JP2000305633A - 複数のインバータを有する電源システムの運転方法 - Google Patents

複数のインバータを有する電源システムの運転方法

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JP2000305633A
JP2000305633A JP11112453A JP11245399A JP2000305633A JP 2000305633 A JP2000305633 A JP 2000305633A JP 11112453 A JP11112453 A JP 11112453A JP 11245399 A JP11245399 A JP 11245399A JP 2000305633 A JP2000305633 A JP 2000305633A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池や燃料電池等の直流電源から出力さ
れる直流電力を交流電力に変換するための複数台のイン
バータを、特定のインバータに偏ることなく高効率に運
転する。 【解決手段】 前記直流出力又は交流出力の何れか一方
の出力値に応じて運転するインバータの台数を決定する
と共に、決定された台数のインバータを、複数台のイン
バータからランダムに選択して運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池、風力発
電、燃料電池など発電量が変化する直流電源の直流出力
を複数のインバータで交流出力に変換して系統に供給す
る電源システムに係り、インバータを高効率で運転する
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】このような電源システムとして、太陽電
池を用いた太陽光発電システムが一般に知られている。
図6は、従来の太陽光発電システムのシステム概要図で
あり、家屋の屋根上に複数の太陽電池(直流電源)10
1を設置し、これらの太陽電池101で発電される直流
出力は接続箱102で1つにまとめられた後インバータ
103を介して交流出力に変換される。この後、分電盤
104を介して家庭内の屋内配線と商用の電力系統10
6に電力が供給されるように構成されている。尚105
は屋内配線に接続された家庭内負荷である。
【0003】一般にインバータは低出力時にその効率が
極端に低下するという特性があり、太陽光発電システム
の予想最大発電量に合わせて単一のインバータで直流/
交流の変換を行うと、低出力時に直流/交流の変換効率
が低下する課題があった。斯かる課題を解決するため
に、たとえば特開平6−165513号公報には少出力
のインバータを複数台並列接続して太陽電池の発電量に
合わせて運転するインバータの数を変え、低出力時の変
換効率の低下を抑制するものでが記載されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来の方法では
単に出力電流に応じてインバータの運転台数を決定して
いるに過ぎず、運転するインバータの選択に関しては何
ら考慮されていない。このため、低出力時には特定のイ
ンバータのみが運転され、他のインバータは出力が増大
したときのみ運転されることとなるため、上記特定のイ
ンバータの運転時間が他のインバータに比べて長時間に
及ぶことになる。このため、運転時間が長時間に至る特
定のインバータの寿命が他のインバータに比べて早くつ
きることとなるこという課題があった。
【0005】さらには、複数のインバータのうち、上記
特定のインバータが故障すると、システム全体が動作し
なくなる、という課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明は、発電量の変わる直流電源にこの直流
電源の出力を周波数の制御された交流電力に変換して系
統へ出力する複数台のインバータが並列接続された電源
システムにおいて、複数台のインバータの内親機とされ
た1台のインバータが、所定の法則に基づいてこの親機
とされたインバータから順位が設定された残りのインバ
ータの運転/停止を直流電源の発電量の増減またはイン
バータからの交流出力量の増減に基づいて制御すること
を特徴とする。
【0007】さらに本発明は、親機が運転終了時に、親
機のインバータを含む各インバータの出力電力量または
運転時間の少ないインバータを次の運転開始時の親機と
なるインバーターに設定することを特徴とする。
【0008】さらに、インバータの夫々はリモートコン
トローラを備え、これらリモートコントローラが相互に
信号を授受可能に接続されると共に、インバータ相互間
の運転/停止がこれらリモートコントローラを介して行
われることを特徴とする。
【0009】さらにインバータの順位は乱数を用いてラ
ンダムに設定されることを特徴とする。
【0010】さらにインバータの順位は運転時間の少な
いものから順に設定されることを特徴とする。
【0011】さらにインバータの順位は出力電力量の少
ないものから順に設定されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1には電源システム12の概略構成を示して
いる。この電源システム12は、直流電源1(例えば複
数のモジュールから構成された太陽電池など)に複数
(一例として3台のインバータ14A〜14C)が並列
接続されている。
【0013】夫々のインバータ14の入力側は、切片の
開閉が交互に切り替わるラッチ式のマグネットスイッチ
18(18A、18B、18C)を介して直流電源1に
接続されている。
【0014】出力側は、系統電源16に接続されてい
る。これにより、電源システム12は、直流電源1から
出力された直流電力をインバータ14によって系統電源
16と同じ周波数の交流電力に変換して、系統電源16
へ出力する系統連系発電システムを形成している。な
お、本実施の形態では、一例として最大出力電力が12
kWの直流電源1に対して4.0kW出力の3台のイン
バータ14A、14B、14C(特に区別しないときは
「インバータ14」とする)を用いた例を示している。
【0015】図2に示されるように、インバータ14
は、インバータ回路20及びインバータ回路20を制御
するマイコン22を備えている。マグネットスイッチ1
8を介してインバータ14に入力され直流電力は、ノイ
ズフィルタ26を介してインバータ回路20へ供給され
る。
【0016】インバータ回路20に入力される直流電力
は、インバータ回路20で系統電源16とほぼ同じ周波
数の交流電力に変換されて出力される。このとき、イン
バータ回路20は、直流電力をPWM理論に基づいてス
イッチングして系統電源16とほぼ同じ周波数の擬似正
弦波を出力する。インバータ回路20から出力される交
流電力は、フィルタ回路28、ノイズフィルタ29及び
解列コンタクタ30を介してトランスレス方式で系統電
源16のラインへ供給される。
【0017】マイコン22には、インバータ回路20に
入力される直流電圧を検出するアイソレーションアンプ
からなる入力電圧検出部32、直流電流を検出する変流
器(CT)からなる入力電流検出部34、インバータ回
路20から出力される交流電流を検出する変流器(C
T)からなる出力電流検出部38、変圧器(PT)によ
って系統電源16の系統電圧と電圧波形を検出する電圧
波形検出部40が接続されている。
【0018】マイコン22は、入力電圧検出部32及び
入力電流検出部34によって検出する直流電力と、電圧
波形検出部40によって検出した電圧に基づいて、イン
バータ回路20の図示しないスイッチング素子を駆動す
るスイッチング信号のデューティ比を制御する。
【0019】これにより、インバータ14は、位相及び
周波数が系統電源16と一致した交流電力を出力する。
なお、インバータ回路20から出力される交流電力はノ
コギリ波状となっており、フィルタ回路28が、このイ
ンバータ回路20の出力電力から高調波成分を除去する
ことにより、インバータ14から正弦波の交流電力が出
力される。
【0020】一方、解列コンタクタ30は、マイコン2
2で制御され、マイコン22は、この解列コンタクタ3
0によってインバータ14と系統電源16の接続及び切
り離しを行なう。
【0021】これにより、例えば、マイコン22は、太
陽電池モジュールによる発電電力が少ないか発電してい
ないために、直流電源1からの出力電力が少ないため
に、インバータ14の作動が停止しているときには、イ
ンバータ14と系統電源16とを切り離し、また、イン
バータ14が作動を開始する直前に、インバータ14と
系統電源16を接続する。
【0022】また、マイコン22は、電圧波形検出部4
0の検出する電圧波形から系統電源16が停電状態と判
断されるときには、解列コンタクタ30によって速やか
にインバータ14を系統電源16から切り離して、イン
バータ14の単独運転等を防止するようにしている。さ
らに、マイコン22は、過電圧(OVR)、不足電圧
(UVR)、周波数上昇(OFR)、周波数低下(UF
R)及び単独運転に対するインバータ14の保護を行
う。なお、インバータ14は、従来公知の構成及び制御
方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略す
る。
【0023】ところで、図1に示されるように、電源シ
ステム12では、インバータ14の夫々にリモートコン
トローラ50(50A、50B、50C)が接続されて
いる。
【0024】図3に示されるように、リモートコントロ
ーラ50は、マイクロコンピュータを備えたコントロー
ル部52及びLCD等を用いた表示部54と共に電源回
路56が設けられており、表示部54及び電源回路56
がコントロール部52に接続されている。また、リモー
トコントローラ50には、設定スイッチ部58及び通信
コネクタ60が設けられており、これらがコントロール
部52に接続されている。
【0025】電源回路56は、図示しないバックアップ
用のバッテリーが設けられていると共に、系統電源16
に接続されており、系統電源16から供給される電力に
よってリモートコントローラ50が動作するようになっ
ている。すなわち、リモートコントローラ50は、直流
電源1から直流電力が入力されずに、インバータ14が
停止状態であっても、動作可能となっている。
【0026】このリモートコントローラ50の通信コネ
クタ60には、インバータ14のマイコン22が接続さ
れる。これにより、リモートコントローラ50では、イ
ンバータ14が出力する出力電力量の積算等の動作管理
が可能となっている。また、インバータ14が単独運転
停止のために動作を停止すると、この情報がマイコン2
2からリモートコントローラ50に入力されるようにな
っている。
【0027】また、図1に示されるように、リモートコ
ントローラ50の夫々は、マグネットスイッチ18をオ
ン/オフ駆動する駆動回路62に接続されている。
【0028】インバータ14は、マグネットスイッチ1
8がオフされることにより、直流電力が入力されずに停
止し、マグネットスイッチ18がオンして直流電力が供
給されることにより作動が可能になる。
【0029】夫々のリモートコントローラ50は、イン
バータ14のマイコン22に運転停止を指示する制御信
号を出力するときに、マグネットスイッチ18をオフ
し、運転開始を指示する信号を出力するときに、マグネ
ットスイッチ18をオンする。なお、リモートコントロ
ーラ50からマイコン22に入力される運転/停止の指
示に基づいて、マイコン22がマグネットスイッチ18
をオン/オフするものであってもよい。
【0030】夫々のリモートコントローラ50の通信コ
ネクタ60には、他のリモートコントローラ50が通信
ケーブル64を介して接続される。このとき、リモート
コントローラ50は、例えばループを形成するように専
用の通信ケーブル64によって接続される。
【0031】これにより、リモートコントローラ50
A、50B、50Cの間で、夫々が接続されているイン
バータ14A,14B、14Cの運転情報の交換が可能
となっている。
【0032】このように構成されている電源システム1
2では、何れか1台のリモートコントローラ50が親機
となって、親機が接続されているインバータ14と共
に、子機となる他のリモートコントローラ50が接続さ
れているインバータ14の運転/停止を制御するように
なっている。なお、親機、子機の設定は、リモートコン
トローラ50の設定スイッチ部58に設けられている図
示しないディップスイッチによって設定が可能となって
いるが、以下の本実施の形態では親機が特定されない実
施例について説明する。尚、このときは、ディップスイ
ッチはリモートコントローラ50を特定するアドレスを
設定のスイッチとして用いる。
【0033】親機となるリモートコントローラ50は、
マグネットスイッチ18A、18B、18Cを閉じて、
直流電源1から供給される電力によっていずれのインバ
ータ14も動作可能な状態で設置する。この後、直流電
源1である太陽電池モジュールが発電を開始したとき
に、最初に動作を開始したインバータ14のリモートコ
ントローラ50が親機となり、このリモートコントロー
ラ50が親機の宣言を、信号線を介して他のリモートコ
ントローラに行うことによって親機、子機が決まる。
【0034】この後に、親機として設定されたリモート
コントローラ50は、接続されているインバータ14を
常に運転状態とすると共に、直流電源1の出力電力の増
加、減少に合わせて、子機としているリモートコントロ
ーラ50が接続されているインバータ14を運転/停止
させる。
【0035】一方、電源システム12では、例えば1日
の稼動停止時に、インバータ14A〜14Cの出力電力
の積算値(出力電力量)や、運転時間の積算値等の運転
情報に基づいて、次に親機とするリモートコントローラ
50を設定することにより、インバータ14A〜14C
の間で、出力電力量ないし運転時間の積算値が平均化す
るようにしている。
【0036】すなわち、次に親機となるリモートコント
ローラ50は、出力電力量ないし運転時間が最も少なく
なっているインバータ14に接続されているものを用い
る。
【0037】このために、子機となっているリモートコ
ントローラ50は、接続されているインバータ14が停
止すると、このインバータ14の出力電力の積算値(出
力電力量)を、親機となっているリモートコントローラ
50へ出力する。
【0038】親機となっているリモートコントローラ5
0は、直流電源1からの直流電力が停止すると、接続さ
れているインバータ14を停止すると共に、このインバ
ータ14の出力電力量を算出する。この後、各インバー
タ14の出力電力量を比較して、最も少ないインバータ
14のリモートコントローラ50を次の親機として設定
した後に、処理を終了する。
【0039】尚、次の親機の設定方法としては乱数を用
いてランダムに設定するように構成しても良い。
【0040】これにより、次に電源システム12が立ち
上がるときには、新たに親機として設定されたリモート
コントローラ50が各インバータ14の作動を制御す
る。
【0041】一方、親機に設定されたリモートコントロ
ーラ50に接続されているインバータ14では、入力さ
れる直流電力の変化に追従して、最大出力を取り出す最
大電力追従制御(MPPT:Maximum Power Point Trac
king)を行う。また、子機として設定されているリモー
トコントローラ50に接続されているインバータ14
は、常に最大出力となる定電力制御を行う。親機として
設定されているリモートコントローラ50は、子機のイ
ンバータ14が定電力制御を行えるように直流電源1の
出力の変化に基づいて運転/停止と共にマグネットスイ
ッチ18の開閉を行う。
【0042】このとき、図1に示されるように、インバ
ータ14には、充電電流抑制回路66が設けられており
(図2では図示省略)、マグネットスイッチ18をオン
したときに、インバータ14の直流側に設けられている
大容量のコンデンサが充電されることによる過渡的な直
流電源1の電圧変動を防止するようにしている。
【0043】また、電源システム12では、親機として
設定されたリモートコントローラ50が、単独運転防止
と共に過電圧(OVR)、不足電圧(UVR)、周波数
低下(UFR)、周波数上昇(OFR)に対する連系保
護を一括して行い、夫々のインバータ14が個々に連系
保護を行うことによる干渉や誤動作を防止するようにし
ている。
【0044】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0045】この電源システム12では、最初にリモー
トコントローラ50の親機の設定を行う。この親機の設
定は、夫々のリモートコントローラ50に設けている設
定スイッチ部58のディップスイッチによってアドレス
を設定する。尚、初期値として1台の親機を設定するよ
うにしても良い。
【0046】また、自動的に親機/子機を設定する場合
は、直流電源1の出力が停止している状態で、マグネッ
トスイッチ18A〜18Cをオンして、インバータ14
が動作可能な状態とする。この状態で例えば、日の出と
共に直流電源1が直流電力の出力を開始すると、わずか
ながらの時間差を持ってインバータ14A〜14Cが運
転を開始することになる。このとき、何れかのインバー
タ14が運転を開始すると、運転を開始したことを示す
信号がリモートコントローラ50へ出力される。
【0047】最初に運転を開始したインバータ14が接
続されているリモートコントローラ50は、他のインバ
ータバー14が作動を開始しないように、夫々のリモー
トコントローラ50へ制御信号を出力する。これによ
り、最初に運転したインバータ14のリモートコントロ
ーラ50が親機となり、他のリモートコントローラ50
が子機として設定される。
【0048】このように、リモートコントローラ50A
〜50Cの間で親機/子機の設定がなされると、直流電
源1から出力される直流電力に応じインバータ14A〜
14Cの作動を制御する。
【0049】図3のフローチャートには、親機に設定さ
れたリモートコントローラ50によるインバータ14A
〜14Cの制御の概略を示している。
【0050】なお、以下では、リモートローラ50Aが
親機に設定され、インバータ50A、50B、50Cの
出力電力量a0kWh、b0kWh、c0kWhが、a0<b0
<c 0として説明する。これにより、リモートコントロ
ーラ50Aは、直流電源1が出力する直流電力(出力電
力Q)が増加することにより、インバータ14B、14
Cの順に立ち上げ、出力電力Qが減少すると、インバー
タ14C、14Bの順に停止するように制御する。ま
た、リモートコントローラ50Aを「親機」とし、リモ
ートコントローラ50B、50Cを夫々「子機b」、「子
機c」として説明し、フローチャートのステップを番号
によって表示する。
【0051】親機は、マグネットスイッチ18Aをオン
し、インバータ14Aを運転可能な状態にする(ステッ
プ200)。これにより、日の出に合わせて直流電源1
が直流電力の出力を開始すると、インバータ14が動作
し、交流電力を出力する。
【0052】親機は、インバータ14Aが運転を開始し
たことを確認(ステップ202で肯定判定)すると、イ
ンバータ14の入力電力、すなわち出力電力Qを読み込
み(ステップ204)、出力電力Qが、次のインバータ
14Bを運転する電力Q1に達したか否か(ステップ2
06)、または、直流電源1が停止し、直流電力が出力
されなくなったか否か(ステップ208)、を確認す
る。
【0053】直流電源1の出力電力Qが増加し、インバ
ータ14Bを動作させる電力Q1に達する(ステップ2
06で肯定判定)と、子機bをオンする(ステップ21
0)。子機bは、オンされることにより、マグネットス
イッチ18Bをオンしてインバータ14Bの運転を開始
させる。
【0054】これにより、図5(B)に示されるよう
に、電源システム12では、インバータ14A、14B
が運転して、直流電源1の出力電力Qを交流電力に変換
する。
【0055】図4に示されるフローチャートでは、次
に、直流電源1からの出力電力Qを読み込み(ステップ
212)、この出力電力Qが次のインバータ14Cを運
転する電力Q2に達したか否か(ステップ214)、ま
たは、インバータ14Bを停止させる電力Q1まで低下
したか(ステップ216)、を確認する。
【0056】ここで、直流電源1の出力電力Qが、イン
バータ14Cを運転する電力Q2に達すると(ステップ
214で肯定判定)、子機cをオンする(ステップ21
8)。子機cは、オンされることにより、マグネットス
イッチ18Cをオンしてインバータ14Cの運転を開始
する。
【0057】これにより、図5(B)に示されるよう
に、電源システム12では、インバータ14A、14
B、14Cによって、直流電源1からの出力電力Qを交
流電力に変換して出力する。
【0058】この後、図4に示されるフローチャートで
は、直流電源1の出力電力Qを読み込み(ステップ22
0)、この出力電力Qが、インバータ14Cを運転させ
る電力Q2よりも下回ったか否かを確認し(ステップ2
22)、インバータ14を運転する電力よりも下がると
(ステップ222で肯定判定)、子機cをオフする(ス
テップ224)。
【0059】子機cは、オフされることにより、マグネ
ットスイッチ18Cをオフして、インバータ14Cを停
止させる。この後、子機cは、インバータ14Cが出力
した出力電力量を親機へ出力する。
【0060】これにより、親機は、停止した子機cから
出力されるインバータ14Cの出力電力量を読み込んで
(ステップ226)、ステップ212へ移行する。
【0061】また、直流電源1の出力電力Qがさらに低
下して、インバータ14Bを運転する電力Q1よりも低
下すると(ステップ216で肯定判定)、子機bもオフ
する(ステップ228)。
【0062】子機bは、オフされることによりマグネッ
トスイッチ18Bをオフしてインバータ14Bを停止さ
せると共に、インバータ14の出力電力量を親機で出力
する。
【0063】これにより、親機は、停止した子機bから
出力されるインバータ14Bの出力電力量を読み込んで
(ステップ230)、直流電源1の出力電力Qの確認を
継続する(ステップ204〜ステップ208)。
【0064】このようにして、直流電源1が出力電力Q
を徐々に低下させて停止すると(ステップ208で肯定
判定)、マグネットスイッチ18Aをオフして、インバ
ータ14Aを停止させる(ステップ232)。この後、
インバータ14Aのマイコン22からインバータ14A
の出力電力量を読み込み(ステップ234)、インバー
タ14A、14B、14Cの出力電力量を比較し(ステ
ップ236)、次の親機と子機の立ち上がり順序を設定
する(ステップ238)。
【0065】すなわち、インバータ14A,14B、1
4Cの出力電力量a1、b1、c1が、b1<c1<a1とな
っていた場合、最も出力電力量の最も少ないインバータ
14Bのリモートコントローラ50Bを次の親機として
設定すると共に、リモートコントローラ50A、50B
を子機として設定する。さらに、インバータ14Aより
インバータ14Cの出力電力量が少なければ、先にイン
バータ14Cが立ち上がるように設定し、この設定結果
を次の親機に設定されているリモートコントローラ50
Bへ出力する。
【0066】このようにして、次の親機に設定されたリ
モートコントローラ50Bは、マグネットスイッチ18
Bをオンして、インバータ14Bが運転可能な状態とし
て待機する。
【0067】このように、親機/子機及び子機の立ち上
がり順序を設定することにより、複数のインバータ14
の出力電力量を略均一にすることができる。また、運転
時間に基づいて親機/子機の設定を行うことにより、複
数のインバータ14の間で運転時間を略均一にでき、電
源システム12の寿命を延ばすことができる。
【0068】特に、インバータ14に設けられている電
解コンデンサや冷却用のファン等の電子部品は、インバ
ータ14の運転時間が寿命に大きく影響するが、この運
転時間を略均一にすることにより、長期にわたって安定
して動作させることができる。
【0069】また、何れかのインバータ14に故障が生
じているときには、このインバータ14が接続されてい
るリモートコントローラ50を親機/子機の設定時に除
外することにより、インバータ14をマグネットスイッ
チ18によって直流電源1から切り離すことができる。
これにより、故障の生じているインバータ14を運転さ
せてしまうことがないとともに、故障の生じていないイ
ンバータ14を用いた系列連系が可能となる。
【0070】このとき、故障が生じているインバータ1
4が接続されているリモートコントローラ50の表示部
54に、その旨を表示することにより、電源システム1
2の故障の有無を明確に判別することができる。
【0071】一方、電源システム12では、親機に設定
されているリモートコントローラ50に接続されている
インバータ14でのみMPPT制御を行い、子機として
設定されているリモートコントローラ50に接続されて
いるインバータ14が常に定電力制御を行うようにして
いる。
【0072】すなわち、図5(A)に示されるように、
インバータ14Bは、運転されている時間t2〜時間t5
の範囲で常に定電力制御が行われ、インバータ14C
は、運転されている時間t3〜時間t4の範囲で常に定電
力制御が行われることにより、定格電力である4kwの
交流電力を夫々出力する。
【0073】これに対して、インバータ14Aは、直流
電源1から直流電力が出力されている時間t1〜時間t6
の範囲で、常にMPPT制御によって出力電力Qの変化
に応じて最大電力を出力するように動作する。
【0074】これにより、複数のインバータ14がMP
PT制御を行うことにより、一つのインバータ14の出
力電力の変化が他のインバータ14の動作に影響を与え
てしまうのを防止でき、複数のインバータ14を用いた
場合でも、電源システム12を安定して動作させること
ができる。
【0075】一方、、複数のインバータ14が個々に保
護動作を行うと、検出タイミングのずれなどによって、
複数のインバータ14の間で動作が不揃いとなり、一つ
のインバータ14の保護動作が他のインバータ14の保
護動作に影響を与えて、適切な保護が不可能となってし
まうことがある。
【0076】これに対して、電源システム12では、親
機として設定されているリモートコントローラ50によ
って電源システム12の単独運転と共に過電圧、不足電
圧、周波数上昇及び周波数低下を監視し、この監視結果
に基づいて、複数のインバータ14を一括して保護す
る。これにより、複数のインバータ14の保護を速やか
にかつ確実に行うことができる。
【0077】また、インバータ14から系統電源16に
交流電力を回生する場合、インバータ14から系統電源
16に逆潮流する。この逆潮流により系統電源16に電
圧上昇を生じさせてしまうことがある。このとき、電源
システム12では、親機として設定されているリモート
コントローラ50が、先ず、子機のリモートコントロー
ラ50が接続されているインバータ14の出力を順に抑
制し、最後に親機となっているリモートコントローラ5
0に接続されているインバータ14の出力を抑制する。
【0078】このように、電源システム12では、複数
のインバータ14を並列接続しているときに、親機とな
るリモートコントローラ50を設定し、この親機となっ
ているリモートコントローラ50が、複数のインバータ
14を一括して制御することにより、インバータ14の
動作にばらつきを生じさせることなく運転させることが
できる。
【0079】また、システム構成としても上述した2k
Wのシステムに限らず、1kW、3kW等他の出力のシ
ステムについても適用できることは言うまでもない。
【0080】子機の運転/停止制御の他の実施例として
はまず、直流電源1から出力される直流電力を、例えば
数msec〜数十msecのサンプリング周波数でサンプリング
する。
【0081】次に、過去数分間のこのサンプリングした
直流電力の微分係数を求め、この微分係数が増加方向に
あるかどうかを判別する。ここで、微分係数を使用する
ことで、雲による一瞬のかげりや突風等瞬間的な天候の
変化に伴う瞬間的な出力電力の変化の影響を抑制でき
る。
【0082】次いで、上記微分係数が増加方向にある場
合、運転するインバータを増加させる必要があるかどう
かを判別する。この判別は、具体的には上記微分係数か
ら次のサンプリング時における直流電力を予測し、この
予測値が現在運転しているインバータで対応可能な直流
電力を越えた場合に、増加させる必要があると判別され
る。
【0083】例えば、現在の出力電力が950Wで運転
しているインバータの台数が2台の場合、上記の微分係
数から予測される次回のサンプリング時の出力電力が1
050Wと予測される場合には、500W対応のインバ
ータ2台では対応できないので1台増加させる必要あり
と判別される。また、次回のサンプリング時の出力電力
が980Wと予測される場合には、2台のインバータで
対応可能であるので増加させる必要なしと判別される。
【0084】次に、運転させるインバータを増加させる
必要がある場合、現在運転していないインバータのリス
トから、新たに運転するインバータを乱数により選択す
る。
【0085】以上でルーチンが終了し、また最初のステ
ップから同じルーチンが繰り返される。尚、運転させる
インバータを増加させる必要がない場合にも最初のステ
ップに戻るまた、過去数分間における直流電力の微分係
数が増加方向にない場合、運転するインバータを減少さ
せる必要があるかどうかを判別する。この判別について
も前述したと同様に、上記微分係数から次のサンプリン
グ時における直流電力を予測し、この予測値が現在より
も少ない台数のインバータで運転可能である場合に、減
少させる必要があると判別される。
【0086】例えば、現在の出力電力が1050Wで運
転しているインバータの台数が3台の場合、上記の微分
係数から次回のサンプリング時の出力電力が980Wと
予測される場合には、500W対応のインバータ2台で
も対応可能であるので1台減少させる必要ありと判別さ
れる。また、次回のサンプリング時の出力電力が102
0Wと予測される場合には3台のインバータが必要であ
るので減少させる必要なしと判別される。
【0087】そして、運転するインバータを減少させる
必要がある場合には、現在運転しているインバータのリ
ストから、停止させるべきインバータを乱数により選択
する。
【0088】以上でルーチンが終了し、また最初から同
じルーチンが繰り返される。尚、運転させるインバータ
を減少させる必要がない場合にも最初に戻る。
【0089】制御方法としてはこれに限るものではな
く、直流電力の変化値及びこの値の変化値からファジー
推論を用いて運転する台数を制御してもよく、また、単
に直流電力の値と設定値とを比較して運転台数を制御す
るようにしてもよい。
【0090】さらに、本発明は単相、三相に限らず如何
なる形態の直交変換器に対しても適用することができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るインバ
ータの運転方法によれば、複数のインバータのうち、特
定のインバータに偏ることなく全てのインバータを略同
程度の頻度で運転できるので、特定のインバータの寿命
が早期につきることを抑制でき、従ってシステム全体の
寿命を長くすることができる。
【0092】また、本発明に係る電源システムによれ
ば、複数のインバータの夫々を略同程度の頻度で運転可
能なので、寿命の長い電源システムを提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電源システムのブロック図
である。
【図2】本実施の形態に適用したインバータの概略構成
を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に適用したリモートコントローラ
を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る電源システムの制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図5】(A)は、直流電源の出力電力の変化の一例を
示す線図、(B)は図5(A)に基づいたインバータの
運転/停止を示すタイミングチャートである。
【図6】従来の太陽光発電システムのシステム構成図で
ある。
【符号の説明】
1 直流電源 2 制御部 3 負荷 4 測定手段 5 演算部 6 選択部 7 乱数発生部 8 記憶部 I1〜I4 インバータ S1〜S4 切換スイッチ 12 電源システム 14(14A〜14C) インバータ 22 マイコン(制御手段) 50(50A〜50C) リモートコントローラ(制
御手段、通信手段)
フロントページの続き (72)発明者 森田 功 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 牧野 康弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H410 BB06 CC02 CC10 DD10 EA38 EB09 EB25 EB34 EB39 FF03 FF05 FF22 FF24 FF25 FF28 5H420 BB14 CC03 CC10 DD03 DD10 EA48 EB09 EB26 EB34 EB39 FF03 FF04 FF22 FF24 FF25 FF28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電量の変わる直流電源にこの直流電源
    の出力を周波数の制御された交流電力に変換して系統へ
    出力する複数台のインバータが並列接続された電源シス
    テムにおいて、前記複数台のインバータの内親機とされ
    た1台のインバータが、所定の法則に基づいて前記親機
    とされたインバータから順位が設定された残りのインバ
    ータの運転/停止を前記直流電源の発電量の増減または
    インバータからの交流出力量の増減に基づいて制御する
    ことを特徴とする複数のインバータを有する電源システ
    ムの運転方法。
  2. 【請求項2】 前記親機が運転終了時に、親機のインバ
    ータを含む各インバータの出力電力量または運転時間の
    少ないインバータを次の運転開始時の親機となるインバ
    ーターに設定することを特徴とする請求項1に記載の複
    数のインバータを有する電源システムの運転方法。
  3. 【請求項3】 前記インバータの夫々は遠隔操作するリ
    モートコントローラを備え、該リモートコントローラが
    お互いに信号を授受可能に接続されると共に、インバー
    タ相互間の運転/停止が該リモートコントローラを介し
    て行われることを特徴とする請求項2に記載の複数のイ
    ンバータを有する電源システムの運転方法。
  4. 【請求項4】 インバータの順位は乱数を用いてランダ
    ムに設定されることを特徴とする請求項3に記載の複数
    のインバータを有する電源システムの運転方法。
  5. 【請求項5】 インバータの順位は運転時間の少ないも
    のから順に設定されることを特徴とする請求項3に記載
    の複数のインバータを有する電源システムのの運転方
    法。
  6. 【請求項6】 インバータの順位は出力電力量の少ない
    ものから順に設定されることを特徴とする請求項3に記
    載の複数のインバータを有する電源システムのの運転方
    法。
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