JP2000307806A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000307806A
JP2000307806A JP11114197A JP11419799A JP2000307806A JP 2000307806 A JP2000307806 A JP 2000307806A JP 11114197 A JP11114197 A JP 11114197A JP 11419799 A JP11419799 A JP 11419799A JP 2000307806 A JP2000307806 A JP 2000307806A
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Japan
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interference filter
light
lens
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wavelength
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JP11114197A
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English (en)
Inventor
Shuichi Imai
秀一 今井
Michio Kikuchi
理夫 菊地
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップすることなく、容易に、光源、
原稿などによる色再現性の低下を防止するとともに、赤
色光/赤外線カットフィルタのコストを低減し、さら
に、取り付けスペースを縮小する。 【解決手段】 結像レンズ12の第2面には、所定の分
光特性を有する多層膜干渉フィルタ12aが形成されて
いる。多層膜干渉フィルタ12aは、異なる反射率の膜
を蒸着法により多層形成することにより形成されてお
り、結像レンズ12への光線の入射角度が0°の時、長
波長側の透過率が50%を示す波長を630〜680n
mとし、短波長側の透過率が50%を示す波長を350
〜400mとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白黒原稿やカラ
ー原稿を光学的に読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー原稿を読み取る画像読
取装置、カラー原稿を複写する複写機等では、カラー原
稿を読み取る光学走査系の光源にハロゲンタングステン
ランプ、または白色水銀封入蛍光ランプ等を用いてお
り、また色読取精度(色再現性)の向上のために赤色光
/赤外線を吸収する色ガラスフィルタを用いている。ま
た、白黒原稿を読み取る画像読取装置、白黒原稿を複写
する複写機等においても、濃度変動、CCDセンサのM
TF劣化防止等のために赤色光/赤外線吸収フィルタが
用いられている。
【0003】ここで、図21、図22は、ハロゲンタン
グステンランプを光源とする従来のカラー画像読取装置
の構成を示す側面図である。なお、白色蛍光ランプを光
源とする従来のカラー画像読取装置、および黄緑色蛍光
ランプを光源とする従来の白黒画像読取装置についても
同様の構成である。図において、光源1a(1b)から
照射された光は、プラテンガラス2上に載置された原稿
面3で反射し、各種ミラー4a,4b,4cにより反射
されて結像レンズ5a(または5b)で収束され、CC
Dセンサ6面上で結像する。ランプ1a(1b)、ミラ
ー4aなどは、キャリッジに搭載されており、所定の速
度で副走査方向に移動しながら、原稿全面の原稿画像デ
ータを読み取るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、光源の種類によらず、いずれの画像読取装
置においても、赤色光/赤外光吸収フィルタAが設けら
れている。しかしながら、従来技術では、光源1a(1
b)とCCDセンサ6との間(結像レンズ5aの前方、
結像レンズ5bの内部を含む)に別個の部品として設け
ている。このため、従来技術では、装置のコストが高く
なり、フィルタ取り付け位置/スペースが制限され、あ
るいは逆に画像読取装置のサイズが大きくなるという問
題があった。
【0005】そこで、例えば特開平6−273694号
公報では、結像光学系を構成する少なくとも一部のレン
ズを、光吸収特性を有する着色光学材料で形成し、かつ
該着色光学材料を用いたレンズの少なくとも一方の面に
波長選択性を有する多層干渉フィルタを形成する技術が
開示されている。この従来技術では、フィルタ取り付け
位置/スペースによる制限をなくすことができるととも
に、着色光学材料と多層膜干渉フィルタとの相互作用に
より、原稿の中心部と周辺部の画角依存性による色再現
性を向上させることができるようになっている。
【0006】しかしながら、上記従来技術では、光吸収
特性を有する着色光学材料でレンズを形成するため、光
源であるランプの光量をあげる必要がある。また、レン
ズを形成する材料がコストアップにつながり、さらに、
多層膜干渉フィルタの画角特性を相殺するためには、着
色光学材料を用いたレンズの形状がほぼ決まってしまう
ので、レンズ設計における自由度が制限されるという問
題がある。さらに、従来技術では、レンズの着色時に屈
折率、分散の定数も変化するため、管理が非常に困難で
あるという問題がある。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、光源や他の構成要素を変更することなく、かつ
結像光学系を構成するレンズの硝材や形状を一切限定す
ることなく、光源によって照明された原稿からの赤色光
/赤外線の反射特性が、原稿からの光のレンズへの入射
角度(画角)により異なることに起因する色再現性(色
読取精度)の低下、および光源の赤色/赤外線成分の放
射強度の変動に起因する色再現性(色読取精度)の低下
を防止することができるとともに、濃度変動、MTFの
劣化等を防止する赤色光/赤外線カットフィルタのコス
トを低減することができ、さらに、赤外線カットフィル
タの取り付けスペースを縮小することができる画像読取
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、発光量が減少する
波長帯を有し、原稿を照射する照射手段と、前記照射手
段により照射された前記原稿からの反射光を結像するレ
ンズと、前記レンズの少なくとも1つの面に形成され、
所定の波長帯の光成分をカットし、かつ前記原稿の読み
取り画角に依存するカットオフ波長のシフト帯が前記発
光量が減少する波長帯に含まれる多層膜干渉フィルタ
と、前記多層膜干渉フィルタにより所定の波長帯の光成
分がカットされ、前記レンズにより結像された反射光か
ら前記原稿の画像を読み取る読取手段とを具備すること
を特徴とする。
【0009】この発明によれば、照射手段によって照射
され、前記原稿で反射された反射光は、レンズの少なく
とも1つの面に形成された多層膜干渉フィルタにより反
射光から所定の波長帯の光成分が除去されるとともに、
レンズにより結像される。読取手段は、結像された反射
光から原稿画像を読み取る。このとき、多層膜干渉フィ
ルタは、前記原稿の読み取り画角に依存するカットオフ
波長のシフト帯を、前記照射手段における発光量が減少
する波長帯に含むような特性を有している。したがっ
て、光源や他の構成要素を変更することなく、かつ結像
光学系を構成するレンズの硝材や形状を一切限定するこ
となく、光源、原稿などの色再現性の低下を防止するこ
とが可能となるともに、赤色光/赤外線カットフィルタ
のコストを低減し、さらに、取り付けスペースを縮小す
ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。 A.第1実施形態の構成 図1は、本発明の第1実施形態による画像読取装置の構
成を示す側面図である。なお、図21または図22に対
応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図
において、10は、シェーディング補正用の基準白色板
である。基準白色板10は、原稿3の画像を読み取るの
に先だって読み取られ、該基準白色板10を読み取るこ
とにより得られる画像信号は、後述するシェーディング
補正における補正データとして用いられる。11は、ガ
ラス管の外部(外壁)に一対の電極が離間して配設さ
れ、内部にキセノンガスが封入された蛍光ランプ(いわ
ゆる外部電極キセノン蛍光ランプ)である。
【0011】ここで、図2は、蛍光ランプ11の相対分
光エネルギ特性を示す概念図である。また、図3は、異
なる赤色蛍光体を有するランプの相対分光エネルギ特性
を示す概念図である。いずれの光源の場合も、長波長側
においては、発光量が減少する波長帯(630〜680
nm以上)が存在し、短波長側においては、発光量が減
少する波長帯(350〜400m以下)が存在する。
【0012】蛍光ランプ11から放射された光は、上記
プラテンガラス2を介して原稿面3を照射し、原稿面で
反射された反射光は、プラテンガラス2を介してミラー
4aに導かれる。ミラー4aは、反射光をミラー4bに
導き、該ミラー4bは、さらに、ミラー4cに導く。ミ
ラー4cは、上記反射光を結像レンズ12に導く。
【0013】結像レンズ12は、複数のレンズを組み合
わせることにより構成されており、本第1実施形態で
は、結像レンズ12の第2面に所定の分光特性を有する
多層膜干渉フィルタ(蒸着フィルタ)12aが形成され
ている。多層膜干渉フィルタ12aは、膜厚のコントロ
ール、付着強度等の製造上の条件から、平坦面に形成さ
れることが好ましい。そこで、レンズの曲率半径が大き
い第2面に、異なる反射率の膜を蒸着法により多層形成
することにより、多層膜干渉フィルタ12aを形成して
いる。
【0014】この多層膜干渉フィルタ12aは、図4に
示すような分光透過率特性を有しており、原稿からの反
射光から長波長の赤色光/赤外線を反射(カット)し、
かつ短波長の光をできるだけ透過させるようになってい
る。なお、分光透過率特性の詳細については後述する。
なお、多層膜干渉フィルタ12aの光学的な特性は、多
層膜干渉フィルタ12aの形成時に、材質、層数、膜厚
などを制御することで調整することができるようになっ
ている。
【0015】このように、従来別個の部品であった多層
膜干渉フィルタ12aを、結像レンズ12に一体に形成
し、また取り付け部品を不要とすることで、装置のコス
トを低減することが可能となっている。また、多層膜干
渉フィルタ12aの取り付けスペースが不要となり、フ
ィルタ取り付け位置/スペースが制限されるということ
がなくなる。さらに、画像読取装置のサイズを小さくす
ることができる。
【0016】結像レンズ12は、多層膜干渉フィルタ1
2aにより反射光から赤外線を反射し、かつ短波長の光
をできるだけ透過させ、該反射光をCCDセンサ6上に
結像させる。CCDセンサ6は、各チャネル(ブルー
B、グリーンG、レッドR)に対して、図5に示す分光
感度特性を有しており、該分光感度特性に応じて、結像
したイメージを電気信号(以下、アナログ画像信号とい
う)に変換した後、後述する処理系に供給する。なお、
上記蛍光ランプ11、反射鏡4a,4b,4cは、原稿
の主走査方向に沿って配設されており、画像読取装置の
副走査方向に移動することにより、原稿全体のカラー画
像を取得するようになっている。
【0017】次に、図6は、上述した画像読取装置で読
み取ったアナログ画像信号の画像処理系(一部)を示す
ブロック図である。図において、増幅器20は、CCD
センサ6から供給されるアナログ画像信号を所定のレベ
ルに増幅し、A/D変換器21に供給する。A/D変換
器21は、上記アナログ画像信号をデジタル画像信号に
変換し、切換器22に供給する。なお、原稿に対するデ
ジタル画像信号をシェーデイング補正前画像データDi
とし、基準白色板10に対するデジタル画像信号をシェ
ーデイング補正データRiとする。
【0018】次に、切換器22は、上述した基準白色板
10に対するシェーディング補正データRiを補正デー
タ記憶回路23に供給する一方、原稿のシェーディング
補正前画像データDiをシェーディング補正回路24に
供給するように、画像信号の切り換えを行う。補正デー
タ記憶回路23は、上記基準白色板10に対するシェー
デイング補正データRiを記憶し、所定のタイミンクで
シェーディング補正回路24に供給する。また、シェー
ディング補正回路24は、上記原稿に対するシェーディ
ング補正前画像データDiに対して、シェーディング補
正データRiでシェーデイング補正を施した後、この画
像データ(以下、単に画像データという)を図示しない
後段の回路へ送出し、色補正変換を行わせる。
【0019】次に、上述した構成による分光特性につい
て説明する。なお、以下では、説明を簡略化するため、
分光特性が特徴的ではない、上述した光源、原稿、多層
膜干渉フィルタ、CCD以外の部品を、ニュートラル
(分光反射率、分光透過率=100%)であると見な
す。具体的には、プラテンガラス2、ミラー4a〜4
c、結像レンズ12、基準白色板10の分光特性をそれ
ぞれ後述する式に代入すればよい。
【0020】まず、CCDセンサ6のBチャネルの標準
白色板10に対する出力は、以下の式で示される。 CCDセンサのBチャネルの標準白色板に対する出力=
係数× 光源の分光エネルギ特性(Eλ)×多層膜干渉
フィルタの分光透過率特性(τλ)×CCDセンサのB
チャンネルの分光感度特性(SBλ)×dλ なお、他のG,Rチャネルについても同様である。
【0021】また、CCDセンサ6のBチャネルの原稿
3に対する出力は、以下の式で示される。 CCDセンサのBチャネルの原稿に対する出力=係数×
光源の分光エネルギ特性(Eλ)×原稿の分光反射率
特性(τλ)×多層膜干渉フィルタの分光透過率特性
(τλ)×CCDセンサのBチャンネルの分光感度特性
(SBλ)×dλ なお、他のG,Rチャネルについても同様である。
【0022】したがって、Bチャネルの画像データの値
は、以下の式で示される。 画像データ=(CCDセンサのBチャネルの標準白色板
に対する出力)÷(CCDセンサのBチャネルの原稿に
対する出力)×255(8ビットの場合) 他のチャネルについても同様である。
【0023】上記式において、同じ原稿にも関わらず画
像データの値が異なる場合、装置は同じ色を違う色に読
み取っていることになり、色読取精度が悪い(色再現性
が劣る)ことになる。ゆえに、CCDセンサ6のB,
G,Rチャネルの分光感度特性は、図5に示す分光感度
特性が最適ではなく、少なくとも赤色/赤外域の透過率
がゼロであることが望ましい。さらに好ましいCCDセ
ンサの分光特性については、例えば特開平2−2014
39号、特開平10−285341号等に記載されてい
る。
【0024】次に、結像レンズへの光線の入射角度と多
層膜干渉フィルタの分光透過率とについて説明する。結
像レンズ12に蒸着された多層膜干渉フィルタ12aの
分光透過率特性は、結像レンズ12への光線の入射角に
依存する。図7に示すように、原稿3からの反射光線の
結像レンズ12への入射角度が0°の時は、図4に示す
実線(a)の特性を示し、入射角度が18°の時は、図
4に示す破線(b)の特性となる。この第1実施形態で
は、入射角度0°の光線は、原稿の主走査方向の中央部
からの反射光であり、また入射角度18°の光線は、原
稿の主走査方向の端部(A3縦走査の端部)からの反射
光である。
【0025】ここで、比較のため、図8に、好ましくな
い光学フィルタの分光透過率特性を示す。また、図9
は、原稿の分光特性(分光反射率)を示す概念図であ
る。次に、図9に示す分光反射率特性(v)を有す原
稿、すなわち、黄色の原稿を読み取る場合における、多
層膜干渉フィルタの角度依存性による不具合と望ましい
多層膜干渉フィルタ12aの分光特性とについて説明す
る。
【0026】前述したように、CCDセンサのBGR
各チャネルの分光感度が最適でなく、長波長側の赤色/
赤外域で高感度を有する、多層膜干渉フィルタの分光
透過率特性が入射角依存性を有する、原稿として上記
赤色/赤外域での分光反射率が高い黄色の原稿である場
合、次のような不具合が発生する。すなわち、図8に示
す分光特性のように、原稿の反射率が高く、かつ光源の
エネルギが大きい波長域に、0°と18°のカットオフ
があると、同一原稿に対するシェーディング後の画像デ
ータが原稿の主走査方向位置により異なることになる。
つまり、同じ色であるにもかかわらず、位置により異な
る色として読み取るという不具合が生じる。上述した例
では、原稿として黄色を想定したが、図9に示す分光反
射率特性(w)、(x)に示すような原稿、すなわち赤
色/赤外域での分光反射率が高い原稿であれば同様な不
具合が生じる。また、これ以外、上記例ほど顕著でない
色についても、同様に不具合が生じる。
【0027】また、多層膜干渉フィルタ12aは、目的
としている波長域(赤色/赤外域)の透過を阻止すると
ともに、目的としている波長域より短波長側(青色/紫
外域)に、高次の干渉による透過率の低下が生じる。し
たがって、短波長側でも長波長側と同様な色読取精度の
悪化が生じる。
【0028】ここで、画像読取装置を400dpi、C
CDセンサ6のサイズを14μm、原稿主走査方向サイ
ズを297mm(A3縦走査)とすれば、原稿の端部か
らの反射光のレンズへの入射角度は約18°となる。し
たがって、望ましい多層膜干渉フィルタの分光特性は、
入射角度0°、18°について長波長側、短波長側での
エネルギの遮断量の差が製品の性能として許容できるレ
ベルとすれぱよい。
【0029】ゆえに、本第1実施形態では、上述した各
光学要素の分光特性、画像読取装置の諸元に基づいて、
図2に示す分光特性を有する多層膜干渉フィルタ12a
を結像レンズ12の第2面上に形成することで、不具合
を生じないようにしている。すなわち、630nm未満
であると、蛍光体の赤色のピークを除去してしまい、ま
た、680nmを超えると、赤外成分を除去することが
できないので、結像レンズ12への入射角度が0°の
時、長波長側の透過率が50%を示す波長を630〜6
80nmとする。また、350nm未満であると、原稿
が載置されるプラテンガラスの透過率が低下するため、
また、400nmを超えると、可視光成分を除去してし
まうので、短波長側の透過率が50%を示す波長を35
0〜400mとなるような多層膜干渉フィルタ12aを
形成すればよい。なお、赤色蛍光体が異なる、図3に示
す分光特性を有するランプについても同様である。すな
わち、多層膜干渉フィルタ12aとしては、所定の波長
帯の光成分をカットするとともに、原稿の読み取り画角
に依存するカットオフ波長のシフト帯が、前述した光源
における発光量が減少する波長帯に含まれるように、多
層膜干渉フィルタ12aを形成すればよい。
【0030】次に、従来の光学フィルタを用いた場合
と、本実施形態による多層膜干渉フィルタ12aを用い
た場合とにおいて、光源の違いによる効果について説明
する。ここで、図10は、ハロゲンランプの分光特性を
示す概念図である。また、図11は、ハロゲンランプを
光源とし、フィルタに従来の光学フィルタを用いた場合
の標準白色板に対する分光出力特性を示す概念図、図1
2は、外部電極型キセノンガス封入蛍光ランプを光源と
し、フィルタに従来の光学フィルタを用いた場合の標準
白色板に対する分光出力特性を示す概念図である。図に
おいて、グラフの面積が、各々、標準白色板に対するC
CDセンサのB,G,R出力である。
【0031】また、図13は、ハロゲンランプを光源と
し、フィルタに本実施形態による多層膜干渉フィルタ1
2aを用いた場合の標準白色板に対する分光出力特性を
示す概念図、図14は、外部電極型キセノンガス封入蛍
光ランプを光源とし、フィルタに本実施形態による多層
膜干渉フィルタ12aを用いた場合の標準白色板に対す
る分光出力特性を示す概念図である。図において、B
(0),G(0),R(0)は、多層膜干渉フィルタに
対する反射光の入射角度が0°の場合であり、B(1
8),G(18),R(18)は、入射角度が18°の
場合である。
【0032】また、図15は、ハロゲンランプを光源と
し、フィルタに本実施形態による多層膜干渉フィルタ1
2aを用いた場合の黄色の原稿に対する分光出力特性を
示す概念図、図16は、外部電極型キセノンガス封入蛍
光ランプを光源とし、フィルタに本実施形態による多層
膜干渉フィルタ12aを用いた場合の黄色の原稿に対す
る分光出力特性を示す概念図である。また、図17は、
ハロゲンランプを光源とし、フィルタに本実施形態によ
る多層膜干渉フィルタ12aを用いた場合の青色の原稿
に対する分光出力特性を示す概念図、図18は、外部電
極型キセノンガス封入蛍光ランプを光源とし、フィルタ
に本実施形態による多層膜干渉フィルタ12aを用いた
場合の青色の原稿に対する分光出力特性を示す概念図で
ある。なお、図15、図17ならびに図16、図18に
は、各々、画像データの値を示している。
【0033】例えば、図15では、Bチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「5
1」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「4
8」、Gチャネルにおいては、入射角度が0°の場合、
画像データの値は「202」、入射角度が18°の場
合、画像データの値は「198」、Rチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「21
7」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「2
12」である。
【0034】同様に、図17では、Bチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「10
9」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「1
07」、Gチャネルにおいては、入射角度が0°の場
合、画像データの値は「31」、入射角度が18°の場
合、画像データの値は「31」、Rチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「1
3」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「1
2」である。
【0035】同様に、図16では、Bチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「3
6」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「3
6」、Gチャネルにおいては、入射角度が0°の場合、
画像データの値は「197」、入射角度が18°の場
合、画像データの値は「197」、Rチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「21
2」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「2
11」である。
【0036】同様に、図18では、Bチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「12
4」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「1
24」、Gチャネルにおいては、入射角度が0°の場
合、画像データの値は「39」、入射角度が18°の場
合、画像データの値は「39」、Rチャネルにおいて
は、入射角度が0°の場合、画像データの値は「1
5」、入射角度が18°の場合、画像データの値は「1
5」である。
【0037】図示するように、ハロゲンランプと多層膜
干渉フィルタ12aとを組み合わせた場合には以下の問
題がある。すなわち、図13、図15、図17、ならび
に図14、図16、図18で分かるように、従来の光学
フィルタおよび多層膜干渉フィルタの入射角度に対する
分光透過特性が異なることにより、同じ原稿でも入射角
度によって(原稿のCCD長さ方向の位置により)、出
力が異なることが分かる。
【0038】特に、図13、図15、図17で分かるよ
うに、ハロゲンランプの場合には、入射角度が0°と1
8°では、出力が異なる。例えば、黄色の原稿では、2
〜4LSB/255の差がある。これらB,G,Rチャ
ネルの出力差に起因する色再現性(色読取精度)の入射
角度による違いは、実用的に許容できない差となる。ゆ
えに、光源にハロゲンランプを用いた場合には、多層膜
干渉フィルタ12aを用いることは難しいと言える。一
方、図14、図16、図18に示すように、光源に外部
電極型キセノンガス封入蛍光ランプ(蛍光ランプ)を用
いた場合には、B,G,Rチャネルの出力差は、ほとん
どなく、また、これに起因する色再現性(色読取精度)
の入射角度による違いが小さいので、十分な効果を得る
ことが可能である。
【0039】B.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述し
た第1実施形態では、短波長側の透過率が50%を示す
波長を規制した。しかしながら、短波長側は、CCDセ
ンサ6の分光感度特性が長波長側とは違い、G,Rチャ
ネルは、ほぼ感度を持たず、Bチャネルの感度も小さ
い。したがって、短波長側の反射率の低下をそれほど考
慮しなくても十分にフィルタとしての効果を得ることが
できる。この場合、遮断域の長波長側の高次の干渉によ
る青色/紫外域の透過の落ち込みをある程度無視できる
わけであるから、長波長側の透過を遮断する遮断域の幅
を広くすることができる。ゆえに、本第2実施形態にお
いて、第1実施形態と同じ条件で、十分な効果を得るに
は、630nm未満であると、蛍光体の赤色のピークを
除去してしまい、また、680nmを超えると、赤外成
分を除去することができないので、結像レンズ12への
入射角度が0°の時、長波長側の透過率が50%を示す
波長が630〜680nmとなるような多層膜干渉フィ
ルタ12aを形成すればよい。
【0040】C.第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述し
た第1実施形態、第2実施形態による光源は「外部電極
型キセノンガス封入蛍光ランプ」であり、赤外域のエネ
ルギーが比較的小さいという特徴がある。本第3実施形
態では、ガラス管内部の両端に一対の電極を有する(い
わゆる内部電極型)キセノンガス封入蛍光ランプを光源
とする。この内部電極型キセノンガス封入蛍光ランプ
は、図19に示すように、赤外域のエネルギが大きく、
その波長域も広いという特徴を有する。さらに、この波
長域でのCCDセンサのBGR各チャネルの分光感度も
高い。したがって、色読取精度をよくするために、第1
実施形態よりさらに長波長側のエネルギを遮断する必要
がある。そこで、本第3実施形態において、第1実施形
態と同じ条件で十分な効果を得るには、630nm未満
であると、蛍光体の赤色のピークを除去してしまい、ま
た、680nmを超えると、赤外成分を除去することが
できないので、結像レンズ12への入射角度が0°の
時、長波長側の透過率が50%を示す波長が630〜6
80nmとなり、950nmまでの透過率が3%以下と
なるような多層膜干渉フィルタ12aを形成すればよ
い。
【0041】D.第4実施形態 次に、本発明による第4実施形態について説明する。本
第4実施形態では、水銀封入の蛍光ランプを光源として
用いている。水銀封入の蛍光ランプは、水銀とともにア
ルゴンガスが封入されている。このため、水銀の輝線、
蛍光体の赤色/赤外域での発光の他に、アルゴンの赤外
域の発光がある。ここで、図20は、水銀封入蛍光ラン
プの分光特性を示す概念図である。図において、ピーク
P1〜P3がアルゴンガスによる赤外発光であり、実線
Lは温度が安定した時(高い時)の分光特性である。
【0042】アルゴンガスは、ランプ温度が低く、水銀
蒸気圧が低いとき高くなる。すなわちランプ外気温度が
低いとき、あるいはランプ点灯直後はアルゴンガス圧が
高くなる。そして、アルゴンガス圧が高いと、アルゴン
ガスによる赤外域での発光が強くなる。また、蛍光ラン
プの温度は、環境温度、あるいは点灯後のランプ自身の
発熱によって変わる。したがって、赤外の発光強度もこ
れらによって変動することになる。CCDセンサ6の出
力が上記変動によって変化することは好ましくなく、赤
外線をカットする必要がある。そこで、本第4実施形態
において、前述した実施形態と同じ条件で十分な効果を
得るには、630nm未満であると、蛍光体の赤色のピ
ークを除去してしまい、また、680nmを超えると、
赤外成分を除去することができないので、結像レンズ1
2への入射角度が0°の時、長波長側の透過率が50%
を示す波長が630〜680nmとなるような多層膜干
渉フィルタ12aを形成すればよい。
【0043】E.その他の実施形態 前述した実施形態では、カラー画像読取装置について説
明したが、白黒原稿の画像読取装置でも、前述した光源
および多層膜干渉フィルタ12aを用いることが可能で
ある。例えぱ、内部電極型キセノンガス封入蛍光ランプ
では、赤外域のエネルギが大きいため、CCDセンサ6
の出力のMTFが低下する現象がある。また、水銀封入
蛍光ランプでは、アルゴンガスによる赤外域の発光エネ
ルギの変動に起因する読取濃度の変動、CCDセンサ6
の出力のMTFが低下する現象がある。これらの不具合
は、前述した第1ないし第4実施形態で説明した構成に
より、改善することができる。
【0044】なお、上述した実施形態においては、所定
の波長帯の光成分をカットするとともに、原稿の読み取
り画角に依存するカットオフ波長のシフト帯が、前述し
た光源における発光量が減少する波長帯に含まれるよう
に多層膜干渉フィルタ12aを形成するようにしたが、
これに限定されることなく、光源の発光量が減少する波
長帯が、多層膜干渉フィルタ12aにおける、原稿の読
み取り画角に依存するカットオフ波長のシフト帯に含ま
れるように、光源側の分光特性を変えるようにしてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、レンズの少なくとも1つの面に形成され、原稿の読
み取り画角に依存するカットオフ波長のシフト帯を、前
記照射手段における発光量が減少する波長帯に含むよう
な特性を有する多層膜干渉フィルタにより、照射手段に
よって照射され、前記原稿で反射された反射光から所定
の波長帯の光成分が除去し、読取手段によって、レンズ
により結像された反射光から原稿画像を読み取るように
したので、光源や他の構成要素を変更することなく、か
つ結像光学系を構成するレンズの硝材や形状を一切限定
することなく、光源によって照明された原稿からの赤色
光/赤外線の反射による色再現性(色読取精度)の低
下、および光源の赤色/赤外線成分の放射強度の変動に
起因する色再現性(色読取精度)の低下を防止すること
ができるとともに、濃度変動、MTFの劣化等を防止す
る多層膜干渉フィルタのコストを低減することができ、
さらに、フィルタの取り付けスペースを縮小することが
できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による画像読取装置の
構成を示す側面図および結像レンズ部の拡大図である。
【図2】 外部電極キセノンガス封入蛍光ランプの相対
分光エネルギ特性を示す概念図である。
【図3】 外部電極キセノンガス封入蛍光ランプの相対
分光エネルギ特性の他の例を示す概念図である。
【図4】 結像レンズの分光透過率特性を示す概念図で
ある。
【図5】 CCDセンサの分光感度特性を示す概念図で
ある。
【図6】 アナログ画像信号の画像処理系(一部)を示
すブロック図である。
【図7】 結像レンズへの入射角を説明するための概念
図である。
【図8】 好ましくない多層膜干渉フィルタの分光透過
率特性の例を示す概念図である。
【図9】 原稿の分光反射率特性を示す概念図である。
【図10】 ハロゲンランプの分光特性を示す概念図で
ある。
【図11】 ハロゲンランプを光源とし、フィルタに従
来の光学フィルタを用いた場合の標準白色板に対する分
光出力特性を示す概念図である。
【図12】 外部電極型キセノンガス封入蛍光ランプを
光源とし、フィルタに従来の光学フィルタを用いた場合
の標準白色板に対する分光出力特性を示す概念図であ
る。
【図13】 ハロゲンランプを光源とし、フィルタに本
実施形態による多層膜干渉フィルタ12aを用いた場合
の標準白色板に対する分光出力特性を示す概念図であ
る。
【図14】 外部電極型キセノンガス封入蛍光ランプを
光源とし、フィルタに本実施形態による多層膜干渉フィ
ルタ12aを用いた場合の標準白色板に対する分光出力
特性を示す概念図である。
【図15】 ハロゲンランプを光源とし、フィルタに本
実施形態による多層膜干渉フィルタ12aを用いた場合
の黄色の原稿に対する分光出力特性を示す概念図であ
る。
【図16】 外部電極型キセノンガス封入蛍光ランプを
光源とし、フィルタに本実施形態による多層膜干渉フィ
ルタ12aを用いた場合の黄色の原稿に対する分光出力
特性を示す概念図である。
【図17】 ハロゲンランプを光源とし、フィルタに本
実施形態による多層膜干渉フィルタ12aを用いた場合
の青色の原稿に対する分光出力特性を示す概念図であ
る。
【図18】 外部電極型キセノンガス封入蛍光ランプを
光源とし、フィルタに本実施形態による多層膜干渉フィ
ルタ12aを用いた場合の青色の原稿に対する分光出力
特性を示す概念図である。
【図19】 内部電極型キセノンガス封入蛍光ランプの
相対分光エネルギ特性を示す概念図である。
【図20】 水銀封入の蛍光ランプの相対分光エネルギ
特性を示す概念図である。
【図21】 ハロゲンタングステンランプを光源とする
従来のカラー画像読取装置の構成を示す側面図および結
像レンズ部の拡大図である。
【図22】 ハロゲンタングステンランプを光源とする
従来のカラー画像読取装置の他の構成例を示す側面図お
よび結像レンズ部の拡大図である。
【符号の説明】
2 原稿台ガラス 3 原稿 4a,4b,4c ミラー 6 CCDセンサ(読取手段) 10 シェーディング補正用の基準白色板 11 蛍光ランプ(照射手段) 12 結像レンズ(結像手段) 12a 多層膜干渉フィルタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光量が減少する波長帯を有し、原稿を
    照射する照射手段と、 前記照射手段により照射された前記原稿からの反射光を
    結像するレンズと、 前記レンズの少なくとも1つの面に形成され、所定の波
    長帯の光成分をカットし、かつ前記原稿の読み取り画角
    に依存するカットオフ波長のシフト帯が前記発光量が減
    少する波長帯に含まれる多層膜干渉フィルタと、 前記多層膜干渉フィルタにより所定の波長帯の光成分が
    カットされ、前記レンズにより結像された反射光から前
    記原稿の画像を読み取る読取手段とを具備することを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記多層膜干渉フィルタは、前記読取手
    段により読み取られる反射光から赤色成分より長波長側
    の光成分をカットすることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記多層膜干渉フィルタは、前記読取手
    段により読み取られる反射光から青色成分より短波長側
    の光成分をカットすることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記多層膜干渉フィルタは、前記反射光
    の前記レンズへの入射角が0°のときに透過率50%を
    示す波長が630〜680nmであることを特徴とする
    請求項2記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記多層膜干渉フィルタは、前記反射光
    の前記レンズへの入射角0°のときに透過率50%を示
    す波長が350〜400nmであることを特徴とする請
    求項3記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記多層膜干渉フィルタは、前記レンズ
    の曲率半径の大きいレンズ面に形成されることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記多層膜干渉フィルタは、前記レンズ
    の第2面に形成されることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記照射手段は、水銀が封入された蛍光
    ランプであることを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  9. 【請求項9】 前記照射手段は、キセノンガスが封入さ
    れた蛍光ランプであることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記蛍光ランプは、ガラス管の外壁に
    一対の電極が離間して配設されていることを特徴とする
    請求項9記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9172848B2 (en) 2014-02-28 2015-10-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reader for correcting an image

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