JP2000304508A - 3次元入力装置 - Google Patents

3次元入力装置

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JP2000304508A
JP2000304508A JP11108814A JP10881499A JP2000304508A JP 2000304508 A JP2000304508 A JP 2000304508A JP 11108814 A JP11108814 A JP 11108814A JP 10881499 A JP10881499 A JP 10881499A JP 2000304508 A JP2000304508 A JP 2000304508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】参照光の投射角度情報によらない3次元入力を
実現し、投射角度制御の精度に係わらず高精度の3次元
入力データを得るとともに、データの信頼性を高める。 【解決手段】参照光Uを投射する3次元入力装置1にお
いて、互いに離れた位置で物体を撮影する一対の撮影系
20A,20Bと、参照光を投射したときの撮影データ
に基づいて第1及び第2のの撮影面の画素位置どうしを
対応づける第1マッチング手段311と、参照光を投射
しないときの撮影データに基づいて第1及び第2のの撮
影面の画素位置どうしを対応づける第2マッチング手段
312と、得られた2通りの対応づけの一方を選択する
選択手段313とを設け、選択された対応関係で決まる
受光角度に応じたデータDを出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に参照光を投
射して物体を走査し、物体形状を特定するためのデータ
を出力する3次元入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンジファインダと呼称される非接触型
の3次元入力装置は、接触型に比べて高速の計測が可能
であることから、CGシステムやCADシステムへのデ
ータ入力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利用さ
れている。
【0003】レンジファインダに好適な計測方法として
スリット光投影法(光切断法ともいう)が知られてい
る。この方法は、物体を光学的に走査して距離画像(3
次元画像)を得る方法であり、特定の参照光を投射して
物体を撮影する能動的計測方法の一種である。距離画像
は、物体上の複数の部位の3次元位置を示す画素の集合
である。スリット光投影法では、参照光として投射ビー
ムの断面が直線帯状であるスリット光が用いられる。走
査中のある時点では物体の一部が照射され、撮像面には
照射部分の起伏に応じて曲がった輝線が現れる。したが
って、走査中に周期的に撮像面の各画素の輝度をサンプ
リングすることにより、物体形状を特定する一群のデー
タ(3次元入力データ)を得ることができる。
【0004】従来においては、撮像面内の輝線の位置に
基づいて、物体で反射して撮像面に入射したスリット光
の入射角度を求め、その入射角度と当該スリット光の投
射角度と基線長(投射の起点と受光基準点との距離)と
から三角測量の手法で物体の位置を算出していた。つま
り、参照光の投射方向と受光方向とに基づく位置演算が
行われていた。なお、特開平10−2722号の装置の
ように参照光としてスポット光(ビーム断面が点状)を
用いる場合にも、投射方向と受光方向とに基づいて物体
の位置が算出されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、3次
元入力データの精度が参照光の投射角度制御の精度に依
存し、このために十分に高い精度の3次元入力データが
得られなかったり、精度を確保するために高価な部品を
用いなければならなかったり、投光系の取付け姿勢の調
整に手間がかかったりするという問題があった。精度の
確保が難しい理由としては、投光系は参照光を偏向する
可動機構を有しており、その動作は温度、湿度などの使
用環境の変化の影響を受け易いことが挙げられる。
【0006】本発明は、参照光の投射角度情報によらな
い3次元入力を実現し、投射角度制御の精度に係わらず
高精度の3次元入力データを得るとともに、データの信
頼性を高めることを目的としている。他の目的は、動作
モードの多様化による実用性の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、参照
光で照らされた状態の物体と環境光で照らされた状態の
物体とを互いに離れた2点のそれぞれを視点として順に
撮影し、視点間の距離と各視点からみた物体上の注目点
の方位(視点どうしを結ぶ直線に対する傾き)とから三
角測量の手法で物体の位置を算出する。その際、注目点
の方位を特定するために、参照光を投射したときの視点
の異なる2個の撮影像についての画素の対応検索(マッ
チング)に加えて、参照光を投射しないときの撮影像に
ついても対応検索を行う。物体の形状や配色によって
は、参照光を投射しない場合の対応検索の方が信頼性が
高くなる。2種の対応検索の結果を適切に選択すること
により、データの信頼性を高めることができる。
【0008】請求項1の発明の装置は、入力対象の物体
を走査するように起点から前記物体に向かって参照光を
投射する投光系と、第1の位置で前記物体を撮影するた
めの第1の撮影系と、前記第1の位置から離れた第2の
位置で前記物体を撮影するための第2の撮影系と、前記
参照光を投射して前記物体を前記第1及び第2の撮影系
によって同時に撮影したときの撮影データに基づいて、
前記第1の撮影系の撮影面と前記第2の撮影系の撮影面
との間での前記物体上の同一点からの光が入射する画素
位置どうしを対応づける第1マッチング手段と、前記参
照光を投射せずに前記物体を前記第1及び第2の撮影系
によって撮影したときの撮影データに基づいて、前記第
1の撮影系の撮影面と前記第2の撮影系の撮影面との間
での前記物体上の同一点からの光が入射する画素位置ど
うしを対応づける第2マッチング手段と、前記第1の撮
影系の撮影面における各画素について、前記第1マッチ
ング手段によって得られた対応関係及び前記第2マッチ
ング手段によって得られた対応関係の一方を選択する選
択手段とを有し、前記選択手段によって選択された対応
関係で決まる前記第1及び第2の位置のそれぞれでの受
光角度に応じたデータを前記物体の位置情報として出力
する3次元入力装置である。
【0009】請求項2の発明の3次元入力装置におい
て、前記選択手段は、前記第1マッチング手段によって
得られた対応関係及び前記第2マッチング手段によって
得られた対応関係のうち、信頼度の大きい方を選択す
る。
【0010】請求項3の発明の3次元入力装置におい
て、前記選択手段は、前記第1マッチング手段によって
得られた対応関係の信頼度が第1基準値より小さく、且
つ前記第2マッチング手段によって得られた対応関係の
信頼度が第2基準値より大きい場合のみにおいて、前記
第2マッチング手段によって得られた対応関係を選択す
る。
【0011】請求項4の発明の3次元入力装置は、前記
選択手段によって選択された対応関係が、前記第1マッ
チング手段及び前記第2マッチング手段のどちらによっ
て得られたかを示す識別データを、前記データと対応づ
けて出力する。
【0012】請求項5の発明の3次元入力装置は、前記
第1マッチング手段によって得られた対応関係で決まる
前記第1及び第2の位置のそれぞれでの受光角度に応じ
たデータを出力する第1モードと、前記選択手段によっ
て選択された対応関係で決まる前記第1及び第2の位置
のそれぞれでの受光角度に応じたデータを出力する第2
モードと、前記第2マッチング手段によって得られた対
応関係で決まる前記第1及び第2の位置のそれぞれでの
受光角度に応じたデータを出力する第3モードとが設け
られ、これらのうちの任意の1つを動作モードとして選
択するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る3次元入力装
置1の機能ブロック図である。3次元入力装置1は、ス
リット光Uを投射する投光系10と、同一構成の2個の
撮影系20A,20Bと、同一構成の2個の受光信号処
理部30A,30Bとを有している。
【0014】投光系10は、光源としての半導体レーザ
12、ビーム整形のためのレンズ群13、及び投射角度
を変更するビーム偏向手段としてのガルバノミラー14
からなり、撮影系20A,20Bの中間に配置されてい
る。レンズ群13は、コリメータレンズとシリンドリカ
ルレンズとで構成される。ガルバノミラー14には、投
光制御回路32からD/A変換器33を介して偏向制御
信号が与えられる。
【0015】撮影系20Aは、受光レンズ21、ビーム
スプリッタ22、スリット光Uで照射された物体Qを撮
影して距離画像を得るためのイメージセンサ24A、物
体Qのカラー撮影のためのカラーイメージセンサ25
A、及びズーミングとフォーカシングとを可能にするレ
ンズ駆動機構26からなる。ビームスプリッタ22は、
半導体レーザ12の発光波長域(例えば中心波長685
nm)の光と可視光とを分離する。同様に撮影系20B
も受光レンズ21、ビームスプリッタ22、イメージセ
ンサ24B、カラーイメージセンサ25B、及びレンズ
駆動機構26からなる。イメージセンサ24A,24B
及びカラーイメージセンサ25A,25Bは2次元撮像
デバイス(エリアセンサ)である。これらセンサとし
て、CCDセンサ、CMOSセンサを使用することがで
きる。
【0016】各イメージセンサ24A,24Bの出力は
A/D変換器35で所定ビット数の受光データに変換さ
れ、逐次にメモリ回路37に転送される。メモリ回路3
7では受光データの値に応じて後述の受光角度θA,θ
Bを特定する時間重心TA,TBが記憶される。カラー
イメージセンサ25の出力はA/D変換器36で受光デ
ータに変換され、カラー画像メモリ38によって逐次に
記憶される。記憶されたカラー画像はステレオ視法によ
る3次元入力に用いられる。メモリ回路37及びカラー
画像メモリ38のアドレス指定はメモリ制御回路39が
担う。
【0017】3次元入力装置1を制御するCPU31は
制御対象に適時に指示を与える。また、CPU31は、
受光信号処理部30A,30Bのそれぞれのメモリ回路
37から時間重心TA,TBを取り込むとともに、2個
の画像メモリ38のそれぞれからカラー画像を読み出
し、2種のマッチング処理を行って距離データを生成す
る。距離データは適時に3次元入力データとして図示し
ない外部装置に出力される。その際、受光信号処理部3
0A,30Bの少なくとも一方のカラー画像メモリ38
によって記憶されているカラー画像も参考情報として出
力される。外部装置としては、コンピュータ、ディスプ
レイ、記憶装置などがある。CPU31には、後述の時
間重心画像どうしのマッチングを行うブロック311、
カラー画像どうしのマッチングを行うブロック312、
及び2種のマッチングの結果の一方を選択するブロック
313の各機能を実現するデータ処理プログラムが組み
込まれている。
【0018】3次元入力装置1においては、距離データ
の生成に関して3つのモードが設けられている。第1モ
ードでは、時間重心画像のマッチングの結果のみに基づ
いて距離データを得る。第2モードでは、時間重心画像
のマッチングの結果及びカラー画像のマッチングの結果
の一方を所定条件に則して選択して距離データを得る。
第3モードでは、カラー画像のマッチングの結果のみに
基づいて距離データを得る。これらモードは物体の形状
や配色などに応じて適宜選択される。例えば、物体の色
が一様な場合は、カラー画像のマッチングの信頼性は低
いので、第1モードが適している。逆に参照光の反射率
が低い物体の場合は、時間重心画像のマッチングの信頼
性は低いので、第3モードが適している。また、反射率
の異なる部分が混在する物体の場合は、第2モードが適
している。
【0019】CPU31はモード指定部51の状態判別
によって指定モードを検知する。モード指定部51とし
ては、操作パネル、操作パネルとは別に設けられたディ
ップスイッチ、遠隔操作のためのインタフェースなどが
ある。
【0020】図2は投射の模式図である。3次元入力装
置1は、ガルバノミラー14の反射面上の点を起点Cと
して仮想面VSを走査するようにスリット光Uを投射す
る。仮想面VSは、イメージセンサ24で撮影可能な空
間(画角内の範囲)の奥行き方向と直交する断面に相当
する。そして、仮想面VSのうちのイメージセンサ24
A,24Bにおける各画素に対応した範囲agが、3次
元入力のサンプリング区画となる。図2においては、投
光の起点C、及び視点(受光の主点)A,Bが一直線上
に配置されており、起点Cの位置は視点A,Bの中間で
ある。ここで、視点A,Bは垂直方向に沿って並び、ス
リット光Uのスリット長さ方向は水平方向であるものと
する。
【0021】図3は時間重心の説明図である。3次元入
力装置1は、撮像面S2上でのスリット幅がピッチpv
で並ぶ画素gの複数個分となる比較的に幅の広いスリッ
ト光Uを物体Qに投射する。具体的にはスリット光Uの
幅を5画素分程度とする。スリット光Uは起点Cを中心
に図の上下方向に等角速度で偏向される。物体Qで反射
したスリット光Uは結像の主点A(ズームレンズの後側
主点)を通って撮像面S2に入射する。スリット光Uの
投射中に撮像面S2の各画素gの受光量を周期的にサン
プリングすることにより、物体Q(厳密には物体像)が
走査される。サンプリング周期(撮像周期)毎にイメー
ジセンサ24A,24Bから1フレーム分の光電変換信
号が出力される。
【0022】物体Qの表面が平面であって光学系の特性
によるノイズがないものとすると、撮像面S2の各画素
gの受光量は、当該画素gがにらむ範囲(厳密にはその
中心)の物体表面agをスリット光Uの光軸が通過する
時点で最大となり、その時間的な分布は正規分布に近く
なる。図3では撮像面S2における垂直方向のj番目の
画素gj が注目され、その受光量の推移が図3(b)に
示されている。図3(b)の例ではn回目のサンプリン
グ時点Tn とその1つ前の(n−1)回目のサンプリン
グ時点Tn-1 との間で受光量が最大になっている。この
ように注目した1つの画素gにおける受光量が最大にな
る時点、すなわち輝度分布曲線の頂上付近の変曲点を
“時間重心”と定義する。ただし、離散的なサンプリン
グデータの大小判別による時間重心の検出では、検出結
果(図3の例では時点Tn )と実際の時間重心との間に
最大でサンプリング周期の1/2のずれが生じる。
【0023】ここで、主点Aと撮像面S2の各画素gと
の位置関係から、各画素gに対するスリット光Uの入射
角度が一義的に決まる。したがって、時間重心は、「特
定の角度(これを受光角度θAという)でスリット光U
が主点Aに入射する時刻」ということもできる。
【0024】図4は投射角度情報によらない距離画像の
生成要領を説明するための図、図5は時間重心画像どう
しのマッチングの模式図である。投射角度情報によらな
い物体Qの3次元入力の概要は次のとおりである。
【0025】第1モード及び第2モードではスリット光
Uを投射し、2個のイメージセンサ24によるフレーム
周期の撮影に同期させてガルバノミラー14の偏向角を
制御する。このとき、2個のイメージセンサ24A,2
4Bを同一タイミングで駆動する。つまり、物体Qを視
点A,Bから同時に撮影する。そして、各イメージセン
サ24A,24Bの各画素が、刻々と偏向されていくス
リット光Uのどの時点の投射により照らされたかを検知
する。
【0026】一方のイメージセンサ24Aの出力に基づ
いて、撮影面S2の各画素gについて時間重心TAを検
出し、検出結果の集合である時間重心画像GAをメモリ
に記録する。このとき、撮像面S2の水平方向(主走査
方向)の画素位置を示す水平アドレスiと、垂直方向の
画素位置を示す垂直アドレスjとによって個々の時間重
心TAを記録するメモリ空間を指定する。同様に、他方
のイメージセンサ24Bの出力に基づいて、撮影面S2
の各画素gについて時間重心TBを検出し、検出結果の
集合である時間重心画像GBをメモリに記録する。
【0027】一方のイメージセンサ24Aにおける水平
方向iA番目で垂直方向jA番目の画素giAjAに注目す
ると、画素giAjAに対応した視線上の点Pをスリット光
Uが通過する際にその出力が最大となる。このとき、他
方のイメージセンサ24Bの出力に注目すると、点Pを
通る視線に対応した画素giBjBの出力が最大となる。こ
こで、時間重心画像GAと時間重心画像GBとについ
て、垂直方向にエピポラー拘束が成り立っているとする
と、画素giAjAの水平方向位置iAに対して、画素g
iBjBの水平方向位置iBは一意に決まる。また、画素g
iAjAの垂直方向位置jAに対する画素giBjBの垂直方向
位置jBは、時間重心画像GB中の水平方向位置iBの
画素列のうち、画素giAjAの出力が最大となった時刻と
同時刻に出力が最大となった画素を見つければ判る。し
たがって、イメージセンサ24A,24Bの各画素の出
力が最大となる時刻である時間重心TAiAjA,TBiBjB
を把握すれば、時間重心画像GAの各画素に対応する時
間重心画像GBの画素を見つけ出すことができる。
【0028】点Pが時間重心画像GAの画素giAjAに対
応するとき、画素giAjAの位置で決まる受光角度θA
iAjAと視点Aの空間座標とによって特定される直線上に
点Pが存在することになる。同様に点Pが時間重心画像
GBの画素giBjBに対応するとき、画素giBjBの位置で
決まる受光角度θBiBjBと視点Bの空間座標とによって
特定される直線上に点Pが存在することになる。つま
り、これら2つの直線の交点が点Pである。したがっ
て、受光角度θAiBjB,θBiBjB及び基線長Lに基づい
て、三角測量の原理を適用して、視点A,Bを通る基線
と点Pとの奥行き方向の距離DiAjAを算出することがで
き、視点A,Bと点Pとの相対位置を特定することがで
きる。そして、以上の処理を時間重心画像GAの各画素
gについて行えば、物体Qについて画素数分のサンプリ
ング点の3次元位置情報(距離画像)が得られる。
【0029】次に、時間重心TA,TBを検出するため
の回路の具体的な構成を説明する。なお、以下では画素
位置の区別が必要な場合を除いて、画素位置を表す添字
iAjAiBjBの記述を省略する。
【0030】図6はメモリ回路の第1例のブロック図で
ある。例示のメモリ回路37は、2個のメモリ371,
376、比較器377、及びインデックスジェネレータ
378から構成されている。
【0031】メモリ371にはA/D変換器35から受
光データD35が入力され、メモリ376にはインデッ
クスジェネレータ378からフレーム番号Tが入力され
る。。比較器377は、イメージセンサ24の画素毎に
最新の入力データであるt番目のフレームの受光データ
D35と以前にメモリ371に書き込まれた受光データ
D35とを比較し、最新の受光データD35が以前の受
光データD35より大きい場合にメモリ371,376
に対して書込みを許可する。これを受けて各メモリ37
1,376は上書き形式で最新の入力データを記憶す
る。比較結果が逆の場合は各メモリ371,376にお
いて以前の記憶内容が保持される。したがって、走査が
終了した時点において、メモリ371は各画素g毎に受
光データD35の最大値を記憶し、メモリ376は各画
素毎に受光データD35が最大となったフレームの番号
Tを記憶することになる。各フレームの撮影は一定周期
で行われるので、フレーム番号Tは走査期間中の時刻
(走査開始からの経過時間)を表す。つまり、メモリ3
76が記憶するフレーム番号Tは上述の時間重心TAiA
jA,TBiBjBに相当し、受光角度θAiAjA,θBiBjB
対応を特定する情報である。
【0032】この例によれば、比較的に簡単な回路構成
によって時間重心TAiAjA,TBiB jBを検知することが
できる。ただし、検知の分解能はイメージセンサ24の
撮影周期に依存する。分解能の向上を図ったものが次の
第2例である。
【0033】図7はメモリ回路の第2例のブロック図、
図8は撮影面における輝度分布と受光データとの関係を
示す図である。図7において図6に対応した要素には図
6と同一の符号を付してある。
【0034】第2例のメモリ回路37bは、メモリ37
1に加えてそれと同サイズの4個のメモリ372,37
3,374,375を設け、計4個の1フレームディレ
イメモリ379a〜dを介在させて各メモリ372〜3
75のデータ入力をメモリ371に対して順に1フレー
ムずつ遅らせるように構成したものである。すなわち、
メモリ回路37bでは、各画素gについて連続した5フ
レームの受光データD35が同時に記憶される。比較器
377は、入力が2フレーム遅れの第3番目のメモリ3
73の入力と出力とを比較する。メモリ373の入力デ
ータ値が出力データ値(以前に書き込まれたデータ値)
より大きい場合に、メモリ371〜375及びメモリ3
76の書込みが許可される。
【0035】各走査が終了した時点において、メモリ3
73は各画素g毎に受光データD35の最大値を記憶す
ることになる。また、メモリ371,372,374,
375によって、受光データD35が最大となったフレ
ームの2つ前、1つ前、1つ後、2つ後の計4フレーム
の受光データD35が記憶されることになる。そして、
メモリ376は、各画素g毎に受光データD35が最大
となったフレームの番号Tを記憶することになる。
【0036】ここで、図8(a)のように、撮影面に結
像したスリット光像の幅が5画素分であり、輝度分布が
単一峰の山状であるものとする。このとき、1つの画素
gに注目すると、図8(b)のように輝度分布に応じた
変化の受光データが得られる。したがって、メモリ37
1〜375に記憶されている5フレーム分の受光データ
D35に基づいて重心演算を行うことにより、フレーム
周期(つまり画素ピッチ)よりも細かな刻みで時間重心
TA,TBを算出することができる。図8(b)の例で
は、時間重心TA(TB)はt回目と(t+1)回目の
サンプリング時刻間にある。
【0037】この第2例によれば分解能が向上するが、
輝度分布によっては所望の精度が得られないという問題
がある。すなわち、実際の撮影では、光学系の特性など
に起因して結像に何らかのノイズが加わる。このため、
輝度分布に複数のピークが生じたり、平坦でピークの不
明瞭な輝度分布となったりする。輝度分布が理想形状か
ら大きく外れると、重心演算の信頼性が低下する。
【0038】このようなノイズの影響は、輝度の最大値
が得られたフレームとその前後の各数フレームを合わせ
た程度の短い期間ではなく、十分に長い期間の輝度分布
に基づいて重心演算を行うことによって低減することが
できる。それを実現するのが次の第3例である。
【0039】図9はメモリ回路の第3例のブロック図、
図10は図9に係る重心の概念図である。第3例のメモ
リ回路37cは、メモリ3710、定常光データ記憶部
3720、減算部3730、第1加算部3740、第2
加算部3750、及び除算部3760から構成され、各
画素g毎にフレーム数分の受光データD35に基づいて
時間重心を算出する。
【0040】メモリ3710は、物体Qに対する走査で
得られた所定数qのフレームの受光データD35を記憶
する。各画素gのT番目(T=1〜q)のフレームの受
光データ値をxT と表す。定常光データ記憶部3720
は、スリット光U以外の不要入射光量を表す定常光デー
タを記憶する。定常光データはスリット光Uが入射して
いないときの受光データD35に基づいて算出される。
その値sは、予め定めた固定値でもよいし、受光データ
D35を用いてリアルタイムで求めてもよい。固定値と
する場合には、受光データD35が8ビット(256階
調)である場合に、例えば「5」「6」又は「10」な
どとする。減算部3730は、メモリ3710から読み
出された受光データD35の値xT から定常光データの
値sを差し引く。ここで、減算部3730からの出力デ
ータの値をあらためてXT とする。第1加算部3740
は、画素g毎にq個の受光データD35について、それ
ぞれの値XT とそれに対応したフレーム番号Tとの乗算
を行い、得られた積の合計値を出力する。第2加算部3
750は、画素g毎にq個の受光データD35の値XT
の総和を出力する。除算部3760は、第1加算部37
40の出力値を第2加算部3750の出力値で除し、得
られた時間重心TA,TBを出力する。
【0041】以上の3次元入力はスリット光投影法を用
いるものであったが、ステレオ視法を用いて投射角度情
報によらない3次元入力を行うこともできる。図11は
カラー画像どうしのマッチングの説明図である。
【0042】第2モード及び第3モードでは、スリット
光Uを投射せずにせずに視点A,Bから物体Qのカラー
撮影を行う。一方のカラーイメージセンサ25Aで撮影
したカラー画像CAと、他方のカラーイメージセンサ2
5Bで撮影したカラー画像CBとの間で垂直方向にエピ
ポラー拘束が成り立っているとすると、カラー画像CA
中の画素PA(iA,jA)の対応点であるカラー画像
CB中の画素PB’(iB,jB’)の探索方向は、画
素PAの水平方向位置iAに対して水平方向位置iBと
一意に決まる。なお、イメージセンサ24A,24Bと
カラーイメージセンサ25A,25Bとで画像サイズと
各画素が一致しているものとする。カラー画像間の対応
点探索には、周知の相関法を用いる。ここで、その内容
を簡単に説明する。
【0043】図12は相関の一般例を示す図、図13は
信頼度値の一例を示す図である。相関法では、画像の局
所的パターンを比較することにより、画素の対応づけを
行う。カラー画像CAの注目画素PAについて、それを
中心とするウインドウWを設定し、カラー画像CBの探
索方向に沿った画素列(水平方向位置iBの画素列上)
における各画素を中心とするウインドウWとの類似度を
調べる。ウインドウWについては、例えば3×3,5×
5,3×5というように奇数×奇数の構成の適切なサイ
ズを選定する。カラー画像CBのウインドウWのうち、
類似度が最も高く、且つ相関曲線のピーク形状が十分に
急峻なウインドウWの中心画素PB’(iB,jB’)
を注目画素PAの対応点とする。
【0044】ここでは、類似度の評価に、いわゆる相関
値を用いる。相関値Sは次式によって計算される。
【0045】
【数1】 相関値Sは、「−1〜+1」の範囲内にあり、「1」に
近いほど、両ウィンドウWの類似度が高い。対応点は、
図12のような曲線のピークを探すことにより決定す
る。相関値Sが広い範囲にわたって一定であれば、それ
は画像パターンが変化しないことを意味し、たとえ相関
値が大きくても、対応点は特定できない。また、ピーク
が存在しても、ピークの相関値が十分に大きくない場合
は、ピーク位置の画素を対応点に決定するのは不適切で
ある。ピークが存在し、ピークの相関値Sが十分に大き
い場合に、注目画素PA(iA,jA)の対応点として
画素PB’(iB,jB’)を決定する。ここで、信頼
度値RC を次のようにして決定する。ピークが存在して
いないときには定数「0」を、ピークが存在していると
きには定数「1」を相関値に乗じて信頼度値とする。こ
のとき負の値を示すものは強制的に「0」にする。
【0046】上述したCPU31の機能要素であって本
発明の選択手段に相当するブロック313(図1参照)
は、ブロック311が時間重心画像どうしのマッチング
で求めた対応点についての相関値ST から算出される信
頼度値RT と、ブロック312がカラー画像どうしのマ
ッチングで求めた対応点についての相関値SC とから算
出される信頼度値RC とを比較し、より「1」に近い値
を示した方を対応点として選択する。本実施形態では、
時間重心画像どうしのマッチングには、相関法を用いて
いないので、相関値ST に定数「1」を乗じて信頼度値
T とし、ここで負の値を示すものは強制的に「0」に
する。また、対応点が見つからなかったときも信頼度値
T を強制的に「0」にする。又は、信頼度値RT があ
らかじめ設定された基準値Raより小さく且つ信頼度値
C があらかじめ設定された基準値Rbより大きいとき
のみ、カラー画像どうしのマッチングで求めた対応点を
選択するように構成する。
【0047】このような対応点の選択を、イメージセン
サ24Aの撮影面S2(画素配列はカラーイメージセン
サ25Aと同一)の画素毎に行うことにより、スリット
光投影法とステレオ視法とを併用することになり、両者
の長所を生かして距離データDの信頼度を高めることが
できる。
【0048】図14は3次元入力装置1の概略の動作を
示すフローチャートである。上述の第3モードであるカ
ラーモードが指定されている場合は、投射を行わずに撮
影系20A,20Bによる物体Qのカラー撮影を行い
(#1、#2)、カラー画像CAの各画素に対応するカ
ラー画像CBの画素を探索する(#3)。そして、この
カラー画像どうしのマッチングの結果に基づいて距離デ
ータDを算出して出力する(#4)。ここでの出力は、
外部装置へのデータ伝送、又は装置内のメモリへの記録
(データ蓄積)を意味する。
【0049】ステップ#1のモード判別でカラーモード
でない場合は、半導体レーザ12及びガルバノミラー1
4をオンして走査を開始する(#5)。視点A,Bでの
撮影で得られた受光データD35を記録する(#6)。
走査が終わって半導体レーザ12をオフにした後、投射
を行わずに撮影系20A,20Bにより物体Qのカラー
撮影を行う(#7、#8)。そして、再びモード判別を
行う(#9)。
【0050】第2モードである対応点選択モードが指定
されている場合は、時間重心画像GA,GBどうしのマ
ッチングを行って対応の信頼度値RT を算出するととも
に、カラー画像CA,CBどうしのマッチングを行って
対応の信頼度値RC を算出する(#10、#11)。そ
して、信頼度値RT ,RC を比較し、上述の要領で画素
毎に一方の対応づけを選択する(#12)。その後、カ
ラーモードの場合と同様に距離データDを算出して出力
する(#4)。ただし、対応点選択モードでは、どちら
のマッチングの結果に基づく距離データDであるかを示
す識別データDsを距離データDに付加して出力する。
【0051】ステップ#9で対応点選択モードでない場
合、すなわち第1モードが指定されている場合は、時間
重心画像GA,GBどうしのマッチングの結果に基づい
て距離データDを算出して出力する(#13、#4)。
【0052】なお、カラー画像を参考情報として出力し
ない構成とする場合は、ステップ#9のモード判別とス
テップ#8のカラー撮影との順序を入れ替え、第1モー
ドのときにはカラー撮影を行わないようにしてもよい。
【0053】図15は投光と受光との位置関係の設定例
を示す図である。投光系10及び受光系20の配置にお
いては、必ずしも投光の起点C及び受光の主点(視点)
A,Bが一直線上に並ぶ図15(a)又は(b)のよう
な構成にする必要はない。例えば、物体側からみて3個
の点A,B,CがL字状に並ぶ図15(c)の構成、T
字状に並ぶ図15(d)の構成を採用してもよい。特
に、図15(b)又は(d)のように視点Aと視点Bと
の間に起点Cを配置すれば、視点A,Bと起点Cとが異
なることにより発生するオクルージョンを軽減すること
ができる。その際には投光の起点Cと各視点A,Bとの
距離dを等しくするのが好ましい。
【0054】
【発明の効果】請求項1乃至請求項5の発明によれば、
参照光の投射角度情報によらない3次元入力が実現され
て、投射角度制御の精度に係わらず高精度の3次元入力
データを得ることが可能になるとともに、データの信頼
性を高めることができる。
【0055】請求項5の発明によれば、動作モードの多
様化による実用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元入力装置の機能ブロック図
である。
【図2】投射の模式図である。
【図3】時間重心の説明図である。
【図4】投射角度情報によらない距離画像の生成要領を
説明するための図である。
【図5】時間重心画像どうしのマッチングの模式図であ
る。
【図6】メモリ回路の第1例のブロック図である。
【図7】メモリ回路の第2例のブロック図である。
【図8】撮影面における輝度分布と受光データとの関係
を示す図である。
【図9】メモリ回路の第3例のブロック図である。
【図10】図9に係る重心の概念図である。
【図11】カラー画像どうしのマッチングの説明図であ
る。
【図12】相関の一般例を示す図である。
【図13】信頼度値の一例を示す図である。
【図14】3次元入力装置1の概略の動作を示すフロー
チャートである。
【図15】投光と受光との位置関係の設定例を示す図で
ある。
【符号の説明】
Q 物体 1 3次元入力装置 C 起点 U スリット光(参照光) 10 投光系 A 視点(第1の位置) B 視点(第2の位置) 20A,20B 撮影系 D35 受光データ(撮影データ) CA,CB カラー画像(撮影データ) 311 ブロック(第1マッチング手段) 312 ブロック(第2マッチング手段) 313 ブロック(選択手段) TA,TB 時間重心 θA,θB 受光角度 D 距離データ(位置情報) Ra 基準値 Rb 基準値 51 モード指定部 Ds 識別データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/62 415 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 BB05 DD06 FF01 FF02 FF05 FF09 GG06 HH05 JJ03 JJ05 JJ26 LL06 LL08 LL13 LL62 MM16 QQ01 QQ03 QQ24 QQ25 QQ26 QQ27 QQ29 QQ31 QQ36 QQ38 QQ41 2H059 AA07 AA18 5B057 BA02 BA11 BA21 CA13 CB13 CC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力対象の物体を走査するように起点から
    前記物体に向かって参照光を投射する投光系と、 第1の位置で前記物体を撮影するための第1の撮影系
    と、 前記第1の位置から離れた第2の位置で前記物体を撮影
    するための第2の撮影系と、 前記参照光を投射して前記物体を前記第1及び第2の撮
    影系によって同時に撮影したときの撮影データに基づい
    て、前記第1の撮影系の撮影面と前記第2の撮影系の撮
    影面との間での前記物体上の同一点からの光が入射する
    画素位置どうしを対応づける第1マッチング手段と、 前記参照光を投射せずに前記物体を前記第1及び第2の
    撮影系によって撮影したときの撮影データに基づいて、
    前記第1の撮影系の撮影面と前記第2の撮影系の撮影面
    との間での前記物体上の同一点からの光が入射する画素
    位置どうしを対応づける第2マッチング手段と、 前記第1の撮影系の撮影面における各画素について、前
    記第1マッチング手段によって得られた対応関係及び前
    記第2マッチング手段によって得られた対応関係の一方
    を選択する選択手段とを有し、 前記選択手段によって選択された対応関係で決まる前記
    第1及び第2の位置のそれぞれでの受光角度に応じたデ
    ータを前記物体の位置情報として出力することを特徴と
    する3次元入力装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、前記第1マッチング手段
    によって得られた対応関係及び前記第2マッチング手段
    によって得られた対応関係のうち、信頼度の大きい方を
    選択する請求項1記載の3次元入力装置。
  3. 【請求項3】前記選択手段は、前記第1マッチング手段
    によって得られた対応関係の信頼度が第1基準値より小
    さく、且つ前記第2マッチング手段によって得られた対
    応関係の信頼度が第2基準値より大きい場合のみにおい
    て、前記第2マッチング手段によって得られた対応関係
    を選択する請求項1記載の3次元入力装置。
  4. 【請求項4】前記選択手段によって選択された対応関係
    が、前記第1マッチング手段及び前記第2マッチング手
    段のどちらによって得られたかを示す識別データを、前
    記データと対応づけて出力する請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の3次元入力装置。
  5. 【請求項5】前記第1マッチング手段によって得られた
    対応関係で決まる前記第1及び第2の位置のそれぞれで
    の受光角度に応じたデータを出力する第1モードと、前
    記選択手段によって選択された対応関係で決まる前記第
    1及び第2の位置のそれぞれでの受光角度に応じたデー
    タを出力する第2モードと、前記第2マッチング手段に
    よって得られた対応関係で決まる前記第1及び第2の位
    置のそれぞれでの受光角度に応じたデータを出力する第
    3モードとが設けられ、これらのうちの任意の1つを動
    作モードとして選択する請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の3次元入力装置。
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