JP2000298064A - 赤外線撮影装置 - Google Patents

赤外線撮影装置

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JP2000298064A
JP2000298064A JP11105445A JP10544599A JP2000298064A JP 2000298064 A JP2000298064 A JP 2000298064A JP 11105445 A JP11105445 A JP 11105445A JP 10544599 A JP10544599 A JP 10544599A JP 2000298064 A JP2000298064 A JP 2000298064A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、かつ高い分解能を有する赤外線撮影
装置を提供する。 【解決手段】 弾性を有するボルトからなる支持棒13
は赤外線撮影装置10を構成する筐体11の側面に対し
て垂直にねじ込まれて、片持ち状に固定されている。鉄
よりなる5枚の板状のおもり15は、上端部付近中央に
貫通された穴を通して支持棒13にその軸方向と板面と
がほぼ直交する状態で挿通されている。この5枚の板状
のおもり14は、支持棒13の固定端より所定距離離し
て位置決めされており、支持棒13に螺合された一組の
ナット15によって両側から挟持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮機を内蔵す
る冷却器を備えた赤外線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線撮影装置は、赤外カメラとスター
リングクーラー等の冷却器を備え、冷凍サイクルを行う
冷却器の冷凍作用により赤外カメラに蓄積される熱を取
り除いて特性の悪化を防いでいる。しかし、冷凍サイク
ルを行う際に冷却器に内蔵された圧縮機は所定の周波数
で振動するため、この圧縮振動の影響により赤外線撮影
装置の分解能が低下してしまう。そこで従来は、剛性の
高い筐体に赤外カメラと冷却器とを収納して構成した特
注の赤外線撮影装置を使用して振動の影響を低減させて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特注の
剛性の高い赤外線撮影装置は非常に高価であり、コスト
面で問題があった。そこで、発明者は特開平2−266
240号公報に開示されている近似した技術分野の赤外
線検知装置の発明を参考にして、汎用の赤外線撮影装置
に図11の断面図に示すような動吸振器50を取り付け
て振動を吸収させることを考えた。
【0004】しかしながら、かかる構造の動吸振器50
では、ある程度の振動の影響の低減効果は見られたが、
赤外カメラの分解能は未だ十分に改善されなかった。
【0005】そこで本発明は、安価で、かつ高い分解能
を有する赤外線撮影装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、鋭意検討した結果、冷却器に内蔵されて
いる圧縮機は、通常所定幅の周波数帯で振動しているこ
とを見出した。そして、動吸振器50は、負荷マス51
の質量と支持ばね52のばね定数Kmとによりただ1つ
に決まる固有振動数fmの振動を吸収するのには有効で
あるが、他の周波数の振動は吸収できず、却って振動を
増長させる場合があることが分かった。
【0007】本発明者は、以上の事情を考慮して本発明
を完成させた。即ち、本発明は、赤外カメラと、圧縮機
を内蔵した冷却器とを筐体内部に収納して構成した赤外
線撮影装置において、筐体の側面に片持ち状に固定され
た弾性体よりなる支持棒と、支持棒に所定距離で離して
取り付けられた複数の板状のおもりとを備えたことを特
徴とする。
【0008】かかる構造としたことにより、支持棒の固
定端からおもりまでの距離とおもりの重量に応じた複数
の共振周波数が存在し、複数の周波数の振動を吸収して
赤外線撮影装置の分解能を向上させることができる。ま
た、構成が非常に簡素であるため、特注の剛性の高い赤
外線撮影装置を使用する場合に比べて安価なものとする
ことができる。
【0009】また、本発明にかかる赤外線撮影装置は、
支持棒は、その軸方向が圧縮機の主たる振動方向に対し
て直交するように取り付けられていることを特徴として
もよい。このようにすれば、圧縮機の主たる振動を効率
よく吸収して、赤外線撮影装置の分解能を向上すること
ができる。
【0010】また、本発明にかかる赤外線撮影装置は、
複数の板状のおもりは、その板面が支持棒の軸方向に対
して直交するように取り付けられていることを特徴とし
てもよい。このようにすれば、おもりどうしを近接して
取り付けることができ、省スペース化を図ることができ
る。
【0011】また、本発明にかかる赤外線撮影装置は、
複数の板状のおもりは、おもりの最内側と最外側に設け
られた一組の挟持具によって挟持されていることを特徴
としてもよい。このようにすれば、複数の板状のおもり
の位置決め調整を簡単に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。
【0013】図1から図3は、本発明の実施形態にかか
る赤外線撮影装置10の基本構成を示しており、図1は
右側面図、図2は平面図、図3は正面図である。
【0014】赤外線撮影装置10は、本体部16と吸振
部17とからなり、本体部16は外形形状が直方体をな
す筐体11の内部に、検体より発せられる赤外線を検知
して撮影を行う赤外カメラ(図示しない)と、赤外カメ
ラを冷却するスターリングクーラー(図示しない)とを
収納し、その底面より円筒状のレンズ部12を延出して
構成されている。このスターリングクーラは圧縮機(図
示しない)を内蔵し、圧縮機により冷凍サイクルを行う
ことで赤外カメラを冷却している。
【0015】吸振部17は、支持棒13に板状のおもり
14を挿通し、ナット15により挟持することで構成さ
れている。
【0016】支持棒13は、弾性を有するボルトからな
り、筐体11の一の側面の上端部付近中央に垂直にねじ
込まれ、片持ち状に固定されている。この支持棒13
は、その軸方向が赤外線撮影装置10の本体部16の主
たる振動方向(圧縮機の主たる振動方向)と垂直になる
ように固定するのが望ましく、本実施形態では、本体部
16が主として上下方向に振動する場合を想定してい
る。
【0017】鉄よりなる5枚の板状のおもり14は、筐
体11側面とほぼ同程度の面積を有する長方形状をな
し、上端部付近中央に貫通された穴を通して支持棒13
にその軸方向と板面とがほぼ直交する状態で挿通されて
いる。この5枚の板状のおもり14は、所望の共振周波
数が得られるように支持棒13の固定端18より所定距
離離して位置決めされており、支持棒13に螺合された
一組のナット15によって両側から挟持されている。こ
のとき、ナット15は固く締め付けていないので、板状
のおもり14は支持棒13の軸の周りで揺動可能である
とともに、軸方向にも揺動可能となっている。
【0018】図4から図6は、本発明の実施形態にかか
る赤外線撮影装置10を搭載した発熱画像解析装置20
を示しており、図4は正面図、図5は右側面図、図6は
平面図である。
【0019】図示のとおり、発熱画像解析装置20は大
きく分けて、赤外線撮影装置10と、針当て観察用の顕
微鏡21と、赤外線撮影装置10と顕微鏡21とを支持
する支持台22と、支持台22に連結される基台23と
で構成されている。赤外線撮影装置10と顕微鏡21
は、背板24を介して支持台22に設けられたガイド2
5に沿って斜方向に移動可能に取り付けられており、両
者を切り替えてサンプル台26上の検体Sを観察、撮影
できるようになっている。従って、赤外線撮影装置10
は十分な剛性が取れず、本体部16はスターリングクー
ラーの振動の影響を受け易い構造となっている。なお、
サンプル台26は、剛性の強い基台23に固定されてい
るため、検体S自身はスターリングクーラーの振動の影
響を受けないようになっている。
【0020】次に、上記実施形態の作用を説明する。
【0021】まず、説明の便宜上、次のように3次元直
交座標系を定義する。すなわち図1に示すように、赤外
線撮影装置10の上下方向(紙面上下方向)をX方向と
し、支持棒13の軸方向(紙面左右方向)をZ方向と
し、このいずれにも垂直な方向(紙面垂直方向)をY方
向とする。
【0022】検体Sの撮像を開始すると、赤外線撮影装
置10に内蔵されたスターリングクーラーが運転を開始
し、この影響によって支持台22に取り付けられた赤外
線撮影装置10の本体部16が、X方向に所定幅の周波
数帯で振動を始める。この振動は、筐体11を介して支
持棒13に伝達され、支持棒13に取り付けられた複数
の板状のおもり14がX方向に振動する。
【0023】この場合、複数の板状のおもり14はそれ
ぞれ支持棒13の軸方向に沿って位置決め可能に取り付
けられており、各おもり14の取り付け位置とその重量
を調整することで所望の共振周波数を得られるようにな
っている。
【0024】従って、赤外線撮影装置10の本体部16
の振動の周波数帯と、支持棒13の固定端18からおも
り14までの距離とおもり14の重量とで定まる複数の
共振周波数とを一致させた場合、共振により複数の吸振
効果が得られ、スターリングクーラーの振動の影響を大
幅に低減して、赤外線撮影装置10の分解能を向上させ
ることができる。
【0025】このように、本実施形態では、赤外線撮影
装置10の本体部16が所定幅の周波数帯で振動した場
合であっても、吸振部17において複数の共振周波数を
得ることができるので、振動の影響を十分に低減するこ
とができ、赤外線撮影装置10の分解能を向上すること
ができる。
【0026】また、本実施形態においては、支持棒13
に複数の板状のおもり14を取り付けただけの簡素な構
造で振動を吸収できるため、特注の剛性の高い赤外線撮
影装置を使用する場合に比べて安価なものとすることが
できる。
【0027】なお、赤外線撮影装置10の本体部16
は、スターリングクーラーの圧縮機が振動するX方向に
大きく振動するが、この影響によりZ方向には赤外線撮
影装置10の視野の変位が生じている。即ち、図7の模
式図に示すように、赤外線撮影装置10自体が支持台2
2に対して片持ち状に固定されているため、X方向への
振動に伴ってZ方向へ視野の変位Δzが生じ、分解能低
下の一因となっている。しかし、上述したとおり吸振部
17の吸振効果によって本体部16のX方向への振動が
低減されているため、Z方向の視野の変位量Δzも小さ
くなり、赤外線撮影装置10の分解能が一層向上されて
いる。
【0028】また、赤外線撮影装置10の本体部16
は、実際はY方向にも微小に振動しているが、支持棒1
3はY方向にもたわむことができ、Y方向にも複数の共振
周波数をもっているため、Y方向の振動も吸収して赤外
線撮影装置10の分解能をさらに向上することができ
る。
【0029】また、本実施形態では、支持棒13はその
軸方向が赤外線撮影装置10の本体部16(冷却器に内
蔵された圧縮機)の主たる振動方向に対して直交するよ
うに取り付けられているため、本体部16の主たる振動
を効率よく吸収して、赤外線撮影装置10の分解能を向
上することができる。
【0030】また、本実施形態では、支持棒13を赤外
線撮影装置10を構成する筐体11の側面に直交するよ
うに固定し、板状のおもり14をその板面が支持棒13
の軸方向に対して直交するように取り付けたため、おも
り14どうしを近接して取り付けることができ、省スペ
ース化を図ることができる。
【0031】また、本実施形態では、複数の板状のおも
り14は、おもりの最内側と最外側に設けられた一組の
ナット15によって挟持されているため、複数の板状の
おもり14の位置決め調整を簡単に行うことができる。
【0032】以下、本発明の内容を実施例によりさらに
具体的に説明する。
【0033】図8は、共振周波数を計算するための赤外
線撮影装置10の模式図であり、各おもり14には便宜
上からまでの符号が付けられている。
【0034】まず、共振周波数fは、以下のようにして
導かれる。
【0035】支持棒13のたわみδは次にように表せ
る。
【0036】δ=PL3/3EI ここで、Pはおもり14の荷重、Lは支持棒13の固定
端18からおもり14までの距離、Eは支持棒13のヤ
ング率、Iは断面2次モーメントである。
【0037】そして、支持棒13のばね定数kは次によ
うに表せる。
【0038】k=P/δ 従って、共振周波数fは次のように表せる。
【0039】
【数1】
【0040】このように共振周波数fは表されるので、
おもり14の荷重Pと、支持棒13の固定端18からお
もり14までの距離Lとを調節することにより、複数の
共振周波数を得ることができる。
【0041】次に、具体的な数値を定めて、共振周波数
を計算する。
【0042】スターリングクーラーの圧縮機がX方向に
60ヘルツ程度で振動している場合、5枚の板状のおも
り14を支持棒13の固定端18よりそれぞれL=24
[mm]()、22[mm]()、20[mm]()、
18[mm]()、16[mm]()だけ離して取り付
ける。尚、支持棒13のヤング率はE=2.1×10 4
[kgfmm-2]、断面二次モーメントはI=πd4/64
=30.68[mm4](ここでdは支持棒の断面の直径
であり、5mmとする。)、一枚のおもりの荷重はP=
0.36[kg]とする。そして、式(1)を使って共振
周波数fを計算する。その結果を図9の表に示す。
【0043】f1からf5は、からまでの各おもり一
枚づつでの共振周波数を示す。また、f0はおもり全体
としての基本共振周波数を示し、この場合は、L=20
[mm]、P=1.8[kg]として計算した。この他に
も、おもりの組み合わせ(、の複合、、、の
複合等)により、多数の共振周波数が存在する。
【0044】このように、赤外線撮影装置10の本体部
16が所定幅の周波数帯で振動した場合であっても、複
数の共振周波数を得ることができたので、振動の影響を
十分に低減することができ、赤外線撮影装置10の分解
能を向上することができた。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変形が可能である。
【0046】例えば、図10に示すように、赤外線撮影
装置10を構成する筐体11の側面と最内側のおもり1
4との間に支持棒13の軸と軸を同じくするばね27を
介在させ、おもり14の外側からナット15で締め付け
ることでおもり14を挟持する構造としてもよい。この
ようにすれば、ナット15を回転させることで、前面側
からおもり14の位置決めが可能となる。また、各おも
り14のそれぞれに、あるいは何枚かのおもり毎にナッ
ト等の挟持具を設けて位置決めできるようにしてもよ
い。また、おもり14の枚数は、5枚に限らず事情に応
じて適宜増減させてもよい。また、おもり14の材質
は、鉄以外の他の材質のものとしてもよい。また、支持
棒13とおもり14は、筐体11の他の側面に取り付け
てもよい。また、おもり14どうしの間にスペーサを設
けてもよい。また、おもり14の長さは適宜変更させて
もよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、安価で、かつ高い分解
能を有する赤外線撮影装置を提供することができる。す
なわち、支持棒の固定端からおもりまでの距離とおもり
の重量に応じた複数の共振周波数を持ち、複数の周波数
の振動を吸収することができるため、赤外線撮影装置の
分解能を向上させることができる。また、構成が非常に
簡素であるため、特注の剛性の高い赤外線撮影装置を使
用する場合に比べて安価なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる赤外線撮影装置の右
側面図。
【図2】実施形態にかかる赤外線撮影装置の平面図。
【図3】実施形態にかかる赤外線撮影装置の正面図。
【図4】実施形態にかかる赤外線撮影装置を搭載した発
熱画像解析装置の正面図。
【図5】実施形態にかかる赤外線撮影装置を搭載した発
熱画像解析装置の右側面図。
【図6】実施形態にかかる赤外線撮影装置を搭載した発
熱画像解析装置の平面図。
【図7】赤外線撮影装置のZ方向への視野の変位の様子
を示す模式図。
【図8】実施例にかかる赤外線撮影装置の模式図。
【図9】複数のおもりの共振周波数を示す図表。
【図10】実施形態の変形例を示す部分拡大図。
【図11】動吸振器を表した断面図。
【符号の説明】
10…赤外線撮影装置、11…筐体、13…支持棒、1
4…板状のおもり、15…ナット、27…ばね。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外カメラと、圧縮機を内蔵した冷却器
    とを筐体内部に収納して構成した赤外線撮影装置におい
    て、 前記筐体の側面に片持ち状に固定された弾性体よりなる
    支持棒と、前記支持棒に所定距離で離して取り付けられ
    た複数の板状のおもりとを備えたこと特徴とする赤外線
    撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記支持棒は、その軸方向が前記圧縮機
    の主たる振動方向に対して直交するように取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線撮影装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の板状のおもりは、その板面が
    前記支持棒の軸方向に対して直交するように取り付けら
    れていることを特徴とする請求項2に記載の赤外線撮影
    装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の板状のおもりは、おもりの最
    内側と最外側に設けられた一組の挟持具によって挟持さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の赤外線撮影
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60237180A (ja) * 1984-05-09 1985-11-26 Hitachi Ltd 密閉形ロ−タリ圧縮機
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