JP2000306784A - キャパシタ用の電極とその製造方法、およびキャパシタ - Google Patents

キャパシタ用の電極とその製造方法、およびキャパシタ

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JP2000306784A
JP2000306784A JP2000016106A JP2000016106A JP2000306784A JP 2000306784 A JP2000306784 A JP 2000306784A JP 2000016106 A JP2000016106 A JP 2000016106A JP 2000016106 A JP2000016106 A JP 2000016106A JP 2000306784 A JP2000306784 A JP 2000306784A
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capacitor
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electrode material
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Sachiko Takabayashi
祥子 高林
Seiichi Asada
誠一 朝田
Toshiyuki Edamoto
俊之 枝元
Jun Sato
佐藤  淳
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分極性電極材層を有する薄くてしなやかな電
極と、その製造方法と、そのような電極を用いた大電流
特性に優れたキャパシタとを提供する。 【解決手段】 集電体上に活性炭粉末と導電助剤とバイ
ンダとを含む混合物で構成された分極性電極材層を担持
してなる電極において、バインダとしてヒドロキシアル
キルセルロースおよびポリテトラフルオロエチレンを用
いる。この電極を製造する際は、ヒドロキシアルキルセ
ルロースとポリテトラフルオロエチレン分散体とを含む
水溶媒中に活性炭粉末および導電助剤を分散させて分極
性電極材層形成用の塗料を作製し、この塗料を集電体上
に塗布して乾燥させる。また、正極および負極に上記の
電極をそれぞれ使用してキャパシタを構成する。その場
合、正負一対の電極の間にセパレータを配置した状態
で、両電極を例えば渦巻状に巻回して巻回構造の電極体
とし、これを円筒状等の容器に収容した上で有機電解液
を注入したのち封口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大電流特性に優れた大
容量キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】大容量キャパシタとして用いられるもの
の一つに、例えば電気二重層キャパシタがある。電気二
重層キャパシタは、分極性電極と電解液との境界面に形
成される電気二重層の蓄電作用を利用したもので、一般
に、一対の分極性電極(正極および負極)と、これらの
電極に含浸させる電解液と、電極どうしを分離させてそ
の短絡を防止すべく、電解質が含浸され且つイオン透過
性で電気絶縁性を有する多孔性のセパレータと、各電極
に結合される集電体等で構成される。
【0003】近年、上記のような大容量キャパシタの有
する大電流充放電特性に着目して、これを例えばEV
(電気自動車)用の二次電池のロードレベリング電源に
利用することが試みられている。このような大容量キャ
パシタをロードレベリング電源に利用すると、発進時や
急加速時あるいは制動エネルギー回収時に二次電池の電
圧変動が小さくなり、二次電池の寿命が飛躍的に向上す
ると言われている。
【0004】ところで、大容量キャパシタをロードレベ
リング電源として用いる場合、モータ駆動に必要な24
0〜300Vの電圧を確保しなければならない。そのた
め、有機電解液を用いたキャパシタでは80〜120個
以上の基本セルを、また水溶液系の電解液を用いたキャ
パシタでは300〜380個以上の基本セルを、それぞ
れ直列に接続する必要がある。したがって、直列に接続
する基本セルの個数が少ない点で、前者の有機電解液系
の方が後者の水溶液系のものよりも有利である。しか
し、50〜200Aの電流を流す必要上、水溶液系のも
のに比べて電気抵抗の高い有機電解液系のものでは、集
電体としてアルミニウム箔のような集電効率の高いフィ
ルムを使用し、かつ、そのようなフィルムの上に分極性
電極材からなる層(分極性電極材層)を薄く形成するこ
とにより電極の対向面積を大きくする必要がある。
【0005】このようなキャパシタ用の電極を作製する
に際し、従来においては、集電体として、例えば金属
箔、導電性ポリマーのフィルム、カーボンフィルムなど
を使用し、その上に、活性炭と導電助剤とバインダとの
混合物からなる分極性電極材層を形成することが行われ
る。そして、この場合の分極性電極材層の形成に関する
技術としては、具体的には下記のようなものが知られて
いる。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をバイン
ダとして用い、このバインダと活性炭粉末と導電助剤と
を練ってゴム状の混練物とし、これを金網状の集電体
(Alエキスパンド)を挟み込むようにして押し出し、
成形したもの。 ポリビニリデンジフロライド(PVdF)をバイン
ダとして用い、このバインダと活性炭粉末と導電助剤と
を混練して分極性電極材層形成用の塗料を作製し、これ
をフィルム状の集電体(アルミニウム箔)の上に塗布し
たもの。 ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロースなどの水溶性バインダを用い、この水溶性バ
インダと活性炭繊維と導電助剤とを混合して分極性電極
材層形成用の塗料を作製し、この塗料を集電体(アルミ
ニウム箔)上に塗布したもの(特開平4−14209号
公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】大容量キャパシタに用
いる電極としては、集電体上に分極性電極材の層を薄
く、かつ均一に形成したものが良い。そして、このよう
な分極性電極材層を形成するに当たっては、分極性電極
材におけるバインダとして、上記のように、耐熱性や
電気化学的安定性等に優れたPTFEを用いるのが好ま
しい。また、薄くて均一な分極性電極材層を効率良く比
較的容易に形成できるという点では、上記やのよう
に、あらかじめ分極性電極材層形成用の塗料を作製し、
この塗料を集電体上に塗布する方法が望ましい。すなわ
ち、PTFEをバインダとして用い、このバインダを含
む分極性電極材層形成用の塗料を作製して、この塗料を
集電体上に塗布することにより薄くて均一な分極性電極
材層を形成することができれば、優れた特性を有する分
極性電極材層を効率良く形成することが可能となる。
【0007】しかしながら、PTFEは増粘性や接着性
に乏しく、これを用いて塗料を作製しようとしても塗料
に必要な物理的安定性または化学的安定性が得られない
ため、従来においては、PTFEを含む混合物を塗料に
することは困難であった。このため、上記のもので
は、塗料ではなくゴム状の混練物としているが、この場
合、Alエキスパンドのような金網状の集電体を使用す
る必要があり、しかも分極性電極材の層が厚くなるため
に、キャパシタの内部抵抗が高くなりやすく、大電流を
得にくいという問題がある。
【0008】一方、上記やのものでは、PVdF
(の場合)からなるバインダや、ヒドロキシメチルセ
ルロース等の水溶性バインダ(の場合)を使用してい
るため、PTFEを用いた場合のような問題は生じない
が、逆にPTFEのもつ優れた耐熱性等の特性を利用す
ることができない。なお、の場合は、集電体上に担持
された薄い分極性電極材層は作製できるものの、PVd
Fの溶解に使用するN−メチルピロリドン(NMP)溶
媒の完全除去が困難で電解液中に残留するため、耐電圧
性が低くなりやすいこと、また乾燥中にPVdFが分解
しやすく、塗布・乾燥装置の寿命が短くなりやすいなど
の問題がある。
【0009】本発明の目的は、大容量キャパシタに適し
た分極性電極として、薄く且つしなやかで小さい径に巻
回可能な電極を提供することにある。また、本発明の目
的は、分極性電極材層を形成する手段として、物理的ま
たは化学的に安定でポットライフが長く、しかも耐熱性
に優れた塗料を用いることにより、上記のような薄くて
しなやかで小さな径に巻回可能な電極を効率よく製造で
きる方法を提供することにある。さらに、本発明の目的
は、そのようにして得られた薄くてしなやかな電極を用
いることにより大電流特性に優れたキャパシタを実現す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、EV用二
次電池のロードレベリング電源やハイブリッド自動車用
電源などの大電流用途に適したキャパシタ用の電極を実
現するため、次の要件を満たすバインダシステムについ
て検討した。すなわち、第1に、集電体上に分極性電極
材の薄い塗膜を形成できること、第2に、この塗膜がし
なやかで小さい径に巻回できること、第3に、塗料のポ
ットライフが長いこと。
【0011】上記の観点から、分極性電極材のバインダ
として用いた場合にしなやかで、かつ高い温度まで安定
なPTFEと、やはり耐熱性の高い水溶性バインダとを
組み合わせた場合について調べてみた。その際、PTF
Eとともに用いる水溶性バインダとして、カルボキシセ
ルロース、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキ
シアルキルセルロース等について検討したが、ヒドロキ
シアルキルセルロース以外のものを使用すると、分散時
間や放置時間が長くなるにつれて塗料粘度が上昇し、塗
布可能な塗料が得られないことが明らかとなった。本発
明者らは、このような検討を通じ、バインダとしてポリ
テトラフルオロエチレンおよびヒドロキシアルキルセル
ロースを使用すれば、先に述べた要件を満足するキャパ
シタ用の電極が得られるとの知見を得て本発明を完成す
るに至った。
【0012】すなわち、本発明に係るキャパシタ用の電
極は、活性炭粉末と導電助剤とバインダとを含む混合物
で構成された分極性電極材層が集電体上に担持されてお
り、前記バインダがヒドロキシアルキルセルロースとポ
リテトラフルオロエチレンとを含んでいることを特徴と
する。ここで、分極性電極材層は集電体の片面にのみ担
持させてもよいし両面に担持させてもよいが、いずれの
場合も、大電流特性の向上のためには分極性電極材層の
片面の厚さは200μm以下(但し0μmを除く)にす
るのが好ましく、より好ましくは50〜100μmであ
る。また、集電体にアルミニウム箔を使用すれば、内部
抵抗を低くすることができ、しかも電極がよりしなやか
になるので好ましい。
【0013】上記ヒドロキシアルキルセルロースの具体
例としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロースが挙げられる。これらのヒドロキシア
ルキルセルロースの含有量は、活性炭粉末に対して1〜
50重量%、より好ましくは2〜20重量%である。こ
の値が1重量%未満であると接着性が低下し、50重量
%を超えるとその分だけ活性炭粉末の含有量が少なくな
るので容量が低下する。
【0014】本発明の電極においては、集電体上に担持
された分極性電極材層が活性炭粉末と導電助剤とバイン
ダとを含む混合物で構成されているが、このように分極
性電極材層中に活性炭粉末とともに導電助剤を含んだ電
極は、特に内部抵抗が低く、大電流用途のキャパシタに
有効である。
【0015】導電助剤としては、例えば、アセチレンブ
ラックなどのカーボンブラック、天然黒鉛、人工黒鉛、
ケッチェンブラック、炭素繊維、金属粉、金属繊維等を
用いることができる。
【0016】また、本発明方法は、このような電極を製
造するに当たり、ヒドロキシアルキルセルロースとポリ
テトラフルオロエチレン分散体とを含む水溶媒中に活性
炭粉末および導電助剤を分散させて分極性電極材層形成
用の塗料を作製し、この塗料を集電体上に塗布して乾燥
させることを特徴とする。ここで、塗料の製造時に少量
のアルコールを水溶媒に添加すると、塗料の流動性が適
度に高くなるので好ましい。このアルコールの添加量が
少なすぎると塗料の流動性を高めることができず、多す
ぎると塗料の流動性が高くなりすぎて塗布時にタレ等の
問題が生じる。具体的には、アルコールの添加量は、前
記ヒドロキシアルキルセルロースおよびポリテトラフル
オロエチレン分散体に対して1〜50重量%、より好ま
しくは1〜10重量%である。
【0017】本発明は、通常の板状の電極を積層したタ
イプのキャパシタにも適用できるが、電極がしなやかな
ので、この種の電極を小さい径に巻回して金属缶に収容
するタイプのキャパシタに特に有効である。また、本発
明方法で用いられる塗料は流動性が高く、集電体上に薄
く塗布することができるので、片面の厚さが200μm
以下の分極性電極材層を作製する場合に特に有利であ
る。
【0018】本発明に係るキャパシタは、上記した電極
を用いたものである。すなわち、活性炭粉末と導電助剤
とバインダとを含む混合物で構成された分極性電極材層
を集電体上に担持してなる一対の電極と、これらの電極
の間に配置されたセパレータと、各電極およびセパレー
タに含浸される有機電解液と、これらを収容する容器と
を具備してなるキャパシタであって、前記バインダがヒ
ドロキシアルキルセルロースとポリテトラフルオロエチ
レンとを含んでいることを特徴とする。この場合、用い
られている一対の電極が、先に述べたようにしなやかな
ので、小さい径に巻回するのに適していることから、こ
の一対の電極をセパレートを介して巻回した構造とする
のが好ましい。このようにすると、大きな電極面積が確
保できるので、単位容積で見るとそれだけ大容量のキャ
パシタが得られる。
【0019】セパレータとしては、セルロース、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなどからなる薄膜を使用でき
る。
【0020】電解液としては、例えば、プロピレンカー
ボネート、γ−ブチロラクトン、リン酸トリメチル等の
溶媒に、4級アンモニウム、4級ホスホニウム等を陽イ
オンとし、テトラフルオロボレート、ヘキサフロロフォ
スフェート等を陰イオンとして有する電解質を溶解した
ものを使用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、例えば図1に示すよう
な電気二重層キャパシタに適用される。この電気二重層
キャパシタは、本発明の電極によって構成されたシート
状の正極1および負極2を有する。図1では、繁雑化を
避けるため、正極1や負極2をそれらの構成部材である
分極性電極材層や集電体を分けて図示することはしてい
ないが、導通部となる集電体の露出部分は図示してい
て、正極1の集電体の露出部分1aは、セパレータの上
端を飛び出してその先端が正極集電板9に接触してお
り、負極2の集電体の露出部分2aは、セパレータ3の
下端を飛び出してその先端が負極集電板6に接触してい
る。これらの正極1および負極2は、セパレータ3を介
して渦巻状に巻回され、渦巻状巻回構造の電極体として
電解液4とともに容器5内に収容されている。符号R
は、渦巻状巻回構造の電極体の最内周径を示す。本発明
では、最内周径寸法を5mm以下とした場合であっても分
極性電極材層の剥離を生じることなく、巻回構造の電極
体を製造することが可能となる。
【0022】容器5は、表面にニッケルメッキを施した
鉄製のもので、負極端子を兼ねている。この容器5の底
部には、上記電極体の挿入前にニッケル製網からなる負
極集電板6が溶接により固着されている。符号6aはそ
の溶接部である。負極集電板6のタルミ防止のため、金
属リング8が容器5の底部に配置されている。また、負
極集電板6には、負極2のニッケル製のリード体7が溶
接により固着されている。
【0023】上記渦巻状巻回構造の電極体の上部には、
アルミニウム製網からなる正極集電板9が載置されてい
る。この正極集電板9には、正極1のアルミニウム製の
リード体10が溶接されている。符号10aがその溶接
部である。なお、リード体10は直線状に図示されてい
るが、実際には封口板12に超音波接続した後、くの字
形に折り曲げられている。
【0024】正極集電板9の上部には、ポリプロピレン
製の絶縁板11が配置されており、そのほぼ中央部近傍
に電解液注入用の孔およびリード体取り出し用の孔が設
けられている。
【0025】封口蓋は、封口板12、端子板13、防爆
弁14、溶接部分15、絶縁パッキン16などで構成さ
れている。このうち封口板12は、アルミニウム製で円
板状に形成されており、その中央部には薄肉部12aが
設けられ、この薄肉部12aの周囲に内圧を防爆弁14
に作用させるための圧力導入口12bとしての孔が設け
られている。封口板12の薄肉部12aの上面には防爆
弁14の突出部14aが溶接され、溶接部分15を構成
している。
【0026】端子板13は、圧延鋼製で表面にニッケル
メッキが施されており、ガス排出孔13aが設けられて
いる。防爆弁14は、アルミニウム製で、円板状に形成
されており、その中央部に図1の状態で下側に突出する
突出部14aの下面が前記したように封口板12の薄肉
部12aの上面に溶接されて、溶接部分15を構成して
いる。
【0027】絶縁パッキン16は、ポリプロピレン製
で、環状に形成されており、封口板12の周縁部の上部
に配置されている。そして、この絶縁パッキン16によ
って封口板12と防爆弁14とが絶縁されているととも
に、両者の間から電解液4が漏れないように両者の間隙
が封止されている。環状ガスケット17はポリプロピレ
ン製で、負極端子を兼ねる容器5と、正極端子として機
能する封口蓋の端子板13や封口板12、防爆弁14な
どとを絶縁している。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例とその比較例について
説明するが、これらは、本発明を電極二重層キャパシタ
に適用した場合のものである。
【0029】(実施例1)活性炭粉末と、導電助剤とし
てのアセチレンブラックと、バインダとしてのポリテト
ラフルオロエチレンおよびヒドロキシプロピルセルロー
スと、溶媒としての水とを、下記の割合で配合・混合し
て、分極性電極材層形成用の塗料を作製した。 活性炭粉末 32重量部 アセチレンブラック 8重量部 ポリテトラフルオロエチレン 3重量部 ヒドロキシプロピルセルロース 3重量部 水 150重量部
【0030】次いで、この塗料を、厚さ20μmのアル
ニミウム箔からなる集電体の両面に膜状に均一に塗布し
た。この場合の塗布量は、片面当たり5.5mg/cm2 とし
た。次に、この塗布物を、120℃に加熱したプレート
上で30分間乾燥して、溶媒である水を除去した。さら
に、この溶剤を除去した塗布物をロールプレスで圧縮し
たのち切断して所定寸法(500mm×55mm)の電極を
作製した。このようにして、集電体の両面に、活性炭と
導電助剤(アセチレンブラック)とバインダ(ポリテト
ラフルオロエチレンおよびヒドロキシプロピルセルロー
ス)との混合物からなる分極性電極材層が担持された電
極が得られたが、この電極における分極性電極材層の厚
さは、片面で80μmであった。
【0031】上記のようにして得られた電極を正極およ
び負極としてそれぞれ使用し(したがって、2枚の電極
を使用し)、正極にはアルミニウム製リード体(いわゆ
るAlリボン)を、負極にはニッケル製リード体(いわ
ゆるNiリボン)をそれぞれ溶接した。次に、この正極
および負極を、これらの間に紙製セパレータを介在させ
た状態で、巻回機により渦巻状に巻回して渦巻状巻回構
造の電極体とした。そして、これを、負極缶(ここで
は、表面にニッケルメッキを施した鉄製の有底筒状缶)
に挿入・収容したうえで、有機電解液(ここでは、プロ
ピレンカーボネートを溶媒とし、電解質としてテトラエ
チルアンモニウムテトラフルオロボレートを溶解したも
のを使用)を注入したのち封口して、実施例1に係るキ
ャパシタを得た。
【0032】(実施例2)実施例1で使用したヒドロキ
シプロピルセルロースに代えてヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースを使用したこと以外は実施例1と同様にし
てキャパシタを作製した。
【0033】(比較例1)実施例1で使用したヒドロキ
シプロピルセルロースに代えてカルボキシメチルセルロ
ースを使用したこと以外は実施例1と同様にして比較例
1に係るキャパシタを作製した。
【0034】(比較例2)実施例1で使用したヒドロキ
シプロピルセルロースに代えてポリビニルピロリドンを
使用したこと以外は実施例1と同様にして比較例2に係
るキャパシタを作製した。
【0035】(評価)以上の実施例1・2および比較例
1・2について、それぞれ、分極性電極材層形成用の塗
料の物性と、電極の物性とを調べた。調べた項目は、塗
料については継子(塗料中に存在する固形分)の発生の
有無と、塗料のまま3日保存した後の状態とであり、電
極については、所定寸法に切断される前にロールプレス
で圧縮された時の電極表面における分極性電極材層の剥
離の有無と、巻回機によって渦巻状に巻回された時の電
極表面における分極性電極材層の剥離の有無とである。
表1に、その結果を示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示したように、バインダとしてポリ
テトラフルオロエチレンおよびカルボキシメチルセルロ
ースを使用した比較例1の場合は、分極性電極材層形成
用として作製した塗料に継子が発生し、この継子の発生
した塗料を使用して作製された電極は、上記の圧縮時お
よび巻回時に、電極表面における分極性電極材層が剥離
した。
【0038】また、バインダとしてポリテトラフルオロ
エチレンおよびポリビニルピロリドンを使用した比較例
2の場合は、分極性電極材層形成用として作製した塗料
が3日保存後に分離した状態となって安定性に欠け、塗
料のポットライフが短かった。
【0039】これらに対して、バインダとしてポリテト
ラフルオロエチレンおよびヒドロキシプロピルセルロー
スを使用した実施例1と、ポリテトラフルオロエチレン
およびヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用した
実施例2の場合は、塗料の物性および電極の物性がいず
れも良好であった。このように本発明の実施例1・2に
よれば、集電体上に担持された分極性電極材層が圧縮時
や巻回時にも剥離しない薄くてしなやかな電極が得られ
る。そして、このような薄くてしなやかな電極を巻回す
ることによって作製された実施例1・2に係るキャパシ
タは、大電流充放電が可能なものとなる。こうして、例
えばEV用のロードレベル電源として利用することので
きる大電流特性に優れたキャパシタが得られる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、分極性
電極材用のバインダとしてポリテトラフルオロエチレン
およびヒドロキシアルキルセルロースを含むものを使用
したので、集電体上に分極性電極材層が担持されてなる
キャパシタ用の電極として、薄くて巻回可能な電極を実
現することができる。その場合に、前記のようなバイン
ダを含む水溶媒あるいは水とアルコールとを含有してな
る溶媒中に活性炭粉末および導電助剤を分散させて分極
性電極材形成用の塗料を作製し、この塗料を集電体上に
塗布して乾燥させる本発明方法によれば、薄くて均一な
分極性電極材層を効率良く比較的容易に形成することが
可能となる。また、このような電極を使用したことによ
り、例えばEV用のロードレベル電源として利用するこ
とのできる大電流特性に優れたキャパシタを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたキャパシタ(電気二重層キ
ャパシタ)の一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 正極(電極) 2 負極(電極) 3 セパレータ 4 電解液 5 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枝元 俊之 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 佐藤 淳 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭粉末と導電助剤とバインダとを含
    む混合物で構成された分極性電極材層が集電体上に担持
    されており、前記バインダがヒドロキシアルキルセルロ
    ースとポリテトラフルオロエチレンとを含んでいること
    を特徴とするキャパシタ用の電極。
  2. 【請求項2】 集電体上に担持された分極性電極材層の
    片面の厚さが200μm以下(但し、0μmを除く)で
    ある請求項1記載のキャパシタ用の電極。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシアルキルセルロースは、ヒド
    ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
    ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
    メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース
    のうちのいずれかであり、その含有量が活性炭粉末に対
    して1〜50重量%である請求項1または2記載のキャ
    パシタ用の電極。
  4. 【請求項4】 集電体がアルミニウム箔で構成されてい
    る請求項3記載のキャパシタ用の電極。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のキャパシタ用の電極を製
    造するに当たり、ヒドロキシアルキルセルロースとポリ
    テトラフルオロエチレン分散体とを含む水溶媒中に活性
    炭粉末および導電助剤を分散させて分極性電極材層形成
    用の塗料を作製し、この塗料を集電体上に塗布して乾燥
    させることを特徴とするキャパシタ用の電極の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のキャパシタ用の電極を製
    造するに当たり、ヒドロキシアルキルセルロースとポリ
    テトラフルオロエチレン分散体とを含む水と、当該ヒド
    ロキシアルキルセルロースおよびポリテトラフルオロエ
    チレン分散体に対して1〜50重量%のアルコールとを
    含有してなる溶媒中に、活性炭粉末および導電助剤を分
    散させて、分極性電極材層形成用の塗料を作製し、この
    塗料を集電体上に塗布して乾燥させることを特徴とする
    キャパシタ用の電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 活性炭粉末と導電助剤とバインダとを含
    む混合物で構成された分極性電極材層を集電体上に担持
    してなる一対の電極と、これらの電極の間に配置された
    セパレータと、各電極およびセパレータに含浸される有
    機電解液と、これらを収容する容器とを具備してなるキ
    ャパシタであって、前記バインダがヒドロキシアルキル
    セルロースとポリテトラフルオロエチレンとを含んでい
    ることを特徴とするキャパシタ。
  8. 【請求項8】 一対の電極がセパレータを介して巻回さ
    れている請求項7記載のキャパシタ。
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