JP2000306535A - 荷電粒子発生装置 - Google Patents
荷電粒子発生装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 碍子上に電子または正イオンが帯電して放電
するのを防止する。 【解決手段】 引き出し電極4にシール板21を取付
け、これにより引き出し電極4と陽極5間の電界が引き
出し電極4の真空引き用穴8からウエネルト電極3と引
き出し電極4間の空間に漏れるのを防止する。
するのを防止する。 【解決手段】 引き出し電極4にシール板21を取付
け、これにより引き出し電極4と陽極5間の電界が引き
出し電極4の真空引き用穴8からウエネルト電極3と引
き出し電極4間の空間に漏れるのを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム露光装
置、走査型電子顕微鏡等に用いられる電子銃に適用して
好適な荷電粒子発生装置に関するものである。
置、走査型電子顕微鏡等に用いられる電子銃に適用して
好適な荷電粒子発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光装置、走査型電子顕微鏡
等に用いられる従来の電子銃の構造としては、図6およ
び図7に示すものが知られている。この電子銃1は、電
子9を放出するエミッタ2と、ウエネルト電極3と、前
記電子9を加速する引き出し電極4および陽極5と、前
記引き出し電極4と前記陽極5との間を電気的に絶縁す
る碍子6等を備え、加速電圧100kVで電子9を放出
するように構成されている。
等に用いられる従来の電子銃の構造としては、図6およ
び図7に示すものが知られている。この電子銃1は、電
子9を放出するエミッタ2と、ウエネルト電極3と、前
記電子9を加速する引き出し電極4および陽極5と、前
記引き出し電極4と前記陽極5との間を電気的に絶縁す
る碍子6等を備え、加速電圧100kVで電子9を放出
するように構成されている。
【0003】前記エミッタ2はLaB6 、ZrW等によ
って形成されている。前記引き出し電極4は、ウエネル
ト電極3と陽極5との間に、これらの中心線と光軸10
が一致するように配置され、外周部4aが碍子6を介し
て陽極5に固定され、外周部4aと中心部4bとを4本
の連結部4cによって連結し、隣り合う連結部4c間で
扇形の真空引き用穴8を形成している。陽極5の中心穴
5aには、直径500μmφ程度のビーム制限アパーチ
ャ7が形成されている。
って形成されている。前記引き出し電極4は、ウエネル
ト電極3と陽極5との間に、これらの中心線と光軸10
が一致するように配置され、外周部4aが碍子6を介し
て陽極5に固定され、外周部4aと中心部4bとを4本
の連結部4cによって連結し、隣り合う連結部4c間で
扇形の真空引き用穴8を形成している。陽極5の中心穴
5aには、直径500μmφ程度のビーム制限アパーチ
ャ7が形成されている。
【0004】このような電子銃1において、エミッタ2
の電位を基準にして、ウエネルト電極3には約−1k
V、引き出し電極4には10kV、陽極5には100k
Vの電圧がそれぞれ印加されている。エミッタ2から放
出された電子9は、引き出し電極3によってl0kVに
加速され、さらに陽極5によって100kVに加速され
た後、ビーム制限アパーチャ7を通過する。このビーム
制限アパーチャ7を通過した電子9は、電子ビームとし
て電子銃1の外部に放出されて所期の目的に利用され
る。
の電位を基準にして、ウエネルト電極3には約−1k
V、引き出し電極4には10kV、陽極5には100k
Vの電圧がそれぞれ印加されている。エミッタ2から放
出された電子9は、引き出し電極3によってl0kVに
加速され、さらに陽極5によって100kVに加速され
た後、ビーム制限アパーチャ7を通過する。このビーム
制限アパーチャ7を通過した電子9は、電子ビームとし
て電子銃1の外部に放出されて所期の目的に利用され
る。
【0005】上記した従来の電子銃1において、エミッ
タ2から放出された電子9の一部は引き出し電極4の中
心部4bの上面および中心孔11の内壁面に衝突する。
これにより衝突した電子と同じエネルギーをもつ反射電
子が引き出し電極4から発生する。この反射電子は、真
空引き用穴8を通って碍子6に到達し、その間に引き出
し電極4および陽極5と衝突を繰り返す。
タ2から放出された電子9の一部は引き出し電極4の中
心部4bの上面および中心孔11の内壁面に衝突する。
これにより衝突した電子と同じエネルギーをもつ反射電
子が引き出し電極4から発生する。この反射電子は、真
空引き用穴8を通って碍子6に到達し、その間に引き出
し電極4および陽極5と衝突を繰り返す。
【0006】図8は、引き出し電極4から放出された反
射電子の軌道を電子軌道追跡プログラムで計算した結果
を示す図である。Oは計算で仮定した反射電子の出発点
で、この出発点Oの位置は中心孔11のウエネルト電極
3と対向する開口付近とされる。12a〜12dは出発
点Oから初期エネルギー10keVで出た反射電子の軌
道、13は等電位線である。反射電子12a〜12dの
出発角は、光軸10に対してそれぞれ20度、40度、
60度、80度である。角度40度で出発した反射電子
12cは引き出し電極4の上面に2回衝突した後、上面
の外周縁14に到達する。
射電子の軌道を電子軌道追跡プログラムで計算した結果
を示す図である。Oは計算で仮定した反射電子の出発点
で、この出発点Oの位置は中心孔11のウエネルト電極
3と対向する開口付近とされる。12a〜12dは出発
点Oから初期エネルギー10keVで出た反射電子の軌
道、13は等電位線である。反射電子12a〜12dの
出発角は、光軸10に対してそれぞれ20度、40度、
60度、80度である。角度40度で出発した反射電子
12cは引き出し電極4の上面に2回衝突した後、上面
の外周縁14に到達する。
【0007】図9は、引き出し電極4の外周縁14から
放出された反射電子の軌道計算結果を示す図である。1
5は等電位線、16a〜16fは前記外周縁14から初
期エネルギー10keVで出た反射電子の軌道である。
反射電子16a〜16fの出発角は、光軸10に対して
それぞれ60度、65度、70度、75度、80度、8
5度である。角度75度〜85度で出発した反射電子1
6d〜16fは、引き出し電極4の真空引き用穴8を通
り陽極5上の点17a〜17cにそれぞれ到達する。
放出された反射電子の軌道計算結果を示す図である。1
5は等電位線、16a〜16fは前記外周縁14から初
期エネルギー10keVで出た反射電子の軌道である。
反射電子16a〜16fの出発角は、光軸10に対して
それぞれ60度、65度、70度、75度、80度、8
5度である。角度75度〜85度で出発した反射電子1
6d〜16fは、引き出し電極4の真空引き用穴8を通
り陽極5上の点17a〜17cにそれぞれ到達する。
【0008】図10は、陽極5上の点17bから放出さ
れた反射電子の軌道計算結果を示す図である。18a〜
18qは点17bから初期エネルギー100keVで出
た反射電子の軌道である。反射電子18a〜18qの出
発角は、光軸10に対してそれぞれ−80度、−70
度、−60度、−50度、−40度、−30度、−20
度、−10度、0度、10度、20度、30度、40
度、50度、60度、70度、80度である。角度30
度〜50度で出発した反射電子18l〜18nは、碍子
6に到達する。
れた反射電子の軌道計算結果を示す図である。18a〜
18qは点17bから初期エネルギー100keVで出
た反射電子の軌道である。反射電子18a〜18qの出
発角は、光軸10に対してそれぞれ−80度、−70
度、−60度、−50度、−40度、−30度、−20
度、−10度、0度、10度、20度、30度、40
度、50度、60度、70度、80度である。角度30
度〜50度で出発した反射電子18l〜18nは、碍子
6に到達する。
【0009】このように従来の電子銃1においては、図
9の等電位線15の形からわかるように電子を陽極5方
向へ引き寄せる電界が、引き出し電極3の真空引き用穴
8からウエネルト電極3の方向へ漏れ出している。ま
た、図8から図10の電子軌道計算結果からは、ウエネ
ルト電極3と引き出し電極4との間の空間に存在する反
射電子が、前記漏れ電界により陽極5に引き寄せられ、
陽極5から新たな反射電子を発生させている。そして、
陽極5から発生した反射電子は碍子6に到達して帯電す
る。
9の等電位線15の形からわかるように電子を陽極5方
向へ引き寄せる電界が、引き出し電極3の真空引き用穴
8からウエネルト電極3の方向へ漏れ出している。ま
た、図8から図10の電子軌道計算結果からは、ウエネ
ルト電極3と引き出し電極4との間の空間に存在する反
射電子が、前記漏れ電界により陽極5に引き寄せられ、
陽極5から新たな反射電子を発生させている。そして、
陽極5から発生した反射電子は碍子6に到達して帯電す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
電子銃においては、引き出し電極4から放出された反射
電子が引き出し電極4および陽極5に衝突した後、碍子
6に到達する。この反射電子の衝突により、碍子6から
2次電子(後方散乱電子を含む)が放出される。碍子6
への反射電子の入射と、碍子6からの2次電子の放出の
バランスにより、碍子6上に電子または正イオンが帯電
する。しかし、この帯電した電荷は周期的に放電し、電
子銃内の真空度を劣化させるため、電子銃のビーム放出
特性が不安定になるという問題があった。
電子銃においては、引き出し電極4から放出された反射
電子が引き出し電極4および陽極5に衝突した後、碍子
6に到達する。この反射電子の衝突により、碍子6から
2次電子(後方散乱電子を含む)が放出される。碍子6
への反射電子の入射と、碍子6からの2次電子の放出の
バランスにより、碍子6上に電子または正イオンが帯電
する。しかし、この帯電した電荷は周期的に放電し、電
子銃内の真空度を劣化させるため、電子銃のビーム放出
特性が不安定になるという問題があった。
【0011】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、碍子上
に電子または正イオンが帯電して放電するのを防止する
ことにより装置内の真空度を良好に維持し、安定したビ
ーム放出特性を得ることができるようにした荷電粒子発
生装置を提供することにある。
めになされたもので、その目的とするところは、碍子上
に電子または正イオンが帯電して放電するのを防止する
ことにより装置内の真空度を良好に維持し、安定したビ
ーム放出特性を得ることができるようにした荷電粒子発
生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、荷電粒子を放出するエミッタと、前記
荷電粒子を加速する引き出し電極および陽極と、前記引
き出し電極と前記陽極を電気的に絶縁する碍子とを備え
た荷電粒子発生装置において、前記エミッタと前記引き
出し電極との間の空間に電界漏洩防止用のシールド板を
設けたことを特徴とする。
に第1の発明は、荷電粒子を放出するエミッタと、前記
荷電粒子を加速する引き出し電極および陽極と、前記引
き出し電極と前記陽極を電気的に絶縁する碍子とを備え
た荷電粒子発生装置において、前記エミッタと前記引き
出し電極との間の空間に電界漏洩防止用のシールド板を
設けたことを特徴とする。
【0013】第2の発明は、上記第1の発明において、
シールド板を金属板によって円板状に形成し、引き出し
電極に設けたことを特徴とする。
シールド板を金属板によって円板状に形成し、引き出し
電極に設けたことを特徴とする。
【0014】第3の発明は、上記第1の発明において、
シールド板をメッシュ状に形成し、引き出し電極の真空
引き用穴内に設けたことを特徴とする。
シールド板をメッシュ状に形成し、引き出し電極の真空
引き用穴内に設けたことを特徴とする。
【0015】本発明において、シールド板により、引き
出し電極と陽極間の電界が引き出し電極の真空引き用穴
からエミッタと引き出し電極間の空間に漏れない。これ
により、エミッタと引き出し電極との間の空間に存在す
る反射電子は、漏れ電界により陽極に引き寄せられるこ
とがない。したがって、陽極から新たな反射電子が発生
して碍子に帯電するおそれがなく、放電を防止すること
ができる。
出し電極と陽極間の電界が引き出し電極の真空引き用穴
からエミッタと引き出し電極間の空間に漏れない。これ
により、エミッタと引き出し電極との間の空間に存在す
る反射電子は、漏れ電界により陽極に引き寄せられるこ
とがない。したがって、陽極から新たな反射電子が発生
して碍子に帯電するおそれがなく、放電を防止すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る荷
電粒子発生装置の一実施の形態を示す断面図である。本
実施の形態においては、電子ビーム露光装置等に用いる
100kV電子銃に適用した例を示す。また、図中従来
技術の欄で示した構成部材と同一のものについては同一
符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る荷
電粒子発生装置の一実施の形態を示す断面図である。本
実施の形態においては、電子ビーム露光装置等に用いる
100kV電子銃に適用した例を示す。また、図中従来
技術の欄で示した構成部材と同一のものについては同一
符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
【0017】図1において、電子銃は、エミッタ2、ウ
エネルト電極3、引き出し電極4、陽極5および碍子6
を備えている点で上記した従来の電子銃と同じである
が、ウエネルト電極3と引き出し電極4との間にシール
ド板21を配置している点で特徴がある。
エネルト電極3、引き出し電極4、陽極5および碍子6
を備えている点で上記した従来の電子銃と同じである
が、ウエネルト電極3と引き出し電極4との間にシール
ド板21を配置している点で特徴がある。
【0018】前記シールド板21は、ステンレス、チタ
ン等の導電材料によって円板状に形成され、外周部にウ
エネルト電極3の下端部を取り囲む円筒部21aを一体
に有し、引き出し電極4の中心部4bの小径部4dに嵌
着されている。このようなシールド板21を設けると、
引き出し電極4と陽極5間の電界が引き出し電極4の真
空引き用穴8からウエネルト電極3と引き出し電極4間
の空間に漏れるのを防止することができる。これによ
り、ウエネルト電極3と引き出し電極4との間の空間に
存在する反射電子は、漏れ電界により陽極5に引き寄せ
られることがない。したがって、陽極5から新たな反射
電子が発生して碍子6に帯電するおそれがなく、帯電に
よる放電を防止することができる。
ン等の導電材料によって円板状に形成され、外周部にウ
エネルト電極3の下端部を取り囲む円筒部21aを一体
に有し、引き出し電極4の中心部4bの小径部4dに嵌
着されている。このようなシールド板21を設けると、
引き出し電極4と陽極5間の電界が引き出し電極4の真
空引き用穴8からウエネルト電極3と引き出し電極4間
の空間に漏れるのを防止することができる。これによ
り、ウエネルト電極3と引き出し電極4との間の空間に
存在する反射電子は、漏れ電界により陽極5に引き寄せ
られることがない。したがって、陽極5から新たな反射
電子が発生して碍子6に帯電するおそれがなく、帯電に
よる放電を防止することができる。
【0019】図2は、引き出し電極4から放出された反
射電子の軌道を電子軌道追跡プログラムで計算した結果
を示す図である。23は計算で仮定した反射電子の出発
点、24〜27は、出発点23から初期エネルギー10
keVで出た反射電子の軌道を示し、28は等電位線を
示す。反射電子24〜27の出発角は、光軸10に対し
てそれぞれ20度、40度、60度、80度である。等
電位線28は、シールド板21の働きにより従来の電子
銃の等電位線13(図8参照)に比べて、電子を陽極5
方向に進ませない形になっている。角度40度および6
0度で出発した反射電子25,26は、引き出し電極4
とシールド板21にそれぞれ3回衝突した後、引き出し
電極4の外周部4a上の点29,30にそれぞれ到達し
反射電子を放出する。
射電子の軌道を電子軌道追跡プログラムで計算した結果
を示す図である。23は計算で仮定した反射電子の出発
点、24〜27は、出発点23から初期エネルギー10
keVで出た反射電子の軌道を示し、28は等電位線を
示す。反射電子24〜27の出発角は、光軸10に対し
てそれぞれ20度、40度、60度、80度である。等
電位線28は、シールド板21の働きにより従来の電子
銃の等電位線13(図8参照)に比べて、電子を陽極5
方向に進ませない形になっている。角度40度および6
0度で出発した反射電子25,26は、引き出し電極4
とシールド板21にそれぞれ3回衝突した後、引き出し
電極4の外周部4a上の点29,30にそれぞれ到達し
反射電子を放出する。
【0020】図3は、引き出し電極4の点29から放出
された反射電子の軌道計算結果を示す図である。31〜
39は、点29から初期エネルギー10keVで出た反
射電子の軌道を示し、41は等電位線を示す。反射電子
31〜39の出発角は、光軸10に対してそれぞれ90
度、80度、70度、60度、50度、40度、30
度、20度、10度である。反射電子31〜39は、全
て引き出し電極4およびシールド板21に衝突する。す
なわち、出発点23から出た反射電子は、引き出し電極
4およびシールド板21に5回衝突しても碍子6には到
達しない。
された反射電子の軌道計算結果を示す図である。31〜
39は、点29から初期エネルギー10keVで出た反
射電子の軌道を示し、41は等電位線を示す。反射電子
31〜39の出発角は、光軸10に対してそれぞれ90
度、80度、70度、60度、50度、40度、30
度、20度、10度である。反射電子31〜39は、全
て引き出し電極4およびシールド板21に衝突する。す
なわち、出発点23から出た反射電子は、引き出し電極
4およびシールド板21に5回衝突しても碍子6には到
達しない。
【0021】このような計算結果から、本発明の第1の
実施の形態である電子銃においては、碍子6に到達して
帯電する反射電子の数を大幅に低減することができる。
したがって、碍子6上で放電するおそれがなく、電子銃
内の真空度を良好に維持することができ、安定したビー
ム放出特性を得ることができる。
実施の形態である電子銃においては、碍子6に到達して
帯電する反射電子の数を大幅に低減することができる。
したがって、碍子6上で放電するおそれがなく、電子銃
内の真空度を良好に維持することができ、安定したビー
ム放出特性を得ることができる。
【0022】図4は本発明の第2の実施の形態である電
子銃の断面図、図5は図4のV−V線断面図である。こ
れらの図において、44はシールド板で、このシールド
板44以外は、図1に示した第1の実施の形態と同じ構
造である。
子銃の断面図、図5は図4のV−V線断面図である。こ
れらの図において、44はシールド板で、このシールド
板44以外は、図1に示した第1の実施の形態と同じ構
造である。
【0023】前記シールド板44はステンレス、チタン
等の導電材料によってメッシュ状に形成されており、引
き出し電極4の真空引き用穴8内に設置されている。こ
れにより、陽極5方向へ電子を引き寄せる電界が真空引
き用穴8より上方の空間に漏れ出るのを防止することが
できる。したがって、碍子6に反射電子が到達して帯電
するおそれがなく、上記した実施の形態と同様に安定し
たビーム放出特性を得ることができる。
等の導電材料によってメッシュ状に形成されており、引
き出し電極4の真空引き用穴8内に設置されている。こ
れにより、陽極5方向へ電子を引き寄せる電界が真空引
き用穴8より上方の空間に漏れ出るのを防止することが
できる。したがって、碍子6に反射電子が到達して帯電
するおそれがなく、上記した実施の形態と同様に安定し
たビーム放出特性を得ることができる。
【0024】なお、上記した実施の形態においては、エ
ミッタ2から放出される荷電粒子が電子の場合について
説明したが、ガリウムイオン等の電子以外の荷電粒子の
場合にも本発明は適用することができる。また、本発明
はウエネルト電極3を備えた電子銃に適用した例を示し
たが、ウエネルト電極3を備えない電子銃であってもよ
い。さらに、本発明は碍子6の個数が1個である場合を
示したが、碍子6の個数が2個以上であってもよい。
ミッタ2から放出される荷電粒子が電子の場合について
説明したが、ガリウムイオン等の電子以外の荷電粒子の
場合にも本発明は適用することができる。また、本発明
はウエネルト電極3を備えた電子銃に適用した例を示し
たが、ウエネルト電極3を備えない電子銃であってもよ
い。さらに、本発明は碍子6の個数が1個である場合を
示したが、碍子6の個数が2個以上であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る荷電粒
子発生装置においては、引き出し電極と陽極の電位差に
より生じる電界が、エミッタと対向する引き出し電極付
近の空間に漏れ出さないようにシールド板を設置したの
で、引き出し電極から放出され碍子に帯電する反射電子
の数を大幅に低減することができる。したがって、碍子
上での放電を確実に防止することができ、ビームの放出
特性を向上させることができる。
子発生装置においては、引き出し電極と陽極の電位差に
より生じる電界が、エミッタと対向する引き出し電極付
近の空間に漏れ出さないようにシールド板を設置したの
で、引き出し電極から放出され碍子に帯電する反射電子
の数を大幅に低減することができる。したがって、碍子
上での放電を確実に防止することができ、ビームの放出
特性を向上させることができる。
【図1】 本発明に係る荷電粒子発生装置の一実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図2】 引き出し電極から放出された反射電子の軌道
の計算結果を示す図である。
の計算結果を示す図である。
【図3】 反射電子の軌道計算結果を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
る。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 従来の荷電粒子発生装置の断面図である。
【図7】 図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】 従来の荷電粒子発生装置内の反射電子軌道の
計算結果を示す図である。
計算結果を示す図である。
【図9】 従来の荷電粒子発生装置内の反射電子軌道の
計算結果を示す図である。
計算結果を示す図である。
【図10】 従来の荷電粒子発生装置内の反射電子軌道
の計算結果を示す図である。
の計算結果を示す図である。
2…エミッタ、3…ウエネルト電極、4…引き出し電
極、5…陽極、6…碍子、7…ビーム制限アパーチャ、
8…真空引き用穴、9…エミッタから放出される電子、
10…光軸、21…シールド板、44…シールド板。
極、5…陽極、6…碍子、7…ビーム制限アパーチャ、
8…真空引き用穴、9…エミッタから放出される電子、
10…光軸、21…シールド板、44…シールド板。
Claims (3)
- 【請求項1】 荷電粒子を放出するエミッタと、前記荷
電粒子を加速する引き出し電極および陽極と、前記引き
出し電極と前記陽極を電気的に絶縁する碍子とを備えた
荷電粒子発生装置において、 前記エミッタと前記引き出し電極との間の空間に電界漏
洩防止用のシールド板を設けたことを特徴とする荷電粒
子発生装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の荷電粒子発生装置におい
て、 シールド板を金属板によって円板状に形成し、引き出し
電極に設けたことを特徴とする荷電粒子発生装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の荷電粒子発生装置におい
て、 シールド板をメッシュ状に形成し、引き出し電極の真空
引き用穴内に設けたことを特徴とする荷電粒子発生装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11111966A JP2000306535A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 荷電粒子発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11111966A JP2000306535A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 荷電粒子発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000306535A true JP2000306535A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14574614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11111966A Pending JP2000306535A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 荷電粒子発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000306535A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003297272A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-17 | Ebara Corp | 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 |
| JPWO2020213109A1 (ja) * | 2019-04-18 | 2020-10-22 |
-
1999
- 1999-04-20 JP JP11111966A patent/JP2000306535A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003297272A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-17 | Ebara Corp | 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 |
| JPWO2020213109A1 (ja) * | 2019-04-18 | 2020-10-22 | ||
| JP7137002B2 (ja) | 2019-04-18 | 2022-09-13 | 株式会社日立ハイテク | 電子源、及び荷電粒子線装置 |
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