JP2000297403A - 通路および通路の施工方法 - Google Patents

通路および通路の施工方法

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JP2000297403A
JP2000297403A JP11106063A JP10606399A JP2000297403A JP 2000297403 A JP2000297403 A JP 2000297403A JP 11106063 A JP11106063 A JP 11106063A JP 10606399 A JP10606399 A JP 10606399A JP 2000297403 A JP2000297403 A JP 2000297403A
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passage
road
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tie bar
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JP11106063A
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Masato Watanabe
正人 渡辺
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HITO MIRAI SOGO SEKKEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の道路などの交通をそれほど阻害するこ
となく、短期間で、容易にしかも安価に建設でき、さら
に谷側に大きく張り出して設置可能な通路および通路の
施工方法を提供する。 【解決手段】 擁壁部として、例えば適当な間隔で基礎
21を形成して支柱22を立て、支柱22間に壁版23
を設け、擁壁を構築する。一方、擁壁よりも山側の安定
地盤にアンカーウェイト24を設置し、アンカーウェイ
ト24と擁壁(支柱22)間をタイバー25で結ぶ。さ
らに、擁壁上に床板26を設ける。この床板26上が通
路となる。アンカーウェイト24とタイバー25の設計
により、床板26を谷側に大きく張り出させることがで
きる。また、例えば道路に隣接して谷側に通路を設置す
る場合でも、道路には各アンカーウェイト24及びタイ
バー25の設置のため、短距離、短時間だけ交通を規制
するだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地などに設け
られる通路および該通路の施工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、有効に土地を活用するために、傾
斜地の利用が進んでいる。傾斜地では平坦な土地の確保
が困難なため、幅員の狭い道路しか設けていない場合が
多い。しかし、交通量の増加とともに狭隘な道路のまま
では、歩行者の安全を確保できない状態となってきてい
る。そのため、傾斜地の道路に歩行者用の通路を設け、
歩行者の安全を確保することが考えられる。一方、傾斜
地では景観が良好であり、安全に散策などが行える通路
が確保できれば、観光面でも有利である。
【0003】しかし、上述のように傾斜地に既に道路が
設けられている場合、歩行者用の通路をさらに確保する
には、大規模な工事が必要とされていた。一つの方法と
して、道路の山側の斜面を削り、新たに擁壁を構築して
通路を確保する方法がある。しかし、傾斜地では道路を
通す際に既に山側を切削していることも多く、その場合
には既存の擁壁を取り壊し、斜面を大きく削った後に新
たな擁壁を構築するという、大規模な工事が必要にな
る。また、このような工事に伴い、山側の地形を大きく
改変することになり、自然環境に及ぼす影響も大きい。
【0004】別の方法として、道路の谷側の斜面に擁壁
を構築し、擁壁の壁面までの部分を道路あるいは歩行者
用の通路として利用する方法がある。図12は、従来の
通路の施工方法の一例の説明図である。図中、1は底
版、2は垂直版、3は埋め戻し部、4は道路、5は通路
である。図12(A)に示すように傾斜地に道路4が敷
設されている。この道路4の谷側に通路を設ける場合、
まず図12(B)に示すように道路4の一部及び通路と
なる部分を大きく削り取る。その後、図12(C)に示
すように底版1および垂直版2からなるL字型の擁壁を
構築し、埋め戻す。このようにして構築した擁壁は底版
1で埋め戻し部3の土砂の重さを受けて安定する。その
後、埋め戻し部3の上部に、道路4の削り取った部分と
通路5を設ければよい。
【0005】しかし、このような工事を行うためには、
既設の道路4を一部削り取るため、道路の通行を一部制
限する必要がある。このような擁壁は少なくとも数10
m単位で構築し、埋め戻すまで通行できないため、長距
離、長期間にわたり通行を規制することになる。そのた
め、交通渋滞の原因となるとともに、事故などの危険性
を増加させていた。さらに、近くに迂回路のない狭い道
路では、その道路を通行止めにできないために工事自体
を行うことができないといった場合もあった。
【0006】また、埋め戻し部3は元の安定した地盤と
は異なり、不安定な地盤として改変してしまうため、埋
め戻し部3が不同沈下を起こして上部の道路4や通路5
に凹凸や陥没が生じたり、擁壁自体が傾いてしまう等の
不具合あった。さらに、上述のように大きく掘削し、擁
壁を構築し、埋め戻すという大規模な工事となるため、
多大な労力、費用、時間を要するという問題もあった。
【0007】主に宅地などにおいて、上述のような地盤
の改変を少なくし、安価に擁壁を施工する方法として、
特公平2−40806号公報に記載されている方法があ
る。図13は、従来の擁壁の施工方法の別の例の断面
図、図14は、同じく平面図である。図中、11はアン
カーバー受け、12はアンカーバー、13は擁壁であ
る。この施工方法では、まず山側の安定地盤にアンカー
バー受け11を設ける穴と、アンカーバー12を設ける
溝を掘削する。そして、アンカーバー受け11を打設
し、擁壁13とアンカーバー受け11の間にアンカーバ
ー12を張設し、アンカーバー12を埋め戻す。
【0008】この工法では、安定地盤を大きく改変する
ことがないため、地盤をそのまま利用することができる
とともに、不同沈下などを起こすことはきわめて少な
い。また、安定地盤によってアンカーバー受け11及び
アンカーバー12が保持されるため、擁壁13は強固に
支持される。さらに、工事が簡単であり、短期間で安価
に施工することが可能である。
【0009】本発明ではこの工法を利用するが、上述の
文献では主に宅地などの構造物を傾斜地に構築する場合
に施工する擁壁について考えられているものの、このよ
うにして構築した擁壁上を通路として利用することは考
えられていなかった。そのため、通路を設ける場合に
は、通路の幅よりもさらに谷側に擁壁を構築するしかな
かった。そのため、傾斜地ではその分だけ谷の下から擁
壁を構築する必要があり、擁壁の高さが高くなってそれ
だけ強度を増す必要がある等の欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、既存の道路などの交通をそ
れほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に
施工することができ、短期間で、容易にしかも安価に建
設でき、さらに谷側に大きく張り出して設置可能な通路
および通路の施工方法を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、通路におい
て、擁壁部と、該擁壁部の山側における安定地盤に設け
られたアンカーウェイトと、該アンカーウェイトと前記
擁壁部の間に設けられたタイバーと、前記擁壁部上に設
けられ少なくとも一部が前記擁壁部より谷側に張り出し
た床板部を有していることを特徴とするものである。こ
のような通路を施工する場合の施工方法として、擁壁部
を形成するとともに、該擁壁部から山側に延在する溝を
掘削し、該溝の山側端部にアンカーウェイトを設けると
ともに、前記溝中において該アンカーウェイトと前記擁
壁部の間をタイバーで接続して埋め戻し、前記擁壁部の
上部に少なくとも一部が前記擁壁部より谷側に張り出し
た床板部を形成することを特徴とするものである。
【0012】例えば既存の道路に隣接して通路を設ける
場合であっても、道路側にはアンカーウェイト及びタイ
バーのための細い溝を掘削するだけであるので、短い距
離の工事で済むし、また短時間で済む。そのため、道路
の交通にあまり影響することはない。また、大きく掘削
することがなく、アンカーウェイトは安定地盤に設けら
れるため、元々の強固な地盤を生かし、利用することが
できる。そのため、アンカーウェイト及びタイバーによ
る十分な支持力を得ることができ、擁壁上に設けた床板
部を谷側に大きく張り出させても、擁壁として十分な強
度を保つことができる。
【0013】さらに、既設の擁壁が存在している場合、
その既設の擁壁よりも山側に擁壁部を設けることができ
る。これによって、例えば既設の擁壁が老朽化していた
り、あるいは施工不備で倒壊しかけている場合であって
も、それらの既設の擁壁を取り壊してやり直すなどの大
がかりな工事を行うことなく、通路の設置および代替の
擁壁の設置を行うことが可能になる。また、老朽化した
既設の擁壁にかかる土圧を保護する役目も併せ持ってい
る。
【0014】なお、床板部と擁壁部は、別体で構成して
両者を固着する構成でもよいし、一体的に構成してもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通路の第1の実
施の形態を示す断面図、図2は、同じく平面図である。
図中、21は基礎、22は支柱、23は壁版、24はア
ンカーウェイト、25はタイバー、26は床板である。
擁壁はどのような構造でもよいが、ここでは一例とし
て、適当な間隔で杭状の基礎21を形成し、H型鋼など
の支柱22を立てる。そして、支柱22間にPC版など
により壁版23を設け、擁壁を構築している。
【0016】一方、擁壁よりも山側の安定地盤にアンカ
ーウェイト24を設置し、アンカーウェイトと擁壁(支
柱22)間をタイバー25で結ぶ。アンカーウェイト2
4は、例えば鉄筋コンクリートや杭などで構成すること
ができる。また、タイバー25は、例えば擁壁(支柱2
2)とアンカーウェイト24間に1ないし複数本のワイ
ヤーを張設し、あるいは骨材を両端で固定し、該ワイヤ
ーあるいは骨材をコンクリート等によって固めて構成す
ることができる。さらには、PC版を擁壁(支柱22)
とアンカーウェイト24に固定することによって構成す
ることもできる。
【0017】さらに、擁壁上に床板26を設ける。この
床板26上が通路となる。床板26は、擁壁よりも谷側
に張り出して設置することができる。床板26は、この
例では擁壁とは別体として構成し、支柱22及び壁版2
3に嵌合、固着している。この嵌合及び固着のために、
例えば床板26の裏面には、壁版23及び支柱22を挟
むように凸部を設けておくことができる。この凸部の間
で壁版23及び支柱22と床板26とを嵌合させるとと
もに、凸部に貫通孔を設けてボルトなどで固着すること
ができる。あるいは、床板26の裏面に壁版23及び支
柱22が嵌入する凹部を設け、両者を嵌合させてもよ
い。また、略L字状の補強材を用いて両者を固着しても
よい。さらに、略三角形様の筋交いを連続的にあるいは
散在させて設け、両者の固着及び補強を行ってもよい。
床板26の表面側には、例えば谷側に柵を設けたり、照
明施設を設けるなど、付加的な各種の構造物を取り付け
可能に構成しておくとよい。また、排水溝などと併設す
るなど、各種の変形が可能である。
【0018】上述のような構成において、床板26を壁
版23よりも谷側に張り出して設置した場合、床板26
の自重や床板26上にかかる荷重によって、擁壁は谷側
にモーメント力を受ける。さらに擁壁は、山側の土圧と
谷側の土圧の大きさの違いから、谷側に向く方向の力を
受けている。しかし、アンカーウェイト24が安定地盤
に設置され、アンカーウェイト24と擁壁とがタイバー
25によって結ばれているので、アンカーウェイト24
の受ける土圧や、タイバー25が周囲より受ける摩擦力
や土圧などによって、上述のような擁壁にかかる力に対
抗することができる。また、アンカーウェイト24の形
状、構造や重量、及びタイバー25の形状、構造や長さ
などによって支持可能な力を増加させることも可能であ
る。床板26の自重及び床板26にかかる荷重、擁壁の
高さや擁壁にかかる土圧などに応じて、アンカーウェイ
ト24及びタイバー25を適宜設計することができる。
【0019】なお、擁壁は上述のように任意に構成する
ことができる。例えば基礎21は、杭方式の基礎のほ
か、壁版23の下部に延在するコンクリート塊で構成す
るなど、任意の基礎工事を行うことができる。また、壁
版23は、PC版のほか、鉄筋コンクリートなどで構成
することができる。さらに、上述のようなH型鋼などの
特別な支柱22を設けず、鉄筋コンクリート造で擁壁全
体を構成する方法でもよい。
【0020】図3は、本発明の通路の第2の実施の形態
を示す断面図である。図中の符号は図1,図2と同様で
ある。この例では、壁版23と床版26とを一体的に構
成した例を示している。この例では、壁版23と床版2
6との接続部における強度を十分保つことができるの
で、通路上における最大荷重を大きくすることが可能で
ある。このような壁版23と床版26とを一体的に構成
する方法としては、例えば鉄筋コンクリートの工法を用
いたり、あるいは、PCコンクリートのように所定の型
を用いた成形品として供給することが可能である。
【0021】また、図3に示した例では、タイバー25
として略三角形状のPC版を用いた例を示している。こ
のような形状のタイバー25を用いることにより、タイ
バー25の自重を増加させ、また周囲の摩擦力を増大さ
せて、通路をより安定させることができる。また、斜面
によっては、タイバー25がこのような形状であって
も、それほど掘削を要しないでタイバー25を設置する
ことが可能である。
【0022】次に、このような通路の施工方法につい
て、いくつかの例を説明する。図4〜図8は、本発明の
通路の施工方法の第1の例の説明図である。図中、図
1,図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。31は道路、32はアンカー受け穴、33はタイ
バー溝である。なお、各図の(A)図は断面図を示し、
(B)図は平面図を示している。ここでは、図1,図2
に示した構造の通路を、傾斜地に設けられた道路の谷側
に設ける場合の施工方法について説明する。
【0023】まず、図4に示すように、通路を設ける道
路31の谷側に所定の間隔で基礎を設ける穴を掘削し、
支柱22を建て込んだ後、コンクリートを打設して基礎
21を形成する。もちろん、杭を打ち込んで基礎21と
するなど、各種の工法を用いてもよい。ここでは支柱2
2として、H型鋼などを用いることができる。このと
き、基礎21および支柱22を設ける所定の間隔として
は、例えば2〜3m程度とすることができる。
【0024】次に図5に示すように、山側において安定
地盤にアンカーウェイト24を設けるためのアンカー受
け穴32を掘削し、さらにアンカー受け穴32と支柱2
2間に溝状のタイバー溝33を掘削する。そして図6に
示すように、掘削したアンカー受け穴32にアンカーウ
ェイト24を形成する。例えば杭を打設したり、コンク
リートを流し込む等によって形成することができる。そ
して、タイバー溝33中にタイバー25を設ける。例え
ば、アンカーウェイト24と支柱22をワイヤーや鉄筋
などで連結し、これらをコンクリートで固めたり、ある
いは、アンカーウェイト24と支柱22の間をPC版で
連結することにより、タイバー25を設けることができ
る。タイバー25を設けた後、タイバー溝33及びアン
カー受け穴32を埋め戻しておく。道路31上の部分で
は、簡易舗装を行っておくとよい。このようにして図6
に示すように1個のアンカーウェイト24及びタイバー
25を施工することができる。
【0025】上述のアンカーウェイト24及びタイバー
25の施工は、既設の道路31を掘削することになるた
め、交通の障害となる。しかし、アンカー受け穴32お
よびタイバー溝33は、たかだか数10cm〜1m程度
の幅でしかなく、交通を規制する区間も非常に短距離と
なる。また1個のアンカーウェイト24及びタイバー2
5の施工にそれほど時間がかからないため、交通量の多
い日を避けるなど、施工の日程を適応的に変更可能であ
る。特に例えば図3に示したようにタイバー25をPC
版によって構成する場合には、その施工は非常に短時間
で済む。また、アンカー受け穴32の掘削及びアンカー
ウェイト24の設置と、タイバー溝33の掘削及びタイ
バー25の設置を別々に行うことができ、さらに交通に
与える影響を低減できる。
【0026】さらに、掘削するアンカー受け穴32及び
タイバー溝33の幅が狭いことから、掘削後は鉄板など
で覆えば通行することが可能である。例えばアンカー受
け穴32及びタイバー溝33の掘削からアンカーウェイ
ト24及びタイバー25の施工までを連続して行わなく
ても、掘削後にいったん道路31を通行可能にすること
ができる。また例えばタイバー25を長くし、反対車線
まで溝を掘削する場合でも、1車線の掘削を終えたら上
を覆い、反対車線の掘削を行えばよく、交通を完全に遮
断しないで施工することが可能である。アンカー受け穴
32及びタイバー溝33の掘削は、例えば1m程度の深
さでよいので、掘削の間、交通を規制するとしても、非
常に短時間で済むという利点がある。
【0027】このようなアンカーウェイト24及びタイ
バー25を、各支柱22のそれぞれあるいは1ないし数
本おきに対応して設ける。このとき、上述のように1個
ずつアンカーウェイト及びタイバー25を施工して行く
こともできるし、あるいは、すべてあるいはいくつかの
アンカー受け穴32及びタイバー溝33を先に掘削して
おき、その後、アンカーウェイト24及びタイバー25
を形成して行くこともできる。
【0028】その後、図7に示すように壁版23を各支
柱22の間に設ける。例えばPC版であれば、支柱22
間に落とし込めばよい。また、鉄筋コンクリートであれ
ば、鉄筋を組み、型枠を設けてコンクリートを流し込め
ばよい。そして、壁版23の裏側に裏込めを行う。
【0029】さらに図8に示すように、壁版23および
支柱22上に床板26を嵌合、固着し、通路が完成す
る。なお、図3に示したように壁版23と床板26を一
体的に成型した、例えばPC成型品を用いる場合には、
支柱22間に落とし込むだけで通路部分もできあがる。
また、例えば鉄筋コンクリートなどで壁版23を構築す
る場合にも、床板26を一体的に構築することが可能で
ある。この場合、さらにタイバー25,アンカーウェイ
ト24なども、鉄筋を連結して一体的に構築することが
可能である。なお、完成した通路には、柵や照明装置な
ど、各種の付帯設備を設置することができる。また、床
板26についても、さらに板材を重ねるなど、各種の変
形が可能である。溝状に掘削した道路31の路面は、舗
装し直しておくとよい。
【0030】このようにして、既設の道路31の谷側に
通路を施工することができる。上述のように、この通路
の施工時には、道路31上ではアンカー受け穴32及び
タイバー溝33の掘削と、その中にアンカーウェイト2
4及びタイバー25を形成する工程が行われるだけであ
るので、施工が非常に簡単であるとともに、道路31の
交通をそれほど阻害せずに施工することができる。ま
た、アンカーウェイト24及びタイバー25の設計によ
り、通路部分を壁版23よりも谷側に大きく張り出させ
ることが可能であり、広い通路を確保するとともに、既
存の道路31から通路を切り離し、安全を確保すること
ができる。
【0031】この例ではアンカーウェイト24をそれぞ
れ個別に設ける例を示した。しかし、複数のタイバー2
5に対して、連続したアンカーウェイト24を設けるこ
とも可能である。この場合、例えば中央線部分や、道路
31の山側の路側帯において、道路31に沿って溝状に
掘削してアンカーウェイト24を形成すると、あまり交
通の支障にならずに施工することができる。道路31の
山側の路側帯にアンカーウェイト24を設ける場合、例
えば側溝下に設けるなどによって、道路幅を有効に利用
することができる。
【0032】図9〜図11は、本発明の通路の施工方法
の第2の例の説明図である。図中、図1〜図8と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。41は護岸
である。なお、各図の(A)図は断面図を示し、(B)
図は平面図を示している。ここでは、河川や海岸沿いの
護岸に沿って道路が設けられているとき、その護岸側に
広い通路を設置する場合について説明する。この場合、
護岸自体が強固であり、護岸上に通路を設置しても強度
的に問題がなければ、護岸上に直接、通路を建設すれば
よい。しかし、護岸が老朽化しており、十分な強度を有
していない場合や、施工不備で倒壊しかけている場合に
は、新たに護岸工事からやり直さなければならず、通路
の建設は非常に大規模な工事となる。すなわち、仮の護
岸を設置した後、老朽化した護岸をすべて撤去し、改め
て通路を設置するのに十分な強度を有する護岸および通
路を構築することになる。本発明では、このような大規
模な工事を行うことなく、広い通路を設置することがで
きる。さらに、通路設置時に設けた擁壁により、既設の
護岸を補強し、あるいは事実上新たな護岸として機能さ
せることができる。
【0033】まず、図9に示すように、通路を設ける側
の道路31脇であって、既設の護岸41よりも道路31
側に、所定の間隔で基礎を設ける穴を掘削し、支柱22
を建て込んだ後、コンクリートを打設して基礎21を形
成する。この場合、既設の護岸41を構築する際に地盤
を改変している可能性があり、安定した地盤まで穴を掘
削して基礎を設けるとよい。もちろん、基礎の施工方法
は任意である。ここでは支柱22として、H型鋼などを
用いることができる。このとき、基礎21および支柱2
2を設ける所定の間隔としては、例えば2〜3m程度と
することができる。
【0034】次にアンカーウェイト24およびタイバー
25を形成する。この方法は、上述の施工方法の第1の
例と同様であるので、ここでは簡単に述べる。しかし、
上述の第1の例と同様の各種の変形が可能である。
【0035】まず、例えば図5に示したように道路31
側(山側)において安定地盤にアンカーウェイト24を
設けるためのアンカー受け穴32を掘削し、さらにアン
カー受け穴32と支柱22間に溝状のタイバー溝33を
掘削する。そして例えば図6に示すように、掘削したア
ンカー受け穴32にアンカーウェイト24を形成し、タ
イバー溝33中にタイバー25を設ける。アンカーウェ
イト24及びタイバー25を設けた後、タイバー溝33
及びアンカー受け穴32を埋め戻しておく。このような
アンカーウェイト24及びタイバー25を、各支柱22
のそれぞれあるいは1ないし数本おきに対応して設け
る。
【0036】このアンカーウェイト24及びタイバー2
5の施工は、既設の道路31を横断する方向に工事を行
うため、交通の障害となる。しかし、上述のように短距
離、短時間の交通規制で済むため、交通に与える影響を
最小限に抑えることができる。
【0037】その後、図10に示すように、各支柱22
の間を溝状に掘削し、壁版23を支柱22間に設ける。
例えば壁版23をPC版で構成する場合には、PC版が
挿入できる幅に掘削して、支柱22に従ってPC版を落
とし込めばよい。この場合、掘削した溝内に作業員が立
ち入る必要がないため、土砂の崩壊などによる労働災害
を防ぐことができる。また、例えば壁版23を鉄筋コン
クリートで構成することもできる。この場合には、ある
程度の作業を行える幅の溝を掘削して、鉄筋を組み、型
枠を設けてコンクリートを流し込み、型枠を取り外す作
業を行うことになる。もちろん、他の施工法でもよい。
壁版23を設けた後、壁版23の少なくとも道路31側
に裏込めを行っておく。もちろん、壁版23の両側に裏
込めを行っておくとよい。
【0038】さらに図11に示すように、壁版23およ
び支柱22上に床板26を嵌合、固着し、護岸41側
(谷側)に張り出した通路が完成する。このとき、既設
の護岸41がある程度の強度を有していれば、この護岸
41上に床板26を載せて、床板26にかかる荷重を分
散させてもよい。また、新たに設けた擁壁を新たな護岸
として機能させることができる。そのため、いつでも老
朽化した護岸41を取り壊せるように、護岸41には荷
重がかからないように、床板26を取り付けておいても
よい。
【0039】なお、上述の第1の例と同様に、例えば図
3に示したような壁版23と床板26を一体的に成型し
た、例えばPC成型品を用いる場合には、支柱22間に
落とし込むだけで通路部分もできあがる。また、例えば
鉄筋コンクリートなどで壁版23を構築する場合にも、
床板26を一体的に構築することが可能である。この場
合、さらにタイバー25,アンカーウェイト24など
も、鉄筋を連結して一体的に構築することが可能であ
る。なお、完成した通路には、柵や照明装置など、各種
の付帯設備を設置することができる。また、床板26に
ついても、さらに板材を重ねるなど、各種の変形が可能
である。溝状に掘削した道路31の路面は、舗装し直し
ておくとよい。
【0040】このようにして、河川や海岸沿いに、老朽
化したり施工不備などによって十分な強度が得られない
護岸が既に設けられている場合でも、その護岸側に通路
を設置することができる。このとき、従来のように既設
の護岸を取り壊して新たに建設するような大規模な工事
を行うことなく、比較的簡単な工事によって、短期間で
施工することができる。また、上述のように道路に隣接
して通路を設置する場合でも、交通に与える影響を最小
限に抑えることができる。さらに、新たに設けた擁壁に
より、既設の護岸を補強し、あるいは事実上新たな護岸
として機能させることができる。
【0041】さらに、アンカーウェイト24及びタイバ
ー25の設計により、通路部分を壁版23よりも道路と
は反対側に大きく張り出させることが可能であり、広い
通路を確保するとともに、既存の道路から通路を切り離
し、安全を確保することができる。
【0042】なお、上述の第2の例では主に河川や海岸
沿いに護岸が設けられている場合について説明したが、
もちろん、山間部等において既に擁壁が設けられている
場合にも適用可能である。また、上述の例では道路に隣
接して通路を設ける場合の例を示したが、これに限ら
ず、例えば山間地に農道や遊歩道を建設する場合など、
あらゆる通路に対して適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を、
比較的短期間で、容易にしかも安価に建設することがで
きる。このとき、例えば既存の道路脇に設置する場合で
も、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情
に合わせて計画的に施工することができる。
【0044】また、既設の擁壁が存在する場合には、そ
の擁壁の山側に擁壁を構築して通路を設けることができ
る。これによって、擁壁の改築と通路の新設を簡単な施
工によって短時間でしかも安価に行うことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通路の第1の実施の形態を示す断面図
である。
【図2】本発明の通路の第1の実施の形態を示す平面図
である。
【図3】本発明の通路の第2の実施の形態を示す断面図
である。
【図4】本発明の通路の施工方法の第1の例の説明図で
ある。
【図5】本発明の通路の施工方法の第1の例の説明図
(続き)である。
【図6】本発明の通路の施工方法の第1の例の説明図
(続き)である。
【図7】本発明の通路の施工方法の第1の例の説明図
(続き)である。
【図8】本発明の通路の施工方法の第1の例の説明図
(続き)である。
【図9】本発明の通路の施工方法の第2の例の説明図で
ある。
【図10】本発明の通路の施工方法の第2の例の説明図
(続き)である。
【図11】本発明の通路の施工方法の第2の例の説明図
(続き)である。
【図12】従来の通路の施工方法の一例の説明図であ
る。
【図13】従来の擁壁の施工方法の別の例の断面図であ
る。
【図14】従来の擁壁の施工方法の別の例の平面図であ
る。
【符号の説明】
1…底版、2…垂直版、3…埋め戻し部、4…道路、5
…通路、11…アンカーバー受け、12…アンカーバ
ー、13…擁壁、21…基礎、22…支柱、23…壁
版、24…アンカーウェイト、25…タイバー、26…
床板、31…道路、32…アンカー受け穴、33…タイ
バー溝、41…護岸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擁壁部と、該擁壁部の山側における安定
    地盤に設けられたアンカーウェイトと、該アンカーウェ
    イトと前記擁壁部の間に設けられたタイバーと、前記擁
    壁部上に設けられ少なくとも一部が前記擁壁部より谷側
    に張り出した床板部を有していることを特徴とする通
    路。
  2. 【請求項2】 前記床板部は、前記擁壁部とは別体で構
    成され、前記擁壁部に固着されることを特徴とする請求
    項1に記載の通路。
  3. 【請求項3】 前記擁壁部と前記床板部は、一体的に構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の通路。
  4. 【請求項4】 前記擁壁部は、既設の擁壁よりも山側に
    設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれか1項に記載の通路。
  5. 【請求項5】 擁壁部を形成するとともに、該擁壁部か
    ら山側に延在する溝を掘削し、該溝の山側端部にアンカ
    ーウェイトを設けるとともに、前記溝中において該アン
    カーウェイトと前記擁壁部の間をタイバーで接続して埋
    め戻し、前記擁壁部の上部に少なくとも一部が前記擁壁
    部より谷側に張り出した床板部を形成することを特徴と
    する通路の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記擁壁部と前記床板部は一体的に形成
    することを特徴とする通路の施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291575A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Kanuka Design:Kk 擁壁及びその施工方法
JP2011063993A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Free Kogyo Kk 橋梁の再生方法
JP2011236571A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Kanukadesign Ltd 擁壁及びその施工方法
KR101609760B1 (ko) * 2015-03-10 2016-04-07 주식회사 태하 경사지용 옹벽을 이용한 확장 인도 시공방법

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