JP2000306577A - 非水電解液二次電池用正極活物質、その正極活物質の製法、及びその正極活物質を用いた二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池用正極活物質、その正極活物質の製法、及びその正極活物質を用いた二次電池Info
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Abstract
解液二次電池において、優れた高温サイクル特性や高温
保存特性を有するものを提供する。 【解決手段】 本発明の非水電解液二次電池用正極活物
質は、構造式Li1+xMn2-x-yMyO4(MはNi,A
l,Co,Fe,Mg,Caのいずれかであり、x≧
0、y>0)で表されるスピネル状結晶構造を持つリチ
ウムマンガン酸化物であって格子定数aが所定値以下の
ものである。ここで所定値はMの種類に応じて決定され
る値である。例えばMがNiの場合、この所定値は8.
230Åである。具体的には構造式Li1+xMn2-x-yN
iyO4で格子定数a≦8.230Åのものを正極活物質
として用いた非水電解液二次電池につき、60℃一定と
いう高温下で充放電を100回繰り返したところ、優れ
た高温サイクル特性を示した。
Description
池用正極活物質、その正極活物質の製法、及びその正極
活物質を用いた二次電池に関する。
コードレス電子機器の発達はめざましく、これらの電源
用として電池電圧が高く(4V級)、高エネルギー密度
を有した非水電解液二次電池であるリチウム二次電池が
注目されている。この電池に使用される正極活物質に関
しては、4V級の電池電圧を示すLiCoO2、LiN
iO2、LiMn2O4などのリチウム遷移金属複合酸化
物が検討されている。LiCoO2に関してはCo原料
が高いこと、LiNiO2に関しては合成が難しい、ま
たNi原料が高いという問題がある。それに対してLi
Mn2O4は合成が容易で、しかも資源が豊富で非常に安
価であることから注目されている。
使用した場合、Liイオンが放出(ディインターカレー
ション)された充電状態において正極の結晶構造が不安
定になり、正極活物質中から組成の一部であるMn3価
がMn4価とMn2価に不均化し、室温下において充放
電を繰り返し行ったときに充放電容量が著しく劣化する
という問題、つまり室温下でのサイクル特性が良くない
という問題があった。
2O4におけるMnの一部をFe、Co、Ni、Al等で
置換する方法(例えば特開平4−282560、特開平
4−160769、特開平5−28991、特開平9−
213333、特開平9−270259等)や、Liで
置換する方法(例えば特開平2−270268、特開平
4−123769、特開平7−282798等)によ
り、正極の結晶構造を強化する手法が試みられている。
室温下でのサイクル特性は、この手法により置換量を増
加していけば、ある程度の改善効果が見られた。
公報に開示されている組成のリチウムマンガン酸化物で
は、例えば60℃という高温下において充放電を繰り返
し行った場合には依然として充放電容量の劣化が大きく
なる、つまり高温サイクル特性が良くないという問題が
あった。また、高温下で保存した後の残存容量やそのよ
うに保存した後に充放電したときの回復容量も十分では
ない、つまり高温保存特性が良くないという問題もあっ
た。このような問題を解決すべく、種々の研究機関にお
いて様々な研究が進められているものの、リチウムマン
ガン酸化物のどのパラメータをどのように制御すればよ
いかは未だ解明されていない。
電解液二次電池で4V級電池電圧での理想的な正極の充
電反応は、次の[化1]式で示される。
Liイオン(Li+)が引き抜かれ、理想的にはMn2O
4(λ−MnO2)となる。LiMn2O4の結晶中のMn
の価数は3価または4価であり、Mnの平均酸化価数が
3.5(放電状態)から4価(充電状態)に変わる。
尚、放電時は逆の過程となる。従って、LiMn2O4の
理論容量(Liイオンの引き抜き量に相当)は148m
Ah/gとなる。但し、現実には上記[化1]式におい
てXが大きくなると、結晶内部のイオン伝導性が低下す
るのでLiイオンを完全に引きぬくことはできない。
が不良となる要因につき、その主要因として、正極活物
質からのMnの不均化が挙げられ、その他の要因とし
て、活性な正極活物質表面と電解液(溶媒+溶質)との
反応や、電池反応の不均一性が挙げられる。
述すると、正極活物質は結晶格子が収縮した充電に近い
状態(LiMn2O4でLiがある程度抜けた状態)、特
に高温下で結晶が歪み、不安定化し正極活物質中のMn
3+は、2Mn3+→Mn4++Mn2+のように不均化する。
この不均化により、Mn3+が減少するのに伴ってMn 4+
が増加すると共に本来存在しないMn2+が新たに生成
し、このMn2+由来の化合物が正極活物質表面等に付着
したり電解液中へ溶け出したりする。この結果、高温下
で充放電を繰り返すうちに正極活物質自身の組成が変化
しMnの平均酸化価数が増加して充放電容量の低下を招
いたり、Mn2+に起因するMn酸化物等が正極活物質表
面・粒界・欠陥部分に移動、成長していきLiの移動の
抵抗となったりして、高温サイクル特性や高温保存特性
が不良となる。
表面と電解液との反応に関しては、特に高温下・高電位
下で起こりやすく、この反応が進むと電解液のリチウム
イオン伝導性の低下及び正極活物質表面に抵抗被膜成長
を招き、結果的に高温サイクル特性や高温保存特性が不
良となる。
性に関しては、通常、正極活物質単独ではその電子伝導
性が低いため、カーボンブラック等の導電助材を混合・
ペースト化・塗布という流れで電極化しているのである
が、一般に正極活物質は二次凝集しているため、導電助
材が電極作製工程にて均質にいきわたらず、電極内部で
抵抗の分布を生じ、局所的に電池電位がばらつき、上記
Mnの不均化や電解液との反応を加速するため、結果的
にサイクル特性や保存特性が不良となる。
り、非水電解液二次電池用正極活物質又は非水電解液二
次電池において、高温サイクル特性や高温保存特性に優
れたものを提供することを目的とする。合わせて、その
ような正極活物質の製法を提供することを目的とする。
発明の効果】上述の第1の要因を抑制する手法として
は、既に述べた通り、LiMn2O4におけるMnの一部
をLi又は他元素で置換することが知られている。即
ち、Mnの一部を他元素で置換することにより結晶中の
電子軌道を変化させ、結晶の骨格を形成しているMn−
O間の結合力を高めることで、結晶構造を強化するので
ある。このような構造強化効果は、置換する元素種によ
り大きく変わり、Li(1価)が大きく、その次にNi
(2価),Al(3価),Co(2価又は3価),Fe
(2価又は3価),Mg(2価),Ca(2価)などが
続く。一方、これらの置換元素の価数は3価以下のた
め、これにより放電状態におけるMnの平均酸化価数は
3.5より大きくなり、可動Li量が減少するため、充
放電容量が小さくなる。元素種別に考えると、置換元素
種としてLiは構造強化効果は高いものの価数が1価で
あるため、放電状態におけるMnの平均酸化価数が大き
くなり、充放電容量は顕著に小さくなる。これに対し
て、Ni,Al,Co,Fe,Mg,Caは、Liより
構造強化効果は若干劣るものの、価数が2〜3価である
ためLiに比べると充放電容量は小さくならない。この
ような事情を踏まえると、結晶構造を強化し且つ十分な
充放電容量を確保するには、Mnの一部をLiと置換す
ると共にNi,Al,Co,Fe,Mg,Caのいずれ
かの金属とも置換すること、つまり非水電解液二次電池
の正極活物質としてLi1+xMn2-x-yMyO4(MはN
i,Al,Co,Fe,Mg,Caのいずれか)を用い
ることが必要となる。
サイクル特性や高温保存特性を十分に向上させるには不
十分と考え、更に優れた性能を持つ正極活物質を探求し
た。そして、Mn不均化の起こりやすい箇所は、結晶転
位・組成ずれによる欠陥部等、結晶性の低下している箇
所に集中していると予測されることから、結晶の状態に
よって変化するパラメータである格子定数に着目し、格
子定数と充放電容量との関連につき鋭意研究を行った。
その結果、格子定数の数値を精密にコントロールするこ
とで、高温下でのMnの不均化を顕著に抑制し、優れた
高温サイクル特性及び高温保存特性が得られることを見
い出した。合わせて、この格子定数は置換する元素種に
よる結晶強化の度合いやイオン半径の違い等で変化する
ことから、格子定数を規定する場合は置換元素種毎に規
定する必要があることも見い出した。
用正極活物質は、スピネル状結晶構造を持つリチウムマ
ンガン酸化物であって、一般式(1)即ちLi1+xMn
2-x-yNiyO4(x≧0、y>0)で格子定数a≦8.
230Åのもの、一般式(2)即ちLi1+xMn2-x-yA
lyO4(x≧0、y>0)で格子定数a≦8.220Å
のもの、一般式(3)即ちLi1+xMn2-x-yCoyO
4(x≧0、y>0)で格子定数a≦8.220Åのも
の、一般式(4)即ちLi1+xMn2-x-yFeyO4(x≧
0、y>0)で格子定数a≦8.250Åのもの、一般
式(5)即ちLi1+xMn2-x-yMgyO4(x≧0、y>
0)で格子定数a≦8.240Åのもの、一般式(6)
即ちLi1+xMn2-x-yCayO4(x≧0、y>0)で格
子定数a≦8.220Åのもの、である。
した格子定数は、実験データに基づいて定めた値であ
り、この格子定数を超えると、Mnの不均化が起こりや
すい箇所つまり結晶性の低下している箇所が多くなり、
優れた高温サイクル特性及び高温保存特性を確保できな
くなる。なお、上記各一般式においてx+y≦0.30
であることが十分な充放電容量を確保するうえで好まし
い。
箇所として、結晶性の低い箇所のほかに正極活物質表面
部も挙げられることから、正極活物質表面部を表すパラ
メータとして比表面積に着目し、比表面積と充放電容量
との関連についても鋭意研究を行った。その結果、格子
定数に加えて比表面積の数値を精密にコントロールする
ことで、一層優れた高温サイクル特性及び高温保存特性
が得られることを見い出した。具体的には比表面積につ
き、一般式(1)、(3)〜(6)では0.6m2/g
以下のもの(特に0.4m2/g以下のもの)、一般式
(2)では0.9m2/g以下のもの(特に0.6m2/
g以下のもの)が好ましい。ここで、比表面積の数値を
コントロールする方法としては、特に制限されるもので
はないが、比表面積は原料であるマンガン化合物の比表
面積に大きく影響を受けるため、マンガン化合物を粉砕
し所定粒径に分級したうえで用いることによりコントロ
ール可能である。なお、マンガン化合物をどの程度の粒
径に分級するかは、経験則(例えばどの程度分級したら
どの程度の比表面積が得られるかの相関関係を予め経験
的に求めておく)による。
十分な充放電容量を確保するには、正極活物質としてL
i1+xMn2-x-yMyO4(MはNi,Al,Co,Fe,
Mg,Caのいずれか)を用いることが必要となるが、
特に十分な充放電容量を確保することを重視すれば、置
換量x,yが適切な数値範囲内に収まるように規定する
ことが好ましい。具体的には、一般式(1)、(5)、
(6)ではx,yがx/p+y/q≦1(p=0.1
8、q=0.26)を満たすことが好ましく、一般式
(2)、(3)、(4)ではx,yがx/p+y/q≦
1(p=0.18、q=0.40)を満たすことが好ま
しい。
ながら高温サイクル特性・高温保存特性を確保するた
め、置換する元素の価数及び結晶構造強化の度合いを考
慮し、効果的に置換元素種を複数組み合わせて最適化す
ることにつき鋭意研究した。その研究の過程で、Li
1+xMn2-x-yMyO4(MはAl、Co、Fe、Mg)に
つき充放電容量がほぼ同量となる組成としたうえで、高
温サイクル特性・高温保存特性を比較した。そうしたと
ころ、高温サイクル特性の効果の順序はAl≒Co>F
e≒Mgとなったが、高温保存特性の効果の順序は逆転
してFe≒Mg>Al≒Coとなった(図7参照)。
下のように考察される。即ち、高温サイクル特性の評価
試験においては、充放電による膨張・収縮が繰り返し行
われるため、正極活物質全体(主な箇所は正極活物質表
面部や結晶転移・組成ズレによる欠陥部等で結晶性の低
下している箇所)からMnが不均化するが、高温保存特
性の評価試験においては、充放電による膨張・収縮が繰
り返し行われないため、主に正極活物質表面部からのみ
Mnが不均化する。ここで、リチウムマンガン酸化物に
おけるMnの一部をAlやCoで置換した場合、イオン
半径が比較的小さく格子定数の低減効果が大きいため、
正極活物質合成時に正極活物質全体が均一に置換されや
すく、正極活物質全体が強化されるので、高温サイクル
特性が非常に向上すると考えられる。それに対し、Mg
やFeで置換した場合、イオン半径が比較的大きいた
め、正極活物質の表面層が置換されやすく、正極活物質
表面部の結晶構造が強化され、高温保存特性が向上する
と考えられる。
結晶構造強化効果の高い置換元素種つまりAlやCoの
ようなイオン半径の比較的小さい元素種で置換すること
をベースとして、更にMgやFeのようなイオン半径の
比較的大きい元素種を微量に置換すれば、高温サイクル
特性ばかりでなく高温保存特性も非常に良好になると結
論づけ、これに基づいて検討を続けたところ、両特性が
非常に良好な下記のリチウムマンガン酸化物を見い出す
に至った。
用正極物質は、スピネル状結晶構造を持つリチウムマン
ガン酸化物であって、一般式(7)即ちLi1+xMn
2-x-y-zM1 yM2 zO4(x≧0、y、z>0、M1はM
g、Fe、Ca、Sr、Ba、Y、La、Ti、Zr、
Ni、Cu、Ag及びZnからなる群から選ばれた金属
(=イオン半径の比較的大きい元素種)、M2はAl、
Co、V、Cr及びGaからなる群から選ばれた金属
(=イオン半径の比較的小さい元素種)で表されるもの
である。なお、この一般式においてx+y+z≦0.3
0であることが十分な充放電容量を確保するうえで好ま
しい。
M2がAl又はCoであるかM1がFeでM2がAl又は
Coであることが好ましい。前者の場合、0.05≧y
≧0.01であることが優れた高温サイクル特性及び高
温保存特性を確保するうえで好ましい。yが0.01未
満であるとMgの置換量が少なすぎて高温保存特性を格
段に向上させることが難しくなり、また、yが0.05
を越えるとMnをMgに置換する効果がMnをAlやC
oに置換する効果を上回り、高温サイクル特性がやや低
下する傾向が見られるようになる。また、前出の一般式
(5)(置換元素種がMg)における格子定数の条件即
ち格子定数a≦8.240Åを満たすことが優れた高温
サイクル特性及び高温保存特性を確保するうえで好まし
い。一方、後者の場合、0.09≧y≧0.01である
ことが優れた高温サイクル特性及び高温保存特性を確保
するうえで好ましい。yが0.01未満であるとFeの
置換量が少なすぎて高温保存特性を格段に向上させるこ
とが難しくなり、また、yが0.09を越えるとMnを
Feに置換する効果がMnをAlやCoに置換する効果
を上回り、高温サイクル特性がやや低下する傾向が見ら
れるようになる。また、前出の一般式(4)(置換元素
種がFe)における格子定数の条件即ち格子定数a≦
8.250Åを満たすことが優れた高温サイクル特性及
び高温保存特性を確保するうえで好ましい。
Alのときには前出の一般式(2)(置換元素種Al)
におけるBET比表面積の条件即ち0.9m2/g以下
を満たすこと、また、M2がCoのときには前出の一般
式(3)(置換元素種Co)におけるBET比表面積の
条件即ち0.6m2/g以下を満たすことが優れた高温
サイクル特性及び高温保存特性を確保するうえで好まし
い。
1がMgでM2がAl又はCoであるかM1がFeでM2が
Al又はCoの場合、x,zが、x/p+z/q≦1
(p=0.18、q=0.40)を満たすことが好まし
い。x、zがこの範囲を外れると、他元素置換量が多く
なり合成が難しくなるとともに、充放電容量の確保も充
分でなくなるからである。このx、zにつき、x/p+
z/q≦1(p=0.16、q=0.40)且つx/p
+z/q≧1(p=0.09、q=0.13)であれ
ば、充放電容量、高温サイクル特性、高温保存特性にお
いて非常に良好な結果が得られるため、特に好ましい。
の製造方法は、特に限定されないが、例えばリチウム化
合物と、マンガン化合物と、Ni、Al、Co、Fe、
Mg、Caからなる群より選ばれる1種の金属又は金属
化合物とを混合し、これを焼成した後、室温にすること
により製造できる。ここで、リチウム化合物としては、
例えば炭酸リチウム、リチウム酸化物、硝酸リチウム、
水酸化リチウム、酢酸リチウム等が挙げられ、この中で
炭酸リチウムがハンドリングが容易であり焼成時に有害
ガスを発生しない点で好ましい。また、マンガン化合物
としては、例えば電解二酸化マンガン(EMD)、化学
合成二酸化マンガン(CMD)、Mn2O3やMn3O4等
のマンガン酸化物、炭酸マンガンや蓚酸マンガン等のマ
ンガン塩等が挙げられ、この中でEMDが充填性がよく
安価である点で好ましい。更に、Ni、Al、Co、F
e、Mg、Caからなる群より選ばれる1種の金属又は
金属化合物としては、例えば金属そのもの、金属の水酸
化物、金属の酸化物、金属塩(炭酸塩や硝酸塩等)、有
機金属錯体等が挙げられる。原料の混合方法としては、
例えば各原料の所定量を固相又は液相で混合することが
挙げられる。また、混合品の焼成方法としては、例えば
大気中、酸素中あるいは窒素と酸素の共存雰囲気中で7
00〜1000℃で15〜25時間熱処理することが挙
げられる。更に、焼成後室温になるまで冷却する方法と
しては、放冷(例室温になるまで自然放置する方法)と
急冷(室温になるまで水浴等により強制的に冷却する方
法)が挙げられるが、同じ組成であれば前者の方がより
小さな格子定数となるため好ましい。
欄で述べた第2の要因を抑制するには、上述の非水電解
液二次電池用正極活物質につき、リチウムマンガン酸化
物の表面をシュウ酸、マロン酸、コハク酸に代表される
ジカルボン酸で処理することにより得られたもの、ある
いは、リチウムマンガン酸化物の表面をTi,V,M
o,Wの群から選ばれる少なくとも一つの金属種を含む
リチウム複合酸化物の被膜で覆ったものが好ましい。こ
れらの場合、高温サイクル特性や高温保存特性が一段と
良好になる。その理由としては、ジカルボン酸の処理あ
るいはリチウム複合酸化物の被膜形成により、正極活物
質表面の活性点が減少し、高温下における正極活物質表
面と電解液との反応が抑制され、電解液のリチウムイオ
ン伝導性が低下したり正極活物質表面に抵抗被膜が成長
したりするのを防止していることによると考えられる。
なお、前者としてはマロン酸で処理することにより得ら
れたもの、後者としては被覆前のリチウムマンガン酸化
物に対するリチウム複合酸化物の重量比が0.1〜1.
0wt%のものが、特に高い効果が得られるので好まし
い。リチウム複合酸化物の重量比がこの範囲より大きい
と被膜抵抗が大きくなり十分な初期容量が得られにくく
なり、この範囲より小さいと第2の要因の抑制効果が十
分でなくなる。
ては、特に制限されるものではないが、例えばリチウム
マンガン酸化物とジカルボン酸水溶液とを混合した後、
100〜150℃で乾燥する方法が挙げられる。また、
リチウムマンガン酸化物をリチウム複合酸化物で覆う方
法としては、特に制限されるものではないが、リチウム
マンガン酸化物と、リチウム化合物(例えば炭酸リチウ
ム、リチウム酸化物、硝酸リチウム、水酸化リチウム、
酢酸リチウム等)と、Ti、V、W、Moからなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の金属又は金属材料とを混合
し焼成する方法が挙げられる。金属又は金属材料として
は、特に制限されないが、例えば、金属そのもの、金属
の水酸化物、金属の酸化物、金属塩(炭酸塩や硝酸塩
等)、有機金属錯体等が挙げられる。
欄で述べた第3の要因を抑制するには、上述の非水電解
液二次電池用正極活物質において、リチウムマンガン酸
化物の硫酸根含有量が0.05wt%以下であることが
好ましい。この場合、高温サイクル特性や高温保存特性
が一段と良好になる。その理由は次のように考えられ
る。即ち、通常、マンガン原料には硫酸根が存在する
が、この硫酸根により正極活物質の二次凝集が生じやす
くなることから、この硫酸根を0.05wt%以下にす
ることにより二次凝集を抑制し、カーボンブラック等の
導電助材を正極活物質内に均等に分散させて電池反応を
均一化させることにより、高温サイクル特性や高温保存
特性が一段と良好になると考えられる。なお、硫酸根含
有量が0.05wt%を越えると第3の要因の抑制効果
が十分でなくなる。
制限されるものではないが、例えば原材料であるマンガ
ン化合物につき硫酸根含有量が0.05wt%以下のも
のを使用する方法、あるいは、リチウムマンガン酸化物
を水に分散させた後ろ過・乾燥する方法が挙げられる。
電池、円筒型電池及び角型電池等の公知の電池構造をと
ることができる。具体的には、例えば図8に示すコイン
型電池では、金属ケース1及び封口板2からなるセル容
器3内に正極4と負極5をセパレータ6を介して対向さ
せ、両極4、5間の空間部に非水電解液を注入し、ポリ
プロピレン製のガスケット8で密閉した構造が挙げられ
る。正極活物質としては、上述した本発明の非水電解液
二次電池用正極活物質を用いることが必須であり、正極
4としては、例えばこの非水電解液二次電池用正極活物
質と導電材とバインダとを混合して得られた合材(例え
ばペースト)を集電体に塗布したものを用いることが好
ましい。負極活物質としては、通常用いられるものであ
ればよく、例えばリチウム、リチウム合金、リチウムイ
オンを吸蔵・放出できる材料(例えばグラファイト又は
非晶質炭素などの炭素材料)を用いることが好ましく、
負極5としては、例えばこのような負極活物質と、導電
材とバインダとを混合して得られた合材(例えばペース
ト)を集電体に塗布したものが好ましい。また、セパレ
ータ6としては、通常用いられるものであればよく、例
えば多孔性合成樹脂膜、例えばポリオレフィン系の多孔
膜が挙げられる。このうち、ポリエチレン又はポリプロ
ピレンの多孔膜が好ましい。非水電解液の有機溶媒とし
ては、通常用いられるものであればよく、例えばカーボ
ネート類、塩素化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニ
トリル類が挙げられる。このうち、プロピレンカーボネ
ート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネート等及びそれらの混合溶媒が好ま
しい。電解質としては、通常用いられるものであればよ
く、例えばLiPF6、LiBF4、LiClO4及びL
iAsF6等の無機塩及びこれらの無機塩の誘導体、L
iSO3CF3、LiC(SO3CF3)2、LiN(SO2
CF3)2、LiN(SO2C2F5)2、LiN(SO2C
F3)(SO2C4F9)等の有機塩及びこれらの有機塩の
誘導体の少なくとも一種であることが好ましい。電解質
の濃度や電解液量は特に限定されるものでなく、用途に
応じ支持塩及び有機溶媒の種類を考慮して適切に選択す
ることが好ましい。
尚、本発明は、下記の実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態で実
施できることはいうまでもない。
について A.正極活物質の作製について 実施例1−1〜18、比較例1−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表1に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と水酸化ニッケル(Ni(OH)2)とを混合し、9
00℃で20時間焼成した。その後、実施例1−1,
2,4,6〜18及び比較例1−1,2,5,6につい
ては室温まで放冷し、実施例1−3,5及び比較例1−
3,4については室温まで急冷し、表1の組成式で表さ
れるリチウムマンガン酸化物を得た。尚、各実施例・比
較例の比表面積は電解二酸化マンガン(MnO2)の粒
子径を所定サイズになるように分級することにより実現
した。即ち、予め電解二酸化マンガンの粒子径と正極活
物質の比表面積との相関データを作成した上で、正極活
物質の比表面積が所定の目標値となるような電解二酸化
マンガンの粒子径を上述の相関データに基づいて選定し
た。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。なお、このようにリチウムマンガン
酸化物を水に分散し攪拌する工程は、硫酸根含有量の低
減化を目的とするものである(以下同じ)。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物100gを
マロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt%)と1
5分間混合した後、100℃で乾燥した。実施例1−2
1では、実施例1−20で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例1−2
3では、実施例1−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例1−25で
は、実施例1−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例1−27で
は、実施例1−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例1−2
9では、実施例1−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 正極は次のようにして作製した。即ち、上記実施例1−
1〜29、比較例1−1〜6で作製した正極活物質を8
6wt%、導電材のグラファイトを10wt%、バイン
ダのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を4wt%の配
合で溶剤のN−メチル−2−ピロリドン中に混合してペ
ーストを作製し、このペーストをAl箔集電体上に塗布
し、乾燥後直径14mmの円板状に打ち抜き、加圧成形
した後、真空乾燥することで正極を製作した。また、負
極は次のようにして作製した。即ち、メソフェーズ系カ
ーボンを90wt%、バインダーのPVDFを10wt
%の配合でN−メチル−2−ピロリドン中に混合してペ
ーストを作製し、このペーストをCu箔集電体上に塗布
し、乾燥後直径15mmの円板状に打ち抜き、加圧成形
した後、真空乾燥することで負極を製作した。更に、非
水電解液は次のようにして作製した。即ち、エチレンカ
ーボネートとジエチルカーボネートとの体積比3:7の
混合溶媒に、LiPF6を1モル/リットル溶解させ
た。このように作製した正極、負極及び電解液を使用し
て、直径20mm、厚み3mmの扁平形の本発明電池を
組み立てた。尚、セパレータにはポリエチレン製の微多
孔膜を使用した。
液二次電池の評価 実施例1−1〜29及び比較例1−1〜6にて得られた
正極活物質の格子定数、比表面積、硫酸根含有量を評価
した。格子定数はX線回折により求めた(使用した機種
名:RINT2200V(理学電機社製))。X線回折
パターンからは、いずれも単相で立方晶スピネル構造で
あることが確認された。表1に格子定数の結果を示す。
比表面積はN2吸着によるBET法を用いて測定した。
表1にBET比表面積の測定結果を示す。硫酸根含有量
に関してはICP発光分析によりS含有量を求め、硫酸
根含有量として換算した。表1に測定結果を示す。
のリチウムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二
次電池の充放電容量を評価した。条件としては、室温に
て充電を1.1mA/cm2の一定電流で4.2Vまで
行い、その後、4.2Vの定電圧で合計4時間行った。
そして放電は0.5mA/cm2の一定電流で3Vまで
行い、これを5サイクル繰り返した。表1の「充放電容
量」の欄には5サイクル目の放電容量を示した。また、
各二次電池につき最も容量低下の激しい高温サイクル特
性の評価を行った。条件としては、充放電容量の評価を
した後の二次電池を60℃一定の恒温槽の中で、1.1
mA/cm2の一定電流とし、電池極間電圧が4.2V
から3Vの間で充放電を繰り返した。表1の「サイクル
後容量維持率」の欄には1サイクル目の放電容量に対す
る100サイクル目の放電容量の割合を示した。尚、高
温保存特性は高温サイクル特性と相関が強いため、高温
サイクル特性が良好なものは高温保存特性も良好である
と評価し得る。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例1−1〜18、比較例
1−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.230Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
225Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例1−3,4、実施
例1−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
4、0.6、1.0m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性が良好になった(例えば実施例1−1
4,6,17、実施例1−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.6m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.4m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p10+y/q10>
1(p10=0.18、q10=0.26)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図1から
明らかなように実施例1−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p10+y/q10≦1
(p10、q10は前出)であると、つまり図1における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保できることがわかった。具体
的には実施例1−1〜10、13〜29がこれに該当す
る。特に、x,yがx/p11+y/q11≦1(p11=
0.16、q11=0.23)且つx/p12+y/q12≧
1(p12=0.09、q12=0.13)であると、つま
り図1における横線領域であると、充放電容量と高温サ
イクル特性の両面でより効果的となることがわかった。
具体的には実施例1−2〜6、8、9、14〜30がこ
れに該当する。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例1−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例1−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例1−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例1−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例1−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例1−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表1の実施例1−1と比較例1
−3(放冷と急冷)、実施例1−2と比較例1−4
(同)、実施例1−4と実施例1−3(同)、実施例1
−6と実施例1−5(同)に示す通りである。
について A.正極活物質の作製について 実施例2−1〜18、比較例2−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表2に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と水酸化アルミニウム(Al(OH)3)とを混合
し、900℃で20時間焼成した。その後、実施例2−
1,2,4,6〜18及び比較例2−1,2,5,6に
ついては室温まで放冷し、実施例2−3,5及び比較例
2−3,4については室温まで急冷し、表2の組成式で
表されるリチウムマンガン酸化物を得た。尚、各実施例
・比較例の比表面積は電解二酸化マンガン(MnO2)
の粒子径を所定サイズになるように分級することにより
実現した(この点は実施例1と同じ)。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。実施例2−20では、実施例2−1
4と同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物10
0gをマロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt
%)と15分間混合した後、100℃で乾燥した。実施
例2−21では、実施例2−20で作製したリチウムマ
ンガン酸化物1kgを水10リットルに分散し、2時間
攪拌した後、ろ過し、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例2−2
3では、実施例2−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例2−25で
は、実施例2−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例2−27で
は、実施例2−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例2−2
9では、実施例2−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして評価した。各測定結果を表
2に示す。なお、X線回折パターンからはいずれも単相
で立方晶スピネル構造であることが確認された。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例2−1〜18、比較例
2−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.220Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
215Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例2−3,4、実施
例2−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
6、0.9、1.3m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性が良好になった(例えば実施例2−1
4,7,17、実施例2−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.9m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.6m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p20+y/q20>
1(p20=0.18、q20=0.40)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図2から
明らかなように実施例2−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p20+y/q20≦1
(p20、q20は前出)であると、つまり図2における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保できることがわかった。特
に、x,yがx/p21+y/q21≦1(p21=0.1
6、q21=0.40)且つx/p22+y/q22≧1(p
22=0.09、q 22=0.13)であると、つまり図2
における横線領域であると、充放電容量と高温サイクル
特性の両面でより効果的となることがわかった。具体的
には実施例2−1〜10、13〜29がこれに該当す
る。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例2−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例2−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例2−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例2−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例2−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例2−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表2の実施例2−1と比較例2
−3(放冷と急冷)、実施例2−2と比較例2−4
(同)、実施例2−4と実施例2−3(同)、実施例2
−6と実施例2−5(同)に示す通りである。
について A.正極活物質の作製について 実施例3−1〜18、比較例3−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表3に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と酸化コバルト(Co3O4)とを混合し、900℃
で20時間焼成した。その後、実施例3−1,2,4,
6〜18及び比較例3−1,2,5,6については室温
まで放冷し、実施例3−3,5及び比較例3−3,4に
ついては室温まで急冷し、表3の組成式で表されるリチ
ウムマンガン酸化物を得た。尚、各実施例・比較例の比
表面積は電解二酸化マンガン(MnO2)の粒子径を所
定サイズになるように分級することにより実現した(こ
の点は実施例1と同じ)。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。実施例3−20では、実施例3−1
4と同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物10
0gをマロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt
%)と15分間混合した後、100℃で乾燥した。実施
例3−21では、実施例3−20で作製したリチウムマ
ンガン酸化物1kgを水10リットルに分散し、2時間
攪拌した後、ろ過し、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例3−2
3では、実施例3−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例3−25で
は、実施例3−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例3−27で
は、実施例3−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例3−2
9では、実施例3−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして評価した。各測定結果を表
2に示す。なお、X線回折パターンからはいずれも単相
で立方晶スピネル構造であることが確認された。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例3−1〜18、比較例
3−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.220Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
215Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例3−3,4、実施
例3−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
4、0.6、1.0m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性は良好になった(例えば実施例3−1
4,7,17、実施例3−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.6m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.4m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p30+y/q30>
1(p30=0.18、q30=0.40)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図3から
明らかなように実施例3−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p30+y/q30≦1
(p30、q30は前出)であると、つまり図3における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保でき、特に、x,yがx/p
31+y/q31≦1(p31=0.16、q31=0.40)
且つx/p32+y/q32≧1(p32=0.09、q32=
0.13)であると、つまり図3における横線領域であ
ると、充放電容量と高温サイクル特性の両面でより効果
的となることがわかった。具体的には実施例3−1〜1
0、13〜29がこれに該当する。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例3−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例3−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例3−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例3−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例3−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例3−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表3の実施例3−1と比較例3
−3(放冷と急冷)、実施例3−2と比較例3−4
(同)、実施例3−4と実施例3−3(同)、実施例3
−6と実施例3−5(同)に示す通りである。
について A.正極活物質の作製について 実施例4−1〜18、比較例4−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表4に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と酸化鉄(Fe2O3)とを混合し、900℃で20
時間焼成した。その後、実施例4−1,2,4,6〜1
8及び比較例4−1,2,5,6については室温まで放
冷し、実施例4−3,5及び比較例4−3,4について
は室温まで急冷し、表4の組成式で表されるリチウムマ
ンガン酸化物を得た。尚、各実施例・比較例の比表面積
は電解二酸化マンガン(MnO2)の粒子径を所定サイ
ズになるように分級することにより実現した(この点は
実施例1と同じ)。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。実施例4−20では、実施例4−1
4と同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物10
0gをマロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt
%)と15分間混合した後、100℃で乾燥した。実施
例4−21では、実施例4−20で作製したリチウムマ
ンガン酸化物1kgを水10リットルに分散し、2時間
攪拌した後、ろ過し、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例4−2
3では、実施例4−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例4−25で
は、実施例4−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例4−27で
は、実施例4−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例4−2
9では、実施例4−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして評価した。各測定結果を表
2に示す。なお、X線回折パターンからはいずれも単相
で立方晶スピネル構造であることが確認された。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例4−1〜18、比較例
4−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.250Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
245Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例4−3,4、実施
例4−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
4、0.6、1.0m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性は良好になった(例えば実施例4−1
4,7,17、実施例4−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.6m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.4m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いたに次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p40+y/q40>
1(p40=0.18、q40=0.40)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図4から
明らかなように実施例4−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p40+y/q40≦1
(p40、q40は前出)であると、つまり図4における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保でき、特に、x,yがx/p
41+y/q41≦1(p41=0.16、q41=0.40)
且つx/p42+y/q42≧1(p42=0.09、q42=
0.13)であると、つまり図4における横線領域であ
ると、充放電容量と高温サイクル特性の両面でより効果
的となることがわかった。具体的には実施例4−1〜1
0、13〜29がこれに該当する。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例4−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例4−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例4−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例4−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例4−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例4−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表4の実施例4−1と比較例4
−3(放冷と急冷)、実施例4−2と比較例4−4
(同)、実施例4−4と実施例4−3(同)、実施例4
−6と実施例4−5(同)に示す通りである。
について A.正極活物質の作製について 実施例5−1〜18、比較例5−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表5に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と酸化マグネシウム(MgO)とを混合し、900
℃で20時間焼成した。その後、実施例5−1,2,
4,6〜18及び比較例5−1,2,5,6については
室温まで放冷し、実施例5−3,5及び比較例5−3,
4については室温まで急冷し、表5の組成式で表される
リチウムマンガン酸化物を得た。尚、各実施例・比較例
の比表面積は電解二酸化マンガン(MnO2)の粒子径
を所定サイズになるように分級することにより実現した
(この点は実施例1と同じ)。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。実施例5−20では、実施例5−1
4と同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物10
0gをマロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt
%)と15分間混合した後、100℃で乾燥した。実施
例5−21では、実施例5−20で作製したリチウムマ
ンガン酸化物1kgを水10リットルに分散し、2時間
攪拌した後、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例5−2
3では、実施例5−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例5−25で
は、実施例5−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例5−27で
は、実施例5−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例5−2
9では、実施例5−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして評価した。各測定結果を表
2に示す。なお、X線回折パターンからはいずれも単相
で立方晶スピネル構造であることが確認された。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例5−1〜18、比較例
5−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.240Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
235Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例5−3,4、実施
例5−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
4、0.6、1.0m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性は良好になった(例えば実施例5−1
4,6,17、実施例5−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.6m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.4m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p50+y/q50>
1(p50=0.18、q50=0.26)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図5から
明らかなように実施例5−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p50+y/q50≦1
(p50、q50は前出)であると、つまり図5における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保できることがわかった。具体
的には実施例5−1〜10、13〜29がこれに該当す
る。特に、x,yがx/p51+y/q51≦1(p51=
0.16、q51=0.23)且つx/p52+y/q52≧
1(p52=0.07、q52=0.09)であると、つま
り図5における横線領域であると、充放電容量と高温サ
イクル特性の両面でより効果的となることがわかった。
具体的には実施例5−2〜6、8、9、14〜30がこ
れに該当する。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例5−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例5−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例5−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例5−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例5−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例5−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表5の実施例5−1と比較例5
−3(放冷と急冷)、実施例5−2と比較例5−4
(同)、実施例5−4と実施例5−3(同)、実施例5
−6と実施例5−5(同)に示す通りである。
について A.正極活物質の作製について 実施例6−1〜18、比較例6−1〜6につき、Li、
Mn、Niのモル比が表6に示す値となるように、電解
二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO
3)と酸化カルシウム(CaO)とを混合し、900℃
で20時間焼成した。その後、実施例6−1,2,4,
6〜18及び比較例6−1,2,5,6については室温
まで放冷し、実施例6−3,5及び比較例6−3,4に
ついては室温まで急冷し、表6の組成式で表されるリチ
ウムマンガン酸化物を得た。尚、各実施例・比較例の比
表面積は電解二酸化マンガン(MnO2)の粒子径を所
定サイズになるように分級することにより実現した(こ
の点は実施例1と同じ)。
様の方法で作製したリチウムマンガン酸化物1kgを水
10リットルに分散し、2時間攪拌した後、ろ過し、1
00℃で乾燥した。実施例6−20では、実施例6−1
4と同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物10
0gをマロン酸水溶液20cc(マロン酸濃度5wt
%)と15分間混合した後、100℃で乾燥した。実施
例6−21では、実施例6−20で作製したリチウムマ
ンガン酸化物1kgを水10リットルに分散し、2時間
攪拌した後、ろ過し、100℃で乾燥した。
同様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対して
LiTi2O4のコート量が0.5wt%となるように、
前記リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とTiO2と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例6−2
3では、実施例6−22で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iV2O4のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とV2O5とを混合
し、650℃で20時間焼成した。実施例6−25で
は、実施例6−24で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iWO3のコート量が0.5wt%となるように、前記
リチウムマンガン酸化物とLi2CO3とH2WO4とを混
合し、650℃で20時間焼成した。実施例6−27で
は、実施例6−26で作製したリチウムマンガン酸化物
1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した後、
ろ過し、100℃で乾燥した。
様な方法で作製したリチウムマンガン酸化物に対してL
iMoO3のコート量が0.5wt%となるように、前
記リチウムマンガン酸化物活とLi2CO3とMoO3と
を混合し、650℃で20時間焼成した。実施例6−2
9では、実施例6−28で作製したリチウムマンガン酸
化物1kgを水10リットルに分散し、2時間攪拌した
後、ろ過し、100℃で乾燥した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして評価した。各測定結果を表
2に示す。なお、X線回折パターンからはいずれも単相
で立方晶スピネル構造であることが確認された。
につき、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性
が得られる傾向にあった(実施例6−1〜18、比較例
6−1〜6)。即ち、高温サイクル時の容量劣化を抑制
する効果は格子定数a≦8.220Åにおいて顕著に表
れるようになった。また、この効果は格子定数a≦8.
215Åにおいて特に顕著に表れるようになった。同一
組成式(つまりx、yの値が同じ)の正極活物質につい
ても、格子定数が小さいほど優れた高温サイクル特性が
得られる傾向にあった(例えば実施例6−3,4、実施
例6−5,6)。
正極活物質につき、比表面積を変化させた結果(0.
4、0.6、1.0m2/g)、比表面積が小さいほど
高温サイクル特性は良好になった(例えば実施例6−1
4,6,17、実施例6−16,9,18)。即ち、高
温サイクル時の容量劣化を抑制する効果は、比表面積が
0.6m2/g以下において顕著に表れるようになり、
比表面積が0.4m2/g以下において特に顕著に表れ
るようになった。
ムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二次電池の
充放電容量に関しては、x,yがx/p60+y/q60>
1(p60=0.18、q60=0.26)であると、優れ
た高温サイクル特性が得られるものの、充放電容量が十
分確保できなくなる傾向にあった。具体的には図6から
明らかなように実施例6−11,12がこれに該当す
る。これに対して、x,yがx/p60+y/q60≦1
(p60、q60は前出)であると、つまり図6における斜
線領域であると、優れた高温サイクル特性が得られるう
え、充放電容量も十分確保できることがわかった。具体
的には実施例6−1〜10、13〜29がこれに該当す
る。特に、x,yがx/p61+y/q61≦1(p61=
0.16、q61=0.23)且つx/p62+y/q62≧
1(p62=0.07、q62=0.09)であると、つま
り図6における横線領域であると、充放電容量と高温サ
イクル特性の両面でより効果的となることがわかった。
具体的には実施例6−2〜6、8、9、14〜30がこ
れに該当する。
ムマンガン酸化物につき、表面をマロン酸にて処理した
場合(実施例6−20)には、マロン酸処理を行わない
場合(実施例6−14)に比べて高温サイクル特性は更
に向上することがわかった。また、表面をTi,V,M
o,Wから選ばれる少なくともいずれか一種のリチウム
複合酸化物の被膜で覆った場合(実施例6−22,2
4,26,28、被覆するリチウム複合酸化物の被覆前
リチウムマンガン酸化物に対する重量比は0.5wt
%)には、このような被膜で覆わない場合(実施例6−
14)に比べて高温サイクル特性は更に向上することが
わかった。更に、硫酸根含有量は通常1.4wt%程度
存在しているが(実施例6−14,20,22,24,
26,28)、0.05wt%以下具体的には0.01
又は0.02wt%程度に低減した場合(実施例6−1
9,21,23,25,27,29)、高温サイクル特
性は更に向上することがわかった。
造する工程で焼成後室温まで冷却する際に放冷した場合
には、急冷した場合に比べて格子定数が小さくなる傾向
があった。具体的には、表6の実施例6−1と比較例6
−3(放冷と急冷)、実施例6−2と比較例6−4
(同)、実施例6−4と実施例6−3(同)、実施例6
−6と実施例6−5(同)に示す通りである。
lzO4系について A.正極活物質の作製について 実施例7−1〜7につき、Li、Mn、Mg、Alのモ
ル比が表7に示す値となるように、電解二酸化マンガン
(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO3)と酸化マグ
ネシウム(MgO)と水酸化アルミニウム(Al(O
H)3)とを混合し、900℃で20時間焼成した後、
室温まで放冷し、表7の組成式で表されるリチウムマン
ガン酸化物を得た。尚、各実施例の比表面積は電解二酸
化マンガン(MnO2)の粒子径を所定サイズになるよ
うに分級することにより実現した(この点は実施例1と
同じ)。また、表7における実施例7−1〜7の置換割
合つまりx、y、zの値は、初期充放電容量がほぼ同容
量になるように設定した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして格子定数、BET比表面
積、充放電容量、高温サイクル特性を評価した。なお、
X線回折パターンからはいずれも単相で立方晶スピネル
構造であることが確認された。また、実施例7−1〜7
のリチウムマンガン酸化物を正極活物質として用いた二
次電池の高温保存特性を評価した。条件としては、室温
にて充放電容量の評価をした後の二次電池を、室温にて
充電を1.1mA/cm2の一定電流で4.2Vまで行
い、その後4.2Vの定電圧で合計4時間充電し、次い
で60℃一定の恒温槽の中で1ヶ月放置し、その後充放
電容量の評価(実施例1参照)を実施した。表7の「放
置後容量維持率」の欄には、最初に行った充放電容量評
価の5サイクル目の放電容量に対する、60℃放置後の
充放電容量評価の5サイクル目の放電容量の割合を示し
た。各測定結果を表7に示す。
極活物質につき、いずれの実施例も良好な高温サイクル
特性・高温保存特性が得られたが、更に詳しく見てみる
と、サイクル後容量維持率はMgの置換量を増加させる
につれて徐々に低下する傾向にあり、放置後容量維持率
はMnをMgで微量置換しただけで急激に向上した。表
7の結果から明らかなように、Mgの置換量が0.05
≧y≧0.01の範囲のとき(実施例7−2〜5)、特
に良好な高温サイクル特性・高温保存特性が得られた。
ozO4系について A.正極活物質の作製について 実施例8−1〜7につき、Li、Mn、Mg、Coのモ
ル比が表8に示す値となるように、電解二酸化マンガン
(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO3)と酸化マグ
ネシウム(MgO)と酸化コバルト(Co3O4)とを混
合し、900℃で20時間焼成した後、室温まで放冷
し、表8の組成式で表されるリチウムマンガン酸化物を
得た。尚、各実施例の比表面積は電解二酸化マンガン
(MnO2)の粒子径を所定サイズになるように分級す
ることにより実現した(この点は実施例1と同じ)。ま
た、表8における実施例8−1〜7の置換割合つまり
x、y、zの値は、初期充放電容量がほぼ同容量になる
ように設定した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして格子定数、BET比表面
積、充放電容量、高温サイクル特性を評価し、実施例7
のC.と同様にして高温保存特性を評価した。なお、X
線回折パターンからはいずれも単相で立方晶スピネル構
造であることが確認された。各測定結果を表8に示す。
極活物質につき、いずれの実施例も良好な高温サイクル
特性・高温保存特性が得られたが、更に詳しく見てみる
と、サイクル後容量維持率はMgの置換量を増加させる
につれて徐々に低下する傾向にあり、放置後容量維持率
はMnをMgで微量置換しただけで急激に向上した。表
8の結果から明らかなように、Mgの置換量が0.05
≧y≧0.01の範囲のとき(実施例8−2〜5)、特
に良好な高温サイクル特性・高温保存特性が得られた。
lzO4系について A.正極活物質の作製について 実施例9−1〜8につき、Li、Mn、Fe、Alのモ
ル比が表9に示す値となるように、電解二酸化マンガン
(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO3)と酸化鉄
(Fe2O3)と水酸化アルミニウム(Al(OH)3)
とを混合し、900℃で20時間焼成した後、室温まで
放冷し、表9の組成式で表されるリチウムマンガン酸化
物を得た。尚、各実施例の比表面積は電解二酸化マンガ
ン(MnO 2)の粒子径を所定サイズになるように分級
することにより実現した(この点は実施例1と同じ)。
また、表9における実施例9−1〜8の置換割合つまり
x、y、zの値は、初期充放電容量がほぼ同容量になる
ように設定した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして格子定数、BET比表面
積、充放電容量、高温サイクル特性を評価し、実施例7
のC.と同様にして高温保存特性を評価した。なお、X
線回折パターンからはいずれも単相で立方晶スピネル構
造であることが確認された。各測定結果を表9に示す。
極活物質につき、いずれの実施例も良好な高温サイクル
特性・高温保存特性が得られたが、更に詳しく見てみる
と、サイクル後容量維持率はFeの置換量を増加させる
につれて徐々に低下する傾向にあり、放置後容量維持率
はMnをFeで微量置換しただけで急激に向上した。表
9の結果から明らかなように、Feの置換量が0.09
≧y≧0.01の範囲のとき(実施例9−2〜6)、特
に良好な高温サイクル特性・高温保存特性が得られた。
CozO4系について A.正極活物質の作製について 実施例10−1〜8につき、Li、Mn、Fe、Coの
モル比が表10に示す値となるように、電解二酸化マン
ガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO3)と酸化
鉄(Fe2O3)と酸化コバルト(Co3O4)とを混合
し、900℃で20時間焼成した後、室温まで放冷し、
表10の組成式で表されるリチウムマンガン酸化物を得
た。尚、各実施例の比表面積は電解二酸化マンガン(M
nO2)の粒子径を所定サイズになるように分級するこ
とにより実現した(この点は実施例1と同じ)。また、
表10における実施例10−1〜8の置換割合つまり
x、y、zの値は、初期充放電容量がほぼ同容量になる
ように設定した。
池)の作製 実施例1のB.と同様にして作製した。 C.正極活物質の特性評価、及び非水電解液二次電池の
評価 実施例1のC.と同様にして格子定数、BET比表面
積、充放電容量、高温サイクル特性を評価し、実施例7
のC.と同様にして高温保存特性を評価した。なお、X
線回折パターンからはいずれも単相で立方晶スピネル構
造であることが確認された。各測定結果を表10に示
す。
極活物質につき、いずれの実施例も良好な高温サイクル
特性・高温保存特性が得られたが、更に詳しく見てみる
と、サイクル後容量維持率はFeの置換量を増加させる
につれて徐々に低下する傾向にあり、放置後容量維持率
はMnをFeで微量置換しただけで急激に向上した。表
10の結果から明らかなように、Feの置換量が0.0
9≧y≧0.01の範囲のとき(実施例10−2〜
6)、特に良好な高温サイクル特性・高温保存特性が得
られた。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
ついてのx,yの関係を表すグラフである。
すグラフである。
容器、4・・・正極、5・・・負極、6・・・セパレー
タ、8・・・ガスケット。
Claims (36)
- 【請求項1】 一般式(1)即ちLi1+xMn2-x-yNi
yO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.2
30Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガン
酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項2】 BET比表面積が0.6m2/g以下で
ある請求項1記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項3】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.26)を満たす請求項1又は2記載
の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項4】 一般式(2)即ちLi1+xMn2-x-yAl
yO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.2
20Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガン
酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項5】 BET比表面積が0.9m2/g以下で
あるを特徴とする請求項4の非水電解液二次電池用正極
活物質。 - 【請求項6】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.40)を満たす請求項4又は5記載
の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項7】 一般式(3)即ちLi1+xMn2-x-yCo
yO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.2
20Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガン
酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項8】 BET比表面積が0.6m2/g以下で
ある請求項7記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項9】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.40)を満たす請求項7又は8記載
の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項10】 一般式(4)即ちLi1+xMn2-x-yF
eyO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.
250Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガ
ン酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項11】 BET比表面積が0.6m2/g以下
である請求項10記載の正極活物質。 - 【請求項12】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.40)を満たす請求項10又は11
記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項13】 一般式(5)即ちLi1+xMn2-x-yM
gyO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.
240Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガ
ン酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項14】 BET比表面積が0.6m2/g以下
である請求項13の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項15】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.26)を満たす請求項13又は14
記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項16】 一般式(6)即ちLi1+xMn2-x-yC
ayO4(x≧0、y>0)で表され、格子定数a≦8.
220Åなるスピネル状結晶構造を持つリチウムマンガ
ン酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項17】 BET比表面積が0.6m2/g以下
である請求項16記載の非水電解液二次電池用正極活物
質。 - 【請求項18】 x,yが、x/p+y/q≦1(p=
0.18、q=0.26)を満たす請求項16又は17
記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項19】 一般式(7)即ちLi1+xMn2-x-y-z
M1 yM2 zO4(x≧0、y、z>0、M1はMg、Fe、
Ca、Sr、Ba、Y、La、Ti、Zr、Ni、C
u、Ag及びZnからなる群から選ばれた金属、M2は
Al、Co、V、Cr及びGaからなる群から選ばれた
金属)で表されるスピネル状結晶構造を持つリチウムマ
ンガン酸化物である非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項20】 一般式(7)のM1がMgであり、M2
がAl又はCoである請求項19記載の非水電解液二次
電池用正極活物質。 - 【請求項21】 0.05≧y≧0.01である請求項
20記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項22】 格子定数a≦8.240Åである請求
項20又は21記載の非水電解液二次電池用正極活物
質。 - 【請求項23】 一般式(7)のM1がFeであり、M2
がAl又はCoである請求項19記載の非水電解液二次
電池用正極活物質。 - 【請求項24】 0.09≧y≧0.01である請求項
23記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項25】 格子定数a≦8.250Åである請求
項23又は24記載の非水電解液二次電池用正極活物
質。 - 【請求項26】 一般式(7)のM2がAlの場合には
BET比表面積が0.9m2/g以下であり、Coの場
合にはBET比表面積が0.6m2/g以下である請求
項20〜25のいずれかに記載の非水電解液二次電池用
正極活物質。 - 【請求項27】 x,zが、x/p+z/q≦1(p=
0.18、q=0.40)を満たす請求項20〜26の
いずれかに記載の非水電解液二次電池用正極活物質。 - 【請求項28】 請求項1〜27のいずれかに記載のリ
チウムマンガン酸化物の表面をシュウ酸、マロン酸又は
コハク酸で処理することにより得られる非水電解液二次
電池用正極活物質。 - 【請求項29】 請求項1〜27のいずれかに記載のリ
チウムマンガン酸化物の表面がTi,V,Mo,Wの群
から選ばれる少なくとも一つの金属種を含むリチウム複
合酸化物の被膜で覆われている非水電解液二次電池用正
極活物質。 - 【請求項30】 被覆前のリチウムマンガン酸化物に対
するリチウム複合酸化物の重量比が0.1〜1.0wt
%である請求項29記載の非水電解液二次電池用正極活
物質。 - 【請求項31】 請求項1〜30のいずれかに記載のリ
チウムマンガン酸化物の硫酸根含有量が0.05wt%
以下である非水電解液二次電池の正極活物質。 - 【請求項32】 リチウム化合物と、マンガン化合物
と、Ni、Al、Co、Fe、Mg及びCaからなる群
より選ばれた少なくとも1種の金属又は金属化合物とを
混合し、焼成した後、室温になるまで放冷することによ
りリチウムマンガン酸化物を得る非水電解液二次電池用
正極活物質の製法。 - 【請求項33】 リチウム化合物と、マンガン化合物
と、Ni、Al、Co、Fe、Mg及びCaからなる群
より選ばれた少なくとも1種の金属又は金属化合物とを
混合し、焼成してリチウムマンガン酸化物を得た後、そ
のリチウムマンガン酸化物をシュウ酸、マロン酸又はコ
ハク酸のいずれかの溶液と混合し、その後乾燥すること
により非水電解液二次電池用正極活物質を得る非水電解
液二次電池用正極活物質の製法。 - 【請求項34】 リチウム化合物と、マンガン化合物
と、Ni、Al、Co、Fe、Mg及びCaからなる群
より選ばれた少なくとも1種の金属又は金属化合物とを
混合し、焼成してリチウムマンガン酸化物を得た後、そ
のリチウムマンガン酸化物を水洗した後、ろ過乾燥する
ことにより非水電解液二次電池用正極活物質を得る非水
電解液二次電池用正極活物質の製法。 - 【請求項35】 リチウム化合物と、マンガン化合物
と、Ni、Al、Co、Fe、Mg及びCaからなる群
より選ばれた少なくとも1種の金属又は金属化合物とを
混合し、焼成してリチウムマンガン酸化物を得た後、そ
のリチウムマンガン酸化物と、リチウム化合物と、T
i、V、W及びMoからなる群より選ばれた少なくとも
1種の金属又は金属化合物とを混合し焼成することによ
り非水電解液二次電池用正極活物質を得る非水電解液二
次電池用正極活物質の製法。 - 【請求項36】 請求項1〜31のいずれかに記載の非
水電解液二次電池用正極活物質を用いた非水電解液二次
電池。
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