JP2000298409A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000298409A
JP2000298409A JP11106976A JP10697699A JP2000298409A JP 2000298409 A JP2000298409 A JP 2000298409A JP 11106976 A JP11106976 A JP 11106976A JP 10697699 A JP10697699 A JP 10697699A JP 2000298409 A JP2000298409 A JP 2000298409A
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forming apparatus
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充宏 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写領域に転写材を最適な経路を通って案内
されるようにして、転写性能の低下を防ぎ、安定した高
品位の画像を形成することができる画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 表面44にトナー像を担持する感光体ド
ラム45に臨んで開口するシールドケース46内にコピ
ー用紙Pにトナー像を転写する放電電極47が設けられ
ている。シールドケース46の開口部4aには、第1案
内部材50を設けられ、また第1案内部材50には、シ
ールドケース46の前記感光体ドラム45に臨む開口の
一部を遮蔽する遮蔽部材51が設けられる。第1案内部
材50の下方には、第2案内部材56が設けられ、転写
領域52の下方には第1および第2案内部材50,56
に案内されて搬送されるコピー用紙Pを、転写領域52
内の予め定める転写位置52aに向けて案内する第3案
内部材57が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いて感光体ドラムの表面に形成されるトナー像を静
電吸着力によって用紙に転写する転写工程を有する複写
機およびプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、典型的な従来の技術の画像形成
装置1の一部を簡略化して示す断面図である。この画像
形成装置1の全体的な電子写真プロセスは、帯電工程、
露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、定
着工程、および除電工程などの各種の工程から成る。画
像形成装置1は、感光体ドラムである感光体ドラム2、
帯電手段4、露光手段5、現像手段7、転写手段11、
定着手段14、クリーニング手段16、および除電手段
18を含む。これらの帯電手段4、露光手段5、現像手
段7、転写手段11、定着手段14、クリーニング手段
16、および除電手段18は、上記の各工程に対応して
感光体ドラム2を外囲するようにして設けられる。
【0003】感光体ドラム2は、水平な回転軸線3まわ
りに矢符S3方向に回転駆動される。帯電工程におい
て、感光体ドラム2の表面は、帯電手段4によって所定
の電荷量に均一に帯電される。このような帯電手段4
は、帯電用コロナ放電器6aと、この帯電用コロナ放電
器6aに直流の高電圧を印加するための帯電用高電圧電
源6bとを有する。露光工程において、この帯電された
感光体ドラム2の表面には、露光手段5からの光照射に
よって、図示しない光学的読取手段によって読み取られ
た原稿像などの画像に対応した所定の静電潜像ポテンシ
ャルが形成され、感光体ドラム2の表面に静電潜像が担
持される。
【0004】前記感光体ドラム2は、導電性金属または
導電性合成樹脂から成る直円筒状の基体と、この基体の
外周面上に形成される下引き層と、この下引き層上に形
成される感光層とを含んで構成される。前記感光層は、
下引き層上に形成される比較的薄いキャリア発生層(略
称CGL)と、最外層に形成されるポリカーボネイトを
主成分とした比較的厚いキャリア移動層(略称CTL)
とを有する。露光によってキャリア発生層でキャリアが
発生し、このキャリアによって感光体ドラム2に帯電し
た電荷が相殺されて、前記静電潜像ポテンシャルが形成
される。感光体ドラム2の表面上に担持された静電潜像
は、感光体ドラム2が回転することによって、現像手段
7の現像ローラ7aと接触する現像領域8に搬送され
る。現像ローラ7aは、水平な回転軸線9まわりに感光
体ドラム2の回転方向S3とは反対の矢符S4方向に回
転し、感光体ドラム2の表面に圧接される。
【0005】現像工程においては、現像ローラ7aに担
持されたトナーは、感光体ドラム2の表面に形成される
静電潜像の電荷によって現像ローラ7aから感光体ドラ
ム2へ移動して付着し、静電潜像が顕像化され、こうし
て感光体ドラム2の表面に露光によって形成された静電
潜像が現像される。上述した現像ローラ7aには、図示
しない現像用電源から所定のバイアス電圧が印加され
る。
【0006】現像後、感光体ドラム2の表面に付着した
トナー12aは、感光体ドラム2の矢符S3方向への回
転によって所定の転写領域10に搬送される。この転写
領域10には、図示しない搬送手段によって紙などのコ
ピー用紙Pが給紙され、コピー用紙Pは、感光体ドラム
2上のトナー像形成領域にコピー用紙Pの被転写領域が
一致するように、同期して搬送され、接触する。
【0007】転写領域10に設けられる転写手段11に
は、高電圧電源を具備したチャージャ型と接触ローラ型
とがあり、トナー12aが転写される側の表面の極性と
同一極性の電圧が感光体ドラム2に印加される。これに
よって、感光体ドラム2の表面のトナー12aがコピー
用紙Pに静電気的に吸引されて移動し、コピー用紙P上
にトナー像が転写される。
【0008】転写後のコピー用紙Pは、感光体ドラム2
から剥離手段13によって分離された後、コピー用紙P
上のトナー12bは、定着手段14によってコピー用紙
P上に、たとえば熱融解によって定着され、装置外部に
排出される。剥離手段13には、剥離用電源15によっ
てバイアス電圧が印加される。
【0009】また、転写後の感光体ドラム2の表面は、
クリーニング手段16に設けられたブレード17によっ
て清掃された後、除電手段18によって表面に残存する
電荷が除去され、電気的に初期化される。除電手段18
は、光除電ランプまたは接触除電器によって実現され
る。
【0010】上記の転写手段11は、コロナ放電器21
と、このコロナ放電器21に高電圧を与える高電圧電源
22とを有する。コロナ放電器21は、感光体ドラム2
の表面に対向して配設され、この感光体ドラム2の表面
に臨んで広く開口する放電ケース26と、この放電ケー
ス26内に張設した放電ワイヤ27とを有する。この放
電ワイヤ27に高電圧電源22から高電圧を印加してコ
ロナ放電を発生させ、このコロナ放電によって感光体ド
ラム2上のトナー像が転写材Pに転写される。
【0011】図9は、図8の画像形成装置1の転写手段
11を簡略化して示す断面図である。放電ケース26
は、その長手方向に垂直な断面形状が凹状であり、この
放電ケース26は感光体ドラム2と対向する側に開口し
た開口部24を有する。このような従来の技術では、コ
ロナ放電による転写領域10が転写手段11の周辺の広
い範囲にわたって及ぶことになり、コピー用紙Pが感光
体ドラム2に密着する前に、感光体ドラム2からコピー
用紙Pへのトナー12aの移動が始まり、コピー用紙P
の画像の周辺部に前記トナー12aの付着による汚れが
生じて画像をぼかし、画質の低下を引き起こす。
【0012】このようなコピー用紙Pの汚れおよび画質
の低下を防止する他の従来の技術における転写手段で
は、図10に示されるように、転写用の放電ケース26
の開口部24の一部を遮蔽するための遮蔽部材25を設
ける方法が周知であり、この遮蔽部材25を用いる従来
の技術は、たとえば特開昭63−221372号公報お
よび特開平9−54507号公報に開示されている。
【0013】図11は、さらに他の従来の技術の画像形
成装置1aの一部を簡略化して示す断面図である。な
お、図8に示される上述の従来の技術と対応する部分に
は、同一の参照符を付し、重複する部分の説明は省略す
る。この従来の技術の画像形成装置1aでは、感光体ド
ラム2の回転と同期してレジストローラ31からコピー
用紙Pがペーパーガイド部材32と搬送ガイド部材部材
33との間を通り、感光体ドラム2に導かれる。ペーパ
ーガイド部材32は、感光体ドラム2上のトナー像をコ
ピー用紙P上に転写するための転写領域34にコピー用
紙Pを搬送して供給する際のガイドとなる案内部材であ
る。放電ケース26の開口部24に設けられる転写ガイ
ド部材35は、コピー用紙Pの感光体ドラム2への密着
性が充分得られるように、コピー用紙Pの感光体ドラム
2に対する搬送方向または転写位置を決める作用があ
り、また搬送ガイド部材33の先端部36の位置は転写
性能に大きく影響を与える。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の図11に示され
る従来の技術では、図8〜図10に記される各従来の技
術とは異なり、コピー用紙Pを垂直方向に下から上へ縦
搬送するため、新たな問題として、トナーの飛散などに
よって、転写手段11の下方に配置される給紙カセット
37および用紙搬送用レジストローラ31などが、転写
領域34において飛び散ったトナーによって汚されてし
まうという問題がある。
【0015】本発明の目的は、転写領域に転写材を最適
な経路を通って案内されるようにして、転写性能の低下
を防ぎ、安定した高品質の画像を形成することができる
ようにした画像形成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、水平な回転軸線まわりに回転駆動され、表面にトナ
ー像を静電気的に担持する感光体ドラムと、断面形状が
感光体ドラムの表面に臨んで開口する凹状のシールドケ
ース内に、感光体ドラムの前記回転軸線に平行に張架さ
れる放電電極が設けられ、この放電電極の放電によっ
て、感光体ドラムの表面上のトナー像を転写材に転写す
る転写手段と、シールドケースの開口部に設けられ、転
写材を感光体ドラムの回転方向下流側になるにつれて感
光体ドラムの表面に近接する方向に案内する第1案内部
材と、第1案内部材に設けられ、シールドケースの前記
感光体ドラムに臨む開口の一部を遮蔽する遮蔽部材と、
転写材を、感光体ドラムおよび転写手段の下方から、感
光体ドラムと転写手段との間の転写領域を経て上方に向
けて搬送する一対のローラから成るレジストローラを有
する搬送手段と、搬送手段によって、転写領域に向かっ
て搬送される転写材を、前記転写手段よりも感光体ドラ
ムの回転方向上流側で感光体ドラムに近接する方向に案
内して第1案内部材に導く第2案内部材と、搬送手段に
よって、第1または第2案内部材に案内されながら搬送
される転写材を、前記転写領域内の予め定める転写位置
に向けて案内し、転写領域の下方に配置される第3案内
部材と、転写領域よりも感光体ドラムの回転方向下流側
に設けられ、転写材上に転写されたトナー像をその転写
材に定着する定着手段とを含むことを特徴とする画像形
成装置である。
【0017】本発明に従えば、第1,第2および第3案
内部材を設けることによって、転写領域の直前まで転写
材を転写材の種類にかかわらず正確にかつ確実に案内す
ることができ、転写領域に転写材を最適な経路を通って
案内されるようにして、転写性能の低下を防ぐことがで
きる。また垂直方向に下から上へ縦搬送させる画像形成
装置においては、転写領域が感光体ドラムの真横付近に
設置されることが多く、転写領域の下方に位置する転写
材を収納する給紙カセットおよび転写材を搬送するため
のレジストローラを飛散したトナーで汚す場合がある
が、第3案内部材を転写領域の下方に配置することによ
って、上述したようなトナーによる汚れを防止でき、安
定した高品質の画像を形成することができる。
【0018】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
構成において、第3案内部材の転写材搬送方向下流側の
先端部と、レジストローラの各ローラの接点部とを結ぶ
第1延長線の感光体ドラムの表面との交点が、放電電極
の中心軸線と遮蔽部材の開口に臨む先端部とを結ぶ第2
延長線の感光体ドラムの表面との交点よりも、感光体ド
ラムの回転方向上流側に配置されるように、遮蔽部材な
らびに第1および第3案内部材が配置されることを特徴
とする。
【0019】本発明に従えば、転写材の感光体ドラムへ
の非密着領域においては、不要な感光体ドラム上のトナ
ーが飛散して付着して、文字太りや線画像の周辺に多数
の点状の飛散画像がついて、転写不良を生じさせる場合
があるが、上述したように遮蔽部材ならびに第1および
第3案内部材が配置されることによって、上述したよう
な転写不良を防止することができる。
【0020】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の構成において、第3案内部材は、可撓性および
弾発性を有する材料から成ることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、第3案内部材を可撓性お
よび弾発性を有する材料で構成することによって、転写
材の腰の強さとも呼ばれる曲げ強度、あるいは厚さ等の
ばらつきがあっても第3案内部材が変形することで、吸
収することができる。またこれによって転写材の種類が
異なっても、感光体ドラムの表面に確実に搬送すること
ができ、転写材の後端における転写不良などを防止でき
る。
【0022】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の構成において、第2案内部材は、接地
されていることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、第1案内部材における放
電電極による放電電荷および転写材の搬送に伴い生じる
摩擦帯電電荷を、第1案内部材を接地することによっ
て、蓄積することなく逃がすことができる。これによっ
て飛散トナーによる転写材の裏面の汚れを防止すること
ができる。
【0024】請求項5記載の本発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の構成において、遮蔽部材は、電気絶縁
性材料から成ることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、遮蔽部材を導電性材料か
ら構成すると、遮蔽部材に放電電流が集中して感光体ド
ラムへの放電電流が低減するので、感光体ドラムに流れ
る転写電流が低下し、転写効率低下を引き起こすが、遮
蔽部材を電気絶縁性材料を用いることによって、高い転
写効率を長期にわたって維持することができる。
【0026】請求項6記載の本発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の構成において、遮蔽部材は、第1案内
部材の感光体ドラムに臨む部分の裏面に固定されること
を特徴とする。
【0027】本発明に従えば、シールドケースおよび第
1案内部材が、導電性材料で構成されている場合におい
て、第1案内部材の裏面に電気絶縁性材料から成る遮蔽
部材を固定することによって、転写するための放電電流
が無駄にシールドケースおよび第1案内部材に流れるこ
とが防止され、転写効率が低下して転写不良などが発生
するのを防止することができる。
【0028】請求項7記載の本発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の構成において、遮蔽部材は、前記開口
に臨む先端部が前記感光体ドラムの回転軸線と放電電極
の中心軸線とを結ぶ直線よりも前記回転方向上流側に配
置されることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、転写領域を充分に確保す
ることができ、転写不良を防止することができる。
【0030】請求項8記載の本発明は、請求項1〜7の
いずれかに記載の構成において、遮蔽部材は、前記開口
に臨む先端部へ向かうにつれて感光体ドラムの表面に近
接する方向に傾斜して第1案内部材に固定されることを
特徴とする。
【0031】本発明に従えば、搬送手段より搬送されて
きた転写材が、より感光体ドラムの表面に接しやすくな
り、転写材と感光体ドラムとが密着する転写領域内の転
写装置を充分に確保することにより、高効率の転写性能
が得られる。
【0032】請求項9記載の本発明は、請求項1〜8の
いずかに記載の構成において、遮蔽部材は、感光体ドラ
ムの回転軸線に沿って、感光体ドラム上の画像形成領域
を含む範囲にわたって延びることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、たとえば感光体ドラムの
軸線方向の有効画像形成領域の長さに対して、遮蔽部材
の長さが短いと、転写電流が画像域に漏れて転写メモリ
が残ることがあるが、このような不具合を確実に防止す
ることができる。
【0034】請求項10記載の本発明は、請求項1〜9
のいずれかに記載の構成において、転写手段の放電電極
は、コロナ放電を生じる放電ワイヤであることを特徴と
する。
【0035】本発明に従えば、放電電極の構造が簡単と
なり、量産性が高くなるとともに低コスト化を実現する
ことができる。
【0036】請求項11記載の本発明は、請求項1〜9
のいずれかに記載の構成において、転写手段の放電電極
は、コロナ放電を生じる鋸歯状の放電部材であることを
特徴とする。
【0037】本発明に従えば、放電ワイヤを放電電極と
して用いる場合に比べて、放電によって発生するオゾン
の量を低減できる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
画像形成装置41の一部を簡略化して示す断面図であ
り、図2は図1に示される画像形成装置41の全体の構
成を示す断面図であり、図3は図1および図2に示され
る画像形成装置41の外観を示す斜視図である。本実施
の形態の画像形成装置41は、水平な回転軸線43まわ
りに矢符S1方向に回転駆動され、外周面内の画像形成
領域44aを有する表面44にトナー像を静電気的に担
持する感光体ドラム45と、断面形状が感光体ドラム4
5の表面44に臨んで開口する凹状のシールドケース4
6内に、感光体ドラム45の前記回転軸線43に平行に
張架される放電電極である放電ワイヤ47が設けられ、
この放電ワイヤ47の放電によって、感光体ドラム45
の表面44上のトナー像を転写材であるコピー用紙Pに
転写する転写手段48とを含む。
【0039】この画像形成手段41はまた、シールドケ
ース46の開口部49に設けられ、コピー用紙Pを感光
体ドラム45の回転方向S1下流側になるにつれて感光
体ドラム45の表面44に近接する方向に案内する第1
案内部材50と、第1案内部材50に設けられ、シール
ドケース46の前記感光体ドラム45に臨む開口の一部
を遮蔽する遮蔽部材51と、コピー用紙Pを、感光体ド
ラム45および転写手段48の下方から、感光体ドラム
45と転写手段48との間の転写領域52を経て上方に
向けて搬送する一対のローラ53a,53bから成るレ
ジストローラ54を有する搬送手段55と、搬送手段5
5によって転写領域52に向かって搬送されるコピー用
紙Pを、前記転写手段48よりも感光体ドラム45の回
転方向S1上流側で感光体ドラム45に近接する方向に
案内して第1案内部材50に導く第2案内部材56と、
転写領域52の下方に配置され、搬送手段55によっ
て、第1または第2案内部材50,56に案内されなが
ら搬送されるコピー用紙Pを、前記転写領域52内の予
め定める転写位置52aに向けて案内する第3案内部材
57と、転写領域52よりも感光体ドラム45の回転方
向S1下流側に設けられ、コピー用紙P上に転写された
トナー像をそのコピー用紙Pに定着する定着手段58と
を含む。
【0040】帯電工程において、感光体ドラム45の表
面44は、帯電手段61によって所定の電荷量に均一に
帯電され、露光工程において、この帯電された感光体ド
ラム45の表面44には、露光手段62からの光照射に
よって、後述する光学的読取手段113によって読み取
られた原稿像などの画像に対応した所定の静電潜像ポテ
ンシャルが形成され、感光体ドラム45の表面44に静
電潜像が担持される。
【0041】前記感光体ドラム45は、導電性金属また
は導電性合成樹脂から成る直円筒状の基体と、この基体
の外周面上に形成される下引き層と、この下引き層上に
形成される感光層とを含んで構成される。前記感光層
は、下引き層上に形成される比較的薄いキャリア発生層
(略称CGL)と、最外層に形成されるポリカーボネイ
トを主成分とした比較的厚いキャリア移動層(略称CT
L)とを有する。露光によってキャリア発生層でキャリ
アが発生し、このキャリアによって感光体ドラム45に
帯電した電荷が相殺されて、前記静電潜像ポテンシャル
が形成される。感光体ドラム45の表面44上に担持さ
れた静電潜像は、感光体ドラム45が回転することによ
って、現像手段65の現像ローラ66と接触する現像領
域67に搬送される。
【0042】現像工程において、現像ローラ66は、水
平な回転軸線68まわりに感光体ドラム45の回転方向
S1とは反対の矢符S2方向に回転し、感光体ドラム4
5の表面44に圧接される。これによって現像ローラ6
6に担持されたトナーは、感光体ドラム45の表面44
に形成される静電潜像の電荷によって、現像ローラ66
から感光体ドラム45へ移動して付着し、静電潜像が顕
像化され、こうして感光体ドラム45の表面44に露光
によって形成された静電潜像が現像される。現像ローラ
66には、図示しない現像用電源から所定のバイアス電
圧が印加される。
【0043】現像後、感光体ドラム45の表面に付着し
たトナーは、感光体ドラム45の矢符S1方向への回転
によって所定の転写領域52に搬送される。この転写領
域52には、搬送手段55によって紙などのコピー用紙
Pが給紙され、コピー用紙Pは、感光体ドラム45上の
トナー像形成領域にコピー用紙Pの被転写領域が一致す
るように、同期して搬送され、接触する。
【0044】転写領域52に設けられる転写手段48に
は、高電圧電源を具備したチャージャ型と接触ローラ型
とがあり、本実施形態における転写手段48は、コロナ
放電器63と、このコロナ放電器63に高電圧を与える
高電圧電源64を有する。転写手段48は、放電用ワイ
ヤ47に高電圧電源64から高電圧を印加してコロナ放
電を発生し、トナーが転写される側の表面の極性と同一
極性の電圧が感光体ドラム45に印加される。これによ
って、感光体ドラム45の表面44のトナーがコピー用
紙Pに静電気的に吸引されて移動し、コピー用紙P上に
トナー像が転写される。
【0045】転写後のコピー用紙Pは、感光体ドラム4
5から図示しない剥離手段によって分離された後、コピ
ー用紙P上のトナーは、定着手段58によってコピー用
紙P上に、たとえば熱融解によって定着され、装置外部
に排出される。剥離手段には、剥離用電源によってバイ
アス電圧が印加される。また、転写後の感光体ドラム4
5の表面44は、クリーニング手段70によって掃除さ
れた後、図示しない除電手段によって表面44に残存す
る電荷が除去され、電気的に初期化される。除電手段
は、光除電ランプまたは接触除電器によって実現され
る。
【0046】図1を参照して、上記の転写手段48のシ
ールドケース46は、その長手方向に垂直な断面形状が
感光体ドラム45に向かって開口する凹状に形成され、
導電性を有する金属から成る。シールドケース46に
は、前記開口部49の感光体ドラム45の回転方向S1
上流側の下縁辺部分81には、前記第1案内部材50が
設けられ、この第1案内部材50には前記遮蔽部材51
が設けられる。
【0047】遮蔽部材51は、シールドケース46内の
放電ワイヤ47から感光体ドラム45への開口部49の
一部を遮蔽し、転写手段48の転写領域52を感光体ド
ラム45とコピー用紙Pとが密接する部分にのみして形
成する。さらに第1案内部材50よりもコピー用紙Pの
搬送方向上流側には、上記の第2案内部材56が設けら
れる。この第2案内部材56は、転写領域52に向かっ
て搬送されるコピー用紙Pを、転写手段48よりも感光
体ドラム45の回転方向S1の上流側で感光体ドラム4
5に近接する方向に案内して第1案内部材50に導くた
めの部材である。
【0048】さらに一対のローラ53a,53bから成
るレジストローラ54の回転によって搬送されるコピー
用紙Pが、感光体ドラム45に密着して、滑らかに転写
領域52に搬送され,感光体ドラム45の表面44上の
トナー像をコピー用紙P上に転写するための最適な転写
位置52aに、正確にコピー用紙Pを導くための部材で
ある。前記第3案内部材57が感光体ドラム45と第2
案内部材56との間に設けられる。第3案内部材57
は、前記第2案内部材56に対向する用紙案内部分82
と、この用紙案内部分82の感光体ドラム45の回転方
向S1下流側の端部に連なり、感光体ドラム45の前記
表面を含む外周面に沿って前記回転方向S1上流側に延
びるカバー部分83とを有し、大略的に逆V字状に形成
される。
【0049】具体的には、まず、感光体ドラム45の表
面44に対向し、感光体ドラム45の回転軸線43およ
び放電ワイヤ47の中心軸線93を含む第1仮想平面9
4と、感光体ドラム45の表面44とが交差する回転軸
線43に平行な一直線m1を含み、前記感光体ドラム4
5の表面44に対する接線方向の第2仮想平面95を想
定する。前記シールドケース46は、感光体ドラム45
に臨んで開放する凹状に形成され、上壁96と、下壁9
7と、上壁96および下壁97の感光体ドラム45側の
各一端部とは反対側の各他端部に直角に連なる底壁98
とを有する。前記第1案内部材50は、前記下壁97の
一端部に固定され、上方になるにつれて感光体ドラム4
5に近接し、表面44に対向する下案内面99と、下案
内面99の上端に屈曲して連なり、前記第2仮想平面9
5にほぼ平行な上案内面100とを有する。前記遮蔽部
材51は、その下端部が前記上案内面100とは反対側
(図1の右側)の裏面101に固定される。この固定
は、たとえば接着による。
【0050】前記第2案内部材56は、第1案内部材5
0の下案内面99を含む第3仮想平面103内に対向表
面56aを有する。この対向表面56aおよび下案内面
99は同一面内にあり、したがって第3仮想平面103
は、第2仮想平面95に対して予め定める第1角度θ1
を成す。この第1角度θ1は、10〜40゜に選ばれ、
好ましくは25゜に選ばれる。
【0051】第3案内部材57は、上記の用紙案内部分
82とカバー部分83とが連なる連結部分となるコピー
用紙Pの搬送方向下流側の先端部84に形成され、転写
領域52に向けて凸に湾曲して略円筒面の一部を成し、
頂点85aが前記第1案内部材50の上端部50aまた
はその付近の直下に形成される上面85と、前記カバー
部分83に形成され、上面85の前記回転方向S1上流
側に連なり、感光体ドラム45の表面44を含む外周面
に対して周方向にほぼ一定の間隔ΔTをあけ、回転軸線
43に向けて凹状に湾曲する略円筒面の一部を成すトナ
ー案内面86と、前記用紙案内部分82に形成され、第
2案内部材56のコピー用紙Pの搬送経路に臨む対向表
面56aに対向し、この対向表面56aに対してコピー
用紙Pの搬送方向上流側になるにつれて離反する方向に
傾斜する用紙案内面87とを有する。
【0052】これらの上面85およびトナー案内面86
および用紙案内面87は、図1の紙面に垂直な方向、す
なわち感光体ドラム45の回転軸線43方向に全長にわ
たって延びる。前記用紙案内面87は、第3仮想平面1
03に対して予め定める第2角度θ2を成す。この第2
角度θ2は、10〜40゜に選ばれ、好ましくは20゜
に選ばれる。
【0053】このような第3案内部材57ならびに前述
の第1および第2案内部材50,57によって、次のよ
うな効果を達成することができる。ここで、第1〜第3
案内部材50,56,57を設けない場合を想定したと
き、画像形成装置41によって複写を行う際に、コピー
用紙Pを収容した給紙カセット88およびレジストロー
ラ54の上方に配置される転写領域52から、感光体ド
ラム45の表面44およびコピー用紙Pの表面に捕捉さ
れなかったトナーは、飛散し、浮遊し、あるいは沈降し
て、前記給紙カセット88内のコピー用紙Pおよびレジ
ストローラ54に付着する。このようなトナーが給紙カ
セット88内のコピー用紙Pに沈積すると、そのトナー
がコピー用紙Pに付着されたままで給紙されて定着され
てしまい、コピー画像の画質が低下してしまう。またレ
ジストローラ54上に沈積したトナーは、付着したまま
で各ローラ53a,53bが回転して、その間を通過し
たコピー用紙Pに転写されて、そのまま定着されてしま
うため、コピー画像の画質の低下を引き起こしてしま
う。特に、第3案内部材57は、転写領域52へのコピ
ー用紙Pを円滑に搬送することができる搬送方向および
搬送経路の決定に大きく影響を及ぼし、また、厚紙など
の転写材の種類によって生じる転写後の後端の転写不良
を防止する上で、第3案内部材57の位置および形状が
大きく作用する。
【0054】本実施の形態では、転写領域52の下方に
第3案内部材57を配置し、また第3案内部材57に感
光体ドラム45の表面44に沿って延びるカバー部分8
3を設けることによって、転写領域52に確実にコピー
用紙Pを案内して高い転写性能を維持し、転写領域52
におけるトナー等の飛び散りが、その周辺下部のコピー
用紙Pの搬送経路に及ばないようにして、上述したよう
なトナーによる汚れを防止し、画質の低下を防止する。
【0055】また、第3案内部材57の先端部84とレ
ジストローラ54の各ローラ53a,53bの接点部5
9を結ぶラインL3と、第2案内部材56の先端部60
とレジストローラ54の接点部59を結ぶラインL4と
の間をコピー用紙Pは、搬送される。しかし、通常は、
第3案内部材57に沿った形(接触する)で、コピー用
紙Pは、搬送されている。このとき、転写領域52(感
光体ドラム45上での)に入ってから、コピー用紙Pが
感光体ドラム45に密着するように搬送経路が設定され
ていると、非密着領域においては、感光体ドラム45上
の不要なトナーが飛散して付着して、文字太りや線画像
の周辺に多数の点状の飛散画像がついて、転写不良を生
じさせる。
【0056】したがって本実施形態においては、第3案
内部材57の先端部84とレジストローラ54の接点部
59とを結ぶ第1延長線L1の感光体ドラム45の表面
44との交点Aが、転写用放電ワイヤ47の中心軸線9
3と前記遮蔽部材51の先端部51aを結ぶ第2延長線
L2の感光体ドラム45の表面44との交点Bに対し
て、感光体ドラム45の回転方向51の上流側に位置さ
せることによって、上述したような転写不良を防止する
ことができる。転写領域52に入る前に、コピー用紙P
が感光体ドラム45に密着できるように、第3案内部材
57およびレジストローラ54の位置が設定される。
【0057】また第3案内部材57は可撓性および弾発
性を有する材料によって形成されるので、コピー用紙P
の腰の強さとも呼ばれる曲げ強度および厚さなどのばら
つきがあっても、第3案内部材57が変形することによ
って、吸収することができる。これによってコピー用紙
Pの種類が異なっても、感光体ドラム45の表面44に
確実に搬送することができ、コピー用紙Pの後端におけ
る転写不良などを防止できる。
【0058】シールドケース46および第1案内部材5
0は、放電ワイヤ47には放電電荷、およびコピー用紙
Pの搬送に伴って生じる摩擦帯電電荷の蓄積を防ぐた
め、接地されている。したがって第1案内部材50に、
放電電荷および摩擦帯電電荷が蓄積されることがないの
で、飛散するトナーがコピー用紙Pの裏面に付着して汚
れることが防止される。
【0059】図2および図3を参照して、画像形成装置
41は、原稿114の画像情報を読取るためのスキャナ
部109を有している。スキャナ部109は、蓋体11
0の下方に、上面111が透明なガラス等から成る原稿
載置台112を有している。この原稿載置台112の下
方には、光学的読取手段113が配されている。この光
学的読取手段113は、原稿載置台112上に載置され
る原稿114に光を照射する露光用光源115を備え、
原稿114からの反射光は、たとえば仮想線116で示
すように、複数の反射鏡119,120,121によっ
て結像レンズ117を通して光路中に配置された受光素
子118に導かれる。前記受光素子118は、光電変換
素子によって実現され、さらに具体的には電荷結像素子
(略称CCD;Charge Coupled Devise)によって実現
される。
【0060】スキャナ部109において読取られた原稿
114の画像情報は、画像形成部124によって画像化
される。受光素子118によって読取られた原稿画像情
報は、2値化処理などを含む画像処理が行われ、この画
像処理後の画像信号に基づいて、たとえばレーザスキャ
ニングユニット(以下、LSUと略記する)から成る露
光手段62は、レーザ光を感光体ドラム45の表面44
に照射し、静電潜像を形成する。
【0061】感光体ドラム45は、前記回転軸線43ま
わりに矢符S1で示す方向に回転駆動される直円筒状の
いわばドラム形状を成しており、この感光体ドラム45
の周囲には、レーザ照射点から感光体ドラム45の回転
方向S1に向かって、レーザ光の照射によって露光され
た感光体ドラム45の表面44の静電潜像を、トナーの
付着によって可視像に顕像化する現像手段65、感光体
ドラム45上のトナー像をコピー用紙Pに転写する転写
手段48、感光体ドラム45の表面44の残留トナーを
除去するクリーニング手段70、感光体ドラム45の表
面44を均一に所定の電位に帯電させる帯電手段61、
および感光体ドラム45のレーザ照射点Dに向かってレ
ーザ光を照射する露光手段62が順次的に設けられる。
上記の感光体ドラム45、現像手段65、転写手段4
8、帯電手段61、および露光手段62を含んで、画像
形成部124は構成される。
【0062】また、複数のコピー用紙Pは、画像形成部
124の下方に設けられる給紙部126に着脱自在に装
着される給紙カセット88内に積重して収容される。給
紙カセット88の給紙方向下流側の先端部には、コピー
用紙Pを給紙するための断面形状が半月状の給紙ローラ
89が配置される。この給紙ローラ89には、最上位の
コピー用紙Pが下方から当接し、図示しないスタート釦
の押圧によって給紙ローラ89が回転して、前記最上位
のコピー用紙Pが給紙方向に給紙される。
【0063】供給されたコピー用紙Pの搬送方向下流側
に向かって、コピー用紙Pの通過を検知するためのレジ
スト前検知スイッチSW1、前記レジスト前検知スイッ
チSW1の信号に応答して感光体ドラム45の表面44
上のトナー像とコピー用紙Pの位置決めを行うレジスト
ローラ54、感光体ドラム45の表面44上のトナー像
をコピー用紙Pに転写する転写手段48、上方に配置さ
れる圧ローラ90aおよびその下方に配置される熱ロー
ラ90bを有し、コピー用紙Pの表面44上のトナー像
を熱と圧力とによってコピー用紙P上に定着させる定着
手段58である定着ローラ90と、この定着ローラ90
をコピー用紙Pが通過したことを検知する定着紙検知ス
イッチSW2と、排紙ローラ91の搬送方向上流側でコ
ピー用紙Pが通過したことを検知する排紙検知スイッチ
SW3、コピー用紙Pを排出するための前記排紙ローラ
91が順次的に配置されている。
【0064】また、コピー用紙Pは、使用者の要求によ
って一枚ずつ給紙するための図示しない手差し給紙部か
ら挿入される場合、前記レジストローラ54まで挿入さ
れた後、感光体ドラム45の表面44上のトナー像とコ
ピー用紙Pの位置決めを行うレジストローラ54の回転
で上述した転写工程が実行される。
【0065】このようにしてトナー画像が定着された画
像形成後のコピー用紙Pは、前記画像形成部124の図
2において左方となる一側方であり、かつ前記給紙カセ
ット88の上方であり、かつ前記スキャナ部109の下
方に設けられる排紙空間128内に排出される。この排
紙空間128には、コピー用紙Pが排紙トレイ129内
に堆積されるようにして収容される。前記排紙トレイ1
29は、給紙カセット88の上方で画像形成装置41の
ハウジングの一部を形成し、前記排紙空間128に臨ん
で水平でかつ平坦な上面板130上に着脱自在に乗載さ
れている。
【0066】前述の遮蔽部材51は、電気絶縁性材料か
ら成る。この電気絶縁性材料としては、厚みが0.1m
mの絶縁マイラ板が用いられる。このように遮蔽部材5
1を電気絶縁性材料によって形成する理由は、導電性材
料によって形成すると、転写手段48の放電ワイヤ47
からの放電電流が遮蔽部材51に集中するため、感光体
ドラム45の表面44への転写するための放電電流が低
減し、転写効率が低下するからである。このような不具
合を回避するために、遮蔽部材51として、電気絶縁性
を有する材料を用いることによって、高い転写効率を維
持でき、安定した転写性能を長期にわたって保つことが
できる。
【0067】シールドケース46およびシールドケース
46に設けられる第1案内部材50は、導電性を有する
金属から成り、本実施の形態では、前記遮蔽部材51
は、転写手段48付近を簡略化して示す図4に示される
ように、凹状に形成されるシールドケース46の開口部
49を覆うように前記第1案内部材50の裏面101に
固定して設けられる。このような構成によって、感光体
ドラム45に向けて放電された転写電流の一部が導電性
のシールドケース46および第1案内部材50に流れ、
これによってシールドケース46および第1案内部材5
0に流れる電流が増大して転写工程が妨害され、転写効
率が低下することを防止することができる。
【0068】またさらに、図5に示すように、転写用放
電ワイヤ47の中心軸線93および感光体ドラム45の
回転軸線43間を結ぶ直線m2と、感光体ドラム45の
表面44とが交わる点を交点Cとしたとき、この交点C
を超えて感光体ドラム45の回転方向S1下流側になる
ように、遮蔽部材48の突出長を設定すると、転写領域
52が大幅に縮小され、転写するための放電電流が充分
に感光体ドラム45に供給されない。そのため、転写性
能は低下し、転写効率の低下を引き起こす。したがって
本実施形態においては、図4に示すように、遮蔽部材5
1の先端部は、感光体ドラム45の回転軸線43と転写
用放電ワイヤ47の中心軸線93とを結ぶ直線m2より
も搬送方向上流側に配電されるので、転写領域52を充
分に確保することができ、転写不良を阻止することがで
きる。
【0069】また、図1、図4および図5に示すよう
に、遮蔽部材48は、先端部に向かうにつれ、感光体ド
ラム45からの距離が小さくなるように第1案内部材5
0に固定されるので、コピー用紙Pと感光体ドラム45
との密着性がよくなり、転写領域52内の転写位置52
aを充分に確保することができ、高い転写効率を得るこ
とができる。
【0070】図6は、感光体ドラム45および遮蔽部材
51を長手方向に垂直な方向から見た図である。図6に
示すように、感光体ドラム45の回転軸線43に沿う遮
蔽部材51の取付け長さW1は、感光体ドラム45の表
面44上の軸線方向となる長手方向の有効画像形成領域
44aの長さW2より大きく、有効画像形成領域44a
を遮蔽部材51が含む範囲にわたって延びるように、長
手方向に垂直な長手方向両端部の延長線上の外側まで広
げた長さに選ばれる。これによって、たとえば感光体ド
ラム45の有効画像領域44aの長さより遮蔽部材51
の取付け長さが短いと、転写電流が画像形成領域44a
に漏れて転写メモリが残る場合があるが、すなわち転写
電流は、通常、感光体ドラム45の回転と同期して出力
され、転写材であるコピー用紙Pが転写領域52に到達
したときには転写の放電は開始されており、遮蔽部材5
1の感光体ドラム45の回転軸線方向の長さが短い場
合、感光体ドラム45の回転軸線方向の有効画像形成領
域44aの端部においては、充分に転写電流を遮蔽でき
ないことにより、感光体ドラム45の表面44に転写電
流が流れ込み、これによって逆帯電電荷が感光体ドラム
45の表面44に蓄積され、この電荷により、転写メモ
り発生の原因となるが、上述したように構成することに
よって、このような不具合を確実に防ぐことができる。
【0071】また上述した構成によって、感光体ドラム
45への流れ込み電流による転写メモりを防止すること
を先に述べたが、さらに、有効画像形成領域44aの感
光体ドラム45の回転軸線方向端部において、トナーの
飛び散り、ひいては、これが原因で文字太りや点状の多
数の飛散画像が付着して、転写不良を生じるのを防止
し、さらに、転写材であるコピー用紙Pの感光体ドラム
45の回転軸線方向端部の裏面汚れ等を防止すること
も、上述した構成による重要な効果である。
【0072】転写手段48のコロナ放電を発する放電電
極としては、種々のものがあるが、特に構造が簡単で、
量産性に優れたものとして、図1,図4および図5に示
されるように、シールドケース46内に感光体ドラム4
5の回転軸線43に平行に一直線状に張架された放電ワ
イヤ47が用いられる。この放電ワイヤ47としては、
直径が70μmのタングステンワイヤが用いられる。こ
のように放電手段として放電ワイヤ47を用いることに
よって、放電電極の構造が簡単となるので、高い量産性
を得ることができるとともに、コストを低減させること
ができる。
【0073】図7は、本発明の実施の他の形態の画像形
成装置の転写手段48aの一部を示す斜視図である。本
実施形態における画像形成装置は上述した実施形態と類
似しており、対応する部分には同一の参照符号を付し、
その説明を省略する。本実施形態の転写手段48aは、
転写用放電電極として、鋸歯状の放電部材132と、こ
の放電部材132が収容され、長手方向に垂直な断面形
状が凹状のシールドケース46aとを有する。放電部材
132は、シールドケース46aの長手方向に沿って延
びる細幅の板状の基部133と、基部133にその長手
方向に間隔ΔW3をあけて一体的に形成される複数の突
部134とを有する。各突部134の間隔ΔW3は、た
とえば2mmに選ばれる。また放電部材132の材料と
しては、ステンレス板が用いられる。このような転写手
段48aを用いることによって、コロナ放電によるオゾ
ン発生量を、放電電極として放電ワイヤを用いる転写手
段48aに比べて、大幅に低減することができる。
【0074】以上の実施の各形態では、画像形成装置と
して複写機について説明したが、本発明の実施のさらに
他の形態として、電子写真プロセスを用いるプリンタ、
ファクシミリなどの画像形成装置についても同様に、実
施することが可能である。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、第1,
第2および第3案内部材を設けることによって、転写領
域の直前まで転写材を転写材の種類にかかわらず正確に
かつ確実に案内することができ、転写領域に転写材を最
適な経路を通って案内されるようにして、転写性能の低
下を防ぐことができる。また垂直方向に下から上へ縦搬
送させる画像形成装置においては、転写領域が感光体ド
ラムの真横付近に設置されることが多く、転写領域の下
方に位置する転写材を収納する給紙カセットおよび転写
材を搬送するためのレジストローラを飛散したトナーで
汚す場合があるが、第3案内部材を転写領域の下方に配
置することによって、上述したようなトナーによる汚れ
を防止でき、安定した高品質の画像を形成することがで
きる。
【0076】請求項2記載の本発明によれば、転写材の
感光体ドラムへの非密着領域においては、不要な感光体
ドラム上のトナーが飛散して付着して、文字太りや線画
像の周辺に多数の点状の飛散画像がついて、転写不良を
生じさせる場合があるが、上述したように遮蔽部材なら
びに第1および第3案内部材が配置されることによっ
て、上述したような転写不良を防止することができる。
【0077】請求項3記載の本発明によれば、第3案内
部材を可撓性および弾発性を有する材料で構成すること
によって、転写材の腰の強さとも呼ばれる曲げ強度、あ
るいは厚さ等のばらつきがあっても第3案内部材が変形
することで、吸収することができる。またこれによって
転写材の種類が異なっても、感光体表面44に確実に搬
送することができ、転写材の後端における転写不良など
を防止できる。
【0078】請求項4記載の本発明によれば、第1案内
部材における放電電極による放電電荷および転写材の搬
送に伴い生じる摩擦帯電電荷を、第1案内部材を接地す
ることによって、蓄積することなく逃がすことができ
る。これによって飛散トナーによる転写紙裏面の汚れを
防止することができる。
【0079】請求項5記載の本発明によれば、遮蔽部材
を導電性材料から構成すると、遮蔽部材に放電電流が集
中して感光体ドラムへの放電電流が低減するので、感光
体ドラムに流れる転写電流が低下し、転写効率低下を引
き起こすが、遮蔽部材を電気絶縁性材料を用いることに
よって、高い転写効率を長期にわたって維持することが
できる。
【0080】請求項6記載の本発明によれば、シールド
ケースおよび第1案内部材が、導電性材料で構成されて
いる場合において、第1案内部材の裏面に電気絶縁性材
料から成る遮蔽部材を固定することによって、転写する
ための放電電流が無駄にシールドケースおよび第1案内
部材に流れることが防止され、転写効率が低下して転写
不良などが発生するのを防止することができる。
【0081】請求項7記載の本発明によれば、転写領域
を充分に確保することができ、転写不良を防止すること
ができる。
【0082】請求項8記載の本発明によれば、搬送手段
より搬送されてきた転写材が、より感光体ドラムの表面
に接しやすくなり、転写材と感光体ドラムとが密着する
転写領域内の転写装置を充分に確保することにより、高
効率の転写性能が得られる。
【0083】請求項9記載の本発明によれば、たとえば
感光体ドラムの軸線方向の有効画像形成領域の長さに対
して、遮蔽部材の長さが短いと、転写電流が画像域に漏
れて転写メモリが残ることがあるが、このような不具合
を確実に防止することができる。
【0084】請求項10記載の本発明によれば、放電電
極の構造が簡単となり、量産性が高くなるとともに低コ
スト化を実現することができる。
【0085】請求項11記載の本発明によれば、放電ワ
イヤを放電電極として用いる場合に比べて、放電によっ
て発生するオゾンの量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像形成装置41の一
部を簡略化して示す断面図である。
【図2】図1に示される画像形成装置41の全体の概略
的構成を示す断面図である。
【図3】図2に示される画像形成装置41の外観を示す
斜視図である。
【図4】画像形成装置41の転写手段48付近を簡略化
して示す断面図である。
【図5】転写手段48における遮蔽部材48の突出長
を、仮に変化させて設定したときの状態を簡略化して示
す断面図である。
【図6】感光体ドラム45および遮蔽部材51を長手方
向に垂直な方向から見た図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の画像形成装置の転写
手段48aの一部を示す斜視図である。
【図8】典型的な従来の技術の画像形成装置1の一部を
簡略化して示す断面図である。
【図9】図8の画像形成装置1の転写手段11を示す簡
略化して示す断面図である。
【図10】他の従来の技術における転写手段を示す断面
図である。
【図11】さらに他の従来の技術の画像形成装置1aの
一部を簡略化して示す断面図である。
【符号の説明】
41 画像形成装置 45 感光体ドラム 46 シールドケース 47 放電ワイヤ 48,48a 転写手段 50 第1案内部材 51 遮蔽部材 52 転写領域 54 レジストローラ 55 搬送手段 56 第2案内部材 57 第3案内部材 58 定着手段 61 帯電手段 62 露光手段 65 現像手段 70 クリーニング手段 109 スキャナ部 124 画像形成部 126 給紙部 132 放電部材 P コピー用紙 S1 感光体ドラム45の回転方向 S3 現像ローラ66の回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 AA02 BA15 BA19 BA23 2H071 DA09 DA12 DA15 DA22 DA23 EA04 3F101 FB04 FC12 FC14 FD01 FD04 FD08 LA02 LB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な回転軸線まわりに回転駆動され、
    表面にトナー像を静電気的に担持する感光体ドラムと、 断面形状が感光体ドラムの表面に臨んで開口する凹状の
    シールドケース内に、感光体ドラムの前記回転軸線に平
    行に張架される放電電極が設けられ、この放電電極の放
    電によって、感光体ドラムの表面上のトナー像を転写材
    に転写する転写手段と、 シールドケースの開口部に設けられ、転写材を感光体ド
    ラムの回転方向下流側になるにつれて感光体ドラムの表
    面に近接する方向に案内する第1案内部材と、第1案内
    部材に設けられ、シールドケースの前記感光体ドラムに
    臨む開口の一部を遮蔽する遮蔽部材と、 転写材を、感光体ドラムおよび転写手段の下方から、感
    光体ドラムと転写手段との間の転写領域を経て上方に向
    けて搬送する一対のローラから成るレジストローラを有
    する搬送手段と、 搬送手段によって、転写領域に向かって搬送される転写
    材を、前記転写手段よりも感光体ドラムの回転方向上流
    側で感光体ドラムに近接する方向に案内して第1案内部
    材に導く第2案内部材と、 搬送手段によって、第1または第2案内部材に案内され
    ながら搬送される転写材を、前記転写領域内の予め定め
    る転写位置に向けて案内し、転写領域の下方に配置され
    る第3案内部材と、 転写領域よりも感光体ドラムの回転方向下流側に設けら
    れ、転写材上に転写されたトナー像をその転写材に定着
    する定着手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第3案内部材の転写材搬送方向下流側の
    先端部と、レジストローラの各ローラの接点部とを結ぶ
    第1延長線の感光体ドラムの表面との交点が、放電電極
    の中心軸線と遮蔽部材の開口に臨む先端部とを結ぶ第2
    延長線の感光体ドラムの表面との交点よりも、感光体ド
    ラムの回転方向上流側に配置されるように、遮蔽部材な
    らびに第1および第3案内部材が配置されることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 第3案内部材は、可撓性および弾発性を
    有する材料から成ることを特徴とする請求項1または2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 第2案内部材は、接地されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 遮蔽部材は、電気絶縁性材料から成るこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 遮蔽部材は、第1案内部材の感光体ドラ
    ムに臨む部分の裏面に固定されることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 遮蔽部材は、前記開口に臨む先端部が前
    記感光体ドラムの回転軸線と放電電極の中心軸線とを結
    ぶ直線よりも前記回転方向上流側に配置されることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 遮蔽部材は、前記開口に臨む先端部へ向
    かうにつれて感光体ドラムの表面に近接する方向に傾斜
    して第1案内部材に固定されることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 遮蔽部材は、感光体ドラムの回転軸線に
    沿って、感光体ドラム上の画像形成領域を含む範囲にわ
    たって延びることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 転写手段の放電電極は、コロナ放電を
    生じる放電ワイヤであることを特徴とする請求項1〜9
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 転写手段の放電電極は、コロナ放電を
    生じる鋸歯状の放電部材であることを特徴とする請求項
    1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
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