JP2000298889A - 再生パワー検出方法、再生パワー検出装置、再生パワー制御方法、再生パワー制御装置および再生装置 - Google Patents

再生パワー検出方法、再生パワー検出装置、再生パワー制御方法、再生パワー制御装置および再生装置

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JP2000298889A
JP2000298889A JP11103725A JP10372599A JP2000298889A JP 2000298889 A JP2000298889 A JP 2000298889A JP 11103725 A JP11103725 A JP 11103725A JP 10372599 A JP10372599 A JP 10372599A JP 2000298889 A JP2000298889 A JP 2000298889A
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light beam
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magnetic
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Goro Fujita
五郎 藤田
Tetsuhiro Sakamoto
哲洋 坂本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録の光磁気記録媒体からデータを再
生する場合に、迅速かつ適正に光ビームの再生パワーを
最適化するように制御する。 【解決手段】 データの記録トラックの光磁気ディスク
の半径方向の両側には、磁区分離領域(非磁性領域)を
蛇行させて設けておく。バンドパスフィルタ211によ
り、再生信号RFから磁区分離領域の蛇行に応じた変調
周波数成分を検出し、検波回路212によりバンドパス
フィルタ211からの変調周波数成分の振幅レベルを検
出する。この変調周波数成分の振幅レベルに応じて、光
ビームの再生パワーを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気記録媒体
からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に光
ビームを照射した場合の前記光ビームの再生パワーの検
出方法、検出装置、前記光ビームの再生パワーの制御方
法、制御装置、これらの方法、装置を用いる光磁気記録
媒体の再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、書き換え可能な高密度記録媒体と
して、DWDD(Domain Wall Displ
acement Detection)方式の光磁気デ
ィスクが注目されている。DWDD方式の光磁気ディス
クは、特開平6−290496号公報に開示されている
ように、少なくとも磁壁移動層、スイッチング層、磁気
記録層(メモリ層)の磁性3層膜からなり、信号の再生
時に、磁性膜温度がスイッチング層のキュリー温度以上
となった領域で磁壁移動層の磁璧移動を利用することに
より、実効的に記録された磁区の大きさを拡大し、再生
信号を大きくすることができるものである。
【0003】図9Bは、DWDD方式の光磁気ディスク
のトラック7(図9A)の断面を示している。図9Bに
示すように、DWDD方式の光磁気記録ディスクは透明
基板2上に形成された磁性層3から成っている。磁性層
3は、磁璧移動層4、スイッチング層5、磁気記録層6
を積層して構成されている。この場合、磁壁移動層4は
磁気記録層6よりも磁壁抗磁力が小さく、磁壁移動度が
大きい垂直磁性膜から成り、スイッチング層5は磁壁移
動層4及び磁気記録層6よりキュリー温度が低い磁性膜
から成り、磁気記録層6は垂直磁化膜から成っている。
【0004】そして、磁気記録層6中には、情報に応じ
て上向き及び下向きに磁化された情報信号マーク(垂直
磁気信号)が記録される。磁気記録層6中の磁化は室温
においては各磁性層間に作用する交換結合力によってス
イッチング層5を介し、磁壁移動層4にも転写される。
図9Bにおいて、上向き及び下向きの矢印は磁化の方向
を示している。また、各層において一方向に磁化された
情報信号マークと、その前後の逆方向に磁化された情報
信号マークとの境界部分、即ち情報信号マークのエッジ
の部分には磁壁Q01,Q02,…,Q07が形成され
る。
【0005】このように形成されるDWDD方式の光磁
気ディスクに記録されている垂直磁気信号は、以下に説
明するように、磁壁移動層4の磁壁移動を利用して再生
するようにされる。
【0006】すなわち、図10に示すように、再生用光
ビーム(レーザビーム)70は、光磁気ディスクのトラ
ック7上に微小な光スポット71として収束するように
磁壁移動層4側から照射される。再生用光ビーム70は
光磁気ディスクの回転に伴い、矢印aで示す方向に相対
的に移動する。再生用光ビーム70の照射によって磁性
層3は加熱され、光スポット71の中心よりも、その移
動方向に対して後方に寄った位置P1にピークを有する
温度分布が形成される。
【0007】そして、図10Aにおいて、等温線72
は、スイッチング層5のキュリー温度近傍の温度である
Tsに達した領域を示しており、磁性層3の温度は光ス
ポット71の後方に寄って位置P2において温度Tsを
越えて上昇し、位置P1においてピークに到達した後は
下降に転じる。
【0008】光スポット71による加熱部位から離れた
位置においては、磁性層3の温度は十分に低く、磁壁移
動層4はスイッチング層5を介して磁気記録層6と交換
結合しており、また磁性層3の温度分布はほぼ一様であ
るため、磁聾移動層4に転写された磁壁を移動させる様
な力は作用せず、従って磁壁は固定されている。
【0009】ここで、スイッチング層5の位置P2に到
達した部分は、温度がTsにまで上昇して磁化が消失す
るので、位置P2に到達した磁壁(図示の例では磁壁Q
06)は磁壁移動層4においては交換結合力による拘束
を受けなくなり、一方では温度の勾配による力を受け
る。その結果、図10Bに示すように、磁壁Q06は磁
壁移動層4において、より温度が高く磁壁エネルギーの
低い矢印bで示す方向、即ち温度のピーク位置P1に向
かって移動する。
【0010】これによって、磁壁移動層4の光スポット
71の照射部位においては図10Aに示すように、元の
情報信号マークの長さとは無関係に一定の長さに伸張し
た磁化領域73が形成される。この磁化領域73によっ
て生じる磁気光学効果を利用し、光スポット71からの
反射光より磁壁の移動により拡大するようにされた磁区
に記録されている信号の変化を検出する。
【0011】このようにして磁壁移動層4に転写された
磁壁Q01,Q02,…,Q07は、光スポット71の
移動につれて次々と位置P2に到達する度に温度のピー
ク位置P1に向かって移動することによって、拡大する
ようにされた磁区の信号の変化を光へッド(光ピックア
ップ)で検出することによって情報信号を再生する。
【0012】これにより、記録媒体においての情報信号
マークの長さが再生用光ビームのスポットの直径よりも
小さい場合であっても、伸張するようにされる磁化領域
から信号を検出することができるようにされる。したが
って、再生光の光学的な限界分解能以下の周期の微小記
録磁区からも非常に大きな信号を再生することが可能で
あり、光の波長、対物レンズの開口数NA等を変更する
ことなく、情報の高密度記録、高密度記録された情報の
再生を実現することができるようにされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10を用
いて前述したように、DWDD方式の光磁気ディスクの
場合、光磁気ディスクのトラック7上に微小な光スポッ
ト71を形成するように光ビームを照射し、光スポット
71部分の磁性層の温度を上昇させ、光スポット71内
において、磁壁移動を発生させ、磁区を拡大させるよう
にして記録されている信号が再生するようにされる。こ
のため、光磁気ディスクに記録されているデータの再生
時においては、光スポット71内において磁壁移動が効
果的に発生するように、光磁気ディスク上の光スポット
部分の温度を常に良好にすることが必要となる。
【0014】つまり、光ビームの再生パワーが弱いと、
光磁気ディスク上において、磁壁移動等温線によって囲
まれた磁壁移動が発生する温度となった領域(磁壁移動
領域)を充分に大きくすることができず、光磁気ディス
クに記録されているデータの良好な再生ができない。ま
た、光ビームの再生パワーが強すぎると、光スポット部
分の温度が上昇しすぎ、カー効果の減衰を招いたり、ま
た、磁壁移動領域が大きくなり過ぎて、光スポットの周
辺の記録磁区からの漏洩磁界の温度特性の影響を受け
て、光磁気ディスクに記録されているデータの良好な再
生ができなくなる。
【0015】このため、DWDD方式の光磁気ディスク
に記録されているデータの再生時においては、光磁気デ
ィスク上の光スポット内の磁壁移動領域の大きさを常に
良好に保つために、何らかの情報に応じて、光ビームの
再生パワーを最適化するように制御することが要求され
る。
【0016】以上のことにかんがみ、この発明は、光ビ
ームの再生パワーを最適化するように制御するための光
ビームの再生パワーの検出方法、再生パワー制御方法、
これらの方法を用いた光ビームの再生パワーの検出装
置、再生パワー制御装置および再生装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の再生パワー検出方法は、磁
壁移動により磁区を拡大するようにして、記録されてい
る主情報が読み出される光磁気記録媒体からデータを再
生するために、前記光磁気記録媒体に照射する光ビーム
の再生パワーの検出方法であって、前記光磁気記録媒体
のランドトラックあるいはグルーブトラックに沿って蛇
行するように非磁性領域を形成しておき、前記光ビーム
の前記光磁気記録媒体からの反射光から得られる再生信
号から前記非磁性領域の蛇行に応じた変調周波数成分を
抽出して、その振幅レベルを検出し、その検出レベルに
基づいて、前記光ビームの再生パワーを検出するように
することを特徴とする。
【0018】この請求項1に記載の磁壁移動領域の大き
さの検出方法によれば、前記の光磁気記録媒体は、光ビ
ームが照射されることにより、光磁気記録媒体上の光ビ
ームの照射部分である光スポット部分の温度を上昇さ
せ、磁壁移動により磁区を拡大するようにして、高密度
記録されているデータが読み出すようにされるものであ
る。
【0019】光ビームの再生パワーが弱いと、前記光磁
気記録媒体の磁性層において磁壁移動が発生する温度と
なった領域である磁壁移動領域も小さく、磁区が拡大さ
れる領域も小さいので、良好な再生信号を得ることがで
きない。逆に、光ビームの再生パワーが大きくなり過ぎ
ると、光磁気記録媒体上の光スポット部分の温度が上昇
しすぎ、カー効果の減衰を招いたり、磁壁移動領域が大
きくなり過ぎて、光スポットの周辺の漏洩磁界の温度特
性の影響を受けて、良好な再生信号を得ることができな
くなる。
【0020】そして、光ビームの再生パワーが弱い場
合、前述のように、磁壁移動領域も小さく、磁区が拡大
される領域も小さいので、再生信号が、非磁性領域の蛇
行によって変調される変調度が少ない。逆に、光ビーム
の再生パワーが強い場合には、磁壁移動領域も大きくな
り、磁区が拡大される領域も大きくなるので、再生信号
が、非磁性領域の蛇行によって変調される変調度が大き
くなる。
【0021】この非磁性領域の蛇行によって振幅変調さ
れる再生信号の変調度に着目し、再生信号から、これに
含まれる蛇行に応じた変調周波数成分が抽出され、変調
周波数成分の振幅レベルが検出される。この変調周波数
成分の振幅レベルは、前述のように非磁性領域の蛇行の
影響の受け具合によって変化するものであり、変調周波
数成分の振幅レベルに応じて、磁壁移動領域の大きさが
検出され、この磁区移動領域が適正な大きさとなるよう
に、光ビームの再生パワーが制御される。
【0022】また、請求項3に記載の発明の再生パワー
制御方法は、磁壁移動により磁区を拡大するようにし
て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
体からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に
照射する光ビームの再生パワーの制御方法であって、前
記光磁気記録媒体のランドトラックあるいはグルーブト
ラックに沿って蛇行するように非磁性領域を形成してお
き、前記光ビームの前記光磁気記録媒体からの反射光か
ら得られる再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じた
変調周波数成分を抽出して、その振幅レベルを検出し、
その検出レベルを用いて、前記光ビームの再生パワーを
制御することを特徴とする。
【0023】この請求項3に記載の再生パワー制御方法
によれば、非磁性領域の蛇行に応じて振幅変調される再
生信号から、非磁性領域の蛇行に応じた変調周波数成分
の振幅レベルが検出され、検出された変調周波数成分の
振幅レベルに基づいて、磁壁移動領域が最適な大きさと
なるように、光ビームの再生パワーが制御される。
【0024】これにより、再生信号から検出するように
される非磁性領域の蛇行による変調周波数成分の振幅レ
ベルに基づいて、磁壁移動領域を再生時においてはいつ
でも適正な大きさに保つように、光ビームの再生パワー
を制御することができるようにされる。
【0025】また、請求項5に記載の発明の再生装置
は、磁壁移動により磁区を拡大するようにして、記録さ
れている主情報が読み出される光磁気記録媒体の再生装
置であって、前記光磁気記録媒体には、ランドトラック
あるいはグルーブトラックに沿って蛇行するように非磁
性領域が形成するようにされており、前記光磁気記録媒
体の前記磁性層に光ビームを照射する光ビーム照射手段
と、前記光ビーム照射手段により照射された前記光ビー
ムの前記光磁気記録媒体からの反射光に応じて、再生信
号を形成する再生信号形成手段と、前記再生信号形成手
段からの前記再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じ
た変調周波数成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段
により抽出された前記変調周波数成分の振幅レベルを検
出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段からの検
出レベルに基づいて、前記光ビームの再生パワーを制御
するために用いる再生パワーエラー信号を形成する再生
パワーエラー信号生成手段と、前記エラー信号生成手段
からの前記再生パワーエラー信号に応じて、前記光ビー
ムの再生パワーを制御するようにする光ビーム制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0026】この請求項5に記載の再生装置によれば、
非磁性領域の蛇行に応じた変調周波数成分の振幅レベル
が、レベル検出手段により再生信号から検出され、この
変調周波数成分の振幅レベルに基づいて、磁壁移動領域
が最適な大きさとなるようにする再生パワーエラー信号
が再生パワーエラー信号生成手段により生成される。こ
の再生パワーエラー信号生成手段からの再生パワーエラ
ー信号に基づいて、光ビーム制御手段により、光ビーム
照射手段から照射する光ビームの再生パワーが制御され
る。
【0027】これにより、再生信号から検出するように
される非磁性領域の蛇行による変調周波数成分の振幅レ
ベルに基づいて、磁壁移動領域の大きさを再生時におい
てはいつでも適正な大きさに保つように、光ビームの再
生パワーを制御することができるようにされる。したが
って、光ビームの最適化を確実かつ適正に行うことがで
きるようにされ、光磁気記録媒体からのデータの再生を
いつでも良好に行うことができるようにされる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による再生パワー検出方法、再生パワー検出装置、再生
パワー制御方法、再生パワー制御装置および再生装置の
一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の
形態は、少なくとも磁壁移動層と、スイッチング層と、
磁気記録層とからなる前述のDWDD方式の光磁気ディ
スクを用いる場合の例である。
【0029】[概 要]まず、図4〜図8を参照しなが
ら、この発明の概要について説明する。図4は、DWD
D方式の光磁気ディスクと、DWDD方式の光磁気ディ
スクからのデータの再生について説明するための図であ
る。DWDD方式の光磁気ディスクには、ランドトラッ
クにデータを記録するいわゆるランド記録のディスク
と、グルーブトラックにデータを記録するいわゆるグル
ーブ記録のディスクと、さらに、ランドトラックおよび
グルーブトラックの両方にデータを記録するディスクと
がある。
【0030】ランドトラックやグルーブトラックは、例
えば、光磁気ディスク上にスパイラル状、あるいは、同
心円状に形成するようにされるが、図4に示すように、
ランドトラックあるいはグルーブトラックのディスクの
半径方向の両側には、ランドトラックあるいはグルーブ
トラックに沿って、磁区分離領域(非磁性領域)SPが
形成される。
【0031】つまり、DWDD方式の光磁気ディスク
が、ランド記録のディスクであれば、グルーブ部分に磁
区分離領域SPが形成され、グルーブ記録のディスクで
あれば、ランド部分に磁区分離領域SPが形成される。
そして、磁区分離領域SPは、例えば、微小スポットの
光ビーム(レーザ光)をDWDD方式のディスクのデー
タ記録用のトラックとデータ記録用のトラックとの間に
照射することにより、この照射部分の磁気特性を消滅さ
せて形成するようにされる。
【0032】このように、各トラック間に磁区分離領域
SPを設けるのは、隣接するトラック間で影響を及ぼし
合うことがないようにするためである。なお、以下にお
いては、説明を簡単にするため、用いるDWDD方式の
光磁気ディスクは、1スパイラルのランドトラックにデ
ータが記録されるランド記録のディスクであるものとし
て説明する。
【0033】そして、図4に示したように、光ビームを
光磁気ディスクに照射することによりランドトラックT
R上の光スポット50は、光磁気ディスクが回転するこ
とにより、矢印idが示す方向に相対的に移動するよう
にされる。また、磁壁移動等温線60は、光ビームが照
射されることにより、磁壁移動を発生させるまでに温度
が上昇した領域を示しており、磁壁移動等温線60の内
側は、磁壁移動を発生させるまでに温度が上昇した磁壁
移動領域である。
【0034】そして、磁壁移動等温線60が、図4にお
いて磁区41の磁壁にまで到達すると、磁区41の磁壁
は、矢印kdが示す方向に移動し、磁区41は、例え
ば、矢印kdの先端まで拡大され、この拡大された磁区
41からここに記録されているデータを良好に読み出す
ことができるようにされる。
【0035】図5は、図4に示したように、ランドトラ
ックの両側に磁区分離領域SPが設けられたDWDD方
式の光磁気ディスクからデータを再生するようにした場
合の再生信号RFを説明するための図である。
【0036】図4に示したように、ランドトラックTR
の半径方向の両側に磁区分離領域SPが設けられている
場合であって、磁壁移動等温線60が、ランドトラック
TRの両端の磁区分離領域SPにまで達している場合に
は、磁区分離領域SPにより、近隣のランドトラックか
らの影響を受けないようにして記録データを再生するよ
うにすることができる。また、ランドトラックの各磁区
は、磁区分離領域SPを越えてまで、ディスクの半径方
向に磁区を拡大することはできない。したがって、図5
に示すように、振幅レベルがほぼ一定のいわゆるアイパ
ターンの再生信号RFが得られる。
【0037】ところが、磁区分離領域SPを、例えば、
光磁気ディスクの半径方向に幅や位置を変えるようにし
て蛇行させるようにした場合であって、磁壁移動等温線
が磁区分離領域SPにまで到達していると、再生信号R
Fの振幅レベルは、磁区分離領域SPの蛇行に応じて変
調される。
【0038】図6は、磁区分離領域SPを蛇行させるよ
うにして形成したDWDD方式の光磁気ディスクを説明
するための図であり、図7は、磁区分離領域SPが蛇行
するように形成されているDWDD方式の光磁気ディス
クからデータを再生するようにした場合の再生信号RF
を説明するための図である。
【0039】例えば、図6に示すように、磁区分離領域
SPをディスクの半径方向に位置を変えるようにして蛇
行させて形成する。このように磁区分離領域SPが蛇行
するように形成された光磁気ディスクからの再生信号R
Fの振幅レベルは、磁壁移動等温線が磁区分離領域SP
に到達している場合においては、図7に示すように、磁
区の幅に依存して変調される。つまり、再生信号RFの
振幅レベルは、磁区分離領域SPの蛇行に応じて変調す
るようにされる。
【0040】しかし、前述のように、磁区分離領域SP
を蛇行させるようにした場合であって、再生信号RFの
振幅レベルが、磁区分離領域SPの蛇行の影響を受ける
のは、磁壁移動等温線が磁区分離領域SPにまで到達し
ている場合である。光ビームの再生パワーが充分でな
く、磁壁移動等温線が、磁区分離領域SPにまで到達し
ていない場合には、磁壁移動が発生する領域も小さいの
で、再生信号RFの振幅レベルは、磁区分離領域SPの
蛇行の影響を大きく受けることはない。
【0041】図8は、磁区分離領域SPの蛇行と、磁壁
移動等温線とについて説明するための図である。図8に
示すように、磁区分離領域SPが蛇行するようにされて
いる場合、光ビームの再生パワーが低いと、磁壁移動等
温線61が示すように、磁壁移動が発生するまでの温度
に上昇した光磁気ディスク上の磁壁移動領域は、比較的
に小さく、磁壁移動が発生して、磁区が拡大するように
されても、拡大された磁区の光磁気ディスクの半径方向
の幅は、磁区分離領域SPにまで達しないので、再生信
号RFの振幅レベルは、磁区分離領域SPの蛇行の影響
をあまり受けることはない。
【0042】これに対し、光ビームの再生パワーが比較
的に高いと、磁壁移動等温線62が示すように、磁壁移
動が発生するまでの温度に上昇した光磁気ディスク上の
磁壁移動領域は、比較的に大きくなり、磁壁移動が発生
して、磁区が拡大するようにされた場合、拡大された磁
区の光磁気ディスクの半径方向の幅は、磁区分離領域S
Pにまで達するので、再生信号RFの振幅レベルは、磁
区分離領域SPの蛇行の影響を受け、磁区分離領域SP
の蛇行による振幅変調を受けることになる。
【0043】このように、ランドトラックの両側に設け
られる磁区分離領域SPが蛇行するようにされている場
合には、再生信号RFの振幅レベルは、磁壁移動等温線
が磁区分離領域SPに到達していると、磁壁移動により
拡大するようにされた磁区(ドメイン)の幅に依存して
変調される。この再生信号RFに含まれる磁区分離領域
SPの蛇行に応じた変調周波数成分の振幅レベルは、図
8を用いて説明したように、光ビームの再生パワーによ
って変化する磁壁移動等温線の光磁気ディスクの半径方
向の幅によって決まる。
【0044】この点に着目して、この発明はなされたも
のであり、DWDD方式の光磁気ディスクに磁区分離領
域を蛇行するように形成しておき、再生信号RFに含ま
れる磁区分離領域の蛇行に応じて変調された周波数成分
の振幅レベル検出することにより、磁区移動が発生する
温度にまで上昇した領域である磁壁移動領域の大きさ、
つまり、磁壁移動等温線の大きさ(アパーチャー径)を
検出して、この磁壁移動等温線の大きさが適正になるよ
うに、光ビームの再生パワーを制御するものである。
【0045】[記録再生装置について]次に、この発明
による再生装置の一実施の形態が適用された光磁気ディ
スクの記録再生装置について説明する。図1は、この実
施の形態の記録再生装置を説明するためのブロック図で
ある。
【0046】図1において、ディスク100は、DWD
D方式のランド記録の光磁気ディスクであり、データの
書き換えが可能なものである。そして、前述したよう
に、光磁気ディスク100は、図6に示したように、ラ
ンドトラックの両側に磁区分離領域(非磁性領域)SP
が蛇行(ウォブリング)するようにして形成されたもの
である。
【0047】この実施の形態において、磁区分離領域S
Pは、光磁気ディスクの半径方向に、例えば、位置が変
えられるようにして蛇行するようにされたものである。
そして、磁区分離領域SPの蛇行の周波数は、磁気記録
層に高密度記録された磁区のトラック方向(トラックの
走査方向)の周波数よりも低くなるようにされている。
なお、この実施の形態において、光磁気ディスク100
のランドトラックには、例えば、オーディオデータやテ
キストデータ、あるいは、画像データなどのデータが、
既に高密度記録されているものとして説明する。
【0048】そして、図1に示すように、光磁気ディス
ク100が装填されるこの実施の形態の記録再生装置
は、スピンドルモータ11、光ピックアップ部12、R
F回路13、サーボ回路14、データ復調回路15、デ
ータECC(Error Correcting Co
de)復号回路16、出力端子17、アドレス復調回路
18、アドレスECC復号回路19、コントロール部2
0、レーザパワー制御回路21、LDドライブ回路2
2、入力端子31、ECC付加部32、データ変調回路
33、マグネットドライブ回路34、外部磁界発生用コ
イル35を備えている。
【0049】ピックアップ部12は、例えば、レーザダ
イオード等の光ビームの光源、コリンメータレンズ、対
物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレン
ズなどの光学部品、4分割フォトディテクタ、光ピック
アップ部12を光磁気ディスク100の半径方向に移動
させるようにするスレッドモータなどを備えたものであ
る。また、コントロール部20は、CPU、ROM、R
AMなどを備えたマイクロコンピュータであり、この実
施の形態の記録再生装置の各部を制御するものである。
【0050】そして、この実施の形態の記録再生装置
が、コントロール部20に接続されたキー操作部やリモ
ートコマンダーを通じて、使用者により光磁気ディスク
100に記録されているデータを再生するようにする再
生モードにされたときには、以下のようにして、光磁気
ディスク100に記録されているデータを再生する。
【0051】光磁気ディスク100は、スピンドルモー
タ11によって回転するようにされる。このスピンドル
モータ11は、サーボ回路14からの制御信号により規
定の回転数を保つように制御される。そして、光ピック
アップ部12は、光磁気ディスク100に光ビームを照
射し、その反射光を、4分割フォトディテクタで受光す
る。4分割フォトディテクタは、反射光を光電変換し、
反射光に応じた信号をRF回路13に供給する。
【0052】RF回路13は、光ピックアップ部12か
らの反射光に応じた信号から、再生信号RF、トラッキ
ングエラー信号、フォーカスエラー信号などを形成す
る。トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
は、サーボ回路14に供給される。サーボ回路14は、
RF回路13からのトラッキングエラー信号、フォーカ
スエラー信号に基づいて、トラッキングサーボ信号、フ
ォーカスサーボ信号を形成し、これを光ピックアップ部
12に供給する。
【0053】これにより、光ピックアップ部12から照
射された光ビームが、光磁気ディスク100のトラック
上を正確に、良好な大きさの光スポットの光ビームで走
査することができるようにされる。
【0054】一方、RF回路13において形成された再
生信号RFは、データ復調回路15、アドレス復調回路
18、レーザパワー制御回路21に供給される。そし
て、この実施の形態の記録再生装置においては、レーザ
パワー制御回路21により形成される再生パワーエラー
信号ERにより、光ピックアップ部12から照射される
光ビームの再生パワーを最適化するように制御するよう
にしている。
【0055】レーザパワー制御回路21は、この発明に
よる再生パワー制御方法、再生パワー制御装置が適用さ
れたものであり、この発明による再生パワー検出方法が
適用されたこの発明による再生パワー検出装置を備えた
ものである。
【0056】図2は、図1に示した記録再生装置のレー
ザパワー制御回路21を説明するためのブロック図であ
る。図2に示すように、この実施の形態のレーザパワー
制御回路21は、バンドパスフィルタ(図2においては
BPFと記載。)211と、検波回路212と、比較回
路213と、適正レベル保持部214とを備えたもので
ある。
【0057】RF回路13からの再生信号RFは、レー
ザパワー制御回路21のバンドパスフィルタ211に供
給される。バンドパスフィルタ211は、再生信号RF
から、磁区分離領域SPの蛇行の周波数帯域の信号を抽
出する。つまり、バンドパスフィルタ211は、磁区分
離領域SPの蛇行に応じて振幅変調するようにされた再
生信号RFから変調周波数成分Crを抽出する。このよ
うに、バンドパスフィルタ211は、変調周波数成分の
抽出手段としての機能を有するものである。
【0058】バンドパスフィルタ211により抽出され
た変調周波数成分Crは、検波回路212に供給され
る。検波回路212は、変調周波数成分Crを検波し、
変調周波数成分のレベルに応じた検波出力Lbを出力す
る。このように検波回路212は、レベル検出回路とし
て用いられるものであり、変調周波数成分のレベル検出
手段としての機能を有するものである。
【0059】そして、検波回路212からの検波出力L
bのレベルが高い場合には、磁区分離領域SPの蛇行に
より振幅変調された周波数成分が多く含まれ、磁壁移動
領域の大きさが大きいことが検知できる。逆に、検波回
路212からの検波出力Lbのレベルが低い場合には、
磁区分離領域SPの蛇行により振幅変調された周波数成
分が少なく、磁壁移動領域の大きさが小さいことが検知
できる。このように、検波回路212からの検波出力L
bのレベルに応じて、磁壁移動領域の大きさ、すなわ
ち、光ビームの再生パワーの大きさが検出できるように
される。
【0060】検波回路212からの検波出力Lbは、比
較回路213に供給される。この比較回路213には、
図2に示すように、適正レベル保持部214からの変調
周波数成分の適正レベルEtが供給される。この適正レ
ベルEtは、磁区分離領域SPの蛇行により振幅変調す
るようにされた再生信号RFの変調周波数成分の適正レ
ベルを示すものであり、予め定められるものである。
【0061】図3は、予め設定される適正レベルEt
と、比較回路213においての比較処理を説明するため
の図である。適正レベルEtは、ランドトラックTRの
両側に磁区分離領域SPが蛇行するように形成された光
磁気ディスクを用いて、テスト再生を行うことによっ
て、予め検出されるものである。
【0062】つまり、磁区分離領域SPが蛇行するよう
に形成された光磁気ディスクを用いて、光ビームの再生
パワーを除々に大きくするようにしながらテスト再生を
行う。そして、図3に示すように、再生データのエラー
率(ビットエラーレート)BERと、磁区分離領域SP
の蛇行によって振幅変調するようにされた再生信号RF
の変調周波数成分の振幅レベルMFとを検出する。
【0063】この場合、図3からも分かるように、光ビ
ームの再生パワーが大きくなるにしたがって、磁壁移動
領域の大きさも大きくなっていくので、変調周波数成分
の振幅レベルMFは上昇していく。そして、光ビームの
再生パワーがある程度まで上昇し、磁壁移動領域がラン
ドトラックの両側の蛇行する磁区分離領域SPにまで到
達すると、磁壁移動領域は、磁区分離領域SPにより光
磁気ディスクの半径方向には広がらないので、変調周波
数成分の振幅レベルはほぼ一定になる。
【0064】また、この時の再生データのエラー率BE
Rは、光ビームの再生パワーが大きくなるにしたがって
低下していくが、再生パワーがある程度大きくなると、
前述もしたように、カー効果の減衰や光スポットの周辺
磁区からの漏洩磁界の温度特性などの影響を受けるた
め、再生データのエラー率BERは上昇してしまう。
【0065】そこで、再生データのエラー率BERが最
も低くなった時の変調周波数成分の振幅レベルを適正レ
ベルEtとして検出し、これが適正レベル保持部214
に保持するようにされる。
【0066】そして、比較回路213は、検波回路21
2からの検波出力Lbと、適正レベル保持部214から
の適正レベルEtとを比較し、検波出力Lbが、適正レ
ベルEtより高い場合には、光ビームの再生パワーが強
いことを示す再生パワーエラー信号ERを出力し、検波
出力Lbが、適正レベルEtより低い場合には、光ビー
ムの再生パワーが弱いことを示す再生パワーエラー信号
ERを出力する。
【0067】この比較回路213から出力される再生パ
ワーエラー信号ERは、LDドライブ回路22に供給さ
れる。LDドライブ回路22は、レーザパワー制御回路
21の比較回路213からの再生パワーエラー信号ER
に応じて、光ピックアップ部12の光ビームの光源を駆
動させる信号を形成し、これを光ピックアップ部12の
光ビームの光源に供給する。
【0068】これにより、光ピックアップ部12から照
射される光ビームの再生パワーが、レーザパワー制御回
路21からの再生パワーエラー信号によって制御するよ
うにされ、迅速かつ適正に光ビームの再生パワーが最適
となるようにされる。すなわち、磁区分離領域SPの蛇
行によって振幅変調するようにされた再生信号RFに含
まれる変調周波数成分の振幅レベルが、適正レベルEt
に引き込まれるように、光ビームの再生パワーが制御さ
れ、再生時においては、常時良好にデータの再生を行う
ことができるようにされる。
【0069】そして、前述したように、再生パワーが常
時適正となるように制御される光ビームの反射光からR
F回路13において形成される再生信号RFは、データ
復調回路15と、アドレス復調回路18にも供給されて
おり、データ復調回路15は、これに供給された再生信
号RFを波形整形し、“0”、“1”のデータに変換し
て、これをECC復号回路19に供給する。ECC復号
回路19は、エラー検出および誤り訂正を行って、元の
データを復元し、これをデータの出力端子17を通じて
出力する。
【0070】また、アドレス復調回路18は、供給され
た再生信号RFから、アドレスデータを抽出する。この
実施の形態において、アドレスデータは、光磁気ディス
ク100のトラックに、例えば微小な凹部(ピット)を
設けることにより記録されており、再生信号RFの変化
に応じてアドレスデータを抽出することができるように
されている。
【0071】そして、アドレス復調回路18は、抽出し
たアドレスデータを復調し、復調したアドレスデータを
アドレスECC回路19に供給する。アドレスECC復
調回路19は、復調されたアドレスデータのエラー検出
およびエラー訂正を行って、復元したアドレスデータを
コントロール部20に供給する。
【0072】コントロール部20は、供給されたアドレ
スデータにより、光ビームが走査している光磁気ディス
ク100上の位置を得て、この再生アドレスデータを基
準として、光磁気ディスク100上の目的とするトラッ
クを走査するように、光ビームの走査位置の移動指示情
報などを含む制御信号をサーボ回路14に供給する。
【0073】サーボ回路14は、コントロール部20か
らの制御信号に基づいて、光ピックアップ部12からの
光ビームの走査位置を変更するように制御する制御信号
を形成し、これを光ピックアップ部12に供給する。こ
れにより、光磁気ディスク100に記録されている目的
とするデータを読み出すことができるようにされる。
【0074】そして、この実施の形態の記録再生装置
が、光磁気ディスク100に記録されているデータを再
生する再生モードのときには、磁区分離領域SPの蛇行
によって振幅変調するようにされた再生信号RFに含ま
れる変調周波数成分の振幅レベルに応じて、迅速かつ適
正に光ビームの再生パワーを制御することができるの
で、何時でも良好に光磁気ディスク100に記録されて
いるデータを再生して利用することができる。
【0075】なお、この実施の形態の記録再生装置は、
光磁気ディスクにデータを光磁気記録することができる
ものである。したがって、この実施の形態の記録再生装
置が、入力端子31を通じて入力されるデータを光磁気
ディスク100に記録するようにする記録モードにされ
ているときには、以下のようにして、データを光磁気デ
ィスク100に記録する。
【0076】すなわち、入力端子31を通じて入力され
たータは、ECC付加回路32に供給され、ここで誤り
訂正符号が付加された後、データ変調回路33に供給さ
れる。データ変調回路33は、誤り訂正符号が付加され
たデータを、光磁気ディスク100に記録する際に適当
な、例えば、EFM変調方式で変調し、これをマグネッ
トドライブ回路34に供給する。
【0077】マグネットドライブ回路34は、記録デー
タに応じて、外部磁界発生用コイル35を駆動させる。
外部磁界発生用コイル35は、図1に示すように、光ピ
ックアップ部12の延長線上に、光ピックアップ部12
に対向するように設けられ、光ピックアップ部12と同
期して光磁気ディスク100の半径方向に移動すること
ができるようにされたものである。そして、外部磁界発
生用コイル35は、マグネットドライブ回路34からの
記録データに応じて、+(プラス)、−(マイナス)の
記録磁界を発生させる。
【0078】このとき、コントロール部20により、前
述したように光磁気ディスク100から読み出されたア
ドレスデータを基準として用いて、各部を制御し、光ピ
ックアップ部12から照射される光ビームの光磁気ディ
スク100上の照射位置や、外部磁界発生用コイル35
からの磁界がかけられる光磁気ディスク100上の位置
などが調整されるとともに、例えば、コントロール部2
0からの制御に応じて、レーザパワー制御回路21によ
り、光ピックアップ部12からの光ビームのパワーが記
録に適したパワーとなるようにされる。
【0079】そして、光磁気ディスク100は、所定の
回転数で回転するようにされており、光磁気ディスク1
00上の目的とする位置から、外部磁界発生用コイル3
5の極性に応じた記録マークがランドトラック上に形成
され、記録データが光磁気ディスク100のランドトラ
ックに高密度記録される。
【0080】なお、前述の実施の形態においては、磁区
分離領域SPを光磁気ディスクの半径方向にその位置を
変えるようにすることにより蛇行させて形成するものと
して説明したが、これに限るものではない。例えば、磁
区分離領域の光磁気ディスクの半径方向の幅を変えるよ
うにすることにより蛇行させて形成するようにしてもも
ちろんよい。
【0081】また、磁区分離領域は、例えば、ランド記
録の光磁気ディスクの場合には、蛇行するようにして形
成されるグルーブ部分を非磁性にしたり、グルーブ記録
の光磁気ディスクの場合には、蛇行するようにして形成
されるランド部分を非磁性にすることにより形成するこ
とができる。
【0082】この他、例えば、ランド記録の光磁気ディ
スクの場合であって、グルーブ部分を蛇行するように形
成しない場合には、グルーブ部分を非磁性にするために
照射する微小スポットの光ビームを、ディスクの半径方
向に照射位置を変えるようにして照射することにより、
グルーブ内において光磁気ディスクの半径方向に位置が
変えられて蛇行するようにされた磁区分離領域を形成す
ることができる。
【0083】また、グルーブ部分を非磁性にするために
照射する微小スポットの光ビームのパワーを、予め決め
られた周波数で変調しながらグルーブ部分に照射するよ
うにすれば、グルーブ内において、光磁気ディスクの半
径方向の幅が変えられて蛇行するようにされた磁区分離
領域を形成するようにすることができる。
【0084】同様にして、グルーブ記録の光磁気ディス
クの場合にも、ランド部分を蛇行するように形成しない
場合には、ランド内において光磁気ディスクの半径方向
に位置が変えられて蛇行するようにされた磁区分離領域
を形成することができるし、ランド内において、光磁気
ディスクの半径方向の幅が変えられて蛇行するようにさ
れた磁区分離領域を形成することもできる。
【0085】また、磁区分離領域の形成は、前述したよ
うに、磁性層の磁気特性を失わせる程度の照射パワー
で、微小なスポットの光ビームを照射することにより形
成する方法の他、例えば、磁区分離領域部分の磁性層を
除去してしまうなどの他の方法を用いるようにしてもよ
い。つまり、磁区分離領域は、データを記録するトラッ
クとトラックとの間に、磁気特性が失うようにされた部
分(非磁性部分)を形成するようにすればよいので、こ
れを実現できる各種の方法を用いることができる。
【0086】また、前述した実施の形態において、光磁
気ディスク100には、アドレスデータが、ピットによ
り予め記録されているものとして説明したが、アドレス
データは、トラックの蛇行(ウォブリング)によって、
記録されているものであってももちろんよい。
【0087】つまり、磁区分離領域が形成される蛇行す
るようにされたグルーブ部分あるいはランド部分の蛇行
によって、アドレスデータを光磁気ディスクに記録して
おくようにしてもよい。このように、グルーブ部分ある
いはランド部分の蛇行によってアドレスデータを記録す
るようにした場合には、RF回路において形成するプッ
シュプル信号をアドレス復調回路に供給するようにすれ
ば、トラックの蛇行として記録されているアドレスデー
タを抽出するようにすることができる。
【0088】したがって、磁区分離領域の蛇行は、アド
レスデータなどのデータ検出用の情報や、その他の情報
を光磁気ディスクに記録するようにするための蛇行に応
じたものであってもよい。
【0089】もちろん、光ビームの再生パワーを制御す
るために、磁区分離領域の蛇行の周波数を定め、定めた
周波数で蛇行させるようにしてももちろんよい。
【0090】なお、前述の実施の形態においては、記録
再生装置にこの発明を適用したものとして説明したが、
再生専用装置にこの発明を適用することももちろんでき
る。
【0091】また、前述した実施の形態の光磁気ディス
クはランド記録のものとして説明したが、もちろん光磁
気ディスクは、グルーブ記録のものであってもよいし、
また、ランドトラックと、グルーブトラックの両方にデ
ータに記録が可能なものであってもよい。いずれの場合
にも、データが記録されるトラックの両側には、磁区分
離領域を蛇行させて形成するようにすればよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、データが記録されるトラックに隣接して蛇行するよ
うに形成される磁区分離領域(非磁性領域)の蛇行に応
じて振幅変調するようにされる再生信号の変調周波数成
分の振幅レベルに応じて、光ビームの再生パワーを常時
最適に保つように制御することができる。
【0093】また、高密度記録が可能な光磁気記録媒体
に記録されているデータを、いつでも確実かつ適正に読
み出して利用することができるので、データ再生の信頼
性を高めることができる。
【0094】また、高密度記録が可能な光磁気記録媒体
の利用範囲を広げることができるなど、高密度記録が可
能な光磁気記録媒体の利用を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による再生装置の一実施の形態が適用
された記録再生装置を説明するためのブロック図であ
る。
【図2】図1に示した記録再生装置のレーザパワー制御
回路を説明するためのブロック図である。
【図3】光ビームの再生パワーと、磁区分離領域の蛇行
に応じて振幅変調するようにされた再生信号に含まれる
変調周波数成分の振幅レベルと、再生データのエラー率
との関係を説明するための図である。
【図4】DWDD方式の光磁気ディスクと、DWDD方
式の光磁気ディスクからのデータの再生について説明す
るための図である。
【図5】図4に示したDWDD方式の光磁気ディスクか
らデータを再生するようにした場合の再生信号を説明す
るための図である。
【図6】磁区分離領域SPを蛇行させるようにして形成
したDWDD方式の光磁気ディスクを説明するための図
である。
【図7】図6に示した磁区分離領域が蛇行するように形
成されているDWDD方式の光磁気ディスクからデータ
を再生する場合の再生信号を説明するための図である。
【図8】磁区分離領域が蛇行するように形成されている
DWDD方式の光磁気ディスクに光ビームを照射した場
合の光スポットと磁区移動領域とを説明するための図で
ある。
【図9】DWDD方式の光磁気ディスクを説明するため
の図である。
【図10】図9に示した光磁気ディスクからのデータの
再生原理を説明するための図である。
【符号の説明】
11…スピンドルモータ、12…光ピックアップ部、1
3…RF回路、14…サーボ回路、15…データ復調回
路、16…ECC(Error Correcting
Code)復号回路、17…出力端子、18…アドレ
ス復調回路、19…アドレスECC復号回路、20…コ
ントロール部、21…レーザパワー制御回路、22…L
Dドライブ部回路、31…入力端子、32…ECC付加
回路、33…変調回路、34…マグネットドライブ回
路、35…外部磁界発生用コイル、100…光磁気ディ
スク、211…バンドパスフィルタ、212…検波回
路、213…比較回路、214…適正レベル保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
    て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
    体からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に
    照射する光ビームの再生パワーの検出方法であって、 前記光磁気記録媒体のランドトラックあるいはグルーブ
    トラックに沿って蛇行するように非磁性領域を形成して
    おき、 前記光ビームの前記光磁気記録媒体からの反射光から得
    られる再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じた変調
    周波数成分を抽出して、その振幅レベルを検出し、その
    検出レベルに基づいて、前記光ビームの再生パワーを検
    出するようにすることを特徴とする再生パワー検出方
    法。
  2. 【請求項2】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
    て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
    体からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に
    照射する光ビームの再生パワーの検出装置であって、 前記光磁気記録媒体には、ランドトラックあるいはグル
    ーブトラックに沿って蛇行するように非磁性領域が形成
    するようにされており、 前記光ビームの前記光磁気記録媒体からの反射光から得
    られる再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じた変調
    周波数成分を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出した前記変調周波数成分の振幅
    レベルを検出し、その検出レベルに基づいて、前記光ビ
    ームの再生パワーを検出するようにする検出手段とを備
    えることを特徴とする再生パワー検出装置。
  3. 【請求項3】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
    て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
    体からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に
    照射する光ビームの再生パワーの制御方法であって、 前記光磁気記録媒体のランドトラックあるいはグルーブ
    トラックに沿って蛇行するように非磁性領域を形成して
    おき、 前記光ビームの前記光磁気記録媒体からの反射光から得
    られる再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じた変調
    周波数成分を抽出して、その振幅レベルを検出し、その
    検出レベルを用いて、前記光ビームの再生パワーを制御
    することを特徴とする再生パワー制御方法。
  4. 【請求項4】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
    て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
    体からデータを再生するために、前記光磁気記録媒体に
    照射する光ビームの再生パワーの制御装置であって、 前記光磁気記録媒体には、ランドトラックあるいはグル
    ーブトラックに沿って蛇行するように非磁性領域が形成
    するようにされており、 前記光ビームの前記光磁気記録媒体からの反射光から得
    られる再生信号から前記非磁性領域の蛇行に応じた変調
    周波数成分を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出した前記変調周波数成分の振幅
    レベルを検出するレベル検出手段と、 前記レベル検出手段からの検出レベルに基づいて、前記
    光ビームの再生パワーを制御するために用いる再生パワ
    ーエラー信号を形成する再生パワーエラー信号生成手段
    とを備えることを特徴とする再生パワー制御装置。
  5. 【請求項5】磁壁移動により磁区を拡大するようにし
    て、記録されている主情報が読み出される光磁気記録媒
    体の再生装置であって、 前記光磁気記録媒体には、ランドトラックあるいはグル
    ーブトラックに沿って蛇行するように非磁性領域が形成
    するようにされており、 前記光磁気記録媒体の磁性層に光ビームを照射する光ビ
    ーム照射手段と、 前記光ビーム照射手段により照射された前記光ビームの
    前記光磁気記録媒体からの反射光に応じて、再生信号を
    形成する再生信号形成手段と、 前記再生信号形成手段からの前記再生信号から前記非磁
    性領域の蛇行に応じた変調周波数成分を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段により抽出された前記変調周波数成分の振
    幅レベルを検出するレベル検出手段と、 前記レベル検出手段からの検出レベルに基づいて、前記
    光ビームの再生パワーを制御するために用いる再生パワ
    ーエラー信号を形成する再生パワーエラー信号生成手段
    と、 前記エラー信号生成手段からの前記再生パワーエラー信
    号に応じて、前記光ビームの再生パワーを制御するよう
    にする光ビーム制御手段とを備えることを特徴とする再
    生装置。
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