JP2000303672A - 床暖房機能付防音床材 - Google Patents

床暖房機能付防音床材

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JP2000303672A
JP2000303672A JP11115709A JP11570999A JP2000303672A JP 2000303672 A JP2000303672 A JP 2000303672A JP 11115709 A JP11115709 A JP 11115709A JP 11570999 A JP11570999 A JP 11570999A JP 2000303672 A JP2000303672 A JP 2000303672A
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典利 亀山
Hiroaki Usui
宏明 碓氷
Satoru Konishi
悟 小西
Koji Minami
浩司 南
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Arihiro Adachi
有弘 足立
Norio Noma
紀夫 能間
Soichiro Kawada
宗一郎 川田
Masasuke Tsukamoto
政介 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音性能を得ながら歩行感を改善し、コンク
リートの床スラブにも直貼りが可能で、マンションなど
の床暖房を可能にさせ、しかも表面硬度や平滑性を向上
でき、温湿度に対する寸法安定性を向上できる床暖房機
能付防音床材を提供する。 【解決手段】 表層材1とクッション材2とを少なくと
も備えた防音床材である。これにおいて、クッション材
2に床暖房手段3を収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床スラブ等の上に直
貼りできる床暖房機能付防音床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に直貼り防音床は、床材を建築物の
床スラブ等の上に直接貼り付ける工法で施工されるもの
であり、主に軽量床衝撃音を低減することを目的として
おり、床表面に加わる衝撃力を緩和し、階下に伝わる衝
撃音を低減するものである。
【0003】従来、この種の直貼りの防音床の施工に用
いる木質の防音床材は、板材部に溝を設けることにより
曲げ剛性を低減させる、クッション材を積層させること
により床全体の総合的な単位面積当たりのバネ定数を低
減させる、制振材を積層させることにより衝撃により発
生した振動を減衰させる、などの方策により衝撃緩和作
用をもたらし防音性能を向上させている。
【0004】また、床暖房については表面材の裏面側に
暖房手段を埋設した床暖房パネルは周知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現行の
木質の防音床材はバネ定数や曲げ剛性を低減させて防音
性能を向上させているために歩行感が悪くなるという問
題を生じやすく、また従来の床暖房パネルには防音性能
が防音性能が考慮されていないため、コンクリートの床
スラブなどの建築物上に直貼りすることができず、防音
性能を得るためには床暖房機能を有するパネルの上に現
行の直貼り防音床材を貼る必要があった。このため床と
しての総厚が周辺の床暖房機能を持たない床材と比較し
て厚くなるため、マンションなどの集合住宅などでは直
貼り工法による床暖房が不可能であった。
【0006】さらに主に合板を基材に使用しているため
に湿度による寸法変化を生じやすく、吸湿による突き上
げや乾燥による目隙、表面化粧材のクラック発生などの
問題を生じやすく、表面もあまり平滑でないためにV溝
へのストッキング、靴下の引っ掛かりなどを生じやすい
という問題がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、防音性能を得ながら歩行感を改善し、コンクリー
トの床スラブにも直貼りが可能で、マンションなどの床
暖房を可能にさせ、しかも表面硬度や平滑性を向上で
き、温湿度に対する寸法安定性を向上できる床暖房機能
付防音床材を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1の床暖房機能付防音床材は、表層材
1とクッション材2とを少なくとも備えた防音床材であ
って、クッション材2に床暖房手段3を収納したことを
特徴とする。上記のようにクッション材3に暖房手段を
収納したことにより、防音性能を得ながら歩行感を改善
し、コンクリートの床スラブにも直貼り可能で、マンシ
ョンなどの床暖房を可能にさせることができる。しかも
表面硬度や平滑性を向上でき、温湿度に対する寸法安定
性を向上できる。
【0009】また本発明の請求項2の床暖房機能付防音
床材は、請求項1において、床暖房手段は温水あるいは
電気による熱源を利用したことを特徴とする。クッショ
ン材2に温水パイプやコードヒータ、感熱線ヒータのよ
うな線状ヒータ、フィルムヒータのような面状ヒータを
収納することで、防音性能と暖房機能を有したクッショ
ン材2を得ることができる。これにより外部の温水源と
電源とを接続することで、簡単に床暖房機能を備えた防
音床材を得ることができる。
【0010】また本発明の請求項3の床暖房機能付防音
床材は、請求項1において、表層材1は少なくとも木粉
樹脂複合材4と表面化粧単板5よりなることを特徴とす
る。表層材1が木粉樹脂複合材4を有するため、硬度が
高く平滑な平面が得られる。また木粉樹脂複合材4は合
板などと比較して温湿度に対する寸法安定性が高い材料
であり、目隙、突き上げ、表面化粧単板5のクラック発
生などが低減される。
【0011】また本発明の請求項4の床暖房機能付防音
床材は、請求項1において、表層材1はクッション材2
と分離可能となっていることを特徴とする。この構成に
より、クッション材2のサイズを表層材1のサイズより
大きくすることで、床暖房機能部分の接続箇所を低減す
ることができ、クッション材2を施工した後に表層材1
を接着あるいはその他の手段で貼り込んで行くことがで
きる。また表層材1を粘着材などの再剥離可能な手段で
止めることで、リフォーム時には表層材1のみをを貼り
替えることができ、省施工化が図れる。
【0012】また本発明の請求項5の床暖房機能付防音
床材は、請求項1において、表層材1はクッション材2
と一体となっていることを特徴とする。この構成によ
り、床暖房機能付防音床材を現行の直貼り防音床材と同
様の方法で施工することができる。
【0013】また本発明の請求項6の床暖房機能付防音
床材は、請求項1乃至請求項5において、クッション材
2は繊維ボード、樹脂発泡体、不織布の1つを使用し、
複数使用するときは積層することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】床暖房機能付防音床材Aは図1乃
至図4に示すようにクッション材2の上に表層材1を積
層し、クッション材2に床暖房手段3を収納して形成さ
れている。床暖房手段3としては温水パイプ3aやコー
ドヒータ、感熱線ヒータのような線状ヒータ、フィルム
ヒータのような面状ヒータ等があるが、本例の場合、温
水パイプ3aをクッション材2に埋設してある。クッシ
ョン材2の上に表層材1を積層するとき、アルミニウム
のような均熱板6を介して積層してある。そしてこの床
暖房機能付防音床材Aはコンクリートよりなる床スラブ
7の上に直貼りして敷設されるようになっている。
【0015】この床暖房機能付防音床材Aのクッション
材2としては繊維ボード、樹脂発泡体、不織布等を用い
ることができるが、繊維ボードを用いることが望まし
い。繊維ボード、樹脂発泡体、不織布等を複数種組み合
わせてもよく、この場合複数のものを積層する。上記の
ようにクッション材2には例えば麻、綿、パーム、合成
繊維、バインダー等からなる繊維ボードを使用すること
が望ましく、これによりクッション材2の厚さ、比重の
調整、表面への加工などに自由度が出るため、クッショ
ン材2自体の総合的な単位面積当たりのバネ定数の低減
による防振効果と繊維系材料による制振効果が容易に得
られ、防音性能を向上させることができると共に、歩行
感、荷重に対する耐へこみ性を向上させることができ
る。
【0016】またクッション材2としての繊維ボードは
裏面にエンボスのような複数個の凸部8を有し、総厚が
少なくとも9mm以上で(望ましくは総厚が9〜15m
m)、比重が0.2〜0.3で、バネ定数が1.5×1
6〜1.5×107N/m/m2で、損失係数が125
〜500Hzで0.2以上が望ましい。繊維ボードの比
重を0.2〜0.3としたのは、比重が上記数値より低
くなると、歩行感が悪くなると共に耐荷重性が低下する
ためであり、比重が上記数値より高くなると防音性能が
低下すると共に床暖房機能付防音床材Aを大サイズにす
ると重くなるという問題があるためである。また繊維ボ
ードの総厚を9〜15mmとしたのは、9mm以下では
防音性能が低下するためであり、厚さを厚くし過ぎると
既存のフロアーとの納まりが悪いためである。繊維ボー
ドの裏面にエンボスのような複数個の凸部8が有ると、
エンボスのような凸部8に局所的に力が作用することで
バネによる防振効果が高まり、図1乃至図3に示すよう
な形状でL値が約3低下する。バネ定数を1.5×10
6〜1.5×107N/m/m2としたのは、バネ定数が
1.5×106N/m/m2以下であると、歩行感や耐荷
重性が低下するためであり、バネ定数が1.5×107
N/m/m2以上とすると防音性能が出ないためであ
る。損失係数(振動が内部で熱エネルギーに変換されて
振動エネルギーが減衰する量)が125〜500Hzで
0.2以上とするのは0.2以下になると防音性能の作
用が小さいためである。損失係数が大きくなり過ぎる
と、軟らかくなると共に剥離の可能性が生じるためであ
る。
【0017】図2、図3の例の場合、繊維ボードよりな
るクッション材2を上層2aと下層2bとの2層構造と
してある。このとき上層2aは下層2bに対して硬度が
高く、下層2bは上層2aに対してクッション性が高い
ことが好ましい。このように上層2aの硬度を下層2b
に対して高くすることで床材としての耐荷重性を満足さ
せながら、下層2bのクッション性を上層2aに対して
高くすることでクッション材2自体の総合的な単位面積
当たりのバネ定数の低減が図れ、防音性能を向上させる
ことができる。また下層2bは上層2aよりパーム量を
減少させるとともに、そのぶん極短繊維を配合すること
も好ましい。上層2aのパーム量を下層2bに対して高
くすることで床材として耐荷重性を満足させ、下層2b
のパーム量を減少させた分、極短繊維を配合すること
で、繊維の絡みをよくしてクッション材2の層間剥離強
度を高めながら、クッション性を高めてクッション材2
自体の総合的な単位面積当たりのバネ定数の低減が図
れ、防音性能を向上させることができる。
【0018】またクッション材2として用いる繊維ボー
ドは断熱性も優れているため、コンクリートの床スラブ
7の上に直貼りしても効率よく表層材1を加熱し、床暖
房の性能を出すことができる。
【0019】また図1、図2の例では表層材1は木粉樹
脂複合材4の表面に表面化粧単板5を積層して形成され
ている。木粉樹脂複合材4の裏面には複数の切り溝10
を穿設してある。表層材1が木粉樹脂複合材4を有する
ため、硬度が高く平滑な平面が得られる。また木粉樹脂
複合材4は合板などと比較して温湿度に対する寸法安定
性が高い材料であり、目隙、突き上げ、表面化粧単板5
のクラック発生などが低減される。この木粉樹脂複合材
4とは、木粉と熱可塑性樹脂が配合されたものである。
ここで、木粉樹脂複合材4の全量に対する木粉の配合比
は20〜70%(重量比)が望ましく、配合される熱可
塑性樹脂としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のオレフィン系熱可塑性樹脂が使用される。さらに
十分な表面硬度を得るためには木粉樹脂複合材4層の厚
さは2mm以上が望ましい。また図3の例では表層材1
は合板9の上に表面化粧単板5を積層して形成されてい
る。合板9は裏面に複数の切り溝10を穿設してある。
【0020】また床暖房機能付防音床材Aはクッション
材2の上に表層材1を並べて接続されるのであるが、隣
り合う表層材1は木粉樹脂複合材4や合板9の端面に設
けた雌実11aと雄実11bとによりなる実部11を実
結合して接続される。
【0021】また床暖房機能付防音床材Aの表層材1は
クッション材2と分離可能となっていることが望まし
い。この場合、クッション材2のサイズを表層材1のサ
イズより大きくすることで、床暖房機能部分の接続箇所
を低減することができ、クッション材2を施工した後に
表層材1を接着あるいはその他の手段で貼り込んで行く
ことができる。また表層材1を粘着材などの再剥離可能
な手段で止めることで、リフォーム時には表層材1のみ
をを貼り替えることができ、省施工化が図れる。また表
層材1はクッション材2と一体となっていることも好ま
しい。この場合、床暖房機能付防音床材Aを現行の直貼
り防音床材Bと同様の方法で施工することができる。床
暖房機能付防音床材Aのクッション材2と表層材1とが
一体の場合、図5に示すように床スラブ7の上に敷設で
き、床暖房機能付防音床材Aのクッション材2と表層材
1とが分離可能の場合、図6に示すようにクッション材
2を敷設してから表層材1を敷設できる。
【0022】また図4の例の場合、部屋の周辺はクッシ
ョン材2に床暖房手段を有しない防音床材A′が敷設さ
れ、床暖房の必要な箇所にのみ床暖房機能付防音床材A
が敷設されている。
【0023】なお、図7は現行のLL−45レベルの木
質直貼り防音床材Bの市販品の構成図である。クッショ
ン材2′の表面側には合板9′を貼ってあり、合板9′
の表面側には表面化粧材5を貼ってあり、合板9′の裏
面側には切り溝10′を設けてある。この防音床材Bが
床スラブ7の上に敷設されている。隣り合う防音床材B
は雌実11a′と雄実11b′よりなる実部11′の嵌
合で接続される。
【0024】以下、本発明を実施例により詳述する。 [実施例1]厚さ9.0mmの繊維ボードの表面に厚さ
300μmのアルミニウム箔、厚さ3mmの木粉樹脂複
合材、紙間強度を向上させた厚さ70μmの強化紙、厚
さ0.25mmの表面化粧単板を順次積層する。繊維ボ
ードは総厚9.0mm、比重0.2で裏面に高さ1.5
mm、10mmφの球面状のエンボスが13mmのピッ
チで加工されており、重量比でパーム10%、極細麻2
0%、雑綿15%、極短繊維20%、オレフィン系バイ
ンダー35%の組成からなる。繊維ボードの内部には
7.2mmφの架橋ポリエチレン製温水パイプが内蔵さ
れている。アルミニウム箔は繊維ボードの表面に接着さ
れている。木粉樹脂複合材は木粉とポリプロピレンを3
0:70(重量比)で配合したもので、裏面には深さ1
mm、幅2mmで幅方向に切られた溝が長手方向に30
mmのピッチで入っている。強化紙は目付50g/m2
で木粉樹脂複合材とは熱融着で貼り合わされている。表
面化粧単板は強化紙に接着される。表面は現行床材と同
様のウレタン塗装仕上げとする。また木粉樹脂複合材と
アルミニウム箔の界面は粘着材により固定する。粘着材
としてはアクリル系両面テープ{日東電工(株)No.
501K}を用いる。上記のようにして図1に示すよう
な構造に構成した実施例1の床暖房機能付防音床材と、
図7に示すような構造の現行のLL−45レベルの木質
直貼り防音床材(市販品)との評価を以下に示す。 [実施例2]厚さ11.5mmの繊維ボードの表面に厚
さ300μmのアルミニウム箔、厚さ3mmの木粉樹脂
複合材、紙間強度を向上させた厚さ70μmの強化紙、
厚さ0.25mmの表面化粧単板を順次積層する。繊維
ボードは上層が厚さ5.5mm、比重0.3で、重量比
でパーム30%、極細麻20%、雑綿15%、オレフィ
ン系バインダー35%の組成からなり、下層が厚さ6.
0mm、比重0.2で、裏面に高さ1.5mm、10m
mφの球面状エンボスが13mmのピッチで加工されて
おり、重量比でパーム10%、極細麻20%、雑綿15
%、極短繊維20%、オレフィン系バインダー35%の
組成からなる。繊維ボードの内部には7.2mmφの架
橋ポリエチレン製温水パイプが内蔵されている。アルミ
ニウム箔は繊維ボードの表面に接着されている。木粉樹
脂複合材は木粉とポリプロピレンを30:70(重量
比)で配合したもので、裏面には深さ1mm、幅2mm
で幅方向に切られた溝が長手方向に30mmのピッチで
入っている。強化紙は目付50g/m2で木粉樹脂複合
材とは熱融着で貼り合わされている。表面化粧単板は強
化紙に接着される。表面は現行床材と同様のウレタン塗
装仕上げとする。木粉樹脂複合材とアルミニウム箔の界
面は粘着材により固定する。粘着材としてはアクリル系
両面テープ{日東電工(株)No.501K}を用い
る。上記のようにして図2に示すような構造に構成した
実施例2の床暖房機能付防音床材と、図7に示すような
構造の現行のLL−45レベルの木質直貼り防音床材
(市販品)との評価を以下に示す。 [実施例3]厚さ11.5mmの繊維ボードの表面に厚
さ300μmのアルミニウム箔、厚さ5mmの合板、厚
さ0.25mmの表面化粧単板を順次積層する。繊維ボ
ードは上層が厚さ5.5mm、比重0.3で、重量比で
パーム30%、極細麻20%、雑綿15%、オレフィン
系バインダー35%の組成からなり、下層が厚さ6.0
mm、比重0.2で、裏面に高さ1.5mm、10mm
φの球面状エンボスが13mmのピッチで加工されてお
り、重量比でパーム10%、極細麻20%、雑綿15
%、極短繊維20%、オレフィン系バインダー35%の
組成からなる。繊維ボードの内部には7.2mmφの架
橋ポリエチレン製温水パイプが内蔵されている。アルミ
ニウム箔は繊維ボードの表面に接着されている。合板は
厚さ2.5mmの3プライ合板2枚を互いに直交方向に
積層したもので、裏面には深さ2mm、幅1mmで幅方
向に切られた溝が長手方向に12mmのピッチで入って
いる。表面化粧単板は合板の最表面の繊維方向と直交す
る方向に接着される。表面は現行床材と同様のウレタン
塗装仕上げとする。合板とアルミニウム箔の界面は粘着
材により固定する。粘着材としてはアクリル系両面テー
プ{日東電工(株)No.501K}を用いる。上記の
ようにして図3に示すような構造に構成した実施例3の
床暖房機能付防音床材と、図5に示すような構造の現行
のLL−45レベルの木質直貼り防音床材(市販品)と
の評価を以下に示す。
【0025】そして軽量床衝撃音レベル、圧縮試験、キ
ャスター試験等の試験の結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】この結果、本発明の実施例の構成により、
床暖房機能を有し軽量床衝撃音レベルがL−45レベル
でありながら、歩行感、キャスターなどによる凹みが改
善されることがわかる。また表層材に木粉樹脂複合材を
用いることで、寸法安定性、耐クラック性も改善するこ
とができることがわかる。
【0028】また実施例1〜3において、耐荷重性、表
層材の実部の強度の評価結果を以下の表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表層材が合板の場合は、厚さ2.5mmの
3プライ合板2枚を直交方向に積層して6プライにする
ことにより、上から3〜5プライ部分に実を切ることで
十分な実強度が得られ、また裏面に深さ2〜3mmの溝
を切っても表面から3プライ残るため、十分な強度が得
られる。表層材が木粉樹脂複合材の場合は、木粉樹脂複
合材自体に十分な強度が得られ、合板を用いるよりも表
層材を薄くできる。
【0031】実施例2、3の繊維ボードについて、JI
SK−6385に従って測定した静的バネ定数、片持ち
梁における加振力と振動加速度から得られる共振特性よ
り算出した損失係数を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】繊維ボードは、それ自体のバネ定数が小さ
い上に裏面のエンボス部に局部的に力が作用して防振効
果を高めており、それと同時に床衝撃音において防音性
能を決定する低周波数領域のうち、125Hz、250
Hz付近での損失係数が大きいため、クッション材自体
の総合的な単位面積当たりのバネ定数の低減による防振
効果と繊維系材料による制振効果が容易に得られる。
【0034】さらに2種類の組成の2層構成の繊維ボー
ド、及び比重0.15、厚さ9mm、裏面に高さ1.5
mm、10mmφの球面状のエンボスが13mmのピッ
チで加工された単層構成ボードについての剥離強度の結
果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】(2)の組成が実施例2、3の繊維ボード
であるが、下層のパーム量を減少させたぶん極短繊維を
配合することで、(1)と比較して繊維間の絡みをよく
してクッション材の層間剥離強度を高めながら、クッシ
ョン性を高めてクッション材自体の総合的な単位面積当
たりのバネ定数の低減が図れ、防音性能を向上させるこ
とができる。
【0037】さらに実施例1の繊維ボードを比重0.1
5にすると(3)のように剥離強度が十分でなく、比重
を0.3にすると防音性能がL−55レベルとなるた
め、繊維ボードの比重としては0.2〜0.3が望まし
い。
【0038】また集合住宅などではドアなどの開口部と
の取り合いの関係から厚さ15mm以下の床材が望まし
いが、実施例1の繊維ボードの総厚を6.0mmとする
と防音性能がL−50レベルとなるため、繊維ボードの
総厚は9〜15mmが望ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、表層材とク
ッション材とを少なくとも備えた防音床材であって、ク
ッション材に床暖房手段を収納したので、防音性能を得
ながら歩行感を改善し、コンクリートの床スラブにも直
貼り可能で、マンションなどの床暖房を可能にさせるこ
とができるものであり、しかも表面硬度や平滑性を向上
でき、温湿度に対する寸法安定性を向上できるものであ
る。
【0040】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、床暖房手段は温水あるいは電気による熱源を
利用したので、クッション材に温水パイプやコードヒー
タ、感熱線ヒータのような線状ヒータ、フィルムヒータ
のような面状ヒータを収納することで、防音性能と暖房
機能を有したクッション材を得ることができるものであ
り、これにより外部の温水源と電源とを接続すること
で、簡単に床暖房機能を備えた防音床材を得ることがで
きるものである。
【0041】また本発明の請求項3の発明は、請求項1
において、表層材は少なくとも木粉樹脂複合材と表面化
粧単板よりなるものであって、表層材が木粉樹脂複合材
を有するため、硬度が高く平滑な平面が得られるもので
あり、また木粉樹脂複合材は合板などと比較して温湿度
に対する寸法安定性が高い材料であり、目隙、突き上
げ、表面化粧単板のクラック発生などが低減されるもの
である。
【0042】また本発明の請求項4の発明は、請求項1
において、表層材はクッション材と分離可能となってい
るので、クッション材のサイズを表層材のサイズより大
きくすることで、床暖房機能部分の接続箇所を低減する
ことができ、クッション材を施工した後に表層材を接着
あるいはその他の手段で貼り込んで行くことができるも
のであり、また表層材を粘着材などの再剥離可能な手段
で止めることで、リフォーム時には表層材のみをを貼り
替えることができ、省施工化が図れるものである。
【0043】また本発明の請求項5の発明は、請求項1
において、表層材はクッション材と一体となっているの
で、床暖房機能付防音床材を現行の直貼り防音床材と同
様の方法で施工することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の床暖房機能付防音床材を示す断
面図である。
【図2】同上の他例の床暖房機能付防音床材を示す断面
図である。
【図3】同上の他例の床暖房機能付防音床材を示す断面
図である。
【図4】同上の床暖房機能付防音床材を施工する状態を
示す斜視図である。
【図5】同上の表層材とクッション材が一体の床暖房機
能付防音床材を敷設する状態を示す斜視図である。
【図6】同上の表層材とクッション材とを分離した床暖
房機能付防音床材を敷設する状態を示す斜視図である。
【図7】現行の防音床材の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
A 防音床材 1 表層材 2 クッション材 3 床暖房手段 4 木粉樹脂複合材 5 表面化粧単板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 悟 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 南 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 渡辺 力 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 足立 有弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 能間 紀夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川田 宗一郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 塚本 政介 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3L070 BD01 BD05 BD24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層材とクッション材とを少なくとも備
    えた防音床材であって、クッション材に床暖房手段を収
    納したことを特徴とする床暖房機能付防音床材。
  2. 【請求項2】 床暖房手段は温水あるいは電気による熱
    源を利用したことを特徴とする請求項1記載の床暖房機
    能付防音床材。
  3. 【請求項3】 表層材は少なくとも木粉樹脂複合材と表
    面化粧単板よりなることを特徴とする請求項1記載の床
    暖房機能付防音床材。
  4. 【請求項4】 表層材はクッション材と分離可能となっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の床暖房機能付防
    音床材。
  5. 【請求項5】 表層材はクッション材と一体となってい
    ることを特徴とする請求項1記載の床暖房機能付防音床
    材。
  6. 【請求項6】 クッション材は繊維ボード、樹脂発泡
    体、不織布の1つを使用し、複数使用するときは積層す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載の床暖房機能付防音床材。
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