JP2000298501A - 複数駆動系が内在する物理的制御系 - Google Patents
複数駆動系が内在する物理的制御系Info
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- JP2000298501A JP2000298501A JP11105532A JP10553299A JP2000298501A JP 2000298501 A JP2000298501 A JP 2000298501A JP 11105532 A JP11105532 A JP 11105532A JP 10553299 A JP10553299 A JP 10553299A JP 2000298501 A JP2000298501 A JP 2000298501A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数・物理的駆動系を含む1制御系の切換時の
内部移行状態を円滑にする。 【解決手段】物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を
制御するための物理的制御系に、複数・数学系と複数・
物理系の間の変数間の関係が設定される。第1数学系の
既約分解表現を形成する組となる変数U1、V1、第2
数学系の既約分解表現を形成する組となる変数U2、V
2、偏差e、第1数学系の伝達関数C1、第2数学系の
伝達関数C2、第1,2物理系の出力u1,u2、複数
・数学系と複数・物理系の間で交叉する作用関数F1,
F2の関数系で、V2,V1,F1F2の間の関係が設
定され、両系の関数行列の複数・要素のうちで、その1
つ以外が零になり、見かけ上、単一制御系が実現し、制
御状態の移行が即時的であり、且つ、円滑である。特に
は、水中航走体の姿勢制御のために有効である。
内部移行状態を円滑にする。 【解決手段】物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を
制御するための物理的制御系に、複数・数学系と複数・
物理系の間の変数間の関係が設定される。第1数学系の
既約分解表現を形成する組となる変数U1、V1、第2
数学系の既約分解表現を形成する組となる変数U2、V
2、偏差e、第1数学系の伝達関数C1、第2数学系の
伝達関数C2、第1,2物理系の出力u1,u2、複数
・数学系と複数・物理系の間で交叉する作用関数F1,
F2の関数系で、V2,V1,F1F2の間の関係が設
定され、両系の関数行列の複数・要素のうちで、その1
つ以外が零になり、見かけ上、単一制御系が実現し、制
御状態の移行が即時的であり、且つ、円滑である。特に
は、水中航走体の姿勢制御のために有効である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数駆動系が内在
する物理的制御系に関し、特に、水中航走体、船体、航
空機の状態特にその姿勢状態を制御するための複数駆動
系が内在する物理的制御系に関する。
する物理的制御系に関し、特に、水中航走体、船体、航
空機の状態特にその姿勢状態を制御するための複数駆動
系が内在する物理的制御系に関する。
【0002】
【従来の技術】液体、気体の抵抗を受ける船体、航空機
のような運動体は、複数・駆動系が内在する物理的制御
系により、その状態が高精度に制御されることが好まし
い。このような運動体の姿勢制御のためには、物理的駆
動手段が用いられる。その物理的駆動手段であるアクチ
ュエータは、液体、気体の作用に抵抗して駆動される
舵、翼のような被駆動体を駆動する駆動系である。アク
チュエータは、流体圧シリンダ、モータ、流体放出型サ
イドスラスタのように被駆動体に物理的外力を作用させ
る駆動手段である。
のような運動体は、複数・駆動系が内在する物理的制御
系により、その状態が高精度に制御されることが好まし
い。このような運動体の姿勢制御のためには、物理的駆
動手段が用いられる。その物理的駆動手段であるアクチ
ュエータは、液体、気体の作用に抵抗して駆動される
舵、翼のような被駆動体を駆動する駆動系である。アク
チュエータは、流体圧シリンダ、モータ、流体放出型サ
イドスラスタのように被駆動体に物理的外力を作用させ
る駆動手段である。
【0003】物理的駆動系を形成するこのようなアクチ
ュエータは、故障、制御量が飽和するという物理的現象
を伴う。このような故障、制御量の飽和に対処するため
に、アクチュエータとしては複数系が設けられている。
1つのアクチュエータが故障し、又は、飽和した時、2
駆動系が切り換えられ、他のアクチュエータが実働を開
始する。
ュエータは、故障、制御量が飽和するという物理的現象
を伴う。このような故障、制御量の飽和に対処するため
に、アクチュエータとしては複数系が設けられている。
1つのアクチュエータが故障し、又は、飽和した時、2
駆動系が切り換えられ、他のアクチュエータが実働を開
始する。
【0004】電子制御系と異なり、運動系を形成するた
め入力と出力との間に遅延が生じて瞬時に応答しない物
理的制御系では、1つのアクチュエータの正常な制御状
態から他のアクチュエータの正常な制御状態に移行する
移行状態の時間は、瞬時的ではない。この移行状態は、
無制御状態である。
め入力と出力との間に遅延が生じて瞬時に応答しない物
理的制御系では、1つのアクチュエータの正常な制御状
態から他のアクチュエータの正常な制御状態に移行する
移行状態の時間は、瞬時的ではない。この移行状態は、
無制御状態である。
【0005】図13は、従来の制御系を示している。そ
の制御系は、第1駆動系である第1アクチュエータ10
1を制御するための第1コントローラ102と、第2駆
動系である第2アクチュエータ103を制御するための
第2コントローラ104との2駆動系が内在し、単一の
制御対象105を制御するための物理的制御系である。
の制御系は、第1駆動系である第1アクチュエータ10
1を制御するための第1コントローラ102と、第2駆
動系である第2アクチュエータ103を制御するための
第2コントローラ104との2駆動系が内在し、単一の
制御対象105を制御するための物理的制御系である。
【0006】このような制御系は、第1コントローラ1
02と第2コントローラ104とが第1アクチュエータ
101と第2アクチュエータ103とを独立にそれぞれ
に制御している。第1アクチュエータ101と第2アク
チュエータ103は、スイッチ107による切換えによ
り、それらのいずれかのみが単独に動作する。いずれか
のアクチュエータが故障したり飽和した場合は、スイッ
チ107により他方のアクチュエータを動作させるが、
その切換え以外には故障・飽和時の対策をとっていなか
った。故障・飽和を検知してからコントローラを切り換
えていたため、故障が生じた際、制御不能になり、又
は、制御偏差が大きくなることがあった。
02と第2コントローラ104とが第1アクチュエータ
101と第2アクチュエータ103とを独立にそれぞれ
に制御している。第1アクチュエータ101と第2アク
チュエータ103は、スイッチ107による切換えによ
り、それらのいずれかのみが単独に動作する。いずれか
のアクチュエータが故障したり飽和した場合は、スイッ
チ107により他方のアクチュエータを動作させるが、
その切換え以外には故障・飽和時の対策をとっていなか
った。故障・飽和を検知してからコントローラを切り換
えていたため、故障が生じた際、制御不能になり、又
は、制御偏差が大きくなることがあった。
【0007】複数・駆動系を含む1制御系の切換時の内
部移行状態が無制御状態にならずに速やかに正常な制御
状態を取り戻すことが望まれる。更に、複数・制御系の
1つが優先的に選択され、その移行が円滑であることが
求められる。更に、1つの駆動系の制御量が不足する場
合に、その不足分を他の駆動系によりリアルタイムで補
うことが特に重要である。
部移行状態が無制御状態にならずに速やかに正常な制御
状態を取り戻すことが望まれる。更に、複数・制御系の
1つが優先的に選択され、その移行が円滑であることが
求められる。更に、1つの駆動系の制御量が不足する場
合に、その不足分を他の駆動系によりリアルタイムで補
うことが特に重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、複数
・物理的駆動系を含む1制御系の切換時の内部移行状態
が無制御状態にならずに、1つの制御系が優先的に動作
して、速やかに正常な制御状態を取り戻すことができる
複数駆動系が内在する物理的制御系を提供することにあ
る。本発明の他の課題は、複数・物理的駆動系を含む1
制御系の切換時の内部移行状態が無制御状態にならずに
速やかに正常な制御状態を取り戻し、且つ、その移行が
円滑である複数駆動系が内在する物理的制御系を提供す
ることにある。本発明の更に他の課題は、複数・物理的
駆動系を含む1制御系の切換時の内部移行状態が無制御
状態にならずに速やかに正常な制御状態を取り戻し、且
つ、その移行が円滑であり、更に、1つの駆動系の制御
量が不足する場合に、その不足分を他の駆動系によりリ
アルタイムで補うことができる複数駆動系が内在する物
理的制御系を提供することにある。
・物理的駆動系を含む1制御系の切換時の内部移行状態
が無制御状態にならずに、1つの制御系が優先的に動作
して、速やかに正常な制御状態を取り戻すことができる
複数駆動系が内在する物理的制御系を提供することにあ
る。本発明の他の課題は、複数・物理的駆動系を含む1
制御系の切換時の内部移行状態が無制御状態にならずに
速やかに正常な制御状態を取り戻し、且つ、その移行が
円滑である複数駆動系が内在する物理的制御系を提供す
ることにある。本発明の更に他の課題は、複数・物理的
駆動系を含む1制御系の切換時の内部移行状態が無制御
状態にならずに速やかに正常な制御状態を取り戻し、且
つ、その移行が円滑であり、更に、1つの駆動系の制御
量が不足する場合に、その不足分を他の駆動系によりリ
アルタイムで補うことができる複数駆動系が内在する物
理的制御系を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による複数駆動系
が内在する物理的制御系は、物理的制御対象を駆動する
駆動系の出力を制御するための物理的制御系であり、そ
の物理的制御系は、それへ目標制御力を入力するための
数学的入力点とその物理的制御対象へ現実の制御力を入
力するための物理的入力点との間に介設される数学・物
理的複合制御系を備えており、その数学・物理的複合制
御系は、第1アクチュエータと第2アクチュエータから
なる複数・物理的制御系と、関数関係を動作させる第1
数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数学的
制御系とを備えている。その第1数学的制御系は、第1
既約分解表現を形成する組となるU〜 1、V〜 1を有
し、第2数学的制御系は、第2既約分解表現を形成する
組となるU〜 2、V〜 2を有し、制御対象から出力され
る出力と数学的入力点へ入力される入力とから規定され
る偏差eが用いられて、FB制御が行われる。第1数学
的制御系の伝達関数をC1で表し、第2数学的制御系の
伝達関数をC2で表し、第1アクチュエータの出力u1
を関数変換して第2数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF2で表し、第2アクチュエータの出力値u2
を関数変換して第2数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF1で表せば、出力値u1,u2と偏差eとの
関係は、請求項記載の行列関数式で表現される。その関
数式は、変数であるF1,F2,V〜 1,V〜 2の間の
関係が適正に設定されれば、eからu2までの伝達関数
が零になるような特定解が必ず存在する。その場合、そ
の数学・物理的制御系は、外見上は動作していないよう
に見え、単一の制御系が実現する。
が内在する物理的制御系は、物理的制御対象を駆動する
駆動系の出力を制御するための物理的制御系であり、そ
の物理的制御系は、それへ目標制御力を入力するための
数学的入力点とその物理的制御対象へ現実の制御力を入
力するための物理的入力点との間に介設される数学・物
理的複合制御系を備えており、その数学・物理的複合制
御系は、第1アクチュエータと第2アクチュエータから
なる複数・物理的制御系と、関数関係を動作させる第1
数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数学的
制御系とを備えている。その第1数学的制御系は、第1
既約分解表現を形成する組となるU〜 1、V〜 1を有
し、第2数学的制御系は、第2既約分解表現を形成する
組となるU〜 2、V〜 2を有し、制御対象から出力され
る出力と数学的入力点へ入力される入力とから規定され
る偏差eが用いられて、FB制御が行われる。第1数学
的制御系の伝達関数をC1で表し、第2数学的制御系の
伝達関数をC2で表し、第1アクチュエータの出力u1
を関数変換して第2数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF2で表し、第2アクチュエータの出力値u2
を関数変換して第2数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF1で表せば、出力値u1,u2と偏差eとの
関係は、請求項記載の行列関数式で表現される。その関
数式は、変数であるF1,F2,V〜 1,V〜 2の間の
関係が適正に設定されれば、eからu2までの伝達関数
が零になるような特定解が必ず存在する。その場合、そ
の数学・物理的制御系は、外見上は動作していないよう
に見え、単一の制御系が実現する。
【0010】このような実現(C2=0)の条件は、例
示すれば、{U〜 1e+(1−V〜 1)u1+F
1u2}が第1アクチュエータに入力されることであ
る。更に、その条件は、C1=(1/V〜 1)U〜 1、
C2=(1/V〜 2)U〜 2、F2=−V〜 2C2/C
1として設定されることである。
示すれば、{U〜 1e+(1−V〜 1)u1+F
1u2}が第1アクチュエータに入力されることであ
る。更に、その条件は、C1=(1/V〜 1)U〜 1、
C2=(1/V〜 2)U〜 2、F2=−V〜 2C2/C
1として設定されることである。
【0011】本発明による複数駆動系が内在する物理的
制御系は、物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を制
御するための物理的制御系であり、物理的制御系は、前
記物理的制御系へ目標制御力を入力するための数学的入
力点と前記物理的制御対象へ制御力を入力するための物
理的入力点との間に介設される数学・物理的複合制御系
を備え、数学・物理的複合制御系は、第1アクチュエー
タと第2アクチュエータと第3アクチュエータからなる
複数・物理的制御系と、第1数学的制御系と第2数学的
制御系と第3数学的制御系からなる複数・数学的制御系
とを備え、第1数学的制御系は、第1既約分解表現を形
成する組となるU〜 1、V〜 1を有し、第2数学的制御
系は、第2既約分解表現を形成する組となるU〜 2、V
〜 2を有し、第3数学的制御系は、第3既約分解表現を
形成する組となるU〜 3、V〜 3を有し、制御対象から
出力される出力と数学的入力点へ入力される入力とから
規定される偏差をeで表し、第1数学的制御系の伝達関
数をC1で表し、第2数学的制御系の伝達関数をC2で
表し、第3数学的制御系の伝達関数をC3で表し、第1
アクチュエータの出力u1を関数変換して第2,3数学
的制御系に入力する時のその作用関数をそれぞれにF
21,F31で表し、第2アクチュエータの出力値u2
を関数変換して第3数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF32で表し、出力値u1,u2と偏差との関
係は、請求項に記載の行列関数を含む関数関係が存在
し、組(F21,F21,F32,V〜 1,V〜 2,V
〜 3)が適正に設定されて、rからu2,u3までの伝
達関数が零になるような解が必ず存在し、外見上は単一
制御系が実現している。関数u1,u2,u3及び前記
関数C1,C2,C3,F21,F31,F32,V〜
1,V〜 2,V〜 3は、関数の添字がサイクリックに、
且つ、数学的帰納的に増大され、その場合、作用関数の
数列は、部分列{Fn1、F(n−1)1、F
(n−2)1、・・・、F21}を含む。
制御系は、物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を制
御するための物理的制御系であり、物理的制御系は、前
記物理的制御系へ目標制御力を入力するための数学的入
力点と前記物理的制御対象へ制御力を入力するための物
理的入力点との間に介設される数学・物理的複合制御系
を備え、数学・物理的複合制御系は、第1アクチュエー
タと第2アクチュエータと第3アクチュエータからなる
複数・物理的制御系と、第1数学的制御系と第2数学的
制御系と第3数学的制御系からなる複数・数学的制御系
とを備え、第1数学的制御系は、第1既約分解表現を形
成する組となるU〜 1、V〜 1を有し、第2数学的制御
系は、第2既約分解表現を形成する組となるU〜 2、V
〜 2を有し、第3数学的制御系は、第3既約分解表現を
形成する組となるU〜 3、V〜 3を有し、制御対象から
出力される出力と数学的入力点へ入力される入力とから
規定される偏差をeで表し、第1数学的制御系の伝達関
数をC1で表し、第2数学的制御系の伝達関数をC2で
表し、第3数学的制御系の伝達関数をC3で表し、第1
アクチュエータの出力u1を関数変換して第2,3数学
的制御系に入力する時のその作用関数をそれぞれにF
21,F31で表し、第2アクチュエータの出力値u2
を関数変換して第3数学的制御系に入力する時のその作
用関数をF32で表し、出力値u1,u2と偏差との関
係は、請求項に記載の行列関数を含む関数関係が存在
し、組(F21,F21,F32,V〜 1,V〜 2,V
〜 3)が適正に設定されて、rからu2,u3までの伝
達関数が零になるような解が必ず存在し、外見上は単一
制御系が実現している。関数u1,u2,u3及び前記
関数C1,C2,C3,F21,F31,F32,V〜
1,V〜 2,V〜 3は、関数の添字がサイクリックに、
且つ、数学的帰納的に増大され、その場合、作用関数の
数列は、部分列{Fn1、F(n−1)1、F
(n−2)1、・・・、F21}を含む。
【0012】本発明による複数駆動系が内在する物理的
制御系は、異種物理系を含む制御系にも適用され、物理
的制御対象を駆動する駆動系の出力を制御するための物
理的制御系であり、その物理的制御系は、物理的制御系
へ目標制御力を入力するための数学的入力点と物理的制
御対象へ制御力を入力するための物理的入力点との間に
介設される数学・物理的複合制御系を備え、その数学・
物理的複合制御系は、複数の異種アクチュエータと、第
1数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数学
的制御系とを備え、異種アクチュエータは、第1アクチ
ュエータ、これと物理的性質が異なる第2アクチュエー
タとを備え、第1数学的制御系は、第1既約分解表現の
組を形成するU〜 1,V〜 1を有し、第2数学的制御系
は、第2既約分解表現の組を形成するU〜 2,V〜 2を
有し、第1アクチュエータの出力を関数変換して第2数
学的制御系に入力する時のその作用関数をF2で表し、
第2アクチュエータの出力を関数変換して第1数学的制
御系に入力する時のその作用関数をF1で表し、物理的
制御対象に対する要求モーメントをMで表し、複数の異
種アクチュエータに対するモーメント指令をそれぞれに
u1,u2で表せば、物理的運動方程式で表現される物
理事象として請求項記載の行列関数を含む関係式が得ら
れ、F1,F2,V〜 1,V〜 2の間の関係が適正に設
定されて、単一制御系が実現される。
制御系は、異種物理系を含む制御系にも適用され、物理
的制御対象を駆動する駆動系の出力を制御するための物
理的制御系であり、その物理的制御系は、物理的制御系
へ目標制御力を入力するための数学的入力点と物理的制
御対象へ制御力を入力するための物理的入力点との間に
介設される数学・物理的複合制御系を備え、その数学・
物理的複合制御系は、複数の異種アクチュエータと、第
1数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数学
的制御系とを備え、異種アクチュエータは、第1アクチ
ュエータ、これと物理的性質が異なる第2アクチュエー
タとを備え、第1数学的制御系は、第1既約分解表現の
組を形成するU〜 1,V〜 1を有し、第2数学的制御系
は、第2既約分解表現の組を形成するU〜 2,V〜 2を
有し、第1アクチュエータの出力を関数変換して第2数
学的制御系に入力する時のその作用関数をF2で表し、
第2アクチュエータの出力を関数変換して第1数学的制
御系に入力する時のその作用関数をF1で表し、物理的
制御対象に対する要求モーメントをMで表し、複数の異
種アクチュエータに対するモーメント指令をそれぞれに
u1,u2で表せば、物理的運動方程式で表現される物
理事象として請求項記載の行列関数を含む関係式が得ら
れ、F1,F2,V〜 1,V〜 2の間の関係が適正に設
定されて、単一制御系が実現される。
【0013】この制御系では、関係設定は、F2=−V
〜 2である必要がある。この場合、制御対象は、サイド
スラスタと舵で姿勢制御が行われる流体中の航走体であ
り、特には、水中航走体であり、外見上は舵のみによる
制御が実現する。
〜 2である必要がある。この場合、制御対象は、サイド
スラスタと舵で姿勢制御が行われる流体中の航走体であ
り、特には、水中航走体であり、外見上は舵のみによる
制御が実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
複数駆動系が内在する物理的制御系は、単一制御系が制
御対象に設けられている。その制御対象(P)1は、
水、空気から外力として強い抵抗を受ける船体、航空機
のような運動体である。以下、()の中の記号、符号
は、物理量、物理量を示す関数、状態値、状態関数を示
している。水中を航走する船体の制御は特に遅延しやす
い。
複数駆動系が内在する物理的制御系は、単一制御系が制
御対象に設けられている。その制御対象(P)1は、
水、空気から外力として強い抵抗を受ける船体、航空機
のような運動体である。以下、()の中の記号、符号
は、物理量、物理量を示す関数、状態値、状態関数を示
している。水中を航走する船体の制御は特に遅延しやす
い。
【0015】実施の形態1の制御系:その制御系は、入
力点2と出力点3との間に、制御対象1とともに介設さ
れている。入力点2には、制御目標値(r)4が入力さ
れる。対象出力点3からは、制御対象(P)1の現実の
物理的出力値(y)(例:舵角、姿勢、方位、速度)5
が出力される。出力値(y)5と目標値(r)4との差
が偏差(e)6として定義される。
力点2と出力点3との間に、制御対象1とともに介設さ
れている。入力点2には、制御目標値(r)4が入力さ
れる。対象出力点3からは、制御対象(P)1の現実の
物理的出力値(y)(例:舵角、姿勢、方位、速度)5
が出力される。出力値(y)5と目標値(r)4との差
が偏差(e)6として定義される。
【0016】その制御系は、第1コントローラ(C1)
7と第2コントローラ(C2)8とを備えている。偏差
(e)6は、第1コントローラ(C1)7と第2コント
ローラ(C2)8に入力される。制御系には、第1アク
チュエータ(1)9と第2アクチュエータ(2)11と
が組み込まれている。第1コントローラ(C1)7の出
力は、第1飽和要素前制御操作量(u1)29として表
されている。第1飽和要素前制御操作量(u1)は、第
1アクチュエータ(1)9に入力される。第2コントロ
ーラ(C2)8の出力は、第2飽和要素前制御操作量
(u2)として表されている。第2飽和要素前制御操作
量(u2)31は、第2アクチュエータ(2)11に入
力される。
7と第2コントローラ(C2)8とを備えている。偏差
(e)6は、第1コントローラ(C1)7と第2コント
ローラ(C2)8に入力される。制御系には、第1アク
チュエータ(1)9と第2アクチュエータ(2)11と
が組み込まれている。第1コントローラ(C1)7の出
力は、第1飽和要素前制御操作量(u1)29として表
されている。第1飽和要素前制御操作量(u1)は、第
1アクチュエータ(1)9に入力される。第2コントロ
ーラ(C2)8の出力は、第2飽和要素前制御操作量
(u2)として表されている。第2飽和要素前制御操作
量(u2)31は、第2アクチュエータ(2)11に入
力される。
【0017】第1アクチュエータ(1)9と第2アクチ
ュエータ(2)11の両出力は、加算点12で加算され
る。加算点12で加算された加算値が制御操作量(u)
13として、制御対象(P)1に入力される。
ュエータ(2)11の両出力は、加算点12で加算され
る。加算点12で加算された加算値が制御操作量(u)
13として、制御対象(P)1に入力される。
【0018】当該制御系は、更に、抑制補償器(F2)
14と平衡補償器(F1)15とを備えている。第1ア
クチュエータ(1)9の第1飽和要素後操作量u∧ 11
6は、抑制補償器(F2)14に入力される。第2アク
チュエータ(2)11の第2飽和要素後操作量u∧ 21
7が、平衡補償器(F1)15に入力される。以下、数
式表現において、添字”〜”と”∧”について、真上付
きと右肩つきとは、区別されずに使用される。
14と平衡補償器(F1)15とを備えている。第1ア
クチュエータ(1)9の第1飽和要素後操作量u∧ 11
6は、抑制補償器(F2)14に入力される。第2アク
チュエータ(2)11の第2飽和要素後操作量u∧ 21
7が、平衡補償器(F1)15に入力される。以下、数
式表現において、添字”〜”と”∧”について、真上付
きと右肩つきとは、区別されずに使用される。
【0019】第1コントローラ(C1)7は、分子側第
1既約分解表現U〜 118と分母側第1既約分解表現V
〜 119とから形成されている。その乗算である演算子
は、V〜 1として設定されている。分子側第1既約分解
表現U〜 118は、後述されるように分子としての制御
因子であり、分母側第1既約分解表現V〜 119は、正
常な制御中は後述されるように、分母としての制御因子
になる。第1アクチュエータ(1)9の第1飽和要素後
操作量u∧16は、分母側第1既約分解表現(I−V〜
1)19に入力される。
1既約分解表現U〜 118と分母側第1既約分解表現V
〜 119とから形成されている。その乗算である演算子
は、V〜 1として設定されている。分子側第1既約分解
表現U〜 118は、後述されるように分子としての制御
因子であり、分母側第1既約分解表現V〜 119は、正
常な制御中は後述されるように、分母としての制御因子
になる。第1アクチュエータ(1)9の第1飽和要素後
操作量u∧16は、分母側第1既約分解表現(I−V〜
1)19に入力される。
【0020】第2コントローラ(C2)8は、分子側第
2既約分解表現U〜 221と分母側第2既約分解表現V
〜 222とから形成されている。分子側第1既約分解表
現U 〜 221は、後述されるように分子としての制御因
子であり、分母側第1既約分解表現V〜 222は、後述
されるように分母としての制御因子である。第2アクチ
ュエータ(2)11の第2飽和要素後操作量u〜 217
は、分母側第2既約分解表現I−V〜 222に入力され
る。
2既約分解表現U〜 221と分母側第2既約分解表現V
〜 222とから形成されている。分子側第1既約分解表
現U 〜 221は、後述されるように分子としての制御因
子であり、分母側第1既約分解表現V〜 222は、後述
されるように分母としての制御因子である。第2アクチ
ュエータ(2)11の第2飽和要素後操作量u〜 217
は、分母側第2既約分解表現I−V〜 222に入力され
る。
【0021】分子側第1既約分解表現U〜 118の出力
値23と分母側第1既約分解表現I−V〜 119の出力
値24とは、平衡補償器(F1)15の出力値25が重
ね合わされ、第1コントローラ(C1)7から出力され
て、第1飽和要素前操作量u 129として第1アクチュ
エータ(1)9に入力される。
値23と分母側第1既約分解表現I−V〜 119の出力
値24とは、平衡補償器(F1)15の出力値25が重
ね合わされ、第1コントローラ(C1)7から出力され
て、第1飽和要素前操作量u 129として第1アクチュ
エータ(1)9に入力される。
【0022】分子側第2既約分解表現U〜 221の出力
値26と分母側第2既約分解表現I−V〜 222の出力
値27とは、抑制補償器(F2)14の出力値28が重
ね合わされ、第2コントローラ(C2)8から出力され
て、第2飽和要素前操作量(u2)31として第2アク
チュエータ(2)11に入力される。
値26と分母側第2既約分解表現I−V〜 222の出力
値27とは、抑制補償器(F2)14の出力値28が重
ね合わされ、第2コントローラ(C2)8から出力され
て、第2飽和要素前操作量(u2)31として第2アク
チュエータ(2)11に入力される。
【0023】実施の形態1の制御系の動作:第1アクチ
ュエータ(1)9が作動しているが、第1アクチュエー
タ(1)9が故障あるいは飽和した時に第2アクチュエ
ータ(2)11が作動する優先順位が与えられているも
のとする。通常は、第1アクチュエータ(1)9が第1
コントローラ(C1)7とともに作動し、第1アクチュ
エータ(1)9が故障又は飽和した時に、第2アクチュ
エータ(2)11が第2コントローラ(C2)8ととも
に作動する。いずれのコントローラ7,8も、単独で動
作する場合は、制御対象(P)1を安定に制御するよう
に調整されているものとする。第1コントローラ
(C1)7の伝達関数をC1とした場合,第1コントロ
ーラ(C1)7の既約分解表現U〜 1,V〜 1は、次式
(1)を満たすもののうちで不安定な極零相殺がないも
のとして与えられている。
ュエータ(1)9が作動しているが、第1アクチュエー
タ(1)9が故障あるいは飽和した時に第2アクチュエ
ータ(2)11が作動する優先順位が与えられているも
のとする。通常は、第1アクチュエータ(1)9が第1
コントローラ(C1)7とともに作動し、第1アクチュ
エータ(1)9が故障又は飽和した時に、第2アクチュ
エータ(2)11が第2コントローラ(C2)8ととも
に作動する。いずれのコントローラ7,8も、単独で動
作する場合は、制御対象(P)1を安定に制御するよう
に調整されているものとする。第1コントローラ
(C1)7の伝達関数をC1とした場合,第1コントロ
ーラ(C1)7の既約分解表現U〜 1,V〜 1は、次式
(1)を満たすもののうちで不安定な極零相殺がないも
のとして与えられている。
【0024】
【数7】 第2コントローラ(C2)8に関しても同様に伝達関数
をC2とした場合、そのコントローラの既約分解表現U
〜 2,V〜 2は、次式(2)を満たすもののうちで不安
定な極零相殺がないものとして与えられている。
をC2とした場合、そのコントローラの既約分解表現U
〜 2,V〜 2は、次式(2)を満たすもののうちで不安
定な極零相殺がないものとして与えられている。
【数8】
【0025】第1,2コントローラ7,8を既述のよう
に構成することにより、アクチュエータ9,11がもつ
飽和要素でコントローラ9,11の積分器がワインドア
ップするのを防ぐことができる(後掲・参考文献
[1],[2])。抑制補償器(F 2)14は、第1コ
ントローラ(C1)7が作動中に第2コントローラ(C
2)8が作動しないようにするための補償器であり、後
記する計算式で示されるように、次式(3)により設定
する。
に構成することにより、アクチュエータ9,11がもつ
飽和要素でコントローラ9,11の積分器がワインドア
ップするのを防ぐことができる(後掲・参考文献
[1],[2])。抑制補償器(F 2)14は、第1コ
ントローラ(C1)7が作動中に第2コントローラ(C
2)8が作動しないようにするための補償器であり、後
記する計算式で示されるように、次式(3)により設定
する。
【数9】
【0026】平衡補償器(F1)15は、第1コントロ
ーラ(C1)7、第2コントローラ(C2)8が積分器
を有する場合、第1コントローラ(C1)7が選択され
ている時に第2コントローラ(C2)8の出力を零にす
るためのものであり、V〜 2U〜 1+F1U〜 2が極、
零点ともに安定になるように選ばれている。第1コント
ローラ(C1)7の作動中は、抑制補償器(F2)14
が働き、第2コントローラ(C2)8のU〜 2の出力2
6を打ち消すような信号を出力し,第2飽和要素後操作
量u∧ 217を零とする。
ーラ(C1)7、第2コントローラ(C2)8が積分器
を有する場合、第1コントローラ(C1)7が選択され
ている時に第2コントローラ(C2)8の出力を零にす
るためのものであり、V〜 2U〜 1+F1U〜 2が極、
零点ともに安定になるように選ばれている。第1コント
ローラ(C1)7の作動中は、抑制補償器(F2)14
が働き、第2コントローラ(C2)8のU〜 2の出力2
6を打ち消すような信号を出力し,第2飽和要素後操作
量u∧ 217を零とする。
【0027】第1アクチュエータ(1)9が所定の出力
を出していない場合は、抑制補償器(F2)14の出力
信号28と第2コントローラ(C2)8のU〜 2出力信
号26がつり合わず、第2アクチュエータ(2)11が
作動を開始する。第1アクチュエータ(1)9が飽和か
ら戻った場合、又は、故障が修復されて所定の出力を再
び出すようになった場合には、抑制補償器(F2)14
の出力信号28と第2コントローラ(C2)8のU〜 2
出力信号26がつり合い、第2アクチュエータ(2)1
1は停止する。
を出していない場合は、抑制補償器(F2)14の出力
信号28と第2コントローラ(C2)8のU〜 2出力信
号26がつり合わず、第2アクチュエータ(2)11が
作動を開始する。第1アクチュエータ(1)9が飽和か
ら戻った場合、又は、故障が修復されて所定の出力を再
び出すようになった場合には、抑制補償器(F2)14
の出力信号28と第2コントローラ(C2)8のU〜 2
出力信号26がつり合い、第2アクチュエータ(2)1
1は停止する。
【0028】但し、第1コントローラ(C1)7、第2
コントローラ(C2)8に積分器がある場合には、これ
らの2つのアクチュエータの出力配分に関しては定まら
ないので、平衡補償器(F1)15より、第1アクチュ
エータ(1)9が作動中の場合は、第2アクチュエータ
(2)11の出力が零となるようにする。以下、数式表
現により更にその動作が詳細に記述される。
コントローラ(C2)8に積分器がある場合には、これ
らの2つのアクチュエータの出力配分に関しては定まら
ないので、平衡補償器(F1)15より、第1アクチュ
エータ(1)9が作動中の場合は、第2アクチュエータ
(2)11の出力が零となるようにする。以下、数式表
現により更にその動作が詳細に記述される。
【0029】第1コントローラ(C1)7の前後に関し
て、次式が成立する。
て、次式が成立する。
【数10】 飽和していない今の場合、u1=u∧ 1であるので、
【数11】 ここで、U〜 1,V〜 1はC1の既約分解、U〜 2,V
〜 2はC2の既約分解である。これは、つぎのように変
換できる。
〜 2はC2の既約分解である。これは、つぎのように変
換できる。
【0030】
【数12】 もし、既述の設定で述べたように、
【数13】 であれば、
【数14】 式(7)は、eからu2までの伝達関数が見かけ上は零
になっていることを表している。両コントローラが動作
し、両アクチュエータは動作しているが、第2アクチュ
エータ(2)11は見かけ上は非動作状態を呈してい
る。eからu2までの伝達関数はC1になっていて、第
1アクチュエータ(1)9が単独で動作していることに
等価である。他し、F2が安定となるためには,C1は
最小位相系でなければならない。また、制御器内では、
次式(8)で表されるように、
になっていることを表している。両コントローラが動作
し、両アクチュエータは動作しているが、第2アクチュ
エータ(2)11は見かけ上は非動作状態を呈してい
る。eからu2までの伝達関数はC1になっていて、第
1アクチュエータ(1)9が単独で動作していることに
等価である。他し、F2が安定となるためには,C1は
最小位相系でなければならない。また、制御器内では、
次式(8)で表されるように、
【数15】 U〜 1V〜 2+F1U〜 2で極零相殺しているので、こ
のモードは安定でなければならないが、F1をそのよう
に選ぶと仮定したので安定となり、飽和領域に入らなけ
れば任意の初期値に対してu2は零に収束する。
のモードは安定でなければならないが、F1をそのよう
に選ぶと仮定したので安定となり、飽和領域に入らなけ
れば任意の初期値に対してu2は零に収束する。
【0031】u1が飽和領域に入った場合は、
【数16】
【0032】これらよりeを消去すると、
【数17】 式(10)は、制御入力が不足する分を補う形でu2の
制御入力が決まることを示している。即ち、飽和領域に
入っていない場合は零となり、飽和領域に入るともう一
方のアクチュエータの動作が開始することがわかる。
制御入力が決まることを示している。即ち、飽和領域に
入っていない場合は零となり、飽和領域に入るともう一
方のアクチュエータの動作が開始することがわかる。
【0033】次に、制御器C1に関する操作端が故障
し、u∧ 1が0となった場合は、
し、u∧ 1が0となった場合は、
【数18】 であり、C2が単独で使用されている場合に等価であ
る。
る。
【0034】実施の形態1の実施数値例:制御対象P、
制御器の制御関数C1、C2を以下のようにおく。
制御器の制御関数C1、C2を以下のようにおく。
【数19】 飽和の大きさはlとする。それぞれの制御器の既約分解
を次のようにおく。
を次のようにおく。
【数20】 F1、F2をつぎのようにおく。
【数21】 大きさ1.8のステップに対する応答を図3に示す。但
し、時間帯30〜50secの間は第1アクチュエータ
(1)9が故障したとする。図3は、その上から順に、
目標値rと出力値y、第1アクチュエータ(1)9の第
1飽和要素後操作量u∧ 116、第2アクチュエータ
(2)11の第2飽和要素後操作量u∧ 217をそれぞ
れに示している。図からわかるように、立ち上がりで第
1アクチュエータ(1)9の第1飽和要素後操作量u∧
116が不足している間、第1アクチュエータ(1)9
が故障した時間帯では、第2アクチュエータ(2)11
の第2飽和要素後操作量u∧ 217が発生して、制御量
(y)が目標値(r)の近辺に保持されている。これに
対して、故障を検知してから制御器を切り換える従来方
法の応答を図4が示しているように(故障時の検知に3
秒かかったと仮定している。)切り換える際に制御量
(y)が大きく落ちこんでいることがわかる。
し、時間帯30〜50secの間は第1アクチュエータ
(1)9が故障したとする。図3は、その上から順に、
目標値rと出力値y、第1アクチュエータ(1)9の第
1飽和要素後操作量u∧ 116、第2アクチュエータ
(2)11の第2飽和要素後操作量u∧ 217をそれぞ
れに示している。図からわかるように、立ち上がりで第
1アクチュエータ(1)9の第1飽和要素後操作量u∧
116が不足している間、第1アクチュエータ(1)9
が故障した時間帯では、第2アクチュエータ(2)11
の第2飽和要素後操作量u∧ 217が発生して、制御量
(y)が目標値(r)の近辺に保持されている。これに
対して、故障を検知してから制御器を切り換える従来方
法の応答を図4が示しているように(故障時の検知に3
秒かかったと仮定している。)切り換える際に制御量
(y)が大きく落ちこんでいることがわかる。
【0035】実施の形態2の制御系:図4は、本発明に
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態2
を示している。この実施の形態では、3つのアクチュエ
ータが利用できる。通常は、第1アクチュエータ9’が
作動し、第1アクチュエータ9’が故障し又は飽和した
時に第2アクチュエータ11’が作動し、更に、第1,
2アクチュエータ9’,11’がともに故障し又は飽和
した際に第3アクチュエータ41が作動するものとす
る。
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態2
を示している。この実施の形態では、3つのアクチュエ
ータが利用できる。通常は、第1アクチュエータ9’が
作動し、第1アクチュエータ9’が故障し又は飽和した
時に第2アクチュエータ11’が作動し、更に、第1,
2アクチュエータ9’,11’がともに故障し又は飽和
した際に第3アクチュエータ41が作動するものとす
る。
【0036】その制御系は、入力点2と出力点3との間
に、制御対象1とともに介設されている。入力点2に
は、制御目標値(r)4が入力される。対象出力点3か
らは、制御対象(P)1の現実の物理的出力値(y)
(例:舵角、姿勢、方位、速度)5が出力される。出力
値(y)5と目標値(r)4との差が偏差(e)6とし
て定義される。
に、制御対象1とともに介設されている。入力点2に
は、制御目標値(r)4が入力される。対象出力点3か
らは、制御対象(P)1の現実の物理的出力値(y)
(例:舵角、姿勢、方位、速度)5が出力される。出力
値(y)5と目標値(r)4との差が偏差(e)6とし
て定義される。
【0037】その制御系は、第1コントローラ(C1)
7’と第2コントローラ(C2)8’と第3コントロー
ラ(C3)42を備えている。偏差(e)6は、第1コ
ントローラ(C1)7’と第2コントローラ(C2)
8’と第3コントローラ(C3)42とに入力される。
制御系には、第1アクチュエータ(1)9’と第2アク
チュエータ(2)11’と第3アクチュエータ(3)4
1とが組み込まれている。第1コントローラ(C1)
7’の出力は、第1飽和前制御操作量(u1)として表
されている。第1飽和前制御操作量(u1)は、第1ア
クチュエータ(1)9’に入力される。第2コントロー
ラ(C2)8’の出力は、第2飽和前制御操作量
(u2)として表されている。第2飽和前制御操作量
(u2)は、第2アクチュエータ(2)11’に入力さ
れる。第3コントローラ(C3)42の出力は、第3飽
和前制御操作量(u3)として表されている。第3飽和
前制御操作量(u3)は、第3アクチュエータ(3)4
1に入力される。
7’と第2コントローラ(C2)8’と第3コントロー
ラ(C3)42を備えている。偏差(e)6は、第1コ
ントローラ(C1)7’と第2コントローラ(C2)
8’と第3コントローラ(C3)42とに入力される。
制御系には、第1アクチュエータ(1)9’と第2アク
チュエータ(2)11’と第3アクチュエータ(3)4
1とが組み込まれている。第1コントローラ(C1)
7’の出力は、第1飽和前制御操作量(u1)として表
されている。第1飽和前制御操作量(u1)は、第1ア
クチュエータ(1)9’に入力される。第2コントロー
ラ(C2)8’の出力は、第2飽和前制御操作量
(u2)として表されている。第2飽和前制御操作量
(u2)は、第2アクチュエータ(2)11’に入力さ
れる。第3コントローラ(C3)42の出力は、第3飽
和前制御操作量(u3)として表されている。第3飽和
前制御操作量(u3)は、第3アクチュエータ(3)4
1に入力される。
【0038】第1アクチュエータ(1)9’と第2アク
チュエータ(2)11’と第3アクチュエータ(3)4
1の全出力は、加算点12’で加算される。加算点1
2’で加算された加算値が制御操作量(u)13とし
て、制御対象(P)1に入力される。
チュエータ(2)11’と第3アクチュエータ(3)4
1の全出力は、加算点12’で加算される。加算点1
2’で加算された加算値が制御操作量(u)13とし
て、制御対象(P)1に入力される。
【0039】当該制御系は、更に、第1抑制補償器(F
21)14−21、第2抑制補償器(F31)14−3
1、第3抑制補償器(F32)14−32と、第1平衡
補償器(F12)15−12、第2平衡補償器
(F13)15−13、第3平衡補償器(F23)15
−23とを備えている。第1アクチュエータ(1)9’
の第1飽和要素後操作量u∧1は、第1抑制補償器(F
21)14−21、第2抑制補償器(F31)14−3
1に入力される。第2アクチュエータ(2)11’の第
2飽和要素後操作量u∧ 2は、第3抑制補償器
(F32)14−32に入力される。第2アクチュエー
タ(2)11’の第2飽和要素後操作量u∧ 2は、第1
平衡補償器(F12)15−12に入力される。第3ア
クチュエータ(3)41の第3飽和要素後操作量u∧ 3
は、第2平衡補償器(F13)15−13と第3平衡補
償器(F23)15−23に入力される。
21)14−21、第2抑制補償器(F31)14−3
1、第3抑制補償器(F32)14−32と、第1平衡
補償器(F12)15−12、第2平衡補償器
(F13)15−13、第3平衡補償器(F23)15
−23とを備えている。第1アクチュエータ(1)9’
の第1飽和要素後操作量u∧1は、第1抑制補償器(F
21)14−21、第2抑制補償器(F31)14−3
1に入力される。第2アクチュエータ(2)11’の第
2飽和要素後操作量u∧ 2は、第3抑制補償器
(F32)14−32に入力される。第2アクチュエー
タ(2)11’の第2飽和要素後操作量u∧ 2は、第1
平衡補償器(F12)15−12に入力される。第3ア
クチュエータ(3)41の第3飽和要素後操作量u∧ 3
は、第2平衡補償器(F13)15−13と第3平衡補
償器(F23)15−23に入力される。
【0040】第1コントローラ(C1)7’は、分子側
第1既約分解表現U〜 118’と分母側第1既約分解表
現V〜 119’とから形成されている。その乗算である
演算子は、1−V〜 1として設定されている。分子側第
1既約分解表現U〜 118’は、後述されるように分子
としての制御因子であり、分母側第1既約分解表現V 〜
119’は、正常な制御中は後述されるように、分母と
しての制御因子になる。第1アクチュエータ(1)9’
の第1飽和要素後操作量u∧ 1は、分母側第1既約分解
表現I−V〜 119’に入力される。
第1既約分解表現U〜 118’と分母側第1既約分解表
現V〜 119’とから形成されている。その乗算である
演算子は、1−V〜 1として設定されている。分子側第
1既約分解表現U〜 118’は、後述されるように分子
としての制御因子であり、分母側第1既約分解表現V 〜
119’は、正常な制御中は後述されるように、分母と
しての制御因子になる。第1アクチュエータ(1)9’
の第1飽和要素後操作量u∧ 1は、分母側第1既約分解
表現I−V〜 119’に入力される。
【0041】第2コントローラ(C2)8’は、分子側
第2既約分解表現U〜 221’と分母側第2既約分解表
現V〜 222’とから形成されている。分子側第1既約
分解表現U〜 221’は、後述されるように分子として
の制御因子であり、分母側第1既約分解表現V〜 22
2’は、後述されるように分母としての制御因子であ
る。第2アクチュエータ(2)11’の第2飽和要素後
操作量u∧ 2は、分母側第2既約分解表現I−V〜 22
2’に入力される。
第2既約分解表現U〜 221’と分母側第2既約分解表
現V〜 222’とから形成されている。分子側第1既約
分解表現U〜 221’は、後述されるように分子として
の制御因子であり、分母側第1既約分解表現V〜 22
2’は、後述されるように分母としての制御因子であ
る。第2アクチュエータ(2)11’の第2飽和要素後
操作量u∧ 2は、分母側第2既約分解表現I−V〜 22
2’に入力される。
【0042】分子側第1既約分解表現U〜 118’の出
力値23’と分母側第1既約分解表現V〜 119’の出
力値24’と、第2平衡補償器(F13)15−13の
出力値44とは、第1平衡補償器(F12)15−12
の出力値45が重ね合わされ、第1コントローラ
(C1)7’から出力されて、第1飽和要素前操作量
(u1)として第1アクチュエータ(1)9’に入力さ
れる。
力値23’と分母側第1既約分解表現V〜 119’の出
力値24’と、第2平衡補償器(F13)15−13の
出力値44とは、第1平衡補償器(F12)15−12
の出力値45が重ね合わされ、第1コントローラ
(C1)7’から出力されて、第1飽和要素前操作量
(u1)として第1アクチュエータ(1)9’に入力さ
れる。
【0043】分子側第2既約分解表現U〜 221の出力
値26’と分母側第2既約分解表現V〜 222’の出力
値27’とは、第3平衡補償器(F23)15−23の
出力値46とが重ね合わされ、第2コントローラ
(C2)8’から出力されて、第2飽和要素前操作量
(u2)として第2アクチュエータ(2)11’に入力
される。
値26’と分母側第2既約分解表現V〜 222’の出力
値27’とは、第3平衡補償器(F23)15−23の
出力値46とが重ね合わされ、第2コントローラ
(C2)8’から出力されて、第2飽和要素前操作量
(u2)として第2アクチュエータ(2)11’に入力
される。
【0044】第3コントローラ(C3)42は、分子側
第3既約分解表現U〜 347と分母側第2既約分解表現
V〜 348とから形成されている。分子側第3既約分解
表現U〜 347は、後述されるように分子としての制御
因子であり、分母側第3既約分解表現V〜 348は、後
述されるように分母としての制御因子である。第3アク
チュエータ(3)41の第3飽和要素後操作量u
∧ 3は、第2平衡補償器(F 13)15−13と第3平
衡補償器(F23)15−23に入力される。
第3既約分解表現U〜 347と分母側第2既約分解表現
V〜 348とから形成されている。分子側第3既約分解
表現U〜 347は、後述されるように分子としての制御
因子であり、分母側第3既約分解表現V〜 348は、後
述されるように分母としての制御因子である。第3アク
チュエータ(3)41の第3飽和要素後操作量u
∧ 3は、第2平衡補償器(F 13)15−13と第3平
衡補償器(F23)15−23に入力される。
【0045】分子側第1既約分解表現U〜 347の出力
値49と分母側第1既約分解表現V 〜 348の出力値5
1とは、第2抑制補償器(F31)14−31の出力値
52と第3抑制補償器(F32)14−32の出力値と
が重ね合わされ、第3コントローラ(C3)42から出
力されて、第3飽和要素前操作量u3として第3アクチ
ュエータ(3)41に入力される。
値49と分母側第1既約分解表現V 〜 348の出力値5
1とは、第2抑制補償器(F31)14−31の出力値
52と第3抑制補償器(F32)14−32の出力値と
が重ね合わされ、第3コントローラ(C3)42から出
力されて、第3飽和要素前操作量u3として第3アクチ
ュエータ(3)41に入力される。
【0046】実施の形態2の制御系の動作:第1アクチ
ュエータ(1)9’が作動しているが、第1アクチュエ
ータ(1)9’が故障あるいは飽和した時に第2アクチ
ュエータ11’が作動する優先順位が与えられているも
のとする。更に、第2アクチュエータ11’が作動して
いるが、第2アクチュエータ11’が故障あるいは飽和
した時に第3コントローラ(C3)42が作動する優先
順位が与えられているものとする。通常は、第1アクチ
ュエータ(1)9’が第1コントローラ(C1)7’と
ともに作動し、第1アクチュエータ(1)9’が故障又
は飽和した時に、第2アクチュエータ11’が第2コン
トローラ(C2)8’とともに作動する。
ュエータ(1)9’が作動しているが、第1アクチュエ
ータ(1)9’が故障あるいは飽和した時に第2アクチ
ュエータ11’が作動する優先順位が与えられているも
のとする。更に、第2アクチュエータ11’が作動して
いるが、第2アクチュエータ11’が故障あるいは飽和
した時に第3コントローラ(C3)42が作動する優先
順位が与えられているものとする。通常は、第1アクチ
ュエータ(1)9’が第1コントローラ(C1)7’と
ともに作動し、第1アクチュエータ(1)9’が故障又
は飽和した時に、第2アクチュエータ11’が第2コン
トローラ(C2)8’とともに作動する。
【0047】更に、通常は、第2アクチュエータ11’
が第2コントローラ(C2)8’とともに作動し、第2
アクチュエータ11’が故障又は飽和した時に、第3ア
クチュエータ41が第3コントローラ(C3)42とと
もに作動し、このように入れ子階層の構造が設定されて
いる。いずれのコントローラ7’,8’、42も、単独
で動作する場合は、制御対象(P)1を安定に制御する
ように調整されているものとする。これらのコントロー
ラの既約分解表現とアンチワインドアップコントローラ
については、実施の形態1のそれに同じとする。
が第2コントローラ(C2)8’とともに作動し、第2
アクチュエータ11’が故障又は飽和した時に、第3ア
クチュエータ41が第3コントローラ(C3)42とと
もに作動し、このように入れ子階層の構造が設定されて
いる。いずれのコントローラ7’,8’、42も、単独
で動作する場合は、制御対象(P)1を安定に制御する
ように調整されているものとする。これらのコントロー
ラの既約分解表現とアンチワインドアップコントローラ
については、実施の形態1のそれに同じとする。
【0048】第1抑制補償器(F21)14−21は第
1アクチュエータ(1)9’が作動中に第2アクチュエ
ータ11’が作動しないようにするための補償器であ
り、次式(14)のように設定する。
1アクチュエータ(1)9’が作動中に第2アクチュエ
ータ11’が作動しないようにするための補償器であ
り、次式(14)のように設定する。
【数22】 第2抑制補償器(F31)14−31は第1アクチュエ
ータ(1)9’の作動中に第3アクチュエータ41が作
動しなようにするための補償器であり、次式(15)の
ように設定する。
ータ(1)9’の作動中に第3アクチュエータ41が作
動しなようにするための補償器であり、次式(15)の
ように設定する。
【数23】
【0049】第3抑制補償器(F32)14−32は第
2アクチュエータ11’の作動中に第3アクチュエータ
41が作動しないようにするための補償器であり、次式
(16)のように設定する。
2アクチュエータ11’の作動中に第3アクチュエータ
41が作動しないようにするための補償器であり、次式
(16)のように設定する。
【数24】 第1平行補償器(F12)15−12、第2平衡補償器
(F13)15−13、第3平衡補償器(F23)15
−23は、コントローラ7’,8’,42が積分器を有
する場合、優先されるアクチュエータが選択されている
時にそれ以外のアクチュエータの出力を零にするための
ものであり、V〜 2U〜 1+F12U〜 2、V〜 3U〜
1+F13U〜 3、V〜 3U〜 2+F23U〜 3が、
極、零点とも安定になるように選ばれている。
(F13)15−13、第3平衡補償器(F23)15
−23は、コントローラ7’,8’,42が積分器を有
する場合、優先されるアクチュエータが選択されている
時にそれ以外のアクチュエータの出力を零にするための
ものであり、V〜 2U〜 1+F12U〜 2、V〜 3U〜
1+F13U〜 3、V〜 3U〜 2+F23U〜 3が、
極、零点とも安定になるように選ばれている。
【0050】第1アクチュエータ(1)9’の作動中
は、第1抑制補償器(F21)14−21、第2抑制補
償器(F31)14−31が働き、第2コントローラ
(C2)8’のU〜 221’と第3コントローラ
(C3)42のU〜 347の出力を打ち消すような信号
を出力し、第2操作量u∧ 2、第3操作量u∧ 3を0と
する。同様に、第2コントローラ(C2)8’の作動中
は、第3抑制補償器(F32)14−32が働き、第3
コントローラ(C3)42のU〜 347の出力を打ち消
すような信号を出力し、操作量u3を0とする。
は、第1抑制補償器(F21)14−21、第2抑制補
償器(F31)14−31が働き、第2コントローラ
(C2)8’のU〜 221’と第3コントローラ
(C3)42のU〜 347の出力を打ち消すような信号
を出力し、第2操作量u∧ 2、第3操作量u∧ 3を0と
する。同様に、第2コントローラ(C2)8’の作動中
は、第3抑制補償器(F32)14−32が働き、第3
コントローラ(C3)42のU〜 347の出力を打ち消
すような信号を出力し、操作量u3を0とする。
【0051】第1アクチュエータ(1)9’が所定の出
力を出していない場合は、第1抑制補償器(F21)1
4−21の出力信号53と第2コントローラ(C2)
8’のu∧ 2の出力信号26とがつり合わず(第3コン
トローラ(C3)42の出力が0に抑えられる機構は後
に示される。)、第2コントローラ(C2)8’が作動
を開始する。第1アクチュエータ(1)9’が飽和から
戻った場合、故障が修復されて所定の出力を再び出すよ
うになった場合は、第1抑制補償器(F21)14−2
1の出力信号53と第2コントローラ(C2)8’U〜
2の出力信号26’がつり合い、第2コントローラ(C
2)8’は停止する(見かけ上)。
力を出していない場合は、第1抑制補償器(F21)1
4−21の出力信号53と第2コントローラ(C2)
8’のu∧ 2の出力信号26とがつり合わず(第3コン
トローラ(C3)42の出力が0に抑えられる機構は後
に示される。)、第2コントローラ(C2)8’が作動
を開始する。第1アクチュエータ(1)9’が飽和から
戻った場合、故障が修復されて所定の出力を再び出すよ
うになった場合は、第1抑制補償器(F21)14−2
1の出力信号53と第2コントローラ(C2)8’U〜
2の出力信号26’がつり合い、第2コントローラ(C
2)8’は停止する(見かけ上)。
【0052】同様に、第1アクチュエータ(1)9’と
第2コントローラ(C2)8’がともに所定の出力を出
していない場合、第2抑制補償器(F31)14−31
は、第2抑制補償器(F31)14−31、第3抑制補
償器(F32)14−32の出力信号52,54の和と
第3コントローラ(C3)42のU〜 349の出力信号
49がつり合わず、第3コントローラ(C3)42が作
動を開始する。
第2コントローラ(C2)8’がともに所定の出力を出
していない場合、第2抑制補償器(F31)14−31
は、第2抑制補償器(F31)14−31、第3抑制補
償器(F32)14−32の出力信号52,54の和と
第3コントローラ(C3)42のU〜 349の出力信号
49がつり合わず、第3コントローラ(C3)42が作
動を開始する。
【0053】第2コントローラ(C2)8’が飽和から
戻った場合、故障が修復され所定の出力を再び出すよう
になった場合は、第2抑制補償器(F31)14−3
1、第3抑制補償器(F32)14−32の出力信号5
2,54の和と第3コントローラ(C3)42のU〜 3
の出力信号49がつり合い、第3コントローラ(C3)
42は停止する(見かけ上)。但し、コントローラ
7’,8’,42に積分器がある場合は、3つのアクチ
ュエータ9’,11’,41の出力配分に関しては定ま
らないので、第1平衡補償器(F12)15−12、第
2平衡補償器(F13)15−13、第3平衡補償器
(F23)15−23より、第1アクチュエータ(1)
9’が作動中の場合は、第2アクチュエータ11’と第
3アクチュエータ41の出力が0となるように、第2ア
クチュエータ11’が作動中の場合は、第3アクチュエ
ータ41が0となるようにする。
戻った場合、故障が修復され所定の出力を再び出すよう
になった場合は、第2抑制補償器(F31)14−3
1、第3抑制補償器(F32)14−32の出力信号5
2,54の和と第3コントローラ(C3)42のU〜 3
の出力信号49がつり合い、第3コントローラ(C3)
42は停止する(見かけ上)。但し、コントローラ
7’,8’,42に積分器がある場合は、3つのアクチ
ュエータ9’,11’,41の出力配分に関しては定ま
らないので、第1平衡補償器(F12)15−12、第
2平衡補償器(F13)15−13、第3平衡補償器
(F23)15−23より、第1アクチュエータ(1)
9’が作動中の場合は、第2アクチュエータ11’と第
3アクチュエータ41の出力が0となるように、第2ア
クチュエータ11’が作動中の場合は、第3アクチュエ
ータ41が0となるようにする。
【0054】以下、このような動作は、数式により更に
詳細に記述される。次の7つのケースに分ける。 (1)l番目のアクチュエータが正常で、且つ、飽和し
ていない場合 (2)1番目のアクチュエータが飽和し、2番目のアク
チュエータが正常で、且つ、飽和していない場合 (3)l番目のアクチュエータの出力が0で,2番自の
アクチュエータが正常で、且つ、飽和していない場合 (4)l番目のアクチュエータが飽和しているか出力が
0で、2番自のアクチュエータが正常で、且つ、飽和し
ている場合 (5)l番目のアクチュエータが飽和、2番自のアクチ
ュエータの出力が0の場合 (6)1番目、2番自のアクチュエータの出力がともに
0の場合 以下、これらの場合がそれぞれに記述される。
詳細に記述される。次の7つのケースに分ける。 (1)l番目のアクチュエータが正常で、且つ、飽和し
ていない場合 (2)1番目のアクチュエータが飽和し、2番目のアク
チュエータが正常で、且つ、飽和していない場合 (3)l番目のアクチュエータの出力が0で,2番自の
アクチュエータが正常で、且つ、飽和していない場合 (4)l番目のアクチュエータが飽和しているか出力が
0で、2番自のアクチュエータが正常で、且つ、飽和し
ている場合 (5)l番目のアクチュエータが飽和、2番自のアクチ
ュエータの出力が0の場合 (6)1番目、2番自のアクチュエータの出力がともに
0の場合 以下、これらの場合がそれぞれに記述される。
【0055】(1)l番目のアクチュエータが正常で飽
和していない場合 各制御入力は次のようになる。
和していない場合 各制御入力は次のようになる。
【数25】 これより、
【0056】
【数26】 式(18)は、先のF21、F31、F32の関係式を
用いると、次のように変形することができる。
用いると、次のように変形することができる。
【数27】 但し、システム内に不可制御なモードがあり、これを安
定化しておく必要があり、(V〜 3U〜 2+F23U〜
3)は極、零点とも安定になるよう選ばなければならな
い。
定化しておく必要があり、(V〜 3U〜 2+F23U〜
3)は極、零点とも安定になるよう選ばなければならな
い。
【0057】(2)l番目のアクチュエータが飽和し、
2番目のアクチュエータが正常で飽和していない場合 u1が飽和領域に入った場合は,
2番目のアクチュエータが正常で飽和していない場合 u1が飽和領域に入った場合は,
【数28】 このように、制御入力が不足する分を補う形でu2の制
御入力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入って
いない場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始す
ることがわかる。
御入力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入って
いない場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始す
ることがわかる。
【0058】この時、u3は次のようになる。
【数29】 F32は、次のように与えたので、
【数30】 eからu3までの伝達関数はみかけ上0となる。
【0059】(3)1番目のアクチュエータの出力が0
で、2番目のアクチュエータが正常で飽和していない場
合 制御器C1に関する操作端が故障しu1が0となった場
合は、
で、2番目のアクチュエータが正常で飽和していない場
合 制御器C1に関する操作端が故障しu1が0となった場
合は、
【数31】 このように、C2を単独で使用した場合に等しい。
【0060】(4)1番目のアクチュエータが飽和して
いるか出力が0で、2番目のアクチュエータが正常で飽
和している場合 u1、u2が飽和領域に入った場合は、
いるか出力が0で、2番目のアクチュエータが正常で飽
和している場合 u1、u2が飽和領域に入った場合は、
【数32】 このように、u2の制御入力が不足する分を補う形でu
3の制御入力が決まることがわかる。
3の制御入力が決まることがわかる。
【0061】(5)l番目のアクチュエータが飽和し、
2番目のアクチュエータの出力が0の場合
2番目のアクチュエータの出力が0の場合
【数33】 このように、u1の制御入力が不足する分を補うように
u3の制御入力が決まることが分かる。
u3の制御入力が決まることが分かる。
【0062】(6)l番目,2番目のアクチュエータの
出力がともに0の場合 また、制御器C1,C2に関する操作端が故障し、u∧
1、u∧ 2が0となった場合は、
出力がともに0の場合 また、制御器C1,C2に関する操作端が故障し、u∧
1、u∧ 2が0となった場合は、
【数34】 このように、C3を単独で使用した場合に等しい。な
お、場合(1),(3)で優先される制御器が正常に動
作している時に優先されていない制御器の出力が0にな
っている場合は過渡的な動きが異なるが,V〜 2U〜 1
+F12U〜 2,V 〜 3U〜 2+F23U〜 3を極、零
点ともに安定になるよう選べば収束する状態は同じにな
る。
お、場合(1),(3)で優先される制御器が正常に動
作している時に優先されていない制御器の出力が0にな
っている場合は過渡的な動きが異なるが,V〜 2U〜 1
+F12U〜 2,V 〜 3U〜 2+F23U〜 3を極、零
点ともに安定になるよう選べば収束する状態は同じにな
る。
【0063】実施の形態3の制御系:図5は、本発明に
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態3
を示し、制御対象1を制御するために2つのアクチュエ
ータが利用できる場合の制御系を示している。通常は、
アクチュエータ9が作動し,アクチュエータ9が故障あ
るいは飽和した時にアクチュエータ11が作動するもの
とする。いずれのコントローラ7,8も単独で動作する
場合は制御対象(P)1を安定に制御するように調整さ
れているものとする。
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態3
を示し、制御対象1を制御するために2つのアクチュエ
ータが利用できる場合の制御系を示している。通常は、
アクチュエータ9が作動し,アクチュエータ9が故障あ
るいは飽和した時にアクチュエータ11が作動するもの
とする。いずれのコントローラ7,8も単独で動作する
場合は制御対象(P)1を安定に制御するように調整さ
れているものとする。
【0064】図1の実施の形態1と異なる点は、両コン
トローラ7,8が、これらに目標値rと制御量yが入力
される2入力l出力の2自由度の制御器として構成され
ている点である。コントローラ7とコントローラ8は、
同じ特性であるものとする。伝達関数をCとした場合、
両コントローラ7,8の既約分解表現U〜 1V〜は、次
の式を満たすもののうち不安定な極零相殺がないもので
ある。
トローラ7,8が、これらに目標値rと制御量yが入力
される2入力l出力の2自由度の制御器として構成され
ている点である。コントローラ7とコントローラ8は、
同じ特性であるものとする。伝達関数をCとした場合、
両コントローラ7,8の既約分解表現U〜 1V〜は、次
の式を満たすもののうち不安定な極零相殺がないもので
ある。
【0065】
【数35】 コントローラ7,8を図5のように構成するのは、アク
チュエータ9,11がもつ飽和要素でコントローラの積
分器がワインドアップするのを防ぐためである。抑制補
償器14は、アクチュエータ9がその作動中にアクチュ
エータ11が作動しないようにするための補償器であ
り、次のように設定されている。
チュエータ9,11がもつ飽和要素でコントローラの積
分器がワインドアップするのを防ぐためである。抑制補
償器14は、アクチュエータ9がその作動中にアクチュ
エータ11が作動しないようにするための補償器であ
り、次のように設定されている。
【数36】 平衡補償器15は、コントローラ7,8が積分器を有す
る場合,アクチュエータ9が選択されている時にコント
ローラ8の出力を0にするためのものであり、V 〜+F
1が極、零点ともに安定になるように選ばれている。
る場合,アクチュエータ9が選択されている時にコント
ローラ8の出力を0にするためのものであり、V 〜+F
1が極、零点ともに安定になるように選ばれている。
【0066】実施の形態3の制御系の動作:アクチュエ
ータ9の作動中に働く抑制補償器14は、コントローラ
8のU〜 2 1の出力を打ち消すような信号を出力し、操
作量u∧ 2を0とする。アクチュエータ9が所定の出力
を出していない場合は、抑制補償器14の出力信号28
とコントローラ8のV〜の出力信号27がつり合わず、
アクチュエータ11が作動を開始する。
ータ9の作動中に働く抑制補償器14は、コントローラ
8のU〜 2 1の出力を打ち消すような信号を出力し、操
作量u∧ 2を0とする。アクチュエータ9が所定の出力
を出していない場合は、抑制補償器14の出力信号28
とコントローラ8のV〜の出力信号27がつり合わず、
アクチュエータ11が作動を開始する。
【0067】アクチュエータ9が飽和から戻った場合、
故障が修復されて所定の出力を再び出すようになった場
合は、抑制補償器14の出力信号28とコントローラ8
のV 〜22の出力信号27がつり合い、アクチュエータ
8は停止する。但し、コントローラ7,8に積分器があ
る場合は、2つのアクチュエー9,11の出力配分に関
しては定まらないので平衡補償器15より、アクチュエ
ータ9が作動中の場合は、アクチュエータ11の出力が
0となるようにする。
故障が修復されて所定の出力を再び出すようになった場
合は、抑制補償器14の出力信号28とコントローラ8
のV 〜22の出力信号27がつり合い、アクチュエータ
8は停止する。但し、コントローラ7,8に積分器があ
る場合は、2つのアクチュエー9,11の出力配分に関
しては定まらないので平衡補償器15より、アクチュエ
ータ9が作動中の場合は、アクチュエータ11の出力が
0となるようにする。
【0068】以下、このような動作は、数式により詳細
に記述される。双方ともに飽和領域に入らない場合は、
に記述される。双方ともに飽和領域に入らない場合は、
【数37】 ここで、U〜、V〜は、Cの既約分解である。これは、
次のように変換することができる。
次のように変換することができる。
【0069】
【数38】
【数39】 とすれば、
【数40】 となり、eからu2までの伝達関数はみかけ上0とな
る。また、eからC2までの伝達関数はCとなる。但
し、V〜+F1で極零相殺しているので、このモードが
安定になるようにF1が選ばれている。u1が飽和領域
に入った場合は、
る。また、eからC2までの伝達関数はCとなる。但
し、V〜+F1で極零相殺しているので、このモードが
安定になるようにF1が選ばれている。u1が飽和領域
に入った場合は、
【0070】
【数41】
【数42】 これより、r、yを消去すると、
【数43】 このように、制御入力が不足する分を補う形でu∧ 2の
制御入力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入っ
ていない場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始
することがわかる。また、制御器7に関する操作端が故
障しu∧ 1が0となった場合は、
制御入力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入っ
ていない場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始
することがわかる。また、制御器7に関する操作端が故
障しu∧ 1が0となった場合は、
【数44】 このように、コントローラ8を単独で使用した場合に等
しい。
しい。
【0071】実施の形態4の制御系:図6は、本発明に
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態4
を示し、水中航走体のy/ψの制御系を示している。y
方向(機体横向き方向)を前後のサイドスラスタで制御
し、ψ方向(船首方向)を垂直舵で制御する。垂直舵が
故障した場合は、ψの制御もサイドスラスタで行う制御
系とする。
よる複数駆動系が内在する物理的制御系の実施の形態4
を示し、水中航走体のy/ψの制御系を示している。y
方向(機体横向き方向)を前後のサイドスラスタで制御
し、ψ方向(船首方向)を垂直舵で制御する。垂直舵が
故障した場合は、ψの制御もサイドスラスタで行う制御
系とする。
【0072】機体(船体)の制御量(y,ψ)は、機体
に加わる力FyとモーメントMzにより決まる。機体に
加わる力FyとモーメントMzは、サイドスラスタが発
生する力、モーメントと、垂直舵が発生する力、モーメ
ントを合成したものである。サイドスラスタが発生する
力は、TFy+TAyで与えられ、モーメントはTF y
・xF+TAy・xA(xA、xFは取り付け位置)で
与えられる。舵が発生する力、モーメントは、それぞ
れ、KR1δR、KR2δrで与えられる。但し、T
Fy、TAy、δrは、飽和要素があるため上・下限が
ある。
に加わる力FyとモーメントMzにより決まる。機体に
加わる力FyとモーメントMzは、サイドスラスタが発
生する力、モーメントと、垂直舵が発生する力、モーメ
ントを合成したものである。サイドスラスタが発生する
力は、TFy+TAyで与えられ、モーメントはTF y
・xF+TAy・xA(xA、xFは取り付け位置)で
与えられる。舵が発生する力、モーメントは、それぞ
れ、KR1δR、KR2δrで与えられる。但し、T
Fy、TAy、δrは、飽和要素があるため上・下限が
ある。
【0073】従来の制御系は、図7に示されるように、
制御量y,ψと速度Vy,ω’z’を次のようにフィー
ドバックする制御器Cを有する。Cはブロック対角と
し、r y−y、y、VyT〜 Fを決定し、rψ、ψ、ω
zからモーメントMzを決定する。
制御量y,ψと速度Vy,ω’z’を次のようにフィー
ドバックする制御器Cを有する。Cはブロック対角と
し、r y−y、y、VyT〜 Fを決定し、rψ、ψ、ω
zからモーメントMzを決定する。
【数45】
【0074】C1、C2は、それぞれ積分要素をlつ有
する。C1,C2をつぎのように既約分解し、
する。C1,C2をつぎのように既約分解し、
【数46】
【0075】U〜 1、V〜 1、U〜 2、V〜 2を決定す
る。抑制補償器F2は垂直舵δrが作動中にサイドスラ
スタTFy、TAyが作動しなくするための補償器で、
次のように設定する。
る。抑制補償器F2は垂直舵δrが作動中にサイドスラ
スタTFy、TAyが作動しなくするための補償器で、
次のように設定する。
【数47】
【0076】平衡補償器F1は垂直舵を使用している時
にサイドスラスタによるモーメント制御を0にするため
のものであり、V〜 2+F1が極、零点とも安定になる
ように選ぶ。コントローラ内のKT −1は必要なモーメ
ントを生成するために各サイドスラスタの推力にどのよ
うに配分すればよいかを計算するための行列であり,K
R2 −1は必要なモーメントを生成するためにどれだけ
舵角をとればよいか計算するためのゲインである。
にサイドスラスタによるモーメント制御を0にするため
のものであり、V〜 2+F1が極、零点とも安定になる
ように選ぶ。コントローラ内のKT −1は必要なモーメ
ントを生成するために各サイドスラスタの推力にどのよ
うに配分すればよいかを計算するための行列であり,K
R2 −1は必要なモーメントを生成するためにどれだけ
舵角をとればよいか計算するためのゲインである。
【0077】垂直舵が作動中は抑制補償器(F2)が働
き、サイドスラスタのモーメント指令を打ち消す。垂直
舵で所定のモーメントを出していない場合は抑制補償器
10の出力信号と要求モーメントM〜がつり合わず、サ
イドスラスタによるモーメント発生動作を開始する。垂
直舵が飽和から戻った場合や故障が修復され、所定の出
力を再び出すようになった場合は抑制補償器(F2)と
M〜 zの信号がつり合い、サイドスラスタによるモーメ
ントは0に戻る。但し、コントローラCに積分特性があ
る場合は2つのアクチュエータの出力配分に関しては定
まらないので平衡補償器8より、垂直舵が作動中の場合
はサイドスラスタの出力が0となるようにする。
き、サイドスラスタのモーメント指令を打ち消す。垂直
舵で所定のモーメントを出していない場合は抑制補償器
10の出力信号と要求モーメントM〜がつり合わず、サ
イドスラスタによるモーメント発生動作を開始する。垂
直舵が飽和から戻った場合や故障が修復され、所定の出
力を再び出すようになった場合は抑制補償器(F2)と
M〜 zの信号がつり合い、サイドスラスタによるモーメ
ントは0に戻る。但し、コントローラCに積分特性があ
る場合は2つのアクチュエータの出力配分に関しては定
まらないので平衡補償器8より、垂直舵が作動中の場合
はサイドスラスタの出力が0となるようにする。
【0078】以下,さらに詳細に数式を用いて説明す
る。
る。
【数48】 となる。ここで,U〜 1,V〜 1はC1の既約分解、U
〜 2,V〜 2は、C2の既約分解である。
〜 2,V〜 2は、C2の既約分解である。
【0079】Tyは、横力に関する制御であり、以降特
に考える必要がないのでM〜 zのみを考える。サイドス
ラスタ、垂直舵に対するモーメント指令u1、u2は次
のように与えられる。
に考える必要がないのでM〜 zのみを考える。サイドス
ラスタ、垂直舵に対するモーメント指令u1、u2は次
のように与えられる。
【数49】 但し、
【数50】 とする。TFy、TAyが飽和領域に入っていないと
き、u1、u2は、
き、u1、u2は、
【数51】 の関係を満足するので、次のようになる。
【0080】
【数52】 これより
【数53】 とすれば、
【数54】 となり、Mzからu1までの伝達関数はみかけ上0とな
る。但し、V〜 2+F1で極零相殺しているのでこのモ
ードが安定になるようにF1を選ぶ必要がある。
る。但し、V〜 2+F1で極零相殺しているのでこのモ
ードが安定になるようにF1を選ぶ必要がある。
【0081】u2が飽和領域に入った場合は、
【数55】 となり、制御入力が不足する分を補う形でu2の制御入
力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入っていな
い場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始するこ
とがわかる。
力が決まることがわかる。即ち、飽和領域に入っていな
い場合は0となり、飽和領域に入ると動作が開始するこ
とがわかる。
【0082】また、垂直舵に関する操作端が故障しu2
が0となった場合は、
が0となった場合は、
【数56】 となり、C1を単独で使用した場合に等しい。 実施例の数値例:図6の制御器はたとえばつぎのように
表現できる。
表現できる。
【数57】
【0083】Kiy,Kpy,Kvy,Kiψ,
Kpψ,Kvψは、制御ゲインである。Anti−wi
ndup制御器は、CをV〜−1U〜と既約分解し、I
−V〜のマイナーループを作ればよいが、ここでは、飽
和領域でない場合のT〜 y、M〜 zからTy、Mzまで
の伝達関数もCとなるので、
Kpψ,Kvψは、制御ゲインである。Anti−wi
ndup制御器は、CをV〜−1U〜と既約分解し、I
−V〜のマイナーループを作ればよいが、ここでは、飽
和領域でない場合のT〜 y、M〜 zからTy、Mzまで
の伝達関数もCとなるので、
【0084】
【数58】 と分解し、Anti−windup制御系を構成する。
γは正数である(設計パラメータ)。ただし、Ty、M
zは実際には測定できないのでTFy、TAyにKFを
乗じフィードバックすることとする。図7のU〜 1、V
〜 1、V〜 2を例えば以下のように選ぶ。
γは正数である(設計パラメータ)。ただし、Ty、M
zは実際には測定できないのでTFy、TAyにKFを
乗じフィードバックすることとする。図7のU〜 1、V
〜 1、V〜 2を例えば以下のように選ぶ。
【数59】 F1、F2をつぎのように選ぶ。
【数60】
【0085】γは5とした。前に示したシミュレーショ
ンで時間150secで垂直舵が0で動作不能になった
とする。この時、(2)の制御系ではヨー角の偏差が残
ったままになるが図7の制御系では偏差を0にすること
ができる。その応答をを図9〜13に示す。
ンで時間150secで垂直舵が0で動作不能になった
とする。この時、(2)の制御系ではヨー角の偏差が残
ったままになるが図7の制御系では偏差を0にすること
ができる。その応答をを図9〜13に示す。
【0086】参考文献: [1]S. Miyamoto and G. Vinnicombe: Robust Contro
l of Plants with Saturation Nonlinearrities based
on Coprime Factor Representations, Proc. ofIEEE CD
C, 2338/2040 (1996) [2]S. Miyamoto: Robust Control Design - A Coprim
e Factorization and LMI Approach, PhD thesis, Univ
ersity of Cambridge (1997)
l of Plants with Saturation Nonlinearrities based
on Coprime Factor Representations, Proc. ofIEEE CD
C, 2338/2040 (1996) [2]S. Miyamoto: Robust Control Design - A Coprim
e Factorization and LMI Approach, PhD thesis, Univ
ersity of Cambridge (1997)
【0087】
【発明の効果】本発明による複数駆動系が内在する物理
的制御系は、アクチュエータの状態から故障を検知し、
故障の際の切り換えロジックをプログラミングしたり、
スイッチを設ける必要がなく、外見上は単一であるかの
ような数学・物理複合制御系により円滑な制御の移行が
実現し、高いバックアップ制御性能が得られている。
的制御系は、アクチュエータの状態から故障を検知し、
故障の際の切り換えロジックをプログラミングしたり、
スイッチを設ける必要がなく、外見上は単一であるかの
ような数学・物理複合制御系により円滑な制御の移行が
実現し、高いバックアップ制御性能が得られている。
【図1】図1は、本発明による複数駆動系が内在する物
理的制御系の実施の形態を示す関数関係概念図である。
理的制御系の実施の形態を示す関数関係概念図である。
【図2】図2は、実現されるステップ応答を示すグラフ
である。
である。
【図3】図3は、公知装置のステップ応答を示すグラフ
である。
である。
【図4】図4は、本発明による複数駆動系が内在する物
理的制御系の実施の他の形態を示す関数関係概念図であ
る。
理的制御系の実施の他の形態を示す関数関係概念図であ
る。
【図5】図5は、本発明による複数駆動系が内在する物
理的制御系の実施の更に他の形態を示す関数関係概念図
である。
理的制御系の実施の更に他の形態を示す関数関係概念図
である。
【図6】図6は、本発明による複数駆動系が内在する物
理的制御系の実施の更に他の形態を示す関数関係概念図
である。
理的制御系の実施の更に他の形態を示す関数関係概念図
である。
【図7】図7は、公知装置を示す関数関係概念図であ
る。
る。
【図8】図8は、シミュレーション結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図9】図9は、他のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
フである。
【図10】図10は、更に他のシミュレーション結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図11】図11は、更に他のシミュレーション結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図12】図12は、更に他のシミュレーション結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図13】図13は、公知装置を示す関数関係概念図で
ある。
ある。
2…数学的入力点 7…第1数学的制御系 8…第2数学的制御系 9…第1アクチュエータ 11…第2アクチュエータ 12…物理的入力点 U1、V1…第1既約分解表現 U2、V2…第2既約分解表現 C1,C2…伝達関数 F1,F2…作用関数 e…偏差 u1…第1アクチュエータの出力(添字〜がつく場合が
ある) u2…第2アクチュエータ(添字〜がつく場合がある)
ある) u2…第2アクチュエータ(添字〜がつく場合がある)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05B 9/02 G05B 9/02 D 11/36 507 11/36 507H G05D 3/00 G05D 3/00 Q 3/12 305 3/12 305Z Fターム(参考) 5H004 GA11 GA29 GB14 HA07 HB07 KA01 KA52 KA66 LA19 LB03 LB09 5H209 AA09 BB08 CC01 DD05 GG04 GG05 HH13 JJ07 SS01 SS05 SS07 5H303 AA11 BB01 BB06 BB14 CC10 DD20 EE03 EE07 FF03 KK01 KK18 MM05
Claims (9)
- 【請求項1】物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を
制御するための物理的制御系であり、 前記物理的制御系は、前記物理的制御系へ目標制御力を
入力するための数学的入力点と前記物理的制御対象へ制
御力を入力するための物理的入力点との間に介設される
数学・物理的複合制御系を備え、 前記数学・物理的複合制御系は、 第1アクチュエータと第2アクチュエータからなる複数
・物理的制御系と、 第1数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数
学的制御系とを備え、 前記第1数学的制御系は、第1既約分解表現を形成する
組となるU〜 1、V〜 1を有し、 前記第2数学的制御系は、第2既約分解表現を形成する
組となるU〜 2、V〜 2を有し、 前記制御対象から出力される出力と前記数学的入力点へ
入力される入力とから規定される偏差をeで表し、前記
第1数学的制御系の伝達関数をC1で表し、前記第2数
学的制御系の伝達関数をC2で表し、前記第1アクチュ
エータの出力u 1を関数変換して前記第2数学的制御系
に入力する時のその作用関数をF2で表し、前記第2ア
クチュエータの出力値u2を関数変換して前記第2数学
的制御系に入力する時のその作用関数をF1で表し、出
力値u1,u2と偏差との関係は、下記行列関数式: 【数1】 で表され、前記変数、F1,F2,V〜 1,V〜 2が適
正に設定されて前記eからu2までの前記第2伝達関数
が零になるような解が必ず存在して、前記式は下記式: 【数2】 で表される複数駆動系が内在する物理的制御系。 - 【請求項2】請求項1において、 {U〜 1e+(1−V1)u1+F1u2}が第1アク
チュエータに入力されることを特徴とする複数駆動系が
内在する物理的制御系。 - 【請求項3】請求項2において、 更に、C1=(1/V〜 1)U1、C2=(1/
V〜 2)U2、F2=−V2C2/C1として設定され
ることを特徴とする複数駆動系が内在する物理的制御
系。 - 【請求項4】物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を
制御するための物理的制御系であり、 前記物理的制御系は、前記物理的制御系へ目標制御力を
入力するための数学的入力点と前記物理的制御対象へ制
御力を入力するための物理的入力点との間に介設される
数学・物理的複合制御系を備え、 前記数学・物理的複合制御系は、 第1アクチュエータと第2アクチュエータと第3アクチ
ュエータからなる複数・物理的制御系と、 第1数学的制御系と第2数学的制御系と第3数学的制御
系からなる複数・数学的制御系とを備え、 前記第1数学的制御系は、第1既約分解表現を形成する
組となるU〜 1、V〜 1を有し、 前記第2数学的制御系は、第2既約分解表現を形成する
組となるU〜 2、V〜 2を有し、 前記第3数学的制御系は、第3既約分解表現を形成する
組となるU〜 3、V〜 3を有し、 前記制御対象から出力される出力と前記数学的入力点へ
入力される入力とから規定される偏差をeで表し、前記
第1数学的制御系の伝達関数をC1で表し、前記第2数
学的制御系の伝達関数をC2で表し、前記第3数学的制
御系の伝達関数をC3で表し、前記第1アクチュエータ
の出力u1を関数変換して前記第2,3数学的制御系に
入力する時のその作用関数をそれぞれにF21,F31
で表し、前記第2アクチュエータの出力値u2を関数変
換して前記第3数学的制御系に入力する時のその作用関
数をF32で表し、出力値u1,u2と偏差との関係
は、下記行列関数式: 【数3】 で表され、前記変数F21,F31,F32,V〜 1,
V〜 2,V〜 3が適正に設定されてrからu2,u3ま
での伝達関数が零になるような解が必ず存在して、前記
式は下記式: 【数4】 で表される複数駆動系が内在する物理的制御系。 - 【請求項5】請求項4において、 前記関数u1,u2,u3及び前記関数C1,C2,C
3,F21,F31,F32,V〜 1,V〜 2,V〜 3
は、前記関数の添字がサイクリックに、且つ、数学的帰
納的に増大され、前記作用関数の数列は、部分列{F
n1、F(n−1 )1、Fn(n−2)1、・・・、F
21}を含むことを特徴とする数駆動系が内在する物理
的制御系。 - 【請求項6】物理的制御対象を駆動する駆動系の出力を
制御するための物理的制御系であり、 前記物理的制御系は、前記物理的制御系へ目標制御力を
入力するための数学的入力点と前記物理的制御対象へ制
御力を入力するための物理的入力点との間に介設される
数学・物理的複合制御系を備え、 前記数学・物理的複合制御系は、 複数の異種アクチュエータと、 第1数学的制御系と第2数学的制御系からなる複数・数
学的制御系とを備え、 前記異種アクチュエータは、第1アクチュエータと第2
アクチュエータとを備え、 前記第1数学的制御系は、第1既約分解表現の組を形成
するV〜 1を有し、 前記第2数学的制御系は、第2既約分解表現の組を形成
するV〜 2を有し、 前記第1アクチュエータの出力を関数変換して前記第2
数学的制御系に入力する時のその作用関数をF2で表
し、前記第2アクチュエータの出力を関数変換して前記
第1数学的制御系に入力する時のその作用関数をF1で
表し、前記物理的制御対象に対する要求モーメントをM
で表し、前記複数の異種アクチュエータに対するモーメ
ント指令をそれぞれにu1,u2で表せば、物理事象と
して下記式: 【数5】 が得られ、且つ、前記式が下記式: 【数6】 になるように前記変数F1,F2,V〜 1,V〜 2の間
の関係が設定されている複数駆動系が内在する物理的制
御系。 - 【請求項7】請求項6において、 前記関係設定は、F2=−V2であることを特徴とする
複数駆動系が内在する物理的制御系。 - 【請求項8】請求項7において、 前記異種アクチュエータは、サイドスラスタと舵である
ことを特徴とする複数駆動系が内在する物理的制御系。 - 【請求項9】請求項8において、 前記物理的制御対象は流体中の航走体であることを特徴
とする複数駆動系が内在する物理的制御系。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11105532A JP2000298501A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複数駆動系が内在する物理的制御系 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11105532A JP2000298501A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複数駆動系が内在する物理的制御系 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000298501A true JP2000298501A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14410211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11105532A Pending JP2000298501A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複数駆動系が内在する物理的制御系 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000298501A (ja) |
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| CN114248934A (zh) * | 2020-09-25 | 2022-03-29 | 沃科波特有限公司 | 用于运行飞行器的方法、飞行控制装置和飞行器 |
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| JPH06344986A (ja) * | 1993-06-14 | 1994-12-20 | Kuniharu Ose | 自動操船装置 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11105532A patent/JP2000298501A/ja active Pending
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| 陶山貢市: "補償器間の負荷分担を考慮した受動的冗長化", 計測自動制御学会論文集, vol. 31, no. 8, JPN4006021179, August 1995 (1995-08-01), JP, pages 1098 - 1105, ISSN: 0000787925 * |
| 陶山貢市: "補償器間の負荷分担を考慮した受動的冗長化", 計測自動制御学会論文集, vol. 31, no. 8, JPNX007011276, August 1995 (1995-08-01), JP, pages 1098 - 1105, ISSN: 0000825451 * |
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