JP2000297018A - 毛髪化粧剤、毛髪化粧品及び毛髪化粧剤の使用方法 - Google Patents

毛髪化粧剤、毛髪化粧品及び毛髪化粧剤の使用方法

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JP2000297018A
JP2000297018A JP11105264A JP10526499A JP2000297018A JP 2000297018 A JP2000297018 A JP 2000297018A JP 11105264 A JP11105264 A JP 11105264A JP 10526499 A JP10526499 A JP 10526499A JP 2000297018 A JP2000297018 A JP 2000297018A
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hair
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hair cosmetic
stem
aerosol
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Hiroyuki Hayashi
洋行 林
Hiroyuki Ozeki
宏之 尾関
Shigeharu Iyoda
重治 伊豫田
Hiroshi Aoki
博 青木
Toshimichi Takahashi
利通 高橋
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Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤を速やか
に毛髪に塗布できるようにする。 【解決手段】 ステムを有するエアゾール缶と、各エア
ゾール缶のステムを同時に押下可能に構成された操作部
材と、各ステムから吐出される内容物を同時に吐出させ
るためのノズルを有する吐出ヘッドとからなる吐出容器
において、エアゾール缶には1000〜100000c
psの粘度となるように生成された染毛剤組成物が収納
されている。染毛作業を行うには、操作用手袋を着用し
て吐出容器を把持し、操作部材を操作することにより染
毛剤組成物をノズルから吐出させる。その際、染毛剤組
成物を染毛用のブラシ上に直接受けるようにし、そのブ
ラシにて毛髪を梳けば、速やかに毛髪に染毛剤組成物を
塗布することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾール缶に収
納され、エアゾール缶から吐出されて使用される毛髪化
粧剤、及び、毛髪化粧剤を吐出容器に収納した毛髪化粧
品、並びに、毛髪化粧剤の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛髪化粧剤をエアゾール缶に
収納し、使用時にはそのエアゾール缶から毛髪化粧剤を
吐出させるようにした毛髪化粧品が知られている。そし
て、このような毛髪化粧剤は、利用者が要望する化粧態
様に合わせ、しかも、適正な化粧効果を奏するようにす
るため、液状〜クリーム状等、種々の剤型に調製されて
いる。
【0003】また、毛髪化粧品を使用する際には、毛髪
化粧剤を直接毛髪上に吐出した後に、ブラシにて毛髪化
粧剤と毛髪とを一緒に梳いたり、毛髪化粧剤を直接、手
のひら上に吐出し、適度に手のひら上に広げた後に毛髪
に塗布し、さらに、ブラシを用いて化粧剤と毛髪とを一
緒に梳くことにより、毛髪化粧剤を毛髪に塗布して化粧
するのが一般的である。
【0004】特に、エアゾール容器に収納して使用する
毛髪化粧剤の中でも、染毛剤や脱色剤等においては、化
粧効果を高めるために、泡状、クリーム状、ゲル状、ペ
ースト状等、粘稠な剤型に調製されるのが一般的であ
る。また、このような染毛剤、あるいは脱色剤には、構
成する組成物が全て混合された状態にてエアゾール缶に
収納される単剤型のものや、酸化染料中間体を含有する
第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなり、第1,
第2剤が互いに独立したエアゾール容器にそれぞれ収納
され、使用時にはそれらを混合するようになっている2
剤型のものが知られている。
【0005】そして、単剤型の染毛剤や脱色剤等を使用
する場合には、エアゾール缶から一旦トレイ上に吐出
し、ヘラや刷毛等ですくって毛髪に塗布して化粧するよ
うにしているものが多い。また、特に、2剤型の染毛剤
や脱色剤を使用する場合には、第1,第2剤を各エアゾ
ール缶からトレイ上に吐出し、ヘラや刷毛等にて第1,
第2剤を混合した後に、毛髪に塗布するようにしている
ものが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に、2剤
型の染毛剤は、無色の低分子の酸化染料中間体を毛髪繊
維中に浸透させ、この毛髪繊維中で酸化重合を行わせる
ことにより、色素塩基を生成させ、この色素塩基を毛髪
繊維の酸性基に化学結合させて染色するものである。そ
して、この2剤型の染毛剤を使用する場合には、使用す
る直前に第1剤と第2剤とを混合するのが一般的であ
る。
【0007】しかし、従来より、このような2剤型の染
毛剤を使用する場合に、混合直後に染毛した毛髪と、混
合後にしばらくしてから染毛した毛髪とでは、染毛状態
(例えば、色の濃淡等)が異なることが知られていた。
そこで、本発明者等は、2剤型の染毛剤に使用される代
表的な酸化染料中間体と、酸化剤とを混合し、混合後の
酸化染料中間体の残存量を測定する実験を行った。
【0008】図8は、その実験結果を示すグラフであ
る。尚、図8において、横軸は酸化染料中間体と酸化剤
との混合後の経過時間[分]を示し、縦軸は、混合後の
酸化染料中間体の残存量を混合前の酸化染料中間体の量
に対する混合後の酸化染料中間体の量の比[%]で表し
たものを示す。
【0009】本実験では、酸化染料中間体として、パラ
フェニレンジアミン、パラアミノフェノール、メタアミ
ノフェノール、レゾルシンを用い、酸化剤として、過酸
化水素水を用いた。実験の結果、これら4種の酸化染料
中間体は、全て混合後において、それらの残存量が減少
し、特に、混合後10分以内に20〜30%の酸化染料
中間体が減少することが判明した。このように、酸化染
料中間体と酸化剤との混合後に、酸化染料中間体が減少
してしまうのは、酸化染料中間体が酸化剤と速やかに酸
化重合を起こしてしまうためである。
【0010】そして、このような現象が実際に染毛中に
発生すると、染毛開始箇所と染毛終了箇所とで色の濃淡
が異なるようになる(即ち、塗りムラが発生する)。ま
た、特に、2剤型の染毛剤が、高い粘度を有する剤型の
場合には、第1,第2剤が混合されにくくなり、これら
第1,第2剤を混合する作業には多くの時間を費やす必
要があるため、混合終了時には酸化染料中間体の酸化重
合が進行してしまい、染毛開始時には、既に本来備えて
いる染毛能力よりも低い染毛能力しか発揮できなくなっ
てしまう。
【0011】しかも、一般に、2剤型だけでなく単剤型
の染毛剤や脱色剤には、構成材料として刺激臭を有する
ものが使用されている場合が多く、エアゾール容器から
染毛剤を吐出させて塗布するのに時間を費やしたりする
と、刺激臭が立ちこめて不快である。さらに、2剤型の
染毛剤や脱色剤の場合には、第1,第2剤の混合作業に
時間を費やすと、より刺激臭が立ちこめて不快である。
【0012】また、2剤型の脱色剤には、過酸化水素が
含有されているため、吐出させて塗布するまでに時間を
費やしたりすると、過酸化水素が分解し始め、本来有す
るべき脱色能力よりも低い脱色能力しか発揮できなくな
ってしまう。さらに、2剤型の脱色剤の場合には、第
1,第2剤の混合作業に時間を費やすと、より過酸化水
素が分解するので、益々脱色能力が低下することにな
る。
【0013】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤の操作性
を高め、速やかに毛髪に塗布できるようにすることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段,発明の実施の形態及び発
明の効果】かかる目的を達成するためになされた請求項
1に記載の発明は、ステムを有し、充填された噴射剤の
圧力によって当該ステムから内容物を吐出可能なエアゾ
ール缶からなる吐出容器に内容物として収納され、該吐
出容器から吐出されて使用される毛髪化粧剤であって、
1000〜100000cpsの粘度となるように生成
されたことを特徴とする。
【0015】先に述べたように、毛髪化粧品に用いられ
る毛髪化粧剤は、使用目的や使用対象物に合わせ、種々
の剤型に調製される。例えば、一般的な剤型としては、
泡状、ゲル状、ジェリー状、ペースト状、クリーム状等
が挙げられる。そして、使用者が操作することにより、
収納した内容物を外部に吐出可能に構成した吐出容器、
特に、エアゾール缶からなる吐出容器に内容物として毛
髪化粧剤を収納した場合には、吐出容器から外部に容易
に毛髪化粧剤を吐出させる必要があるため、適度に流動
する粘度を有するように毛髪化粧剤を調製する必要があ
る。
【0016】尚、毛髪化粧剤が高い粘性を有する場合に
は、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布する際に、毛髪に付着
しにくくなることがあり、化粧操作に支障を来すだけで
なく、毛髪化粧剤が十分に塗布された部分と、そうでな
い部分とが混在する状態である塗りムラを引き起こして
しまう。
【0017】そこで、本発明(請求項1)に記載のよう
に、エアゾール缶からなる吐出容器に収納する毛髪化粧
剤を1000〜100000cpsの粘度の範囲内にて
生成するのが望ましい。このように、毛髪化粧剤の粘度
が1000〜100000cpsの範囲内にあれば、こ
の毛髪化粧剤をエアゾール缶からなる吐出容器に収納し
て使用する際には、吐出容器から毛髪化粧剤が吐出され
易くなり、しかも、毛髪に毛髪化粧剤が付着し易くな
る。また、毛髪化粧剤を化粧したい毛髪領域全体にスム
ーズに延ばすことができ、しかも、毛髪に均一に塗布す
ることができるので、塗布ムラを伴うことなく、毛髪化
粧剤の効果を十分に発揮させることが可能となる。
【0018】特に、5000〜50000cpsの粘度
の範囲内の毛髪化粧剤は、エアゾール缶からなる吐出容
器からブラシ上に吐出してもブラシから垂れ落ちること
がなく、しかも、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布すると均
一な染毛効果を得ることが可能となる。従って、毛髪化
粧剤を5000〜50000cpsの粘度の範囲内にて
生成するのが好ましい。
【0019】ところで、毛髪化粧剤の化粧効果(例え
ば、染毛効果や脱色効果等)を高めるためには、請求項
1に記載の毛髪化粧剤を請求項2に記載のように、アル
カリ剤および酸化染料の少なくとも一方が含まれた第1
剤と、酸化剤が含まれた第2剤とから構成し、毛髪化粧
剤を使用する際には、第1剤と第2剤とを互いに混合す
るようにするのがよい。
【0020】そして、毛髪化粧剤が染毛剤の場合の第1
剤を構成する組成物としては、p−トルイレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、p−メチルアミノフェノ
ール、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、1−アミ
ノ−4−メチルアントラキノン、ポリオキシエチレン
(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(5.
5)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチ
ルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、
セチル硫酸ナトリウム、臭化セチルトリメチルアンモニ
ウム、第4級窒素含有セルロースエーテル、セチルアル
コール、セタノール、ワセリン、ステアリン酸、プロピ
レングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロリドエーテル、エデト酸二ナトリウム、
アスコルビン酸、無水亜硫酸ナトリウム、EDTAナト
リウム、28%アンモニア水およびモノエタノールアミ
ン、精製水等を用いることができる。
【0021】一方、染毛剤の場合の第2剤を構成する組
成物としては、過酸化水素水、フェナセチン、1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシ
エタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム、セタノー
ル、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、グリセリン、ポリエチレングリコール4
00、ポリオキシレン(2)ノニルフェニルエーテル、
ポリオキシレン(15)セチルエーテル、ラウリル硫酸
ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、精製水等を
用いることができる。
【0022】そして、毛髪化粧剤が脱色剤の場合には、
上記した染毛剤組成物における染料成分を省略すればよ
いが、第1,第2剤を以下に示すように生成してもよ
い。即ち、脱色剤の場合の第1剤を構成する組成物とし
ては、イソプロパール、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテル、イソステアリン酸、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、プロピレングリコール、ケラチン
蛋白加水分解物、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ア
ンモニア水、イオン交換水等を用いることができる。
【0023】また、脱色剤の場合の第2剤を構成する組
成物としては、過酸化水素水、リン酸緩衝液、メチルパ
ラベン、錫酸ナトリウム、流動パラフィン、ステアリル
アルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル、イオン交換水等を用いることがで
きる。
【0024】更に、毛髪化粧剤が染毛剤組成物または脱
色剤組成物に関わらず、増粘剤や香料等を必要に応じて
適宜添加してもよい。そして、酸化剤としては、過酸化
水素水、過酸化尿素等を含有する周知のものを使用して
もよい。更に、酸化剤には、フェセナチン、EDTA等
の安定剤、界面活性剤、油脂類、高級アルコール、酸、
pH調製剤等を必要に応じて適宜添加してもよい。
【0025】尚、このような組成物からなる毛髪化粧剤
を収納するエアゾール缶の形成材料としては、腐食に強
い性質を有するブリキまたはアルミニウムを用いるのが
よい。ところで、先に述べたように、2剤型の毛髪化粧
剤においては、第1,第2剤を混合する際に時間を費や
すようなことがあると、添加した組成物同士の酸化重合
が進行し、毛髪に毛髪化粧剤を塗布する際には、毛髪化
粧剤の化粧能力(例えば、染毛能力、脱色能力など)が
低下してしまい、毛髪化粧剤の効果が十分に発揮できな
くなる。
【0026】そして、2剤型の毛髪化粧剤においても1
000〜100000cpsの粘度の範囲内であれば、
第1,第2剤とを速やかに混合することが可能である
が、特に、夫々5000〜50000cpsの粘度の範
囲内は、更に速やかに混合することが可能となり、しか
も、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布すると均一な染毛効果
を得ることが可能となるので好ましい。
【0027】また、第1,第2剤を尚一層速やかに混合
するには、第1,第2剤が夫々1000〜100000
cpsの粘度の範囲内であって、かつ、請求項3に記載
のように、第1剤の粘度をa、第2剤の粘度をbとした
とき、粘度比a:bが、1:7〜7:1の範囲内となる
ように第1,第2剤を構成すればよい。特に、粘度比
a:bが、1:3〜3:1の範囲内の時の混合性が最も
良好である。このようにすれば、混合作業に費やす時間
を少なく済ませることが可能となる。
【0028】そして、請求項4に記載のように、第1剤
にカチオン性化合物を添加し、第2剤にアニオン性化合
物を添加してもよい。このように構成された第1,第2
剤を混合すると、カチオン性化合物とアニオン性化合物
とが互いにイオン結合し始め、最終的にはコンプレック
ス(錯体)を形成して安定化する。その際、カチオン
性,アニオン性化合物の周囲に、酸化染料中間体や酸化
剤が存在すると、これらカチオン性,アニオン性化合物
の移動に伴い、カチオン性,アニオン性化合物以外の第
1,第2剤の組成物がそれらカチオン性,アニオン性化
合物に引き寄せられて、ついには第1,第2剤が互いに
混合されるようになる。そのため、本発明(請求項4)
によれば、第1,第2剤が混合され易くなり、速やかに
毛髪に塗布することが可能となる。
【0029】また、カチオン性化合物とアニオン性化合
物の配合比が50:1〜1:50の範囲内となるよう
に、第1剤および第2剤を生成すれば、イオン結合が速
やかに行われるので、第1,2剤をさらに速やかに混合
することができる。そして、第1剤に添加するカチオン
性化合物の配合量は、第1,第2剤全体に対して0.1
〜20重量%となるのが望ましい。一方、第2剤に添加
するアニオン性化合物の配合量は、第1,第2剤全体に
対して0.1〜20重量%となるのが望ましい。
【0030】尚、アニオン性化合物を第1剤、カチオン
性化合物を第2剤に添加した場合も同様の効果が認めら
れるが、過酸化水素とカチオン性化合物とが共存する
と、エアゾール缶の腐食を促進させる可能性があるため
あまり好ましくない。以下に毛髪化粧剤に使用可能なカ
チオン性化合物およびアニオン性化合物を例示する。
【0031】<カチオン性化合物> 1.カチオン性界面活性剤 塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチ
ルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチ
ルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩
化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステ
アリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノ
リン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウ
ム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニ
ウムなどが挙げられる。
【0032】2.カチオン性高分子 カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、
4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ジアリル第4級化
アンモニウム塩重合物誘導体等に代表されるカチオン性
誘導体等が挙げられ、好ましくは含窒素カチオン性高分
子、例えば ヒドロキシエチルセルロースジメチルジア
リルアンモニウムクロリド共重合体、ヒドロキシエチル
セルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリド、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメ
タクリル酸共重合体のカチオン化物、ジメチルジアリル
アンモニウムクロリドのホモポリマー、ジメチルジアリ
ルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ジ
メチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重
合体等が挙げられる。
【0033】尚、市販品としては、ポリマーJR−12
5、ポリマーJR−400、ポリマーLR−400(ユ
ニオンカーバイド社製)、セルコートL−200、セル
コートH−60(ナショナルスターチ社製)、マーコー
ト100、マーコート500(カルゴン社製)等が挙げ
られる。
【0034】<アニオン性化合物> 1.アニオン性界面活性剤 ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パル
ミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム等の石け
ん類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸トリ
エタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等の
アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルキル燐酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ステ
アロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルメチ
ルタウリン塩、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫
酸エステル塩等が挙げられる。
【0035】2.アニオン性高分子化合物 カードラン、プルラン、ヒアルロン酸、アルギン酸ナト
リウム、ペクチン、トラガントガム、ジュランガム、キ
サンタンガム、カルボキシメチルでんぷん等の天然高分
子化合物、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子化合物、
カルボキシメチルセルロース等の半合成高分子化合物が
挙げられる。
【0036】尚、市販品としては、ジュンロンPWシリ
ーズ、レオジックシリーズ(日本純薬)、カーボポール
シリーズ、PEMULENシリーズ、ETDシリーズ
(BFグッドリッチ)等が挙げられる。また、毛髪化粧
剤が染毛剤の場合には、染毛剤組成物として、パラフェ
ニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミ
ン、p−アミノフェノール、p−アミノ−o−クレゾー
ル、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロル
−p−フェニレンジアミン、p−メチルアミノフェノー
ル、m−アミノフェノール、ハイドロキノン、レゾルシ
ン、o−アミノフェノール、フロログルシン、2−ニト
ロ−p−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニ
レンジアミン、カテコール、ピロガロール、N−フェニ
ル−p−フェニレンジアミン、1,4−ジアミノアント
ラキノン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、5
−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノ
ールおよびこれらの塩から選択される成分を添加するこ
とができる。これらの染毛剤組成物は、毛髪の染色性に
優れているので好適である。
【0037】尚、塩とは、例えば、有機酸の塩あるいは
無機酸の塩、すなわち硫酸塩、塩酸塩、リン酸塩、酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩等で、特に限
定はない。ところで、請求項1に記載の毛髪化粧剤を毛
髪化粧品として一般に流通させるには、請求項5に記載
のように、ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によ
って該ステムから内容物を排出可能なエアゾール缶と、
前記エアゾール缶の前記ステムを外部から押圧するため
の操作部材と、前記操作部材を押圧することにより前記
ステムから排出される内容物を外部へ吐出するための吐
出部材とを備えた吐出容器に、内容物として前記毛髪化
粧剤を収納すればよい。
【0038】このような吐出容器は、操作部材の押下に
伴ってステムが押し下げられると、充填された噴射剤の
圧力により、収納容器内の毛髪化粧剤がステムから排出
され、更に、ノズルから吐出するようなっているだけな
ので、若年者から年配者まで誰でも簡単に操作を行うこ
とができる。
【0039】尚、請求項2〜4に記載の2剤型の毛髪化
粧剤の場合においても、第1,第2剤をそれぞれ独立さ
せて請求項5に記載の吐出容器に収納することができ
る。そして、独立した吐出容器に収納された2剤型の毛
髪化粧剤を使用する際に、各吐出容器から混合しつつ吐
出するようにすれば、速やかに毛髪に塗布することがで
きる。
【0040】特に、請求項2〜4に記載の2剤型の毛髪
化粧剤を毛髪化粧品として一般に流通させるには、請求
項6に記載のように、ステムを有し、充填された噴射剤
の圧力によって該ステムから内容物を吐出可能な一対の
エアゾール缶と、前記一対のエアゾール缶を互いに連結
するための連結部材と、前記一対のエアゾール缶の前記
ステムを外部から同時に押圧するための操作部材と、前
記操作部材を押圧することにより前記各ステムから排出
される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備え
た同時吐出容器に内容物として毛髪化粧剤を収納するの
が望ましい。
【0041】このように、請求項6に記載の同時吐出容
器は、操作部材の押下に伴ってステムが押し下げられる
と、充填された噴射剤の圧力により、第1,第2のエア
ゾール缶内の毛髪化粧剤が各ステムから排出され、更
に、合流された状態でノズルから吐出されるようになっ
ている。そして、同時吐出容器の操作は請求項5に記載
の吐出容器と同様の効果が得られるだけでなく、しか
も、第1,第2剤を互いに混合するといった作業をなく
すことも可能であるため、速やかに毛髪に塗布すること
ができる。
【0042】また、請求項7に記載のように、エアゾー
ル缶の内側に内袋を設け、この内袋に毛髪化粧剤を収納
すると、充填された噴射剤と毛髪化粧剤とが互いに混じ
り合うことがないので、毛髪化粧剤が変質してしまうこ
とを防止することができる。また、エアゾール缶に高い
圧力を持った噴射剤を充填すると、内袋全体を高い圧力
にて押圧することができるので、内袋に収納された毛髪
化粧剤をもれなく排出することができる。したがって、
毛髪化粧剤を無駄なく、全て使い切ることができる。
【0043】尚、噴射剤としては、窒素ガス、液化石油
ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。そ
して、内袋に収納した毛髪化粧剤に悪影響を及ぼさない
点から不活性な性質を有する窒素ガスを用いるのが好ま
しい。一方、内袋の構成材料としては、変形可能な材質
が好ましく、例えば、高密度ポリエチレン(HDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、エチレン・酢酸ビニル共
重合体けん化物(EVOH)、ポリアクリルニトリル、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレ
ン、ビニール、ナイロン等の合成樹脂、およびこれらの
積層体を用いることができる。
【0044】また、特に、第1剤を収納する内袋として
は、内面をエポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹
脂、エポキシアミノ樹脂あるいはエポキシアミン樹脂で
コートしたアルミニウム(以下、内面コートアルミニウ
ムという)を用いてもよく、特に、LDPE、LLDP
Eを用いると、内袋に収納する内容物の残量を少なくす
ることが可能となるので好ましい。
【0045】一方、第2剤を収納する内袋としては、第
1剤を収納する内袋と同様に、LDPE、LLDPEを
用いると、内袋に収納する内容物の残量を少なくするこ
とが可能となるので好ましい。尚、第1剤による収納容
器の腐食を防止するために、第1剤を収納する収納容器
の内面をエポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹
脂、エポキシアミノ樹脂、エポキシアミン樹脂のシング
ルコート、ダブルコート、あるいは、トリプルコートで
塗装するのがよい。
【0046】そして、第2剤による収納容器の腐食を防
止するために、第2剤を収納する収納容器の内面をポリ
アミドイミド系樹脂で塗装するのが、耐薬品性の点で最
も好ましい。特に、以上に述べた2剤型の毛髪化粧剤に
おいては、毛髪化粧剤を外部に吐出可能に構成された吐
出容器に収納し、毛髪に毛髪化粧剤を塗布する際には、
毛髪化粧剤を吐出容器から混合用トレイの上などに吐出
して混合し、刷毛を使用して毛髪に塗布する等、種々の
使用方法が考えられる。
【0047】しかし、使用する際に、いちいちトレイ上
に吐出して混合するのは、混合作業が煩雑になるだけで
なく、混合作業に時間を費やすことになり、曳いては、
毛髪化粧剤の化粧効果の低下を引き起こす可能性があ
る。また、混合作業に、トレイ、混合用のマドラ等、複
数の作業具が必要となる。
【0048】そこで、請求項8に記載のように、毛髪化
粧剤を塗布用のブラシ上に直接吐出し、この状態のブラ
シにて毛髪を梳くのが望ましい。このようにすること
で、速やかに毛髪化粧剤を毛髪に塗布することができ、
染毛作業をスムーズに行うことが可能となる。また、毛
髪化粧剤をブラシ上に吐出して毛髪を梳くだけなので、
複雑な作業もなく、若年者から年配者まで誰でも簡単に
行える。
【0049】このように、ブラシ上に直接吐出して使用
するのは、2剤型の毛髪化粧剤に限らず、単剤型、ある
いは3剤型等の複数混合型の毛髪化粧剤にて行ってもよ
い。その場合においても、2剤型の毛髪化粧品と同様の
効果を得ることができる。また、本発明(請求項8)で
は、ブラシ以外の混合用トレイや刷毛等の作業具等を用
いる必要がないため、使用者としては、これらの作業具
の準備や使用後の洗浄等の作業が必要なくなるので便利
である。また、毛髪化粧剤メーカとしては、ブラシ以外
の作業具を添付する必要がなくなるため、毛髪化粧剤製
品のコスト低下を図ることが可能となる。
【0050】尚、操作時に、手に毛髪化粧剤が付着する
のを防止するために、合成樹脂製の手袋を着用するとよ
い。また、ブラシとしては種々の形態のものを用いるこ
とができるが、例えば、ブラシ歯を植設するための台
(以下、ブラシ台という)の端部にブラシ歯が適度な間
隔を空けて植設され、そのブラシ歯に囲まれたブラシ台
の中央領域に毛髪化粧剤を吐出するようにしたものを用
いれば、吐出された毛髪化粧剤がブラシから垂れ落ちる
のをブラシ歯によって防ぐことができる。更に、ブラシ
台において、ブラシ歯に囲まれた領域内に複数の突起を
設ければ、このブラシ歯に毛髪化粧剤が付着するので、
尚一層毛髪化粧剤が垂れ落ちるのを防止することが可能
となる。
【0051】そして、一般に使用されている合成樹脂製
のブラシ上に、請求項1に記載のような粘性範囲内(1
000〜100000cps)の毛髪化粧剤を吐出する
と、毛髪化粧剤がブラシ上に残留しにくくなり、ブラシ
上の毛髪化粧剤のほとんど全てを毛髪に付着させること
ができる。また、毛髪化粧剤がブラシ上に残留しにくく
なることで、新たに吐出した毛髪化粧剤と以前に吐出し
た毛髪化粧剤とが混合されてしまうことがなく、塗りム
ラの発生を未然に防止することが可能となる。
【0052】そして、請求項6に記載の吐出容器からな
る毛髪化粧品を使用する際には、ほぼ混合された状態で
ブラシ上に吐出することができるので、そのブラシにて
毛髪を梳けば、速やかに毛髪に毛髪化粧剤を塗布するこ
とができる。したがって、尚一層、染毛作業をスムーズ
に行うことが可能となる。
【0053】
【実施例】以下、本発明を具体化した各実施例について
説明する。各実施例では、本発明の毛髪化粧剤および毛
髪化粧品を用い、本発明の毛髪化粧剤の使用方法にて毛
髪化粧剤を毛髪等に塗布することによりそれらの評価を
行った。以下に、その内容を詳細に説明する。 (実施例1〜5、比較例1〜3)実施例1〜5および比
較例1〜3の毛髪化粧剤には、第1,第2剤を混合して
使用する2剤型の染毛剤を用いた。
【0054】まず、各実施例1〜5および比較例1〜3
の実施内容について表1,2、並びに後述する表3,4
を用いて説明する。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】尚、表1および表2中に示した粘度[cp
s]は、B型粘度計にて計測した値である。実施例1に
おける毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型
1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aに
て調製されている。そして、第1,第2剤はそれぞれ独
立した状態で吐出容器に収納されている。尚、以下にお
いて吐出容器とは、図1および図2に示した後述する吐
出容器2を指す。
【0058】実施例2における毛髪化粧品の染毛剤は、
第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が
表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第
1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。尚、以下
において同時吐出容器とは、図3および図4に示した後
述する同時吐出容器20を指す。
【0059】実施例3における毛髪化粧品の染毛剤は、
第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が
表2中の処方型2−bにて調製されている。そして、第
1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。実施例4
における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方
型1−bにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−b
にて調製されている。そして、第1,第2剤は同時吐出
容器に収納されている。
【0060】実施例5における毛髪化粧品の染毛剤は、
第1剤が表1中の処方型1−cにて調製され、第2剤が
表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第
1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。そして、
以上の各実施例1〜5と比較するために、これら実施例
1〜5の実施と同時に、比較例1〜3を以下に示す内容
にて実施した。
【0061】比較例1における毛髪化粧品の染毛剤は、
第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が
表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第
1,第2剤はそれぞれ独立した状態で周知のチューブ
(図示略)に収納されている。比較例2における毛髪化
粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調
製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されて
いる。そして、第1,第2剤はそれぞれ独立した状態で
チューブに収納されている。
【0062】比較例3における毛髪化粧品の染毛剤は、
第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が
表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第
1,第2剤はそれぞれ独立した状態で吐出容器に収納さ
れている。ところで、図1は、実施例1および比較例3
で使用する吐出容器2の概略構成を示す分解斜視図、図
2はその吐出容器の外観を示す斜視図である。
【0063】吐出容器2は、エアゾール缶4、吐出ヘッ
ド6からなる。そして、エアゾール缶4には、押下する
と収納された毛髪化粧剤を外部に吐出できるステム8が
マウンティンカップ10に設けられている。また、吐出
ヘッド6には、ステム8を押下できる操作部材14が吐
出ヘッド6に連結部材12にて連結されている。更に、
操作部材14には、ステム8から排出された毛髪化粧剤
を外部に吐出できる吐出部材としてのノズル16が設け
られている。
【0064】吐出容器2を図2に示す状態、即ち、操作
部材14をステム8に係合させた状態とし、操作部材1
4の押下に伴ってステム8が押し下げられると、エアゾ
ール缶4内の毛髪化粧剤は、収納された噴射剤(窒素ガ
ス)の圧力によりステム8から排出され、さらにノズル
16から吐出される。
【0065】また、図3は、実施例2〜5で使用する同
時吐出容器20の概略構成を示す分解斜視図、図4はそ
の同時吐出容器20の外観を示す斜視図である。同時吐
出容器20は、第1剤を収納するエアゾール缶22a、
第2剤を収納するエアゾール缶22b、各エアゾール缶
22a,22bを連結固定する連結部材24、吐出ヘッ
ド26からなる。そして、各エアゾール缶22a,22
bには、押下すると収納された内容物を外部に吐出でき
るステム28がマウンティンカップ30に設けられてい
る。また、吐出ヘッド26には、各ステム28を押下で
きる操作部材32が設けられている。更に、操作部材3
2は、各ステム28から排出された内容物を混合するよ
うに構成され、そして、操作部材32には、外部に内容
物を吐出できる吐出部材としてのノズル34が設けられ
ている。
【0066】同時吐出容器20を図4に示す状態、即
ち、吐出ヘッド26を互いに連結固定されたエアゾール
缶22a,22bに係合させた状態とし、操作部材32
の押下に伴ってステム28が押し下げられると、エアゾ
ール缶22a,22b内の第1,第2剤は、収納された
噴射剤(窒素ガス)の圧力によりステム28から排出さ
れ、更に、互いに混合されつつノズル34から吐出され
る。
【0067】尚、図4に示すように、各エアゾール缶2
2a,22bをより強い固定力にて連結固定させるため
に、シュリンクフィルム36を、各エアゾール22a,
22bの周囲に巻き付けて固定してもよい。図5は、実
施例1〜5における毛髪化粧品の使用方法を示す状態図
である。
【0068】図5に示すように、実施例1における吐出
容器2および実施例2〜5における同時吐出容器20を
用いて染毛作業を行う際には、ブラシ上に各吐出容器
2,20から直接、染毛剤を吐出し、これらのブラシに
て梳くことにより染毛対象である毛束あるいは毛髪に塗
布した。また、比較例2ではブラシ上にチューブから直
接、染毛剤を吐出し、そのブラシにて梳くことにより染
毛対象である毛束あるいは毛髪に塗布した。
【0069】図6は、実施例1〜5,比較例2において
使用するブラシの概略構成を示す説明図(正面図,左側
面図,右側面図)である。図6中の正面図に示すよう
に、このブラシは、ブラシの機能を果たすブラシ部と、
櫛の機能を果たす櫛部と、使用者が把持するための把持
部とを備えている。そして、図6中の左側側面図に示す
ように、ブラシ部は、表面が平面状のブラシ台と、ブラ
シ台の両端に設けられた細いブラシ歯である複数の細毛
と、ブラシ台の中央寄りに設けられた突起とから構成さ
れる。尚、実施例1〜5,比較例2では、このブラシ部
の中央領域に染毛剤を吐出して毛束あるいは毛髪に塗布
するようにしている。また、突起は、例えば、頂部が丸
みを帯び、全体がヘラ状を呈するようなものである。こ
のような突起を設ければ染毛剤が垂れ落ちるのを防止す
ることが可能となるので設けるのが好ましい。
【0070】一方、図6中の右側面図に示すように、櫛
部は複数の櫛歯から構成される。また、把持部は、使用
者に把持される把持部分と、ブラシ部および櫛部を支持
する支持部分とから構成される(尚、櫛部においては、
支持部分は複数の櫛歯を植設するために用いられる)。
尚、実施例1〜5,比較例2において、染毛対象である
毛束あるいは毛髪に染毛剤をブラシ部にて塗布した後
に、毛束あるいは毛髪全体に染毛剤を伸ばす際に、この
櫛部にて梳けば、染毛剤を均一に伸ばすことが可能とな
る。但し、毛髪においては、特に生え際等、部分的に塗
布する必要がある場合には、ブラシ部を用いるだけで染
毛剤を均一に伸ばすことが可能である。
【0071】また、比較例2において使用した第1剤を
収納するチューブは、基材がアルミニウムからなり、内
面がエポキシフェノール樹脂で被覆されたチューブであ
る。また、第2剤を収納するチューブは、アルミニウム
製の外側チューブの中にポリエチレン等の合成樹脂製の
内側チューブを入れた二重チューブである。
【0072】次に、以上に示した実施例1〜5および比
較例1〜3の内容に作成された毛髪化粧品を用い、表
3,4に示した内容に基づいて染毛操作を行った。そし
て、以下に示す基準にて、各実施例1〜5、各比較例で
の染毛の均一性および操作時の刺激臭の評価を行った。
尚、染毛の均一性については、実験用に準備した毛束
と、実際にパネラーの毛髪との2通りについて行った。
【0073】まず、染毛操作の方法と、評価基準につい
て以下に説明する。 (1)染毛の均一性の評価A(毛束染毛試験) ヒトの黒髪と白髪の混合毛束(重量約2gで、白髪は約
30%)を、5重量%ラウリル硫酸ナトリウム5gにて
洗浄し、更に、温水にて十分すすぎを行った。
【0074】そして、濡れた状態の混合毛髪から水分を
ふき取り、実施例1〜5および比較例1〜3の内容にて
染毛剤組成物を毛束に塗布し、恒温槽(37℃)中に放
置した。尚、比較例1,3における刷毛塗りを用いた染
毛操作では、まず、第1,第2剤を各収納容器から混合
用トレイ上に取り出して混合し、混合直後の染毛剤組成
物約2gを毛束に塗布し、混合後10分経過してから、
別の毛束に染毛剤組成物約2gを塗布した。そして、混
合してから30分経過した後に両方の毛束を水洗し、評
価を行った。
【0075】尚、10分間の間隔を設けた理由は、実使
用時の染毛操作の所要時間が約10分であり、最初に塗
布し始めた部分と、最後に塗布した部分の染毛結果の違
いを確認するためである。また、実施例1〜5および比
較例2におけるブラシ塗りa,bを用いた染毛操作で
は、ブラシを各実施例および各比較例について各2本準
備し、刷毛塗りにおける第1,第2剤の混合時間と同じ
時間に、各ブラシ上に第1,第2剤を各々約1gを載置
した。即ち、第1,第2剤を載置した直後のブラシに
て、この第1,第2剤を毛束に塗布した。次に、10分
経過後、第1,第2剤を載置した別のブラシにて、この
第1,第2剤を毛束に塗布した。そして、最初のブラシ
に第1,第2剤を載置してから30分が経過した後に、
全ての毛束を水洗し、評価を行った。また、ブラシ塗り
aでは、第1,第2剤を別々に収納した容器(実施例
1,比較例3:吐出容器、比較例1,2:チューブ)か
ら、第1,第2剤をそれぞれブラシ上に載置するもので
ある。そして、ブラシ塗りbでは、同時吐出容器を使用
し、第1,第2剤が混合された状態でブラシ上に載置す
るものである。
【0076】そして、染毛後の毛束は、下記に示す評価
基準を基にして、専門のパネラー10名により官能評価
した。 (評価基準) ◎…8名以上が、10分の時間差のある毛束間で「染毛
結果に差を見出せない」と評価した。
【0077】○…6〜7名が、10分の時間差のある毛
束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。 △…4〜5名が、10分の時間差のある毛束間で「染毛
結果に差を見出せない」と評価した。
【0078】×…3名以下が、10分の時間差のある毛
束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。 (2)染毛の均一性の評価B(ヒト染毛試験) 染毛剤を使用した経験を持たない、白髪のあるセミロン
グヘアーの女性モデルに、実施例1〜5および比較例1
〜3の内容にてモデル自身で染毛操作を行ってもらい
(各試験5名)、染毛後の仕上がりを下記の評価基準を
基にして、専門のパネラー10名により、各試験5名の
結果を総合的に官能評価した。
【0079】(評価基準) ◎…8名以上が、「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上
がりである」と評価した。 ○…6〜7名が、「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上
がりである」と評価した。
【0080】△…4〜5名が、「塗布ムラが無く、全体
が均一な仕上がりである」と評価した。 ×…3名以下が、「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上
がりである」と評価した。 (3)刺激臭の評価 染毛の均一性の評価Bにて染毛を行った被験者(女性モ
デル)に染毛時の刺激臭の有無について聞き取り調査を
行い、評価した。
【0081】評価基準 ◎…各被験者5名の内、4名以上が刺激臭を感じないと
評価した。 ○…各被験者5名の内、3名が刺激臭を感じないと評価
した。 △…各被験者5名の内、2名が刺激臭を感じないと評価
した。
【0082】×…各被験者5名の内、1名以下が刺激臭
を感じないと評価した。 そして、各実施例1〜5、比較例1〜3の評価結果を表
3および表4に示す。
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】以上の結果から明らかなように、実施例
2,3の場合が最も染毛操作性が優れていることが判っ
た。また、実施例1〜5は比較例1〜3のいずれよりも
染毛操作性が優れていることが判った。 (実施例6〜8)次に、以下に示す第1,第2剤の処方
例を基に、各表5〜7に示した各実施例6〜8の内容に
基づいて第1剤にカチオン性化合物を添加し、そして、
第2剤にアニオン性化合物を添加した。そして、第1,
第2剤を同時吐出容器に収納してブラシ上にこれら第
1,第2剤を吐出し、染毛の均一性の評価Bと同様の方
法にて染毛操作を行った。
【0086】 <処方例> (第1剤) 重量% p−フェニレンジアミン 1.0 p−アミノフェノール 0.2 o−アミノフェノール 1.0 レゾルシン 1.5 ポリエキシエチレンアルキルエーテル 3.0 セトステアリルアルコール 8.0 流動パラフィン 2.0 エデト酸二ナトリウム 0.2 アスコルビン酸 0.5 カチオン性化合物 表に記載 アンモニア pH9.5調整量 精製水 残余 (第2剤) 重量% 過酸化水素 6.0 エデト酸 0.5 セタノール 2.0 アニオン性化合物 表に記載 フェナセチン 0.1 精製水 残余
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】
【0090】実施例6〜8の結果、塗布ムラの発生を伴
うことなく、毛髪を均一に染毛することができることが
判った。また、以上の実施例1〜8によれば、いずれに
おいても染毛操作性が優れていることが判明した。この
ように、本発明は、毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤
の操作性を高め、速やかに、しかも、均一に毛髪化粧剤
を毛髪に塗布することができ、毛髪化粧剤の効果を十分
に発揮することが可能となる。
【0091】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。ところで、図6に示した
ブラシは、単に実施例1〜5にて使用するのに限定され
ず、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用する際(即ち、
実施例以外の実使用時を指す)に用いてもよい。
【0092】また、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用
する際には、図6に示したブラシを用いるのに限定され
ず、例えば、以下に説明するような図7に示すブラシを
用いてもよい。図7は、各種ブラシ歯を備えたブラシの
概略構成を示す説明図(正面図,右側面図)である。こ
のブラシは、ブラシ台、細毛、短いブラシ歯、長いブラ
シ歯から構成される。そして、表面が平面状のブラシ台
の端部側には、長いブラシ歯が設けられ、その直ぐ内側
に隣接した状態で細いブラシ歯である複数の細毛が設け
られている。更に、ブラシ台の中央寄りには、短いブラ
シ歯が設けられている。
【0093】尚、このブラシを用いる場合には、ブラシ
台の中央部に染毛剤を吐出して毛束あるいは毛髪に塗布
するようにすればよい。また、短いブラシ歯を設ければ
染毛剤が垂れ落ちるのを防止することが可能となるの
で、このようなブラシ歯を設けるのが好ましい。更に、
長いブラシ歯に隣接させて細毛を設ければ、毛束あるい
は毛髪への塗布効果を高めることが可能となるので、こ
のような細毛を設けるのが好ましい。
【0094】また、図6および図7に示したブラシ以外
に、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用する際に用いる
ことができる他の形態のブラシとしては、例えば、挽き
歯櫛、編み歯櫛、横型櫛、縦型櫛等を挙げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1,比較例3で使用する吐出容器2の
概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】 吐出容器2の外観図である。
【図3】 実施例2〜5で使用する同時吐出容器20の
概略構成を示す分解斜視図である。
【図4】 同時吐出容器20の外観図である。
【図5】 染毛剤組成物の使用方法を示す状態図であ
る。
【図6】 実施例1〜5,比較例2で使用するブラシの
概略構成を示す説明図である。
【図7】 本発明の毛髪化粧剤を使用する際に用いるこ
とができるブラシの一例を示す説明図である。
【図8】 染料に酸化剤を混合させた後の染料の残存量
を示すグラフである。
【符号の説明】
2,20…吐出容器、4,22a,22b…エアゾール
缶、8,24…ステム、14,32…操作部材、16,
34…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊豫田 重治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地12 ホーユー株式会社総合研究所内 (72)発明者 青木 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地12 ホーユー株式会社総合研究所内 (72)発明者 高橋 利通 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地12 ホーユー株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PD01 PF09 PF10 4C083 AB082 AB352 AB412 AC012 AC022 AC072 AC122 AC182 AC472 AC532 AC552 AC642 AC692 AC782 AC792 AD042 AD092 AD132 AD272 AD282 AD352 AD642 CC31 CC36 DD08 DD47 EE05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステムを有し、充填された噴射剤の圧力
    によって当該ステムから内容物を吐出可能なエアゾール
    缶からなる吐出容器に内容物として収納され、該吐出容
    器から吐出されて使用される毛髪化粧剤であって、 1000〜100000cpsの粘度となるように生成
    されたことを特徴とする毛髪化粧剤。
  2. 【請求項2】 前記毛髪化粧剤は、アルカリ剤および酸
    化染料の少なくとも一方が含まれた第1剤と、酸化剤が
    含まれた第2剤とからなり、 該第1剤と該第2剤とを互いに混合することにより使用
    される2剤混合型であることを特徴とする請求項1に記
    載の毛髪化粧剤。
  3. 【請求項3】 前記毛髪化粧剤において、 前記第1剤の粘度をa、前記第2剤の粘度をbとしたと
    き、 これら各粘度の比a:bが、1:7〜7:1となるよう
    に調製したことを特徴とする請求項2に記載の毛髪化粧
    剤。
  4. 【請求項4】 前記毛髪化粧剤において、 前記第1剤には、カチオン性化合物が含まれ、 前記第2剤には、アニオン性化合物が含まれていること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の毛髪化粧
    剤。
  5. 【請求項5】 ステムを有し、充填された噴射剤の圧力
    によって該ステムから内容物を排出可能なエアゾール缶
    と、 前記エアゾール缶の前記ステムを外部から押圧するため
    の操作部材と、 前記操作部材を押圧することにより前記ステムから排出
    される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備え
    た吐出容器に、内容物として前記請求項1に記載の毛髪
    化粧剤を収納したことを特徴とする毛髪化粧品。
  6. 【請求項6】 ステムを有し、充填された噴射剤の圧力
    によって該ステムから内容物を吐出可能な一対のエアゾ
    ール缶と、 前記一対のエアゾール缶を互いに連結するための連結部
    材と、 前記一対のエアゾール缶の前記ステムを外部から同時に
    押圧するための操作部材と、 前記操作部材を押圧することにより前記各ステムから排
    出される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備
    えた同時吐出容器の各エアゾール缶に、内容物として請
    求項2〜4のいずれか記載の毛髪化粧剤を構成する第1
    剤および第2剤を夫々収納したことを特徴とする毛髪化
    粧品。
  7. 【請求項7】 前記エアゾール缶の内側には内袋が設け
    られ、 該内袋に前記毛髪化粧剤が収納されることにより、充填
    された噴射剤と該毛髪化粧剤とが互いに混じり合わない
    ようになっていることを特徴とする請求項5または請求
    項6に記載の毛髪化粧品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載した毛髪
    化粧剤の使用方法であって、 前記毛髪化粧剤を収納した吐出容器から前記毛髪化粧剤
    を直接塗布用のブラシ上に吐出させ、該ブラシにて毛髪
    を梳くことにより、前記毛髪化粧剤を毛髪に塗布するこ
    とを特徴とする毛髪化粧剤の使用方法。
JP11105264A 1999-04-13 1999-04-13 毛髪化粧剤、毛髪化粧品及び毛髪化粧剤の使用方法 Pending JP2000297018A (ja)

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