
波整流回路の各入力端子とをリアクトルを介して接続
し、三相全波整流回路の出力端子間に1対の平滑用コン
デンサを互いに直列接続し、三相全波整流回路の各入力
端子と平滑用コンデンサどうしの接続点との間に、電源
半周期に1度だけ動作される双方向スイッチを接続した
構成のものが提案されている(特開平10−17444
2号公報参照)。この構成のコンバータを採用すれば、
高効率、低高調波を両立させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図21に示す
マルチレベルコンバータでは、図22に示すように、電
源半周期に1回しかスイッチングを行わないので、直流
電圧Voを制御する場合には、直流電圧Voと双方向ス
イッチのON時間tonとの関係が図23に示すように
定まっていることを考慮して、双方向スイッチのON時
間tonを変化させる。そして、双方向スイッチのON
時間tonを変化させると、コンバータ入力電圧Vcの
振幅と波形とが共に変化してしまう。すなわち、双方向
スイッチのON時間tonが決まれば図23から直流電
圧Voが定まり、次式からコンバータ入力電圧基本波成
分Vc1が定まる。 Vc1={4(2)1/2Vo/3π}sin(π/3)
cos(π/6)cos(ton/2) ここで、負荷変動に対して、直流電圧Voが一定になる
ように双方向スイッチのON時間tonを制御すれば、
図24に示すように、コンバータ入力電圧の基本波成分
の振幅がほぼ一定となるために、図25に示すように、
軽負荷時(参照)では入力電流の基本波が進み位相、
重負荷時(参照)では入力電流の基本波が遅れ位相と
なり、基本波力率が低下するという不都合が生じる。
【0006】また、電源電圧変動に対して、直流電圧V
oが一定になるように双方向スイッチのON時間ton
を制御すれば、図26に示すように、電源電圧が低下す
ると(参照)入力電流の基本波が進み位相、電源電圧
が上昇すると(参照)入力電流の基本波が遅れ位相と
なり、基本波力率が低下するという不都合が生じる。
【0007】また、各双方向スイッチを電源半周期に1
度スイッチングさせると、図27に示すように、コンバ
ータ入力電圧は7レベルの振幅を持つ12ステップ波形
となる。そして、双方向スイッチのON時間tonによ
りコンバータ入力電圧波形の幅θを変化させると、図2
8に示すように、コンバータ入力電圧の各次高調波成分
が変化する。ここで、コンバータ入力電圧n次高調波成
分Vcnは次式で求められる。 Vcn={4(2)1/2Vo/3nπ}sin(nπ/
3)cos(nπ/6)cos(nθ/2) また、図29に示すように電源電圧に高調波成分が含ま
れていない場合、入力電流のn次高調波成分ILnは次
式で表され、コンバータ入力電圧の高調波成分とリアク
トル定数Lによって定まることが分かる。 ILn=Vcn/(ωn・L)={2(2)1/2Vo/
(3n2π2fL)}sin(nπ/3)cos(nπ/
6)cos(nθ/2) そして、高調波電流が最小となるリアクトル定数Lは次
式で表され、任意のON時間で入力電流が連続となる状
態の時である。 L={3Vs2・tan(θ/2)}/ωPo ここで、Poはコンバータ入力電力である。
【0008】また、リアクトル定数Lを高調波電流が最
小となる値で選定すると、入力電力が減少しても、高調
波電流が減少しないため、図30に示すように、最大電
力時に高調波電流も発生量(高調波電流/基本波電流)
が最小となり、定格電力時に高調波電流発生量が増加す
るという不都合が生じる。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、定格入力時の高調波電流発生量を低減す
ることができるとともに、負荷変動や電源電圧変動に対
しても高入力力率を保つことができるマルチレベルコン
バータを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のマルチレベル
コンバータは、交流電源に対して第1リアクトルを介し
て全波整流回路を接続し、全波整流回路の出力端子間に
互いに直列に接続された平滑用コンデンサを接続し、全
波整流回路の入力端子と平滑用コンデンサどうしの接続
点との間にスイッチング手段を接続し、電源電圧、負荷
の変動に拘わらず基本波力率がほぼ1になるようにスイ
ッチング手段をスイッチングさせるべく制御する制御手
段を設けたものである。
【0011】請求項2のマルチレベルコンバータは、交
流電源に対して第1リアクトルを介して全波整流回路を
接続し、全波整流回路の出力端子間に互いに直列に接続
された平滑用コンデンサを接続し、全波整流回路の入力
端子と平滑用コンデンサどうしの接続点との間にスイッ
チング手段を接続し、電源電圧、負荷の変動に拘わらず
特定の高調波電流を低減するようにスイッチング手段を
スイッチングさせるべく制御する制御手段を設けたもの
である。
【0012】請求項3のマルチレベルコンバータは、前
記第1リアクトルとして、定格電力時に最も高調波電流
を低減できるリアクトル定数を有するものを採用するも
のである。
【0013】請求項4のマルチレベルコンバータは、前
記第1リアクトルは、コンデンサ平滑回路による高調波
電流発生量の低減効果よりも少なくない高調波電流発生
量の低減効果を達成できるリアクトル定数を有するもの
であり、このリアクトル定数を、定格電力時に最も高調
波電流を低減できる値にすべく、第1リアクトルと直列
に接続される第2リアクトルをさらに含むものである。
【0014】
【作用】請求項1のマルチレベルコンバータであれば、
全波整流回路の入力端子と平滑用コンデンサどうしの接
続点との間に接続したスイッチング手段を、制御手段に
よって、電源電圧、負荷の変動に拘わらず基本波力率が
ほぼ1になるようにスイッチングさせるべく制御するの
であるから、電源電圧変動、負荷変動に対しても、高入
力力率を保ことができる。
【0015】請求項2のマルチレベルコンバータであれ
ば、全波整流回路の入力端子と平滑用コンデンサどうし
の接続点との間に接続したスイッチング手段を、制御手
段によって、電源電圧、負荷の変動に拘わらず特定の高
調波電流を低減するようにスイッチングさせるべく制御
するのであるから、電源電圧変動、負荷変動に対して
も、特定の高調波電流を低減することができる。
【0016】請求項3のマルチレベルコンバータであれ
ば、前記第1リアクトルとして、定格電力時に最も高調
波電流を低減できるリアクトル定数を有するものを採用
するのであるから、請求項1または請求項2の作用に加
え、定格電力時の高調波電流を最も低減することができ
る。
【0017】請求項4のマルチレベルコンバータであれ
ば、前記第1リアクトルは、コンデンサ平滑回路による
高調波電流発生量の低減効果よりも少なくない高調波電
流発生量の低減効果を達成できるリアクトル定数を有す
るものであり、このリアクトル定数を、定格電力時に最
も高調波電流を低減できる値にすべく、第1リアクトル
と直列に接続される第2リアクトルをさらに含むのであ
るから、第1リアクトルを標準装備しておき、第2リア
クトルを必要に応じて装着することによって、定格電力
時の高調波電流を最も低減することができる。また、標
準装備状態のコスト、寸法、重量を最小限に抑えること
ができる。その他、請求項1または請求項2と同様の作
用を達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明のマルチレベルコンバータの実施の態様を詳細に説
明する。
【0019】図1はこの発明のマルチレベルコンバータ
の一実施態様を示すブロック図である。
【0020】このマルチレベルコンバータは、三相交流
電源1に端子にそれぞれ第1リアクトル2を介して三相
全波整流回路3の各入力端子を接続し、三相全波整流回
路3の出力端子間に、互いに直列に接続され、かつ互い
に等しい静電容量を有する平滑用コンデンサC11,C
12を接続し、三相全波整流回路3の各入力端子と平滑
用コンデンサC11,C12の接続点との間に双方向ス
イッチS1,S2,S3を接続し、双方向スイッチS
1,S2,S3を電源電圧の半周期に1回スイッチング
させるべく制御する制御部4を設けている。また、電源
のゼロクロスを検出する電源ゼロクロス検出部5と、電
源の極性を検出する電源極性検出部6と、電源電圧を検
出する電源電圧検出部7と、直流電圧(各平滑用コンデ
ンサC11,C12の端子間電圧)を検出する直流電圧
検出部8と、直流電流を検出する直流電流検出部9とを
有している。
【0021】前記制御部4は、電源電圧検出値Vacお
よび直流電流検出値Idcを入力として直流電圧指令値
VDC*の読み出しを行わせる直流電圧指令テーブル4
aと、電源極性検出結果を入力として極性フラグを出力
する電源極性判定部4bと、検出された両平滑用コンデ
ンサC11,C12の端子間電圧および直流電圧指令値
VDC*を入力としてパルス幅演算を行ってパルス幅t
on1、ton2を算出して出力するパルス幅演算部4
cと、電源ゼロクロス検出結果、極性フラグ、およびパ
ルス幅ton1、ton2を入力としてドライブ信号を
作成するドライブ信号作成部4dとを有している。そし
て、ドライブ信号を駆動回路10を通して双方向スイッ
チに供給している。ただし、直流電圧指令テーブル4a
としては、直流電流検出値Idcを入力として直流電圧
指令値の読み出しを行わせるとともに、電源電圧検出値
Vacに基づく補正を行って直流電圧指令値VDC*と
して出力するものを採用することも可能である。そし
て、何れの場合においても、直流電圧指令テーブル4a
には、電源電圧変動や負荷変動に対しても、常に、基本
波力率がほぼ1(もしくは、所望の高調波電流、例え
ば、5次高調波電流が低減される)となるように、直流
電圧指令値が格納されている。
【0022】前記パルス幅演算部4cは、中性点電位の
変動を防ぐために、直流電圧検出部8によって直流電圧
Vpmと中性点電圧Vmnとを検出し、上下の2つの平
滑用コンデンサC11,C12の端子間電圧Vpm、V
mnがそれぞれ直流電圧指令値の半分VDC*/2に一
致するようにパルス幅演算を行い、パルス幅ton1、
ton2を算出するものである。具体的には、例えば、
図2に示すようなPI制御系を設けることが考えられ
る。
【0023】図2においては、直流電圧VpmとVDC
*/2との差ek1=(Vpm−VDC*/2)を算出
する減算器と、差を入力として比例ゲインKpを乗算し
て比例出力ukp1=Kp・ek1を算出する比例ゲイ
ン部と、差を入力として積分ゲインKi/sを乗算して
積分出力uki1=Δ・Ki・ek1+uki(−1)
を算出する積分ゲイン部と、比例出力と積分出力とを加
算してパルス幅ton1=ukp1+uki1を出力す
る加算部と、中性点電圧VmnとVDC*/2との差e
k2=(Vmn−VDC*/2)を算出する減算器と、
差を入力として比例ゲインKpを乗算して比例出力uk
p2=Kp・ek2を算出する比例ゲイン部と、差を入
力として積分ゲインKi/sを乗算して積分出力uki
2=Δ・Ki・ek2+uki(−1)を算出する積分
ゲイン部と、比例出力と積分出力とを加算してパルス幅
ton2=ukp2+uki2を出力する加算部とを有
している。なお、Δは制御周期である。
【0024】図3は電圧指令作成処理およびパルス幅制
御演算処理の一例を説明するフローチャートである。な
お、このフローチャートは、直流電流値および電源電圧
値に対応する直流電圧指令値のテーブルを持つ場合に対
応している。
【0025】ステップSP1において、直流電流値、電
源電圧値のアナログデータを読み込み、ステップSP2
において負荷であるインバータが動作中か否かを判定す
る。そして、インバータ動作中でない場合には、ステッ
プSP4において、直流電圧指令値vreqを0に設定
する。
【0026】ステップSP2においてインバータ動作中
であると判定された場合には、ステップSP3において
電源周波数が50Hzか60Hzかを判定する。そし
て、電源周波数が50Hzである場合には、ステップS
P5において、50Hzに対応するテーブルから直流電
圧指令値vreqを読み出し、電源周波数が60Hzで
ある場合には、ステップSP6において、60Hzに対
応するテーブルから直流電圧指令値vreqを読み出
す。
【0027】ステップSP4、ステップSP5、または
ステップSP6の処理が行われた後は、ステップSP7
において、直流電圧指令値vreqと直流電圧検出値v
dcとの差ekを算出するとともに、直流電圧指令値v
reqと直流電圧検出値vdcとの大小を比較する。
【0028】vreq<vdcである場合には、ステッ
プSP8において、比例出力ukp=Kp・ekを算出
するとともに、積分出力uki=uki(−1)−Δ・
Ki・ekを算出し、ステップSP9において、積分出
力から比例出力を減算してパルス幅ton=uki−u
kpを算出する。なお、ステップSP8、ステップSP
9の処理を行うことにより、パルス幅を狭めることがで
きる。
【0029】vreq=vdcである場合には、ステッ
プSP10において、比例出力ukp=0を算出すると
ともに、積分出力uki=uki(−1)を算出し、ス
テップSP11において、積分出力と比例出力とを加算
してパルス幅ton=uki+ukpを算出する。な
お、ステップSP10、ステップSP11の処理を行う
ことにより、パルス幅を従前のままに維持することがで
きる。
【0030】vreq>vdcである場合には、ステッ
プSP12において、比例出力ukp=Kp・ekを算
出するとともに、積分出力uki=uki(−1)+Δ
・Ki・ekを算出し、ステップSP13において、積
分出力と比例出力とを加算してパルス幅ton=uki
+ukpを算出する。なお、ステップSP12、ステッ
プSP13の処理を行うことにより、パルス幅を広げる
ことができる。
【0031】そして、ステップSP9、ステップSP1
1、またはステップSP13の処理が行われた後は、そ
のまま元の処理に戻る。
【0032】図4は電圧指令作成処理およびパルス幅制
御演算処理の他の例を説明するフローチャートである。
なお、このフローチャートは、直流電流値に対応する直
流電圧指令値のテーブルを持ち、電源電圧検出値で補正
する場合に対応している。
【0033】ステップSP1において、直流電流値、電
源電圧値のアナログデータを読み込み、ステップSP2
において負荷であるインバータが動作中か否かを判定す
る。そして、インバータ動作中でない場合には、ステッ
プSP4において、直流電圧指令値vref=vreq
=を0に設定する。
【0034】ステップSP2においてインバータ動作中
であると判定された場合には、ステップSP3において
電源周波数が50Hzか60Hzかを判定する。そし
て、電源周波数が50Hzである場合には、ステップS
P5において、50Hzに対応するテーブルから直流電
圧指令値vrefを読み出し、ステップSP6におい
て、読み出された直流電圧指令値vrefに対して電源
電圧検出値vacを乗算して直流電圧指令値vreq=
vref・vacを算出し、逆に、電源周波数が60H
zである場合には、ステップSP7において、60Hz
に対応するテーブルから直流電圧指令値vrefを読み
出し、ステップSP8において、読み出された直流電圧
指令値vrefに対して電源電圧検出値vacを乗算し
て直流電圧指令値vreq=vref・vacを算出す
る。
【0035】ステップSP4、ステップSP6、または
ステップSP8の処理が行われた後は、ステップSP9
において、直流電圧指令値vreqと直流電圧検出値v
dcとの差ekを算出するとともに、直流電圧指令値v
reqと直流電圧検出値vdcとの大小を比較する。
【0036】vreq<vdcである場合には、ステッ
プSP10において、比例出力ukp=Kp・ekを算
出するとともに、積分出力uki=uki(−1)−Δ
・Ki・ekを算出し、ステップSP11において、積
分出力から比例出力を減算してパルス幅ton=uki
−ukpを算出する。なお、ステップSP10、ステッ
プSP11の処理を行うことにより、パルス幅を狭める
ことができる。
【0037】vreq=vdcである場合には、ステッ
プSP12において、比例出力ukp=0を算出すると
ともに、積分出力uki=uki(−1)を算出し、ス
テップSP13において、積分出力と比例出力とを加算
してパルス幅ton=uki+ukpを算出する。な
お、ステップSP12、ステップSP13の処理を行う
ことにより、パルス幅を従前のままに維持することがで
きる。
【0038】vreq>vdcである場合には、ステッ
プSP14において、比例出力ukp=Kp・ekを算
出するとともに、積分出力uki=uki(−1)+Δ
・Ki・ekを算出し、ステップSP15において、積
分出力と比例出力とを加算してパルス幅ton=uki
+ukpを算出する。なお、ステップSP14、ステッ
プSP15の処理を行うことにより、パルス幅を広げる
ことができる。
【0039】そして、ステップSP9、ステップSP1
1、またはステップSP13の処理が行われた後は、そ
のまま元の処理に戻る。
【0040】図5はドライブ信号作成処理を説明するフ
ローチャートである。
【0041】ステップSP1において、インバータ動作
中か否かを判定し、動作中でないと判定された場合に
は、ステップSP2において、極性フラグをリセット
し、ステップSP3において、判定フラグをリセット
し、そのまま元の処理に戻る。
【0042】インバータ動作中であると判定された場合
には、ステップSP4において、判定フラグに基づい
て、電源電圧の極性が判定済みであるか否かを判定し、
未判定であると判定された場合には、ステップSP5に
おいて、電源の極性を判定し、ステップSP6におい
て、極性フラグをセットし、ステップSP7において、
判定フラグをセットし、そのまま元の処理に戻る。
【0043】電源電圧の極性が判定済みであると判定さ
れた場合には、ステップSP8において、極性フラグを
反転させ、ステップSP9において、極性の正負を判定
する。そして、極性が正の場合には、ステップSP10
において、パルス幅をton2に設定し、逆に、極性が
負の場合には、ステップSP11において、パルス幅を
ton1に設定する。
【0044】ステップSP10,またはステップSP1
1の処理が行われた後は、ステップSP12において、
相の判定を行う。
【0045】相がR相であると判定された場合には、ス
テップSP13において、オフタイマをスタートさせ、
ステップSP14において、双方向スイッチS1をオン
にし、そのまま元の処理に戻る。
【0046】相がS相であると判定された場合には、ス
テップSP15において、オフタイマをスタートさせ、
ステップSP16において、双方向スイッチS2をオン
にし、そのまま元の処理に戻る。
【0047】相がT相であると判定された場合には、ス
テップSP17において、オフタイマをスタートさせ、
ステップSP18において、双方向スイッチS3をオン
にし、そのまま元の処理に戻る。
【0048】図6はスイッチオフタイマ割り込み処理を
説明するフローチャートである。
【0049】ステップSP1において、オフタイマのカ
ウントを停止し、ステップSP2において、該当する双
方向スイッチをオフにし、そのまま元の処理に戻る。
【0050】図5、図6の処理を要約すれば、各相電圧
のゼロクロスから、該当する相に対応する双方向スイッ
チにオン信号を出力し、電源電圧の極性に応じたパルス
幅後、オフ信号を出力する。そして、電源電圧の極性の
判定は、電源電圧Vin(もしくはスイッチ電流iS
W)から行い、平滑用コンデンサC11、C12の何れ
の電圧を制御するパルス幅かを決定する。具体的には、
図7に示すように、Vin>0(iSW>0)の時、平
滑用コンデンサC12を充電し、Vin<0(iSW<
0)の時、平滑用コンデンサC11を充電する。
【0051】上記の実施態様を採用した場合の電圧ベク
トルは図8に示すとおりであり、双方向スイッチのオン
時間でコンバータ入力電圧Vc1の振幅を制御すれば、
入力電流の基本波を電源電圧と同相(参照)とするこ
とができ、高入力力率化を達成することができる。
【0052】さらに説明する。
【0053】負荷変動時の電圧ベクトルは図9に示すと
おりであり、電源電圧変動時の電圧ベクトルは図10に
示すとおりであり、これらの場合に、常に基本波力率が
1となるようにコンバータ入力電圧の振幅を制御するこ
とで、良好な入力特性を得ることができる。そして、基
本波力率が1になる直流電圧指令値は図11に示すとお
りになる。したがって、この直流電圧指令値を直流電圧
指令テーブル4aに格納しておくようにできることは上
記実施態様のとおりであるが、演算によって直流電圧指
令値を算出するようにしてもよい。
【0054】また、図12に示すように、入力電流基本
波I1と電源電圧Vsとの位相差Φが−5°〜5°とな
る範囲で直流電圧を設定すれば、図13に定格電力時の
入力電流の基本波位相差Φに対する総合力率特性を示す
ように、高入力力率を達成することができる。
【0055】次いで、リアクトル定数の選定を説明す
る。
【0056】双方向スイッチのオン時間ton=30°
で、入力電流が連続となる状態のリアクトルの定数L
は、次式から、図14中(A)(B)に示すように、入
力電力、電源電圧(周波数)により大きく異なる。L=
[36・{2・(3)1/2−3}・(Vi)2]/(14
・π3・f・Po)したがって、従来のリアクトル定数
(Ltyp:定格電圧、最大電力時を示す参照)より
大きい定数(Lmax:定格電圧、定格電力時を示す
まで)のリアクトルを用いることで、定格電力時の高調
波電流発生量を低減させることができる(図15参
照)。逆に、高調波電流発生量の低減要求に応じて、従
来のリアクトルの定数より小さい定数(Lmin:最低
電圧、最大電力時を示すまで)のリアクトルを用いる
ことで、コスト、寸法、重量の増加を最小限に抑制する
ことができる(図15参照)。また、図16に示すよう
に、最小のリアクトル定数Lminの第1リアクトルL
1を標準で製品に搭載し、さらに高調波電流発生を抑制
する必要がある場合には、外付けで第2リアクトルL2
を追加して、全体としてのリアクトル定数がLtypや
Lmaxとなるようにして、高調波電流発生量を低減さ
せることができる。
【0057】さらに、リアクトル定数をLtyp、Lm
axに設定した場合における直流電圧特性、位相特性
(入力電流基本波)、入力力率特性を、本願の実施態様
による場合と直流電圧を一定に保持する場合(従来の場
合)とで測定した結果を図17、図18に示す。
【0058】また、高調波電流に関する特定需要家ガイ
ドラインは、需要家の施設する機器から発生する高調波
電流の総量を、高調波の次数毎に規制している。一般に
インバータ回路に用いられているコンデンサ平滑回路
は、低次高調波電流発生量が多く、5次高調波が最も規
制を越え易い。図19に示すように、需要家が施設する
機器全体のうち、コンデンサ平滑回路(交流リアクトル
を含む)のインバータ機器の占める割合が26%以上と
なると、特定需要家ガイドラインをオーバーする。
【0059】しかし、マルチレベルコンバータを用い
て、5次高調波電流発生量が10%以下となる直流電圧
設定値に設定すれば(図20中、VminからVmax
までの範囲を参照)、5次高調波電流を大幅に低減でき
るため、インバータ機器の割合が増加しても、高調波規
制を満足させることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明は、PWMコンバータに
おける高周波スイッチングに起因する効率の低下、ノイ
ズの増加、漏洩電流の増大、コストアップという不都合
を改善することができ、電源電圧変動、負荷変動に対し
ても、高入力力率を保ことができるという特有の効果を
奏する。
【0061】請求項2の発明は、PWMコンバータにお
ける高周波スイッチングに起因する効率の低下、ノイズ
の増加、漏洩電流の増大、コストアップという不都合を
改善することができ、電源電圧変動、負荷変動に対して
も、特定の高調波電流を低減することができるという特
有の効果を奏する。
【0062】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の効果に加え、定格電力時の高調波電流を最も低減す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0063】請求項4の発明は、第1リアクトルを標準
装備しておき、第2リアクトルを必要に応じて装着する
ことによって、定格電力時の高調波電流を最も低減する
ことができ、また、標準装備状態のコスト、寸法、重量
を最小限に抑えることができるほか、請求項1または請
求項2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマルチレベルコンバータの一実施態
様を示すブロック図である。
【図2】パルス幅演算部の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】電圧指令作成処理およびパルス幅制御演算処理
の一例を説明するフローチャートである。
【図4】電圧指令作成処理およびパルス幅制御演算処理
の他の例を説明するフローチャートである。
【図5】ドライブ信号作成処理を説明するフローチャー
トである。
【図6】スイッチオフタイマ割り込み処理を説明するフ
ローチャートである。
【図7】電源電圧極性の判定を説明する図である。
【図8】入力電力が一定の時の電圧ベクトルを示す図で
ある。
【図9】負荷変動時の電圧ベクトルを示す図である。
【図10】電源電圧変動時の電圧ベクトルを示す図であ
る。
【図11】基本波力率が1となる直流電圧指令値を示す
図である。
【図12】入力電流基本波の位相特性を示す図である。
【図13】総合力率特性を示す図である。
【図14】リアクトル定数の変化特性を示す図である。
【図15】リアクトル定数ごとの高調波電流発生量を示
す図である。
【図16】外付けでリアクトルL2を追加するマルチレ
ベルコンバータを示す電気回路図である。
【図17】リアクトル定数をLtypに設定した場合に
おける直流電圧特性、位相特性、入力力率特性を示す図
である。
【図18】リアクトル定数をLmaxに設定した場合に
おける直流電圧特性、位相特性、入力力率特性を示す図
である。
【図19】次数ごとの高調波電流発生量特性を説明する
図である。
【図20】直流電圧に対する各次数の高調波電流発生量
特性を示す図である。
【図21】従来のマルチレベルコンバータの構成を示す
電気回路図である。
【図22】各部の波形を示す図である。
【図23】双方向スイッチのオン時間に対する直流電圧
特性を示す図である。
【図24】入力電力に対するコンバータ入力電圧特性を
示す図である。
【図25】負荷変動時の電圧ベクトルを示す図である。
【図26】電源電圧変動時の電圧ベクトルを示す図であ
る。
【図27】12ステップの電圧波形を示す図である。
【図28】コンバータ入力電圧波形の幅に対する高調波
電圧特性を示す図である。
【図29】電源電圧に高調波が含まれない場合の電圧ベ
クトルを示す図である。
【図30】リアクトル定数を最大電力時で選定した場合
における、最大電力時の高調波電流発生量および定格電
力時の高調波電流発生量を示す図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源 2,L1 第1リアクトル 3 三相全波整流回路 4 制御部 C11,C12 平滑用コンデンサ S1,S2,S3 双方向スイッチ L2 第2リア
クトル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(1)に対して第1リアクトル
    (2)(L1)を介して全波整流回路(3)を接続し、
    全波整流回路(3)の出力端子間に互いに直列に接続さ
    れた平滑用コンデンサ(C11)(C12)を接続し、
    全波整流回路(3)の入力端子と平滑用コンデンサ(C
    11)(C12)どうしの接続点との間にスイッチング
    手段(S1)(S2)(S3)を接続し、電源電圧、負
    荷の変動に拘わらず基本波力率がほぼ1になるようにス
    イッチング手段(S1)(S2)(S3)をスイッチン
    グさせるべく制御する制御手段(4)を設けたことを特
    徴とするマルチレベルコンバータ。
  2. 【請求項2】 交流電源(1)に対して第1リアクトル
    (2)(L1)を介して全波整流回路(3)を接続し、
    全波整流回路(3)の出力端子間に互いに直列に接続さ
    れた平滑用コンデンサ(C11)(C12)を接続し、
    全波整流回路(3)の入力端子と平滑用コンデンサ(C
    11)(C12)どうしの接続点との間にスイッチング
    手段(S1)(S2)(S3)を接続し、電源電圧、負
    荷の変動に拘わらず特定の高調波電流を低減するように
    スイッチング手段(S1)(S2)(S3)をスイッチ
    ングさせるべく制御する制御手段(4)を設けたことを
    特徴とするマルチレベルコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第1リアクトル(2)は、定格電力
    時に最も高調波電流を低減できるリアクトル定数を有す
    るものである請求項1または請求項2に記載のマルチレ
    ベルコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記第1リアクトル(L1)は、コンデ
    ンサ平滑回路による高調波電流発生量の低減効果よりも
    少なくない高調波電流発生量の低減効果を達成できるリ
    アクトル定数を有するものであり、このリアクトル定数
    を、定格電力時に最も高調波電流を低減できる値にすべ
    く、第1リアクトル(L1)と直列に接続される第2リ
    アクトル(L2)をさらに含む請求項1または請求項2
    に記載のマルチレベルコンバータ。
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