JP2000304593A - 重量検出装置および電子レンジ - Google Patents

重量検出装置および電子レンジ

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JP2000304593A
JP2000304593A JP11109121A JP10912199A JP2000304593A JP 2000304593 A JP2000304593 A JP 2000304593A JP 11109121 A JP11109121 A JP 11109121A JP 10912199 A JP10912199 A JP 10912199A JP 2000304593 A JP2000304593 A JP 2000304593A
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thrust
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を可能とし、しかも荷重バネを使用し
た際の不具合を除去し、安定かつ精度の良い重量検出を
可能とすること。 【解決手段】 この重量検出装置は、荷重バネ46で受
けられ、検出すべき重量に応じてスラスト方向に変位す
るスラスト軸41と、この軸41に係合して設けられた
相対変位検出用部材42,43をスラスト軸41の変位
量に応じて所定量回動変位させる回動変位手段44と、
両検出用部材42,43をスラスト軸41と一体的に回
転させる回転駆動手段12と両検出用部材42,43に
設けられた被検出体と、該被検出体の検出可能域に配置
され、該被検出体を検出する検出器と、該検出器により
検出される相対変位検出用部材42,43の相対的な変
位量を重量として換算する重量換算手段とを備えてい
る。そして、スラスト軸41の荷重バネ46側の端部
に、この軸41の重量に応じたスラスト方向の移動を荷
重バネ46に間接的に伝達する伝達部材49を設けてい
る。また、荷重バネ46の底を該荷重バネ46を保持す
るケース14cに固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラスト方向の重
量を電気的に検出する重量検出装置およびこの重量検出
装置を用いた電子レンジの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子レンジでは、自動調理を行う
ためのセンサとして、温度や重量を測定するセンサが用
いられている。重量センサとしての重量検出装置は、従
来より、静電容量式、圧電素子式など種々な方式が採用
されているが、現在では静電容量式が主流となってい
る。この静電容量による重量検出装置は、ターンテーブ
ル上に載せられた調理品の重量により変位する出力軸
(スラスト軸)の微少な変位量を、平行した板体間の静
電容量の変化に基づいて検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電容量式の重量検出装置では発振回路を備え、その可
変コンデンサの静電容量を電極間距離で変化させるよう
な構成となっている。したがって、プリント基板上の配
線パターンなどに生じる浮遊容量に影響されるおそれが
あり、これに対処するために、一定以上の静電容量を確
保する必要がある。また、部品寸法のバラツキを考慮す
ると、一定以上の電極間距離が必要となる。このため、
電極間の対向面積が増大し、装置が大型化するという問
題がある。
【0004】さらに、このような従来の重量検出装置を
電子レンジに適用する場合、ターンテーブルのスラスト
方向の変位量を検出することになるが、このターンテー
ブルを回転駆動するための回転駆動手段と重量検出装置
とはそれぞれが独立した構成となっており、それぞれを
別々に組み立てた後に、両者を結合させることになるた
め、組立工程数が多くなる。また、両者を結合した後の
形状はコンパクトにはなりにくく大型なものとなりがち
である。さらに、ターンテーブルのスラスト方向の変位
を元に戻す際に荷重バネを使用すると、ターンテーブル
のスラスト軸とこの荷重バネとの間の係合が良くない
と、検知精度が悪化してしまう。
【0005】そこで本発明は、小型化を可能とし、しか
も荷重バネを使用した際の不具合を除去し、安定かつ精
度の良い重量検出が可能となる重量検出装置およびこの
重量検出装置を用いた電子レンジを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の重量検出装置は、荷重バネで受けられ、検
出すべき重量に応じてスラスト方向に変位するスラスト
軸と、このスラスト軸に係合して設けられた相対変位検
出用部材をスラスト軸の変位量に応じて所定量回動変位
させる回動変位手段と、相対変位検出用部材をスラスト
軸と一体的に回転させる回転駆動手段と、相対変位検出
用部材に設けられた被検出体と、該被検出体の検出可能
域に配置され、該被検出体を検出する検出器と、該検出
器により検出される相対変位検出用部材の相対的な変位
量を重量として換算する重量換算手段とを備え、スラス
ト軸の荷重バネ側の端部に、該スラスト軸の重量に応じ
たスラスト方向の移動を上記荷重バネに間接的に伝達す
る伝達部材を設けている。
【0007】また、他の発明の重量検出装置は、荷重バ
ネで受けられ、検出すべき重量に応じてスラスト方向に
変位するスラスト軸と、このスラスト軸に係合して設け
られた相対変位検出用部材をスラスト軸の変位量に応じ
て所定量回動変位させる回動変位手段と、相対変位検出
用部材をスラスト軸と一体的に回転させる回転駆動手段
と、相対変位検出用部材に設けられた被検出体と、該被
検出体の検出可能域に配置され、該被検出体を検出する
検出器と、該検出器により検出される相対変位検出用部
材の相対的な変位量を重量として換算する重量換算手段
とを備え、荷重バネの底を該荷重バネを保持するケース
に固定している。
【0008】また、他の発明は、上述の発明の重量検出
装置に加え、スラスト軸の荷重バネ側の端部に、該スラ
スト軸の重量に応じたスラスト方向の移動を荷重バネに
間接的に伝達する伝達部材を設けている。さらに、他の
発明は、上述の各発明の重量検出装置に加え、伝達部材
をキャップ形状とし、荷重バネをコイルバネとしてい
る。さらに、他の発明は、上述の各発明の重量検出装置
に加え、荷重バネが圧縮、伸張を繰り返す際、荷重バネ
および伝達部材が、荷重バネを保持するケースに接触し
ないように各部材の大きさを設定している。
【0009】また、他の発明は、上述の各発明の重量検
出装置に加え、荷重バネと伝達部材とを固定している。
また、他の発明は、上述の各重量検出装置に加え、伝達
部材とスラスト軸との間にさらに介在部材を配置してい
る。さらに、他の発明は、上述の各発明の重量検出装置
に加え、介在部材として、樹脂製の樹脂キャップをスラ
スト軸と一体回転するようにその先端に被せ、荷重バネ
に載置された伝達部材としての金属製の金属キャップの
底部内側で樹脂キャップを受けるようにしている。
【0010】また、他の発明は、上述の発明の重量検出
装置に加え、金属キャップと樹脂キャップとが当接する
部分に潤滑材を塗布している。また、他の発明は、上述
の発明の重量検出装置に加え、樹脂キャップを、その外
周側面が金属キャップの側面内側と対向するように配置
し、その対向部分の隙間を50〜500μmとしてい
る。さらに、他の発明は、上述の各発明の重量検出装置
に加え、スラスト軸の荷重バネ側の先端を細くしてい
る。
【0011】また、他の発明は、上述の各発明の重量検
出装置に加え、スラスト軸をセラミック製とし、相対変
位検出用部材をスラスト軸に係合して設けられた第1お
よび第2の相対変位検出用部材とし、これら2つの相対
変位検出用部材を回動変位手段によってスラスト軸の変
位量に応じて所定量相対的に回動変位させ、第1および
第2の相対変位検出用部材にそれぞれ被検出体を設け、
重量換算手段は、検出器により検出される第1および第
2の相対変位検出用部材の相対的な変位量を重量として
換算するようにしている。また、他の発明は、上述の発
明の重量検出装置に加え、第1および第2の相対変位検
出用部材の回転方向における位置関係を保持させるため
の位置保持手段を設けている。
【0012】また、本発明の電子レンジは、ターンテー
ブルに加わる重量に応じてこのターンテーブルをスラス
ト方向に変位可能とするとともに、その変位量に基づい
てターンテーブルに加わる重量を検出する重量検出装置
を有したものであって、重量検出装置として、各請求項
記載の重量検出装置を設けている。
【0013】本発明の重量検出装置は、重量が加わる
と、荷重バネが縮みスラスト軸がスラスト方向に変位す
る。すると、相対変位検出用部材をスラスト軸の変位量
に応じてスラスト軸を中心に所定回動角度だけ相対回転
させる。この動作を検出器で検出し、相対変位検出用部
材の相対的な変位量を重量換算手段によって重量に換算
している。
【0014】たとえば、相対変位検出用部材をスラスト
軸に係合して設けられた第1および第2の相対変位検出
用部材とし、第2の相対変位検出用部材に対する第1の
相対変位検出用部材の相対変位量に比例した信号(たと
えば、この相対変位量に比例した時間間隔割合の信号)
を重量検出信号として出力させ、この重量検出信号に基
づいて重量を検出するようにしている。
【0015】このように本発明の重量検出装置は、静電
容量式の重量検出装置とは異なり、静電容量式が従来か
ら有している種々の問題、たとえば、プリント基板上の
配線パターンなどに生じる浮遊容量に影響に対処するた
めに、一定以上の静電容量を確保する必要から、電極間
の対向面積が増大し、装置が大型化するなどという問題
の発生がなく、小型で、精度の良い重量検出が可能とな
る。さらに、位置保持が確実になされるので、変位量の
数値の安定供給が可能である。
【0016】また、このような重量検出装置をターンテ
ーブルに載せられる調理品の重量を計測する重量検出装
置として用いた電子レンジは、重量検出部分を小型なも
のとすることができ、電子レンジ全体の小型化が図れ
る。特に、第2の相対変位検出用部材を、ターンテーブ
ル用駆動源からの回転力を減速する減速輪列の出力歯車
を兼ねるようにすると、回転駆動手段と重量検出部分を
一体化することができるので、回転駆動手段と重量検出
部分が別々になっている従来のものに比べると、小型化
が図れ、また、組立工数の削減も図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図13に基づき説明する。この実施の形態で
は、重量検出装置を電子レンジに適用した例について説
明する。電子レンジに適用する場合は、前述したよう
に、調理品を載せるターンテーブルの変位量を調理品の
重量を示す信号として取り出すものであり、この重量を
示す信号に基づいてマイクロ波の照射時間を決定するな
どの制御を行う。
【0018】まず、図1から図5により全体的な構成に
ついて説明する。重量検出装置1は、大きく分けると、
ターンテーブル11を回転させると共に後述する第1お
よび第2の相対変位検出用部材42,43をスラスト軸
41と一体的に回転させる回転駆動手段12と、ターン
テーブル11のスラスト方向変位量を検出する重量検出
部13により構成され、これらの各構成要素は1つの金
属製のケーシング14内に収納されている。なお、ケー
シング14は、ケース本体14aとケース蓋14bによ
り構成されており、ケース本体14aの底面とケース蓋
14bの両内面によって第1および第2の相対変位検出
用部材42,43を上下方向から挟むような配置となっ
ている。すなわち、ケース本体14aの底面とケース蓋
14bとは、ケーシング14の両天板となっている。
【0019】回転駆動手段12は、駆動源としてのモー
タ(ここでは同期モータが用いられる)20と、このモ
ータ20の回転力を減速してターンテーブル11に伝達
する減速輪列としての第1歯車31、第2歯車32、第
3歯車33、出力歯車となる第2の相対変位検出用部材
43と、モータ20の逆転を防止する逆転防止レバー3
4aおよび逆転防止レバー34aと同軸状に配置された
逆転防止レバー回転用歯車34と、から構成される。な
お、逆転防止レバー34aおよび逆転防止レバー回転用
歯車34は、バネ34bによってスラスト方向に付勢さ
れている。
【0020】モータ20は、コイル21、ロータ22、
固定軸23、ロータ22に固定されたピニオン24、中
地板25などから構成されている。なお、ピニオン24
の根元部分には、ロータ22が逆転した際に逆転防止レ
バー34aが当接しロータ22の逆転を防止するための
突起24a,24aが設けられている。そのため、ロー
タ22が正方向に回転する場合は、ロータ22の突起2
4aと逆転防止レバー34aの突起34cとが係合せ
ず、ロータ22はフリーに回転することとなるが、逆回
転する場合には逆転防止レバー34aの突起34cが突
起24aに突き当たりロータ22の回転を阻止するよう
になっている。
【0021】また、第1歯車31と第2歯車32は、そ
れぞれ軸31a,32aにより中地板25とケース蓋1
4b間に取り付けられ、第3歯車33は軸33aにより
ケース本体14aとケース蓋14b間に取り付けられて
いる。なお、モータ20のステータを構成する極歯がケ
ース本体14aからロータ22に向けて立設されている
がその極歯を形成した残部となる孔を塞ぐため、ラベル
26がケース本体14aに貼付されている。
【0022】重量検出部13は、一端がターンテーブル
11の中心に固定され、ターンテーブル11に加わる重
量に応じてスラスト方向に変位するスラスト軸41と、
このスラスト軸41に係合して設けられた第1および第
2の相対変位検出用部材42,43と、これら2つの相
対変位検出用部材42,43をスラスト軸41の変位量
に応じて所定量相対的に回動変位させる回動変位手段4
4と、第1および第2の相対変位検出用部材42,43
の回転方向における位置関係を保持させるための位置保
持手段としての付勢バネ45と、後述する重量検出信号
出力手段と、スラスト軸41の先端側に配置された荷重
バネとなるコイルバネ46とを主な構成要素としてい
る。なお、重量検出信号出力手段から出力された信号
は、マイクロコンピュータからなる重量換算手段(図示
省略)によって重量に換算される。
【0023】なお、第1および第2の相対変位検出用部
材42,43は、互いに対をなすようにスラスト軸41
に同軸的に設けられている。そして、第1の相対変位検
出用部材42は、スラスト軸41のスラスト方向の変位
に応じて回動すると共に、第2の相対変位検出用部材4
3は、スラスト軸41のスラスト方向の変位によっては
回動せず、回転駆動手段12からの回転駆動力を受ける
ことによって回転するものとなっている。すなわち、第
2の相対変位検出用部材43は、回転駆動手段12を構
成する減速輪列の一部であって他の歯車に係合する出力
歯車を兼ねている。
【0024】回動変位手段44は、第1および第2の相
対変位検出用部材42,43とスラスト軸41とを係合
させ、スラスト軸41がスラスト方向に変位したとき
は、第1の相対変位検出用部材42をスラスト軸41の
変位量に応じてスラスト軸41を中心に所定回動角度だ
け回動させ、第2の相対変位検出用部材43が回転駆動
手段12からの駆動力を受けて回転する際は、その回転
力をスラスト軸41に伝達可能としている。この回動変
位手段44は、第1の相対変位検出用部材42に形成さ
れた斜め方向の溝42b,42cと、第2の相対変位検
出用部材43に形成された軸方向の溝43b,43c
と、スラスト軸41に装着され、第1および第2の相対
変位検出用部材42,43を嵌めあわせた際に、溝42
b,43bおよび溝42c,43cのそれぞれ重なる部
分に嵌まり込むピン44aと、から構成されている。こ
れらの詳細については後述する。
【0025】付勢バネ45は、コイルバネからなり、第
1および第2の相対変位検出用部材42,43の回転方
向における位置関係を保持させるための位置保持手段と
なっている。すなわち、付勢バネ45は、第1および第
2の相対変位検出用部材42,43を嵌めあわせた際
に、第1の相対変位検出用部材42に対し周方向への力
を与えるものとなっており、この付勢力により第1およ
び第2の相対変位検出用部材42,43の相対変位量の
保持、すなわち両者の位置保持を行うものとなってい
る。この付勢バネ45による位置保持を行わないとする
と、重量測定時にばらつきが出やすいものとなるが、要
求される精度によっては省略しても良い。
【0026】本実施の形態は、逆転防止レバー34aに
よってロータ22の逆転を防止する構成となっており、
ターンテーブル11は一方向回転するものとなってい
る。これは、電子レンジにおいては、特に両方向回転と
する必要性がないからである。
【0027】なお、上述の位置保持手段は、具体的に
は、図6に示すように、付勢バネ45が第1の相対変位
検出用部材42を周方向へ付勢することによって、ピン
44aと第1の相対変位検出用部材42に設けられる溝
42b,溝42cとの当接位置W1を、溝42b,42
cの一方側の辺42c1,42b1となるようにしてい
る。一方、ターンテーブル11が回転する際のピン44
aと第2の相対変位検出用部材43に設けられる溝43
b,43cとの当接位置W2は、溝43b,43cの他
方側の辺43b2,43c2に常時位置することとな
る。これにより、ピン44aは、重なり合った両溝内で
がたつかないように抑えられ、第1および第2の相対変
位検出用部材42,43の周方向における位置関係が常
に同じ状態に保持されるようになっている。
【0028】この付勢バネ45は、スラスト軸41を中
心とする同一半径上に形成された第1の相対変位検出用
部材42の突起51dおよび第2の相対変位検出用部材
43の格納壁52dと押さえ突起52eからなる格納部
内に圧縮された状態で両端が支持されるようになってい
る。
【0029】これによって付勢バネ45は、第1の相対
変位検出用部材42に対し周方向へ付勢力を与えるよう
になっている。この付勢力は、ピン44aに当接するこ
とによって後述する基準面側へ向かう力F1を第1の相
対変位検出用部材42に発生させる。このため、第1の
相対変位検出用部材42は、軸方向の位置も常に一定の
位置(=基準面に当接した位置)となる。
【0030】また、重量検出信号出力手段は、第1およ
び第2の相対変位検出用部材42,43の相対変位量に
応じた信号を重量検出信号として出力する。この重量検
出信号出力手段は、図7に示されるように、第1の相対
変位検出用部材42側に設けられる被検出体となる3個
のマグネットB1,B2,B3と、第2の相対変位検出
用部材43側に設けられる被検出体となる3個のマグネ
ットA1,A2,A3と、これらのマグネットB1〜B
3,A1〜A3の発生する磁気を電気信号に変換する検
出器となるケーシング14に固定配置されたホール素子
であるホールIC47からなる。なお、これらの詳細に
ついては後述する。
【0031】なお、減速輪列としての第1歯車31、第
2歯車32、第3歯車33は、スラスト軸41の1回転
に対して、モータ20のロータ22が整数回転する様に
ギア比を決める。これによって、回転方向の位置変化量
が変わらない時、すなわち、所定の重量が加わり、第1
および第2の相対変位検出用部材42,43の相対変位
量が一定となって回転している時のモータ20からの漏
れ磁界は、スラスト軸41の所定の位置毎に常に同位相
になり、同一条件での測定が出来ることとなる。
【0032】たとえば、1回転に一度検出される信号用
のマグネットA1の磁力を検出するタイミングでのロー
タ22の回転位置は、常に同じになる。このため、ロー
タ22からの磁束やモータ20内のステータからの磁束
がホールIC47へ与える影響は、スラスト軸41が何
度回転しても同一となる。このような関係は、他のマグ
ネットA2,A3,B1,B2,B3とモータ20でも
同様となる。また、ロータ22による振動の影響も常に
同一条件となる。このため、測定結果にばらつきが無く
なり、精度の良い検出が可能となる。
【0033】なお、ロータ22等の影響を常に同じよう
にするためには、スラスト軸41の1回転に対して、ロ
ータ22が整数回転する様にギア比を決める方法の他
に、スラスト軸41の2回転や3回転で、ロータ22が
整数回転する様にギア比を決める方法も採用できる。た
だし、このような場合は、測定を2回(2回の倍数含
む)や3回(3回の倍数含む)実施することによって測
定精度が安定する。
【0034】次に、重量検出部13についてさらに詳細
に説明する。スラスト軸41は、上述したようにその一
端(後端)がターンテーブル11に係合または固定され
ており、ターンテーブル11にモータ20の回転力を伝
達するとともに、ターンテーブル11に調理品が載せら
れることによりターンテーブル11と一緒にスラスト方
向に下降するようになっている。
【0035】そして、このスラスト軸41の他端(先
端)側には、荷重バネとなるコイルバネ46を押し下げ
るための介在部材となる樹脂製の樹脂キャップ48およ
びこの樹脂キャップ48を受ける伝達部材となる金属製
の金属キャップ49が取り付けられている。これは、ス
ラスト軸41が一般にセラミック製であるため、直接に
金属キャップ49で受けると、金属側が摩耗して、スラ
スト軸41の上下位置が変化してしまう。この摩耗防止
を目的として、スラスト軸41の端部に樹脂キャップ4
8を被せ、スラスト軸41と一体回転させている。な
お、コイルバネ46は、ケース本体14aにネジ止め固
定された突出円筒部14cとなるケース内に納められて
いる。また、樹脂キャップ48と金属キャップ49との
間には、さらに摩耗を減らすために、潤滑材としてのグ
リスR1が塗布されている。
【0036】なお、コイルバネ46が前後左右およびス
ラスト軸41の回転方向に移動すると、スラスト軸41
の上下位置が変化して、重量の測定値が変化してしま
う。このため、コイルバネ46が前後左右およびスラス
ト軸41の回転方向に移動しないように、コイルバネ4
6の底を突出円筒部14cに固定している。この固定
は、突出円筒部14cの内側中央に設けられた立ち上が
り部14dにコイルバネ46を接触させて前後左右の移
動ができないようにし、さらにコイルバネ46の底と突
出円筒部14cの底の部分に粘着グリスR2を塗布し
て、回転を阻止することで固定している。この固定は、
他の方法、たとえば、立ち上がり部14dを設けずに、
単に接着材による固定やプラズマ溶着による固定を採用
することができる。
【0037】また、金属キャップ49の位置がずれる
と、スラスト軸41の上下位置が変化して、測定値が変
化する。この防止のため、金属キャップ49の位置がず
れないように、金属キャップ49をコイルバネ46にプ
ラズマ溶着R3で固定している。この固定は、プラズマ
溶着R3以外に、接着材による固定など他の固定方法を
採用することができる。
【0038】また、コイルバネ46の底部以外や金属キ
ャップ49が突出円筒部14cの内面に接触すると、ス
ラスト軸41にかかる重さの一部がコイルバネ46にか
からないようになるため、正しい測定が行えなくなる。
このため、コイルバネ46が圧縮、伸張を繰り返す際、
このコイルバネ46及び金属キャップ49が、突出円筒
部14cの内面に接触しないように各部材の大きさを設
定している。すなわち、このコイルバネ46の外径部及
び金属キャップ49の外径部と、突出円筒部14cの内
面とが接触しないように十分な隙間g1を設けている。
この隙間g1は、プラズマ溶着R3を考慮しても十分な
隙間となるように、0.2〜1.5mmとなっている。
【0039】さらに、樹脂キャップ48を、その外周側
面が金属キャップ49の側面内側と対向するように配置
し、その対向部分の隙間g2を50〜500μmとして
いる。この隙間g2が大きいと、樹脂キャップ48と金
属キャップ49とのラジアル方向の接触部分が、外部衝
撃で移動する事態が考えられる。接触部分が移動した場
合、スラスト軸41の上下位置が変化して、測定値が変
化する。この防止のため、対向部分の隙間g2を50〜
500μmとし、スラスト軸41の回転がスムーズに行
えると共に、移動した場合の移動量を少なくしている。
なお、隙間g2が小さすぎると、樹脂キャップ48が金
属キャップ49と接触しすぎとなり、スラスト軸41の
回転に不具合が生ずる。
【0040】コイルバネ46は、断面が四辺形のいわゆ
る角線コイルバネといわれるコイルバネが用いられ、ス
ラスト軸41の下降しようとする力に抗する付勢力をス
ラスト軸41に対して与えている。すなわち、スラスト
軸41は、コイルバネ46によって支持され、重量に応
じてコイルバネ46の復元力に抗してスラスト方向に変
位するようになっている。コイルバネ46は、上部およ
び下部の各端面が水平となるように、各先端が細くされ
ている。
【0041】なお、コイルバネ46の荷重特性は、荷重
に対し、圧縮長が正比例的に変化するものとなってお
り、しかも、7kgの荷重が加わってもその変異はわず
か3mm程度となっている。このように、角線コイルバ
ネは、高荷重に対しても変位が小さいので、スペース的
に制約があって変位方向のスペースを抑え、しかも、高
荷重に対応したいという場合に好都合である。
【0042】また、第1の相対変位検出用部材42は、
図4に示すように、円筒形状をなし、その中心部には、
スラスト軸41を貫通させる孔42aが形成されてい
る。そして、その側面円筒部分には、中心軸を挟んで対
向する位置に一対の溝42b,42cが形成される。こ
の溝42b,42cは、中心軸方向に対し所定の角度を
有して斜めに形成されている。この斜めの溝42b,4
2cは、回し抜き構造を持った型で樹脂成形すること
で、スプライン状に形成されている。スプライン状に形
成することで、ピン44aの縦方向の変化を回転方向の
変化に、リニアの関係で円滑に変換することができる。
【0043】また、側面円筒部分の外側には、120°
間隔で配置されるマグネットB1,B2,B3を装填す
るためのマグネット装填部51a,51b,51cが設
けられている。これらのマグネット装填部51a,51
b,51cのうちの一つであるマグネット装填部51a
には、第1および第2の相対変位検出用部材42,43
の回転方向における位置関係を位置保持するための付勢
バネ45の一端側を係止する突起51dが設けられてい
る。なお、この付勢バネ45の他端側は、第2の相対変
位検出用部材43に設けられた格納壁52dと押さえ突
起52eからなる格納部内に装填される。
【0044】一方、出力歯車ともなる第2の相対変位検
出用部材43は、図5に示すように、一端が有底で他端
が開口の円筒形状をなし、その内径は第1の相対変位検
出用部材42の外径よりもやや大径で、内部には同心円
状に形成された内部円筒部43aを有する。この内部円
筒部43aの外径は第1の相対変位検出用部材42の内
径よりやや小径であり、その側面円筒部分には、その円
筒の中心軸を挟んで対向する位置に、一対の軸方向に切
り欠かれた溝43b,43cが形成されている。
【0045】このような第2の相対変位検出用部材43
の有底端側の中心部には、スラスト軸41を貫通させる
孔43dが形成される。また、この第2の相対変位検出
用部材43は、その外側面に歯車が形成され、回転駆動
手段12の第3歯車33と歯合し、出力歯車としての働
きも行う。
【0046】このような第2の相対変位検出用部材43
は、その一端側が、金属製の板状のバネ部材となる葉形
スプリング50と当接している。葉形スプリング50
は、第1および第2の相対変位検出用部材42,43
と、ケーシング14の一方の天板となるケース蓋14b
の内面との間に配置されている。この葉形スプリング5
0は、第1および第2の相対変位検出用部材42,43
をスラスト方向に付勢する付勢手段となっている。
【0047】そして、第1の相対変位検出用部材42と
第2の相対変位検出用部材43は、第1の相対変位検出
用部材42の溝42b,42cの入口部分がある端部
と、第2の相対変位検出用部材43の開放端とを対向さ
せるようにして、第1の相対変位検出用部材42を第2
の相対変位検出用部材43内に挿入する。これにより、
第2の相対変位検出用部材43の内部円筒部43aは、
第1の相対変位検出用部材42内に挿入される状態とな
る。
【0048】また、第2の相対変位検出用部材43の有
底端には、外方向に突出した円筒形の突出部43e(図
2参照)が形成され、この円筒形の突出部43eは葉形
スプリング50に当接している。これにより、第2の相
対変位検出用部材43は、ケース本体14aの底面側に
付勢力F2によって付勢されている。そして、第2の相
対変位検出用部材43の開口端側には、ケース本体14
aの内面と第1および第2の相対変位検出用部材42,
43との間に平板状のワッシャー54が配置されてい
る。このように第2の相対変位検出用部材43は、一方
から葉形スプリング50で付勢され、他方をワッシャー
54に押し付けられるようになっているので上下方向の
動きが規制されることとなる。
【0049】また、第1の相対変位検出用部材42は、
第2の相対変位検出用部材43を介して付勢力F2によ
ってワッシャー54側に押し付けられる。なお、第2の
相対変位検出用部材42は、付勢バネ45の付勢力から
発生するF1によってもワッシャー54に押し付けられ
るようになっている。
【0050】このように、ワッシャー54は、ターンテ
ーブル11に重量がかけられていないとき(すなわち、
初期状態)やターンテーブル11に調理部材が載置され
ないと、第1および第2の相対変位検出用部材42,4
3が共に当接するようになっている。すなわち、このワ
ッシャー54は、初期状態や調理時において、付勢手段
となる葉形スプリング50によって付勢された第1およ
び第2の相対変位検出用部材42,43の端面を受ける
基準面となっており、第1および第2の相対変位検出用
部材42,43は、ターンテーブル11にかかる重量に
応じてこの基準面から相対変位するようになっている。
この構成により、重量による両者の相対変位量が安定
し、確実に誤差のない重量検出が可能となる。
【0051】なお、葉形スプリング50によって付勢さ
れた第1および第2の相対変位検出用部材42,43の
各端面が、同時にワッシャー54に当接するような形状
にしているが、第1の相対変位検出用部材42のみがワ
ッシャー54に当接するような構成としてもよい。ま
た、第2の相対変位検出用部材43のみがワッシャー5
4に当接するような形状としたときは、付勢バネ45の
付勢力F1によって第1の相対変位検出用部材42もワ
ッシャー54に当接することとなる。また、ワッシャー
54は、第1および第2の相対変位検出用部材42,4
3が滑らかに回転するために設けられているものである
が、これを無くして、直接ケース本体14aの底面を基
準面としても良い。
【0052】本実施の形態は、このように葉形スプリン
グ50や付勢バネ45によって第1および第2の相対変
位検出用部材42,43をスラスト方向に付勢し、基準
面となるワッシャー54で両者の端面を受ける構成とな
っている。葉形スプリングがある場合、実際の重量と測
定換算値とがほぼ一致し、ほとんどばらつきが出ないの
に対し、葉形スプリングが無い場合では、実際の重量と
測定換算値がばらつくこととなる。このように、葉形ス
プリング50が、第1および第2の相対変位検出用部材
42,43をスラスト方向に付勢して基準面となるワッ
シャー54に確実に当接させることにより、本実施の形
態の重量検出装置1がより正確な重量検出ができるとい
う効果を有する。
【0053】また、スラスト軸41には、ピン44aが
スラスト軸41の中心軸を直角に横切ってピン44aの
両端が両側(左右という)に突出するように取り付けら
れる。そして、このピン44aの左右の突出部分は、第
2の相対変位検出用部材43の内部円筒部43aに形成
された軸方向の溝43b,43cに係合するとともに、
第1の相対変位検出用部材42に形成された斜め方向の
溝42b,42cに係合する。さらに、ピン44aの一
端は、第2の相対変位検出用部材43の内部円筒部43
aに形成された溝43bと第1の相対変位検出用部材4
2を挟んで対向配置されたスリット43fに係合してい
る。
【0054】このスラスト軸41は、その先端がケース
本体14からワッシャー54および軸受け部材53aを
突き抜けて突出円筒部14c内に配置された金属キャッ
プ49に到達し、ターンテーブル11に加わる重量によ
って金属キャップ49を押してコイルバネ46を圧縮さ
せる動作を行う。この際、このスラスト軸41の先端
は、樹脂キャップ48を介して当接しており、樹脂キャ
ップ48とともに回転自在となっている。そして、この
スラスト軸41の後端側は、ケース蓋14bから軸受け
部材53bを突き抜けて外方に突出し、ターンテーブル
11に係合または固定されている。
【0055】スラスト軸41は、このような状態で取り
付けられる。すなわち、このスラスト軸41に取り付け
られたピン44aが、前述したように、第2の相対変位
検出用部材43側の溝43b,43c(中心軸と同一方
向、すなわち軸方向に形成されている)に係合している
とともに、第1の相対変位検出用部材42側の溝42
b,42c(中心軸方向に対して所定角度傾斜して斜め
に形成されている)に係合している。このため、スラス
ト軸41が押し下げられるように動作すると、ピン44
aが第2の相対変位検出用部材43側の溝43b,43
cと第1の相対変位検出用部材42の溝42b,42c
を通って下方に移動しようとする。このとき、第2の相
対変位検出用部材43は、回転方向の動きが規制され、
しかも溝43b,43cが軸方向と同一となっているの
で、回転することはない。一方、第1の相対変位検出用
部材42は、ピン44aが下方に移動することによっ
て、スラスト軸41を中心に回転方向に動く。これを図
6により説明する。
【0056】図6(A)の状態は、スラスト軸41が初
期の状態(ターンテーブル11に調理品が載せられてい
ない状態)におけるピン44aと第1および第2の相対
変位検出用部材42,43の溝42b,42c,43
b,43cの関係を示している。図6(B)は、ターン
テーブル11に調理品が載せられてスラスト軸41が最
大限下降した状態におけるピン44aと第1および第2
の相対変位検出用部材42,43の溝42b,42c,
43b,43cの関係を示している。この図6(A),
(B)からもわかるように、第1の相対変位検出用部材
42は所定角度回動し、溝42b,42cが円周上を周
方向に距離Lだけ移動(回動)したことになる。
【0057】このように、ターンテーブル11に荷重が
加わると、その荷重に比例して、スラスト軸41が変位
(下降)し、それに伴って、第1の相対変位検出用部材
42が最大で距離Lだけ回転方向に移動可能となってい
る。この図6(B)の状態は、ターンテーブル11に最
大荷重(ここでは、7kgとしている)が加わった状態
が示されている。
【0058】また、このターンテーブル11を回転駆動
させる場合は、モータ20を通電状態とすれば、その回
転力が、第1歯車31から第3歯車33へと伝達され、
さらに、この第3歯車33に歯合している第2の相対変
位検出用部材43に伝達される。この第2の相対変位検
出用部材43が回転すれば、当接位置W2を介してその
回転力はピン44aによってスラスト軸41に伝達さ
れ、これによりターンテーブル11を回転させることが
できる。
【0059】このように、ピン44aと第1の相対変位
検出用部材42側に設けられた溝42b,42c、第2
の相対変位検出用部材43側に設けられた溝43b,4
3cは、スラスト軸41がスラスト方向に変位したとき
は、第1の相対変位検出用部材42をスラスト軸41の
変位量に応じてスラスト軸41を中心に所定回動角度だ
け回動させる。そして、第2の相対変位検出用部材43
が回転駆動手段12からの駆動力を受けて回転する際、
ピン44a等は、モータ20の回転力をスラスト軸41
に伝達可能とする動作を行う。すなわち、ピン44a等
は、前述した変位方向変換手段としての構成をなすもの
である。
【0060】次に、第1の相対変位検出用部材42の第
2の相対変位検出用部材43に対する相対運動によっ
て、ターンテーブル11に加わる荷重の大きさに対応す
る電気信号を出力する手段、つまり、重量検出信号出力
手段について説明する。
【0061】第1の相対変位検出用部材42には、3つ
のマグネットA1,A2,A3が同一平面状に等間隔に
配置されている。これらの各マグネット間は、120°
離れている。一方、第2の相対変位検出用部材43に
は、3つのマグネットB1,B2,B3が同一平面状に
等間隔に配置されている。これらの各マグネット間は、
120°離れている。そして、第1および第2の相対変
位検出用部材42,43を上述したように同軸上となる
ように嵌めあわせた状態では、上述した6つのマグネッ
トA1,A2,A3,B1,B2,B3は、対応するマ
グネット同士、すなわちマグネットA1とマグネットB
1、マグネットA2とマグネットB2、マグネットA3
とマグネットB3が、それぞれ所定角度、この実施の形
態では33.24°離れるように同一平面状に配置され
る。
【0062】そして、そのマグネット近傍には、磁気を
電気信号に変換して出力するホール素子であるホールI
C47がケーシング14に固定配置されている。具体的
には、このホールIC47は、樹脂成形部品であるホル
ダ56に垂直壁として延設された支持柱56aの下方の
凹所内に固定されていて、ケース本体14aの底面に設
けられた孔を通してケーシング14の内部に突出するよ
うに構成されている。ホールIC47の3つの端子は、
ケース本体14aの外側に突出し、プリント基板に半田
付けされる。また、このプリント基板上にはコネクタや
チップコンデンサ等の部品も取り付けられている。
【0063】ホールIC47を固定するホルダ56は、
ケース本体14aに固定されるとともに、上側ケース1
4bに対して位置決めされる構造を設けている。すなわ
ち、ケース本体14aの底面に設けられた孔から挿入さ
れた支持柱56aの先端縁には突起が設けられているの
に対して、上側のケース蓋14bには係合孔が設けられ
ており、ホルダ56をケース本体14aに固定すると同
時にホルダ56の突起が係合孔に嵌合し、これにより、
支持柱56aは、傾きが無いように位置決め固定され
る。
【0064】この結果、各マグネットA1,A2,A
3、マグネットB1,B2,B3との間隔が所定ギャッ
プに固定され、ホールIC47が精度よく働くようにな
る。この支持柱56aは、ケーシング14の上側のケー
ス蓋14bと下側のケース本体14a間の支持壁として
も働くので、対向面の間隔が熱変形等により変化する
(狭くなる)事も同時に防止する役割を果たしている。
なお、このホルダ56は、樹脂で作る他に、金属を削り
またはプレスして作成しても良い。
【0065】図8(A)、(B)は、各マグネットA
1,A2,A3、マグネットB1,B2,B3、ホール
IC47の位置関係を説明する図であり、わかりやすく
するため模式的な図としているため、これまでの説明で
用いた図1から図7に示す構造をそのまま表していない
部分もある。
【0066】マグネットA1,A2,A3は、第2の相
対変位検出用部材43の円周部に等間隔で設けられたマ
グネット装填部51a,51b,51cにそれぞれ装填
され、樹脂の熱溶着や接着材によって固定される。同様
に、マグネットB1,B2,B3は、第1の相対変位検
出用部材42の円周部に等間隔で設けられたマグネット
装填部52a,52b,52cにそれぞれ装填され、樹
脂の熱溶着や接着材によって固定される。マグネットA
1,A2,A3と、マグネットB1,B2,B3は、互
い違いに同一平面上に配置される。つまり、マグネット
A1、マグネットB1、マグネットA2、マグネットB
2、マグネットA3、マグネットB3というような互い
違いの配置となり、それぞれが同一平面上に配置された
構造となる。
【0067】なお、図8(A)は、図6(A)の状態に
対応した位置関係を示しており、スラスト軸41が初期
の状態(ターンテーブル11に調理品が載せられていな
い状態)における位置関係である。また、図8(B)
は、図6(B)の状態に対応した位置関係を示してお
り、ターンテーブル11に7kgの調理品が載せられて
スラスト軸41が最大限下降した状態における位置関係
を示している。
【0068】図8(A)では、近接位置に配置される1
組のマグネット(例えば、マグネットA1とマグネット
B1)の間隔が所定間隔Y1となる。そして、ターンテ
ーブル11に調理品(7kgとする)が載せられてスラ
スト軸41が最大限下降した状態となると、第1の相対
変位検出用部材42が最大限回動して図6(B)のよう
な状態となる。すると、図8(B)に示されるように、
第1の相対変位検出用部材42のマグネットB1,B
2,B3がそれぞれ周方向に移動する。そのため、上述
したように初期の状態において近接位置に配置された1
組のマグネット(例えば、マグネットA1とマグネット
B1)の間隔が開くこととなる。
【0069】このような構成において、その動作につい
て説明する。まず、ターンテーブル11に調理品が載せ
られていない場合には、第1の相対変位検出用部材42
と第2の相対変位検出用部材43との関係は、図6
(A)のような状態となっている。この状態では、マグ
ネットA1,A2,A3と、マグネットB1,B2,B
3は、図8(A)のような位置関係となっている。
【0070】この状態で、モータ20が回転したとすれ
ば、第2の相対変位検出用部材43も回転し始め、ホー
ルIC47からは、図9(A)に示すような出力が得ら
れる。つまり、ホールIC47からは、近接するマグネ
ット間の角度に比例した時間間隔で信号が出力される。
すなわち、マグネットA1,B1,A2の部分に着目す
れば、マグネットA1,A2間は角度W離れており、マ
グネットA1,B1間の角度がY1となっているので、
マグネットB1,A2間の角度は、W−Y1=Z1とな
る。
【0071】ここで、第2の相対変位検出用部材43に
おけるマグネットA1,A2,A3のみを考えたとき、
ターンテーブル11の回転に伴って、マグネットA1に
よるホールIC47の信号As1とマグネットA2によ
るホールIC47の信号As2までの時間(各信号にお
ける時間幅の中心間の時間)をtとすれば、この時間t
は不変であり、角度Wに対応する時間となる。そのた
め、ターンテーブル11に調理品が載っていない場合、
マグネットA1とマグネットB1間においては、まずホ
ールIC47から信号As1が出力され、角度Y1に対
応する時間が経過すると、信号Bs1が出力される。な
お、マグネットA2とマグネットB2およびマグネット
A3とマグネットB3の関係も、この関係と同様であ
る。
【0072】このとき、マグネットA1とマグネットB
1のみ、すなわち1対のみのマグネットの場合でも、1
周期に対する両マグネットA1,B1間の角度に対応す
る時間割合が計算されるが、スラスト軸41の傾きなど
があり、スラスト軸41とホルダ56の傾きが同一でな
いと、その傾きの差が測定値に現れる。本実施の形態で
は、複数対のマグネットとなっているので、スラスト軸
41の傾きにより位置変化の検出値が大きくなる対と小
さくなる対が発生し、平均化することで正しい値に近く
なる。
【0073】この実施の形態では、次に、マグネットB
1とマグネットA2間において、ホールIC47から信
号Bs1が出力され、角度Z1に対応する時間が経過す
ると、信号As2が出力される。なお、マグネットB2
とマグネットA3およびマグネットB3とマグネットA
1の関係も、この関係と同様である。
【0074】なお、ホールIC47から出力される信号
間の時間の計測の仕方としては、前述したように、信号
の中心(信号幅の中心)間の長さを計測するようにする
とともに1周によって得られる各3つの値が平均化され
る。信号の中心(信号幅の中心)間の長さを計測するの
は、ホールIC47の出力信号の幅が温度によって変化
する可能性があるからであり、平均化するのは、スラス
ト軸41の傾きに対処するためである。
【0075】一方、ターンテーブル11に何らかの調理
品が載せられ、調理が開始されると、ターンテーブル1
1が回転を開始するとともに、調理品の重みによってタ
ーンテーブル11とともにスラスト軸41が下降する。
【0076】これによって、第1の相対変位検出用部材
42がターンテーブル11の下降量に比例して回動し、
マグネットA1に対するマグネットB1、マグネットA
2に対するマグネットB2というように隣り合うマグネ
ット間のマグネット間角度が変化する。このとき、ター
ンテーブル11は回転状態にあるため、ホールIC47
からは、マグネットA1に対しては信号As1、マグネ
ットB1に対しては信号Bs1、マグネットA2に対し
ては信号As2、マグネットB2に対しては信号Bs2
というように、それぞれのマグネットの通過に対応して
信号が出力される。しかし、このときの信号As1とB
s1の時間間隔は、前述した初期状態時の時間間隔より
長くなる。一方、信号Bs1とAs2の時間間隔は、前
述した初期状態時の時間間隔より短くなる。
【0077】たとえば、極端な例として、7kgの調理
品がターンテーブル11に載せられると、第2の相対変
位検出用部材43側のマグネットA1,A2,A3と第
1の相対変位検出用部材42側のマグネットB1,B
2,B3の関係は図8(B)のような位置関係となる。
つまり、第1の相対変位検出用部材42側のマグネット
と第2の相対変位検出用部材43側のマグネットの初期
状態において近接位置にあるマグネット間角度(たとえ
ば、マグネットA1とマグネットB1のマグネット間角
度)は、Y2に広がり、近接しない位置に配置されてい
たマグネット(例えば、マグネットB1にとってのマグ
ネットA2)との角度が狭くなるので、ホールIC47
からは図9(B)のような出力が得られる。
【0078】この図9(B)からもわかるように、マグ
ネットA1に対する信号As1とマグネットB1に対す
る信号Bs1の時間間隔は、図9(A)における対応す
る間隔より長くなる。つまり、初期状態(ターンテーブ
ル11に調理品が載せられていない状態)では、信号A
s1と信号Bs1の時間間隔は、短い間隔であるが、7
kgの調理品がターンテーブルに載せられると、信号A
s1と信号Bs1の時間間隔は、広がり、調理品の重さ
に応じて、ホールIC47からは異なった時間間隔の信
号を取り出すことができる。したがって、このホールI
C47の出力を用いて、調理品の重量を計測することが
できる。なお、この変位量の重量への換算は、マイクロ
コンピュータ(図示省略)によって行っている。
【0079】図10は、ターンテーブルに加わる荷重
(調理品の重量)と、第2の相対変位検出用部材43側
のマグネットトA1によるホールIC出力に対する第1
の相対変位検出用部材42側のマグネットB1によるホ
ールIC出力の時間間隔を百分率で表したものであり、
マグネットA1,A2,A3間の各時間間隔tを100
%とし、このtに対しての百分率である。なお、マグネ
ットA2に対するマグネットB2、マグネットA3に対
するマグネットB3の関係も同様となる。この図15か
らもわかるように、荷重が0の場合は28%(0.28
t)、荷重が1kgの場合は約30%(0.30t)、
荷重が4kgの場合は約38%(0.38t)というよ
うに、荷重に比例して時間間隔が長くなって行き、最大
荷重(7kg)では、約44%(0.44t)となる。
【0080】一方、図11は、ターンテーブルに加わる
荷重(調理品の重量)と、第1の相対変位検出用部材4
2側のマグネットトB1によるホールIC出力に対する
第2の相対変位検出用部材43側のマグネットA2によ
るホールIC出力の時間間隔を百分率で表したものであ
り、マグネットA1,A2,A3間の各時間間隔tを1
00%とし、このtに対しての百分率である。なお、マ
グネットB2に対するマグネットA3、マグネットB3
に対するマグネットA1の関係も同様となる。この図1
6からもわかるように、荷重が0の場合は72%(0.
72t)、荷重が1kgの場合は約70%(0.70
t)、荷重が4kgの場合は約62%(0.62t)と
いうように、荷重に比例して時間間隔が短くなって行
き、最大荷重(7kg)では、約56%(0.56t)
となる。
【0081】このような関係に基づいて、調理品の重量
を検出することができ、調理品の重量がわかればそれを
考慮した調理時間などを自動的に設定することができ
る。
【0082】ところで、これまでの説明では、第2の相
対変位検出用部材43側のマグネットと第1の相対変位
検出用部材43側のマグネットはそれぞれ3個づつの3
対で構成したが、もっと多くしてもよいし、例えば1対
としても良い。原理的には、第2の相対変位検出用部材
43側のマグネットと第1の相対変位検出用部材42側
のマグネットは1対のみのマグネットによっても、ター
ンテーブル11の変位量をホールIC47の時間間隔の
変位として取り出すことは可能である。しかし、50K
Hz地域と60kHz地域の違いに関係なく使用可能と
するには、基準となる時間(この場合は、第2の相対変
位検出用部材43側の各マグネットA1,A2,A3の
マグネット間の時間間隔t)に対する変位量(=割合)
で表すのが好ましい。したがって、変位量を得るため
に、第1および第2の相対変位検出用部材42,43の
マグネットを1対としても良いが、少なくとも2つの間
隔を算出する必要がある。
【0083】以上のように上述の実施の形態では、ター
ンテーブル11のスラスト方向の変位量を、第1の相対
変位検出用部材42の回転方向の変位量に変換し、その
回転方向の変位量に比例したホールIC47の出力を得
て、このホールIC47の出力の変位量に基づいて、タ
ーンテーブル11に載せられた調理品の重量を検出する
ようにしている。また、これらの重量検出動作は、ター
ンテーブル11に調理品を載せ、調理を開始させること
によるターンテーブル11の回転中に行うことができ、
最大でも、ターンテーブル11が1周する間に行うこと
ができ、効率の良い重量検出が可能となる。
【0084】さらに、ターンテーブル11の回転時、第
1および第2の相対変位検出用部材42,43は、付勢
バネ45によって周方向の位置関係を保持されると共
に、基準面となるワッシャー54に対して葉形スプリン
グ50によって押し付けられている。そのため、回転時
に位置関係がずれず、正確な変位量、すなわち正確な重
量検出が行えるものとなっている。
【0085】また、ターンテーブル11を回転駆動させ
るための回転駆動手段12と重量を検出するための重量
検出部13を1つのケーシング14内に収納した構成、
換言すれば、重量検出部13を回転駆動手段12内に組
み込んだ構成としたので、重量検出部13と回転駆動手
段12とを別々に組み立ててその後で両者を結合させる
よりは、組立工数の削減が図れ、全体的に小型なものと
することができ、コストの低廉化も可能となる。
【0086】なお、前述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。たとえば、前述の実施の形態では、
ターンテーブル11が一方向回転のみするものとして説
明したが、ターンテーブル11は双方向回転可能なもの
としても良い。その場合、本発明では、上述したように
位置保持手段としての付勢バネ45が第1および第2の
相対変位検出用部材42,43の周方向の位置保持を行
う構成となっているので、測定値にばらつきが生じず、
回転方向による一定値の補正をするのみで対応でき、検
出装置としての効果がより発揮されることとなる。
【0087】また、摩擦が小さく、摩耗が少ない場合に
は、樹脂キャップ48と金属キャップ49との間の潤滑
材を省略しても良い。さらに、図12に示すように、介
在部材として、耐摩耗性の良いシート61を金属キャッ
プ49上に載置する構成としても良い。この場合、スラ
スト軸41の先端に、半球状突起41aを設け、先端を
細くするのが好ましいが、摩耗が少なければ平面状でも
良い。また、この図12で示す例では、突出円筒部14
cを上側が広くなるケースとし、コイルバネ46と金属
キャップ49との固定及びコイルバネ46と突出円筒部
14cとの各固定を接着材R4で行っている。
【0088】さらには、伝達部材を金属ではなく、他の
部材、たとえば樹脂材としてもよく、その形状もキャッ
プ形状ではなく、平板状など他の形状としても良い。ま
た、金属キャップ49のコイルバネ46への固定は、圧
入や接着としても良い。さらに、金属キャップ49は、
図13に示すように、中央が低くなる形状としても良
い。この場合、樹脂キャップ48の底面に半球状の突起
48aを設け、その突起48aがいつも金属キャップ4
9の中央に当接するように構成するのが好ましい。
【0089】また、ターンテーブル11側のスラスト軸
41は、ケーシング14の他方の天板を構成するケース
蓋14bの筒状のバーリング部から突出されているが、
このスラスト軸41を、ケース蓋14bに基端を固定さ
せた傾き防止手段となるリールバネなどによって外周方
向から予圧を加えるようにしても良い。スラスト軸41
のガタツキがあると、スラスト軸41の傾きにより重量
の測定値が異なるが、この構造とすると、スラスト軸4
1のがたつきは無くなり、検出誤差を解消することがで
きる。なお、スラスト軸41に予圧を与える部材として
は、リールバネの他に、板バネ、バネ性を持つ樹脂、ゴ
ム材料などとしても良い。
【0090】また、前述の実施の形態では、3対のマグ
ネットA1,A2,A3,B1,B2,B3としたが、
1対のみとしたり、2対や4対など他の数の対としても
良い。さらに、前述の実施の形態では、マグネットとホ
ールIC47による磁気的な検出手段によって、変位量
を検出するようにしたが、これは、他の手段によっても
実現可能である。たとえば、第1の相対変位検出用部材
42と第2の相対変位検出用部材43の両方に、互いに
重なり合うスリットを複数対設け、スラスト軸がスラス
ト方向に変位することによって重なり合うスリットの長
さが変化するようにしても良い。
【0091】この構成の場合、スリットを挟むようにし
てフォトダイオードとフォトトランジスタなどの光電変
換手段を対向配置して、スラスト軸がスラスト方向に変
位することによって、重なり合うスリットのスリット長
を変化させることとなる。そして、重なり合うスリット
のスリット長の変化をフォトトランジスタからの出力信
号の間隔として取り出し、これに基づいて重量検出を行
うことができる。これによっても前述の実施の形態と同
様に重量を検出することができる。
【0092】また、前述の実施の形態では、スラスト軸
41のスラスト方向の変位によって、第1の相対変位検
出部材42を回動変位させ、第2の相対変位検出用部材
43は変位しないようにしたが、両部材42,43を共
に変位させたり、第2の相対変位検出用部材43のみを
変位させるようにしても良い。また、マグネットは、円
形状のゴムマグネットの外周部分を凸状にした構成にす
る等、他の形状や構成を採用しても良い。
【0093】また、コイルバネ46を角線コイルバネで
はなく、円形のものや他の形状のコイルバネとしても良
い。さらには、コイルバネではなく、板バネや皿バネな
どの他のバネとしたり、ゴム材やプラスチック材など他
の弾性部材としても良い。また、付勢バネ45をコイル
バネではなく、ゴムや他の弾性部材としてもよい。ま
た、葉形スプリング50の位置には、葉形スプリング5
0ではなく、皿バネ、ゴム部材等他の付勢手段を配置し
てもよい。
【0094】さらに、前述の実施の形態では、電子レン
ジにおける調理品の重量を検出する場合を例にとって説
明したが、本発明は、電子レンジに限られるものではな
く、オーブンやトースター等他の装置の重量の検出にも
適用できる。また、本発明は、調理品以外の他の物品の
重量の検出にも適用できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重量検出
装置では、荷重バネで受けられ、検出すべき重量に応じ
てスラスト方向に変位するスラスト軸と、このスラスト
軸に係合して設けられた相対変位検出用部材をスラスト
軸の変位量に応じて所定量回動変位させる回動変位手段
と、相対変位検出用部材を上記スラスト軸と一体的に回
転させる回転駆動手段とを設け、相対変位検出用部材の
相対変位量に応じた信号を重量検出信号として出力する
ようにしたので、簡単な構成で高精度な重量検出が可能
となり、従来の静電容量式の重量検出装置に比べ、小型
化が図れる。
【0096】また、請求項1記載の発明では、スラスト
軸の荷重バネ側の端部に、該スラスト軸の重量に応じた
スラスト方向の移動を荷重バネに間接的に伝達する伝達
部材を設けたので、荷重バネの動作が安定したものとな
り、かつスラスト軸と荷重バネとの間に摩耗が発生しに
くくなり、長期間安定した重量測定が行える。
【0097】また、請求項2記載の発明では、荷重バネ
の底を該荷重バネを保持するケースに固定しているの
で、荷重バネが前後左右およびスラスト軸の回転方向に
移動しなくなる。この結果、重量の測定値が変化してし
まうのを防止できる。さらに、請求項3記載の発明で
は、請求項1記載の発明と同様に、荷重バネの動作が安
定したものとなり、かつスラスト軸と荷重バネ間に摩耗
が発生しにくくなり、長期間安定した重量測定が行え
る。
【0098】また、請求項4記載の発明では、伝達部材
をキャップ形状とし、荷重バネをコイルバネとしている
ので、キャップの底をコイルバネの中央に嵌合すること
で、両者を容易に組み合わせることができることとな
る。また、スラスト軸をキャップ状の凹部に入れること
ができるようになり、縦方向のスペース上有利となる。
さらに、スラスト軸が装置の軸受けにより横方向の動き
が規制されているため、このスラスト軸の外周が凹部に
入り込むことで、コイルバネが中央に位置保持されるこ
ととなる。加えて、凹部に摩耗防止のグリスなどを入れ
ることができるようになる。
【0099】また、請求項5記載の発明では、荷重バネ
が圧縮、伸張を繰り返す際、荷重バネおよび伝達部材
が、荷重バネを保持するケースに接触しないように各部
材の大きさを設定しているので、正しい測定が常に行え
ることとなる。また、請求項6記載の発明では、伝達部
材を荷重バネに固定しているので、伝達部材の位置がず
れず、スラスト軸の上下位置が変化しない。このため、
測定値が変化せず、正確な重量検出ができる。
【0100】また、請求項7記載の発明では、伝達部材
とスラスト軸との間にさらに介在部材を配置しているの
で、介在部材を摩擦係数の低いシートや樹脂キャップと
することで、一層、摩耗が発生しにくくなり、長期間安
定した重量測定が行える。さらに、請求項8記載の発明
では、介在部材として、樹脂製の樹脂キャップをスラス
ト軸と一体回転するようにその先端に被せ、荷重バネに
載置された伝達部材としての金属製の金属キャップの底
部内側で樹脂キャップを受けるようにしているので、一
層、荷重バネの動作が安定したものとなり、また摩耗が
発生しにくくなり、長期間安定した重量測定が行える。
また、スラスト軸は、先端以外の部分で軸受けされてお
り、その先端はその軸受けの作用で一定位置(中央)に
保持されるようになり、樹脂キャップを受ける金属キャ
ップも中央に自然と固定される。この結果、荷重バネも
中央に配置されることとなり、荷重バネが組み込まれる
ケース側との接触が防止される。
【0101】さらに、請求項9記載の発明では、金属キ
ャップと樹脂キャップとが当接する部分に潤滑材を塗布
しているので、さらに摩耗が減少し、長期間安定した重
量測定が行える。また、請求項10記載の発明では、樹
脂キャップを、その外周側面が金属キャップの側面内側
と対向するように配置し、その対向部分の隙間を50〜
500μmとしているので、スラスト軸の上下位置が変
化せず、測定値が精度の良いものとなる。この隙間が大
きいと、樹脂キャップと金属キャップとのラジアル方向
の接触部分が、外部衝撃で移動する事態が考えられる。
接触部分が移動した場合、スラスト軸の上下位置が変化
して、測定値が変化してしまうが、この発明では、接触
部分の大きな移動が阻止される。また、請求項11記載
の発明では、スラスト軸の荷重バネ側の先端を細くして
いるので、摩耗はさらに小さくなる。
【0102】さらに、請求項12記載の発明では、スラ
スト軸をセラミック製とし、相対変位検出用部材をスラ
スト軸に係合して設けられた第1および第2の相対変位
検出用部材とし、これら2つの相対変位検出用部材を回
動変位手段によってスラスト軸の変位量に応じて所定量
相対的に回動変位させ、第1および第2の相対変位検出
用部材にそれぞれ被検出体を設け、重量換算手段は、検
出器により検出される第1および第2の相対変位検出用
部材の相対的な変位量を重量として換算するようにして
いるので、簡単な構造でありながら、精度の良い重量測
定が行え、かつ長期間安定した測定が可能となる。
【0103】さらに、請求項13記載の発明では、第1
および第2の相対変位検出用部材の回転方向における位
置関係を保持させるための位置保持手段を設けているの
で、第1および第2の相対変位検出用部材が、この位置
保持手段によって周方向の位置関係が保持される。この
ため、回転中も正確な重量検出ができる。
【0104】また、請求項14記載の電子レンジは、調
理品の重量を検出する重量検出装置を小型なものとする
ことができるので、電子レンジそのものが小型化する。
また、高精度な重量検出が可能となることから、調理品
の重量に対して調理時間を自動設定するような制御を行
う場合、適正な調理時間の設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重量検出装置の実施の形態を示す側断
面図で、検知器用のホルダを省略して示す図である。
【図2】図1で示した重量検出装置の分解斜視図であ
る。
【図3】図1で示した重量検出装置に使用される荷重バ
ネとしてのコイルバネが配置される部分の部分拡大図で
ある。
【図4】図1および図2で示した第1の相対変位検出用
部材を詳細に説明する斜視図である。
【図5】図1および図2で示した第2の相対変位検出用
部材を詳細に説明する斜視図である。
【図6】図1で示した重量検出装置の第1の相対変位検
出用部材と第2の相対変位検出用部材の関係を説明する
図であり、(A)はターンテーブルからの荷重が加わっ
ていないときの正面図、(B)はターンテーブルからの
荷重が最大限加わったときの正面図である。
【図7】図1のA−A断面図である。
【図8】図1で示した重量検出装置の第1の相対変位検
出用部材側の各マグネットと第2の相対変位検出用部材
側の各マグネットの位置関係およびホールICの配置を
説明する図であり、(A)はターンテーブルに荷重が加
わっていない場合を示す図で、(B)はターンテーブル
に最大荷重が加わった場合を示す図である。
【図9】図1で示した重量検出装置に使用されるホール
ICの出力信号を示す図であり、(A)はターンテーブ
ルに荷重が加わっていないときの出力信号を示す図で、
(B)はターンテーブルに最大荷重が加わったときの出
力信号を示す図である。
【図10】図1で示した重量検出装置にターンテーブル
から加わる荷重を横軸とし、第2の相対変位検出用部材
側のマグネットによるホールIC出力に対する第1の相
対変位検出用部材側のマグネットによるホールIC出力
の時間間隔を百分率で示した値(=マグネットA,Bの
位相差)を縦軸としたグラフである。
【図11】図1で示した重量検出装置にターンテーブル
から加わる荷重を横軸とし、第1の相対変位検出用部材
側のマグネットによるホールIC出力に対する第2の相
対変位検出用部材側のマグネットによるホールIC出力
の時間間隔を百分率で示した値(=マグネットA,Bの
位相差)を縦軸としたグラフである。
【図12】本発明の重量検出装置の荷重バネとしてのコ
イルバネが配置される部分の構造の他の例を示す部分拡
大図である。
【図13】本発明の重量検出装置の荷重バネとしてのコ
イルバネが配置される部分の構造のさらに他の例を示す
部分拡大図である。
【符号の説明】
1 重量検出装置 11 ターンテーブル 12 回転駆動手段 13 重量検出部 14 ケーシング 14a ケース本体 14b ケース蓋 14c 突出円筒部(ケース) 20 モータ(回転駆動手段の一部) 41 スラスト軸 42 第1の相対変位検出用部材 43 第2の相対変位検出用部材 44 回動変位手段 44a ピン 45 付勢バネ(位置保持手段) 46 コイルバネ(荷重バネ) 47 ホールIC(検出器) 48 樹脂キャップ(介在部材) 49 金属キャップ(伝達部材) 55 プリント基板(回路基板) 56 ホルダ AI,A2,A3 第2の相対変位検出用部材側のマグ
ネット(被検出体) B1,B2,B3 第1の相対変位検出用部材側のマグ
ネット(被検出体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01L 1/14 G01L 1/14 Z (72)発明者 赤羽 徳行 長野県飯田市毛賀1020番地 株式会社三協 精機製作所飯田工場内 Fターム(参考) 3L086 AA04 AA12 AA14 CA04 CB03 CB04 CC08 CC11 CC14 DA16 DA18 DA19 DA20 DA23 DA28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷重バネで受けられ、検出すべき重量に
    応じてスラスト方向に変位するスラスト軸と、このスラ
    スト軸に係合して設けられた相対変位検出用部材を上記
    スラスト軸の変位量に応じて所定量回動変位させる回動
    変位手段と、上記相対変位検出用部材を上記スラスト軸
    と一体的に回転させる回転駆動手段と、上記相対変位検
    出用部材に設けられた被検出体と、該被検出体の検出可
    能域に配置され、該被検出体を検出する検出器と、該検
    出器により検出される上記相対変位検出用部材の相対的
    な変位量を重量として換算する重量換算手段とを備え、
    上記スラスト軸の上記荷重バネ側の端部に、該スラスト
    軸の重量に応じたスラスト方向の移動を上記荷重バネに
    間接的に伝達する伝達部材を設けたことを特徴とする重
    量検出装置。
  2. 【請求項2】 荷重バネで受けられ、検出すべき重量に
    応じてスラスト方向に変位するスラスト軸と、このスラ
    スト軸に係合して設けられた相対変位検出用部材を上記
    スラスト軸の変位量に応じて所定量回動変位させる回動
    変位手段と、上記相対変位検出用部材を上記スラスト軸
    と一体的に回転させる回転駆動手段と、上記相対変位検
    出用部材に設けられた被検出体と、該被検出体の検出可
    能域に配置され、該被検出体を検出する検出器と、該検
    出器により検出される上記相対変位検出用部材の相対的
    な変位量を重量として換算する重量換算手段とを備え、
    上記荷重バネの底を該荷重バネを保持するケースに固定
    したことを特徴とする重量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記スラスト軸の前記荷重バネ側の端部
    に、該スラスト軸の重量に応じたスラスト方向の移動を
    上記荷重バネに間接的に伝達する伝達部材を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の重量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達部材をキャップ形状とし、前記
    荷重バネをコイルバネとしたことを特徴とする請求項1
    または3載の重量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記荷重バネが圧縮、伸張を繰り返す
    際、前記荷重バネおよび前記伝達部材が、前記荷重バネ
    を保持するケースに接触しないように各部材の大きさを
    設定したことを特徴とする請求項1,3または4記載の
    重量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記荷重バネと前記伝達部材とを固定し
    たことを特徴とする請求項1,3,4または5記載の重
    量検出装置。
  7. 【請求項7】 前記伝達部材と前記スラスト軸との間に
    さらに介在部材を配置したことを特徴とする請求項1,
    3,4,5または6記載の重量検出装置。
  8. 【請求項8】 前記介在部材として、樹脂製の樹脂キャ
    ップを前記スラスト軸と一体回転するようにその先端に
    被せ、前記荷重バネに載置された前記伝達部材としての
    金属製の金属キャップの底部内側で上記樹脂キャップを
    受けるようにしたことを特徴とする請求項7記載の重量
    検出装置。
  9. 【請求項9】 前記金属キャップと前記樹脂キャップと
    が当接する部分に潤滑材を塗布したことを特徴とする請
    求項8記載の重量検出装置。
  10. 【請求項10】 前記樹脂キャップを、その外周側面が
    前記金属キャップの側面内側と対向するように配置し、
    その対向部分の隙間を50〜500μmとしたことを特
    徴とする請求項8または9記載の重量検出装置。
  11. 【請求項11】 前記スラスト軸の前記荷重バネ側の先
    端を細くしたことを特徴とする請求項1から10のいず
    れか1項に記載の重量検出装置。
  12. 【請求項12】 前記スラスト軸をセラミック製とし、
    前記相対変位検出用部材を前記スラスト軸に係合して設
    けられた第1および第2の相対変位検出用部材とし、こ
    れら2つの相対変位検出用部材を前記回動変位手段によ
    って前記スラスト軸の変位量に応じて所定量相対的に回
    動変位させ、上記第1および第2の相対変位検出用部材
    にそれぞれ前記被検出体を設け、前記重量換算手段は、
    前記検出器により検出される上記第1および第2の相対
    変位検出用部材の相対的な変位量を重量として換算する
    ようにしたことを特徴とする請求項1から11のいずれ
    か1項に記載の重量検出装置。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の相対変位検出用
    部材の回転方向における位置関係を保持させるための位
    置保持手段を設けたことを特徴とする請求項12記載の
    重量検出装置。
  14. 【請求項14】 ターンテーブルに加わる重量に応じて
    このターンテーブルをスラスト方向に変位可能とすると
    ともに、その変位量に基づいてターンテーブルに加わる
    重量を検出する重量検出装置を有した電子レンジにおい
    て、上記重量検出装置として、前記請求項1から13の
    いずれか1項記載の重量検出装置を設けたことを特徴と
    する電子レンジ。
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