JP2000297849A - ボールチャックおよびワイヤ緊張装置 - Google Patents

ボールチャックおよびワイヤ緊張装置

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JP2000297849A
JP2000297849A JP11106372A JP10637299A JP2000297849A JP 2000297849 A JP2000297849 A JP 2000297849A JP 11106372 A JP11106372 A JP 11106372A JP 10637299 A JP10637299 A JP 10637299A JP 2000297849 A JP2000297849 A JP 2000297849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2点間にワイヤをより大きな緊張力で張り渡
すのに適したボールチャックを提供する。 【解決手段】 ワイヤ1の一端をワイヤ固定具2で固定
し、ワイヤ1の他端をワイヤ緊張具3で緊張操作する。
ワイヤ緊張具3は大小2組のクランプ用のボール24・
25を備えたボールチャック15を有する。小径のボー
ル25を鋼材で形成し、大径のボール24を黄鋼で形成
する。小径のボール25がワイヤ1の表面に食い込んで
ワイヤ1が解離しようとするのを、大径のボール24が
塑性変形してワイヤ1に密着することで阻止するので、
より大きなクランプ力でワイヤを固定でき、その分だけ
ワイヤ1により大きな引張り荷重を付与できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールチャック
と、ボールチャックを用いてワイヤを2点間にたるみな
く張り渡すためのワイヤ緊張装置に関する。ワイヤ緊張
装置は、例えば手すりや柵等の支柱に装着されて支柱間
にワイヤを張り渡し、あるいは天井と床との間や、壁面
に沿ってワイヤを張り渡す場合などに使用する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、特開平10−3803
4号公報に公知である。そこではボールチャックによる
ワイヤのクランプ力を大きくするために、大小2組のボ
ールでワイヤをクランプ固定している。大小2組のボー
ルのチャッキング径は同じに設定してあり、従ってワイ
ヤの隣接部位の2個所を3個ずつのボールで同時にクラ
ンプ固定できる。
【0003】上記のように大小2組のボールでワイヤを
クランプ固定するボールチャックにおいて、大小の各ボ
ールを銅合金で形成し、各ボールをワイヤ表面に食い込
み変形させることにより、接触面積を増してワイヤの解
離と切断を抑止できるようにしたチャックが、実公昭6
2−37855号公報に公知である。但し、このボール
チャックにおいても、大小2組のボールのチャッキング
径は同じに設定してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先のワイヤ緊張装置に
おいては、外径寸法が3〜6mm前後の撚り線ワイヤを張
り渡すが、ボールによるクランプ力が一定値を越える
と、ボールチャックでクランプしたワイヤ部分の撚りが
解離することがある。こうした場合には、解離したワイ
ヤを取り外した後、新たなワイヤを再度張り渡さねばな
らず、やり直し作業に多くの手間が掛かる。解離したワ
イヤは、解離部分を切断することによって再利用できる
が、既に一定長さに切断してあるため保管や移送に手間
が掛かる。
【0005】元来、ワイヤは必要かつ十分な引張り強さ
を備えているが、これをボールチャックでクランプする
とクランプ力がワイヤ周面に局部的に作用するため、そ
の引張り強さの概ね半分前後の引張り荷重が作用するだ
けで、先のような解離を生じる。場合によっては、解離
した部分の素線が次々と切断することもある。そのた
め、引張り強さに余裕があるにもかかわらず、ワイヤに
一定値以上の引張り荷重を作用させるのが困難であっ
た。
【0006】大小の各ボールを銅合金で形成したボール
チャックによれば、ボールが塑性変形してワイヤとの接
触面積を増加できるので、クランプ部分が解離し始める
引張り荷重を先のボールチャックに比べて増強できる。
しかし、大小のボールのそれぞれが同時に塑性変形して
ワイヤをクランプ固定するので、引張り荷重が一定値を
越えると、各ボールの変形量が増すだけでクランプ力は
頭打ちになる。つまり、ボールの変形応力を大きく越え
るクランプ力を発揮することはできない。
【0007】上記のように従来のボールチャックにおい
ては、ボール自体の強度を十分なものにすると、ワイヤ
が解離し、ボールを銅合金等の比較的変形しやすい素材
で形成すると、ワイヤの解離は妨げるものの、その変形
応力を大きく越えるクランプ力を発揮できないため、ワ
イヤをより強固に張り渡すのが困難であった。
【0008】本発明の目的は、ワイヤの解離の進行を阻
みながらより大きなクランプ力を発揮でき、従って従来
のボールチャックに比べてワイヤをより強固に固定保持
できるボールチャックを提供することにある。
【0009】本発明の目的は、ワイヤを2点間により大
きな引張り荷重で張り渡すことができるワイヤ緊張装置
を提供することにある。本発明の目的は、ワイヤを張り
渡した後にホルダーがいたずら等によってクランプ解除
されるのを防止できるうえ、必要時にはホルダーをクラ
ンプ解除操作してワイヤを取り外すことができるワイヤ
緊張装置を提供することにある。本発明の目的は、いた
ずら防止構造を備えているワイヤ緊張装置の構造を簡素
化し、その分だけワイヤ緊張装置の製作コストを削減す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のボールチャック
は、内面にボール操作用のテーパー面21を備えている
筒状のケース22と、ケース22内に装填されて、ケー
ス22の軸心に沿って往復移動できるホルダー23と、
ホルダー23で径方向へ移動可能に保持される大小2組
のボール24・25と、ホルダー23をテーパー面21
の小径端側へ向かって移動付勢するばね26とを備えて
いる。ホルダー23の軸心に沿って通設したワイヤ通口
32に挿通されるワイヤ1を、テーパー面21のくさび
作用を受けた大小2組のボール24・25でクランプ固
定する。大小2組のボール24・25のいずれか一方を
鋼材で形成し、他方は鋼材より軟質の金属で形成する。
【0011】具体的には、鋼材で形成したボール25の
チャッキング径を基準にして、軟質の金属で形成したボ
ール24のチャッキング径を、先のチャッキング径より
僅かに大きく設定する。
【0012】ホルダー23の小径端側から順に、小径の
ボール25と大径のボール24とを隣接配置する。小径
のボール25は鋼合金で形成し、大径のボール24は銅
合金で形成する。
【0013】本発明のワイヤ緊張装置は、ワイヤ1の一
端を固定保持するワイヤ固定具2と、ワイヤ1の他端を
ワイヤ固定具2から遠ざかる側へ緊張操作するワイヤ緊
張具3とを備えている。ワイヤ固定具2は、ワイヤ1の
端部に固定したエンド金具4を受け止める圧縮ばね5お
よびスラストベアリング6と、エンド金具4、圧縮ばね
5およびスラストベアリング6を収容する筒状のケース
7と、ケース7の開口端に装着した取付金具9とを含
む。ワイヤ緊張具3は、ワイヤ1の遊端をクランプ固定
するボールチャック15と、ボールチャック15のケー
ス22の開口端に緊張ねじ17を介してねじ込まれる取
付金具19とを含む。ボールチャック15は内面にボー
ル操作用のテーパー面21を備えている筒状のケース2
2と、ケース22内に装填されて、ケース22の軸心に
沿って往復移動できるホルダー23と、ホルダー23で
径方向へ移動可能に保持される大小2組のボール24・
25と、ホルダー23をテーパー面21の小径端側へ向
かって移動付勢するばね26とを備えている。大小2組
のボール24・25のうち、小径のボール25は鋼材で
形成し、大径のボール24は鋼材より軟質の金属で形成
する。
【0014】具体的には、ホルダー23の全体が、ケー
ス22の一端に開口した通口28の開口縁より内側に設
けられている。ケース22の外周面に締緩操作用の操作
部29を形成する。
【0015】小径のボール25のチャッキング径を基準
にして、大径のボール24のチャッキング径を先のチャ
ッキング径より僅かに大きく設定する。
【0016】
【作用および発明の効果】大小2組のボール24・25
の一方を鋼材で、他方を例えば銅合金などの鋼材より軟
質の金属で形成するので、ワイヤ1を各ボール24・2
5でクランプした状態において、軟質の金属で形成した
ボール24は塑性変形した状態でワイヤ1に密着して、
ワイヤ1が解離するのを防止する。従って、鋼材で形成
したボール25によってワイヤ1が解離しようとして
も、その進行が前者ボール24で阻止される。その結
果、ワイヤ1より大きなクランプ力で強固に固定でき
る。
【0017】軟質金属で形成したボール24のチャッキ
ング径を、鋼材製のボール25のチャッキング径より僅
かに大きく設定するのは、後者ボール25がワイヤに食
い込み始める状態において、前者ボール24が塑性変形
しながらワイヤ1の表面に食い込んで密着できるように
するためである。こうしたボールチャック15によれ
ば、ワイヤ1が解離し始めるときに、前者ボール24に
過大なくさび力が作用するのを防いで、ワイヤ1の解離
をよく防止するので、その分だけクランプ力を増強でき
る。
【0018】小径のボール25を鋼合金で形成し、大径
のボール24を銅合金で形成すると、後者ボールが塑性
変形するときのワイヤ1に対する密着面積を増加できる
ので、形成素材が逆になっている場合に比べて、ワイヤ
1の解離を効果的に食い止めて、さらに大きなクランプ
力を発揮できる。
【0019】上記のボールチャック15を利用して構成
したワイヤ緊張具によれば、ワイヤ1の解離を阻止しな
がらワイヤ1を2点間に張り渡すことができるので、施
工時のワイヤ1の解離に伴うワイヤの張り直し作業を省
略でき、ワイヤ1の不必要な消費を解消して施工費用を
削減できる。また、ワイヤ1により大きな引張り荷重を
作用させた状態で2点間に張り渡すことができるので、
ワイヤ緊張装置で構成した手摺や棚等の構体強度を向上
でき、長期にわたってワイヤ1を適正な緊張状態に維持
できる。人がもたれ掛かるような場合にも、その横荷重
に耐えてワイヤ1の緊張状態を維持し、ワイヤ1がたる
むのを阻止できる。
【0020】ホルダー23の全体をケース22内に収容
したボールチャック15によれば、一旦ワイヤ1を張り
渡した後には、ホルダー23を操作することができない
ので、いたずらによってワイヤ1が取り外されるのをよ
く防止できる。なお、ワイヤ1の交換や撤去を行う場合
には、図5に示すように専用の治具34を使用してホル
ダー23をクランプ解除操作できるので、ワイヤ1を張
り渡した後の保守作業等に支障を来たすことはない。
【0021】ワイヤ緊張具3をボールチャック15と取
付金具19とで構成し、従来のワイヤ緊張具に比べてボ
ールチャック15の構造を簡素化するので、その分だけ
ワイヤ緊張装置の製作コストを削減でき、先に延べたよ
うに施工時のコスト削減を実現できることも加わって、
この種の装置の全体コストを減少できる。
【0022】
【実施例】図1ないし図7は本発明に係るワイヤ緊張装
置の実施例を示す。図3において符号1はステンレス材
製のワイヤ、2はワイヤ1の一端を固定保持するワイヤ
固定具、3はワイヤ1の他端に設けたワイヤ緊張具であ
り、これらの部材でワイヤ緊張装置が構成されている。
【0023】図2においてワイヤ固定具2は、ワイヤ1
の端部にかしめ固定したエンド金具4を受け止める圧縮
ばね5およびスラストベアリング6と、これら三者4・
5・6を収容する有底筒状のケース7と、ケース7の開
口端にねじ8を介して装着した取付金具9とからなる。
ケース7、取付金具9およびエンド金具4はそれぞれス
テンレス鋼材で形成する。圧縮ばね5の一端に深絞り加
工したキャップ状の受金具10を内嵌装着し、この受金
具10でエンド金具4を受け止めている。圧縮ばね5の
他端はケース7の内奥端に装填したスラストベアリング
6で受け止める。スラストベアリング6は、圧縮ばね5
を受け止めるラッパ状の保持リング6aと、多数個のス
テンレス鋼材製のボール6bとからなる。ケース7の筒
端にはワイヤ通口7aを設けてある。
【0024】取付金具9は、周面に雄ねじが形成された
有底筒状のキャップ11と、キャップ11をブラケット
12に締結するボルト13とからなる。ブラケット12
は四角形、六角形、八角形等の角軸で形成してあり、そ
の一端を取付対象に予め溶接しておく。キャップ11の
底壁にはブラケット12に外嵌できる同じ断面形状の係
合穴14を通設する。キャップ11をブラケット12に
外嵌した後、ボルト13をキャップ11の開口面の側か
らブラケット12に設けたねじ穴にねじ込むことによ
り、キャップ11を脱落不能に受け止めることができ
る。ボルト13は六角穴付きボルトからなり、頭部の直
径寸法を係合穴14の対辺長よりも大きく設定する。先
のケース7の開口側内面には、キャップ11の雄ねじに
対応する雌ねじが形成してある。
【0025】図1においてワイヤ緊張具3は、ワイヤ1
の遊端をクランプ固定するボールチャック15と、ボー
ルチャック15のケース22の開口端に緊張ねじ17を
介してねじ込んだ取付金具19とからなる。
【0026】ボールチャック15は、内面にボール操作
用のテーパー面21を有する筒状のケース22と、ケー
ス22内に組み込んだコーン形状のホルダー23と、ホ
ルダー23で支持される大小2組のボール24・25
と、ホルダー23をテーパー面21の小径端へ向かって
クランプ付勢する圧縮コイル形のばね26などで構成し
てあり、従来のボールチャックに比べて以下の点が異な
る。ホルダー23をばね26の付勢力に抗してクランプ
解除操作するための操作部を省略し、ホルダー23の全
体をケース22の内部に位置させる。ケース22の外面
からホルダー23を操作できないようにし、いたずらの
余地を無くすためである。ホルダー23には、その軸心
に沿ってワイヤ通口32を通設する。大小のボール24
・25はそれぞれ3個を一組にして設けてあり、ワイヤ
1を強固にクランプ固定できる。
【0027】ケース22内に、ボール24・25が装填
されたホルダー23とばね26を組み、ケース22の内
面に嵌め込んだ止め輪27でばね26の大径端を受け止
めて、ボールチャック15を一個のユニット部品化す
る。ケース22の内奥端の中央には通口28を通設し、
ケース外周面に締結操作用の操作部29を設ける。操作
部29はテーパー面21に臨むケース外周面に設けた平
行な一対の操作溝で形成する(図6参照)。ケース内面
の開口端寄りには、緊張ねじ17を構成する雌ねじ17
bを形成する(図3参照)。
【0028】取付金具19は先に説明した取付金具9と
同じ部品であって、その周面に上記の雌ねじ17bに対
応する雄ねじ17aを形成する。他は取付金具9と同じ
であるので同一部材には同じ符号を付して説明を省略す
る。なお、ケース22、ホルダー23および連結金具9
・19はそれぞれステンレス鋼材で形成してある。緊張
ねじ17のねじ込み代Sは、圧縮ばね5の圧縮代と同じ
か、これより大きく設定する。
【0029】ボール24・25によるクランプ力が一定
値を越えるときに、ワイヤ1の撚りが解離されてクラン
プ力が急激に低下するのを防ぐために、大小2組のボー
ル24・25のうち、小径のボール25のみをステンレ
ス鋼材で形成する。大径のボール24は黄銅で形成し、
電気防蝕のためにニッケルあるいはクロームメッキを施
す。さらに、小径のボール25のチャッキング径を基準
にして、大径のボール24のチャッキング径を、先のチ
ャッキング径より僅かに大きく設定する。小径のボール
25がワイヤ1の周面に食い込み、ワイヤ1が解離し始
める状態のとき、大径のボール24がワイヤ1の表面に
塑性変形しながら密着し、それ以上にワイヤ1の解離が
進行するのを防ぐためである。この実施例では、小径の
ボール25によるクランプ力を100とするとき、大径
のボール24のクランプ力が80前後になるように、各
ボール24・25のチャッキング径を設定した。
【0030】次にワイヤ緊張装置を用いて、図7に示す
ように隣接する支柱31・31の間にワイヤ1を張り渡
す場合の作業手順を説明する。ブラケット12は各支柱
31に予め溶接しておく。まず、取付金具9・19をそ
れぞれの開口面が対向する状態でブラケット12に組
み、ボルト13を完全に締め込む。次に、図3に示すよ
うにケース22のねじ山の数条をキャップ11のねじ溝
にかみ合わせ、ケース22のワイヤ通口28からワイヤ
1をホルダー23内に差し込んで、ワイヤ1の遊端をボ
ールチャック15でクランプ固定する。同様にワイヤ固
定具2のケース7を取付金具9にねじ込み、図2に示す
ようにキャップ11がケース7内に入り込んでしまうま
でケース7をねじ込む。このときは、圧縮ばね5が圧縮
変形するので、ワイヤ固定金具2を容易にねじ込み操作
できる。
【0031】上記のようにワイヤ1を仮張設した後、ケ
ース22の操作部29にスパナ等の工具を当てがって、
ケース22を取付金具19にねじ込み、ワイヤ1を徐々
に緊張させる。最終的には、圧縮ばね5が全圧縮するま
でケース22をねじ込み操作して、ワイヤ1にたるみが
生じる余地を無くす。なお、圧縮ばね5の全圧縮状態
は、ケース22のねじ込み力が急激に増加することで知
ることができる。もちろん、上記とは異なる手順でワイ
ヤ1を張り渡してもよい。先に述べた圧縮ばね5の圧縮
代とは、ワイヤ1を仮張設したのち圧縮ばね5が全圧縮
するまでのたわみ量、あるいは受金具10の筒端がスラ
ストベアリング6に接当するまでの圧縮ばね5のたわみ
量のいずれかを意味する。
【0032】ワイヤ固定具2にスラストベアリング6が
内蔵してあるので、ワイヤ2が各ケース7・22のねじ
込み操作によってねじり変形するのを確実に防止でき
る。ワイヤ1を張り渡した状態では、ホルダー23がケ
ース22で覆い隠されて操作できないので、いたずらの
余地を皆無にできる。ボルト13がキャップ11内に収
容されることも、いたずらを排除することに役立ってい
る。
【0033】張り渡したワイヤ1を取り外す必要がある
場合には、図5に示す治具34でホルダー23をクラン
プ解除する。治具34は軸部35の一端にフランジ36
を張り出して構成してあり、軸部35およびフランジ3
6の双方にわたってワイヤ1を受け入れる溝37を設け
る。軸部35をケース22の通口28からケース内へ差
し込み、治具34の全体をケース内方へ押し込むと、ホ
ルダー23がテーパー面21の大径端側へ移動するの
で、各ボール24・25によるクランプ力を解放してワ
イヤ1をボールチャック15から取り外すことができ
る。
【0034】上記の実施例以外に、ボール25はステン
レス鋼材以外の鋼材や鋼合金で形成することができる。
ボール24は黄銅以外の銅合金や、鋼材より軟質の金属
を適用できる。必要があれば、小径のボール25を黄銅
等の金属で形成し、大径のボール24を鋼材で形成する
ことができる。操作部29は溝として形成する必要はな
く、浅い穴や平行な平坦面で形成することができる。本
発明のボールチャックは、ワイヤ緊張装置以外のワイヤ
クランプや、小径棒材のクランプとして適用することが
できる。スラストベアリング6は、市販のベアリングや
スリップワッシャを流用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ緊張具の縦断面図である。
【図2】ワイヤ固定具の縦断面図である。
【図3】ワイヤ緊張装置を仮張設した状態の縦断面図で
ある。
【図4】図1におけるA−A線断面図である。
【図5】ホルダーをロック解除操作する治具を示す断面
図である。
【図6】小形のボールのクランプ状態を示す縦断側面図
である。
【図7】ワイヤ緊張装置の使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ 2 ワイヤ固定具 3 ワイヤ緊張具 4 エンド金具 5 圧縮ばね 6 スラストベアリング 7 ケース 9 取付金具 15 ボールチャック 19 取付金具 21 テーパー面 22 ケース 23 ホルダー 24 ボール(大) 25 ボール(小) 26 ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にボール操作用のテーパー面21を
    備えている筒状のケース22と、 ケース22内に装填されて、ケース22の軸心に沿って
    往復移動できるホルダー23と、 ホルダー23で径方向へ移動可能に保持される大小2組
    のボール24・25と、 ホルダー23をテーパー面21の小径端側へ向かって移
    動付勢するばね26とを備えており、 ホルダー23の軸心に沿って通設したワイヤ通口32に
    挿通されるワイヤ1を、テーパー面21のくさび作用を
    受けた大小2組のボール24・25でクランプ固定する
    ボールチャックであって、 大小2組のボール24・25のいずれか一方が鋼材で形
    成され、他方が鋼材より軟質の金属で形成してあること
    を特徴とするボールチャック。
  2. 【請求項2】 鋼材で形成したボール25のチャッキン
    グ径を基準にして、軟質の金属で形成したボール24の
    チャッキング径が、先のチャッキング径より僅かに大き
    く設定されている請求項1記載のボールチャック。
  3. 【請求項3】 ホルダー23の小径端側から順に、小径
    のボール25と大径のボール24とが隣接配置されてお
    り、 小径のボール25が鋼合金で形成され、大径のボール2
    4が銅合金で形成されている請求項1または2記載のボ
    ールチャック。
  4. 【請求項4】 ワイヤ1の一端を固定保持するワイヤ固
    定具2と、ワイヤ1の他端をワイヤ固定具2から遠ざか
    る側へ緊張操作するワイヤ緊張具3とを備えているワイ
    ヤ緊張装置であって、 ワイヤ固定具2は、ワイヤ1の端部に固定したエンド金
    具4を受け止める圧縮ばね5およびスラストベアリング
    6と、エンド金具4、圧縮ばね5およびスラストベアリ
    ング6を収容する筒状のケース7と、ケース7の開口端
    に装着した取付金具9とを含み、 ワイヤ緊張具3は、ワイヤ1の遊端をクランプ固定する
    ボールチャック15と、ボールチャック15のケース2
    2の開口端に緊張ねじ17を介してねじ込まれる取付金
    具19とを含み、 ボールチャック15が、内面にボール操作用のテーパー
    面21を備えている筒状のケース22と、ケース22内
    に装填されて、ケース22の軸心に沿って往復移動でき
    るホルダー23と、ホルダー23で径方向へ移動可能に
    保持される大小2組のボール24・25と、ホルダー2
    3をテーパー面21の小径端側へ向かって移動付勢する
    ばね26とを備えており、 大小2組のボール24・25のうち、小径のボール25
    が鋼材で形成され、大径のボール24が鋼材より軟質の
    金属で形成してあることを特徴とするワイヤ緊張装置。
  5. 【請求項5】 ホルダー23の全体が、ケース22の一
    端に開口した通口28の開口縁より内側に設けられてお
    り、 ケース22の外周面に締緩操作用の操作部29が形成し
    てあるある請求項4記載のワイヤ緊張装置。
  6. 【請求項6】 小径のボール25のチャッキング径を基
    準にして、大径のボール24のチャッキング径が先のチ
    ャッキング径より僅かに大きく設定されている請求項4
    または5記載のワイヤ緊張装置。
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