JP2000306854A - 窒化ガリウム系p型化合物半導体層の活性化法 - Google Patents

窒化ガリウム系p型化合物半導体層の活性化法

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JP2000306854A
JP2000306854A JP11243099A JP11243099A JP2000306854A JP 2000306854 A JP2000306854 A JP 2000306854A JP 11243099 A JP11243099 A JP 11243099A JP 11243099 A JP11243099 A JP 11243099A JP 2000306854 A JP2000306854 A JP 2000306854A
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Toshiki Hijikata
俊樹 土方
Morichika Yano
盛規 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒化ガリウム系p型化合物半導体層の低抵抗
化を図る。 【解決手段】 窒化ガリウム系化合物半導体装置に含ま
れるp型層(6,7)を活性化する方法は、紫外線から
可視光までの範囲内に含まれる波長を含む光を200〜
500℃の範囲内の温度の下でp型層(6,7)に照射
し、これによってp型層(6,7)に含まれるp型ドー
パントに結合した水素を分離除去して、p型ドーパント
のアクセプタとしての活性化を促進することを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化ガリウム系化
合物半導体結晶層中に添加されたドーパントに結合され
た水素を分離するとともに中性化して除去することによ
るドーパントの活性を改善する方法に関し、特に、アク
セプタ用ドーパントの活性化率を改善することによって
p型導電層の低抵抗化を図ることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaN,GaInN,GaAlN,Ga
InAlNなどの窒化ガリウム系半導体においては、電
子のエネルギ遷移は直接遷移であり、組成の制御によっ
て1.95〜6.2eVの範囲でエネルギバンドギャッ
プを変化させることができ、さらに高い熱的安定性を備
えているので、窒化ガリウム系半導体は半導体発光素子
のための材料、特に青色から紫外の光を発光させるため
の発光ダイオードや半導体レーザ用の材料としての期待
が高まっている。しかし、窒化ガリウム系半導体によれ
ば、p型ドーパントを添加しても低抵抗層を得ることが
容易でなく、窒化ガリウム系p型半導体層を用いて高輝
度発光素子を実用化することが困難となっている。
【0003】ところで、MOCVD法による通常の半導
体結晶層の成長条件では、結晶成長用の原料ガスや搬送
ガスに含まれる水素が結晶構成元素やドーパントと結合
して複合物を形成する。そのような水素と結合させられ
たドーパントにおいてその本来の活性が妨げられる現象
が、Si,GaAs,ZnSe,GaNなどの半導体材
料において知られている。高いキャリア濃度を有するp
型またはn型の導電層を実現するためには、複合物を構
成するドーパントと水素とを何らかの手段によって分離
し、その分離された水素を中性化して除去しなければな
らない。
【0004】窒化ガリウム系化合物半導体においては、
一般にアクセプタ用ドーパントの活性化率が低く、高い
ホール濃度が得られ難い。特に、不純物エネルギ準位の
比較的浅いMgをドーパントとして用いた場合に、その
活性化率が一般に低くなる。上述のように、このような
活性化率が低い原因は、半導体結晶層の成長時に添加さ
れたアクセプタA-にプロトンH+が結合して複合物(A
-−H+)を形成し、アクセプタの活性が阻害されること
にある。このような問題を解決するための先行技術にお
ける努力の結果として、複合物(A-−H+)に対して不
活性ガス雰囲気中で比較的高温においてアニール処理を
施すことによって水素を分離し、かつその水素を結晶外
へ排出することによって高濃度p型導電層の活性化率の
向上がもたらされ、改善されたpn接合の形成が可能に
なっている。このような技術は、特開平2−25767
9や特開平5−183189において開示されている。
【0005】特開平2−257679はi型窒化ガリウ
ム系化合物半導体層に電子線を照射する技術を応用する
ことによって、また特開平5−183189はi型窒化
ガリウム系化合物半導体層を400℃以上の温度でアニ
ールする技術を応用することによって、低抵抗の窒化ガ
リウム系p型半導体層を実現できることを述べている。
これらの先行技術文献において、窒化ガリウム系半導体
結晶層を気相成長法によって形成するときに、一般に窒
素源としてのアンモニアと搬送ガスとしての水素または
水素化合物が用いられるが、この気相反応時にイオン化
した水素が窒化ガリウム系半導体に添加したアクセプタ
と結合するので、p型ドーパントのアクセプタとしての
働きが妨げられる旨が述べられている。
【0006】前述の特開平2−257679や特開平5
−183189に開示された技術によって確かに窒化ガ
リウム系半導体の低抵抗p型層が形成され得るが、前者
の技術ではp型半導体層の深い領域まで電子を照射する
ために高エネルギの電子を用いればその半導体層の結晶
を損なうことになる。また後者の先行技術によれば、最
適なアニール温度が約700℃程度の高い温度であるの
で、半導体結晶中の窒素の脱離に起因するドナー準位の
発生、特に窒化ガリウムインジウム系半導体では窒素の
解離温度が低いので40meVのように浅いドナーとし
て働く窒素空格子点の発生量が大きくなり、その分だけ
アクセプタが打消されて活性化が妨げられる結果とな
る。
【0007】したがって、通常の半導体結晶層の成長条
件によって得られる半導体層に前述の先行技術による処
理を施しても、得られるホール濃度は3×1017〜8×
10 17/cm3程度となり、そのような半導体層を用い
てもpn接合や電極のオーミック性などにおいて十分な
性能を得ることができず、青色レーザなどの発光素子の
実用化が困難である原因となっている。
【0008】最近では、アクセプタの活性化のためのア
ニール温度を低減させるために有効な電流注入法が、第
45回応用物理学界関係連合講演会予稿集30a−ZR
−5において報告されている。この報告によれば、アク
セプタとしてMgが添加されたGaN層を含む発光ダイ
オードを形成した後に、このダイオードに順方向の電流
を印加した状態でアニールを行なえば、約400℃で水
素が解離してMgのドーパントが活性化するということ
である。しかし、この方法は低温アニールによるドーパ
ントの活性化の効果を有するものの、半導体デバイスの
製作工程として実用化することを考慮すれば、その工程
がかなり複雑になることに加えて半導体デバイスの製造
原価が高くなるという問題を抱えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】窒化ガリウム系半導体
に関連して既に述べられたように、p型ドーパントの活
性化が水素によって妨げられる現象は、セレン化亜鉛、
砒化ガリウム、シリコンなどにおいても観察され、種々
の半導体材料に共通する課題である。そして、前述のよ
うに、現状ではp型層の低抵抗化は不十分であり、半導
体デバイスの作製の上で重要な課題になっている。
【0010】たとえば、高輝度発光素子用の材料として
現在注目されているGaN,GaAlN,GaInNな
どにおいては、p型導電層を結晶成長させるに際して、
一般的にはより浅いアクセプタ準位を形成する目的のた
めに160meVの準位を持つMgがドーパントとして
添加される。このアクセプタA-は、MOCVDによる
結晶成長中にその結晶層内に入り込んだプロトンH+
会合すれば、電気的に結合して複合物MgHを生成す
る。
【0011】特開平5−183189は、p型層の成長
後に、この層を複合物MgHが分解する400℃以上の
温度でアニールすることによってMgドーパントを活性
化し得ることを述べている。しかしながら、この熱エネ
ルギによる分解方法では複合物MgHを十分には分解し
得ず、また分離したプロトンH+の中性化が不十分であ
るために残留水素が多くなる。したがって、熱エネルギ
のみによる分解によってはMgドーパントが十分にアク
セプタとして活性化され得ず、その活性化率はせいぜい
1%程度であり、p型導電層の低抵抗化に関して依然と
して課題が残されている。
【0012】他方、窒化ガリウム系半導体の結晶層を気
相成長法によって成長させれば、一般にn型導電層が形
成されやすいという性質がある。したがって、p型導電
層を形成する場合に、アクセプタとしてBe,Mg,C
a,Zn,Cdなどのドーパントを添加しても、十分に
は高いキャリア濃度が得られないという問題がある。こ
の主たる原因としては、半導体結晶層がその成長中に約
1000℃前後の比較的高い温度の雰囲気にさらされ、
その雰囲気の窒素分圧が低ければ成長結晶中で窒素の解
離を生じて窒素格子点に空格子点が形成され、この窒素
空格子点がドナーとして働くことが挙げられる。このよ
うに生成する窒素空格子点の量は半導体結晶層の成長条
件に依存して著しく変化し、約1×1017〜1×1022
/cm3の範囲で変化するといわれている。一般的に
は、p型導電層の形成においては、p型ドーパントを多
めに添加することによって生じるアクセプタで窒素空格
子点のドナーを補償し、これによってアクセプタ濃度を
増大させ得るはずである。しかし、実際には気相成長さ
せられたp型導電層中のアクセプタ濃度は、1018/c
3のオーダで飽和に達する。
【0013】以上のような先行技術の課題に鑑み、本発
明は、窒化ガリウム系化合物半導体結晶のp型導電層中
のアクセプタ用ドーパントを簡便かつ効率的に活性化
し、それによって低抵抗のp型導電層を得ることを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、窒化ガ
リウム系化合物半導体装置に含まれるp型層を活性化す
る方法は、紫外線から可視光までの範囲内に含まれる波
長を含む光を200〜500℃の範囲内の温度の下でp
型層に照射し、これによって、p型層に含まれるp型ド
ーパントに結合した水素を分離除去してp型ドーパント
のアクセプタとしての活性化を促進させることを特徴と
している。
【0015】p型ドーパントをアクセプタとして活性化
するための光照射は、一定強度の光の周期的または非周
期的な間欠的照射によって行なわれてもよい。
【0016】また、p型層の光照射は不活性気体の雰囲
気中で行なわれ得る。さらに、p型層に対する光照射
は、半導体装置に含まれる電極形成の工程の前または後
のいずれにおいても行なうことができる。
【0017】すなわち、本発明においては、たとえば半
導体発光装置に含まれるp型発光層やp型クラッド層と
してのp型導電層を形成するに際して、そのようなp型
導電層に対して紫外線から可視光に含まれる波長を含む
光を照射することによって、直接的にドーパントと水素
との複合物からプロトンを分離させる。このとき、光照
射によって発生した電子がその電気エネルギによって複
合物MgHからプロトンを分離した上に中性化する働き
をも果たすので、p型ドーパントの活性化が効果的に促
進され、そのp型導電層を含む半導体デバイスの性能改
善がもたらされる。
【0018】半導体デバイスに通電するための陽極と陰
極を形成する前にp型導電層内に電子を生じさせる手段
としては、窒化ガリウム系半導体のバンドギャップエネ
ルギよりも大きなエネルギを有する光、すなわち紫外線
から可視光の範囲内の波長を含む光を照射すればよい。
このとき、少なくともドーパントと結合しているプロト
ンの数より多い電子を生成する必要があるが、電子の発
生と同時に発生するホールとの再結合割合などを考慮す
れば、プロトンより1桁から2桁程度多い電子をp型導
電層内に発生させ得る光エネルギと光量を照射して複合
物(Mg-−H+)からの水素の解離と中性化を促進する
ことが望まれる。
【0019】言換えれば、本発明によるp型層の活性化
方法はその活性化のための電極の形成を必要とせずかつ
比較的低温度において光を照射するだけで達成され得る
極めて簡便な方法であるが、光照射によって電子と同時
にホールも発生するという問題が付随する。しかし、複
合物からの水素の解離を効果的にするためには、光照射
強度を大きくして電子ホールペアの発生数を増大させ、
またp型導電層を不均一に光照射することによって電子
とホールの拡散分布を制御することができる。このよう
にして、電子とホールとの直接再結合による電子の消滅
確率を少なくすることができ、それによって複合物から
の水素の解離に寄与すべき電子を増大させることができ
る。このような現象の詳細な機構については必ずしも明
らかではないが、発生した電子が複合物(Mg-−H+
中のH+のある範囲に接近したときにMg-と電気的に結
合していたプロトンH+が電子の電荷e-によって中和さ
れ、その水素が中性化される作用が基礎となっている現
象と考えられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について説明する。ただし、以下の実施の形態は本発
明の技術的思想の具体化を例示するものであり、本発明
の方法は例示された材料の組成、結晶成長条件、気相成
長ガスの種類などによって限定されるものではない。
【0021】図1の模式的な断面図において、本発明が
適用され得る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一
例が示されている。このような発光素子において、基板
1としてサファイア,MgAl24,GaN,MgO,
SiC,Si,ZnOなどの材料が使用され得るが、通
常はサファイアが用いられる。基板1上のGaNバッフ
ァ層2を成長させるときにMOCVD法が用いられる場
合、搬送ガスとして水素を用い、原料ガスとしてアンモ
ニア(NH3)とトリメチルガリウム(TMG)が用い
られ得る。
【0022】GaNバッファ層2上には、n+型GaN
層3、n型GaAlN層4、n型GaInN層5、p型
GaAlN層6、およびp+型GaN層7が、発光素子
を形成するために適したそれぞれのキャリア濃度と厚さ
を有する層として連続的に成長させられる。本発明はp
型導電層であるp型GaAlN層6とp+型GaN層7
のキャリア濃度を向上させるために利用することがで
き、高キャリア濃度のp型導電層を得るために、水素結
合したアクセプタから水素を解離させてアクセプタとし
ての活性化率を増大させることができる。
【0023】窒化ガリウム系半導体においては、アクセ
プタとして働くべきBe,Mg,Ca,Zn,Cdなど
のp型ドーパントの活性化効率が低く、高いホール濃度
を得ることが困難である。特に、160meVの浅い不
純物準位を形成し得るp型ドーパントであるMgを用い
た場合には、熱アニール処理を施してもその活性化率が
約1%程度であって、得られるホール濃度の約5×10
17/cm3程度までのように低いものである。
【0024】本発明の方法によれば、200〜500℃
の範囲内のたとえば約300℃の比較的低温においてp
型導電層に光を照射して電子群を励起生成させ得る。電
子群の励起生成を高めるためにはp型導電層のバンドギ
ャップに相当するエネルギを有する光を照射すればよい
が、一般に半導体デバイスにおいては互いに異なる複数
のバンドギャップを有する複数のP型導電層を含む場合
があるので、その場合には紫外から赤色までの範囲内で
適切な異なる複数の波長を含む混合光を照射することが
好ましい。
【0025】本発明の処理方法では水素結合したドーパ
ントから電子によって水素分離とその中性化を行なうの
で、ドーパントの活性化を促進するための加熱温度とし
ては約300℃前後の比較的低い温度で十分である。こ
の処理温度が300℃程度の比較的低温であることは、
窒化ガリウム系半導体のp型導電層の活性化において重
要な意義を有している。すなわち、従来の比較的高温に
おける活性化法に比べて、蒸気圧の高い窒素の脱離とそ
れに起因するドナーとして作用する窒素空格子点の生成
の抑制が可能となり、p型キャリア濃度の制御性が高め
られる。
【0026】なお、本発明の方法における電子群励起用
光源の光強度は、ドーパントの活性化のためには高い方
が好ましいが、結晶欠陥などに起因する局部吸収熱によ
る結晶の損傷が生じる懸念もあるのであまりに高いこと
も好ましくなく、たとえば250mW/cm2程度の光
強度が好ましく用いられ得る。
【0027】図2は、本発明を利用してp型ドーパント
であるMgを添加した窒化ガリウム層が低抵抗のp型層
に改善されることを示すグラフである。このグラフにお
いて、横軸はp型層の光照射時の温度(℃)を表わし、
縦軸は光照射後の抵抗率(Ω・cm)を表わしている。
図2の測定においては、サファイア基板上にMOCVD
法によってGaNバッファ層を形成し、その上にp型ド
ーパントとしてのMgを添加しつつGaN層が3.5μ
mの厚さに成長させられた。その後、窒素雰囲気中にお
いてp型GaN層に対して種々の温度で250mW/c
2の紫外線が20分間パルス照射された。図2から明
らかなように、p型GaN層の抵抗率は約200℃の光
照射温度から減少し始め、約400℃以上の温度におけ
る光照射によってほぼ一定の低抵抗値となる。このこと
から、本発明によるp型導電型層の活性化方法は顕著な
効果を有することが明らかである。
【0028】このような本発明によるp型ドーパントの
活性化の方法を利用して窒化ガリウム系化合物半導体発
光素子を製造した実施例について、以下において説明す
る。
【0029】
【実施例】(実施例1)図1を参照して、十分に洗浄さ
れたサファイア基板1がMOCVD反応管中に配置さ
れ、このサファイア基板を1100℃まで加熱して水素
の搬送ガスを流しながら熱クリーニングが行なわれた。
そして、基板温度が500℃まで下げられた後に、搬送
ガスとしての水素と原料ガスとしてのTMGおよびNH
3を用いて、サファイア基板1上に厚さ20nmのGa
Nバッファ層2が成長させられた。
【0030】その後TMGガスを停止して基板温度を1
030℃に上昇させてから、原料ガスとしてのTMGお
よびNH3とともにドナー用ドーパントとしてのSiを
添加するためのドーパントガスとしてシランガスSiH
4が供給され、1×1019/cm3のキャリア濃度を有す
る陰極コンタクト用n+型GaN層3が3.5μmの厚
さに成長させられた。これに続いて、Siの添加量を減
少させるためにSiH 4ガスの流量を減少させ、1×1
18/cm3のキャリア濃度を有する厚さ0.5μmの
n型Ga0.8Al0.2Nクラッド層4が成長させられた。
【0031】n型クラッド層4の成長後、原料ガスとド
ーパントガスの両方を停止し、基板温度を800℃に下
げて搬送ガスを水素から窒素に切換えるとともに、原料
ガスとしてのTMG,TMI(トリメチルインジウ
ム),およびNH3と、ドーパントガスとしてのSiH4
とを用いて、厚さ10nmのn型Ga0.85In0.15N層
5が成長させられた。
【0032】さらに、原料ガスとドーパントガスを停止
して基板温度を1030℃に昇温し、原料ガスとしての
TMG,NH3,およびTMA(トリメチルアルミニウ
ム)と、ドーパントガスとしてのCp2Mg(シクロペ
ンタジエニルマグネシウム)を用いて、Mgが添加され
たp型Ga0.9Al0.1N層6が0.2μmの厚さに成長
させられた。その後、TMAを停止し、Cp2Mgの流
量を増大させて陽極コンタクト用p+型GaN層7が
0.3μmの厚さに成長させられた。
【0033】p+型GaN層7の成長後、基板1がMO
CVD反応管から取出され、基板上の半導体層に対して
光照射処理が行なわれた。この光照射処理条件として
は、Ga0.8Al0.2NとGaNのバンドギャップエネル
ギにほぼ対応する波長337nmの紫外線を発光するパ
ルス発振N2レーザ(パルス幅10ns)を光励起用光
源として用い、その照射光の強度は250mW/cm2
であり、窒素雰囲気中で450℃の温度条件の下で20
分間の光照射が行なわれた。
【0034】以上のようにして得られた半導体積層構造
において、p+型GaNコンタクト層7上に周知の方法
で陽極9を形成するとともにn+型GaNクラッド層3
上に陰極8を形成することによって、500μm角の発
光ダイオードが作製された。この発光ダイオードにおい
て、順方向電圧3.4Vと順方向電流20mAの状態に
おいて、407nmの発光波長と1.7mWの発光出力
を有する均一発光が得られた。
【0035】(実施例2)実施例2においても、実施例
1に類似して発光ダイオードが作製された。実施例2に
おいては、光励起用の光源として2種類のレーザが用い
られたことのみにおいて実施例1と異なっている。すな
わち、実施例2においては光励起用光源として、波長3
37nmの紫外線を発光するH2パルスレーザと波長4
88nmの青色光を発光する連続発振Arイオンレーザ
が用いられた。パルス発振N2レーザに関しては10n
sのパルス幅と150mW/cm2の光照射強度が用い
られ、連続発振Arイオンレーザに関しては100mW
/cm2の光強度が用いられた。こうして得られた実施
例2の発光ダイオードの特性を測定した結果、3.3V
の順方向電圧と20mAの順方向電流の下おいて、40
7nmの発光波長と1.8mWの発光出力を有する均一
な発光特性が得られた。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、窒化ガ
リウム系化合物半導体のp型導電層に対してそのバンド
ギャップエネルギに相当するエネルギを有する光を照射
することによって、アクセプタ型ドーパントの不活性化
の原因となっている複合物(A -−H+)から水素を分離
しかつ電気的に中性化することによって、p型ドーパン
トの活性化を著しく改善することができる。また、本発
明の方法において電子励起用光として互いに異なる適切
な複数の波長を含む光を用いることによって、たとえば
半導体レーザに含まれるように互いに異なるバンドギャ
ップを有する複数のp型導電層の活性化をも効率よく行
なうことができる。さらに、本発明の光照射を利用した
p型層の活性化方法は、その処理工程が簡便であるので
生産工程の見地からも大きな価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る半導体発光素子の構造を示
す模式的な断面図である。
【図2】本発明の方法による光照射によってp型層の低
抵抗化の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 サファイア基板 2 バッファ層 3 n+型GaN層 4 n型Ga1-yAlyN層 5 n型Ga1-xInxN層 6 p型Ga1-zAlzN層 7 p+型GaN層 8 陰極 9 陽極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ガリウム系化合物半導体装置に含ま
    れるp型層を活性化する方法であって、紫外線から可視
    光までの範囲内に含まれる波長を含む光を200〜50
    0℃の範囲内の温度の下で前記p型層に照射し、それに
    よって、前記p型層に含まれるp型ドーパントに結合し
    た水素を分離除去して前記p型ドーパントのアクセプタ
    としての活性化を促進させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記p型層の光照射は、一定強度の光の
    周期的または非周期的な間欠的照射によって行なわれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記p型層の光照射は、不活性気体中で
    行なわれることを特徴とする請求項1または2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記p型層の光照射は、前記半導体装置
    に含まれる電極を形成する工程の前または後に行なわれ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記
    載の方法。
JP11243099A 1999-04-20 1999-04-20 窒化ガリウム系p型化合物半導体層の活性化法 Withdrawn JP2000306854A (ja)

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