JP2000298034A - 赤外線通信システム - Google Patents

赤外線通信システム

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JP2000298034A
JP2000298034A JP11107996A JP10799699A JP2000298034A JP 2000298034 A JP2000298034 A JP 2000298034A JP 11107996 A JP11107996 A JP 11107996A JP 10799699 A JP10799699 A JP 10799699A JP 2000298034 A JP2000298034 A JP 2000298034A
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JP11107996A
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Kazumi Hayashi
和美 林
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内などの特定条件下で、赤外線信号を利用
して歩行者が利用可能なナビゲーション情報を提供する
システムを低コストで実現する。 【解決手段】 送信側制御部15は、駅構内に配置され
た複数の送信モジュール部11に、位置情報をIrDA
信号により送信させる。そして、PDAを携帯した歩行
者が駅構内を移動する際には、PDAが送信モジュール
部11から送信される位置情報を受信すると、受信側制
御部は、受信された位置情報とメモリに記憶されている
駅構内の地図情報とをLCD及びスピーカ・イヤホンに
より報知させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末を携
帯したユーザが所定領域内を移動する場合に、赤外線信
号を用いて位置情報を伝達するための赤外線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、PHSやGPS(Global Position
ing System)内蔵のPDA(PersonalDigital Assistan
ts :携帯情報端末)を用いて、PHS基地局エリア内
または現在位置周辺にあるショップの紹介や地図情報の
取り出し等のサービスが行われている。PHSによるこ
のようなサービスは、1つの基地局がカバーするサービ
スエリアが携帯電話装置などに比較して狭いことを利用
したもので、狭い範囲におけるより詳細な情報の提供を
目的としている。
【0003】例えば、図16は、PHS送受信システム
を地下街について適用したものである。この場合、PH
S基地局1を地下街2に複数設置することで、上記のサ
ービスを提供するようにしている。しかしながら、図1
6のシステムでは、1つの基地局1がカバーするエリア
は約数100mもあることから、PDA3を携帯してい
るユーザは、その広いエリア内については位置を特定す
ることができない。
【0004】一方、GPSを利用したサービスとして
は、図17に示すようにカーナビゲーションシステム
(カーナビ)がある。カーナビでは、衛星軌道上のGP
S衛星4から送信されるGPS信号が含んでいる誤差を
補正するため、地上にある基地局5が発信し、ビーコン
やFM文字多重ラジオ等から送信される誤差情報を移動
局6側がリアルタイムで受信するようにしている。そし
て、GPSデータに含まれている誤差をキャンセルする
ことで精度を高めるDGPS(Differential GlobalPosi
tioning System)を採用している。加えて、ジャイロコ
ンパスを用いて移動局の進行方向を判定しマップマッチ
ングを行うことなどにより、ナビゲーション情報の精度
を更に高めるようにしている。
【0005】しかしながら、GPS信号は、トンネルや
屋内などでは遮蔽されて受信できない場合がある。ま
た、ナビゲーション情報は、隣接する道路などがあると
誤認識するおそれがあるのに加えて、位置情報の精度に
限界があることからルート探索は主要道路にしか対応し
ておらず、必ずしも最適なルート(最短のルート)を探
索できるとは限らない。
【0006】従って、このようなシステムを使って歩行
者が利用できるナビゲーションシステム(ポータブルナ
ビゲーションシステム)を実現することを想定すると、
歩行者にとって最適なルートを選択することは難しく、
また、比較的大きな装置を持ち歩く必要があり実用的と
は言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、ポー
タブルナビゲーションを実現するためには、約数mの精
度で現在位置を知ることを必要とするが、PHS・GP
Sを利用したシステムでは必要な精度が得られない。ま
た、PHSやGPSで利用されている通信周波数は1.
9GHz及び1.5GHzであるため、高周波信号を処
理するRF部が必要であると共に一般に変復調回路も複
雑となり、電力制御や周波数制御等の機能も必要とする
ため、送信及び受信装置のコストはかなり高くなること
が避けられず、小型化・低消費電力化も困難であった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、例えば屋内などの特定条件下で、赤
外線信号を利用して歩行者が利用可能なナビゲーション
情報を提供するシステムを低コストで実現することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の赤外線通
信システムによれば、送信側制御手段は、所定領域内に
配置された複数の送信手段に、前記所定領域内における
各送信手段の位置情報を赤外線信号により送信させる。
そして、携帯情報端末を携帯したユーザが所定領域内を
移動する際には、携帯情報端末の受信手段が複数の送信
手段によって送信される位置情報を受信する。すると、
受信側制御手段は、受信された位置情報と記憶手段に記
憶されている所定領域内の地図情報とを報知手段により
報知させる。
【0010】従って、ユーザは、地図情報と位置情報と
を併せて、現在自分が所定領域内のどこに位置している
かを容易に把握することができる。そして、所定領域内
に送信手段を多数配置することで、歩行者が利用するの
に十分な分解能(例えば、数m程度)を位置情報に付与
することができる。また、赤外線信号を用いることによ
り送信側及び受信側の構成が簡単になり、ナビゲーショ
ン情報を提供するシステムを低コストで構成することが
できる。
【0011】請求項2記載の赤外線通信システムによれ
ば、受信側制御手段は、地図情報と共に店舗などに関す
る特定位置情報をも報知手段により報知させるので、ユ
ーザは、自分の現在位置の特定や目的位置の設定などを
より容易に行うことができる。また、所定領域内に存在
する店舗などは、比較的短期間内に入れ替わることが多
いため、そのような情報を特定位置情報として地図情報
とは別個に保持し必要に応じて更新することで、所定領
域内に関する情報を極力現状に近いものとして得ること
が可能である。
【0012】請求項3記載の赤外線通信システムによれ
ば、受信側制御手段は、目的位置情報が設定されると、
記憶手段よりルートデータを読み出して現在位置から目
的位置までのルートを決定し、その決定したルートに基
づいて報知を行わせるので、ユーザは、目的位置までど
のような経路を辿って移動すれば良いかを詳細に知るこ
とができる。
【0013】請求項4記載の赤外線通信システムによれ
ば、携帯情報端末がコンパスを備えていなかったり、或
いは、コンパスを備えていても周囲環境中に形成されて
いる磁場の影響によって使用不能である場合でも、方向
判定手段は、位置情報の受信履歴に基づいて移動方向を
判定することができる。そして、受信側制御手段は、そ
の判定された移動方向に基づいて報知手段により報知を
行わせるので、ユーザは、目的位置までどのように移動
すれば良いかをより具体的に知ることが可能となる。
【0014】請求項5記載の赤外線通信システムによれ
ば、記憶手段に記憶されるデータは、送信側制御手段に
よって送信され、受信側制御手段によって書込まれるの
で、記憶手段に保持するデータを最新の状態に更新する
ことができる。従って、ユーザは、所定領域内の店舗な
どが変更された場合でも、迷うことなく対応することが
できる。
【0015】請求項6記載の赤外線通信システムによれ
ば、赤外線信号をIrDA信号とするので、パーソナル
コンピュータなどに広く用いられている通信規格を利用
してシステムを容易に構成できる。
【0016】請求項7記載の赤外線通信システムによれ
ば、複数の送信手段は、夫々が放射する赤外線信号の照
射領域の少なくとも一部が、隣接する送信手段の照射領
域の一部と少なくとも接するように配置されるので、所
定領域内を移動するユーザは、略途切れることなく位置
情報を受信することができ、自分の現在位置を常に明確
に把握することができる。
【0017】請求項8記載の赤外線通信システムによれ
ば、例えば、所定領域内において広場のように広いスペ
ースを有する領域では、携帯情報端末を所持するユー
ザ、例えば歩行者の移動方向は多様となることが想定さ
れるので、複数の送信手段を比較的狭い間隔で配置する
ことで、位置把握のための分解能を高めて多様な移動方
向を詳細に把握することができる。逆に、所定領域内に
おいて通路のように歩行者の移動方向が限定的であるこ
とが想定される領域では、複数の送信手段を比較的広い
間隔で配置することで、設置数を削減してコストの上昇
を抑制することができる。
【0018】請求項9記載の赤外線通信システムによれ
ば、送信側制御手段を、複数の送信手段に対する送信制
御を統括的に行う1つのユニットとして構成するので、
制御手段を共通化して低コストで構成することができ
る。
【0019】請求項10記載の赤外線通信システムによ
れば、送信側制御手段は、GPS位置検出手段が検出し
た絶対位置をも含む位置情報を、複数の送信手段に送信
させるように制御する。即ち、所定領域を電車や船舶の
ような移動体の内部として送信手段を設置した場合に、
複数の送信手段が夫々送信する位置情報を、GPS信号
から得られる地球上の絶対位置情報と、各送信手段が有
している固有の位置情報を所定領域内の相対位置情報と
を合成して作成することで、移動体が移動している場合
でも、絶対位置情報をも備えたナビゲーション情報を提
供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の赤
外線通信システムを所定領域たる駅構内についてナビゲ
ーションを行うシステムに適用した場合の第1実施例に
ついて、図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図
2は、駅(例えば、東京駅とする)構内の概略的な平面
図である。これらの図1及び図2中において、“○”で
表示されているのがIrDA(Infrared Data Associati
on) 信号(赤外線信号)を送信するための送信モジュー
ル部(送信手段)11であり、駅構内の天井に配置され
ている位置を示している。
【0021】図3は、IrDA信号が受信可能となる有
効範囲を示すものである。赤外線信号は、電波信号に比
較して直進性が高いことから、送信モジュール部11の
配置間隔を比較的狭くしても互いの信号が干渉しにく
い。例えば、IrDA信号の規格IrDA1.0,Ir
DA1.1及びIrMC等では、赤外線信号の放射角度
が30°と規定されており、天井から約2m〜5mの位
置でIrDA信号を受信する場合の有効範囲は直径約
1.1m〜2.7mとなる。従って、送信モジュール部
11の配置間隔を1.1m〜2.7mとすれば、各送信
モジュール部11より得られる位置情報の分解能も同じ
値で設定される。
【0022】また、その際、各送信モジュール部11の
受信有効範囲の一部が、隣接する送信モジュール部11
の受信有効範囲と少なくとも接するように配置すること
で、受信側が略とぎれることなく位置情報を得ることが
できるようになる。
【0023】尚、実際のIrDA信号の規格では、送信
距離が1mまでと規定されているため、天井から約2m
〜5mの位置でIrDA信号を受信するには、送信モジ
ュール部11の送信電力を規格よりも高める必要があ
る。従って、本実施例のIrDA信号はIrDA規格と
全く同一の信号ではないが(信号フォーマット等は規格
と同一)、以降も便宜的にIrDA信号と称する。
【0024】そして、位置情報は、緯度,経度を用いて
表現する。即ち、例えば 北緯AB度CD分EF.GH秒,東経IJK度LM分N
O.PQ秒 と表現することで、1m程度の分解能を有する位置情報
を提供することができる。尚、緯度,経度を用いて表現
するのは、後の実施例で詳述するように、GPS信号を
利用する場合に対応するためである。
【0025】図4は、送信モジュール部11を含む送信
側の電気的構成を示す機能ブロック図である。送信モジ
ュール部11,送信制御ユニット12及びメモリ13に
よって送信装置14が構成されている。メモリ13に
は、各送信装置14に割り当てられる位置情報(1,
2,…),駅構内の地図情報,駅構内にある様々な店舗
に関する情報であるショップ情報(特定位置情報),駅
構内の特定の地点についての画像情報(写真など),ル
ート探索を行うために利用されるルート探索用データな
どが記憶されている。
【0026】送信制御ユニット12は、マイクロコンピ
ュータを中心として構成されており、メモリ13に記憶
されているデータは、データ多重部15aにより多重化
されて送信側制御部(送信側制御手段)15によって読
み出されるようになっている(尚、データ多重部15a
の機能は、送信側制御部15によりソフトウエア的に実
現される機能を外在化したものと見ても良い)。送信側
制御部15は、一定周期でメモリ13から読み出したデ
ータを変調部16を介して送信モジュール部11に与
え、赤外線信号の搬送波を変調することでIrDA信号
として外部に送信するようになっている。
【0027】また、各送信制御ユニット12は、通信機
能部17,18を介してメインコンピュータ19に接続
されている。メインコンピュータ19は、各送信装置1
4のメモリ13に記憶されているデータを変更する必要
が生じた場合には、新しいデータを各送信制御ユニット
12に送信するようになっている。すると、各送信制御
ユニット12の送信側制御部15は、送信されたデータ
をメモリ13に書込んで更新するようになっている。
【0028】一方、図5は、受信装置たるPDA(携帯
情報端末)20の電気的構成を示す機能ブロック図であ
る。PDA20は、IrDA信号を受信するための受信
モジュール部(受信手段)21,受信制御ユニット2
2,RAM若しくはEEPROMなどからなるメモリ
(記憶手段)23などを中心として構成されている。受
信モジュール部21は、送信装置14の送信モジュール
部11より送信されたIrDA信号を受信し、受信制御
ユニット22の復調部24に出力する。
【0029】復調部24は、受信したIrDA信号から
位置,動画・画像,ショップ,地図,ルート探索の各情
報データを復調して出力するようになっている。尚、受
信モジュール部21及び復調部24については、IrD
A信号の規格そのままの構成を採用できることはもちろ
んである。復調された位置情報は、受信側制御部(受信
側制御手段)25に与えられると共に、速度計算部26
及び方位計算ユニット27にも与えられるようになって
いる。そして、位置情報は歩行者が実際に移動した軌跡
データとして、受信側制御部25によりメモリ23に書
込まれて記憶されるようになっている。
【0030】速度計算部26は、異なる位置情報データ
の受信間隔を計測し、PDA20を携帯して歩行するユ
ーザ(歩行者)の移動速度を計すると、その計算結果を
受信側制御部25に出力するようになっている。
【0031】方位計算ユニット27の方位計算部(方向
判定手段)27aは、受信モジュール部21が受信した
位置情報データの履歴を解析することにより歩行者の移
動方位を計算(判定)するようになっている。また、方
位計算ユニット27には,電子コンパス28が出力する
方位情報が、データとして方位情報入力部27bを介し
て与えられるようになっている。そして、方位計算部2
7aによって計算された移動方位及び方位情報入力部2
7bを介して得られる方位情報は、何れも方位データ切
替部27cに与えられるようになっている。方位データ
切替部27cは、電子コンパス28の方位情報が有効で
ある場合はその方位情報を、前記方位情報が無効である
場合は方位計算部27aより得られる移動方位を夫々選
択して受信側制御部25に出力するようになっている。
【0032】また、方位計算ユニット27には、携帯電
話装置29が接続可能となっている。そして、携帯電話
装置29は、電源が投入されると位置登録を行い、位置
登録された基地局30から(または、基地局30を介し
て回線が接続されるサービスセンタより)その現在位置
付近についての画像,ショップ,地図,ルート探索の各
情報データをダウンロードして得ることができるように
なっている。
【0033】バージョン検査部31は、送信装置14ま
たは携帯電話装置29から得た画像,ショップ,地図,
ルート探索の各情報データに付されているバージョン
と、メモリ23に既に記憶されている各データのバージ
ョンとを比較する。そして、今回受信したデータのバー
ジョンが新しいものである場合(または、データが未だ
記憶されていないバージョン0の場合)には、その受信
したデータをメモリ23に書込んで更新するようになっ
ている。また、バージョン検査部31は、最新バージョ
ンのデータを受信側制御部25とルート計算ユニット3
2とに出力するようになっている。
【0034】受信側制御部25は、与えられた駅構内の
地図情報にショップ情報を重畳すると共に、PDA20
の地図中における現在位置情報をマーカなどにより重畳
してLCD(報知手段)33に画像または文字により表
示させると共に、スピーカ・イヤホン(報知手段)34
により音声として歩行者に報知するようになっている。
また、画像情報が提供されている地点については、その
画像データをLCD33に表示させるようになってい
る。
【0035】受信側制御部25には、歩行者が入力操作
する入力キー35からの操作信号が与えられると共に、
マイク36から音声認識部37を介して音声データ信号
が与えられるようになっている。そして、歩行者は、L
CD33による地図或いはショップリストの表示を見る
か、またはスピーカ・イヤホン34による音声でそれら
の情報を聴くことにより駅構内における目的地(目的位
置)を決定すると、入力キー35により目的地を指定す
る(或いは、マイク36により音声で指定する)。指定
された目的地のデータは、受信側制御部25によりメモ
リ23に書込まれて記憶されるようになっている。
【0036】また、歩行者は、現在位置を経由地点とし
て目的地までのルートに組み入れたい場合には入力キー
35などで指定することが可能であり、指定された経由
地点は経由データとして受信側制御部25によりメモリ
23に書込まれて記憶されるようになっている。この経
由データは、例えばルート探索情報からは漏れているよ
うな小さな道路を経由したルートを行きたい場合などに
利用される。また、一旦目的地に到達した後に、今来た
ルートをそのまま逆行して帰り道としたい場合にも利用
可能である。
【0037】ルート計算ユニット32のルート計算部3
2aは、バージョン検査部31より得られる各情報に加
えて、位置情報,目的地データ及び設定されている場合
は経由データをも参照することで、現在位置から目的地
までのルートを計算するようになっている。計算された
ルートは、ルートデータとしてメモリ23に書込まれ記
憶されるようになっている。
【0038】ルート切替部32bは、メモリ23に既に
記憶されているルートデータを使用する設定がなされて
いる場合は、その記憶されているデータを読み出して受
信側制御部25に出力し、前記設定がなされていない場
合は、ルート計算部32aによって今回計算されたルー
トデータを受信側制御部25に出力するようになってい
る。
【0039】次に、本実施例の作用について図1,図2
及び図6をも参照して説明する。図6は、受信制御ユニ
ット22の制御内容を示すフローチャートである。この
図6において、受信制御ユニット22は、送信装置14
から送信されるIrDA信号を受信すると、ステップS
1で「YES」と判断して各情報を取得する(ステップ
S2)。ここでの各情報の取得とは、復調部24におい
て復調されたIrDA信号のデータが受信データバッフ
ァ(図示せず)に配置されることを言う。
【0040】次に、受信制御ユニット22の受信側制御
部25は、歩行者が入力キー35により現在位置を経由
データとするためのマーキング操作を行ったか否かを判
断し(ステップS3)、マーキング操作が行われた場合
はその位置情報を軌跡データ及び経由データとしてメモ
リ23に書込んで記憶させる(ステップS4)。また、
マーキング操作が行われなかった場合は、位置情報を経
由データとしてのみメモリ23に書込んで記憶させる
(ステップS5)。
【0041】続いて、受信側制御部25は、地図,ショ
ップ,ルート,画像の各情報が既にメモリ23に記憶さ
れているか否かを判断し(ステップS6)、それらのデ
ータが未だ記憶されていなければ、今回受信した各情報
のデータを全てメモリ23に書込む(ステップS8)。
また、それらのデータが既に記憶されている場合は、メ
モリ23に記憶されているデータのバージョンと、今回
受信した各情報のデータのバージョンとを比較して、受
信したデータの内新バージョンの情報だけをメモリ23
に書込んで更新する(ステップS7)。
【0042】それから、受信側制御部25は、受信デー
タとメモリ23のデータとの内から、ステップS7と同
様にバージョンが新しいものを選択して読み込む(ステ
ップS9)。尚、バージョンが同じである場合には、メ
モリ23のデータを読み込むようにする。即ち、バージ
ョンデータは情報データのヘッダとして付加されている
ため、復調回路24からは最初にそのヘッダ部分のみを
読み込んでバージョンの比較を行えば良い。そして、バ
ージョンが等しい場合にはより速くデータを読み出すこ
とができるメモリ23からデータを得る方が好ましいか
らである。
【0043】次に、方位計算ユニット27は、歩行者の
進行方向の判定を行う(ステップS10)。方位計算部
27aは、メモリ23の軌跡データに基づいて進行方向
を判定する。例えば、図1において、位置“00”を起
点として、歩行者の軌跡が“10”,“20”,…と変
化した場合の方向が北であれば(例えば、地図情報より
判定可能)、“01”,“02”,…と変化した場合は
東,“11”,“22”,…と変化した場合は北東,
“10”,“21”,…または“11”,“21”,…
と変化した場合は北北東,などと判定することができ
る。
【0044】そして、方位データ切替部27cは、例え
ば、方位計算部27a及び方位情報入力部27bから得
られるデータを比較して、電子コンパス28が妥当な方
位情報を出力していると判断される場合には、より詳細
な方位が得られる電子コンパス28からの情報を採用す
る。また、電子コンパス28が周囲環境中に形成されて
いる磁場の影響を受けることで、方位情報入力部27b
から得られる方位情報が方位計算部27aから得られる
方位と大きく異なっているような場合には、方位計算部
27aからの情報を採用するようにする。
【0045】次に、受信側制御部25は、歩行者が入力
キー35により、LCD33に表示されている地図上ま
たはリスト上において目的地を設定するためのマーキン
グ操作を行ったか否か、或いは、既に目的地が設定され
ているか否かをフラグなどで判断する(ステップS1
1)。マーキング操作が行われた場合は、設定された目
的地のデータをメモリ23に書込んで記憶させ、続い
て、ルート計算ユニット32のルート計算部32aが、
現在位置から目的位置までのルート探索を行う(ステッ
プS12)。また、既に目的地が設定されている場合
は、そのままステップS12に移行し、その時点で未だ
目的地が設定されていない場合は、「NO」と判断して
ステップS13へ移行する。
【0046】ステップS12において、ルート計算部3
2aは、前述したように、メモリ23に既に記憶されて
いるルートデータを用いるか、或いは、今回新たに計算
したルートデータを受信側制御部25に出力する。ルー
トデータの計算(ルート探索)は、メモリ23に記憶さ
れている現在位置または経由データ及び目的地と、その
間に存在するルート探索情報を用いて、現在位置から目
的地へ到達するための最適な(例えば、最短の)ルート
を探索して決定する。
【0047】ステップS12においてルートが決定され
ると、その決定されたルートのデータは受信側制御部2
5に出力される。すると、受信側制御部25は、LCD
33に現在位置を中心とする地図情報にショップ情報等
を重畳させて表示すると共に、決定されたルートに基づ
く経路をマーカや文字などで指示するように表示を行わ
せる(ステップS13)。また、現在位置に対応して画
像情報がある場合には、その画像(写真データなど)を
静止画,或いは動画として表示させる。動画として表示
させる場合には、受信側制御部25は、速度計算部26
が計算した歩行者の移動速度に応じて画像を切替えるよ
うにする。
【0048】続いて、スピーカ・イヤホン34により音
声で経路案内(ナビゲーションガイダンス)を行うと
(ステップS14)ステップS1に移行して、次の新た
な位置情報を受信するまで待機する。
【0049】ここで、PDA20を携帯した歩行者が、
図1及び図2に示すコース1及び2に沿って移動する場
合にナビゲーションガイダンスを行う例について説明す
る。 <コース1>コース1は、位置“00”(地下)を起点
として、歩行者が東京駅5番線の2号車(新幹線名古屋
行)乗り場(位置“CA”,図2参照)を目的地に設定
した場合である。すると、ルート計算ユニット32は、
ルート探索情報に基づいてコース1の矢印で示すルート
を計算する。そして、受信側制御部25は、その計算さ
れたルートに基づいてナビゲーションガイダンスを行
う。
【0050】駅構内のプラットフォーム付近では、高圧
電流が流れている箇所が存在するため電子コンパス28
は使用不能となっている。PDA20が、位置“0
1”,“02”,…に対応する送信装置14から送信さ
れる位置情報を受信している場合は、方位計算ユニット
27は、歩行者の進行方向は東であると判定するので、
受信側制御部25は、例えば、スピーカ・イヤホン34
により「直進して下さい」と音声でガイダンスを行う。
また、LCD33の画面上では、矢印などを表示させる
ことで、視覚的にも進行方向を報知するようにする。
【0051】そして、PDA20が位置“07”に対応
する位置情報を受信すると、受信側制御部25は、「左
に曲がって下さい」とガイダンスを行う。続いて、PD
A20が位置“17”,“27”,…に対応する位置情
報を受信している場合、方位計算ユニット27は、歩行
者の進行方向は北であると判定するので、受信側制御部
25は、「直進して下さい」と音声でガイダンスを行
う。
【0052】PDA20が改札口手前の位置“47”に
対応する位置情報を受信すると、受信側制御部25は、
「新幹線改札口です、新幹線の切符を用意して下さい」
とガイダンスを行う。歩行者が北方向へ直進して行き、
5,6番線のある位置“B7”に対応する位置情報を受
信すると、受信側制御部25は、「右の階段を上って下
さい」とガイダンスを行う。そして、歩行者が階段を上
り、位置“BA”に対応する位置情報を受信すると、受
信側制御部25は、「左側、5番線2号車名古屋行乗り
場に到着しました」とガイダンスする。
【0053】尚、このように、歩行者の進行方向が例え
ば北から東に変化した場合、歩行者が携帯しているPD
A20の向きも90°変化するが、その際、図7
(a),(b)に示すように、受信側制御部25は、L
CD33の地図上の方位が実際の方位に一致する状態で
表示されるように制御する。斯様に表示を行うことで、
歩行者は、自身の進行方向が変化した場合にPDA20
を持ち換えずとも、LCD33画面上の進行方向先に目
的地が位置するようになるので、状況の判断が容易とな
る。
【0054】<コース2>コース2は、位置“−19”
を起点として、歩行者が駅構内に続く地下街にある××
×ショップ東京店(位置“−82”)を目的地に設定し
た場合である。また、この場合、メモリ23には、地下
街の各ポイントについての写真データが記憶されてお
り、受信側制御部25は、LCD33に写真データを以
下のように表示させる。
【0055】ルート計算ユニット32は、コース2の矢
印で示すルートを計算する。電子コンパス28の方位情
報から歩行者の進行方向を西であると判定すると、受信
側制御部25は、スピーカ・イヤホン34により「直進
して下さい」と音声でガイダンスを行う。そして、PD
A20が曲がり角(位置“−12”)の手前の位置“−
13”に対応する位置情報を受信すると、受信側制御部
25は、「次の角を左に曲がって下さい」とガイダンス
を行う。また、曲がり角の位置“−12”に来ると、受
信側制御部25は、メモリ23から読み出した×××シ
ョップ東京店入口の写真データをLCD33に表示させ
る。
【0056】続いて、電子コンパス28の方位情報から
歩行者の進行方向を南と判定すると、受信側制御部25
は、「直進して下さい」と音声でガイダンスを行う。そ
して、位置“−62”に到達すると、受信側制御部25
は、「まもなく左側に×××ショップ東京店が見えてき
ます」とガイダンスを行うと共に、×××ショップ付近
の写真データをLCD33に表示させる。
【0057】それから、位置“−82”に到達すると、
受信側制御部25は、「×××ショップ東京店です」と
ガイダンスを行うと共に、×××ショップの写真データ
をLCD33に表示させる。
【0058】以上のように本実施例によれば、送信側制
御部15は、駅構内に配置された複数の送信モジュール
部11に、位置情報をIrDA信号により送信させる。
そして、PDA20を携帯した歩行者が駅構内を移動す
る際には、PDA20が送信モジュール部11から送信
される位置情報を受信すると、受信側制御部25は、受
信された位置情報とメモリ23に記憶されている駅構内
の地図情報とをLCD33及びスピーカ・イヤホン34
により報知させるようにした。
【0059】従って、歩行者は、地図情報と位置情報と
を併せて、現在自分が駅構内のどこに位置しているかを
容易に把握することができる。そして、駅構内に送信モ
ジュール部11を多数配置することで、歩行者が利用す
るのに十分な1m程度の分解能を位置情報に付与するこ
とができる。また、パーソナルコンピュータなどに使用
することを想定して規格化されたIrDA信号と同様の
フォーマットを有する赤外線信号を用いるので、PHS
のように電波信号を利用するものに比較して送信側及び
受信側の回路構成が簡単になり、小型化及び低消費電力
化を容易に図ることができ、総じてナビゲーション情報
を提供するシステムを低コストで構成することができ
る。
【0060】更に、方位計算部27aは、受信モジュー
ル部21が受信した位置情報データの履歴を解析するこ
とにより、歩行者の移動方位を計算するので、電子コン
パス28が周囲環境中に形成されている磁場の影響によ
って使用不能である場合でも、位置情報データの受信履
歴に基づいて移動方向を判定することができる。そし
て、受信側制御部25は、その判定された移動方向に基
づいてLCD33及びスピーカ・イヤホン34により
「左へ曲がって下さい」のように報知を行わせるので、
歩行者は、目的地までどのように移動すれば良いかをよ
り具体的に知ることができる。
【0061】また、本実施例によれば、複数の送信モジ
ュール部11は、夫々が放射する赤外線信号の照射領域
の一部が、隣接する送信モジュール部11の照射領域の
一部と接するように配置したので、駅構内を移動する歩
行者は、略とぎれることなく位置情報を受信することが
でき、自分の現在位置を常に明確に把握することができ
る。
【0062】そして、受信側制御部25は、目的地が設
定されると、メモリ23よりルートデータを読み出して
現在位置から目的位置までのルートを決定し、その決定
したルートに基づいて報知を行うので、歩行者は、目的
位置までどのような経路を辿って移動すれば良いかを詳
細に知ることができる。
【0063】また、受信側制御部25は、地図情報と共
にショップ情報をLCD33させるので、歩行者は、自
分の現在位置の特定や目的位置の設定などをより容易に
行うことができる。また、ショップは比較的短期間内に
入れ替わることが多いので、ショップ情報を地図情報と
は別個にメモリ23に保持するようにして、メモリ23
に記憶されるそれらの情報データを、送信装置14から
送信して受信側制御部25が書込んで記憶することで、
PDA20側のデータを最新の状態に更新することがで
きる。
【0064】従って、PDA20は、駅構内に関する情
報を、地図情報も含めて極力現状に近いものとして保持
することができるので、歩行者は、駅構内のショップな
どや或いは構内自体が変更された場合でも、迷うことな
く対応することができる。
【0065】(第2実施例)図8は本発明の第2実施例
を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し以下異なる部分についてのみ説明
する。第2実施例では、第1実施例における送信装置1
4のメモリ13及び送信側制御部15を、共通化した1
つのメモリ38及び送信側制御部(送信側制御手段)3
9に置き換えることで、送信装置40を構成したもので
ある。
【0066】メモリ38には、送信モジュール部11の
各位置に応じた位置情報(1,2,…,n)が記憶され
ている。送信側制御部39には、各送信モジュール部1
1に信号を出力するためのポートが用意されており、送
信側制御部39は、メモリ38より各位置情報(1,
2,…,n)を読み出すと、夫々を対応する送信モジュ
ール部11に各変調部16を介して出力するようになっ
ている。
【0067】以上のように構成された第2実施例によれ
ば、メモリ38及び送信側制御部39を共通化すること
によって、送信装置40をより小規模且つ低コストで構
成することができる。
【0068】(第3実施例)図9は本発明の第3実施例
を示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し以下異なる部分についてのみ説明
する。第3実施例では、第2実施例における送信装置4
0の変調部16を共通化した変調部41に置き換え、そ
の変調部41と各送信モジュール部11との間に切替ス
イッチなどからなる切替部42を配置することで、送信
装置43を構成したものである。また、送信側制御部3
9は、変調部41に接続される1つの出力ポートを有す
る送信側制御部(送信側制御手段)39aに置き換えら
れている。
【0069】以上のように構成された第3実施例によれ
ば、共通化した変調部41を用いることで、送信装置4
3を更に小規模且つ低コストで構成することができる。
【0070】(第4実施例)図10は、本発明の第4実
施例を示すものであり、本発明の赤外線通信システムを
屋内駐車場に適用した場合である。即ち、駐車場の天井
には、第1実施例のように送信モジュール部11が格子
状に配置されており、自動車44の通路だけでなく駐車
スペース45に対応する位置についても送信モジュール
部(送信手段)11′が配置されている。
【0071】また、各駐車スペース45の位置に対応す
る送信モジュール部11′は、具体的には図示しないが
受光素子を備えている。そして、駐車スペース45に自
動車44が駐車され、送信したIrDA信号がその自動
車44で反射されて光を受光素子により受光すると、送
信モジュール部11′は、検出信号を送信側制御部15
に送信するようになっており、送信側制御部15は、各
駐車スペース45の空き状態を判定可能に構成されてい
る。そして、送信側制御部15は、駐車場の入口(位置
)に自動車が到着すると(例えば、送信モジュール部
11′によって判断可能)、その空き情報をもPDA2
0側に送信するようになっている。
【0072】次に、第4実施例におけるナビゲーション
ガイダンス(自動車44の誘導)の例について説明す
る。今、駐車スペース45A(位置)に空きがあると
する。駐車場の入口(位置)に自動車44Aが到着す
ると、その自動車44A内部に持ち込まれているPDA
20の受信側制御部25は、送信装置14より得た情報
に基づいて、音声で「1台分空きがあります」のように
運転者に報知を行う。
【0073】自動車44Aが入口から直進し、位置に
達すると、受信側制御部25は、「左に曲がって下さ
い」と報知する。更に、受信側制御部25は、自動車4
4Aが位置に達すると「右に曲がって下さい」と、自
動車44Aが位置に達すると「左に曲がって下さい」
と報知を行い、自動車44Aが位置に達すると「右側
4台目に空きがあります」と報知する。
【0074】以上のように第4実施例によれば、本発明
の赤外線通信システムを屋内駐車場における自動車44
の誘導に使用することで、自動車44Aを空いている駐
車スペース45Aまで正確に誘導することが可能であ
る。即ち、自動車44の駐車間隔は通常数m程度である
ことから、PHSやGPS信号を用いて斯様なシステム
を構成することは極めて困難であったが、直進性に優れ
たIrDA信号を用いることで第4実施例のようなシス
テム構成が可能となった。
【0075】また、送信モジュール部11′に受光素子
を備え、送信側制御部15を、各駐車スペース45の空
き状態を判定可能に構成することで、より効率的に自動
車44の誘導を行うことができる。
【0076】(第5実施例)図11及び図12は本発明
の第5実施例を示すものである。第1実施例では、送信
モジュール部11は格子状に等間隔L1で配置したが、
第5実施例は、スペースが比較的広い場所と狭い場所と
で送信モジュール部11の配置間隔を変化させるように
している。
【0077】即ち、例えば、駅構内でも、コンコースの
ようにスペースが広い場所では、歩行者の移動方向は多
様となることから、図12に示すように、送信モジュー
ル部11からのIrDA信号の放射角度を20°程度に
縮小する。この場合、天井から約2m〜5mの位置でI
rDA信号を受信する場合の有効範囲は直径約0.7m
〜1.8mとなる。従って、送信モジュール部11の配
置間隔をより狭める(L2)ことが可能となり、歩行者
の多様な移動方向を詳細に把握することができる。
【0078】一方、改札を抜けてプラットフォームへ行
くための細長い通路等においては、歩行者の移動方向は
通路に沿ったものに限定されることが多いため、第1実
施例と同様に放射角度を約30°とした場合の間隔L1
で配置する。
【0079】以上のように第5実施例によれば、送信モ
ジュール部11の配置間隔を、コンコースのようにスペ
ースが広い場所では比較的短いL2に設定し、逆に、通
路等においては、比較的長いL1で配置するので、PD
A20を携帯した歩行者の移動方向が多様となることが
想定される領域では、位置把握のための分解能を高めて
多様な移動方向を詳細に把握することができ、逆に、歩
行者の移動方向が限定的であることが想定される領域で
は、設置数を削減できるのでコストの上昇を抑制するこ
とができる。
【0080】(第6実施例)図13は、本発明の第6実
施例を示すものである。第6実施例では、第1実施例に
おける送信モジュール部11の配置状態を一列おきにL
1/2ずらすことで、所謂千鳥格子状に配置したもので
ある。即ち、北方向についての偶数列を基準とすると、
奇数列の配置は北方向にL1/2ずれている。このよう
に配置した場合でも、第1実施例と同様の効果が得られ
る。
【0081】(第7実施例)図14及び図15は、本発
明の第7実施例を示すものである。第7実施例では、所
定領域を例えば新幹線46のような移動体の内部とし
て、新幹線46の車両の天井に送信装置14を配置して
いる。そして、新幹線46の車両屋上には、GPS衛星
47から送信されるGPS信号を受信するためのGPS
アンテナ(GPS信号受信手段)48が配置されてお
り、受信されたGPS信号はGPS受信装置(GPS位
置検出手段)49に与えられるようになっている。
【0082】GPS受信装置49は、衛星軌道上にある
3つのGPS衛星47(高度を検出する必要がなければ
3つで良い)から受信したGPS信号を復調して、地球
上の絶対位置である緯度,経度を算出するようになって
いる。そして、GPS受信装置49は、メインコンピュ
ータ19(図14では図示せず)と通信可能に接続され
ており、算出した緯度,経度のデータをメインコンピュ
ータ19側に送信するようになっている。
【0083】すると、メインコンピュータ19は、GP
S受信装置49から得た絶対位置に、各送信モジュール
部11が配置されている車両内の相対位置を加えたもの
を位置情報として、通信機能部18,17を介して各送
信装置14の送信制御ユニット12に送信する。従っ
て、新幹線46の車両内でPDA20を所持している乗
客は、新幹線46が走行している状態でも、現在の自分
の絶対位置を把握することができる。
【0084】また、PDA20に、目的地或いは通過地
点として着駅を設定しておくことで、その着駅が近付い
た場合には、受信側制御部25が「もうすぐ××駅に到
着します、降車準備をして下さい」のようにガイダンス
(アラーム)を行わせることが可能であり、乗り過ごし
を防止することもできる。
【0085】次に、新幹線46が、東京駅5番線に到着
した後に、在来線に乗換えを行う場合のガイダンス例
(コース3)について、図15をも参照して説明する。 <コース3>先ず、予め行き先及び行き先がある路線の
時刻表をPDA20に登録しておく(例えば、携帯電話
装置29により通信回線をJRサービスセンタに接続
し、時刻表データをダウンロードする等)。そして、受
信側制御部25が、GPS信号に基づく位置情報から新
幹線46が東京駅に近付いたと判断すると、「まもなく
東京駅です、次の東海道線熱海方面は、7番線2時30
分発です」とガイダンスする。
【0086】新幹線46が東京駅に到着すると、10号
車の降車位置を起点とし、7番線(位置)を目的地
としてルート計算ユニット32は、ルート探索情報に基
づいてコース3の矢印で示すルートを計算し、受信側制
御回路25は、その計算されたルートに基づいてナビゲ
ーションガイダンスを行う。
【0087】受信側制御部25は、位置で「右方向に
進んで下さい」とガイダンスし、位置では、「まもな
く階段です、気をつけて降りて下さい」とガイダンスす
る。PDA20を携帯した歩行者が階段を降りて位置
に達すると、受信側制御部25は、「左に曲がって下さ
い」とガイダンスし、位置では「左の階段を上って下
さい」とガイダンスする。そして、歩行者が階段を昇っ
て位置に達すると、受信側制御部25は、「左側、7
番線に到着しました、東海道線下りは2時30分発で
す、後5分あります」とガイダンスする。
【0088】以上のように第7実施例によれば、送信側
制御部15は、GPS受信装置49が受信したGPS信
号に基づいて、新幹線46の車両内に配置された送信装
置14に位置情報を送信させるので、各送信モジュール
11が夫々送信する位置情報を、GPS信号を地球上の
絶対位置情報と、各送信モジュール11が有している固
有の位置情報を車両の相対位置情報として両者を合成し
て作成することで、新幹線46が走行している場合にで
も絶対位置が把握可能なナビゲーション情報を提供する
ことができる。
【0089】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1実施例において、第7実施例の
ようにGPS信号を利用することを想定しない場合に
は、送信装置14から送信する位置情報は、駅構内にお
ける相対位置情報としても良い。斯様な場合は、データ
量を縮小することができる。PDA20に携帯電話装置
29を接続可能とするのは、必要に応じて構成すれば良
い。または、携帯電話装置にPDA20の機能を組み込
んでも良い。各送信モジュール部11は、必ずしもIr
DA信号の受信有効範囲が隣接する送信モジュール部1
1の有効範囲と一部が重複若しくは接するような間隔で
配置する必要はない(特に、通路のように位置情報の分
解能を低下させても問題がない領域等)。
【0090】メモリ23に記憶させる情報は、少なくと
も地図情報のみでも良く、他の情報は必要に応じて記憶
させれば良い。また、メモリ23に記憶させる情報は、
必ずしも送信装置14から受信したり携帯電話装置29
を介して得る必要はなく、固定データであっても良い。
更に、位置情報と共にその他の各情報を送信装置14か
ら受信した場合には、無条件にメモリ23の情報を更新
しても良い。また、位置情報と共にその他の各情報を送
信装置14から受信した場合には、通常その情報は確実
に最新バージョンであると判断して問題ないため、その
時は受信した情報を採用し、送信装置14からは位置情
報しか得られない場合にのみメモリ23にアクセスして
それらの情報を得るようにしても良い。図6のフローチ
ャートにおいて、方位計算を行う部分については、説明
の便宜上シリアルに実行するように記載されているが、
方位計算を行う機能が独立している場合には、その他の
機能とパラレルで実行すれば良い。
【0091】図7に示すような地図の表示方向切替は、
入力キー35により設定操作が行われた場合に行うよう
にしても良い。赤外線信号の送信距離が1mで十分な使
用形態または使用環境が想定される場合には、規格通り
のIrDA信号を用いても良い。赤外線信号は、IrD
A信号に限らず、その他の規格の信号でも良い。携帯情
報端末は、移動方向判定手段、または、電子コンパス2
8の何れか一方のみを設けても良く、或いは、これらの
方向判定を行うものは必要に応じて設けるようにしても
良い。移動体は、自動車や船舶などでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を駅構内のナビゲーションシステムに適
用した場合の第1実施例を示す、駅構内の概略的な平面
図(その1)
【図2】駅構内の概略的な平面図(その2)
【図3】IrDA信号が受信可能となる有効範囲を示す
【図4】送信側の電気的構成を示す機能ブロック図
【図5】PDAの電気的構成を示す機能ブロック図
【図6】受信制御ユニットの制御内容を示すフローチャ
ート
【図7】PDAにおけるLCDの地図表示を示すもの
で、(a)はPDAが北向きである場合、(b)は
(a)の状態からPDAを東向きにした場合
【図8】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す屋内駐車場の平面
【図11】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図12】図3相当図
【図13】本発明の第6実施例を示すものであり、送信
モジュール部の配置状態を示す図
【図14】本発明を新幹線の車両内に適用した第7実施
例を示す図
【図15】図1相当図
【図16】従来技術を示す図(その1)
【図17】従来技術を示す図(その2)
【符号の説明】
11,11′は送信モジュール部(送信手段)、15は
送信側制御部(送信側制御手段)、20はPDA(携帯
型情報端末)、21は受信モジュール部(受信手段)、
23はメモリ(記憶手段)、25は受信側制御部(受信
側制御手段)、27aは方位計算部(方向判定手段)、
33はLCD(報知手段)、34はスピーカ・イヤホン
(報知手段)、39,39aは送信側制御部(送信側制
御手段)、48はGPSアンテナ(GPS信号受信手
段)、49はGPS受信装置(GPS位置検出手段)を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/08 Fターム(参考) 2F029 AA02 AA04 AA07 AB07 AB13 AC02 AC04 AC08 AC13 AC14 AC18 AC20 5H180 AA01 AA21 AA25 AA30 BB02 CC02 FF05 FF10 FF22 FF25 FF27 FF33 KK07 5K002 AA01 AA03 FA03 GA00 GA05 GA06 5K101 LL12 LL16 NN18 9A001 CC05 JJ11 JJ77 JZ72 JZ78

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域内に配置され赤外線信号を送信
    する複数の送信手段と、 これら複数の送信手段の夫々に、前記所定領域内におけ
    る各送信手段の位置情報を送信させるように制御する送
    信側制御手段と、 ユーザに対して報知を行うための報知手段と、前記複数
    の送信手段によって送信される位置情報を受信する受信
    手段と、前記所定領域内の地図情報が記憶される記憶手
    段と、前記受信手段によって受信された位置情報と前記
    記憶手段に記憶されている前記所定領域内の地図情報と
    を前記報知手段により報知させるように制御する受信側
    制御手段とを備えてなる携帯情報端末とで構成されてい
    ることを特徴とする赤外線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段には、前記所定領域内に存
    在する店舗等の特定位置情報が併せて記憶され、 前記受信側制御手段は、前記地図情報と共に前記特定位
    置情報をも前記報知手段により報知させるように制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の赤外線通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、ルート探索用のルー
    トデータが記憶され、 前記受信側制御手段は、目的位置情報が設定されると、
    前記記憶手段より前記ルートデータを読み出して現在位
    置から前記目的位置までのルートを決定し、その決定し
    たルートに基づいて前記報知手段により報知を行わせる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の赤外線通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記携帯情報端末に、前記受信手段が受
    信した位置情報の履歴に基づいて移動方向を判定する方
    向判定手段を備え、 前記受信側制御手段は、前記方向判定手段によって判定
    された移動方向に基づいて前記報知手段により報知を行
    わせることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の赤外線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶されるデータは、前
    記送信側制御手段によって送信され、その送信されるデ
    ータを受信した前記受信側制御手段によって前記記憶手
    段に書込まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載の赤外線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記赤外線信号は、IrDA信号である
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の赤外
    線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記複数の送信手段は、夫々が放射する
    赤外線信号の照射領域の少なくとも一部が、隣接する送
    信手段の照射領域の一部と少なくとも接するように配置
    されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の赤外線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記複数の送信手段を、前記携帯情報端
    末を所持する者の移動方向に多様性が想定される領域で
    は比較的狭い間隔で配置すると共に、前記所持者の移動
    方向が限定的であると想定される領域では比較的広い間
    隔で配置することを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載の赤外線通信システム。
  9. 【請求項9】 前記送信側制御手段は、前記複数の送信
    手段に対する送信制御を統括的に行う1つのユニットと
    して構成されていることを特徴とする請求項1乃至8の
    何れかに記載の赤外線通信システム。
  10. 【請求項10】 GPS信号を受信するためのGPS信
    号受信手段と、 このGPS信号受信手段によって受信されたGPS信号
    に基づいて地球上の絶対位置を検出するGPS位置検出
    手段とを備え、 前記送信側制御手段は、前記GPS位置検出手段によっ
    て検出された絶対位置をも含む位置情報を、前記複数の
    送信手段に送信させるように制御することを特徴とする
    請求項1乃至9の何れかに記載の赤外線通信システム。
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