JP2000303279A - 複合仮撚加工糸の製造方法 - Google Patents
複合仮撚加工糸の製造方法Info
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Abstract
且つ、滑らかな表面タッチの風合を呈する新規な複合仮
撚加工糸を、生産効率よく、高速度で製造することがで
きる方法を提供する。 【解決手段】 紡糸ドラフト差が1万〜10万である2
種類のポリエステル未延伸糸から構成された、下記
(1)および(2)を同時に満足する紡糸混繊糸を、仮
撚の熱セットヒーターが非接触式である仮撚加工機を用
いて、下記(3)および(4)を同時に満足する条件で
延伸同時仮撚加工する。 (1)高ドラフトで紡糸されたポリエステル未延伸糸の
複屈折率が0.02〜0.05 (2)2種類のポリエステル未延伸糸の伸度差が70〜
200% (3)仮撚熱セット温度が250℃以上 (4)仮撚熱セット時間が0.05〜0.10秒
Description
に優れ、カスリ斑のない、且つ、滑らかな表面タッチで
新規な風合を呈する複合仮撚加工糸の製造方法に関する
ものである。さらに詳しくは、フィラメントの長手方向
に沿って、芯部糸に鞘部糸が巻き付いた二層構造の複合
仮撚加工糸を、生産効率よく、高速度で製造することが
できる方法に関する。
メント糸を引き揃えて交絡し、引き続いて仮撚加工する
ことにより、嵩高でウオーム感に優れた二層構造の複合
仮撚加工糸を得る方法が知られている(例えば特公昭6
0―11130号公報、特公昭61―19733号公報
など)。しかしながら、これらの二層構造糸は、スパン
感、嵩高性には優れているものの、仮撚による捲縮発現
が強く、断面変形による粗硬感が強く、また特有のヌメ
リ感を呈するものであるため、盛夏用外衣等のレーヨン
調風合、サラットした清涼感が要求される用途には十分
対応しきれないという問題があった。さらに、上記の従
来方法では、通常デニールの異なる糸を別々に紡糸した
ものを引き揃えて交絡した後に仮撚加工するため、生産
性が低いほか、不均一な混繊によりカスリ斑が発生しや
すく、また風合も十分に満足できるものではないという
欠点もあった。
紡糸工程で混繊交絡処理する技術の適用が試みられてき
た。例えば、口金面深度を異ならしめて冷却差を利用す
る方法(特開昭60−252711号公報)、断面積が
連続的に拡大する吐出孔をもつ紡糸口金を用い、高ドラ
フトを作用させる方法(特開平4−194007号公
報)、上記を組み合わせた冷却差と高ドラフトを利用し
た方法(特開平4−194010号公報)などの方法が
提案されている。しかし、これらの紡糸混繊交絡糸に通
常の仮撚加工を施しても、嵩高感が不十分で、加工毛羽
も発生しやすく、織物にしたときのソフト感が未だ不十
分であるという問題があった。
ラフト側のみを流体吸引することによって紡糸混繊糸を
得、これを延伸同時仮撚加工して二層構造糸とする方法
(特開平8−120519号公報)が提案されている。
しかし、この方法では低ドラフトで紡糸されたフィラメ
ント糸は流体で吸引されているために一部交絡し、その
ためにもう一方のフィラメント糸との混繊性が低下し、
不均一な混繊に起因するカスリ斑が発生しやすく、また
嵩高性も不十分で満足できるものではなかった。さらに
は、多錘化した場合の錘間バラツキが大きいため、染色
性や嵩高性のバラツキ等の問題が発生しやすく、織物と
した時にカスリ斑が発生しやすく、また風合も不十分で
あった。
術の有する問題を背景になされたもので、その目的は、
嵩高感、ソフト感に優れ、カスリ斑がなく、且つ、滑ら
かな表面タッチの風合を呈する新規な複合仮撚加工糸
を、生産効率よく、しかも高速で仮撚加工することによ
り、低コストで製造する方法を提供することにある。
ば、上記本発明の目的は、単一の紡糸口金または異なる
紡糸口金から紡糸ドラフト差1万〜10万で紡糸された
2種類の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸を混
繊処理して得た、下記(1)および(2)を同時に満足
する紡糸混繊糸を、仮撚の熱セットヒーターが非接触式
である仮撚加工機を用いて、下記(3)および(4)を
同時に満足する条件で延伸同時仮撚加工することを特徴
とする複合仮撚加工糸の製造方法により達成できること
が見出された。 (1)高ドラフトで紡糸された未延伸ポリエステルマル
チフィラメント糸の複屈折率(A):0.02≦A≦
0.05 (2)2種類の未延伸ポリエステルマルチフィラメント
糸の伸度差(ΔL):70%≦ΔL≦200% (3)仮撚熱セット温度(H):250℃≦H (4)仮撚熱セット時間(T):0.05秒≦T≦0.
10秒
は、その繰返し単位の95モル%以上がエチレンテレフ
タレート単位で構成されたポリエステルを主たる対象と
し、特にポリエチレンテレフタレートホモポリマーが好
ましいが、5モル%以下の範囲で他の成分が共重合され
ていてもよい。該共重合成分としては特に限定されるも
のではなく、従来公知のものを任意に使用することがで
きる。例えば酸成分として、フタル酸、イソフタル酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸、スベリン酸などのような二塩基酸をあげること
ができる。また、グリコール成分として、ブチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、
2,2−ビス(4−(β−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル)プロパンなどのようなジオール化合物を挙げること
ができる。
を、単一のまたは異なる紡糸口金を用いて、紡糸ドラフ
ト差が1万〜10万の範囲内で紡糸された下記(1)お
よび(2)を同時に満足する2種類の配向差を有する未
延伸ポリエステルマルチフィラメント糸を得、これを混
繊処理、好ましくは混繊交絡処理して得た紡糸混繊糸
を、延伸同時仮撚加工に供する必要が有る。 (1)高ドラフトで紡糸された未延伸ポリエステルマル
チフィラメント糸の複屈折率(A):0.02≦A≦
0.05、好ましくは0.025≦A≦0.045 (2)2種類の未延伸ポリエステルマルチフィラメント
糸の伸度差(ΔL):70%≦ΔL≦200%、好まし
くは90%≦ΔL≦180%
には、未延伸マルチフィラメント糸間の伸度差(ΔL)
が小さくなって得られる仮撚捲縮加工糸はバラケ気味に
なり、バルキ−不足となって目標とする加工糸の風合が
得られない。一方、紡糸ドラフト差が10万を越える場
合には、高紡糸ドラフト成分の紡糸性が悪化するだけで
なく、仮撚加工時に断糸や毛羽の発生が多くなるので好
ましくない。
の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸は、その伸
度差(ΔL)が上記の範囲となるように紡糸ドラフト差
をさらに調整設定することが大切で、この伸度差が70
%未満では得られる加工糸の嵩高性が不十分となり、一
方200%を越える場合には、カスリ斑が発生しやすく
なるので好ましくない。
ポリエステルマルチフィラメントの複屈折率(A)は上
記の範囲内であることが、仮撚加工時の加撚張力を適正
化してサージング発生を防止する上で大切で、この複屈
折率が0.02未満ではサージング発生による熱セット
斑に起因して染斑が大きくなる。一方、0.05を越え
る場合には、繊維断面形状の不均一化、断糸、毛羽など
が多くなるので好ましくない。
ィラメント糸のトータルデニール比は、5:5〜3:7
(芯部:鞘部)と鞘部になる部分が多いほうが好まし
く、トータルデニールは仮撚加工後のデニールで70〜
300デニールの範囲が好ましい。また、夫々の単糸デ
ニールは、仮撚加工後で、芯糸となる高ドラフト側が3
0〜120デニール、鞘糸になる低ドラフト側が40〜
180デニールとなるようにするのが好ましい。
は、孔径差を適当な値に設定した異なる2種の吐出孔群
からポリエステルを溶融吐出し、これを例えば800〜
4000m/分、好ましくは1000〜2000m/
分、特に好ましくは1000〜1500m/分の速度で
引取ることにより容易に得ることができる。
ラーの前の段階で行っても、引取りローラーを通過した
後の段階で行ってもよい。混繊処理方法は特に限定され
ず、従来公知の方法を適宜選定すればよいが、例えばイ
ンターレースノズルを用いて圧空処理して混繊交絡させ
る方法が好ましい。この際の交絡数は、多すぎると毛羽
が多くなる傾向があり、一方少なすぎると混繊不良に起
因してカスリ斑になる傾向があるので10〜70個/m
の範囲が適当である。
紡糸混繊糸を延伸同時仮撚加工するに際し、仮撚の熱セ
ットヒーターが非接触式である仮撚加工機を用いて、仮
撚熱セット温度(H)が250℃以上、好ましくは25
0〜800℃、特に好ましくは300〜700℃で、且
つ、熱処理時間(T)が0.05〜0.10秒、好まし
くは0.06〜0.09秒の条件で延伸同時仮撚加工す
る必要がある。
非接触式である仮撚加工機は、従来公知のいずれであっ
てもよく、例えば特許第2856260号に開示されて
いるタイプの延伸同時仮撚加工機を例示することができ
る。
には、熱セット不足により捲縮の発現が不十分となるた
め、得られる加工糸はフラットヤーンと同等になり、嵩
高感が低下して風合も悪化するため好ましくない。な
お、仮撚の熱セット温度は、あまりに高くなりすぎて例
えば800℃を超えると、ヒーターの耐久性低下、エネ
ルギーコストの上昇などの問題が発生し、また、良好な
捲縮を発現させるための熱セット時間が著しく短くなる
ため、安定した捲縮を付与することが困難となって得ら
れる加工糸の品質がバラツキやすくなる。
05〜0.10秒、好ましくは0.06〜0.09秒の
範囲とする必要があり、熱セット時間が0.05秒未満
の場合には十分な捲縮を付与することができず、また得
られる仮撚加工糸の強度も低下するので、目的とするソ
フト風合が得られず好ましくない。さらに、仮撚加工速
度を700m/分以上の高速にすると、サージングが発
生しやすくなって染着斑が大きくなるといった問題も生
じやすい。一方、該熱セット時間が0.10秒を超える
場合には、熱セットオーバーに起因して染色性が低下
(淡染化)するだけでなく染着斑も発生しやすくなり、
また加工毛羽も発生しやすくなるため、得られる加工糸
の品位が低下するので好ましくない。
仮撚具は、摩擦円盤が硬度75〜90度、好ましくは8
0〜85度の範囲であって、厚さ7〜12mm、好まし
くは8〜11mmのウレタンディスクで構成された三軸
摩擦仮撚型ディスク仮撚具が好ましく、その際糸条の走
行角度は該ディスクの回転軸に対して35〜45度の範
囲とするのが好ましい。
の材質がウレタンである場合には、特に低配向側未延伸
ポリエステルマルチフィラメント糸の施撚性に優れ、得
られる加工糸の強伸度低下や、毛羽の発生を抑制するこ
とができる。
て従来の95度前後である場合には、低ドラフトで紡糸
された低配向側未延伸ポリエステルマルチフィラメント
糸を高速度で延伸仮撚する際、非晶状態の該フィラメン
ト糸は高速度で捩られ且つ高倍率に延伸されながら仮撚
されるため、糸は損傷を受けて断糸や毛羽が発生しやす
くなるだけでなく、走行糸条を把持する力が低下して、
走行糸条と摩擦円盤の間でスリップが起こり易くなるた
め、撚掛け効率が低下して十分な捲縮を付与することが
困難になる。一方、摩擦円盤の硬度を低くしすぎて75
度未満にすると、走行糸条を把持する力は大きくなる
が、摩擦円盤の摩耗が激しくなって使用寿命が短くな
り、また摩擦円盤の摩耗に起因する断糸も発生しやすく
なる。なお、ここでいう摩擦円盤の硬度は、JIS K
6301−1971の方法により測定したものである。
も関係してくるものであるが、厚さを従来の5mm前後
よりも厚くして7mm以上にすると、撚掛け力はやや低
下するものの糸送り力が増大するため、仮撚加工速度を
700m/分以上の高速にしても安定に加工することが
できるようになる。しかし、余りに摩擦円盤の厚さが厚
くなりすぎて12mm超えると、解撚張力が低くなりす
ぎるために断糸や毛羽が発生しやすくなり、また糸掛け
性も困難になる。摩擦円盤の枚数は特に限定する必要は
ないが、通常4〜9枚の範囲が採用される。
を用いて施撚する際の該ディスク回転軸に対する糸条の
走行角度は、35〜45度の範囲が適当である。なお、
ここでいう走行角度とは、図4に示されているように、
ディスク回転軸と摩擦円盤の外周上を接触走行する糸条
とがなす角θを意味する。
によって、走行糸条に撚りを付与する撚掛け力(図4に
おいてcosθで示される)と、走行糸条に糸送り効果
を与える糸送り力(図4においてsinθで示される)
とが発生する。該撚掛け力は走行糸条に十分な捲縮性能
を付与するために大切であり、一方、糸送り力は高速度
で加工するために大切である。通常、仮撚加工速度が高
くなるにつれて糸条の走行状態が不安定になる傾向があ
り、加撚張力(摩擦円盤への入り側の張力)を高めて走
行状態の安定化をはかる方法が採用されているが、それ
に伴って解撚張力(摩擦円盤からの出側の張力)が高く
なるため、断糸や毛羽が発生しやすくなる。この傾向
は、本発明のような低配向の未延伸ポリエステルマルチ
フィラメント糸を有する糸条を延伸仮撚する際、サージ
ング(糸揺れ)として特に顕著に発現し、さらには摩擦
円盤の摩耗の問題も懸念されるようになってくる。
糸条の走行角度θを35〜45度、好ましくは38〜4
2度の範囲内に選定することにより、加工糸の捲縮性能
を低下させることなく糸送り作用を高めて解撚張力を低
下させることができ、700m/分以上、特に800〜
1200m/分といった高速度での加工が可能となる。
走行角度θが35度未満では、撚掛け力が高くなるもの
の、糸送り力が低下して高速での仮撚加工が困難にな
る。一方、走行角度θが45度を越えると、糸送り力は
高くなるものの、撚掛け力が低下して、加工糸の捲縮性
能および強伸度特性が低下し、また、断糸や毛羽の発生
も多くなりやすい。
るには、摩擦円盤の直径、厚さおよび摩擦円盤の間隔を
適宜調節すればよい。なお、走行角度θは全ての摩擦円
盤について上記範囲内になるように設定することが好ま
しく、そのためには例えばガイドディスクを利用するの
が好ましい。図3に、好ましく使用される三軸摩擦仮撚
型ディスク仮撚具の一例を示すが、ガイドディスクの数
や配置などは、該図に示されたものに限定されるもので
はない。
0.20〜0.40g/deの範囲とするのが適当であ
る。加撚張力が上記範囲未満の場合には、サージングに
起因する染着斑が発生しやすくなり、逆に該範囲を越え
る場合には、毛羽や断糸が発生しやすくなる。なお、解
撚張力は、低すぎると染着斑(スポット未解撚状)が発
生しやすく、一方高すぎると毛羽が多発しやすいので、
0.10〜0.30g/deの範囲とするのが好まし
い。
る一実施態様を示す概略工程図である。図1において、
予め紡糸混繊処理されたドラフト差を有する2種の未延
伸ポリエステルマルチフィラメント糸は、ガイド2を経
てフィードローラー3により延伸同時仮撚域に供給され
る。次いで、フィードローラー3と第1デリベリーロー
ラー7との間で延伸されながらフリクションディスクに
より加撚・解撚され、その際第1仮撚熱セットヒーター
(非接触式の熱セットヒーター)4で熱固定される。仮
撚加工された糸条は、必要に応じて、第1デリベリーロ
ーラー7と第2デリベリーローラー9との間で第2熱セ
ットヒーター(再熱セットヒーター)8で熱セットさ
れ、次いで巻取ローラー10でパッケージ11として巻
き取られる。
の製造方法では、紡糸ドラフト差を有する2種の未延伸
糸からなる紡糸混繊糸を用いているので、得られる加工
糸の均一性が良好で、染め斑およびカスリ斑の抑制され
た加工糸が得られる。また、延伸仮撚加工条件も、仮撚
の熱セットヒーターとして非接触式ヒーターを使用し、
その熱セット温度および熱セット時間を特定範囲に設定
しているので、嵩高感及びソフト感に優れた新規な複合
仮撚加工糸を、生産効率よく、しかも高速で製造するこ
とができる。
説明する。なお、実施例中、各特性値の測定は下記に従
った。 <紡糸ドラフト>引取速度(S)とポリマーの吐出線速
度(T)の比(S/T)を算出した。
鏡を使用し、コンペンセーター法により単糸のレターデ
ーションと糸径を測定することにより求めた。 <未延伸ポリエステルマルチフィラメントの切断伸度>
JIS L―1013―75に準じて測定した。
た際、断糸で完捲できなかった割合から以下のとおり判
定した。 ○:紡糸断糸率が5%未満、△:紡糸断糸率が5%以
上、10%未満、×:紡糸断糸率が10%以上、
0mg/デニールの張力を掛けてカセ枠に巻き取り、約
3000デニールのカセを作る。カセ作成後、カセの一
端に2mg/デニール+200mg/デニールの荷重を
負荷し、1分間経過後の長さL0(cm)を測定する。
次いで、200mg/デニールの荷重を除去した状態
で、100℃の沸水中にて20分間処理する。沸水処理
後2mg/デニールの荷重を除去し、24時間自由な状
態で自然乾燥する。自然乾燥した試料に、再び2mg/
デニール+200mg/デニールの荷重を負荷し、1分
間経過後の長さL1(cm)を測定する。次いで、20
0mg/デニールの荷重を除去し、1分間経過後の長さ
L2を測定し、次の算式で捲縮率を算出した。この測定
を10回実施し、その平均値で表した。 TC(%)=[(L1−L2)/L0]×100
撚加工糸を筒編機にて編立て、常法にしたがって精練、
染色、ファイナルセットした後の編地の風合(ソフト
感)および表面タッチを総合して、熟練者5人により官
能判定し、下記のとおり3段階で表した。1級(不
良)、2級(良好)、3級(極めて良好)の3段階で表
した。
cmを綛(周長90cm)状に巻き取り、6.0gの荷
重下で180℃にて5分間乾熱処理した後、該加工糸を
ほぐして、糸条間の収縮による絡みを取り除き、次いで
図2に示す測定装置の溝12にサンプルを挿入し、平板
ウエイト13をのせ、目盛り14を読み取り、サンプル
の体積(Vcm3)を測定する。なお、測定装置の溝1
2の長さは12cm、幅は0.9cmである。次いで、
サンプルの両端を12の側面に合せて切り落し、切り落
した後のサンプル重量W(g)を測定して、V/W(c
m3)をもって嵩高性とした。
毛羽カウンター装置を用いて、複合仮撚加工糸を500
m/分の速度で20分間連続測定して発生毛羽数をカウ
ントした。
ールの複合仮撚加工糸のカセを作り、これに0.1g/
デニールの荷重をかけて原長L0(cm)を測定し、次
にカセの荷重を2mg/デニールに変え、これを沸水中
で30分間熱処理し、次いで室温で乾燥させた後、荷重
を0.1g/デニールに変えてその長さL1(cm)を
測定し、次の算式で沸水収縮率を算出し、10回測定し
てその平均値を求めた。 沸水収縮率(BWS)=(L0−L1)/L0×100
糸条を写真撮影し、各摩擦円盤上の糸条の走行角度θを
写真の上で実測して、それらの測定値の平均値をもって
走行角度とした。
角を安定化するために設けたガイドディスクを除く)の
直径が1.0%減少した月数で示した。
繊交絡処理された2種の未延伸ポリエステルマルチフィ
ラメント(高紡糸ドラフト成分:120デニール/24
フィラメントで複屈折率0.028、低紡糸ドラフト成
分:180デニール/48フィラメントで切断伸度差が
150%、交絡数25個/m)を、図1に示した装置で
延伸同時仮撚加工を行った。その際の仮撚延伸倍率は
1.80倍、非接触式の仮撚熱セットヒーター温度
(H)は450℃、仮撚熱処理時間(T)は0.075
秒(ヒーター長1m)とした。また、仮撚具としては三
軸フリクションディスク(摩擦円盤の材質は硬度83度
のウレタンゴム、厚さは10mm)を使用し、糸条と摩
擦円盤との走行角度を40度にして800m/分の速度
で加工し、170デニール/72フィラメントの複合仮
撚加工糸を得た。得られた複合仮撚加工糸は、嵩高性は
35cm3/gと極めて嵩高性の大きいものであった。
常法にしたがって染色、仕上げした編地は、サラットし
た滑らかな表面タッチで且つソフトな風合を呈するもの
であった。またこの仮撚加工糸に1800T/mの撚り
を施して撚糸となし、経密度が176本/3.79c
m、緯密度が106本/3.79cmの綾組織に織成
し、常法にしたがって、リラックス(温度120℃、2
0分間)、プレセット(温度180℃、45秒)、アル
カリ減量処理(減量率17%)、染色加工(温度130
℃、45分間)、およびファイナルセット(温度160
℃、45秒間)の工程を通して織物を得た。得られた織
物は、滑らかな表面タッチと優れたドレープ性を呈し
た、優れた織物であった。なお、結果を表1に示す。
を、紡糸ドラフト156、紡糸速度1300m/分で紡
糸して伸度360%、複屈折率0.015、150デニ
ール/48フィラメントの低配向未延伸ポリエステルマ
ルチフィラメント糸を得た。また別に、ポリエチレンテ
レフタレートを、紡糸ドラフト188、紡糸速度320
0m/分で紡糸して伸度125%、複屈折率0.04
5、125デニール/24フィラメントの高配向未延伸
ポリエステルフィラメント糸を得た。
理(交絡数50個/m)した後に、仮撚の熱セットヒー
ターが接触ヒーターである仮撚加工機を使用し、延伸倍
率1.63、仮撚の熱セット温度180℃、熱セット時
間0.21秒の条件で延伸同時仮撚加工を行った。その
際、仮撚具としては通常の三軸フリクションディスクを
用い、340m/分の速度で加工して170デニール/
72フィラメントの複合仮撚加工糸を得た。得られた仮
撚加工糸の嵩高性は20cm3/gと低いものであっ
た。
処理して織物となしたところ、得られた織物は表面タッ
チがザラザラとしていて、風合が劣ったものであった。
結果を表1に示す。
において、紡糸ドラフト差を表1に記載のごとく変更し
て高ドラフト紡糸側の未延伸糸の複屈折率および両未延
伸糸の伸度差を表1に記載のとおり変更する以外は実施
例1と同様にした。結果を表1に示す。
1において、延伸同時仮撚加工条件を表2または表3に
記載のとおり変更する以外は実施例1と同様にした。結
果を表2および表3に示す。
フト感に優れ、しかもカスリ斑などの染色斑が発生し難
く、且つ滑らかな表面タッチの風合を呈する二層構造の
複合仮撚加工糸を、生産効率よく、高速度で容易に得る
ことができる。
装置の概略図である。
具の一例を示す正面図である。
度を説明するための概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 単一の紡糸口金または異なる紡糸口金か
ら紡糸ドラフト差1万〜10万で紡糸された2種類の未
延伸ポリエステルマルチフィラメント糸を混繊処理して
得た、下記(1)および(2)を同時に満足する紡糸混
繊糸を、仮撚の熱セットヒーターが非接触式である仮撚
加工機を用いて、下記(3)および(4)を同時に満足
する条件で延伸同時仮撚加工することを特徴とする複合
仮撚加工糸の製造方法。 (1)高ドラフトで紡糸された未延伸ポリエステルマル
チフィラメント糸の複屈折率(A):0.02≦A≦
0.05 (2)2種類の未延伸ポリエステルマルチフィラメント
糸の伸度差(ΔL):70%≦ΔL≦200% (3)仮撚熱セット温度(H):250℃≦H (4)仮撚熱セット時間(T):0.05秒≦T≦0.
10秒 - 【請求項2】 仮撚加工機の仮撚具が、硬度75〜90
度、厚さ7〜12mmのウレタンディスクで構成された
三軸摩擦仮撚型ディスク仮撚具であり、該ディスクの回
転軸に対する糸条の走行角度が35〜45度、糸条の走
行速度が700m/分以上である請求項1記載の複合仮
撚加工糸の製造方法。 - 【請求項3】 紡糸混繊糸の紡糸速度が1000〜15
00m/分である請求項1または2記載の複合仮撚加工
糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11248499A JP3538065B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 複合仮撚加工糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11248499A JP3538065B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 複合仮撚加工糸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000303279A true JP2000303279A (ja) | 2000-10-31 |
| JP3538065B2 JP3538065B2 (ja) | 2004-06-14 |
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-
1999
- 1999-04-20 JP JP11248499A patent/JP3538065B2/ja not_active Expired - Fee Related
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