JP2000297214A - 珪素系難燃組成物 - Google Patents

珪素系難燃組成物

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JP2000297214A
JP2000297214A JP2000030385A JP2000030385A JP2000297214A JP 2000297214 A JP2000297214 A JP 2000297214A JP 2000030385 A JP2000030385 A JP 2000030385A JP 2000030385 A JP2000030385 A JP 2000030385A JP 2000297214 A JP2000297214 A JP 2000297214A
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polymer
flame
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retardant
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JP2000030385A
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Hajime Nishihara
一 西原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 卓越した難燃性、溶融押出安定性(品質安
定性)及び外観を有する珪素系難燃組成物の提供。 【構成】 (A)一般式(1)で示される単位を主体
として有する直鎖または環状珪素系化合物と(B)重合
体からなる重合体組成物であって、該(B)が、ポリス
チレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリフェニレンスルフィド
系、ポリエポキシ系、ポリメタクリレート系から選ばれ
る重合体であることを特徴とする珪素系難燃組成物。 【化1】 (但し、R1〜R2は芳香族基を必須とし、水素、アルキ
ル基から選ばれる基を1種以上含有してもよい水素また
は炭素数1〜20の炭化水素であり、芳香族基の量は、
数平均で表し、(A)中の置換基の中で5モル%以上で
ある。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は珪素系難燃組成物に
関するものである。更に詳しくは卓越した難燃性、外観
及び溶融押出安定性(品質安定性)を有する珪素系難燃
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等の重
合体は、金属またはガラスに比較して、軽量で、耐衝撃
性に優れていることから、自動車部品、家電部品、OA
機器部品を始めとする多岐の分野で使用されているが、
樹脂の易燃性のためにその用途が制限されている。重合
体の難燃化の方法としては、ハロゲン系、リン系、無機
系の難燃剤を重合体に添加することが知られており、そ
れによりある程度難燃化が達成されている。
【0003】しかしながら、近年火災に対する安全性の
要求がとみにクローズアップされ、更に高度な難燃化技
術の開発と共に、環境上の問題や機械的性質の低下のな
い技術開発が強く望まれている。
【0004】一方、有機ケイ素化合物として、ジメチル
シリコーンを含有する難燃性樹脂組成物が開示されてい
る(特公昭63−10184、特開昭64−4656、
米国特許4497925、4387176、特開平2−
133464号公報)。上記公報のシリコーンは、樹脂
との相溶性が低く樹脂と相分離するために、難燃性、機
械的特性が充分ではなく、また揮発性のために実用的使
用に耐えることができない。
【0005】またメチルフェニルシリコーン樹脂を含有
する難燃性樹脂組成物(特開平10−139964号公
報)が開示されている。上記シリコーン樹脂は分岐、架
橋構造を有しているために樹脂との分散性が悪く、難燃
性が劣る。
【0006】そして、油拡散ポンプ用オイルとしてメチ
ルフェニルシリコーンが知られているが、上記シリコー
ンは液状であるために熱可塑性樹脂との相溶性に優れる
結果として、優れた難燃性を付与可能であることを本発
明者が発見した。しかし上記シリコーンは油拡散ポンプ
用オイルであって難燃剤ではなく、従来より難燃性向上
効果は知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち卓越した
難燃性を有する珪素系難燃組成物を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは難燃性の卓
越した珪素系難燃組成物を鋭意検討した結果、重合体に
対して、特定の珪素系化合物を配合する事により、驚く
べきことに難燃性が飛躍的に向上することを見出し、本
発明を完成した。
【0009】即ち本発明は、(A)一般式(1)で示さ
れる単位を主体として有する直鎖または環状珪素系化合
物と(B)重合体からなる重合体組成物であって、該
(B)が、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩
化ビニル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリフェ
ニレンスルフィド系、ポリエポキシ系、ポリメタクリレ
ート系から選ばれる重合体であることを特徴とする珪素
系難燃組成物を提供するものである。
【0010】
【化2】
【0011】(但し、R1〜R2は芳香族基を必須とし、
水素、アルキル基から選ばれる基を1種以上含有しても
よい水素または炭素数1〜20の炭化水素であり、芳香
族基の量は、数平均で表し、(A)中の置換基の中で5
モル%以上である。)
【0012】以下、本発明を詳しく説明する。本発明
は、(A)特定の珪素系化合物と(B)特定の重合体か
らなる難燃組成物である。ここで、(A)はケイ素原子
を有することが重要である。ケイ素原子の存在により、
燃焼時にシリカ被膜を形成し難燃性が向上する。
【0013】次いで、(A)が芳香族基とアルキル基を
含有し、かつ直鎖状または環状でなければならない。芳
香族を含有する直鎖状の珪素系化合物は、(B)の中で
も特に芳香族含有樹脂との相溶性が向上し、(A)が
(B)に微分散する結果、飛躍的に難燃性が向上するこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0014】本発明において、(A)珪素系化合物は、
一般式(1)で示される単位を主体として有する直鎖ま
たは環状の珪素系化合物である。
【0015】
【化3】
【0016】ここで、R1〜R2は芳香族基を必須とし、
水素、アルキル基から選ばれる基を1種以上含有しても
よい水素または炭素数1〜20の炭化水素であり、芳香
族基の量は、数平均で表し、(A)中の置換基の中で5
モル%以上である。上記芳香族基はフェニル基が好まし
く、上記アルキル基はメチル基、エチル基が好ましい。
【0017】本発明において、(A)は、JIS−K2
410規定の25℃における動粘度が100センチスト
ークス以上であることが好ましく、更に好ましくは30
0センチストークス以上、最も好ましくは1000セン
チストークス以上である。動粘度が100センチストー
クス未満では揮発性となり、好ましくない場合がある。
【0018】また本発明の要件を満たす(A)を複数個
組み合わせることができる。特にフェニル基を50モル
%以上含有する難燃剤と、フェニル基が5以上、50モ
ル%未満含有する(A)を併用することが好ましい。
(A)は、下記(B)100重量部に対して、好ましく
は0.1〜100重量部、更に好ましくは0.1〜20
重量部、最も好ましくは1〜10重量部で配合すること
ができる。
【0019】本発明において(B)重合体は、ポリスチ
レン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリフェニレンスルフィド
系、ポリエポキシ系、ポリメタクリレート系から選ばれ
る重合体であれば、熱可塑性または熱硬化性であっても
良いし、あるいは樹脂またはゴム系重合体であっても良
い。特にその中でも熱可塑性樹脂またはゴム系重合体が
好ましい。ここで、特に好ましい(B)としては、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリエポキシ系等の重合体
である。
【0020】上記好ましい(B)としてのポリアミド系
重合体は、脂肪族または芳香族ポリアミド系重合体であ
り、例えば6,6−ナイロン等の、ジカルボン酸とジア
ミドとの縮合体または6−ナイロン等のカプロラクタム
の開環重合体が好ましい。
【0021】好ましい(B)としてのポリエステル系重
合体は、脂肪族または芳香族ポリエステル系重合体であ
り、例えばポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート等の、ジカルボン酸とジアルコールまた
はジフェノールとの縮合体が好ましい。
【0022】好ましい(B)としてのポリエポキシ系重
合体は、脂肪族または芳香族ポリエステル系重合体であ
り、あるいは熱可塑性または熱硬化性重合体であり、例
えばエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの熱可塑
性縮合体が好ましい。本発明において、(B)を主体に
その他の重合体を配合することが可能である。
【0023】本発明において、必要に応じて、難燃助剤
として、(A)以外の珪素系、金属塩系、ハロゲン系、
リン系、窒素系または無機系、繊維状難燃剤、チャー形
成剤から選ばれる一種以上の難燃剤(C)を配合するこ
とができる。
【0024】上記(A)以外の珪素系難燃剤は、(A)
以外のシリコーン、有機シリケートまたはシリカ等で代
表されるポリオルガノシロキサン等のケイ素元素を含有
する難燃剤である。ポリオルガノシロキサンは、性状か
らオイル、樹脂、ゴムに分類される。ポリオルガノシロ
キサンは、単官能のR3SiO1/2で表されるM単位、二
官能のR2SiOで表されるD単位、三官能のR1SiO
3/2で表されるT単位、四官能のSiO2で表されるQ単
位、アルコキシまたはアリーロキシを含有したR(R’
O)SiO2.0(X単位)、(RO)2SiO3.0(Y単
位)の構造単位を組み合わせてできる、分岐構造を含有
した直鎖状ポリオルガノシロキサンまたは三次元網状構
造を有するシリコーン樹脂であり、ゴムは高分子量タイ
プのガム状直鎖状のポリジオルガノシロキサンの加硫体
等である。その他のポリオルガノシロキサンとしては、
エポキシ、アミノ、メルカプト、メタクリル基等で変性
した変性ポリオルガノシロキサン、またはポリカーボネ
ート(PC)−シリコーン共重合体、アクリルゴム−シ
リコーン複合体等がある。
【0025】上記(C)としての金属塩系難燃剤は、例
えば、トリクロロベンゼンスルフォン酸カリウム、パー
フルオロブタンスルフォン酸カリウム、ジフェニルスル
フォン−3−スルフォン酸カリウム等の有機スルフォン
酸金属塩、芳香族スルフォンイミド金属塩、あるいはス
チレン系重合体、ポリフェニレンエーテル等の芳香族基
含有重合体の芳香環に、スルフォン酸金属塩、硫酸金属
塩、リン酸金属塩、ホウ酸金属塩が結合した、ポリスチ
レンスルフォン酸アルカリ金属塩等の金属塩系難燃剤で
ある。このような金属塩系難燃剤は、特に重合体として
ポリカーボネートの場合には、燃焼時に脱炭酸反応を促
進して難燃性を向上させる。更にポリスチレンスルフォ
ン酸アルカリ金属塩では、自らスルフォン酸金属塩が燃
焼時に架橋点となり炭化被膜形成に大きく寄与する。
【0026】前記(C)としてのハロゲン系難燃剤は、
ハロゲン化ビスフェノール、芳香族ハロゲン化合物、ハ
ロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン化芳香族ビニル系
重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、ハロゲン化ポリ
フェニレンエーテル等が挙げられ、好ましくはデカブロ
モジフェニルオキサイド、テトラブロムビスフェノール
A、テトラブロムビスフェノールAのオリゴマー、ブロ
ム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブロム化ビスフ
ェノール系ポリカーボネート、ブロム化ポリスチレン、
ブロム化架橋ポリスチレン、ブロム化ポリフェニレンオ
キサイド、ポリジブロムフェニレンオキサイド、デカブ
ロムジフェニルオキサイドビスフェノール縮合物、含ハ
ロゲンリン酸エステル及びフッ素系樹脂等である。前記
(C)の中のリン系難燃剤としては、有機リン化合物、
赤リン、無機系リン酸塩等が挙げられる。
【0027】上記有機リン化合物の例としては、ホスフ
ィン、ホスフィンオキシド、ビホスフィン、ホスホニウ
ム塩、ホスフィン酸塩、リン酸エステル、亜リン酸エス
テル等である。より具体的には、トリフェニルフォスフ
ェート、メチルネオベンチルフォスファイト、ヘンタエ
リスリトールジエチルジフォスファイト、メチルネオペ
ンチルフォスフォネート、フェニルネオペンチルフォス
フェート、ペンタエリスリトールジフェニルジフォスフ
ェート、ジシクロペンチルハイポジフォスフェート、ジ
ネオペンチルハイポフォスファイト、フェニルピロカテ
コールフォスファイト、エチルピロカテコールフォスフ
ェート、ジピロカテコールハイポジフォスフェートであ
る。ここで、特に有機リン化合物として、芳香族系リン
酸エステル単量体、芳香族系リン酸エステル縮合体が好
ましい。
【0028】前記(C)において、リン系難燃剤の一つ
の赤リンは、一般の赤リンの他に、その表面をあらかじ
め、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
亜鉛、水酸化チタンよりえらばれる金属水酸化物の被膜
で被覆処理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金
属水酸化物及び熱硬化性樹脂よりなる被膜で被覆処理さ
れたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化物の
被膜の上に熱硬化性樹脂の被膜で二重に被覆処理された
ものなどである。
【0029】前記(C)において、リン系難燃剤の一つ
の無機系リン酸塩は、ポリリン酸アンモニウムが代表的
である。前記(C)としての窒素系難燃剤は、トリアジ
ン系、フォスファゼン、ジアゾ系、トリアゾール系、テ
トラゾール系化合物等が代表的である。
【0030】上記トリアジン系化合物の具体例として
は、メラミン、メラム、メレム、メロン(600℃以上
でメレム3分子から3分子の脱アンモニアによる生成
物)、メラミンシアヌレート、リン酸メラミン、サクシ
ノグアナミン、アジポグアナミン、メチルグルタログア
ナミン、メラミン樹脂、BTレジンを挙げることができ
るが、低揮発性の観点から特にメラミンシアヌレートが
好ましい。
【0031】窒素系難燃剤としてのフォスファゼン化合
物は、リン原子と窒素原子が二重結合で結ばれた構造を
有する化合物であれば特に制限はなく、例えば環状フォ
スファゼンまたは直鎖状フォスファゼンが挙げられる。
フォスファゼンの中でも、芳香族ポリカーボネートとの
相溶性の観点から、置換基として芳香族基を含有したフ
ォスファゼンが好ましい。また構造的には直鎖状のフォ
スファゼンが好ましい。
【0032】具体的には、環状フォスファゼンとして、
プロポキシフォスファゼン、フェノキシフォスファゼ
ン、アミノフォスファゼン、フルオロアルキルフォスフ
ァゼン等であり、直鎖フォスファゼンとして、ポリジフ
ェニルフォスファゼン等のポリアリールフォスファゼ
ン、ポリジフェノキシフォスファゼン等のポリジアリロ
キシフォスファゼン、ポリジアミノフォスファゼン、ポ
リジフルオロアルキルフォスファゼン等である。これら
のフォスファゼン化合物はクロロフォスファゼンをアル
コール類またはフェノール類で置換することにより製造
される。
【0033】窒素系難燃剤としてのテトラゾール系化合
物は、5−フェニルテトラゾール、5,5’−ビステト
ラゾール2アンモニウム塩、5,5’−ビステトラゾー
ル2アミノグアニジン塩、5,5’−ビステトラゾール
ピペラジン塩、アゾビステトラゾール2グアニジン塩、
アゾビステトラゾール2アミノグアニジン塩等である。
【0034】そして、前記(C)としての無機系難燃剤
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ドロマ
イト、ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化
バリウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化ジルコニウ
ム、酸化スズの水和物等の無機金属化合物の水和物、酸
化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化
モリブデン、酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロ
ム、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化ニッケル、酸化
銅、酸化タングステン等の金属酸化物、アルミニウム、
鉄、チタン、マンガン、亜鉛、モリブデン、コバルト、
ビスマス、クロム、ニッケル、銅、タングステン、ス
ズ、アンチモン等の金属粉、そしてホウ酸亜鉛、メタホ
ウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等が挙げられ
る。これらは、1種でも2種以上を併用してもよい。こ
の中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトから
なる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経済的にも
有利である。
【0035】前記(C)としての繊維状難燃剤は、火種
の滴下防止のために用いられる難燃剤であり、添加時も
しくは加工時に繊維状となる。その具体例として、アラ
ミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維、フッ素系樹脂等
が上げられる。
【0036】上記アラミド繊維は、平均直径が1〜50
0μmで平均繊維長が0.1〜10mmであることが好
ましく、イソフタルアミド、またはポリパラフェニレン
テレフタルアミドをアミド系極性溶媒または硫酸に溶解
し、湿式または乾式法で溶液紡糸することにより製造す
ることができる。
【0037】前記繊維状難燃剤としてのポリアクリロニ
トリル繊維は、平均直径が1〜500μmで平均繊維長
が0.1〜10mmであることが好ましく、ジメチルホ
ルムアミド等の溶媒に重合体を溶解し、400℃の空気
流中に乾式紡糸する乾式紡糸、または硝酸等の溶媒に重
合体を溶解し水中に湿式紡糸する湿式紡糸法により製造
される。
【0038】前記繊維状難燃剤としてのフッ素系樹脂
は、樹脂中にフッ素原子を含有する樹脂である。その具
体例として、ポリモノフルオロエチレン、ポリジフルオ
ロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフル
オロプロピレン共重合体等を挙げることができる。ま
た、必要に応じて上記含フッ素モノマーと共重合可能な
モノマーとを併用してもよい。
【0039】前記(C)としてのチャー形成剤としての
ノボラック樹脂は、フェノール類とアルデヒド類を硫酸
または塩酸のような酸触媒の存在下で縮合して得られる
フェノールノボラック樹脂である。
【0040】本発明における前記(C)の添加量は、
(B)100重量部に対して、0.001〜100重量
部が好ましく、更に好ましくは1〜50重量部、最も好
ましくは、3〜20重量部、極めて好ましくは、5〜1
5重量部である。
【0041】本発明において、必要に応じて、脂肪族炭
化水素、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸
アミド、高級脂肪族アルコール、金属石鹸、オルガノシ
ロキサン系ワックス、ポリオレフィンワックス、ポリカ
プロラクトンから選ばれる一種または二種以上の離型剤
または流動性向上剤としての加工助剤(D)を配合する
ことができる。
【0042】(D)の量は、(B)100重量部に対し
て、好ましくは0.01〜20重量部、更に好ましく
は、0.5〜10重量部、最も好ましくは、1〜5重量
部である。
【0043】本発明において、耐光性が要求される場合
には、必要に応じて、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
系光安定剤、酸化防止剤、活性種捕捉剤、遮光剤、金属
不活性剤、または消光剤から選ばれる一種または二種以
上の耐光性改良剤(E)を配合することができる。
【0044】(E)の量は、(B)100重量部に対し
て、好ましくは0.05〜20重量部、更に好ましく
は、0.1〜10重量部、最も好ましくは、1〜5重量
部である。
【0045】本発明の(A)と(B)とを含有する組成
物の製造方法としては、例えば(A)と(B)とを混合
し押出機で溶融混練する方法、(B)をまず溶融し、次
いで(A)を添加し、同一押出機で溶融混練する方法、
あるいは、(B)に(A)を配合したマスターバッチを
製造した後、上記マスターバッチと、残りの(B)また
は残りの(A)もしくは他の難燃剤を混練する方法等が
ある。
【0046】本発明の(A)と(B)とを含む重合体組
成物の好ましい一例として、(A)メチルフェニルシリ
コーンオイル 0.1〜100重量部、(B)ポリアミ
ド系、ポリエステル系、ポリエポキシ系から選ばれる重
合体 100重量部の組成からなる重合体組成物を挙げ
ることができる。上記組成からなる重合体組成物は、難
燃性、連続成形性、成形加工性(流動性)、耐衝撃性、
耐熱性、熱安定性のバランス特性が優れている。
【0047】本発明の(A)と(B)とを含む重合体組
成物は、例えば上記の各成分を、市販の単軸押出機や二
軸押出機などで溶融混練することによって得られるが、
望まれるならば、組成物に上記以外の熱安定剤、滑剤、
充填剤、ガラス繊維等の補強剤、染料や顔料等の着色剤
等を添加することもできる。
【0048】このようにして得られた組成物は、射出成
形機や押出成形機を用いて長期間連続成形することが可
能であり、また得られた成形品の難燃性、耐熱性及び耐
衝撃性は優れている。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるもので
はない。尚、実施例、比較例における測定は、以下の方
法もしくは測定機を用いて行なった。
【0050】(1)難燃性 UL−94に準拠したVB(Vertical Bur
ning)法により、自己消火性の評価を行った(1/
8インチ厚み試験片)。
【0051】(2)押出安定性(品質の安定性) 溶融押出機を用い、樹脂組成物を10時間連続溶融押出
しを行い、1時間毎に得られた組成物の、アイゾット衝
撃強度(ASTM−D256に準拠)を測定し、その平
均強度に対する変化率(%)から連続生産性(品質の安
定性)を評価した。
【0052】(3)外観 成形体の外観を目視にて評価を行った。 ◎:極めて良好 ○:良好 ×:光沢がなく、不良 実施例、比較例で用いる各成分は以下のものを用いた。
【0053】(イ)珪素系化合物 公知の技術、例えば『シリコーンハンドブック』〔日刊
工業新聞社 伊藤邦雄編集(1990)〕の第17章
シリコーン製造法に従って、異なった動粘度、モル%の
異なったフェニル基置換の珪素系難燃剤を得た。
【0054】(ロ)重合体 以下のように括弧内に略記した。ナイロン6,6(PA
66)、ナイロン6(PA6)、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、熱可塑性エポキシ樹脂:エピクロルヒドリン−ビ
スフェノールA縮合体(EP)、ゴム変性ポリスチレン
(HIPS)、ABS樹脂(ABS)、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチ
レン−ブタジエン共重合体(SB)、ポリフェニレンエ
ーテル(PPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン
−オクテン共重合体(EO)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)
【0055】(ハ)難燃剤 (1)有機スルフォン酸金属塩 A)UCB日本(株)製、ジフェニルスルフォン−3−
スルフォン酸カリウム(KSSと称する) B)大日本インキ工業(株)製、パーフルオロブタンス
ルフォン酸カリウム(FBKと称する)
【0056】(2)1,3−フェニレンビス(ジフェニ
ルホスフェート)(FP) 大八化学工業(株)製、レゾルシン由来の芳香族縮合リ
ン酸エステル[商品名CR733S(FPと称する)]
【0057】(3)ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE) ダイキン工業(株)製(PTFEと称する)
【0058】(4)メラミンシアヌレート(MC) 日産化学(株)製(MCと称する)
【0059】(5)直鎖状フォスファゼン 市販のポリジフェノキシフォスファゼン(PPPと称す
る)
【0060】(6)テトラゾール 市販の5,5’−ビステトラゾールピペラジン塩(BP
Pと称する)
【0061】実施例1〜31、比較例1〜5 ヘンシェルミキサーで、表1記載の組成物を混合し、引
き続きバレル中央部に注入口を有した二軸押出機(40
mmφ、L/D=47)を用いて、280℃の温度条件
で10時間連続溶融押出を行った。スクリューとしては
注入口の前後に混練部を有した2条スクリューを用い
た。
【0062】このようにして得られた組成物から以下の
条件でシリンダー設定温度250℃、金型温度60℃に
て射出成形により成形体を作製し、評価を行った。その
結果を表1〜3に記した。
【0063】表1〜3によると、珪素系難燃剤であるシ
リコーンの中でもD単位/T単位を有する分岐または架
橋シリコーン樹脂よりも、本願のD単位からなり、かつ
芳香族基を5モル%以上含有する直鎖シリコーンは卓越
した難燃性、押出安定性(品質安定性)、及び優れた外
観を有することが分かる。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【発明の効果】本発明は、卓越した難燃性、外観及び溶
融押出安定性(品質安定性)を有する珪素系難燃組成物
に関するものである。本発明の組成物を用いて得られた
難燃材料は、VTR、分電盤、テレビ、オーディオプレ
ーヤー、コンデンサ、家庭用コンセント、ラジカセ、ビ
デオカセット、ビデオディスクプレイヤー、エアコンデ
ィショナー、加湿機、電気温風機械等の家電ハウジン
グ、シャーシまたは部品、CD−ROMのメインフレー
ム(メカシャーシ)、プリンター、ファックス、PP
C、CRT、ワープロ複写機、電子式金銭登録機、オフ
ィスコンピューターシステム、フロッピーディスクドラ
イブ、キーボード、タイプ、ECR、電卓、トナーカー
トリッジ、電話等のOA機器ハウジング、シャーシまた
は部品、コネクタ、コイルボビン、スイッチ、リレー、
リレーソケット、LED、バリコン、ACアダップタ
ー、FBT高圧ボビン、FBTケース、IFTコイルボ
ビン、ジャック、ボリュウムシャフト、モーター部品等
の電子・電気材料、そして、インスツルメントパネル、
ラジエーターグリル、クラスター、スピーカーグリル、
ルーバー、コンソールボックス、デフロスターガーニッ
シュ、オーナメント、ヒューズボックス、リレーケー
ス、コネクタシフトテープ等の自動車材料等に好適であ
り、これら産業界に果たす役割は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 77/00 C08L 77/00 81/02 81/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1)で示される単位を主
    体として有する直鎖または環状珪素系化合物と(B)重
    合体からなる重合体組成物であって、該(B)が、ポリ
    スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポ
    リアミド系、ポリエステル系、ポリフェニレンスルフィ
    ド系、ポリエポキシ系、ポリメタクリレート系から選ば
    れる重合体であることを特徴とする珪素系難燃組成物。 【化1】 (但し、R1〜R2は芳香族基を必須とし、水素、アルキ
    ル基から選ばれる基を1種以上含有してもよい水素また
    は炭素数1〜20の炭化水素であり、芳香族基の量は、
    数平均で表し、(A)中の置換基の中で5モル%以上で
    ある。)
  2. 【請求項2】 更に(A)以外の(C)難燃剤を含有す
    る請求項1または2に記載の珪素系難燃組成物。
  3. 【請求項3】 (C)がリン系、窒素系、珪素系、無機
    系、フッ素系難燃剤から選ばれる1種以上の難燃剤であ
    る請求項2記載の珪素系難燃組成物。
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