JP2000304479A - 蓄熱システム - Google Patents

蓄熱システム

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JP2000304479A
JP2000304479A JP11111429A JP11142999A JP2000304479A JP 2000304479 A JP2000304479 A JP 2000304479A JP 11111429 A JP11111429 A JP 11111429A JP 11142999 A JP11142999 A JP 11142999A JP 2000304479 A JP2000304479 A JP 2000304479A
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heat
heat storage
heat exchanger
microcapsule
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JP11111429A
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English (en)
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Mitsugi Ikegai
貢 生貝
Akira Fukuda
朗 福田
Tadashi Tsukano
正 塚野
Toshihiro Suzuki
敏浩 鈴木
Toshio Tashiro
敏雄 田代
Takao Yokose
隆夫 横瀬
Seiji Shibuya
誠司 澁谷
Shuji Sumiya
修二 角谷
Yoshinori Shirakata
芳典 白方
Yoichiro Iritani
陽一郎 入谷
Tadaaki Tanii
忠明 谷井
Mitsuyoshi Inobe
三嘉 射延
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
New Tokyo International Airport Authority
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
New Tokyo International Airport Authority
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】微小カプセルスラリーの濃度に適合した蓄熱密
度を得られ、スラリーの寿命を長く保つことができる。 【解決手段】蓄熱材として作用し、潜熱蓄熱物質を主要
成分とする芯物質を封入した微小カプセルの重量濃度を
40〜53%としたスラリー11と、このスラリー11
を貯蔵する蓄熱槽1と、この蓄熱槽1内の前記スラリー
11を循環させるための遠心式ポンプ6と、この遠心式
ポンプ6により循環される前記スラリー11と熱利用媒
体との間で熱交換を行なう熱交換器2と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和用
蓄熱設備、地域冷暖房施設用蓄熱設備、ガスタービン発
電施設吸気冷却装置用蓄熱設備、産業用熱源設備等に適
用され、潜熱蓄熱物質を封入した微小カプセルスラリー
を用いた蓄熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の潜熱蓄熱システムにおける蓄熱方
法として、例えば蓄熱材として水を用い、その水の融解
・凝固潜熱を利用した氷蓄熱方法が知られている。この
方法では、蓄熱時に0℃以下に冷却されたブライン(不
凍液)を用いて水を冷却することにより、氷として冷熱
を蓄え、放熱時に直接冷水を用いて、または間接的にブ
ラインを介して氷を融解して冷熱を取り出す。
【0003】この従来の氷蓄熱方法を用いた潜熱蓄熱シ
ステムでは、蓄熱する場合に冷凍機でブラインを−5℃
程度まで冷却する必要があるため、冷凍機の冷媒蒸発温
度を低くする必要があり、冷凍機の入力に対する蓄熱量
の比すなわち成績係数が低くなる。また、氷を冷却する
ときにブラインを使用する必要があり、その管理に注意
が必要である。
【0004】また、他の潜熱蓄熱システムの例として
は、常温で相変化する潜熱蓄熱物質の融解・凝固潜熱を
利用し、その潜熱蓄熱物質を芯物質としてカプセルやコ
ンテナ内に封入して冷水またはブラインを用いて冷却す
ることによって固体として冷熱を、または温水を用いて
加熱することによって液体として温熱を蓄え、放熱時に
は間接的に前記潜熱蓄熱物質を融解して冷熱を、凝固さ
せて温熱を取り出す方法が知られている。この常温で相
変化する潜熱蓄熱物質を利用する場合、潜熱蓄熱物質が
揮発性を有する場合や、共晶塩溶液中で用いられる場合
等の取扱い面から、カプセルやコンテナ内に封入する必
要がある。
【0005】一方、これらのカプセルやコンテナは、直
径70mmの球形のものや一辺が数10cmの矩形状あ
るいはプレート状コンテナが使用され、蓄熱槽容器内に
充填され静止状態で使用される。そして、蓄熱槽容器と
これらカプセルやコンテナの間の空間には、水やブライ
ンが充満される。
【0006】このような静置形カプセル方式とコンテナ
方式では、蓄熱時及び放熱時において、これらカプセル
やコンテナ(以下、蓄熱材容器と称する)と水等使用さ
れる熱媒流体との間や、蓄熱材容器の壁と潜熱蓄熱物質
との間での熱抵抗が大きい。よって、放熱時において加
熱された潜熱蓄熱物質の温度や蓄熱時において冷却され
た潜熱蓄熱物質の温度と水等使用される熱媒流体との温
度差を、各状態で5℃程度以上とる必要があり、蓄熱時
と放熱時における水等使用される熱媒流体の温度に10
℃以上の温度差を設ける必要がある。すなわち、5℃の
冷水を取出そうとする場合、蓄熱時には−5℃のブライ
ンで冷却する必要がある。また、ブラインを使用しない
温度レベルで蓄熱しようとすると、冷水取出し温度が1
0℃以上となり、一般空調等には直接利用しがたい温度
となる。
【0007】このような潜熱蓄熱方法によるシステムの
問題を解決するために、潜熱蓄熱物質を芯物質として微
小なカプセル内に封入して構成した微小カプセルを、水
と混合してスラリー状態として流動性を持たせ(以下、
このスラリーを微小カプセルスラリーと称す)、伝熱性
能を向上させたシステムが知られいる。このシステムで
は、蓄熱時に、微小カプセルスラリーを熱交換器により
冷水またはブラインと熱交換させることで冷却すること
により、微小カプセル内の潜熱蓄熱物質に冷熱を蓄え
る。また放熱時には、同様に微小カプセルスラリーを熱
交換器により戻り冷水またはブラインと熱交換させるこ
とで加熱することにより、微小カプセル内の潜熱蓄熱物
質から冷熱を取り出す。
【0008】このような微小カプセルスラリー方式で
は、微小カプセル自体が流動し、伝熱面を介して熱媒流
体と熱交換することになり、前述した静置形蓄熱材容器
方式に比べて十分に高い熱伝達率が得られ、水等の一般
流体の値に近くかつ潜熱蓄熱物質の融点、凝固点に近い
温度の蓄放熱温度(微小カプセルスラリーと水等の使用
流体との温度差は、0.75℃〜3℃程度となる)を得
ることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の微小カプセルス
ラリー方式では、流動性を得るため微小カプセルの濃度
を低くすると、スラリーに占める潜熱蓄熱物質の割合が
小さくなり、蓄熱材の蓄え得る熱量すなわち蓄熱密度が
小さくなることになる。この濃度は通常40%以下であ
る。よって、蓄熱材の蓄える熱量を大きくするには、濃
度の高い微小カプセルスラリーを用いる必要がある。
【0010】これに対して、40〜53%程度の濃度の
微小カプセルスラリーを用いる場合、このスラリーは粘
度が高いため、スラリー循環回路に歯車式等の容積型ポ
ンプを使用することが考えられる。しかし歯車式等の容
積型ポンプを使用した場合、歯車式等の容積型ポンプ内
に吸込まれた微小カプセルスラリーが歯車等により摺動
されて吐き出されるため、微小カプセルが摺動面で押し
つぶされ、その寿命が短くなる。このため、摺動機能が
存在しないポンプを使用する必要がある。
【0011】また、53〜60%程度の濃度の微小カプ
セルスラリーを用いる場合、濃度の増加に伴い粘度が上
昇することにより、配管抵抗の増加およびポンプ効率の
減少等がおこり、大きなポンプ動力が必要になるという
問題がある。
【0012】また、60%程度以上の濃度の微小カプセ
ルスラリーを用いる場合、濃度の増加に伴いスラリーが
ゲル状となり、ポンプを用いてもスラリー循環回路内を
循環させることができないという問題がある。
【0013】本発明の目的は、微小カプセルスラリーの
濃度に適合した蓄熱密度を得られ、スラリーの寿命を長
く保つことができる蓄熱システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の蓄熱システムは以下の如く構
成されている。
【0015】(1)本発明の蓄熱システムは、蓄熱材と
して作用し、潜熱蓄熱物質を主要成分とする芯物質を封
入した微小カプセルの重量濃度を40〜53%としたス
ラリーと、このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、この蓄熱
槽内の前記スラリーを循環させるための遠心式ポンプ
と、この遠心式ポンプにより循環される前記スラリーと
熱利用媒体との間で熱交換を行なう熱交換器と、から構
成されている。
【0016】(2)本発明の蓄熱システムは、蓄熱材と
して作用し、潜熱蓄熱物質を主要成分とする芯物質を封
入した微小カプセルの重量濃度を53〜60%としたス
ラリーと、このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、この蓄熱
槽内の前記スラリーを循環させるためのスパイラル式ポ
ンプと、前記蓄熱槽に取り付けられ、前記スパイラル式
ポンプにより循環される前記スラリーと熱利用媒体との
間で熱交換を行なう熱交換器と、から構成されている。
【0017】(3)本発明の蓄熱システムは、蓄熱材と
して作用し、潜熱蓄熱物質を主要成分とする芯物質を封
入した微小カプセルの重量濃度を60%以上としたスラ
リーと、このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、この蓄熱槽
内に設置され、配管を備え、前記スラリーと前記配管内
を通る熱利用媒体との間で熱交換を行なう熱交換器と、
から構成されている。
【0018】(4)本発明の蓄熱システムは上記(1)
または(2)に記載のシステムであり、かつ前記熱交換
器としてコンパクト熱交換器の内プレートフィン型と
し、蓄熱材温度と利用冷水温度とをほぼ等しくしてい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の第1の実施の形態に係る蓄熱システムの構成を示
す図である。この蓄熱システムは地域冷暖房に適用され
ており、図1に示すように、蓄熱槽(潜熱蓄熱槽)1、
熱交換器2、スラリー循環回路3、冷水循環回路4、及
び冷凍機5等により構成されている。
【0020】蓄熱槽1は、無数の微小カプセルを所定濃
度で水と混合してスラリー状態にした微小カプセルスラ
リー11を収容した容器である。微小カプセルスラリー
に対する微小カプセルの濃度は40〜53%程度であ
り、残り60〜47%程度は水と若干の拡散剤である。
各微小カプセルには、常温レベルで相変化し潜熱を蓄え
る潜熱蓄熱物質が芯物質として封入されている。
【0021】この潜熱蓄熱物質としては、脂肪族炭化水
素(パラフィン系炭化水素)であるテトラデカン(T
D)とペンタデカン(PD)との混合物を用い、微小カ
プセルの皮膜としてはメラミン樹脂(有機系樹脂)を用
いている。一つの微小カプセルの粒径は好ましくは1〜
2μm程度であるが、20μm程度以下であれば実用可
能である。
【0022】蓄熱槽1には、スラリーポンプ6を備えた
スラリー循環回路3を介して熱交換器(コンパクト熱交
換器)2が接続されている。さらに、熱交換器2には、
冷水ポンプ8を備えた冷水循環回路4を介して冷凍機5
内の蒸発器51が接続されている。
【0023】したがって、蓄熱時及び放熱時は、スラリ
ーポンプ6を運転して蓄熱槽1内の微小カプセルスラリ
ー11を、スラリー循環回路3を通じてを熱交換器2へ
供給する。また、冷水ポンプ7または冷水ポンプ8を運
転して冷水を、冷水循環回路4を通じて熱交換器2へ供
給する。これにより、熱交換器2において微小カプセル
スラリー11と冷水の間で熱交換をすることができる。
【0024】例えば、夜間の蓄熱時には、蓄熱槽1から
吸い上げられた微小カプセルスラリー11が熱交換器2
において冷凍機により冷却された3.5℃の冷水と熱交
換することにより4.25℃まで冷却され、各微小カプ
セルの潜熱蓄熱物質が固相へ変化する際に冷熱を蓄え、
蓄熱槽1へ戻される。この循環を連続することにより、
蓄熱槽1内は、各微小カプセルの潜熱蓄熱物質が固相へ
変化した4.25℃の微小カプセルスラリーに置き換わ
り、蓄熱が完了する。
【0025】また、昼間の放熱時には、スラリー循環回
路3を切り替えて、各微小カプセル潜熱蓄熱物質が固相
へ変化した4.25℃の微小カプセルスラリー11を熱
交換器2へ供給する。熱交換器2では冷水循環回路4を
切り替えて、負荷側からの12℃の戻り冷水と4.25
℃の微小カプセルスラリーとを熱交換して、各微小カプ
セルの潜熱蓄熱物質が液相へ変化する際の冷熱を冷水に
与える。この冷水は5℃の送り冷水として負荷側へ供給
される。各微小カプセルの潜熱蓄熱物質が相変化した微
小カプセルスラリー11は11.25℃まで昇温され、
潜熱槽1へ戻される。
【0026】なお、冷凍機5は夜間の安価な電力を利用
して運転され、蒸発器51で生成した冷水を熱交換器2
へ供給する。蒸発器51により奪われた熱は、圧縮器5
2及び凝縮器53を介して冷却塔9から捨てられる。
【0027】本第1の実施の形態によれば、40〜53
%の濃度の微小カプセルスラリーを用いることにより、
微小カプセルスラリー濃度に適合した約14〜17Mc
al/m3の蓄熱密度が得られる。また、スラリーポン
プとして容積型ポンプを使用せずに遠心ポンプ6を使用
するため、ポンプ内でスラリーが摺動されることがな
く、スラリーの寿命が長くなり、装置を安価に構成でき
る。
【0028】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る蓄熱システムは、微小カプセルスラリーに
対する微小カプセルの濃度を、53〜60%程度(残り
47〜40%程度は水と若干の拡散剤)とすることによ
り、微小カプセルスラリーの濃度に適合した約17〜2
0Mcal/m3の蓄熱密度が得られる。
【0029】本蓄熱システムでは、図1に示した構成に
おいて、熱交換器2として微小カプセルスラリー側と冷
水側それぞれの流体の特性に合った伝熱面形状、流路断
面積が計画可能なコンパクト熱交換器であるプレートフ
ィン式熱交換器を用い、この熱交換器2を蓄熱槽1の側
面等に取付け、スラリー循環回路3の配管を軽減するこ
とで、ポンプ動力を抑えている。また、上記第1の実施
の形態に比べスラリーの粘度が上昇し、スラリーポンプ
6に吸込み力の小さい遠心ポンプは使用困難であり、そ
の代わりに容積型ポンプであるスパイラル方式ポンプを
用いている。
【0030】図2は、スパイラル方式ポンプの構成を示
す図である。このポンプでは、配管21から移送管22
内に吸込まれた微小カプセルスラリーが、モータ23に
より回転される移送軸24により吐き出し口25方向へ
螺旋状になって移送される。吐き出し口25からは、螺
旋状のスラリーが配管26へ吐き出される。このポンプ
内では、歯車式の容積型ポンプのようにスラリーを摺動
する部分が少ないため、スラリーの寿命を長く保つこと
ができる。
【0031】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態に係る蓄熱システムの構成を示す図であ
る。図3において図1と同一な部分には同一符号を付
し、重複する部分の詳細説明を省略する。
【0032】本第3の実施の形態に係る蓄熱システム
は、微小カプセルスラリーに対する微小カプセルの濃度
を60%程度以上(好ましくは65%、残り40%程度
以下は水と若干の拡散剤)とすることにより、微小カプ
セルスラリーの濃度に適合した、約20Mcal/m
の蓄熱材蓄熱密度が得られる。しかし、スラリーがゲル
状となり、ポンプを用いてもスラリー循環回路内を循環
させることは困難となる。
【0033】図3に示すように、本蓄熱システムではゲ
ル状の微小カプセルスラリーにおいて蓄熱、放熱を行な
うために、図1に示した熱交換器2を設けず、蓄熱槽1
のスラリー11内に外融型の伝熱部31を設けている。
この伝熱部31の伝熱管32は、伝熱コイル、プレート
フィンチューブ、伝熱コイル等からなる熱交換器を構成
し、伝熱管32の両端はそれぞれ冷水ポンプ33を備え
た冷水循環回路4に接続されている。
【0034】伝熱管32内には冷水循環回路4を循環す
る冷水が流れ、蓄熱槽1内のスラリー11は自然対流を
起こし伝熱管32内の冷水と熱交換する。このような構
成により蓄熱槽1内で熱交換が行なわれるため、ゲル状
のスラリーを搬送する必要がなくなりスラリーの寿命を
長く保つことができ、図1に示すようなスラリ搬送動力
となる遠心ポンプ6や容積型ポンプが不要となり、ゲル
状の微小カプセルスラリーにおいて蓄熱、放熱を行なう
ことが可能になる。
【0035】(第4の実施の形態)前述の第1ならびに
第2の実施の形態において、高粘度のスラリーに対応す
る熱交換器2としてコンパクト熱交換器を採用すること
で、設置スペースの削減と経済性を高めることができ
る。このコンパクト熱交換器としては、プレート式熱交
換器、プレートフィン式熱交換器、スパイラル式熱交換
器等が使用可能である。
【0036】特に、微小カプセルスラリー側と冷水側そ
れぞれの流体の特性に合った伝熱面形状、流路断面積が
計画しやすいプレートフィン式熱交換器が望ましい。
【0037】図4にコンパクト熱交換器であるるプレー
トフィン式熱交換器とプレート式熱交換器の対数平均温
度差と伝熱面積の関係例を示す。この例によれば、プレ
ートフィン式熱交換器の総括伝熱係数は平均で約100
0kcal/m2 h℃となるのに対して、プレート式熱
交換器の総括伝熱係数は平均で約500kcal/m 2
h℃となり、プレートフィン式の約半分である。すなわ
ち、同じ温度条件で同じ交換熱量を得ようとすると、プ
レートフィン式熱交換器ではプレート式熱交換器の場合
に対して約半分の伝熱面積となり、設置スペースが小さ
くなり、経済性を高めることができる。
【0038】一方、同じ伝熱面積を持つ熱交換器とし
て、プレートフィン式とプレート式を比較すると、プレ
ートフィン式は対数平均温度差をプレート式の約半分と
する事ができ、微小カプセルスラリーの蓄熱温度と利水
利用温度の差を小さくし、ほぼ等しくできる。
【0039】本発明は上記各実施の形態のみに限定され
ず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0040】(実施の形態のまとめ) [1]第1の実施の形態による蓄熱システムは、蓄熱材
として重量濃度40〜53%程度のパラフィン(TD−
PD混合物)を内蔵する微小カプセルスラリー11と、
それを貯蔵する蓄熱槽1と、スラリー11を循環させる
遠心式ポンプ6と、接続配管ならびに蓄放熱として冷水
や温水の熱利用媒体と熱交換する一台の熱交換器2とを
備えている、なお、熱交換器2にはコンパクト熱交換器
(プレート式熱交換器、プレートフィン式熱交換器、ス
パイラル式熱交換器)を使用する。
【0041】これにより、遠心ポンプ6内でスラリー1
1が摺動されることがなく、スラリー11の寿命が長く
なり、装置を安価に構成できる。さらに、高粘度のスラ
リーに対応する熱交換器2としてコンパクト熱交換器を
採用することで、設置スペースの削減と経済性を高める
ことができる。
【0042】[2]第2の実施の形態による蓄熱システ
ムは、蓄熱材として重量濃度53〜60%程度のパラフ
ィン(TD−PD混合物)を内蔵する微小カプセルスラ
リー11と、それを貯蔵する蓄熱槽1と、スラリー11
を循環させるスラリーポンプ6として容積式ポンプであ
るスパイラル方式ポンプと、接続配管ならびに蓄放熱と
して冷水や温水の熱利用媒体と熱交換する、一式の蓄熱
槽1に取り付けられた熱交換器2とを備えている。なお
熱交換器2にはコンパクト熱交換器(プレートフィン式
熱交換器)を使用する。
【0043】これにより、ポンプ動力を抑えて温度上昇
に起因する経済的制約を軽減するとともに、ポンプ内で
スラリーを摺動する部分が少ないため、スラリーの寿命
を長く保つことができる。
【0044】[3]第3の実施の形態による蓄熱システ
ムは、蓄熱材として重量濃度60%程度以上のパラフィ
ン(TD−PD混合物)を内蔵する微小カプセルスラリ
ー11と、それを貯蔵する蓄熱槽1と、この蓄熱槽1内
に設置され熱交換器として作用する伝熱部(伝熱コイ
ル、プレートフィンチューブ、伝熱コイル等)31と、
この伝熱部31において蓄熱槽1外部から導かれる冷水
や温水の熱利用媒体を通水する伝熱管32を備えてい
る。
【0045】これにより、蓄熱槽1内で熱交換が行なわ
れるため、ゲル状のスラリーを搬送する必要がなくなり
スラリーの寿命を長く保つことができ、スラリ搬送動力
となる遠心ポンプや容積型ポンプが不要となり、ゲル状
の微小カプセルスラリーにおいて蓄熱、放熱を行なうこ
とが可能になる。
【0046】なお、熱交換器2にはコンパクト熱交換器
(プレート式熱交換器、プレートフィン式熱交換器、ス
パイラル式熱交換器)を使用する。
【0047】[4]第4の実施の形態による蓄熱システ
ムは、上記[1]または[2]に記載のシステムであ
り、かつ前記熱交換器2としてコンパクト熱交換器の内
プレートフィン型とし、蓄熱材温度と利用冷水温度とを
ほぼ等しくしている。
【0048】これにより、熱交換器において微小カプセ
ルスラリー放熱冷水それぞれに最適な伝熱流路面が計画
可能であり、総括伝熱係数を大きくすることができ、設
置スペースを小さくし経済性を上げることができ、蓄熱
材温度と放熱冷水温度をほぼ等しくすることが可能とな
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の蓄熱システムによれば、微小カ
プセルスラリーの濃度に適合した蓄熱密度を得られ、遠
心ポンプ内でスラリーが摺動されることがなく、スラリ
ーの寿命が長くなる。
【0050】本発明の蓄熱システムによれば、微小カプ
セルスラリーの濃度に適合した蓄熱密度を得られ、ポン
プ動力を抑えるとともに、ポンプ内でスラリーを摺動す
る部分が少ないため、スラリーの寿命を長く保つことが
できる。
【0051】本発明の蓄熱システムによれば、微小カプ
セルスラリーの濃度に適合した蓄熱密度を得られ、蓄熱
槽内で熱交換が行なわれるため、ゲル状のスラリーを搬
送する必要がなくなりスラリーの寿命を長く保つことが
でき、スラリ搬送動力となる遠心ポンプや容積型ポンプ
が不要となる。
【0052】本発明の蓄熱システムによれば、熱交換器
において微小カプセルスラリー側と放熱冷水側それぞれ
に最適な伝熱流路面が計画可能であり、総括伝熱係数を
大きくすることができ、設置スペースを小さくし経済性
を上げることができ、蓄熱材温度と放熱冷水温度をほぼ
等しくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蓄熱システム
の構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るスパイラル方
式ポンプの構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る蓄熱システム
の構成を示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る熱交換器の対
数平均温度差と伝熱面積の関係を示す図。
【符号の説明】
1…蓄熱槽 11…微小カプセルスラリー 2…熱交換器 3…スラリー循環回路 4…冷水循環回路 5…冷凍機 51…蒸発器 52…圧縮器 53…凝縮器 6…遠心ポンプ 7…冷水ポンプ 8…冷水ポンプ 9…冷却塔 10…冷却水ポンプ 21…配管 22…移送管 23…モーター 24…移送軸 25…吐き出し口 26…配管 31…伝熱部 32…伝熱管 33…冷水ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 朗 千葉県成田市木の根字神台24 新東京国際 空港公団内 (72)発明者 塚野 正 千葉県成田市木の根字神台24 新東京国際 空港公団内 (72)発明者 鈴木 敏浩 千葉県成田市木の根字神台24 新東京国際 空港公団内 (72)発明者 田代 敏雄 千葉県成田市木の根字神台24 新東京国際 空港公団内 (72)発明者 横瀬 隆夫 千葉県成田市木の根字神台24 新東京国際 空港公団内 (72)発明者 澁谷 誠司 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 角谷 修二 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 白方 芳典 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 入谷 陽一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 谷井 忠明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 射延 三嘉 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄熱材として作用し、潜熱蓄熱物質を主要
    成分とする芯物質を封入した微小カプセルの重量濃度を
    40〜53%としたスラリーと、 このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、 この蓄熱槽内の前記スラリーを循環させるための遠心式
    ポンプと、 この遠心式ポンプにより循環される前記スラリーと熱利
    用媒体との間で熱交換を行なう熱交換器と、 を具備したことを特徴とする蓄熱システム。
  2. 【請求項2】蓄熱材として作用し、潜熱蓄熱物質を主要
    成分とする芯物質を封入した微小カプセルの重量濃度を
    53〜60%としたスラリーと、 このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、 この蓄熱槽内の前記スラリーを循環させるためのスパイ
    ラル式ポンプと、 前記蓄熱槽に取り付けられ、前記スパイラル式ポンプに
    より循環される前記スラリーと熱利用媒体との間で熱交
    換を行なう熱交換器と、 を具備したことを特徴とする蓄熱システム。
  3. 【請求項3】蓄熱材として作用し、潜熱蓄熱物質を主要
    成分とする芯物質を封入した微小カプセルの重量濃度を
    60%以上としたスラリーと、 このスラリーを貯蔵する蓄熱槽と、 この蓄熱槽内に設置され、前記スラリーと熱利用媒体と
    の間で熱交換を行なう熱交換器と、 を具備したことを特徴とする蓄熱システム。
  4. 【請求項4】前記熱交換器としてコンパクト熱交換器の
    内プレートフィン型とし、 蓄熱材温度と利用冷水温度とをほぼ等しくしたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の蓄熱システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019857A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kagoshima Univ 冷熱蓄熱用マイクロカプセルとこれを用いた氷蓄熱空調システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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