JP2000304201A - 石炭焚きボイラ - Google Patents

石炭焚きボイラ

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JP2000304201A
JP2000304201A JP11113405A JP11340599A JP2000304201A JP 2000304201 A JP2000304201 A JP 2000304201A JP 11113405 A JP11113405 A JP 11113405A JP 11340599 A JP11340599 A JP 11340599A JP 2000304201 A JP2000304201 A JP 2000304201A
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transfer tube
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Takahiro Marumoto
隆弘 丸本
Isao Waseda
功 早稲田
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガス流速の増大を抑制でき、伝熱管のア
ッシュエロージョンを防止すること。 【解決手段】 燃料を燃焼させる火炉と燃焼ガスが流れ
る伝熱管群が配置された後部横置き伝熱部とで構成され
る石炭焚きボイラにおいて、後部横置き伝熱部の伝熱管
群の燃焼ガスの流れ方向に対して最下流側の伝熱管4近
傍であって、前記伝熱部壁面6の間に伝熱管摩耗防止用
の多孔板8を設置するか、燃焼ガス流れ方向に対して伝
熱管群の上流側及び下流側の伝熱管近傍に多孔板8を設
置することにより、該伝熱管群の下流側の伝熱管群に流
入する燃焼ガスの入口流速を増大させることがないとと
もに、該伝熱管群における燃焼ガス流速の増大を抑制で
き、また、灰粒子の濃度を均一化できる。また開口率に
分布を有する多孔板8を用いることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝熱管摩耗防止装
置を備えた石炭焚きボイラに関するものであり、特に、
事業用及び産業用ボイラ火炉などに設置される伝熱管の
アッシュエロージョンを防止する伝熱管摩耗防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】事業用又は産業用の石炭焚きボイラは、
大略図11に示すように、燃料を燃焼させ、主として輻
射伝熱により熱量を吸収する水壁で構成された火炉1と
燃焼ガスを伝熱管群に流通させ、主として対流伝熱によ
り熱量を吸収する後部横置き伝熱部2とで構成される。
後部横置き伝熱部2には多数の伝熱管群が設置されてい
るが、メンテナンス性及び伝熱性能確保のため、伝熱管
群同士には間隙が設けられている。
【0003】燃料である石炭中には灰が含まれるため、
後部横置き伝熱部2に流入する燃焼ガス中には灰粒子が
存在する。また、灰粒子中には鉱物質が含まれるため、
灰粒子が伝熱管と衝突すると伝熱管にはアッシュエロ−
ジョンが生じる。なお、アッシュエロージョンの大きさ
は、灰粒子が伝熱管と衝突する際の速度、灰の濃度、灰
が伝熱管に衝突する時間、伝熱管の材質等によって決定
されるが、特に灰粒子の衝突速度の影響が最も大きいこ
とが分かっている。従来のボイラ火炉では、伝熱管と伝
熱管配置部の壁面の間でガス流速が最大となるため、こ
の部位でアッシュエロージョンが発生している。
【0004】アッシュエロージョンを防止するために
は、伝熱管の材質の変更による方法、図12に示すよう
な伝熱管4への保護材5の設置(実開昭61−1869
08号)による方法、図13に示すような伝熱管4の火
炉水壁6に近い部分に耐摩耗材7を塗布する方法(特公
昭61−38800号)、ガス中の灰粒子濃度を均一化
する方法及び図14、図15及び図16に示すように伝
熱管4へ灰粒子が衝突する速度を低減するなどの方法
(特開平8−110007号、特開平9−196357
号、実開昭60−81406号、特開平6−34103
号)が考えられる。図14に示す例は伝熱管4上流側の
後部横置き伝熱部2の水壁6に多孔板8を設置する方法
であり、図15に示す例は伝熱管4と火炉水壁6の間に
複数の多孔板8を設置する方法であり、図16に示す例
は火炉水壁6と伝熱管4との隙間を塞ぐように、伝熱管
毎に板片9を設置する方法である。なお、図16(a)
は後部横置き伝熱部2のコーナー部の平面図、図16
(b)は図16(a)のA−A線矢視図、図16(c)
は図16(a)のB−B線矢視図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝熱管
におけるアッシュエロージョン量は灰粒子の伝熱管4へ
の衝突速度の約3乗から4乗に比例して増大するため、
伝熱管4の材質を変更したり、伝熱管4に耐摩耗材を塗
布してもエロージョン量の大幅な抑制はできない。ま
た、伝熱管4の材質変更や伝熱管4への耐摩耗材の塗布
により、コストが大幅に増加すると共に、耐摩耗対策を
施していない伝熱管4ではアッシュエロージョンを生じ
るという問題がある。
【0006】次に伝熱管4に耐摩耗材7の塗布または多
孔板8や板片9などの防護材を設置することにより防護
材を設置した伝熱管4のエロージョンは防止できるが、
コストが増大するとともに、防護材を設置した伝熱管4
の下流側の伝熱管4では依然としてエロージョンが発生
するという問題がある。これは、防護材の設置により防
護材近傍の燃焼ガスの流速がかえって増大するためであ
る。
【0007】また、灰粒子の伝熱管4への衝突速度を低
減することで、エロージョン量を大幅に低減できるが、
従来の技術では灰粒子の衝突速度を抑制するために各伝
熱管4に板片9を設置したり、過剰に多孔板8等を設置
していたため、コストが増大するとともに、メンテナン
ス性が悪いという問題がある。
【0008】また、伝熱管群の上流側のみに多孔板8を
設置するタイプでは伝熱管4の出口部において燃焼ガス
流速が増大するとともに、灰粒子の濃度が極端に高くな
るため、下流側の伝熱管群に悪影響を及ぼすという問題
がある。さらに、図17に示すように、伝熱管群を通過
するにしたがって、ガス流速(点線がガス流速比を示
す)及び灰濃度が増大するため、エロージョンを効果的
に抑制できない。
【0009】図18に示すように均一な開口率を持つ多
孔板8を伝熱管群の上流側に設置するタイプでは、伝熱
管群の出口部において平均流速(点線がガス流速比を示
す)に対し、伝熱壁と伝熱管の間の流速が増加すると共
に、灰粒子の濃度が極端に高くなるため、下流側の伝熱
管群に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0010】本発明の課題は前記技術の問題点を解決す
るためのものであり、効果的に燃焼ガス流速の増大を抑
制でき、伝熱管のアッシュエロージョンを防止すること
である。また、本発明の課題は、アッシュエロージョン
を防止すると共に、燃焼ガス流速を低下させないで、伝
熱管群のコンパクトを図ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
ような伝熱管摩耗防止装置としての多孔板の配置により
解決するものである。すなわち、 (1)燃料を燃焼させる火炉と燃焼ガスが流れる伝熱管
群が配置された後部横置き伝熱部とで構成される石炭焚
きボイラにおいて、後部横置き伝熱部の伝熱管群の燃焼
ガスの流れ方向に対して最下流側の伝熱管近傍であっ
て、伝熱部配置部の伝熱部壁面に伝熱管摩耗防止用の多
孔板を設置した石炭焚きボイラ。 (2)燃料を燃焼させる火炉と燃焼ガスが流れる伝熱管
群が配置された後部横置き伝熱部とで構成される石炭焚
きボイラにおいて、後部横置き伝熱部の伝熱管群の燃焼
ガス流れ方向に対して、伝熱管群の上流側及び下流側の
伝熱管近傍であって、伝熱部配置部の伝熱部壁面に伝熱
管摩耗防止用の多孔板を設置した石炭焚きボイラ。
【0012】ここで、前記(1)、(2)の発明におい
て、多孔板のガス流れ抵抗値と伝熱管群のガス流れ抵抗
値がほぼ等しくなるように多孔板の開口率を設定しても
良い。また、開口率に分布を有する多孔板を用いても良
い。このとき、該多孔板の開口率が伝熱壁近傍で小さ
く、伝熱管近傍で大きくなるよう分布を設定してもよ
い。
【0013】また、後部横置き伝熱部の伝熱管群をガス
流れ方向に前後一列縦隊で、かつガス流れに直交する方
向に等間隔になるように複数列配置し、さらに最下流側
の伝熱管と多孔板の間隔を前記ガス流れに直交する方向
の伝熱管同士の間隔より小さくなるような構成でも良
い。
【0014】
【作用】前記(1)の発明においては、燃焼ガス流れ方
向に対して伝熱管群下流側の伝熱管近傍に多孔板を設置
することにより、該伝熱管群の下流側の伝熱管群に流入
する燃焼ガスの入口流速を増大させることがないととも
に、該伝熱管群における燃焼ガス流速の増大を抑制でき
る。また、灰粒子の濃度を均一化できる。さらに、従来
技術のように複雑な伝熱管摩耗防止装置等が不要となり
設備コストを大幅に抑制でき、メンテナンス性も良好で
ある。
【0015】前記(2)の発明では、燃焼ガス流れ方向
に対して伝熱管群の上流側及び下流側の伝熱管近傍に多
孔板を設置することにより、前記(1)の発明に比べて
摩耗防止装置自体のコストは若干増大するものの燃焼ガ
ス流速の増大をさらに抑制できるため、燃焼ガス流速の
絶対値を増大させ、伝熱管群の伝熱性能を向上させるこ
とで後部横置き伝熱部をコンパクト化でき、設置コスト
を大幅に低減できる。
【0016】また、前記(1)、(2)の発明におい
て、多孔板のガス流れ抵抗値と伝熱管群のガス流れ抵抗
値がほぼ等しくなるように多孔板の開口率を設定するこ
とにより、燃焼ガス流れに対する多孔板の抵抗値と伝熱
管群と伝熱部壁面との間を流通する燃焼ガス流速を等し
くできるため、燃焼ガス流速の最適化が図れ、伝熱性能
を高められるため伝熱管群をコンパクト化できる。
【0017】また、図15に示すような伝熱部壁面に多
数の多孔板を設ける手間、または図16に示す場合のよ
うに伝熱管群設置時に伝熱管と伝熱部壁面徒の間に板片
を設置する手間が不要となり設置コストを大幅に低減で
きる。
【0018】さらに、燃焼ガス流れ方向に対して伝熱管
群の上流側又は下流側の伝熱管近傍に開口率に分布を有
する多孔板を設置することにより、多孔板による抵抗に
よって伝熱壁と伝熱管の隙間の流速の増加および、灰粒
子の濃度上昇を抑制できる。開口率に分布を有する多孔
板と普通の多孔板(例えば、多孔板のガス流れ抵抗値と
伝熱管群のガス流れ抵抗値がほぼ等しくなるようにされ
た、多孔板の均等に分布された開口率を有するた多孔
板)における開口率の設定の違いによるガス流速の上昇
抑制効果についてのデータの例を図5に示す。
【0019】さらに、燃焼ガス流れ方向に対して伝熱管
群の上流側および下流側両方の伝熱管近傍に開口率に分
布を有する多孔板を設置することにより、前記伝熱管群
の上流または下流側に多孔板を単独配置する場合に比
べ、摩耗防止装置自体のコストは増大するものの、伝熱
壁と伝熱管の隙間の燃焼ガス流速増加を更に抑制できる
ため、ボイラ内の燃焼ガス流速の平均値を増加させて、
伝熱管群をコンパクト化することによりコストを大幅に
低減できる。
【0020】また、燃焼ガス流れに対して伝熱管群の上
流側又は下流側のみ、および上下流側両方に多孔板を設
置し、該多孔板の開口率を伝熱壁近傍で小さく、伝熱管
近傍で大きくなるよう設定することで従来の平板を設置
するタイプと同様に伝熱壁と伝熱管の間の燃焼ガスの流
速を大きく低下させると共に、問題となる端部への燃焼
ガス流れの集中を防ぐことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、超臨
界圧変圧貫流ボイラに適用した例を図面と共に説明す
る。図1には変圧貫流ボイラの後部横置き伝熱部2(図
11参照)に配置される伝熱管4の水壁6近傍の拡大図
を示すが、多孔板8は水壁6の平面から垂直方向に平面
が向くように設置される。また、多孔板8の設置位置は
各伝熱管群の最下流部のみとし、多孔板8の開口率は5
0%とした。なお、多孔板8と伝熱管4との間隔はガス
流れ方向の伝熱管ピッチと等しくした。この間隔を大き
くしすぎると多孔板8の設置の効果が低減する。
【0022】多孔板8を節炭器、蒸発器、過熱器、再熱
器などを構成する各伝熱管群の最下流部の伝熱管4の近
傍に設置することで、図2に示すように、伝熱管群と水
壁6間の燃焼ガス流速(V)を効果的に抑制できるの
で、当該伝熱管群がアッシュエロージョンを発生するこ
とがなく、かつ図3に示すように出口での灰の濃度
(E)も均一化できるので、後流側の伝熱管群のアッシ
ュエロージョンを防止できる。
【0023】図2には多孔板8を各伝熱管4の下流側に
設置した場合の伝熱管群と水壁6間に流れる燃焼ガス流
速(V)の伝熱管4が配置されていない排ガス流路での
ガス流速(Vin)に対する比率(V/Vin)を図式
化したものである。図2に示す通り、多孔板8が設置さ
れていない場合には、点線で示すように、伝熱管4と水
壁6の間のガス流速の前記比率(V/Vin)は下流側
の伝熱管4近傍ほど大きくなっているが、多孔板8を設
置することで、前記比率(V/Vin)は実線に示すよ
うに全ての伝熱管4の位置でほぼ同じ小さい値に抑制す
ることができる。
【0024】また、図3には多孔板8を各伝熱管群の下
流側に設置した場合の伝熱管群と水壁6間に流れる燃焼
ガス中の灰濃度(E)の伝熱管4が配置されていない排
ガス流路での燃焼ガス中の灰濃度(Ein)に対する比
率(E/Ein)をシミュレーションにより計算した結
果を図式化したものである。図3に示す通り、多孔板8
が設置されていない場合には、点線で示すように、伝熱
管4と水壁6の間の灰濃度の前記比率(E/Ein)は
下流側の伝熱管4近傍ほど大きくなっているが、多孔板
8を設置することで、前記比率(E/Ein)は実線に
示すように全ての伝熱管4の位置でほぼ同じ小さい値に
抑制することができる。
【0025】このように、多孔板8を各伝熱管群の下流
側に設置した場合には図14に示すような多孔板8を各
伝熱管群の上流側に設置した場合に比較して、伝熱管群
と水壁6間の燃焼ガス流速(V)を効果的に抑制し、出
口での灰の濃度(E)も均一化できる。
【0026】多孔板8の開口率は0〜70%程度が望ま
しい。これにより、多孔板8による抵抗によって伝熱管
4と伝熱壁6との隙間の流速の増加および、灰粒子の濃
度上昇を抑制できる。
【0027】また、図4に示すように多孔板8の開口率
は伝熱壁近傍0%、中央部25%、伝熱管群近傍50%
に設定することで、より一層、ボイラ内の燃焼ガス流速
の平均値を増加させて、伝熱管群をコンパクト化するこ
とによりコストを大幅に低減できる。
【0028】さらに図5に開口率50%の普通の多孔板
(均一な開口率分布を有する多孔板)と伝熱壁近傍0
%、中央部25%、伝熱管群近傍50%の開口率に分布
を有する多孔板のガス流速比を比較したデータを示す。
【0029】なお、多孔板8の伝熱壁6からの長さは最
も壁よりの伝熱管を覆える長さとし、本実施例では、3
00mmとした。多孔板8は伝熱壁6に接続された支持
棒で支持され、多孔板8と伝熱管6との間隔は、流れ方
向の伝熱管ピッチと等しくした。この間隔を大きくしす
ぎると、多孔板設置の効果が低減する。
【0030】ここで、多孔板8を設置するためには、十
分な作業空間が必要であるが、伝熱管群の最下流部であ
れば伝熱管群間のキャビティがあるので、容易に設置で
きる。
【0031】また、図6に示すように後部横置き伝熱部
2の伝熱管群をガス流れ方向に前後一列縦隊で、かつガ
ス流れに直交する方向に等間隔になるように複数列配置
し、さらに最下流側の伝熱管4と多孔板8の間隔を前記
ガス流れに直交する方向の伝熱管4同士の間隔より小さ
くする構成にしても良い。
【0032】図6には伝熱管4と多孔板8との間隔の例
を示す。なお、図6(a)は図1のA−A線矢視図で、
また図6(b)は図6(a)のB−B線矢視図であり、
伝熱管4と多孔板8の間隔L1とガスの流れと平行な向
きの伝熱管4同士の間隔L2の間には 間隔L1<間隔L2 なる関係を成立させるようにする。
【0033】この場合にも図1〜図3で示したものと同
じく、図2に示すようにガス流速比率(V/Vin)は
実線に示すように全ての伝熱管4の位置でほぼ同じ小さ
い値に抑制することができ、また図3に示すように灰濃
度比率(E/Ein)も実線に示すように全ての伝熱管
4の位置でほぼ同じ小さい値に抑制することができる。
【0034】また図7に伝熱管4と多孔板8との間隔と
ガス流速の最大値との関係を示すが、上記間隔がガス流
れ方向と平行な向きの伝熱管4同士の間隔よりも小さく
なれば、ガス流速の増大を大幅に抑制することが可能に
なることが分かる。
【0035】本発明の他の実施の形態を図8に示す。図
8では石炭焚きボイラ火炉の後部横置き伝熱部2(図1
1参照)における燃焼ガス流れに対して伝熱管群の上流
側及び下流側の両方の伝熱管4近傍にそれぞれ多孔板8
を設置したものである。この場合は摩耗防止装置自体の
コストは若干増大するものの、図9に示すように燃焼ガ
ス流速比率(V/Vin)(点線)が図1に示す伝熱管
群の下流側のみに多孔板8を設置した実施の形態の場合
のガス流速比(実線)よりも小さくなり、より燃焼ガス
流速の低減効果が高くなっていることが分かる。
【0036】図10に示す本発明の実施の形態は、石炭
焚きボイラ火炉の後部横置き伝熱部2(図11)におけ
る伝熱管摩耗防止装置に関し、燃焼ガス流れに対して伝
熱管群の下流側のみに多孔板8を設置し、または上流側
及び下流側の伝熱管近傍にそれぞれ多孔板8を設置し
(図10には多孔板8を上流側及び下流側の伝熱管近傍
に設置した場合を示している。)、該多孔板8による燃
焼ガスの流動の抵抗値(△p2)と伝熱管群による流動
抵抗値(△p1)がほぼ等しくなるように多孔板8の開
口率を設定するものである。前記多孔板8の開口率の設
定によりボイラ火炉の後部横置き伝熱部での燃焼ガス流
速の増大を抑制でき、伝熱管のアッシュエロージョンを
防止できる。
【0037】このように本発明の実施の形態により比較
的簡単な設備で効果的に伝熱管横置き伝熱部2(図11
参照)での燃焼ガス流速の増大を抑制でき、伝熱管4の
アッシュエロージョンを防止できる。また、耐アッシュ
エロージョン性能が増大するので、燃焼ガス流速を増大
でき、伝熱管群のコンパクトが図れるため、コストを大
幅に低減できる。
【0038】多孔板8の開口率は0〜70%程度が望ま
しい。これにより、多孔板8による抵抗によって伝熱管
4と伝熱壁6との隙間の流速の増加および、灰粒子の濃
度上昇を抑制できる。また、図4に示すように多孔板8
の開口率は伝熱壁近傍0%、中央部25%、伝熱管群近
傍50%に設定することで、より一層、ボイラ内の燃焼
ガス流速の平均値を増加させて、伝熱管群をコンパクト
化することによりコストを大幅に低減できる。
【0039】上記本発明の実施の形態では超臨界圧変圧
貫流ボイラに伝熱管摩耗防止装置を適用した例を示した
が、本発明はこれに限らず、自然循環型ボイラ、ごみ焼
却炉に付属するボイラなど微粒子を多量に含む燃焼ガス
を用いる装置に適用できる。
【発明の効果】本発明によれば、伝熱管摩耗防止装置を
ボイラ火炉の後部横置き伝熱部に配置することにより、
効果的に燃焼ガス流速の増大を抑制でき、伝熱管のアッ
シュエロージョンを防止できる。また、耐アッシュエロ
ージョン性能が増大するので、燃焼ガス流速を増大で
き、伝熱管群のコンパクトが図れるため、コストを大幅
に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における多孔板を伝熱管
群の下流側に設置したボイラ火炉の後部横置き伝熱部の
側面図である。
【図2】 図1の伝熱管摩耗防止装置の配置による燃焼
ガス流速の比を示す図である。
【図3】 図1の伝熱管摩耗防止装置の配置による燃焼
ガス中の灰粒子の濃度の比を示す図である。
【図4】 図1の伝熱管摩耗防止装置の多孔板の斜視図
である。
【図5】 本発明の実施の形態における開口率に分布を
有する多孔板と普通の多孔板における開口率の設定の違
いによるガス流速の上昇抑制効果についてのデータの例
である。
【図6】 本発明の実施の形態における多孔板を伝熱管
群の下流側に設置したボイラ火炉の後部横置き伝熱部の
側面図である。
【図7】 図3の伝熱管と多孔板の間隔とガス流速の最
大値との関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態における多孔板を伝熱管
群の上流側と下流側の両方に設置したボイラ火炉の後部
横置き伝熱部の側面図である。
【図9】 図8の伝熱管摩耗防止装置の配置による燃焼
ガス流速を図1に示す場合との比で示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態における多孔板を伝熱
管群の上流側と下流側の両方または下流側のみに設置し
たボイラ火炉の後部横置き伝熱部の側面図であり、多孔
板の開口率を伝熱管群の流動抵抗値とほぼ等しくなるよ
うに設定したものである。
【図11】 事業用石炭焚きボイラを例に取り、その構
成を説明した図である。
【図12】 従来技術における伝熱管に保護材を設置し
た伝熱管断面図である。
【図13】 従来技術における摩耗材を塗布した伝熱管
を用いるボイラ火炉の後部横置き伝熱部の平面図であ
る。
【図14】 従来技術における灰粒子の衝突速度を低減
するために、伝熱管群の上流側のみに多孔板を設置した
ボイラ火炉の後部横置き伝熱部の側面図である。
【図15】 従来技術における伝熱管群と水壁の間に多
数の多孔板を設置したボイラ火炉の後部横置き伝熱部の
側面図である。
【図16】 従来技術における伝熱管及び水壁に板片を
設置したボイラ火炉の後部横置き伝熱部の平面図と側面
図である。
【図17】 従来技術における問題点を説明する図であ
る。
【図18】 従来技術における伝熱管群の上流側に多孔
板を配置したボイラ火炉の後部横置き伝熱部の側面図
(図18(a))と多孔板の斜視図(図18(b))で
ある。
【符号の説明】 1 火炉 2 後部横置き伝熱部 3 燃焼装置 4 伝熱管 6 水壁 8 多孔板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させる火炉と燃焼ガスが流れ
    る伝熱管群が配置された後部横置き伝熱部とで構成され
    る石炭焚きボイラにおいて、 後部横置き伝熱部の伝熱管群の燃焼ガスの流れ方向に対
    して最下流側の伝熱管近傍であって、伝熱部配置部の伝
    熱部壁面に伝熱管摩耗防止用の多孔板を設置したことを
    特徴とする石炭焚きボイラ。
  2. 【請求項2】 多孔板のガス流れ抵抗値と伝熱管群のガ
    ス流れ抵抗値がほぼ等しくなるように多孔板の開口率を
    設定したことを特徴とする請求項1記載の石炭焚きボイ
    ラ。
  3. 【請求項3】 開口率に分布を有する多孔板を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の石炭焚きボイラ。
  4. 【請求項4】 後部横置き伝熱部の伝熱管群をガス流れ
    方向に前後一列縦隊で、かつ、ガス流れに直交する方向
    に等間隔になるように複数列配置し、さらに最下流側の
    伝熱管と多孔板の間隔を前記ガス流れに直交する方向の
    伝熱管同士の間隔より小さくしたことを特徴とする請求
    項1記載の石炭焚きボイラ。
  5. 【請求項5】 燃料を燃焼させる火炉と燃焼ガスが流れ
    る伝熱管群が配置された後部横置き伝熱部とで構成され
    る石炭焚きボイラにおいて、 後部横置き伝熱部の伝熱管群の燃焼ガス流れ方向に対し
    て、伝熱管群の上流側及び下流側の伝熱管近傍であっ
    て、伝熱部配置部の伝熱部壁面に伝熱管摩耗防止用の多
    孔板を設置したことを特徴とする伝熱管摩耗防止装置。
  6. 【請求項6】 多孔板のガス流れ抵抗値と伝熱管群のガ
    ス流れ抵抗値がほぼ等しくなるように多孔板の開口率を
    設定したことを特徴とする請求項5記載の石炭焚きボイ
    ラ。
  7. 【請求項7】 開口率に分布を有する多孔板を用いるこ
    とを特徴とする請求項5記載の石炭焚きボイラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175525A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社Ihi 排ガスの整流構造、この整流構造を備えた排熱回収ボイラ及び整流方法
JP2017150786A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 三菱日立パワーシステムズ株式会社 炉底蒸発管、これを有するボイラ、炉底保護方法及び炉底改修方法
JP2019045003A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社Ihi 熱回収器

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