JP2000302599A - シリコンカーバイドのエピタキシャル成長方法 - Google Patents
シリコンカーバイドのエピタキシャル成長方法Info
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Abstract
エピタキシャル膜を形成すること。 【解決手段】 底部にシリコンカーバイド単結晶基板2
を配置したカーボン坩堝1の内部をシリコンとカーボン
の溶液で満たし、その溶液に浸るように多孔質カーボン
5を配置し、該溶液の温度を、シリコン溶液にカーボン
が飽和溶解する約1510〜1900℃の温度と、前記
溶液中の過飽和のカーボンとシリコンからなるシリコン
カーバイドが析出する約1500℃との間で交互に変化
させることによって、基板2の上面にシリコンカーバイ
ドのエピタキシャル膜を成長させる。
Description
ド(SiC)基板上にエピタキシャル膜を形成するエピタ
キシャル成長方法に関するものである。
て3倍もの熱伝導率を持ち、約2倍もの飽和電子ドリフ
ト速度を持ち、さらに六方晶の6H−SiCでは禁制帯幅
が2.93eVもの大きな値に達するところから、絶縁破壊電
圧はシリコンに比べて10倍程度も高く、動作可能な温
度は500℃もの高温に達し、しかもその導電型をp型に
もn型にも制御できることから、高温動作デバイス、大
電力デバイス、耐放射線デバイス等のように厳しい環境
下で動作させる素材として期待されてきた。
の成長装置の概念図を示す。ここでは、高純度のカーボ
ン坩堝11内にシリコンカーバイド粉末12を入れて、
シリコンカーバイドの種結晶13をそのカーボン坩堝1
1の上部に配置する。そして、このカーボン坩堝11を
石英管14内に入れて、高周波誘導コイル15を使用し
た高周波誘導加熱により、カーボン坩堝11を渦電流加
熱する。なお、石英管14内は、予め高真空状態とした
後、内部をアルゴン(Ar)ガスと置換して、成長に適し
た圧力に設定しておく。
のシリコンカーバイド粉末12側を2100〜2400
℃の温度、シリコンカーバイド種結晶13の側をこれよ
り低い温度となるように、カーボン坩堝11の加熱に温
度勾配をつけ、石英管14内のトータル圧力を数〜数1
0Torrに保つと、シリコンカーバイド粉末12から昇華
したシリコンカーバイドが種結晶13上に析出し、0.5
〜1.5 mm/hの成長速度でシリコンカーバイド単結晶16
が得られる。これはいわゆる昇華法と呼ばれる製造方法
である。
華法では2100〜2400℃という高い結晶成長温度
が必要であり、結晶成長装置の作製や温度の制御が困難
であるという問題があった。また、この昇華法で作製し
た結晶からはマイクロパイプと呼ばれる結晶欠陥を消滅
させることが困難であった。
成長温度が低くて済み、またその成長速度が速いシリコ
ンカーバイドのエピタキシャル成長方法を提供すること
である。
の第1の発明は、カーボン坩堝の底部にシリコンカーバ
イド単結晶基板を配置しその上に単結晶又は多結晶のシ
リコンを充填した後に加熱して前記カーボン坩堝の内部
にシリコン溶液を作成し、該溶液内に形成されたシリコ
ンカーバイドを前記シリコンカーバイド単結晶基板上に
液相成長させるエピタキシャル成長方法であって、前記
カーボン坩堝の前記溶液に接触し又は浸るように予め多
孔質カーボンを配置し、及び/又は前記カーボン坩堝の
内壁に多孔質カーボンを予めコーティングしておくよう
構成した。
溶液の温度を、シリコン溶液にカーボンが飽和溶解する
第1の温度と、前記溶液中の過飽和のカーボンとシリコ
ンからなるシリコンカーバイドが析出する前記第1の温
度よりも低い第2の温度との間で交互に変化させるよう
構成した。
第1の温度を約1510〜1900℃とし、前記第2の
温度を前記第1の温度より少なくとも10℃低く且つ約
1500℃以上とした。
単結晶又は多結晶のシリコンに、成長すべきシリコンカ
ーバイドの導電型に対応した不純物を所定濃度で予め添
加した。
法の説明図である。本実施形態では、高純度(99.9995
%)のカーボン坩堝1の底面に4Hのシリコンカーバイ
ド単結晶基板2を設置し、内部に高純度(99.999%)の
単結晶又は多結晶のシリコン3を充填する。また、カー
ボン坩堝1の内部に、高純度カーボン重り4を載せた多
孔質カーボン5(気孔率30〜40%)を上部から挿入
する。そして、このカーボン坩堝1を、高周波誘導コイ
ル6を外側に備えた石英管7の内部でその高周波誘導コ
イル6の中央部に位置するように配置する。
管7の内部を真空排気の後にアルゴンガスで置換し、所
定の圧力(760 Torr)に到達したところで、高周波誘導
コイル6に所定周波数の高周波電流を通電する。
4、多孔質カーボン5が高周波渦電流により加熱され、
その温度がシリコンの融点である1420℃を超える
と、カーボン坩堝1内は単結晶又は多結晶のシリコン5
が溶融したシリコン溶液で満たされる。
約1610〜1800℃に保つと、カーボン坩堝1の内
壁からカーボン(C)がシリコン溶液中に溶解してい
き、ついにはカーボンが飽和溶解する。
ボン5もシリコン溶液に浸漬するため、この多孔質カー
ボン5からもカーボンが溶出する。多孔質カーボン5
は、その表面積が板状カーボンに比べて100〜100
0倍と大きくなっているので、シリコン溶液との接触面
積が大きくなり、シリコン溶液にカーボンが溶出して飽
和するまでの時間が短くなる。
コン溶液を、前記温度で所定時間保持し、その後約16
00℃に下げて所定時間保持すると、シリコンカーバイ
ド単結晶基板2上にシリコンカーバイドのエピタキシャ
ル膜8が成長する。更に、この温度の上げ下げの操作を
繰り返すと、そのエピタキシャル膜8が順次成長してい
く。
トを示す。約1610〜1800℃でカーボンを飽和溶
解したシリコン溶液をその温度のままで約1時間保持
し、次に約1600℃まで降温させシリコン溶液の全体
をその温度で保持する。すると、シリコン溶液中で過飽
和になったカーボンと溶液中のシリコンとが反応してシ
リコンカーバイドが形成され、溶質として溶液中に析出
する。
イドは、その比重が3.21 g/cm3(最新化合物ハンドブッ
ク サイエンスフォーラム,p.32)とシリコン溶液中の
シリコンの比重2.34 g/cm3(新版 物理便利帳 共立出
版,p.32)よりも大きいため、カーボン坩堝1の底部に
設置されたシリコンカーバイド単結晶基板2に向けて沈
降して到達し、エピタキシャル膜8として消費される。
そして、およそ1時間ほど1600℃に保持する間に、
2〜7μm程度のエピタキシャル膜8が成長する。
は、反応の励起エネルギーとして同じ熱を使う熱CVD
による成長速度よりも2倍以上も速く、高速成長が行わ
れる。特に、シリコン溶液に浸漬している多孔質カーボ
ン5の量や気孔率を大きくすることで、カーボンの供給
量が増して飽和溶液に到達するまでの時間が更に短縮さ
れるので、1610〜1800℃で保持する時間を短く
でき、エピタキシャル膜の成長速度をより高速化ができ
る。
リコンカーバイド単結晶基板2を用いた場合は、シリコ
ン面にエピタキシャル成長するときは、核の発生密度が
多くなるものの、膜平行方向の成長速度が膜垂直方向の
成長速度に比べて大きくなるため、平坦な表面を得るこ
とができる。
10〜1800℃に昇温すると、そのカーボン坩堝1や
多孔質カーボン5からカーボンが再度溶出して、シリコ
ン溶液中に飽和溶解する。よって、この昇温と前記した
降温のサイクルを例えば図2に示したようにほぼ1時間
ピッチで繰り返すことで、エピタキシャル膜8の膜厚を
増加させることができる。このときは、シリコンカーバ
イド単結晶基板2の直上はシリコンカーバイドで飽和し
ているため溶解せず、それより上方に配置されている多
孔質カーボン5やカーボン坩堝1の内壁のみが溶解す
る。
てエピタキシャル膜8が成長した基板2は、シリコン溶
液を排出し冷却した後にカーボン坩堝1から取り出し
て、基板2やエピタキシャル膜8に付着しているシリコ
ンを所定のエッチング液を使用してエッチング除去す
る。
ン重り4によりシリコン溶液中に浸漬させるようにした
が、カーボン坩堝1の内壁にこの多孔質カーボンを予め
コーティングしておいても、その多孔質カーボンからの
カーボンの溶出が多量に行われ、上記説明した場合と同
様に、シリコン溶液に飽和するまでの時間を短縮でき
る。
する場合、例えばn型の結晶に成長させるときは単結晶
又は多結晶のシリコン3にn型用の不純物、たとえば窒
化シリコンを添加しておくか、成長雰囲気ガス中に窒素
ガスを添加しておけばよい。p型の結晶に成長させると
きは単結晶又は多結晶のシリコン3にp型用の不純物、
たとえばアルミニウムを添加しておけば良い。
高温側の温度(第1の温度)を1610℃〜1800℃
の範囲としたが、1510℃〜1900℃の範囲まで可
能である。しかし、約1900℃を上回る温度にする
と、シリコンカーバイドが析出するときの温度が高すぎ
て形成される膜の平坦性が悪くなる。また、同サイクル
の低温側の温度(第2の温度)は1610℃としたが、
高温側の温度よりも少なくとも10℃以上低ければよ
い。しかし、約1500℃を下回る温度にすると、カー
ボンがほとんどシリコンに溶解しなくなり膜形成時間が
かなり長くなるので好ましくない。
ーボン供給源として多孔質カーボンを使用してシリコン
溶液とカーボンとの接触面積を増大させるようにしてい
るので、シリコンに対するカーボンの過飽和溶液の生成
時間が短くなりエピタキシャル膜の成長を熱CVD法よ
る場合よりも短時間で実現でき、成長速度を高速化でき
る。
リコンカーバイドを析出させ成長させるので、シリコン
カーバイド自体を加熱昇華させる昇華法よりも低温でそ
れを成長させることが可能となる。
ンカーバイドが析出し、シリコンとの比重差によりシリ
コンカーバイドが基板側に輸送されるので、その基板上
の種結晶と格子整合した単結晶シリコンカーバイド膜を
高品質で成長さることができる。
ド膜成長装置の概念図である。
トである。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】カーボン坩堝の底部にシリコンカーバイド
単結晶基板を配置しその上に単結晶又は多結晶のシリコ
ンを充填した後に加熱して前記カーボン坩堝の内部にシ
リコン溶液を作成し、該溶液内に形成されたシリコンカ
ーバイドを前記シリコンカーバイド単結晶基板上に液相
成長させるエピタキシャル成長方法であって、 前記カーボン坩堝の前記溶液に接触し又は浸るように予
め多孔質カーボンを配置し、及び/又は前記カーボン坩
堝の内壁に多孔質カーボンを予めコーティングしておく
ことを特徴とするシリコンカーバイドのエピタキシャル
成長方法。 - 【請求項2】前記溶液の温度を、シリコン溶液にカーボ
ンが飽和溶解する第1の温度と、前記溶液中の過飽和の
カーボンとシリコンからなるシリコンカーバイドが析出
する前記第1の温度よりも低い第2の温度との間で交互
に変化させることを特徴とする請求項1に記載のシリコ
ンカーバイドのエピタキシャル成長方法。 - 【請求項3】前記第1の温度を約1510〜1900℃
とし、前記第2の温度を前記第1の温度より少なくとも
10℃以上低く且つ約1500℃以上としたことを特徴
とする請求項2に記載のシリコンカーバイドのエピタキ
シャル成長方法。 - 【請求項4】前記単結晶又は多結晶のシリコンに、成長
すべきシリコンカーバイドの導電型に対応した不純物を
所定濃度で予め添加したことを特徴とする請求項1に記
載のリコンカーバイドのエピタキシャル成長方法。
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|---|---|---|---|
| JP11576699A JP4070353B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | シリコンカーバイドのエピタキシャル成長方法 |
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-
1999
- 1999-04-23 JP JP11576699A patent/JP4070353B2/ja not_active Expired - Fee Related
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