JP2000301314A - 鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

鋳造方法及び鋳造装置

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JP2000301314A
JP2000301314A JP11106352A JP10635299A JP2000301314A JP 2000301314 A JP2000301314 A JP 2000301314A JP 11106352 A JP11106352 A JP 11106352A JP 10635299 A JP10635299 A JP 10635299A JP 2000301314 A JP2000301314 A JP 2000301314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド中子の引抜きタイミングのずれによ
る不良品の発生を容易に判定し,不良品の流出を防ぐこ
とができる鋳造方法及び鋳造装置を提供すること。 【解決手段】 キャビティ2を形成する一対の金型1
1,12と,キャビティ2対して進退可能に配設された
スライド中子3とを有する鋳造装置1を用いて中空部8
0を有する鋳造品を鋳造する。スライド中子3をキャビ
ティ2内に進入させた状態でキャビティ2内に溶湯88
を充填する。スライド中子3の周囲における溶湯88が
凝固した後,型開き時期よりも前に,スライド中子3を
退出させる。スライド中子3をキャビティ2から退出さ
せる際に働く引抜き力を計測し,その計測値と予め設定
された適正値とを比較して鋳造品8の品質を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えばダイカスト等の鋳造方法
及び鋳造装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年,ダイカスト部品等の鋳造品は,後加
工における切削加工数等を低減させるため,より最終形
状に近いニアネットシェイプ化が求められている。一
方,鋳造品には,一般的に,製品の離型あるいは製品か
らの中子の離脱を容易にするために,予め抜き勾配を考
慮した形状にしてある。
【0003】例えば円柱状の中空部を製品内部に設ける
場合には,中子の抜き方向に向かって外径が徐々に大き
くなるように中子の形状を設けてあるのが通常である。
このような場合に上記ニアネットシェイプ化を実現する
ためには,上記抜き勾配をできるだけ小さくする必要が
ある。ところが,その中空部(上記中子の鋳抜き部分)
の抜き勾配を小さくした場合には,製品から中子を離脱
する際の離型力が大幅に増大してしまう。また,この離
型力の増大にも起因して,離型時において製品が金型に
焼き付いてしまう場合もある。
【0004】そこで,出願人は,特願平10−1058
12号に示されるごとく,スライド中子を鋳抜くタイミ
ングを,上記スライド中子の周囲における上記溶湯が凝
固した後,上記一対の金型の型開き時期よりも前とする
方法を,先に提案した。これにより,上記鋳造品がスラ
イド中子を拘束する力を弱めて離型力の増大を防止し,
中空部を有する鋳造品のニアネットシェイプ化を可能と
している。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記提案に係
る従来の鋳造方法においては,上記スライド中子の引抜
きのタイミングは微妙であり,完全に不良発生を防ぐこ
とは困難である。即ち,上記スライド中子の引抜きのタ
イミングがずれると,上記スライド中子が折損したり,
溶湯の未凝固状態でスライド中子が鋳抜かれるという不
具合が発生するおそれがある。また,このような不具合
が発生しても,製造段階でこれを判断することは困難で
あり,不良品が後工程へ流出するおそれがあった。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,スライド中子の引抜きタイミングのずれ
による不良品の発生を容易に判定し,不良品の流出を防
ぐことができる鋳造方法及び鋳造装置を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,キャビテ
ィを形成する一対の金型と,上記キャビティに対して進
退可能に配設されたスライド中子とを有する鋳造装置を
用いて,上記スライド中子を上記キャビティ内に進入さ
せた状態で該キャビティ内に溶湯を充填し,次いで,上
記スライド中子の周囲における上記溶湯が凝固した後,
上記一対の金型の型開き時期よりも前に,上記スライド
中子を上記キャビティから退出させることにより,中空
部を有する鋳造品を鋳造する方法において,上記スライ
ド中子を上記キャビティから退出させる際に働く引抜き
力を計測し,その計測値と予め設定された上限値及び下
限値を有する適正値とを比較して鋳造品の品質を判定す
ることを特徴とする鋳造方法にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記スライド中子を上記キャビティから退出させる際に働
く引抜き力を計測し,その計測値と予め設定された上限
値及び下限値を有する適正値とを比較して鋳造品の品質
を判定することである。
【0009】上記鋳造品の品質とは,例えば,上記スラ
イド中子により形成される中空部の形状等についての品
質である。上記スライド中子の周囲における溶湯の凝固
時とは,少なくとも,スライド中子とこれに対面する金
型との間に形成されたキャビティ部分に位置する溶湯が
凝固した時を意味する。したがって,スライド中子が位
置していない中実部分等の溶湯が完全に凝固しているか
否かは問わない。また,上記金型の型開き時期とは,溶
湯が全体的に凝固完了して鋳造品となりこれを離型可能
な時期をいう。
【0010】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明の鋳造方法においては,上記のごとく,上記スラ
イド中子を上記キャビティから退出させる際に働く引抜
き力を計測し,その計測値と予め設定された上限値及び
下限値を有する適正値とを比較して鋳造品の品質を判定
する。即ち,上記計測値が上記適正値にある場合には,
上記鋳造品が良品であると判定し,上記計測値が上記適
正値にないときは,上記鋳造品が不良品であると判定す
る。
【0011】上記鋳造を行うに当って,上記スライド中
子の引抜きのタイミングがずれると,上記スライド中子
が折損したり,溶湯の未凝固状態でスライド中子が鋳抜
かれる等の不具合が発生する。そして,この時鋳造され
た鋳造品は不良品となる。このような不具合が発生した
場合,上記のごとく,上記計測値と上記適正値との比較
により鋳造品の品質を判定することができる。そのた
め,上記スライド中子の引抜きタイミングのずれによる
不良品の発生を容易に判定することができ,不良品が後
工程へ流出することを防ぐことができる。
【0012】以上のごとく,本発明によれば,スライド
中子の引抜きタイミングのずれによる不良品の発生を容
易に判定し,不良品の流出を防ぐことができる鋳造方法
を提供することができる。
【0013】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記スライド中子の引抜き力は,該スライド中子を進退さ
せる油圧シリンダに取付けた圧力センサにより計測する
こともできる。即ち,上記油圧シリンダの油圧を計測す
ることにより,上記スライド中子の上記キャビティから
の引抜き時ににかかる上記引抜き力を,間接的に計測す
ることができる。そのため,容易かつ正確に上記引抜き
力を計測することができる。
【0014】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記引抜き力の計測値が上記適正値にないとき警報を発す
ることが好ましい。これにより,容易に作業者に異常を
知らせることができ,次工程への不良品の流出を確実に
防ぐことができる。
【0015】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記引抜き力の計測値が上記適正値にないとき,その鋳造
品を排除することが好ましい。これにより,次工程への
不良品の流出を一層確実に防ぐことができる。
【0016】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記引抜き力の計測値が上記適正値の上限値を超えたと
き,上記鋳造装置を停止させることが好ましい。上記引
抜き力の計測値が上記上限値を超えたときには,上記ス
ライド中子が折損している可能性が高い。かかる場合
に,上記スライド中子が折損したまま,上記鋳造装置が
連続稼動を行うと,不良品を大量に鋳造してしまうこと
となる。本発明によれば,このような不良品の大量鋳造
を確実に防止することがでる。
【0017】次に,請求項6に記載の発明のように,キ
ャビティを形成する一対の金型と,上記キャビティに対
して進退可能に配設されたスライド中子とを有する鋳造
装置であって,該鋳造装置は,上記スライド中子を進退
させるアクチュエータと,上記スライド中子を凝固した
溶湯から引抜く際の引抜き力を計測する計測手段と,該
計測手段による計測値と予め設定された上限値及び下限
値とを有する適正値とを比較して鋳造品の品質を判定す
る判定部とを有することを特徴とする鋳造装置がある。
【0018】本鋳造装置は,上記計測手段と上記判定部
とを有し,該判定部により,不良品の発生を判定するこ
とができる。そのため,請求項1に記載の発明の説明で
述べたごとく,スライド中子の引抜きタイミングのずれ
による不良品の発生を容易に判定し,不良品の流出を防
ぐことができる鋳造装置を得ることができる。
【0019】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記アクチュエータは油圧シリンダであって,上記計測手
段は上記油圧シリンダに取付けた圧力センサであること
が好ましい。これにより,上記請求項2の発明の説明で
述べたごとく,容易かつ正確に上記引抜き力を計測する
ことができる。
【0020】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記鋳造装置は,上記判定部によって上記引抜き力の計測
値が上記適正値にないと判定されたとき作動する警報器
を有することが好ましい。これにより,容易に作業者に
異常を知らせることができ,次工程への不良品の流出を
確実に防ぐことができる。
【0021】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記鋳造装置は,上記判定部によって上記引抜き力の計測
値が上記適正値の上限値を超えたと判定されたとき停止
するよう構成してあることが好ましい。これにより,上
記請求項5の発明の説明で述べたごとく,不良品の大量
鋳造を確実に防止することがきる。
【0022】
【発明の実施の形態】実施形態例 本発明の実施形態例にかかる鋳造方法及び鋳造装置につ
き,図1〜図6を用いて説明する。本例の鋳造方法は,
図1に示すごとく,キャビティ2を形成する一対の金型
11,12と,上記キャビティ2に対して進退可能に配
設されたスライド中子3とを有する鋳造装置1を用い
る。
【0023】そして,上記スライド中子3を上記キャビ
ティ2内に進入させた状態で該キャビティ内に溶湯88
を充填する(図1)。次いで,上記スライド中子3の周
囲における上記溶湯88が凝固した後,上記一対の金型
11,12の型開き時期よりも前に,上記スライド中子
3を上記キャビティ2から退出させる。これにより,図
2に示す中空部80を有する,円柱状の鋳造品8を鋳造
する。なお,上記中空部80は,円筒状の深い凹部であ
る。
【0024】上記鋳造に当っては,上記スライド中子3
を上記キャビティ2から退出させる際に働く引抜き力を
計測し,その計測値と予め設定された上限値及び下限値
を有する適正値とを比較して鋳造品8の品質を判定す
る。
【0025】以下に,本例の鋳造装置1について,図1
に基づき説明する。上記鋳造装置1には,上記スライド
中子3を進退させる油圧シリンダ30を設けてあると共
に,金型11,12又はスライド中子2の温度を計測す
るための温度センサ4と,上記油圧シリンダ30にスラ
イド中子3の退出時期を指示する制御部5とを設けてあ
る。該制御部5は予め設定した設定温度T0と上記温度
センサから送られる実測温度T1とを比較して該実測温
度T1が上記設定温度T0に到達した時点において上記ス
ライド中子3の退出指示を発するよう構成してある。
【0026】上記一対の金型11,12は,図1に示す
ごとく,射出シリンダ15及び射出プランジャ16を設
けたダイカスト用の金型であり,上記射出シリンダ15
内に導かれた溶湯88が射出プランジャ16により湯口
17を介してキャビティ2内に加圧充填されるよう構成
されている。上記金型11,12は,図1における符号
12が固定型,符号11が可動型である。
【0027】また,図1に示すごとく,上記金型12に
設けた温度センサ4は,熱電対により構成してあると共
に,スライド中子3に対面する部分に埋め込み配置して
ある。そして,温度センサ4は,制御部5に電気的に接
続してあり,刻々と金型12の温度を検出し,この検出
値を制御部5に送るよう構成してある。
【0028】また,図1に示すごとく,上記スライド中
子3は,金型11,12の上方に設けた油圧シリンダ3
0から下方に向けて延設してあると共に,油圧シリンダ
30の作用により上下方向に進退するよう設けてある。
また,上記油圧シリンダ30は,上記制御部5に電気的
に接続してあり,制御部5の指示に基づいてスライド中
子3の前進及び後退をさせるよう構成してある。
【0029】上記油圧シリンダ30には,図1に示すご
とく,上記スライド中子3の引抜き力を計測するための
圧力センサ31が取付けてある。また,該圧力センサ3
1は,増幅器32を介して判定部6に電気的に接続され
ている。また,上記鋳造装置1は,上記判定部6からの
信号に基づいて,警報音及び警報光を発する警報器61
を有する。
【0030】次に,本例における一連の鋳造作業をさら
に具体的に図3及び図4を用いて説明する。図3は,金
型11,12の型締めから型開きまでの一連の鋳造作業
を時系列に示すフロー図である。図4は,横軸に時間
を,縦軸に温度をとって,上記温度センサ4により実測
した金型12の実測温度T1の推移を示す説明図であ
る。なお,説明の都合上,図3のステップ番号(S1〜
S10)に対応する時間を,図4において同じ番号を用
いて示した。
【0031】図3に示すごとく,まず,ステップS1に
おいて金型11,12を型締めしてキャビティ2を形成
すると共にキャビティ2内にスライド中子3を進入させ
る。次いで,ステップS2においてキャビティ2内に溶
湯88を充填する。これにより,図4に示すごとく,時
間S1〜S2にかけて冷却過程にあった金型12の実測
温度T1は,溶湯充填(S2)を機会に急激に温度上昇
する。
【0032】次いで,ステップS3,S4において上記
実測温度T1がピークを迎えたか否かを判断する。即
ち,溶湯充填後に昇温した実測温度T1が冷却を開始す
るか否かを監視する。次いで,ステップS4において実
測温度T1のピークが確認された後は,ステップS5,
S6において実測温度T1が設定温度に到達したか否か
を判定する。
【0033】そして,ステップS4において実測温度T
1が設定温度T0に到達したことを確認した後,ステップ
S7においてスライド中子3の退出を実施する。これに
より,キャビティ2内の溶湯88の凝固状態を崩すこと
なく,離型力の小さい状態で上記スライド中子3を鋳造
品8から引抜くことを可能としている。
【0034】またこの時,圧力センサ31により油圧シ
リンダ30の油圧を計測することにより,スライド中子
3の引抜き力を計測する(S8)。この計測値を,上記
増幅器32を介して上記判定部6へ送出する(S9)。
その後,ステップS10において,金型11,12の型
開きを行い,一連の鋳造作業の1サイクルが完了する。
【0035】また,上記判定部6は,上記のステップ9
において送出された計測値を,図5に示すごとく,ステ
ップP1において受信すると,上記計測値と上記適正値
とを比較して鋳造品8の品質を判定する。即ち,ステッ
プP2において,上記計測値と上記適正値の上限値とを
比較する。そして,上記計測値が上記上限値以下である
場合には,ステップP3に進む。
【0036】一方,上記計測値が上記上限値よりも大き
いときには,その時鋳造した鋳造品8は不良品であると
判定して,ステップP4において上記鋳造品8を排出す
る。またこの場合にはスライド中子3が折損したと判定
し,ステップP5において鋳造装置1を停止し,ステッ
プP6において警報器61を作動させる。
【0037】そして,上記ステップP3においては,上
記計測値と上記適正値の下限値とを比較する。そして,
上記計測値が上記下限値以上である場合には,正常に鋳
造が行われていると判断し1サイクルを終了する。一
方,上記計測値が上記下限値よりも小さい場合には,そ
の時鋳造した鋳造品8は不良品であると判定して,ステ
ップP7において上記鋳造品8を排出すると共に,ステ
ップP8において警報器61を作動させる。
【0038】なお,上記スライド中子3の引抜き力の計
測値は,図6の波形H1,H2,H3に示すごとく,引抜
き開始から終了までの間に暫時変化する。そこで,上記
のごとく適正値と比較する計測値は,この間の最大値K
1,K2,K3を用いる。従って,上記計測値の波形が図
6におけるH1に示す波形の場合には,スライド中子3
が折損したと判定される。また,計測値の波形がH2に
示す波形の場合には,溶湯8の未凝固状態でスライド中
子3が引抜かれたと判定される。また,計測値の波形が
H3に示す波形の場合には,最大値K3が上限値と下限値
の間にあるので,正常であると判定される。
【0039】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例の鋳造方法においては,上記のごとく,上記スライド
中子3を上記キャビティ2から退出させる際に働く引抜
き力を計測し,その計測値と予め設定された上限値及び
下限値を有する適正値とを比較して鋳造品8の品質を判
定する。
【0040】上記鋳造を行うに当って,上記スライド中
子3の引抜きのタイミングがずれると,上記スライド中
子3が折損したり,溶湯88の未凝固状態でスライド中
子3が鋳抜かれる等の不具合が発生する。そして,この
時鋳造された鋳造品8は不良品となる。このような不具
合が発生した場合,上記のごとく,上記計測値と上記適
正値との比較により鋳造品8の品質を判定することがで
きる。そのため,上記スライド中子3の引抜きタイミン
グのずれによる不良品の発生を容易に判定することがで
き,不良品が後工程へ大量に流出することを防ぐことが
できる。
【0041】上記スライド中子3の引抜き力は,上記油
圧シリンダ30に取付けた圧力センサ31により計測す
る。即ち,上記油圧シリンダ30の油圧を計測すること
により,上記スライド中子3の上記キャビティ2からの
引抜き時ににかかる上記引抜き力を,間接的に計測する
ことができる。そのため,容易かつ正確に上記引抜き力
を計測することができる。
【0042】また,上記引抜き力の計測値が上記適正値
にないとき,警報器61が作動するため,容易に作業者
に異常を知らせることができ,次工程への不良品の流出
を確実に防ぐことができる。また,上記引抜き力の計測
値が上記適正値にないとき,その鋳造品8を排除するた
め,次工程への不良品の流出を一層確実に防ぐことがで
きる。
【0043】また,上記鋳造装置1は,上記引抜き力の
計測値が上記適正値の上限値を超えたとき停止するた
め,不良品の大量鋳造を確実に防止することができる。
即ち,上記引抜き力の計測値が上記上限値を超えたとき
には,上記スライド中子3が折損している可能性が高
い。かかる場合に,上記スライド中子3が折損したま
ま,上記鋳造装置1が連続稼動を行なうと,不良品を大
量に鋳造してしまうこととなる。本例によれば,このよ
うな不良品の大量鋳造を確実に防止することもできる。
【0044】なお,上記実施形態例では,圧力センサを
用いてスライド中子の引抜き力を計測したが,スライド
中子に歪みゲージを埋設し,上記スライド中子に作用す
る力を直接計測してもよい。
【0045】以上のごとく,本例によれば,スライド中
子の引抜きタイミングのずれによる不良品の発生を容易
に判定し,不良品の流出を防ぐことができる鋳造方法及
び鋳造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,鋳造装置の説明図。
【図2】実施形態例における,鋳造品の斜視図。
【図3】実施形態例における,鋳造作業の流れを示すフ
ロー図。
【図4】実施形態例における,金型温度の変化を示す線
図。
【図5】実施形態例における,良品判定とその後の処理
の流れを示すフロー図。
【図6】実施形態例における,スライド中子の引抜き力
の変化を示す線図。
【符号の説明】
1...鋳造装置, 11,12...金型, 2...キャビティ, 3...スライド中子, 30...油圧シリンダ, 31...圧力センサ, 5...制御部, 6...判定部, 61...警報器, 8...鋳造品, 80...中空部, 88...溶湯,

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティを形成する一対の金型と,上
    記キャビティに対して進退可能に配設されたスライド中
    子とを有する鋳造装置を用いて,上記スライド中子を上
    記キャビティ内に進入させた状態で該キャビティ内に溶
    湯を充填し,次いで,上記スライド中子の周囲における
    上記溶湯が凝固した後,上記一対の金型の型開き時期よ
    りも前に,上記スライド中子を上記キャビティから退出
    させることにより,中空部を有する鋳造品を鋳造する方
    法において,上記スライド中子を上記キャビティから退
    出させる際に働く引抜き力を計測し,その計測値と予め
    設定された上限値及び下限値を有する適正値とを比較し
    て鋳造品の品質を判定することを特徴とする鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記スライド中子の
    引抜き力は,該スライド中子を進退させる油圧シリンダ
    に取付けた圧力センサにより計測することを特徴とする
    鋳造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記引抜き力
    の計測値が上記適正値にないとき警報を発することを特
    徴とする鋳造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記引抜き力の計測値が上記適正値にないとき,その鋳
    造品を排除することを特徴とする鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記引抜き力の計測値が上記適正値の上限値を超えたと
    き,上記鋳造装置を停止させることを特徴とする鋳造方
    法。
  6. 【請求項6】 キャビティを形成する一対の金型と,上
    記キャビティに対して進退可能に配設されたスライド中
    子とを有する鋳造装置であって,該鋳造装置は,上記ス
    ライド中子を進退させるアクチュエータと,上記スライ
    ド中子を凝固した溶湯から引抜く際の引抜き力を計測す
    る計測手段と,該計測手段による計測値と予め設定され
    た上限値及び下限値とを有する適正値とを比較して鋳造
    品の品質を判定する判定部とを有することを特徴とする
    鋳造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記アクチュエータ
    は油圧シリンダであって,上記計測手段は上記油圧シリ
    ンダに取付けた圧力センサであることを特徴とする鋳造
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において,上記鋳造装置
    は,上記判定部によって上記引抜き力の計測値が上記適
    正値にないと判定されたとき作動する警報器を有するこ
    とを特徴とする鋳造装置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか一項において,
    上記鋳造装置は,上記判定部によって上記引抜き力の計
    測値が上記適正値の上限値を超えたと判定されたとき停
    止するよう構成してあることを特徴とする鋳造装置。
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