JP2000305021A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

共焦点顕微鏡

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JP2000305021A JP11113163A JP11316399A JP2000305021A JP 2000305021 A JP2000305021 A JP 2000305021A JP 11113163 A JP11113163 A JP 11113163A JP 11316399 A JP11316399 A JP 11316399A JP 2000305021 A JP2000305021 A JP 2000305021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の測定ラインに沿う高さ情報の変化を得
ることができ、しかも測定に要する時間が短い共焦点顕
微鏡を提供する。 【解決手段】 光源10から出たレーザ光は、偏光ビー
ムスプリッタ12、水平偏向装置14a、垂直偏向装置
14b等を経て、対物レンズ17によって試料wの表面
に集光し、表面を走査する。試料wの表面で反射したレ
ーザ光は、上記の光路を逆に辿り、偏光ビームスプリッ
タ12を通過し、結像レンズ18によって集光され、ピ
ンホールを通過したレーザ光が受光素子19に検出され
る。処理装置46が、ステージ制御回路40を介して試
料wを光軸方向に変位させ、受光量が最大になるときの
光軸方向位置を高さデータとして各画素ごとに求める。
X方向測定ラインが指定されると、そのY方向位置デー
タが部分偏向停止回路45に与えられ、部分偏向停止回
路45は垂直偏向装置14bによるレーザ光の偏向を停
止し、そのY方向位置に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共焦点顕微鏡、特
に、対象物の表面の高さ又は深さの情報を測定する共焦
点顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】共焦点顕微鏡は、測定の対象物に単色光
(通常はレーザ光)を照射し、対象物からの反射光又は
透過光を対物レンズを含む光学系を通して受光素子で受
光する。通常、受光素子の手前にはピンホールが設けら
れ、対象物の測定面における対物レンズの焦点と、ピン
ホールにおける受光側の焦点とが共焦点を形成するよう
に光学系が形成される。このような構成によれば、対物
レンズの焦点と対象物との光軸方向での相対距離を変化
させたときに受光量が最大になる相対距離を求めること
により、対象物の高さ(深さ)情報を得ることができ
る。対物レンズの焦点と対象物との光軸方向での相対距
離を変化させる方法には、対象物を光軸方向に変位させ
る以外に、屈折率が変化するレンズを対物レンズと対象
物の間に挿入することにより、対物レンズの焦点を光軸
方向に変化させる方法等がある。
【0003】また、対象物をレーザ光で走査することに
より走査範囲全域にわたって対象物の高さ情報が得られ
る。一次元の走査によれば一次元のラインに沿って高さ
情報が得られ、二次元の走査をすれば、二次元平面全域
での高さ情報、すなわち対象物の三次元情報を得ること
ができる。レーザ光による対象物の走査は、対象物を固
定してレーザ光を偏向させる方法でもよいし、レーザ光
を固定して対象物を変位させる方法でもよい。
【0004】このような共焦点顕微鏡の一例を以下に説
明する。
【0005】図4に示すように、この共焦点顕微鏡で
は、レーザ光源101から出たレーザ光線はコリメート
レンズ102を通りガルバノミラー103によって一次
元の線に沿って偏向される。このレーザ光線はビームス
プリッタ104及び1/4波長板105を通過し、第1
ハーフミラー106で光路を曲げられ、結像レンズ10
7及び第2ハーフミラー108を通過した後、対物レン
ズ109によって、ステージ110上に置かれた試料
(対象物)111に集光する。
【0006】試料111からの反射光は、上記の光路を
逆に辿って対物レンズ109、第2ハーフミラー10
8、結像レンズ107を通過し、第1ハーフミラー10
6で光路を曲げられて1/4波長板105を再度通過す
る。その結果、ビームスプリッタ104で光路を曲げら
れ、一次元イメージセンサ112に受光される。ガルバ
ノ駆動回路113によってガルバノミラー103が振動
すると、レーザ光線は試料111の表面を直線状に一次
元走査する。
【0007】また、試料111が置かれたステージ11
0は、ステージ制御回路114によって光軸方向に駆動
される。対物レンズ109の焦点が試料111の表面に
結ばれているとき、一次元イメージセンサ112の表面
に焦点が結ばれるように、共焦点光学系が形成されてい
る。一次元イメージセンサ112の幅は十分小さいの
で、一次元イメージセンサ112の手前にピンホールを
設けることなく共焦点光学系が形成される。つまり、対
物レンズ109の焦点が試料111の表面に結ばれてい
るとき、一次元イメージセンサ112の受光量は最大に
なる。
【0008】一次元イメージセンサ112から得られた
信号はセンサ駆動回路115によって処理され、A/D
変換器でディジタル値に変換された後、マイクロコンピ
ュータを用いた処理装置(図示せず)に与えられる。処
理装置は、ステージ制御回路114を介して試料111
を光軸方向に変位させ、一次元イメージセンサ112の
受光量が最大になるときの試料表面の光軸方向の相対位
置データ(高さデータ)を得る。そして、レーザ光線が
試料111の表面を直線状に一次元走査したとき、一次
元イメージセンサ112に集光されたレーザ光は一次元
イメージセンサ112の長手方向に沿って移動する。こ
の結果、一次元イメージセンサ112を構成する各素子
ごとに、受光量の変化による高さデータが得られる。こ
のようにして、試料111の直線に沿う表面高さの変
化、つまり断面形状が得られる。
【0009】図4の共焦点顕微鏡は、白色光源116、
コリメータレンズ117、CCDカメラ118を含む観
察用光学系をも備えている。この観察用光学系は、上記
の共焦点光学系と対物レンズ109を共有し、光軸が一
致している。白色光源116から出た白色光は、コリメ
ータレンズ117を通り、第2ハーフミラー108で光
路を曲げられ、対物レンズ109によって試料111に
集光する。試料111で反射した白色光は、対物レンズ
109、第2ハーフミラー108、結像レンズ107、
第1ハーフミラー106を通過してCCDカメラ118
内のCCD素子に結像する。
【0010】CCDカメラ118で撮像された試料11
1の表面のカラー画像は、モニタ画面に表示される。そ
して、上述の共焦点光学系によって測定された試料11
1の直線に沿う表面高さの変化、すなわち断面形状が表
面のカラー画像に重畳表示される。この表示例を図5に
示す。
【0011】図5において、120は、モニタ画面に表
示された、例えば半導体集積回路のベアチップの表面パ
ターンを簡素化して描いたものである。モニタ画面の中
央の横線121は、レーザ光線が試料111の表面を一
次元走査する直線である。つまり、この横線に沿って試
料111の表面高さが測定される。その結果得られた断
面形状が輪郭線122として表示される。
【0012】上述のように、この共焦点顕微鏡は、一次
元のラインに沿って試料の表面高さを測定する。二次元
の走査をして二次元走査の全域での高さ情報を得る場合
に比べて、装置の機械的及び電気的構造が簡素になり、
コスト低減を図ることができる利点を有する。試料によ
っては、一次元のラインに沿う高さ又は深さの変化が分
かれば十分である測定も多い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の共焦点顕微鏡は、図5に示したように、高さ情報
が得られる一次元のラインがモニタ画面の中央部横線に
固定されている。これは、共焦点光学系から得られる高
さ情報とCCDカメラによるカラー画像との対応をとる
ための合理的な構成として、共焦点光学系と観察用光学
系とで対物レンズを共用し、光軸を一致させているから
である。
【0014】したがって、例えば、図5に示された試料
の表面画像中の領域123を通るライン124に沿う高
さ情報を得ようとすれば、モニタ画面を見ながら領域1
23が画面中央部に来るように、ステージ110上で試
料111を動かす必要がある。しかし、この試料111
の表面画像は拡大画像であるから、上記の位置決めは容
易ではなく、かなり骨の折れる作業である。
【0015】一方、試料の表面を二次元走査をして二次
元走査の全域で高さ情報を得る共焦点顕微鏡の場合は、
コンピュータ処理によって任意のラインに沿う表面形状
(断面の輪郭)を得ることが可能である。しかし、この
場合は、二次元走査の全域で高さ情報を得た後に、所望
のラインに沿う高さ情報を抽出するので、測定時間が長
くかかる欠点を有している。
【0016】そこで本発明は、任意の測定ラインに沿う
高さ情報の変化を得ることができ、しかも測定に要する
時間が短い共焦点顕微鏡を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による共焦点顕微
鏡は、対象物に光を照射する光源と対象物からの反射光
又は透過光を対物レンズを含む光学系を通して受光する
受光素子とを含む共焦点光学系、対象物を光で走査する
ための走査機構、対物レンズの焦点と対象物との光軸方
向での相対距離を変化させる変位機構、所望の測定ライ
ンを指定する測定ライン指定手段、測定ライン指定手段
で指定された測定ラインに沿う複数の点に関して、対物
レンズの焦点と対象物との光軸方向での相対距離を変化
させながら、各点における受光素子の受光量が最大にな
るときの相対距離を対象物の表面の高さ情報として求
め、対象物の表面高さの変化を測定ラインに沿って求め
る処理装置、及び、処理装置が求めた対象物の表面高さ
の測定ラインに沿う変化を表示する表示装置を備えてい
る。
【0018】上記のような構成によれば、測定ライン指
定手段で指定された所望の測定ラインに沿って対象物の
表面高さ情報が求められる。つまり、対象物の表面高さ
の変化がその測定ラインに沿って求められる。したがっ
て、二次元走査の全域で高さ情報を得る測定に比べて、
測定時間が大幅に短縮される。しかも、例えばモニタ画
面を見ながら対象物を動かして高さ変化を測定したい個
所を画面中央に合わせるといった操作は不要である。測
定ライン指定手段によって、モニタ画面の任意の場所に
測定ラインを指定することができる。
【0019】具体的な構成として、好ましくは、表示装
置が対象物の表面映像を表示し、測定ライン指定手段
は、表面映像に測定ラインを重畳表示させ、測定ライン
を移動自在とすることにより、表示装置に表示された表
面映像の範囲内の任意の測定ラインを指定する。例えば
カーソル移動用キー、又は、マウスのようなポインティ
ングデバイスを用いて、測定ラインを移動する。このよ
うにして、簡単で自然な操作によって、測定ラインを画
面上の任意の位置に指定することができる。測定ライン
を指定する他の方法として、例えば測定ラインのX座標
又はY座標(もしくは両方)をキーボード等から数値入
力する方法も考えられる。
【0020】上記の走査機構が光源からの光線を第1の
方向に偏向させる第1偏向機構(例えば水平偏向装置)
と第2の方向に偏向させる第2偏向機構(例えば垂直偏
向装置)とを含む2次元走査機構である場合、第2の偏
向機構による走査を任意の位置で停止する部分偏向停止
手段を更に備え、部分偏向停止手段が、測定ライン指定
手段で指定された測定ラインの情報に従って第2の偏向
機構による走査を指定位置で停止することにより、第1
の偏向機構のみによる測定ラインに沿う1次元走査が実
行される構成が好ましい。このようにして、二次元平面
での高さ情報、すなわち三次元情報を得る共焦点顕微鏡
にあっても、簡単な構成を付加することによって、任意
の測定ラインに沿う対象物の表面高さの変化を短時間で
測定することができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1に、本発明に係る共焦点顕微鏡の概略
構成を示す。本発明の共焦点顕微鏡は、共焦点光学系1
と、非共焦点光学系2とを備えている。
【0023】まず、共焦点光学系1について説明する。
共焦点光学系1は、試料wに単色光(好ましくはレーザ
光)を照射するための光源10、第1コリメートレンズ
11、偏光ビームスプリッタ12、1/4波長板13、
水平偏向装置14a、垂直偏向装置14b、第1リレー
レンズ15、第2リレーレンズ16、対物レンズ17、
結像レンズ18、ピンホール板PH、第1受光素子19
等を含んでいる。
【0024】光源10には、例えば赤色レーザ光を発す
るHe−Neレーザが用いられる。レーザ駆動回路44
によって駆動される光源10から出たレーザ光は、第1
コリメートレンズ11を通り、偏光ビームスプリッタ1
2で光路を曲げられ、1/4波長板13を通過する。こ
の後、水平偏向装置14a及び垂直偏向装置14bによ
って水平(横)方向及び垂直(縦)方向に偏向された
後、第1リレーレンズ15及び第2リレーレンズ16を
通過し、対物レンズ17によって試料ステージ30上に
置かれた試料wの表面に集光される。
【0025】水平偏向装置(第1の偏向機構)14a及
び垂直偏向装置(第2の偏向機構)14bは、それぞれ
ガルバノミラーで構成され、レーザ光を水平及び垂直方
向に偏向させることにより、試料wの表面をレーザ光で
走査する。説明の便宜上、水平方向をX方向、垂直方向
をY方向ということにする。試料ステージ30は、ステ
ージ制御回路40によりZ方向(光軸方向)に駆動され
る。つまり、試料ステージ30及びステージ制御回路4
0は、対物レンズ17の焦点と試料(対象物)wとの光
軸方向での相対距離を変化させる変位機構を構成してい
る。なお、試料ステージ30は、手動操作によってX方
向及びY方向に変位可能である。
【0026】試料wで反射されたレーザ光は、上記の光
路を逆に辿る。すなわち、対物レンズ17、第2リレー
レンズ16及び第1リレーレンズ15を通り、水平偏向
装置14a及び垂直偏向装置14b(ガルバノミラー)
を介して1/4波長板13を再び通る。この結果、レー
ザ光は偏光ビームスプリッタ12を透過し、結像レンズ
18によって集光される。集光されたレーザ光は、結像
レンズ18の焦点位置に配置されたピンホール板PHの
ピンホールを通過して第1受光素子19に入射する。第
1受光素子19は、例えばフォトマルチプライヤ又はフ
ォトダイオードで構成され、受光量を電気信号に変換す
る。受光量に相当する電気信号は、出力アンプ及びゲイ
ン制御回路(図示せず)を介して第1A/Dコンバータ
41に与えられ、ディジタル値に変換される。
【0027】上記のような構成の共焦点光学系1によ
り、試料wの高さ(深さ)情報を得ることができる。以
下に、その原理を簡単に説明する。
【0028】上述のように、試料ステージ30がステー
ジ制御回路40によってZ方向(光軸方向)に駆動され
ると、対物レンズ17の焦点と試料wとの光軸方向での
相対距離が変化する。そして、対物レンズ17の焦点が
試料wの表面(被測定面)に結ばれたときに、試料wの
表面で反射されたレーザ光は上記の光路を経て結像レン
ズ18で集光され、ほとんどすべてのレーザ光がピンホ
ール板PHのピンホールを通過する。したがって、この
ときに、第1受光素子19の受光量が最大になる。逆
に、対物レンズ17の焦点が試料wの表面(被測定面)
からずれている状態では、結像レンズ18によっての集
光されたレーザ光はピンホール板PHからずれた位置に
焦点を結ぶので、一部のレーザ光しかピンホールを通過
することができない。その結果、第1受光素子19の受
光量は著しく低下する。
【0029】したがって、試料wの表面の任意の点につ
いて、試料ステージ30をZ方向(光軸方向)に駆動し
ながら第1受光素子19の受光量を検出すれば、その受
光量が最大になるときの試料ステージ30のZ方向位置
(対物レンズ17の焦点と試料wとの光軸方向での相対
距離)を高さ情報として一義的に求めることができる。
【0030】実際には、試料ステージ30を1ステップ
移動するたびに水平偏向装置14a及び垂直偏向装置1
4bによって試料wの表面を走査して第1受光素子19
の受光量を得る。試料ステージ30を測定範囲の下端か
ら上端までZ方向に移動させたとき、走査範囲内の複数
の点(画素)について、図2に示すようにZ方向位置に
応じて変化する受光量データが得られる。この受光量デ
ータに基づいて、最大受光量とそのときのZ方向位置が
各点(画素)ごとに得られる。したがって、試料wの表
面高さのXY平面での分布が得られる。この処理は、マ
イクロコンピュータを用いた処理装置46によって実行
される。
【0031】得られた表面高さの分布は、例えば高さデ
ータを輝度データに変換することにより、明るさの分布
として表示装置47のモニタ画面に表示される。あるい
は、後述するように、指定した測定ラインに沿う表面高
さの変化を断面形状として画面に表示することもでき
る。
【0032】また、走査範囲内の複数の点について得ら
れた受光量を輝度データとする輝度信号から、試料wの
表面画像(白黒画像)が得られる。各点(画素)におけ
る最大受光量を輝度データとして輝度信号を生成すれ
ば、被写界深度の深い画像、すなわち、表面高さの異な
る各点でピントの合った画像が得られる。また、任意の
注目画素で最大受光量が得られた高さ(Z方向での位
置)に固定した場合は、他の画素の受光量は著しく小さ
くなるので、その注目画素の周辺のみが明るく、注目画
素から離れるにしたがって急激に輝度が低下する画像が
得られる。
【0033】つぎに、非共焦点光学系2について説明す
る。非共焦点光学系2は、試料wに白色光(カラー画像
撮影用の照明光)を照射するための白色光源20、第2
コリメートレンズ21、第1及び第2のハーフミラー2
2,23、第2受光素子としてのカラーCCD24等を
含んでいる。また、非共焦点光学系2は共焦点光学系1
の対物レンズ17を共用し、両光学系1,2の光軸は一
致している。
【0034】白色光源20には例えば白色ランプが用い
られるが、特に専用の光源を設けず、自然光又は室内光
を利用してもよい。白色光源20から出た白色光は、第
2コリメートレンズ21を通り、第1ハーフミラー22
で光路を曲げられ、対物レンズ17によって試料ステー
ジ30上に置かれた試料wの表面に集光される。
【0035】試料wで反射された白色光は、対物レンズ
17、第1ハーフミラー22、第2リレーレンズ16を
通過し、第2ハーフミラー23で反射されてカラーCC
D24に入射して結像する。カラーCCD24は、共焦
点光学系1のピンホール板PHのピンホールと共役又は
共役に近い位置に設けられている。カラーCCD24で
撮像されたカラー画像は、CCD駆動回路43によって
読み出され、そのアナログ出力信号は第2A/Dコンバ
ータ42に与えられ、ディジタル値に変換される。この
ようにして得られたカラー画像は、試料wの観察用の拡
大カラー画像として表示装置47のモニタ画面に表示さ
れる。
【0036】上述のように、本実施形態の共焦点顕微鏡
は、共焦点光学系による試料の高さ(深さ)の分布の測
定及び表示、共焦点画像の表示、非共焦点光学系による
カラー画像の撮像及び表示、その他種々の機能を備えて
いる。共焦点光学系で得られた被写界深度の深い白黒画
像と非共焦点光学系で得られた通常のカラー拡大画像と
を組み合わせて、被写界深度の深いカラー拡大画像を生
成し、表示することもできる。
【0037】また、指定した測定ラインに沿う表面高さ
の変化を断面形状として画面に表示することもできる。
この場合、XY平面の全域にわたって試料wをレーザ光
で走査するのではなく、測定ラインに沿ってのみ走査す
れば、高さデータの測定に要する時間を大幅に短縮する
ことができる。以下、この測定モード(以下、断面形状
測定モードという)について説明する。
【0038】図3に、断面形状測定モードのフローチャ
ートを示す。まず、ステップ#101において、Y方向
の位置を決定する。本実施形態では、測定ラインはX方
向に延びる直線である。したがって、Y方向の位置を指
定することによって測定ラインが指定される。測定ライ
ンを指定する具体的な操作手順は次の通りである。な
お、測定ラインの指定に用いられる操作キー等を含む操
作パネル48が測定ライン指定手段を構成する。
【0039】表示装置47のモニタ画面に、上述の非共
焦点光学系によるカラー画像が表示されているとする。
この表示モードで、試料ステージ30を手動操作によっ
てX方向及びY方向に移動させることにより、試料wの
断面形状を測定したい箇所を含む領域をモニタ画面に表
示させる。つぎに、モニタ画面に重畳表示される条件設
定用ボックスを用いて、断面形状測定モードを選択する
と共に、測定範囲(高さデータの最大値と最小値との
差)、測定ピッチ(1ステップ当たりの高さ)等の測定
条件を設定する。そして、確認ボタンを押すと、条件設
定用ボックスの表示が消え、横方向の測定ラインが現れ
る。試料wの表面カラー画像は表示されたままである。
【0040】操作パネル48のカーソルキー又はマウス
を操作することにより、表示装置47のモニタ画面に表
示された試料wの表面カラー画像の所望の箇所に測定ラ
インを移動させる。この操作は、図5に示した従来の共
焦点顕微鏡のモニタ画面において、横線(測定ライン)
121を上下方向(Y方向)に移動させることに相当す
る。
【0041】本実施形態の共焦点顕微鏡では上記のよう
にして測定ラインのY方向位置を指定するが、他の指定
方法として、Y座標を数値入力する方法も考えられる。
また、測定ラインをX方向ではなくY方向に延びる直線
とし、X方向の任意の位置を上記と同様にして指定する
構成も考えられる。
【0042】上記のようにして測定ラインのY方向位置
が決定されると(ステップ#101)、このY方向位置
データが部分偏向停止回路(図1の45)に与えられ
る。部分偏向停止回路45は、Y方向位置データにした
がって、垂直偏向装置14bによるレーザ光の偏向を停
止し、そのY方向位置に固定する。具体的には、部分偏
向停止回路45は、垂直偏向装置14bを構成するガル
バノミラーに与える交流電圧の振幅をゼロにすると共
に、上記のY方向位置データに対応する直流電圧を与え
る。これにより、垂直偏向装置14bを構成するガルバ
ノミラーは所定の角度で停止する。
【0043】この結果、光源10から発したレーザ光
は、水平偏向装置14aによって水平方向にのみ偏向さ
れ、指定された測定ラインに沿って試料wの表面をX方
向に走査する(ステップ#102)。
【0044】マイクロコンピュータで構成された処理装
置46は、測定ラインに沿う各画素の受光量をZ方向位
置と対応付けてメモリに記憶する(ステップ#10
3)。各画素の受光量は、前述のように、第1受光素子
19からの信号を第1A/Dコンバータ41でディジタ
ル値に変換したデータである。
【0045】つぎに、試料ステージ30を1ピッチ(1
ステップ)上昇させる(ステップ#104)。なお、測
定開始時に、試料ステージ30の初期位置は測定範囲の
下端位置にセットされている。
【0046】続いて、試料wの表面を指定された測定ラ
インに沿ってX方向に再び走査する(ステップ#10
5)。処理装置46は、このときに得られる各画素の新
たな受光量をメモリに記憶されている各画素の光量と比
較する(ステップ#106)。新たな受光量が記憶光量
より大きければ、受光量及びZ方向位置の記憶データを
更新する(ステップ#107)。新たな受光量が記憶光
量より小さい場合は何もせずにステップ#108に進
む。
【0047】ステップ#108において、処理装置46
は、試料ステージ30のZ方向位置を測定範囲の上端位
置と比較する。上端位置より低ければステップ#104
に戻る。こうして、試料ステージ30のZ方向位置が測
定範囲の上端位置に達するまで、ステップ#104〜#
108の処理を繰り返す。
【0048】試料ステージ30のZ方向位置が測定範囲
の上端位置に達すれば、測定結果を表示装置47のモニ
タ画面に表示して(ステップ#109)測定を終了す
る。メモリには、測定ラインに沿う各画素について、最
大受光量とそのときのZ方向位置のデータが記憶されて
おり、これが測定結果に相当する。各画素のZ方向位置
をつなぐと測定ラインに沿う断面形状が得られ、従来技
術の説明で図5に示した断面形状の輪郭線122のよう
にモニタ画面に表示される。
【0049】なお、上記の実施形態の説明において、考
えられる変形例についても適宜説明したが、本発明は、
その他にも、種々の変形例又は形態による実施が可能で
ある。例えば、光による試料の走査は、水平偏向及び垂
直偏向による二次元走査に限らず、種々の走査方法が提
案されている。例えば、シリンドリカルレンズを用いて
X方向に細長い光(スリット光)を生成し、これをY方
向に偏向すれば、二次元走査が可能である。この場合
も、Y方向の偏向を任意の位置で停止することにより、
X方向の測定ラインに沿う断面形状を短時間で得ること
ができる。
【0050】また、走査のメカニズムは複雑になるが、
測定ラインをX方向又はY方向の直線に限らず、斜めの
直線として指定することも可能である。さらに、測定ラ
インを階段状の線、又は曲線として指定することも考え
られる。
【0051】また、上記の実施形態の共焦点顕微鏡は反
射型の顕微鏡であるが、透過型の共焦点顕微鏡にも本発
明を適用することができる。透過型の顕微鏡の場合は、
試料の裏面から共焦点光学系のレーザ光及び非共焦点光
学系の白色光が照射される。共焦点光学系の光源はレー
ザに限らず、単色光源であればよい。非共焦点光学系の
光源は自然光又は室内光で代用することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の共焦点
顕微鏡によれば、モニタ画面に表示された試料の表面画
像を参照しながら、所望の位置に測定ラインを指定し、
この測定ラインに沿う断面形状を短時間で得ることがで
きる。つまり、従来の一次元走査による共焦点顕微鏡の
ように、測定ラインがモニタ画面の中央部に固定される
ことなく、任意の位置を指定することができると共に、
従来の二次元走査による共焦点顕微鏡のように、測定ラ
インに沿う断面形状を得るまでの時間が長くかかること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る共焦点顕微鏡の概略構
成を示す図である。
【図2】共焦点光学系によって得られる受光量とZ方向
位置との関係を例示するグラフである。
【図3】本発明の実施形態に係る共焦点顕微鏡における
断面形状測定モードのフローチャートである。
【図4】従来の共焦点顕微鏡の概略構成を示す図であ
る。
【図5】従来の共焦点顕微鏡による断面形状測定結果を
例示する図である。
【符号の説明】
1 共焦点光学系 2 非共焦点光学系 10 光源 14a 水平偏向装置(第1走査機構) 14b 垂直偏向装置(第2走査機構) 19 第1受光素子 30 試料ステージ(変位機構) 40 ステージ制御回路(変位機構) 45 部分偏向停止回路 46 処理装置 47 表示装置 48 操作パネル(測定ライン指定手段) w 試料(対象物)
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 AA24 AA52 AA53 BB05 DD06 DD10 FF01 FF10 FF23 FF41 GG02 GG04 GG10 GG22 GG24 HH04 HH13 JJ02 JJ05 JJ25 LL08 LL09 LL30 LL61 MM16 PP12 PP24 QQ03 QQ24 QQ29 QQ35 RR09 SS02 SS13 TT02 UU01 UU02 UU06 2F112 AB07 BA02 BA05 CA13 DA02 DA08 DA15 DA32 DA40 FA07 FA21 FA35 FA45 GA05 2H052 AA08 AB06 AB24 AC04 AC15 AC27 AC34 AF02 AF21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物に光を照射する光源と前記対象物か
    らの反射光又は透過光を対物レンズを含む光学系を通し
    て受光する受光素子とを含む共焦点光学系、 前記対象物を前記光で走査するための走査機構、 前記対物レンズの焦点と前記対象物との光軸方向での相
    対距離を変化させる変位機構、 所望の測定ラインを指定する測定ライン指定手段、 前記測定ライン指定手段で指定された測定ラインに沿う
    複数の点に関して、前記対物レンズの焦点と前記対象物
    との光軸方向での相対距離を変化させながら、各点にお
    ける前記受光素子の受光量が最大になるときの前記相対
    距離を前記対象物の表面の高さ情報として求め、前記対
    象物の表面高さの変化を前記測定ラインに沿って求める
    処理装置、及び、 前記処理装置が求めた前記対象物の表面高さの前記測定
    ラインに沿う変化を表示する表示装置を備えた共焦点顕
    微鏡。
  2. 【請求項2】前記表示装置が前記対象物の表面映像を表
    示し、 前記測定ライン指定手段は、前記表面映像に前記測定ラ
    インを重畳表示させ、前記測定ラインを移動自在とする
    ことにより、前記表示装置に表示された表面映像の範囲
    内の任意の測定ラインを指定し、 指定された測定ラインに沿って前記処理装置が前記対象
    物の表面高さの変化を求める請求項1記載の共焦点顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】前記走査機構は、光源からの光線を第1の
    方向に偏向させる第1偏向機構と第2の方向に偏向させ
    る第2偏向機構とを含む2次元走査機構であり、 前記第2の偏向機構による走査を任意の位置で停止する
    部分偏向停止手段を更に備え、 前記部分偏向停止手段が、前記測定ライン指定手段で指
    定された測定ラインの情報に従って前記第2の偏向機構
    による走査を指定位置で停止することにより、前記第1
    の偏向機構のみによる前記測定ラインに沿う1次元走査
    が実行され、前記測定ラインに沿う前記対象物の表面高
    さの変化が求められる請求項1記載の共焦点顕微鏡。
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