JP2000303250A - カテキン類含有繊維 - Google Patents
カテキン類含有繊維Info
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- JP2000303250A JP2000303250A JP11107859A JP10785999A JP2000303250A JP 2000303250 A JP2000303250 A JP 2000303250A JP 11107859 A JP11107859 A JP 11107859A JP 10785999 A JP10785999 A JP 10785999A JP 2000303250 A JP2000303250 A JP 2000303250A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】抗菌や消臭に効果があるカテキン類を含有する
合成繊維に関し、洗濯等による脱落を少なくし、カテキ
ン類効果の持続性を長く維持させることを課題とする。 【解決手段】 カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜1
0重量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合
体からなるカテキン類含有繊維、または、 カテキン
類の抽出物微粉末を0.1〜10重量%含有する、融点
が130℃以下の熱可塑性重合体からなるポリマー相
(A相)と、繊維形成性熱可塑性重合体よりなる保護ポ
リマー相(B相)とが接合されてなるカテキン類含有複
合繊維。
合成繊維に関し、洗濯等による脱落を少なくし、カテキ
ン類効果の持続性を長く維持させることを課題とする。 【解決手段】 カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜1
0重量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合
体からなるカテキン類含有繊維、または、 カテキン
類の抽出物微粉末を0.1〜10重量%含有する、融点
が130℃以下の熱可塑性重合体からなるポリマー相
(A相)と、繊維形成性熱可塑性重合体よりなる保護ポ
リマー相(B相)とが接合されてなるカテキン類含有複
合繊維。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌や消臭に効果があ
るカテキン類を含有する合成繊維に関する。
るカテキン類を含有する合成繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】カテキン類は緑茶などから抽出され、そ
の主成分は、次の化1の構造で示される化合物の混合品
であるといわれている。
の主成分は、次の化1の構造で示される化合物の混合品
であるといわれている。
【0003】
【化1】
【0004】このカテキン類の抽出物粉末を繊維製品に
使用することは比較的多く行われている。これらは通常
は、カテキン類を付与する繊維成分に接着するバインダ
ー樹脂を選択して、それらのバインダーと該粉末を混合
したものを繊維表面に付着処理をして、熱処理により固
着する方法である。しかし、カテキン類は易水溶性であ
るため、折角付着処理しても洗濯等により脱落してしま
う問題があった。
使用することは比較的多く行われている。これらは通常
は、カテキン類を付与する繊維成分に接着するバインダ
ー樹脂を選択して、それらのバインダーと該粉末を混合
したものを繊維表面に付着処理をして、熱処理により固
着する方法である。しかし、カテキン類は易水溶性であ
るため、折角付着処理しても洗濯等により脱落してしま
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この洗濯等
による脱落を少なくし、カテキン類効果の持続性を長く
維持させることを課題とする。本発明者はこの課題につ
き検討し、カテキン類の抽出物粉末を繊維中に練り込む
ことに思い至ったが、その練り込みに際しては、使用す
る重合体に制限があることが判った。それは、カテキン
類には耐熱性が弱く、汎用的に使用される例えばポリエ
ステルのごとき高融点の重合体に練り込んで繊維の製造
を行うと、カテキン類の分解が起こりその効果が発揮で
きないこと、また繊維中に練り込んだとしても、その練
り込んだカテキン類は、繊維表面に存在するものは一時
的にその放出効果を奏するとしても、その重合体内部
(繊維内部)に練り込まれたカテキン類は、繊維中を移
動して繊維表面に抜けるものとはならないこと、したが
って、繊維中に練り込んだ場合、それが徐徐に繊維外に
放出される効果が期待できないこと、などといった問題
があることが判った。したがって本発明は、繊維中への
カテキン類の練り込みに際して、上記のごとき課題を解
消し得る重合体とその繊維製造法につき追求し本発明に
至ったものである。
による脱落を少なくし、カテキン類効果の持続性を長く
維持させることを課題とする。本発明者はこの課題につ
き検討し、カテキン類の抽出物粉末を繊維中に練り込む
ことに思い至ったが、その練り込みに際しては、使用す
る重合体に制限があることが判った。それは、カテキン
類には耐熱性が弱く、汎用的に使用される例えばポリエ
ステルのごとき高融点の重合体に練り込んで繊維の製造
を行うと、カテキン類の分解が起こりその効果が発揮で
きないこと、また繊維中に練り込んだとしても、その練
り込んだカテキン類は、繊維表面に存在するものは一時
的にその放出効果を奏するとしても、その重合体内部
(繊維内部)に練り込まれたカテキン類は、繊維中を移
動して繊維表面に抜けるものとはならないこと、したが
って、繊維中に練り込んだ場合、それが徐徐に繊維外に
放出される効果が期待できないこと、などといった問題
があることが判った。したがって本発明は、繊維中への
カテキン類の練り込みに際して、上記のごとき課題を解
消し得る重合体とその繊維製造法につき追求し本発明に
至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
項発明は、カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜10重
量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合体か
らなるカテキン類含有繊維である。また第2項発明は、
カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜10重量%含有す
る、融点が130℃以下の熱可塑性重合体からなるポリ
マー相(A相)と、繊維形成性熱可塑性重合体よりなる
保護ポリマー相(B相)とが接合されてなるカテキン類
含有複合繊維である。また第3項発明は、複合繊維が、
前記A層が芯層、B層が鞘層の芯鞘型複合繊維である、
請求項2に記載のカテキン類含有複合繊維である。また
第4項発明は、芯鞘型複合繊維の前記B層の厚さが、3
〜30ミクロンである、請求項3に記載のカテキン類含
有複合繊維である。さらに第5項発明は、芯鞘型複合繊
維が短繊維である、請求項3に記載のカテキン類含有複
合繊維である。
項発明は、カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜10重
量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合体か
らなるカテキン類含有繊維である。また第2項発明は、
カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜10重量%含有す
る、融点が130℃以下の熱可塑性重合体からなるポリ
マー相(A相)と、繊維形成性熱可塑性重合体よりなる
保護ポリマー相(B相)とが接合されてなるカテキン類
含有複合繊維である。また第3項発明は、複合繊維が、
前記A層が芯層、B層が鞘層の芯鞘型複合繊維である、
請求項2に記載のカテキン類含有複合繊維である。また
第4項発明は、芯鞘型複合繊維の前記B層の厚さが、3
〜30ミクロンである、請求項3に記載のカテキン類含
有複合繊維である。さらに第5項発明は、芯鞘型複合繊
維が短繊維である、請求項3に記載のカテキン類含有複
合繊維である。
【0007】以下本発明をより詳細に説明する。
【0008】本発明で用いるカテキン類の抽出物粉末
は、緑茶などを水やアルコールに浸漬し、加熱すること
により容易に抽出でき、この抽出液から溶媒を除去する
ことにより粉末を得ることができる。またこのものは、
例えば、株式会社伊藤園製の商品名「テアミクロン」と
して抽出物粉末が市販されているので、これら市販粉末
を使用することもできる。
は、緑茶などを水やアルコールに浸漬し、加熱すること
により容易に抽出でき、この抽出液から溶媒を除去する
ことにより粉末を得ることができる。またこのものは、
例えば、株式会社伊藤園製の商品名「テアミクロン」と
して抽出物粉末が市販されているので、これら市販粉末
を使用することもできる。
【0009】カテキン類の変質は150℃位から始ま
る。したがって、その抽出物を練り込み溶融紡糸できる
本発明で用いる熱可塑性重合体としては、融点が130
℃以下の熱可塑性重合体であることが望ましい。また繊
維中に練り込んだカテキン類は該繊維中から繊維外に徐
々に放出されることも必要であり、練り込む対象の熱可
塑性重合体としては、単独重合体でも結晶化度の低いも
のや、重合体中に色々な変成剤を混入することにより結
晶構造を乱したタイプのものが好ましい。このような点
から、本発明で好ましく用いられる熱可塑性重合体とし
ては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエ
チレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、変成ポリエチレン、ポリプロピレン、変成ポリプ
ロピレン等の低融点ポリオレフィン類やエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体などが好ましい。
る。したがって、その抽出物を練り込み溶融紡糸できる
本発明で用いる熱可塑性重合体としては、融点が130
℃以下の熱可塑性重合体であることが望ましい。また繊
維中に練り込んだカテキン類は該繊維中から繊維外に徐
々に放出されることも必要であり、練り込む対象の熱可
塑性重合体としては、単独重合体でも結晶化度の低いも
のや、重合体中に色々な変成剤を混入することにより結
晶構造を乱したタイプのものが好ましい。このような点
から、本発明で好ましく用いられる熱可塑性重合体とし
ては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエ
チレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、変成ポリエチレン、ポリプロピレン、変成ポリプ
ロピレン等の低融点ポリオレフィン類やエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体などが好ましい。
【0010】上記熱可塑性重合体による繊維の構造は、
各重合体(A)単独の繊維であっても、また上記熱可塑
性重合体(A)を一成分とし、他の熱可塑性重合体
(B)を他の成分として用いた複合繊維構造であっても
よい。すなわち、芯鞘構造タイプや多層構造タイプであ
ってもよい。
各重合体(A)単独の繊維であっても、また上記熱可塑
性重合体(A)を一成分とし、他の熱可塑性重合体
(B)を他の成分として用いた複合繊維構造であっても
よい。すなわち、芯鞘構造タイプや多層構造タイプであ
ってもよい。
【0011】芯鞘構造タイプの場合、カテキン類を含有
する前記A成分が、必ず芯側にくる必要はなく、鞘側に
きてもよく、それは、例えば繊維形成後の染色等加熱処
理の条件等によって適宜選択される。しかし一般的に
は、本発明において練り込むカテキン類の耐熱性が低い
ために、その目的効果を出来るだけ維持させるために、
該カテキン類を150℃以上といった熱雰囲気に直接晒
させないようにすることが肝要であり、したがって、芯
成分側にカテキン類を含有する前記A成分をもってくる
ことが一般的である。この場合、芯A成分側に練り込ん
だカテキン類を鞘B成分をとおして繊維表面側に良好な
ブリードアウト行わせるためには、該鞘B成分の厚さを
3〜30ミクロン(μm)とすることが望ましい。しか
し、この繊維をいわゆる短繊維にカットしステープルフ
ァイバーとして用いる場合には、その比較的短い距離で
の切断端をとおして芯A成分側に練り込んだカテキン類
がブリードアウトできるので、前記鞘B成分の厚みは必
須ではない。
する前記A成分が、必ず芯側にくる必要はなく、鞘側に
きてもよく、それは、例えば繊維形成後の染色等加熱処
理の条件等によって適宜選択される。しかし一般的に
は、本発明において練り込むカテキン類の耐熱性が低い
ために、その目的効果を出来るだけ維持させるために、
該カテキン類を150℃以上といった熱雰囲気に直接晒
させないようにすることが肝要であり、したがって、芯
成分側にカテキン類を含有する前記A成分をもってくる
ことが一般的である。この場合、芯A成分側に練り込ん
だカテキン類を鞘B成分をとおして繊維表面側に良好な
ブリードアウト行わせるためには、該鞘B成分の厚さを
3〜30ミクロン(μm)とすることが望ましい。しか
し、この繊維をいわゆる短繊維にカットしステープルフ
ァイバーとして用いる場合には、その比較的短い距離で
の切断端をとおして芯A成分側に練り込んだカテキン類
がブリードアウトできるので、前記鞘B成分の厚みは必
須ではない。
【0012】芯鞘構造タイプの場合、芯成分側重合体と
鞘成分側重合体とが別重合体成分であることは必ずしも
必要でなく、A相成分からなる同一重合体であってもよ
い。すなわち、この場合、繊維の製造は複合紡糸であっ
ても、得られる繊維としては、カテキン類の存在量が繊
維内部側または繊維表面側のいずれかに多く存在する単
一成分からなる繊維となるものである。またこの芯鞘構
造タイプの場合、鞘成分が完全に芯成分を被覆する典型
的な芯鞘構造ばかりでなく、芯成分の一部が鞘成分表面
上に露出する形態の芯鞘構造であってもよい。また、芯
部が中心部に空洞を有して解放端となっている中空芯鞘
構造であってもよい。
鞘成分側重合体とが別重合体成分であることは必ずしも
必要でなく、A相成分からなる同一重合体であってもよ
い。すなわち、この場合、繊維の製造は複合紡糸であっ
ても、得られる繊維としては、カテキン類の存在量が繊
維内部側または繊維表面側のいずれかに多く存在する単
一成分からなる繊維となるものである。またこの芯鞘構
造タイプの場合、鞘成分が完全に芯成分を被覆する典型
的な芯鞘構造ばかりでなく、芯成分の一部が鞘成分表面
上に露出する形態の芯鞘構造であってもよい。また、芯
部が中心部に空洞を有して解放端となっている中空芯鞘
構造であってもよい。
【0013】多層構造タイプの場合、A相がB相で挟ま
れたサンドイッチ構造タイプ、A相とB相との交互積層
タイプ、A相がB相で分割されるか、またはその逆の分
割タイプ、またB相中繊維表面部分にA相が部分的に露
出したタイプ等とすることができ、更には、上記各タイ
プでA相およびB相成分を、A相成分のみの単一成分の
繊維とすることもできる。
れたサンドイッチ構造タイプ、A相とB相との交互積層
タイプ、A相がB相で分割されるか、またはその逆の分
割タイプ、またB相中繊維表面部分にA相が部分的に露
出したタイプ等とすることができ、更には、上記各タイ
プでA相およびB相成分を、A相成分のみの単一成分の
繊維とすることもできる。
【0014】上記芯鞘または多層構造タイプの複合繊維
のA相成分としては、前記した、融点が130℃以下の
低融点重合体成分であればよく、またB相成分として
は、A相成分と複合紡糸でき、繊維特性を保持すること
ができる熱可塑性重合体であればよく、それは、カテキ
ン類を練り込んでいない前記A相成分と同一の低融点重
合体成分であっても、または他の熱可塑性重合体であっ
てもよい。そのような組み合わせ代表例としては、低密
度ポリエチレン/低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン/高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン、高密度ポリエチレン/高密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、変成ポリピ
レン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体/ポリエステルなどを挙げることができる。
のA相成分としては、前記した、融点が130℃以下の
低融点重合体成分であればよく、またB相成分として
は、A相成分と複合紡糸でき、繊維特性を保持すること
ができる熱可塑性重合体であればよく、それは、カテキ
ン類を練り込んでいない前記A相成分と同一の低融点重
合体成分であっても、または他の熱可塑性重合体であっ
てもよい。そのような組み合わせ代表例としては、低密
度ポリエチレン/低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン/高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン、高密度ポリエチレン/高密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、変成ポリピ
レン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体/ポリエステルなどを挙げることができる。
【0015】繊維の断面形状は、円形ばかりでなく、異
形形状とすることもでき、例えば、三角形〜八角形等の
多角形、T字形、多葉形等任意の形状とすることができ
る。繊維の単糸繊度についても特に限定されるものでは
なく、通常の衣料用あるいは生活資材用の繊維と同程度
であればよく、その用途によって適宜選択されればよ
い。
形形状とすることもでき、例えば、三角形〜八角形等の
多角形、T字形、多葉形等任意の形状とすることができ
る。繊維の単糸繊度についても特に限定されるものでは
なく、通常の衣料用あるいは生活資材用の繊維と同程度
であればよく、その用途によって適宜選択されればよ
い。
【0016】カテキン類の繊維中への練り込み量は、繊
維重量に対して0.1〜10重量%とする。より好まし
くは、0.3〜5重量%である。カテキン類の含有量が
0.1重量%未満では、十分な抗菌・消臭効果を得るこ
とは困難である。また10重量%を超えても、抗菌・消
臭効果はほぼ飽和状態となり、またそのコストが高いも
のとなるし、さらに、繊維製造の際の紡糸安定性も悪く
なり、好ましくない。
維重量に対して0.1〜10重量%とする。より好まし
くは、0.3〜5重量%である。カテキン類の含有量が
0.1重量%未満では、十分な抗菌・消臭効果を得るこ
とは困難である。また10重量%を超えても、抗菌・消
臭効果はほぼ飽和状態となり、またそのコストが高いも
のとなるし、さらに、繊維製造の際の紡糸安定性も悪く
なり、好ましくない。
【0017】練り込むカテキン類抽出物の平均粒子径
は、5μm以下が好ましい。粒径が5μmを超えると溶
融紡糸時にフィルター詰まりや断糸を起こし易く好まし
くない。より好ましくは2μm以下のものが望ましい。
は、5μm以下が好ましい。粒径が5μmを超えると溶
融紡糸時にフィルター詰まりや断糸を起こし易く好まし
くない。より好ましくは2μm以下のものが望ましい。
【0018】カテキン類を含有させる芯成分と鞘成分の
重合体の種類が異なる場合の複合比は、芯成分/鞘成分
(重量比)で20/80〜80/20が好ましく、40
/60〜60/40がより好ましい。80/20を超え
ると鞘成分量が少なくなり有効な繊維物性を発揮させる
ことが難しくなり好ましくない。一方20/80未満で
はカテキン類を含有させた芯成分量が少なくなり、複合
紡糸の安定上好ましくなくなる。
重合体の種類が異なる場合の複合比は、芯成分/鞘成分
(重量比)で20/80〜80/20が好ましく、40
/60〜60/40がより好ましい。80/20を超え
ると鞘成分量が少なくなり有効な繊維物性を発揮させる
ことが難しくなり好ましくない。一方20/80未満で
はカテキン類を含有させた芯成分量が少なくなり、複合
紡糸の安定上好ましくなくなる。
【0019】芯成分と鞘成分とが同一の重合体を用い、
そのいずれか一方、特に芯成分にカテキン類を練り込み
添加する場合、芯成分と鞘成分の境界がなく、目的効
果、機械的特性、紡糸安定性、コスト等の面から望まし
い単一重合体よりなる繊維とすることができる。
そのいずれか一方、特に芯成分にカテキン類を練り込み
添加する場合、芯成分と鞘成分の境界がなく、目的効
果、機械的特性、紡糸安定性、コスト等の面から望まし
い単一重合体よりなる繊維とすることができる。
【0020】繊維化後、カテキン類にその変質温度以上
の温度をかけることなく延伸や染色等の処理を行う必要
がある。例えば、生地にして色付けを行う場合には、顔
料と低温固着型接着剤(バインダー)を使用して行うな
どの処理を行う。
の温度をかけることなく延伸や染色等の処理を行う必要
がある。例えば、生地にして色付けを行う場合には、顔
料と低温固着型接着剤(バインダー)を使用して行うな
どの処理を行う。
【0021】本発明の繊維は、それ単独で長繊維とし
て、またはショートカットした短繊維として用いること
ができ、また他の繊維、例えばポリエステル、ポリアミ
ド、ポリオレフィン、アクリルなどの合成繊維、綿、羊
毛、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテー
トなどの再生繊維、半合成繊維などと混綿、混紡、混
繊、交撚、交編して織編物とすることができ、肌着、シ
ャツ、ブラウス、靴下、足袋、パンストなどの衣料分野
や、中入綿、布団側地、シーツ、ベッドカバー、枕カバ
ー、座布団などの寝装用品分野、マスク、手術着、キャ
ップ、診察着、ガーゼ、ベッドシーツ、包帯などの医療
資材分野、生理用品、おむつ、失禁用パッドなどの衛生
材料分野、おしぼり、テーブルクロス、エプロンなどの
生活資材分野などに利用できる。
て、またはショートカットした短繊維として用いること
ができ、また他の繊維、例えばポリエステル、ポリアミ
ド、ポリオレフィン、アクリルなどの合成繊維、綿、羊
毛、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテー
トなどの再生繊維、半合成繊維などと混綿、混紡、混
繊、交撚、交編して織編物とすることができ、肌着、シ
ャツ、ブラウス、靴下、足袋、パンストなどの衣料分野
や、中入綿、布団側地、シーツ、ベッドカバー、枕カバ
ー、座布団などの寝装用品分野、マスク、手術着、キャ
ップ、診察着、ガーゼ、ベッドシーツ、包帯などの医療
資材分野、生理用品、おむつ、失禁用パッドなどの衛生
材料分野、おしぼり、テーブルクロス、エプロンなどの
生活資材分野などに利用できる。
【0022】
【作用】本発明の繊維は、カテキン類を融点が130℃
以下の低融点成分に練り込み、該カテキン類の変質を来
す温度以下で繊維化した繊維であるので、カテキン類の
効果を維持して繊維中に保持することができるので、そ
の繊維からなる繊維製品は洗濯等により脱落してしまう
ことなくその抗菌効果や消臭効果を永く維持することが
できるものである。
以下の低融点成分に練り込み、該カテキン類の変質を来
す温度以下で繊維化した繊維であるので、カテキン類の
効果を維持して繊維中に保持することができるので、そ
の繊維からなる繊維製品は洗濯等により脱落してしまう
ことなくその抗菌効果や消臭効果を永く維持することが
できるものである。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、本実施例中の性能評価は、下記方法に従った。
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、本実施例中の性能評価は、下記方法に従った。
【0024】〔抗菌性試験〕:「抗菌防臭加工製品の加
工効果評価試験マニュアル・菌数測定法」(繊維製品衛
生加工協会;昭和63年)に従って測定した。即ち、滅
菌した寒天培地にクレブシエラニューモンニア[K.p
neumoniae(IF013277)]を懸濁させ
た菌液を試験片(0.2g)上に0.2ml接種し(菌
数約6×105個/ml)、温度37℃で18時間培養
する。培養後、試験片上の菌をリン酸緩衝液で抽出し、
試験片上の生産菌を標準寒天培地法により測定し、下記
の計算式1により菌数の増減差を算出した。
工効果評価試験マニュアル・菌数測定法」(繊維製品衛
生加工協会;昭和63年)に従って測定した。即ち、滅
菌した寒天培地にクレブシエラニューモンニア[K.p
neumoniae(IF013277)]を懸濁させ
た菌液を試験片(0.2g)上に0.2ml接種し(菌
数約6×105個/ml)、温度37℃で18時間培養
する。培養後、試験片上の菌をリン酸緩衝液で抽出し、
試験片上の生産菌を標準寒天培地法により測定し、下記
の計算式1により菌数の増減差を算出した。
【0025】
【数1】
【0026】上記式により得られる菌数増減値差が目安
として1.6以上であれば、抗菌性能としては十分機能
する。
として1.6以上であれば、抗菌性能としては十分機能
する。
【0027】〔洗濯試験〕:JISL0217−103
に準じて評価した。即ち、家庭用電気洗濯機を用い、中
性洗剤2g/lを含有する50℃の水溶液中で10分間
洗濯した後、2分間の流水洗いを行い、脱水し、さらに
流水洗いを2分行い、脱水し、乾燥した。これを3回繰
返し、上記抗菌性試験により抗菌性を評価した。
に準じて評価した。即ち、家庭用電気洗濯機を用い、中
性洗剤2g/lを含有する50℃の水溶液中で10分間
洗濯した後、2分間の流水洗いを行い、脱水し、さらに
流水洗いを2分行い、脱水し、乾燥した。これを3回繰
返し、上記抗菌性試験により抗菌性を評価した。
【0028】実施例1;芯成分重合体および鞘成分重合
体として、同一の融点85℃の低密度ポリエチレン(日
本ユニカ製「NUCG−5371」)を用いた。ただ
し、該芯成分側には、カテキン類抽出物微粉末(伊藤園
製「テアミクロン」)を繊維重量全体に対して2重量%
となるように添加した。この両者を芯・鞘成分とし、複
合紡糸口金を用い、紡糸温度140℃、芯/鞘=50/
50で複合紡糸し、60℃で4倍に延伸し、250dr
/18fの芯・鞘型複合繊維を得た。その後さらに該繊
維を用い、下着用ニットシャツを作成した。該シャツの
着用結果は、汗をかいた後でも消臭効果に優れるもので
あった。また該ニットシャツの洗濯試験の結果を表1に
示す。
体として、同一の融点85℃の低密度ポリエチレン(日
本ユニカ製「NUCG−5371」)を用いた。ただ
し、該芯成分側には、カテキン類抽出物微粉末(伊藤園
製「テアミクロン」)を繊維重量全体に対して2重量%
となるように添加した。この両者を芯・鞘成分とし、複
合紡糸口金を用い、紡糸温度140℃、芯/鞘=50/
50で複合紡糸し、60℃で4倍に延伸し、250dr
/18fの芯・鞘型複合繊維を得た。その後さらに該繊
維を用い、下着用ニットシャツを作成した。該シャツの
着用結果は、汗をかいた後でも消臭効果に優れるもので
あった。また該ニットシャツの洗濯試験の結果を表1に
示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1で示されるように、本発明の繊維から
なるシャツは洗濯前において菌数増減値差が大きいばか
りか、洗濯後においてもそれが十分に大きく抗菌効果が
優れている。
なるシャツは洗濯前において菌数増減値差が大きいばか
りか、洗濯後においてもそれが十分に大きく抗菌効果が
優れている。
【0031】
【発明の効果】本発明の繊維は抗菌、防臭効果のあるカ
テキン類を繊維中に練り込んでいるので、洗濯等を行っ
てもその脱落が小さく、前記効果の長期維持が可能とな
る。しかも本発明の繊維は、繊維中に含有させる対象物
が緑茶から抽出されるカテキン類であるので、人体への
影響も小さく、安全であるため、抗菌、防臭繊維製品を
構成する繊維として極めて優れている。
テキン類を繊維中に練り込んでいるので、洗濯等を行っ
てもその脱落が小さく、前記効果の長期維持が可能とな
る。しかも本発明の繊維は、繊維中に含有させる対象物
が緑茶から抽出されるカテキン類であるので、人体への
影響も小さく、安全であるため、抗菌、防臭繊維製品を
構成する繊維として極めて優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】 カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜1
0重量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合
体からなるカテキン類含有繊維。 - 【請求項2】 カテキン類の抽出物微粉末を0.1〜1
0重量%含有する、融点が130℃以下の熱可塑性重合
体からなるポリマー相(A相)と、繊維形成性熱可塑性
重合体よりなる保護ポリマー相(B相)とが接合されて
なるカテキン類含有複合繊維。 - 【請求項3】 複合繊維が、前記カテキン類含有A層が
芯層、繊維形成性B層が鞘層の芯鞘型複合繊維である、
請求項2に記載のカテキン類含有複合繊維。 - 【請求項4】 芯鞘型複合繊維の前記B層の厚さが、3
〜30ミクロンである、請求項3に記載のカテキン類含
有複合繊維。 - 【請求項5】 芯鞘型複合繊維が短繊維である、請求項
3に記載のカテキン類含有複合繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11107859A JP2000303250A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | カテキン類含有繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11107859A JP2000303250A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | カテキン類含有繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000303250A true JP2000303250A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14469890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11107859A Pending JP2000303250A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | カテキン類含有繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000303250A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3348043B2 (ja) | 1999-06-15 | 2002-11-20 | 田村駒株式会社 | カテキン類入りポリプロピレン繊維及びその製造方法 |
| WO2009045042A1 (en) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Amosense Co., Ltd. | Nanofibers comprising naturalplant extract or naturalplant essential oil and method for producing the same |
| CN101775699A (zh) * | 2010-03-03 | 2010-07-14 | 福建鑫华股份有限公司 | 茶多酚非织造布 |
| US8232445B2 (en) | 2005-08-25 | 2012-07-31 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article comprising condensed tannin |
| US8236291B2 (en) | 2007-04-04 | 2012-08-07 | Es Fiber Visions Co., Ltd. | Antibacterial and deodorant fiber, fiber formed article, and fiber product |
| CN102817097A (zh) * | 2012-09-18 | 2012-12-12 | 沧州贞帝化妆用具有限公司 | 一种刷丝及由其制成的刷子 |
| JP2016145433A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 有限会社和晃プラスチック | 立体網目状成形体及びシルエットパズル |
| KR102148226B1 (ko) | 2020-06-05 | 2020-08-26 | 주식회사 일송글로벌 | 항균 및 항곰팡이성을 갖는 조성물 및 이의 용도 |
| KR102163245B1 (ko) | 2020-08-14 | 2020-10-08 | 주식회사 일송글로벌 | 반영구적인 항균 및 항곰팡이성을 갖는 합성 섬유 및 이의 용도 |
| KR102163253B1 (ko) | 2020-08-14 | 2020-10-08 | 주식회사 일송글로벌 | 반영구적 항균 및 소취능을 갖는 섬유 성형품 |
| CN112458632A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-03-09 | 广州美颂化妆品有限公司 | 一种静电纺丝复合茶油薄膜材料及其制备方法和应用 |
| CN117166103A (zh) * | 2022-05-27 | 2023-12-05 | 华楙生技股份有限公司 | 有机无机双组分复合纱线结构 |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP11107859A patent/JP2000303250A/ja active Pending
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