JP2000296692A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2000296692A JP11107075A JP10707599A JP2000296692A JP 2000296692 A JP2000296692 A JP 2000296692A JP 11107075 A JP11107075 A JP 11107075A JP 10707599 A JP10707599 A JP 10707599A JP 2000296692 A JP2000296692 A JP 2000296692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぐらぐらすることなく、安定感に富むクリッ
プの取付け構造を開発し、クリップがしっかりと固定さ
れた筆記具を提供する。 【解決手段】 筆記具1は、本体部2と、キャップ3に
よって構成され、キャップ3にクリップ4が取り付けら
れている。クリップ4は、係合片31がキャップ本体5
の溝10に挿入されて係合し、さらにクリップ4は、拡
径されたキャップ本体5と蓋部材6の間に挟まれて固定
される。係合片31の突出部35,36は、溝10の平
行部16の側壁12を強く押圧し、側壁12に食い込ん
で嵌入する。係合片31の先端部分は、実質的に溝10
の側壁12と接した位置関係にある。クリップ4をテコ
に見立てたとき、最も大きな力を発現する係合片31の
先端部が実質的に溝10の側壁12と接しているので、
クリップ4を左右に動かしても、クリップ4はぐらぐら
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン、万年
筆、フェルトペン、ラインマーカ、シャープペンシル等
の筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールペンやラインマーカ等の筆記具で
は、筆記具の本体部やキャップにクリップが設けられた
ものが多い。クリップは、樹脂の射出成形によってキャ
ップ等と一体的に成形される場合もあるが、クリップは
キャップ等に比べてより弾性に富むことが大事であるこ
とから、キャップ等とクリップを別々に成形し、後工程
によって両者を結合する場合も多い。この場合では、キ
ャップ等を樹脂の射出成形によって成形し、また別途プ
レス加工等によってクリップを成形し、その後、両者を
結合させる。
【0003】以下、従来技術の代表的な筆記具をクリッ
プ部分の構造を中心に説明する。図9は、従来技術にお
ける筆記具の分解斜視図である。図10(a)は、従来
技術のクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同
係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図で
ある。
【0004】図9に示す筆記具100は、ペン先等が設
けられた本体部101と、キャップ102によって構成
されている。そしてクリップ103は、キャップ102
に取り付けられている。すなわちキャップ102は、キ
ャップの本体部分とクリップ103によって構成されて
いる。順次説明すると、キャップ102の本体部分は、
図9の様にキャップ本体105に蓋部材106が取り付
けられたものである。ここで従来技術で使用されていた
キャップ本体105は、全体形状が円筒形をしている。
すなわち従来技術で採用するキャップ本体105は、ど
の部分も均等の太さである。
【0005】キャップ本体105の内部は、二重筒状に
なっている。キャップ本体105の外側の筒109と、
内側の筒107は、接続部108によって繋がれてお
り、内側の筒107は、外側の筒109内に同心状に保
持されている。そして外側の筒109と内側の筒107
の間には長手方向に延びる溝110が形成されている。
溝110の形状は、後記する本発明の実施例と同一の形
状であり、図4に示すように開口側が広く、内部は平行
となっている。内側の筒107の頂面には、穴114が
設けられている。
【0006】蓋部材106は、前記したキャップ本体1
05と同一の太さを持つ蓋であって、下面に突起112
が設けられている。
【0007】クリップ103は、鋼材をプレス加工して
作られたものであり、クリップ本体113と係合片11
5が一体に設けられたものである。すなわちクリップ本
体113は、幅の狭い板状であり、先端部分が内側に小
さく三角形に折り返されている。当該折り返し部116
は、クリップ本体113をポケット等の他部材に差し込
んで係合させたとき、クリップ103が容易にポケット
等から離脱することを防ぐ趣旨で設けられたものであ
る。一方、クリップ本体113の他端側は「コ」の字状
に折り返されている。そしてクリップ本体113の他端
は、直角に二回折り返され、クリップ本体113と平行
になっており、その先端部によって係合片115が構成
されている。従来技術においては、クリップ103の係
合片115は、両側面が鋸歯形状となっている。そして
その最先端部は、図9、図10(a)の様にテーパ形状
となっている。
【0008】クリップ103は、係合片115が、前記
したキャップ本体105の溝110に挿入され、さらに
キャップ本体105の頂面に蓋部材106が装着され
る。そしてクリップ103は、前記した係合片115が
溝110と係合し、さらにクリップ103は、キャップ
本体105と蓋部材106の間に挟まれて固定される。
【0009】ここで、従来技術の筆記具100における
クリップ103の係合片115と溝110との関係は、
図10(b)の様である。すなわち従来技術の筆記具1
00では、係合片115の鋸歯状をした突端部分117
が溝の側壁に嵌入する。そして係合片115の先端部分
では、溝110の側壁との間に隙間120ができる。従
来技術の筆記具100では、係合片115の先端部分に
テーパ部121があり、前記した様に係合片115の先
端は溝110の側壁と非接触状態である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の筆記具10
0のクリップ部分の構造は、普遍的に採用されてきた構
成であるが、クリップ103が横方向にガタつき易いと
いう欠点がある。すなわち従来技術の筆記具100は、
クリップ103の先端側(折り返し部116)側を左右
に揺すると、クリップ103の全体がぐらつき、安定感
に欠ける。この理由は、従来技術の筆記具100では、
鋸歯状をした突端部分117が溝110の側壁に嵌入
し、実質上、当該部位だけが溝110と接した構造とな
っているためである。そのため従来技術の筆記具100
では、クリップ103の折り返し部116側を左右に揺
すると、鋸歯状をした突端部分117が支点となって全
体がテコの様に運動し、安定感が欠ける結果となる。
【0011】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、ぐらぐらすることなく、安定感に富むクリ
ップの取付け構造を開発し、クリップがしっかりと固定
された筆記具を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、筆記具の本体部
またはキャップにクリップが設けられた筆記具であっ
て、前記クリップは筆記具の本体部またはキャップから
露出して他部材と係合するクリップ本体と、筆記具の本
体部またはキャップにクリップ自体を固定するための係
合片を有し、筆記具の本体部またはキャップには溝が設
けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリッ
プが固定された筆記具において、クリップの係合片は、
その中間部分に前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の
嵌入部を有し、さらに係合片の先端部には前記溝との係
合部位と略同一形状及び略同一幅の保持部が設けられ、
クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係合片の
保持部は溝を前記嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接
し、或いは溝と近接していることを特徴とする筆記具で
ある。本発明においては、キャップは必ずしも必須の構
成ではなく、本体部にクリップが取り付けられた構成を
採用する場合は、キャップは無くてもよい。
【0013】請求項1に記載の筆記具は、従来技術と同
様に係合片を持ち、係合片の中間部分が強く溝を押圧す
る。請求項1に記載の筆記具が従来と異なる部分は、係
合片の先端部に溝との係合部位と略同一形状及び略同一
幅の保持部が設けられている点である。そして当該保持
部は、溝を前記嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接し、
或いは溝と近接している。すなわち保持部は、実質的に
溝と接している。そのため本発明の筆記具では、嵌入部
がテコの支点的機能を果たしにくい。また、たとえ嵌入
部がテコの支点的機能を果たしたとしても、作用点とし
て機能する保持部は溝と実質的に接しているので、力点
たるクリップ本体がガタつくことはない。
【0014】また同様の課題を達成するための請求項2
に記載の発明は、筆記具の本体部またはキャップにクリ
ップが設けられた筆記具であって、前記クリップは筆記
具の本体部またはキャップから露出して他部材と係合す
るクリップ本体と、筆記具の本体部またはキャップにク
リップ自体を固定するための係合片を有し、筆記具の本
体部またはキャップには溝が設けられ、当該溝にクリッ
プの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具に
おいて、前記溝は平行部を有し、クリップの係合片は、
その中間部分に前記溝の平行部の幅よりも広い幅の嵌入
部を有し、さらに係合片の先端部には平行部が設けられ
ており、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方
係合片の前記平行部は溝の平行部を前記嵌入部よりも弱
く押圧するか接し、或いは溝の平行部と近接しているこ
とを特徴とする筆記具である。
【0015】本発明の筆記具では、溝は平行部を有す
る。これに対してクリップの係合片は、その中間部分に
溝の平行部の幅よりも広い幅の嵌入部を持つと共に、先
端部に平行部が設けられている。そのため本発明の筆記
具では、嵌入部がテコの支点的機能を果たしにくく、ま
たたとえ嵌入部がテコの支点的機能を果たしたとして
も、作用点として機能する保持部は溝と実質的に接して
いるので、力点たるクリップ本体がガタつくことはな
い。
【0016】さらに請求項3に記載の発明は、筆記具の
本体部またはキャップにクリップが設けられた筆記具で
あって、前記クリップは筆記具の本体部またはキャップ
から露出して他部材と係合するクリップ本体と、筆記具
の本体部またはキャップにクリップ自体を固定するため
の係合片を有し、筆記具の本体部またはキャップには溝
が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてク
リップが固定された筆記具において、クリップの係合片
の中間部分には前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の
嵌入部が設けられ、係合片の前記嵌入部が溝を押圧し、
係合片の先端部分は両側面が溝と接していることを特徴
とする筆記具である。
【0017】請求項3に記載の筆記具においても、従来
技術と同様に係合片を持ち、係合片の中間部分が溝を強
く押圧するが、本発明の筆記具においては、係合片の先
端部分の両側面が溝と接している。そのため本発明の筆
記具においても、嵌入部がテコの支点的機能を果たしに
くく、また仮に嵌入部がテコの支点的機能を果たしたと
しても、作用点として機能する保持部は溝と実質的に接
しているので、力点たるクリップ本体がガタつくことは
ない。
【0018】また請求項4に記載の発明は、クリップ
は、キャップに設けられ、キャップはキャップ本体と蓋
部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面
と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋
部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されて
いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
の筆記具である。
【0019】本発明の筆記具では、クリップはキャップ
に設けられ、キャップはクリップの取付け部位が他の大
部分よりも太いという構成に加えて、クリップは、キャ
ップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体
の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持
部が形成されている。そのためクリップの根元部分は、
より広い面積をもってキャップ本体の頂面と蓋部材の間
で挟まれる。またクリップの根元部分は、保持部によっ
ても固定される。したがってクリップは強固に固定さ
れ、より安定性が高い。
【0020】さらに請求項5に記載の筆記具は、クリッ
プは、キャップに設けられ、キャップはクリップの取付
け部位が他の大部分よりも太いことを特徴とする請求項
1乃至4のいずれかに記載の筆記具である。
【0021】本発明の筆記具では、クリップは、キャッ
プに設けられ、キャップはクリップの取付け部位が他の
大部分よりも太い。そのため本発明の筆記具では、クリ
ップ本体の根元がしっかりと保持され、より安定性が高
い。
【0022】さらに請求項6に記載の筆記具は、嵌入部
の形状は楔形であることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の筆記具である。
【0023】本発明の筆記具では、嵌入部の形状は楔形
であるため、クリップが抜けにくい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下さらに、本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態にお
ける筆記具の分解斜視図である。図2は、図1の筆記具
で採用するクリップを示し、(a)はその正面図、
(b)はその左側面図、(c)はその右側面図、(d)
はその平面図である。図3は、図1の筆記具で採用する
キャップ本体と蓋部材の正面図である。図4は、図1の
A−A断面図であり、溝の形状を示す。図5(a)は、
図1の筆記具のクリップの係合片の拡大図であり、
(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を
示す説明図である。図6(a)は、本発明の第二の実施
形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大
図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入さ
れた状態を示す説明図である。図7(a)は、本発明の
第三の実施形態における筆記具で採用するクリップの係
合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの
溝に挿入された状態を示す説明図である。図8(a)
は、本発明の第四の実施形態における筆記具で採用する
クリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片
がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【0025】図1において、1は、本実施形態の筆記具
を示す。本実施例の筆記具1は、前記した従来技術の筆
記具100と多くの点で共通するものであるが、係合片
31の形状と、キャップ本体5の頂部の形状および蓋部
材6の形状が従来技術のそれと異なる。順次説明する
と、本実施形態の筆記具1は、ペン先等が設けられた筆
記具の本体部2と、キャップ3によって構成され、キャ
ップ3にクリップ4が設けられている。すなわちキャッ
プ3は、キャップの本体部分とクリップ4によって構成
され、さらにキャップ3の本体部分は、筒状のキャップ
本体5に蓋部材6が取り付けられて成る。
【0026】キャップ本体5の形状は、従来のものと異
なり、先端部分が拡径されている。すなわちキャップ本
体5は、その大部分が円筒形をしているが、先端の部分
だけが10%〜30%程度拡径され、当該部分だけが太
い。一方、蓋部材6は、キャップ本体5の先端部に合わ
せて直径が大きい。また蓋部材6には、従来技術と同様
に下面に突起25が設けられている。キャップ本体5の
内部構造は、従来のものと同様であり、二重筒状になっ
ている。そして外側の筒6と、内側の筒7は、接続部8
によって繋がれており、内側の筒7は、外側の筒6内に
同心状に保持されている。そして外側の筒6と内側の筒
7の間には溝10が形成されている。溝10は、キャッ
プ本体5の頂面に開校し、キャップ本体5の長手方向に
沿って延びる。溝10の形状は、図4の通りであり、両
側が側壁12によって囲まれている。そして溝10の幅
は、開放側が広く、内部はやや狭い。そして溝10の両
側の側壁12は、開放端の近傍部と奥の部位が平行であ
る。そして開放側の平行部15と奥側の平行部16の間
は、テーパ状の側壁11によって繋がれている。
【0027】またキャップ本体5の頂面であって、溝1
0の開口部と連続する部位には、浅い溝20が形成され
ている。当該溝20は、その幅がクリップ4の折り返し
部21の幅に等しく、この溝20は、クリップ4の保持
部として機能する。
【0028】内側の筒7の頂面には、従来技術と同様に
穴22が設けられているが、本実施例に特有の構成とし
て、当該穴22の内面に突起または突条23が設けられ
ている。この突起等は、蓋部材6の突起25を押圧して
蓋部材6の離脱を防止するために設けられたものであ
る。
【0029】クリップ4は、鋼材をプレス加工して作ら
れたものであり、クリップ本体30と係合片31が一体
となったものである。クリップ本体30の形状は、従来
技術と全く同一であり、幅の狭い板状であってその先端
部分に三角形の折り返し部32が設けられている。また
クリップ本体30の他端側は「コ」の字状に折り返され
ている。ここで、クリップ本体30に対して直角に折り
返された折り返し部21の幅は、前記した様にキャップ
本体5の頂面に設けられた保持部(溝)20の幅に等し
い。そしてクリップ本体30の他端は、さらに直角に折
り返されてクリップ本体30と平行になっており、その
先端部によって係合片31が構成されている。
【0030】係合片31の形状は、図1,2,5の通り
であり、根元部分は、クリップ本体30と同一の幅であ
り、先端側の部分は根元部分に比べて細い。根元部分と
先端側との境界部分は、直角に切り立っている。そして
先端側の部分は、その両端部が、鋸歯、あるいは波の様
な形状をしている。すなわち係合片31には、中間部の
両端の二箇所に突出部(嵌入部)35,36が設けられ
ている。突出部35,36の外幅は、いずれもその近辺
の幅よりも広い。また突出部35,36の幅は、前記し
た溝10の奥側の平行部16の幅よりも広い。
【0031】突出部35,36は、いずれもその根元側
(図面上側)が広がり方向のテーパ形状となっている。
従って突出部35,36自体の形状は先端側が鋭角であ
り根元側が鈍角であって、楔形をしている。そして係合
片31の先端側、言い換えると、先端の突出部36のさ
らに先は、平行となっている。当該平行部37の幅は、
実質的に溝10の平行部16の幅と同一である。
【0032】本実施形態においても、クリップ4は、係
合片31がキャップ本体5の溝10に挿入され、さらに
キャップ本体5の頂面に蓋部材6が装着される。そして
クリップ4は、前記した係合片31が溝10と係合し、
さらにクリップ4は、キャップ本体5と蓋部材6の間に
挟まれて固定される。ここで本実施形態の筆記具1にお
ける、クリップ4の係合片31と溝10との関係は、図
5(b)の様である。すなわち本実施形態の筆記具1に
ついても、係合片31の突出部35,36は、溝10の
平行部16の幅よりも広いので、突出部35,36は溝
10の側壁12を強く押圧し、側壁12に食い込んで嵌
入する。一方、係合片31の先端部分は、溝10の係合
部位と同一形状たる平行であり、且つ幅についても溝1
0のそれに等しい。従って係合片31の先端部分は、溝
10の側壁12を突出部35,36よりも弱い力で押圧
するか、溝10の側壁12と接し、或いは側壁12と近
接した位置関係にある。すなわち実質的に、係合片31
の先端部分は、溝10の側壁12と接した位置関係にあ
る。なお、本実施形態の筆記具1では、係合片31の根
元部分と先端側の境界部分が、直角に切り立っているの
に対し、キャップ本体側の溝10では、当該部位がテー
パとなっているので、係合片31の直角に切り立った部
位が、溝10のテーパ状の側壁11にも食い込む。
【0033】係合片31の折り返し部21に目を移す
と、本実施形態では、キャップ本体5の先端部分が10
%〜30%程度拡径されており、係合片31はその拡径
部分によって挟まれている。そのため本実施形態では、
係合片31の折り返し部21は、従来技術に比べて広い
面積で挟まれている。さらに係合片31の折り返し部2
1は、キャップ本体5に設けられた溝20と係合してい
る。そのため本実施形態では、クリップ4の折り返し部
21は、強固に保持されている。
【0034】本実施形態の筆記具1について、クリップ
4を動かしてみた場合を想定すると、前記した様に係合
片31の根元たる折り返し部21が大きな面積で挟まれ
ているので、折り返し部21は強固に固定され、動き難
く、係合片31側にモーメントを伝えにくい。またクリ
ップ4をテコに見立てたとき、最も大きな力を発現する
係合片31の先端部には平行部37が設けられており、
係合片31の先端部は実質的に溝10の側壁12と接し
ている。そのためクリップ4を左右に動かしても、当該
左右の力は折り返し部21及び先端の平行部37によっ
て負担される。従って本実施例の筆記具1は、クリップ
4がしっかりしていてぐらぐらしない。
【0035】以上説明した実施形態では、クリップ4の
係合片31は、先端部分に平行部37があり、二つの突
出部35,36の根元側がいずれも広がり方向のテーパ
形状となってた例を示した。しかしながら、本発明は、
この構成にこだわるものではなく、突出部35,36の
根元側に設けられたテーパ部を水平に置き換えてもよ
い。なお本実施形態で採用する係合片31は、突出部3
6の先端側に平行部37が設けられており、突出部36
が鈍角的になりがちであるため、従来技術に比べて突出
部36の楔効果が劣る懸念がある。しかしながら本実施
形態の筆記具1では、クリップ4の折り返し部21が大
径の蓋部材6によって抜け防止方向に押さえられてい
る。すなわち本実施形態の筆記具1では、大きな面積を
もって抜け防止方向に押さえられているので、クリップ
4は、抜き方向の力に十分に抗することができる。
【0036】図6は、根元側に設けられた突出部35の
さらに根元側を平行にした例を示すものである。また図
7は、突出部35と突出部36の間に平行部を配した例
を示すものである。さらに図8は、すべてのテーパ部を
平行部に置き換えた例を示すものである。
【0037】また上記した例では、いずれも突出部(嵌
入部)を二箇所に設けたが、突出部の個数は任意であ
り、一か所だけに突出部を設けてもよく、逆に3以上の
突出部を設けてもよい。
【0038】さらに上記した実施形態では、いずれも係
合片31の先端部に平行部を設けたが、係合片の先端に
突出部を設け、係合片の先端を強く壁に押しつける構成
としても、同様の効果が発揮される。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の筆記具は、クリップが
係合片を持ち、係合片の中間部分が溝を強く押圧してク
リップの離脱が防止される。そして本発明の筆記具で
は、係合片の先端部に溝との係合部位と略同一形状及び
略同一幅の保持部が設けられているので、保持部は、溝
を嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接し、或いは溝と近
接する。そのため本発明の筆記具では、クリップ本体の
ガタつきが少なく、クリップがしっかりしていて安定感
がある。
【0040】請求項2、3に記載の筆記具についても同
様であり、クリップ本体のガタつきが少なく、クリップ
の安定性が高い効果がある。
【0041】また請求項4,5に記載の筆記具では、ク
リップはより広い面積でキャップ本体の頂面と蓋部材の
間で挟まれる。したがってクリップは強固に固定され、
より安定性が高い効果がある。
【0042】さらに請求項6に記載の筆記具は、嵌入部
の形状は楔形であるため、クリップが抜け難いという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における筆記具の分解
斜視図である。
【図2】図1の筆記具で採用するクリップを示し、
(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)は
その右側面図、(d)はその平面図である。
【図3】図1の筆記具で採用するキャップ本体と蓋部材
の正面図である。
【図4】図1のA−A断面図であり、溝の形状を示す。
【図5】(a)は、図1の筆記具のクリップの係合片の
拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿
入された状態を示す説明図である。
【図6】(a)は、本発明の第二の実施形態における筆
記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、
(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を
示す説明図である。
【図7】(a)は、本発明の第三の実施形態における筆
記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、
(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を
示す説明図である。
【図8】(a)は、本発明の第四の実施形態における筆
記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、
(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を
示す説明図である。
【図9】従来技術における筆記具の分解斜視図である。
【図10】(a)は、従来技術のクリップの係合片の拡
大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入
された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 筆記具 5 キャップ本体 6 蓋部材 10 溝 12 側壁 16 平行部 20 溝(保持部) 25 突起 30 クリップ本体 31 係合片 35,36 突出部(嵌入部) 37 平行部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具の本体部またはキャップにクリッ
    プが設けられた筆記具であって、前記クリップは筆記具
    の本体部またはキャップから露出して他部材と係合する
    クリップ本体と、筆記具の本体部またはキャップにクリ
    ップ自体を固定するための係合片を有し、筆記具の本体
    部またはキャップには溝が設けられ、当該溝にクリップ
    の係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具にお
    いて、クリップの係合片は、その中間部分に前記溝との
    係合部位の幅よりも広い幅の嵌入部を有し、さらに係合
    片の先端部には前記溝との係合部位と略同一形状及び略
    同一幅の保持部が設けられ、クリップは係合片の嵌入部
    が溝を押圧し、一方係合片の保持部は溝を前記嵌入部よ
    りも弱く押圧するか溝と接し、或いは溝と近接している
    ことを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 筆記具の本体部またはキャップにクリッ
    プが設けられた筆記具であって、前記クリップは筆記具
    の本体部またはキャップから露出して他部材と係合する
    クリップ本体と、筆記具の本体部またはキャップにクリ
    ップ自体を固定するための係合片を有し、筆記具の本体
    部またはキャップには溝が設けられ、当該溝にクリップ
    の係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具にお
    いて、前記溝は平行部を有し、クリップの係合片は、そ
    の中間部分に前記溝の平行部の幅よりも広い幅の嵌入部
    を有し、さらに係合片の先端部には平行部が設けられて
    おり、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係
    合片の前記平行部は溝の平行部を前記嵌入部よりも弱く
    押圧するか接し、或いは溝の平行部と近接していること
    を特徴とする筆記具。
  3. 【請求項3】 筆記具の本体部またはキャップにクリッ
    プが設けられた筆記具であって、前記クリップは筆記具
    の本体部またはキャップから露出して他部材と係合する
    クリップ本体と、筆記具の本体部またはキャップにクリ
    ップ自体を固定するための係合片を有し、筆記具の本体
    部またはキャップには溝が設けられ、当該溝にクリップ
    の係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具にお
    いて、クリップの係合片の中間部分には前記溝との係合
    部位の幅よりも広い幅の嵌入部が設けられ、係合片の前
    記嵌入部が溝を押圧し、係合片の先端部分は両側面が溝
    と接していることを特徴とする筆記具。
  4. 【請求項4】 クリップは、キャップに設けられ、キャ
    ップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップ
    は、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャ
    ップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持
    する保持部が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の筆記具。
  5. 【請求項5】 クリップは、キャップに設けられ、キャ
    ップはクリップの取付け部位が他の大部分よりも太いこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記
    具。
  6. 【請求項6】 嵌入部の形状は楔形であることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の筆記具。
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